JP7005375B2 - クレーン制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、荷役施設に備わる複数のクレーン装置を制御するクレーン制御システムに関する。
特許文献1には、複数のクレーン装置を利用して船舶と蔵置レーンとの間でコンテを搬送する港湾の荷役施設が開示されている。一般に、1つの荷役施設には、共通の受変電施設から電力が分配されて動作する複数のクレーン装置がある。
特開2016-047765号公報
従来、荷役施設に設けられる複数のクレーン装置は、互いに独立に運転されるのが通常であった。このような運転方法では、大きな動力を出力する力行運転が複数のクレーン装置で同時に行われる場合があり、この場合、合計の電力使用量は非常に大きくなる。したがって、複数のクレーン装置を互いに独立して運転するには、受変電設備の容量を非常に大きくしなければならないという課題が生じる。
本発明は、同一の荷役施設で複数のクレーン装置を支障なく動作させつつ、複数のクレーン装置の合計電力使用量が過大になることを回避できるクレーン制御システムを提供することを目的とする。
本発明に係るクレーン制御システムは、
荷役施設に備わる複数のクレーン装置の合計の電力使用量の予測値を計算し、前記予測値が規定値を超える過大電力期間があるか否かを判定し、前記過大電力期間があると判別された場合には、前記複数のクレーン装置の運転スケジュールの組替処理を実行し、複数の運転スケジュールを生成する統括制御部を備え
前記統括制御部は、前記複数の運転スケジュールの中から最も早く運転完了する運転スケジュールを選択する構成とした。
本発明によれば、同一の荷役施設で複数のクレーン装置を支障なく動作させつつ、複数のクレーン装置の合計の電力使用量の低減を図ることができる。
本発明の実施形態に係るクレーン制御システムを示すブロック図である。 統括制御装置の演算部が実行する統括制御処理を示すフローチャートである。 図2のステップS5で実行される運転スケジュールの組替処理を示すフローチャートである。 図3のステップS22の運転スケジュールの組替処理の一例を示すもので、(A)は組み替え前のタイムチャート、(B)は組み替え後のタイムチャートである。 図3のステップS25の運転スケジュールの組替処理の一例を示すもので、(A)は組み替え前のタイムチャート、(B)は組み替え後のタイムチャートである。 図3のステップS27の運転スケジュールの組替処理の一例を示すもので、(A)は組み替え前のタイムチャート、(B)は組み替え後のタイムチャートである。 図3のステップS27、S28の運転スケジュールの組替処理の一例を示すもので、(A)は組み替え前のタイムチャート、(B)は組み替え後のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るクレーン制御システムを示すブロック図である。
本発明の実施形態に係るクレーン制御システム1は、港湾などの1つの荷役施設に設けられた複数のクレーン装置10と、複数のクレーン装置10を統括的に制御する統括制御装置40とを備える。統括制御装置40は、本発明に係る統括制御部の一例に相当する。
クレーン装置10は、例えばコンテナクレーンであり、吊り具装置(スプレッダー)を上下方向及び水平方向に移動させて、船舶と陸との間でコンテナの積み卸しを行う。クレーン装置10は、運転室に設けられ運転員が操作する操作部11と、運転室に設けられた表示部12と、荷の吊上げ、吊下ろし及び水平移動の動力を発生させる駆動部14と、駆動部14の制御を行う制御部13と、データ伝送部15とを備える。表示部12及び統括制御装置40の警告出力機能は、本発明に係る警告出力部の一例に相当する。
クレーン装置10は、半自動運転機能を有する。半自動運転機能を用いた、コンテナの搬送処理は、次のように行われる。先ず、運転員は、搬送前のコンテナの位置を指定して吊り具装置の半自動運転操作を行う。すると、制御部13が、吊り具装置の昇降及び水平移動の制御を自動実行し、吊り具装置を指定のコンテナの上部まで自動的に移動させる。次に、運転員は、手動操作を行って、吊り具装置を正確にコンテナの上部に移動させコンテナと吊り具装置とを連結する。連結したら、運転員は、コンテナの搬送先の配置を指定し、搬送の半自動運転操作を行う。すると、制御部13がコンテナと接続された吊り具装置の昇降及び水平移動の制御を自動実行し、コンテナを指定配置の近傍まで自動的に移動させる。次に、運転員は、手動操作により、コンテナの位置を配置箇所に正確に合わせて降ろし、吊り具装置の連結を解除する。これにより、1つのコンテナの搬送が完了する。
統括制御装置40は、互いに独立的に運転される複数のクレーン装置10を統括的に制御する。統括制御装置40はデータ伝送部42と演算部41とを有するコンピュータである。演算部41は、CPU(Central Processing Unit)及び制御プログラムを記憶した記憶部を備え、CPUが制御プログラムを実行することで、データ伝送部42を介して複数のクレーン装置10とデータ伝送を行って、複数のクレーン装置10を制御する。
統括的な制御処理において、各クレーン装置10から統括制御装置40へは、運転員が操作部11を介して入力した手動操作の操作指令、及び、半自動運転の操作指令が、一旦伝送される。そして、統括制御装置40は、伝送された操作指令に基づく複数のクレーン装置10の運転予定から、複数のクレーン装置10で使用される合計の電力使用量の予測値を計算する。さらに、統括制御装置40は、合計の電力使用量が規定値以上にならないように、運転タイミングの組み替え及び動力を低減する調整を行う。そして、統括制御装置40から複数のクレーン装置10へ、変更された運転スケジュールに従って駆動指令が伝送される。各クレーン装置10は、伝送された駆動指令に基づいて制御部13が駆動部14を駆動し、これにより運転員の操作に基づく駆動が行われて荷役を遂行する。続いて、この統括的な制御処理の詳細について、フローチャートを参照しながら説明する。
<統括制御処理>
図2は、統括制御装置の演算部が実行する統括制御処理を示すフローチャートである。
演算部41は、統括制御装置40及び複数のクレーン装置10が起動されると、この統括制御処理を開始し、複数のクレーン装置10の動作中、統括制御処理を継続的に実行する。
統括制御処理が開始されると、先ず、演算部41は、データ伝送部42に伝送されてきた操作指令の情報を確認し、手動運転の操作指令の有無を判別する(ステップS1)。さらに、演算部41は、半自動運転の操作指令の有無を判別する(ステップS2)。これらの結果、新たな操作指令が何れも伝送されていなければ、処理をステップS10へ移行する。一方、何れかの操作指令が新たに伝送されていれば、次のステップへ処理を進める。
次へ進むと、演算部41は、操作指令に基づき決定される全クレーン装置10の運転予定から、運転予定の各タイミングの合計電力使用量の予測値を計算する(ステップS3)。全クレーン装置の運転予定とは、新たな追加された操作指令に基づく1つのクレーン装置10の運転予定と、それまでに伝送されている手動運転又は半自動運転の操作指令に基づく他のクレーン装置10の運転予定とを合わせた予定である。この中に半自動運転の操作指令が含まれていれば、合計電力使用量が推定される運転予定の期間は比較的に長くなる。運転予定には、コンテナを上昇させる力行運転、コンテナを降下させる回生運転、コンテナの水平移動を開始する際の加速運転、コンテナの水平移動を停止する際の減速運転、コンテナをほぼ等速に水平移動させる移動運転等が含まれる。また、運転予定には、コンテナを持たずに吊り具装置単体を上記同様の複数のパターンで移動させる各運転が含まれる。これらの各運転で使用される電力は、半自動運転であれば、操作指令から移動距離及び移動時間が分かるので、これらの情報に基づいて予測することができる。また、手動運転の操作指令であれば、操作指令に要求される動力の大きさを示す情報が含まれ、これまでの運転の情報から、吊り具装置にコンテナが連結されているか否か及び推定重量を判断することができ、これらの情報に基づいて電力使用量を予測することができる。
次に、演算部41は、予測された運転予定の各タイミングの合計電力使用量から、合計電力使用量が規定値を超えた過大電力期間が有るか否かを判別する(ステップS4)。ここで規定値とは、受変電設備の定格電力から余裕分を差し引いた値に設定される。なお、ステップS4では、受変電設備に規定値以上の回生電力が戻される過大電力期間の有無を判別する処理を加えてもよい。この場合、回生電力に関する規定値は、受変電設備系統で消費が期待される電力の定格値から余裕分を差し引いた値に設定すればよい。ステップS4の判別の結果、過大電力期間がなければ、演算部41は、処理をステップS10に移行する。
一方、ステップS4で過大電力期間があると判別されたら、演算部41は、運転スケジュールの各クレーン装置10の運転の組み替えを行う処理を実行する(ステップS5)。この処理の詳細は後述するが、この処理によって、各クレーン装置10の各操作指令に対応する運転が含まれ、かつ、過大電力期間が排除された1つ又は複数の運転スケジュールが生成される。1つ又は複数の運転スケジュールは、運転予定の1つ又は複数の変更パターンに相当する。
次に、演算部41は、ステップS5により複数の運転スケジュールが生成されたか否かを判別し(ステップS6)、複数であれば、運転完了までの時間を比較して、最も早く運転完了する運転スケジュールを選択する(ステップS7)。
次に、演算部41は、手動運転に関する変更の有無を判別し(ステップS8)、有れば手動運転に関する変更があるクレーン装置10の表示部12に警告出力を行わせるデータ転送を行う(ステップS9)。例えば、手動運転の操作指令に対して遅延を及ぼす変化があれば、演算部41は、データ伝送部42を介して動作遅延の警告出力の指令を伝送し、該当するクレーン装置10の表示部12にその警告を出力させる。また、手動運転の操作指令に対して動力を低下させる変化があれば、演算部41は、データ伝送部42を介して動力低下の警告出力の指令を伝送し、該当するクレーン装置10の表示部12にその警告を出力させる。これらの警告出力により、運転員は、手動運転の操作から遅延してクレーン装置10が動作することや、手動運転の操作に対してクレーン装置10から低減された動力が出力されることを、予め認識できるので、その後も慌てることなく運転操作を継続できる。なお、半自動運転の運転予定に変更があったときにも、該当のクレーン装置10で変更された動作が生じる際に、該当のクレーン装置10の表示部12で警告出力が行われるようにしてもよい。ステップS9の処理は、本発明の警告表示部を実現する機能の一例に相当する。
次に、演算部41は、現在採用されている運転スケジュールに従って、その時点で駆動すべきクレーン装置10に、データ伝送部42を介して駆動指令を伝送する(ステップS10)。そして、演算部41は、処理をステップS1に戻して、ステップS1からのループ処理を繰り返す。このループ処理は短い時間間隔ごとに繰り返し実行され、ループ処理に含まれるステップS10の処理も短い時間間隔ごとに繰り返し実行される。ステップS10の繰り返しの実行により、運転スケジュールの時間に合わせて、各クレーン装置10に駆動指令が伝送され、統括制御装置40で採用された運転スケジュールに従った動作が各クレーン装置10において実現される。
<運転スケジュールの組替処理>
図3は、図2のステップS5で実行される運転スケジュールの組替処理を示すフローチャートである。図4は、図3のステップS22の運転スケジュールの組替処理の一例を示す。図5は、図3のステップS25の運転スケジュールの組替処理の一例を示す。図6は、図3のステップS27の運転スケジュールの組替処理の一例を示す。図7は、図3のステップS28の運転スケジュールの組替処理の一例を示す。
図4から図7において、(A)は組み替え前のタイムチャートを示し、(B)は組み替え後のタイムチャートを示す。各タイムチャートの縦軸は、複数のクレーン装置10(「クレーン装置A、B、C」と記す)の運転予定に応じた電力使用量を示す。正の電力は荷の上昇、加速又は水平移動などのモータの力行運転を表わし、負の電力は荷の下降又は減速などのモータの回生運転を表わす。
運転スケジュールの組替処理に移行すると、演算部41は、先ず、運転予定中の近いタイミングに1つのクレーン装置10の力行運転と別のクレーン装置10の回生運転とが有るか否かを判別する(ステップS21)。
その結果、このような運転予定があれば、演算部41は、図4(A)から図4(B)に示すように、演算部41は、これら力行運転D0と回生運転R0とのタイミングを重複させるように運転スケジュールに組み替える(ステップS22)。例えば、図4(A)の運転予定では、クレーン装置Aの力行運転D0と、クレーン装置Bの回生運転R0とが、近いタイミングにある。このため、演算部41は、図4(B)に示すように、力行運転D0のタイミングを遅くして、期間T1において、力行運転D0と回生運転R0とが重複するように運転スケジュールを組み替える。
なお、ステップS22の組替処理では、演算部41は、変更対象の力行運転又は回生運転に対して、タイミングをずらすことが可能な運転か否かを判別し、可能であると判別された場合にタイミングをずらす組み替えを行うようにしてもよい。また、運転のタイミングをずらす場合、演算部41は、さらに、同一のクレーン装置10のその後に予定されている各運転のタイミングもずらす必要があるか判別し、必要があればその運転のタイミングをずらす処理を行えばよい。また、変更対象の力行運転又は回生運転の直前が、待機中であるような場合には、演算部41は、力行運転又は回生運転を早める組み替えを行ってもよい。また、大きな力行運転と複数の小さな回生運転が近いタイミングにある場合、あるいは、大きな回生運転と複数の小さな力行運転がある場合には、演算部41は、これら3つ以上の運転を重複させるように組み替えを行ってもよい。
このような運転スケジュールの組み替えによれば、受変電施設において、回生運転でモータから受変電施設に戻される回生電力を、これと重複する力行運転で使用することができ、系統電源側から供給される電力使用量を低減することができる。
一方、上述したステップS21の判別結果が否であれば、演算部41は、運転予定の始端側から1つの過大電力期間を特定する(ステップS23)。そして、演算部41は、この特定した過大電力期間(以下「特定期間」と呼ぶ)に、2つの水平移動の加速運転が有るか否かを判別する(ステップS24)。
その結果、特定期間に、このような運転予定があれば、図5(A)から図5(B)に示すように、演算部41は、長い水平移動運転M1の開始後(開始時の加速運転後)に短い水平移動運転M2が開始されるように運転スケジュールを組み替える(ステップS25)。例えば、図5(A)の運転予定では、第1移動量の水平移動運転M1の加速期間T11と、第1移動量よりも短い第2移動量の水平移動運転M2の加速期間T12とが重複している。更に、タイムチャートに示されていない別のクレーン装置10の力行運転が重なることで、過大電力期間TE1が生じている。演算部41は、このような運転予定を、図5(B)に示すように、第2移動量の水平移動運転M2の加速運転が、第1移動量の水平移動運転M1の加速運転の終了後に開始されるようにずらすことで、力行運転の重複を少なくして、過大電力期間TE1を解消する。
このような運転スケジュールの組み替えによれば、図5(B)に示すように、短い水平移動運転M2の全体の期間T14を、長い水平移動運転M1の水平移動期間T13で実施されるように、運転スケジュールを組み替えることができる。仮に、複数の水平移動運転の加速期間が重なるときに、単に加速運転のことだけを考慮して運転タイミングをずらすと、加速運転のタイミング変更に伴いその後の等速移動運転期間と減速運転期間も変更されるため、その後の期間で、複数の運転の重複が生じやすい。この場合、運転予定の組み替えを要する箇所が増加する恐れがある。しかし、ステップS25のように組み替えを行うことで、加速運転後の期間の運転の重なりを少なくして、運転スケジュールの組替処理が収束しやすくなる。
一方、ステップS24の判別結果が否であれば、演算部41は、ステップS23の特定期間に、動力を低減可能な力行運転が有るか否かを判別する(ステップS26)。例えば、高速に荷を上昇させる力行運転は、低速な上昇に切り替えることで動力を低減可能である。また、急激に荷を加速する力行運転は、緩やかな加速に切り替えることで動力を低減可能である。
その結果、特定期間に動力を低減可能な力行運転があれば、図6(A)から図6(B)に示すように、演算部41は、この力行運転D1bの動力を低減する組み替えを行って、1つの運転スケジュールを作成する(ステップS27)。例えば、図6(A)の運転予定では、特定期間TE2に多くの力行運転D1a、D2、D3が重複し、電力使用量が過大となっている。図6(B)において、演算部41は、動力を低減できるクレーン装置Aの力行運転D1aを、動力が低減されかつ運転時間が長くなった力行運転D1bに組み替え、これにより特定期間TE2の合計電力使用量を低減している。
さらに、演算部41は、図7(A)から図7(B)に示すように、特定期間に含まれる力行運転D1、D2、D3のタイミングを互い違いにずらすことで、特定期間に含まれる力行運転の重複が減少するように、運転予定を組み替える。これにより、演算部41は、もう1つの運転スケジュールを作成する(ステップS27)。例えば、図7(A)の運転予定では、特定期間TE2に多くの力行運転D1~D3が重複し、電力使用量が過大となっている。図7(B)において、演算部41は、力行運転D2を遅らせる組み替えを行って、特定期間TE2の合計電力使用量を低減している。
ステップS27では、このように演算部41は複数の運転スケジュールを生成する。
一方、ステップS26の判別結果が否であれば、演算部41は、図7(A)から図7(B)に示すように、特定期間に含まれる力行運転D2のタイミングをずらして、組み替えられた運転スケジュールを生成する(ステップS28)。
なお、ステップS27、S28の運転スケジュールの組替処理において、演算部41は、変更対象の力行運転に対して、タイミングをずらすことが可能な運転か否かを判別し、可能であると判別された場合にタイミングをずらす組み替えを行うようにしてもよい。また、運転のタイミングをずらす場合、演算部41は、さらに、同一のクレーン装置10のその後に予定されている書く動作のタイミングもずらす必要があるか判別し、必要があればその運転のタイミングをずらす処理を行えばよい。また、変更対象の力行運転の直前が、待機中であるような場合には、演算部41は、力行運転のタイミングを早めるように組み替えを行ってもよい。
上述したステップS22、S25、S27、S28の運転スケジュールの組み替えを行ったら、演算部41は、組み替え後の運転スケジュールの各タイミングの合計電力使用量の予測値を再度計算する(ステップS29)。そして、演算部41は、予測された各タイミングの合計電力使用量から、規定値を超えた過大電力期間の有無を判別する(ステップS30)。そして、過大電力期間が有れば、再び、ステップS21からの処理を繰り返す。なお、ステップS27で、複数の運転スケジュールが生成された場合には、複数の運転スケジュールの各々についてステップS21からの処理を実行する。ステップS22、S25、S27、S28の組替処理を繰り返すことで、過大電力期間が除去されるように運転スケジュールが収束する。そして、生成された運転スケジュールに過大電力期間が無くなれば、ステップS30の判別結果が否となって、演算部41は、処理を図2の制御処理の続くステップへ戻す。
このような運転スケジュールの組替処理により、各クレーン装置10で操作指令に応じた各運転動作を含み、かつ、合計電力使用量が規定値を超えない1つ又は複数の運転スケジュールが生成される。そして、演算部41は、処理を戻して、図2の統括制御処理を続行する。そして、生成された運転スケジュールに従った駆動指令が、統括制御装置40から各クレーン装置10へ伝送されて、合計電力使用量が規定値を超えないように各クレーン装置10が運転されることになる。
以上のように、本実施形態のクレーン制御システム1によれば、統括制御装置40が、合計の電力使用量が規定値以下になるように複数のクレーン装置10を統括的に制御する。また、統括制御装置40は、複数のクレーン装置10の運転予定から合計の電力使用量の予測値を計算し、予測値に基づいて複数のクレーン装置10を制御する。したがって、合計の電力使用量が規定値を超えるような複数のクレーン装置10の運転を排除することができ、受変電設備に過大な能力が要求されることを抑制できる。
また、複数のクレーン装置10は、運転員により運転室から入力された操作指令が、一旦、統括制御装置40に送られ、統括制御装置40が操作指令に応じた運転動作の駆動指令を出力する。さらに、統括制御装置40は、操作指令に応じた複数のクレーン装置10の運転予定を組み替えることで、合計の電力使用量が規定値以下になるように複数のクレーン装置10を制御する。したがって、複数のクレーン装置10が互いに独立的に運転されても、各クレーン装置10を支障なく運転操作に応じて動作させつつ、合計の電力使用量が規定値を超えることを排除することができる。
例えば、仮に、複数のクレーン装置10の合計電力使用量が規定値を超えるときに、複数のクレーン装置10の使用電力を一律に低減するような制御を行った場合、荷を低速に上昇させるような運転に対して、荷の上昇に支障が生じてしまう。しかし、本実施形態では、各クレーン装置10の運転のタイミングをずらしたり、個別に運転の動力を低減したりするので、各運転の支障が生じないように合計電力使用量の低減を図れる。
また、仮に、複数のクレーン装置10を1つの制御部が統括的に運転制御する構成では、複数のクレーン装置10を個々の状況に応じて個別に動作させることが困難となる。しかし、本実施形態では、複数のクレーン装置10を個別に運転員が運転することができ、その上で、統括制御装置40が複数のクレーン装置10を統括的に制御する。したがって、複数のクレーン装置10を個々の状況に応じて個別に動作させつつ、合計電力使用量か過大にならないように統括的に制御できる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、統括制御装置40が、複数のクレーン装置10の力行運転の重複により合計電力使用量が過大になることを回避するように統括的な制御を行う例を示した。しかし、統括制御装置40は、運転予定を同様に組み替えることにより、複数のクレーン装置10の回生運転の重複により合計回生電力量が過大になることを回避するように統括的な制御を行ってもよい。また、上記実施形態では、複数のクレーン装置10は、手動運転と半自動運転とが可能な構成を示したが、手動運転なしで決められた動作を行う全自動運転を行う構成であってもよい。この場合でも、各クレーン装置10の全自動運転の指令を統括制御装置40が入力し、複数のクレーン装置10の全自動運転の運転予定に対して同様の組替処理を行うことで、上記実施形態と同様の統括的な制御を実現できる。また、荷役施設、クレーン装置の種類、各運転要素の種類など、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 クレーン制御システム
10 クレーン装置
11 操作部
12 表示部
13 制御部
14 駆動部
15 データ伝送部
40 統括制御装置
41 演算部
42 データ伝送部
D0、D1、D1a、D1b、D2、D3 力行運転
R0 回生運転
M1、M2 水平移動運転
TE1 過大電力期間
TE2 特定期間

Claims (9)

  1. 荷役施設に備わる複数のクレーン装置の合計の電力使用量の予測値を計算し、前記予測値が規定値を超える過大電力期間があるか否かを判定し、前記過大電力期間があると判別された場合には、前記複数のクレーン装置の運転スケジュールの組替処理を実行し、複数の運転スケジュールを生成する統括制御部を備え
    前記統括制御部は、前記複数の運転スケジュールの中から最も早く運転完了する運転スケジュールを選択する、
    クレーン制御システム。
  2. 前記統括制御部は、
    前記組替処理において、前記複数のクレーン装置のうち第1期間に第1クレーン装置が力行運転され、前記第1期間と異なる第2期間に第2クレーン装置が回生運転される運転予定の有無を判定する第1判定を実行し、
    当該第1判定の結果が有りである場合には、前記力行運転と前記回生運転とが重複する運転スケジュールへの組替を実行し、
    前記第1判定の結果が無しである場合には、特定の前記過大電力期間において、前記複数のクレーン装置のうち第1クレーン装置の第1移動量の水平移動運転の加速運転と、第2クレーン装置の前記第1移動量よりも短い第2移動量の水平移動運転の加速運転とを有する運転予定の有無を判定する第2判定を実行する、
    請求項1に記載のクレーン制御システム。
  3. 前記統括制御部は、前記第2判定の結果が有りである場合には、前記第1クレーン装置の前記第1移動量の水平移動運転の加速運転の終了後に前記第2クレーン装置の前記第2移動量の水平移動運転の加速運転が開始される運転スケジュールへの組替を実行する、
    請求項に記載のクレーン制御システム。
  4. 前記統括制御部は、前記第2判定の結果が無しである場合には、前記特定の過大電力期間において、動力を低減可能な力行運転の有無を判定する第3判定を実行する、
    請求項に記載のクレーン制御システム。
  5. 前記統括制御部は、前記第3判定の結果が有りである場合には、前記特定の過大電力期間において、動力を低減する運転スケジュールへの組替を実行する、
    請求項に記載のクレーン制御システム。
  6. 前記動力を低減する運転スケジュールは、高速に荷を上昇させる力行運転から低速な上昇に切り替えられた力行運転、または、急激に荷を加速する力行運転から緩やかな加速に切り替えられた力行運転、の少なくとも一方を含む、
    請求項に記載のクレーン制御システム。
  7. 前記統括制御部は、前記第3判定の結果が有りである場合には、前記特定の過大電力期間に含まれる複数の力行運転のタイミングを互いにずらす運転スケジュールをさらに生成する、
    請求項に記載のクレーン制御システム。
  8. 前記統括制御部は、前記第3判定の結果が無しである場合には、前記特定の過大電力期間に含まれる複数の力行運転のタイミングを互いにずらす運転スケジュールを生成する、
    請求項に記載のクレーン制御システム。
  9. 前記統括制御部が前記複数のクレーン装置の運転予定を変更したときに、運転予定が変わった1つ又は複数の前記クレーン装置の運転室で警告出力を行う警告出力部を、更に備える請求項から請求項8のいずれか一項に記載のクレーン制御システム。
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