JP7005310B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に搭載する定着器、あるいは記録材上の定着済みトナー画像を再度加熱することによりトナー画像の光沢度を向上させる光沢付与装置、等の像加熱装置に関する。また、この像加熱装置を備える画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置に具備される像加熱装置として、エンドレスベルト(エンドレスフィルムとも言う)と、エンドレスベルトの内面に接触する平板状のヒータと、エンドレスベルトを介してヒータと共にニップ部を形成するローラと、を有する装置がある。この像加熱装置を搭載する画像形成装置で小サイズ紙を連続プリントすると、ニップ部長手方向において紙が通過しない領域の温度が徐々に上昇するという現象(非通紙部昇温)が発生する。非通紙部の温度が高くなり過ぎると、装置内のパーツへダメージを与えることがある。この非通紙部昇温を抑制する手法の一つとして、長手方向に沿って配置した2本の導電体間に発熱体を配置し、2本の導電体のうち少なくとも一方は、用紙サイズに対応する幅で分割し、発熱ブロック毎に発熱制御するヒータが提案されている(特許文献1)。
特開2017-54071号公報
しかしながら、特許文献1のように、分割された各発熱ブロックに複数のサーミスタ(温度検知素子)を配置すると、発熱領域が増加するにつれて、サーミスタと接続される配線の本数が増加するため、像加熱装置の小型化の妨げとなる懸念がある。
本発明の目的は、温度検知素子の数を低減して装置の小型化を図ることができる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
基板と、前記基板上に設けられた前記基板の長手方向に並ぶ複数の発熱体と、前記基板上に設けられた複数の温度検知素子と、を有するヒータを有し、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部であって、前記長手方向に分割された複数の加熱領域を有する像加熱部と、
前記温度検知素子が出力する温度信号に基づいて前記発熱体の通電を制御する通電制御部であって、前記複数の発熱体に夫々接続された複数の半導体素子を有し、前記複数の半導体素子を選択的に制御することで、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御する通電制御部と、
を有する画像形成装置において、
前記複数の半導体素子のうち、前記複数の発熱体のうちの第1の発熱体の通電を制御するための第1の半導体素子は、前記複数の発熱体のうちの第2の発熱体の通電を制御するための第2の半導体素子に直列に接続されており、
前記第2の発熱体の通電は、前記第2の半導体素子を制御することで制御され、
前記第1の発熱体の通電は、前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子を制御することで制御され、
前記第2の発熱体へ電流を流す電流経路が断線しているか否かを検知する断線検知部を有し、
前記断線検知部が前記電流経路の断線を検知した場合、前記通電制御部は、前記複数の発熱体のうち少なくとも前記第2の発熱体の通電を制御するための前記第2の半導体素子をOFFにする信号を出力することを特徴とする。
本発明によれば、温度検知素子の数を低減して装置の小型化を図ることができる。
本発明の実施例に係る画像形成装置の断面図 実施例1の定着装置の断面図 実施例1のヒータ構成図 実施例1における制御回路図 実施例1における制御フローチャート 実施例2におけるヒータ構成図 実施例2における制御回路図 実施例2における制御フローチャート 実施例3におけるヒータ構成図 実施例3における制御回路図 実施例4におけるヒータ構成図 実施例4における制御回路図 実施例5のヒータ構成図 実施例5における制御回路図 実施例5における断線検知部の説明図 実施例6における断線検知部の説明図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例の画像形成装置の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録材上に画像を形成するレーザプリンタである。
プリント信号が発生すると、画像情報に応じて変調されたレーザ光をスキャナユニット21が出射し、帯電ローラ16によって所定の極性に帯電された感光ドラム(電子写真感光体)19表面を走査する。これにより像担持体としての感光ドラム19には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像ローラ17から所定の極性に帯電したトナーが供給されることで、感光ドラム19上の静電潜像は、トナー画像(現像剤像)として現像される。一方、給紙カセット11に積載された記録材(記録紙)Pはピックアップローラ12によって一枚ずつ給紙され、搬送ローラ対13によってレジストローラ対14に向けて搬送される。さらに、記録材Pは、感光ドラム19上のトナー画像が感光ドラム19と転写部材としての転写ローラ20で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対14から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光ドラム19上のトナー画像は記録材Pに転写される。その後、記録材Pは定着部(像加熱部)としての定着装置(像加熱装置)200で加熱され、トナー画像が記録材Pに加熱定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、搬送ローラ対26、27に
よって画像形成装置100上部の排紙トレイ31に排出される。
なお、感光体19は、クリーナ18によって表面の残トナー等が除去、清掃される。給紙トレイ(手差しトレイ)28は、記録紙Pのサイズに応じて幅調整可能な一対の記録紙規制板を有しており、定型サイズ以外のサイズの記録紙Pにも対応するために設けられている。ピックアップローラ29は、給紙トレイ28から記録紙Pを給紙するためのローラである。モータ30は、定着装置200等を駆動する。商用の交流電源401に接続された通電制御部としての制御回路400から、定着装置200へ電力供給している。
上述した、感光ドラム19、帯電ローラ16、スキャナユニット21、現像ローラ17、転写ローラ20が、記録材Pに未定着画像を形成する画像形成部を構成している。また、本実施例では、感光ドラム19、帯電ローラ16、現像ローラ17を含む現像ユニット、クリーナ18を含むクリーニングユニットが、プロセスカートリッジ15として画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能に構成されている。
図2は、本実施例の定着装置200の断面図である。定着装置200は、定着フィルム(以下、フィルム)202と、フィルム202の内面に接触するヒータ300と、フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。
フィルム202は、エンドレスベルトやエンドレスフィルムとも称される筒状に形成された耐熱フィルムであり、ベース層の材質は、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属である。また、フィルム202の表面には耐熱ゴム等の弾性層を設けてもよい。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。ヒータ300は、耐熱樹脂製の保持部材201に保持されている。保持部材201は、フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。204は、保持部材201に不図示のバネの圧力を加えるための金属製のステーである。加圧ローラ208は、モータ30から動力を受けて矢印方向に回転する。加圧ローラ208が回転することによって、フィルム202が従動して回転する。未定着トナー画像を担持する記録紙Pは、定着ニップ部Nで挟持搬送されつつ加熱されて定着処理される。
ヒータ300は、後述するセラミック製の基板305上に設けられた発熱体(発熱抵抗体)302a、302bによって加熱される。ヒータ300には、安全保護素子212(図4)が当接している。安全保護素子212は、サーモスイッチや温度ヒューズ等がその一例であり、ヒータ300の異常発熱の際に作動してヒータ300に供給する電力を遮断する。また、ヒータ300のフィルム202との摺動面側にはサーミスタT1(T1-1~T1-7、図3(B)参照)とサーミスタT2(T2-2~T2-6、図3(B)参照)が設置されている。
図3を用いて、本実施例に係るヒータ300の構成を説明する。図3(A)はヒータ300の断面図、図3(B)はヒータ300の各層の平面図である。図3(B)には、本実施例の画像形成装置100における記録材Pの搬送基準位置X0を示してある。本実施例における搬送基準は中央基準となっており、記録材Pはその搬送方向に直交する方向における中心線が搬送基準位置X0を沿うように搬送される。また、図3(A)は、搬送基準位置X0におけるヒータ300の断面図となっている。
図3(A)に示すように、ヒータ300は、基板305上に導電体301と導電体303を有する。導電体301は、記録材Pの搬送方向の上流側に配置された導電体301aと、下流側に配置された導電体301bに分離されている。さらに、ヒータ300は、導電体301と導電体303を介して供給される電力により発熱する発熱体302が、基板
上において導電体301と導電体303の間に設けられている。この発熱体302は、記録材Pの搬送方向の上流側に配置された発熱体302aと、下流側に配置された発熱体302bに分離されている。また、給電用に電極E3が設けられている。さらに、裏面層2には、絶縁性の保護ガラス308が、電極E3以外を覆っている。ヒータ300(基板305)は、その長手方向が記録材Pの搬送方向と直交するように配置される。
図3(B)に示すように、ヒータ300裏面層1には、導電体301と導電体303と発熱体302、電極E3の組からなる発熱ブロック(加熱領域)が、ヒータ300の長手方向に7つ設けられている(HB1~HB7)。この7つの発熱ブロックHB1~HB7との対応関係を表すため、各発熱ブロックを構成する部材には、例えば、発熱体302a-1~302a-7のように、各符号の末尾に対応する発熱ブロックの番号を付している。発熱体302b、導電体301a、301b、導電体303、電極E3も同様である。
ヒータ300の裏面層2の表面保護層308は、電極E3-1~E3-7、E4、E5を露出させるように形成されており、ヒータ300の裏面側から、図示しない電気接点が接続可能な構成となっている。そして、各発熱ブロックに対してそれぞれ独立に給電可能になり、独立に給電制御を行うことができる。このように7つの発熱ブロックに分けることで、AREA1~AREA4のように、4つの通紙領域を形成することができる。本実施例ではAREA1をA5紙用、AREA2をB5紙用、AREA3をA4紙用、AREA4をLetter紙用と分類した。7つの発熱ブロックを独立に制御できるので、記録紙Pのサイズに合わせて、給電する発熱ブロックを選択する。なお、発熱領域の数や、発熱ブロックの数は、本実施例の数に限定されるものではない。また、各発熱ブロック内の発熱体302a-1~302a-7、302b-1~302b-7は、本実施例に記載するような連続的なパターンに限定されるものではなく、間隙部を設けた短冊状のパターンでも良い。
ヒータ300の摺動面層1(基板305において発熱体が設けられた面とは反対側の面上)には、ヒータ300の発熱ブロック毎の温度を検知するための温度検知素子としてサーミスタT1-1~T1-7及びサーミスタT2-2~T2-6が設置されている。サーミスタT1-1~T1-7は、主に各発熱ブロックの温調制御に使われるため、各発熱ブロックの中央(基板長手方向における中央)に配置される。サーミスタT2-2~T2-6は、発熱領域より幅が狭い記録紙を通紙した際の、非通紙領域(端部)の温度を検知するための端部サーミスタである。そのため、発熱領域が狭い両端の発熱ブロックを除き、搬送基準位置X0に対して、各発熱ブロックの外側寄りに配置される。サーミスタT1-1~T1-7の一端は、サーミスタの抵抗値検出用の導電体ET1-1~ET1-7にそれぞれ接続されると共に、他端は導電体EG9に共通接続される。サーミスタT2-2~T2-6の一端は、導電体ET2-2~ET2-6にそれぞれ接続されると共に、他端は導電体EG10に共通接続される。このように、ヒータ300の幅Lは、サーミスタの数と導電体の本数に応じて、大きくなる傾向にある。
ヒータ300の摺動面層2には、摺動性のあるガラスのコーティングによる表面保護層309を有する。表面保護層309は、摺動面層1の各導電体に電気接点を設けるため、ヒータ300の両端部を除いて設けられている。
図4は、実施例1におけるヒータ300の制御回路400を示す回路図である。画像形成装置100には商用の交流電源401が接続されている。電源電圧Vcc1、Vcc2は、交流電源401に接続された図示しないAC/DCコンバータによって生成されたDC電源である。交流電源401は、リレー430、440とトライアック441~447を介してヒータ300に接続される。トライアック441~447は、CPU420からの制御信号FUSER1~FUSER7によってオン/オフされる。トライアック441
~447の駆動回路は省略して図示している。複数の半導体素子としてのトライアック441~447を選択的に制御することで、複数の発熱体の通電を選択的に制御することができ、長手方向に分割された複数の加熱領域を個々に選択的に発熱させることができる。
サーミスタの温度検知回路を説明する。導電体EG9、EG10は、グランド電位に接続される。そして、図3で説明した全てのサーミスタT1-1~T1-7、T2-2~T2-6は、Vcc1にプルアップされた抵抗451~457、462~466とそれぞれ分圧される。分圧された電圧は、温度信号であるTh1-1~Th1-7信号、Th2-2~Th2-6信号として、CPU420で検出され、予めCPU420の内部メモリ内に設定された情報によって電圧から温度に換算することで、温度検出している。
CPU420の内部処理では、設定温度と、サーミスタT1-1~T1-7の検知温度に基づき、例えばPI制御により、供給するべき電力を算出する。FUSER1~7信号のオンのタイミングは、ゼロクロス検知部421で生成された交流電源401のゼロ電位に同期したタイミング信号ZEROXに基づいてCPU420によって生成される。交流電源401のゼロクロスタイミングを元に、供給する電力に対応した位相角(位相制御)、波数(波数制御)の制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック441~447を制御している。
リレー430、440と保護回路について説明する。リレー430、440は、故障などによりヒータ300が過昇温した場合、ヒータ300への電力遮断手段として用いている。
リレー430の動作を説明する。CPU420がRLON信号をHigh状態にすると、トランジスタ433がON状態になり、電源電圧Vcc2からリレー430の2次側コイルに通電され、リレー430の1次側接点はON状態になる。RLON信号をLow状態にすると、トランジスタ433がOFF状態になり、電源電圧Vcc2からリレー430の2次側コイルに流れる電流は遮断され、リレー430の1次側接点はOFF状態になる。なお、抵抗434は、トランジスタ433のベース電流を制限する抵抗である。リレー440及びトランジスタ435についても動作は同様である。
リレー430、リレー440を用いた安全回路の動作について説明する。サーミスタT1-1~T1-7のいずれかの検知温度が、設定された所定値を超えた場合、比較部431はラッチ部432を動作させ、ラッチ部432はRLOFF1信号をLow状態にしてラッチする。RLOFF1信号がLow状態になると、CPU420がRLON信号をHigh状態にしても、トランジスタ433がOFF状態で保たれるため、リレー430はOFF状態(安全な状態)で保つことができる。同様に、サーミスタT2-2~T2-6についても、設定された所定値を超えた場合には、比較部437はラッチ部436を動作させ、RLOFF2信号をLow状態にしてラッチする。このようにリレー430、440は、故障などによりヒータ300が過昇温した場合、ヒータ300への電力遮断手段としても用いられる。
ここで、本実施例において特徴であるトライアック441~447による駆動構成と、サーミスタの数の関係について説明する。発熱ブロックHB1を駆動するトライアック441は、隣り合った発熱ブロックHB2を駆動するトライアック442と直列に接続される。トライアック442のみを駆動した場合には、発熱ブロックHB2のみが発熱される。トライアック441、442の両方を駆動した場合には、発熱ブロックHB1、HB2が発熱される。この構成においては、制御上、発熱ブロックHB1のみが発熱することはない。また、発熱ブロックHB2より、ヒータ300の長手方向における外側の発熱ブロックHB1を2段直列接続する構成にしたので、紙サイズ毎に発熱領域を選択する制御ができる。
ところで、CPU420の誤動作等により、ヒータ300の制御に異常が生じた場合に、ヒータ300が異常温度まで発熱しないように、サーミスタの温度検知による安全回路を有している。本実施例では、一つの構成要素が故障して機能しなくなった場合でも、ヒータ300の異常を検知してリレー430、440をOFFすることで保護できるように安全回路を有している。そのため、例えば発熱ブロックHB3においては、サーミスタT1-3とT2-3の2つのサーミスタ及び、それぞれに対応する比較部とラッチ部が在ることで、仮にどちらかのサーミスタが故障したとしても保護をすることができる。発熱ブロックHB2、4、5、6においても、それぞれ独立した駆動構成で制御されるため、同様に2つずつのサーミスタが構成されている。一方で、発熱ブロックHB1については、図中のP点が断線するという1つの故障が生じない限り、発熱ブロックHB1のみが異常発熱することはないため、サーミスタT1-1の1つで保護することができる。発熱ブロックHB7も同様であり説明は省略する。なお、発熱ブロックHB1、HB7は発熱領域が狭いため、1つのサーミスタで非通紙領域(端部)の温度を検知するための端部サーミスタと温調用のサーミスタとを兼用している。
このように発熱ブロックHB2を駆動する半導体素子の後段の半導体素子によって駆動される発熱ブロックHB1では、発熱ブロックHB2と比較してサーミスタの数が少ない構成であっても、1つの故障状態においてヒータ300を保護することができる。
本実施例では、発熱ブロックHB2よりも長手方向に外側(端部側)に位置する発熱ブロックHB1を駆動するためのトライアック441を、発熱ブロックHB2を駆動するためのトライアック442に直列に接続する構成とした。すなわち、発熱ブロックHB2が第2の加熱領域に、発熱ブロックHB1が第1の加熱領域に、発熱体302a-2、302b-2が第2の発熱体に、発熱体302a-1、302b-1が第1の発熱体に、それぞれ対応する。しかしながら本発明が適用可能な構成はかかる構成に限定されない。例えば、発熱ブロックHB3よりも長手方向に外側(端部側)に位置する発熱ブロックHB2を駆動するためのトライアック442を、発熱ブロックHB2を駆動するためのトライアック443に直列に接続するように構成してもよい。かかる構成により発熱ブロックHB2の温度を検知するためのサーミスタの数を他の発熱ブロックの温度検知のためのサーミスタの数よりも少なくすることができる。
図5は、実施例1における制御フローチャートである。S500でプリント要求を受けると、以下の工程に進む。S501では、RLON信号をHigh出力して、リレー430、440をONする。S502では、CPU420は予め図示しないCPU420に内蔵されるメモリに格納された目標温度Taを読み出す。S503では、非通紙部の昇温の限界温度(端部昇温温度)Tmaxを、内部メモリから読み出す。S504では、給紙カセット11における図示しない紙サイズ検知によって、給紙カセット11に設置された記録紙Pのサイズを検出する。S505-1~S505-4において、紙サイズを判断し、S506-1~S506-4において、それぞれ紙サイズに対応する発熱領域(加熱領域)を決定して発熱領域に対応するトライアックを制御する。S507では、端部サーミスタであるT2-2~T2-6が、非通紙部の昇温の限界温度Tmaxを超える場合に、S508でスループットを下げることで、過昇温による定着装置200の故障を防止する。S502からS508までを、S509でプリントジョブが終了するまで繰り返し、終了していればS510においてRLONをLowレベルに出力し、リレー430、440をOFFする。
以上のように、ヒータを駆動する半導体素子が2段直列に接続された発熱ブロックにおいては、サーミスタの数を少なくすることができので、ヒータ300の幅L及び、定着装置200を小型化することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2について説明する。実施例2における制御回路700とヒータ600は、実施例1で説明した制御回路400に対して、2段直列に接続する発熱領域を変更した例である。実施例2の構成のうち、実施例1と同様の構成については、同一の記号を用いて説明を省略する。実施例2において、ここで特に説明しない事項は、実施例1と同様である。
図6を用いて、本実施例に係るヒータ600の構成を説明する。図6(A)はヒータ600の断面図(図6(B)の搬送基準位置X0付近の断面図)、図6(B)はヒータ600の各層の平面図である。図6(B)に示すように、実施例2では、摺動面層1において、実施例1に対して、発熱ブロックHB5のみサーミスタの数が1つになっている。その理由については、図7を用いて説明する。なお、実施例1に対して、発熱ブロックHB4にサーミスタT3-4が追加されている。これは、通紙領域AREA1のA5サイズの通紙の際に、搬送基準位置X0に対して、ヒータ600の長手方向のどちらかに片寄せされた状態で搬送されたときに、非通紙部昇温を検出するためである。
図7は、実施例2におけるヒータ600の制御回路700を示す回路図である。本実施例では、発熱ブロックHB5を駆動するライアック445を、発熱ブロックHB3を駆動するトライアック443の後段に直列接続している。発熱ブロックHB3と発熱ブロックHB5は、搬送基準位置X0に対して、基板305の長手方向に対称の位置関係にあるため、AREA2を発熱させる場合においても本駆動構成の影響を受けずに制御が可能である。このように接続することで、実施例1と同様、S点が断線する故障が起きた場合に、サーミスタT2-5によりヒータ600の異常発熱を検知して止めることができるので、他の発熱ブロックに比べてサーミスタの数を減らすことができる。
図8は、本実施例における制御フローチャートである。S500~S503までは、実施例1と同様である。このフローチャートでは、S801の紙サイズ検知においてAREA2に相当するB5サイズを検知した場合を説明する。B5サイズに対応するトライアック443~445を制御する際に、S802において、トライアック443とトライアック445の通電比率は、100:100の同比率で制御する。S803では、発熱ブロックHB3、HB5の端部サーミスタであるサーミスタT2-3、T2-5で検知した温度をTH2-3、TH2-5としたとき、それらの差がS800で予め設定した温度差TΔを越えているか否か確認する。例えばサーミスタT2-5の温度が高く、温度差がTΔを越えた場合は、S804において、記録紙Pが発熱ブロックHB3側に片寄せされたとみなし、トライアック443、445の通電比率を100:50に下げ、非通紙部昇温を抑制する。S805では、実施例1と同様、非通紙部昇温を検知して、サーミスタT2-5、T2-3の検知温度が閾値Tmaxを超えているか否かを確認する。超えている場合は、S508においてスループットを下げて制御する。以上を一連の制御としてプリントジョブが終了するまで繰り返す。
以上のように、隣り合った発熱ブロックではなく、記録紙の搬送基準に対して対称の位置関係にある発熱ブロックのペアに対して直列接続の駆動構成であっても、実施例1と同様にサーミスタの数を減らすことができる。
[実施例3]
本発明の実施例3について説明する。実施例3は、実施例2における駆動構成における変形例として、直列接続された半導体素子の2段目の半導体素子をショートした構成となっている。本実施例では、図示しない搬送ガイドなどにより、記録紙Pが片寄せされない構成になっているため、実施例2における後段のトライアック445を無くしてショートする構成であっても構わない。実施例3の構成のうち、実施例1、2と同様の構成につい
ては、同一の記号を用いて説明を省略する。実施例3において、ここで特に説明しない事項は、実施例1、2と同様である。
図9を用いて、本実施例に係るヒータ900の構成を説明する。図9(A)はヒータ900の断面図(図9(B)の搬送基準位置X0付近の断面図)、図9(B)はヒータ900の各層の平面図である。図9(B)に示すように、摺動面層1において、実施例2に対して、さらに発熱ブロックHB3のサーミスタの数が1つ少ない構成になっている。
図10は、実施例3のヒータ900の制御回路901を示す回路図である。T点が断線するという1つの故障が発生しても、サーミスタT2-5によって、異常状態を検知して保護することができる。同様にU点が断線するという1つの故障が発生しても、サーミスタT1-3によって保護することができる。つまり、他の発熱ブロック1、2、4及び6,7に比べてサーミスタが少ない構成においても、ヒータ900の異常状態に対し、保護を行うことができる。
以上のように、直列接続された半導体素子のうち後段の半導体素子をショートした構成においても、サーミスタを減らすことができるので、ヒータ900の幅及び、定着装置200を小型化することができる。
なお、本実施例では、記録材の搬送基準位置に対して基板長手方向に対称の位置関係にある発熱ブロックHB3と発熱ブロックHB5に関して、それぞれを発熱させるための発熱体の通電を、単一のトライアック443を制御することで制御する構成とした。すなわち、発熱ブロックHB3が第3の加熱領域に、発熱ブロックHB5が第4の加熱領域に、発熱体302a-3、302b-3が第3の発熱体に、発熱体302a-5、302b-5が第4の発熱体に、それぞれ対応する。しかしながら本発明が適用可能な構成はかかる構成に限定されない。例えば、発熱ブロックHB2を発熱させる発熱体302a-2、302b-2の通電と、発熱ブロックHB6を発熱させる発熱体302a-6、302b-6の通電を、単一のトライアック442の制御によって制御するように構成してもよい。
[実施例4]
本発明の実施例4について説明する。実施例4のヒータ903の制御回路904は、実施例1と実施例3を組み合わせた構成となっている。実施例4の構成のうち、実施例1~3と同様の構成については、同一の記号を用いて説明を省略する。実施例4において、ここで特に説明しない事項は、実施例1~3と同様である。
図11を用いて、本実施例に係るヒータ903の制御回路904を示す回路図である。図11(A)はヒータ903の断面図(図9(B)の搬送基準位置X0付近の断面図)、図9(B)はヒータ903の各層の平面図である。図11(B)に示すように、本実施例のヒータ903は、摺動面層1において、実施例1と実施例3に比べて、最もサーミスタの数が少ない構成になっている。
図12は、ヒータ903の制御回路904を示す回路図である。発熱ブロックHB1、HB3、HB5、HB7は、実施例1、3で説明した構成をとることにより、サーミスタを1つにしている。本実施例では、さらに、トライアック441とトライアック447を定着装置200内に配置したことを示している。このようにすることで、制御回路904と定着装置200とを接続するAC線の数を少なくすることができるので、コネクタのピン数や電線を減らすことができる。同様にトライアック442~446も定着装置200内に配置する構成であっても良い。
以上のように、直列接続によって駆動される発熱ブロックが複数あることで、より少ないサーミスタで異常状態に対して保護できるので、ヒータ904の幅及び、定着装置20
0を小型化することができる。さらには、トライアックを定着装置内に配置することで、配線を減らし、画像形成装置を小型化することができる。
なお、実施例1~4を通して、1つの故障に対して保護する構成にしているが、1つの故障に限定されるものではなく、2つ以上の故障に対して保護する構成であっても良い。また、直列に接続される半導体素子は、2段に限定されるものではなく、3段以上の接続構成であっても良い。
[実施例5]
図13~図15を参照して、本発明の実施例5について説明する。実施例5は、実施例1で説明したヒータ300におけるHB1及びHB7にあるサーミスタの数を実施例1よりさらに減らすことができる構成例である。実施例5は、実施例1の制御回路400に対し、P点の断線を検知することができる断線検知部1002と、Q点の断線を検知することができる断線検知部1003と、を備えた制御回路1001を備えている。実施例5の構成のうち、上記実施例と同様の構成については、同一の記号を用いて説明を省略する。実施例5において、ここで特に説明しない事項は、上記実施例と同様である。
図13は、ヒータ1000の断面図と平面図を示している。実施例1と比較して、図13(B)の摺動面層1において、発熱ブロックHB2~6の各ブロックにおけるサーミスタの数が3個になっており、実施例1に対して発熱ブロックHB2~6における1ブロック当たりのサーミスタの個数が1個増加している。これは各発熱ブロックにサーミスタの数が3個あることによって、二つの構成要素が故障して機能しなくなった場合でも、ヒータ300の異常を検知できるようにサーミスタを3個有している。一方HB1及びHB7のサーミスタの数は1個であり、他の発熱ブロックに比べサーミスタの数が2個減少している。その理由については、図14を用いて説明する。
図14は、実施例5におけるヒータ1000の制御回路1001を示す回路図である。図14に示した全てのサーミスタT1-1~T1-7、T2-2~T2-6、T3-2~T3-6は、Vcc1にプルアップされた抵抗451~457、462~466及び472~476とそれぞれ分圧される。分圧された電圧は、Th1-1~Th1-7信号、Th2-2~Th2-6信号、TH3-2~3-6として、CPU420で検出され温度検出される。本実施例では、P点及びQ点の断線を検知できるように断線検知部1002及び断線検知部1003を設けている。各断線検知部1002、1003の検知信号Di1002,Di1003、Di1004、Di1005は、ラッチ部432、436もしくはCPU420に接続している。断線を検知すると、断線検知部1002は、断線検知信号Di1002、Di1004を、断線検知部1003は、断線検知信号Di1003、Di1005を出力する。Di1004、Di1005が出力されると、ラッチ部432、436が動作し、RLOFF1信号及びRLOFF2信号をLow状態にしてラッチし、リレー430、440をオフにする。Di1002、Di1003が出力されると、CPU420は、トライアック441~447がOFFになるようにFUSER1~FUSER7信号を出力する。断線検知部1002及び断線検知部1003の内部回路は、図15を用いて説明する。
ここで、本実施例の特徴である断線検知とサーミスタの数の関係について説明する。本実施例では、実施例1と同様に発熱ブロックHB1及びHB7を駆動するトライアック441、447は各々、隣り合った発熱ブロックHB2、HB6を駆動するトライアック442、446と直列に接続される。よって図中のP点及びQ点が断線するという1個の故障が生じない限り発熱ブロックHB1、HB7のみが異常発熱することはないため、実施例1と同様にHB1及びHB7に存在するサーミスタの数は他の発熱体に対して1個減らすことができる。さらに、本実施例では、P点、Q点が断線しているかどうかを判断する
断線検知部1002、1003を有している。そのため、P点及びQ点が断線するという第一の故障かつ、断線検知部が故障するという第二の故障が生じない限り発熱ブロックHB1、HB7のみが異常発熱することはない。したがって、HB1及びHB7に存在するサーミスタの数は他の発熱体に対して2個減らすことができる。
図15は、図14で示した断線検知部1002の内部回路を示した図である。断線検知部1003の内部回路は断線検知部1002と同様なのでここでは省略している。図15-(A)は、断線検知部1002から出力される信号Di1002がCPU420に、信号Di1004がラッチ部432、436に接続されている回路を示した図である。断線検知部1002の内部において、点P付近には点Pに流れている電流を検出する第2の電流検知部としての検出抵抗1010が接続されている。また、検出抵抗1010と並列に、抵抗1013と、検出抵抗1010で検出された信号を2次側に伝搬するACカプラ1015と、が接続されている。さらに断線検知部1002は、トライアック441への電流を検出できるように第1の電流検知部としての検出抵抗1011が設けられている。また、検出抵抗1011と並列に、抵抗1014と、検出抵抗1011で検出された信号を2次側に伝搬するACカプラ1016が接続されている。発熱抵抗体302a-2、302b-2へ電流を流す電流経路は、トライアック442と発熱抵抗体302a-2、302b-2とを接続するラインの途中で分岐し、トライアック441を介して、発熱抵抗体302a-1、302b-1とつながっている。すなわち、分岐点から下流の発熱抵抗体302a-1、302b-1へ電流を流す第1の電流経路と、分岐点から下流の発熱抵抗体302a-2、302b-2へ電流を流す第2の電流経路と、が分岐点より上流の共通する第3の電流経路から分岐する構成となる。
ACカプラ1015の二次側は、プルアップ抵抗1017を介して電源VCC1に接続され、ダンピング抵抗1025を介してCPU420へ接続されている。点PにAC電流が流れた場合、検出抵抗1010の両端にAC電圧が印加され、印加された電圧信号はACフォトカプラ1015を通り2次側へ伝達される。ここでは全波AC電流の信号を二次側に伝えるためにACフォトカプラを用いているが、半波電流のみの信号を伝えたい場合はフォトカプラを用いてもよい。2次側に伝達された信号はパルス信号となり、断線検知信号Di1002としてCPU420へ出力される。CPU420は、FUSER1信号をONしトライアック442をONしたにもかかわらず断線検知部1002からパルス状の断線検知信号Di1002を検出していなければ断線、検出していれば断線していないと判断する。CPU420が断線と判断した場合は、FUSER1、2をOFFしトライアック441、442の通電を遮断する。詳しい波形の説明は図15-(B)を用いて説明する。さらにACカプラ1015およびACカプラ1016によって2次側に伝達されたパルス信号は、各々抵抗1018、1022を通り、コンデンサ1019、1023及び抵抗1020、1024により平滑されコンパレータ1025へ接続される。ここで、検出抵抗1010に電流が流れていないにかかわらず、検出抵抗1011に電流が流れているときは点Pのルートは断線していると考えられる。その場合、図15-(B)ではコンパレータ1025の-端子の電圧が+端子を上回り、出力Di1004にLOWが出力され、ラッチ部432、436を動作させる。詳しい波形の説明は図15-(B)を用いて説明する。
図15-(B)は、図15-(A)で説明した回路の動作を波形で示した図である。波形1101は検出抵抗1010で検出された電圧、波形1102は検出抵抗1011で検出された電圧、波形1103は断線検知部1002から出力されたDi1002信号を示している。また、波形1104の実線の波形はコンパレータ1025の-端子に印加されている電圧、点線の波形はコンパレータ1025の+端子に印加されている電圧を示している。トライアック442がOFF状態で通電がOFFの場合、検出抵抗1010には電圧が生じず0Vとなり、結果二次側のACカプラ1015のトランジスタは動作しない。
よってDi1002信号は波形1103で示すように電圧はVcc1でプルアップされている。トライアック442がONし通電がON状態となると、波形1101で示すように検出抵抗1010に電圧が生じる。結果、二次側のACカプラ1015のトランジスタは動作し、動作した時はLOWに引き込むため、Di1002信号は波形1103で示すようにパルス状の信号を出力する。CPU420は、このパルス状の波形を検知することで、検出抵抗1010に電流が流れたかどうかを判断することができる。P点が断線している場合はトライアック442をON状態にしても検出抵抗1010に電圧が生じないため、波形1101及び波形1103は通電OFFと同じ波形となる。よって、CPU420は、トライアック442をONさせ通電をONしているのに、波形1103がパルス状の波形になっていないことからP点が断線していると判断することができ、トライアック442の通電をOFFすることができる。
一方、トライアック442がOFF状態で通電がOFFの場合、二次側のACカプラ1015のトランジスタは動作しない。そのため、コンパレータ1025の-端子の電圧は波形1104の実線に示したように抵抗1017、1018、1020の分圧で決定される一定の電圧となる。コンパレータ1025の+端子の電圧も同様に検出抵抗1011に電圧が生じないため、波形1104の点線に示したように抵抗1021、1022、1024の分圧で決定される一定の電圧となる。ここでは+端子の電圧が-端子の電圧よりも高くなるように抵抗1017、1018、1020及び抵抗1021、1022、1024の値を設定している。よって+端子の電圧が-端子の電圧よりも高いため、コンパレータ1025の出力はオープンコレクタとなり、ラッチ部はラッチ動作を行わない。トライアック442がONし通電がON状態となると、波形1101で示すように検出抵抗1010に電圧が生じる。結果二次側のACカプラ1015のトランジスタが動作するので、コンパレータ1025の-端子の電圧は波形1104の実線で示すように電圧が徐々に低下していく。さらにトライアック441がONし通電がON状態となると、波形1102で示すように検出抵抗1011に電圧が生じる。よってコンパレータ1025の+端子の電圧は波形1104の点線で示すように電圧が徐々に低下していく。ここでは+端子の電圧が-端子の電圧よりも高くなるように検出抵抗1010、1011の抵抗値を調整している。よって+端子の電圧が-端子の電圧よりも高いため、コンパレータの出力はオープンコレクタとなり、ラッチ部はラッチ動作を行わない。P点が断線すると、トライアック442をON状態にしても検出抵抗1010に電圧が生じないため、二次側のACカプラ1015のトランジスタは動作しない。よって-端子の電圧は波形1104の実線で示したように徐々に電圧が上昇していく。P点が断線してもトライアック441はONし続けているため、+端子の電圧は波形1104の点線で示したように通電ONの状態と変わらない。よってP点が断線してしばらくするとコンパレータの-端子の電圧は、波形1104で示すように+端子の電圧を上回る。その結果コンパレータの出力はLOWとなりラッチ部432、436を動作させる。
このように本実施例5では、発熱ブロックHB2、HB6を駆動する半導体素子の後段の半導体素子によって駆動される発熱ブロックHB1、HB2において、HB2、HB6の断線を検知する断線検知部を設けている。これにより、他の発熱ブロックと比較して発熱ブロックHB1、HB2のサーミスタの数が少ない構成であっても、2個の故障状態においてヒータ300を保護することができる。
[実施例6]
図16を参照して、本発明の実施例6について説明する。実施例6は、実施例5の図15-(A)で説明した断線検知部1002の回路において、検出抵抗1012の設置位置、及び、Di1002の接続場所が異なった構成となっている。その他の構成は、実施例5と同じである。実施例6の構成のうち、上記実施例と同様の構成については、同一の記号を用いて説明を省略する。実施例6において、ここで特に説明しない事項は、上記実施
例と同様である。
図16-(A)は、断線検知部1002を示した図であり、点P付近には点Pに流れている電流を検出する電流検出抵抗1010が接続されている。さらに図16-(A)ではトライアック442が電流を流したかを判断できるように、トライアック442直後に、すなわち第1の電流経路と第2の電流経路に分岐する前の第3の電流経路に、第3の電流検知部としての検出抵抗1012が設けられている。各検出抵抗1010及び1012はACカプラ1015、1016が並列で接続され、2次側に伝達された検出信号は、各々コンデンサ1019、1023及び抵抗1020、1024により平滑され、各々コンパレータ1031及び1030に接続される。コンパレータ1030の出力はトランジスタ1034及び抵抗1032、1033を介してコンパレータ1031の+端子に接続される。
ここで、検出抵抗1012に電流が流れているにもかかわらず、検出抵抗1010に電流が流れていないときは点Pのルートは断線していると考えられる。その場合、図16-(A)ではコンパレータ1031の-端子の電圧が+端子を上回り出力Di1004にLOWが出力され、ラッチ部432、436を動作させる。このときCPU420へ接続されているDi1002の信号もLOWとなる。CPU420はトライアック442を通電しているのにもかかわらずDI1002がLOWとなった時は、点Pは断線だと判断し、FUSER1、2をOFFしトライアック441、442の通電を遮断する。詳しい波形の説明は図16-(B)を用いて説明する。
図16-(B)は、図16-(A)の回路動作を示した図である。図16-(B)において、波形1105は検出抵抗1010で検出された電圧、波形1106は検出抵抗1012で検出された電圧である。また、波形1107の実線はコンパレータ1030の-端子に印加されている電圧、点線の波形はコンパレータ1030の+端子に印加されている電圧を示している。波形1108の実線はコンパレータ1031の-端子に印加されている電圧、点線の波形はコンパレータ1031の+端子に印加されている電圧を示している。トライアック442がOFF状態で通電がOFFの場合、検出抵抗1012には電圧が生じず、結果二次側のACカプラ1016のトランジスタは動作しない。よってコンパレータ1030の-端子の電圧は波形1107の実線に示したように抵抗1021、1022、1024の分圧で決定される一定の電圧となる。このときコンパレータ1030の-端子の電圧がコンパレータ1030の+端子よりも高い電圧になるように、抵抗1021、1022、1024及び抵抗1026、1027は調整されている。よってコンパレータ1030の出力はLOWとなり、トランジスタ1034が動作してコンパレータ1031の+端子はHIGH電圧となる。コンパレータ1031の-端子は、検出抵抗1010に電圧が生じないので波形1108の実線に示したように抵抗1017、1018、1020の分圧で決定される一定の電圧となる。このときコンパレータ1031の+端子がコンパレータ1031の-端子よりも高い電圧になるように抵抗1017、1018、1020は調整されている。よって+端子の電圧が-端子の電圧よりも高いため、コンパレータ1031の出力はオープンコレクタとなり、ラッチ部432,436はラッチ動作を行わない。次にトライアック442及び441がONし通電がON状態となると、検出抵抗1012に電圧が生じる。結果コンパレータ1030の-端子は波形1107の実線に示すように電圧が徐々に減少していく。コンパレータ1031の-端子も同様に検出抵抗1010に電圧が生じるため、波形1108の実線に示すように電圧が徐々に減少していく。コンパレータ1030において+端子の電圧が-端子の電圧を超えた時、コンパレータ1030の出力はオープンコレクタとなる。この結果トランジスタ1034がOFFとなり、コンパレータ1031の+端子にかかる電圧は、波形1108に示しているとおり抵抗1028及び1029で決まる電圧に変化する。この時抵抗1028及び1029は、コンパレータ1031の+端子にかかる電圧が-端子にかかる電圧より高くなるように調
整されている。よって+端子の電圧が-端子の電圧よりも高いため、コンパレータ1031の出力はオープンコレクタとなり、ラッチ部432,436はラッチ動作を行わない。P点が断線すると、検出抵抗1012を通過する電流が減少するため、コンパレータ1030の-端子の電圧は波形1107の実線で示したように徐々に電圧が上昇していく。ただし、トライアック441には電流が流れているため、コンパレータ1030の-端子の電圧はある一定の電圧の上昇にとどまる。この時でも、コンパレータ1030の+端子にかかる電圧が-端子にかかる電圧より高くなるように抵抗1026、1027が調整されているため、コンパレータ1030の出力はオープンコレクタとなる。一方コンパレータ1031の-端子はP点が断線しているため、波形1108の実線で示しているように電圧が上昇していく。コンパレータ1031の+端子の電圧は変化しないため、P点が断線してしばらくたつとコンパレータ1031の-端子の電圧が+端子の電圧を上回り、コンパレータ1031の出力がLOWとなることでラッチ部432、436及びCPU420を動作させる。
このように本実施例6では、断線検知部1002の回路において、検出抵抗1012の設置位置及び、Di1002の接続場所が異なっていても、点Pの断線を検知することができる。
上記各実施例は、それぞれの構成を可能な限り互いに組み合わせることができる。
例えば、実施例5、6の断線検知部は、実施例2の回路構成(図7のトライアック443,445の間)や、実施例4の回路構成(図12のトライアック442、441の間)に追加してもよい。
200…定着装置、300、600、900、903…ヒータ、305…基板、302a、302b…発熱体、441~447…トライアック、T1-1~T1-7、T2-1~T2-7、T3-4…サーミスタ、400、700、901、904…制御回路、ET1-1~ET1-7、ET2-1~ET2-7、ET3-4、EG9、EG10…導電体、HB1~HB7…発熱ブロック

Claims (12)

  1. 基板と、前記基板上に設けられた前記基板の長手方向に並ぶ複数の発熱体と、前記基板上に設けられた複数の温度検知素子と、を有するヒータを有し、前記ヒータの熱を利用して記録材に形成された画像を加熱する像加熱部であって、前記長手方向に分割された複数の加熱領域を有する像加熱部と、
    前記温度検知素子が出力する温度信号に基づいて前記発熱体の通電を制御する通電制御部であって、前記複数の発熱体に夫々接続された複数の半導体素子を有し、前記複数の半導体素子を選択的に制御することで、前記複数の発熱体の通電を選択的に制御する通電制御部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記複数の半導体素子のうち、前記複数の発熱体のうちの第1の発熱体の通電を制御するための第1の半導体素子は、前記複数の発熱体のうちの第2の発熱体の通電を制御するための第2の半導体素子に直列に接続されており、
    前記第2の発熱体の通電は、前記第2の半導体素子を制御することで制御され、
    前記第1の発熱体の通電は、前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子を制御することで制御され、
    前記第2の発熱体へ電流を流す電流経路が断線しているか否かを検知する断線検知部を有し、
    前記断線検知部が前記電流経路の断線を検知した場合、前記通電制御部は、前記複数の発熱体のうち少なくとも前記第2の発熱体の通電を制御するための前記第2の半導体素子をOFFにする信号を出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電流経路を第2の電流経路とし、
    前記第1の発熱体へ電流を流す第1の電流経路と、前記第2の電流経路とが、共通する第3の電流経路からそれぞれ分岐する構成となっており、
    前記断線検知部は、
    前記第1の電流経路に流れる電流を検知する第1の電流検知部と、
    前記第2の電流経路に流れる電流を検知する第2の電流検知部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電流経路を第2の電流経路とし、
    前記第1の発熱体へ電流を流す第1の電流経路と、前記第2の電流経路とが、共通する第3の電流経路からそれぞれ分岐する構成となっており、
    前記断線検知部は、
    前記第2の電流経路に流れる電流を検知する第2の電流検知部と、
    前記第3の電流経路に流れる電流を検知する第3の電流検知部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の温度検知素子のうち、前記複数の加熱領域のうち前記第1の発熱体によって発熱する第1の加熱領域の温度を検知するための温度検知素子の数は、前記複数の加熱領域のうち前記第2の発熱体によって発熱する第2の加熱領域の温度を検知するための温度検知素子の数よりも少ないことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の加熱領域は、前記長手方向において前記第2の加熱領域よりも外側の加熱領域であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の加熱領域と前記第2の加熱領域は、記録材の搬送基準位置に対して前記長手方向に対称の位置関係にあることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の加熱領域のうち、記録材の搬送基準位置に対して前記長手方向に対称の位置関係にある第3の加熱領域と第4の加熱領域に関して、前記複数の発熱体のうち、前記第3の加熱領域を発熱させるための第3の発熱体の通電と、前記第4の加熱領域を発熱させるための第4の発熱体の通電は、前記複数の半導体素子のなかの単一の半導体素子を制御することで制御されることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記複数の温度検知素子のうち、前記第3の加熱領域の温度を検知するための温度検知素子の数、及び前記第4の加熱領域の温度を検知するための温度検知素子の数は、それぞれ、前記複数の加熱領域のうち少なくとも、前記第2の発熱体によって発熱する第2の加熱領域の温度を検知するための温度検知素子の数よりも少ないことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記温度検知素子は、前記基板の前記発熱体が設けられた面とは反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記半導体素子は、前記像加熱部に設けられていることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記像加熱部はさらに、筒状のフィルムを有し、前記ヒータは前記フィルムの内面に接触していることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記装置は更に、前記フィルムを介して前記ヒータと共に画像が形成された記録材を挟持搬送する加圧ローラを有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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