JP7005061B1 - レース地 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストや工数を抑えた、色彩の美しいレース地を提供する。【解決手段】実施形態のレース地は、糸によってレース模様が形成されたレース地において、前記レース地の表面に、インクによるプリント模様が形成され、前記レース模様に合わせた前記プリント模様が配置されているレース地であって、好ましくは、前記レース模様及び前記プリント模様には、それぞれの模様を形成する複数の模様形成線が存在し、前記レース模様における複数の前記模様形成線に対応させて、前記プリント模様における複数の前記模様形成線が配置された、レース地を提供する。【選択図】図3

Description

本発明はレース地に関する。
レース地として、編みレース、エンブレース、リバーレース等様々なものが知られている。いずれのレース地においても糸によってレース模様が形成されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009-144253号公報
ところで、レース地を美しい色彩のものとしようとすると、多色の糸を準備して使用しなければならず、製造コストや工数の点で問題がある。また、編みレースの場合、レース地の編成方法に起因して、実現できる色の配置に制限がある。例えば経編地からなる編みレースでは、同じ糸が編成方向に編み込まれていくため、同じ色の部分が編成方向に延びていくこととなる。また、エンブレースの場合、多色のレース地を製造するためには多色の糸を生地に縫い込まなければならず手間がかかる。これらのことが理由で、従来、レース地は単色のものが一般的であった。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、色彩の美しいレース地を提供することを課題とする。
実施形態のレース地は、糸によってレース模様が形成されたレース地において、前記レース地の表面に、インクによるプリント模様が形成され、前記レース模様に合わせた前記プリント模様が配置され、前記プリント模様の少なくとも一部として糸が描かれ、前記レース地が経編レースであり、前記プリント模様における前記糸の延長方向が、前記経編レースの編成方向に対して傾斜していることを特徴とする。
上記の特徴により、レース地が色彩の美しいものとなる。
プリント前の経編レースの図(写真)。 プリント前の経編レースの図(写真)。要素を示す枠を付した図。 プリントされたレース地の図(写真)。 プリントされたレース地の図(写真)。要素を示す枠を付した図。 プリント模様を示す図。 経編レースの組織図。 図3の枠Eの部分の拡大図。 図1の枠Eの部分の拡大図。 図5の枠Eの部分の拡大図。 プリンタの構成を示す図。 変更例の、プリント前の経編レースの図(写真)。 変更例の、プリントされたレース地の図(写真)。 変更例のプリント模様を示す図。
実施形態のレース地15は、経編地からなる経編レース10の表面にプリントが施されたものである。図1及び図2にプリント前の経編レース10を示す。また、図1及び図2の経編レース10にプリントが施されたレース地15を図3及び図4に示す。また、レース地15にプリントされるプリント模様を図5に示す。
なお、図3~図5はグレースケールの写真だが、実際のレース地15は多色に着色されている。図3~図5におけるグレーの濃淡の違いは色の違いから生じたものである。一方、図1及び図2の経編レース10は全体が白い。
図6は経編レース10の組織図である。図6に示すように、経編レース10においては地糸11が地組織としての鎖編組織を形成している。地組織においては、タテ方向に連続する編目の列(ウエール)がヨコ方向に多数並んでいる。ここで、タテ方向とは経編地の編成方向のことで、1本の地糸11が編目を形成しながら延びていく方向である。また、タテ方向に対して直交する方向のことをヨコ方向と言う。図1~図4において、上下方向がタテ方向、左右方向がヨコ方向である。
この地組織に対して挿入糸12が挿入されている。図6では挿入糸12が2本しか描かれていないが、実際には挿入糸12はフルセットで供給されて全てのウエールに設けられている。また、経編レース10には、地糸11及び挿入糸12の他にも、複数種類の糸が使用されている。例えば、図6では省略するが、図1及び図2の経編レース10には挿入糸12とは別に2種類の柄糸が挿入されている。一方の柄糸は太い柄糸であり、もう一方の柄糸は細い柄糸である。
挿入糸12は、一部のコースC1において隣接する2つのウエールに挿入され、それらのウエールを連結している。このようなコースC1は生地が比較的薄い薄地部となる。また、挿入糸12は、別のコースC2においては3つのウエールに挿入され、それらのウエールを連結している。このようなコースC2は生地が比較的厚い厚地部となる。
また、挿入糸12は、さらに別のコースC3においては1つのウエールにのみ挿入されている。このようなコースC3においては隣接するウエールが連結されず、ウエールとウエールとの間が透孔(すなわち経編レース10を表裏方向に貫通する孔)となり、穴地部となる。参考のため透孔の場所を図6にHで示す。透孔の大きさは、隣接するウエールが連結されない部分のタテ方向の長さによって決まる。
また、細い柄糸もそれぞれ所定のコースで2つ以上のウエールに挿入され、それらのウエールを連結している。従って細い柄糸も薄地部等を形成する。また、細い柄糸が所定のコースで隣接するウエールを連結することにより、挿入糸12の形成する透孔を小さくすることもできる。
このような薄地部、厚地部及び透孔が適宜配置され、太い柄糸も使用されることにより、経編レース10の全体に広がるレース模様が形成されている。図1に示す経編レース10では、太い柄糸からなる線20が形成され、その線20によって複数の花弁21や複数の葉22が描かれている。そして、花弁21を描く線20の内側が厚地部や薄地部等として形成され、葉22を描く線20の内側が薄地部や複数の小さな透孔が並ぶ領域等として形成されている。図1を詳細に見ると、符号21が付されている領域(花弁21として示されている領域)は、細い柄糸が毎コースヨコ振りすることにより(つまり、全てのコースにおいて細い柄糸が隣接するウエールを連結することにより)形成された薄地部である。また、図1において符号22が付されている領域(葉22として示されている領域)は、細い柄糸が数コースずつ間隔を空けながらヨコ振りすることにより(つまり、細い柄糸が、数コースにわたり同一ウエールにのみ挿入され、その次の1コース又は複数コースでは隣接する複数のウエールにわたり挿入される、という挿入形態が、タテ方向に繰り返されることにより)多数の小さな透孔が並んだ領域となっている。また、花弁21及び葉22の周囲の部分が、複数の大きな透孔が並ぶ領域や、複数の小さな透孔が並ぶ領域等となっている。このようにして、経編レース10の全体に花のレース模様が形成されている。
花弁等の模様を描く線として、線20のように太い柄糸からなるものだけでなく、厚地部や薄地部等からなるものも存在する。太い柄糸、厚地部、薄地部等が線状に設けられ、その線によって花弁等の模様が描かれている場合、その線は模様を形成する模様形成線である。また、編組織の異なる2つの領域が隣接し、それら2つの領域の境界である線(以下「境界線」とする)によって花弁等の模様が描かれている場合、その境界線も模様を形成する模様形成線である。2つの領域の境界線としては、薄地部又は厚地部の領域と透孔の並ぶ領域との境界線、大きい透孔の並ぶ領域と小さい透孔の並ぶ領域との境界線、薄地部の領域と厚地部の領域との境界線、等が挙げられる。
模様形成線によって囲われた部分が複数個集まって(ここで「集まる」とは必ずしも密着することを意味しない)、1つの要素が形成されている。図1及び図2の経編レース10においては、模様形成線によって形成された花弁が複数枚集まって花が形成されており、そのような花が2つ含まれる領域が1つの要素となっている。図1及び図2の経編レース10においては、図の右側と左側にそれぞれ1種類ずつ要素が存在する。図1と同じ経編レース10を示す図2に、右側の要素を平行四辺形の枠Aで、左側の要素を平行四辺形の枠Bで示す。なお、枠A及び枠Bの内側の合計4つの花が含まれる領域を1つの要素として捉えても良い。
レース模様は、このような要素がタテ方向に繰り返されることにより、経編レース10の全体に形成されている。そのため、経編レース10においては、同一の模様(要素)がタテ方向に繰り返し現れている。なお、経編レース10がヨコ方向に長い場合には、所定の模様からなる要素がヨコ方向にも繰り返されても良い。
このような経編レース10の表面に、インクによるプリント模様が形成されている。プリント模様はレース模様に合わせた模様である。
図5に示すように、プリント模様は色の異なる複数の部分からなる。具体的には、形状及び大きさの異なる複数の花弁状部分(花弁の形の部分や、花弁の輪郭に沿った形状の部分)が設けられ、花弁状部分毎に複数の色に色分けされている(図3~図5参照)。参考のため、図3及び図5において、色の異なる3つの部分をP、Q、Rで示す。このような着色された複数の花弁状部分が集まることにより、花の柄が形成されている。そして、そのような花の柄が多数形成されてプリント模様となっている。
プリント模様には無地かつ無着色の部分があっても良く、図3~図5における花の柄の周囲は無着色である。なお、プリント模様を構成する各部分(例えば各花弁の部分)が黒等の色で縁取りされていても良い。その縁取りもプリントによって形成される。
プリント模様において、隣接しかつ色が異なる2つの部分の境界、着色された部分とその周囲の無着色の部分との境界、プリント模様を構成する各部分の縁取り等は、プリント模様における模様形成線である。
プリント模様においても、レース模様と同様に、模様形成線によって囲われた部分が複数個集まることによって1つの要素が形成されている。そして、その要素が経編レース10のタテ方向に繰り返し現れている。図3のレース地15では、模様形成線によって形成された花弁が複数枚集まって花の柄が形成されており、そのような花が2つ含まれる領域が1つの要素となっている。
図3のレース地15においては、図の右側と左側にそれぞれ要素が存在する。図3と同じレース地15を示す図4に、右側の要素を平行四辺形の枠A’で、左側の要素を平行四辺形の枠B’で示す。なお、枠A’、B’の内側の4つの花を1つの要素として捉えても良い。
プリント模様においても、このような要素が、タテ方向に繰り返されてレース地15の全体に広がっている。そのため、レース地15においては、同一の模様(要素)がタテ方向に繰り返し現れている。なお、レース地15がヨコ方向に長い場合には、所定の模様からなる要素がヨコ方向にも繰り返されていても良い。
このようなプリント模様における模様形成線は、レース模様における模様形成線に対して配置されている。具体的には、プリント模様における模様形成線とレース模様における模様形成線とが一致して配置されている。
なお、プリント模様における模様形成線とレース模様における模様形成線との間に、誤差として若干のずれが生じていても良い。プリント模様における模様形成線とレース模様における模様形成線とが完全に一致していなくても、これら2種類の模様形成線のずれの距離が3mm以下の場合は、プリント模様における模様形成線とレース模様における模様形成線とが一致しているとみなして良い。
このようにプリント模様における模様形成線とレース模様における模様形成線とが一致することによって、これら2種類の模様形成線が対応していると言うことができる。そして、これら2種類の模様形成線が対応することによって、プリント模様がレース模様に合わせた模様となっている。
なお、プリント模様の全ての模様形成線と、レース模様の全ての模様形成線とが対応していても良いが、プリント模様の一部の模様形成線と、レース模様の一部の模様形成線とが対応していても良い。また、プリント模様及びレース模様のうち一方の全ての模様形成線が、他方の一部の模様形成線と対応していても良い。
また、プリント模様を形成するそれぞれの要素は、レース模様を形成するそれぞれの要素に対応させて配置されている。具体的には、プリント模様の各要素とレース模様の各要素とが一致するよう配置されている。なお、プリント模様の各要素とレース模様の各要素との間に、誤差として若干のずれが生じていても良い。すなわち、プリント模様の各要素とレース模様の各要素とが完全に一致していなくても、2つの要素のずれの距離が3mm以下の場合は、プリント模様の各要素とレース模様の各要素とが一致しているとみなして良い。
また、上記の通りプリント模様及びレース模様のそれぞれにおいて同じ要素がタテ方向に繰り返し現れているが、プリント模様におけるタテ方向にn番目の要素は、レース模様におけるタテ方向にn番目の要素に対応させて配置されている。
ところで、プリント模様において、模様形成線で囲まれた領域の内部には、多数の糸の絵が描かれている。レース地15の部分拡大図である図7に示すように、プリント模様が形成されたレース地15において、糸は、糸そのものを表す線23よって表現されている。糸を表す線23は、プリント模様の一部であり、着色されている。
プリント模様の全体においては、糸を表す線23の延びる方向は様々で、タテ方向(経編レース10の編成方向と同方向、図7に矢印Cで示す方向)やヨコ方向に延びる線もあれば、タテ方向及びヨコ方向に対して傾斜する方向に延びる線もある。図7に、糸の線23の延びる方向を矢印D、Eで示す。これらの線23はそれぞれタテ方向及びヨコ方向に対して傾斜する方向に延びている。模様形成線で囲まれた1つの領域内においては、糸を表す線の延びる方向は、全て同じであっても良いし、図7に示すように離れた2つの位置(矢印D、Eの位置)の間でタテ方向に対する傾斜角度が少しずつ変化していても良い。
プリント模様における糸を表す線23は、太さが例えば0.1mm以上1mm以下、長さが例えば0.1mm以上4.0mm以下である。
このような糸の絵がプリントされることによって、模様形成線で囲まれた領域が、多数の糸で刺繍された領域のように見える。そして、このような糸の絵からなる領域が存在することによって、経編レース10がエンブレースのように見える。
このような糸の絵がプリントされる領域は、経編レース10における透孔の無い領域、すなわち薄地部又は厚地部の領域であることが好ましい。複数の透孔のある領域に糸の絵がプリントされる場合は、それぞれの透孔が小さいことが好ましい。また、面積が9mm(3mm×3mm)以上の領域に複数本の糸の絵がプリントされることが好ましい。
ここで、糸のプリント模様の形成について、図7~図9に基づき詳細に説明する。図7に示す花弁24は、図8に示すレース模様の花弁21の上に、図9に示すプリント模様の花弁25がプリントされて形成されている。
図8に示す経編レース10では、太い柄糸からなる線20によって花弁21の輪郭が形成されている。この線20はレース模様の模様形成線である。花弁21の輪郭の内側は編組織の異なる2つの領域からなる。2つの領域の境界線26も模様形成線である。
図9に示すプリント模様では、着色部とその周囲との境界線27によって花弁25の輪郭が形成されている。この境界線27はプリント模様の模様形成線である。花弁25の輪郭の内側は色の異なる複数の領域からなる。色の異なる2つの領域の境界線28も模様形成線である。
花弁25の輪郭の内側には多数の線23が描かれている。花弁25の輪郭の内側の上記の複数の領域(色の異なる複数の領域)は、ぞれぞれ、これらの線23によって着色されている。そして、図9のプリント模様の境界線27及び境界線28が、図8のレース模様の線20及び境界線26と一致させて、経編レース10にプリントがなされている。
このような経編レース10に対するプリント模様のプリントは、図10に示す構成のインクジェットプリンタ30によって実施される。インクジェットプリンタ30は、経編レース10が配置される場所である台31と、台31に配置された経編レース10に対してインクを噴射してプリントを行う印刷装置32と、経編レース10の画像を撮影するカメラ等の撮影装置33と、印刷装置32の制御等を行う制御装置39とを含んでいる。制御装置39は画像データ等を記憶する記憶部34と、画像データの処理等を行う処理部35と、印刷装置32を制御する制御部36とを含んでいる。また、印刷装置32及び撮影装置33は同じ駆動装置38に取り付けられている。駆動装置38は、台31に対して平行なレール37に取り付けられており、制御部36の制御により印刷装置32及び撮影装置33と一体となって台31の一端から他端までレール37に沿って移動可能となっている。
プリント模様のプリントでは、まず、デザイナーがデザインしたプリント模様が画像データとして読み込まれ、1次デザインとして制御装置39の記憶部34に記憶される。次に、経編レース10がインクジェットプリンタ30の台31に配置され、撮影装置33がレール37に沿って移動して台31上の経編レース10の撮影を行う。撮影された経編レース10の画像(以下「最初の撮影画像」)は記憶部34に記憶される。
次に、処理部35が、経編レース10の最初の撮影画像と1次デザインとを比較する。そして、処理部35は、最初の撮影画像におけるレース模様とプリント模様とが合うように(例えば、レース模様の模様形成線とプリント模様の模様形成線とが対応するように)1次デザインに対して変形、拡大、縮小等を行い、2次デザインを生成する。生成された2次デザインは記憶部34に記憶される。
次に、制御装置39が、2次デザインであるプリント模様を経編レース10にプリントする。プリントは、制御部36の制御により、印刷装置32がレール37に沿って移動しながら経編レース10に向かってインクを噴射することで行われる。
上記の通り2次デザインは最初の撮影画像に合うように生成されたため、基本的には、2次デザインとしてのプリント模様は、経編レース10のレース模様に合わせてプリントすることが可能である。しかし、プリント模様とレース模様とのずれをさらに防ぐために、次に説明するように特徴点が利用される。
まず、2次デザインの生成後、経編レース10へのプリントの前に、プリント対象の経編レース10があらためて台31上に配置され、撮影装置33又は別のカメラが経編レース10の全体を撮影する。それにより得られた撮影画像(以下「プリント前の撮影画像」)の中に、複数の特徴点が認識される。認識は処理部35によって行われる。ここで、レース模様における特徴的な部分、例えば太い模様形成線の一部、レース模様の角部、特徴的な透孔等のうち少なくとも一種が特徴点として認識される。また、レース模様全体の中に複数の特徴点が認識される。
上記の通り2次デザインは経編レース10の最初の撮影画像と合うように生成されたため、プリント前の撮影画像における特徴点に対応する複数の特徴点が、2次デザインの中にも存在する。2次デザインにおける特徴点も処理部35によって認識される。
プリント前の撮影画像における特徴点の認識が行われた後、上記のように印刷装置32が経編レース10に2次デザインのプリントを行う。そのプリント中、撮影装置33が、印刷装置32と共に移動しながらプリント位置(すなわち、インクが噴射された直後の位置、又は、これからインクを噴射しようとしている位置)の経編レース10の画像を読み込んでいく。そして、処理部35が、プリント中に読み込んでいく画像(以下「読み込み画像」)とプリント前の撮影画像とを比較することにより、読み込み画像の中に特徴点を発見する。
処理部35は、読み込み画像の中に特徴点を発見すると、その特徴点にプリントした(又はプリントしようとしている)のが2次デザイン中の対応する特徴点であるかどうかを判定する。そして、読み込み画像の特徴点にプリントした(又はプリントしようとしている)のが2次デザイン中の対応する特徴点であると判定できた場合は、処理部35はプリントを続行する。
このような判定が、読み込み画像の中に特徴点が発見される度に行われる。万が一、読み込み画像の特徴点にプリントした(又はプリントしようとしている)のが2次デザイン中の対応する特徴点でないと判定された場合は、処理部35はプリントを中止する。従って、読み込み画像における全ての特徴点に対して、2次デザイン中における対応する特徴点がプリントされた場合にのみ、経編レース10へのプリントが完了する。これにより、経編レース10のレース模様に合わせたプリント模様がプリントされる。
このようにしてプリント模様が施されたレース地15は、そのまま衣類等に使用されても良いし、所定の形状に切り出されて衣類等に使用されても良い。
以上のように、本実施形態の経編レース10の表面にはレース模様に合わせたプリント模様がインクによって形成されているため、経編レース10が色彩の美しいものとなっている。また、模様が、糸を編み込んだり縫い込んだりすることによってではなく、プリントによって実現されるため、色彩の美しいレース地15が少ない製造コスト及び少ない工数で製造可能である。
ここで、レース模様及びプリント模様には、それぞれの模様を形成する複数の模様形成線が存在し、レース模様における複数の模様形成線に対応させて、プリント模様における複数の模様形成線が配置されている。そのことにより、プリント模様が、レース模様と無関係な模様ではなくレース模様に対応する模様となっており、経編レース10が美しいものとなっている。
また、レース模様及びプリント模様は、それぞれ、所定の模様からなる要素が繰り返されて形成されている。そして、レース模様を形成するそれぞれの要素に対応させて、プリント模様を形成するそれぞれの要素が配置されている。そのことにより、経編レース10の全体にわたってレース模様に合わせたプリント模様が形成され、経編レース10の全体が色彩の美しいものとなっている。
また、プリント模様の少なくとも一部として糸が描かれているので、その糸が刺繍糸のように見え、経編レース10がエンブレースのように見える。ここで、プリント模様における糸の延長方向が経編レース10の編成方向に対して傾斜していることにより、プリント模様における糸を表す線が経編レース10のタテ方向に入る線(例えば鎖編組織の線)と異なることが明確にわかり、経編レース10がエンブレースのように見える。
以上の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以上の実施形態に対して様々な変更を行うことができる。
例えば、図1~図5に示す花のレース模様及びプリント模様は一例に過ぎず、様々な柄がレース模様及びプリント模様として採用され得る。レース模様及びプリント模様の変更例を図11~図13に示す。図11は図1と異なるレース模様の経編レース110を示している。この図11の経編レースにプリントが施されたものが、図12のレース地115である。なお図12では色の違いがグレーの濃淡で表されている。図12のレース地115におけるプリント模様を図13に示す。図13でも色の違いがグレーの濃淡で表されている。図13のプリント模様では、上記実施形態のような糸の絵は描かれておらず、所定面積の領域が同じ色で塗り潰されている。
また、図6に示す編組織も一例に過ぎず、経編レースの編組織として、地糸や挿入糸が形成する様々な編組織が採用され得る。
また、レース模様及びプリント模様に含まれる要素の種類の数は、上記実施形態の場合は図2及び図4に枠で示すように2種類だが、1種類であっても良いし、3種類以上であっても良い。
また、プリント模様の模様形成線とレース模様の模様形成線とは一致していなくても良い。例えば、プリント模様における複数の模様形成線と、レース模様における複数の模様形成線とが、故意に一定距離だけずらして配置されても良い。プリント模様とレース模様の模様形成線(以下「2種類の模様形成線」とする)が一致している場合や、2種類の模様形成線が一定距離ずれた形で配置されている場合等、2種類の模様形成線が関連する形で配置されている場合、これら2種類の模様形成線が対応していると言うことができる。2種類の模様形成線が対応することによって、プリント模様がレース模様に合わせた模様となる。
また、インクジェットプリンタ30を利用したプリント模様のプリント方法は、上記実施形態の方法に限定されない。例えば特徴点を利用することは必須ではない。また、プリント模様のプリントには、インクジェットプリンタ30だけでなく様々なプリンタが利用可能である。
また、プリント模様において多数の糸の絵を表現する方法として、糸そのものを表す線と共に、糸の影を表す線が描かれても良い。糸の影を表す線は、その隣の部分(例えば、糸そのものを表す線と糸の影を表す線との両方が描かれる場合は、糸そのものを表す線)より低い明度に着色されて描かれる。
また、レース地として、上記実施形態のような経編レースの他に、透孔を有するすかし模様が糸によって形成された様々なレース地が適用可能である。そのようなレース地として、例えば経編地以外の編地からなる編レース、エンブレース、リバーレース等が挙げられる。いずれのレース地にも、上記実施形態と同様にインクによるプリント模様を施すことが可能である。
10…経編レース、11…地糸、12…挿入糸、15…レース地、20…線、21…花弁、22…葉、23…線、24…花弁、25…花弁、26…境界線、27…境界線、28…境界線、30…インクジェットプリンタ、31…台、32…印刷装置、33…撮影装置、34…記憶部、35…処理部、36…制御部、37…レール、38…駆動装置、39…制御装置、110…経編レース、115…レース地

Claims (4)

  1. 糸によってレース模様が形成されたレース地において、
    前記レース地の表面に、インクによるプリント模様が形成され、
    前記レース模様に合わせた前記プリント模様が配置され
    前記プリント模様の少なくとも一部として糸が描かれ、
    前記レース地が経編レースであり、
    前記プリント模様における前記糸の延長方向が、前記経編レースの編成方向に対して傾斜していることを特徴とする、レース地。
  2. 前記レース模様及び前記プリント模様には、それぞれの模様を形成する複数の模様形成線が存在し、
    前記レース模様における複数の前記模様形成線に対応させて、前記プリント模様における複数の前記模様形成線が配置された、請求項1に記載のレース地。
  3. 前記レース模様及び前記プリント模様は、それぞれ、所定の模様からなる要素が繰り返されて形成され、
    前記レース模様を形成するそれぞれの前記要素に対応させて、前記プリント模様を形成するそれぞれの前記要素が配置された、請求項1又は2に記載のレース地。
  4. 前記プリント模様の少なくとも一部として糸の影が描かれた、請求項1~3のいずれか1項に記載のレース地。
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