JP7004877B2 - 干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法 - Google Patents

干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7004877B2
JP7004877B2 JP2021565817A JP2021565817A JP7004877B2 JP 7004877 B2 JP7004877 B2 JP 7004877B2 JP 2021565817 A JP2021565817 A JP 2021565817A JP 2021565817 A JP2021565817 A JP 2021565817A JP 7004877 B2 JP7004877 B2 JP 7004877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interference
center frequency
null symbol
symbol
data symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021565817A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021171368A1 (ja
Inventor
学 酒井
浩志 富塚
裕貴 井浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2021171368A1 publication Critical patent/JPWO2021171368A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7004877B2 publication Critical patent/JP7004877B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R23/00Arrangements for measuring frequencies; Arrangements for analysing frequency spectra
    • G01R23/02Arrangements for measuring frequency, e.g. pulse repetition rate; Arrangements for measuring period of current or voltage
    • G01R23/14Arrangements for measuring frequency, e.g. pulse repetition rate; Arrangements for measuring period of current or voltage by heterodyning; by beat-frequency comparison

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

本開示は、受信信号から干渉を除去する干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法に関する。
従来、受信装置において受信信号から干渉を除去する方法として、シンボル間欠送信による干渉除去がある。シンボル間欠送信による干渉除去では、送信装置が、送信シンボル間に無送信区間、いわゆるヌルシンボルを挿入して信号を送信する。受信装置は、受信信号のヌルシンボル部分に重畳している干渉成分からデータ部分に重畳している干渉を再生し、干渉を除去する。このとき、干渉信号がシステム帯域内のどこに存在しているかを正確に推定することで、干渉除去性能を向上させることが可能となる。特許文献1には、干渉周波数帯の推定方法として、段階的にスペクトル再生の解像度を上げていくことで、干渉信号帯域の周波数中心を推定する技術が開示されている。
特開2017-227655号公報
特許文献1に記載の技術をシンボル間欠送信による干渉除去法に適用する場合、ヌルシンボル部分に重畳している干渉成分のスペクトルから干渉周波数帯を推定する際、ダウンサンプリングの影響によって干渉の実体に対するイメージが発生する。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、干渉の実体とイメージとを区別することができない、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、受信信号に含まれる干渉帯域の干渉中心周波数の推定精度を向上可能な干渉除去装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の干渉除去装置は、データシンボルに対してヌルシンボルが挿入された受信信号からデータシンボル部分を抽出し、データシンボル信号を出力するデータシンボル抽出部と、受信信号からヌルシンボル部分を抽出し、ヌルシンボル信号を出力するヌルシンボル抽出部と、データシンボル信号の電力を示すデータシンボル電力推定値を計算するデータシンボル電力計算部と、ヌルシンボル信号の電力を示すヌルシンボル電力推定値を計算するヌルシンボル電力計算部と、ヌルシンボル信号からヌルシンボルスペクトルを計算するヌルシンボルスペクトル計算部と、を備える。また、本開示の干渉除去装置は、データシンボル信号、データシンボル電力推定値、ヌルシンボル電力推定値、およびヌルシンボルスペクトルを用いて、受信信号に含まれる干渉の干渉中心周波数推定値を計算し、干渉中心周波数推定値の計算の際、ヌルシンボルスペクトルと規定された閾値とを比較し、閾値を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを干渉の干渉帯域幅とし、干渉帯域幅の計算において干渉に対するイメージの影響を除外する干渉中心周波数推定部、を備えることを特徴とする。
本開示に係る干渉除去装置は、受信信号に含まれる干渉帯域の干渉中心周波数の推定精度を向上させることができる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る干渉除去装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る干渉除去装置の動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る干渉中心周波数推定部の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る干渉中心周波数推定部の動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る帯域制限フィルタにおける各通過帯域およびシステム帯域幅の関係を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置のヌルシンボルスペクトル計算部で計算されるヌルシンボルスペクトルの例を示す図 実施の形態1に係る推定部の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る推定部の動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る干渉除去装置が除去する干渉の例を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置において図9に示す干渉に対して通過帯域F1で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の干渉除去後のスペクトルの例を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置において図9に示す干渉に対して通過帯域F2で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の干渉除去後のスペクトルの例を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置において図9に示す干渉に対して通過帯域F0で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の干渉除去後のスペクトルの例を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置において図9に示す干渉に対して通過帯域F0から通過帯域F2で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の残留干渉の帯域幅の関係を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置において下側帯域に干渉が多く含まれる場合に通過帯域F1から通過帯域F3で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の残留干渉の帯域幅の関係を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図 実施の形態1に係る干渉除去装置が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図 実施の形態2に係る帯域制限フィルタにおける各通過帯域およびシステム帯域幅の関係を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの開示が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る干渉除去装置1の構成例を示すブロック図である。干渉除去装置1は、図示しない受信装置などに搭載される装置である。干渉除去装置1は、受信装置で受信される信号である受信信号100から、信号の送信元である図示しない送信装置と受信装置との間の伝搬路で付加された干渉を除去する。本実施の形態では、送信装置は、送信信号において、データシンボルに対してヌルシンボルを1対1の割合で挿入している、すなわち、データシンボルとヌルシンボルとを交互に挿入しているものとする。受信装置で受信される受信信号100には、データシンボルに対してヌルシンボルが挿入されている。
干渉除去装置1の構成および動作について説明する。図1に示すように、干渉除去装置1は、データシンボル抽出部11と、ヌルシンボル抽出部12と、データシンボル電力計算部13と、ヌルシンボル電力計算部14と、ヌルシンボルスペクトル計算部15と、干渉中心周波数推定部16と、干渉除去部17と、を備える。図2は、実施の形態1に係る干渉除去装置1の動作を示すフローチャートである。
データシンボル抽出部11は、データシンボルのタイミングに合わせて、受信信号100からデータシンボル部分のみを抽出する(ステップS11)。データシンボル抽出部11は、データシンボル信号101を出力する。
ヌルシンボル抽出部12は、ヌルシンボルのタイミングに合わせて、受信信号100からヌルシンボル部分のみを抽出する(ステップS12)。ヌルシンボル抽出部12は、ヌルシンボル信号102を出力する。
データシンボル電力計算部13は、データシンボル信号101の電力Pを計算する(ステップS13)。データシンボル信号101のk番目のシンボルをr(k)とすると、電力Pは式(1)のように表される。なお、式(1)において、Kは電力計算に使用するシンボル数である。
Figure 0007004877000001
ヌルシンボル電力計算部14は、ヌルシンボル信号102の電力Pを計算する(ステップS14)。ヌルシンボル信号102のl番目の信号をr(l)とすると、電力Pは式(2)のように表される。なお、式(2)において、Lは電力計算に使用するシンボル数である。
Figure 0007004877000002
ここで、データシンボル信号101には、データシンボル、干渉、および雑音が含まれている。また、ヌルシンボル信号102には、干渉、および雑音が含まれている。すなわち、Dを送信データシンボル電力、Iを干渉電力、Nを雑音電力とすると、P=D+I+Nとなり、P=I+Nとなる。従って、データシンボル電力計算部13は、P-P=データシンボル電力推定値103として、データシンボル信号101の電力を示すデータシンボル電力推定値103を計算する。また、ヌルシンボル電力計算部14は、P=ヌルシンボル電力推定値104として、ヌルシンボル電力推定値104を計算する。
ヌルシンボルスペクトル計算部15は、ヌルシンボル信号102からヌルシンボルスペクトル105を計算する(ステップS15)。ヌルシンボルスペクトル計算部15は、例えば、高速フーリエ変換、すなわちFFT(Fast Fourier Transform)を用いて、ヌルシンボルスペクトル105を計算する。
干渉中心周波数推定部16は、データシンボル信号101、データシンボル電力推定値103、およびヌルシンボルスペクトル105を用いて、干渉中心周波数推定値106を計算する(ステップS16)。
干渉除去部17は、データシンボル信号101に対して、干渉中心周波数推定値106およびヌルシンボルスペクトル105の情報に基づいて再生した干渉レプリカ信号を用いて干渉除去を行う(ステップS17)。干渉除去部17は、データシンボル信号101から干渉を除去した信号である干渉除去後受信信号107を出力する。
つぎに、干渉除去装置1が備える干渉中心周波数推定部16の詳細な構成および動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る干渉中心周波数推定部16の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、干渉中心周波数推定部16は、帯域制限フィルタ21a,21b,21c,21dと、干渉信号再生部22a,22b,22c,22dと、減算部23a,23b,23c,23dと、干渉除去後データシンボル電力計算部24a,24b,24c,24dと、干渉帯域幅計算部25と、推定部26と、減算部27a,27b,27c,27dと、を備える。図4は、実施の形態1に係る干渉中心周波数推定部16の動作を示すフローチャートである。
帯域制限フィルタ21a~21dは、ヌルシンボルスペクトル105に対して、4つの異なる通過帯域による帯域制限を行う(ステップS21)。帯域制限フィルタ21a~21dの各通過帯域幅は、どれもシステム帯域幅の50%であるが、通過帯域が異なっている。帯域制限フィルタ21a~21dの各通過帯域は、システム帯域幅の25%ずつ隣接通過帯域とオーバラップしている。図5は、実施の形態1に係る帯域制限フィルタ21a~21dにおける各通過帯域F0~F3およびシステム帯域幅Fsの関係を示す図である。図5において、Fsはシステム帯域幅であり、F0は帯域制限フィルタ21aの通過帯域であり、F1は帯域制限フィルタ21bの通過帯域であり、F2は帯域制限フィルタ21cの通過帯域であり、F3は帯域制限フィルタ21dの通過帯域である。
具体的には、帯域制限フィルタ21aは、ヌルシンボルスペクトル105に対して通過帯域F0による帯域制限を行い、帯域制限ヌルシンボルスペクトル201aを生成して出力する。同様に、帯域制限フィルタ21bは、ヌルシンボルスペクトル105に対して通過帯域F1による帯域制限を行い、帯域制限ヌルシンボルスペクトル201bを生成して出力する。帯域制限フィルタ21cは、ヌルシンボルスペクトル105に対して通過帯域F2による帯域制限を行い、帯域制限ヌルシンボルスペクトル201cを生成して出力する。帯域制限フィルタ21dは、ヌルシンボルスペクトル105に対して通過帯域F3による帯域制限を行い、帯域制限ヌルシンボルスペクトル201dを生成して出力する。
干渉信号再生部22aは、帯域制限された帯域制限ヌルシンボルスペクトル201aを、時間領域の干渉レプリカ信号202aに変換する(ステップS22)。同様に、干渉信号再生部22bは、帯域制限された帯域制限ヌルシンボルスペクトル201bを、時間領域の干渉レプリカ信号202bに変換する。干渉信号再生部22cは、帯域制限された帯域制限ヌルシンボルスペクトル201cを、時間領域の干渉レプリカ信号202cに変換する。干渉信号再生部22dは、帯域制限された帯域制限ヌルシンボルスペクトル201dを、時間領域の干渉レプリカ信号202dに変換する。干渉信号再生部22a~22dは、例えば、逆高速フーリエ変換、すなわちIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を用いる。
減算部23aは、データシンボル信号101に対して干渉レプリカ信号202aを用いて干渉除去を行い、干渉除去後データシンボル信号203aを生成する(ステップS23)。同様に、減算部23bは、データシンボル信号101に対して干渉レプリカ信号202bを用いて干渉除去を行い、干渉除去後データシンボル信号203bを生成する。減算部23cは、データシンボル信号101に対して干渉レプリカ信号202cを用いて干渉除去を行い、干渉除去後データシンボル信号203cを生成する。減算部23dは、データシンボル信号101に対して干渉レプリカ信号202dを用いて干渉除去を行い、干渉除去後データシンボル信号203dを生成する。
干渉除去後データシンボル電力計算部24aは、干渉除去後データシンボル信号203aの電力を計算し(ステップS24)、干渉除去後データシンボル電力値204aを出力する。同様に、干渉除去後データシンボル電力計算部24bは、干渉除去後データシンボル信号203bの電力を計算し、干渉除去後データシンボル電力値204bを出力する。干渉除去後データシンボル電力計算部24cは、干渉除去後データシンボル信号203cの電力を計算し、干渉除去後データシンボル電力値204cを出力する。干渉除去後データシンボル電力計算部24dは、干渉除去後データシンボル信号203dの電力を計算し、干渉除去後データシンボル電力値204dを出力する。減算部27aは、干渉除去後データシンボル電力値204aからデータシンボル電力推定値103を減じることで、残留干渉雑音電力値207aを出力する。減算部27bは、干渉除去後データシンボル電力値204bからデータシンボル電力推定値103を減じることで、残留干渉雑音電力値207bを出力する。減算部27cは、干渉除去後データシンボル電力値204cからデータシンボル電力推定値103を減じることで、残留干渉雑音電力値207cを出力する。減算部27dは、干渉除去後データシンボル電力値204dからデータシンボル電力推定値103を減じることで、残留干渉雑音電力値207dを出力する。
干渉帯域幅計算部25は、ヌルシンボルスペクトル105に対して、予め定義された閾値を超えるものを干渉帯域と判定し、マークする。例えば、ヌルシンボルスペクトル105の形状が、図6に示すような形状であった場合を想定する。図6は、実施の形態1に係る干渉除去装置1のヌルシンボルスペクトル計算部15で計算されるヌルシンボルスペクトル105の例を示す図である。ヌルシンボルスペクトル105には、干渉401、干渉401に対するイメージ402、および雑音403が含まれる。干渉帯域幅計算部25は、予め定義された閾値404を超えるものを干渉帯域405と判定し、マークする。このとき、干渉帯域幅計算部25がマークする干渉帯域405は、干渉401、およびイメージ402となり、実際の干渉401の干渉帯域幅の2倍となる。そのため、干渉帯域幅計算部25は、干渉帯域405の干渉帯域幅を1/2にしたものを、実際の干渉401の干渉帯域幅205として計算する(ステップS25)。このように、干渉中心周波数推定部16において、干渉帯域幅計算部25は、干渉中心周波数推定値106の計算の際、ヌルシンボルスペクトル105と規定された閾値404とを比較し、閾値404を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを干渉401の干渉帯域幅205とする。干渉帯域幅計算部25は、干渉帯域幅205の計算において干渉401に対するイメージ402の影響を除外する。
推定部26は、残留干渉雑音電力値207a~207d、干渉帯域幅205、およびヌルシンボルスペクトル105を用いて、干渉中心周波数を推定する(ステップS26)。推定部26は、干渉中心周波数推定値106を出力する。
つぎに、干渉中心周波数推定部16が備える推定部26の詳細な構成および動作について説明する。図7は、実施の形態1に係る推定部26の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、推定部26は、比較部51と、帯域制限フィルタ52と、干渉中心周波数計算部53と、干渉中心周波数計算部54と、選択部55と、を備える。図8は、実施の形態1に係る推定部26の動作を示すフローチャートである。
比較部51は、残留干渉雑音電力値207a~207dを比較し(ステップS31)、各残留干渉雑音電力値207a~207dの大きさに応じた出力を行う。具体的には、比較部51は、残留干渉雑音電力値が最も小さいものを計算し、通過帯域F0~F3の中から干渉主帯域501aとして出力する。例えば、通過帯域F0~F3の中で通過帯域F2の残留干渉雑音電力値207cが最小の場合、干渉主帯域501aは通過帯域F2である。この場合、比較部51は、残留干渉雑音電力値が最も小さいものを干渉主帯域残留干渉雑音電力501bとして出力する。また、比較部51は、干渉主帯域501aの隣接下側帯域における残留干渉雑音電力値を干渉副帯域下側残留干渉雑音電力501cとして出力し、干渉主帯域501aの隣接上側帯域における残留干渉雑音電力値を干渉副帯域上側残留干渉雑音電力501dとして出力する。例えば、通過帯域F2の残留干渉雑音電力値207cが最小の場合、干渉主帯域残留干渉雑音電力501bは通過帯域F2の残留干渉雑音電力値207cであり、干渉副帯域下側残留干渉雑音電力501cは通過帯域F1の残留干渉雑音電力値207bであり、干渉副帯域上側残留干渉雑音電力501dは通過帯域F3の残留干渉雑音電力値207dである。
推定部26は、干渉中心周波数の推定について、2つの方式で推定を行う。まず、方式1として、帯域制限フィルタ52は、ヌルシンボルスペクトル105に対して、干渉主帯域501aに基づいて、干渉主帯域のみを通過帯域とする帯域制限を行う(ステップS32)。帯域制限フィルタ52は、干渉主帯域スペクトル502を出力する。
干渉中心周波数計算部53は、干渉主帯域スペクトル502から第1の干渉中心周波数推定値候補503を計算する(ステップS33)。干渉中心周波数計算部53は、第1の干渉中心周波数推定値候補503を出力する。ここで、干渉主帯域スペクトル502の各周波数ビンfにおける電力をp(k)とすると、第1の干渉中心周波数推定値候補503は式(3)のように表される。
Figure 0007004877000003
式(3)で表される第1の干渉中心周波数推定値候補503は、スペクトル電力を重みとしたときの、各周波数ビンfに対する加重平均である。すなわち、干渉中心周波数計算部53は、ヌルシンボルスペクトル105を用いて干渉スペクトルの加重平均に基づく第1の干渉中心周波数推定値候補503を計算する。
つぎに、方式2として、干渉中心周波数計算部54は、干渉主帯域残留干渉雑音電力501b、干渉副帯域下側残留干渉雑音電力501c、および干渉副帯域上側残留干渉雑音電力501dを用いて、第2の干渉中心周波数推定値候補504を計算する(ステップS34)。干渉帯域幅が広い場合、例えば、図9に示すように、干渉は複数の通過帯域に渡って存在する。図9は、実施の形態1に係る干渉除去装置1が除去する干渉の例を示す図である。
図9に示す干渉に対して、主帯域である通過帯域F1で帯域制限を行って再生した干渉レプリカを用いて干渉除去を行った場合、干渉除去後のスペクトルは図10のようになる。図10は、実施の形態1に係る干渉除去装置1において図9に示す干渉に対して通過帯域F1で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の干渉除去後のスペクトルの例を示す図である。図10に示すように、通過帯域F1から漏洩した部分の残留干渉701、およびイメージを誤再生した部分の残留干渉702の2つの要素が残留干渉として残る。このとき、残留干渉雑音電力値は、通過帯域F1から漏洩した部分の周波数幅に比例する。図10に示す通過帯域F1で干渉除去した場合、残留干渉雑音電力Pは式(4)で表される。なお、式(4)において、Bは残留干渉の帯域幅であり、Wは干渉帯域幅であり、Iは干渉電力であり、Nは雑音電力である。
Figure 0007004877000004
同様に、図9に示す干渉に対して、副帯域上側である通過帯域F2で帯域制限を行って再生した干渉レプリカを用いて干渉除去を行った場合、干渉除去後のスペクトルは図11のようになる。図11は、実施の形態1に係る干渉除去装置1において図9に示す干渉に対して通過帯域F2で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の干渉除去後のスペクトルの例を示す図である。図11に示すように、通過帯域F2から漏洩した部分の残留干渉703、およびイメージを誤再生した部分の残留干渉704の2つの要素が残留干渉として残る。このとき、残留干渉雑音電力値は、通過帯域F2から漏洩した部分の周波数幅に比例する。図11に示す通過帯域F2で干渉除去した場合、残留干渉雑音電力Pは式(5)で表される。なお、式(5)において、Aは残留干渉の帯域幅である。
Figure 0007004877000005
また、図9に示す干渉に対して、副帯域下側である通過帯域F0で帯域制限を行って再生した干渉レプリカを用いて干渉除去を行った場合、干渉除去後のスペクトルは図12のようになる。図12は、実施の形態1に係る干渉除去装置1において図9に示す干渉に対して通過帯域F0で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の干渉除去後のスペクトルの例を示す図である。図12に示すように、通過帯域F0から漏洩した部分の残留干渉705、およびイメージを誤再生した部分の残留干渉706の2つの要素が残留干渉として残る。このとき、残留干渉雑音電力値は、通過帯域F0から漏洩した部分の周波数幅に比例する。図12に示す通過帯域F0で干渉除去した場合、残留干渉雑音電力Pは式(6)で表される。なお、式(6)において、Cは残留干渉の帯域幅である。
Figure 0007004877000006
図13は、実施の形態1に係る干渉除去装置1において図9に示す干渉に対して通過帯域F0から通過帯域F2で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の残留干渉の帯域幅の関係を示す図である。図13に示すように、帯域幅A,B,C、干渉帯域幅W、およびシステム帯域幅Fsには、式(7)および式(8)の関係性がある。
W=A+C …(7)
C=B+Fs/4 …(8)
以上の関係から、第2の干渉中心周波数推定値候補504は、式(9)のように表される。なお、式(9)において、fは副帯域上側である通過帯域F2の下側周波数端である。
Figure 0007004877000007
図9から図13の例では、上側帯域に干渉が多く含まれる場合を示していたが、下側帯域に干渉が多く含まれる場合には、図14のようになる。図14は、実施の形態1に係る干渉除去装置1において下側帯域に干渉が多く含まれる場合に通過帯域F1から通過帯域F3で帯域制限を行って干渉除去を行った場合の残留干渉の帯域幅の関係を示す図である。図14に示すように、帯域幅A,B,C、干渉帯域幅W、およびシステム帯域幅Fsには、式(10)および式(11)の関係性がある。
W=A+C …(10)
A=B+Fs/4 …(11)
以上の関係から、第2の干渉中心周波数推定値候補504は、式(12)のように表される。なお、式(12)において、fは副帯域上側である通過帯域F3の下側周波数端である。
Figure 0007004877000008
干渉中心周波数計算部54は、上側帯域または下側帯域のどちらに干渉が多く含まれるかについて、例えば、干渉副帯域下側残留干渉雑音電力501cと干渉副帯域上側残留干渉雑音電力501dとを比較することで決定する。
このように、干渉中心周波数計算部54は、受信信号100が伝送される周波数帯であるシステム帯域幅Fsに対して規定された通過帯域を持ち、通過帯域の下側周波数端が規定された周波数ずれた複数の帯域制限フィルタ21a~21dで干渉除去後の残留干渉雑音電力値207a~207dに基づく第2の干渉中心周波数推定値候補504を計算する。具体的には、受信信号100においてヌルシンボルがデータシンボルに対して1対1で挿入されている場合、干渉中心周波数計算部54は、システム帯域幅Fsの1/2の通過帯域を持ち、通過帯域の下側周波数端がシステム帯域幅Fsの1/4ずつずれた帯域制限フィルタ21a~21dを使用して得られた干渉除去後の残留干渉雑音電力値207a~207dを用いて第2の干渉中心周波数推定値候補504を計算する。
選択部55は、干渉帯域幅205に基づいて、干渉中心周波数計算部53で推定された方式1による第1の干渉中心周波数推定値候補503、または干渉中心周波数計算部54で推定された方式2による第2の干渉中心周波数推定値候補504のどちらの推定値候補を使用するかを選択する(ステップS35)。選択部55は、選択した方の第1の干渉中心周波数推定値候補503または第2の干渉中心周波数推定値候補504を干渉中心周波数推定値106として出力する(ステップS36)。選択部55は、例えば、干渉帯域幅205がシステム帯域幅Fsの1/4以上の場合、方式1による第1の干渉中心周波数推定値候補503を選択し、その他の場合、方式2による第2の干渉中心周波数推定値候補504を選択する。すなわち、選択部55は、干渉帯域幅205に基づいて、干渉中心周波数推定値106として、第1の干渉中心周波数推定値候補503または第2の干渉中心周波数推定値候補504を出力するかを選択する。
つづいて、干渉除去装置1のハードウェア構成について説明する。干渉除去装置1において、データシンボル抽出部11、ヌルシンボル抽出部12、データシンボル電力計算部13、ヌルシンボル電力計算部14、ヌルシンボルスペクトル計算部15、干渉中心周波数推定部16、および干渉除去部17は処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図15は、実施の形態1に係る干渉除去装置1が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路90の構成例を示す図である。図15に示す処理回路90は制御回路であり、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、干渉除去装置1の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を干渉除去装置1に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
上記プログラムは、データシンボル抽出部11が、データシンボルに対してヌルシンボルが挿入された受信信号100からデータシンボル部分を抽出し、データシンボル信号101を出力する第1のステップと、ヌルシンボル抽出部12が、受信信号100からヌルシンボル部分を抽出し、ヌルシンボル信号102を出力する第2のステップと、データシンボル電力計算部13が、データシンボル信号101の電力を示すデータシンボル電力推定値103を計算する第3のステップと、ヌルシンボル電力計算部14が、ヌルシンボル信号102の電力を示すヌルシンボル電力推定値104を計算する第4のステップと、ヌルシンボルスペクトル計算部15が、ヌルシンボル信号102からヌルシンボルスペクトル105を計算する第5のステップと、干渉中心周波数推定部16が、データシンボル信号101、データシンボル電力推定値103、ヌルシンボル電力推定値104、およびヌルシンボルスペクトル105を用いて、受信信号100に含まれる干渉401の干渉中心周波数推定値106を計算し、干渉中心周波数推定値106の計算の際、ヌルシンボルスペクトル105と規定された閾値404とを比較し、閾値404を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを干渉401の干渉帯域幅とし、干渉帯域幅の計算において干渉401に対するイメージ402の影響を除外する第6のステップと、を干渉除去装置1に実行させるプログラムであるとも言える。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図16は、実施の形態1に係る干渉除去装置1が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の例を示す図である。図16に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、干渉除去装置1は、受信信号100に含まれるヌルシンボル部分に重畳している干渉成分のスペクトルから干渉中心周波数を推定する際、干渉の実体とイメージとを識別し、イメージの影響を除外して干渉中心周波数を推定することとした。これにより、干渉除去装置1は、受信信号100に含まれる干渉帯域の干渉中心周波数を推定する際の精度を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、干渉除去装置1において、干渉中心周波数推定部16における帯域制限フィルタ21a~21dの通過帯域は、図5に示すように設定されていたが、これに限定されない。干渉除去装置1では、例えば、図17のように各通過帯域が設定されていてもよい。図17は、実施の形態2に係る帯域制限フィルタ21a~21dにおける各通過帯域およびシステム帯域幅Fsの関係を示す図である。干渉除去装置1は、各通過帯域の帯域幅がシステム帯域幅Fsの1/2であり、各通過帯域の下側周波数端が、システム帯域幅Fsの1/4ずつ離れている場合において、実施の形態1と同様の手法で中心周波数推定値を計算することが可能である。
実施の形態3.
実施の形態1では、干渉除去装置1を搭載する受信装置に対して信号を送信する送信装置は、データシンボルに対してヌルシンボルを1対1の割合で挿入していることを想定していたが、これに限定されない。干渉除去装置1については、例えば、ヌルシンボル対データシンボルの割合が1対Nの場合にも適用可能である。なお、Nは2以上の自然数である。ヌルシンボル対データシンボルの割合が1対Nの場合、干渉除去装置1では、図3に示す帯域制限フィルタ21a~21dで示される帯域制限フィルタの数を4Nに増やし、各通過帯域の帯域幅をシステム帯域幅Fsの1/2Nとし、各通過帯域の下側周波数端がシステム帯域幅Fsの1/4Nずつ離れるようにする。この場合、干渉除去装置1は、実施の形態1と同様の手法で中心周波数推定値を計算することが可能である。
具体的には、受信信号100においてヌルシンボルがデータシンボルに対して1対Nで挿入されている場合、干渉中心周波数計算部54は、システム帯域幅Fsの1/2Nの通過帯域を持ち、通過帯域の下側周波数端がシステム帯域幅Fsの1/4Nずつずれた帯域制限フィルタ21a~21dを使用して得られた干渉除去後の残留干渉雑音電力値207a~207dを用いて第2の干渉中心周波数推定値候補504を計算する。
実施の形態4.
実施の形態1では、干渉除去装置1において、選択部55は、干渉帯域幅205に基づいて、方式1による第1の干渉中心周波数推定値候補503、または方式2による第2の干渉中心周波数推定値候補504のどちらを干渉中心周波数推定値106として出力するのかを選択していた。ただし、選択部55は、干渉が干渉主帯域501a内に収まっていることが判別できれば、他の方法を用いてもよい。
例えば、干渉が干渉主帯域501a内に収まっている場合、干渉主帯域における干渉主帯域残留干渉雑音電力501bは、干渉副帯域における干渉除去後の干渉副帯域下側残留干渉雑音電力501c、および干渉副帯域上側残留干渉雑音電力501dと比較して非常に小さくなる。このことを利用して、選択部55は、干渉主帯域残留干渉雑音電力501bと、干渉副帯域における干渉除去後の干渉副帯域下側残留干渉雑音電力501c、および干渉副帯域上側残留干渉雑音電力501dとの差を比較する。選択部55は、差が規定された閾値を超える場合、方式1による第1の干渉中心周波数推定値候補503を選択し、差が閾値を超えない場合、方式2による第2の干渉中心周波数推定値候補504を選択する。すなわち、選択部55は、残留干渉雑音電力値に基づいて、干渉中心周波数推定値106として、第1の干渉中心周波数推定値候補503または第2の干渉中心周波数推定値候補504を出力するかを選択する。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 干渉除去装置、11 データシンボル抽出部、12 ヌルシンボル抽出部、13 データシンボル電力計算部、14 ヌルシンボル電力計算部、15 ヌルシンボルスペクトル計算部、16 干渉中心周波数推定部、17 干渉除去部、21a~21d,52 帯域制限フィルタ、22a~22d 干渉信号再生部、23a~23d,27a~27d 減算部、24a~24d 干渉除去後データシンボル電力計算部、25 干渉帯域幅計算部、26 推定部、51 比較部、53,54 干渉中心周波数計算部、55 選択部。

Claims (10)

  1. データシンボルに対してヌルシンボルが挿入された受信信号からデータシンボル部分を抽出し、データシンボル信号を出力するデータシンボル抽出部と、
    前記受信信号からヌルシンボル部分を抽出し、ヌルシンボル信号を出力するヌルシンボル抽出部と、
    前記データシンボル信号の電力を示すデータシンボル電力推定値を計算するデータシンボル電力計算部と、
    前記ヌルシンボル信号の電力を示すヌルシンボル電力推定値を計算するヌルシンボル電力計算部と、
    前記ヌルシンボル信号からヌルシンボルスペクトルを計算するヌルシンボルスペクトル計算部と、
    前記データシンボル信号、前記データシンボル電力推定値、前記ヌルシンボル電力推定値、および前記ヌルシンボルスペクトルを用いて、前記受信信号に含まれる干渉の干渉中心周波数推定値を計算し、前記干渉中心周波数推定値の計算の際、前記ヌルシンボルスペクトルと規定された閾値とを比較し、前記閾値を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを前記干渉の干渉帯域幅とし、前記干渉帯域幅の計算において前記干渉に対するイメージの影響を除外する干渉中心周波数推定部と、
    を備えることを特徴とする干渉除去装置。
  2. 前記干渉中心周波数推定部は、前記ヌルシンボルスペクトルを用いて干渉スペクトルの加重平均に基づく第1の干渉中心周波数推定値候補を計算し、前記受信信号が伝送される周波数帯であるシステム帯域幅に対して規定された通過帯域を持ち、前記通過帯域の下側周波数端が規定された周波数ずれた複数の帯域制限フィルタで干渉除去後の残留干渉雑音電力値に基づく第2の干渉中心周波数推定値候補を計算し、前記第1の干渉中心周波数推定値候補または前記第2の干渉中心周波数推定値候補を前記干渉中心周波数推定値として出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の干渉除去装置。
  3. 前記受信信号において前記ヌルシンボルが前記データシンボルに対して1対1で挿入されている場合、
    前記干渉中心周波数推定部は、前記システム帯域幅の1/2の通過帯域を持ち、前記通過帯域の下側周波数端が前記システム帯域幅の1/4ずつずれた前記帯域制限フィルタを使用して得られた干渉除去後の前記残留干渉雑音電力値を用いて前記第2の干渉中心周波数推定値候補を計算する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の干渉除去装置。
  4. 前記受信信号において前記ヌルシンボルが前記データシンボルに対して1対Nで挿入され、前記Nが2以上の自然数である場合、
    前記干渉中心周波数推定部は、前記システム帯域幅の1/2Nの通過帯域を持ち、前記通過帯域の下側周波数端が前記システム帯域幅の1/4Nずつずれた前記帯域制限フィルタを使用して得られた干渉除去後の前記残留干渉雑音電力値を用いて前記第2の干渉中心周波数推定値候補を計算する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の干渉除去装置。
  5. 前記干渉中心周波数推定部は、前記残留干渉雑音電力値に基づいて、前記干渉中心周波数推定値として、前記第1の干渉中心周波数推定値候補または前記第2の干渉中心周波数推定値候補を出力するかを選択する、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の干渉除去装置。
  6. 前記干渉中心周波数推定部は、前記干渉帯域幅に基づいて、前記干渉中心周波数推定値として、前記第1の干渉中心周波数推定値候補または前記第2の干渉中心周波数推定値候補を出力するかを選択する、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の干渉除去装置。
  7. 前記データシンボル信号に対して、前記干渉中心周波数推定値および前記ヌルシンボルスペクトルに基づいて再生した干渉レプリカ信号を用いて干渉除去を行う干渉除去部、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の干渉除去装置。
  8. 干渉除去装置を制御する制御回路であって、
    データシンボルに対してヌルシンボルが挿入された受信信号からデータシンボル部分を抽出し、データシンボル信号を出力、
    前記受信信号からヌルシンボル部分を抽出し、ヌルシンボル信号を出力、
    前記データシンボル信号の電力を示すデータシンボル電力推定値を計算、
    前記ヌルシンボル信号の電力を示すヌルシンボル電力推定値を計算、
    前記ヌルシンボル信号からヌルシンボルスペクトルを計算、
    前記データシンボル信号、前記データシンボル電力推定値、前記ヌルシンボル電力推定値、および前記ヌルシンボルスペクトルを用いて、前記受信信号に含まれる干渉の干渉中心周波数推定値を計算し、前記干渉中心周波数推定値の計算の際、前記ヌルシンボルスペクトルと規定された閾値とを比較し、前記閾値を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを前記干渉の干渉帯域幅とし、前記干渉帯域幅の計算において前記干渉に対するイメージの影響を除外、
    を干渉除去装置に実施させることを特徴とする制御回路。
  9. 干渉除去装置を制御するプログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    データシンボルに対してヌルシンボルが挿入された受信信号からデータシンボル部分を抽出し、データシンボル信号を出力、
    前記受信信号からヌルシンボル部分を抽出し、ヌルシンボル信号を出力、
    前記データシンボル信号の電力を示すデータシンボル電力推定値を計算、
    前記ヌルシンボル信号の電力を示すヌルシンボル電力推定値を計算、
    前記ヌルシンボル信号からヌルシンボルスペクトルを計算、
    前記データシンボル信号、前記データシンボル電力推定値、前記ヌルシンボル電力推定値、および前記ヌルシンボルスペクトルを用いて、前記受信信号に含まれる干渉の干渉中心周波数推定値を計算し、前記干渉中心周波数推定値の計算の際、前記ヌルシンボルスペクトルと規定された閾値とを比較し、前記閾値を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを前記干渉の干渉帯域幅とし、前記干渉帯域幅の計算において前記干渉に対するイメージの影響を除外、
    を干渉除去装置に実施させることを特徴とする記憶媒体。
  10. データシンボル抽出部が、データシンボルに対してヌルシンボルが挿入された受信信号からデータシンボル部分を抽出し、データシンボル信号を出力する第1のステップと、
    ヌルシンボル抽出部が、前記受信信号からヌルシンボル部分を抽出し、ヌルシンボル信号を出力する第2のステップと、
    データシンボル電力計算部が、前記データシンボル信号の電力を示すデータシンボル電力推定値を計算する第3のステップと、
    ヌルシンボル電力計算部が、前記ヌルシンボル信号の電力を示すヌルシンボル電力推定値を計算する第4のステップと、
    ヌルシンボルスペクトル計算部が、前記ヌルシンボル信号からヌルシンボルスペクトルを計算する第5のステップと、
    干渉中心周波数推定部が、前記データシンボル信号、前記データシンボル電力推定値、前記ヌルシンボル電力推定値、および前記ヌルシンボルスペクトルを用いて、前記受信信号に含まれる干渉の干渉中心周波数推定値を計算し、前記干渉中心周波数推定値の計算の際、前記ヌルシンボルスペクトルと規定された閾値とを比較し、前記閾値を超える部分の合計の帯域幅を1/2にしたものを前記干渉の干渉帯域幅とし、前記干渉帯域幅の計算において前記干渉に対するイメージの影響を除外する第6のステップと、
    を含むことを特徴とする干渉中心周波数推定方法。
JP2021565817A 2020-02-25 2020-02-25 干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法 Active JP7004877B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/007484 WO2021171368A1 (ja) 2020-02-25 2020-02-25 干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2021171368A1 JPWO2021171368A1 (ja) 2021-09-02
JP7004877B2 true JP7004877B2 (ja) 2022-02-10

Family

ID=77490829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021565817A Active JP7004877B2 (ja) 2020-02-25 2020-02-25 干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11777545B2 (ja)
JP (1) JP7004877B2 (ja)
DE (1) DE112020006273B4 (ja)
WO (1) WO2021171368A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005292147A (ja) 2004-04-05 2005-10-20 Rohde & Schwarz Gmbh & Co Kg スペクトルおよび/またはネットワーク解析用測定装置のダイナミックレンジおよび測定確度を高めるための方法および装置
US20090259439A1 (en) 2005-01-14 2009-10-15 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Method and system for the detection and/or removal of sinusoidal interference signals in a noise signal
WO2010047134A1 (ja) 2008-10-24 2010-04-29 株式会社アドバンテスト 確定成分モデル判定装置、確定成分モデル判定方法、プログラム、記憶媒体、試験システム、および、電子デバイス
JP2010183590A (ja) 2010-03-05 2010-08-19 Toshiba Corp 無線通信装置、信号検出回路、及び信号検出方法
JP2011163838A (ja) 2010-02-08 2011-08-25 Hioki Ee Corp 測定装置および測定方法
US20170324485A1 (en) 2015-01-06 2017-11-09 Commscope Italy S.R.L. Multi-band combiner with pim detection
JP2018117335A (ja) 2017-01-19 2018-07-26 パナソニック株式会社 基地局、端末、無線通信システムおよび通信方法
CN109188077A (zh) 2018-09-10 2019-01-11 杭州和利时自动化有限公司 一种信号测频方法、系统、装置及可读存储介质
JP6501987B1 (ja) 2018-06-08 2019-04-17 三菱電機株式会社 無線送信装置、無線受信装置、無線通信装置、無線通信システムおよび無線送信方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4597107A (en) * 1983-04-01 1986-06-24 Psr Products, Inc. Modulation detector and classifier
JP4246755B2 (ja) 2006-05-30 2009-04-02 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 受信信号周波数帯域検出器
WO2008099785A1 (ja) * 2007-02-15 2008-08-21 Mitsubishi Electric Corporation 通信装置および伝送制御方法
EP2541783B1 (en) * 2010-02-25 2020-11-04 Mitsubishi Electric Corporation Interference wave suppression device, relay device, relay system, and interference wave suppression method
EP3121978A4 (en) * 2014-03-19 2017-12-06 Mitsubishi Electric Corporation Receiving device
GB201406340D0 (en) 2014-04-08 2014-05-21 Analog Devices Technology Dominant signal detection method and apparatus
CN107408998B (zh) * 2015-04-09 2019-05-14 三菱电机株式会社 发送器和接收器
JP6905432B2 (ja) 2017-09-12 2021-07-21 株式会社東芝 無線通信装置および信号検出方法
EP3742620B1 (en) 2018-02-27 2022-02-09 Mitsubishi Electric Corporation Radio communication system and interference suppression method
JP7102278B2 (ja) * 2018-08-02 2022-07-19 株式会社東芝 電子装置及び通信方法
JP6987299B2 (ja) * 2019-03-08 2021-12-22 三菱電機株式会社 受信装置、無線通信システム、干渉電力推定方法、制御回路および記憶媒体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005292147A (ja) 2004-04-05 2005-10-20 Rohde & Schwarz Gmbh & Co Kg スペクトルおよび/またはネットワーク解析用測定装置のダイナミックレンジおよび測定確度を高めるための方法および装置
US20090259439A1 (en) 2005-01-14 2009-10-15 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Method and system for the detection and/or removal of sinusoidal interference signals in a noise signal
WO2010047134A1 (ja) 2008-10-24 2010-04-29 株式会社アドバンテスト 確定成分モデル判定装置、確定成分モデル判定方法、プログラム、記憶媒体、試験システム、および、電子デバイス
JP2011163838A (ja) 2010-02-08 2011-08-25 Hioki Ee Corp 測定装置および測定方法
JP2010183590A (ja) 2010-03-05 2010-08-19 Toshiba Corp 無線通信装置、信号検出回路、及び信号検出方法
US20170324485A1 (en) 2015-01-06 2017-11-09 Commscope Italy S.R.L. Multi-band combiner with pim detection
JP2018117335A (ja) 2017-01-19 2018-07-26 パナソニック株式会社 基地局、端末、無線通信システムおよび通信方法
JP6501987B1 (ja) 2018-06-08 2019-04-17 三菱電機株式会社 無線送信装置、無線受信装置、無線通信装置、無線通信システムおよび無線送信方法
CN109188077A (zh) 2018-09-10 2019-01-11 杭州和利时自动化有限公司 一种信号测频方法、系统、装置及可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
US20220329274A1 (en) 2022-10-13
US11777545B2 (en) 2023-10-03
JPWO2021171368A1 (ja) 2021-09-02
DE112020006273T5 (de) 2023-01-26
DE112020006273B4 (de) 2024-01-04
WO2021171368A1 (ja) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016208508A (ja) パワー推定方法、周波数スペクトル特徴モニタリング方法、装置及びシステム
US20150325232A1 (en) Speech synthesizer, audio watermarking information detection apparatus, speech synthesizing method, audio watermarking information detection method, and computer program product
JP6165348B2 (ja) 干渉識別装置、無線通信装置および干渉識別方法
KR101675963B1 (ko) 무선통신 시스템에서의 변조방식 분류 장치 및 방법
CN112567656B (zh) 信号检测装置、信号检测方法、控制电路以及存储介质
UA79301C2 (en) Device and method for adjusting offilter spectral envelope
US20130300860A1 (en) Depth measurement apparatus, image pickup apparatus, depth measurement method, and depth measurement program
EP3621259B1 (en) Method and device for fsk/gfsk demodulation
JP6586899B2 (ja) チャンネル間パワーインバランス補正方法及び装置並びに受信機
US9516616B2 (en) Method and apparatus for estimating frequency errors
US20150189432A1 (en) Noise suppressing apparatus and noise suppressing method
JP7004877B2 (ja) 干渉除去装置、制御回路、記憶媒体および干渉中心周波数推定方法
JP2021520161A (ja) 位相校正方法及び装置
FR3039351A1 (fr) Procede d'acces opportuniste au spectre
US8005157B2 (en) Correlation calculation unit and correlation calculation apparatus
US10110275B2 (en) Frequency offset estimation and compensation method
JPWO2020166005A1 (ja) 機械学習装置、信号諸元識別装置、機械学習方法、制御回路および記憶媒体
EP2168336B1 (fr) Méthode de détection de présence de signaux étalés spectralement
US9826142B2 (en) Image pickup apparatus and method of controlling image pickup apparatus
CA3097635C (en) Packet correlator for a radio transmission system
CN105812300A (zh) 消除信息码跳变的长码dsss信号盲估计方法
Gamadia et al. A filter-switching auto-focus framework for consumer camera imaging systems
KR101998791B1 (ko) 수신된 신호의 주파수 도약 패턴을 추정하는 방법 및 장치
JP6817416B2 (ja) 信号対雑音比推定方法、光伝送装置及び光伝送システム
WO2019167140A1 (ja) 無線通信システムおよび干渉抑圧方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211104

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20211104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7004877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150