JP7003552B2 - 印刷装置 - Google Patents
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[形態1]印刷媒体上にインクを吐出して画像を印刷する印刷装置であって、前記インクの吐出量の上限値を決定するためのテストパターンを印刷する印刷部と、前記テストパターンが印刷されたテスト用媒体を撮像する撮像部と、前記テスト用媒体を測色する測色部と、前記インクの吐出量の前記上限値を決定する吐出量上限値決定部と、を有し、前記吐出量上限値決定部は、前記撮像部により得られた撮像情報に基づいて算出された、前記インクの溢れが生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、前記インクの滲みが生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、前記インクの凝集が生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、のうち少なくとも一つの不発生上限値と、前記測色部により得られた測色情報に基づいて算出された、前記インクの色飽和が生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、に基づいて前記インクの吐出量の前記上限値を決定する、印刷装置。
この形態の印刷装置によれば、撮像部により得られた撮像情報に基づいて算出された、インクの溢れが生じないインクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、インクの滲みが生じないインクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、インクの凝集が生じないインクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、のうち少なくとも一つの不発生上限値と、測色部により得られた測色情報に基づいて算出された、インクの色飽和が生じないインクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、のうち少なくとも一方の不発生上限値に基づいてインクの吐出量の上限値を決定する。そのため、印刷装置は、インクの溢れと、インクの滲みと、インクの凝集と、インクの色飽和とのうち、少なくとも一つの要素(現象)の発生を抑制でき、ユーザーがインクの溢れと、インクの滲みと、インクの凝集と、インクの色飽和との関係を理解していない場合であっても、適切なインク吐出量の上限値を容易に決定できる。
この形態の印刷装置によれば、さらに、制御部を備え、制御部は、撮像情報と第1の閾値とを比較してインクの溢れの有無を判定することより算出されるインクの溢れが生じない不発生上限値と、撮像情報と第2の閾値とを比較してインクの滲みの有無を判定することにより算出されるインクの滲みが生じない不発生上限値と、撮像情報と第3の閾値とを比較してインクの凝集の有無を判定することにより算出されるインクの凝集が生じない不発生上限値と、のうち少なくとも一つの不発生上限値を算出し、測色情報と第4の閾値とを比較してインクの色飽和の有無を判定することにより、インクの色飽和が生じない不発生上限値を算出するので、それぞれの閾値を用いて各不発生上限値を正確に算出でき、ユーザーがインクの溢れと、インクの滲みと、インクの凝集と、インクの色飽和との関係を理解していない場合であっても、適切なインク吐出量の上限値を容易に決定できる。また、第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値、及び第4の閾値は、テスト用媒体に印刷されたテストパターンを用いた官能評価の結果に基づいて決定されるので、人間の視覚による視認結果を統計的に解析した結果によって閾値を決定することができる。この結果、決定された閾値を用いて算出される各不発生上限値は、人間の感覚に適合する値とすることができる。
この形態の印刷装置によれば、テストパターンは、インクの溢れの有無と、インクの滲みの有無と、インクの凝集の有無と、を判定するための第1判定領域と、インクの色飽和の有無を判定するための第2判定領域とのうち少なくとも一つの判定領域を有するので、インクの溢れの有無と、インクの滲みの有無と、インクの凝集の有無と、インクの色飽和の有無とを容易に判定できる。
この形態の印刷装置によれば、吐出量上限値決定部は、各不発生上限値のうち最も値が小さな不発生上限値をインクの吐出量の上限値として決定するので、インクの溢れとインクの滲みとインクの凝集とのうち少なくとも一つの要素(現象)およびインクの色飽和について発生することを抑制し、かつインクの吐出量を最も小さくできる。
この形態の印刷装置によれば、インクの吐出量の上限値を決定する際の優先度が予め設定されており、吐出量上限値決定部は、優先度に応じて、インクの吐出量の上限値を決定するので、インクの溢れと、インクの滲みと、インクの凝集と、インクの色飽和とのうち、優先度の高い要素(現象)の発生を抑制できる。
この形態の印刷装置によれば、インクの吐出量の上限値を決定する際の優先度を表示する表示部を有するので、当該印刷装置において優先度を確認でき、ユーザーの利便性を向上できる。
この形態の印刷装置によれば、優先度を設定するためのユーザーインターフェイスを有するので、当該印刷装置において優先度を設定でき、ユーザーの利便性を向上できる。
この形態の印刷装置によれば、ユーザーインターフェイスは、優先度を設定するためのラジオボタンを有しているので、優先度を設定する際の操作負荷を軽減でき、ユーザーの利便性を向上できる。
この形態の印刷装置によれば、優先度を優先順位として入力するための入力部を有するので、ユーザーが所望する優先順位を容易に入力でき、ユーザーの利便性を向上できる。
この形態の印刷装置によれば、撮像情報と測色情報とを記憶する記憶部を有するので、例えば、インクの吐出量の上限値を決定する際の優先度を変更して再度インク吐出量の上限値を決定したい場合に、前回取得した撮像情報及び測色情報に基づいてインクの吐出量の上限値を決定することができ、インクの吐出量の上限値の決定処理を短時間で実行できる、或いは、かかる処理に要する負荷を軽減できる。
A1.印刷装置の全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての印刷装置200の構成を示すブロック図である。印刷装置200は、印刷媒体Pに対して複数のノズルからインクを吐出することにより、印刷媒体P上にドットを形成し、画像等を印刷する。印刷装置200は、4色のインク、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクを吐出するインクジェットプリンターとして構成されている。この印刷装置200は、出荷前の印刷装置であり、後述のテストパターンを印刷媒体Pに印刷して、テストパターンが印刷されたテスト用媒体を利用して、印刷装置200におけるインクの吐出量の上限値を決定する。印刷装置200は、供給ユニット210と、搬送ユニット220と、キャリッジ移動ユニット240と、キャリッジ230と、制御ユニット300と、表示部400と、を備える。
図2は、印刷部231におけるノズル列70の構成を示す説明図である。図2では、印刷部231において、印刷媒体Pと対向する面を示している。印刷部231は、各インクを吐出するノズル列70を備えている。ノズル列70は、シアン(C)インクを吐出するノズル列70Cと、マゼンタ(M)インクを吐出するノズル列70Mと、イエロー(Y)インクを吐出するノズル列70Yと、ブラック(K)インクを吐出するノズル列70Kと、から成る。これら4つのノズル列70C、70M、70Y及び70Kは、主走査方向Xに沿って所定の間隔ごとに並んでいる。各ノズル列70C、70M、70Y及び70Kは、副走査方向Yに沿って所定の間隔で並んだ複数のノズル71から成る。各ノズル列70C、70M、70Y及び70Kの副走査方向Yに沿ったノズルの数は、等しい。したがって、各ノズル列70C、70M、70Y及び70Kのノズル高さNhは、互いに等しい。
図3は、印刷装置200によってベタテストパターン631が印刷されたテスト用媒体600を模式的に示す説明図である。テスト用媒体600は、印刷装置200におけるインクの吐出量の上限値を決定する際に、インクの色飽和の有無を判定するために用いられる。テスト用媒体600は、印刷媒体P上にベタテストパターン631が印刷された構成を有する。ベタテストパターン631は、主走査方向Xに沿って所定の間隔ごとにベタパターン列BP1、BP2、BP3、BP4及びBP5を有する。各ベタパターン列BP1~BP5は、副走査方向Yに沿って所定の間隔ごとに、略矩形形状のテスト領域501~505(パッチともいう)を有する。図3では、ベタパターン列BP1の各テスト領域501~505にのみ符号を付しているが、ベタパターン列BP2~BP5についても同様なテスト領域501~505を有する。各テスト領域501~505は、印刷濃度を除いては、それぞれ、同様な構成を有する。本実施形態では、各テスト領域501~505は、ベタ画像が印刷されている。なお、印刷濃度とは、印刷媒体Pのドット群が再現している印刷の濃さを示す指標(濃度)である。
図5は、テスト領域511の詳細構成を模式的に示す説明図である。上述のように、線ありテストパターン632における各テスト領域511~515は、それぞれ、印刷濃度を除いては同様な構成を有するので、テスト領域511の詳細構成について代表して説明する。図5に示すように、テスト領域511は、4つのベタ領域MCAr1、MCAr2、MCAr3及びMCAr4と、2つの線分領域LCAr1及びLCAr2とを有する。
図6は、インク吐出量上限値決定処理の処理手順を示すフローチャートである。インク吐出量上限値決定処理は、印刷装置200の製造者が、表示部400においてインク吐出量上限値決定処理を実行するための操作メニューを選択すると、実行される。図6に示すように、制御部321は、ベタテストパターン631を印刷する(ステップS100)。
上述のインク吐出量上限値決定処理において、各回避対象要素の発生有無は以下のようにして判定する。インクの溢れの有無は、インク吐出部(印刷された部分)とインク非吐出部(印刷されない部分)との境界近傍におけるインク濃度変動の差に基づき判定される。具体的には、いわゆるコーヒーステイン現象のように、図4に示す各テスト領域511~515に吐出されたインクがインクの乾燥の過程で各テスト領域511~515の周辺部に集まって、インクの溢れが生じ得る。図8は、インクの溢れが生じた場合の各テスト領域511~515におけるインク濃度を示す図である。図8に示すように、インクの溢れが生じた場合、周辺部のインク濃度は、中央部のインク濃度に比べて高くなる。したがって、インクの溢れの有無は、撮像情報333に基づいて、周辺部(例えば、図8中のA点)のインク濃度と中央部(例えば、図8中のB点)のインク濃度との差が、所定の閾値(第1の閾値)と比較されて判定される。つまり、周辺部のインク濃度と中央部のインク濃度との差が第1の閾値以上の値である場合に、インクの溢れが有ると判定する。一方、周辺部のインク濃度と中央部のインク濃度との差が第1の閾値より小さい値である場合には、インクの溢れが無いと判定する。
第1実施形態では、各回避対象要素について算出した各不発生上限値のうち、最も値が小さな不発生上限値をインクの吐出量の上限値として決定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各回避対象要素に対して予め優先度を設定しておき、最も優先度の高い回避対象要素について算出した不発生上限値がインクの吐出量の上限値として決定されてもよい。かかる構成では、具体的には、表示部400に回避対象要素の優先度を設定するためのユーザーインターフェイス(設定画面)が表示され、ユーザーが図示しない操作部を操作することにより、各回避対象要素の優先度が設定されてもよい。
C1.変形例1:
図12は、変形例1におけるインク吐出量の上限値の決定用の操作画面の一例を模式的に示す説明図である。変形例1における操作画面700aは、設定欄E1に代えて設定欄E1aを備える点において、第2実施形態の操作画面700と異なる。変形例1の操作画面700aにおけるその他の構成は、第2実施形態の操作画面700と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
上記各実施形態において、吐出量上限値決定部326は、各不発生上限値のうち最も値が小さな不発生上限値をインクの吐出量の上限値として決定していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各不発生上限値のうち最も値が大きな不発生上限値をインクの吐出量の上限値として決定してもよいし、各不発生上限値の平均値をインクの吐出量の上限値として決定してもよい。また、例えば、優先度に応じて所定の重み付けをして、各重み付けを考慮した各不発生上限値の平均値をインクの吐出量の上限値として決定してもよい。他にも、所定の算出式、例えば、行列式等を利用してインクの吐出量の上限値を決定してもよい。これらの構成においても、各不発生上限値のうち少なくとも一つの不発生上限値に基づいてインクの吐出量の上限値を決定するので、少なくとも一つの回避対象要素の発生を抑制でき、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
上記各実施形態において、回避対象要素として、インクの溢れと、インクの滲みと、インクの凝集と、インクの色飽和とが用いられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、或る1色のインク色のみを吐出することにより印刷する場合には、上述の回避対象要素のうち、インクの凝集を省略して、インクの溢れと、インクの滲みと、インクの色飽和とを用いてもよい。このような構成であっても、上記変形例2と同様に、各不発生上限値のうち少なくとも一つの不発生上限値に基づいてインクの吐出量の上限値を決定するので、上記各実施形態及び変形例2と同様な効果を奏する。
上記各実施形態において、ベタテストパターン631の構成は、図3に示す構成に限定されない。また、線ありテストパターン632の構成は、図4に示す構成に限定されない。例えば、各テスト領域501~505、511~515の全てのテスト領域を備えていなくてもよく、テスト領域を少なくとも1つ有する構成であってもよい。また、例えば、各テスト領域501~505、511~515の印刷濃度及び吐出されるインク色は図3及び図4に示す例と異なっていてもよい。また、例えば、各ベタ領域MCAr1~MCAr4の全てのベタ領域を備えていなくてもよい。すなわち、一般には、テストパターンは、インクの溢れの有無と、インクの滲みの有無と、インクの凝集の有無と、を判定するための第1判定領域と、インクの色飽和の有無を判定するための第2判定領域と、のうち少なくとも一つの判定領域を有する構成であれば、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
上記各実施形態において、印刷装置200は、撮像部232を備えていたが、撮像部232を省略してもよい。この場合、印刷装置200の製造者は、線ありテストパターン632が印刷されたテスト用媒体601をスキャナー等に読み込ませ、得られた撮像情報333を所定の記録媒体やネットワークを介してスキャナー等から印刷装置200に送ってもよい。このような構成により、印刷装置200の製造コストを低く抑えることができる。
上記各実施形態において、印刷装置200は、測色部233を備えていたが、測色部233を省略してもよい。例えば、撮像部232が測色部233として機能する構成であってもよい。このような構成により、印刷装置200の製造コストを低く抑えることができる。
上記各実施形態において、印刷装置200は、記憶部(メモリー330)を備えていたが、記憶部を省略してもよい。この場合、インク吐出量上限値決定処理を実行する度に、テスト用媒体601の撮像と、テスト用媒体600の測色と、をそれぞれ実行することにより、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
上記各実施形態及び変形例1において、印刷装置200は、表示部400を備えていたが、表示部400を省略してもよい。この場合、例えば、印刷制御装置100の表示装置に操作画面700、700aを表示してもよい。このような構成であっても、上記各実施形態及び変形例1と同様な効果を奏する。
上記各実施形態において、各ノズル列70C、70M、70Y及び70Kは、副走査方向Yに沿って配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各ノズル列は、主走査方向Xに沿って配置されていてもよいし、主走査方向X及び副走査方向Yに交差する方向に沿って配置されていてもよい。
上記各実施形態において、印刷装置200は、4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)により印刷を行っていたが、本発明はこれに限定されない。使用するインク色の数は、上記と異なっていてもよい。
上記各実施形態において、印刷装置200は、出荷前の印刷装置であったが、出荷後の印刷装置であってもよい。すなわち、ユーザー宅において、上述のインク吐出量上限値決定処理が行われてもよい。
上記各実施形態において、インクの吐出量の上限値として、各インク色のインクデューティーが決定されていたが、本発明はこれに限定されない。インクの吐出量の上限値は、例えば、ドットサイズやドット量として決定されてもよい。このような構成であっても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
上記各実施形態において、印刷装置200の機能の少なくとも一部を他の装置が有していてもよい。例えば、上記実施形態における溢れ上限値算出部322、滲み上限値算出部323、凝集上限値算出部324、色飽和上限値算出部325及び吐出量上限値決定部326の一部の機能を他の装置が有する構成であってもよい。かかる構成において、他の装置は、一例として、印刷制御装置100や、図示しない色変換テーブル作成装置が相当する。また、例えば、印刷制御装置100や色変換テーブル作成装置が制御部321の機能のすべてを有する構成であってもよい。これらの構成においても、実施形態と同様の効果を奏することができる。
上記第1実施形態において、吐出量上限値決定部326は、インクの溢れと、インクの滲みと、インクの凝集と、インクの色飽和と、のそれぞれについて算出した各不発生上限値に基づいてインク吐出量の上限値を決定していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、回避対象要素として、インクの溢れ及びインクの滲みを省略して、インクの凝集と、インクの色飽和と、の各不発生上限値に基づいてインク吐出量の上限値を決定してもよい。また、例えば、回避対象要素として、インクの滲みを省略して、インクの溢れと、インクの凝集と、インクの色飽和と、の各不発生上限値に基づいてインク吐出量の上限値を決定してもよい。すなわち、一般には、インクの溢れ、インクの滲み、及びインクの凝集のうち少なくとも一つが生じないインクの吐出量の上限値である不発生上限値と、インクの色飽和が生じないインクの吐出量の上限値である不発生上限値と、に基づいてインクの吐出量の上限値を決定する構成であれば、上記第1実施形態と同様な効果を奏する。
上記第2実施形態において、優先度は各回避対象要素に対して設定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、回避対象要素として、インクの溢れ及びインクの滲みを省略して、インクの凝集と、インクの色飽和と、に対して優先度が設定されていてもよい。また、例えば、回避対象要素として、インクの滲みを省略して、インクの溢れと、インクの凝集と、インクの色飽和と、に対して優先度が設定されていてもよい。すなわち、一般には、インクの溢れ、インクの滲み、及びインクの凝集のうち少なくとも一つと、インクの色飽和と、に対してインクの吐出量の上限値を決定する際の優先度が設定されている構成であれば、上記第2実施形態と同様な効果を奏する。
上記各実施形態において、撮像部232及び測色部233はキャリッジ230に備えられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、撮像部232及び測色部233のうち、いずれか一方がキャリッジ230とは異なる移動体に設けられていてもよい。また、例えば、印刷装置200の筐体内において、印刷媒体P上の状態を撮像または測色可能な位置に固定されていてもよい。このような構成においても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。加えて、各部材を小型化することができる。
上記各実施形態において、第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値および第4の閾値は、それぞれ、印刷媒体Pに印刷された複数のテストパターンを用いた官能評価の結果に基づいて決定されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示部400に各閾値を設定するためのユーザーインターフェイス(設定画面)を表示して、ユーザーが任意の値を入力することにより、各閾値が決定されてもよい。この構成では、閾値を設定するためのメニューからユーザーが所望の閾値を選択することにより、各閾値が決定されてもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
Claims (10)
- 印刷媒体上にインクを吐出して画像を印刷する印刷装置であって、
前記インクの吐出量の上限値を決定するためのテストパターンを印刷する印刷部と、
前記テストパターンが印刷されたテスト用媒体を撮像する撮像部と、
前記テスト用媒体を測色する測色部と、
前記インクの吐出量の前記上限値を決定する吐出量上限値決定部と、
を有し、
前記吐出量上限値決定部は、
前記撮像部により得られた撮像情報に基づいて算出された、前記インクの溢れが生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、前記インクの滲みが生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、前記インクの凝集が生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、のうち少なくとも一つの不発生上限値と、
前記測色部により得られた測色情報に基づいて算出された、前記インクの色飽和が生じない前記インクの吐出量の上限値としての不発生上限値と、
に基づいて前記インクの吐出量の前記上限値を決定する、
印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
さらに、制御部を備え、
前記制御部は、
前記撮像情報と第1の閾値とを比較して前記インクの溢れの有無を判定することより算出される前記インクの溢れが生じない前記不発生上限値と、前記撮像情報と第2の閾値とを比較して前記インクの滲みの有無を判定することにより算出される前記インクの滲みが生じない前記不発生上限値と、前記撮像情報と第3の閾値とを比較して前記インクの凝集の有無を判定することにより算出される前記インクの凝集が生じない前記不発生上限値と、のうち少なくとも一つの前記不発生上限値を算出し、
前記測色情報と第4の閾値とを比較して前記インクの色飽和の有無を判定することにより、前記インクの色飽和が生じない前記不発生上限値を算出し、
前記第1の閾値、前記第2の閾値、前記第3の閾値、及び前記第4の閾値は、前記テスト用媒体に印刷された前記テストパターンを用いた官能評価の結果に基づいて決定される、
印刷装置。 - 請求項1または請求項2に記載の印刷装置において、
前記テストパターンは、
前記インクの溢れの有無と、前記インクの滲みの有無と、前記インクの凝集の有無と、を判定するための第1判定領域と、
前記インクの色飽和の有無を判定するための第2判定領域と、
のうち少なくとも一つの判定領域を有する、
印刷装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の印刷装置において、
前記吐出量上限値決定部は、各前記不発生上限値のうち最も値が小さな不発生上限値を前記インクの吐出量の前記上限値として決定する、
印刷装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の印刷装置において、
前記インクの溢れ、前記インクの滲み、及び前記インクの凝集のうち少なくとも一つと、前記インクの色飽和と、に対して、前記インクの吐出量の前記上限値を決定する際の優先度が予め設定されており、
前記吐出量上限値決定部は、前記優先度に応じて、前記インクの吐出量の前記上限値を決定する、
印刷装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の印刷装置において、
前記インクの溢れ、前記インクの滲み、及び前記インクの凝集のうち少なくとも一つと、前記インクの色飽和と、に対応させて、前記インクの吐出量の前記上限値を決定する際の優先度を表示する表示部を、さらに有する、
印刷装置。 - 請求項6に記載の印刷装置において、
前記優先度を設定するためのユーザーインターフェイスを、さらに有する、
印刷装置。 - 請求項7に記載の印刷装置において、
前記ユーザーインターフェイスは、前記優先度を設定するためのラジオボタンを有する、
印刷装置。 - 請求項7に記載の印刷装置において、
前記ユーザーインターフェイスは、前記優先度を優先順位として入力するための入力部を有する、
印刷装置。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の印刷装置において、
前記撮像情報と前記測色情報とを記憶する記憶部を、さらに有する、
印刷装置。
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