JP7002913B2 - 切替システム - Google Patents
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Description
また、監視領域の異常を検出することにより、例えば、監視領域の異常を検出したか否かに基づいて透過状態又は非透過状態に切り替えることができるので、防災性を維持した状態で、建物の意匠性を向上させることが可能となる。
また、例えば、建物の透明な部分(例えば、ショーウィンドウの窓部等)等を形成部材にて形成することができ、また、異常検出時には非透過状態にして防災情報を表示することができるので、防災性を維持した状態で、形成部材の利用性を向上させることが可能となる。
また、例えば、監視領域の内側にいる者及び外側いる者に対して適切な情報を防災情報として表示することができるので、防災性を向上させることが可能となる。
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、切替システムに関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システムの設置例の図であり、図2は、防災システムのブロック図であり、図3は、建物の外側から見た透過状態のショーウィンドウを示す正面図である。なお、この図3は、後述する表示部13が透過状態になってショーウィンドウ4の内部を窓部41を介して視認することが可能な状態を図示しており、ショーウィンドウ4の内部の当該窓部41を介して視認できる展示物等を破線で示している。なお、この図3においては、後述の投影部12についても破線で示しているが、この投影部12については、外壁にて見えない状態になっている。
表示装置1は、形成部材を含む装置であり、例えば、通信部11、投影部12、表示部13、記録部14、及び制御部15を備える。
通信部11は、ネットワークを介して外部装置(例えば、センター装置3等)との間で通信するための通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を用いて構成することができる。
投影部12は、制御部15の制御により光を出力して画像を投影する投影手段である。この投影部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の光源及び公知の光学系(例えば、レンズ等)等を備えた公知のものを用いることができる。なお、この投影部12については、光を出力して画像を投影することができる限りにおいて任意であるが、例えば、図3のショーウィンドウ4の窓部41に向かって光を出力できるように、図3に示すように建物の内部における窓部41の斜め上方に設けられている場合について説明する。
表示部13は、透過状態又は非透過状態に切り替えられる形成部材である。この表示部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3のショーウィンドウ4の窓部41として構成されており、一例としては、電圧により光(可視光)の透過率を調整可能な公知の調光フィルムと、当該調光フィルムを当該調光フィルムの両側から挟む透明ガラスとを用いて構成することができる。なお、この表示部13については、透過状態又は非透過状態に切り替えられる限りにおいて、任意であるが、例えば、調光フィルムへの電圧をオンした場合に、当該調光フィルムが透過状態になることにより表示部13全体が透過状態になり、一方、調光フィルムへの電圧をオフした場合に、当該調光フィルムが非透過状態になることにより表示部13全体が非透過状態になるように構成されている場合について説明する。
記録部14は、表示装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の装置の記録部も同様とする)。
制御部15は、表示装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して表示装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する。なお、この制御部15の各部により行われる処理については、後述する。
感知器2は、監視領域の複数の位置に設けられている複数の感知器211~217であって、監視領域の異常(具体的には、火災)を相互に独立して判定する複数の感知器211~217である。この感知器2は、センター装置3とネットワークを介して通信するものであり、公知の感知器と同様のものを用いることができるので、詳細の説明は省略する。なお、図1の感知器211~217各々の不図示の記録部には、感知器211~217を一意に識別するための感知器識別情報(以下、識別情報を「ID」と称する)として、ID211~ID217が格納されていることとする。
センター装置3は、例えば、防災システム100を管理する管理センター等に設けられており、一例としては、通信部31、記録部32、及び制御部33を備える。
通信部31は、ネットワークを介して外部装置(例えば、表示装置1、及び感知器2等)との間で通信するための通信手段である。この通信部31の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、表示装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
記録部32は、センター装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、設備情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)321、及び地図情報DB322を備える。
制御部33は、センター装置3を制御する制御手段である。この制御部33は、機能概念的に、検出部331、及び切替部332を備える。検出部331は、監視領域の異常である火災を検出する検出手段である。切替部332は、所定の状態になるまでは、透過状態に表示部13を切り替え、所定の状態になった場合に、非透過状態のうちの他方の状態に形成部材を切り替えることにより監視領域の防災を行わせる切替手段であり、例えば、検出部331が監視領域の火災を検出するまでは、所定の状態になるまでであることとして、非透過状態に表示部13を切り替え、検出部331が監視領域の火災を検出した場合に、所定の状態になったものとして、少なくとも非透過の状態に表示部13を切り替えることにより監視領域の防災を行わせる切替手段である。なお、この制御部33の各部により行われる処理については、後述する。
次に、このように構成される防災システム100によって実行される切替制御処理について説明する。図5は、切替制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。切替制御処理は、概略的には、センター装置3によって実行される処理であり、具体的には、表示装置1の表示部13の状態を切り替える処理である。この切替制御処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、防災システム100の各装置の電源をオンした後に実行を開始し、繰り返し実行するものとし、実行が開始されたところから説明する。図6は、建物の外側から見た非透過状態のショーウィンドウを示す図であり、図7は、火災が発生した場合の監視領域を示す図である。なお、図6は、表示部13が非透過状態になってショーウィンドウ4の内部を視認することが不可能な状態を図示している。例えば、図7に示すようにい南廊下の東側寄りの位置の火源F1にて出火して火災が発生した場合を例示して説明する。
このように本実施の形態によれば、表示部13が建物の少なくとも一部を形成しており、また、火災を検出するまでは(所定の状態になるまでは)、透過状態に表示部13を切り替え、火災を検出した場合(所定の状態になった場合)に、少なくとも非透過状態に表示部13を切り替えて監視領域の防災を行わせることにより、例えば、建物の一部を形成している表示部13にて監視領域の防災を行うことができるので、表示部13を含めて建物について一体的で統一感のある印象を与えることができ、防災性を維持した状態で、建物の意匠性を向上させることが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、センター装置3を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部33の各部の一部を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に制御部33の各部の他の一部を設けてもよい。また、センター装置3に記録されている情報の少なくとも一部、あるいは、制御部33の各部の少なくとも一部を防災システム100の表示装置1に設けてもよい。
また、上記実施の形態の図6の防災画像を任意に変更してもよい。例えば、表示手段(ここでは、表示部13としてのショーウィンドウ4の窓部41)が設置されている現在位置も一緒に画面上に表示してもよく、この場合、火災検知現場の位置確認を行いやすくなる。また、例えば、併せて避難口も表示してもよく、この場合、避難方向を認識しやすくなる。また、例えば、設置場所情報として「南廊下東側」等を文字等として画面に表示してもよく、この場合、火災現場の位置が認識しやくするなる。
また、上記実施の形態の図5のSA8にて透過状態に切り替える前に、復旧された旨の画面を表示部13に所定時間表示してもよい。また、例えば、火災検知が誤検知だった場合に、現場確認後に、センター装置側で非火災であった旨の操作をした場合は、表示部13に火災は誤報であった旨を通知する画面を表示してから、通常の透過状態に切り替えてもよい。
また、上記実施の形態では、形成部材をショーウィンドウに適用する場合について説明したが、これに限らない。例えば、図3の表示部13の如き形成部材を、建物に対して出入りするためのドアを形成するための部材(つまり、監視領域の出入口を形成する部材)として用いて、図2の投影部12の如き投影手段を当該ドアの表側(例えば、建物の外側)と裏側(例えば、建物の内側)に設けて、ドアの両側に画像を投影できるように構成してもよい。この場合、センター装置3の制御部33に、防災情報表示部を設けてもよい。「防災情報表示部」とは、切替手段にて非透過状態に切り替えられている形成部材の表側と裏側に相互に異なる情報を防災情報として表示する防災情報表示手段である。そして、上記実施の形態と同様にして、火災を検出するまでは、形成部材を透過状態にし、火災を検出した場合に、非透過状態にするように構成した上で、防災情報表示部が、前述の投影手段を用いて、非透過状態になったドアの形成部材の表側に「火災発生、侵入禁止」等の警告メッセージの防災画像を表示し、一方、当該ドアの裏側に「避難口、外へ」等の誘導メッセージの防災画像を表示してもよい。なお、このように構成する場合、各防災画像を形成部材における相互に異なる位置(例えば、上側の位置及び下側の位置等)に投影してもよいし、あるいは、相互に同じ位置に投影してもよい。このように構成した場合、形成部材の表側と裏側に相互に異なる情報を防災情報として表示することにより、例えば、監視領域の内側にいる者及び外側いる者に対して適切な情報を防災情報として表示することができるので、防災性を向上させることが可能となる。
また、上記実施の形態では、切替手段が、所定の状態になるまでは、形成部材を透過状態にし、所定の状態になった場合に、非透過状態にする場合について説明したが、これに限らない。
また、上記実施の形態で説明したように、図3の窓部41全体に表示部13を適用してもよいし、あるいは、窓部41の一部のみに表示部13を適用して、窓部41の一部のみを透過状態又は非透過状態に切り替えてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例で説明した防災の技術を防犯のために用いてもよい。例えば、図3の表示部13において、不審者を検出するまでは、透過状態にし、不審者を検出した場合に、非透過状態にした上で「不審者侵入」等のメッセージを表示して防犯を行ってもよい。また、例えば、建物の内部の壁を図3の表示部13の如き形成部材にて形成した上で、所定の時間(例えば、1日における午後10時00分等)になるまでは、当該形成部材を非透過状態にして目隠しとして利用した上で、所定の時間(例えば、1日における午後10時00分等)になった場合に、(例えば、翌日の午前6時00分まで)当該形成部材を非透過状態にして目隠しを取り除いてもよい。特に、学校施設等の夜間に関係者が立ちいる可能性の低い施設に、当該形成部材を適用した場合、夜間の警備員による見回りが容易になり、防犯性を向上させることが可能になる。
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
付記1の切替システムは、監視領域を備える建物の少なくとも一部を形成する形成部材であって、透過状態と非透過状態とを相互に切替可能である前記形成部材の状態を切り替える切替システムであって、所定の状態になるまでは、前記透過状態又は前記非透過状態のうちの一方の状態に前記形成部材を切り替え、前記所定の状態になった場合に、少なくとも前記透過状態又は前記非透過状態のうちの他方の状態に前記形成部材を切り替えることにより前記監視領域の防災又は防犯を行わせる切替手段、を備える。
付記1に記載の切替システムによれば、形成部材が建物の少なくとも一部を形成しており、また、所定の状態になるまでは、透過状態又は非透過状態のうちの一方の状態に形成部材を切り替え、所定の状態になった場合に、少なくとも透過状態又は非透過状態のうちの他方の状態に形成部材を切り替えて監視領域の防災又は防犯を行わせることにより、例えば、建物の一部を形成している形成部材にて監視領域の防災又は防犯を行うことができるので、形成部材を含めて建物について一体的で統一感のある印象を与えることができ、防災性又は防犯性を維持した状態で、建物の意匠性を向上させることが可能となる。
2 感知器
3 センター装置
4 ショーウィンドウ
11 通信部
12 投影部
13 表示部
14 記録部
15 制御部
31 通信部
32 記録部
33 制御部
41 窓部
100 防災システム
211 感知器
212 感知器
213 感知器
214 感知器
215 感知器
216 感知器
217 感知器
321 設備情報DB
322 地図情報DB
331 検出部
332 切替部
F1 火源
Claims (3)
- 監視領域を備える建物の少なくとも一部を形成する形成部材であって、透過状態と非透過状態とを相互に切替可能である前記形成部材の状態を切り替える切替システムであって、
前記監視領域の異常を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記監視領域の異常を検出していない場合は、前記形成部材を前記透過状態にし、前記検出手段が前記監視領域の異常を検出した場合は、前記形成部材を前記非透過状態に切り替えると共に、前記形成部材の表側と裏側に相互に異なる防災情報を表示する切替手段と、
を備える切替システム。 - 監視領域を備える建物の少なくとも一部を形成する形成部材であって、透過状態と非透過状態とを相互に切替可能である前記形成部材の状態を切り替える切替システムであって、
前記形成部材は、前記建物の部屋の一部を形成し、
前記監視領域の異常を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記監視領域の異常を検出していない場合は、前記形成部材を前記透過状態にし、前記部屋内に自主避難が困難な人物が在室しているときに前記検出手段が前記監視領域の異常を検出した場合は、前記形成部材を前記非透過状態に切り替えると共に、前記形成部材のうち前記部屋外から視認可能な側に前記部屋内に自主避難が困難な人物が在室している旨を示す情報を表示する切替手段と、
を備える切替システム。 - 前記切替手段は、前記検出手段が前記監視領域の異常を検出した場合は、前記透過状態及び前記非透過状態に前記形成部材を交互に繰り返し切り替えることにより前記監視領域の防災又は防犯を行わせる、
請求項1又は2に記載の切替システム。
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