JP7001336B2 - 傾斜車両 - Google Patents

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Description

本発明は、傾斜車両に関する。
ダブルウィッシュボーン型の傾斜車両が知られている。米国特許第8814186号明細書(特許文献1)に開示された傾斜車両は、車体フレームと、左アーム機構と、左前輪と、右アーム機構と、右前輪と、連結機構とを備える。左アーム機構は、車体フレームの左方に、車体フレームに対して上下にスイング可能に連結される。左アーム機構の一端部には左前輪が支持される。右アーム機構は、車体フレームの右方に、車体フレームに対して上下にスイング可能に連結される。右アーム機構の一端部には右前輪が支持される。連結機構はサスペンションであり、左アーム機構と右アーム機構とを連結する。傾斜車両が左旋回するために車体フレームが左方に傾斜した場合、左アーム機構が車体フレームに対して上方にスイングし、連結機構を介して右アーム機構が車体フレームに対して下方にスイングする。これにより、左前輪及び右前輪が地面に接した状態で、車体フレームが傾斜し、傾斜車両が左旋回する。
米国特許第7530419号明細書(特許文献2)は、特許文献1と異なる連結機構を備える傾斜車両を開示する。この文献の傾斜車両は、特許文献1と同様に、車体フレームと、左アーム機構と、左前輪と、右アーム機構と、右前輪と、連結機構とを備える。連結機構は、縦フレーム部材と、左緩衝手段と、右緩衝手段とを含む。縦フレーム部材は、縦フレーム部材の下端のピボット軸回りに旋回可能に、車体フレームに接続される。左緩衝手段は緩衝作用及び減衰作用を有する。左緩衝手段の上端は縦フレーム部材に取付けられ、下端は左アーム機構に取付けられる。右緩衝手段は緩衝作用及び減衰作用を有する。右緩衝手段の上端は縦フレーム部材に取付けられ、下端は右アーム機構に取付けられる。特許文献2においても特許文献1と同様に、連結機構が左アーム機構と右アーム機構とを連結する。
上述の傾斜車両において、車体フレームの姿勢制御に関する要望がある。たとえば、傾斜車両が減速して停止する前に、傾斜した車体フレームを直立状態(車体フレームの上下方向が鉛直方向と一致している状態)にスムーズに戻したいといった要望がある。
米国特許第8123240号明細書(特許文献3)は、この要望に対する技術を提案する。特許文献3に開示された傾斜車両は、特許文献2に開示された縦フレーム部材の下端のピボット軸に、アクチュエータを備える。傾斜車両の姿勢を制御して、傾斜した車体フレームを直立状態に戻す場合、アクチュエータが作動して、縦フレーム部材を旋回する。縦フレーム部材の旋回に応じて、左右のアーム機構がスイングして、車体フレームを直立状態に戻す。
特許文献3の傾斜車両では姿勢制御が可能である。しかしながら、姿勢制御の応答性をさらに高めたいという要望がある。
米国特許第8814186号明細書 米国特許第7530419号明細書 米国特許第8123240号明細書
本発明の目的は、姿勢制御の応答性を高めることができる傾斜車両を提供することである。
本発明者は、傾斜車両の姿勢制御の応答性を高めるべく、検討を行った。特許文献3の傾斜車両では、縦フレーム部材が、縦フレーム部材の下端のピボット軸回りに旋回可能に、車体フレームに接続されている。そして、アクチュエータは上述のピボット軸に取付けられる。傾斜車両の姿勢を制御して、傾斜した車体フレームを直立状態に戻す場合を想定する。この場合、アクチュエータが作動して、傾斜した縦フレーム部材を旋回する。縦フレーム部材の旋回に応じて、左右のアーム機構がスイングし、車体フレームを直立状態に戻す。
上述のとおり、特許文献3の傾斜車両では、アクチュエータが縦フレーム部材を強制的に旋回することにより、傾斜した車体フレームを直立状態に戻す。したがって、本発明者は、特許文献3の傾斜車両において、アクチュエータの作動速度(縦フレーム部材の回転速度)を高めれば、姿勢制御の応答性を高めることができると考えた。
しかしながら、アクチュエータの作動速度を高めても、傾斜車両の姿勢制御の応答性を高めることができなかった。特許文献3の傾斜車両では、左アーム機構は、左サスペンションを介して縦フレーム部材と接続され、右アーム機構は、右サスペンションを介して縦フレーム部材と接続される。そのため、アクチュエータが縦フレーム部材を旋回するとき、左右のアーム機構は、左右のサスペンションを介して、縦フレーム部材の旋回に連動する。
左右のサスペンションはバネを備え、緩衝作用(バネ作用)を有する。アクチュエータにより発生した力は、左右のサスペンションのバネを変形させつつ左右アーム機構に伝達される。このとき、アクチュエータによる力と同じ反力が生じる長さまでバネが変形しなければ、アクチュエータによる所望の力が左右アーム機構に伝達されない。要するに、バネ作用に基づく力の伝達遅れが発生する。バネ作用に基づく力の伝達遅れがあれば、姿勢制御の応答性が高まらない。
本発明者は、左右のサスペンションの緩衝作用(バネの変形)を抑制すれば、バネ作用に基づく力の伝達遅れを抑えることができ、姿勢制御の応答性を高めることができると考えた。たとえば、傾斜車両に左右のサスペンションの緩衝作用を抑制する機構(以下、サスロック機構という)を取付ける。そして、左右のアクチュエータ作動時にサスロック機構を作動して、サスペンションの緩衝作用を抑制する。この場合、アクチュエータの作動速度を高めても、縦フレーム部材の急な旋回に起因して発生する急激なバネの反力が抑制される。そのため、姿勢制御の応答性を高めることができる。
しかしながらこの場合、傾斜車両にサスロック機構を搭載しなければならない。そこで、本発明者は、サスロック機構とは異なる他の手段で姿勢制御の応答性を高めることを検討した。
本発明者は、アクチュエータに代表される駆動機を含む駆動機構が、連結機構(縦フレーム部材及びサスペンション等)を介さずに少なくとも1つのアーム機構をスイング(旋回)させれば、姿勢制御の応答性が高まることを見いだした。この場合、アーム機構の旋回時にバネ作用に基づく力の伝達遅れを抑制できる。そのため、姿勢の制御が可能であり、かつ、応答性が高まる。
以上の知見に基づいて完成した本実施形態の傾斜車両は、車体フレームと、左アーム機構と、左輪と、右アーム機構と、右輪と、連結機構と、駆動機構とを備える。車体フレームは、傾斜車両の左右方向の左方向に旋回するときに左方に傾斜し、右方向に旋回するときに右方に傾斜する。左アーム機構は、車体フレームの左右方向において、車体フレームの左方に配置され、車体フレームの傾斜に応じて車体フレームの上下方向にスイング可能に、その一端部が車体フレームに支持される。左輪は、左アーム機構の他端に支持される。右アーム機構は、車体フレームの左右方向において、車体フレームの右方に配置され、車体フレームの傾斜に応じて車体フレームの上下方向にスイング可能に、その一端部が車体フレームに支持される。右輪は、右アーム機構の他端部に支持される。連結機構は、左アーム機構と右アーム機構とを連結し、左アーム機構及び右アーム機構の車体フレーム上下方向のスイングを緩衝する緩衝作用を有する。駆動機構は、左アーム機構及び右アーム機構の一方と車体フレームとを連結機構を介さずに連結し、左アーム機構及び右アーム機構の少なくとも一方を車体フレームの上下方向にスイングさせる。
駆動機構は、左駆動機構と右駆動機構とを含んでもよい。左駆動機構は、左アーム機構と車体フレームとを連結機構を介さずに連結し、左アーム機構を車体フレームの上下方向にスイングさせる。右駆動機構は、右アーム機構と車体フレームとを連結機構を介さずに連結し、右アーム機構を車体フレームの上下方向にスイングさせる。
この場合、左右アーム機構の各々が別個の駆動機構によりスイングさせる。そのため、1つの駆動機構を用いて1つのアーム機構をスイングさせる場合と比較して、各駆動機構の駆動力を小さく抑えることができる。そのため、駆動機構を小型化できる。さらに、2つの駆動機構を用いるため、直立状態の近傍領域を超えて車体フレームが大きく傾斜した場合であっても、姿勢制御が可能であり、かつ応答性を高めることができる。換言すれば、応答性が高く姿勢制御が可能な傾斜角範囲が広がる。
上記駆動機構は、電動で駆動してもよい。
この場合、姿勢制御の応答性がさらに高まる。
上記左アーム機構は、左上アーム部材と、左下アーム部材とを含む。左上アーム部材は、車体フレームと左前輪との間に配置される。左下アーム部材は、車体フレームと左前輪との間に配置され、左上アーム部材よりも下方に配置される。右アーム機構は、右上アーム部材と、右下アーム部材とを含む。右上アーム部材は、車体フレームと右前輪との間に配置される。右下アーム部材は、車体フレームと右前輪との間に配置され、右上アーム部材よりも下方に配置される。連結機構は、左下アーム部材と右下アーム部材とを連結する。駆動機構は、左下アーム部材及び右下アーム部材の少なくとも一方と車体フレームを連結機構を介さずに連結し、左下アーム部材及び右下アーム部材の少なくとも一方を車体フレームの上下方向にスイングさせる。
一般的に、左下アーム部材は左上アーム部材よりも剛性が高い。同様に、右下アーム部材は右上アーム部材よりも剛性が高い。駆動機が、剛性の高いアーム部材をスイングさせることにより、姿勢制御の応答性が高まる。
駆動機構は、駆動機とリンク機構とを含んでもよい。駆動機は駆動力を生成する。リンク機構は、駆動機と左アーム機構及び右アーム機構の少なくとも一方とを連結機構を介さずに連結する。
この場合、駆動機はリンク機構を介してアーム機構を車体フレームの上下方向にスイングできる。そのため、駆動機の配置可能な領域を広げることができる。
連結機構は、タワー部材と、左緩衝器と、右緩衝器とを含む。タワー部材は、左アーム機構と右アーム機構との間に配置され、車体フレームの左右方向にスイング可能に支持された下部を含む。左緩衝器は、タワー部材と連結される一端と、左アーム機構と連結される他端とを含み、緩衝作用を有する。右緩衝器は、タワー部材の連結される一端と、右アーム機構と連結される他端とを含み、緩衝作用を有する。
図1は、第1の実施形態による傾斜車両の全体を左方から見た側面図である。 図2は、図1に示す傾斜車両の正面図である。 図3は、図1に示す傾斜車両の前方フレームの周辺部分の斜視図である。 図4は、図1に示す傾斜車両の前方フレーム近傍部分の平面図である。 図5は、車体フレームが左方に傾斜した場合の傾斜車両の正面図である。 図6は、図1と異なる傾斜車両の模式図である。 図7は、図6の傾斜車両が左方に傾斜した状態の模式図である。 図8は、図5に示す状態の傾斜車両の模式図である。 図9は、第2の実施形態による傾斜車両の正面図である。 図10は、左方に傾斜した図9に示す傾斜車両の模式図である。 図11は、図1及び図9と異なる他の実施形態の傾斜車両の模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。図面において、矢印Fは、車両の前方向を示す。矢印Bは、車両の後方向を示す。矢印Uは、車両の上方向を示す。矢印Dは、車両の下方向を示す。矢印Rは、車両の右方向を示す。矢印Lは、車両の左方向を示す。
本実施形態の傾斜車両は、車体フレームを鉛直方向に対して車両の左右方向に傾斜させて旋回する。そこで、本明細書では、車体フレームを基準とした方向が次のとおり定義される。矢印FFは、車体フレームの前方向を示す。矢印FBは、車体フレームの後方向を示す。矢印FUは、車体フレームの上方向を示す。矢印FDは、車体フレームの下方向を示す。矢印FRは、車体フレームの右方向を示す。矢印FLは、車体フレームの左方向を示す。
本明細書において、車体フレームの前後方向、車体フレームの左右方向、及び車体フレームの上下方向とは、車両を運転する乗員から見て、車体フレームを基準とした前後方向、左右方向及び上下方向を意味する。車体フレームの側方とは、車体フレームの右方又は左方を意味する。
本明細書において、「車体フレームの前後方向に延びる」とは、車体フレームの前後方向に沿って延びることを含むだけでなく、車体フレームの前後方向に対して傾いて延びることも含む。より具体的には、「車体フレームの前後方向に延びる」とは、車体フレームの左右方向及び上下方向と比較して、車体フレームの前後方向に近い傾きで延びることを含む。
本明細書において、「車体フレームの左右方向に延びる」とは、車体フレームの左右方向に沿って延びることを含むだけでなく、車体フレームの左右方向に対して傾いて延びることも含む。より具体的には、「車体フレームの左右方向に延びる」とは、車体フレームの前後方向及び上下方向と比較して、車体フレームの左右方向に近い傾きで延びることを含む。
本明細書において、「車体フレームの上下方向に延びる」とは、車体フレームの上下方向に沿って延びることを含むだけでなく、車体フレームの上下方向に対して傾いて延びることも含む。より具体的には、「車体フレームの上下方向に延びる」とは、車体フレームの前後方向及び左右方向と比較して、車体フレームの上下方向に近い傾きで延びることを含む。
本明細書において、「直立状態」とは、無転舵状態かつ車体フレームの上下方向が、鉛直方向と一致している状態を意味する。この状態では、車両を基準とした方向が、車体フレームを基準とした方向と一致する。一方、車体フレームを鉛直方向に対して左右方向に傾斜させて旋回しているとき、車両の左右方向は車体フレームの左右方向と一致せず、車両の上下方向は車体フレームの上下方向と一致しない。しかしながら、車両の前後方向は車体フレームの前後方向と一致する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態による傾斜車両1の全体を左方から見た側面図である。図2は、傾斜車両1の正面図である。図1及び図2を参照して、傾斜車両1は、いわゆるリバーストライクである。傾斜車両1は、一対の前輪(左前輪2L、右前輪2R)と、後輪3とを備える。図中の破線部分は、他の構成部品により隠されている部分を示す。
傾斜車両1はさらに、車体フレーム4と、動力源5と、座席シート6と、燃料タンク7と、操舵機構8と、一対のアーム機構(左アーム機構9L、右アーム機構9R)と、連結機構10と、リアアーム11とを備える。
[車体フレーム4について]
車体フレーム4は、ヘッドパイプ40と、本体フレーム41と、前方フレーム42とを含む。ヘッドパイプ40は、傾斜車両1の前部に配置される。車両側面視(図1)において、ヘッドパイプ40は、傾斜車両1の車体フレーム4の上下方向に延びている。より具体的には、ヘッドパイプ40は、後方に向かって斜め上方に延びている。ヘッドパイプ40の上方には、ハンドル80が回転可能に取付けられる。
本体フレーム41の前端は、ヘッドパイプ40と接続される。本体フレーム41は、車体フレーム4の前後方向に延びている。より具体的には、本体フレーム41は、ヘッドパイプ40から車体フレーム4の後方に向かって斜め下方に延びる。さらに、本体フレーム41の後部は下方に湾曲している。本体フレーム41の後部の下端部には、ピボット軸43が配置される。リアアーム11の前端部は、ピボット軸43に取り付けられる。リアアーム11は、ピボット軸43回りを車体フレーム4の上下方向にスイング可能に支持される。リアアーム11の後端部には、後輪3が回転可能に取り付けられる。
本体フレーム41の下方には、動力源5が車体フレーム4に支持されている。動力源5はエンジンを備えてもよいし、電動モータを備えてもよい。座席シート6の下方には燃料タンク7が配置される。
前方フレーム42は、本体フレーム41の前部に接続され、ヘッドパイプ40よりも前方に延びている。前方フレーム42は図2に示すとおり、一対のフレーム(左前方フレーム42L及び右前方フレーム42R)を備える。左前方フレーム42Lは傾斜車両1の左方に配置され、右前方フレーム42Rは傾斜車両1の右方に配置される。
図3は、傾斜車両1の前方フレーム42の周辺部分の斜視図である。図3を参照して、左前方フレーム42Lは、フレーム部421Lと、フレーム部422Lとを含む。フレーム部421Lは本体フレーム41から前方に延びる。フレーム部422Lは、フレーム部421Lの前端から下方に延びる。
同様に、右前方フレーム42Rは、フレーム部421Rと、フレーム部422Rとを含む。フレーム部421Rは本体フレーム41から前方に延びる。フレーム部422Rはフレーム部421Rの前端から下方に延びる。
[アーム機構9について]
一対のアーム機構9(左アーム機構9L及び右アーム機構9R)は、ダブルウィッシュボーン型の機構を備える。
[左アーム機構9Lについて]
図2及び図3を参照して、左アーム機構9Lは、車体フレーム4の左右方向において、車体フレーム4の左方FLに配置される。左アーム機構9Lの一端部は、車体フレーム4の左右方向において、車体フレーム4の左右方向の傾斜に応じて車体フレーム4の上下方向に左アーム機構9Lがスイング可能に車体フレーム4に支持される。左前輪2Lは、左アーム機構9Lの他端部に支持される。傾斜車両1の左右方向への車体フレーム4の傾斜に応じて、左アーム機構9Lが車体フレーム4の上下方向にスイングすることにより、車体フレーム4が傾斜した場合であっても、左前輪2Lは地面への接地を維持できる。
図4は、傾斜車両1の前方フレーム42の周辺部分の平面図である。図2~図4を参照して、左アーム機構9Lは、左上アーム部材9LUと、左下アーム部材9LDと、支持部材90Lとを含む。
[左下アーム部材9LD]
左下アーム部材9LDは、車体フレーム4と左前輪2Lとの間に配置される。左下アーム部材9LDは、車体フレーム4(の左前方フレーム42L)に上下方向にスイング可能に連結される。図2に示すとおり、左下アーム部材9LDの一端部は、ピボット軸X1LDで車体フレーム4の下端部42Bに支持される。ピボット軸X1LDは、車体フレーム4の前後方向に延びる。左下アーム部材9LDは、ピボット軸X1LD回りで、車体フレーム4の上下方向にスイング可能である。
図3に示すとおり、左下アーム部材9LDは、アーム部材91LDと、取付部材92LDとを含む。アーム部材91LDは、左前輪2L近傍を頂上とする弓状である。アーム部材91LDの一対の端部はそれぞれ、ピボット軸X1LDで車体フレーム4に支持される。これにより、左下アーム部材9LDは、ピボット軸X1LD回りで、車体フレーム4の上下方向にスイング可能である。
取付部材92LDはアーム部材91LDの頂上部分(左前輪2L近傍)に接続される。取付部材92LDは、後述の取付部材92LUと共に、支持部材90Lを、回転可能に支持する。具体的には、図2及び図3を参照して、支持部材90Lは、車体フレーム4の直立状態において傾斜車両1の上下方向に延びるピボット軸YL回りに回転可能であり、かつ、傾斜車両1の前後方向に延びるピボット軸X2LD回りに回転可能となるように、取付部材92LDは支持部材90Lを支持する。
[左上アーム部材9LU]
左上アーム部材9LUは、左下アーム部材9LDと同様の構成を備える。左上アーム部材9LUは、車体フレーム4と左前輪2Lとの間に配置される。左上アーム部材9LUは、左下アーム部材9LDの上方に配置される。図2に示すとおり、左上アーム部材9LUの一端部は、傾斜車両1の前後に延びるピボット軸X1LUで、車体フレーム4(の左前方フレーム42L)に連結される。左上アーム部材9LUは、ピボット軸X1LU回りにスイング可能である。
図2~図4に示すとおり、左上アーム部材9LUは、アーム部材91LUと、取付部材92LUとを含む。アーム部材91LUは、左前輪2L近傍を頂上とする弓状である。アーム部材91LUの車体フレーム4の端部は、ピボット軸X1LUでスイング可能に車体フレーム4と連結される。
取付部材92LUはアーム部材91LUの頂上部分(左前輪2L近傍)に接続される。取付部材92LUは、取付部材92LDと共に、支持部材90Lを、回転可能に支持する。具体的には、支持部材90Lが、ピボット軸YL回りに回転可能であり、かつ、傾斜車両1の前後方向に延びるピボット軸X2LU回りに回転可能となるように、取付部材92LUは支持部材90Lを支持する。
[右アーム機構9Rについて]
右アーム機構9Rは、左アーム機構9Lと同様の構成を含む。図2~図4を参照して、右アーム機構9Rは、車体フレーム4の右方FRに配置される。右アーム機構9Rの一端部は、車体フレーム4の傾斜に応じて車体フレーム4の上下にスイング可能に車体フレーム4に連結される。右前輪2Rは、右アーム機構9Rの他端部に支持される。傾斜車両1の左右方向への車体フレーム4の傾斜に応じて右アーム機構9Rが車体フレーム4の上下方向にスイングすることにより、右前輪2Rは地面等への接地を維持できる。
右アーム機構9Rは、右上アーム部材9RUと、右下アーム部材9RDと、支持部材90Rとを含む。
[右下アーム部材9RD]
右下アーム部材9RDは、車体フレーム4と右前輪2Rとの間に配置される。右下アーム部材9RDは、車体フレーム4(の右前方フレーム42R)に上下方向にスイング可能に支持される。図2に示すとおり、右下アーム部材9RDの端部は、ピボット軸X1RDで車体フレーム4の下端部42Bに支持される。ピボット軸X1RDは、車体フレーム4の直立状態時における傾斜車両1の前後方向に延びる。右下アーム部材9RDは、ピボット軸X1RD回りにスイング可能である。
図2及び図3に示すとおり、右下アーム部材9RDは、アーム部材91RDと、取付部材92RDとを含む。アーム部材91RDは、右前輪2R近傍を頂上とする弓状である。アーム部材91RDの車体フレーム4の端部はそれぞれ、ピボット軸X1RDでスイング可能に車体フレーム4(の右前方フレーム42R)と連結される。
取付部材92RDはアーム部材91RDの頂上部分に接続される。取付部材92RDは、後述の取付部材92RUと共に、支持部材90Rを、回転可能に支持する。具体的には、支持部材90Rが、車体フレーム4の直立状態時における傾斜車両1の上下方向に延びるピボット軸YR廻りに回転可能であり、かつ、傾斜車両1の前後方向に延びるピボット軸X2RD廻りに回転可能となるように、取付部材92RDは支持部材90Rを支持する。
[右上アーム部材9RU]
右上アーム部材9RUは、右下アーム部材9RDと同様の構成を備える。右上アーム部材9RUは、車体フレーム4と右前輪2Rとの間に配置される。右上アーム部材9RUは、右下アーム部材9RDの上方に配置される。図2に示すとおり、右上アーム部材9RUの車体フレーム4の端部は、傾斜車両1の前後に延びるピボット軸X1RUで車体フレーム4に連結される。右上アーム部材9RUは、ピボット軸X1RU廻りにスイング可能である。
図2~図4を参照して、右上アーム部材9RUは、アーム部材91RUと、取付部材92RUとを含む。アーム部材91RUは、右前輪2R近傍を頂上とする弓状である。アーム部材91RUの車体フレーム4の端部はそれぞれ、ピボット軸X1RUでスイング可能に車体フレーム4(の右前方フレーム42R)と連結される。
取付部材92RUはアーム部材91RUの頂上部分に接続される。取付部材92RUは、取付部材92RLと共に、支持部材90Rを、回転可能に支持する。具体的には、支持部材90Rが、ピボット軸YR回りに回転可能であり、かつ、傾斜車両1の前後方向に延びるピボット軸X2RU回りに回転可能となるように、取付部材92Rは支持部材90Rを支持する。
[連結機構10について]
連結機構10は、緩衝作用を有する。具体的には、連結機構10は、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの車体フレーム4の上下方向のスイングを緩衝する。図5は、車体フレーム4が傾斜車両1の左方Lに傾斜した場合の傾斜車両1の正面図である。図2~図5を参照して、連結機構10は、左アーム機構9Lと右アーム機構9Rとを連結する。連結機構10により、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの一方の動作が、他方の動作と連動する。具体的には、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの一方が車体フレーム4の上方FUにスイングすれば、連結機構10により、他方が車体フレーム4の下方FDにスイングする。このとき連結機構10は、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの車体フレーム4の上下方向のスイングを緩衝する。
連結機構10は、タワー部材10Cと、左緩衝器10Lと、右緩衝器10Rとを備える。
タワー部材10Cは上端及び下端を備える柱状の部材である。タワー部材10Cの下端は、車両正面視において(図2及び図5)、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの間に配置される。タワー部材10Cはさらに、傾斜車両1の左右方向への車体フレーム4の傾斜に応じて、車体フレームの左右方向にスイング可能に車体フレーム4に支持される。具体的には、図2に示すとおり、タワー部材10Cの下端は、車体フレーム4の前後に延びるピボット軸XC回りに旋回可能に車体フレーム4の下端部42Bに支持される。
左緩衝器10L及び右緩衝器10Rは、傾斜車両1が地面から受ける衝撃を緩衝する。つまり、左緩衝器10L及び右緩衝器10Rは共に、緩衝作用を有する。
左緩衝器10Lは上端及び下端を備える。左緩衝器10Lの上端は、タワー部材10Cと連結される。左緩衝器10Lの下端は、左アーム機構9Lと連結される。本例では、左緩衝器10Lの下端は、左下アーム部材9LDに連結される。
右緩衝器10Rも、左緩衝器10Lと同様に、上端及び下端を備える。右緩衝器10Rの上端は、タワー部材10Cと連結される。右緩衝器10Rの下端は、右アーム機構9Rと連結される。本例では、右緩衝器10Rの下端は、右下アーム部材9RDに連結される。
左緩衝器10L及び右緩衝器10Rはたとえば、ショックアブソーバである。ショックアブソーバはたとえば、バネ(スプリング)及び/又はダンパを備える。左緩衝器10L及び右緩衝器10Rは緩衝作用を有すれば、ショックアブソーバ以外であってもよい。
以上のとおり、連結機構10は、左アーム機構9Lと右アーム機構9Rとを連結する。たとえば、傾斜車両1が左旋回するために、車体フレーム4が傾斜車両1の左方Lに傾斜した場合(図5参照)、左アーム機構9Lが車体フレーム4の上方FUにスイングする。このとき、タワー部材10Cは、左緩衝器10Lの影響により、直立状態を維持しようとする。そのため、タワー部材10Cは車体フレーム4の右方FRに旋回する。タワー部材10Cの右方FRへの旋回により、右緩衝器10Rを介して、右アーム機構9Rが車体フレーム4の下方FDにスイングする。このように、連結機構10は、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの動作を連動させる。連結機構10はさらに、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの車体フレーム4の上下方向のスイングを緩衝する。
[操舵機構8について]
図2及び図4を参照して、操舵機構8は、ハンドル80と、ステアリングシャフト81と、左タイロッド82Lと、右タイロッド82Rとを備える。ステアリングシャフト81は、ヘッドパイプ40内に配置される。ステアリングシャフト81の上端には、ハンドル80が取付けられる。
左タイロッド82Lは、ステアリングシャフト81と左前輪2Lとを連結する。具体的には、左タイロッド82Lは、ステアリングシャフト81と、支持部材90Lとを連結する。左タイロッド82Lは、ハンドル80の操舵に応じて支持部材90Lをピボット軸YL廻りに旋回する。これにより、ハンドル80の操作に応じて左前輪2Lが操舵される。
右タイロッド82Rは、ステアリングシャフト81と右前輪2Rとを連結する。具体的には、右タイロッド82Rは、ステアリングシャフト81と、支持部材90Rとを連結する。右タイロッド82Rは、ハンドル80の操舵に応じて支持部材90Rをピボット軸YR廻りに旋回する。これにより、ハンドル80の操作に応じて右前輪2Rが操舵される。
[駆動機構20]
図1~図5を参照して、傾斜車両1はさらに、駆動機構20を備える。駆動機構20は、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの少なくとも一方と車体フレーム4とを連結機構10を介さずに連結し、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの少なくとも一方を車体フレーム4の上下方向にスイングさせる。本実施形態では、駆動機構20は、左アーム機構9Lと車体フレーム4とを連結機構10を介さずに連結する。そして、駆動装置20は、左アーム機構9Lを車体フレーム4の上下方向にスイングさせる。
駆動機構20は、駆動機の一例であるアクチュエータ21Lと、リンク機構22Lとを備える。
アクチュエータ21Lは、車体フレーム4に取付られる。本例では、アクチュエータ21Lは、図3に示すとおり、左前方フレーム42Lのフレーム部422Lの上部に取付けられる。アクチュエータ21Lは電動式であってもよいし、油圧式であってもよいし、空圧式であってもよい。
リンク機構22Lは、アクチュエータ21Lの駆動力を左アーム機構9Lに伝達する。リンク機構22Lは、複数のアーム23L及び24Lを含む。リンク機構22Lは、アクチュエータ21Lと左アーム機構9Lとを連結機構10を介さずに連結する。本実施形態では、アーム23Lの一端部がアクチュエータ21Lと回転可能に連結され、他端部がアーム24Lの一端と回転可能に連結される。アーム24Lの他端部は、左アーム機構9Lに回転可能に連結される。本例では、アーム24Lの他端部は、左下アーム部材9LDに連結される。
以上の構成を有する駆動機構20は、連結機構10を介さずに左アーム機構9Lを直接スイングさせる。そのため、傾斜車両1は、姿勢制御の応答性をより速めることができる。以下、この点を詳述する。
[傾斜車両1の姿勢制御]
図6は、特許文献3の傾斜車両の前方から見た模式図である。図6を参照して、傾斜車両300は、左アーム機構301Lと、左前輪302Lと、右アーム機構301Rと、右前輪302Rと、連結機構303と、車体フレーム304とを備える。連結機構は、タワー部材303Cと、左緩衝器303Lと、右緩衝器303Rと、アクチュエータ305とを含む。
傾斜車両300では、連結機構303内のタワー部材303Cが、タワー部材303C下端のピボット軸回りに旋回可能に、車体フレーム304に接続されている。そして、アクチュエータ305は、車体フレーム304に取付けられる。アクチュエータ305はさらに、アクチュエータ305の出力軸を介してタワー部材303C下端のピボット軸と回転可能に接続される。
一例として、図7に示すとおり、車体フレーム304が傾斜車両1の左方Lに傾斜した状態を想定する。この状態において、傾斜車両300の姿勢を制御して、傾斜した車体フレーム304を直立状態に戻す場合、アクチュエータ305が作動して、タワー部材303Cを車体フレーム304の傾斜方向(図7では傾斜車両300の左方)にスイングする。タワー部材303Cのスイングに応じて、左右のアーム機構301L、301Rがスイングして、車体フレーム304を直立状態に戻す。具体的には、図7では、タワー部材303Cが車体フレーム304の左方FLへスイングした場合、左緩衝器303Lが一時的に縮み、バネの反力が作用する。この場合、左緩衝器303Lが元の状態に戻ろうとするため、左アーム機構301Lが車体フレーム304の下方にスイングする。一方、タワー部材303Cの車体フレーム304の左方へのスイングに応じて、右緩衝器303Rが一時的に伸びる。この場合、右緩衝器303Rが元の状態に戻ろうとするため、アーム機構301Rが車体フレーム304の上方にスイングする。その結果、車体フレーム304が直立状態に戻る。
以上のとおり、傾斜車両300では、アクチュエータ305がタワー部材303Cを強制的に旋回することにより、傾斜した車体フレーム304を直立状態に戻すことができる。したがって、傾斜車両300において、アクチュエータ305の作動速度(回転速度)を高めれば、姿勢制御の応答性を高めることができるようにも思える。
しかしながら、アクチュエータ305の作動速度を高めても、次の理由により、傾斜車両300の姿勢制御の応答性を高めることができない。
傾斜車両300では、左アーム機構301Lは、左緩衝器303Lを介してタワー部材303Cと接続される。そして、右アーム機構301Rは、右緩衝器303Rを介してタワー部材303Cと接続される。そのため、アクチュエータ305によりタワー部材303Cがスイングするとき、左右のアーム機構301L、301Rは、左右の緩衝器303L、303Rを介してタワー部材303Cのスイングに連動してスイングする。
左右緩衝器303L、303Rは緩衝作用(バネ作用)を有する。アクチュエータ305により発生した力は、左右緩衝器303L、303Rのバネを変形させつつ左右アーム機構301L、301Rに伝達される。このとき、アクチュエータ305による力と同じ反力が生じる長さまでバネが変形しなければ、アクチュエータ305による所望の力が左右アーム機構301L、301Rに伝達されない。つまり、上述のバネ作用に基づく力の伝達遅れが発生する。この場合、姿勢制御の応答性が高まらない。
所望の力よりも大きな力をアクチュエータから出力できれば、左右アーム機構301L、301Rへ伝達する力も大きくなる。この場合、姿勢制御の応答性がある程度高まる。しかしながら、アクチュエータを大型化する必要がある。さらに、アクチュエータ305の力を左右緩衝器303L、303Rを介して左右アーム機構301L、301Rに伝達する限り、バネ作用に基づく力の伝達遅れが必ず生じる。そのため、姿勢制御の応答性の向上には限界がある。
そこで、本実施形態の傾斜車両1では、駆動機構20が、連結機構10(左緩衝器10L及び右緩衝器10R)を介さずに、左アーム機構9Lを車体フレーム4の上下方向にスイングさせる。図8は、図5の状態の傾斜車両1を模式的に示す図である。図8を参照して、傾斜車両1の左方Lに傾斜した車体フレーム4を直立状態に戻す場合、駆動機構20は、連結機構10を介さずに左アーム機構9を直接スイングする。そのため、図7の傾斜車両300にみられるような左右緩衝器による力の伝達遅れが抑えられる。その結果、姿勢の制御が可能であり、かつ、応答性が高まる。
駆動機構20は、車体フレーム4が所定の条件(傾斜角、車両速度等)に応じて作動するよう制御されていてもよいし、手動により作動してもよい。たとえば、傾斜車両1が図示しない制御装置、傾斜角検知センサ、車両速度センサを備える。車両速度が所定の速度以下であり、かつ、減速状態である場合等に、制御装置により駆動機構20が作動してもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施の形態では、駆動機構として1つのアクチュエータ(駆動機の一例)を用いて、1つのアーム機構をスイングさせた。しかしながら、駆動機構が複数の駆動機を備え、各駆動機により各アーム機構をスイングさせてもよい。
図9は本実施形態による傾斜車両100の正面図である。図9を参照して、傾斜車両100の駆動機構20は、左駆動機構20Lと、右駆動機構20Rとを備える。左駆動機構20Lは、アクチュエータ21Lと、リンク機構22Lとを備える。右駆動機構20Rは、アクチュエータ21Rと、リンク機構22Rとを備える。傾斜車両100の他の構成は、傾斜車両1と同じである。
左駆動機構20Lは、左アーム機構9Lと車体フレーム4とを、連結機構10を介さずに連結する。左駆動機構20Lは、左アーム機構9Lを、車体フレーム4の上下方向にスイングさせる。
右駆動機構20Rは、右アーム機構9Rと車体フレーム4とを、連結機構10を介さずに連結する。右駆動機構20Rは、右アーム機構9Rを、車体フレーム4の上下方向にスイングさせる。駆動機の一例であるアクチュエータ21Rは、車体フレーム4に取付られる。本例では、アクチュエータ21Rは、右前方フレーム42Rのフレーム部422Rの上部に取付けられる。アクチュエータ21Rは電動式であってもよいし、油圧式であってもよいし、空圧式であってもよい。
リンク機構22Rは、アクチュエータ21Rの駆動力を右アーム機構9Rに伝達する。リンク機構22Rは、複数のアーム23R及び24Rを含む。リンク機構22Rは、アクチュエータ21Rと右アーム機構9Rとを連結機構10を介さずに連結する。本例では、アーム23Rの一端がアクチュエータ21Rと回転可能に連結され、他端がアーム24Rの一端と回転可能に連結される。アーム24Rの他端は、右アーム機構9Rに回転可能に連結される。本例では、アーム24Rの他端は、右下アーム部材9RLに連結される。
傾斜車両100は、左駆動機構20Lが連結機構10を介さずに左アーム機構9Lを直接スイングさせ、右駆動機構20Rが連結機構10を介さずに右アーム機構9Rを直接スイングさせる。
図10は車体フレーム4が傾斜車両100の左方Lに傾斜した傾斜車両100を模式的に示す図である。図10を参照して、傾斜車両1の左方Lに傾斜した車体フレーム4を直立状態に戻す場合、アクチュエータ21Lがリンク機構22Lを介して左アーム機構9Lを車体フレーム4の下方向FDにスイングするとともに、アクチュエータ21Rがリンク機構22Rを介して右アーム機構9Rを車体フレーム4の上方向FUにスイングする。
以上のとおり、傾斜車両100では、車体フレーム4の傾斜方向(図10では車体フレーム4の左方向FL)に配置されたアクチュエータ21Lは、連結された左アーム機構9Lを、車体フレーム4の下方FDにスイングさせる。そして、アクチュエータ21Lの動きとほぼ同時に、車体フレーム4の左右方向における車体フレーム4の傾斜方向と異なる方向(図10では車体フレーム4の右方向FR)に配置されたアクチュエータ21Rは、連結された右アーム機構9Rを、車体フレーム4の上方方向にスイングさせる。そのため、第1の実施形態と同様に、駆動機構20は連結機構10を介さずに左右アーム機構9L及び9Rをスイングさせることができる。その結果、傾斜車両100は、姿勢制御が可能であり、かつ、姿勢制御の応答性をより速めることができる。
傾斜車両100では、2つのアーム機構(9L、9R)を2つの駆動機構(20L、20R)で駆動する。そのため、各駆動機構20L、20R中の各アクチュエータ21L、21Rの動力を小さくできる。その結果、第1の実施形態と比較して、アクチュエータ21L及び21Rを小型化できる。
一方、各アクチュエータ21L及び21Rの動力を大きくすれば、姿勢制御可能な車体フレーム4の傾斜角範囲を広くすることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
たとえば、上述の第1の実施の形態では、駆動機構20が左アーム機構9Lを旋回する。しかしながら、駆動機構20が左アーム機構9Lに代えて、右アーム機構9Rを旋回してもよい。具体的には、駆動機構20が、アクチュエータ21Lに代えて、右前方フレーム42Rにアクチュエータ21Rを備える。さらに、アクチュエータ21Rと右アーム機構9Rとを、リンク機構22Rで連結する。この場合であっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
第1の実施の形態では、駆動機構20が、一対のアーム機構9L及び9Rの一方のみに連結される。この場合、駆動機構20が連結されるアーム機構(図2では左アーム機構9L)と異なる他のアーム機構(図2では右アーム機構9R)は、連結機構10を介してスイングする。そのため、他のアーム機構が車体フレーム4の上下方向にスイングするとき、他のアーム機構は連結機構10の緩衝作用を受ける。しかしながらこの場合であっても、駆動機構20が連結されるアーム機構は、車体フレーム4の上下方向にスイングするときに連結機構10の緩衝作用を受けない。そのため、駆動機構20がアーム機構の一方と車体フレームとを連結機構を介して連結する場合と比較して、姿勢制御の応答性を速めることができる。特に、傾斜車両1での車体フレーム4の傾斜角が小さい範囲での姿勢制御の応答性を速めることができる。
上述の第1及び第2の実施形態では、駆動機構20が、左下アーム部材9LD及び/又は右下アーム部材9RDを支持し、左アーム機構9L及び/又は右アーム機構9Rをスイングさせる。しかしながら、駆動機構20は、左上アーム部材9LU及び/又は右上アーム部材9RUを支持してもよい。この場合であっても、駆動機構20は、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rを旋回できる。
駆動機構20は、左下アーム部材9LD及び/又は右下アーム部材9RDを支持する方が好ましい。通常、左下アーム部材9LDは、左上アーム部材9LUよりも高い剛性を有する。同様に、右下アーム部材9RDは、右上アーム部材9RUよりも高い剛性を有する。駆動機構20が剛性の高いアーム部材に連結されれば、駆動機構20の作動に対するアーム機構の応答性が高まる。したがって、好ましくは、駆動機構20は、左下アーム部材9LD及び/又は右下アーム部材9RDと連結される。
上述の実施形態では、アクチュエータ21Lがリンク機構22Lを介して左アーム機構9Lと連結される。しかしながら、アクチュエータ21Lがリンク機構22Lを用いずに左アーム機構9Lをスイングしてもよい。たとえば、図11に示すとおり、アクチュエータ21Lが、リンク機構22Lを用いずに、ピボット軸X1LDで左下アーム部材9LLと連結される。この場合、アクチュエータ21Lは、ピボット軸X1LD回りに左下アーム部材9LDを旋回でき、その結果、左アーム機構9Lがスイングする。アクチュエータ21Lを左上アーム部材9LUのピボット軸X1LUに連結してもよい。この場合、アクチュエータ21Lは、ピボット軸X1LU回りに左上アーム部材9LUを旋回でき、その結果、左アーム機構9Lがスイングする。アクチュエータ21Rも同様に、リンク機構22Rを用いずに右アーム機構9Rをスイングしてもよい。
上述の実施形態では、連結機構10は、タワー部材10Cと、一対の緩衝器10L及び10Rとを備える。しかしながら、連結機構は他の構成であってもよい。たとえば、連結機構は、特許文献1に記載のように、左アーム機構9Lと右アーム機構9Rとを連結する1つのショックアブソーバであってもよい。連結機構は、左アーム機構9Lと右アーム機構9Rとを連結し、緩衝作用を有すれば特に限定されない。
上述の実施形態では、前方フレーム42は、一対のフレーム(左前方フレーム42L、右前方フレーム42R)とを備える。しかしながら、前方フレーム42は、1つのフレームであってもよい。
また、上述の実施形態のアーム部材91LU、91LD、91RU、91RDは、左前輪2L近傍を山頂とする弓状である。しかしながら、アーム部材の形状はこれに限定されない。アーム部材は直線状であってもよいし、他の形状であってもよい。
図1に示す傾斜車両では、座席シートの下方に燃料タンクが配置される。しかしながら、燃料タンクの位置は特に限定されない。座席シートの情報に燃料タンクが配置されてもよい。さらに、傾斜車両が電動車の場合、傾斜車両は燃料タンクに代えて、電池を備えてもよい。本実施形態の傾斜車両において、座席シート、動力源、及び、燃料タンク(又は電池)等の配置位置は特に限定されない。
上述のとおり、駆動機の一例はアクチュエータであるが、これに限定されない。駆動機は電動式であってもよいし、油圧式であってもよいし、空圧式であってもよい。
本実施形態において、上述のとおり、連結機構10は、タワー部材10Cと、左緩衝器10Lと、右緩衝器10Rとを備える。連結機構10はさらに、車体フレーム4、左アーム機構9L、右アーム機構9Rに連結機構10を支持するためのブラケットも含む。
上述の第2の実施の形態では、アクチュエータ21L及び21Rを用いて左アーム機構9L及び右アーム機構9Rの両方を、連結機構10を介さずにスイングさせる。しかしながら、1つの駆動機を、ワンウェイクラッチを介して左アーム機構9L及び右アーム機構9Rに連結機構を介さずに連結してもよい。この場合、ワンウェイクラッチを適宜切替えることにより、1つの駆動機を用いて、左アーム機構9L及び右アーム機構9Rをいずれもスイングさせることができる。たとえば、車体フレーム4が傾斜車両1の左右方向の左方に傾斜している場合に車体フレーム4を直立状態に戻す場合、ワンウェイクラッチにより駆動機を連結機構10を介さずに左アーム機構9Lに連結する。この場合、駆動機が連結機構10を介さずに左アーム機構9Lをスイングできる。一方、車体フレーム4が傾斜車両1の左右方向の右方に傾斜している場合に車体フレーム4を直立状態に戻す場合、ワンウェイクラッチを切替えて駆動機を連結機構10を介さずに右アーム機構9Rに連結する。この場合、駆動機が連結機構10を介さずに右アーム機構9Rをスイングできる。
本明細書において、「連結」とは、物理的につなげることを意味する。また、「連結」とは、ある部材が他の部材と直接連結される場合だけでなく、ある部材が他の部材と異なる部材を介して他の部材と連結される、いわゆる間接的な連結も含まれる。
同様に、本明細書において、「支持」とは、ある部材が他の部材に直接支持される場合だけでなく、ある部材が他の部材と異なる部材を介して他の部材に支持される、いわゆる間接的な支持も含まれる。同様に「取付」とは、ある部材が他の部材と直接取付けられる場合だけでなく、ある部材が他の部材と異なる部材を介して他の部材と取付けられる、いわゆる間接的な取付も含まれる。
本明細書において、「車体フレーム」は、フレームだけでなく、フレームと同等機能を備えたモノコック構造及びセミモノコック構造を含む。車体フレームはさらに、主要な部品を支持する機能を備える。主要な部品はたとえば、ハンドル、座席シート、緩衝器、車輪、駆動源等である。
本明細書において、左アーム機構の一端部は、左アーム機構の幅中央から車体フレーム方の部分である。左アーム機構の他端部は、左アーム機構の幅中央から車輪方の部分である。右アーム機構の一端部は、右アーム機構の幅中央から車体フレーム方の部分である。右アーム機構の他端部は、右アーム機構の幅中央から車輪方の部分である。
本実施形態の傾斜車両では、左アーム機構は左前輪を支持し、右アーム機構は右前輪を支持する。しかしながら、傾斜車両は、一対の後輪(左後輪及び右後輪)を備えてもよい。この場合、左アーム機構は左後輪を支持し、右アーム機構は右後輪を支持する。要するに、左アーム機構及び右アーム機構は、左前輪及び右前輪を支持してもよいし、左後輪及び右後輪を支持してもよい。要するに、本実施形態の傾斜車両において、左アーム機構及び右アーム機構は、一対の車輪(左輪、右輪)を支持していればよい。具体的には、左アーム機構及び右アーム機構は、一対の前輪(左前輪、右前輪)を支持してもよいし、一対の後輪(左後輪、右後輪)を支持してもよい。
本実施形態において、各部材は一体的なものであってもよいし、異なる部材を組み合わせることにより形成されてもよい。
本実施形態による傾斜車両1の後輪の数は1つであってもよいし、複数であってもよい。
1,100 傾斜車両
2L 左前輪
2R 右前輪
4 車体フレーム
9L 左アーム機構
9R 右アーム機構
10 連結機構
10C タワー部材
10L 左緩衝器
10R 右緩衝器
20 駆動機構
21L,21R アクチュエータ

Claims (6)

  1. 左方向に旋回するときに左方に傾斜し、右方向に旋回するときに右方に傾斜する車体フレームと、
    前記車体フレームの左右方向において、前記車体フレームの左方に配置され、前記車体フレームの傾斜に応じて前記車体フレームの上下方向にスイング可能に一端部が前記車体フレームに支持された左アーム機構であって、一端部が前記車体フレームに支持された左上アーム部材と、前記左上アーム部材よりも下方に配置され、一端部が前記車体フレームに支持された左下アーム部材とを含む左アーム機構と、
    前記左アーム機構の他端部に支持され、左方向に旋回するときには前記車体フレームとともに左方に傾斜し、右方向に旋回するときには前記車体フレームとともに右方に傾斜する左輪であって、前記左上アーム部材及び前記左下アーム部材の各々の他端部に支持された左輪と、
    前記車体フレームの左右方向において、前記車体フレームの右方に配置され、前記車体フレームの傾斜に応じて前記車体フレームの上下方向にスイング可能に一端部が前記車体フレームに支持された右アーム機構であって、一端部が前記車体フレームに支持された右上アーム部材と、前記右上アーム部材よりも下方に配置され、一端部が前記車体フレームに支持された右下アーム部材とを含む右アーム機構と、
    前記右アーム機構の他端部に支持され、左方向に旋回するときには前記車体フレームとともに左方に傾斜し、右方向に旋回するときには前記車体フレームとともに右方に傾斜する右輪であって、前記右上アーム部材及び前記右下アーム部材の各々の他端部に支持された右輪と、
    前記左アーム機構と前記右アーム機構とを連結し、前記左アーム機構及び前記右アーム機構の前記車体フレームの上下方向のスイングを緩衝する緩衝作用を有する連結機構とを備える傾斜車両において、
    前記左アーム機構及び前記右アーム機構の少なくとも一方と前記車体フレームとを、前記連結機構を介さずに連結し、前記車体フレームの傾斜に伴って前記左上アーム部材が前記左下アーム部材に対して左右方向にずれるように変位しかつ前記右上アーム部材が前記右下アーム部材に対して左右方向にずれるように変位することで前記左輪及び前記右輪が傾斜するように、前記左アーム機構及び前記右アーム機構の少なくとも一方に駆動力を伝達する駆動機構を備え
    前記駆動機構は、前記車体フレームが直立状態及び傾斜状態のいずれであっても前記車体フレームに対する姿勢が変わらないように前記車体フレームに取付けられ前記駆動力を生成する駆動機を含む、傾斜車両。
  2. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記駆動機構は、
    前記左アーム機構と前記車体フレームとを、前記連結機構を介さずに連結し、前記左アーム機構に前記駆動力を伝達する左駆動機構と、
    前記右アーム機構と前記車体フレームとを、前記連結機構を介さずに連結し、前記右アーム機構に前記駆動力を伝達する右駆動機構とを含む、傾斜車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の傾斜車両であって、
    前記駆動機は、電動で駆動する、傾斜車両。
  4. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記連結機構は、前記左下アーム部材と前記右下アーム部材とを連結し、
    前記駆動機構は、前記左下アーム部材及び前記右下アーム部材の少なくとも一方と前記車体フレームとを、前記連結機構を介さずに連結し、前記左下アーム部材及び前記右下アーム部材の少なくとも一方に前記駆動力を伝達する、傾斜車両。
  5. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記駆動機構は、さらに、
    記駆動機と前記左アーム機構及び前記右アーム機構の少なくとも一方とを前記連結機構を介さずに連結するリンク機構を含む、傾斜車両。
  6. 請求項1に記載の傾斜車両であって、
    前記連結機構は、
    前記左アーム機構と前記右アーム機構との間に配置され、前記車体フレームの左右方向にスイング可能に支持された下部を含むタワー部材と、
    前記タワー部材と連結される一端と、前記左アーム機構と連結される他端とを含み、緩衝作用を有する左緩衝器と、
    前記タワー部材の連結される一端と、前記右アーム機構と連結される他端とを含み、緩衝作用を有する右緩衝器とを含む、傾斜車両。
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