JP7001174B2 - 重量物運搬用の台車 - Google Patents

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Description

本発明は、重量物運搬用の台車に関する。
特許文献1は、運搬補助台車の例を開示する。運搬補助台車は、運搬物を支持する基台と、基台に取り付けられる車輪と、を備える。
日本特開2009-202850号公報
しかしながら、特許文献1の運搬補助台車を用いた運搬作業において、作業員は、運搬物を左右から支えながら押して運搬する。ここで、運搬経路に坂がある場合に、作業員は、運搬物が坂を下らないように下方からも支えながら運搬する必要がある。このため、運搬作業の作業負担が大きい。
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、運搬経路に坂がある場合にも運搬作業の作業負担を軽減する重量物運搬用の台車を提供することである。
本発明に係る重量物運搬用の台車は、運搬される重量物が載せられる天板と、天板の下面に設けられ、接地している場合に天板が前方に進むときに天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する規制車輪と、規制車輪が逆方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、規制車輪を天板の下面に接続し、規制車輪を上下に移動させることで規制車輪が接地するか否かを切り替える接続部と、を備える。
本発明に係る重量物運搬用の台車は、運搬される重量物が載せられる天板と、天板の下面に設けられ、接地している場合に天板が前方に進むときに天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する規制車輪と、規制車輪が逆方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、天板の下面の前方に設けられ、天板の上下方向を軸として回転可能な回転軸を有する案内車輪と、を備え、天板は、案内車輪の後方に見通し穴を有する。
本発明に係る重量物運搬用の台車は、運搬される重量物が載せられる天板と、天板の下面に設けられ、接地している場合に天板が前方に進むときに天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する規制車輪と、規制車輪が逆方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、天板の下面に設けられ、天板の左右方向に延び、規制車輪とともに回転する車軸と、を備え、逆転抑制機構は、車軸の側面に設けられるラチェット歯および天板の下面に設けられる制動機構を各々が有する複数のラチェット機構を備え、ラチェット歯は、車軸の径方向に対して法線が順方向の側に傾く第1面、および車軸の径方向に対して法線が逆方向の側に第1面より大きく傾く第2面を有し、制動機構は、ラチェット歯が回転するときにラチェット歯の第1面または第2面に接触して変位する変位部と、変位部が第2面に接触して変位する場合に、変位部が第1面に接触して変位するときより大きい抵抗力を変位部の変位に対して生じさせる抵抗部と、を備え、複数のラチェット機構の各々のラチェット歯は、車軸の回転方向にずれて配置される。
本発明によれば、台車は、天板と、規制車輪と、逆転抑制機構と、を備える。運搬される重量物は、天板に載せられる。規制車輪は、天板の下面に設けられる。規制車輪は、接地している場合に天板が前方に進むときに天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する。逆転抑制機構は、規制車輪が逆方向に回転することを抑制する。これにより、運搬経路に坂がある場合にも運搬作業の作業負担が軽減される。
実施の形態1に係る台車の後面図である。 実施の形態1に係る台車の上面図である。 実施の形態1に係る天板の構成を示す図である。 実施の形態1に係る天板の構成を示す図である。 実施の形態1に係る逆転抑制機構の斜視図である。 実施の形態1に係る台車の要部拡大図である。 実施の形態1に係る台車の要部拡大図である。 実施の形態1に係る逆転抑制機構の動作の例を示す図である。 実施の形態2に係る台車の斜視図である。 実施の形態2に係る台車の後面図である。 実施の形態2に係る台車の要部拡大図である。 実施の形態2に係る台車の側面図である。 実施の形態2に係る台車の側面図である。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る台車の後面図である。
台車1は、重量物2の運搬に用いられる。重量物2は、例えばエレベーターの巻上機である。この例において、重量物2は、水平面内のいずれかの方向の厚さより、上下方向の高さが長い形状である。重量物2の上下方向の高さは、左右方向の厚さより長い。重量物2の重心は、高さ方向の中央部にある。重量物2は、下端部に足部3を有する。足部3は、水平方向に突出する部分である。足部3は、例えば重量物2の据付などのための部分である。運搬作業において、重量物2は、例えばラッシングベルト4などによって締め付けることによって台車1に固定される。
台車1は、天板5と、車軸6と、一対の規制車輪7と、逆転抑制機構8と、を備える。
天板5は、上面に重量物2が載せられる板状の部分である。
車軸6は、天板5の下面に設けられる軸状の部分である。車軸6は、天板5の左右方向に延びる。車軸6の軸方向は、天板5の左右方向と平行である。車軸6の径方向は、車軸6の中心軸を始点とする軸方向に垂直な方向である。
一対の規制車輪7の各々は、車軸6に接続される。一方の規制車輪7は、車軸6の右側の端部に接続される。他方の規制車輪7は、車軸6の左側の端部に接続される。一対の規制車輪7は、車軸6と一体に回転する。天板5に重量物2が載せられているときに、一対の規制車輪7の各々は、接地している。このとき、一対の規制車輪7は、天板5が前方に移動するときに順方向に回転する。一方、一対の規制車輪7は、天板5が後方に移動しようとするときに逆方向に回転する。
逆転抑制機構8は、天板5の下面に設けられる。逆転抑制機構8は、一対の規制車輪7が逆方向に回転することを抑制する機構である。この例において、逆転抑制機構8は、複数のラチェット機構9を備える。なお、逆転抑制機構8は、ラチェット機構9を1つのみ備えていてもよい。
図2は、実施の形態1に係る台車の上面図である。
車軸6は、天板5の前端部に設けられる。一方の規制車輪7は、天板5の左前端部に設けられる。他方の規制車輪7は、天板5の右前端部に設けられる。
台車1は、一対の支持車輪10と、一対のアウトリガー11と、固定具12と、を備える。
一対の支持車輪10は、天板5の下面に設けられる。天板5に重量物2が載せられているときに、一対の支持車輪10の各々は、接地している。一対の支持車輪10の各々は、例えばコロ、キャスター、またはボールキャスターなどであってもよい。一対の支持車輪10の各々は、軸に接続される車輪であってもよい。一方の支持車輪10は、天板5の左後端部に設けられる。他方の支持車輪10は、天板5の右後端部に設けられる。一対の支持車輪10は、重量物2の重量を支持する。一対の支持車輪10は、一対の規制車輪7とともに重量物2の重量を支持してもよい。
一対のアウトリガー11の各々は、天板5の下面に設けられる。一対のアウトリガー11の各々は、天板5の下方に収納可能に設けられる。一方のアウトリガー11は、天板5の左側に引出し可能に設けられる。他方のアウトリガー11は、天板5の右側に引出し可能に設けられる。この例において、一対のアウトリガー11の各々は、左右方向にスライドすることで天板5の外側に引き出される。一対のアウトリガー11の各々は、アーム13と、支持体14と、接地部15と、を備える。アーム13は、天板5の左右方向に延びる部分である。アーム13は、例えば油圧ダンパーによって急な引出しを抑制する構造を有していてもよい。支持体14は、アーム13の左右方向の外側に設けられる。左側のアウトリガー11の支持体14は、アーム13の左端部に設けられる。右側のアウトリガー11の支持体14は、アーム13の右端部に設けられる。支持体14の形状は、例えば天板5の前後方向に延びる方向である。接地部15は、支持体14の下面に設けられる。接地部15は、当該接地部15が設けられるアウトリガー11の側に台車1が傾くときに接地する部分である。接地部15は、台車1が傾いていないときに接地していてもよい。接地部15は、台車1の前後方向の移動を妨げないように、例えばコロ、キャスターまたはボールキャスターなどの接地面との摩擦を小さくする部分を含む。この例において、接地部15は、支持体14の前後の両端部に設けられる。
固定具12は、天板5の上面に設けられる。固定具12は、重量物2の足部3を上方から締め付けて天板5の上面に固定する部分である。
天板5は、天板5の前方を示す形状の図形を上面に有する。前方を示す形状は、例えば矢印形状である。あるいは、前方を示す形状は、鋭角の頂点を前方に向ける多角形であってもよい。このとき、前方を示す多角形は、例えば三角形または五角形などの頂点が奇数の左右対称な多角形であってもよい。
図3および図4は、実施の形態1に係る天板の構成を示す図である。
図3において、天板5の左右方向に垂直な鉛直面による断面図が示される。当該鉛直面は、例えば天板5の中心を通る鉛直面である。天板5は、複数の板材16を含む。天板5は、複数の板材16を上下方向に積層して形成される。複数の板材16は、例えば接着などによって結合される。この例において、天板5は、3枚の板材16による3層構造を有する。
図4において、天板5を形成する複数の板材16のいずれかの上面図が示される。図4に示される板材16は、パンチング加工によって複数のパンチ孔17を有する。この例において、3枚の板材16のうちの中間の板材16および上側の板材16が、パンチング加工が施された板材16である。
図5は、実施の形態1に係る逆転抑制機構の斜視図である。
逆転抑制機構8の複数のラチェット機構9の各々は、ラチェット歯18、および制動機構19を備える。
ラチェット歯18は、車軸6の側面に設けられる。ラチェット歯18は、車軸6とともに回転する。ラチェット歯は、第1面20および第2面21を有する。第1面20は、ラチェット歯18の順方向側の面である。第1面20の法線N1は、車軸6の径方向Rに対して順方向側に傾いている。第1面20は、曲面であってもよい。第2面21は、ラチェット歯18の逆方向側の面である。第2面21の法線N2は、車軸6の径方向Rに対して逆方向側に傾いている。第2面21の法線N2の傾きθ2は、第1面20の法線N1の傾きθ1より大きい。第2面21の法線の傾きθ2は、鈍角であってもよい。第2面21は、曲面であってもよい。
制動機構19は、天板5の下面に設けられる。制動機構19は、例えば車軸6の後方に設けられる。制動機構19は、変位部22と、抵抗部23と、を備える。変位部22は、例えば前後方向に変位するプランジャーである。変位部22の先端は、ラチェット歯18に接触する。変位部22は、ラチェット歯18が車軸6とともに回転するときに、ラチェット歯18の第1面20または第2面21に沿って前後方向に変位する。変位部22は、ラチェット歯18の第1面20または第2面21に沿って変位するように、例えばバネなどによって先端をラチェット歯18の側に押し付けられていてもよい。抵抗部23は、変位部22の変位に対して抵抗力を生じさせる部分である。抵抗部23は、例えば油圧ダンパーである。抵抗部23が生じさせる抵抗力は、例えば速度に応じて変動する。この例において、抵抗部23は、変位部22の変位が速いほど大きい抵抗力を生じさせる。
複数のラチェット機構9の各々のラチェット歯18は、車軸6の回転方向に互いにずれて配置される。逆転抑制機構8がN個のラチェット機構9を備える場合に、N個のラチェット機構9の各々のラチェット歯18は、1/N回転単位で互いにずれて配置される。例えば逆転抑制機構8が4つのラチェット機構9を備える場合に、4つのラチェット機構9の各々のラチェット歯18は、1/4回転単位で互いにずれて配置される。すなわち、4つのラチェット機構9の各々のラチェット歯18の間のずれは、90°、180°、または270°である。
複数のラチェット機構9の各々の制動機構19は、同じ高さで互いに平行に配置されている。
図6は、実施の形態1に係る台車の要部拡大図である。
図6において、重量物2が天板5に載せられる前の固定具12が示される。
固定具12は、ベースプレート24と、持上げバネ25と、第1バンド26と、第2バンド27と、送りレバー28と、取付け部29と、を備える。ベースプレート24は、重量物2の足部3の下面に接触する板である。持上げバネ25は、ベースプレート24を上方に持上げるバネである。持上げバネ25は、ベースプレート24の下面と天板5の上面との間において圧縮されて設けられる。第1バンド26および第2バンド27は、足部3を締め付けて固定するバンドである。第1バンド26および第2バンド27は、ベースプレート24を挟んで配置される。第1バンド26は、先端に複数のラチェット歯30を有する。送りレバー28は、第2バンド27の先端に設けられる。送りレバー28は、第1バンド26のラチェット歯30に噛合うラチェット歯車31を先端に有する。送りレバー28は、ラチェット歯車31の反対側に持ち手32を有する。取付け部29は、送りレバー28を第2バンド27の先端に取り付ける部分である。取付け部29は、弾性力によって送りレバー28を第2バンド27に押し付けるように送りレバー28を保持する。
続いて、台車1による運搬作業の例を説明する。
図7は、実施の形態1に係る台車の要部拡大図である。
図8は、実施の形態1に係る逆転抑制機構の動作の例を示す図である。
まず、作業員は、台車1の天板5の下面から一対のアウトリガー11の各々を左右方向に引き出す。
次に、作業員は、運搬する重量物2を天板5の上面に載せる。このとき、図7に示されるように、重量物2の足部3は、固定部のベースプレート24の上に載る。足部3が載ることによって、ベースプレート24は、持上げバネ25の弾性力に抗しながら下方に押し付けられる。重量物2が天板5の上に載っているときに、ベースプレート24は、台車1の天板5と平坦になる。その後、作業員は、例えばラッシングベルト4などによって締め付けることで重量物2を天板5の上に固定する。
その後、作業員は、例えば次のように固定具12によって上方から締め付けることで足部3を天板5の上面に固定する。作業員は、第1バンド26の先端を、第2バンド27と送りレバー28のラチェット歯車31との間に挿入する。作業員は、送りレバー28の持ち手32を上側に起こす。このとき、ラチェット歯車31およびラチェット歯30において、傾きの大きい面同士が噛み合う。これにより、第1バンド26の先端が第2バンド27の根元側に送られる。その後、作業員は、送りレバー28の持ち手32を下側に戻す。このとき、ラチェット歯車31およびラチェット歯30において、傾きの小さい面同士が噛み合う。このとき、ラチェット歯車31は、第2バンド27から離れる方向の抗力をラチェット歯30から受ける。ラチェット歯車31は、取付け部29の弾性力に抗しながらラチェット歯30から離れるように持ち上がる。このとき、ラチェット歯車31は、第1バンド26の先端を第2バンド27の先端の側に送らずに、ラチェット歯30の上を滑る。その後、ラチェット歯車31は、隣のラチェット歯30に噛合う。作業員は、このような送りレバー28の操作を繰り返すことによって、第1バンド26および第2バンド27による締付けを行う。
次に、作業員は、台車1または重量物2を前方に押して重量物2を前方に移動させる。
このとき、図8に示されるように、車軸6は、規制車輪7とともに順方向に回転する。複数のラチェット機構9のラチェット歯18は、車軸6とともに順方向に回転する。複数のラチェット機構9の各々において、制動機構19の変位部22は、回転するラチェット歯18の表面に沿って前後方向に変位する。変位部22の先端が第1面20に接触しているときに、変位部22は、第1面20の傾きに応じた速度で後方に変位する。このときの速度に応じて抵抗部23が生じさせる抵抗力は、重量物2の運搬を妨げない程度の大きさに設定される。なお、変位部22の先端が第1面20を乗り越えた直後において、変位部22は、第2面21に接触していなくてもよい。この後に、例えば変位部22の先端をラチェット歯18の側に押し付けるバネの弾性力などによって、変位部22の先端は、ラチェット歯18の表面に再び接触する。
複数のラチェット機構9の各々のラチェット歯18は、車軸6の回転方向に互いにずれて配置されている。複数のラチェット機構9の各々の制動機構19は、同じ高さで互いに平行に配置されている。これにより、複数のラチェット機構9において、変位部22の先端は、互いにずれたタイミングで順次第1面20を乗り越える。例えば逆転抑制機構8が4つのラチェット機構9を備える場合に、車軸6の1/4回転ごとに、いずれかの変位部22の先端が接触していた第1面20を乗り越える。
一方、上り坂などにおいて、重力によって台車1が後方に下がろうとするときに、車軸6は、規制車輪7とともに逆方向に回転する。複数のラチェット機構9のラチェット歯18は、車軸6とともに逆方向に回転する。複数のラチェット機構9の各々において、制動機構19の変位部22は、ラチェット歯18が回転する場合に、表面に沿って前後方向に変位する。変位部22の先端が第2面21に接触しているときに、変位部22は、第2面21の傾きに応じた速度で後方に変位する。第2面21の傾きは第1面20の傾きより大きいので、変位部22は、第1面20に接触しているときの速度より速い速度で変位する。このときの速度に応じて抵抗部23が生じさせる抵抗力は、第2面21に接触しているときの抵抗力より大きい。このときの抵抗力は、台車1の後退を抑制できる程度の大きさに設定される。これにより、車軸6の逆回転が抑制される。また、規制車輪7の逆回転が抑制される。
複数のラチェット機構9の各々のラチェット歯18は、車軸6の回転方向に互いにずれて配置されている。複数のラチェット機構9の各々の制動機構19は、同じ高さで互いに平行に配置されている。これにより、車軸6の複数の回転位置においていずれかの変位部22が第2面21に接触するようになる。
次に、台車1による重量物2の移動が終了するときに、台車1を停止させる。その後、作業員は、固定具12を取り外す。その後、作業員は、ラッシングベルト4を取り外す。作業員は、運搬する重量物2を天板5から下ろす。その後、作業員は、一対のアウトリガー11の各々を天板5の下方に収納する。
以上に説明したように、実施の形態1に係る台車1は、天板5と、規制車輪7と、逆転抑制機構8と、を備える。運搬される重量物2は、天板5に載せられる。規制車輪7は、天板5の下面に設けられる。規制車輪7が接地している場合に、規制車輪7は、天板5が前方に進むときに天板5の左右方向を回転軸として順方向に回転する。逆転抑制機構8は、規制車輪7が逆方向に回転することを抑制する。
台車1は、逆転抑制機構8によって、後方に進むことが抑制される。これにより、運搬経路に坂がある場合においても、台車1の前方を上り方向に向けることで、重力によって台車1が坂を下ることが抑制される。このため、運搬作業の作業負担が軽減される。
また、台車1は、車軸6を備える。車軸6は、天板5の下面に設けられる。車軸6は、天板5の左右方向に延びる。車軸6は、規制車輪7とともに回転する。逆転抑制機構8は、1つまたは複数のラチェット機構9を備える。1つまたは複数のラチェット機構9の各々は、ラチェット歯18および制動機構19を有する。ラチェット歯18は、車軸6の側面に設けられる。制動機構19は、天板5の下面に設けられる。ラチェット歯18は、第1面20および第2面21を有する。第1面20の法線は、車軸6の径方向に対して順方向の側に傾く。第2面21の法線は、車軸6の径方向に対して逆方向の側に第1面20より大きく傾く。制動機構19は、変位部22と、抵抗部23と、を備える。変位部22は、ラチェット歯18が回転するときにラチェット歯18の第1面20または第2面21に接触して変位する。抵抗部23は、変位部22が第2面21に接触して変位する場合に、変位部22が第1面20に接触して変位するときより大きい抵抗力を変位部22の変位に対して生じさせる。
ラチェット機構9のラチェット歯18は、回転方向に対して傾いている。これにより、規制車輪7の回転方向に対する非対称性が単純な構成で実現される。また、逆転抑制機構8が複数のラチェット機構9を備える場合に、台車1の機能は、個々のラチェット機構9の不調に対して堅牢になる。
また、複数のラチェット機構9の各々のラチェット歯18は、車軸6の回転方向にずれて配置される。
これにより、規制車輪7が逆回転する場合に、車軸6の複数の回転位置においていずれかの変位部22が第2面21に接触するようになる。このため、規制車輪7の逆回転を抑制できる回転位置が多くなる。すなわち、台車1が後退しようとするときに、逆転抑制機構8は、速やかに規制車輪7の逆回転を抑制するようになる。また、個々のラチェット機構9において、ラチェット歯18の数を少なくすることができる。このため、第1面20の傾きと第2面21の傾きとの差を大きくすることができる。これにより、逆転抑制機構8は、台車1の前進の妨げになりにくく、かつ、台車1の後退を効果的に抑制できるようになる。
また、天板5の構造は、複数の板材16を上下方向に積層してなる積層構造である。
これにより、上面に垂直な方向の力に対する天板5の弾性が低くなる。このため、一対の規制車輪7および一対の支持車輪10の全てが接地しやすくなる。このため、台車1の上において重量物2が安定する。また、一対の規制車輪7の両方が接地するので、逆転抑制機構8は、逆回転をより効果的に抑制できる。
また、複数の板材16の少なくともいずれかは、複数のパンチ孔17を有する。
これにより、上面に垂直な方向の力に対する天板5の弾性がさらに低くなる。また、パンチング加工によって、天板5の重量が軽くなる。このため、運搬作業の作業負担がより軽減される。
また、台車1は、一対のアウトリガー11を備える。一対のアウトリガー11の各々は、天板5の下面に設けられる。一対のアウトリガー11は、重量物2が運搬されるときに天板5から左右の両側に引き出される。一対のアウトリガー11は、左右方向の外側の端部が接地する。
これにより、台車1は、重量物2とともに左右方向に転倒しにくくなる。特に、重量物2の重心が高い場合においても、作業員は、重量物2を安定に運搬できるようになる。このため、運搬作業の作業負担がより軽減される。
また、台車1は、固定具12を備える。固定具12は、重量物2の足部3を上方から締め付けて天板5の上面に固定する。足部3は、重量物2の下端部において水平方向に突出する部分である。
これにより、運搬物は、台車1の天板5の上において転倒しにくくなる。作業員は、重量物2を安定に運搬できるようになる。このため、運搬作業の作業負担がより軽減される。
なお、天板5の上方から見た形状は、天板5の前方を示す形状であってもよい。前方を示す形状は、前後に非対称な形状である。前方を示す形状は、例えば矢印形状である。あるいは、前方を示す形状は、鋭角の頂点を前方に向ける多角形であってもよい。このとき、前方を示す多角形は、例えば三角形または五角形などの頂点が奇数の左右対称な多角形であってもよい。当該多角形は、凸多角形または凹多角形のいずれであってもよい。
台車1の形状が前後に非対称なので、台車1の運搬の向きが直感的にわかりやすくなる。このため、運搬作業の作業負担がより軽減される。
なお、一対のアウトリガー11は、上下方向を回転軸として前方に回転することで天板5の外側に引き出される構造であってもよい。このとき、例えば運搬作業において周囲の構造物にアウトリガー11が衝突するときに、当該アウトリガー11は、後方に回転する。これにより、台車1を用いた運搬作業において、周囲の構造物が台車1の衝突によって傷つくことが予防される。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図9は、実施の形態2に係る台車の斜視図である。
台車1は、天板5と、一対の支持車輪10と、一対の案内車輪33と、接続部34と、一対の規制車輪7と、一対の逆転抑制機構8と、一対のアウトリガー11と、を備える。
一対の支持車輪10は、天板5の下面に設けられる。天板5に重量物2が載せられているときに、一対の支持車輪10の各々は、接地している。一対の支持車輪10の各々は、例えばコロ、キャスター、またはボールキャスターなどであってもよい。一対の支持車輪10の各々は、軸に接続される車輪であってもよい。一方の支持車輪10は、天板5の左後端部に設けられる。他方の支持車輪10は、天板5の右後端部に設けられる。
一対の案内車輪33は、天板5の下面に設けられる。天板5に重量物2が載せられているときに、一対の案内車輪33の各々は、接地している。一対の案内車輪33の各々は、天板の上下方向を軸として回転可能な回転軸を有する。一対の案内車輪33の各々は、例えば自在キャスターである。一方の案内車輪33は、天板5の左前端部に設けられる。他方の案内車輪33は、天板5の右前端部に設けられる。
接続部34は、一対の規制車輪7の各々を天板5の下面に接続する部分である。接続部34は、天板の後端部に設けられる。接続部34は、左側面において、一方の規制車輪7を順方向に回転可能に支持する。接続部34は、右側面において、他方の規制車輪7を順方向に回転可能に支持する。
一対の規制車輪7は、左右の支持車輪10の間に配置される。一対の規制車輪7は、天板の後端部に配置される。
一方の逆転抑制機構8は、左側の規制車輪7に対応する。他方の逆転抑制機構8は、右側の規制車輪7に対応する。逆転抑制機構8は、対応する規制車輪7の回転軸に設けられる。逆転抑制機構8は、一方向性のロータリーダンパーである。ここで、一方向性のロータリーダンパーは、順方向の回転を妨げず、逆方向の回転に対して順方向の回転に対するより大きな抵抗力を発生させる非対称なロータリーダンパーである。一方向性のロータリーダンパーは、例えばシリコーンオイルなどの作動流体を内部に含む。一方向性のロータリーダンパーは、例えば作動流体の流体抵抗などによって非対称性を生じさせる機構である。逆転抑制機構8は、例えばディスクダンパーであってもよい。
天板5は、一対の見通し穴35を有する。一対の見通し穴35の各々は、天板5の上方から下方を見通す貫通孔である。一方の見通し穴35は、左側の案内車輪33に対応する。他方の見通し穴35は、右側の案内車輪33に対応する。見通し穴35は、対応する案内車輪33の後方に設けられる。見通し穴35は、前後に長い。見通し穴35の左右の幅は、案内車輪33の左右の幅と同程度である。
図10は、実施の形態2に係る台車の後面図である。
接続部34は、例えばバネ36を介して上下に移動可能に天板5に接続される。バネ36は、接続部34ならびに接続部34が支持する一対の規制車輪7および一対の逆転抑制機構8の重量を支持する。
図11は、実施の形態2に係る台車の要部拡大図である。
図11において、接続部34、一対の規制車輪7および一対の逆転抑制機構8の斜視図が示される。
接続部34は、切り替えレバー37と、シリンダー38と、を備える。切り替えレバー37は、接続部34の左右の中央部に設けられる。切り替えレバー37は、シリンダー38を上下に移動させるレバーである。シリンダー38は、接続部34の左右の中央部に設けられる。シリンダー38は、上下に軸を向けて配置される。シリンダー38は、切り替えレバー37の操作によって上下に移動する。
続いて、台車1による運搬作業の例を説明する。
図12および図13は、実施の形態2に係る台車の側面図である。
図12および図13において、重量物2の図示は省略される。
図12において、一対の規制車輪7の各々が接地している状態の台車1が示される。
まず、作業員は、切り替えレバー37を操作してシリンダー38を上方に移動させる。シリンダー38の上端は、天板5の下面に押し付けられる。切り替えレバー37によって操作されるシリンダー38は、天板5の下面から受ける抗力によって、バネ36の弾性力に抗して接続部34の全体を下方に押し下げる。これにより、一対の規制車輪7の各々は、接地する。その後、作業員は、一対のアウトリガー11の各々を左右方向に引き出してもよい。
次に、作業員は、台車1の後方に立つ。作業員は、見通し穴35を通して案内車輪33の状態を天板5の上方から確認する。天板5を前方に進める向きに案内車輪33が向いていない場合に、作業員は、案内車輪33の向きを修正する。
次に、作業員は、運搬する重量物2を天板5の上に固定する。作業員は、重量物2を固定した後に見通し穴35から案内車輪33の状態を確認してもよい。
次に、作業員は、台車1または重量物2を前方に押して重量物2を前方に移動させる。このとき、設置している規制車輪7は、順方向に回転する。一対の逆転抑制機構8の各々は、対応する規制車輪7の順方向の回転を妨げない。このため、作業員による重量物2の搬作業は妨げられない。
一方、上り坂などにおいて、重力によって台車1が後方に下がろうとするときに、車軸6は、規制車輪7とともに逆方向に回転しようとする。このとき、一対の逆転抑制機構8の各々は、対応する規制車輪7の逆方向の回転に対する抵抗力を発生させる。このときの抵抗力は、台車1の後退を抑制できる程度の大きさに設定される。これにより、規制車輪7の逆回転が抑制される。
ここで、重量物2の運搬作業において、方向転換などのために平地で台車1を後方に移動させる場合がある。このとき、図13に示されるように、作業員は、一対の規制車輪7を接地していない状態に切り替える。
作業員は、切り替えレバー37を操作してシリンダー38を下方に移動させる。シリンダー38の上端は、天板5の下面から離れる。接続部34を支持するバネ36は、弾性力によって接続部34、一対の規制車輪7、および一対の逆転抑制機構8を持ち上げる。これにより、一対の規制車輪7の各々は、接地していない状態に切り替えられる。
一対の規制車輪7は接地していないので、一対の規制車輪7の各々は、台車1の移動の妨げにならない。このため、作業員は、逆転抑制機構8による抵抗力を受けずに台車1を後方に移動させられる。
作業員は、台車1の方向転換が終わった後に、切り替えレバー37を操作して一対の規制車輪7の各々を接地させる。
以上に説明したように、実施の形態2に係る台車1の逆転抑制機構8は、一方向性のロータリーダンパーである。これにより、規制車輪7の回転方向に対する非対称性が単純な構成で実現される。また、逆転抑制機構8は、対応する規制車輪7の回転軸に設けられる。これにより、台車1をコンパクトに構成できる。
また、台車1は、接続部34を備える。接続部34は、規制車輪7を天板5の下面に接続する。接続部34は、規制車輪7を上下に移動させることで規制車輪7が接地するか否かを切り替える。これにより、規制車輪7による抵抗力の発生が容易に切り替えられる。このため、台車1の方向転換などがしやすくなる。
また、台車1は、案内車輪33を備える。案内車輪33は、天板5の下面の前方に設けられる。案内車輪33は、天板5の上下方向を軸として回転可能な回転軸を有する。天板5は、案内車輪33の後方に見通し穴35を有する。これにより、作業員は、天板5の上方から案内車輪33の状態を容易に視認できる。また、見通し穴35は案内車輪33の後方にあるので、後方から台車1などを押して運搬作業を行う作業員は、運搬作業の間にも案内車輪33の状態を確認できる。これにより、台車1は、作業員の意図しない動作をしにくくなる。
なお、台車1は、規制車輪7を1つのみ備えてもよい。台車1は、規制車輪7を3つ以上備えてもよい。規制車輪7は、台車1の前方に設けられてもよい。
本発明に係る台車は、重量物の運搬に適用できる。
1 台車、 2 重量物、 3 足部、 4 ラッシングベルト、 5 天板、 6 車軸、 7 規制車輪、 8 逆転抑制機構、 9 ラチェット機構、 10 支持車輪、 11 アウトリガー、 12 固定具、 13 アーム、 14 支持体、 15 接地部、 16 板材、 17 パンチ孔、 18 ラチェット歯、 19 制動機構、 20 第1面、 21 第2面、 22 変位部、 23 抵抗部、 24 ベースプレート、 25 持上げバネ、 26 第1バンド、 27 第2バンド、 28 送りレバー、 29 取付け部、 30 ラチェット歯、 31 ラチェット歯車、 32 持ち手、 33 案内車輪、 34 接続部、 35 見通し穴、 36バネ、 37 切り替えレバー、 38 シリンダー

Claims (13)

  1. 運搬される重量物が載せられる天板と、
    前記天板の下面に設けられ、接地している場合に前記天板が前方に進むときに前記天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する規制車輪と、
    前記規制車輪が逆方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、
    前記規制車輪を前記天板の下面に接続し、前記規制車輪を上下に移動させることで前記規制車輪が接地するか否かを切り替える接続部と、
    を備える重量物運搬用の台車。
  2. 前記天板の下面の前方に設けられ、前記天板の上下方向を軸として回転可能な回転軸を有する案内車輪
    を備え、
    前記天板は、前記案内車輪の後方に見通し穴を有する
    請求項1に記載の重量物運搬用の台車。
  3. 運搬される重量物が載せられる天板と、
    前記天板の下面に設けられ、接地している場合に前記天板が前方に進むときに前記天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する規制車輪と、
    前記規制車輪が逆方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、
    前記天板の下面の前方に設けられ、前記天板の上下方向を軸として回転可能な回転軸を有する案内車輪と、
    を備え、
    前記天板は、前記案内車輪の後方に見通し穴を有する
    重量物運搬用の台車。
  4. 前記天板の下面に設けられ、前記天板の左右方向に延び、前記規制車輪とともに回転する車軸
    を備え、
    前記逆転抑制機構は、前記車軸の側面に設けられるラチェット歯および前記天板の下面に設けられる制動機構を有するラチェット機構を備え、
    前記ラチェット歯は、前記車軸の径方向に対して法線が前記順方向の側に傾く第1面、および前記車軸の径方向に対して法線が前記逆方向の側に前記第1面より大きく傾く第2面を有し、
    前記制動機構は、
    前記ラチェット歯が回転するときに前記ラチェット歯の前記第1面または前記第2面に接触して変位する変位部と、
    前記変位部が前記第2面に接触して変位する場合に、前記変位部が前記第1面に接触して変位するときより大きい抵抗力を前記変位部の変位に対して生じさせる抵抗部と、
    を備える
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
  5. 前記天板の下面に設けられ、前記天板の左右方向に延び、前記規制車輪とともに回転する車軸
    を備え、
    前記逆転抑制機構は、前記車軸の側面に設けられるラチェット歯および前記天板の下面に設けられる制動機構を各々が有する複数のラチェット機構を備え、
    前記ラチェット歯は、前記車軸の径方向に対して法線が前記順方向の側に傾く第1面、および前記車軸の径方向に対して法線が前記逆方向の側に前記第1面より大きく傾く第2面を有し、
    前記制動機構は、
    前記ラチェット歯が回転するときに前記ラチェット歯の前記第1面または前記第2面に接触して変位する変位部と、
    前記変位部が前記第2面に接触して変位する場合に、前記変位部が前記第1面に接触して変位するときより大きい抵抗力を前記変位部の変位に対して生じさせる抵抗部と、
    を備える
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
  6. 前記複数のラチェット機構の各々の前記ラチェット歯は、前記車軸の回転方向にずれて配置される
    請求項5に記載の重量物運搬用の台車。
  7. 前記逆転抑制機構は、一方向性のロータリーダンパーである
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
  8. 運搬される重量物が載せられる天板と、
    前記天板の下面に設けられ、接地している場合に前記天板が前方に進むときに前記天板の左右方向を回転軸として順方向に回転する規制車輪と、
    前記規制車輪が逆方向に回転することを抑制する逆転抑制機構と、
    前記天板の下面に設けられ、前記天板の左右方向に延び、前記規制車輪とともに回転する車軸と、
    を備え、
    前記逆転抑制機構は、前記車軸の側面に設けられるラチェット歯および前記天板の下面に設けられる制動機構を各々が有する複数のラチェット機構を備え、
    前記ラチェット歯は、前記車軸の径方向に対して法線が前記順方向の側に傾く第1面、および前記車軸の径方向に対して法線が前記逆方向の側に前記第1面より大きく傾く第2面を有し、
    前記制動機構は、
    前記ラチェット歯が回転するときに前記ラチェット歯の前記第1面または前記第2面に接触して変位する変位部と、
    前記変位部が前記第2面に接触して変位する場合に、前記変位部が前記第1面に接触して変位するときより大きい抵抗力を前記変位部の変位に対して生じさせる抵抗部と、
    を備え、
    前記複数のラチェット機構の各々の前記ラチェット歯は、前記車軸の回転方向にずれて配置される
    重量物運搬用の台車。
  9. 前記天板の上方から見た形状は、前記天板の前方を示す形状である
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
  10. 前記天板の構造は、複数の板材を上下方向に積層してなる積層構造である
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
  11. 前記複数の板材の少なくともいずれかは、複数のパンチ孔を有する
    請求項10に記載の重量物運搬用の台車。
  12. 前記天板の下面に設けられ、前記重量物が運搬されるときに前記天板から左右の両側に引き出され、左右方向の外側の端部が接地する一対のアウトリガー
    を備える請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
  13. 前記重量物の下端部において水平方向に突出する足部を上方から締め付けて前記天板の上面に固定する固定具
    を備える請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の重量物運搬用の台車。
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