JP7000255B2 - ボイラ装置及び発電設備 - Google Patents
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Description
多数のチューブによりガス流通室の壁面が形成され、燃焼ガスを前記ガス流通室の中に流通させることで前記チューブの中を流通する液体から発電用の蒸気を発生させるボイラと、
相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の上流側温度、及び、相対的に前記ガス流通室の出口側に近い位置の前記壁面の下流側温度を計測する温度計測手段と、
前記温度計測手段で計測された前記上流側温度の情報、及び、前記下流側温度の情報に基づいて、前記壁面、及び、前記チューブの内面の異物の付着状況を判断する付着状況判断手段とを備え、
前記付着状況判断手段は、
前記上流側温度、及び、前記下流側温度の変化割合を検出し、前記上流側温度の上昇の変化割合が、前記下流側温度の上昇の変化割合に比べて大きい場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側、もしくは、内側である前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する付着判断機能を有している
ことを特徴とする。
請求項1に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の前記付着判断機能は、
前記上流側温度の検出位置の前記燃焼ガスの流通方向の両側の温度を検出し、前記両側の温度の上昇の変化割合が、前記上流側温度の上昇の変化割合に比べて小さい時に、前記上流側温度の上昇の変化割合が、前記下流側温度の上昇の変化割合に比べて大きい場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側、もしくは、内側である前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する
ことを特徴とする。
請求項1もしくは請求項2に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段は、
前記付着判断機能により、前記壁面の外側、もしくは、前記チューブの内側に異物が付着していると判断された後、
前記上流側温度と前記下流側温度を比較し、前記上流側温度よりも、前記下流側温度が低いと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側に、異物が付着していると判断する外側付着判断機能を有している
ことを特徴とする。
請求項3に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の外側付着判断機能は、
前記下流側温度の上昇の変化割合が低下した時に、前記上流側温度よりも、前記下流側温度が低いと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側に、異物が付着していると判断する
ことを特徴とする。
請求項4に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の外側付着判断機能は、
前記下流側温度の上昇の変化割合が低下した時に、低下した変化割合に対する変化率の値が低下したと判断された場合、前記チューブの内側に異物が付着している可能性があることを判断する
ことを特徴とする。
請求項1に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段は、
前記付着判断機能により、前記壁面の外側、もしくは、前記チューブの内側に異物が付着していると判断された後、
前記下流側温度を検出し、前記下流側温度が上昇したと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の内側である前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する内側付着判断機能を有している
ことを特徴とする。
請求項6に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の前記付着判断機能は、
前記上流側温度の検出位置の前記燃焼ガスの流通方向の両側の温度を検出し、前記両側の温度の平均の値の上昇の変化割合が、前記上流側温度の上昇の変化割合に比べて小さい状態で、前記下流側温度が上昇したと判断された場合、前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する
ことを特徴とする。
請求項6もしくは請求項7に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段は、
前記内側付着判断機能により、前記チューブの内側に異物が付着していると判断された後、
前記下流側温度の上昇割合を検出し、前記下流側温度の上昇割合が低下したと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側にも、異物が付着している可能性があると判断する可能性判断機能を有している
ことを特徴とする。
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のボイラ装置において、
前記温度計測手段は、
前記ボイラの外側から窓を介して前記ガス流通室の前記壁面の温度を計測する放射温度計測手段であり、前記窓には魚眼レンズが備えられている
ことを特徴とする。
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のボイラ装置と、
前記ボイラ装置の前記ボイラで発生した蒸気が導入されて駆動力を得る蒸気タービンと、
前記蒸気タービンの駆動により電力を得る発電手段と、
前記蒸気タービンの排気蒸気を凝縮して復水を得る復水手段と、
前記復水手段で得られた復水を前記ボイラに供給する給水系統とを備えた
ことを特徴とする。
2 燃焼室
3 バーナー
4 チューブ
5 覗き窓
6 魚眼レンズ
7 非接触温度計
8 付着状況判断手段
11 付着判断機能
12 外側付着判断機能
13 内側付着判断機能
14 可能性判断機能
21 蒸気タービン
22 発電機
23 復水器
24 給水ポンプ
25 排煙処理装置
Claims (10)
- 多数のチューブによりガス流通室の壁面が形成され、燃焼ガスを前記ガス流通室の中に流通させることで前記チューブの中を流通する液体から発電用の蒸気を発生させるボイラと、
相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の上流側温度、及び、相対的に前記ガス流通室の出口側に近い位置の前記壁面の下流側温度を計測する温度計測手段と、
前記温度計測手段で計測された前記上流側温度の情報、及び、前記下流側温度の情報に基づいて、前記壁面、及び、前記チューブの内面の異物の付着状況を判断する付着状況判断手段とを備え、
前記付着状況判断手段は、
前記上流側温度、及び、前記下流側温度の変化割合を検出し、前記上流側温度の上昇の変化割合が、前記下流側温度の上昇の変化割合に比べて大きい場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側、もしくは、内側である前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する付着判断機能を有している
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項1に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の前記付着判断機能は、
前記上流側温度の検出位置の前記燃焼ガスの流通方向の両側の温度を検出し、前記両側の温度の上昇の変化割合が、前記上流側温度の上昇の変化割合に比べて小さい時に、前記上流側温度の上昇の変化割合が、前記下流側温度の上昇の変化割合に比べて大きい場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側、もしくは、内側である前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項1もしくは請求項2に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段は、
前記付着判断機能により、前記壁面の外側、もしくは、前記チューブの内側に異物が付着していると判断された後、
前記上流側温度と前記下流側温度を比較し、前記上流側温度よりも、前記下流側温度が低いと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側に、異物が付着していると判断する外側付着判断機能を有している
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項3に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の外側付着判断機能は、
前記下流側温度の上昇の変化割合が低下した時に、前記上流側温度よりも、前記下流側温度が低いと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側に、異物が付着していると判断する
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項4に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の外側付着判断機能は、
前記下流側温度の上昇の変化割合が低下した時に、低下した変化割合に対する変化率の値が低下したと判断された場合、前記チューブの内側に異物が付着している可能性があることを判断する
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項1に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段は、
前記付着判断機能により、前記壁面の外側、もしくは、前記チューブの内側に異物が付着していると判断された後、
前記下流側温度を検出し、前記下流側温度が上昇したと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の内側である前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する内側付着判断機能を有している
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項6に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段の前記付着判断機能は、
前記上流側温度の検出位置の前記燃焼ガスの流通方向の両側の温度を検出し、前記両側の温度の平均の値の上昇の変化割合が、前記上流側温度の上昇の変化割合に比べて小さい状態で、前記下流側温度が上昇したと判断された場合、前記チューブの内側に、異物が付着していると判断する
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項6もしくは請求項7に記載のボイラ装置において、
前記付着状況判断手段は、
前記内側付着判断機能により、前記チューブの内側に異物が付着していると判断された後、
前記下流側温度の上昇割合を検出し、前記下流側温度の上昇割合が低下したと判断された場合、相対的に前記ガス流通室の入口側に近い位置の前記壁面の外側にも、異物が付着している可能性があると判断する可能性判断機能を有している
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のボイラ装置において、
前記温度計測手段は、
前記ボイラの外側から窓を介して前記ガス流通室の前記壁面の温度を計測する放射温度計測手段であり、前記窓には魚眼レンズが備えられている
ことを特徴とするボイラ装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のボイラ装置と、
前記ボイラ装置の前記ボイラで発生した蒸気が導入されて駆動力を得る蒸気タービンと、
前記蒸気タービンの駆動により電力を得る発電手段と、
前記蒸気タービンの排気蒸気を凝縮して復水を得る復水手段と、
前記復水手段で得られた復水を前記ボイラに供給する給水系統とを備えた
ことを特徴とする発電設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018107197A JP7000255B2 (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | ボイラ装置及び発電設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018107197A JP7000255B2 (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | ボイラ装置及び発電設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019211150A JP2019211150A (ja) | 2019-12-12 |
JP7000255B2 true JP7000255B2 (ja) | 2022-01-19 |
Family
ID=68846508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018107197A Active JP7000255B2 (ja) | 2018-06-04 | 2018-06-04 | ボイラ装置及び発電設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7000255B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005221170A (ja) | 2004-02-06 | 2005-08-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 超臨界圧ボイラの運転方法 |
JP2015132453A (ja) | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラ水壁管の過熱損傷診断装置および過熱損傷診断方法 |
-
2018
- 2018-06-04 JP JP2018107197A patent/JP7000255B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005221170A (ja) | 2004-02-06 | 2005-08-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 超臨界圧ボイラの運転方法 |
JP2015132453A (ja) | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラ水壁管の過熱損傷診断装置および過熱損傷診断方法 |
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JP2019211150A (ja) | 2019-12-12 |
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