JPH08285210A - コークス乾式消火設備のボイラ伝熱管異常検知方法 - Google Patents

コークス乾式消火設備のボイラ伝熱管異常検知方法

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JPH08285210A
JPH08285210A JP8300795A JP8300795A JPH08285210A JP H08285210 A JPH08285210 A JP H08285210A JP 8300795 A JP8300795 A JP 8300795A JP 8300795 A JP8300795 A JP 8300795A JP H08285210 A JPH08285210 A JP H08285210A
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JP
Japan
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heat transfer
thermometer
boiler
temperature difference
steam
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JP8300795A
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Ryusuke Yamato
竜介 大和
Kazuyuki Hayashi
和幸 林
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コークス乾式消火設備において、ボイラ伝熱
管の破孔を、軽微なうちに確実に、早期検知する。 【構成】 赤熱コークスの消火炉とボイラの間にガスを
循環させ、コークスを冷却し蒸気を発生させるコークス
乾式消火設備において、ボイラ内に複数のブロックを形
成して配設された伝熱管の各ブロック上部の、少なくと
も中央部と、消火炉側端部と、反対側端部の3箇所に温
度計を設置し、各ブロック毎に、各温度計の温度差を検
出する。 【効果】 ボイラ停止時の復旧期間短縮による、発電機
会損失等の低減。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コークス製造に際し、
赤熱コークスの消火炉とボイラの間にガスを循環させ、
コークスを消火冷却するとともにボイラで蒸気を発生さ
せるコークス乾式消火設備において、ボイラ伝熱管の蒸
気漏れ等の異常を検知する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉から窯出しされた赤熱コーク
スは、乾式消火設備で消火し冷却される。該設備は、図
3に示すような構成になっており、赤熱コークスを消火
炉1の上方から装入し、循環ガスで消火冷却して下方に
取り出す。循環ガスは消火炉1の下部に、循環ガス配管
5からブロワ6で吹き込み、コークスとの直接熱交換で
加熱されたガスを上部から循環ガスダクト2に導出し、
ボイラ4に導く。循環ガスダクト2の途中にはダストキ
ャッチャ3を設け、粉状のコークスを除去する。
【0003】循環ガスはボイラ4の上部に導入し、伝熱
管(図示せず)内を通る水・蒸気との熱交換で冷却し、
下部から循環ガス配管5に導出し、ブロワ6で消火炉に
導入して循環させる。ボイラ4内の伝熱管には、下部か
ら給水管9で給水し、上部から蒸気管10で蒸気を得
る。また、赤熱コークスからCOやH2 ガスが発生し、
循環ガス中の濃度が高くなり、爆発等の危険が生じるの
で、空気導入管7から空気(希釈空気と呼ばれる)を導
入して、これら可燃ガスを燃焼し希釈している。この燃
焼により循環ガスの温度が上昇し、ボイラ4の蒸気発生
量が増大するので、空気導入弁8により導入空気量を調
整して、ボイラ出力を制御している。
【0004】このようなボイラ4内の伝熱管は、通常、
鋼管製のU字管を連接し、また鍔状のフィン付き管も使
用された複雑な形状をなしている。そして、ダストキャ
ッチャ3で除去できなかった塊状あるいは粉状コークス
が伝熱管に衝突し、また付着堆積して、伝熱管が損傷を
受ける。伝熱管に孔が開き(これを破孔という)、水漏
れや蒸気漏れが発生すると、早期に、ボイラ4を停止し
て補修しなければならない。停止が遅れるとボイラ4が
破損し、ボイラ4と連動している消火炉1の操業に影響
するので、伝熱管の破孔を、軽微なうちに早期発見する
ことが要望されている。
【0005】伝熱管の異常検知手段として、特開平3−
217488号公報には、コークス乾式消火設備におい
て、ボイラ入口および出口の循環ガス圧力を測定し、そ
の圧力差により伝熱管の異常を検知する方法が開示され
ている。また、特開昭62−151736号公報には、
ボイラ内の伝熱管に光ビームを照射し、漏洩蒸気による
ビームの散乱光を検知する、伝熱管漏洩検出装置が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−217
488号公報の方法では、循環ガスの流量や圧力変動に
より、また伝熱管に堆積するダストによって、ボイラ内
の圧力が変動するので、伝熱管破孔との識別が困難であ
った。また、特開昭62−151736号公報の装置で
は、伝熱管の全長にわたって光ビームを照射するのが困
難であり、非照射部の破孔を検知することができない。
本発明は、赤熱コークスの消火炉とボイラの間にガスを
循環させ、コークスを消火冷却するとともにボイラで蒸
気を発生させるコークス乾式消火設備において、ボイラ
伝熱管の破孔を、軽微なうちに確実に、早期に検知する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、赤熱コークスの消火炉とボイラの間にガス
を循環させ、コークスを冷却し蒸気を発生させるコーク
ス乾式消火設備において、ボイラ内に複数のブロックを
形成して配設された伝熱管の各ブロック上部の、少なく
とも中央部と、消火炉側端部と、反対側端部の3箇所に
温度計を設置し、各ブロック毎に、各温度計の温度差を
検出することを特徴とするコークス乾式消火設備のボイ
ラ伝熱管異常検知方法である。
【0008】
【作用】本発明法を、図に示す例により説明する。図1
の例では、ボイラ4内の伝熱管15は4個のブロックを
形成し、給水管9から供給された水は、節炭器(EC
O)11で加熱され、蒸発器(EVA)12で蒸気とな
り、一次過熱器(1SH)13および二次過熱器(2S
H)14で過熱され、所定温度の蒸気となって、蒸気管
10に取出される。本発明法は、このような伝熱管15
の各ブロック上部に温度計16,17,18を設ける。
温度計の位置は、消火炉側端部(温度計16)、中央部
(温度計17)、反対側端部(温度計18)の少なくと
も3箇所とする。そして、各温度計16,17,18の
温度差を検出する。
【0009】各温度計の温度差から破孔の有無を判定す
る例を図2に示す。ボイラ4は図1のA−A矢視断面を
示し、伝熱管15は一次過熱器13であるが、伝熱管1
5の他のブロックについても、同様の構成で判定するこ
とができる。消火炉側端部温度計16の計測温度T1
中央部温度計17の計測温度T2 、反対側温度計18の
計測温度T3 を演算判定器19に入力し、温度差演算部
20でT1 とT2 の温度差ΔT12を、温度差演算部21
でT2 とT3 の温度差ΔT23を、温度差演算部22でT
3 とT1 の温度差ΔT31をそれぞれ演算し、判定部23
に入力する。そして、破孔ありと判定した場合は警報器
24から警報を発する。
【0010】伝熱管15に異常がない場合、各ブロック
上面の循環ガス温度は、ほぼ一定であるから、温度差Δ
12,ΔT23,ΔT31は、いずれもほぼゼロである。と
ころが、たとえば消火炉側温度計16の近傍またはその
下方の伝熱管15に破孔が発生すると、雰囲気温度より
も低温の蒸気が噴出するため、その計測温度T1 が低下
して、温度差ΔT12およびΔT31が変化し、ΔT23はゼ
ロのままである。また、消火炉側温度計16と中央部温
度計17の間またはその下方で破孔が発生した場合は、
計測温度T1 およびT2 が低下して、温度差ΔT12はゼ
ロのままかやや変化し、ΔT23およびΔT31は変化す
る。したがって、破孔発生時の各温度差の変化の度合い
およびパターンを判定部23に入力しておき、実測値を
これと比較して、破孔発生の有無を判定することができ
る。
【0011】ボイラ4内には、高温の循環ガスが上から
下に流れ、約−150mmAqの負圧になっている。伝熱管
15内には水あるいは水蒸気が流れ、蒸気圧力が約12
0kg/cm2 の高圧である。したがって、伝熱管15に破
孔が発生すると、節炭器11の場合は噴出した水は水蒸
気となる。蒸発器12および過熱器13、14の場合は
水蒸気が噴出する。そして、水蒸気は、循環ガス中に拡
散するが、その速度は比較的遅いので、周囲の雰囲気温
度を低下させる。本発明は、この温度変化を捕らえて、
伝熱管15の異常を検知する。
【0012】伝熱管15の破孔は、各ブロックの上半分
で生じやすい。また、破孔により蒸気は上方へ噴出す
る。したがって、本発明において温度計の設置位置を各
ブロックの上部とした。そして、破孔は伝熱管15の端
部の曲管部で発生しやすいので、少なくとも両端部と中
央部の3箇所としたが、その中間にも設け、4箇所以上
としてもよい。また、ボイラの大きさなどを考慮し、必
要に応じて、コーナー部など適宜箇所に設けることもで
きる。さらに、必要に応じて、破孔の生じやすいブロッ
クには、該ブロックの中部あるいは下部に設けてもよ
い。
【0013】
【実施例】図1に示すようなコークス乾式消火設備のボ
イラ4内のECO11、EVA12、1SH13、およ
び2SH14の上部の伝熱管15に、それぞれ温度計1
6,17,18を設置し、図2のような構成で温度差に
より破孔発生を検知した。ボイラ4内各部の循環ガス温
度は、入口940℃、2SH14上部890℃、1SH
13上部800℃、EVA12上部680℃、ECO1
1上部350℃、出口170℃であった。伝熱管15内
の温度は、2SH14上部440℃、1SH13上部5
00℃、EVA12上部335℃、ECO11上部32
0℃であった。循環ガスの圧力は約−150mmAq、伝熱
管15内の圧力は約120kg/cm2 Gであった。
【0014】2SH14上部に設置した温度計16,1
7,18の計測値を処理する、図2の構成の警報器24
から警報が発せられた。演算判定器19を検証したとこ
ろ、温度差演算部20の出力ΔT12=0、温度差演算部
21の出力ΔT23=225℃、温度差演算部22の出力
ΔT31=225℃であり、温度計18の近傍で破孔が発
生したと判定された。ボイラ4を停止して伝熱管15を
検査した結果、判定された位置に微小な破孔が観察され
た。なお、本発明法による警報出力の開始時には、ボイ
ラ4から異音を検知することができず、また、ボイラ入
口と出口の圧力差も検出できなかった。
【0015】
【発明の効果】本発明法は、コークス乾式消火設備にお
いて、伝熱管の各ブロック上部の部位間の温度差を検出
するので、伝熱管の破孔を、軽微なうちに確実に、早期
に検知できる。これによって、ボイラの被害を軽微なも
のにとどめ、メンテナンスに際し、作業負荷およびコス
トが軽減される。また、復旧時間を短縮して、ボイラ停
止による発電機会損失等を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法の説明図である。
【図2】本発明法の説明図である。
【図3】本発明の対象とするコークス乾式消火設備の説
明図である。
【符号の説明】
1…消火炉 2…循環ガスダクト 3…ダストキャッチャ 4…ボイラ 5…循環ガス配管 6…ブロワ 7…空気導入管 8…空気導入弁 9…給水管 10…蒸気管 11…節炭器(ECO) 12…蒸発器(EVA) 13…一次過熱器(1SH) 14…二次過熱器(2SH) 15…伝熱管 16,17,18…温度計 19…演算判定器 20,21,22…温度差演算部 23…判定部 24…警報器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤熱コークスの消火炉とボイラの間にガ
    スを循環させ、コークスを冷却し蒸気を発生させるコー
    クス乾式消火設備において、ボイラ内に複数のブロック
    を形成して配設された伝熱管の各ブロック上部の、少な
    くとも中央部と、消火炉側端部と、反対側端部の3箇所
    に温度計を設置し、各ブロック毎に、各温度計の温度差
    を検出することを特徴とするコークス乾式消火設備のボ
    イラ伝熱管異常検知方法。
JP8300795A 1995-04-07 1995-04-07 コークス乾式消火設備のボイラ伝熱管異常検知方法 Withdrawn JPH08285210A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008064412A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The ボイラーチューブリーク自動診断システム
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CN114231299A (zh) * 2020-09-09 2022-03-25 上海梅山钢铁股份有限公司 一种干熄焦锅炉爆管检测定位装置及安全控制方法

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