JP6995001B2 - ケーブル引出用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、巻回状態のケーブルであるケーブル巻を、ケーブルを引き出し可能にワイヤーロープに取り付けるためのケーブル引出用治具に関する。
従来、エレベーターの給電システム(以下、単に、給電システムという)としては、特許文献1に記載されているものがある。この給電システムは、受電装置と、給電ケーブルを備え、受電装置は、機械室や昇降路上部に設置される。給電ケーブルは、主幹ケーブルと、主幹ケーブルから所定間隔毎に分岐する分岐ケーブルを含む。
主幹ケーブルの一端部は、受電装置に電気的に接続される。主幹ケーブルは、受電装置から鉛直方向下方に延在し、各分岐ケーブルは、各階乗場に設置された複数の乗場設置装置に電気的に接続される。受電装置は、主幹ケーブル及び分岐ケーブルを介して各乗場設置装置に電力を供給する。複数の乗場装置には、乗場押釦装置や乗場表示装置が含まれる。
特開2006-182462号公報
エレベーターのリニューアル等で給電ケーブルを取り換える場合、例えば、次の手順で作業が行われる。先ず、給電ケーブルの一端部を受電装置に電気的に接続する。続いて、2人の作業員が、カゴ上に移動し、そのうちの1人が、巻回状態の給電ケーブルであるケーブル巻から主幹ケーブルを引き出し、もう1人が、主幹ケーブルや分岐ケーブルの捩じれを直しながら給電ケーブルを順次下側に送り出す。この給電ケーブルの下側への送り出しは、ケーブル巻がなくなるまで実行される。そして、その後、分岐ケーブルを、それに対応する階の乗場設置装置に電気的に接続すると、作業が完了する。
ケーブル巻から給電ケーブルを引き出すには、重量物であるケーブル巻を縦に配置しなければならない。また、給電ケーブルが捩じれた状態になっていると、分岐ケーブルを乗場設置装置に円滑に接続できず、断線を招く虞もある。また、カゴ上のスペースは非常に狭く、更には、昇降路から取り外した部品等や、工事に必要な工具等が置かれていることも多く、作業を行いにくい。
よって、ケーブル巻から給電ケーブルを引き出し、引き出した給電ケーブルの捩じれを直しながら下に送り出す作業を狭いカゴ上において1人で行うのは至難の業で、その作業には、2人の作業員が必要になる。また、この作業は、工事全体のかなりの時間を占め、更には、他の多くの作業は、この作業が終わらないと実行できない。よって、この作業に遅延が生じれは、作業時間全体の大きな遅延につながり易い。
そこで、本開示の目的は、カゴ上の1人が、ケーブル巻から円滑かつ容易にケーブルを引き出し可能となり、引き出したケーブルをその捩じれを解消しながら下方に送り出すことも容易となるケーブル引出用治具を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るケーブル引出用治具は、巻回状態のケーブルであるケーブル巻を、そのケーブル巻から前記ケーブルを引き出し可能にエレベーターのワイヤーロープに取り付けるためのケーブル引出用治具であって、前記ワイヤーロープに固定される固定部と、前記ケーブル巻を引っ掛ける引掛部と、を備える。
本発明によれば、例えば、ケーブル引出用治具の固定部をワイヤーロープに固定した上で、一端部が受電装置に電気的に接続されたケーブル巻を引掛部に引っ掛けることができる。したがって、作業員は、引掛部に掛けられたケーブル巻の他端部側を単に下側に引っ張るだけで、ケーブル巻の他端部側を順次下側に引き出すことができる。よって、カゴ上の1人の作業員が、ケーブル巻の他端部側を順次引っ張り出し、引き出したケーブルの捩じれを直しながら下側に送り出すことが容易になる。その結果、ケーブルの取替作業を1人でしかも格段に容易に実行できる。
また、本発明において、前記ケーブル巻が前記引掛部から外れるのを防止する外れ防止部を備えてもよい。
上記構成によれば、ケーブル巻が作業中に引掛部から外れることがないので、作業を安全かつ迅速に実行できる。
また、本発明において、前記引掛部は、前記ケーブル巻が掛けられる外周面を有する第1ローラ及び第2ローラを含み、更に、長尺状の平板部と、前記平板部からその法線方向に略平行に延在する第1軸部を含み、前記第1ローラが回転可能に取り付けられる第1ローラ取付部と、前記平板部の長手方向に関して前記第1軸部に間隔をおいて配置されて、前記平板部から前記法線方向に略平行に延在する第2軸部を含み、前記第2ローラが回転可能に取り付けられる第2ローラ取付部と、を備え、前記ケーブル巻は、前記第1ローラ及び前記第2ローラに跨るように回転可能に取り付けられてもよい。
上記構成によれば、ケーブル巻を、第1ローラと第2ローラに掛け渡すように配置でき、ケーブル巻からケーブルを引き出す際には、第1及び第2ローラを回動させることができる。よって、ケーブル巻からケーブルを容易かつ円滑に引き出すことができる。
また、本発明において、前記平板部が、前記長手方向に延在する1以上の長孔を有し、前記第1ローラ取付部は、前記第1軸部の一端部を含むと共に前記長孔に取り付けられる第1取付部を有し、前記第2ローラ取付部は、前記第2軸部の一端部を含むと共に前記長孔に取り付けられる第2取付部を有してもよい。
上記構成によれば、平板部に対する第1及び第2軸部の取付位置をケーブル巻の径に応じて自在に変えることができる。したがって、如何なる径のケーブル巻でも、第1ローラと第2ローラに隙間なく取り付けできる。よって、如何なる径のケーブル巻でも、ケーブル巻からケーブルを引き出す際の第1及び第2ローラの回動を円滑に実行でき、ケーブル巻からケーブルを円滑に引き出すことができる。
また、本発明において、前記第1軸部における前記平板部とは反対側の端部と前記第2軸部における前記平板部とは反対側の端部に取り付けられ、前記ケーブル巻が前記第1ローラ及び前記第2ローラから外れるのを防止する一体の外れ防止板を備えてもよい。
上記構成によれば、ケーブル巻が作業中に第1及び第2ローラから外れることがないので、作業を安全かつ迅速に実行できる。
また、本発明において、前記外れ防止板は、細長い板で構成され、前記平板部に対して前記第1軸部の延在方向に間隔をおいて対向し、前記外れ防止板は、前記外れ防止板の延在方向の両端部に端に行くにしたがって前記平板部から離れる方向に傾斜する傾斜部を有してもよい。
ケーブルが、主幹ケーブルと、そこから分岐する分岐ケーブルを有する場合、外れ防止板の全てが鉛直方向に延在していると、ケーブル巻を回転させたときに、外れ防止板に対するケーブル巻の引っ掛かりが発生し易くなる。これに対し、上記構成によれば、外れ防止板が、その延在方向の両端部に端に行くにしたがって平板部から離れる傾斜部を有する。したがって、ケーブル巻の回転中に平板部から離れる方向に飛ばされたケーブル部分を、傾斜部の形成によって生じたスペースに逃がすことができる。よって、ケーブル巻を回転させたときの外れ防止板に対するケーブルの引っ掛かりを抑制又は防止でき、ケーブル巻の回動をより円滑に実行できる。
また、本発明において、前記第1軸部における前記平板部とは反対側の端部と一体に構成され、前記ケーブル巻が前記第1ローラから外れるのを防止する第1外れ防止部と、前記第2軸部における前記平板部とは反対側の端部と一体に構成されて前記ケーブル巻が前記第2ローラから外れるのを防止する第2外れ防止部と、を備えてもよい。
上記構成によれば、別部材である外れ防止部を用意することなく、ケーブル引出用治具からのケーブル巻の離脱を防止でき、ケーブル引出用治具のワイヤーロープへの取付も容易に実行できる。更には、第1外れ防止部と第2外れ防止部との間に隙間が存在するので、一体の外れ防止板を採用する場合との比較で、外れ防止機構の材料コストを低減でき、ケーブル引出用治具を軽量化できる。
また、本発明において、前記第1外れ防止部は、前記長手方向の前記第2外れ防止部側とは反対側に行くにしたがって前記平板部から離れる方向に傾斜する傾斜部を有し、前記第2外れ防止部は、前記長手方向の前記第1外れ防止部側とは反対側に行くにしたがって前記平板部から離れる方向に傾斜する傾斜部を有してもよい。
上記構成によれば、ケーブル巻の回転中に平板部から離れる方向に飛ばされたケーブル部分を、傾斜部の形成によって生じたスペースに逃がすことができる。よって、ケーブル巻を回転させたときの外れ防止板に対するケーブルの引っ掛かりを抑制又は防止でき、ケーブル巻の回動をより円滑に実行できる。
また、本発明において、前記固定部が、前記平板部の前記長手方向の両端部の夫々に繋がると共に側面視が略L字形状のL字板部を含み、前記L字板部は、前記平板部に略平行に配置されると共にUボルト取付孔が設けられる取付板部を有し、前記固定部が、前記取付板部、前記ワイヤーロープの一部をU字スペースに収容した状態で両端部がUボルト取付孔に挿通されるUボルト、及び前記Uボルト取付孔から突出している前記Uボルトの前記両端部の夫々に締め込まれるナットを更に含んでもよい。
上記構成によれば、ケーブル引出用治具を簡易な構成で確実にワイヤーロープに固定できる。
また、本発明において、前記固定部は、楔、及び前記ワイヤーロープの一部を全周に亘って覆うと共に前記楔が挿入される楔挿入室を画定する楔室画定部材を有し、前記楔は、前記楔挿入室の内面と前記ワイヤーロープの一部の間に挿入され、前記ワイヤーロープの一部を前記楔挿入室の内面に対して摩擦力で移動不可能にしてもよい。
上記構成によれば、固定部に対してワイヤーロープに作用する静止摩擦力を大きくでき、ケーブル引出用治具をより確実にワイヤーロープに固定できる。
また、本発明において、前記引掛部は、前記楔室画定部材の外面から突出する1以上の軸部の夫々に回転可能に固定されるローラを含んでもよい。
上記構成によれば、回転可能なローラを含むケーブル引出用治具をコンパクトに構成できる。
また、本発明において、少なくとも1つの前記軸部の前記楔室画定部材側とは反対側の端部に固定されるか又は一体に構成され、前記ケーブル巻が、前記少なくとも1つの軸部に固定された前記ローラから外れるのを防止する外れ防止部を備えてもよい。
上記構成によれば、ケーブル巻が作業中にケーブル引出用治具から外れることがないので、作業を安全かつ迅速に実行できる。
本発明に係るケーブル引出用治具によれば、カゴ上の1人が、ケーブル巻から円滑かつ容易にケーブルを引き出し可能となり、引き出したケーブルをその捩じれを解消しながら下方に送り出すことも容易となる。
本発明の第1実施形態に係るケーブル引出用治具の本体部の正面図である。 上記本体部の側面図である。 上記本体部をワイヤーロープに固定する際に使用するUボルトの平面図である。 上記ケーブル引出用治具の外れ防止板の正面図である。 上記外れ防止板の側面図を含む図であり、外れ防止板の取付について説明する図である。 ワイヤーロープに対する上記ケーブル引出用治具の取付構造の側面図である。 上記取付構造の正面図である。 上記ケーブル引出用治具の全ての取付構造を示す治具一部の正面図である。 ワイヤーロープに対する上記ケーブル引出用治具の固定、及び当該治具に対するケーブル巻の固定の手順の一例について説明する図である。 ワイヤーロープに対する上記ケーブル引出用治具の固定、及び当該治具に対するケーブル巻の固定の手順の一例について説明する図である。 ワイヤーロープに対する上記ケーブル引出用治具の固定、及び当該治具に対するケーブル巻の固定の手順の一例について説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るケーブル引出用治具の第1治具を側面から見たときの側面図である。 第2実施形態のケーブル引出用治具の第2治具を側面から見たときの側面図である。 第2実施形態のケーブル引出用治具の固定部を、高さ方向に垂直な断面で切断したときの模式断面図である。 第2実施形態のケーブル引出用治具の固定部を、高さ方向に垂直な断面で切断したときの模式断面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例及び図面では、X方向は、以下で説明する第1ローラ取付部30の第1軸部31の延在方向を示し、Y方向は、以下で説明する長尺状の平板部11の幅方向を示す。また、Z方向は、ケーブル引出用治具1,101の高さ方向を示し、長尺状の平板部11の延在方向に一致する。X方向、Y方向、及びZ方向は、互いに直交する。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るケーブル引出用治具1の本体部10の正面図であり、図2は、本体部10の側面図である。また、図3は、本体部10をワイヤーロープに固定する際に使用するUボルト5の平面図である。
図1及び図2に示すように、ケーブル引出用治具(以下、単に治具という)1の本体部10は、板部材20、第1ローラ取付部30、第2ローラ取付部40、第1ローラ50、及び第2ローラ55を備える。第1ローラ取付部30と第2ローラ取付部40は、略同一であり、第1ローラ50と第2ローラ55も、略同一である。板部材20は、金属又は硬い樹脂製で構成される一体部材であり、長尺状の平板部11と、2つの第1及び第2L字状部12,13を有し、第1L字状部12は、平板部11の長手方向の一端部につながり、第2L字状部13は、平板部11の長手方向の他端部につながる。
図1に示すように、平板部11は、Z方向に延在する1以上の長孔を有する。例えば、図1に示す実施例では、平板部11は、Z方向に間隔をおいて位置すると共にZ方向に延在する2つの長孔11a,11bを含み、一方の長孔11aは、平板部11のZ方向一方側に位置し、他方の長孔11bは、平板部11のZ方向他方側に位置する。また、各長孔11a,11bは、Y方向に関して平板部11の中央部に配置される。
図2に示すように、第1L字状部12は、側面視が略L字形状の板状部であり、X方向延在部12aと、取付板部としてのZ方向延在部12bを含む。X方向延在部12aは、平板部11のZ方向一端部からX方向一方側に延在し、Z方向延在部12bは、X方向延在部12aのX方向一方側の端部からZ方向一方側に延在する。Z方向延在部12bは、平板部11に略平行に配置され、Uボルト取付孔12cを有する。
また、同様に、第2L字状部13は、側面視が略L字形状の板状部であり、X方向延在部13aと、取付板部としてのZ方向延在部13bを含む。X方向延在部13aは、平板部11のZ方向他端部からX方向一方側に延在し、Z方向延在部13bは、X方向延在部12aのX方向一方側の端部からZ方向他方側に延在する。Z方向延在部13bは、平板部11に略平行に配置され、Uボルト取付孔13cを有する。
第1ローラ取付部30は、図1に示すように、第1軸部31、1以上の転がり軸受32、及び第1ナット33を有し、図2に示すように、第2ナット34を有する。第1軸部31は、円柱状の部材であり、両端部の外周面に雄ねじを有する。また、第1軸部31の外径は、長孔11aのY方向寸法よりも小さくなっている。第1軸部31のX方向一方側は長孔11aに挿通され、第1軸部31のX方向一端部は、図2に示すように平板部11からX方向一方側に突出する。第2ナット34を第1軸部31のX方向一端部の雄ねじに締め込むことで、第1軸部31が平板部11の法線方向(X方向に一致)に延在している状態で平板部11に固定される。第1軸部31の一端部及び第2ナット34は、第1ローラ取付部30の第1取付部38を構成する。
転がり軸受32は、内輪、外輪、及び転動体を備える。内輪は、第1軸部31の外周面に外嵌固定され、外輪は、転動体を介して内輪に回転自在に取り付けられる。第1ローラ50は、外輪の外周面に外嵌されて固定され、その結果、第1軸部31に対して回転可能に固定される。第1ナット33は、第1ローラ50が外輪に固定された状態で第1軸部31の他端部に締め込まれる。これにより、第1軸部31に対する転がり軸受32の離脱等を防止する。
また、同様に、第2ローラ取付部40は、図1に示すように、第2軸部41、1以上の転がり軸受42、及び第1ナット43を有し、図2に示すように、第2ナット44を有する。第2軸部41は、円柱状の部材であり、両端部の外周面に雄ねじを有する。また、第2軸部41の外径は、長孔11bのY方向寸法よりも小さくなっている。第2軸部41のX方向一方側は長孔11bに挿通され、第2軸部41のX方向一端部は、図2に示すように平板部11からX方向一方側に突出する。第2ナット44を第2軸部41のX方向一端部の雄ねじに締め込むことで、第2軸部41が平板部11の法線方向に延在している状態で平板部11に固定される。第2軸部41の一端部及び第2ナット44は、第2ローラ取付部40の第2取付部48を構成する。
転がり軸受42は、内輪、外輪、及び転動体を備える。内輪は、第2軸部41の外周面に外嵌固定され、外輪は、転動体を介して内輪に回転自在に取り付けられる。第2ローラ55は、外輪の外周面に外嵌されて固定され、その結果、第2軸部41に対して回転可能に固定される。第1ナット43は、第2ローラ55が外輪に固定された状態で第2軸部41の他端部に締め込まれる。これにより、第2軸部41に対する転がり軸受42の離脱等を防止する。本体部10は、図3に示すUボルト5を用いて、エレベーターのワイヤーロープにZ方向に間隔をおいた2箇所で固定される。Uボルト5を用いた固定構造については、後で詳細に説明する。
次に、治具1の外れ防止板60の構造について説明する。図4は、治具1の外れ防止板60の正面図である。また、図5は、外れ防止板60の側面図を含む図であり、外れ防止板60の取付について説明する図である。外れ防止板60は、金属又は硬い樹脂で構成される一体の細長い板である。図4に示すように、外れ防止板60は、長尺状の平板部61、第1傾斜部62、及び第2傾斜部63を有し、第1傾斜部62は、平板部61の長手方向の一端部につながり、第2傾斜部63は、平板部61の長手方向の他端部につながる。
図4に示すように、平板部61は、Z方向に延在する1以上の長孔を有する。例えば、図4に示す実施例では、平板部61は、Z方向に間隔をおいて位置すると共にZ方向に延在する2つの長孔61a,61bを含み、一方の長孔61aは、平板部61のZ方向一方側に位置し、他方の長孔61bは、平板部61のZ方向他方側に位置する。また、各長孔61a,61bは、Y方向に関して平板部11の中央部に配置される。
図2に示すように、第1傾斜部62は、平板部61の延在方向の一方側に行くにしたがって平板部61から離れるように平板部61に対して鋭角θ1傾斜する。また、第2傾斜部63は、平板部61の延在方向の他方側に行くにしたがって平板部61から離れるように平板部61に対して鋭角θ2傾斜する。第1傾斜部62と第2傾斜部63は、平板部61の厚さ方向の同じ側に傾斜する。
外れ防止板60は、次のように本体部10に固定される。詳しくは、図1に示すように、第1軸部31は、X方向他方側の端部にねじ孔37を有し、第2軸部41は、X方向他方側の端部にねじ孔47を有する。図5に示すように、ボルト67の軸部を、矢印Aで示す方向に平板部61の厚さ方向における傾斜部62,63の傾斜側から長孔61aに挿入し、更に、長孔61aを通過した軸部先端側を第1軸部31のねじ孔37に締め込む。また、同様に、ボルト68の軸部を、矢印Bで示す方向に平板部61の厚さ方向における傾斜部62,63の傾斜側から長孔61bに挿入し、更に、長孔61aを通過した軸部先端側を第2軸部41のねじ孔47に締め込む。このボルト67,68の締め込みにより、外れ防止板60が、軸部31,41に固定される。
次に、ワイヤーロープ7に対する治具1の固定等について説明する。治具1は、鉛直方向に延在するワイヤーロープ7に固定される。図6~図11は、ワイヤーロープ7に対する治具1の固定、及び治具1に対するケーブル巻8の固定の手順の一例について説明する図である。図6は、ワイヤーロープ7に対する治具1の取付構造の側面図であり、図7は、図6に示す取付構造の正面図である。先ず、図6及び図7を参照して、Uボルト5(図3も参照)を水平面に略平行に配置した後、ワイヤーロープ7の一部をUボルト5の内部スペースに収容する。その後、Uボルト5の2つの端部5aを第1L字状部12のUボルト取付孔12c(図1参照)に挿通し、ナット19をUボルト5の各端部5aに設けられた雄ねじに締め込む。このようにして、第1L字状部12のZ方向延在部12bを、Uボルト5及び2つのナット19を用いてワイヤーロープ7に固定する。図8、すなわち、治具1の全ての取付構造を示す治具一部の正面図に示すように、Uボルト5を用いたワイヤーロープ7に対する第1及び第2L字状部12,13の取付は、治具1のZ方向両端部で同様に実行され、治具1は、2箇所でワイヤーロープ7に固定される。第1及び第2L字状部12,13、2つのUボルト5、及び4つのナット19は、治具1の固定部29を構成する。本実施例によれば、Uボルト5と2つのナット19を用いて、治具1の本体部10をワイヤーロープ7に固定するので、治具1を簡易な構成かつ確実にワイヤーロープ7に固定できる。なお、図6~図8に示す例では、ローラ取付部30,40及びローラ50,55が仮固定されている状態の板部材20をワイヤーロープ7に固定している。しかし、板部材20は、ローラ取付部30,40及びローラ50,55が固定されていない状態でワイヤーロープ7に固定されてもよい。
次に、図9に示すように、板部材20に対するローラ取付部30,40の取付位置の位置調整を行う。詳しくは、先ず、ローラ取付部30,40にローラ50,55を固定する。また、巻回状態のケーブルであるケーブル巻8(図10参照)の直径(内径)a(図10参照)を、定規等を用いて大雑把に測定する。そして、第1ローラ50のZ方向一方側の端から第2ローラ55のZ方向他方側の端までの距離b(図9参照)が、ケーブル巻8の内径aよりも僅かに小さくなるように、第1ローラ取付部30を長孔11aに固定し、第2ローラ取付部40を長孔11bに固定する。なお、長孔11a,11bへのローラ取付部30,40の固定は、板部材20をワイヤーロープ7に固定する前に行ってもよい。
続いて、図10に示すように、ケーブル巻8を、第1及び第2ローラ50,55に掛け渡すように取り付ける。仮に、ケーブル巻8のX方向寸法が大きくて、ケーブル巻8の一部が、第1及び第2ローラ50,55からX方向にはみ出す場合には、ケーブル巻8を内径が大きくなると共にX方向寸法が小さくなるように巻き直す。又は、治具1は、複数のローラ取付部30,40及びローラ50,55のセットを備えてもよく、複数のローラ取付部30,40及びローラ50,55のセットは、互いに軸方向長さが異なってもよい。そして、ケーブル巻8のX方向寸法に対応する適切な軸方向長さのローラ取付部30,40及びローラ50,55のセットを板部材20に固定するようにしてもよい。また、図10に示す例では、ケーブル巻8におけるケーブル9の引き出し位置が下側になっているが、作業性が良くなる場合には、ケーブル巻8におけるケーブル9の引き出し位置を上側にしてもよい。
最後に、図11に示すように、上述の方法で、外れ防止板60を、ローラ取付部30,40の軸部31,41に固定する。図11に示すように、ワイヤーロープ7に対する治具1の固定、及び治具1に対するケーブル巻8の固定は、1人の作業員3が、カゴ4におけるカゴ上のスペース6で行う。治具1及びケーブル巻8を適切に固定した後、作業員3は、ケーブル巻8から単にケーブル9をその捻じれを直しながら引き出すだけで作業を実行できる。作業員3がケーブル巻8から矢印C方向にケーブル9を引き出すと、ケーブル巻8が矢印Dで示す方向に回転する。この回転により、ケーブル9をケーブル巻8から円滑に引き出すことができる。なお、図11には、ケーブル9が、主幹ケーブル9aと、主幹ケーブル9aから分岐する1つの分岐ケーブル9bを有する様子が図示されている。しかし、ケーブル9は、各階毎に複数の分岐ケーブル9bを有してもよく、それら複数の分岐ケーブル9bによって、例えば、乗場押釦、乗場ドアのスイッチ、乗場表示、及び制御を行う電源部等に電力を供給してもよい。
以上、上記第1実施形態によれば、治具1の固定部29をワイヤーロープ7に固定した上で、一端部が受電装置に電気的に接続されたケーブル巻8を引掛部である第1及び第2ローラ50,55に引っ掛けることができる。したがって、作業員は、引掛部に掛けられたケーブル巻8の他端部側を単に下側に引っ張るだけで、ケーブル巻8の他端部側を順次下側に引き出すことができる。よって、カゴ上の1人の作業員が、ケーブル巻8の他端部側を順次引っ張り出し、引き出したケーブル9の捩じれを直しながら下側に送り出すことができ、治具1を用いない場合との比較において、ケーブル9の取替作業を1人でしかも格段に容易に実行できる。
また、引掛部は、固定部29に対して静止するローラ取付部30,40に対して回転可能に取り付けられる第1及び第2ローラ50,55を含む。したがって、ケーブル巻8を、第1及び第2ローラ50,55に掛け渡すように取り付けでき、ケーブル巻8からケーブル9を引き出す際には、第1及び第2ローラ50,55を回動させることができる。よって、ケーブル巻8からケーブル9を格段に容易かつ円滑に引き出すことができる。
また、平板部11が、長手方向に延在する1以上の長孔11a,11bを有し、第1ローラ取付部30の第1取付部38が、長孔11aに取り付けられ、第2ローラ取付部40の第2取付部48が、第1取付部38に対してZ方向に間隔をおいた状態で長孔11bに取り付けられる。したがって、平板部11に対する軸部31,41の取付位置をケーブル巻8の径に応じて自在に変動できる。よって、如何なる径のケーブル巻8でも、第1ローラ50と第2ローラ55に隙間なく取り付けできる。その結果、如何なる径のケーブル巻8でも、ケーブル巻8からケーブル9を円滑に引き出すことができ、治具1の汎用性を高くできる。
また、治具1が、ケーブル巻8が第1及び第2ローラ50,55から外れるのを防止する外れ防止板60を備えるので、ケーブル巻8が作業中に離脱することがなく、作業を安全かつ迅速に実行できる。
更には、ケーブル9が、主幹ケーブル9aと、そこから分岐する分岐ケーブル9bを有するので、外れ防止板60の全てが鉛直方向に延在していると、ケーブル巻8を回転させたときに、外れ防止板60に対するケーブル巻8の引っ掛かりが発生し易くなる。これに対し、上記構成によれば、外れ防止板60が、その延在方向の両端部に端に行くにしたがって平板部61から離れる傾斜部62,63を有する。したがって、ケーブル巻8の回転中に平板部61から離れる方向に飛ばされたケーブル部分を、傾斜部62,63の形成によって生じたスペースに逃がすことができる。よって、ケーブル巻8を回転させたときの外れ防止板60に対するケーブル9の引っ掛かりを抑制又は防止でき、ケーブル巻8の回動をより円滑に実行できる。
なお、第1実施形態では、平板部11が、長手方向に延在する1以上の長孔11a,11bを有し、第1及び第2ローラ取付部30,40が、長孔11a,11bに固定位置を変動可能に取り付けられる場合について説明した。しかし、平板部は、長孔を有さなくてもよく、第1及び第2ローラ取付部の夫々の軸部は、平板部と一体に構成されてもよい。又は、平板部にZ方向に間隔をおいて2以上のねじ孔を設けてもよい。そして、第1及び第2ローラ取付部の夫々の軸部の一方側端部の外周面に設けた雄ねじを、平板部のいずれかのねじ孔に締め込むことで、第1及び第2ローラ取付部を平板部に固定してもよい。
(第2実施形態)
次に、図12~図15を用いて、第2実施形態に係る治具101について説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同一の構成に第1実施形態と同一の参照番号を付して説明を省略する。また、第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果及び変形例についての説明を省略する。また、第2実施形態では、X方向は、以下に示すローラ160,195の延在方向を示し、Z方向は、治具101の高さ方向を示し、Y方向は、X方向及びZ方向に直交する方向を示す。第2実施形態でも、X方向、Y方向、及びZ方向は、互いに直交する。
図12及び図13は、第2実施形態の治具101を説明するための図であり、図12は、治具101の第1治具110を側面から見たときの側面図であり、図13は、治具101の第2治具180を側面から見たときの側面図である。
図12及び図13を参照して、治具101は、第1治具110と、第2治具180を備える。第1治具110、及び第2治具180は、鉛直方向に延在するワイヤーロープ7に取り付けられる。第1治具110は、第2治具180に対してZ方向に間隔をおいた状態で第2治具180よりも上側に固定される。図12及び図13に示すように、第2治具180は、第1治具110との比較において、外れ防止部190の傾斜部182の傾斜方向のみが異なる。第2治具180の構成については、第1治具110の構成を説明した後に簡単に触れる。
図12に示すように、第1治具110は、固定部120、ローラ取付部140、及びローラ160を備える。固定部120は、楔室画定部材121と、楔126を含む。楔室画定部材121は、図14及び図15、すなわち、XY切断面における固定部120の模式断面図に示すように、断面コ字状の本体部122、蝶番123、及び扉部124を有する。扉部124は、本体部122のY方向一方側に位置する側壁部122bに蝶番123を介して固定され、本体部122のX方向一方側の開口128を開閉する。図14に示すように、扉部124が開いた状態で、ワイヤーロープ7を、本体部122のコ字状のスペース内に収容し、その後、図15に示すように、扉部124を閉じる。
本体部122のY方向他方側に位置する側壁部122cには、ねじ孔122dが設けられる。図15に示すように、扉部124は、扉部124が閉じた状態で側壁部122cのX方向先端側を外側から覆う取付部129を有する。取付部129は、扉部124が閉じた状態においてY方向から見たときねじ孔122dに重なる部分にねじ孔129aを有する。ねじ159を、ねじ孔129a及びねじ孔122dに締め込むと、取付部129が側壁部122cに固定され、本体部122及び扉部124が、楔挿入室131を画定する。
図12に示すように、楔挿入室131は、Z方向に貫通する。楔126を、手で押さえ、本体部122のZ方向一方側(第1治具110の設置状態で鉛直方向下側)に設けられた引張部137を下側に引っ張る。この引張で、楔126が、楔挿入室131の内面177とワイヤーロープ7の一部の間に挿入され、ワイヤーロープ7の一部が楔挿入室131の内面177に対して摩擦力で移動不可能になる。このようにして、固定部120を、ワイヤーロープ7に対して固定する。
ローラ取付部140は、第1ローラ取付部30と類似の構造を有する。本体部122は、YZ平面に略平行に配置される平板部122aを有する。ローラ取付部140は、軸部141が平板部122aに溶接等によって離脱不可能に固定されて平板部122aと一体に構成される点のみが、第1ローラ取付部30と異なる。ローラ160は、ローラ取付部140の転がり軸受(図示せず)の外輪に外嵌固定される。
第1治具110は、更に、外れ防止部150を有する。外れ防止部150は、平板部151と、傾斜部152を含む。傾斜部152は、平板部151の板端部から平板部151に傾斜するように延在する。平板部151、及び軸部141は、ねじ孔を有する。平板部151の延在方向が、楔室画定部材121の高さ方向に一致している状態で、ボルト155を、平板部151のねじ孔及び軸部141のねじ孔に締め込む。このようにして、外れ防止部150をローラ取付部140に取り付ける。第1治具110がワイヤーロープ7に適切に固定されると、傾斜部152は、Z方向上方に行くにしたがって楔室画定部材121からX方向に離れるように延在する。
第2治具180では、傾斜部182がZ方向下方に行くにしたがって楔室画定部材121からX方向に離れるように延在するように、外れ防止部190がローラ取付部191の軸部192に取り付けられる点が、第1治具110と異なる。図示しないケーブル巻を、第1治具110のローラ160と第2治具180のローラ195に掛け渡す。その状態で、第1治具110をワイヤーロープ7に適切に固定する。その後、ケーブル巻が張った状態になるまで、第2治具180を下方に移動する。ケーブル巻が張った状態で、第2治具180をワイヤーロープ7に固定すると、ワイヤーロープ7に対する治具101及びケーブル巻の設置が完了する。
第2実施形態によれば、楔126によって、ワイヤーロープ7を楔挿入室131の内面に対して摩擦力で移動不可能にするので、固定部120に対してワイヤーロープ7に作用する静止摩擦力を大きくでき、治具101をより確実にワイヤーロープ7に固定できる。また、ローラ取付部140が、固定部120と一体に構成されるので、治具101をコンパクトに構成できる。また、治具101が、ローラ160,195から外れるのを防止する外れ防止部150,190を有するので、ケーブル巻が作業中にローラ160,195から外れることがなく、作業を安全かつ迅速に実行できる。
なお、第2実施形態では、治具101が、第1治具110と、第2治具180を備える場合について説明したが、治具は、第1治具110のみで構成されてもよい。また、外れ防止部150,190が、ローラ取付部140,191の軸部141,192に固定される場合について説明したが、外れ防止部は、ローラ取付部の軸部と一体に構成されてもよい。
また、実施例の冒頭で述べたように、第1実施形態の治具1の一部構成と、第2実施形態の治具101の一部とを組み合わせて、変形例を構築してもよい。例えば、第1実施形態の軸部31,41に外れ防止板60を固定する代わりに、第2実施形態で説明した外れ防止部150,190を固定してもよい。又は、第1実施形態の軸部31,41と第2実施形態の外れ防止部150,190が一体となった構成でもよい。
本変形例によれば、外れ防止部150と外れ防止部190との間に隙間が存在するので、一体の外れ防止板60を採用する場合との比較で、外れ防止機構の材料コストを低減でき、治具101を軽量化できる。また、第1実施形態の軸部31,41と第2実施形態の外れ防止部150,190が一体となった構成の場合、治具からのケーブル巻の離脱を防止でき、更には、治具のワイヤーロープへの取付も容易に実行できる。
また、第1及び第2実施形態とは異なり、治具は、引掛部からのケーブル巻の離脱を防止する外れ防止部又は外れ防止板に、ケーブル巻の引っ掛かりを軽減する傾斜部を有さなくてもよい。また、治具は、引掛部からのケーブル巻の離脱を防止する外れ防止部又は外れ防止板を有さなくてもよい。また、引掛部は、1つのみのローラを含んでもよく、3以上ローラを含んでもよい。また、引掛部は、軸部に回動可能なローラを有さなくてもよく、引掛部は、例えば、治具を適切に設置状態した状態で、水平方向に突出する1以上の円柱軸部で構成されてもよい。また、この場合に、1以上の軸部のうちの少なくとも1つに、外れ防止部を固定又は一体に構成してもよく、外れ防止部は、傾斜部を有してもよく、有さなくてもよい。
1,101 治具、 7 ワイヤーロープ、 8 ケーブル巻、 9 ケーブル、 11 平板部、 12 第1L字状部、 12b,13b Z方向延在部、 12c,13c Uボルト取付孔、 13 第2L字状部、 11a,11b 長孔、 19 ナット、 29,120 固定部、 30 第1ローラ取付部、 31 第1軸部、 38 第1取付部、 40 第2ローラ取付部、 41 第2軸部、 48 第2取付部、 50 第1ローラ、 55 第2ローラ、 60 外れ防止板、 62 第1傾斜部、 63 第2傾斜部、 121 楔室画定部材、 126 楔、 131 楔挿入室、 141,192 軸部、 150,190 外れ防止部、 152,182 傾斜部、 160,195 ローラ、 177 楔挿入室の内面。

Claims (12)

  1. 巻回状態のケーブルであるケーブル巻を、そのケーブル巻から前記ケーブルを引き出し可能にエレベーターのワイヤーロープに取り付けるためのケーブル引出用治具であって、
    前記ワイヤーロープに固定される固定部と、
    前記ケーブル巻を引っ掛ける引掛部と、
    を備える、ケーブル引出用治具。
  2. 前記ケーブル巻が前記引掛部から外れるのを防止する外れ防止部を備える、請求項1に記載のケーブル引出用治具。
  3. 前記引掛部は、前記ケーブル巻が掛けられる外周面を有する第1ローラ及び第2ローラを含み、
    更に、長尺状の平板部と、
    前記平板部から前記平板部の法線方向に略平行に延在する第1軸部を含み、前記第1ローラが回転可能に取り付けられる第1ローラ取付部と、
    前記平板部の長手方向に関して前記第1軸部に間隔をおいて配置されて、前記平板部から前記法線方向に略平行に延在する第2軸部を含み、前記第2ローラが回転可能に取り付けられる第2ローラ取付部と、を備え、
    前記ケーブル巻は、前記第1ローラ及び前記第2ローラに跨るように回転可能に取り付けられる、請求項1に記載のケーブル引出用治具。
  4. 前記平板部が、前記長手方向に延在する1以上の長孔を有し、
    前記第1ローラ取付部は、前記第1軸部の一端部を含むと共に前記長孔に取り付けられる第1取付部を有し、
    前記第2ローラ取付部は、前記第2軸部の一端部を含むと共に前記長孔に取り付けられる第2取付部を有する、請求項3に記載のケーブル引出用治具。
  5. 前記第1軸部における前記平板部とは反対側の端部と前記第2軸部における前記平板部とは反対側の端部に取り付けられ、前記ケーブル巻が前記第1ローラ及び前記第2ローラから外れるのを防止する一体の外れ防止板を備える、請求項3又は4に記載のケーブル引出用治具。
  6. 前記外れ防止板は、細長い板で構成され、前記平板部に対して前記第1軸部の延在方向に間隔をおいて対向し、
    前記外れ防止板は、前記外れ防止板の延在方向の両端部に端に行くにしたがって前記平板部から離れる方向に傾斜する傾斜部を有する、請求項5に記載のケーブル引出用治具。
  7. 前記第1軸部における前記平板部とは反対側の端部と一体に構成され、前記ケーブル巻が前記第1ローラから外れるのを防止する第1外れ防止部と、
    前記第2軸部における前記平板部とは反対側の端部と一体に構成されて前記ケーブル巻が前記第2ローラから外れるのを防止する第2外れ防止部と、を備える請求項3又は4に記載のケーブル引出用治具。
  8. 前記第1外れ防止部は、前記長手方向の前記第2外れ防止部側とは反対側に行くにしたがって前記平板部から離れる方向に傾斜する傾斜部を有し、前記第2外れ防止部は、前記長手方向の前記第1外れ防止部側とは反対側に行くにしたがって前記平板部から離れる方向に傾斜する傾斜部を有する、請求項7に記載のケーブル引出用治具。
  9. 前記固定部が、前記平板部の前記長手方向の両端部の夫々に繋がると共に側面視が略L字形状のL字板部を含み、
    前記L字板部は、前記平板部に略平行に配置されると共にUボルト取付孔が設けられる取付板部を有し、
    前記固定部が、前記取付板部、前記ワイヤーロープの一部をU字スペースに収容した状態で両端部がUボルト取付孔に挿通されるUボルト、及び前記Uボルト取付孔から突出している前記Uボルトの前記両端部の夫々に締め込まれるナットを更に含む、請求項3乃至8のいずれか1つに記載のケーブル引出用治具。
  10. 前記固定部は、楔、及び前記ワイヤーロープの一部を全周に亘って覆うと共に前記楔が挿入される楔挿入室を画定する楔室画定部材を有し、
    前記楔は、前記楔挿入室の内面と前記ワイヤーロープの一部の間に挿入され、前記ワイヤーロープの一部を前記楔挿入室の内面に対して摩擦力で移動不可能にする、請求項1に記載のケーブル引出用治具。
  11. 前記引掛部は、前記楔室画定部材の外面から突出する1以上の軸部の夫々に回転可能に固定されるローラを含む、請求項10に記載のケーブル引出用治具。
  12. 少なくとも1つの前記軸部の前記楔室画定部材側とは反対側の端部に固定されるか又は一体に構成され、前記ケーブル巻が、前記少なくとも1つの軸部に固定された前記ローラから外れるのを防止する外れ防止部を備える、請求項11に記載のケーブル引出用治具。
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