JP6994800B1 - 動物患者用電子カルテシステム、プログラム及び情報共有支援方法 - Google Patents

動物患者用電子カルテシステム、プログラム及び情報共有支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グループ経営をしている動物病院において、カルテ情報の共有が可能な動物患者用電子カルテシステムを提供する。【解決手段】本発明による動物患者用電子カルテシステムは、複数の動物病院端末を備える動物患者用電子カルテシステムであって、動物病院端末の夫々に関連付けられた動物患者用電子カルテ情報を記憶する記憶部と、一の動物病院端末から他の動物病院端末に対する情報共有リクエストを受け付ける受付部と、前記情報共有リクエストに応じて、前記一の動物病院端末に関連付けられている前記動物患者用電子カルテ情報を前記他の動物病院端末に共有する共有部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、動物患者用電子カルテシステムに関する。
動物用の電子カルテが用いられている(特許文献1参照)。
特開2015-069578号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムにはカルテ情報の共有については開示がない。グループ経営をしている動物病院において、カルテ情報の共有が可能な動物患者用電子カルテシステムが望まれている。
そこで、本発明では、グループ経営をしている動物病院において、カルテ情報の共有が可能な動物患者用電子カルテシステムを提供することを目的とする。
本発明によれば、
複数の動物病院端末を備える動物患者用電子カルテシステムであって、
動物病院端末の夫々に関連付けられた動物患者用電子カルテ情報を記憶する記憶部と、
一の動物病院端末から他の動物病院端末に対する情報共有リクエストを受け付ける受付部と、
前記情報共有リクエストに応じて、前記一の動物病院端末に関連付けられている前記動物患者用電子カルテ情報を前記他の動物病院端末に共有する共有部と、を備える
動物患者用電子カルテシステム。
が得られる。
本発明によれば、グループ経営をしている動物病院において、カルテ情報の共有が可能な動物患者用電子カルテシステムを提供することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る電子カルテシステムの概略構成を示す図である。 図1に示したサーバ端末の記憶部の動物患者データベースに格納されている動物患者用電子カルテ情報のデータツリーを示す図である。 図1に示した動物患者データベースの構成例である。 図1に示した動物病院端末のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態の電子カルテシステムによって動物患者用電子カルテ情報を共有する流れを説明するフローチャートの一例である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
[項目1]
複数の動物病院端末を備える動物患者用電子カルテシステムであって、
動物病院端末の夫々に関連付けられた動物患者用電子カルテ情報を記憶する記憶部と、
一の動物病院端末から他の動物病院端末に対する情報共有リクエストを受け付ける受付部と、
前記情報共有リクエストに応じて、前記一の動物病院端末に関連付けられている前記動物患者用電子カルテ情報を前記他の動物病院端末に共有する共有部と、を備える
動物患者用電子カルテシステム。
[項目2]
項目1に記載の動物患者用電子カルテシステムであって、
前記記憶部は、前記動物患者用電子カルテ情報に含まれるそれぞれの項目ごとに閲覧権限又は編集権限を関連付けて記憶しており、
前記共有部は、前記閲覧権限又は編集権限に従って、前記一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する前記他の動物病院端末による操作を受け付ける
動物患者用電子カルテシステム。
[項目3]
項目2に記載の動物患者用電子カルテシステムであって、
前記記憶部は、前記他の動物病院端末を利用可能なユーザの情報が前記ユーザの情報ごとに閲覧権限又は編集権限を関連付けて記憶する
動物患者用電子カルテシステム。
[項目4]
項目2または3に記載の動物患者用電子カルテシステムであって、
前記記憶部は、前記一の動物病院端末を利用可能なユーザの情報が前記ユーザの情報ごとに閲覧権限又は編集権限を関連付けて記憶しており、
前記共有部は、前記閲覧権限又は編集権限に従って、前記一の動物病院端末による操作を受け付ける
動物患者用電子カルテシステム。
<概略>
本発明の実施の形態に係る動物患者用電子カルテシステム(以下、「電子カルテシステム」とも呼ぶ。)は、特に、動物病院内において獣医師等の獣医療従事者その他の作業者又は動物患者の飼い主等(以下、「獣医師等」と包括して呼ぶ。)によって操作可能な端末による操作を受け付けるように構成される。
本発明の実施の形態に係る電子カルテシステムは、主として、複数の動物病院の複数の獣医師等から電子カルテシステムに動物患者用電子カルテ情報の閲覧や編集のリクエストがなされた場合に、動物病院及び/または獣医師等のユーザ属性に応じて動物患者用電子カルテ情報の閲覧や編集の制限を行うことで、それらのユーザ属性に応じた適正な開示範囲で情報を提供することを可能にするものである。
本発明の実施の形態に係る電子カルテシステムは、特に、来院前後に取得される情報を含む動物患者に関する情報である動物患者情報を含む動物患者用電子カルテ情報が格納された動物患者データベースが利用可能に構成される。動物患者データベースに格納された動物患者用電子カルテ情報の動物患者情報の各々の情報には、閲覧及び/または編集が可能なユーザ属性が権限情報として関連付けられる。
本実施形態に係る電子カルテシステムは、システムにアクセスしたユーザの属性と、動物患者データベースに格納された動物患者情報の各々の情報に関連付けられた権限情報とを参照し、ユーザ属性に応じて動物患者情報の各々を選択的にユーザに共有する。
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電子カルテシステムの概略構成を示す図である。
図1に示す本実施形態に係る電子カルテシステム1は、複数の動物病院端末300からのアクセスを受け付け、動物患者情報を動物病院端末300に提供して共有するカルテ共有サーバ端末100(以下、「サーバ端末100」とも呼ぶ。)を備える。サーバ端末100と複数の動物病院端末300とは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク200を介して通信可能に構成される。
カルテ共有サーバ端末100は、それを管理する事業者のデータセンターに設置してもよいし、あるいは、電子カルテシステム1を利用する複数の動物病院のいずれかの動物病院の施設内に設置してもよい。サーバ端末100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
動物病院端末300は、動物病院が管理し、上述したユーザが利用する、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。特に、院内において簡易に携行可能なことや、動物患者等の毛等が触れる環境を考慮すると、所謂タブレット端末が好ましい。
また、衛生面の観点からも、音声認識機能によって入力操作が可能とされることが好ましい。この場合、当該音声認識機能にあっては、特に獣医療分野における専門用語や略語等の認識に特化されることが好ましい。
本実施形態では、電子カルテシステム1は、動物病院端末300を利用してサーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末100自身にユーザが操作を行う機能を備えても良いし、サーバ端末100において実行されるプログラムの全部または一部を、動物病院端末300にインストールすることで、サーバ端末100により実行される機能の全部または一部を、当該動物病院端末300によって実行されてもよい。
<サーバ端末100のハードウェア構成>
図1に示すように、サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
通信部110は、通信ネットワークを介して動物病院端末300と通信を行うための通信インタフェースであり、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の種々の通信プロトコルを採用することが可能である。
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のストレージ等から構成される。また、記憶部120は、他の端末との通信内容を一時的に記憶する。
さらに記憶部120は、動物患者用電子カルテ情報が格納された動物患者データベース122を含む。動物患者用電子カルテ情報は、飼い主情報と、各飼い主毎の動物患者情報と、各動物患者毎の動物患者情報とを含む。動物患者データベース122は、本実施形態に係る電子カルテシステム1が管理する動物患者の現在及び過去の動物患者情報を格納する。動物患者データベース122に格納される動物患者用電子カルテ情報には、一の動物病院のみならず、複数の動物病院のグループ経営やグループ管理がされている場合には他の動物病院の動物患者の情報が含まれてもよい。動物患者データベース122の詳細については後述する。
さらに、記憶部120は、電子カルテユーザインターフェース(図示せず)を構成するアイコン等のグラフィック表現を行うためのデータ、電子カルテインターフェースを構成する各情報を表示するために必要なテキストデータ、電子カルテインターフェースのレイアウトを決定するためのレイアウト決定用データ、入力内容を基に診断情報を推奨するための診断情報推奨プログラム等、各種データまたはプログラムを格納することができる。なお、各データを格納したデータベース(図示せず)が、記憶部120外に構築されてもよい。
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130は、その機能モジュールとして、受付部132と、データ処理部134と、画面生成部136とを有する。これらの受付部132、データ処理部134及び画面生成部136は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
受付部132は、動物病院端末300のディスプレイ等において表示されるウェブ画面等のユーザインターフェースを介して獣医師等が入力を行うことで所定の要求指示を行ったときに、動物病院端末300から通信部110を介してその要求指示を受け付ける。そのような要求指示の一つとして、受付部132は、動物病院端末300からの動物患者データベース122の動物患者用電子カルテ情報の共有(閲覧や編集)のリクエストを受け付ける。
データ処理部134は、獣医師等から受信した要求に基づいて、所定のデータ処理を実行する。特に、受付部132が動物患者用電子カルテ情報の共有(閲覧や編集)のリクエストを受け付けた場合には、データ処理部134は、その共有リクエストに応じて動物患者用電子カルテ情報の少なくとも一部を選択的に動物病院端末300へ共有する共有部としても機能する。
画面生成部136は、動物病院端末300に表示されるユーザインターフェースを構成するための画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザインターフェースを生成する。画面生成部136に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
なお、例えば、サーバ端末100が動物患者用電子カルテ情報をウェブページ上に表示するように構成されている場合には、動物病院端末300はウェブブラウザを用いて動物患者用電子カルテ情報を表示操作部320上に提示するように構成される。また、サーバ端末100に記憶されている動物患者用電子カルテ情報の閲覧・編集が可能な専用のアプリケーションが動物病院端末300にインストールされている場合には、動物病院端末300の表示操作部320上に表示されるそのアプリケーションの画面に動物患者用電子カルテ情報が提示される。
<動物患者データベース122の詳細>
図2は、図1に示したサーバ端末100の記憶部120の動物患者データベース122に格納されている動物患者用電子カルテ情報のデータツリーを示す図である。図3は、動物患者データベース122の構成例である。
図2に示すように、動物患者データベース122には動物病院毎に動物患者用電子カルテ情報のデータツリーが構成される。各々の動物病院はそれぞれにIDが割り当てられる。それらの動物病院IDは動物病院端末300に割り当てられる動物病院IDと一致する。よって、動物患者用電子カルテ情報は各動物病院の動物病院端末300に関連付けられる。動物患者データベース122には、どの動物病院が同じグループに属するかを示すグループ情報が各動物病院に付与されて記憶される。
各動物病院の次の階層には、飼い主毎にフォルダが設けられる。各々の飼い主フォルダには固有の飼い主IDが割り当てられる。さらに、各飼い主の次の階層には動物患者毎にフォルダが設けられる。各々の動物患者フォルダには固有の動物患者IDが割り当てられる。各々の動物患者フォルダの次の階層には、動物患者情報を格納するフォルダが診察・検査などが行われた日付毎に設けられている。
動物患者データベース122に含まれる各動物患者情報は、例えば、図3に示されるような情報が含まれる。本実施の形態における動物患者データベース122は、動物患者に動物患者IDと飼い主IDとが関連付けて管理される。ここで、同一の飼い主IDに対して複数の動物患者IDが関連付けられることも起こり得る。
動物患者毎のカルテデータは、受診日毎に管理される。例えば、動物患者ID1000で識別されるユーザの電子カルテデータとして、名前、性別、種別、サイズ等の動物患者基本情報502、問診情報503、身体所見情報504、現病歴情報505、検査履歴情報506、診断履歴情報507、処置履歴情報508、投薬履歴情報509、処方履歴情報510、メモ512、及び動物患者の動画/画像等の情報513、会計情報514が含まれる。ここで、動物患者基本情報502、問診情報503及びペットの動画/画像等の情報513の入力内容は、携帯端末から受信されたデータで構成されてもよい。一方、身体所見情報等それ以外の動物患者情報は動物病院端末300から受信されたデータで構成することができ、また、獣医師等の担当者が、動物患者の飼い主から取得した情報に基づいて動物病院端末300に入力することで受信されたデータで構成することができる。
特に、上述した動物患者基本情報502は、当該動物患者が該当する動物種情報を含む。動物種情報の例としては、イヌ、キツネ、タヌキ、フェネック、ネコ、ハムスター、モルモット、ハツカネズミ、シマリス、タイワンリス、プレーリードッグ、モモンガ、ウサギ、サル、ミニブタ、フェレット、スカンク、ロバ、ウマ(ミニチュアホース、ファラベラ)、九官鳥、ジュウシマツ、セキセイインコ、オカメインコ、ワカケホンセイインコ、文鳥、鳩、ミズガメ、リクガメ、ヤモリ、トカゲ、ヘビ、ワニ、カエル、サンショウウオ、金魚、錦鯉、熱帯魚、エビ、カブトムシ、クワガタムシ、スズムシ、水生昆虫、カマキリ、クモ、サソリ、サソリモドキ、ウデムシ、ヒヨケムシ、ムカデ、ヤスデなどが例示されるがこの限りではない。更に、イヌにおいても、犬種(犬の品種)等の下位概念が存在し得る。
問診情報503は、飼い主から取得する主観的な情報(主訴)である。例えば、「ご飯をあまり食べていない」「足に擦り傷ができている」「太ってきた」「元気がない」「鼻水が出ている」等であり、飼い主が所有する動物を見たときに観察される症状である。問診情報503は、動物病院に来院した際に問診表や問診用端末等を利用して飼い主から取得してもよいし、飼い主が所有する携帯端末等で事前に入力してもらい取得してもよい。
身体所見情報504は、動物病院等において獣医師等が調べることができ、客観的な数値で表せる身体情報である。例えば「体重」「体温」「心拍」「呼吸数」等であり、以下に説明する現病歴情報505とともに必要な検査を抽出するために必要な情報である。
現病歴情報505は、獣医師等が聴取した主観的な情報である。現病歴情報505は、上述した問診情報503と同一になる場合も多いが、例えば「喉が赤い」というように飼い主だけでは実際に確認するのが困難な項目も含まれる。また、問診情報503では「血尿が出ている」という情報が取得されたとしても、獣医師等によって診察したところ「肛門から出血している」という現病歴が聴取されることもある。
検査履歴情報506は、少なくとも当該動物患者が過去に受けた検査の履歴を含む。検査履歴には、過去の通院において受けたことのある検査や、検診において受けたことのある検査などを含めることができる。その際に、検査に対する反応(嫌がったかどうか等、検査自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶してもよい。当該情報は、検査をレコメンドする際の重要な指標になり得るからである。検査候補は、炎症検査、生化学検査、心機能検査、内分泌機能検査、アレルギー検査、感染症検査、微生物検査、形態学的検査と言ったように目的別にカテゴリ化されてもよいし、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、細胞診検査、内視鏡検査(胃カメラ、直腸鏡)、CT検査(画像検査)、病理検査のように検査の特性に応じてカテゴリ化されてもよい。
診断履歴情報507は、少なくとも当該動物患者が過去に受けた診断の履歴を含む。過去に罹患した具体的な疾患名や怪我等の情報を含めることができる。診断履歴には、過去の通院において疑われた診断に関する情報を含めてもよい。
処置履歴情報508及び投薬履歴情報509は、当該動物患者が過去に受けた処置履歴/投薬履歴情報を含む。この場合においても、当該対応に対する反応(嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶してもよい。項目としては、肛門腺処置、爪切処置、足裏処置、耳処置、毛抜き、眼科処置、歯科処置、エリザベスカラー・腹帯など、鍼灸処置、留置、便出し、抜糸、消毒、酸素処置、催吐処置、緊急蘇生処置、水抜き、強制給餌、洗浄、圧排、マッサージ、マイクロチップ、トリミング、カテーテル、リハビリ、手術、麻酔、入院、注射、輸血、点滴、検査、放射線治療、各種ドック、介護、衛生処置、シャンプー、しつけ、サプリメント、おやつ、避妊、去勢、ノミダニ駆除、狂犬病薬、ワクチン、フード、内用薬、点耳薬、点鼻薬、点眼薬、外用薬(軟膏・クリーム)、外用薬(消毒薬・スプレー)、外用薬、フィラリア予防などが例示できるがこの限りではない。
処方履歴情報510は、当該動物患者が過去に処方された薬剤等の情報を含む。この場合、自宅にて処方された薬剤を服用できたか否か、嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報をユーザの携帯端末を介して取得してもよい。
本実施形態では、例えば下記の表1に示すように、動物患者データベース122に含まれる各動物患者情報の上記情報毎に、それらの情報へのアクセスを求めるユーザの属性に応じてそれらの情報の閲覧権限及び編集権限を示す情報が関連付けられている。なお、表1に示す各動物患者情報の上記情報毎に関連付けられた閲覧権限及び編集権限を示す情報はあくまで一例であり、閲覧権限及び編集権限を示す情報の関連付けはこの例に限られず、適宜行うことが可能である。
Figure 0006994800000001
表1において、「〇」は閲覧ないし編集が可能であることを示し、「-」は閲覧制限ないし編集制限がかけられていることを示す。「閲覧」が可能である情報は、ユーザが使用する動物病院端末300の操作表示部320に表示される画面中にその情報が提示され、さらにそれが「編集」可能である場合にはユーザは動物病院端末300の操作表示部320を用いてその情報の変更、追加等を編集することが可能である。これらの閲覧制限及び編集制限に関する情報は、例えば、動物患者情報の上記の各々の情報に対して閲覧制限及び編集制限に関するフラグ、すなわち、閲覧制限フラグ及び編集制限フラグを設けておき、それらの各々のフラグをオフ(制限無し)またはオン(制限有り)に設定することで関連付けることが可能である。この場合、閲覧制限フラグはオフ値「0」又はオン値「1」に設定され、編集制限フラグもオフ値「0」又はオン値「1」に設定される。
このような閲覧権限及び編集権限を示す情報の関連付けは、例えば、同一の動物病院のフォルダで管理される全ての飼い主及び全ての動物患者の動物患者情報に対して一律に共通して適用してもよいし、飼い主毎に一律に共通して適用されるようにカスタマイズしてもよい。また、動物患者毎に一律に共通して適用されるようにカスタマイズしてもよいし、あるいは日付毎に個別にカスタマイズしてもよい。
なお、表1に示す例では獣医師による各情報の閲覧制限及び編集制限が一律に関連付けられているが、獣医師の専門、すなわち、動物種あるいは動物種のグループ等に応じて閲覧制限及び編集制限の関連付けをカスタマイズしてもよい。
<動物病院端末300のハードウェア構成>
図4は、図1に示した動物病院端末300のハードウェア構成を示す図である。
図4に示されるように、動物病院端末300は、通信部310と、表示操作部320と、記憶部330と、制御部340とを備える。なお、当該構成は一例であり、その他の構成を備えてもよい。
通信部310は、ネットワークを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP等の種々の通信プロトコルを採用することが可能である。
表示操作部320は、ユーザが指示を入力し、制御部340からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、動物病院端末300がタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部320は、記憶部330に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である動物病院端末300により実行される。
記憶部330は、各種制御処理や制御部340内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM、その他ストレージ等から構成される。また、記憶部330は、他の端末との通信内容を一時的に記憶する。
制御部340は、記憶部330に記憶されるプログラムを実行することにより、動物病院端末300の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
本実施形態においては、動物病院端末300の記憶部330には、例えば下記の表2に示すように、その動物病院端末300を利用可能なユーザの情報が記憶される。
Figure 0006994800000002
上記に示したユーザ情報の例において、端末ID「A001」は動物病院Aにおいて使用される端末番号「001」を示す。これにより、電子カルテシステム1においては、その動物病院端末300が動物病院Aに属する端末番号「001」の端末であると識別される。
さらに、上記の例では、ユーザ毎にユーザID、ユーザ氏名、属性、パスワードが記憶される。ユーザが動物病院端末300の利用を開始する際には、そのユーザに割り当てられたユーザIDとパスワードを動物病院端末300に入力してログインする。これにより、動物病院端末300を使用するユーザが識別される。ユーザ情報にはそのユーザの属性が含まれる。本実施形態ではユーザ属性には例えば「獣医師」「看護師」「事務員」が含まれるが、ユーザ属性はこれに限定されない。これらのユーザ属性はこのような文字表記ではなく、それぞれに割り振られた任意の識別子を用いて識別するようにしてもよい。
特に、ユーザ属性「獣医師」は、獣医師であるその獣医師の専門を示すサブ情報を含むことが好ましい。サブ情報としては、その獣医師が診察・処置可能な個別の動物種(後述するようなイヌ、ネコなどの動物種)を示す情報であってもよいし、それに加えて、あるいはそれに代えて、それらの動物種の上位概念となる動物種のグループ(鳥類、爬虫類など)を示す情報であってもよい。それらのサブ情報も、それぞれに割り振られた任意の識別子を用いて表記してもよい。
なお、ユーザ情報として記憶されるのは上述した情報に限られず、ユーザの電話番号や電子メールアドレスなどの他の情報を含んでもよい。
<処理のフロー>
図5は、本実施形態に係る電子カルテシステム1によって動物患者用電子カルテ情報を共有する流れを説明するフローチャートの一例である。
(第1のシナリオ)
本実施形態に係る電子カルテシステム1によって動物患者情報を共有する流れについて、最初に、動物病院Aと同じグループに属する動物病院Bの獣医師が、動物病院Bの動物病院端末300(ID_B001)を用いて動物病院Aの飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを求めるシナリオを用いて説明する。
ステップS101
まずステップS101において、動物病院Bの獣医師は、動物病院Bの動物病院端末300(ID_B001)でサーバ端末100にアクセスし、動物病院Aの飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを要求し、サーバ端末100の受付部132がそのアクセス要求を受け付ける。
サーバ端末100において、同じグループに属する動物病院Bの動物病院端末300に動物病院Aの動物患者用電子カルテ情報全般にアクセスする権限が付与されている場合には、獣医師は動物患者データベース122の動物病院Aのフォルダを検索して飼い主Aの動物患者Aを特定し、その動物患者情報へのアクセスを要求する操作を行う。このアクセス要求は、例えば、動物病院端末300の表示操作部320の画面に表示された動物患者Aのフォルダを示すアイコンを選択する操作によって行うことができる。
これに対し、サーバ端末100において、動物病院Bの動物病院端末300には動物病院Aの動物患者用電子カルテ情報全般にアクセスする権限が付与されていない場合には、例えば、獣医師が動物病院端末300で動物患者AのIDを入力してこれをサーバ端末100に送信することで、その動物患者情報へのアクセスを要求する操作を行う。動物病院Bの獣医師等は、例えば、動物患者Aの精密検査やセカンドオピニオン等のために二次診療側の動物病院Bへ来た飼い主Aの求めに応じて、一次診療側の動物病院Aに連絡して動物病院Aから動物患者AのIDの開示を受けるか、あるいは、動物患者AのIDを動物病院Aから予め取得した飼い主Aからその開示を受けることによって、動物患者AのIDを取得することができる。
あるいは、動物病院Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスするためのURLを飼い主Aが予め取得しておき、動物病院Bの動物病院端末300でそのURLを入力することで、サーバ端末100の動物患者データベース122に記憶されている動物病院Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスが許可されるようにしてもよい。この場合、飼い主はURLを示す二次元バーコード(QRコード(登録商標)等)を予め取得して自身の携帯端末等に保存しておき、携帯端末の画面に二次元バーコードを表示して動物病院Bの動物病院端末300にその二次元バーコードを読み取らせることで動物病院端末300にURL情報を入力し、動物病院Bの動物病院端末300からサーバ端末100の動物患者データベース122に記憶されている動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスできるようにしてもよい。
動物患者AのIDやその動物患者用電子カルテ情報へアクセスするためのURL、あるいはそのQRコード(登録商標)は、ある動物病院の獣医師が他の動物病院への紹介状を作成するときにその紹介状に記載することで、他の動物病院に開示することもできる。
なお、動物患者AのIDやその動物患者用電子カルテ情報へアクセスするためのURL、あるいはそのQRコード(登録商標)を用いて動物病院端末300からサーバ端末100の動物患者データベース122に記憶されている動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスが要求された場合には、サーバ端末100の制御部130は動物病院端末300に対し、アクセス要求がなされた当該動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報のみへのアクセスを許可するように構成される。これにより、飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを要求する動物病院端末300が、同じ飼い主Aの他の動物患者や他の飼い主の動物患者の動物患者用電子カルテ情報へアクセスすることが制限される。
ステップS102
次に、ステップS102において、上記アクセス要求を受けたサーバ端末100のデータ処理部134は、アクセス要求元の動物病院端末300のIDに基づいて、その動物病院端末300に共有する動物患者用電子カルテ情報を特定する。このシナリオでは、動物病院Bは動物病院Aと同じグループ内に属する。サーバ端末100のデータ処理部134は、動物病院端末300のIDと動物患者データベース122に記憶されているグループ情報とを参照して、動物病院Bが動物病院Aと同じグループ内に属することを特定し、次に、表1の「グループ内動物病院」において規定された閲覧制限及び編集制限に従って、アクセス要求元の動物病院端末300に共有する情報を特定する。
ステップS103
そして、ステップS103において、サーバ端末100のデータ処理部134は、特定した共有情報をアクセス要求元の動物病院端末300に送信して共有する。共有された情報は、動物病院端末300の表示操作部320に表示される動物患者用電子カルテの画面に提示される。表1の「グループ内動物病院」において規定された閲覧制限及び編集制限によれば、一例として、グループ内動物病院は動物患者基本情報を閲覧可能であるので、動物病院端末300の表示操作部320上に表示される動物患者用電子カルテ画面内には動物患者基本情報が提示される。一方、一例として、問診情報はグループ内動物病院には閲覧制限がかけられているので、動物病院端末300の表示操作部320上に表示される動物患者用電子カルテ画面内には問診情報は提示されない。この場合、動物病院端末300上の動物患者用電子カルテ画面において、問診情報の項目欄には、例えば「閲覧することができません」等の閲覧制限を示すメッセージが提示されてもよいし、あるいは、何も情報を提示せず空欄としてもよい。
このように、本実施形態に係る電子カルテシステム1によれば、動物病院端末300を用いた獣医師からのリクエストに応じて動物患者用電子カルテ情報が開示される。さらには、その動物病院端末300を使用するユーザの属性に従って動物患者用電子カルテ情報が選択的に開示されるため、例えば本シナリオのように同一病院ではないが同じグループに属する病院からのリクエストの場合に、対象とする動物患者の動物患者用電子カルテ情報のうち、同じグループ内の他の動物病院には提供可能な情報に限って共有することが可能となる。
情報の共有を受けた他の動物病院の獣医師は、その動物患者用電子カルテ情報を参照することで、元の動物病院でそれまでにその患者動物に行われてきた診察や処置等の履歴を理解したうえで、適切な診察、検査、処置などを行うことができる。あるいは、元の動物病院で既に実施されていた検査を再度実施するような無駄を防ぐことができる。
また、動物病院グループ内に検査に特化した動物病院がある場合、グループ内の動物病院に受診しに来た患者動物の検査を、その検査に特化した動物病院で一元的に実施することが行われうる。この場合、本実施形態に係る電子カルテシステム1によれば、検査に特化した動物病院で検査を実施して生成された動物患者用電子カルテ情報を、患者動物が受診しに来た動物病院やグループ内の他の動物病院から閲覧・編集することが可能になる。
なお、上記では獣医師が動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを要求した場合に表1の「グループ内動物病院」において規定された閲覧制限及び編集制限に従って情報を共有する例を説明したが、「グループ内動物病院」についても獣医師等の属性、すなわち、獣医師、看護師、事務員に応じて閲覧制限及び編集制限が個別に設定されている場合には、獣医師等がログインした動物病院端末300(ID_B001)からサーバ端末100に送信されるユーザ属性情報に応じて、動物病院端末300に共有する情報を特定してもよい。
(第2のシナリオ)
本実施形態に係る電子カルテシステム1によって動物患者用電子カルテ情報を共有する流れについて、次に、動物病院Aと同じグループに属していない、グループ外の動物病院Xの獣医師が、動物病院Xの動物病院端末300を用いて動物病院Aの飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを求めるシナリオを用いて説明する。
そのようなケースとしては、動物患者Aが夜間や居住地から離れた場所で急に具合が悪くなった場合に、いつも診察を受けている動物病院やそれと同じグループの動物病院で診察を受けることができない等の緊急の理由で、動物病院Aと同じグループに属していないグループ外の動物病院Xで診察を受けるという場面が考えられる。
ステップS101
まずステップS101において、動物病院Bの獣医師は、動物病院Xの動物病院端末300でサーバ端末100にアクセスし、動物病院Aの飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを要求し、サーバ端末100の受付部132がそのアクセス要求を受け付ける。
動物病院Xは動物病院Aと同じグループに属していないので、サーバ端末100の制御部130は、動物患者データベース122に記憶されているグループ情報に基づいて、グループ外の動物病院からのアクセス要求であることを認識する。この場合は、サーバ端末100において、動物病院Xの動物病院端末300がサーバ端末100の動物患者データベース122にアクセスする権限は付与されていない。本例における電子カルテシステム1では、例えば、動物病院Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスするためのURLを飼い主Aがサーバ端末100からあらかじめ取得しておき、動物病院Xの動物病院端末300でそのURLを入力することで、サーバ端末100の制御部130が動物病院Xの動物病院端末300に対して動物病院Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスが許可されるように構成される。そのため、飼い主Aが動物病院Aを介してサーバ端末100からあらかじめ取得しておいた動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスするためのURLを動物病院Xで提示し、動物病院Xの獣医師が動物病院Xの動物病院端末300にそのURLを入力することで、動物病院Xの動物病院端末300から動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスすることができる。
なお、上記ではURLを用いて動物患者用電子カルテ情報へアクセスする例を示したが、これに代えて、例えばサーバ端末100がURLを示すQRコード(登録商標)等の二次元バーコードを出力可能に構成される場合には、飼い主はその二次元バーコードを予め取得して自身の携帯端末に保存しておき、動物病院Xの動物病院端末300にその二次元バーコードを読み取らせることで動物病院端末300にURL情報を入力し、動物病院Xの動物病院端末300から動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へアクセスできるようにしてもよい。
ステップS102
次に、ステップS102において、上記アクセス要求を受けたサーバ端末100のデータ処理部134は、その動物病院端末300に共有する動物患者用電子カルテ情報を特定する。このシナリオでは、動物病院Xは動物病院Aと同じグループ内に属していない。サーバ端末100のデータ処理部134は、動物患者データベース122に記憶されているグループ情報に基づいて、動物病院Xが動物病院Aと同じグループ内に属していないことを特定し、次に、表1の「グループ外」の動物病院において規定された閲覧制限及び編集制限に従って、アクセス要求元の動物病院端末300に共有する情報を特定する。
ステップS103
そして、ステップS103において、サーバ端末100のデータ処理部134は、特定した共有情報をアクセス要求元の動物病院端末300に送信して共有する。共有された情報は、動物病院端末300の表示操作部320に表示される動物患者用電子カルテの画面に表示される。
表1に示すように、グループ外の動物病院に共有される情報項目は、同一の動物病院内や同じグループの動物病院に共有される情報項目に比べて少ない。これは、動物患者がグループ外の動物病院で受診することは原則として緊急時に限られるので、グループ外の動物病院で診察や処置を行うのに必要十分な情報のみを提供し、それ以外の情報が不用意にグループ外の動物病院に提供されないようにするためである。
(第3のシナリオ)
本実施形態に係る電子カルテシステム1によって動物患者情報を共有する流れについて、動物病院端末300を操作する獣医師等の属性、すなわち、獣医師、看護師、事務員等に応じて情報の閲覧制限及び編集制限の条件が異なる場合のシナリオを用いて説明する。ここでは、動物病院Aの獣医師等が動物病院Aの動物病院端末300(ID_A001)を用いて動物病院Aの飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを求めるシナリオを用いて説明する。
ステップS101
まずステップS101において、動物病院Aの獣医師等は、動物病院Aの動物病院端末300(ID_A001)でサーバ端末100にアクセスし、動物病院Aの飼い主Aの動物患者Aの動物患者用電子カルテ情報へのアクセスを要求し、サーバ端末100の受付部132がそのアクセス要求を受け付ける。
このシナリオでは、サーバ端末100においては、動物病院Aの動物病院端末300には動物病院Aの動物患者用電子カルテ情報全般にアクセスする権限が付与されている。したがって、獣医師等は動物患者データベース122の動物病院Aのフォルダを検索して飼い主Aの動物患者Aを特定し、その動物患者情報へのアクセスを要求する操作を行う。このアクセス要求は、例えば、動物病院端末300の表示操作部320の画面に表示された動物患者Aのフォルダを示すアイコンを選択する操作によって行うことができる。
ステップS102
次に、ステップS102において、上記アクセス要求を受けたサーバ端末100のデータ処理部134は、アクセス要求元の動物病院端末300のIDおよび動物病院端末300にログインしてこれを使用している獣医師等の属性情報に基づいて、その動物病院端末300に共有する動物患者用電子カルテ情報を特定する。サーバ端末100のデータ処理部134は、動物病院端末300を参照して、同一の動物病院Aの動物病院端末300からのアクセス要求であることを特定し、次に、動物病院端末300から送られた獣医師等の属性情報を参照して、表1の「同一動物病院」において規定された属性と一致する閲覧制限及び編集制限に従って、アクセス要求元の動物病院端末300に共有する情報を特定する。表1の「同一動物病院」において規定されているように、獣医師等の属性、すなわち、獣医師、看護師、事務員等に応じて情報の閲覧制限及び編集制限の条件が異なるように設定される。これにより、動物病院内での職種に応じて閲覧や編集できる情報を制限することができるので、飼い主及び患者動物に関する情報管理をより適切に行うことが可能になる。
なお、上述したように獣医師の専門、すなわち、動物種あるいは動物種のグループ等に応じて閲覧制限及び編集制限の関連付けが設定されてデータベース122に記憶されている場合には、サーバ端末100のデータ処理部134は、動物病院端末300から送られた獣医師の属性情報に含まれるサブ情報、すなわち、その獣医師が診察・処置可能な個別の動物種を示す情報や、それらの動物種の上位概念となる動物種のグループを示す情報等を参照して、その獣医師に共有すべき情報を特定するようにしてもよい。これにより、例えば、動物患者Aがその獣医師の専門でない動物種である場合に、所定の情報項目について閲覧や編集の権限を制限することで、獣医師の専門外の動物種の動物患者の診察等を抑制したり、あるいは、専門外の獣医師による知見に基づいて動物患者用電子カルテ情報の編集が行われることを未然に防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、動物病院端末300からの動物患者データベース122の動物患者用電子カルテ情報の共有(閲覧や編集)のリクエストを受け付けることを共有の条件としていたが、一方の動物病院から他方の動物病院(グループ経営に属する者か否かわ問わない)への動物患者用電子カルテ情報の共有(閲覧や編集)は、リクエストがない場合にも行うこととしてもよい。即ち、共有の条件を予め設定するなどしておき、当該条件に合うと判断した動物病院についてはリクエストがあってもなくても、動物患者用電子カルテ情報の全部又は一部を共有することとしてもよい。
以上のような電子カルテシステムを提供することにより、複数の動物病院の各々の動物患者の動物患者用電子カルテ情報を一元的に管理し、かつ複数の動物病院の獣医師等が共有することが可能になる。このようにして、グループ経営をしている動物病院において、カルテ情報の共有が可能な動物患者用電子カルテシステムを提供することができる。
さらに、獣医師等の属性、すなわち、獣医師及びその専門、看護師、事務員等に応じて動物患者用電子カルテ情報の情報項目毎に閲覧権限や編集権限を設定できるようすることで、獣医師等の属性に応じて必要十分な範囲での情報開示を行うことが可能となる。
これにより、飼い主及び動物患者の情報管理を適切に行うとともに、動物患者用電子カルテ情報の内容が本来それにアクセスすべきでないユーザによって不用意に変更されてしまうような事態を未然に防ぐことが可能になる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
1 動物患者用電子カルテシステム
100 カルテ共有サーバ端末
110 通信部
120 記憶部
122 動物患者データベース
130 制御部
132 受付部
134 データ処理部(共有部)
136 画面生成部
200 通信ネットワーク
300 動物病院端末
310 通信部
320 表示操作部
330 記憶部
340 制御部

Claims (6)

  1. 複数の動物病院端末と通信可能に接続される動物患者用電子カルテシステムであって、
    前記動物病院端末の夫々に関連付けられた動物患者用電子カルテ情報と、前記動物病院端末を利用可能な獣医師が専門とする動物種に応じた閲覧権限又は編集権限とを記憶する記憶部と、
    一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する他の動物病院端末からリクエストを受け付ける受付部と、
    前記リクエストに応じて、前記の動物病院端末を利用する前記獣医師が専門とする前記動物種に対応する閲覧権限又は編集権限に従って、前記他の動物病院端末による前記一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する操作を受け付ける共有部と、を備える
    動物患者用電子カルテシステム。
  2. 請求項1に記載の動物患者用電子カルテシステムであって、
    前記記憶部は、前記動物患者用電子カルテ情報に含まれるそれぞれの項目ごとに閲覧権限又は編集権限を関連付けて記憶している
    動物患者用電子カルテシステム。
  3. 請求項2に記載の動物患者用電子カルテシステムであって、
    前記記憶部は、前記他の動物病院端末を利用可能なユーザの情報を前記ユーザの情報ごとに閲覧権限又は編集権限を関連付けて記憶する
    動物患者用電子カルテシステム。
  4. 請求項2または3に記載の動物患者用電子カルテシステムであって、
    前記記憶部は、前記一の動物病院端末を利用可能なユーザの情報を前記ユーザの情報ごとに閲覧権限又は編集権限を関連付けて記憶しており、
    前記共有部は、前記閲覧権限又は編集権限に従って、前記一の動物病院端末による操作を受け付ける
    動物患者用電子カルテシステム。
  5. 複数の動物病院端末からのアクセスを受け付けて動物患者情報を前記動物病院端末の夫々に提供して共有するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記動物病院端末の夫々に関連付けられた動物患者用電子カルテ情報と、前記動物病院端末を利用可能な獣医師が専門とする動物種に応じた閲覧権限又は編集権限とを記憶するステップと、
    一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する他の動物病院端末からリクエストを受け付けるステップと、
    前記リクエストに応じて、前記の動物病院端末を利用する前記獣医師が専門とする前記動物種に対応する閲覧権限又は編集権限に従って、前記他の動物病院端末による前記一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する操作を受け付けるステップと、を実行させるためのプログラム。
  6. 複数の動物病院端末からのアクセスを受け付けて動物患者情報を前記動物病院端末の夫々に提供して共有するコンピュータによる情報共有支援方法であって、
    前記動物病院端末の夫々に関連付けられた動物患者用電子カルテ情報と、前記動物病院端末を利用可能な獣医師が専門とする動物種に応じた閲覧権限又は編集権限とを記憶するステップと、
    一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する他の動物病院端末からリクエストを受け付けるステップと、
    前記リクエストに応じて、前記の動物病院端末を利用する前記獣医師が専門とする前記動物種に対応する閲覧権限又は編集権限に従って、前記他の動物病院端末による前記一の動物病院端末に関連付けられた前記動物患者用電子カルテ情報に対する操作を受け付けるステップと、を含む、情報共有支援方法。
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吉田動物病院グループ 奈良動物医療センター,2014年02月14日,https://web.archive.org/web/20140214045738/http://www.yoshida-vets.com/center/

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