WO2022123734A1 - 診断支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】動物医療に従事する獣医師の信用度を定量化して提供することのできる診断支援システムを構築すること。 【解決手段】本開示の診断支援システムは、獣医師の信用度を評価するための評価指標を示す定量データを前記獣医師の識別情報に関連付けて記憶する定量データ記憶部と、前記獣医師の診断を希望する動物患者を保有する飼主に関連する飼主端末から、前記定量データの取得要求を受け付ける定量データ取得要求受付部と、前記取得要求を受け付けた場合に、前記定量データ記憶部から前記定量データを読み出して対応する前記識別情報と共に前記飼主端末に提供する定量データ提供部と、を備える。

Description

診断支援システム
 本開示は、診断支援システムに関する。
 近年、様々な診断支援の内容又は種別としての診断支援コンテンツを用いることが提案されている。その一例として、特許文献1には、診断に関する所見の定量化を目的として特徴量を算出する診断支援システムが開示されている。
 特許文献1に開示された診断支援システムでは、生体内における血管像による画像データに基づいて算出された血管面積比を示す数値が血管像の走行に関する定量的な評価値として表示される。
特開2007-61638号公報
 上記のように、従来の診断支援システムでは、定量評価できるものが生体内における血管に限られていた。例えば、日常生活において、医療機関を利用する患者には、その医療機関に所属する医療従事者の信用度を予め知っておきたいというニーズが存在する。このようなニーズおよび当該ニーズに応える具体的な構成について、特許文献1には何ら示されていない。
 特に動物を患者とする診療の場合、人間の診療とは異なり、動物種又は個体差によって適応できる検査、診断、処置、投薬及び処方が根本的に異なることから、このような傾向は顕著に現れ得る。
 そこで、本開示は、動物医療に従事する獣医師の信用度を定量化して提供することのできる診断支援システムを構築することを一つの目的とする。
 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、下記の構成により、獣医師の信用度を定量化して提供することのできる診断支援システムを構築することができることを見出し、本発明を完成した。
 すなわち、本開示は、獣医師の信用度を評価するための評価指標を示す定量データを前記獣医師の識別情報に関連付けて記憶する定量データ記憶部と、前記獣医師の診断を希望する動物患者を保有する飼主に関連する飼主端末から、前記定量データの取得要求を受け付ける定量データ取得要求受付部と、前記取得要求を受け付けた場合に、前記定量データ記憶部から前記定量データを読み出して対応する前記識別情報と共に前記飼主端末に提供する定量データ提供部と、を備える、診断支援システムを提供する。
 本開示によれば、動物医療に従事する獣医師の信用度を定量化して提供することのできる診断支援システムを構築することができる。
本開示の一実施形態に係る診断支援システム1の構成例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る仲介端末50を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る仲介端末50のソフトウェア構成例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る電子カルテDB500の一例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る定量データの一例を示す図である。 本開示の一実施形態に係る診断支援システム1による処理の流れの一例を概略的に示す図である。
 本開示の実施形態の内容を列記して説明する。本開示は、以下のような構成を備える。
[項目1]《定量データを飼主に提供》
 獣医師の信用度を評価するための評価指標を示す定量データを前記獣医師の識別情報に関連付けて記憶する定量データ記憶部と、
 前記獣医師の診断を希望する動物患者を保有する飼主に関連する飼主端末から、前記定量データの取得要求を受け付ける定量データ取得要求受付部と、
 前記取得要求を受け付けた場合に、前記定量データ記憶部から前記定量データを読み出して対応する前記識別情報と共に前記飼主端末に提供する定量データ提供部と、
 を備える、
診断支援システム。
[項目2]《診断履歴/トレーニング履歴/症例別/病院単位でも評価可》
 項目1に記載の診断支援システムであって、
 前記評価指標は、前記獣医師の診断履歴、前記獣医師が行う獣医療行為に係るトレーニング履歴、前記獣医師により過去に診断された動物の症例並びにその種類、前記獣医師が所属する病院名、の少なくとも何れかを含む、
診断支援システム。
[項目3]《お医者さんドットコム》
 項目1又は項目2に記載の診断支援システムであって、
 前記動物患者の症例に関連する検索条件の入力を前記飼主端末から受け付ける検索条件受付部と、
 前記検索条件受付部が入力を受け付けた検索条件に基づいて、前記定量データ記憶部に含まれる定量データを検索する定量データ検索部と、
 前記定量データ検索部により検索された定量データを対応する前記獣医師の識別情報と紐付けて前記飼主端末に提示する定量データ提示部と、
 を備える、
診断支援システム。
[項目4]《検索条件の具体的内容》
 項目3に記載の診断支援システムであって、
 前記検索条件は、前記動物患者の患者名、診断回数、診断履歴の少なくとも何れかを含む、
診断支援システム。
[項目5]《先生への感謝の言葉》
 項目1乃至項目4の何れか一項に記載の診断支援システムであって、
 前記獣医師への謝意をその内容として含む飼主データを前記飼主端末から吸い上げて格納する飼主データ記憶部を備え、
 前記定量データ提供部は、
 前記定量データの取得要求を受け付けた場合に、前記定量データ記憶部から読み出した前記定量データ並びに対応する前記識別情報と共に、前記飼主データ記憶部から読み出した謝意を前記飼主端末に提供する、
診断支援システム。
<実施の形態の詳細>
 以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<概要>
 本開示の実施の形態に係る診断支援システムは、例えば、動物病院等の医療施設に勤務する獣医師の信用度を定量化して、動物患者を保有する飼主に開示する仕組みの標準化又は平準化を図るものである。
 図1は、本開示の一実施形態に係る診断支援システム1の構成例を示す図である。図示するように、本実施形態に係る診断支援システム1は、動物患者を保有する飼主K1に関連する飼主端末10と、第1の獣医師V1に関連する第1の獣医師端末20と、第2の獣医師V2に関連する第2の獣医師端末30と、第3の獣医師V3に関連する第3の獣医師端末40と、各端末を仲介する仲介端末50と、を備える。
 飼主端末10と、第1の獣医師端末20と、第2の獣医師端末30と、第3の獣医師端末40と、仲介端末50とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、本構成、並びに、獣医師の人数は一例であり、ある構成が他の構成を兼ね備えていたり、他の構成が含まれていたりしてもよい。
 なお以下では、獣医師V1、V2、V3を特に区別して説明する必要がない場合には、単に獣医師と略記する。
 本実施形態においてネットワークNWはインターネットを想定している。ネットワークNWは、例えば、公衆電話回線網、携帯電話回線網、無線通信網、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
 飼主端末10は、動物患者の飼主K1が操作する端末である。例えば、飼主端末10は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等であり得る。
 第1の獣医師端末20は、第1の獣医師V1が所有する又は貸与されている端末である。第1の獣医師端末20は、第1の獣医師V1により操作され得る。例えば、第1の獣医師端末20は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等であり得る。
 第2の獣医師端末30は、第2の獣医師V2が所有する又は貸与されている端末である。第2の獣医師端末30は、第2の獣医師V2により操作され得る。例えば、第2の獣医師端末30は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等であり得る。
 第3の獣医師端末40は、第3の獣医師V3が所有する又は貸与されている端末である。第3の獣医師端末40は、第2の獣医師V2により操作され得る。例えば、第2の獣医師端末30は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ又はパーソナルコンピュータ等であり得る。
 仲介端末50は、動物患者を保有する飼主K1に関連する飼主端末10と、動物患者の受入先となる病院に配備された獣医師端末20、30、40と、を仲介する端末として動作する。仲介端末50は、例えば、動物病院において直接的に管理されてもよいし、動物病院を経営する組織、少なくとも一の動物病院に係る診断支援システム1を提供するサービサーにおいて管理されてもよい。
 ここでの病院とは、ある建物の一室と言った小規模の病院から、一つの敷地内に複数の病棟が配置された大規模病院、さらには、複数地域に分散した系列病院を含む病院グループであってよい。病院グループの場合、電子カルテは、グループ内の病院毎に分散して配置され得る。仲介端末50は、例えば、ワークステーション又はパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
<ハードウェア構成>
 図2は、本実施形態に係る仲介端末50を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータは、少なくとも、制御部51、メモリ52、ストレージ53、通信部54及び入出力部55等を備える。これらはバス56を通じて相互に電気的に接続される。
 制御部51は、仲介端末50全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部51は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、ストレージ53に格納されメモリ52に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
 メモリ52は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリ又はHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ52は、制御部11のワークエリア等として使用され、また、仲介端末50の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
 ストレージ53は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ53に構築されていてもよい。
 通信部54は、仲介端末50をネットワークNWに接続する。通信部54は、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Wi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、近距離または非接触通信等の方式で、外部機器と直接またはネットワークアクセスポイントを介して通信する。
 入出力部55は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
 バス56は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
 本実施形態に係る飼主端末10、第1の獣医師端末20、第2の獣医師端末30、第3の獣医師端末40を実現するコンピュータ又はスマートフォン等の端末のハードウェア構成は、図2に示す仲介端末50のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
<ソフトウェア構成>
 図3は、本実施形態に係る仲介端末50のソフトウェア構成例を示す図である。仲介端末50は、電子カルテDB500、定量データ記憶部501、定量データ取得要求受付部502、定量データ提供部503、検索条件受付部504、定量データ検索部505、定量データ提示部506、飼主データ記憶部507を備える。
 電子カルテDB500は、メモリ52及びストレージ53が提供する記憶領域の一部として実現され得る。なお、電子カルテDB500は、仲介端末50以外の一または複数のサーバが提供する外部の記憶領域の一部として実現されてもよい。各部501~507は、制御部51がストレージ53に記憶されているプログラムをメモリ52に読み出して実行することにより実現され得る。
 電子カルテDB500は、動物患者の電子カルテ情報を管理するためのデータベースである。図4は、本実施形態に係る電子カルテDB500の一例を示す図である。図4に示すように、電子カルテ情報は、例えば、動物患者を一意に特定する識別子である動物患者IDと関連づけて管理される。また、動物患者毎の電子カルテ情報は、受診日毎に管理される。
 電子カルテ情報に含まれる項目には、図4に示すように、動物情報、問診情報、身体所見、病歴、検査情報、診断情報、処置/投薬情報、処方情報、メモ、画像情報などがある。
 動物情報には、当該動物患者が該当する動物種情報が含まれる。動物種情報の例としては、イヌ、キツネ、タヌキ、フェネック、ネコ、ハムスター、モルモット、ハツカネズミ、シマリス、タイワンリス、プレーリードッグ、モモンガ、ウサギ、サル、ミニブタ、フェレット、スカンク、ロバ、ウマ(ミニチュアホース、ファラベラ)、九官鳥、ジュウシマツ、セキセイインコ、オカメインコ、ワカケホンセイインコ、文鳥、鳩、ミズガメ、リクガメ、ヤモリ、トカゲ、ヘビ、ワニ、カエル、サンショウウオ、金魚、錦鯉、熱帯魚、エビ、カブトムシ、クワガタムシ、スズムシ、水生昆虫、カマキリ、クモ、サソリ、サソリモドキ、ウデムシ、ヒヨケムシ、ムカデ、ヤスデなどが例示されるがこの限りではない。更に、イヌにおいても、犬種(犬の品種)等の下位概念が存在し得る。動物情報は、診察カルテ情報、入院カルテ情報及び手術カルテ情報の全てに含まれうる。
 問診情報は、飼い主から取得する主観的な情報(主訴)である。例えば、「ご飯をあまり食べていない」「足に擦り傷ができている」「太ってきた」「元気がない」「鼻水が出ている」等であり、飼い主が所有する動物を見たときに観察される症状である。問診情報は、動物病院に来院した際に問診表又は問診用端末等を利用して飼い主から取得することとしてもよいし、飼い主が所有する携帯端末等で事前に入力してもらい取得することとしてもよい。入院時及び手術時においても問診は行われ、入院カルテ情報及び手術カルテ情報にも問診情報は含まれうる。
 身体所見は、動物病院等において獣医師等が調べることができ、客観的な数値で表せる身体情報である。例えば「体重」「体温」「心拍」「呼吸数」等である。
 病歴とは、獣医師等が聴取した主観的な情報である。病歴は、上述した問診情報と同一になる場合も多いが、例えば「喉が赤い」というように飼い主だけでは実際に確認するのが困難な項目も含まれている。また、問診情報では「血尿が出ている」という情報が取得されたとしても、獣医師等によって診察したところ「肛門から出血している」という現病歴が聴取されることもある。
 検査情報には、少なくとも当該動物患者が過去に受けた検査の内容を含んでいる。検査情報には、過去の通院、入院又は手術において受けたことのある検査、検診において受けたことのある検査などを含めることができる。その際に、検査に対する反応(嫌がったかどうか等、検査自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶することとしてもよい。
 診断情報には、少なくとも当該動物患者が過去に受けた診断の履歴が含まれている。診断情報には、過去に罹患した具体的な疾患名又は怪我等の情報を含めることができる。診断情報には、過去の通院、入院又は手術において疑われた診断に関する情報を含めてもよい。
 処置/投薬情報には、当該動物患者が過去に受けた処置または投薬に関する情報を含んでいる。処置/投薬情報には、処置または投薬に対する反応(嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶することとしてもよい。処置の内容としては、例えば、肛門腺処置、爪切処置、足裏処置、耳処置、毛抜き、眼科処置、歯科処置、エリザベスカラー・腹帯など、鍼灸処置、留置、便出し、抜糸、消毒、酸素処置、催吐処置、緊急蘇生処置、水抜き、強制給餌、洗浄、圧排、マッサージ、マイクロチップ、トリミング、カテーテル、リハビリ、手術、麻酔、入院、注射、輸血、点滴、検査、放射線治療、各種ドック、介護、衛生処置、シャンプー、しつけ、サプリメント、おやつ、避妊、去勢、ノミダニ駆除、狂犬病薬、ワクチン、フード、内用薬、点耳薬、点鼻薬、点眼薬、外用薬(軟膏・クリーム)、外用薬(消毒薬・スプレー)、外用薬、フィラリア予防などが例示できるがこの限りではない。
 処方情報は、当該動物患者が過去に処方された薬剤等を含む。処方情報には、自宅にて処方された薬剤を服用できたか否か、嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報をユーザの携帯端末を介して取得して追加するようにしてもよい。
 メモは、診察、入院又は手術の担当医、担当看護師、担当事務などにより入力されたテキストデータである。画像情報は、動物患者の様子を撮影した画像である。画像情報は、静止画像であっても動画像であってもよい。
 定量データ記憶部501は、獣医師の信用度を評価するための評価指標を示す定量データを獣医師の識別情報に関連付けて記憶する機能を有する。獣医師の識別情報は、獣医師を一意に識別可能なID、氏名、性別、年齢等であり得る。
 信用度とは、獣医師の信用を示す度合いである。評価指標は、獣医師の診断履歴、獣医師が行う獣医療行為に係るトレーニング履歴、獣医師により過去に診断された動物の症例並びにその種類、獣医師が所属する病院名、の少なくとも何れかを含む。
 図5は、本実施形態に係る定量データの一例を示す図である。定量データは、評価指標を定量的に表現したスコアデータである。スコアは、評価指標のスコア値である。具体的に、定量データは、図5に示すように、「治療経験評価」、「臨床評価」の各指標と、それぞれのスコア値とを有する。
 「治療経験評価」は、「A.臨床経験年数」「B.術後合併症率」「C.手術死亡率」「D.手術経験数」「E.難易度別手術経験」の5項目について所定のスコアが入力され、評価を行うべく構成される。「E.難易度別手術経験」は、例えば、各手術を難易度に応じてあらかじめ区分しておき、実施した手術の症例数と、術後の合併症の発生例数とを入力させるべく構成される。上記した「A.臨床経験年数」「B.術後合併症率」「C.手術死亡率」「D.手術経験数」「E.難易度別手術経験」の5項目におけるスコアの合計が例えば治療経験評価のスコア値となる。
 「臨床評価」は、例えば、「A.紹介率」「B.手術技量に対する自己評価」「C.手術技量に対する第三者評価」の3項目について所定のスコアが入力され、評価を行うべく構成される。ここで、紹介率とは、例えば、「個人への紹介例数」と「外科(又は内科)への紹介で主治医となった例数」との和を「外科(又は内科)全体の紹介例数」で割った値の百分率である。「紹介率」は、紹介率に応じたスコア値を割り付けるべく構成される。「B.手術技量に対する自己評価」は、自己の専門領域における手術技能を例えば5段階評価でスコアを割り付けるべく構成される。「C.手術技量に対する第三者評価」は、獣医師の上司・同僚等の第三者によって当該医師の手術技能を例えば5段階評価でスコアを割り付けるべく構成される。上記した「A.紹介率」「B.手術技量に対する自己評価」「C.手術技量に対する第三者評価」の3項目におけるスコアの合計が例えば臨床評価のスコア値となる。
 定量データ取得要求受付部502は、獣医師の診断を希望する動物患者を保有する飼主K1に関連する飼主端末10から、定量データの取得要求を受け付ける機能を有する。
 定量データ提供部503は、定量データ取得要求受付部502が定量データの取得要求を受け付けた場合に、定量データ記憶部501から定量データを読み出して対応する獣医師の識別情報と共に飼主端末10に提供する機能を有する。
 検索条件受付部504は、動物患者の症例に関連する検索条件の入力を飼主端末10から受け付ける機能を有する。検索条件は、動物患者の患者名、診断回数、診断履歴の少なくとも何れかを含む。
 定量データ検索部505は、検索条件受付部504が入力を受け付けた検索条件に基づいて、定量データ記憶部501に含まれる定量データを検索する機能を有する。
 定量データ提示部506は、定量データ検索部505により検索された定量データを対応する獣医師の識別情報と紐付けて飼主端末10に提示する機能を有する。
 飼主データ記憶部507は、獣医師への謝意をその内容として含む飼主データを飼主端末10から吸い上げて格納する機能を有する。ここでの謝意とは、例えば、診察実績に対する評価を示す所謂「いいね」のようなフィードバックの他、「ありがとうございました。うちの子はよくなりました。」、「無事に怪我が治りました。ありがとうございます。」というメッセージ等に示されるような、飼主の獣医師に対する感謝の言葉などである。
 定量データ提供部503は、定量データ取得要求受付部502が定量データの取得要求を受け付けた場合に、定量データ記憶部501から読み出した定量データ並びに対応する識別情報と共に、飼主データ記憶部507から読み出した謝意を飼主端末10に提供する機能を有する。
<処理の流れ>
 続いて、図6を参照しながら、本実施形態の診断支援システム1が実行する処理の流れについて説明する。図6は、本開示の一実施形態に係る診断支援システム1による処理の流れの一例を概略的に示す図である。
 まず、獣医師の診断を希望する動物患者を保有する飼主K1は、飼主端末10を用いて仲介端末50にアクセスし、定量データの取得要求を行う(ステップS100)。
 仲介端末50が備える定量データ取得要求受付部502は、飼主端末10から定量データの取得要求を受け付ける(ステップS102)。これを受けて、定量データ提供部503は、定量データ記憶部501から定量データを読み出して対応する獣医師の識別情報と共に飼主端末10に提供する(ステップS104)。
 飼主K1は、飼主端末10を用いて仲介端末50にアクセスし、適宜の検索条件、すなわち、動物患者の患者名、診断回数、診断履歴等を入力する(ステップS106)。仲介端末50が備える検索条件受付部504は、入力された検索条件を受け付ける(ステップS108)。
 定量データ検索部505は、入力された検索条件に基づいて、定量データ記憶部501に含まれる定量データの検索を実行する(ステップS110)。定量データ提示部506は、検索結果を対応する獣医師の識別情報と紐付けて飼主端末10に提示する(ステップS112)。
 従来の診断支援システムでは、定量評価できるものが生体内における血管に限られていた。例えば、日常生活において、医療機関を利用する患者には、その医療機関に所属する医療従事者の信用度を予め知っておきたいというニーズが存在する。このようなニーズおよび当該ニーズに応える具体的な構成について、従来の診断支援システムには何ら提案されていない。
 特に動物を患者とする診療の場合、人間の診療とは異なり、動物種又は個体差によって適応できる検査、診断、処置、投薬及び処方が根本的に異なることから、このような傾向は顕著に現れ得る。
 この点、本実施形態の診断支援システム1によれば、動物医療に従事する獣医師の信用度を定量化して飼主に提供することができる。複数の獣医師V1、V2、V3の中どの獣医師を信用したらよいかわからない飼主K1は、夫々の「診断件数」「手術件数」「取扱い症例数」「トレーニング時間」「トレーニング回数」等の定量データを見ることで、「どのような動物種のどのような症例を何件診療したか」等の実績を評価でき、「このくらい診ている獣医師だから大丈夫なんだ」という信頼感なり安心感なりを得ることができる。特に、謝意が多く寄せられた獣医師においては、飼主の安心感を増加させることができる。
 また、飼主K1は、自らが保有する動物患者の症例ごとに検索を実行することで、動物患者の病気に関して日本で最も症例を持っている獣医師だったり、飼主が居住する地域で診察可能な獣医師だったりを調べることも可能である。
 以上、本開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
 本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
 また、本明細書においてフローチャート図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
1    診断支援システム
10   飼主端末
20   第1の獣医師端末
30   第2の獣医師端末
40   第3の獣医師端末
50   仲介端末
500  電子カルテDB
501  定量データ記憶部
502  定量データ取得要求受付部
503  定量データ提供部
504  検索条件受付部
505  定量データ検索部
506  定量データ提示部
507  飼主データ記憶部
K1   飼主
V1   第1の獣医師
V2   第2の獣医師
V3   第3の獣医師

Claims (5)

  1.  獣医師の信用度を評価するための評価指標を示す定量データを前記獣医師の識別情報に関連付けて記憶する定量データ記憶部と、
     前記獣医師の診断を希望する動物患者を保有する飼主に関連する飼主端末から、前記定量データの取得要求を受け付ける定量データ取得要求受付部と、
     前記取得要求を受け付けた場合に、前記定量データ記憶部から前記定量データを読み出して対応する前記識別情報と共に前記飼主端末に提供する定量データ提供部と、
     を備える、
     診断支援システム。
  2.  請求項1に記載の診断支援システムであって、
     前記評価指標は、前記獣医師の診断履歴、前記獣医師が行う獣医療行為に係るトレーニング履歴、前記獣医師により過去に診断された動物の症例並びにその種類、前記獣医師が所属する病院名、の少なくとも何れかを含む、
     診断支援システム。
  3.  請求項1又は請求項2に記載の診断支援システムであって、
     前記動物患者の症例に関連する検索条件の入力を前記飼主端末から受け付ける検索条件受付部と、
     前記検索条件受付部が入力を受け付けた検索条件に基づいて、前記定量データ記憶部に含まれる定量データを検索する定量データ検索部と、
     前記定量データ検索部により検索された定量データを対応する前記獣医師の識別情報と紐付けて前記飼主端末に提示する定量データ提示部と、
     を備える、
     診断支援システム。
  4.  請求項3に記載の診断支援システムであって、
     前記検索条件は、前記動物患者の患者名、診断回数、診断履歴の少なくとも何れかを含む、
     診断支援システム。
  5.  請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の診断支援システムであって、
     前記獣医師への謝意をその内容として含む飼主データを前記飼主端末から吸い上げて格納する飼主データ記憶部を備え、
     前記定量データ提供部は、
     前記定量データの取得要求を受け付けた場合に、前記定量データ記憶部から読み出した前記定量データ並びに対応する前記識別情報と共に、前記飼主データ記憶部から読み出した謝意を前記飼主端末に提供する、
     診断支援システム。
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WO2020209367A1 (ja) * 2019-04-10 2020-10-15 昌顕 高山 情報処理装置

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