JP6994286B1 - ガイド移動装置、及び、容器搬送路のガイド部材の幅調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ロッド53が軸方向の一方の側に移動すると第2ロッド54を軸方向の一方の側に移動させ、第1ロッド53が軸方向の他方の側に移動すると第2ロッド54を軸方向の他方の側に移動させる第2ロッド移動機構56を備え、第2ロッド移動機構56は、本体部50に設けられている第1回転体71と、本体部50に設けられている第2回転体72と、一端が第1ロッド53の一端部に固定されており、第1回転体71周りに曲げられて他端が第2ロッド54の一端部に固定されている第1チェーン73Aと、一端が第1ロッド53の他端部に固定されており、第2回転体72周りに曲げられて他端が第2ロッド54の他端部に固定されている第2チェーン73Bと、を有する、ガイド移動装置40。
【選択図】図4
Description
具体的には、特許文献1に記載の容器搬送路のガイド巾調整装置は、容器搬送路の両側に設けた両ガイドバーのうち、少なくとも一方に複数の突起を固着し、該各突起を容器搬送路の横断方向に沿って往復移動自在に支持する固定体を設け、該固定体と各突起との間にくさび部材を移動自在に設け、該各くさび部材を往復移動させることにより各突起を介してガイドバーを容器搬送路に対して接近離間させる。
本明細書では、搬送される容器をガイドする一対のガイド部材の幅を小さい力で精度よく調整できる技術を開示する。
(1)本開示に係るガイド移動装置は、容器搬送路の両側に設けられている一対のガイド部材のうち一方の前記ガイド部材を他方の前記ガイド部材に接近及び離間させるガイド移動装置であって、本体部と、軸方向に移動可能に前記本体部に支持されている第1ロッドと、前記第1ロッドの軸方向と交差する方向に延びる姿勢で前記本体部に支持されている第2ロッドであって、当該第2ロッドの軸方向に移動可能に支持されており、一端が一方の前記ガイド部材に固定される第2ロッドと、前記第1ロッドが軸方向の一方の側に移動すると前記第2ロッドを軸方向の一方の側に移動させ、前記第1ロッドが軸方向の他方の側に移動すると前記第2ロッドを軸方向の他方の側に移動させる第2ロッド移動機構と、を備え、前記第2ロッド移動機構は、前記本体部に設けられている第1支点部材と、前記本体部に設けられている第2支点部材と、一端が前記第1ロッドの一端部に固定されており、前記第1支点部材周りに曲げられて他端が前記第2ロッドの一端部に固定されている第1紐状部材と、一端が前記第1ロッドの他端部に固定されており、前記第2支点部材周りに曲げられて他端が前記第2ロッドの他端部に固定されている第2紐状部材と、
を有する。
課題2:コンベアの容器搬送路が湾曲している場合、コーナー部において、X方向の力に対してY方向の力が小さくなる傾向が更に大きくなる。
課題3:特許文献1に記載のガイド巾調整装置ではばねの力を利用してガイドバーを矢印(C)方向に移動させるため、ガイドバーを矢印(D)方向に移動させる際にはばねを圧縮しながら移動させることになり、大きな力が必要となる。移動に大きな力が必要な場合は、ガイドバーの位置の微調整が難しくなるという課題もある。特にコーナー部では大きな力が必要となるため微調整がより難しくなる。
よって上記のガイド移動装置によると、搬送される容器をガイドする一対のガイド部材の幅を小さい力で精度よく調整できる。
チェーンはリンクの数によって長さを決定できるので第1紐状部材と第2紐状部材との長さを一致させ易い。あるいは複数のガイド移動装置間で第1紐状部材の長さを合わせ易い。第2紐状部材についても同様である。このため、ワイヤーなどを用いる場合に比べて幅調整装置の動作の精度が向上する。
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
実施形態1を図1ないし図11に基づいて説明する。以降の説明において前後方向及び左右方向とは図1に示す前後方向及び左右方向を基準とし、上下方向とは図2に示す上下方向を基準とする。以降の説明において上流側とは図1に示す前側のことをいい、下流側とは図1に示す後ろ側のことをいう。以降の説明では同一の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
図1を参照して、実施形態1に係る容器搬送装置1の全体構成について説明する。容器搬送装置1は工場内でビン、ボトル、缶などの飲料用の容器を所定の容器搬送路2に沿って搬送する装置である。
容器搬送装置1はコンベア装置10、コンベア装置10によって搬送される容器をガイドする一対のガイド部材11(第1ガイド部材11A及び第2ガイド部材11B)、第1ガイド部材11Aを固定する複数のガイド固定装置12、及び、一対のガイド部材11の幅を調整する幅調整装置13(以下、ガイド部材の幅調整装置13という)を備えている。第1ガイド部材11Aは他方のガイド部材の一例である。第2ガイド部材11Bは一方のガイド部材の一例である。
コンベア装置10は第1コンベア20と第2コンベア21とを備えている。第1コンベア20は後ろ側に向かって直線状に延びている。第2コンベア21は上流側部分が第1コンベア20に隣接して直線状に延びており、下流側部分が左側に向かって緩やかに湾曲している。
図1に示すように、第1ガイド部材11Aは容器搬送路2の右側に設けられている。図1に示す例では、第1ガイド部材11Aは第1コンベア20の右側の縁部に沿って下流側に延びた後、第2コンベア21を斜めに横切って第2コンベア21の右側の縁部に沿って下流側に延びている。第2ガイド部材11Bは容器搬送路2の左側に設けられている。図1に示す例では、第2ガイド部材11Bは第1コンベア20の左側の縁部に沿って下流側に延びた後、第1コンベア20を斜めに横切って第2コンベア21の左側の縁部に沿って下流側に延びている。このため、第1コンベア20によって搬送された容器は第2コンベア21に受け渡されて下流側に搬送される。
図3に示すように、第2ガイド部材11Bの板金30の外面には後述するガイド移動装置40を固定するための複数の金属製の固定部材32が第2ガイド部材11Bの長さ方向に互いに離間して取り付けられている。
図1及び図3に示すように、複数のガイド固定装置12は容器搬送路2の外側で第1ガイド部材11Aに沿って互いに離間して配されている。ガイド固定装置12は第1ガイド部材11Aの左右方向の位置を調節する機能も有している。ガイド固定装置12についての詳細な説明は省略する。
ガイド部材の幅調整装置13は容器の形状に合わせて一対のガイド部材11の幅を調整するための装置である。一対のガイド部材11の幅を調整する行為は一般にコンベアガイドの型替えと称されている。
図1に示すように、ガイド部材の幅調整装置13は複数のガイド移動装置40、互いに隣り合うガイド移動装置40の後述する第1ロッド53同士を連結している複数の連結部材90、及び、いずれか1つの連結部材90を軸方向に往復移動させる移動部42を備えている。複数の連結部材90は前から3番目のガイド移動装置40と4番目のガイド移動装置40との間の連結部材90Bと、それ以外の連結部材90Aとで構成されている。移動部42は連結部材90Bを軸方向に往復移動させる。
ガイド移動装置40は第2ガイド部材11Bを第1ガイド部材11Aに接近及び離間させる装置である。複数のガイド移動装置40は容器搬送路2の外側で第2ガイド部材11Bに沿って互いに離間して配されている。
図2に示すように、ガイド移動装置40は左側コンベアフレーム25の外面に固定されているL字状のブラケット43に固定されている。
本体部50は中空の箱状に形成されている。2つのカバー固定部52は本体部50にカバー51を固定するためのものであり、本体部50から上に向かって円柱状に突出している。カバー固定部52についての詳細な説明は省略する。
図5に示すように、左側の第1ロッド53は軸方向両側の端部の外径が小さくなっている。端部には第1ロッド53を端末部材55Aに固定するためのねじ山が形成されている。右側の第1ロッド53も同様である。
図5に示すように、左側の第1ロッド53は軸方向両側の端部が端末部材55Aの穴55Cに挿入されてナット58が締め込まれることによって端末部材55Aに固定されている。右側の第1ロッド53も同様である。このため2本の第1ロッド53は一体になって前後方向に移動する。
図6に示すように、各端末部材55Aの下面には連結部材90Aが備える後述するボールジョイント41Bが螺合するねじ穴59が上に向かって形成されている。
チェーン固定部材70はチェーン73を端末部材55に固定するための部材である。チェーン固定部材70には上下方向に貫通する2つの長穴75が形成されている。端末部材55の上面には長穴75に対応する位置にねじ穴が形成されており、長穴75に挿入された図示しないボルトが端末部材55のねじ穴に螺合することによってチェーン固定部材70が端末部材55に固定されている。
上述したようにチェーン固定部材70を端末部材55に固定するための穴(ボルトが挿入される穴)が長穴75であるので、作業者はチェーン固定部材70の位置を調整することによってチェーン73の張りを調整できる。
図5を参照して、第1回転体71及び第2回転体72の構成について説明する。第1回転体71と第2回転体72とは実質的に同一であるので、ここでは第2回転体72を例に説明する。第2回転体72は本体部50の上壁から上に向かって延びている回転軸77と、回転軸77周りに回転する樹脂製のローラ78とを有している。
図1及び図3に示すように、連結部材90(連結部材90A及び90B)の前側の端部はその連結部材90の直前のガイド移動装置40の端末部材55Aに連結されている。同様に、連結部材90の後ろ側の端部はその連結部材90の直後のガイド移動装置40の前側の端末部材55Aに連結されている。
図9を参照して、移動部42の構成について概略的に説明する。移動部42は所謂リニアドモータであり、連結部材90Bに噛み合っているピニオンギア42A、及び、ピニオンギア42Aを回転させるモータ42Bを備えている。
モータ42Bは例えばステッピングモータである。モータ42Bは図示しないパーソナルコンピュータなどの制御装置に接続されており、制御装置によって回転が制御される。モータ42Bはステッピングモータに限定されず、サーボモータであってもよいし、他のモータであってもよい。
図8及び図10を参照して、ガイド移動装置40の単体の動作について説明する。図8に示す状態で第1ロッド53が前側(上流側)に移動すると、第1ロッド53の前側の端末部材55Aに固定されている第2チェーン73Bが前側に引っ張られる。第2チェーン73Bは他端が第2ロッド54の左側の端末部材55Bに固定されているので、第2チェーン73Bが前側に引っ張られると第2ロッド54が第2チェーン73Bに駆動されて右側に移動する。これにより図10に示す状態になる。第1チェーン73A及び第2チェーン73Bは張った状態で固定されるので、第1ロッド53の移動はほぼ遊びなく第2ロッド54に伝達される。
ここでは第1ロッド53が図8に示す位置から図10に示す位置まで移動する場合を例に説明したが、これは一例であり、第1ロッド53は移動可能な範囲内の任意の位置で停止できる。
図1に示す状態では各ガイド移動装置40の第1ロッド53が後ろ側に移動している。この状態で移動部42が連結部材90Bを前側に移動させると各ガイド移動装置40の第1ロッド53が一斉に前側に移動する。その結果、各ガイド移動装置40の第2ロッド54が一斉に右側に移動し、図11に示すように第2ガイド部材11B全体が右側に移動する。図11に示す状態で移動部42が連結部材90Bを後ろ側に移動させると各ガイド移動装置40の第1ロッド53が一斉に後ろ側に移動する。その結果、図1に示すように第2ガイド部材11B全体が左側に移動する。
実施形態1に係るガイド移動装置40によると、第1ロッド53の動きを紐状部材(チェーン73)によって第2ロッド54に伝えるので、前後方向の力をほぼそのまま左右方向に伝えることができる。ガイド移動装置40ではばねが不要であるので、ばねを圧縮しながら第2ロッド54を移動させる必要もない。このため、特許文献1に記載のガイド巾調整装置に比べて一対のガイド部材11の幅を小さい力で調整できる。更に、紐状部材は力を伝達する際の隙間や遊びが少ないので、一対のガイド部材11の幅を精度よく調整できる。よってガイド移動装置40によると、コンベア装置10によって搬送される容器をガイドする一対のガイド部材11の幅を小さい力で精度よく調整できる。
小さい力で調整できると、例えばモータ42Bによって第1ロッド53を移動させる場合はモータの消費電力を低減でき、人の力で移動させる場合は人の負担を軽減できる。更に、小さい力で調整できると幅の微調整も容易になるため、特に大きな力が必要なコーナー部での微調整も容易になる。
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
11:一対のガイド部材
11A:第1ガイド部材(他方のガイド部材の一例)
11B:第2ガイド部材(一方のガイド部材の一例)
13:ガイド部材の幅調整装置
40:ガイド移動装置
42:移動部
42B:モータ
50:本体部
53:第1ロッド
54:第2ロッド
56:第2ロッド移動機構
71:第1回転体(第1支点部材の一例)
72:第2回転体(第2支点部材の一例)
73:チェーン
73A:第1チェーン(第1紐状部材の一例)
73B:第2チェーン(第2紐状部材の一例)
90:連結部材
Claims (5)
- 容器搬送路の両側に設けられている一対のガイド部材のうち一方の前記ガイド部材を他方の前記ガイド部材に接近及び離間させるガイド移動装置であって、
本体部と、
軸方向に移動可能に前記本体部に支持されている第1ロッドと、
前記第1ロッドの軸方向と交差する方向に延びる姿勢で前記本体部に支持されている第2ロッドであって、当該第2ロッドの軸方向に移動可能に支持されており、一端が一方の前記ガイド部材に固定される第2ロッドと、
前記第1ロッドが軸方向の一方の側に移動すると前記第2ロッドを軸方向の一方の側に移動させ、前記第1ロッドが軸方向の他方の側に移動すると前記第2ロッドを軸方向の他方の側に移動させる第2ロッド移動機構と、
を備え、
前記第2ロッド移動機構は、
前記本体部に設けられている第1支点部材と、
前記本体部に設けられている第2支点部材と、
一端が前記第1ロッドの一端部に固定されており、前記第1支点部材周りに曲げられて他端が前記第2ロッドの一端部に固定されている第1紐状部材と、
一端が前記第1ロッドの他端部に固定されており、前記第2支点部材周りに曲げられて他端が前記第2ロッドの他端部に固定されている第2紐状部材と、
を有する、ガイド移動装置。 - 請求項1に記載のガイド移動装置であって、
前記第1支点部材及び前記第2支点部材は回転体である、ガイド移動装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のガイド移動装置であって、
前記第1紐状部材及び前記第2紐状部材はチェーンである、ガイド移動装置。 - 容器搬送路の両側に設けられている一対のガイド部材の幅を調整する幅調整装置であって、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガイド移動装置であって、前記容器搬送路の外側で一方の前記ガイド部材に沿って互いに離間して配される複数のガイド移動装置と、
互いに隣り合う前記ガイド移動装置の前記第1ロッド同士を連結している連結部材と、
いずれかの前記第1ロッド、いずれかの前記第2ロッド又はいずれかの前記連結部材を往復移動させる移動部と、
を備える、容器搬送路のガイド部材の幅調整装置。 - 請求項4に記載の容器搬送路のガイド部材の幅調整装置であって、
前記移動部はモータを有し、前記モータの動力によって前記第1ロッド、前記第2ロッド又は前記連結部材を往復移動させる、容器搬送路のガイド部材の幅調整装置。
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