JP6993821B2 - サービス支援装置、サービス支援方法及びプログラム - Google Patents

サービス支援装置、サービス支援方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、サービス支援装置、サービス支援方法及びプログラムに関する。
介護施設においては、施設長・管理者、ケアマネージャー、サービス提供責任者、ケアスタッフ、看護職員、機能訓練指導員、生活支援スタッフ及び受付事務員等(以下、まとめて「スタッフ」という。)の様々な職種の複数のスタッフがシフトを組んで勤務し、24時間365日切れ目のないサービスを提供している。また、介護施設においては、介護施設に入居して生活している入居者等の体調及び症状等の健康状態変化や、いわゆるヒヤリハット及び事故等のようなインシデント対応等のような、突発的な事柄も多く発生する。そのため、ケアプランや看護計画等(以下、「プラン」という。)に基づく適切なサービス提供の他、予定外、予想外の事柄にも迅速かつ適切に対応する必要がある。このため、的確な情報共有とスタッフ間連携の実践が求められている。
特許文献1には、時間目盛の背景の上に、実データが組み込まれた付箋を表示する技術が開示されている。
特許文献2には、被介護者の生活リズムをグラフ化し、複数の日に跨る被介護者の生活リズムの遷移をグラフ化して表示する技術が開示されている。
特許第3681242号公報 特許第5379923号公報
施設においてスタッフが確認すべき必要な事項は多岐に渡る。また、施設においては複数のサービス被提供者が生活しているので、他のサービス被提供者の情報についても留意しながらサービスを提供する必要がある。しかしながら、介護施設においてスタッフが確認すべき事項を整理・集約した技術は提案されていない。
また、介護施設では、介護を必要とする入居者が居住する施設という性質上、多様な事故が頻繁に発生している。新たな事故が発生した場合は、事故内容を報告書に記載すると共に、関係者間で事故内容を共有するために、報告書に関係者一覧のチェック表を付して、回覧する。
しかしながら、事故内容を共有すべき関係者が別フロアや別グループに属している場合は、それらの属性毎に報告書をコピーして回覧したり、施設外の関係者に対しては、事故報告書をファックスしたり、電子化して電子メールやグループウェアを用いて送信する等の作業が必要になる。そのうえ、事故報告書の内容は、時間の経過とともに、その内容が更新される場合も少なくないため、その都度、共有のための作業が更に必要になってしまう。
また、事故内容の共有のみならず、適切な事故対応も必要である。事故が発生すると、発生から対応完了に至るまで、然るべきプロセスを経なければならない。具体的には、事故の当事者である入居者自身への緊急対応はもとより、そのご家族や主治医、行政等への電話やFAXによる第一報、事故の現場検証やカンファレンス、事故の原因分析と予防策の立案、一定期間経過後の振り返りが必要になる。さらに、事故の内容によっては、ケアプランの見直し、行政への書面による第二報も必要になる。このため、事故対応が完了するまでには多くの関係者により様々な工程を実行しなければならず、一定の時間を要する。
しかしながら、一連の事故対応のプロセスが遅滞なく履行されているかどうか確認するための有効なシステムは存在しない。現状は、事故対応プロセスを管理するために管理簿を別途作成したり、時間が経過して一定期間毎に関係者に別途確認をとったりと、多くの間接作業を要している。
以上のとおり、事故の内容を紙媒体で共有する場合、一件の事故であっても、多くの関係者間で情報を共有することに時間を要している。ましてや、並行して複数発生する事故を共有するとともに、それぞれの事故の刻々と変化する状況に応じて、適切な対応が遅滞なく履行されているかといった進捗状況をタイムリーに把握することは、非常に困難である。
特に、介護施設のように、多様な職種のスタッフがそれぞれの役割を担うことで、入居者等に対して一体的なサービスを提供する場においては、迅速な事故情報の共有と事故対応の必要性が大きい。
さらに、複数の施設において、どのような医療的ケアや事故が発生しているか容易に把握できるような技術は提案されていない。
そこで、本発明は、スタッフが確認すべき事項を整理・集約した画面を表示するサービス支援装置、サービス支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
また、スタッフ間で容易に事故状況ならびに事故対応処置の進捗状況を共有できるサービス支援装置を提供することを目的とする。
さらに、複数の施設において、どのような事故が発生しているかを容易に把握できるようなサービス支援装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るサービス支援装置は、サービス被提供者が提供を受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶する記憶部と、サービス被提供者の生活の状況を示す生活状況シート画面をデータに基づいて表示部に表示させる表示制御部とを備えるサービス支援装置であって、生活状況シート画面は、サービス被提供者を識別する情報が含まれる基本情報エリアと、特定の期間に関するサービス被提供者の個別の情報が含まれる個別情報エリアとを第一の方向に並列に配置し、サービス被提供者毎の基本情報エリア及び個別情報エリアを第一の方向と異なる第二の方向に連続して配置した画面であり、個別情報エリアは、サービス被提供者に関する注意事項が含まれる注意事項エリアと、サービス被提供者の最新の健康状態が含まれるナビゲーションエリアと、特定の期間における時間を複数の時間枠に区切った時間枠が時系列で配置され、時間枠上に少なくともサービスを示すオブジェクトが含まれるタイムチャートエリアと、を有する。
この態様によれば、サービス被提供者毎の基本情報エリア及び個別情報エリアを集約した画面が表示される。個別情報エリアには、サービス被提供者に関する注意事項が含まれる注意事項エリアと、サービス被提供者の最新の健康状態が含まれるナビゲーションエリアと、特定の期間における時間を複数の時間枠に区切った時間枠が時系列で配置され、時間枠上にサービスを示すオブジェクトが含まれるタイムチャートエリアとが含まれる。このような情報を集約した画面が表示されるので、適切なサービスを提供するための情報をスタッフが迅速に確認できる。
本発明の一態様に係るサービス支援装置は、記憶部に蓄積されている情報を表示可能な複数の端末を用いて、サービスを提供するためのサービス支援装置であって、記憶部は、サービスの提供中に発生した事故の情報と、その事故に関連付けて設定される、複数のスタッフから構成されるグループの情報とを複数の事故ごとに記録するように構成され、端末が備える表示制御部は、端末を操作するスタッフに関連付けて設定された複数の事故の情報と、そのスタッフが、事故の情報を確認したか否かを複数の事故ごとに示す情報と、事故に関連付けられたグループの他のスタッフが、事故の情報を確認したか否かを複数の事故ごとに示す情報とを表示するように構成されている。
この態様によれば、その端末を操作するスタッフが関連付けられた事故情報を表示させることができるので、確認すべき事故情報を容易に確認することが可能になる。また、その事故情報に関連付けられた他のスタッフの事故確認状況も把握することが可能になるため、他のスタッフと協働して事故対応を図り易くなる。
また、記憶部は、複数のサービス被提供者が受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶し、サービス被提供者を識別する情報は、サービス被提供者がサービスを受ける施設を識別する情報を含み、表示制御部は、施設ごとに、かつ、サービスの種類ごとに、提供されるサービスの件数を表示するように構成してもよい。
この態様によれば、施設ごとに、どのようなサービスが、現在、または、所定期間において提供されているのか、統計的に把握することが可能になるから、サービスを受ける施設間の比較や、特異性などを容易に把握することが可能になる。
なお本発明におけるスタッフとは、施設長・管理者、ケアマネージャー(計画作成担当者)、サービス提供責任者、ケアスタッフ・ホームヘルパー、看護職員、機能訓練指導員、生活相談員、生活支援スタッフ及び受付事務員等の施設に関する仕事を行う者のことであり、サービスの提供者を含む。また、広義に、複数の介護施設を管理するエリア事業部長、複数のエリア事業部を統括するエリア事業本部長、さらに多数のエリア事業本部を統括するカンパニー長や、経営層や本社スタッフも含む。
本発明の一態様に係るサービス支援方法は、記憶部に蓄積されている情報を表示可能な複数の端末を用いて、サービスを提供するためのサービス支援方法であって、記憶部に、サービスの提供中に発生した事故の情報と、その事故に関連付けて設定される、複数のスタッフから構成されるグループの情報とを複数の事故ごとに記録させるステップと、端末が備える表示制御部に、端末を操作するスタッフに関連付けて設定された複数の事故の情報と、そのスタッフが、事故の情報を確認したか否かを示す複数の事故ごとに示す情報と、事故に関連付けられたグループの他のスタッフが、事故の情報を確認したか否かを複数の事故ごとに示す情報とを表示させるステップを含む。
この態様によれば、端末を操作するスタッフに対して、そのスタッフが関連付けられた事故情報を表示させることができるので、確認すべき事故情報を容易に把握することが可能になる。また、その事故情報に関連付けられた他のサービス提供者の事故確認状況も把握することが可能になるため、他のサービス提供者と協働して事故対応を図り易くなる。
また、記憶部に、複数のサービス被提供者が受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶させるステップを含み、サービス被提供者を識別する情報は、サービス被提供者がサービスを受ける施設を識別する情報を含み、表示制御部は、サービスを受ける施設ごとに、かつ、サービスの種類ごとに、複数のサービス被提供者が受けているサービスの件数を表示させるステップを更に含んでもよい。
この態様によれば、サービスを受ける施設ごとに、どのようなサービスが、現在、または、所定期間において提供されているのか、統計的に把握することが可能になるから、サービスを受ける施設間の比較や特異性などを把握することが可能になる。
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、サービスの提供中に発生した事故の情報と、その事故に関連付けて設定される、複数のスタッフから構成されるグループの情報とを複数の事故ごとに記録させるステップと、コンピュータを操作するスタッフに関連付けて設定された複数の事故の情報と、そのスタッフが、事故の情報を確認したか否かを複数の事故ごとに示す情報と、事故に関連付けられたグループの他のスタッフが、事故の情報を確認したか否かを複数の事故ごとに示す情報とを表示させるステップを実行させる。
この態様によれば、コンピュータを操作するスタッフに対して、そのスタッフに関連付けられた事故情報を表示させることができるので、確認すべき事故情報を容易に把握することが可能になる。また、その事故情報に関連付けられた他のサービス提供者の事故確認状況も把握することが可能になるため、他のサービス提供者と協働して事故対応を図り易くなる。
また、コンピュータに、複数のサービス被提供者が受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶させ、サービス被提供者を識別する情報は、サービス被提供者がサービスを受ける場所を識別する情報を含ませ、表示制御部に、サービスを受ける施設ごとに、かつ、サービスの種類ごとに、複数のサービス被提供者が受けているサービスの件数を表示させるプログラムでもよい。
この態様によれば、サービスを受ける施設ごとに、どのようなサービスが、現在、または、所定期間において提供されているのか、統計的に把握することが可能になるから、サービスを受ける施設間の比較や、特定施設の特異性などを容易に把握することが可能になる。
本発明によれば、スタッフが確認すべき事項を集約した画面を表示することができる。また、事故情報を関連スタッフ間で容易に共有することが可能になる。また、各介護施設において提供されている医療的ケアの件数や事故件数を容易に把握することが可能になる。
実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 サーバとユーザ端末の構成を示す図である。 生活状況シート画面の例を示す図である。 生活状況シート画面のうちの生活状況エリアの一部を抜粋した図である。 タイムチャートエリアのタイムチャートの時間軸が伸縮して表示される例を説明する図である。 タイムチャートエリアに表示される時間枠が変わる例を示す図である。 サービス記録画面の一例を表示する図である。 オブジェクトの一例を示す図である。 バイタルに関連するアイコンを説明する図である。 アイコンに表示される図形等の切り替わりを説明する図である。 同じ時間枠に複数のアイコンが重なった場合に、アイコン配置を制御する例を示す図である。 タイムチャートエリアの時間枠上の複数の時間枠上に強調表示を行う例を示す図である。 事故報告書を作成する際に用いられる画面の一例を示す図である。 経時記録を入力する画面の一例を示す図である。 一覧表示モード画面の一例を示す図である。 健康状態モード画面の一例を示す図である。 一括入力モード画面の一例を示す図である。 個人別の週間予定を示す週間予定画面の一例を示す図である。 ユーザ端末におけるサービス支援方法の一例を示す図である。 サーバにおける制御方法の一例を示す図である。 事故の報告レベルの設定画面例である。 事故報告の画面例である。 未確認の事故を通知するための画面例である。 事故の確認状況を示す画面例である。 コメント画面を表示するための付箋(タブ)例である。 コメント画面例である。 事故一覧画面例である。 介護施設ごとの事故状況を示す画面例である。
[用語の説明]
本実施形態で説明する用語について説明する。
「スタッフ」:施設長・管理者、ケアマネージャー(計画作成担当者)、サービス提供責任者、ケアスタッフ・ホームヘルパー、看護職員、機能訓練指導員、生活相談員、生活支援スタッフ及び受付事務員等の施設に関する仕事を行う者のことである。また、広義に、複数の介護施設を管理するエリア事業部長、複数のエリア事業部を統括するエリア事業本部長、さらに多数のエリア事業本部を統括するカンパニー長や、経営層や本社スタッフも含む。
「利用者」:本実施形態で説明するシステムを利用する者のことである。具体的には、施設のスタッフ及び複数の施設を管理するエリア事業部長や、その上位のエリア事業本部長等である。
「サービス被提供者」:施設が提供するサービスを受ける者のことである。必ずしも施設に入居していなくてもよく、一部のサービスを外来で受ける者も含まれる。以下の実施形態では、サービス被提供者は、介護施設に入居する入居者を例に挙げて説明する。なお、サービス被提供者は、デイケアのサービスを受ける者のように施設に入居していない者でもよく、以下で説明する実施形態においては両者が混在していてもよい。
「プラン」:ケアプランや看護プランなど、介護施設が提供するサービスの計画のことである。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
[全体の構成]
図1は、本実施形態に係るシステム100の構成を示す図である。システム100は、サーバ110と複数のユーザ端末120a、120bとを備える。図1においては2つのユーザ端末を示しているが、ユーザ端末の数は任意の数であってよい。複数のユーザ端末のことをまとめてユーザ端末120という。ユーザ端末120及びサーバは、インターネット及びLAN(Local Area Network)等のネットワークを通じて相互に接続されている。
ユーザ端末120は、介護施設のスタッフによって使用される情報処理端末であり、サービス支援装置として機能する。本実施形態においてシステム100の利用者は、介護施設のスタッフを含む。利用者は、サービスの提供に必要な情報等をユーザ端末120に表示される情報等を参照して確認することができる。
サーバ110は、提供されるサービスに関するデータを記憶する情報処理装置であり、サービス支援サーバとして機能する。ユーザ端末120は、サーバ110から送信されるデータに基づいてユーザ端末120に情報を表示することができる。また、サーバ110は、利用者を例えばログイン方式で管理しており、ユーザ端末120の利用者に応じたデータをユーザ端末120に送信することもできる。
各ユーザ端末120は、所定のタイミングでサーバ110と同期処理を行う。このため、利用者Xがユーザ端末120aに入力したデータは、一旦サーバ110に送信され、その後サーバ110から利用者Yのユーザ端末120bに送信され、ユーザ端末120bに反映される。このため、サービス提供の実施状況や連絡事項の共有等がタイムリーに行われる。なお、ユーザ端末120は複数の利用者によって共用される形態でもよい。また、本実施形態ではサーバ110を介した処理を行う形態を例に挙げて説明するが、各ユーザ端末120間でデータを同期する構成を採用してもよい。
[サーバの構成]
図2は、本実施形態に係るサーバ110とユーザ端末120との構成を示すブロック図である。サーバ110は、通信部211、記憶制御部212、記憶部213及び検索部214を備える。
通信部211は、インターネット及びLAN等のネットワークのインタフェースを通じてユーザ端末120との間でデータの送受信を行う。すなわち、通信部211は、送信部及び受信部として機能する。
記憶制御部212は、記憶部213に各種のデータの書き込みをしたり記憶部213から各種のデータを読み出したりする。
記憶部213は、各種のデータを記憶する。例えば、記憶部213は、入居者が提供を受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶する。記憶部213は、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリなどの各種の記憶媒体であってよい。
検索部214は、所定のルールに従って、記憶部213において記憶されているデータを検索して、所定の条件を満たす項目があるかを判定する。詳細は後述する。
サーバ110は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリ又はHDD(Hard Disc Drive)を備えることができる。フラッシュメモリ又はHDDは、上述した記憶部213と共通のものでもよいし別箇のものであってもよい。フラッシュメモリ又はHDD等に格納されたプログラムが一時的にRAMに読み出され、CPUが、RAMに読み出されたプログラムを実行することで、CPUが、図2に示すサーバ110の各部として機能することができる。
サーバ110の各部のうちの少なくとも一部は、複数の情報処理装置による分散処理によって実現されてよい。また、サーバ110は、図示しないクラウドサーバなどからダウンロードしたプログラムに従って処理を実行してもよい。図2は構成の一例を示したものに過ぎず、サーバ110は他の構成を含んでもよい。また、図2に記載された構成の全てが必須の要件であるとは限らない。
[ユーザ端末の構成]
ユーザ端末120は、入力部220、通信部221、表示部223、表示制御部224、記憶部225及び記憶制御部226を備える。ユーザ端末120は、例えばタブレット端末、スマートフォン及びパーソナル・コンピュータ等の各種の情報処理端末とすることができる。
入力部220には、利用者からの操作指示が入力される。
通信部221は、サーバ110の通信部211との間で各種のデータを送受信する。すなわち、通信部221は、受信部及び送信部として機能する。
表示部223は、後述する生活状況シート画面を含む各種の画面を表示する。例えば、表示部223は、液晶ディスプレイ及び有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等とすることができる。
表示制御部224は、表示部223に表示する情報の制御を行う。
記憶部225は、各種のデータを記憶する。例えば、記憶部225は、入居者が提供を受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶する。記憶部225は、HDDやフラッシュメモリなどの各種の記憶媒体であってよい。
記憶制御部226は、記憶部225に各種のデータの書き込みをしたり記憶部225から各種のデータを読み出したりする。
ユーザ端末120は、不図示のCPU、RAM及びフラッシュメモリ又はHDDを備えることができる。フラッシュメモリ又はHDDは、上述した記憶部225と共通のものでもよいし別箇のものであってもよい。フラッシュメモリ又はHDD等に格納されたプログラムが一時的にRAMに読み出され、CPUが、RAMに読み出されたプログラムを実行することで、CPUが、図2に示すユーザ端末120の各部として機能することができる。図2は構成の一例を示したものに過ぎず、ユーザ端末120は他の構成を含んでもよい。また、図2に記載された構成の全てが必須の要件であるとは限らない。
なお、図2の例では、説明の便宜上、サーバ110とユーザ端末120とにそれぞれ分けて説明したが、必ずしもこのような形態に限られるものではない。例えば、本実施形態では、ユーザ端末120の画面表示の態様を制御する表示制御部224は、ユーザ端末120にインストールされているプログラムに従ってユーザ端末120上で動作する形態を説明する。しかしながら、サーバ110においてユーザ端末120に表示させる画面の生成を行い、生成した画面をユーザ端末120に送信する形態でもよい。このような場合、表示制御部224は、サーバ110にインストールされているプログラムに従ってサーバ110上で動作することになる。同様に、本実施形態では、入力部220で入力された各種のデータは、ユーザ端末120の記憶部225に記憶されるとともに、同期処理によって、サーバ110の記憶部213においても記憶される形態を説明する。しかしながら、ユーザ端末120の記憶部225に記憶されることなく、サーバ110の記憶部213に記憶される形態でもよい。
[生活状況シート画面]
図3は、本実施形態のユーザ端末120の表示部223に表示される生活状況シート画面300の例を示す図である。生活状況シート画面300は、入居者の生活の状況を示す画面である。図3は、生活状況シート画面300の全体のレイアウトを説明する図であり、シートに含まれる情報については省略している。生活状況シート画面300は、表示制御部224によって表示されるものであり、表示される情報等は、サーバ110から送信され、ユーザ端末120の記憶部225に記憶されたデータに基づくものである。
生活状況シート画面300は、入居者毎の情報を整理・集約した画面である。生活状況シート画面300は、生活状況エリア350を含む。生活状況エリア350は、入居者を識別する情報が含まれる基本情報エリア360と、特定の期間や時間帯に関する入居者の個別の情報が含まれる個別情報エリア375とを横方向(第一の方向)に並列に配置した行(レコード)を、入居者毎に配置したエリアである。つまり、入居者毎の基本情報エリア360及び個別情報エリア375を縦方向(すなわち、第一の方向と異なる第二の方向)に連続して配置したエリアである。例えば、レコード351aには、入居者Aの情報が、基本情報エリア360、個別情報エリア375の順に右方向に並んで表示される。レコード351bには、入居者Bの情報が、基本情報エリア360、個別情報エリア375の順に右方向に並んで表示される。以下、レコード351c及びレコード351dについても同様である。なお、縦方向と横方向とは逆であってもよい。
図3の生活状況シート画面300では、4人の入居者の情報(すなわち、4つのレコード)が含まれている例を示しているが、この数に限られるものではない。一態様としては、介護施設の入居者の全員の情報が含まれる。図3の生活状況シート画面300の例においては、4人以上の入居者がいる場合には、入力部220に入力される利用者による操作指示(例えば、スクロール指示、スワイプ指示等)に応じて、表示制御部224が表示制御を行い、現在表示されている生活状況エリア350の下方に隠れている入居者の情報が表示部223に表示されてもよい。
個別情報エリア375には、注意事項エリア370とナビゲーションエリア380とタイムチャートエリア390とが含まれる。つまり、入居者毎に注意事項エリア370、ナビゲーションエリア380及びタイムチャートエリア390が含まれる。注意事項エリア370には、入居者に関する注意事項が含まれる。ナビゲーションエリア380には、入居者の最新の健康状態が含まれる。タイムチャートエリア390には、特定の期間(例えば当日)における時間を複数の時間枠に区切った時間枠(図3では不図示)が、第一の方向に時系列で配置され、その時間枠上にサービスを示すオブジェクト(例えば図3では不図示のアイコン)が含まれる。基本情報エリア360と個別情報エリア375の具体例については後述する。なお、特定の期間は、任意の期間に変更されてよく、その任意の期間に対応するアイコン等が表示されてもよい。例えば、特定の期間は、特定の1日のうちの全ての期間(24時間)でもよいし、特定の1日のうちの一部の期間(例えば5時から17時までの間)でもよいし、特定の日数(例えば2日や1週間)のうちの全ての期間(各24時間)でもよいし、それらの特定の日のうちの一部の期間(例えば5時から17時までの各期間)でもよい。
生活状況シート画面300は、前述したエリアの他に、生活状況シート画面300から別の画面に表示を切り替える表示切替タブ301、302、303、304が含まれる。また、生活状況シート画面300は、スタッフの担当や特定のフロアに入居している入居者等を検索する検索バーエリア310を含む。また、生活状況エリア350の行頭のレコード352には、個別情報エリア375の説明事項や設定ボタン等が含まれる。
生活状況シート画面300には、介護スタッフがサービスの提供を適切かつ効率的に実施する際に必要な事項(情報)が集約される。例えば、サービスの予定やサービスの実施の状況や、バイタルや排泄、水分摂取量等の測定・実績値や、必要な連絡事項や、事故及びヒヤリハット等のインシデントの発生状況やその対応状況、入退院及び外出・外泊等の不在状況等が、一画面で表示される。したがって、スタッフが、必要な情報を速やかに確認することができる。詳細については後述する。
次に、具体的な画面の例を用いて生活状況シート画面300について説明する。
図4は、図3の生活状況シート画面300のうちの、生活状況エリア350の一部を抜粋した表示領域400を示す図である。ここでは、レコード351a及びレコード351bのように二人の入居者の情報を具体的に示している。以下では、レコード351aに示す入居者を例に挙げて説明する。
レコード351aの基本情報エリア360には、入居者の個別の情報として、入居者の部屋番号、氏名及び写真が表示されている。また、危険や気付き等の確認を促す通知410が表示されている。レコード351aの注意事項エリア370には、入居者に関する注意事項が含まれている。図4の例では、注意事項として確認すべき連絡事項を示す「連絡事項」が1件あること、これまでの事故の件数、実際の事故までには至らなかったものの事故に発展する可能性が高いいわゆるヒヤリハットの件数及び身体拘束の件数が表示されている。それぞれの件数を利用者が選択した指示が入力部220に入力されると、表示制御部224が、記憶部225に記憶されているデータに基づいて詳細な情報を表示部223に表示する。なお、連絡事項の件数は、ユーザ端末120にログインする利用者に応じた連絡事項の件数とすることができる。つまり、利用者毎に表示される件数は異なる場合がある。連絡内容と連絡先の指定とを含む連絡事項データがサーバ110の記憶部213に記憶されており、ログインした利用者に応じた連絡事項の件数が表示される。
レコード351aのナビゲーションエリア380には、入居者の最新の健康状態の情報が含まれている。例えばナビゲーションエリア380には、サービスを提供する上で重要となる体温、脈拍、血圧、体重等のバイタルや、排便、排尿、食事、水分、入浴といった項目の最新の情報が表示される。例えば、バイタルの項目には、最新のバイタル測定で得られた情報が表示される。排便の項目には、その日の排便回数、排便量、直近の排便時間、排便がない場合の日数が表示される。排尿の項目には、その日の排尿回数、尿測、直近の排尿時間が表示される。水分の項目には、その日の水分摂取回数、水分摂取量合計が表示される。食事の項目には、朝食、昼食、おやつ、夕食時の主食と副食の摂取量が表示される。入浴の項目には、予定時間、入浴の可否、実施状況、中止の場合の代替方法が表示される。
タイムチャートエリア390には、当日の24時間を所定の時間単位(例えば1時間)ごとの時間枠に区切り、左から右につれて時間が進む時系列となるように時間枠が表示されている。また、時間枠上に複数のオブジェクトが表示されている。オブジェクトは、例えばアイコンである。このアイコンは、各種のサービスや事象を模した図形が表示されており、サービスの提供予定時刻又はサービス実施時刻の時間枠に配置される。アイコンには、各入居者のプランに従ったサービスの内容が表示されたり、プラン外のサービスの内容が表示されたりする。このようなアイコンを用いるとサービスの内容を直感的に把握することができる。また、アイコンが時間枠上に表示されるので、各入居者のスケジュールをスタッフが直感的に把握することができる。また、各入居者のスケジュールが一画面で直感的に把握することができるので、スタッフは、介助をする入居者以外の他の入居者の予定等も比較しながらサービスを提供することができる。オブジェクトには、アイコン以外のものが含まれてもよい。例えば、サービスの内容を端的に表現した文字オブジェクトや、サービスの内容を写真で示す写真オブジェクト等が含まれてもよい。
基本情報エリア360の左下隅に配置されたアイコン420を選択すると、その入居者に関するタイムチャートエリア390の下部に連絡事項の表示領域430が出現する。これにより、入居者毎の連絡事項を生活状況シート画面300上で合わせて確認することができるため、次のアクションの参考情報になると共に、タイムリーなチームケアが実践できる。
このような表示領域400を含む生活状況シート画面300は、施設における入居者の情報を確認する際の、いわばホーム画面となる。ホーム画面において様々な情報を効果的に整理・集約することにより、スタッフが必要な情報を適宜得ることができる。
[アンテナ項目]
次にアンテナ項目について説明する。アンテナ項目とは、例えば図4の通知410に示すように、入居者に関して注意を喚起する項目のことである。介護施設の現場においては、スタッフは、入居者の状態変化や危険に対して常にアンテナを張り、適切な対応をすることが求められる。本実施形態においては、蓄積されたデータを検索し、注意を喚起する項目があった場合には、ユーザ端末120に表示して利用者へ注意を促すことができる。
サーバ110の記憶部213は、各入居者へのサービス提供の実績データ、各入居者の健康状態や発言等の客観的な記録データ、各スタッフの気づきや観察などの主観的な記録データ等を記憶している。これらのデータは、各ユーザ端末120によって入力されたデータに基づくデータである。サーバ110の検索部214は、記憶部213で記憶するデータを検索して、所定の条件を満たす項目があるかを判定する。所定の条件とは、例えば、食事の摂取量や水分摂取量が所定の回数継続して一定量以下である場合や、排泄が一定時間無かった場合や、体温、脈拍、血圧、体重等のバイタルが一定の期間、規定の範囲を外れた値になる場合等が挙げられる。つまり、ある期間において蓄積されたデータに基づいて、注意を喚起すべき項目があるかを判定する。このような判定処理は、スタッフが交代制で日々のケアサービスを提供している日常時には気付かないことが多い。なぜならば、ある1点だけを取り出せは異常な状態であるとは直ちに特定することができないからである。しかしながら、継続して平時とは異なる状態が続いた場合には、注意を喚起すべきである。本実施形態においては、一定の期間にわたって何かしらの状態が続いた場合、注意を喚起する。
具体例を挙げて説明する。アンテナ項目の例として体重変化について述べる。サーバ110は、「体重が、所定の期間で所定の%以上の変化があった場合、「体重注意」と判定し、アンテナ(注意喚起)を所定の画面に出力する。」とのルールをユーザ端末120等からの入力に基づいて予め作成し、記憶部213に記憶している。あるいは、このルールは、不図示のサーバ等から取得して記憶部213に予め記憶されていてもよい。また、このように記憶されているルールは、ユーザ端末120等からの入力に基づいて適宜変更されてもよい。
任意のタイミングで、ある入居者の体重がユーザ端末120から送信されると、検索部214は、このルールに従って、記憶部213に記憶されている過去データを検索して評価する。仮に、所定の%を超えていた場合、「体重注意」と判定し、判定結果を記憶部213に記憶する。そして、記憶制御部212は、記憶部213に記憶された判定結果を、通信部211を通じて各ユーザ端末120に送信する。この判定結果を受信したユーザ端末120の表示制御部224は、基本情報エリア360の対応する入居者の欄に吹き出し形式で通知410を表示させる。もう一例として、排尿の有無について述べる。「尿量カウントが必要な入居者であり、最新の尿量が、第一の時刻から第二の時刻の間に所定時間以上無しであった場合、「排尿なし注意」と判定し、アンテナ(注意喚起)を所定の画面に出力する。」とのルールを予め作成し、記憶部213に記憶する。この場合には、検索部214は、既定時間間隔で検索を実行する。仮に、ある入居者に8時間以上排尿がなかった場合、「排尿なし注意」と判定し、判定結果を記憶部213に記憶する。そして、前述の処理と同様に、基本情報エリア360の対応する入居者の欄に通知が表示される。このように、人間では察知し難い状況変化や危険を、指標化、ルール化し、然るべきタイミングと処理方法で検索、判定し、入居者ごとに個別に通知可能とすることで、利用者である介護スタッフに気付きを促せることができる。
検索部214は、所定の時間ごとに上述した検索処理を実行することができる。例えば1日ごとに記憶部213に記憶されているデータを検索して、所定の条件に合致する項目があるか否かを判定してよい。検索部214が行う検索処理は、記憶部213に記憶されているルールに従って実行されてよい。ある指標値に対して、評価項目、評価期間、評価条件、評価トリガー、評価タイミング、閾値、通知先等がルール化されており、検索部214は、そのルールに設定された評価タイミングで検索処理を実行し、そのルールに設定された評価期間の過去データを検索し、そのルールの評価項目を評価することができる。
なお、注意を促す通知は、利用者に気付きを与えることができればよく、図4に示す形態に限られるものではない。また、ユーザ端末120に表示されるほか、例えば事務所やベッドの警告灯を点灯させることで注意を促してもよいし、他の方法で注意を通知してもよい。
[タイムチャートエリアの説明]
次に、タイムチャートエリア390について説明する。
図5は、タイムチャートエリア390のタイムチャートの時間軸が伸縮して表示される例を説明する図である。入力部220に入力された操作指示が、タイムチャートエリアの幅の変更の指示である場合を想定する。例えばタイムチャートエリア390の左端にある分離バー520をドラッグして、当初の位置よりも左側に分離バー520を移動させた後にドロップした場合等である。このようにタイムチャートエリアの幅の変更の指示が入力部220に入力され、表示制御部224が、この指示を取得した場合、表示制御部224は、その指示に応じて表示部223に表示するタイムチャートエリア390の幅を変更する。また、表示制御部224は、この変更したタイムチャートエリア390の幅に応じて時間枠の幅を変更し、かつこの時間枠の幅の変更に応じてアイコンの配置を変更した画面を表示部223に表示させる。図5の矢印510は、タイムチャートエリアの拡張可能な範囲を示している。つまり、タイムチャートエリアは、ナビゲーションエリア380および注意事項エリア370を覆うように拡張して表示することが可能である。図5(a)は、ナビゲーションエリア380の一部を覆うように拡張して表示した場合の例であり、図5(b)は、ナビゲーションエリア380および注意事項エリア370を完全に覆って拡張した場合の例である。なお、図5(a)及び図5(b)においては、時間枠の拡張の様子を示しており、アイコンの表示については割愛している。
タイムチャートエリア390には、各種のアイコンが、そのサービスの予定又は実績の時間に対応する時間枠上に表示される。このため、サービスが集中するような場合には、アイコンが集中してしまい、利用者(スタッフ)が確認しにくい場合も想定される。したがって、表示制御部224は、タイムチャートエリア390を利用者の操作指示に応じて拡張表示させる制御を行うことができる。この拡張表示に応じて時間枠の幅も広がり、アイコンが配置される時間枠の領域も広くなるので、利用者が入居者のサービスの予定または実績等を容易に確認することが可能となる。表示制御部224は、タイムチャートエリア390が拡張表示されることに応じて、拡張後の時間枠に対応する位置にアイコンを配置して表示する。
なお、表示制御部224は、分離バー520をドラッグ操作している入力が入力部220に入力されている間に、そのドラッグ操作に応じたタイムチャートエリア390の拡張を行い、ドラッグが解除された指示を入力部220に入力された場合に、元のタイムチャートエリア390の幅に表示を戻す制御を行ってもよい。
また、表示制御部224は、タイムチャートエリアの幅を縮小して、この縮小に応じて基本情報エリア360、注意事項エリア370及びナビゲーションエリア380のうちの少なくとも1つを拡張させてもよい。
[時間枠の変更]
図6は、タイムチャートエリア390に表示される時間枠が変わる例を示す図である。介護施設のスタッフは、24時間体制でシフト勤務をしている。このため、自身の勤務時間帯に関連する時間枠を表示することができる。あるいは、スタッフが図6のボタン601、602、603を選択することで、選択指示が入力部220に入力され、この選択指示に基づいて表示制御部224は、任意の時間帯の時間枠を表示部223に表示させることができる。例えば、図6(a)は、ボタン601が選択されたことに伴い24時間の時間枠を表示する例である。図6(b)は、ボタン603が選択されたことに伴い17時以降の時間枠を表示する例である。図6(a)のように24時間の時間枠を表示すると特定の日の全体のスケジュール等が確認できる反面、時間枠が狭くなってしまい、アイコンが集中してしまう。このため、利用者が一瞥してスケジュール等を確認することが難しい場合がある。図6(b)のように表示対象の時間枠を制限することで、時間枠が広がり、アイコンが集中してしまうことを避けることができる。
利用者がユーザ端末120を用いてサーバ110にログインした際に、利用者の勤務時間に関するデータをサーバ110が記憶部213から読み出して、ユーザ端末120に送信し、これを受信したユーザ端末120において、表示制御部224が、利用者の勤務時間に応じた時間枠を表示する制御を行ってもよい。また、ボタン601、602、603の選択指示が入力部220に入力され、表示される時間枠が変更された場合には、その変更に応じてアイコンの表示位置も変更される。なお、図6では、例示的に入居者が一人の例を示しているが、この時間枠の設定は、生活状況シート画面300に表示される各入居者のタイムチャートエリア390に表示される時間枠に対して共通の設定とすることができる。つまり、各入居者のタイムチャートエリア390に表示される時間枠が、ボタン601、602、603の選択指示等に応じて変更されることになる。
[サービス記録画面]
図7は、サービス記録画面700の一例を表示する図である。サービス記録画面700は記録の一部を入力する画面の例であり、例えばスクロール操作指示が入力部220に入力されることに応じて、表示制御部224は、他の記録を入力するための領域を表示部223に表示させることが可能である。サービス記録画面700を通じてサービスの実績値等の各種の情報が入力される。記憶制御部226は、入力された情報に基づくデータを記憶部225に記憶する。サービス記録画面700は、例えばタイムチャートエリア390に表示されているアイコンの選択指示(例えばマウスクリック)が入力部220に入力されたことに応じて表示制御部224が表示部223に表示してもよい。すなわち、表示制御部224は、表示部223に表示したアイコンの選択指示が入力部220で入力された場合、選択されたアイコンに対応付けられたサービスの提供の実施状況を含む情報の入力及び参照が可能なサービス記録画面700を表示部223に表示させることができる。また、記憶制御部226(第一の記憶制御部)は、サービス記録画面700において入力された情報のデータを記憶部225に記憶させることができる。
また、記憶制御部226は、通信部221を通じて任意のタイミングでサーバ110の記憶部213に記憶されているデータとの同期処理を行う。このような制御により、利用者によって入力されたデータをサーバ110で一元管理することができる。また、サーバ110は、ユーザ端末120から送信され、記憶部213に記憶したデータを、他のユーザ端末120に送信することができる。これにより、複数のユーザ端末間で扱うデータを同期させて共通のデータとすることができる。サーバ110が行う同期処理は、任意のタイミングで行うことができる。
なお、サービス記録画面700は、アイコンのクリック操作に応じて表示されるだけではなく、例えばタイムチャートエリア390の任意の時間枠上で左クリックを押下してメニューを表示させ、所定のメニューを選択することで表示されてもよい。この場合、表示制御部224は、その時間枠に対応する時間が開始時間として予め設定されたサービス記録画面700を表示することもできる。
[アイコン操作の例]
次に、図6に戻り、タイムチャートエリア390に表示されるアイコンについて説明する。タイムチャートエリア390に表示されるアイコンは、各入居者のプランに従ったサービスがアイコンとして表示される。例えば不図示のプラン作成画面を通じてサービス種類、サービスの提供時間、繰り返しの単位等が設定されると、その設定に応じたアイコンが表示される。時間指定がないサービスの場合には、時間枠上ではなく、時間枠外にアイコンが表示される。タイムチャートエリア390に表示されているアイコンに対するクリック操作が入力部220に入力された場合、前述のようにそのアイコンに対応付けられたサービスに関するサービス記録画面700が表示され、データの入力を受け付けることが可能となる。
なお、タイムチャートエリア390には、プラン外のアイコンが表示されてもよい。表示制御部224は、各入居者がサービスの提供を受けるプランに従ってアイコンをタイムチャートエリア390に配置して表示させる。また、プラン外の予定の入力の指示を取得した場合、プラン外の予定に対応するアイコンをタイムチャートエリア390に配置して表示させることもできる。このとき、プラン外のアイコンは、プランに従ったアイコンとは異なる表示態様で表示されることで、プランに従ったアイコンとプラン外のアイコンとが区別することができてもよい。プラン外のサービスとしては、例えば、ある入居者に排便コントロールを短期間実施する必要がある場合、プラン外予定として頓用薬の服薬をプラン外のサービスとして登録することができる。また、ある入居者の体調不良時に、プラン外予定として朝夕のバイタル測定を登録することができる。また、ある入居者が脱水症状気味の場合、プラン外予定として通常ケアに加え水分摂取を増やすことを登録したりすることができる。
タイムチャートエリア390上に表示されているアイコンをドラッグ&ドロップすることで、記憶部225に記憶したデータを一部変更することができる。例えば、食事のサービスの実施が既に完了しているアイコン650をドラッグ&ドロップして、他の時間枠に移動させることができる。この場合、アイコン650が移動した時間枠の情報を入力部220から受け取った記憶制御部226が、そのアイコン650に対応する実施時間(開始時間及び終了時間の少なくとも一方の時間)を、移動先の時間枠の時間に書き換える処理を行う。これにより、都度のサービス記録画面700を表示することなく、簡易に記憶部225に記憶されている実施時間を変更することができる。なお、ドラッグ&ドロップで変更することができるアイコンは、サービスを実施済みのアイコンに制限してもよいし、まだサービスを実施していないサービス提供予定のアイコンについても同様に、記憶部225に記憶されているサービス提供予定時間が書き換えられてもよい。
このように、記憶部225は、アイコンに対応付けられたサービスが実施されたか否かを示す値、サービスの開始時間及び前記サービスの終了時間を示すデータを記憶する。そして表示制御部224は、サービスの実施がされた第一のアイコンの配置位置を変更する指示を取得した場合、指示された位置の時間枠に第一のアイコンの表示位置を変更させ、かつ記憶制御部226が、記憶部225に記憶されている開始時間及び終了時間を、変更後の位置の時間枠に応じた時間に変更することができる。
[アイコンの種類]
図8は、アイコンの一例を示す図である。なお、アイコンは図8に表示するような形状、サイズ及び図形等に限られることはない。本実施形態では、ユーザ端末120を利用する利用者(すなわち、スタッフ)が担当するサービスと、その利用者(スタッフ)が担当しないサービスとで、アイコンの色又は透過度等を変える。例えばアイコン群810は、その利用者が担当するサービスを示すアイコンであり、アイコン群820は、その利用者が担当しないサービスとすることができる。これにより、ユーザ端末120を利用する利用者は、自身の担当するサービスと他のスタッフが担当するサービスとを含むスケジュール等を区別して確認することができる。また、アイコンの中でも介護ケアにおいて特に注意を要する入浴と排泄とを別の色として表示したり、バイタル等の健康状態に関係するアイコンを別の色として表示したりするなど、大別したサービスごとに色を変えることができる。ここでは色を変える例を説明したが、アイコンの形状や大きさを変えることで大別したサービスごとの区別をしてもよい。また、各アイコンは、サービスの内容を図形に模したものであるが、そのサービスに関する付加情報をアイコンに付加してもよい。例えば、そのサービスがプラン外の予定の場合には、マーク801をアイコンに重ねて表示してもよい。また、そのサービスに関連して連絡事項がある場合には、マーク802をアイコンに重ねて表示してもよい。また、そのサービスが実施済みの場合には、マーク803をアイコンに重ねて表示してもよい。また、そのサービスを実施せずに中止になった場合には、マーク804をアイコンに重ねて表示してもよい。また、そのサービスが重点プランとして設定されているサービスの場合には、マーク805をアイコンに重ねて表示してもよい。付加情報は、記憶部225に記憶されているサービスが実施されたことを記録したデータに基づいて表示制御部224が表示部223に表示することができる。
このように、表示制御部224は、タイムチャートエリア390に表示されるアイコンを、サービスの項目の種別に応じた表示態様、利用者の担当項目か否かに応じた表示態様、サービスが実施済みか否かに応じた表示態様、サービスに関する連絡事項があるか否かに応じた表示態様、サービスの実施を中止したか否かに応じた表示態様、サービスが重点プランに従ったものか否かに応じた表示形態、サービス以外の各種事象に応じた表示形態、及び、サービス記録が未保存か保存(一時保存を含む)かに応じた表示形態、のうちの少なくとも1つの表示態様で表示させることができる。
図9は、排泄ケアに関連するアイコンを説明する図である。図9(a)においてアイコン901は、時間の特定が困難な排泄ケア等のアイコンである。これらはサービス提供予定時間が設定されていないので、時間枠上ではなく、時間枠外に表示されている。本実施形態では、アイコン901の選択指示が入力部220に入力されることに応じて、表示制御部224は、その排泄ケアを記録するサービス記録画面700を表示部223に表示させることが可能である。そして、排泄ケアのデータが記憶部225に記憶されると、図9(b)に示すように、記憶部225に記憶された排泄時間に応じた時間枠に、その排泄ケアを示すアイコン910が表示される。また、ナビゲーションエリア380の排泄ケア項目920の値として、記憶部225に記憶されたデータが反映された値が表示され、選択されたアイコン901に、そのアイコンが時間枠上に生成された回数が付記される。なお、このように生成されたアイコンがタイムチャートエリア390から削除された場合、当該回数が1減る。
なお、アイコン901の選択指示が入力部220に入力された場合以外においても、例えば所定のメニューの選択指示が入力部220に入力されること等に応じて、表示制御部224は、排泄ケアを入力するサービス記録画面700を表示部223に表示させることもできる。
このように、表示制御部224は、時間が指定されていないサービスに関するアイコン(第二のアイコン)をタイムチャートエリア390の時間枠の外に表示させることができる。そして、その第二のアイコンに関するサービスの実施の入力の指示を取得した場合、時間枠の外に表示させた第二のアイコン付近に実施の回数を表示させ、かつ実施が行われた時間枠に第二のアイコンを表示させることができる。
[アイコン表示の切り替わり]
図10は、アイコンに表示される図形等の切り替わりを説明する図である。図10(a)は、アイコンに含まれる図形がサービスの概要を示す例である。ここでボタン1002の選択指示が入力部220に入力されると、図10(b)に示すように、表示制御部224は、図形の代わりに、文字が含まれたアイコンを表示部223に表示させる。図10(b)に示す文字は、サービスの名称や略称を示した文字である。また、介護サービスにおいては、排泄の情報が重要である。そこで、ボタン1003の選択指示が入力部220に入力されると、図10(c)に示すように、表示制御部224は、排泄ケアに関連するアイコンのみを表示部223に表示させる。また、排泄ケアを示すアイコンには、ナビゲーションエリア380で表示されている排泄の値が表示される。すなわち、表示制御部224は、提供するサービスを表す図形又は文字をアイコンに含めて表示させており、提供するサービスが排泄ケアに関するサービスの場合、アイコンに排泄の実績を示す情報を含めて表示させることができる。なお、図10(c)では、排泄ケアに関連するアイコンを表示させているが、他のアイコンも併せて表示する形態でもよい。また、ボタン1001の選択指示が入力部220に入力されると、図10(a)に示すように、表示制御部224は、図形が含まれたアイコンを表示部223に表示させる。
[アイコンの重複表示の制御]
図11は、同じ時間枠に複数のアイコンが重なった場合に、アイコン配置を制御する例を示す図である。前述したように、タイムチャートエリア390を拡張表示したり、時間枠を表示する時間帯の設定を変更したりすることによって時間枠が広がり、時間枠が広がることで、アイコンの重複表示が低減される例を説明した。しかしながら、同じ時間帯にサービスが重なってしまうとアイコンも依然として他のアイコンに隠されてしまう。図11は、アイコン表示の制御の一例を示している。
まず、一つの時間枠T1に複数のサービスの予定が重複する場合、表示制御部224は、その複数のサービスに対応する各アイコンが他のアイコンによって完全に覆われないように各アイコンの配置位置をずらして時間枠T1内に表示させる。これにより、利用者は、時間枠T1に複数のアイコンが含まれていることを把握することができる。しかしながら、図11(a)に示す状態のように、複数のアイコンが含まれていることは把握できるものの、背面側のアイコンの種類を把握することができない。そこで、利用者による指示に用いられるカーソルポイントがその各アイコンの表示位置に重ねられたことを示す情報を取得した場合(例えば、マウスオーバーされた場合)、表示制御部224は、図11(b)に示すように、その各アイコンを互いに重ならない位置に再配置して表示させることができる。このとき、図11(b)に示すように、表示制御部224は、時間枠T1以外の箇所にアイコンを分散させてもよい。あるいは、時間枠T1上に上下に分散させてもよい。この場合、他の入居者のタイムチャート上に分散したアイコンを一時的に表示してもよい。そして、カーソルポイントが表示位置から離れた場合(マウスオーバーが解除された場合)、表示制御部224は、分散して表示させたアイコンを元の位置に戻してもよい。なお、ここではマウスを例に挙げて説明したが、タブレット端末等においてはタッチパネルディスプレイ上の各アイコンが重ねられた位置をタップする等の他の操作によって、前述したアイコンの重複位置の再配置の制御を行ってもよい。
[サービス記録の種類]
次に、介護や看護における記録方法の種類について説明する。ケース記録の方法として、経時記録と経過記録とがある。経過記録とは、対象者の状態や状況等に変化等があった場合にその都度記録していく方法である。経時記録とは、決められた時間に沿って記録していく方法である。経過記録の代表的な記録方法として、例えばフォーカスチャーティングが挙げられる。これは任意のフォーカス項目に対して、データ(入居者の様子)、アクション(スタッフの対応)、レスポンス(入居者の反応)項目を任意に入力していく方式である。サービス記録画面700においては、データ、アクション、レスポンスを入力する際、各々行追加ボタンを選択することでその入力行が生成されてよい。これによりフォーカスチャーティングによる経過記録を正確かつ効率的に入力できる。また、フォーカス項目については、不図示のケアプラン画面で作成された任意の課題・ニーズがプルダウンで選択することができ、ケアプランと日々の記録とが連携される。これにより、例えば、各々のケアプランとそのプランの記録とを同時に参照することができ、プランのモニタリングや評価を正確かつ効率的に実施することができる。本実施形態においては、経過記録に従った各種のデータを記憶部225に記憶するが、事故、ヒヤリハット、入居者の急変及び著変等のインシデントが発生した場合には、経時記録に切り替えて、そのインシデントの発生の前後の状況の情報を時系列に沿って記憶する。
[帯領域]
図12は、タイムチャートエリア390の時間枠上の複数の時間枠上に強調表示を行う例を示す図である。強調表示された時間枠上の集まりのことを帯領域という。強調表示は、入居者の外出や外泊状況を表したり、前述したインシデントが発生したりするなどの場合に表示される。図12(a)の帯領域1210は、入居者に事故が発生していることを示している。この場合、その入居者に関しては、経過記録ではなく経時記録にサービス記録の記録方法が変更になる。図12(b)の帯領域1220は、入居者が外出中であることを示している。図12(c)の帯領域1230は、入居者が病院に入院中であることを示している。
次に、図12(a)のようなインシデントの発生に伴う帯領域1210が表示される一連の流れを説明する。
図13は、事故が発生したことに関する報告書(以下、「事故報告書」という。)を作成する際に用いられる画面1300の一例を示す図である。事故報告書を作成する画面1300は、所定のメニューを選択すると表示される画面である。項目1310に設定された期間が、図12(a)で示す生活状況シート画面のタイムチャートエリア390に帯領域1210が表示される期間である。項目1320が選択されると、経時記録を入力する画面に切り替わる。
図14は、経時記録を入力する画面1400の一例を示す図である。領域1410には、これまで記録された経時記録が表示される。領域1420は、追加する記録を入力する領域である。この経時記録を入力する画面1400は、前述したように、事故報告書を作成する画面1300から呼び出すことが可能である。図12(a)のようにタイムチャートエリア390上に帯領域1210が表示されている場合には、この帯領域1210のうちの任意の箇所を選択することで、図13に示す経時記録を入力する画面1400を呼び出す構成としてもよい。
本実施形態においては、経時記録を入力する画面1400において入力された経時記録は、記憶制御部226(第二の記憶制御部)によって、記憶部225に記憶される。前述のように、記憶部225に記憶されたデータは、サーバ110の記憶部213にも所定のタイミングで送信される。そして、図13で示した事故報告書を作成する画面1300においては、記憶部225に記憶された経時記録が事故報告書に反映される。このような処理により、経時記録で記録した内容と重複する内容を事故報告書の作成画面において再度入力する手間を省くことができる。
図12に戻り、帯領域1210、1220、1230について補足説明をする。前述したように、帯領域1210、1220、1230が表示されているということは、インシデントが発生した場合や入居者が不在の場合である。図12のタイムチャートエリア390では、帯領域1210、1220、1230上においても、アイコンが表示されている。インシデントが発生した場合や入居者が不在の場合には、平時のサービスの提供が行われない場合があるので、記憶制御部226は、サービス提供予定時間を経過した場合、そのサービスのステータスを「中止」に設定するデータを記憶部225に記憶する。表示制御部224は、この記憶部225に記憶されたデータに基づいて、タイムチャートエリア390に表示されているアイコンに、例えば図8で示したマーク804のような中止のマークを付加して表示することができる。
以上説明したように、表示制御部224は、時系列に沿って記録を行う経時記録の事象と期間とを示す情報を、例えば事故報告書を作成する画面1300に入力された情報から取得した場合、帯領域をその期間に該当する各時間枠上に表示させる。また、表示制御部224は、帯領域を表示させているいずれかの時間枠が選択された指示を取得した場合、図14に示すように経時情報を入力する画面1400を表示させる。記憶制御部226は、画面1400を通じて入力された経時情報を記憶部225に記憶する。そして、表示制御部224は、記憶部225に記憶された経時情報を反映した事故報告書の画面1300を表示部223に表示させることができる。
なお、インシデントに関する帯領域1210が表示されている入居者に対しては、生活状況シート画面300で優先的に表示するように表示順を変更してもよい。このように、表示順を変更することで、インシデントが発生していることが他のユーザ端末120においても時系列かつ視覚的に表現されるため、施設内への周知と対応中である旨とを効率的かつ適切に実施できる。
次に、これまで説明してきた生活状況シート画面300から別の画面に切り替わる例を説明する。図3の生活状況シート画面には、表示切替タブ301、302、303、304が含まれる。表示切替タブ301は、生活状況シート画面を表示するタブであり、表示切替タブ302は、一覧表示画面を表示するタブであり、表示切替タブ303は、健康状態画面を表示するタブであり、表示切替タブ304は、一括入力画面を表示するタブである。
図15は、表示切替タブ302が選択された場合に表示制御部224が表示部223に表示させる一覧表示モード画面1500の一例を示す図である。利用者の中には、生活状況シート画面300の例えばタイムチャートエリア390で確認するよりも、一覧形式で各入居者のスケジュール等を確認したい場合がある。そこで、図15の一覧表示モード画面1500に示すように、各入居者の個別情報エリア375に含まれる情報をリスト形式で表示することができる。一覧表示モード画面1500は、入居者を縦軸に、各入居者が提供を受ける各種サービスと当該サービスの記録項目とを横軸にマトリックス配置した画面である。また、検索バーエリア1510を用いて入居者、サービス、担当等様々な条件で絞り込むことで、例えば、入居者別サービス一覧表、担当別サービス一覧表など様々な用途に使用できる。検索バーエリア1510には、例えば、期間、フロア、サービスカテゴリ、サービス、担当、連絡事項の有無、未実施、一時保存等、各種検索条件の指定ができる検索バーが用意されている。検索バーエリア1510の検索バーを用いて、特定のフロアの入居者に関する連絡事項のみ表示させ、当該内容をフロア担当のスタッフ間の申し送り時に共有してもよい。また、検索バーエリア1510を用いた検索処理を生活状況シート画面において行ってもよく、例えば、特定のサービスにおいて、サービス提供が未実施のアイコンをタイムチャートエリア390に表示させることで、サービス提供の抜け漏れを即時に確認することもできる。
図16は、表示切替タブ303が選択された場合に表示制御部224が表示部223に表示させる健康状態モード画面1600の一例を示す図である。健康状態モード画面1600は、ナビゲーションエリア380に含まれる入居者の健康状態の情報を時系列にリスト化して表示する画面である。なお、図16に示すように、前述したアンテナ項目を表示する領域1610を含めてもよい。ナビゲーションエリア380に表示される各種項目は、その時点での最新データだけであったり、複数回実施した同一サービスの実績値を加算した合計値であったりする。健康状態モード画面1600は、ナビゲーションエリア380に表示される各種項目の詳細な実績値を一覧で表示させた画面である。例えば、利用者(スタッフ)は、入居者のその日その時点までの水分摂取量について、まずは合計値だけを生活状況シート画面300のナビゲーションエリア380で把握し、異常値が見受けられるような場合等の必要の都度、健康状態モード画面1600に切り替えて詳細な情報と経緯を確認するというような使用形態が考えられる。
図17は、表示切替タブ304が選択された場合に表示制御部224が表示部223に表示させる一括入力モード画面1700の一例を示す図である。前述したように、生活状況シート画面のタイムチャートエリア390に表示されている各アイコンの選択指示が入力部220で入力されることに応じて、表示制御部224が、そのアイコンに対応するサービスを記録するサービス記録画面700を表示部223に表示させることが可能である。そして、サービス記録画面700を通じて実績値等の入力が可能である。しかしながら、例えば食事のサービスの場合などのように、同一時間帯に複数の入居者に共通するサービスについては、入居者毎に入力をするのは利用者の手間になる。そこで、表示制御部224は、図17に示すように、複数の入居者に対して共通の項目の入力を受け付ける一括入力モード画面1700を表示部223に表示させる。一括入力モード画面1700は、サービス毎に、入居者を縦軸に、サービスの記録項目を横軸にマトリックス配置した画面である。例えば、食事サービスの記録の場合、主食、副食の食事摂取量、水分摂取量等の主要な項目をマトリックス状に配置する(一部のみ図示)。そしてマトリックスのタイトル行の各列に、対象列の全記録項目に対して同一値を一括でセットできる入力補助機能を設けてもよい。
記憶制御部226は、一括入力モード画面1700を通じて入力された項目を、それぞれ記憶部225に記憶する。
図18は、入居者の個人別の週間予定を示す週間予定画面1800の一例を示す図である。週間予定画面1800は、特定の入居者の週間の予定を表示する画面であり、タイムチャートエリア390に表示される内容が、1週間分表示されている形態を示している。なお、1週間に限らず任意の期間を表示させてもよい。
[フローチャート]
図19は、本実施形態におけるユーザ端末120におけるサービス支援方法の一例を示す図である。
ステップS1902において、ユーザ端末120は利用者のID及びパスワード等を用いて利用者のログイン処理を行う。
ステップS1904において、ユーザ端末120の表示制御部224は、ログインした利用者に対応する情報を含む画面を表示部223に表示させる。具体的には、表示制御部224は、生活状況シート画面300を表示させる。なお、前述したように、タイムチャートエリアに表示されるアイコンは、利用者が担当するサービスであるか否かに応じて色等が変更される態様で表示される。また、ログインした利用者に対する連絡事項があれば、表示制御部224は、連絡事項を表示する。
ステップS1906において表示制御部224は、入力部220に入力された指示に基づいて、表示操作があったかを判定する。例えば、前述したような画面の切り替え操作や、タイムチャートエリア390の拡張表示操作等があったかを判定する。表示操作があった場合、ステップS1908において表示制御部224は、操作に応じた画面を表示する。表示操作がない場合、ステップS1910に進む。
ステップS1910において記憶制御部226は、入力部220に入力された指示に基づいて、データ入力があったかを判定する。例えば、サービス記録において実績の入力がされたり、一括表示画面モードにおいて一括でデータ入力の指示があったりしたか等を判定する。データ入力があった場合、記憶制御部226は、入力されたデータを記憶部225に記憶する。データ入力がない場合、ステップS1914に処理が進む。
ステップS1914では、データの同期処理が行われる。記憶制御部226は、ユーザ端末120の記憶部225に記憶されているデータと、サーバ110の記憶部213に記憶されているデータとを同期させる。そして、互いのデータを最新のデータに更新する。同期処理は、任意のタイミングで実行されてよい。
ステップS1916でユーザ端末120は、ログアウトを行うかを判定し、ログアウトを行うまでステップS1906に戻り処理を繰り返す。
図20は、サーバ110における制御方法の一例を示す図である。図20は、ユーザ端末120を用いて特定の利用者がサーバ110にログインを行い、その後、その特定の利用者がサーバ110からログアウトを行うまでの間の処理の一例を示す図である。
ステップS2002において、記憶制御部212は、ログインした利用者に対応するデータを記憶部213から読み出し、通信部211を通じてユーザ端末120に送信する。例えばログインした利用者に対する連絡事項を送信する。
ステップS2004において検索部214は、所定のタイミングであるかを判定する。例えば、バッチ処理を行う場合、1日の所定の時刻になったかを判定してもよい。所定のタイミングである場合、ステップS2006に進み、検索部214は、記憶部213に記憶されているアンテナ項目に関連するデータを検索して、データを更新する。例えば、アンテナ項目として通知すべき事項があった場合には、検索部214は、記憶制御部212に検索結果を通知し、記憶制御部212は、記憶部213に記憶されている、対応する入居者のデータを更新する。更新されたデータが、後述する同期処理によってユーザ端末120に送信されると、アンテナ項目がユーザ端末120で表示されることになる。所定のタイミングでない場合、ステップS2008に進む。
ステップS2008において記憶制御部212は、同期タイミングであるかを判定する。同期タイミングである場合、ステップS2010に進み、ユーザ端末120との間で同期処理を行う。なお、ステップS2006でデータ更新がされた場合には、同期タイミングであると判定してもよい。同期タイミングでない場合、ステップS2012に進む。
ステップS2012においてサーバ110は、ユーザがログアウトしたかを判定し、ユーザがログアウトするまでステップS2004に戻り処理を繰り返す。
以上説明した形態によれば、入居者毎の基本情報エリア及び個別情報エリアが集約した画面が表示される。個別情報エリアには、入居者に関する注意事項が含まれる注意事項エリアと、入居者の最新の健康状態が含まれるナビゲーションエリアと、特定の期間における時間枠を時系列で配置したタイムチャートにサービスの種類やその予定・実績を示すアイコンがサービスの提供予定または実績時刻の時間枠に配置されたタイムチャートエリアとが含まれる。このような情報を整理・集約した画面が表示されるので、適切なサービスを提供するための情報をスタッフが迅速に確認できる。従って、介護施設に従事する多職種かつ複数のスタッフが各種サービスを提供する上で必要とする様々な情報の参照や入力が可能となる。また、連絡事項の共有や気付きを促す情報等の通知や伝達を現場業務に即して効率的に実施することができる。この結果、効率的かつ円滑なスタッフ間の連携を実現し、一定レベル以上のサービスの質を担保し、サービス提供の抜け漏れを防ぐことで法令遵守とコンプライアンスを担保することができる。
これまで説明した例は、生活状況シート画面300は、ケアプランに基づくアイコンが表示される形態を例に挙げて説明したが、看護プランに基づくアイコンが表示される形態でもよい。例えば、看護職員しか実施できない医療的ケアを登録すると共に、当該予定を一覧表示で絞り込んで表示又は印刷して、次の夜勤の看護職員に引継書として申し送ってもよい。また、介護職員でも実施可能なサービスの場合は、担当を設定してサービス実施を依頼するなど、スタッフ間の連携における役割分担ができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
以上説明した本発明の各実施形態を実現するためのプログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、施設における他用途で既に使用している任意のコンピュータや新たに購入するコンピュータに、上記プログラムをインストールすることができる。ここで、上記プログラムを記憶した記録媒体は、非一過性の記録媒体であっても良い。非一過性の記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD-ROM等の記録媒体であっても良い。
[事故報告書確認機能]
なお、上述したように、予期せぬ事故(インシデント)が発生した場合は、図13に示される事故報告書が作成される。事故報告書は、紙として出力され、チェック表と併せて関係するスタッフに順番に回覧される。各スタッフは、事故報告書を確認して、チェック表に捺印等した後、未確認の関係者に回覧する。
しかしながら、スタッフ全員に回覧するためには、相当の時間を要するため、事故発生状況を即座に共有することができない。
そこで、端末120に、事故報告書の内容を関係するスタッフに確認させるための機能について、以下に説明する。
図21は、事故の報告レベルを設定するための画面である。本実施形態では、ウインドウ2100に示されるように、端末120の利用者は、5つのレベルで事故の共有者を設定することができる。具体的には、レベル1.ホーム内(その介護施設の施設長とそのホーム内で勤務している、ケアマネージャー、サービス提供責任者、ケアスタッフ・ホームスタッフ(サービススタッフ及び介護ヘルパー)、看護職員、機能訓練指導員、生活指導員、生活支援スタッフ及び受付事務員等)、レベル2.エリア事業部長(1に加えて、その介護施設を含む複数の介護施設を統括する責任者)、レベル3.エリア事業本部長(1及び2に加えて、そのエリア事業部長を管理するエリアの本部長)、レベル4.カンパニー長(1~3に加えて、そのエリア事業本部長を管理する責任者)、レベル5.経営(1~4に加えて、経営陣)である。
このように事故内容を確認すべき対象者を、スタッフの役割(ロール)に応じて、サーバ10の記憶部213に保存されるマスタ(確認対象マスタ)で適宜設定することができる。ロールとしては、施設長、ケアマネージャー、ケアスタッフ、看護職員、理学療法士、エリア事業部長、エリア事業本部長、カンパニー長、経営、本部スタッフ等の職種や役職に応じてグループ分けして権限を付与することもできるし、特定の個人単位で設定することもできる。そして、たとえば、通常の事故の場合は、レベル1またはレベル2でとどめ、経営陣に即時に報告すべき事故と判断された場合は、たとえば、エリア事業部長が、レベル3に設定(図21(a))したり、レベル4に設定(同図(b))することで、事故情報の共有範囲を変更することができる。
なお、事務スタッフや清掃スタッフ、本社スタッフなど、通常は事故報告書全件を確認する必要のない職種や役職、組織や個人を、事故報告書毎に任意に選択して確認対象者に追加指定できる様にしてもいい。
ここで、報告すべき事故情報は、図13に示される事故内容及び事故発生時刻に加えて、図22に示されるとおり、事故区分(転倒、転落など、事故の概要を示す情報)2200や、発見場所2210などを複数の選択肢から選択して入力することができる。このため、統計的情報を収集することが容易になる。このようにして事故情報ならびにその事故が発生した介護施設の識別情報と、これに関連付けて設定される共有範囲のグループが、記憶部213に記録される。
図23は、事故の確認状況画面を示している。スタッフがユーザ端末120にログインすると、そのスタッフが属する共有範囲のグループにおいて、共有されるべき未確認の事故の概要がウインドウ2300に表示される。このウインドウ内に表示される事故概要のリンク2310(2017年5月5日に発生した110号室のご入居者の薬事故)を選択すると、図24に示されるとおり、事故報告書の画面2400に遷移し、その事故の詳細情報が表示される。したがって、遠隔地にいても、発生した事故の詳細情報を容易に把握することができる。また、事故報告書の内容を確認したらウインドウ下の「確認」ボタン2410を選択入力することで、端末利用者の確認ステータスを、「未確認」(画面2420)から「確認済」に変更することができる。また、記憶部121に記憶されているマスタの設定によっては、確認後に事故報告書の内容が更新された場合には、確認状態を、「確認済」から「確認後更新有り」に変更するように状態管理することもできる。事故の報告内容は、その後の経過や、現場検証等に応じて、追加、変更される場合も少なくないため、そのような場合に、再度の確認を促すことができる。
なお、「確認」ボタンは、事故報告書の所定の項目が全て入力されていないと選択入力できないよう制御することもできる。これにより、事故の報告内容として最低限必要な項目が入力される前に確認されることを防ぐことができる。
なお、事故状況の確認画面は、端末120の利用者であるスタッフがユーザ端末120にログインした際に最初に表示されるホーム画面のほか、事故を一覧表示する事故一覧画面2700(後述)や、事故の確認状況を示す画面2400(後述)に表示される。さらに、端末120の利用者が、エリア事業部長等の複数の施設を管轄する者である場合は、管轄する複数の施設内の事故発生状況ならびに事故対応状況を一覧表示する画面2800(後述)にも表示されるので、端末120の利用者ごとに、自己が確認すべき事故の有無を容易に把握することができる。また、自己が確認する必要がない事故については、表示されないので、必要な情報のみを効率良く把握することができる。
さらに、画面右上端には、その事故の報告レベルが表示された付箋(タブ)2440が表示される。このタブを選択することで、その共有範囲の各スタッフの確認状況を示すサブウインドウ2430を表示させることができる。この例の場合、報告レベル2(エリア事業部長レベル)であるため、エリア事業部長ならびにそれ以下の関係スタッフの確認を要するが、施設長(介H長)を除き、エリア事業部長ならびに多くの関係スタッフが未確認のステータスである。なお、サブウインドウ2430に表示される関係スタッフのロールと並び順は、記憶部121に記憶されるマスタ(確認制御マスタ)で設定されている。
ここで、共有範囲内の特定の役割を有する者(たとえば、その共有範囲内で、最上位の役職者)は、重大事故や、特定の種別の事故の場合、自己の上位層まで報告対象を引き上げることができる。具体的には、即時フラグというフラグをオンに設定できるように構成されている。たとえば、エリア事業部長が、事故報告書の内容に基づいて、即時フラグをオンに設定することにより、報告レベルを3(エリア事業本部長レベル)に設定することができ(図21(a))、その事故報告書を確認したエリア事業本部長が、即時フラグをオンに設定することにより、報告レベルを4(カンパニー長レベル)に設定することができる。このように、事故の内容を共有する範囲を、共有範囲内の特定の役割を有する者(たとえば、その共有範囲内で、最上位の役職者)のみが拡張できるように構成したことにより、真に報告が必要な特定の事故のみを、上長などに効率的に報告するためのシステムを構築することができる。なお、記憶部121には、このように変更権限を有する者を設定するマスタが記憶されている。
また、事故報告書の内容に齟齬や、質問事項がある場合は、確認者はコメントを入力することができる。図25に示されるとおり、具体的には、報告レベルを示すタブ2440の下には、さらに未確認のコメント数が表示されるタブ2500が表示される。このタブ2500を選択すると、図26に示されるとおり、コメント画面2610がスライド表示され、自身のコメント2620は右側に、他者のコメントは左側に吹き出しが作られるように表示される。そして、確認済みのコメント2630は灰色に、未確認のコメント2640は橙色といったように容易に見分けることができるように表示される。さらに、コメント欄2650にコメントを入力して、新たにコメントを入力することもできる。このため、事故報告書の内容を、他の情報共有者の視点から、より正確なものに修正することができるようになる。
図27は、事故報告書の確認状況の一覧画面2700である。任意の条件で検索して、その検索条件を満足する事故の確認状況を一覧表示させることができる。図には、所定期間中に、所定の介護施設内で発生した事故の一覧が表示されている。また、端末利用者である自身の確認状況2710と、その事故の共有範囲を示す「報告レベル」と、現在の事故共有の到達度合いを示す「到達レベル」が示される(2720)。さらに、施設内におけるその事故の確認者数及び未確認者数が示される(2730)。このリストでは、たとえば、「E様」という入居者に5月25日に発生した「その他事故」のカテゴリーに属する「報告レベル2」の事故について、施設(ホーム)内の確認済みの関係スタッフの人数が20人であるのに対し、未確認の関係スタッフの人数が11人であることが示されている。また、レベル2に属する者であるエリア事業部長は、未確認の状況であるため、「到達レベル」は1である。
図27には、事故対応プロセスのステータス管理画面2740も示されている。事故が発生すると、事故に応じて定義される一連のプロセスが実行されなければならない。事故に応じて、実行すべきプロセスとそのタイミングが予め記憶部121に記憶されている。
具体的には、事故発生直後に実行されるべきプロセス(家族連絡、医師連絡、即時報告、緊急対応)、事故発生当日中に実行されるべきプロセス(現場検証、デイカンファレンスと呼ばれる関係スタッフ間の会議)、事故発生から一定期間内に実行されるべきプロセス(経過観察・振り返り、サービス提供方法の見直し・プラン変更、行政への報告)等である。全ての事故について、全てのプロセスを実行する必要はなく、事故に応じて予め実行すべきプロセスが定義されており、必要に応じで追加・変更が可能になっている。このような一連のプロセスの実施状況を、ユーザ端末120を用いて確認することができる。
図27の表示欄2740において、各プロセスの実施状況は、色で表現されている。たとえば、目立つように赤色の丸でアラート表示されているプロセスは、実施すべき期限を徒過したプロセスを示している。黄色(緑色)の丸で表示されているプロセスは、その日から一定期間内(例えば、3日以内など)に実施されるべきプロセスを示している。実施済みのプロセスは、灰色の丸で表示されているとともに、実施日が記録されるように構成されている。このため、各事故の対応状況を容易に把握することができる。実施すべき期限を徒過したプロセスについては、アラートとして、ホーム画面2300、事故一覧画面2400、複数の介護施設の統計的情報の表示画面(経営ダッシュボード)2800にも表示させるように構成されている。
同じ画面には、その事故の確認状況等(2720及び2730)が表示される。このため、報告レベルを確認することで、その事故の重大性、ひいては、迅速に処理すべき必要性を推測することができる。また、確認状況を参照することで、自分が対応すべきプロセスを選択しやすくなる。
たとえば、ある事故は、施設内の他のスタッフによる確認が進んでおり、別の事故は、施設内の他のスタッフによる確認が進んでいない場合に、各事故について即時に対応すべきプロセス(たとえば、家族連絡)がそれぞれ存在する場合は、他のスタッフによる確認が進んでいない後者の事故について自己が対応する必要性が高いと判断することができる。さらに、図24に示されるサブウインドウ2430で、各スタッフが確認したかどうかを個別に判断することにより、所定のスタッフのみが実施することが好ましいプロセス(たとえば、看護職員が実施すべき医師への報告プロセス)について、そのスタッフが確認したかどうかを把握することができるため、そのスタッフに電話連絡等することで、プロセスの実施を促進することが可能になる。
なお、事故ごとに管理すべきプロセスは設定されている。たとえば、「家族連絡」というプロセスについては、ある事故発生時に家族連絡というプロセス自体の要/不要が、事故の種別ごとに設定され、家族連絡が必要な場合は、さらに、連絡日時、連絡者、連絡相手等が管理すべき項目として設定されている。プロセスを実施した端末利用者はこれら項目を入力し、記憶部213に記録させることができる。
以上述べたように、事故報告書確認機能を用いることにより、突発的に発生する事故等のインシデントを関係者間にいち早く共有できるとともに、迅速な事故対応を実現することが可能になる。また、関係するスタッフのみが、所定の事故を共有できるように設定できるため、無関係の事故情報を閲覧する必要がない。
また、図12(a)に示されるように、生活状況シート画面のタイムチャートエリアに、事故の発生日時と事故対応期間を、ケアプランと同じ時系列で表示させる構成にしたから、そのケアプランの被提供者の現状をより正確に把握し、より適切なサービスを提供することが可能になる。たとえば、転倒事故の事故対応期間中に、食事サービスを提供するような場合に、事故で負傷した部位を気遣いながら、サービス被提供者の食事をアシストするようなことが可能になる。
[統計的情報の収集機能](経営ダッシュボード機能)
介護施設内で発生する事故発生数等を集計してその介護施設を管理することが行われている。しかしながら、複数の介護施設を管理し、介護施設間で集計データを比較することにより、介護施設間の比較や、特定の介護施設の特異性を把握することが可能になる点に本発明の発明者は着目し、統計的情報の収集機能を開発した。
以下では、複数の介護施設を管理するエリア事業部長、エリア事業本部長、カンパニー長、経営層等が、各々配下の介護施設の事故発生及び対応状況や、医療的ケアの実施状況をタイムリーに把握し、かつ必要に応じて簡易に内容確認をすることが可能な機能について説明する。
各施設を例えば地理的なエリア単位で階層的に管理し、その階層構造の管理者(たとえば、8施設~10施設程度を管理するエリア事業部長)は、管轄する全施設の事故発生状況、事故対応状況を俯瞰することができる。
図28は、介護施設ごとに事故種別2810毎に所定期間(当月)の発生件数及び累積発生件数、端末を操作している自身のその事故の確認状況(未確認件数)、即時報告という報告レベルが高レベル(レベル3~5)の事故の当月の発生件数及び累積発生件数、未読のコメント数を表示する端末120の表示部223に表示される表示画面2800である。
さらに、各事故について設定される対応プロセス2820のうち、実施すべき期日間近または期日をオーバーにもかかわらず未実施のプロセスの件数が表示される。図では、施設Aにおいて、「医師連絡」プロセス(事故の医師への連絡)及び「現場検証」プロセス等が期限超過していることが示される。
ここで、施設Bの「即時報告」の列2830に表示されている数字にはリンクが張られており、クリックすることで、即時報告レベルの事故に絞り込まれた一覧画面に遷移する。
同様に、施設Dにおける「家族連絡」プロセスの列に表示されている数字をクリックすると、その介護施設において「家族連絡」プロセスが期限超過している事故に絞り込まれた一覧画面に遷移する。同様に、各プロセスの列に表示されている数字をクリックすることで、クリックしたセルが属する行の介護施設においてそのプロセスが期限超過または期限間近になっても実施されていない事件に絞り込まれた一覧画面が表示される。
また、「ホーム名」の列2840の各施設名をクリックすると、その施設における事故に絞り込まれた一覧画面が表示される。次いで、事故種別の各事故(またはヒヤリハット)の列2850に表示される件数をクリックすると、その施設におけるクリックされた事故種別(またはヒヤリハット)に絞り込まれた一覧画面、さらには、それらの事故報告書(またはヒヤリハット報告書)が表示できるように構成されている。
また、「未確認状況」の列2860に示される件数をクリックすると、端末120の操作者が未確認のその介護施設における事故一覧画面が表示され、「コメント」の列2870に示される件数をクリックすると、未確認のコメントがある事故に絞り込まれた一覧画面が表示される。
以上のように、介護施設間で事故の発生件数を事故の種別ごとに表示できるようにしたから、介護施設間の比較をすることができる。たとえば、特定の施設において転倒事故が多発している場合は、事故原因と適切な対策をとることが可能になる。また、累計数とあわせて表示することにより、改善の度合いを把握することも可能になる。さらに、事故の発生件数のみならず、事故対応プロセスの進捗状況についても統計的情報を収集し、同じ画面で表示できるようにした。このため、介護施設の改善点を把握することが可能になる。たとえば、事故件数は多くないにもかかわらず、事故対応プロセスが滞っている介護施設では、人員補充等の必要性を検討するなど、統計的情報に基づき、より確度の高い改善策を検討することが可能となる。
また、サーバ110の記憶部213に保存記録されている看護プランのデータに基づいて、各介護施設においてどのような医療的ケアが現在実施されているかその件数を、新規、継続、変更、中止、その他という種別ごとに示すこともできる。
たとえば、施設Aにおいて、所定の医療的ケア(たとえば、「胃ろう」)の列に、現在実施されている件数と、その件数の内訳(新規、以前からの継続、変更、中止)を区別して表示することにより、複数の施設ごとに、所定の医療的ケアが何件発生しているかを把握することができる。また、各数字にはリンクがはられており、クリックすることで、その医療的ケアに絞り込まれた看護プランを表示する一覧画面に遷移することもできる。
このような統計的情報を収集し、介護施設ごとに、かつ、医療的ケアのカテゴリーごとに、表示可能な構成とすることで、所定の介護施設において特定の医療的ケアが偏って施されている、といった特異性を把握することが可能になる。
これら以外にも、「入居・在籍状況」、「身体拘束実施状況」、「看取り介護実施状況」、「ケアプラン進捗状況」等を統計的情報として、各介護施設から収集して表示することも可能である。
また、以上の実施形態は、事故を共有すべき情報であったが、これに限られるものではなく、施設内外で周知、共有する必要のある情報(たとえば、介護施設の業務管理日誌等に記録される業務管理に関する情報、介護施設内で開催された会議の議事録、ケアプラン、アセスメント、ヒヤリハット、クレームの内容とその対策等)を、上述した実施形態のように共有する構成としてもよい。
また、以上の表示形態は、2次元のマトリックス(表)形式に限ったものではなく、棒グラフや円グラフなどのグラフ表示に置き換えてもよい。
また、各データは、各ユーザ端末120と接続可能なサーバ110の記憶部213に記録し、このサーバ110から各ユーザ端末120に配信する構成としたが、これに限られず、各ユーザ端末120内の記憶部225に、その端末に必要な一部または全てのデータを保存する構成としてもよい。
100…システム、110…サーバ、120、120a、120b…ユーザ端末、211…通信部、212…記憶制御部、213…記憶部、214…検索部、220…入力部、221…通信部、223…表示部、224…表示制御部、225…記憶部、226…記憶制御部、300…生活状況シート画面、301、302、303、304…表示切替タブ、310…検索バーエリア、350…生活状況エリア、351a…レコード、351b…レコード、351c…レコード、351d…レコード、360…基本情報エリア、370…注意事項エリア、375…個別情報エリア、380…ナビゲーションエリア、390…タイムチャートエリア

Claims (19)

  1. サービス被提供者が提供を受けるサービスの予定及び実績のデータを記憶する記憶部と、
    前記サービス被提供者の状況に関する状況シート画面を前記データに基づいて表示部に表示させる表示制御部と
    を備えるサービス支援装置であって、
    前記状況シート画面は、サービス被提供者を識別する情報が含まれる基本情報エリアと、特定の期間に関する前記サービス被提供者の個別の情報が含まれる個別情報エリアとを第一の方向に並列に配置し、サービス被提供者毎の前記基本情報エリア及び前記個別情報エリアを前記第一の方向と異なる第二の方向に連続して配置した画面であり、
    前記個別情報エリアは、
    前記サービス被提供者に関する注意事項が含まれる注意事項エリアと、
    前記サービス被提供者の状況・状態に関する情報が含まれるナビゲーションエリアと、
    前記特定の期間における時間を複数の時間枠に区切った時間枠が時系列で配置され、前記時間枠内に前記サービスを示すオブジェクトが含まれるタイムチャートエリアと、
    のうちのいずれか一つのエリアを少なくとも有
    所定の期間における各サービス被提供者へのサービス提供の実績データ、アセスメント実施データ、インシデント時の報告データ、各サービス被提供者の状況・状態に関する情報又は発言に関する記録データ、及び各利用者の各サービス被提供者に対する気づき又は観察に関する記録データの少なくとも1つを記憶し、当該記憶されたデータを検索して、所定の条件を満たす項目がある場合に当該項目の情報を出力するように構成されたサーバからの情報を受信する受信部をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記受信した情報に基づいて前記項目に対する注意を喚起する通知を所定のエリアに表示させる、サービス支援装置。
  2. 前記表示制御部は、前記状況シート画面を、
    各サービス被提供者の前記個別情報エリアに含まれる情報をリスト形式で表示する一覧表示モードの画面、
    前記ナビゲーションエリアに含まれる前記状況・状態に関する情報の情報を時系列にリスト化して表示する状況・状態表示モードの画面、又は、
    複数のサービス被提供者に対して共通の項目の入力を受け付ける一括入力モードの画面のいずれかに切り替えて前記表示部に表示させる、請求項1に記載のサービス支援装置。
  3. 前記表示制御部は、表示すべき時間帯の指示を取得した場合、当該時間帯に応じた時間枠を、前記タイムチャートエリアで表示させる、請求項1又は2に記載のサービス支援装置。
  4. 前記表示制御部は、前記タイムチャートエリアの幅の変更の指示を取得した場合、前記指示に応じて前記タイムチャートエリアの幅を変更し、当該変更したタイムチャートエリアの幅に応じて前記時間枠の幅を変更し、かつ当該時間枠の幅の変更に応じて前記オブジェクトの配置を変更した前記画面を表示させる、請求項1から3のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  5. 前記表示制御部は、
    一つの時間枠に複数のサービスの予定が重複する場合、当該複数のサービスに対応する各オブジェクトが他のオブジェクトによって完全に覆われないように各オブジェクトの配置位置をずらして当該時間枠内に表示させ、かつ
    カーソルが当該各オブジェクトの表示位置に重ねられた場合、当該各オブジェクトを互いに重ならない位置に再配置して表示させる、請求項1から4のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  6. 前記記憶部は、前記サービスの開始時間及び前記サービスの終了時間を示すデータを少なくとも記憶し、
    前記表示制御部は、実施済みのサービスを示す第一のオブジェクトの前記時間枠内の配置位置を変更する指示を取得した場合、
    前記指示された配置位置の時間枠に前記第一のオブジェクトの表示位置を変更させ、かつ
    前記記憶部に記憶されている前記開始時間及び終了時間の少なくとも一方を、変更後の位置の時間枠に応じた時間に変更する、請求項1から5のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  7. 前記表示制御部は、
    前記オブジェクトを、各サービス被提供者がサービスの提供を受けるプランに従って前記タイムチャートエリアに配置して表示させ、
    プラン外の予定の入力の指示を取得した場合、前記プラン外の予定に対応するオブジェクトを前記タイムチャートエリアに配置して表示させ、
    前記プラン外のオブジェクトは、プランに従ったオブジェクトとは異なる表示態様で表示される、請求項1から6のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  8. 前記表示制御部は、
    前記オブジェクトを、
    サービスの項目の種別に応じた表示態様、
    利用者の担当項目か否かに応じた表示態様、
    サービスが実施済みか否かに応じた表示態様、
    サービスに関する連絡事項があるか否かに応じた表示態様、
    サービスの実施を中止したか否かに応じた表示態様、
    サービスが重点プランに従ったものか否かに応じた表示形態、
    サービス以外の各種事象に応じた表示形態、及び
    サービス記録が未保存か又は保存かに応じた表示形態、
    のうちの少なくとも1つの表示態様で表示させる、請求項1から7のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  9. 前記表示制御部は、
    提供するサービスを表す図形又は文字を前記オブジェクトに含めて表示させ、
    提供するサービスが特定のサービスの場合、前記オブジェクトに前記特定のサービスの実績を示す情報を含めて表示させる、請求項1から8のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  10. 前記表示制御部は、
    前記表示させたオブジェクトの選択の指示を取得した場合、当該オブジェクトに対応付けられたサービスの実績値を含む情報の入力及び参照が可能なサービス記録画面を前記表示部に表示させ、
    前記サービス支援装置は、前記サービス記録画面において入力された情報のデータを前記記憶部に記憶させる第一の記憶制御部をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  11. 前記表示制御部は、
    時間が指定されていないサービスに関する第二のオブジェクトを前記タイムチャートエリアの前記時間枠の外に表示させ、
    前記第二のオブジェクトに関するサービスの実施の入力の指示を取得した場合、
    前記時間枠の外に表示させた前記第二のオブジェクトの付近に前記実施の回数を表示させ、かつ
    前記サービスが実施された時間に応じた時間枠に前記第二のオブジェクトに応じたオブジェクトを表示させる、請求項1から10のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  12. 前記表示制御部は、
    時系列に沿って記録を行う経時記録の事象と期間とを示すデータを取得した場合、帯領域を前記期間に該当する各時間枠内に表示させ、
    前記帯領域を表示させているいずれかの時間枠が選択された指示を取得した場合、前記事象を含む経時情報を入力する画面を表示させ、
    前記サービス支援装置は、前記画面を通じて入力された経時情報を前記記憶部に記憶させる第二の記憶制御部をさらに備え、
    前記表示制御部は、インシデントが発生した場合の報告書の作成画面を表示させる場合、前記記憶部に記憶された経時情報を前記作成画面に反映して表示させる、請求項1から11のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  13. 前記表示制御部は、前記サービス支援装置を利用する利用者が連絡先に含まれる連絡事項のデータがある場合、当該データに基づいて前記連絡事項を前記表示部に表示させる、請求項1から1のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  14. 前記記憶部は、
    前記サービスの提供中に発生した事故の情報と、
    その事故に関連付けて設定される、複数のスタッフから構成されるグループの情報とを、複数の事故ごとに記録するように構成され、
    前記表示制御部は、
    前記サービス支援装置を操作する前記スタッフに関連付けて設定された複数の前記事故の情報と、
    前記サービス支援装置を操作する前記スタッフが、前記事故の情報を確認したか否かを複数の前記事故ごとに示す情報と、
    前記事故に関連付けられた前記グループの他の前記スタッフが、前記事故の情報を確認したか否かを複数の前記事故ごとに示す情報とを表示するように構成されていることを特徴とする請求項1から1のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  15. 前記事故の情報は、前記事故の発生または発見時刻に関する情報を含み、
    前記記憶部は、前記事故に関連付けて設定される複数の対応処理からなる情報を記憶するように構成され、
    前記表示制御部は、複数の前記事故ごとに、前記複数の対応処理及びその処理状況を示す情報を表示するように構成されることを特徴する請求項1に記載のサービス支援装置。
  16. 前記記憶部は、複数の前記サービス被提供者が受ける前記サービスの予定及び前記実績のデータを記憶し、
    前記サービス被提供者を識別する情報は、前記サービス被提供者が前記サービスを受ける施設を識別する情報を含み、
    前記表示制御部は、前記施設ごとに、かつ、前記サービスの種類ごとに、提供される前記サービスの件数を表示するように構成されていることを特徴とする請求項1から1のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  17. 前記サービスの提供中に発生した事故の情報は、その事故が発生した施設を識別する情報を含み、
    前記表示制御部は、前記施設ごとに、かつ、前記事故の種類ごとに、前記事故の件数を表示するように構成されていることを特徴とする請求項1から1のいずれか一項に記載のサービス支援装置。
  18. サービス被提供者が提供を受けるサービスの予定及び実績のデータを取得するステップと、
    前記取得したデータに基づいて、前記サービス被提供者の状況に関する状況シート画面を表示部に表示させるステップと
    を含むサービス支援方法であって、
    前記状況シート画面は、サービス被提供者を識別する情報が含まれる基本情報エリアと、特定の期間に関する前記サービス被提供者の個別の情報が含まれる個別情報エリアとを第一の方向に並列に配置し、サービス被提供者毎の前記基本情報エリア及び前記個別情報エリアを前記第一の方向と異なる第二の方向に連続して配置した画面であり、
    前記個別情報エリアは、
    前記サービス被提供者に関する注意事項が含まれる注意事項エリアと、
    前記サービス被提供者の状況・状態に関する情報が含まれるナビゲーションエリアと、
    前記特定の期間における時間を複数の時間枠に区切った時間枠が時系列で配置され、前記時間枠内に前記サービスを示すオブジェクトが含まれるタイムチャートエリアと、
    のうちのいずれか一つのエリアを少なくとも有し、
    所定の期間における各サービス被提供者へのサービス提供の実績データ、アセスメント実施データ、インシデント時の報告データ、各サービス被提供者の状況・状態に関する情報又は発言に関する記録データ、及び各利用者の各サービス被提供者に対する気づき又は観察に関する記録データの少なくとも1つを記憶し、当該記憶されたデータを検索して、所定の条件を満たす項目がある場合に当該項目の情報を出力するように構成されたサーバからの情報を受信するステップをさらに含み、
    前記表示させるステップは、前記受信した情報に基づいて前記項目に対する注意を喚起する通知を所定のエリアに表示させる、サービス支援方法。
  19. コンピュータに、
    サービス被提供者が提供を受けるサービスの予定及び実績のデータを取得するステップと、
    前記取得したデータに基づいて、前記サービス被提供者の状況に関する状況シート画面を表示部に表示させるステップとを実行させるプログラムであって、
    前記状況シート画面は、サービス被提供者を識別する情報が含まれる基本情報エリアと、特定の期間に関する前記サービス被提供者の個別の情報が含まれる個別情報エリアとを第一の方向に並列に配置し、サービス被提供者毎の前記基本情報エリア及び前記個別情報エリアを前記第一の方向と異なる第二の方向に連続して配置した画面であり、
    前記個別情報エリアは、
    前記サービス被提供者に関する注意事項が含まれる注意事項エリアと、
    前記サービス被提供者の状況・状態に関する情報が含まれるナビゲーションエリアと、
    前記特定の期間における時間を複数の時間枠に区切った時間枠が時系列で配置され、前記時間枠内に前記サービスを示すオブジェクトが含まれるタイムチャートエリアと、
    のうちのいずれか一つのエリアを少なくとも有
    所定の期間における各サービス被提供者へのサービス提供の実績データ、アセスメント実施データ、インシデント時の報告データ、各サービス被提供者の状況・状態に関する情報又は発言に関する記録データ、及び各利用者の各サービス被提供者に対する気づき又は観察に関する記録データの少なくとも1つを記憶し、当該記憶されたデータを検索して、所定の条件を満たす項目がある場合に当該項目の情報を出力するように構成されたサーバからの情報を受信するステップをさらに含み、
    前記表示させるステップは、前記受信した情報に基づいて前記項目に対する注意を喚起する通知を所定のエリアに表示させる、プログラム。
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