JP6993588B2 - 水力発電システム - Google Patents
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Description
図1は、実施形態1による水力発電システム(10)が設けられる流路(40)の構成を例示する。この水力発電システム(10)は、水車(11)と、発電機(12)と、制御部(13)とを備える。水車(11)は、流路(40)に配置される。
流路(40)は、落差を有する。流路(40)には、流体(例えば水)が流れる。流路(40)は、第1流路(41)と、第2流路(42)とを含む。例えば、流路(40)は、複数の金属管(例えばダクタイル鋳鉄管)により構成される。また、この例では、流路(40)には、第1貯留槽(50)と第2貯留槽(51)と分岐貯留槽(52)とが設けられる。第1貯留槽(50)は、第1流路(41)に流体を流出する。第2貯留槽(51)には、第2流路(42)から流体が流入する。
第1流路(41)は、水車(11)の流入側に位置する流路である。この例では、第1流路(41)は、水車流路(45)と、分岐流路(46)とを含む。水車流路(45)は、第1貯留槽(50)と水車(11)とを繋ぐ流路である。水車流路(45)には、水車(11)に流入する流体の少なくとも一部が流れる。分岐流路(46)は、水車流路(45)から分岐する流路である。この例では、分岐流路(46)は、単一の流路により構成される。また、分岐流路(46)の出口には、分岐貯留槽(52)が接続される。
第2流路(42)は、水車(11)の流出側に位置する流路である。この例では、第2流路(42)は、単一の流路により構成される。第2流路(42)の出口には、第2貯留槽(51)が接続される。
水車(11)は、流路(40)に配置される。この例では、水車(11)は、羽根車と、羽根車を収容するケーシングとを備える。例えば、羽根車には、渦巻きポンプに備えるインペラが用いられる。羽根車の中心部には、回転軸が固定される。水車(11)では、ケーシングに形成された入口(流入口)からケーシング内に流入した流体の流れにより羽根車が圧力を受けて回転し、羽根車の回転とともに回転軸が回転する。ケーシング内の流体は、ケーシングに形成された出口(流出口)から排出される。
発電機(12)は、水車(11)により駆動される。具体的には、発電機(12)は、水車(11)の回転軸に連結されて回転駆動される。そして、発電機(12)は、回転駆動により発電を行う。例えば、発電機(12)は、永久磁石埋込型のローラと、コイルを有するステータとを備える。
この例では、水車流路(45)には、流量計(20)が設けられる。流量計(20)は、水車流路(45)において水車流路(45)と分岐流路(46)との接続点と水車(11)との間に配置される。流量計(20)は、水車(11)の流量(Qw)(具体的には水車(11)を流れる流体の流量(Qw))を検出する。そして、流量計(20)は、検出結果(流体の流量(Qw))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
また、この例では、一次側圧力センサ(21)と、二次側圧力センサ(22)とが設けられる。この例では、一次側圧力センサ(21)は、水車(11)の入口に配置され、二次側圧力センサ(22)は、水車(11)の出口に配置される。
一次側圧力センサ(21)は、水車(11)の入口近傍における流体の圧力(Pw1)を検出する。言い換えると、一次側圧力センサ(21)は、水車(11)に流入する流体の圧力(Pw1)を検出する。そして、一次側圧力センサ(21)は、検出結果(流体の圧力(Pw1))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
二次側圧力センサ(22)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を検出する。言い換えると、二次側圧力センサ(22)は、水車(11)から流出する流体の圧力(Pw2)を検出する。そして、二次側圧力センサ(22)は、検出結果(流体の圧力(Pw2))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
また、この例では、第1流路(41)には、第1圧力センサ(31a)が設けられる。第1圧力センサ(31a)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を検出する。そして、第1圧力センサ(31a)は、検出結果(第1流路(41)における流体の圧力(Pa))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。この例では、第1圧力センサ(31a)は、第1流路(41)の一部である分岐流路(46)に設けられる。
また、この例では、第2流路(42)には、第2圧力センサ(31b)が設けられる。第2圧力センサ(31b)は、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)を検出する。そして、第2圧力センサ(31b)は、検出結果(第2流路(42)における流体の圧力(Pb))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
また、この例では、分岐流路(46)には、調節機構(60)が設けられる。調節機構(60)は、流体の流量または圧力を調節する。この例では、調節機構(60)は、手動弁(61)である。なお、手動弁(61)の開度は、固定であってもよいし、可変であってもよい。
制御部(13)は、水力発電システム(10)の各部と信号線により接続され、水力発電システム(10)の各部から送信された信号(例えば各種センサの検出信号)と外部からの指示(例えば目標値)などに基づいて、水力発電システム(10)の各部を制御する。
図2は、制御部(13)の構成を例示する。図2には、発電機(12)のトルクを制御することで水車(11)の流量(Qw)を制御する制御部(13)の構成が例示されている。制御部(13)は、AC/DCコンバータ(100)と、発電機制御部(101)と、蓄電部(102)とを有する。
AC/DCコンバータ(100)は、複数のスイッチング素子を有し、発電機(12)の発電により得られた電力(交流電力)をスイッチング動作により直流電力に変換する。AC/DCコンバータ(100)の出力は、平滑コンデンサにより平滑化され、系統連系インバータ(201)に出力される。
系統連系インバータ(201)は、インバータ部を構成する複数のスイッチング素子を有する。系統連系インバータ(201)には、AC/DCコンバータ(100)からの直流電力が入力される。系統連系インバータ(201)では、複数のスイッチング素子のスイッチング動作により直流電力が交流電力に変換される。系統連系インバータ(201)により生成された交流電力は、電力系統(200)に供給される。例えば、電力系統(200)は、いわゆる商用電力系統であり、水力発電システム(10)では、商用電力系統への電力供給(いわゆる逆潮流)により、いわゆる売電を行う。
発電機制御部(101)は、例えば,プロセッサと、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリとにより構成される。この例では、発電機制御部(101)は、目標導出部(110)と、トルク演算部(111)と、電圧演算部(112)と、コンバータ制御部(113)とを有する。
第1制御において、目標導出部(110)には、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)と、第1制御における圧力(Pa)の目標値に相当する第1目標圧力(Pa*)(第1目標値の一例)とが入力される。目標導出部(110)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づくように、水車(11)の流量(Qw)の目標値に相当する流量指令値(Qw*)を導出する。
トルク演算部(111)には、水車(11)の流量(Qw)と、目標導出部(110)により導出された流量指令値(Qw*)とが入力される。トルク演算部(111)は、水車(11)の流量(Qw)が流量指令値(Qw*)に近づくように、発電機(12)のトルクの目標値に相当するトルク指令値(T*)を導出する。
電圧演算部(112)には、トルク演算部(111)により導出されたトルク指令値(T*)が入力される。電圧演算部(112)は、トルク指令値(T*)に基づいて電圧指令値(V*)を導出する。
コンバータ制御部(113)は、電圧演算部(112)により導出された電圧指令値(V*)に基づいて、AC/DCコンバータ(100)のスイッチング素子をPWM制御する。これにより、水車(11)の流量(Qw)を流量指令値(Qw*)に近づけることができる。
蓄電部(102)は、発電機(12)の発電により得られた電力を蓄える。この例では、蓄電部(102)には、AC/DCコンバータ(100)からの直流電力が入力される。発電機制御部(101)は、蓄電部(102)に蓄えられた電力を用いて動作可能である。
次に、図3を参照しながら、水力発電システム(10)の運転パラメータとこれらの関係について詳細に説明する。図3に示すグラフ(特性マップ(M)ともいう)において、縦軸は、水車(11)の有効落差(H)を示し、横軸は、水車(11)を流れる流量(Q)を示す。ここで、水車(11)での有効落差(H)は、第1貯留槽(50)の液面から第2貯留槽(51)の液面までの間の総落差(Ho)から、第1貯留槽(50)の流体が流路(40)を経て第2貯留槽(51)に至るまでの管路抵抗に相当する落差を減じたものである。
次に、図4を参照しながら、実施形態1における制御部(13)の第1制御について説明する。以下では、第1制御において流量制御(水車(11)の流量(Qw)の制御)が行われる場合を例に挙げて説明する。
制御部(13)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を上回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を上回る場合にはステップ(ST13)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST12)の処理が行われる。
制御部(13)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を下回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を下回る場合にはステップ(ST14)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST15)の処理が行われる。
第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を増加させる。例えば、目標導出部(110)は、流量指令値(Qw*)を増加させる。このように、水車(11)の流量(Qw)が増加することにより、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が減少し、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づく。
第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を減少させる。例えば、目標導出部(110)は、流量指令値(Qw*)を減少させる。このように、水車(11)の流量(Qw)が減少することにより、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が増加し、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づく。
第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を維持する。例えば、目標導出部(110)は、流量指令値(Qw*)を変更せずに維持する。このように、水車(11)の流量(Qw)が維持されることにより、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が維持される。
次に、図5を参照しながら、実施形態12における制御部(13)の第2制御について説明する。以下では、第2制御において流量制御(水車(11)の流量(Qw)の制御)が行われる場合を例に挙げて説明する。
制御部(13)は、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を上回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を上回る場合にはステップ(ST23)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST22)の処理が行われる。
制御部(13)は、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を下回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を下回る場合にはステップ(ST24)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST25)の処理が行われる。
第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を減少させる。例えば、目標導出部(110)は、流量指令値(Qw*)を減少させる。このように、水車(11)の流量(Qw)が減少することにより、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が減少し、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)に近づく。
第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を増加させる。例えば、目標導出部(110)は、流量指令値(Qw*)を増加させる。このように、水車(11)の流量(Qw)が増加することにより、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が増加し、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)に近づく。
第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を維持する。例えば、目標導出部(110)は、流量指令値(Qw*)を変更せずに維持する。このように、水車(11)の流量(Qw)が維持されることにより、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が維持される。
なお、制御部(13)は、発電機(12)のトルクを制御することで水車(11)の落差(ΔPw)(具体的には水車(11)の入口と出口との間における流体の圧力差)を制御するように構成されてもよい。例えば、目標導出部(110)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づくように、水車(11)の落差(ΔPw)の目標値に相当する落差指令値を導出してもよい。トルク演算部(111)は、水車(11)の落差(ΔPw)が落差指令値に近づくように、トルク指令値(T*)を導出してもよい。
次に、図6を参照しながら、実施形態1の制御部(13)の第1制御において落差制御(水車(11)の落差(ΔPw)の制御)が行われる場合について説明する。以下では、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を制御することで水車(11)の落差(ΔPw)を制御する場合を例に挙げて説明する。具体的には、目標導出部(110)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づくように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)の目標値である圧力指令値を導出する。トルク演算部(111)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)が圧力指令値に近づくように、トルク指令値(T*)を導出する。
図4に示した第1制御と同様に、ステップ(ST11)の処理が行われる。第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を上回る場合にはステップ(ST16)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST12)の処理が行われる。
図4に示した第1制御と同様に、ステップ(ST12)の処理が行われる。第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を下回る場合にはステップ(ST17)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST18)の処理が行われる。
第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を増加させる。例えば、目標導出部(110)は、圧力指令値を増加させる。このように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)が増加する(水車(11)の落差(ΔPw)が減少する)ことにより、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が減少し、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づく。
第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を減少させる。例えば、目標導出部(110)は、圧力指令値を減少させる。このように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)が減少する(水車(11)の落差(ΔPw)が増加する)ことにより、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が増加し、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)に近づく。
第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標圧力(Pa*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を維持する。例えば、目標導出部(110)は、圧力指令値を変更せずに維持する。このように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)(水車(11)の落差(ΔPw))が維持されることにより、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が維持される。
次に、図7を参照しながら、実施形態1の制御部(13)の第2制御において落差制御(水車(11)の落差(ΔPw)の制御)が行われる場合について説明する。以下では、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を制御することで水車(11)の落差(ΔPw)を制御する場合を例に挙げて説明する。
図5に示した第2制御と同様に、ステップ(ST21)の処理が行われる。第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を上回る場合にはステップ(ST26)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST22)の処理が行われる。
図5に示した第2制御と同様に、ステップ(ST22)の処理が行われる。第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を下回る場合にはステップ(ST27)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST28)の処理が行われる。
第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を減少させる。例えば、目標導出部(110)は、圧力指令値を減少させる。このように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)が減少する(水車(11)の落差(ΔPw)が増加する)ことにより、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が減少し、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)に近づく。
第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を増加させる。例えば、目標導出部(110)は、圧力指令値を増加させる。このように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)が増加する(水車(11)の落差(ΔPw)が減少する)ことにより、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が増加し、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)に近づく。
第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が第2目標圧力(Pb*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)を維持する。例えば、目標導出部(110)は、圧力指令値を変更せずに維持する。このように、水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2)(水車(11)の落差(ΔPw))が維持されることにより、第2流路(42)における流体の圧力(Pb)が維持される。
なお、制御部(13)は、発電機(12)のトルクを制御する代わりに、発電機(12)の回転数を制御することで水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御するように構成されてもよい。具体的には、発電機制御部(101)は、トルク演算部(111)の代わりに、回転数演算部(図示を省略)を有してもよい。回転数演算部は、水車(11)の流量(Qw)が流量指令値(Qw*)に近づくように、発電機(12)の回転数の目標値に相当する回転数指令値を導出する。または、回転数演算部は、水車(11)の落差(ΔPw)(例えば水車(11)の出口近傍における流体の圧力(Pw2))が落差指令値(例えば圧力指令値)に近づくように、回転数指令値を導出する。電圧演算部(112)は、回転数演算部により導出された回転数指令値に基づいて電圧指令値(V*)を導出してもよい。
以上のように、実施形態1の水力発電システム(10)は、流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、水車(11)により駆動される発電機(12)と、第1制御を行う制御部(13)とを備える。流路(40)は、水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含む。制御部(13)は、第1制御において、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)が第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する。
図8に示すように、分岐流路(46)は、複数の流路により構成されてもよい。図8の例では、分岐流路(46)は、第1分岐流路(46a)と、第2分岐流路(46b)とにより構成される。第1分岐流路(46a)および第2分岐流路(46b)の各々は、水車流路(45)から分岐する。図8の例では、第1分岐流路(46a)および第2分岐流路(46b)の各々には、調節機構(60)の一例である手動弁(61)が設けられる。第1分岐流路(46a)および第2分岐流路(46b)の各々の出口には、分岐貯留槽(52)が接続される。
図9に示すように、分岐流路(46)は、複数の流路に分岐してもよい。図9の例では、分岐流路(46)は、主流路(46c)と、第1副流路(46d)と、第2副流路(46e)とにより構成される。主流路(46c)は、水車流路(45)から分岐する。第1副流路(46d)および第2副流路(46e)の各々は、主流路(46c)の出口に接続される。図9の例では、第1副流路(46d)および第2副流路(46e)の各々には、調節機構(60)の一例である手動弁(61)が設けられる。第1副流路(46d)および第2副流路(46e)の各々の出口には、分岐貯留槽(52)が接続される。
図10に示すように、第1流路(41)は、分岐流路(46)を有さず、水車流路(45)のみを有するものであってもよい。言い換えると、第1流路(41)は、単一の流路により構成されてもよい。この例では、第1流路(41)は、第1貯留槽(50)と水車(11)とを繋ぐ。
なお、制御部(13)は、第1制御において、調節機構(60)の入口近傍における流体の圧力が第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御するものであってもよい。言い換えると、第1制御において制御の対象となる第1流路(41)における流体の圧力(Pa)は、調節機構(60)の入口近傍における流体の圧力であってもよい。
図11は、実施形態2による水力発電システム(10)が設けられる流路(40)の構成を例示する。実施形態2による水力発電システム(10)では、制御部(13)による第1制御および第2制御が実施形態1による水力発電システム(10)と異なる。また、実施形態2による水力発電システム(10)では、第1圧力センサ(31a)および第2圧力センサ(31b)に代えて、第1流量センサ(32)が設けられる。実施形態2による水力発電システム(10)のその他の構成は、実施形態1による水力発電システム(10)の構成と同様である。
第1流量センサ(32)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を検出する。この例では、第1流量センサ(32)は、分岐流路(46)に設けられる。そして、第1流量センサ(32)は、検出結果(第1流路(41)における流体の流量(Qa))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
実施形態2では、制御部(13)は、第1制御において、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する。具体的には、第1制御において、目標導出部(110)には、第1流路(41)における流体の流量(Qa)と、第1流路(41)における流体の流量(Qa)の目標値に相当する第1目標流量(Qa*)(第1目標値の一例)とが入力される。目標導出部(110)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)に近づくように、流量指令値(Qw*)を導出する。
次に、図12を参照しながら、実施形態2における制御部(13)の第1制御について説明する。以下では、第1制御において流量制御(水車(11)の流量(Qw)の制御)が行われる場合を例に挙げて説明する。
制御部(13)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)を上回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)を上回る場合にはステップ(ST13)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST32)の処理が行われる。
制御部(13)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)を下回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)を下回る場合にはステップ(ST14)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST15)の処理が行われる。
第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を増加させる。これにより、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が減少し、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)に近づく。
第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を減少させる。これにより、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が増加し、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)に近づく。
第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標流量(Qa*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を維持する。これにより、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が維持される。
次に、図13を参照しながら、実施形態2における制御部(13)の第2制御について説明する。以下では、第2制御において流量制御(水車(11)の流量(Qw)の制御)が行われる場合を例に挙げて説明する。
制御部(13)は、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)を上回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)を上回る場合にはステップ(ST23)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST42)の処理が行われる。
制御部(13)は、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)を下回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)を下回る場合にはステップ(ST24)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST25)の処理が行われる。
第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を減少させる。これにより、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が減少し、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)に近づく。
第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を増加させる。これにより、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が増加し、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)に近づく。
第2流路(42)における流体の流量(Qb)が第2目標流量(Qb*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を維持する。これにより、第2流路(42)における流体の流量(Qb)が維持される。
なお、実施形態1と同様に、実施形態2において、制御部(13)は、発電機(12)のトルクを制御することで水車(11)の落差(ΔPw)を制御するように構成されてもよい。
実施形態2の制御部(13)の第1制御において落差制御(水車(11)の落差(ΔPw)の制御)が行われる場合、図12に示したステップ(ST13,ST14,ST15)に代えて、図6に示したステップ(ST16,ST17,ST18)が行われる。
実施形態2の制御部(13)の第2制御において落差制御(水車(11)の落差(ΔPw)の制御)が行われる場合、図13に示したステップ(ST23,ST24,ST25)に代えて、図7に示したステップ(ST26,ST27,ST28)が行われる。
なお、実施形態1と同様に、実施形態2において、制御部(13)は、発電機(12)のトルクを制御する代わりに、発電機(12)の回転数を制御することで水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御するように構成されてもよい。
以上のように、実施形態2の水力発電システム(10)は、流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、水車(11)により駆動される発電機(12)と、第1制御を行う制御部(13)とを備える。流路(40)は、水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含む。制御部(13)は、第1制御において、第1流路(41)における流体の流量(Qa)が第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する。
図14は、実施形態3による水力発電システム(10)が設けられる流路(40)の構成を例示する。実施形態3による水力発電システム(10)では、制御部(13)による第1制御および第2制御が実施形態1による水力発電システム(10)と異なる。また、実施形態3による水力発電システム(10)では、第1圧力センサ(31a)および第2圧力センサ(31b)に代えて、第1液位センサ(33a)および第2液位センサ(33b)が設けられる。実施形態3による水力発電システム(10)のその他の構成は、実施形態1による水力発電システム(10)の構成と同様である。
第1液位センサ(33a)は、第1貯留槽(50)における液体の液位(Ha)を検出する。そして、第1液位センサ(33a)は、検出結果(第1貯留槽(50)における液体の液位(Ha))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
第2液位センサ(33b)は、第2貯留槽(51)における液体の液位(Hb)を検出する。そして、第2液位センサ(33b)は、検出結果(第2貯留槽(51)における液体の液位(Hb))を示す検出信号を制御部(13)に送信する。
実施形態3では、制御部(13)は、第1制御において、第1流路(41)に流体を流出する第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する。具体的には、第1制御において、目標導出部(110)には、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)と、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)の目標値に相当する第1目標液位(第1目標値の一例)とが入力される。目標導出部(110)は、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が第1目標液位に近づくように、流量指令値(Qw*)を導出する。
次に、図15を参照しながら、実施形態3における制御部(13)の第1制御について説明する。以下では、第1制御において流量制御(水車(11)の流量(Qw)の制御)が行われる場合を例に挙げて説明する。また、以下では、総落差(ΔPz)を制御することで第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)を制御する場合を例に挙げて説明する。具体的には、目標導出部(110)には、総落差(ΔPz)と、総落差(ΔPz)の目標値に相当する目標総落差(ΔPz*)(第1目標値の一例)とが入力される。目標導出部(110)は、総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)に近づくように、流量指令値(Qw*)を導出する。なお、総落差(ΔPz)は、第1貯留槽(50)と水車(11)との間の落差(ΔP1)と、水車(11)の落差(ΔPw)と、水車(11)と第2貯留槽(51)との間の落差(ΔP2)との合計に相当する。ここで、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)は、一定の値に保たれていると仮定する。
制御部(13)は、総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)を上回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)を上回る場合にはステップ(ST13)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST52)の処理が行われる。
制御部(13)は、総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)を下回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)を下回る場合にはステップ(ST14)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST15)の処理が行われる。
総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を増加させる。これにより、総落差(ΔPz)が減少し、総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)に近づく。言い換えると、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が減少し、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が第1目標液位に近づく。
総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を減少させる。これにより、総落差(ΔPz)が増加し、総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)に近づく。言い換えると、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が増加し、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が第1目標液位に近づく。
総落差(ΔPz)が目標総落差(ΔPz*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を維持する。これにより、総落差(ΔPz)が維持される。言い換えると、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が維持される。
次に、図16を参照しながら、実施形態3における制御部(13)の第2制御について説明する。以下では、第2制御において流量制御(水車(11)の流量(Qw)の制御)が行われる場合を例に挙げて説明する。
制御部(13)は、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)を上回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)を上回る場合にはステップ(ST23)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST62)の処理が行われる。
制御部(13)は、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)を下回るか否かを判定する。例えば、この判定は、目標導出部(110)で行われる。第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)を下回る場合にはステップ(ST24)の処理が行われ、そうでない場合にはステップ(ST25)の処理が行われる。
第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)を上回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を減少させる。これにより、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が減少し、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)に近づく。
第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)を下回る場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を増加させる。これにより、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が増加し、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)に近づく。
第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が第2目標液位(Hb*)と一致する場合、制御部(13)は、水車(11)の流量(Qw)を維持する。これにより、第2貯留槽(51)における流体の液位(Hb)が維持される。
なお、実施形態1と同様に、実施形態3において、制御部(13)は、発電機(12)のトルクを制御することで水車(11)の落差(ΔPw)を制御するように構成されてもよい。
実施形態3の制御部(13)の第1制御において落差制御(水車(11)の落差(ΔPw)の制御)が行われる場合、図15に示したステップ(ST13,ST14,ST15)に代えて、図6に示したステップ(ST16,ST17,ST18)が行われる。
実施形態3の制御部(13)の第2制御において落差制御(水車(11)の落差(ΔPw)の制御)が行われる場合、図16に示したステップ(ST23,ST24,ST25)に代えて、図7に示したステップ(ST26,ST27,ST28)が行われる。
なお、実施形態1と同様に、実施形態3において、制御部(13)は、発電機(12)のトルクを制御する代わりに、発電機(12)の回転数を制御することで水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御するように構成されてもよい。
以上のように、実施形態3の水力発電システム(10)は、流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、水車(11)により駆動される発電機(12)と、第1制御を行う制御部(13)とを備える。流路(40)は、水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含む。制御部(13)は、第1制御において、第1流路(41)に流体を流出する第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)が第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する。
以上のように、実施形態1~3の水力発電システムは、流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、水車(11)により駆動される発電機(12)と、第1制御を行う制御部(13)とを備える。流路(40)は、水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含む。制御部(13)は、第1制御において、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)、第1流路(41)における流体の流量(Qa)、第1流路(41)に流体を流出する第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する。
実施形態4の水力発電システム(10)は、制御部(13)の動作が実施形態1~3の水力発電システム(10)と異なる。実施形態4では、制御部(13)は、分岐流路(46)における流体の積算流量が目標積算流量に近づくように、第1制御を行う。なお、実施形態4の水力発電システム(10)のその他の構成は、実施形態1~3の水力発電システム(10)の構成と同様である。
次に、図17を参照して、実施形態4の制御部(13)による積算流量制御について説明する。この例では、制御期間(P0)毎に目標積算流量を確保することを目的としている。
そして、制御部(13)は、時刻(t13)から時間(Δt2)が経過するまでの期間(時刻(t13)から時刻(t14)までの期間)において分岐流路(46)における流体の流量が第3分岐流量(Q3)に維持されるように、第1制御を行う。言い換えると、制御部(13)は、制御期間(P0)の調節期間(P1)において、目標積算流量の不足分に応じた時間だけ分岐流路(46)における流体の流量が第3分岐流量(Q3)に維持されるように、第1制御を行う。このような制御により、第2番目の制御期間(P0)において、目標積算流量が確保される。
以上のように、実施形態4の水力発電システム(10)では、制御部(13)は、分岐流路(46)における流体の積算流量が目標積算流量に近づくように、第1制御を行う。
図18に示すように、調節機構(60)として電動弁(62)が設けられてもよいし、減圧弁が設けられてもよい。
次に、図19および図20を参照しながら、制御部(13)の変形例について説明する。制御部(13)は、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)、第1流路(41)における流体の流量(Qa)、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)を推定するように構成されてもよい。
制御部(13)は、流路(40)に含まれる任意地点における流体の圧力と、任意地点と任意地点とは異なる第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定すべき推定対象地点との間の流路条件と、任意地点と推定対象地点との間の流路における流体の流量とに基づいて、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定するように構成されてもよい。
なお、圧力差(ΔP73)は、水車(11)の流量(Qw)と、第2接続点(72)と水車(11)との間の流路条件とから推定される。圧力差(ΔP72)は、流量(Q70)と、第1接続点(71)と第2接続点(72)との間の流路条件とから推定される。圧力差(ΔP71)は、流量(QX1)と、第1地点(X1)と第1接続点(71)との間の流路条件とから推定される。上記の例では、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定すべき推定対象地点は「第1地点(X1)」であり、流路(40)に含まれる任意地点は「水車(11)の入口近傍の地点」である。
なお、第2貯留槽(51)の圧力(P51)は、ゼロである。圧力差(ΔP74)は、第2貯留槽(51)の液位(Hb)と、水車(11)の流量(Qw)と、水車(11)と第2貯留槽(51)との間の流路条件とからを推定される。圧力差(ΔP73)は、水車(11)の流量(Qw)と、第2接続点(72)と水車(11)との間の流路条件とから推定される。圧力差(ΔP72)は、流量(Q70)と、第1接続点(71)と第2接続点(72)との間の流路条件とから推定される。圧力差(ΔP71)は、流量(QX1)と、第1地点(X1)と第1接続点(71)との間の流路条件とから推定される。上記の例では、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定すべき推定対象地点は「第1地点(X1)」であり、流路(40)に含まれる任意地点は「第2貯留槽(51)の地点」である。
なお、圧力差(ΔP73)は、水車(11)の流量(Qw)と、第2接続点(72)と水車(11)との間の流路条件とから推定される。圧力差(ΔP77)は、流量(QX3)と、第2接続点(72)と第3地点(X3)との間の流路条件とから推定される。上記の例では、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定すべき推定対象地点は「第3地点(X3)」であり、流路(40)に含まれる任意地点は「水車(11)の出口近傍の地点」である。
以上のように、この変形例1では、制御部(13)は、流路(40)に含まれる任意地点における流体の圧力と、任意地点と任意地点とは異なる第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定すべき推定対象地点との間の流路条件と、任意地点と推定対象地点との間の流路における流体の流量とに基づいて、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)を推定する。
また、制御部(13)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定すべき推定対象地点とは異なる任意地点における流体の流量に基づいて、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定するように構成されてもよい。または、制御部(13)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定すべき推定対象地点における流体の圧力と、推定対象地点とは異なる任意地点における流体の圧力と、推定対象地点と任意地点との間の流路条件とに基づいて、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定するように構成されてもよい。
上記の例では、第1流路(41)における流体の流量(Qa)として推定すべき推定対象地点は「第3地点(X3)」であり、推定対象地点とは異なる任意地点は「第1貯留槽(50)と第1接続点(71)との間の任意の地点」と「水車(11)が配置される地点」と「第2分岐流路(46b)の任意の地点」である。
なお、圧力差(ΔP73)は、水車(11)の流量(Qw)と、第2接続点(72)と水車(11)との間の流路条件とから推定される。「Pw1+ΔP73」は、第2接続点(72)の圧力(P72)に相当する。そして、第2接続点(72)と第3地点(X3)との間の圧力差(ΔP77)と、第2接続点(72)と第3地点(X3)との間の流路条件とから、第3地点(X3)の流量(QX3)を推定することができる。上記の例では、第1流路(41)における流体の流量(Qa)として推定すべき推定対象地点は「第3地点(X3)」であり、推定対象地点とは異なる任意地点は「第2接続点(72)」である。
以上のように、この変形例2では、制御部(13)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定すべき推定対象地点とは異なる任意地点における流体の流量に基づいて、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定する。または、制御部(13)は、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定すべき推定対象地点における流体の圧力と、推定対象地点とは異なる任意地点における流体の圧力と、推定対象地点と任意地点との間の流路条件とに基づいて、第1流路(41)における流体の流量(Qa)を推定する。
また、制御部(13)は、流路(40)において第1貯留槽(50)と水車(11)との間に位置する任意地点における流体の異なる流量に応じた圧力に基づいて、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)を推定するように構成されてもよい。
なお、第1貯留槽(50)と第2貯留槽(51)との間の流路条件から、基準総落差(ΔPz0)を推定することができる。
以上のように、この変形例3では、制御部(13)は、流路(40)において第1貯留槽(50)と水車(11)との間に位置する任意地点における流体の異なる流量に応じた圧力に基づいて、第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha)を推定する。
なお、水車(11)は、電動弁よりも応答性がよい。そのため、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)(または、第1流路(41)における流体の流量(Qa)、第1流路(41)に流体を流出する第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha))において急峻な変化が生じた場合に、その急峻な変化に対して水車(11)が素早く応答することができるので、電動弁を用いて制御する場合よりも、第1流路(41)における流体の圧力(Pa)(または、第1流路(41)における流体の流量(Qa)、第1流路(41)に流体を流出する第1貯留槽(50)における流体の液位(Ha))における急峻な変化を抑制することができる。
11 水車
12 発電機
13 制御部
21 一次側圧力センサ
22 二次側圧力センサ
31a 第1圧力センサ
31b 第2圧力センサ
32 第1流量センサ
33a 第1液位センサ
33b 第2液位センサ
40 流路
41 第1流路
42 第2流路
45 水車流路
46 分岐流路
50 第1貯留槽
51 第2貯留槽
60 調節機構
Claims (9)
- 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記制御部(13)は、前記第1制御と、第2制御とを実行可能であり、
前記流路(40)は、前記第1流路(41)と、前記水車(11)の流出側に位置する第2流路(42)とを含み、
前記制御部(13)は、前記第2制御において、前記第2流路(42)における前記流体の圧力(Pb)、前記第2流路(42)における前記流体の流量(Qb)、前記第2流路(42)から前記流体が流入する第2貯留槽(51)における前記流体の液位(Hb)のいずれか1つが第2目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記制御部(13)は、前記分岐流路(46)における前記流体の積算流量が目標積算流量に近づくように、前記第1制御を行う
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記分岐流路(46)には、前記流体の流量または圧力を調節する調節機構(60)が設けられ、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記調節機構(60)の入口近傍における前記流体の圧力が前記第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記制御部(13)は、前記流路(40)に含まれる任意地点における前記流体の圧力と、前記任意地点と前記任意地点とは異なる前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)を推定すべき推定対象地点との間の流路条件と、前記任意地点と前記推定対象地点の間の流路における前記流体の流量とに基づいて、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)を推定する
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記制御部(13)は、前記流路(40)において前記第1貯留槽(50)と前記水車(11)との間に位置する任意地点における前記流体の異なる流量に応じた圧力に基づいて、前記第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)を推定する
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記制御部(13)は、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)を推定すべき推定対象地点とは異なる任意地点における前記流体の流量に基づいて、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)を推定する
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)の出口は、前記水車(11)の下流側ではなく分岐貯留槽(52)に接続され、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記制御部(13)は、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)を推定すべき推定対象地点における前記流体の圧力と、前記推定対象地点とは異なる任意地点における前記流体の圧力と、前記推定対象地点と前記任意地点との間の流路条件とに基づいて、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)を推定する
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記制御部(13)は、前記分岐流路(46)における前記流体の積算流量が目標積算流量に近づくように、前記第1制御を行う
ことを特徴とする水力発電システム。 - 流体が流れる流路(40)に配置される水車(11)と、
前記水車(11)により駆動される発電機(12)と、
第1制御を行う制御部(13)とを備え、
前記流路(40)は、前記水車(11)の流入側に位置する第1流路(41)を含み、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記第1流路(41)における前記流体の圧力(Pa)、前記第1流路(41)における前記流体の流量(Qa)、前記第1流路(41)に前記流体を流出する第1貯留槽(50)における前記流体の液位(Ha)のいずれか1つが第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御し、
前記第1流路(41)は、前記水車(11)に流入する前記流体の少なくとも一部が流れる水車流路(45)と、前記水車流路(45)から分岐する分岐流路(46)とを含み、
前記分岐流路(46)には、前記流体の流量または圧力を調節する調節機構(60)が設けられ、
前記制御部(13)は、前記第1制御において、前記調節機構(60)の入口近傍における前記流体の圧力が第1目標値に近づくように、前記水車(11)の流量(Qw)または落差(ΔPw)を制御する
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