JP6992254B2 - サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、天然ゴム及び/又はイソプレンゴム、並びに、ブタジエンゴムを含むゴム成分と、BET比表面積が200m2/g以上のシリカとを含有し、前記ゴム成分100質量%中、前記天然ゴム及び前記イソプレンゴムの含有量が45質量%以上、前記ブタジエンゴムの含有量が25質量%以上であり、前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量が20~70質量部であり、新品時の引張強度が24MPa以上で、かつ、温度80℃、オゾン濃度100pphm、動的伸張歪10%、周波数0.5Hzで24時間暴露後の引張強度の低下度が10MPa以下であるサイドウォール用ゴム組成物に関する。
なお、シリカのBET比表面積は、ASTM D3037-81に準じてBET法(多点窒素吸着法)で測定される値である。
上記式(S1)におけるR1009の例として、直鎖状アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、n-ブチレン基、ヘキシレン基などが挙げられ、分枝状アルキレン基としては、イソプロピレン基、イソブチレン基、2-メチルプロピレン基などが挙げられる。
なお、カーボンブラックのN2SAは、JIS K 6217-2:2001によって求められる。
なお、本発明において、引張強度は、加硫ゴム組成物を用いて、JIS K6251に準じて、標準試験温度(23±2℃)で測定した値である。また、新品時の引張強度とは、加硫後、72時間以内に測定した引張強度を意味する。
すなわち、上記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのサイドウォールの形状にあわせて押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧すればよい。
NR:TSR20
BR:宇部興産(株)製のBR150B(シス含量:98質量%)
シリカ(1):SOLVAY SILICA製のZEOSIL115GR(BET比表面積:110m2/g)
シリカ(2):Evonic Wellink Silica製のウルトラジルVN3Gr(BET比表面積:175m2/g)
シリカ(3):SOLVAY SILICA製のZEOSIL200MP(BET比表面積:220m2/g)
シリカ(4):東ソーシリカ製のニプシルAQ(BET比表面積:200m2/g)
シリカ(5):Evonic Wellink Silica製のウルトラジル9000Gr(BET比表面積:240m2/g)
カーボンブラック(1):キャボットジャパン(株)製のショウブラックN330(N2SA:75m2/g)
カーボンブラック(2):キャボットジャパン(株)製のショウブラックN110(N2SA:142m2/g)
カーボンブラック(3):キャボットジャパン(株)製のショウブラックN660(N2SA:28m2/g)
カーボンブラック(4):キャボットジャパン(株)製のショウブラックN762(N2SA:22m2/g)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N-(1,3-ジメチルブチル)-N’-フェニル-p-フェニレンジアミン(6PPD))
ワックス:日本精蝋(株)製のオゾエース0355
オイル:ジャパンエナジー社製のプロセスX-140(アロマ系プロセスオイル)
シランカップリング剤(1):Momentive Performance Materials社製のNXTシラン(3-オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン)
シランカップリング剤(2):EVONIK-DEGUSSA社製のSi69(ビス(3-トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸
硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N-tert-ブチル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド(TBBS))
表1、2に示す配合処方に従い、神戸製鋼(株)製1.7L小型バンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の配合材料をミキサー充填率70%、回転数100rpmにて150℃に達するまで混合した後、排出した。
得られた混練り物を冷却してシート状にした後、硫黄及び加硫促進剤とともに再度ミキサーに投入し、ミキサー充填率70%、回転数50rpmにて100℃に達するまで混合した後、排出した。
得られた未加硫ゴム組成物を冷却して2mm厚のシート状に成形し、150℃、30分の加硫条件で加硫し、2mm厚の加硫シートを得た。
また、得られた未加硫ゴム組成物をサイドウォールの形状に成形し、他のタイヤ部材と貼り合わせ、150℃で30分間加硫することにより、試験用タイヤを得た。
上記加硫シートを用いて3号ダンベル型のゴム試験片を作製し、JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方」に準じて、標準試験温度(23±2℃)で引張試験を行い、新品時の引張強度(引張破断強度:TB〔MPa〕)を測定した。
また、上記ゴム試験片を、温度80℃、オゾン濃度100pphm、動的伸張歪10%、周波数0.5Hzで24時間暴露後、同様の条件で引張試験を行い、オゾン劣化後の引張強度を測定し、引張強度の低下度(新品時の引張強度-オゾン劣化後の引張強度)を算出した。
上記試験用タイヤを用いて、下記条件で、トラック車両での実車評価を実施した。
トラック車両の後輪外側に試験用タイヤ(タイヤサイズ:275/80R22.5)を装着し、1日1回タイヤのサイドウォール外側を水洗し、1ヶ月間実車使用した後、タイヤのサイドウォール外側表面のクラック発生有無を確認した。クラックが発生しなかったものを0とし、0.5~1mmのクラックが発生したものを1(許容内)とし、1mmを超えるクラックが発生したものを2(許容外)とした。
Claims (6)
- 天然ゴム及び/又はイソプレンゴム、並びに、ブタジエンゴムを含むゴム成分と、BET比表面積が200m2/g以上のシリカと、カーボンブラックとを含有し、
前記ゴム成分100質量%中、前記天然ゴム及び前記イソプレンゴムの含有量が45質量%以上、前記ブタジエンゴムの含有量が25質量%以上であり、
前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量が20~70質量部、前記カーボンブラックの含有量が4~50質量部であり、
新品時の引張強度が24MPa以上で、かつ、温度80℃、オゾン濃度100pphm、動的伸張歪10%、周波数0.5Hzで24時間暴露後の引張強度の低下度が10MPa以下であるサイドウォール用ゴム組成物。 - 前記ゴム成分100質量部に対して、老化防止剤を0.2~5質量部含有し、
前記老化防止剤がフェニレンジアミン系老化防止剤である請求項1記載のサイドウォール用ゴム組成物。 - 前記ゴム成分100質量部に対して、窒素吸着比表面積が25~160m2/gのカーボンブラックを5質量部以上含有する請求項1又は2記載のサイドウォール用ゴム組成物。
- アロマ系プロセスオイルを含む請求項1~3のいずれかに記載のサイドウォール用ゴム組成物。
- シリカ100質量部に対するシランカップリング剤の含有量が3~15質量部であり、
前記シランカップリング剤が下記式(S1)で表されるチオエステル系シランカップリング剤を含む請求項1~4のいずれかに記載のサイドウォール用ゴム組成物。
- 請求項1~5のいずれかに記載のゴム組成物を用いて作製したサイドウォールを有する空気入りタイヤ。
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