JP6991547B2 - スクリュー機構及び当該スクリュー機構を備えた掘削装置 - Google Patents

スクリュー機構及び当該スクリュー機構を備えた掘削装置 Download PDF

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本発明は、スクリュー機構に関し、特に、スクリューを駆動するモーターの負荷を軽減可能なスクリュー機構に関する。
従来、海底や月面等の特殊な環境において無人で地盤を掘削するスクリュー機構を備えた自動掘削推進装置が知られている(特許文献1)。しかしながら、当該文献における地盤を掘削するためのスクリュー機構を構成するアースオーガー(スクリュー)は、後端側がケーシングパイプに固定されたモーターにのみ支持されているため、地盤から受ける掘削抵抗により先端側が軸振れするという問題がある。この軸振れによりアースオーガーがケーシングパイプに接触するため、掘削抵抗にさらに回転抵抗が加わるため、モーターに不要な負荷を生じさせていた。
特開2011-169056号公報
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、スクリューを駆動するモーターの負荷を軽減可能なスクリュー機構等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのスクリュー機構の構成として、筒体の内部において回転し、外周に螺旋状に延長するスクリュー板を有するスクリューを備えたスクリュー機構であって、スクリューの先端側、又は、先端側及び後端側の両方に設けられ、当該スクリューを支持するとともに筒体により回転自在に支持される支持機構と、スクリューを回転させるモーターとを備え、支持機構は、モーターの回転が直接入力される動力伝達機構を備え、モーターの回転が動力伝達機構を介して該支持機構を回転させることでスクリューを支持機構と同一方向に回転させることを特徴とする。
本構成によれば、スクリューの軸振れが抑制されるので、スクリュー板が筒体に接触することなくスクリューを回転させることができ、その結果としてモーターの負荷を軽減することができる。
また、スクリューは、外径が一定の搬送スクリューと、外径が端部に向けて漸次拡径する掘削スクリューとを備え、支持機構が搬送スクリュと掘削スクリューとの間に設けられた構成とした。また、筒体は、搬送スクリューを覆う円筒部と、掘削スクリューを覆うスカート部とを備え、スカート部が、外周から掘削スクリューの先端側の一部が外側に露出する寸法で形成された構成とした。
また、モーターは、スカート部に固定された構成とした。
また、上記課題を解決する掘削装置の構成として、請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスクリュー機構を備えた掘削装置であって、前記支持機構が設けられた端部側の先端に掘削手段を備えた構成とした。
本構成によれば、掘削抵抗を受けてもスクリューの軸振れを抑制することができる。
また、筒体の外周に配置され、前記スクリューの回転により掘削された掘削穴に基づいて前記スクリュー機構に掘削の推進力を付与する推進装置を備え、推進装置は、筒体の軸方向に一列に配列され、個別にその外径を縮径・拡径する複数の伸縮ユニットを備え、伸縮ユニットは、縮径時には軸方向長が伸長すると共に、拡径時には軸方向長が短縮するように構成され、複数の伸縮ユニットを、蠕動運動を模すように個別に縮径又は拡径することにより、スクリュー機構に推進力を生じさせる構成とした。

掘削推進装置の一実施形態の構成を示す断面図である。 スクリューを示す図である。 回転盤の平面図である。 スカート部の部分拡大図である。 スカート部と掘削スクリューの関係を示す図である。 スクリュー支持機構の評価を示す図である。 伸縮ユニットを示す図である。 自動推進掘削装置の推進動作を示す図である。 スクリュー支持機構の他の形態を示す図である。 掘削装置の他の形態を示す図である。 掘削装置の他の形態を示す図である。 掘削装置の他の形態を示す図である。 スクリュー及びケーシングパイプの他の形態を示す図である。 折曲装置を示す図である。 ケーシングパイプ及び推進装置の他の形態を示す図である。 推進装置の動作を示す図である。
実施形態1
図1は、本実施形態に係るスクリュー機構を備えた掘削推進装置1を示す断面図である。図1に示すように、掘削推進装置1は、概略、スクリュー機構としての掘削装置2と、推進装置5と、制御装置10とを備える。なお、図1において、31は掘削装置2の発進基地(ランチャー)であり、このランチャー31は、例えば先端開口縁が鋭利に形成された円筒体により構成される。
掘削装置2は、地盤Eの掘削及び掘削した土砂の運搬、排出を単一の機構で実行するスクリュー21と、スクリュー21を回転駆動させるモーター22と、スクリュー21の外周を覆いスクリュー21の回転による土砂の運搬をガイドするケーシングパイプ50と、スクリュー21の先端側を支持するスクリュー支持機構80とを備える。
図2は、スクリュー21を示す図である。スクリュー21は、地盤Eを掘削する掘削スクリュー23と、掘削スクリュー23によって掘削された土砂を搬送する搬送スクリュー24と、スクリュー支持機構80を構成する回転盤81と、掘削スクリュー23、搬送スクリュー24と、スクリュー支持機構80を構成する回転盤81を連結する連結軸30とを備える。
掘削スクリュー23は、スクリュー軸25と、スクリュー軸25の外周から半径方向に突出するスクリュー板26とを備える。スクリュー軸25は、例えば、外径が一定の断面形状が円形の軸体であって、後端に搬送スクリュー24を連結するための連結部25Hを備える。連結部25Hは、スクリュー軸25の後端面から軸方向に沿って延長し、後述の連結軸30の断面形状に対応した断面形状を有する穴として設けられる。なお、対応した断面形状とは、連結軸30の断面形状に合致させて挿入可能な形状をいう。
スクリュー板26は、スクリュー軸25の先端側から後端側にかけて軸方向に沿って螺旋を描きながら渦巻き状に延長する。本実施形態では、スクリュー板26は、後端がスクリュー軸25の後端と面一の位置で終端する。スクリュー板26の外径は、先端の半径をR1、先端から180度回転したときの半径をR2、先端から360度回転したときの半径をR3とした場合に、先端から後端に向かう半径がR1>R2>R3となるように縮径させて設計され、外径が先端から後端へ向かうに従ってテーパー状に漸減している。また、スクリュー板26は、先端側のピッチが小さく、後端側に向かってピッチが漸増するように、先端側が密、後端側が疎となるように形成されている。スクリュー板26の先端には、実質的な掘削手段として機能する掘削ビット23kが複数設けられている。
搬送スクリュー24は、スクリュー軸27と、スクリュー軸27の外周から半径方向に突出するスクリュー板28とを備える。スクリュー軸27は、例えば、掘削スクリュー23のスクリュー軸25と同一の断面形状を有する軸体であって、先端に掘削スクリュー23を連結するための連結部27Hを備える。連結部27Hは、スクリュー軸27の先端側端面から軸方向に沿って延長する穴として設けられ、断面形状が後述の連結軸30の断面形状に対応した形状に設定される。
スクリュー板28は、スクリュー軸27の先端側から後端側にかけて軸方向に沿って螺旋を描きながら延長する。本実施形態では、スクリュー板28は、スクリュー軸27の先端と面一の位置を始端とし、スクリュー軸27の後端側に余剰分を残して終端するように一定の半径及びピッチで外周に設けられる。スクリュー板28の半径は、例えば、掘削スクリュー23のスクリュー板26の後端における半径と同じに設定される。
図3は、回転盤81を後端側から軸方向視したときの平面図である。回転盤81は、中心軸82と、スクリュー片83と、支持片84と、外輪板85とを備え、中心軸82、スクリュー片83、支持片84及び外輪板85が一体化されている。中心軸82は、スクリュー軸25と同径の断面円形の軸体であって、先端面から後端面まで軸方向に沿って延長する貫通孔82Hを備える。貫通孔82Hは、後述の連結軸30が貫通可能に連結軸30の断面形状に対応する形状で形成されている。
スクリュー片83及び支持片84は、中心軸82の外周から中心軸82の軸方向と直交する平面内を放射状に外輪板85まで延長する。スクリュー片83は、連結軸30により掘削スクリュー23及び搬送スクリュー24とを連結したときに、スクリュー板26とスクリュー板28とが一続きの螺旋体を形成するように、中心軸82の外周を所定長さ螺旋状に延長する。本実施形態では、スクリュー片83は、中心軸82の軸方向の各端面と面一となるように延長し、スクリュー板26の後端、及びスクリュー板28の先端とを滑らかに連続するように各端部が形成されている。支持片84は、例えば、中心軸82の軸方向の長さ寸法と同一若しくはそれよりも薄い厚さが設定され、スクリュー21の掘削動作時に中心軸82と外輪板85との連結が破断しない強度を有するように設定される。また、支持片84は、スクリュー片83による土砂の運搬を阻害しない位置に設けられる。なお、スクリュー片83が、例えば、中心軸82の外周を半周以上延長するように形成された場合には、支持片84を省略することもできる。
外輪板85は、搬送スクリュー24の外径よりも大径の内径を有する環状の円板であって、中心軸82の外周において該中心軸82の中心と同心に配置される。外輪板85の内径は、例えば、後述のケーシングパイプ50における円筒体52の内径と同一に設定され、外径は、後述のスカート部51の外径よりも小径に設定される。
図2に示すように、連結軸30は、断面形状が正方形に設定された角柱からなる。したがって、上述の掘削スクリュー23の連結部25H、回転盤81の貫通孔82H及び搬送スクリュー24の連結部27Hの断面形状は、正方形状に形成されている。また、掘削スクリュー23の連結部25H、回転盤81の貫通孔82H及び搬送スクリュー24の連結部27Hは、連結軸30を掘削スクリュー23の連結部25H、回転盤81の貫通孔82H、搬送スクリュー24の連結部27Hに挿入し、スクリュー21を構成したときに、掘削スクリュー23の回転中心軸と、回転盤81の回転中心軸と、搬送スクリュー24の回転中心軸とが同軸となるようにスクリュー軸25、中心軸82、スクリュー軸27に設けられている。即ち、連結軸30と掘削スクリュー23の連結部25H、回転盤81の貫通孔82H及び搬送スクリュー24の連結部27Hとで軸連結機構が構成される。
このように、連結軸30を角柱とすることで、モーター22の回転駆動力を搬送スクリュー24から回転盤81及び掘削スクリュー23に伝達することができる。また、搬送スクリュー24のスクリュー板28の先端の位置に対する回転盤81のスクリュー片83の後端の位置、回転盤81のスクリュー片83の先端の位置に対する掘削スクリュー23のスクリュー板26の後端の位置を位置決めすることができるので、搬送スクリュー24、回転盤81及び掘削スクリュー23を連結軸30を介して一体化させたときのスクリュー21の螺旋体の連続性を担保できる。
なお、連結軸30は、掘削スクリュー23や回転盤81や搬送スクリュー24とは別体とせずに、搬送スクリュー24の先端において、回転盤81の中心軸82を貫通し、掘削スクリュー23の連結部25Hに挿入可能な長さで一体に形成しても良く、また、回転盤81の中心軸82の両端から掘削スクリュー23の連結部25H及び搬送スクリュー24の連結部27Hに挿入可能な長さで中心軸82に一体に形成しても良く、掘削スクリュー23の後端において、回転盤81の中心軸82を貫通し、搬送スクリュー24の連結部27Hに挿入可能な長さで一体に形成しても良い。また、連結軸30の断面形状は、上記正方形に限定されず、長方形、他の多角形状等、モーター22の回転駆動力を伝達可能であればいずれの形状であっても良く、この連結軸30が挿入或は貫通される連結部25H、貫通孔84A及び連結部27Hの断面形状を対応させることは言うまでもない。
図1に示すように、ケーシングパイプ50は、掘削スクリュー23を覆うスカート部51と、搬送スクリュー24を覆う円筒体52と、モーター固定部53とを備える。スカート部51は、外周から掘削スクリュー23の先端側の一部が外側に露出する寸法で形成される。スカート部51の外周側の半径は、掘削スクリュー23の先端側の半径R1よりも小径、かつ後述の掘進時に後続して移動する伸縮ユニット60の最大径と同等若しくはやや小径に設定される。
図4は、スカート部51の部分拡大図である。図4に示すように、スカート部51は、先端側から後端側に円錐状に窪み掘削スクリュー23を覆う掘削スクリュー収容部54と、後端側から円柱状に窪みスクリュー21における回転盤81を収容する回転盤収容部55とを備える。掘削スクリュー収容部54は、掘削スクリュー23の回転時にスクリュー板26の外周縁との間に僅かなギャップを隔てて対向し、かつ外周縁の輪郭線と並行な円錐形の内壁54sを有している。
図5は、スカート部51と掘削スクリュー23の関係を示す図である。同図に示すように、スカート部51と掘削スクリュー23とは、軸方向視したときに、スカート部51の外周から掘削スクリュー23の先端側の外周が露出している。このように、掘削スクリュー23の先端側の外周をスカート部51の外周から半径方向に露出させることにより、掘削スクリュー23により掘削される掘削穴の穴径が、スカート部51の外径よりも大きくなるため、既に掘削した掘削穴の内壁から土砂が崩れても、崩れた土砂をスカート部51の外周側に落下させて、再び掘削スクリュー23で回収することができる。すなわち、掘削スクリュー23の掘削動作以外に掘削穴の内壁から落下した土砂も回収し、搬送スクリュー26に搬送できるので、効率良く掘削することができる。
図4に示すように、回転盤収容部55は、掘削スクリュー収容部54と同軸上に設けられ、軸方向に沿って延長する円筒面55aと、軸方向に直交する平面状の底面55bとを有する。円筒面55aの直径は、回転盤81を収容可能な寸法に設定される。回転盤収容部55には、該回転盤収容部55内における回転盤81の回転を円滑に支持するための摩擦低減部材としての円筒部材87Aと、複数の円板部材87Bとが設けられる。
円筒部材87A及び円板部材87Bは、例えば、高分子ポリエチレン等の固体潤滑性能を有する合成樹脂を素材により形成される。円筒部材87Aは、例えば、回転盤収容部55の円筒面55aに沿って密着可能に筒状に形成され、内周を回転盤81の外周が摺接可能に配置される。また、円板部材87Bは、平板円環状に形成され、例えば、外径が回転盤収容部55に配置された円筒部材87Aの内周側に配置可能に可能な寸法、内径が回転盤81の外輪板85の内径に等しい寸法に設定される。円板部材87Bは、回転盤収容部55に回転盤81を収容するときに、円筒部材87Aの内周側に、円板部材87Bを底面55bに2枚を重ねて配置した上に、回転盤81を配置し、さらにその上に2枚の円板部材87Bを重ねて配置した後に、スカート部51を構成する蓋体51jにより閉塞される。
このように、回転盤収容部55に円筒部材87A及び円板部材87Bを介在させて回転盤81を収容することにより、スクリュー21を回転自在に軸方向及び半径方向にスカート部51により支持させることができる。
なお、回転盤収容部55の底面55bから蓋体51jまでの軸方向の寸法は、回転盤81が回転盤収容部55内において軸方向及び半径方向にガタつかない程度に、回転盤81の外輪板85の厚さと、4枚の円板部材87Bの厚さとを考慮して設定すると良い。このように、回転盤81を軸方向及び周方向から摩擦低減部材で構成された円筒部材87A及び円板部材87Bを囲み配置するすることにより、回転盤81を軸振れすることなく滑らかに回転させることができる。また、円筒部材87A及び円板部材87Bを高分子ポリエチレンよりなる合成樹脂としたがこれに限定されず、高分子ポリエチレン等の固体潤滑性能を有する合成樹脂を素材により形成しても良い。また、円筒部材87Aに換えて、円筒ころ、円錐ころ、球等の軸受により回転盤81の外周を支持し、円板部材87Bに換えて、スラスト軸受等の軸受により回転盤81を回転盤収容部55内において支持するようにしても良い。
図1に示すように、円筒体52は、内径が搬送スクリュー24を収容可能な大きさ、外径が後述の推進装置5に形成される中空部5A内に収容可能な大きさを有する円筒状の筒体である。円筒体52は、先端側がスカート部51(蓋体51j)に図外の固定手段によりスカート部51の中心軸と同軸に固定される。円筒体52の後端側には搬送スクリュー24によって搬送された土砂を排出する後端開口50eと、モーター22を固定するためのモーター固定部53とを備える。
図1に示すように、ケーシングパイプ50の後端には、ケーシングパイプ50の後端開口50eより後方に排出される掘削土を後方に導く排出路41が連結される。そして、モーター固定部53をケーシングパイプ50の後端に連結する支持部53Aには、ケーシングパイプ50の後端開口50eと排出路41とを連通させる連通孔50fが形成されている。モーター22を駆動してスクリュー21を回転させることにより、掘削スクリュー23の先端に取り付けられた掘削ビットにより掘削された掘削土が掘削スクリュー23のスクリュー板26及び搬送スクリュー24のスクリュー板28の回転運動によってケーシングパイプ50の後方に搬送され、後端開口50eより排出され、かつ、連通孔50fを介して排出路41に排出されるように構成されている。
排出路41の後方には、図外の掘削土収容部が設けられる。即ち、搬出装置4は、少なくとも、連通孔50fを通過して後方に搬送されてくる掘削土を収容する掘削土収容部と、連通孔50fから当該掘削土収容部への掘削土の排出路41とを備えた構成である。尚、掘削土収容部の大きさは、例えば調査に必要となる掘削土の量に応じて変更可能に構成される。即ち、搬出装置4は、スクリュー21の掘削ビット23kにより掘削されて螺旋羽根21Bの螺旋回転により後方に搬送される掘削土を収容する掘削土収容部を備え、例えば当該掘削土収容部が排出路41の後方に着脱可能に構成されている。
モーター固定部53は、例えば、ケーシングパイプ50の後端に設けられる図外の固定手段により固定される。モーター固定部53は、ケーシングパイプ50に固定されることにより、円筒体52の後端から突出するモーター22を完全に収容するとともに駆動反力を支持するように固定する。
モーター22は、スクリュー21の後端(搬送スクリュー24の後端)に設けられた軸連結部材
部33(図1参照)を介して出力軸が直列に連結される。
上記構成の掘削装置2によれば、スクリュー21は、後端側がモーター22を介してケーシングパイプ50の後端側で支持され、先端側がスクリュー支持機構80を介してケーシングパイプ50の先端側で支持されることにより、地盤Eから掘削抵抗を受けても、回転中心軸がケーシングパイプ50の中心軸と一致した状態で回転できる。これにより、スクリュー21を回転駆動するモーター22の負荷を軽減させることができる。
図6は、無負荷状態でスクリュー21を回転させたときのスクリュー支持機構80の軸振れへの効果を調べた結果を示す図である。同図に示す軌跡線は、図6(a)に示すスクリュー21の先端を正面からビデオカメラで撮影したときの軌跡である。濃灰色で示す軌跡s1は、スクリュー支持機構80のない従来のスクリューを回転させたときの軌跡を示し、明灰色で示す軌跡s2は、スクリュー支持機構80を設けたスクリューを回転させたときの軌跡を示している。同図に示すように、スクリュー支持機構80をスクリュー21に設けたことにより軸振れが抑制されたことがわかる。この結果に基づけば、掘削装置2の回転試験を行い、得られた軸振れの振幅よりも大きな隙間を回転スクリュー21とケーシングパイプ50との間に設定することでスクリュー21とケーシングパイプ50との接触を確実に回避できる。
図7は、推進装置5を構成する伸縮ユニット60の平面図及び断面図である。推進装置5は、軸方向へ一列に配列されて個別にその外径を縮径・拡径させる複数の伸縮ユニット60を備える。各伸縮ユニット60は全体形状が環状をなし、縮径時には軸方向長が伸長すると共に、拡径時には軸方向長が短縮する構成を備える。伸縮ユニット60は、一対の軸方向可動部材61と、一対の軸方向可動部材61を連結する複数のリンク機構62と、一対の軸方向可動部材61を互いに近接離間させる駆動源となるモーター63と、モーター63の回転駆動を一対の軸方向可動部材61に伝達する伝達機構69とを備える。
リンク機構62は、軸方向可動部材61の周方向に沿って所定の間隔で複数(本例では6個)設けられる。リンク機構62は、各軸方向可動部材61の対向面に突設された支持部材64と、各支持部材64にそれぞれ設けられた2個の軸部65と、各軸部65によりそれぞれ一端が回転自在に支持された一対の平行なアーム66とで構成した四節平行リンク機構からなる。各アーム66の他端部は径方向可動部材67に対して軸部68によって回動自在に軸支されている。リンク機構62は、軸方向可動部材61と径方向可動部材67を連動して作動させる。
モーター63は、一方の軸方向可動部材61に設けられ、制御装置10によって駆動が制御される。モーター63は、例えば、一方の軸方向可動部材61に、少なくとも一個以上、本実施形態では、2個搭載される。モーター63には、例えばステッピングモーターが適用される。伝達機構69は、上述の軸方向可動部材61に形成されたねじ孔69Aと、このねじ穴69Aに螺入されるボールねじ69Bとで構成される。ボールねじ69Bは、直接、あるいは歯車機構やプーリー機構等の動力伝達機構を介してモーター63と接続される。
上記構成によれば、伸縮ユニット60は、モーター63を回転駆動することで、モーター63が固定された一方の軸方向可動部材61とボールねじ69Bが螺入する他方の軸方向可動部材61とを相対的に近接離間させて、軸方向可動部材61同士が近接した場合にリンク機構62を構成するアーム66が径方向外側に移動し、軸方向可動部材61同士が離間した場合にリンク機構62のアーム66が径方向内側に移動する。したがって、伸縮ユニット60としては、軸方向可動部材61同士を近接させることで軸方向の長さ寸法を縮短させるとともに径方向の長さ寸法を拡径させ、軸方向可動部材61同士を離間させることで軸方向の長さ寸法を伸長させるとともに径方向の長さ寸法を縮径させる。すなわち、モーター63を正逆に回転させることで、各リンク機構62により支持された各径方向可動部材67が同時に放射状に内外径方向へ出没する。
本実施形態では、3つの伸縮ユニット60をケーシングパイプ50の外周に直列に配置し、3つの伸縮ユニット60がミミズの蠕動運動を摸すように、制御装置10により各伸縮ユニット60の伸縮を個別に制御することで、掘削装置2に推進力を付与する。すなわち、制御装置10が、各伸縮ユニット60を所定のタイミングで個別に縮径又は拡径を制御することにより、ミミズの移動方式と同様な蠕動運動を再現し、掘削装置2を推進させるための推進力を生じさせる。
モーター63の駆動によるボールねじ69Bの収縮方向への回転によって他方の軸方向可動部材61が一方の軸方向可動部材61に最も接近した軸方向位置にある時には、リンク機構62が収縮状態にあることによって各径方向可動部材67は外径側に放射状に突出した加圧位置にある。また、ボールねじ69Bの逆方向への回転によって他方の軸方向可動部材61が一方の軸方向可動部材61から最も離間した軸方向位置にある時には、リンク機構62が拡張状態にあることによって径方向可動部材67は内径側に退避した非加圧位置にある。
図7(c)に示すように、隣接する伸縮ユニット60は、互いに対向する一方の伸縮ユニット60の軸方向可動部材61と、他方の伸縮ユニット60の対向面に形成された嵌合部同士を嵌めあわせ、図外のボルト等の固定手段により着脱可能に固定される。例えば、嵌合部には、一方の軸方向可動部材61に凸部、他方の軸方向可動部材61に凹部をそれぞれ形成しておき、互いに嵌合させることで、隣接する伸縮ユニット60;60同士が連結される。
推進装置5は、直列に連結した3個の伸縮ユニット60により形成される中空部5A内にケーシングパイプ50を装着し、ケーシングパイプ50の内部に掘削装置2が配置される。先端側に位置する伸縮ユニット60は、軸方向可動部材61がスカート部51の上面に固定される。ケーシングパイプ50の後端側を中空部5Aに、図示しないOリング等のパッキングによって封止することにより、推進装置5の内側から掘削土砂が各伸縮ユニット60の内部に浸入することを防止する。
また、推進装置5の外周は、図7(c)に示したように、推進装置5内への土砂やほこりの進入を阻止する防塵シート6Xで被われる。図7(a)に示したように、推進装置5は、先端側の伸縮ユニット60と後端側の伸縮ユニット60が図示しないOリング等のパッキンによりケーシングパイプ50の外周と封止されるとともに、隣接する伸縮ユニット60同士を図示しないOリング等のパッキングにより封止することで、内周側からの土砂の進入が防止されている。一方、推進装置5の外側からの土砂の進入は、図7(c)に示すように、両端が開口した円筒状の防塵シート6を推進装置5を構成する各伸縮ユニット60に跨って外面に覆うように、両端を閉止することで防止される。この防塵シート6は、例えば可撓性を有し、伸縮性のないビニルシートを基材とするシートの表面にアルミ蒸着を施すことで、掘削穴の内壁との摩擦抵抗を低減させながら防塵性を得ることができる。例えば、推進装置5が掘削穴を前進する過程では、防塵シート6の表面の摩擦抵抗が低いことにより前進がよりスムーズとなる。各伸縮ユニット60を構成する軸方向可動部材61の外周面に形成される環状の係止溝内にOリングを嵌着することによって各伸縮ユニット60の外面の開口を防塵シート6によって封止することで、伸縮ユニット60内部への土砂の進入が防止される。
図8(a)乃至(d)は、自動推進掘削装置1の推進動作を示す図である。同図に示すように、モーター22を駆動してスクリュー21を掘進方向に回転させることにより、先端部の掘削スクリュー23によって地盤(例えば、月面におけるレゴリス層や海底)を掘削する。この際、制御装置10は、スクリュー21の回転による掘削過程において、推進装置5を構成する3つの伸縮ユニット60を所定の順序で縮径又は拡径させる。なお、以下の説明では、先端側の伸縮ユニットを60A,中間に位置する伸縮ユニットを60B,後端側の伸縮ユニットを60Cとして説明する。
掘削推進装置1の動作について説明する。ランチャー31を地盤Eに配置する。次に、図8(a)に示すように、ランチャー31内に掘削推進装置1を配置した後に最初に全ての伸縮ユニット60A乃至60Cを拡径させることにより、推進装置5をランチャー31の内壁に固定する(ステップ1)。これにより、推進装置5がスクリュー21と共回りすることを阻止し、スクリュー21を安定して効率良く回転させることができる。次に、図8(b)に示すように、中間の伸縮ユニット60B及び後端側の伸縮ユニット60Cを拡径させたまま、先端側の伸縮ユニット60Aを縮径させて、伸縮ユニット60Aを軸方向に伸長させることにより、掘削装置2を推進させる(ステップ2)。すなわち、スクリュー21とケーシングパイプ50とが伸縮ユニット60Aの軸方向伸長分だけ前進する。次に、図8(c)に示すように、後端側の伸縮ユニット60Cの拡径を維持したまま、中間の伸縮ユニット60Bの縮径と、先端側の伸縮ユニット60Aの拡径とを同時に実施する(ステップ3)。次に、図8(d)に示すように、中間の伸縮ユニット60Bの拡径と、後端側の伸縮ユニット60Cの縮径を同時に実施する(ステップ4)。そして、推進装置5に、上記ステップ1~4の推進動作を順次繰り返させることで、掘削装置2の掘削に推進量を付与することができる。また、ランチャー31から地盤Eへの移動後の推進装置5による推進動作において、常に2個の伸縮ユニット60を拡径して掘削穴の内壁に圧接させることにより、アンカー効果が得られ、推進装置5がスクリュー21と共まわりすることを阻止するとともに、掘削装置2におけるスクリュー21の姿勢を適切に維持できる。
掘削スクリュー23によって掘削された土砂は、掘削スクリュー23の回転力によってスカート部51の内壁54sに沿って回転盤81を経由して搬送スクリュー24側へと移動し、搬送スクリュー24の後方へ搬送される。後方への搬送によりケーシングパイプ50の後端に到達した土砂は、図外の排出機構より排出される。
以上説明したように、本実施形態に係る掘削推進装置1では、掘削装置2を構成するスクリュー21の先端側を、ケーシングパイプ50に対して回転自在に支持するようにしたことにより、地盤Eから掘削抵抗を受けても、スクリュー21は、ケーシングパイプ50の中心軸に対して中心軸が軸振れしないので、ケーシングパイプ50が接触する回転抵抗の増加を防ぐことができる。これにより、モーター22に地盤の掘削以外の負荷が加わらないので安定した回転力を得ることができる。
実施形態2
図9は、スクリュー支持機構80の他の形態を示す図である。上記実施形態1では、ケーシングパイプ50に対するスクリュー21の位置を支持する回転盤81をスクリュー21とともに回転するように構成したが、回転盤81をケーシングパイプ50に固定し、スクリュー21を回転自在に支持するようにしても良い。
本実施形態2に係るスクリュー支持機構80は、ベアリング90と、ベアリング90が収容される支持体91とを備える。ベアリング90は、例えば、ボール軸受や円筒ころ軸受等のように内輪と外輪とが相対的に回転可能に構成され、シール型のものが適用できる。ベアリング90の内径は、例えば、スクリュー21の回転軸21Aの外径に対応するものが適用される。ベアリング90には、例えば、内径寸法が、搬送スクリュー24のスクリュー軸27が貫通可能な内径を有するものが好ましく、より好ましくは、ガタのない寸法或は締り嵌めとすると良い。
支持体91は、ベアリング収容部92と、外側リング94と、ベアリング収容部92と外側リング94とを連結する複数の支持片93とを備える。ベアリング収容部92は、ベアリング90の外輪を収容可能な大きさの内径を有する筒体であって、内径寸法が外輪との間でガタのない寸法、或は締り嵌めとなる寸法で形成される。外側リング94は、例えば、実施形態1においてスカート部51に設けられた回転盤収容部55を利用可能に構成される。即ち、外側リング94は、外径が回転盤収容部55の内径と同一、内径がケーシングパイプ50における円筒体52の内径と同一の寸法を有する円筒状に形成され、ベアリング収容部92と同心に形成される。複数の支持片93は、ベアリング収容部92の軸方向に直交する平面内を放射状に延長し、外側リング94をベアリング収容部92に固定する。
支持体91は、回転盤収容部55に配置されたときに、ベアリング90の回転中心がケーシングパイプ50の中心軸上に位置するように形成され、搬送スクリュー24のスクリュー軸27が挿入可能に設定されている。なお、実施形態2における搬送スクリュー24は、スクリュー軸27の先端側が、ベアリング90に挿入可能となるように、スクリュー板28の先端がスクリュー軸27の先端面よりも後端側に位置するように形成される。その寸法は、例えば、スクリュー板28の先端が支持体91に接触しないように設定される。このように、スクリュー支持機構80を構成してもスクリュー21の軸振れを抑制することができる。
なお、本実施形態2では、スクリュー支持機構80を収容する回転盤収容部55をスカート部51に設けて、搬送スクリュー24の先端を支持するように説明したが、支持体91を設ける位置、即ちスクリュー支持機構80を設ける位置は、これに限定されず、例えば、端部を除いた軸方向中途部であれば適宜変更可能である。この場合、例えば、支持体91における外側リング94を円筒体52の内径や外径と同じ寸法とし、スカート部51と円筒体52との間に支持体91を挟み込んだり、円筒体52を分割して構成し、その間に支持体91を設けて、スクリュー21の回転軸21Aが支持体91のベアリング90に挿入されるようにスクリュー21を分割して構成し、上述の軸連結機構などにより連結すれば良い。なお、支持体91が設けられる位置は、いずれであっても良いが、軸振れを抑制するという観点からは先端側に設けられることが好ましい。
実施形態2で説明した掘削装置2は、スクリュー支持機構80の厚さ分、具体的には、ベアリング収容部92の厚さ分だけ掘削スクリュー23のスクリュー板26と搬送スクリュー24のスクリュー板28とが不連続となるが、掘削スクリュー23により後端側へと土砂が継続的に押し上げられるため、土砂を後端側へと運搬するときの実質的な影響は小さい。掘削スクリュー23と搬送スクリュー24との不連続性を最小化するには、例えば、支持体91の厚み、例えば、ベアリング収容部92、支持片93の厚みを薄くしたり、支持体91に対する掘削スクリュー23のスクリュー板26や搬送スクリュー24のスクリュー板28の関係を変更すれば良い。
実施形態3
上記実施形態1,2では、スクリュー21の後端側をモーター22を介してモーター固定部53によりケーシングパイプ50に固定するとして説明したが、実施形態1や実施形態2で示したスクリュー支持機構80を設けて、支持するように構成しても良い。
実施形態4
図10は、図1に示した掘削推進装置1における掘削装置2の他の形態を示す図である。本実施形態4に係る掘削装置2は、モーター22をスクリュー21の後端に配置し、モーター22を固定するモーター固定部53によりスクリュー21を後端側から支持するものとして説明したが、図10に示すように構成しても良い。
図10に示す掘削装置2は、実施形態1で示したスクリュー支持機構80の回転盤81を直接回転するように構成される。即ち、掘削装置2は、実施形態1で示したスクリュー支持機構80を構成する回転盤81の外周に動力伝達機構を構成する歯車81kを設けるとともに、スカート部51の蓋体51jに回転盤81を回転駆動させるモーター22Aを固定し、モーター22Aの回転出力軸に取り付けられた歯車22kを歯車81kに噛み合わせ、モーター22Aを回転させることで回転盤81に駆動力を入力してスクリュー21を回転させるように構成される。各モーター22Aは、スカート部51に固定されるカバー56により覆われる。カバー56は、例えば、ケーシングパイプ50と一体に形成しても良い。
実施形態1に示したスクリュー21は、先端側を支持する回転盤81が、円板部材87Bにより挟まれてスカート部51により軸方向に支持されている。この位置は、掘削部に近いため、地盤Eの掘削時に地盤Eから受ける掘削抵抗の影響が小さく、軸振れし難い。即ち、このように構成することにより、スクリュー21の後端側の支持をなくしても安定した回転が得られる。この場合、ケーシングパイプ50の外周に設けられる推進装置5の位置をモーター22Aに接触しないように後端側に移動してケーシングパイプ50に固定すれば良い。また、スクリュー21の後端側を実施形態1,2示したスクリュー支持機構80により支持しても良いことは言うまでもない。
また、回転盤81を回転駆動させる機構は、上述の機構に限定されず、モーター22Aと回転盤81との間において、遊星歯車やハーモニックドライブ(登録商標)の機構を持たせても良く、また、回転盤81にモーターとしての機能を組み入れたダイレクトドライブ方式或いは超音波モーター等要求される機能や性能に応じて適宜用いることが可能である。
実施形態5
図11は、掘削推進装置1の掘削装置2の他の形態を示す図である。実施形態4における掘削推進装置1では、一方向のみに掘削するように構成されているが、2方向に掘削可能に構成することができる。本実施形態5に係るスクリュー21は、搬送スクリュー24と、搬送スクリュー24の両端に設けられる掘削スクリュー23A;23Bと、掘削スクリュー23Aと搬送スクリュー24との間に設けられる回転盤81Aと、掘削スクリュー23Bと搬送スクリュー24との間に設けられる回転盤81Bを備える。掘削スクリュー23A;23B及び回転盤81A;81Bは、実施形態4に示した掘削スクリュー23と同一の構成である。本実施形態5に係る搬送スクリュー24は、スクリュー軸27の両端に連結軸30により掘削スクリュー23A;23Bを連結するための連結部27H;27A(実施形態1参照)が設けられている。また、搬送スクリュー24は、スクリュー軸27の一端から他端までスクリュー軸27の外周を一定の半径及びピッチで螺旋状に延長するスクリュー板28を備える。スクリュー板28は、搬送スクリュー24の両端に掘削スクリュー23A;23Bを連結軸30;30により連結したときに、掘削スクリュー23Aのスクリュー板26の後端と掘削スクリュー23Bのスクリュー板26の後端と一続きの螺旋体を構成するように形成される。なお、スクリュー板28の半径は、掘削スクリュー23A;23Bのスクリュー板26の後端における半径と同じに設定される。
ケーシングパイプ50は、各端部にスカート部51A;51Bを備える。スカート部51A;51Bは、実施形態4におけるスカート部51と同一の構成である。各スカート部51Aには、回転盤81A;81Bとスクリュー支持機構80を構成し、回転盤81A;81Bを回転可能に支持する円板部材82Bと、回転盤81A;81Bを回転駆動する複数のモーター22Aがそれぞれ設けられる。複数のモーター22Aは、制御装置10に接続される。
制御装置10は、掘削スクリュー23Aにより掘削する場合には、回転盤81Aに連結されたモーター22Aを回転駆動させるとともに、掘削スクリュー23A側に掘削装置2が進行するように推進装置5を制御する。また、掘削スクリュー23Bにより掘削する場合には、回転盤81Bに連結されたモーター22Aを回転駆動させるとともに、掘削スクリュー23B側に掘削装置2が進行するように推進装置5を制御する。
本実施形態5によれば、両端で掘削できるようになる。また、回転盤81Aに連結されたモーター22Aと、回転盤81Bに連結されたモーター22Aとを同時に駆動させることにより大きな掘削トルクを得ることができる。また、2方向いずれへも掘削できるようになっていることから、例えば、一方向へ掘り進んだ後、掘削推進装置1を逆方向へ移動させようとしたときに、掘削した穴の壁面がくずれたとしても、掘削しながら移動できるので、容易に進行方向を転換することができる。
実施形態6
図12は、掘削推進装置1の掘削装置2の他の形態を示す図である。本実施形態6に係る掘削装置2は、屈曲可能に構成される。
実施形態6におけるスクリュー24は、回転軸に沿った方向に螺旋状に延長するように回転軸の周りに螺旋羽根が取付けられて構成された例えば1本のスクリュー(言い換えれば、回転軸が螺旋羽根の回転中心軸を形成する剛体により構成された1本のスクリュー)を、軸の長さが所定の長さとなるように複数に分割した複数の分割スクリュー24A,24B,24Cを用いて構成される。
つまり、スクリュー24は、複数の分割スクリュー24A,24B,24Cの回転軸の端部同士が軸連結部29を介して連結される。またスクリュー24の先端側に位置する分割スクリュー24Aの先端には、掘削スクリュー23が軸連結部29を介して連結される。各軸連結部29は、折曲自在に形成される。
図13は、スクリュー21及びケーシングパイプ50の他の形態を示す図である。図13に示すように、スクリュー21は、掘削スクリュー23と、先端側スクリュー24Aと、中間スクリュー24Bと、後端側スクリュー24Cと、掘削スクリュー23の後端と先端スクリュー24Aの前端とを連結する軸連結部29と、先端側スクリュー24Aの後端と中間スクリュー24Bの前端とを連結する軸連結部29と、中間スクリュー24Bの後端と後端スクリュー24Cの前端とを連結する軸連結部29とを備える。後端スクリュー24Cの後端には、カップリング等の軸連結部材33によりモーター22の出力軸が連結される。
各スクリュー24A~24Cの各スクリュー軸27A~27Cの外周には、各スクリュー軸27A~27Cの中心線に沿った方向に螺旋状に延長するスクリュー板28A~28Cが取り付けられている。
軸連結部29は、上述した各分割回転軸の端部同士を折曲可能でかつ回転力を伝達可能に連結する例えば自在継手(ユニバーサルジョイント)により構成される。
スクリュー21は、各軸連結部29の周囲に、軸連結部29の軸の径とほぼ同径の円筒状に形成されて軸連結部29の外周面を覆うゴム製の円筒体29aと、各軸連結部29により連結されるスクリュー23;24A~24Cの各スクリュー板26;28A~28Cに連結される螺旋羽根29bとを備える。螺旋羽根29bは、例えば、ゴム製や薄肉の板バネ等の金属製等の可撓性を有する素材により構成される。螺旋羽根29bは、例えばゴム製とする場合には、例えば、円筒体29aの外周面から突出するように形成することができる。また、薄肉の板バネ等の金属製とする場合には、隣接するスクリュー板26;28A~28Cにより連結される。
掘削スクリュー23、分割スクリュー24A,24B,24Cは、それぞれ、スクリュー支持機構80Z;80A;80B;80Cを備える。掘削スクリュー23の後端には実施形態1に示した回転盤81が設けられ、実施形態1で示したスクリュー支持機構によりスカート部51により支持されるように構成される。また、スクリュー支持機構80A;80B;80Cは、それぞれ分割スクリュー24A,24B,24Cの軸方向中途部に設けられる。スクリュー支持機構80A;80B;80Cは、例えば、実施形態1に例示した回転盤81と同様にスクリュー板28A~28Cの一部を構成するスクリュー片をそれぞれ備える回転盤により構成される。さらに、回転盤81は、ベアリングの内周に嵌着される。ベアリングを後述の分割円筒52A;52B;52Cに固定することで、ケーシングパイプ50に対して回転盤81を回転可能に取り付けられる。
このように、スクリュー21における各スクリュー板26;28A~28Cを螺旋羽根29bにより連続するように構成することにより、軸連結部29の外側で螺旋羽根29bにより掘削土を破砕し、回転軸21Aに沿って連続して設けられた螺旋羽根により掘削土が連続してスムーズに後方に搬送されるようになるため、スクリュー21を回転させるためのトルクの上昇を抑制でき、モーター22の負荷を軽減できるようになる。さらに、各スクリュー23;24A~24Cは、スクリュー支持機構80Z;80A~80Cによりそれぞれケーシングパイプ50に回転可能に支持されているので、屈曲した状態であっても軸振れせずにケーシングパイプ50内を回転できるので、スクリュー21を回転させるためのトルクの上昇を抑制でき、モーター22の負荷をより軽減できるようになる。また、軸連結部29の外周面を覆うゴム製の円筒体29aを備えていることにより、軸連結部29の折れ曲がりに追従でき、かつ、軸連結部29への防塵効果も得られる。
また、スクリュー21は、屈曲可能な軸連結部29を備えたことにより、モーター22の回転力を後端側から先端側に伝達できるとともに、折れ曲がり可能に構成されている。
即ち、スクリュー21は、地盤Eを掘削スクリュー23の先端により掘削しながら折れ曲がって進行可能であり、掘削スクリュー23の先端で掘削された掘削土が螺旋羽根21Bの回転により後方に搬送されるように構成されている。
上記スクリュー21が内部に配置されるケーシングパイプ50は、1つの円筒を複数に分割した複数の分割円筒を用いて構成される。即ち、ケーシングパイプ50は、複数の分割円筒52A,52B,52Cの端部同士が、折曲自在に形成された筒連結部58を介して連結され、当該筒連結部58で折曲可能に構成された円筒体52と、制御装置10によって制御されて各筒連結部58を折曲させる折曲装置73とを備える。
円筒体52は、円筒体52の先端部を形成する分割円筒としての先端側円筒52Aと、円筒体52の中間部を形成する分割円筒としての中間円筒52Bと、円筒体52の後端部を形成する分割円筒としての後端側円筒52Cとを備える。
図13に示すように、円筒体52は、先端側円筒52Aと、中間円筒52Bと、後端側円筒52Cと、先端側円筒52Aの後端と中間円筒52Bの前端とを連結する筒連結部58と、中間円筒52Bの後端と後端側円筒52Cの前端とを連結する筒連結部58とを備え、先端側円筒52Aの前端が筒連結部58を介してスカート部51の後端と連結された構成である。各筒連結部58の外周側には、後述の折曲装置73が配設されており、折曲装置73の駆動により、筒連結部58が独立して折曲することにより、全体を自在に折曲可能とされている。
筒連結部58の構成としては例えば可撓性を有する蛇腹状部材(例えばゴム製の蛇腹)等を用いるのが好適である。
図14は、折曲装置73の一形態を示す図である。同図に示すように、折曲装置73は、ボールねじ73D,73E(ボールねじ機構)を用いて構成される。同図においてボールねじ73Dは左ねじ、ボールねじ73Eは右ねじ、73Fは、伸縮ユニット60に形成されたナットハウジングであって、ボールねじ73D及びボールねじ73Eとそれぞれ螺合する。フランジ75には、上記ボールねじ73D,73Eを挿通可能な円孔が形成されている。ボールねじ73D,73Eは互いに自在継手(ユニバーサルジョイント)73Cによって連結される。例えば、ボールねじ73Dの一端部には、制御装置によって駆動制御される図外のモータが接続されており、モータの駆動による回転力は、ボールねじ73D及び自在継手73Cによって連結されたボールねじ73Eにも伝達される。このようなボールねじ機構は、例えば前述の実施形態と同様に筒連結部58の周囲に等間隔(例えば120度間隔)で配設されており、図14(b)に示すように、等間隔に配設された一部のボールねじ機構についてモータを正方向に駆動させ、他部のボールねじ機構についてモータを逆方向に駆動させることにより、筒連結部58により連結された筒状体6同士の距離を離間又は近接させることができ、筒連結部58を曲げることが可能となる。
本実施形態6に係る推進装置5は、実施形態1に示した各伸縮ユニット60が先端側円筒52A、中間円筒52B、後端側円筒52Cの外周面にそれぞれ配設される。
なお、本実施形態における軸方向可動部材61;61は、上記実施形態におけるフランジ75;75に対応する。このような伸縮ユニット60を採用した場合であっても、拡径動作及び縮径動作がそれぞれの伸縮ユニット60に対して所定の周期で繰り返し実行されることにより、いずれかの伸縮ユニット60が拡径して外周面に接した状態において掘削に必要な反力が得られると共に、拡径した伸縮ユニット60が縮径して外周面から離れた状態において掘削方向に伸長するため、蠕動運動による推進力を得ることができる。
なお、伸縮ユニット60を備えない掘削装置を用い、掘削具の回転軸を回転させるだけで地盤Eを掘り下げていく場合、掘り進めるに従って土圧が重力に勝って掘削装置による掘削が進まなくなる可能性がある。しかしながら、伸縮ユニット60を備えた掘削推進装置1を用いれば、伸縮ユニット60と壁との摩擦を利用した蠕動運動により掘削推進装置1が掘進するため、土圧に関係なく、曲進掘削が可能となる。
実施形態7
図15は、推進装置5の他の実施形態を示す図である。同図に示すように、推進装置5は、複数の拡縮ユニット160により構成される。拡縮ユニット160は、ケーシングパイプ50を構成する各円筒体52の外周を軸方向に沿って移動可能に設けられる。
本実施形態7に係る円筒体52は、筒部52aと、フランジ部52b;52bと、ガイドロッド52jとを備える。筒部52aは、内周をスクリューが回転する内径を有する筒体である。フランジ部52b;52bは、筒部52aの両端それぞれに設けられた円板体であって、該フランジ部52b;52bを介して筒連結部58やスカート部51等と連結される。フランジ部52bの外径は、スカート部51の外径よりも小径に設定される。ガイドロッド52jは、筒部52aの軸方向に沿って延長し、フランジ部52b;52b間を連結する。ガイドロッド52jは、例えば、径方向における位置がフランジ部52bの外周と、筒部52aの外周との中間に位置するように複数箇所に設けられる。
拡縮ユニット160は、概略、一対の円盤体162A;162Bと、エアシリンダ―164と、円筒壁166と、エアーチューブ168とを備える。
円盤体162A;162Bは、それぞれ、円筒体52における筒部52aが貫通し、筒部52aの外周を摺動可能な円環状の板体からなり、外径がフランジ部52b;52bの外径よりも小径の同一外径に形成される。また、円盤体162A;162Bには、ガイドロッド52jが貫通するとともに、ガイドロッド52jの外周との間で所定の隙間を形成する貫通孔を備える。本実施形態7では、円盤体162A;162Bは、エアシリンダ―164により筒部52aの軸方向に所定距離離間して一体化される。
エアシリンダー164は、制御装置10から出力される信号に基づいて空気を給排可能な図外の給排装置から延長するチューブと接続され、空気の給排によりシリンダ部164Aに対してロッド164Bが進退可能に構成される。シリンダ部164Aは、ロッド164Bの進退方向が筒部52aの軸方向に沿うように、一端側が円盤体162Aに固定され、他端側が円盤体162Bに固定される。本実施形態では、エアシリンダー164は、筒部52aの中心軸を挟んで対向する位置に2つ設けられるが数量は適宜変更すれば良い。エアシリンダー164は、円盤体162A;162Bに固定された状態で、ロッド164Bが、円盤体162Bに設けられた孔を介して貫通し、フランジ部52bに固定される。
円筒壁166は、エアシリンダー164により一体化された円盤体162A;162Bの外周の隙間を覆うように、円盤体162A;162Bの外周に固定される。円筒体166の外径は、例えば、フランジ部52bの外径よりも小径に設定される。円筒壁166の外周には、エアチューブ168が設けられる。
エアチューブ168は、タイヤチューブのようにリング状の空気室Sを備え、合成ゴム等のように伸縮を許容する素材で形成される。エアチューブ168は、内周側が円筒壁166の外周に沿って密着するように固定される。エアーチューブ168は、空気室Sへの空気の給排を可能とする給排部168Aを備え、制御装置10から出力される信号に基づいて空気を給排可能な図外の給排装置から延長するチューブと接続される。図15(a)は、エアチューブ168の空気室Sに空気を供給してエアチューブ168を膨張させて拡径したときの状態を示し、図15(b)は、エアチューブ168の空気室Sから空気を排出してエアチューブ168を収縮させて縮径したときの状態を示している。図15(a)に示すように、空気室Sに空気を供給することにより、エアチューブ168は、円筒壁166の軸方向断面において、内周側が円筒壁166の外周に沿って直線状に、外周側が半円状に膨張する。また、図15(b)は、エアチューブ168の空気室Sから空気を排出してエアチューブ168を収縮させて縮径したときには、エアチューブ168は、円筒壁166の外周に密着するように収縮する。
図16は、図15に示した拡縮ユニット160により構成された推進装置5の動作を示す図である。なお、同図では、拡縮ユニット160を連結する筒連結部58、スカート部52及びスクリュー等について省略してある。また、ケーシングパイプ50における円筒体52を区別するために、先端側円筒52Aと、中間円筒52Bと、後端側円筒52Cとして示す。また、拡縮ユニット160を区別するために、先端ユニット160Aと、中間ユニット160Bと、後端ユニット160Cとして示す。
以下、本実施形態7に係る拡縮ユニット160による推進力の仕組みについて説明する。
図16(a)に示すように、先端ユニット160A及び中間ユニット160Bのエアシリンダー168を駆動して、先端側円筒52A及び中間円筒52Bに対して進行方向逆側に移動させ、後端ユニット160Cのエアシリンダー168を駆動して、後端ユニット160Cを後端側円筒52Cの軸方向中間の位置に移動させた状態で、先端ユニット160Aと、中間ユニット160Bと、後端ユニット160Cとのすべてのエアーチューブ168を膨張させる(ステップ1)。これにより、例えば、上述のランチャー31や掘削した穴の孔壁に掘削装置2を固定することができる。
次に、図16(b)に示すように、中間ユニット160Bと、後端ユニット160Cは、ステップ1の状態を維持したまま、先端ユニット160Aのエアチューブ168から空気を排気し、先端ユニット160Aを縮径する(ステップ2)。
次に、図16(c)に示すように、中間ユニット160Bと、後端ユニット160Cは、ステップ2の状態を維持したまま、先端ユニット160Aのエアシリンダー168を駆動して、先端ユニット160Aを先端側円筒52Aにおける進行方向側に移動させる(ステップ3)。
次に、図16(d)に示すように、後端ユニット160Cは、ステップ3の状態を維持したまま、中間ユニット160Bのエアチューブ168から空気を排気し、縮径するとともに、先端ユニット160Aをステップ3の位置を維持したまま、先端ユニット160Aのエアチューブ168に空気を供給し、先端ユニット160Aを膨張させて拡径する(ステップ4)。
次に、図16(e)に示すように、後端ユニット160C及び先端ユニット160Aは、ステップ4の状態を維持したまま、中間ユニット160Bのエアシリンダー168を駆動して、中間ユニット160Bを中間円筒52Bにおける進行方向側に移動させる(ステップ5)。
次に、図16(f)に示すように、後端ユニット160C及び先端ユニット160Aは、ステップ5の状態を維持したまま、中間ユニット160Bをステップ5の位置を維持したまま、中間ユニット160Bのエアチューブ168に空気を供給し、中間ユニット160Bを膨張させて拡径する(ステップ6)。
次に、図16(g)に示すように、中間ユニット160B及び先端ユニット160Aは、ステップ6の状態を維持したまま、後端ユニット160Cをステップ6の位置を維持したまま、後端ユニット160Cのエアチューブ168から空気を排気し、後端ユニット160Cを縮径する(ステップ7)。
次に、図16(h)に示すように、後端ユニット160Cは、ステップ7の状態を維持したまま、また、中間ユニット160B及び先端ユニット160Aの拡径状態を維持したまま、中間ユニット160Bを中間円筒52Bにおける進行方向逆側に、先端ユニット160Aを先端側円筒52Aにおける進行方向逆側にそれぞれ移動させるように各ユニット160A;160Bのエアシリンダー168を駆動する(ステップ8)。
上記ステップ1乃至ステップ8を繰り返すことにより掘削推進装置1が前進する。
これにより、ケーシングパイプ50が進行方向に距離X分(エアシリンダーのストローク分)押し出され、掘削装置2に対する推進力が得られる。即ち、先端ユニット160A及び中間ユニット160Bがそれぞれ、先端側円筒52A及び中間円筒52Bの進行方向側に位置した状態において、先端ユニット160A及び中間ユニット160Bのエアシリンダー168を先端側円筒52A及び中間円筒52Bの進行方向逆側に移動するように駆動することで、その駆動力の反力として相対的にケーシングパイプ50が前方に押し出されることで推進力が得られる仕組みである。
なお、上述の推進装置5の動作では、後端ユニット160Cは、後端側円筒52Cにおける軸方向中間の位置に移動させた状態を維持させており、例えば、後端ユニット160Cからエアシリンダ―168をなくし、後端側円筒52Cに固定しても良い。また、後端ユニット160Cを後端側円筒52Cにおける軸方向中間の位置に固定した状態としたが、後端ユニット160Cが後端側円筒52Cに固定される軸方向の位置は、いずれであっても良い。
また、エアシリンダ―168により推進力を得るものとして説明したが、エアシリンダーに限定されず、ボールねじ機構などの他の駆動機構によって推進力を得るようにしても良い。
なお、上記実施形態では、スクリュー機構が縦方向に推進する場合を例として説明したが、これに限定されず、横方向等他の方向へも推進させることができる。
また、上記実施形態では、スクリュー機構を掘削装置に適用した場合について説明したが、これに限定されず、粉体や、流体、液体、固液体混合流体等を運ぶためのスクリュー式ポンプやスクリュー式コンベア等の他の装置への適用も可能である。
1 掘削推進装置、2 掘削装置、5 推進装置、5A 中空部、21 スクリュー、
50 ケーシングパイプ、51 スカート部、59 排出口、
80 スクリュー支持機構。

Claims (6)

  1. 筒体の内部において回転し、外周に螺旋状に延長するスクリュー板を有するスクリューを備えたスクリュー機構であって、
    前記スクリューの先端側、又は、先端側及び後端側の両方に設けられ、当該スクリューを支持するとともに前記筒体により回転自在に支持される支持機構と、
    前記スクリューを回転させるモーターと、
    を備え、
    前記支持機構は、前記モーターの回転が直接入力される動力伝達機構を備え、
    前記モーターの回転が前記動力伝達機構を介して該支持機構を回転させることで前記スクリューを支持機構と同一方向に回転させることを特徴とするスクリュー機構。
  2. 前記スクリューは、外径が一定の搬送スクリューと、外径が端部に向けて漸次拡径する掘削スクリューとを備え、前記支持機構が、前記搬送スクリュと前記掘削スクリューとの間に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のスクリュー機構。
  3. 前記筒体は、前記搬送スクリューを覆う円筒部と、前記掘削スクリューを覆うスカート部とを備え、
    前記スカート部は、外周から前記掘削スクリューの先端側の一部が外側に露出する寸法で形成されたことを特徴とする請求項2に記載のスクリュー機構。
  4. 前記モーターは、前記スカート部に固定されたことを特徴とする請求項3に記載のスクリュー機構。
  5. 前記請求項1乃至請求項4いずれかに記載のスクリュー機構を備えた掘削装置であって、
    前記支持機構が設けられた端部側の先端に掘削手段を備えたことを特徴とする掘削装置。
  6. 前記筒体の外周に配置され、前記スクリューの回転により掘削された掘削穴に基づいて前記スクリュー機構に掘削の推進力を付与する推進装置を備え、
    前記推進装置は、
    前記筒体の軸方向に一列に配列され、個別にその外径を縮径・拡径する複数の伸縮ユニットを備え、
    前記伸縮ユニットが、縮径時には軸方向長が伸長すると共に、拡径時には軸方向長が短縮するように構成され、
    前記複数の伸縮ユニットを、蠕動運動を模すように個別に縮径又は拡径することにより、前記スクリュー機構に推進力を生じさせることを特徴とする請求項5に記載の掘削装置。
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