JP6989782B2 - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents
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第1の実施形態について説明する。
図1Aは本実施形態に係る発光装置を示す端面図であり、図1Bはその上面図である。
図2A~図2C、図3A~図3Cは、本実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
図4は、比較例に係る発光装置の動作を示す光学モデル図である。
図5は、本実施形態に係る発光装置の動作を示す光学モデル図である。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。
図6は、本変形例に係る発光装置を示す端面図である。
なお、以下の説明においては、原則として、第1の実施形態との相違点のみを説明する。以下に説明する事項以外は、第1の実施形態と同様である。後述する他の実施形態及び変形例についても同様である。
次に、第2の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係る発光装置を示す端面図である。
図8A~図8Cは、本実施形態に係る発光装置の製造方法を示す端面図である。
次に、全ての発光素子12の上面に、接着剤層13を介して、1枚の蛍光体板21aを接着する。蛍光体板21aには、蛍光体粒子15が均一に分散されている。
本実施形態においては、波長変換部材24に蛍光体部材21及びガラス部材23を設け、蛍光体粒子15を含有する蛍光体部材21の厚さは均一とし、蛍光体粒子15を含有しないガラス部材23の上面を凹状の曲面としている。これにより、蛍光体部材21中の蛍光体粒子15の濃度を均一にしても、発光色の均一性を実現することができる。この結果、発光色の均一性を向上させるために、蛍光体板21a中の蛍光体粒子15の濃度を位置によって変化させる必要がなくなり、発光装置2の製造が容易になる。
次に、第3の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態に係る発光装置を示す端面図である。
本実施形態においては、蛍光体部材14を発光素子12に接着する接着剤層31中に蛍光体粒子15を含有させ、且つ、接着剤層31の蛍光体粒子15の濃度を、X方向中央部で高くX方向両端部で低くなるように変化させている。これにより、蛍光体部材14の厚さの違いに起因する発光色のずれを、接着剤層31の蛍光体粒子15の濃度の違いによって補償することができる。この結果、発光色の均一性を向上させるために、蛍光体板14a中の蛍光体粒子15の濃度を位置に応じて変化させる必要がなくなり、発光装置3の製造が容易になる。
次に、第4の実施形態について説明する。
図10は、本実施形態に係る発光装置を示す端面図である。
第1の実施形態と同様の工程を実施し、集合体19の上面19aを凹状の曲面に加工する。このとき、上面19aはできるだけ鏡面に仕上げる。
本実施形態においては、蛍光体部材14上に誘電体多層膜41を設け、X方向中央部に配置された誘電体多層膜41ほど、青色光の透過率を低くし、X方向両端部に配置された誘電体多層膜41ほど、青色光の透過率を高くしている。これにより、蛍光体部材14の厚さの違いに起因する発光色のずれを、誘電体多層膜41の青色光の透過率の違いによって補償することができる。この結果、発光色の均一性を向上させるために、蛍光体板14a中の蛍光体粒子15の濃度を位置によって変化させる必要がなくなり、発光装置4の製造が容易になる。
次に、第5の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係る発光装置を示す端面図である。
図2A~図3Aに示す工程を実施した後、溝91内に遮光部材51を設ける。そして、発光素子12、蛍光体部材14及び遮光部材51を含む集合体19の周囲に、光反射壁17を形成する。なお、光反射壁17の替わりに枠状の遮光部材51を設けてもよい。次に、集合体19の上面19aの少なくとも一部を研削し、凹状の曲面に加工する。このようにして、発光装置5が製造される。
本実施形態によれば、発光素子12間に遮光部材51を設けることにより、発光素子12間の距離を短くしても、発光素子12間で光を略完全に遮断することができる。これにより、発光素子12の集積度を向上させても、点灯している発光素子12から消灯している発光素子12に光が漏洩して、消灯している発光素子12の直上の蛍光体部材14が弱く光ってしまうことを確実に防止できる。この結果、点灯領域と消灯領域とのコントラストを向上させることができる。
次に、第6の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係る発光装置を示す端面図である。
本実施形態によれば、発光素子12の発光層間に基板10の部分10bが介在するため、この部分10bが遮光部材として機能し、発光素子12間を略完全に遮光することができる。これにより、発光素子12の集積度を向上させても、点灯領域と消灯領域とのコントラストを向上させることができる。
次に、第7の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係る発光装置を示す端面図である。
図2A~図3Aに示す工程を実施した後、比重が異なる複数種類のフィラーを含有した樹脂を溝91内に充填すると共に、発光素子12及び蛍光体部材14の周囲に配置する。このとき、樹脂は蛍光体部材14の上面の高さまで充填させる。そして、一定時間放置することにより、比重が大きく光の吸収率が高いフィラーを沈降させて、樹脂の下部に集中させる。一方、比重が小さく光の反射率が高いフィラーを浮上させて、樹脂の上部に集中させる。その後、樹脂を固化させて、溝91内及び発光素子12及び蛍光体部材14の周囲に樹脂層56を形成する。次に、発光素子12、接着剤層13、蛍光体部材14及び樹脂層56からなる集合体19の上面19aの少なくとも一部を研削し、凹状の曲面に加工する。このようにして、発光装置7が製造される。
本実施形態によれば、発光素子12の発光層間には、光の吸収率が高い樹脂層56の下部56aが介在するため、この下部56aが遮光部材として機能し、発光素子12間を略完全に遮光することができる。これにより、発光素子12の集積度を向上させても、発光素子12間の光の漏洩を抑制し、点灯領域と消灯領域とのコントラストを向上させることができる。一方、蛍光体部材14間には、光の反射率が高い樹脂層56の上部56bが介在するため、発光素子12から蛍光体部材14内に進入した光を効率よく外部に取り出すことができる。
次に、第8の実施形態について説明する。
図14Aは本実施形態に係る発光装置を示す上面図であり、図14Bはその短手方向から見た端面図であり、図14Cはその長手方向から見た端面図である。なお、図14A、図14B、図14Cは上面19aの形状が球の一部である形態を図示しており、図14Bに示す上面19aの曲率と図14Cに示す上面19aの曲率は同じであるが、図を見やすくするために、図14Cにおいては、上面19aの曲率を誇張して描いている。
図15は、本実施形態に係る発光装置を搭載した光源ユニットを示す斜視図である。
図16は、本実施形態に係る発光装置を搭載したハイビームユニットを示す断面図である。
図17は、本実施形態に係る発光装置を搭載したヘッドランプの動作を示す図である。
本実施形態においては、集合体19の上面19aが凹状に湾曲しているため、レンズを透過した後の光の平行性が高い。このため、発光装置5を配光可変型ヘッドランプの光源として使用したときに、ハイビームユニット70の光学系72にプライマリーレンズを設けなくても、投光したい領域と投光したくない領域との光度差を大きくすることができ、先行車及び対向車に対する防眩性を向上させることができる。この結果、光学系72の構成を簡略化することができ、光学系72の小型化、低コスト化、及び、光の利用効率の向上を図ることができる。本実施形態における上記以外の構成、製造方法、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第9の実施形態について説明する。
図18は、本実施形態に係る発光装置を示す上面図である。
本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第8の実施形態と同様である。
次に、第10の実施形態について説明する。
図19は、本実施形態に係る発光装置を示す上面図である。
本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第8の実施形態と同様である。
10:基板
10a:凹部
10b:部分
12、12a、12b:発光素子
13:接着剤層
14:蛍光体部材
14a:蛍光体板
15:蛍光体粒子
16:光反射層
17:光反射壁
19:集合体
19a:上面
21:蛍光体部材
21a:蛍光体板
22:接着剤層
22a:接着剤層
23:ガラス部材
23a:ガラス板
24:波長変換部材
24a:波長変換板
29:集合体
29a:上面
31:接着剤層
41:誘電体多層膜
51:遮光部材
56:樹脂層
56a:下部
56b:上部
60:光源ユニット
61:実装基板
70:ハイビームユニット
71:ヒートシンク
72:光学系
73:筐体
74:凸レンズ
75:凹レンズ
81:先行車
82:対向車
83:標識
84、85:歩行者
91:溝
101:発光装置
102:曲面
110:レンズ
G1~G8:グループ
R1~R8:領域
RH:ハイビーム領域
RL:ロービーム領域
Claims (17)
- 基板と、
前記基板に実装された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子上に設けられ、蛍光体粒子を含む複数の波長変換部材と、
隣り合う前記波長変換部材間に配置され、前記発光素子から出射した光を反射する光反射部材と、
を備え、
前記複数の波長変換部材及び前記光反射部材で構成される集合体の上面が凹状の曲面であり、
前記基板の両端部に実装された前記発光素子上に配置された前記波長変換部材における前記蛍光体粒子の濃度は、前記基板の中央部に実装された前記発光素子上に配置された前記波長変換部材における前記蛍光体粒子の濃度よりも低い発光装置。 - 基板と、
前記基板に実装された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子上に設けられ、蛍光体粒子を含む複数の波長変換部材と、
隣り合う前記発光素子間に配置され、前記発光素子から出射した光を遮断する遮光部材と、
を備え、
前記複数の波長変換部材を含む集合体の上面が凹状の曲面であり、
前記基板の両端部に実装された前記発光素子上に配置された前記波長変換部材における前記蛍光体粒子の濃度は、前記基板の中央部に実装された前記発光素子上に配置された前記波長変換部材における前記蛍光体粒子の濃度よりも低い発光装置。 - 前記波長変換部材は無機材料を主成分とする請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記複数の波長変換部材のうち、前記発光素子の上面と前記波長変換部材の上面との距離が大きい前記波長変換部材ほど前記蛍光体粒子の濃度が低い請求項1~3のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記波長変換部材は、
前記波長変換部材の上面を構成するガラス部材と、
前記発光素子と前記ガラス部材との間に配置され、前記蛍光体粒子を含む蛍光体部材と、
を有した請求項1~3のいずれか1つに記載の発光装置。 - 前記発光素子と前記波長変換部材との間に配置され、蛍光体粒子を含む接着剤層をさらに備え、
前記基板の両端部に実装された前記発光素子上に配置された前記接着剤層における前記蛍光体粒子の濃度は、前記基板の中央部に実装された前記発光素子上に配置された前記接着剤層における前記蛍光体粒子の濃度よりも低い請求項1~3のいずれか1つに記載の発光装置。 - 前記波長変換部材の上面上に設けられた誘電体多層膜をさらに備え、
前記誘電体多層膜における前記基板の両端部に配置された部分の前記発光素子から出射される光の透過率は、前記誘電体多層膜における前記基板の中央部に配置された部分の前記発光素子から出射される光の透過率よりも高い請求項1~3のいずれか1つに記載の発光装置。 - 前記複数の発光素子は、前記基板の上面に平行な第1方向に沿って配列されている請求項1~7のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記複数の発光素子は、前記基板の上面に平行であって前記第1方向に対して交差する第2方向に沿っても配列されている請求項8に記載の発光装置。
- 前記曲面は球の一部である請求項1~9のいずれか1つに記載の発光装置。
- 前記曲面は円柱の側面の一部であり、前記円柱の母線は、前記基板の上面に平行で且つ前記第1方向に対して直交する方向に延びる請求項8または9に記載の発光装置。
- 基板に実装された複数の発光素子の上面に、蛍光体粒子を含み、前記基板の両端部に実装された前記発光素子上に位置する部分の前記蛍光体粒子の濃度が、前記基板の中央部に実装された前記発光素子上に位置する部分の前記蛍光体粒子の濃度よりも低い波長変換板を接着する工程と、
前記波長変換板を上面からダイシングすることにより、前記波長変換板を前記発光素子毎に複数の波長変換部材に切り分ける工程と、
隣り合う前記波長変換部材間に、前記発光素子から出射した光を反射する光反射部材を形成する工程と、
前記複数の波長変換部材及び前記光反射部材からなる集合体の上面を凹状の曲面に加工する工程と、
を備えた発光装置の製造方法。 - 基板に実装された複数の発光素子の上面に、蛍光体粒子を含み、前記基板の両端部に実装された前記発光素子上に位置する部分の前記蛍光体粒子の濃度が、前記基板の中央部に実装された前記発光素子上に位置する部分の前記蛍光体粒子の濃度よりも低い波長変換板を接着する工程と、
前記波長変換板を上面からダイシングすることにより、前記波長変換板を前記発光素子毎に複数の波長変換部材に切り分ける工程と、
隣り合う前記発光素子間に、前記発光素子から出射した光を遮断する遮光部材を形成する工程と、
前記複数の波長変換部材を含む集合体の上面を凹状の曲面に加工する工程と、
を備えた発光装置の製造方法。 - 前記波長変換板は無機材料を主成分とする請求項12または13に記載の発光装置の製造方法。
- 前記波長変換板は、
前記波長変換板の上面を構成するガラス板と、
前記複数の発光素子と前記ガラス板との間に配置され、前記蛍光体粒子を含む蛍光体板と、
を有する請求項12~14のいずれか1つに記載の発光装置の製造方法。 - 前記波長変換板を接着する工程において、前記発光素子と前記波長変換板とを、蛍光体粒子を含む接着剤層によって接着する、請求項12~14のいずれか1つに記載の発光装置の製造方法。
- 前記上面を凹状の曲面に加工された波長変換部材の上面上に誘電体多層膜を形成する工程をさらに備えた請求項12~14のいずれか1つに記載の発光装置の製造方法。
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