JP6989012B2 - 切削インサートおよび刃先交換式切削工具 - Google Patents

切削インサートおよび刃先交換式切削工具 Download PDF

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Description

本発明は、刃先交換式のエンドミル等の刃先交換式切削工具に着脱可能に取り付けられる切削インサート、およびこのような切削インサートを着脱可能に取り付けた刃先交換式切削工具に関するものである。
本願は、2018年6月8日に、日本に出願された特願2018−110398号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
このような切削インサートおよび刃先交換式切削工具として、例えば特許文献1には、インサート本体が3つの角部を備えた2つの略三角形状をなす2つの三角形面を有する三角形板状の切削インサート、およびこの切削インサートの1つの三角形面をすくい面として工具回転方向に向け、この1つの三角形面の1つの角部に形成されたコーナ刃を工具本体の外周側に向けるとともに、この1つのコーナ刃の一端から延びる主切刃を工具本体の先端外周側に向け、さらにこの主切刃の一端から延びる副切刃(ワイパー刃)を工具本体の回転軸線に垂直な平面上に略位置させて、インサート本体を貫通するように形成された取付孔に挿通されるクランプネジによりインサート取付座に着脱可能に取り付けられた刃先交換式切削工具が記載されている。
このような切削インサートでは、工具本体の先端側に向けられて工具本体の外周側に向かうに従い上記回転軸線に垂直な平面に対して緩やかな角度で後端側に向かうことになる主切刃により、この主切刃の工具本体内周側や上記ワイパー刃では厚さの薄い切屑が生成されることになるので、工具本体を高い送り量で送り出しても切削抵抗が増大するのを抑制することができ、金型等の加工において効率的な切削加工を行うことができる。また、この特許文献1には、傾斜切削加工においてZ軸方向への切り込み量を大きく設定した場合には、第1の副切刃に繋がっている第2の副切刃も切刃として作用することになることが記載されている。
日本国特許第5983901号公報(B)
ところで、このような切削インサートを取り付けた刃先交換式切削工具による高送り加工や高切り込み加工においては、良好な切屑排出性を確保することが要求される。特に、特許文献1にも記載されているように金型等の被削材にポケットを彫り込むような傾斜切削加工を行う場合には、切屑の流出方向がコントロールされていないと、ポケットの深さが深くなるに従い工具本体の先端側に向けられた上記1つのコーナ刃の他端から工具本体の後端側に延びる副切刃(第2の副切刃)とポケットの内壁面との間に切屑が噛み込まれ易くなって、この副切刃に欠損が生じてしまい、インサート本体を取付孔回りに回転させて取り付け直して使用することができなくなるおそれが生じる。
ここで、このような切削インサートにおいては、すくい面に突起状等のチップブレーカを形成し、このチップブレーカに切屑を摺接させることによって抵抗を与え、切屑の流出方向をコントロールすることが知られている。しかしながら、特許文献1に記載されたようにインサート本体が2つの三角形面を有して表裏反転対称形状に形成され、一方の三角形面の切刃を使用した後はインサート本体を表裏反転させて取り付け直すことにより、他方の三角形面の切刃を使用するようにした両面型切削インサートでは、いたずらにすくい面にチップブレーカを形成すると、通常は上記取付孔の中心を通るインサート中心線に垂直な平面であるインサート本体のボス面と、工具本体のインサート取付座の工具回転方向を向く底面との密着面積が小さくなり、切削インサートの取付安定性が損なわれるおそれが生じる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、切削インサートの取付安定性を損なうこと無く、高送り加工や高切り込み加工、ポケットの彫り込み加工を行なう場合でも切屑の噛み込みによる切刃の欠損を防ぐことが可能な切削インサート、およびこのような切削インサートが着脱可能に取り付けられる刃先交換式切削工具を提供することを目的としている。
上述した課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の切削インサートは、多角形状をなして一方がすくい面とされたときに他方が着座面とされる2つの多角形面と、これら2つの多角形面の周りに配されて該多角形面の上記すくい面と交差する逃げ面が形成される側面と、上記すくい面と上記逃げ面との交差稜線部に形成される切刃とを有する多角形板状のインサート本体を備えた切削インサートであって、上記インサート本体は、上記2つの多角形面の中心を通るインサート中心線を中心として該インサート本体を貫通する取付孔を有し、上記インサート中心線に関して回転対称形状であるとともに、上記2つの多角形面に関して表裏反転対称形状であり、上記切刃は、上記多角形面の角部に位置するコーナ刃と、このコーナ刃の一端から延びる主切刃とを少なくとも備え、上記2つの多角形面における上記取付孔の開口部には、この取付孔の開口部の周りの上記多角形面に形成されたボス面に対して突出する複数の突起部が、上記主切刃の内周側領域において周方向に間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
また、本発明の刃先交換式切削工具は、軸線回りに回転される工具本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に、このように構成された切削インサートが、上記取付孔に挿通されるクランプネジが上記インサート取付座の工具回転方向を向く底面に形成されたネジ孔にねじ込まれることにより着脱可能に取り付けられる刃先交換式切削工具であって、上記インサート本体は、上記2つの多角形面のうちの一方の多角形面をすくい面として工具回転方向に向けるとともに、他方の多角形面の上記ボス面を上記インサート取付座の上記底面に密着させ、上記一方の多角形面の1つの上記コーナ刃を上記工具本体の外周側に向けるとともに、この1つの上記コーナ刃の一端から延びる1つの上記主切刃を上記工具本体の先端側に向けて取り付けられ、上記インサート取付座の上記底面には、上記ネジ孔の開口部の周りに、上記他方の多角形面の上記突起部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする。
このように構成された切削インサートおよび刃先交換式切削工具においては、インサート本体の上記2つの多角形面における上記取付孔の開口部に、この取付孔の開口部の周りの上記多角形面に形成されたボス面に対して突出する複数の突起部が、上記主切刃の内周側領域において周方向に間隔をあけて形成されているので、この突起部をチップブレーカとして作用させて切屑の流出方向をコントロールすることができる。特に、突起部は周方向に間隔をあけて形成されているので、突起部に摺接させた切屑を突起部同士の間の部分に案内して流出方向をコントロールすることができる。
その一方で、こうして突起部が周方向に間隔をあけていることにより、上記ボス面を、取付孔の開口部における突起部同士の間まで工具本体のインサート取付座の底面に密着させることができ、切削インサートの取付安定性を確保することができる。しかも、突起部はボス面の最も内周側の取付孔の開口部に形成されていて、ボス面の外周部におけるインサート取付座の底面との密着面積が小さくなることがないので、一層確実に切削インサートの取付を安定させることが可能となる。
ここで、上記突起部は、上記ボス面から最も突出したその最突部が、上記取付孔の開口部の周りに一定の長さを有して延びていることが望ましい。ボス面から最も突出した突起部の最突部が、一定の長さで取付孔の開口部の周りに延びていることにより、確実に切屑を突起部に摺接させて流出方向をコントロールすることが可能となるとともに、切屑の摺接による突起部の摩耗も抑制することができる。
また、ここで、最突部が一定の長さを有して延びていることとは、例えば取付孔の開口部の周方向における個々の最突部の長さが、取付孔の開口部全周の円周長さに対して、5%〜8%の長さの範囲内にあることが望ましい。
なお、切屑の流出方向をコントロールするためには、最突部は一定の突出高さで延びていることが望ましいが、場合によっては周方向に最突部と最突部よりも僅かに低い部分とが周方向に連続するような複数の突端を有する波状の突起部とされていてもよい。
また、上記突起部は、同じく上記ボス面から最も突出した最突部が、上記多角形面に対向する方向から見て、上記コーナ刃の一端と上記インサート中心線とを結ぶ直線と、上記コーナ刃の一端とは反対側の上記主切刃の一端と上記インサート中心線とを結ぶ直線との間に位置していることが望ましい。これにより、高送り加工や高切り込み加工の際に主切刃によって生成されてすくい面の内周側に流出する切屑を、やはり確実に突起部に摺接させて流出方向をコントロールすることができるとともに、切屑がクランプネジに摺接するのを防いでクランプネジの摩耗を防止することができる。
特に、上記インサート本体が、上記2つの多角形面がそれぞれ3つの角部を有する三角形板状である場合には、上記最突部は、上記多角形面に対向する方向から見て、上記コーナ刃の一端とは反対側の上記主切刃の一端と上記インサート中心線とを結ぶ直線から上記コーナ刃側に向けて、上記インサート中心線を中心として15°〜40°の角度範囲内に位置していることが望ましい。このような角度範囲は、インサート本体を刃先交換式切削工具の工具本体に取り付けた場合に、主切刃のうち工具本体の内周側に位置して厚さの薄い切屑が生成される部分であり、そのような部分において主切刃の内周側領域に突起部のうちの最突部を配置することにより、切屑全体の流出方向を効果的にコントロールするとともに、切削抵抗の一層の低減を図ることができ、また厚さの厚い切屑によって突起部が摩耗するのも確実に抑制することができる。
さらに、上記切刃が、上記コーナ刃の他端から、該コーナ刃の他端側に隣接する他の切刃に延びる副切刃をさらに備えている場合には、この副切刃を、少なくとも上記コーナ刃とは反対側においては上記ボス面の領域に延びるように形成するとともに、このボス面の領域に延びる部分では、上記多角形面の外周側に向かうに従い該多角形面とは反対の多角形面側に向かう傾斜面と上記逃げ面との交差稜線部に形成することが望ましい。
これにより、上記ボス面の領域に延びる部分では副切刃の刃物角を大きく確保して切刃強度を向上させることができるので、例えば金型等の被削材にポケットを彫り込み加工する場合に、切屑の流出方向が十分にコントロールされずに上記1つのコーナ刃から工具本体の後端側に延びる上記副切刃側に向けて切屑が流れてポケットの内壁面との間に万一噛み込まれたとしても、副切刃に欠損が生じるのを防ぐことができる。
また、この場合においては、上記多角形面の外周部に、上記ボス面に対して突出する突条部を、上記ボス面の領域に延びる部分の上記副切刃に沿って形成し、上記傾斜面を、上記多角形面の外周側を向く上記突条部の外周面に形成することにより、上述のような彫り込み加工の場合に切屑が上記副切刃側に向けて流れても、切屑は副切刃とポケットの内壁面との間に噛み込まれる前に、ボス面から突出する突条部の内周側を向く内周面に摺接して抵抗を受けることによりカールさせられるので、噛み込みを防止することができる。ただし、傾斜面は、ボス面から多角形面の外周側に向かうに従い反対の多角形面側に向かう面取り状に形成されていてもよい。
一方、上記ボス面が、上述したように上記インサート中心線に垂直な平面とされている場合には、上記多角形面に、上記ボス面から上記切刃側に向かうに従い上記インサート中心線方向に突出するように傾斜する傾斜部を形成することにより、この傾斜部と逃げ面との交差稜線部に形成される切刃のすくい角を正角側に大きくして鋭い切れ味を確保することができるので、高送り加工や高切り込み加工の際の切削抵抗の低減を図ることが可能となる。
さらに、このように傾斜部を形成した場合には、この傾斜部に、上記主切刃に直交する断面において、上記ボス面から上記主切刃側に向かうに従い上記インサート中心線方向に突出する第1急傾斜部と、この第1急傾斜部の上記主切刃側に連なり該主切刃側に向かうに従い上記第1急傾斜部よりも緩やかな勾配で上記インサート中心線方向に突出する緩傾斜部と、この緩傾斜部の上記主切刃側に連なり該主切刃側に向かうに従い上記緩傾斜部よりも急勾配で上記インサート中心線方向に突出する第2急傾斜部とを備えることにより、これら第2急傾斜部から緩傾斜部に切屑が流れるときや、緩傾斜部から第1急傾斜部に切屑が流れるときにも切屑に抵抗を与えることができ、特に高送り加工の際の切屑処理性を一層向上させることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、インサート取付座への切削インサートの取付安定性を損なうこと無く、高送り加工や高切り込み加工、ポケットの彫り込み加工を行っても切屑の噛み込みによる切刃の欠損を防ぐことが可能となり、長期に亙って安定した切削を行うことができる。
本発明の切削インサートの第1の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態をインサート中心線方向から見た平面図である。 図2における矢線V方向視の側面図である。 図2における矢線W方向視の側面図である。 図2におけるXX断面図である。 図2におけるYY断面図である。 図2におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態のインサート中心線に沿った断面における取付孔の開口部と切刃周辺のボス面からの突出高さを示す図である。 図1に示す実施形態の切削インサートが着脱可能に取り付けられる本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態における工具本体の斜視図である。 図9に示す工具本体の底面図である。 図9に示す工具本体の平面図である。 図10における矢線W方向視の側面図である。 図12におけるA部の拡大図である。 図10における矢線X方向視の側面図である。 図10における矢線Y方向視の側面図である。 図10における矢線Z方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の切削インサートが図9に示す工具本体に着脱可能に取り付けられた本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態を示す斜視図である。 図17に示す刃先交換式切削工具の底面図である。 図17に示す刃先交換式切削工具の平面図である。 図18における矢線W方向視の側面図である。 図20におけるA部の拡大図である。 図18における矢線X方向視の側面図である。 図18における矢線Y方向視の側面図である。 図18における矢線Z方向視の側面図である。 本発明の切削インサートの第2の実施形態を示す斜視図である。 図25に示す実施形態をインサート中心線方向から見た平面図である。 図26における矢線V方向視の側面図である。 図26における矢線W方向視の側面図である。 図26におけるXX断面図である。 図26におけるYY断面図である。 図26におけるZZ断面図である。 本発明の切削インサートの第3の実施形態を示す斜視図である。 図32に示す実施形態をインサート中心線方向から見た平面図である。 図33における矢線V方向視の側面図である。 図33における矢線W方向視の側面図である。 図33におけるXX断面図である。 図33におけるYY断面図である。 図33におけるZZ断面図である。 本発明の切削インサートの第4の実施形態を示す斜視図である。 図39に示す実施形態をインサート中心線方向から見た平面図である。 図40における矢線V方向視の側面図である。 図40における矢線W方向視の側面図である。 図40におけるXX断面図である。 図40におけるYY断面図である。 図40におけるZZ断面図である。
図1ないし図8は、本発明の切削インサートの第1の実施形態を示すものであり、図9ないし図16は、この実施形態の切削インサートが着脱可能に取り付けられる本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態における工具本体を示すものであり、図17ないし図24は、この工具本体に上記実施形態の切削インサートが着脱可能に取り付けられた本発明の刃先交換式切削工具の一実施形態を示すものである。
本実施形態の切削インサートは、超硬合金等の硬質材料により形成された多角形板状のインサート本体11を備え、このインサート本体11は、図2に示すように2つの多角形面12がそれぞれ3つの角部を有する三角形板状であって、多角形面12に対向する方向から見てこれら2つの多角形面12の中心を通るインサート中心線Lに関して回転対称形状であるとともに、2つの多角形面12に関して表裏反転対称形状である。
これら2つの多角形面12は、図17に示すように刃先交換式切削工具の工具本体21に取り付けられたときに、一方の多角形面12がすくい面とされるとともに、他方の多角形面12は工具本体21に形成されたインサート取付座22への着座面とされる。これら2つの多角形面12の周りに配されるインサート本体11の側面13には、2つの多角形面12のすくい面と交差する逃げ面14が形成され、これらのすくい面(多角形面12)と逃げ面14との交差稜線部に切刃15が形成される。また、2つの多角形面12の中央部には、インサート本体11をインサート取付座22に取り付けるためのインサート中心線Lを中心とした断面円形の取付孔16が、インサート本体11を上記インサート中心線L方向に貫通して開口している。
切刃15は、インサート中心線L方向から見て、多角形面12の3つの角部に配置される円弧等の凸曲線状をなすコーナ刃15aと、このコーナ刃15aの一端(図2においてインサート中心線Lを中心として時計回り方向側の端部)からコーナ刃15aに接して延びる直線状またはコーナ刃15aがなす凸曲線よりも曲率半径が大きい凸曲線状の主切刃15bと、この主切刃15bの一端において主切刃15bと鈍角に交差する方向に延びる直線状または主切刃15bがなす凸曲線よりも曲率半径が大きい凸曲線状のワイパー刃15cを備えている。
また、切刃15はさらに、コーナ刃15aの他端からコーナ刃15aに接して延びるインサート中心線L方向から見て直線状の副切刃15dを備えている。この副切刃15dは1つの切刃15の他端側(図2においてインサート中心線Lを中心として反時計回り方向側)に隣接する他の1つの切刃15のワイパー刃15cと鈍角に交差する方向に延びている。
コーナー刃15a、主切刃15b、ワイパー刃15c及び副切刃15dの境界は、異なる曲率半径を持つ二つの曲線が連結している場合の切れ刃間の境界点は、曲率半径が10%以上変化した時の中心点とする。この時の曲率半径は、インサート中心線Lを基準とし、これと直交する直線が切れ刃と交わる位置を1〜5度の間隔で測定する。曲線と直線とが連結している場合の切れ刃間の境界点は、曲線と直線の接点とする。この時の直線は曲線の接線である。二つの直線が連結している場合の切れ刃間の境界点は、二つの直線の交差点を境界点とする。
逃げ面14は、インサート本体11の側面13のうち、2つの多角形面12側の縁部に形成されており、これらの逃げ面14の間には、インサート中心線Lに沿った断面においてインサート中心線L方向に延びる複数のインサート拘束面17が、インサート中心線L方向から見て互いに交差する方向に形成されている。これらのインサート拘束面17は、本実施形態ではインサート中心線Lに平行な平面状であって、主切刃15bと副切刃15dのインサート中心線L方向の内側に形成されており、隣接するインサート拘束面17の間においてコーナ刃15aのインサート中心線L方向内側に位置する部分は凸曲面で繋げられている。
また、すくい面とされる上記多角形面12には、上記取付孔16の開口部の周りに、インサート中心線Lに垂直な平面状のボス面12aが形成されており、取付孔16はこのボス面12aに開口している。さらに、このボス面12aよりも多角形面12の外周側の切刃15側には、このボス面12aから切刃15側に向かうに従いインサート中心線L方向(インサート中心線L方向であってインサート本体の外側)に突出するように傾斜する傾斜部12bが形成されている。
本実施形態では、切刃15のうち、コーナ刃15aおよび主切刃15bの全長と、副切刃15dのうちコーナ刃15aに接する部分とが傾斜部12bと逃げ面14との交差稜線部に形成されている。この傾斜部12bは、本実施形態では、図7に示すように主切刃15bに直交する断面においては、ボス面12aから主切刃15b側に向かうに従い一定の傾斜でインサート中心線L方向に突出するように傾斜し、主切刃15b側にポジランドを備えている。また、副切刃15dのコーナ刃15aとは反対側の部分は、上記ボス面12aの領域に延びている。
ここで、切刃15は、コーナ刃15aの上記一端周辺がボス面12aからインサート中心線L方向に最も突出しており、このコーナ刃15aの一端から主切刃15bと副切刃15dに沿って離れるに従いインサート中心線L方向に後退して、副切刃15dのボス面12aの領域の形成された部分とワイパー刃15cの部分でインサート中心線L方向に最も後退している。
そして、多角形面12における取付孔16の開口部、すなわちボス面12aへの取付孔16の開口部には、このボス面12aに対してインサート中心線L(インサート中心線L方向であってインサート本体の外側)に突出する複数の突起部18が、多角形面12の主切刃15bの内周側領域において図1および図2に示すように周方向に間隔をあけて形成されている。主切刃15bの内周側領域は、多角形面12に対向する方向から見て、多角形面12上の主切刃15bよりも多角形面12の中心に向けて内側の領域であり、かつ、主切刃15bの一端(主切刃bの第1の端部)と多角形面12の中心とを結んだ直線M1並びに主切刃15bの他端(主切刃bの第2の端部)と多角形面12の中心とを結んだ直線M2に挟まれる領域と定義される。周方向に間隔をあけて形成されているとは、複数の主切刃15bに対応する複数の内部領域にそれぞれ設けられた複数の突起部18が、間隔を開けて設けられていることを意味する。これらの突起部18は、図5に示すように主切刃15bに直交する断面において、多角形面12の内周側に向かうに従いボス面12aに接する凹円弧等の凹曲線を描きつつ立ち上がり、次いでこの凹曲線に接する凸円弧等の凸曲線を描いてインサート中心線L方向に突出した後に後退して、取付孔16の開口部内周に接している。
ここで、図8の白丸印で示す線図Aは、本実施形態の切削インサートのインサート中心線Lに沿った断面における取付孔16の開口部のボス面12aからの突出高さを示すものであり、図2に示すように1つの切刃15のワイパー刃15cの長さの略1/2の位置を0°として、図2におけるインサート中心線Lを中心とした反時計回り方向に5°ずつの位置の断面における取付孔16の開口部の突出高さを、この反時計回り方向側の副切刃15dに交差する他の切刃15のワイパー刃15cの長さの略1/2の位置までの120°の範囲で示している。
この図8の線図Aに示されるように、本実施形態における突起部18は取付孔16の開口部の周方向において、ボス面12aから徐々に突出して最も突出した突出高さの最突部18aに達し、この最も突出した一定の突出高さのまま取付孔16の開口部の周りに一定の長さを有して延びた後、インサート中心線L方向に徐々に後退して突出高さがボス面12aの高さに戻るように形成されている。ただし、この突起部18は、ボス面12aから徐々に突出した後に一定の突出高さと一定の長さを有することなく徐々に後退するものであってもよく、あるいはボス面12aから突出した後に、一定の突出高さと一定の長さを有し、または有することなく後退した後に再び突出する、図8に三角印の線図Cで示すような複数の突端を有する波状のものであってもよい。
さらに、同じく図8の線図Aに示されるように、本実施形態では、突起部18は、ボス面12aから最も突出した上記最突部18aが、主切刃15bの内周側領域に含まれるように位置している。すなわち、突起部18における最突部18aは、多角形面12に対向する方向から見て図2に示すように、コーナ刃15aの一端とインサート中心線Lとを結ぶ直線M1と、コーナ刃15aの一端とは反対側の主切刃15bの一端とインサート中心線Lとを結ぶ直線M2との間に位置している。なお、この突起部18の最突部18aのボス面12aからの突出高さは、例えば0.1mmから図8に示すように0.15mm程度までの範囲である。
また、図8の黒丸印で示す線図Bは、同じく1つの切刃15のワイパー刃15cの長さの略1/2の位置のインサート中心線Lに沿った断面を0°の位置として、図2におけるインサート中心線Lを中心とした反時計回り方向に5°ずつの位置のインサート中心線Lに沿った断面における切刃15の周辺部分のボス面12aから最も突出した部分の突出高さを、上記他の切刃15のワイパー刃15cの長さの略1/2の位置までの120°の範囲で示したものである。ここで、同図8に符号15a〜15dで示す領域は、それぞれ切刃15のうちのコーナ刃15aの領域、主切刃15bの領域、ワイパー刃15cの領域、および副切刃15dの領域である。
さらに、本実施形態では、ボス面12aの外周部に、このボス面12aの領域に延びる副切刃15dに沿って、ボス面12aに対して(ボス面12aからインサート中心線L方向であってインサート本体の外側に)突出する突条部19が形成されている。この突条部19も突起部18と同様に、副切刃15dに直交する断面において図6に示すように、多角形面12の外周側に向かうに従い多角形面12の内周側からボス面12aに接する凹円弧等の凹曲線を描きつつボス面12aから突出するように立ち上がり、次いで多角形面12の内周側の凹曲線に接する凸円弧等の凸曲線を描きつつインサート中心線L方向に突出した後に多角形面12の外周側でインサート中心線L方向に後退し、さらに当該多角形面12とは反対の多角形面12側に傾斜する直線状の傾斜面19aを介して逃げ面14と交差するように形成されている。そして、ボス面12aの領域に延びる副切刃15dは、この傾斜面19aと逃げ面14との交差稜線部に形成されている。
なお、こうして傾斜面19aと逃げ面14との交差稜線部に形成された副切刃15dのインサート中心線L方向の位置は、ボス面12aおよびワイパー刃15cのインサート中心線L方向の位置と等しくされている。また、図8の線図Bに示すように、この突条部19も、副切刃15dのコーナ刃15aに連なる部分のすくい面から一定の突出高さと一定の長さでコーナ刃15aとは反対側に延びた後、この副切刃15dに交差する上記他の切刃15のワイパー刃15cに向けてインサート中心線L方向に徐々に後退して突出高さが低くなるように延びており、ただしボス面12aから最も突出した突条部19における最突部19bの突出高さは、突起部18における最突部18aの突出高さよりも低くされている。
ここで、このような超硬合金等の硬質材料により形成されたインサート本体11を有する切削インサートは、粉末冶金技術の基本的な工程に沿って製造される。すなわち、インサート本体11が超硬合金製の場合は、炭化タングステン粉末とコバルト粉末を主成分とし、必要に応じてクロムやタンタル等を副成分とする顆粒状の造粒粉末を用いて、金型を用いた粉末プレス成形を行う。こうして得られたプレス成形体は、適切な雰囲気と温度に制御された焼結炉内で所定の時間焼結することにより、インサート本体11となる焼結体を製造することができる。インサート本体11の基本的形状は上記金型の設計により反映され、インサート本体11の詳細形状である突起部18や突条部19、傾斜部12b、あるいは後述する緩傾斜部や急傾斜部の形状は金型成形によって得られる。
このような本実施形態の切削インサートは、図9ないし図16に示すような刃先交換式エンドミル等の刃先交換式切削工具の工具本体21の先端部外周に形成された上記インサート取付座22に着脱可能に取り付けられ、図17ないし図24に示すような本発明の一実施形態の刃先交換式切削工具を構成する。この工具本体21は軸線Oを中心とした概略円筒状をなしており、切削加工時にはその後端部が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りに工具回転方向Tに回転され、インサート取付座22に取り付けられた上記実施形態の切削インサートによって被削材に切削加工を施す。
工具本体21の先端部外周には複数(本実施形態では5つ)のチップポケット23が形成されていて、インサート取付座22は、これらのチップポケット23の工具回転方向Tを向く壁面の先端部外周に凹状に形成されており、工具回転方向T側を向く平面状の底面22aと、この底面22aから工具回転方向T側に間隔をあけて配置されてインサート本体11の上記インサート拘束面17に当接可能な複数の平面状の壁面22bとを備えている。
さらに、上記底面22aには、上記取付孔16に挿通されたクランプネジ24がねじ込まれるネジ孔22cが形成されているとともに、このネジ孔22cの開口部の周りには、インサート本体11の着座面とされる上記他方の多角形面12の取付孔16の開口部に形成された上記突起部18を収容する収容凹部22dが形成されている。なお、この収容凹部22dは、工具回転方向T側から見て図12に示すように、ネジ孔22cを中心とする円形凹部の周辺に、複数(3つ)の突起部18を収容する複数(3つ)の三日月形の凹部が周方向に等間隔に形成された形状とされている。
このようなインサート取付座22に、上記実施形態の切削インサートは、インサート本体11の一方の多角形面12をすくい面として工具回転方向T側に向けるとともに、他方の多角形面12のボス面12aをインサート取付座22の底面22aに密着させ、このボス面12aに対して突出した突起部18を収容凹部22dに収容させて着座させられる。このとき、この一方の多角形面12の1つの角部に位置するコーナ刃15aは工具本体21の外周側に突出させられるとともに、このコーナ刃15aの一端から延びる主切刃15bは工具本体21の先端側に向けられる。
また、こうしてインサート取付座22に着座された状態で、工具本体21の先端側に向けられた主切刃15bの一端から延びるワイパー刃15cは、軸線Oに垂直な平面に対してすかし角が2°以下となるように配置される。すなわち、ワイパー刃15cは、軸線Oに垂直な平面に沿って配置されるか、またはこの平面に対して2°以下の角度で工具本体21の内周側に向かうに従い後端側に向かうように傾斜して配置される。
こうしてインサート取付座22に着座された切削インサートは、インサート本体11の取付孔16に挿通したクランプネジ24がインサート取付座22の底面22aのネジ孔22cにねじ込まれることにより固定される。このとき、インサート本体11の切削に使用されない切刃15に連なる側面13のインサート拘束面17はインサート取付座22の壁面22bに当接させられて、インサート中心線L回りのインサート本体11の回転が拘束される。
このように切削インサートが取り付けられた刃先交換式切削工具は、通常の切削時には軸線O回りに回転されつつ該軸線Oに垂直な方向に送り出されて、専ら工具本体21の外周側に突出したコーナ刃15aと、このコーナ刃15aの一端に連なる主切刃15bおよびワイパー刃15cによって被削材を切削する。また、傾斜切削加工によるポケットの彫り込み加工などでは工具本体21は軸線O方向先端側にも送り出され、上記ワイパー刃15cと交差する副切刃15dによっても切削が行われる。
ここで、主切刃15bは直線状またはコーナ刃15aよりも曲率半径の大きな凸曲線状をなしており、ワイパー刃15cも直線状または主切刃15bがなす凸曲線よりも曲率半径が大きい凸曲線状をなしているので、工具本体21の内周側部分によって生成される切屑の厚さが薄く、工具本体21を高い送り量で送り出しても切削抵抗が増大するのを抑えることができる。
そして、さらに上記構成の切削インサートおよび刃先交換式切削工具においては、インサート本体11の2つの多角形面12における取付孔16の開口部に、この取付孔16の開口部の周りの多角形面12に形成されたボス面12aに対して突出する複数の突起部18が、主切刃15bの内周側領域において周方向に間隔をあけて形成されている。このため、工具本体21の先端側に向けられた主切刃15bによって生成されて多角形面12の内周側に流出する切屑を、この主切刃15bの内周側領域に位置する突起部18に摺接させることにより、該切屑に抵抗を与えてその流出方向をコントロールすることが可能となる。
例えば、突起部18は周方向に間隔をあけて形成されているので、工具本体21の先端側に向けられた主切刃15bの内周側領域の突起部18に摺接させて抵抗が与えられた切屑を、図2において該突起部18の反時計回り方向に隣接する突起部18同士の間の部分に案内してカールさせ、工具本体21の外周側に突出したコーナ刃15aから工具本体21の後端側に延びる副切刃15d側には向かわないように流出方向をコントロールして処理することが可能となる。従って、ポケットの彫り込み加工の際に切屑がコーナ刃15aから工具本体21の後端側に延びる副切刃15dとポケットの内壁面との間に噛み込まれて該副切刃15dに欠損が生じるのを防ぐことができる。
その一方で、複数の突起部18は取付孔16の開口部に周方向に間隔をあけて形成されているので、この間隔をあけた部分では多角形面12のボス面12aを取付孔16の開口部に達するように形成することができるとともに、インサート取付座22の底面22aもネジ孔22cの開口部に近い位置まで形成することができる。このため、突起部18が形成されていても、突起部18が取付孔16の開口部の全周に亙って形成されているのに比べ、インサート本体11のボス面12aとインサート取付座22の底面22aとの密着面積が小さくなりすぎるのを防ぐことができる。また、このように突起部18が取付孔16の開口部の全周に亙って形成されていると、切屑が突起部18に当たったままとなって切削抵抗の増大を招くおそれがあるが、上記構成の切削インサートでは周方向に間隔をあけているので、このような切削抵抗の増大を招くおそれがない。
しかも、突起部18は、ボス面12aの最も内周側の取付孔16の開口部に形成されており、ボス面12aの外周側では従来と同じインサート取付座22の底面22aとの密着面積を確保することができる。従って、切削インサートの取付安定性が損なわれるのを防ぐことができて、インサート本体11を確実にインサート取付座22に保持することが可能となり、長期に亙って安定した切削を行うことができる。
また、本実施形態の切削インサートでは、突起部18のボス面12aから最も突出した最突部18aが、取付孔16の開口部の周りに一定の突出高さで一定の長さを有して延びている。このため、主切刃15bによって幅広の切屑が生成された場合は勿論、幅狭の切屑が生成されても確実に突起部18に摺接させて流出方向をコントロールすることができるとともに、切屑の摺接による突起部18の摩耗も抑制して長期に亙って安定した切屑処理を図ることが可能となる。なお、突起部18の最突部18aと切刃15のうちで最もインサート中心線L方向に突出した位置(本実施形態ではコーナ刃15aの一端)とのインサート中心線L方向の高低差は0.4mm〜1.0mmの範囲であるのが望ましい。この高低差が0.4mmを下回ると切屑の流れや排出性を有効に制御することができなくなるおそれがある一方、高低差が1.0mmを上回るインサート本体を製造するのは困難となる。
さらに、本実施形態では、上記最突部18aが、インサート本体11の多角形面12に対向する方向から見て、図2および図8に示したようにコーナ刃15aの一端とインサート中心線Lとを結ぶ直線M1と、コーナ刃15aの一端とは反対側の主切刃15bの一端とインサート中心線Lとを結ぶ直線M2との間に位置している。従って、高送り加工や高切り込み加工の際に主切刃15bによって生成されてすくい面とされる多角形面12を上記直線M1、M2を跨ぐようにして内周側に流出する切屑を、一層確実に突起部18の最突部18aに摺接させることができる。また、このように最突部18aに切屑を摺接させることにより、切屑がクランプネジ24に摺接するのは避けることができるので、クランプネジ24の摩耗を防いで切削インサートの取付安定性のさらなる向上を図ることもできる。
ここで、インサート本体11が、本実施形態のように2つの多角形面12がそれぞれ3つの角部を有する三角形板状である場合には、突起部18の最突部18aは、上記直線M1、M2の間のうちでも、多角形面12に対向する方向から見て、コーナ刃15aの一端とは反対側の主切刃15bの一端とインサート中心線Lとを結ぶ直線M2から、該主切刃15bが連なるコーナ刃15a側に向けて、インサート中心線Lを中心として15°〜40°の角度範囲内に位置していることが望ましい。
すなわち、このような角度範囲は、三角形板状のインサート本体11を工具本体21に取り付けた場合に、主切刃15bのうちでも工具本体21の内周側に位置して厚さの薄い切屑が生成される部分であり、そのような部分において主切刃15bの内周側領域に突起部18のうちの最突部18aを配置することにより、切屑全体の流出方向を効果的にコントロールすることができるとともに、切削抵抗の一層の低減を図ることができる。また、厚さの厚い切屑が突起部18の最突部18aを擦過することによって突起部18が早期に摩耗してしまうのも避けることができる。
一方、本実施形態の切削インサートにおいては、切刃15が、コーナ刃15aの他端から、該コーナ刃15aの他端側に隣接する他の切刃15に延びる副切刃15dをさらに備えており、傾斜切削加工によって金型等の被削材にポケットを彫り込み加工するような場合には、上述のように工具本体21の先端側に向けられた主切刃15bの内周側に位置する副切刃15dも切削に使用される。そして、この副切刃15dは、コーナ刃15aとは反対側においてはボス面12aの領域に延びているとともに、このボス面12aの領域に延びる部分では、多角形面12の外周側に向かうに従い該多角形面12とは反対の多角形面12側に向かう傾斜面19aと逃げ面14との交差稜線部に形成されている。
このため、副切刃15dのボス面12aの領域に延びる部分では、副切刃15dの刃物角を大きくして切刃強度を向上させることができるので、例えば上述のように被削材にポケットを彫り込み加工する際に、突起部18によって切屑の流出方向を十分にコントロールできずに、工具本体21の外周側に向けられたコーナ刃15aから後端側に延びる副切刃15d側に向けて切屑が流れてポケットの内壁面との間に万一噛み込まれても、この副切刃15dに欠損が生じるのを防ぐことができる。従って、本実施形態によれば、インサート本体11を回転させて取り付け直して新しい切刃15を用いて彫り込み加工を行う場合に、新しい切刃15の副切刃15dが欠損によって使用できなくなるような事態を防ぐことができ、インサート本体11に形成された複数の切刃15を確実に使用することができる。
さらに、本実施形態では、このようにボス面12aの領域に延びる副切刃15dを上記傾斜面19aと逃げ面14との交差稜線部に形成するのに、多角形面12の外周部に、ボス面12aに対して突出する突条部19を、このボス面12aの領域に延びる部分の副切刃15dに沿って形成し、傾斜面19aを、多角形面12の外周側を向く突条部19の外周面に形成している。このため、上述のように彫り込み加工の際に切屑が上記副切刃15d側に流れても、切屑は副切刃15dとポケットの内壁面との間に噛み込まれる前に、ボス面12aから突出した突条部19の内周側を向く内周面に摺接して抵抗を受けることによりカールさせられて処理されるので、切屑が噛み込まれること自体を防止することができる。
ただし、本実施形態では、このように副切刃15dのボス面12aの領域に延びる部分を上記傾斜面19aと逃げ面14との交差稜線部に形成するのに、多角形面12の外周部にボス面12aに対して突出する突条部19をボス面12aの領域に延びる部分の副切刃15dに沿って形成して、この突条部19の外周面を傾斜面19aとしているが、このような突条部19を形成せずに、図25ないし図31に示す本発明の切削インサートの第2の実施形態のように、ボス面12aの領域における多角形面12の外周部に、外周側に向かうに従いボス面12aに対して突出すること無く反対の多角形面12側に傾斜する面取り状の傾斜面19aを形成し、この傾斜面19aと逃げ面14との交差稜線部に、副切刃15dのボス面12aの領域に延びる部分を形成してもよい。
このように面取り状の傾斜面19aを形成して逃げ面14との交差稜線部に副切刃15dを形成しても、ボス面12aの領域における副切刃15dの刃物角は大きく確保して切刃強度を向上させることができるので、万一切屑がポケットの内壁面との間に噛み込まれても副切刃15dに欠損が生じるのを防ぐことができる。なお、この図25ないし図31に示す第2の実施形態や、後述する第3、第4の実施形態においても、第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。
また、上記第1の実施形態では、ボス面12aがインサート中心線Lに垂直とされているのに対し、多角形面12の外周部には切刃15側に向かうに従いインサート中心線L方向に突出するように傾斜する傾斜部12bが形成されており、コーナ刃15aと主切刃15b、および副切刃15dのコーナ刃15aに接する部分は、この傾斜部12bと逃げ面14との交差稜線部に形成されている。このため、これらコーナ刃15aや主切刃15bのすくい角を正角側に大きくして鋭い切れ味を確保することができ、高送り加工や高切り込み加工の際の切削抵抗の低減を図ることができる。
なお、上記第1の実施形態では、この傾斜部12bが、切刃15側にポジランドを備えている以外は、ボス面12aから切刃15側に向かうに従い一定の傾斜でインサート中心線L方向に突出するように傾斜しているが、図32ないし特に図38に示す本発明の切削インサートの第3の実施形態のように、上記傾斜部12bは、主切刃15bに直交する断面において、ボス面12aから主切刃15b側に向かうに従いインサート中心線L方向に突出する第1急傾斜部20aと、この第1急傾斜部20aの主切刃15b側に連なり、主切刃15b側に向かうに従い第1急傾斜部20aよりも緩やかな勾配でインサート中心線L方向に突出する緩傾斜部20bと、この緩傾斜部20bの主切刃15b側に連なり、主切刃15b側に向かうに従い緩傾斜部20bよりも急勾配でインサート中心線L方向に突出する第2急傾斜部20cとを備えていてもよい。
このような第1、第2急傾斜部20a、20cおよび緩傾斜部20bを備えることにより、第2急傾斜部20cから緩傾斜部20bに切屑が流れるときや、緩傾斜部20bから第1急傾斜部20aに切屑が流れるときに切屑に抵抗を与えることができ、特に高送り加工において切刃15からボス面12aまでの距離やインサート中心線L方向の高低差が大きい場合でも切屑処理性を向上させることが可能となる。なお、第1、第2急傾斜部20a、20cと緩傾斜部20bとの接続部分は、主切刃15bに直交する断面において図36に示すように凹凸の曲線状に滑らかに接続されるのが望ましい。さらに、このような第1、第2急傾斜部20a、20cおよび緩傾斜部20bは、傾斜部12bに形成された切刃15の全長に亙って該切刃15に直交する断面が略相似形をなすように形成されるのが望ましい。
次に、図39ないし図45は、本発明の切削インサートの第4の実施形態を示すものである。この第4の実施形態は、コーナ刃15aとは反対側の主切刃15bの端部からコーナ刃15a側に向かうに従いインサート中心線Lに沿った断面におけるすくい角が漸次増大する第1領域と、この第1領域からコーナ刃15a側に向かうに従いすくい角が漸次減少する第2領域と、この第2領域からコーナ刃15aと副切刃15dとの少なくとも一部を含む部分で副切刃15d側に向かうに従いすくい角が第1領域よりも小さな範囲で漸次増大する第3領域とを有しており、この第3領域におけるすくい角が15°〜18°の範囲であることを特徴とする。
また、切刃15は、上記第3領域からコーナ刃15aとは反対側の副切刃15dの端部に向かうに従い、第1領域から第3領域よりも大きな変化率ですくい角が漸次減少する第4領域を有していてもよい。さらに、上記第2領域におけるすくい角が15°〜25°の範囲であってもよい。さらにまた、インサート本体11は、2つの多角形面12がそれぞれ3つの角部を有する三角形板状である場合に、上記第1領域と第2領域との境界においてすくい角が最大となる位置は、インサート中心線Lに沿って多角形面12に対向する方向から見て、コーナ刃15aとは反対側の主切刃15bの端部とインサート中心線Lとを通る直線からインサート中心線Lを中心にコーナ刃15a側に向けて15°〜45°の角度範囲内であってもよい。
このような第4の実施形態の切削インサートでは、特に高切り込み加工において、工具本体21の先端側に向けられた1つの主切刃15bのコーナ刃15aとは反対側の端部から、工具本体21の外周側に向けられたコーナ刃15a、およびこのコーナ刃15aの他端から延びる副切刃15dのコーナ刃15a側の部分までが専ら切削に使用されることになる。
ここで、コーナ刃15aとは反対側の主切刃15bの端部からコーナ刃15a側に向かう工具本体21の内周側の部分では、比較的厚さの薄い切屑が生成されるのに対し、第4の実施形態の切削インサートではこの部分がインサート中心線Lに沿った断面におけるすくい角が漸次増大する第1領域とされており、厚さの薄い切屑に対する切刃強度は確保しながら、主切刃15bに鋭い切れ味を与えて幅広に生成される切屑全体を工具本体21の内周側(軸線O側)に案内するように、すなわち突起部18側に案内するように流出方向を制御することができ、切屑処理性の向上を図ることができる。
また、この第1領域から主切刃15bのコーナ刃15a側に向かう部分は、上記すくい角が漸次減少する第2領域とされており、切屑の厚さが工具本体21の外周側に向かうに従い漸次厚くなって切削負荷や応力が大きくなるのに対し、切刃強度を確保して欠損等を防止することが可能となる。
さらに、この第2領域からコーナ刃15aと副切刃15dとの少なくとも一部を含む部分は、副切刃側に向かうに従い上記すくい角が第1領域よりも小さな範囲で漸次増大する第3領域とされている。従って、工具本体21の最外周に位置することとなるこの第3領域では、第2領域を経て減少した上記すくい角によって切刃強度は維持しつつ、上記すくい角を副切刃15d側に向かうに従い漸次増大させることにより、切屑を小さなカール径で工具本体21の内周側に巻き込ませることができ、第1領域による切屑排出性の向上と相俟って切屑の噛み込みを防いで良好な加工面品位を得ることができる。そして、この第3領域における切刃15の上記すくい角が15°〜18°の範囲とされているので、一層確実に切刃強度を確保しつつ切屑の噛み込みを防止することができる。
インサート取付座への切削インサートの取付安定性を損なうこと無く、高送り加工や高切り込み加工、ポケットの彫り込み加工を行っても切屑の噛み込みによる切刃の欠損を防ぐことが可能となり、長期に亙って安定した切削を行うことができる。
11 インサート本体
12 多角形面
12a ボス面
12b 傾斜部
13 側面
14 逃げ面
15 切刃
15a コーナ刃
15b 主切刃
15c ワイパー刃
15d 副切刃
16 取付孔
17 インサート拘束面
18 突起部
18a 突起部18の最突部
19 突条部
19a 傾斜面
19b 突条部19の最突部
20a 第1急傾斜部
20b 緩傾斜部
20c 第2急傾斜部
21 工具本体
22 インサート取付座
22a インサート取付座22の底面
22b インサート取付座22の壁面
22c ネジ孔
22d 収容凹部
23 チップポケット
24 クランプネジ
L インサート中心線
O 工具本体21の軸線
T 工具回転方向

Claims (8)

  1. 多角形状をなして一方がすくい面とされたときに他方が着座面とされる2つの多角形面と、これら2つの多角形面の周りに配されて該多角形面の上記すくい面と交差する逃げ面が形成される側面と、上記すくい面と上記逃げ面との交差稜線部に形成される切刃とを有する多角形板状のインサート本体を備えた切削インサートであって、
    上記インサート本体は、上記2つの多角形面の中心を通るインサート中心線を中心として該インサート本体を貫通する取付孔を有し、上記インサート中心線に関して回転対称形状であるとともに、上記2つの多角形面に関して表裏反転対称形状であり、
    上記切刃は、上記多角形面の角部に位置するコーナ刃と、このコーナ刃の一端から延びる主切刃とを少なくとも備え、
    上記2つの多角形面における上記取付孔の開口部には、この取付孔の開口部の周りに形成されたボス面に対して突出する複数の突起部が、上記主切刃の内周側領域において周方向に間隔をあけて形成されており、
    上記突起部は、上記ボス面から最も突出した最突部が、上記多角形面に対向する方向から見て、上記コーナ刃の一端と上記インサート中心線とを結ぶ直線と、上記コーナ刃の一端とは反対側の上記主切刃の一端と上記インサート中心線とを結ぶ直線との間に位置していることを特徴とする切削インサート。
  2. 上記突起部は、上記ボス面から最も突出した最突部が、上記取付孔の開口部の周りに一定の長さを有して延びていることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート。
  3. 上記インサート本体は、上記2つの多角形面がそれぞれ3つの角部を有する三角形板状であり、
    上記最突部は、上記多角形面に対向する方向から見て、上記コーナ刃の一端とは反対側の上記主切刃の一端と上記インサート中心線とを結ぶ直線から上記コーナ刃側に向けて、上記インサート中心線を中心として15°〜40°の角度範囲内に位置していることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート。
  4. 上記切刃は、上記コーナ刃の他端から、該コーナ刃の他端側に隣接する他の切刃に向けて延びる副切刃をさらに備え、
    この副切刃は、少なくとも上記コーナ刃とは反対側においては上記ボス面の領域に延びているとともに、このボス面の領域に延びる部分では、上記多角形面の外周側に向かうに従い該多角形面とは反対の多角形面側に向かう傾斜面と上記逃げ面との交差稜線部に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、および請求項4のうちいずれか一項に記載の切削インサート。
  5. 上記多角形面の外周部には、上記ボス面に対して突出する突条部が、上記ボス面の領域に延びる部分の上記副切刃に沿って形成されており、
    上記傾斜面は、上記多角形面の外周側を向く上記突条部の外周面に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の切削インサート。
  6. 上記ボス面は、上記インサート中心線に垂直な平面とされるとともに、
    上記多角形面には、上記ボス面から上記切刃側に向かうに従い上記インサート中心線方向に突出するように傾斜する傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、および請求項4から請求項6のうちいずれか一項に記載の切削インサート。
  7. 上記傾斜部は、上記主切刃に直交する断面において、上記ボス面から上記主切刃側に向かうに従い上記インサート中心線方向に突出する第1急傾斜部と、この第1急傾斜部の上記主切刃側に連なり該主切刃側に向かうに従い上記第1急傾斜部よりも緩やかな勾配で上記インサート中心線方向に突出する緩傾斜部と、この緩傾斜部の上記主切刃側に連なり該主切刃側に向かうに従い上記緩傾斜部よりも急勾配で上記インサート中心線方向に突出する第2急傾斜部とを備えていることを特徴とする請求項7に記載の切削インサート。
  8. 軸線回りに回転される工具本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に、請求項1、請求項2、および請求項4から請求項8のうちいずれか一項に記載の切削インサートが、上記取付孔に挿通されるクランプネジが上記インサート取付座の工具回転方向を向く底面に形成されたネジ孔にねじ込まれることにより着脱可能に取り付けられる刃先交換式切削工具であって、
    上記インサート本体は、上記2つの多角形面のうちの一方の多角形面をすくい面として工具回転方向に向けるとともに、他方の多角形面の上記ボス面を上記インサート取付座の上記底面に密着させ、
    上記一方の多角形面の1つの上記コーナ刃を上記工具本体の外周側に向けるとともに、この1つの上記コーナ刃の一端から延びる1つの上記主切刃を上記工具本体の先端側に向けて取り付けられ、
    上記インサート取付座の上記底面には、上記ネジ孔の開口部の周りに、上記他方の多角形面の上記突起部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする刃先交換式切削工具。
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