JP2021035711A - 切削インサートおよび刃先交換式カッター - Google Patents

切削インサートおよび刃先交換式カッター Download PDF

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誠 安田
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Abstract

【課題】切刃に再研磨を施しても切屑分断性を維持する。【解決手段】軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に取り付けられ、多角形板状のインサート本体1を備え、インサート本体1のカッター回転方向に向けられるすくい面3Aのカッター本体外周側に向けられる辺稜部にカッター回転方向側から見て軸線に平行に延びる主切刃3aが形成され、すくい面3Aのカッター本体先端側に向けられる辺稜部に軸線に対する径方向に延びる副切刃3bが形成され、すくい面3Aのコーナ部Cには、カッター本体の内周側から外周側に向かうに従い後端側に延びるコーナ刃3cが形成され、コーナ刃3cまたは副切刃3bからは、すくい面3Aに対向する方向から見て主切刃3aと平行に延びる凹溝状のブレーカー溝9aがすくい面3Aに形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサート、およびこのような切削インサートが軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられた刃先交換式カッターに関するものである。
このような切削インサートおよび刃先交換式カッターとして、例えば特許文献1には、軸線回りに回転させられる刃先交換式フライスの工具本体先端外周部に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられるフライス用インサートであって、多角形板状のインサート本体を備え、このインサート本体の多角形面のコーナ部に、この多角形面上にすくい面を有する切刃部が設けられているとともに、この切刃部の上記すくい面を間にして上記多角形面の上記コーナ部を臨む位置には、多角形面から突出する堤状部が、この多角形面に対向する方向から見て上記コーナ部に交差する該多角形面の2つの辺稜部に交差する方向に延びるように形成されているものが記載されている。
ここで、この特許文献1には、インサート本体が、焼結合金よりなる台金部に、この台金部よりも高硬度の超高圧焼結体よりなる切刃部が接合されて形成されており、上記堤状部は、台金部に一体に形成されていることも記載されている。
ところで、このような切削インサートでは、切削によって生成された切屑をカールさせて短く分断することが要求される。そこで、特許文献2には、溝入れ加工等の旋削加工用の切削インサートであるものの、特許文献1に記載された切削インサートと同様に切刃部が超高圧焼結体に形成されたものとして、本体と、この本体に設けられた刃部とを備え、刃部は、上面と、側面と、ランド面とを含み、このうち側面は、前側面と、前側面に隣接している一対の横側面とを有し、ランド面と前側面との交線部が、前切刃を構成し、ランド面と一対の横側面の各々との交線部が、一対の横切刃を構成しているものが記載されている。
そして、この特許文献2に記載された切削インサートでは、刃部が、ダイヤモンドを80体積%以上含む超高圧焼結体製であるとともに、上面とランド面との間には、チップブレーカ凹部が設けられている。ここで、このチップブレーカ凹部を構成する面は、ランド面と連なるすくい面と、上面と連なるブレーカ壁面とを含み、上面は、チップブレーカ凹部に対して前切刃と反対側にある前端部を有し、前端部から前切刃に向かって伸長するように一対の突条部が設けられている。
特許第6264767号公報 特開2017−196693号公報
ところで、特にこれら特許文献1、2に記載されたような超高圧焼結体に切刃が形成された切削インサートでは、ダイヤモンド等を含む超高圧焼結体が高価であるため、切刃に摩耗が生じた場合には再研磨を施し、超高圧焼結体よりなる切刃部が接合された切削インサートを再利用することが行われる。
しかしながら、特許文献2に記載された切削インサートにおけるチップブレーカ凹部のうち、例えば第3凹部のようにチップブレーカ凹部が前切刃だけに面していて前切刃と反対側にある前端部を有していると、前切刃を再研磨した場合にはチップブレーカ凹部が小さくなってしまい、切屑をカールさせて分断することが困難となる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のように軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサートにおいて、切刃に再研磨を施してもチップブレーカーによる切屑の分断性を維持することが可能な切削インサートを提供するとともに、このような切削インサートが軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられた刃先交換式カッターを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の切削インサートは、軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサートであって、多角形板状のインサート本体を備え、このインサート本体の多角形面の上記カッター回転方向に向けられるすくい面の上記カッター本体外周側に向けられる辺稜部には、上記カッター回転方向側から見て上記軸線に平行に延びるように配設される主切刃が形成されるとともに、上記すくい面の上記カッター本体先端側に向けられる辺稜部には、上記軸線に対する径方向に延びるように配設される副切刃が形成され、これら主切刃と副切刃とが交差する上記すくい面のコーナ部には、上記カッター本体の内周側から外周側に向かうに従い後端側に延びるコーナ刃が形成されており、このコーナ刃または上記副切刃からは、上記すくい面に対向する方向から見て上記主切刃と平行に延びる凹溝状のブレーカー溝が上記すくい面に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の刃先交換式カッターは、軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に、このような切削インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式カッターであって、上記カッター本体には、上記切削インサートの上記軸線方向の位置を調整する位置調整機構が備えられていることを特徴とする。
このように構成された切削インサートおよび刃先交換式カッターにおいては、すくい面に形成される凹溝状のブレーカー溝が、コーナ刃または副切刃からすくい面に対向する方向から見て主切刃と平行に延びているので、副切刃とコーナ刃を再研磨しても、切屑分断性が損なわれるほどブレーカー溝が小さくなったり、主切刃とブレーカー溝との間隔が変化したりすることがない。
このため、再研磨後でも再研磨前と変わらずに切屑をカールさせて良好に分断処理することができ、特にインサート本体のすくい面における主切刃、副切刃、コーナ刃、およびブレーカー溝が形成された領域が、超高圧焼結体により形成されている場合に、高価な超高圧焼結体の有効利用を図ることが可能となる。
また、上記構成の刃先交換式カッターにおいては、カッター本体に、切削インサートの軸線方向の位置を調整する位置調整機構が備えられているので、こうして副切刃とコーナ刃を再研磨しても、位置調整機構によって切削インサートの位置をカッター本体の軸線方向先端側に調整することにより、副切刃とコーナ刃の軸線方向の位置は再研磨前と同じとすることができる。
さらに、上記ブレーカー溝の底面と上記すくい面との上記主切刃とは反対側の交差稜線を、上記副切刃とコーナ刃との接点または交点から上記主切刃側に0.25mmまでの範囲に位置するように形成することにより、副切刃からブレーカー溝の間によって生成される切屑を、主切刃からブレーカー溝の間によって生成される切屑から分断して短くカールさせることができ、切屑処理性の一層の向上を図ることができる。
さらにまた、上記ブレーカー溝の上記主切刃とは反対側の上記すくい面に、上記すくい面に対向する方向から見て上記主切刃と平行に延びる凹溝状の他のブレーカー溝を形成してもよく、例えば送り量が大きい場合に切屑が主切刃側のブレーカー溝を乗り越えても、この他のブレーカー溝によってカールさせて分断することができる。また、この他のブレーカー溝もすくい面に対向する方向から見て主切刃と平行に延びているので、副切刃とコーナ刃を再研磨しても、他のブレーカー溝が短くなりすぎたり、主切刃との間隔が変化したりすることはない。
以上説明したように、本発明によれば、副切刃とコーナ刃に再研磨を施しても、ブレーカー溝による切屑分断性を維持することができ、特に切刃が超高圧焼結体に形成されている場合に、切削インサートを長期に亙って有効利用することが可能となる。
本発明の切削インサートの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態をすくい面に対向する方向から見た平面図である。 図2における矢線X方向視の側面図である。 図2における矢線Y方向視の正面図である。 図1に示す実施形態の切刃部周辺の拡大平面図である。 図1に示す実施形態のブレーカー溝の断面を示す図5におけるYY断面図である。 図1に示す実施形態の他のブレーカー溝を示す図5におけるZZ断面図である。 本発明の刃先交換式カッターの一実施形態を示す斜視図である。 図8に示す実施形態の側面図である。 図8に示す実施形態を軸線方向先端側から見た一部破断正面図である。 図8に示す実施形態を軸線方向後端側から見た背面図である。 図8に示す実施形態のインサート取付座周辺を示す拡大斜視図である。 図8に示す実施形態のインサート取付座周辺を示す拡大側面図である。 図8に示す実施形態のインサート取付座周辺を示す、図13におけるZZ断面を一部破断した拡大正面図である。 本発明に基づく実施例1の切削インサートによって生成された切屑を示す図である。 本発明に基づく実施例2の切削インサートによって生成された切屑を示す図である。 本発明に基づく実施例3の切削インサートによって生成された切屑を示す図である。 本発明に基づく実施例4の切削インサートによって生成された切屑を示す図である。 実施例1〜4に対する比較例の切削インサートによって生成された切屑を示す図である。
図1〜図7は、本発明の切削インサートの一実施形態を示すものであり、図8〜図14は、この実施形態の切削インサートを取り付けた本発明の刃先交換式カッターの一実施形態を示すものである。本実施形態の切削インサートは、そのインサート本体1が多角形板状、具体的には略長方形板状をなしている。
このインサート本体1は、超硬合金等の硬質な焼結合金よりなるこのような長方形板状の台金部2と、インサート本体1の表裏の多角形面1A、1Bのうちの一方の第1の多角形面1Aの1つのコーナ部Cにおいて台金部2に接合された、台金部2よりもさらに高硬度なダイヤモンド焼結体やcBN焼結体等の超高圧焼結体よりなる切刃部3とを備えている。
インサート本体1は、図2に示すように、上記第1の多角形面1Aの1つのコーナ部Cに交差する2つの辺稜部のうちの短辺に連なる側面1Cが、該コーナ部Cに向かうに従い長方形板状のインサート本体1の長手方向に突出するように全体的に傾斜しているとともに、この1つのコーナ部Cに交差する第1の多角形面1Aの長辺に連なる側面1Dは、コーナ部C側の部分が短辺の延びる方向に一段突出するような段状をなしている。
また、台金部2における第1の多角形面1Aのコーナ部Cには、この第1の多角形面1Aからインサート本体1の厚さ方向(図3において左右方向。図4においては上下方向)に凹んだ凹部2Aが形成されており、この凹部2Aに上記切刃部3が、ロウ付け等によって、または台金部2と一体に焼結されることによって接合されている。
切刃部3は、一定の厚さの略直角三角形平板状に形成されていて、その三角形面を上記厚さ方向に向けるとともに、この三角形面の直角角部を上記コーナ部Cに位置させて上記凹部2Aに接合されている。この切刃部3のインサート本体1の第1の多角形面1A側に向けられた三角形面の上記コーナ部Cに交差する2つの辺稜部には、この三角形面をすくい面3Aとする切刃が形成されている。
この切刃のうち、第1の多角形面1Aの上記長辺に沿った切刃は、インサート本体1が刃先交換式カッターのカッター本体11に取り付けられたときに、このカッター本体11の外周側に向けられる主切刃3aとされ、上記短辺に沿った切刃はカッター本体11の先端側に向けられる副切刃3bとされる。また、これら主切刃3aと副切刃3bとが交差する上記コーナ部Cに位置する切刃は、カッター本体11の内周側から外周側に向かうに従い後端側に延びるコーナ刃3cとされる。
ここで、主切刃3aと副切刃3bとは、本実施形態ではすくい面3Aに垂直に対向する方向から見て図5に示すように、互いに直交する方向に延びている。また、コーナ刃3cは、本実施形態では同じくすくい面3Aに垂直に対向する方向から見て図5に示すように主切刃3aと副切刃3bに接する凸円弧等の凸曲線状に形成されている。ただし、副切刃3bは主切刃3aに対して直角よりも僅かに小さな角度で鋭角に交差する方向に延びていてもよく、またコーナ刃3cは主切刃3aと副切刃3bに鈍角に交差する面取り状に形成されていてもよい。
切刃部3が接合される凹部2Aの上記厚さ方向を向く底面は、切刃部3の上記すくい面3Aと略同形同大の三角形状をなしており、図3に示すように上記長辺に沿って側面1Cから離間するに従い、上記厚さ方向に後退するように僅かに傾斜している。従って、これに伴い、切刃部3のすくい面3Aおよび主切刃3aも、上記長辺に沿って側面1Cから離間するに従い上記厚さ方向に後退するように傾斜している。
さらに、インサート本体1の上記側面1D、1Cのうち主切刃3aと副切刃3bに連なる部分は、これら主切刃3aと副切刃3bの逃げ面とされている。これらの逃げ面は、図3および図4に示すように第1の多角形面1Aからインサート本体1裏側の、上記表裏の多角形面のうちの他方である第2の多角形面1Bに向かうに従い、インサート本体1の内側に僅かに後退するように傾斜していて、主切刃3aと副切刃3bに逃げ角が与えられるように形成されている。なお、側面1Cは、全体的にこのような逃げ角が与えられるように傾斜している。
また、側面1Dのうち主切刃3aの逃げ面とされる部分以外の部分と、側面1C、1Dとは反対側を向くインサート本体1の側面1E、1Fとは、上記厚さ方向に延びる平坦面とされて、すくい面3Aに対向する方向から見て隣接するもの同士で互いに垂直な方向に延びている。ただし、これら隣接する側面1D〜1F同士の交差稜線部には面取りが施されているとともに、第1の多角形面1Aと側面1Eとの交差稜線部にも面取りが施されている。
さらに、切刃部3の上記すくい面3Aを間にして第1の多角形面1Aの上記コーナ部Cとは反対側には、第1の多角形面1Aから突出する堤状部4が、第1の多角形面1Aに対向する方向から見てコーナ部Cに交差する第1の多角形面1Aの上記2つの辺稜部に交差する方向に延びるように形成されている。
従って、この堤状部4は、本実施形態では台金部2に形成され、特に上述のように超硬合金等の焼結合金よりなるこの台金部2に一体に形成されている。なお、堤状部4は、インサート本体1の上記厚さ方向に第1の多角形面1Aに対向する方向から見て、コーナ部Cに交差する上記2つの辺稜部の二等分線に垂直な直線に対して±30°の範囲で傾斜する方向に延びて該辺稜部に交差するように形成されるのが望ましい。
また、本実施形態の堤状部4は、該堤状部4が延びる方向に直交する断面が台形状をなしており、第1の多角形面1Aから突出するに従い互いに近づく側面4A、4Bと、堤状部4の突端にあって上記厚さ方向に垂直に延びる頂面4Cとを備えている。コーナ部Cを向く堤状部4の側面4Aは、該コーナ部Cから離間するに従い第1の多角形面1Aから突出する傾斜面とされ、これとは反対側の堤状部4の側面4Bは頂面4Cに垂直に形成されている。
さらに、この堤状部4は、台金部2の凹部2Aの上記底面から第1の多角形面1Aに向けて立ち上がる凹部2Aの壁面に沿って延びており、第1の多角形面1Aのコーナ部Cに交差する長辺には、段状をなすこの長辺の段差部に交差している。なお、この段差部に交差する堤状部4の端部は、段差部側に向かうに従い第2の多角形面1B側に向かって傾斜するように面取りされている。また、この堤状部4は、側面1Cには、上述のように傾斜した台金部2における該側面1Cにそのまま交差している。
一方、この堤状部4からコーナ部Cとは反対側の第1の多角形面1A上には、上記厚さ方向に垂直な平面部5が形成されている。言い換えれば、インサート本体1の上記厚さ方向は、この平面部5に垂直な方向である。また、副切刃3bは、上記コーナ部Cに交差する部分が上記厚さ方向に垂直、すなわち平面部5に平行に延びており、特に本実施形態では平面部5の延長面上に位置するように配設されている。
これに対して、インサート本体1の上記第2の多角形面1Bには、第1の多角形面1Aの切刃が設けられた辺稜部の裏側に位置する該第2の多角形面1Bの辺稜部に向かうに従い、上記平面部5に向けて近づくように傾斜する第1の傾斜平面6が形成されている。本実施形態では、上記切刃のうち主切刃3aの裏側に位置する第2の多角形面1Bの辺稜部に向かうに従い、第1の傾斜平面6が平面部5に向けて近づくように傾斜しているとともに、第2の多角形面1Bの全体がこのような第1の傾斜平面6とされており、この第1の傾斜平面6は、平面部5と側面1Eに直交する断面(側面1Fに平行な断面)において平面部5に対して一定の傾斜角αをなすように形成されている。
また、上記第1の多角形面1Aには、これら平面部5と第1の傾斜平面6とに直交する断面、すなわち本実施形態では平面部5と側面1Eに直交する断面(側面1Fに平行な断面)において、上記平面部5に対する第1の傾斜平面6の傾斜の向きとは逆向きに傾斜する第2の傾斜平面7が形成されている。この第2の傾斜平面7も、上記断面において平面部5に対して一定の傾斜角βをなすように形成されており、この第2の傾斜平面7が平面部5に対してなす傾斜角βは、図14に示すように第1の傾斜平面6が平面部5に対してなす傾斜角αよりも大きくされている。
ここで、本実施形態では、第1の多角形面1Aに凹所8が形成されており、第2の傾斜平面7はこの凹所8の底面に形成されている。凹所8は、平面部5の中央に、インサート本体1の上記長手方向、すなわち外周刃3Cが延びる方向に長く延びるように形成されていて、その平面部5から上記厚さ方向への深さが側面1E側から側面1D側に向かうに従い漸次深くなるように形成されることにより、該凹所8の底面である第2の傾斜平面7が第1の傾斜平面6の傾斜の向きと逆向きに傾斜するように形成される。
また、凹所8は、その平面部5への開口部がD字状をなして平面部5上で1周する閉じた形状に形成されていて、すなわちインサート本体1の側面1C〜1Fに開口してはおらず、底面である第2の傾斜平面7は側面1E側で平面部5と交差している。従って、凹所8には、側面1C、1D、1F側に第2の傾斜平面7から第1の多角形面1Aの平面部5に向かう壁面8A〜8Cが形成されることになり、このうち側面1F側の壁面8Cは、上記断面に垂直な方向においてコーナ部Cとは反対側に位置することになる。
そして、このようなインサート本体1の上記すくい面3Aには、副切刃3bまたはコーナ刃3cから、すくい面3Aに対向する方向から見て主切刃3aと平行に延びる凹溝状の第1のブレーカー溝(ブレーカー溝)9aが形成されている。従って、この第1のブレーカー溝9aは、超高圧焼結体により形成された切刃部3上に形成され、本実施形態ではコーナ刃3cが形成された範囲よりも長く、切刃部3の副切刃3bとは反対側の端部近くにまで延びている。
ここで、本実施形態では、この第1のブレーカー溝9aは、主切刃3aに直交する断面において図6に示すように底面が凹円弧等の凹曲線をなすように、深さ0.03mm、幅0.14mmの断面円弧状に形成されている。この断面凹曲線状の底面とすくい面3Aとの2つの交差稜線のうち主切刃3aとは反対側の交差稜線Lは、本実施形態では副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pと交差するように形成されている。なお、上述したようにコーナ刃3cが副切刃3bと鈍角に交差する面取り状に形成されている場合には、交差稜線Lは副切刃3bとコーナ刃3cとの交点に交差するように形成されていてもよい。
また、本実施形態では、この第1のブレーカー溝9aの主切刃3aとは反対側のすくい面3Aに、すくい面3Aに対向する方向から見て第1のブレーカー溝9aと同様に主切刃3aと平行に延びる凹溝状の第2のブレーカー溝9b(他のブレーカー溝)が形成されている。本実施形態では、同形同大の複数(2つ)の第2のブレーカー溝9bが副切刃3bに交差するように形成されて、第1のブレーカー溝9aと同じく超高圧焼結体により形成された切刃部3上に形成されている。
この第2のブレーカー溝9bは、第1のブレーカー溝9aよりも幅広で短く、主切刃3aに直交する断面において図7に示すように底面が、主切刃3a側が凹円弧等の凹曲線状で深さ0.05mmに形成されるとともに、主切刃3aとは反対側は主切刃3a側の凹曲線に接してすくい面3A側に切れ上がる直線状をなすように形成されている。また、第2のブレーカー溝9bは、第1のブレーカー溝9aよりも深くされている。
このように構成されたフライス用インサートが取り付けられる本実施形態の刃先交換式カッターは、軸線Oを中心とした概略円板状のカッター本体11を備え、このカッター本体11の先端部外周には、上記切削インサートが着脱可能に取り付けられるインサート取付座12が形成されている。
本実施形態の刃先交換式カッターは、このようなカッター本体11がツールホルダ13を介して工作機械の主軸に取り付けられ、軸線O回りにカッター回転方向Tに高速回転されつつ該軸線Oに垂直な方向に送り出されることにより、上記切削インサートの切刃部3の主として副切刃3bとコーナ刃3cによって被削材に平面部を切削加工する、刃先交換式の正面フライスである。
インサート取付座12は、カッター本体11の先端面と外周面とに開口して軸線O方向後端側に延びるスリット状に形成されており、カッター回転方向Tとは反対側を向く第1の取付座壁面12Aと、カッター回転方向Tを向く第2の取付座壁面12Bと、カッター本体11の内周側においてこれら第1、第2の取付座壁面12A、12B間に位置して外周側を向く取付座底面12Cとを備えている。本実施形態の刃先交換式カッターは、このようなインサート取付座12がカッター本体11に24箇所と多数、等間隔に形成された多刃の刃先交換式フライスでもある。
第1の取付座壁面12Aは、本実施形態では軸線Oを含む平面に沿って延びる平面状に形成されるとともに、取付座底面12Cは、この第1の取付座壁面12Aと垂直に交差して軸線Oと平行に延びる平面状に形成されている。また、第2の取付座壁面12Bは、軸線Oと平行で、カッター本体11の外周側に向かうに従い第1の取付座壁面12Aに近づくように傾斜する平面状に形成され、この第2の取付座壁面12Bが第1の取付座壁面12Aに対してなす傾斜角は、図14に示すように軸線Oに直交する断面において一定で、インサート本体1の第1の傾斜平面6が平面部5に対してなす傾斜角αと等しくされている。
さらに、各インサート取付座12のカッター回転方向T側のカッター本体11外周面から第1の取付座壁面12Aにかけてはネジ孔12Dが形成されており、このネジ孔12Dにはインサート本体1を押圧して取り付けるための押圧手段としてのクランプネジ14がねじ込まれている。
このネジ孔12Dは、その中心線に直交する平面が、やはり図14に示すように軸線Oに直交する断面において一定の傾斜角で第1の取付座壁面12Aに交差して、カッター本体11の外周側に向かうに従いカッター回転方向T後方側に延びるようにされており、この傾斜角はインサート本体1の第2の傾斜平面7が平面部5に対してなす傾斜角βと等しくされている。また、クランプネジ14のインサート取付座12側に向けられる先端面はネジ孔12Dの上記中心線に直交する平面状とされている。
さらにまた、カッター本体11の先端部外周には、各インサート取付座12のカッター回転方向T側で、上記ネジ孔12Dの外周面への開口部よりも先端側に、チップポケット15が形成されている。このチップポケット15は、本実施形態では、カッター本体11の先端面と外周面との交差稜線部を、カッター回転方向Tとは反対側に向かうに従い後端内周側に向けて幅広となる三角形面取り状に切り欠くようにして形成されている。
また、こうして切り欠かれたチップポケット15の三角形面取り状の底面15Aは、インサート取付座12の第1の取付座壁面12Aに交差しており、従って、この第1の取付座壁面12Aと底面15Aとの交差稜線部は、カッター本体11の後端側に向かうに従い外周側に向かうように斜めに延びることになる。
そして、この交差稜線部が軸線Oに垂直な平面に対してなす角度は、インサート本体1の第1の多角形面1Aに対向する方向から見て堤状部4が副切刃3bに対してなす角度と等しくされている。また、この底面15Aと第1の取付座壁面12Aとの交差角は、インサート本体1の堤状部4のコーナ部Cとは反対側を向く側面4Bと平面部5との交差角と等しくされている。
さらに、このチップポケット15の底面15Aには、カッター本体11内に穿設されたクーラント孔15Bが開口している。このクーラント孔15Bは、カッター本体11内から上記ツールホルダ13内の供給路を介して工作機械の主軸側に設けられたクーラント供給孔に連通しており、切削加工時には工作機械側から供給された切削油剤等のクーラントが、後述するようにインサート取付座12に取り付けられたインサート本体1の切刃部3のすくい面3Aに向けて供給可能とされている。
一方、各インサート取付座12の後端側には、カッター本体11の外周面に開口して後端側に延びる凹溝11Aが形成されており、スリット状に形成されたインサート取付座12の後端は、この凹溝11Aに開口していて、これらの凹溝11Aには切削インサートのインサート本体1の軸線O方向の位置を調整する位置調整機構16がそれぞれ備えられている。
この位置調整機構16は、図13に示すように両端部にピッチが異なる第1、第2ネジ部17A、17Bが同軸に形成されて、このうち第1ネジ部17Aが凹溝11Aの先端側を向く壁面に形成されたネジ孔に軸線Oと平行にねじ込まれる軸部材17と、この軸部材17のカッター本体11先端側に向けられた第2ネジ部17Bにねじ込まれるナット部材18とを備えている。
ここで、本実施形態では、軸部材17の第1ネジ部17Aのピッチが第2ネジ部17Bのピッチよりも大きくされるとともに、ネジ径も第1ネジ部17Aが第2ネジ部17Bより大きくされている。また、軸部材17の第1、第2ネジ部17A、17B間の外周面とナット部材18の外周面には作業用工具が係止可能な被係止部17C、18Aが形成されており、この被係止部17C、18Aは本実施形態ではレンチ等が挿入可能な孔とされている。さらに、ナット部材18のカッター本体11先端側に向けられる先端面18Bは、この先端側に膨出する凸形状とされている。
このように構成された刃先交換式カッターのカッター本体11に、上記切削インサートは、そのインサート本体1の第1の多角形面1Aおよび切刃部3のすくい面3Aをカッター回転方向Tに向けるとともに、側面1Cをカッター本体11の先端側に、側面1Dを外周側に向けて、カッター本体11先端側からインサート取付座12に挿入される。
ここで、インサート取付座12の第1、第2の取付座壁面12A、12B間の間隔は、インサート本体1の側面1Eを取付座底面12Cに密着させた状態で、第1の多角形面1Aの平面部5と第2の多角形面1B(第1の傾斜平面6)がこれら第1、第2の取付座壁面12A、12Bに対向して摺接しながら、インサート本体1を挿入可能な大きさとされている。
また、カッター本体11の外周面から取付座底面12Cまでのインサート取付座12の径方向の深さは、こうしてインサート本体1の側面1Eを取付座底面12Cに密着させた状態で、カッター本体11の外周側に向けられた切刃部3の主切刃3aが外周面から突出する大きさとされている。
そして、このようにインサート取付座12に挿入されたインサート本体1の側面1Fが上記位置調整機構16のナット部材18の先端面18Bに当接したところで、インサート本体1は位置決めされて着座させられ、次いでネジ孔12Dにクランプネジ14をねじ込んで、インサート本体1の凹所8の底面である第2の傾斜平面7がクランプネジ14の先端面によって垂直に押圧されることにより、インサート本体1がカッター本体11に固定される。
このように固定された状態で、各インサート取付座12に取り付けられたインサート本体1の切刃部3の主切刃3aは、カッター回転方向T側から見て軸線Oに平行となるように配設される。また、副切刃3bは、カッター本体11の先端面から突出して軸線Oに垂直な1つの平面上に位置するように、上記位置調整機構16によって軸線O方向の位置が調整される。
すなわち、本実施形態の位置調整機構16においては、被係止部17C、18Aに作業用工具を係止して軸部材17とナット部材18を回転し、軸部材17の第1ネジ部17Aのカッター本体11へのねじ込み量と、第2ネジ部17Bへのナット部材18のねじ込み量とを調整することにより、ナット部材18の先端面18Bの軸線O方向の位置が設定されるので、この先端面18Bの位置を各インサート取付座12に備えられた位置調整機構16によって適宜設定することにより、副切刃3bの位置も上述のように調整することができる。
なお、副切刃3bが主切刃3aと鋭角に交差している場合には、副切刃3bとコーナ刃3cとの接点または交点が軸線O方向先端側に突出し、副切刃3bはコーナ刃3cから離れるに従い僅かにカッター本体11の後端側に延びるように傾斜して、すかし角が与えられる。
このように構成された切削インサートおよび刃先交換式カッターにおいては、切削インサートのインサート本体1のすくい面3Aに形成される凹溝状の第1のブレーカー溝9a(ブレーカー溝)が、すくい面3Aに対向する方向から見て副切刃3bまたはコーナ刃3cから主切刃3aと平行に延びている。このため、副切刃3bとコーナ刃3cを側面1F側に後退させるように再研磨しても、切屑分断性が損なわれるほど第1のブレーカー溝9aが小さくなったり、主切刃3aと第1のブレーカー溝9aとの間隔が変化したりすることがない。
従って、副切刃3bとコーナ刃3cの再研磨後であっても再研磨前と変わらずに切屑をカールさせて良好な切屑分断性を確保することができる。このため、特に本実施形態のようにインサート本体1のすくい面3Aにおける主切刃3a、副切刃3b、コーナ刃3c、および第1のブレーカー溝9aが形成された領域が、ダイヤモンド焼結体やcBN焼結体等の高価な超高圧焼結体により形成されている場合に、このような超高圧焼結体の有効利用を図ることが可能となる。ただし、インサート本体1は切刃部3を含めた全体が超硬合金等によって形成されていてもよい。
また、本実施形態では、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lが、副切刃3bとコーナ刃3cとの接点P(コーナ刃3cが面取り状の場合は交点)と交差するように形成されている。このため、副切刃3bによって生成される切屑を、コーナ刃3cから主切刃3aによって生成される切屑から分断して短くカールさせることができ、一層の切屑処理性の向上を図ることができる。
なお、後述する実施例で実証するように、この第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lは、この副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pまたは交点から主切刃3a側に0.25mmまでの範囲に位置していることが望ましい。
さらに、本実施形態では、第1のブレーカー溝9aの主切刃3aとは反対側のすくい面3Aに、すくい面3Aに対向する方向から見て第1のブレーカー溝9aと同じく主切刃3aと平行に延びる凹溝状の第2のブレーカー溝9b(他のブレーカー溝)が形成されている。このため、例えば送り量が大きい場合に切屑が主切刃3a側の第1のブレーカー溝9aを乗り越えて流れても、この第2のブレーカー溝9bによって切屑をカールさせて分断することができる。
また、この第2のブレーカー溝9bもすくい面3Aに対向する方向から見て主切刃3aと平行に延びているので、副切刃3bとコーナ刃3cを再研磨しても、第2のブレーカー溝9bが短くなりすぎたり、主切刃3aとの間隔が変化したりすることはない。しかも、本実施形態では、複数(2つ)の第2のブレーカー溝9bが形成されているので、送り量が変化しても対応することができるとともに、副切刃3bによって生成される切屑を細かく分断することができる。
一方、本実施形態の刃先交換式カッターにおいては、カッター本体11に、切削インサートのインサート本体1の軸線O方向の位置を調整する位置調整機構16が備えられている。このため、副切刃3bとコーナ刃3cを再研磨しても、この位置調整機構16によって切削インサートの位置を、再研磨量分だけカッター本体11の軸線O方向先端側に調整することにより、副切刃3bとコーナ刃3cの軸線O方向の位置は再研磨前と同じとすることができる。
次に、本発明の実施例を挙げて、本発明の効果について説明する。本実施例では、上記実施形態に基づき、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lが、副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pと交差するように形成された切削インサートを製造した。これを実施例1とする。
また、上記実施形態とは異なり、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lが、副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pから主切刃3a側に0.1mmの位置でコーナ刃3cに交差するように形成された切削インサートと、この接点Pから主切刃3a側に0.25mmの位置でコーナ刃3cと交差するように形成された切削インサートを製造した。これらを実施例2、3とする。
さらに、この実施例2、3とは逆に、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3a側の交差稜線が、接点Pから主切刃3aとは反対側に0.15mmの位置で副切刃3bcに交差するように形成された切削インサートとを製造した。これを実施例4とする。
そして、これら実施例1〜4の切削インサートを取り付けた上記実施形態に基づく刃先交換式カッターにより、切削速度1963m/min、1刃当たりの送り量0.1mm/tooth、切り込み量0.3mmの切削条件で、ADC12よりなる被削材にフライス加工を施して、その際に生成された切屑を撮影した。この結果を、実施例1〜4の順に、図15〜図18に示す。なお、コーナ刃3cは、半径0.8mmの凸円弧状である。
また、これら実施例1〜4に対する比較例として、第1のブレーカー溝9aがすくい面3Aに形成されていない切削インサートによっても、同様の切削条件でADC12よりなる被削材にフライス加工を施して、その際に生成された切屑を撮影した。この結果を、図19に示す。
これら図15〜図19の結果より、まず第1のブレーカー溝9aがすくい面3Aに形成されていない比較例の切削インサートでは、図19に示すように切屑が小さくカールされずに延び気味となってしまい、分断されていなかった。
これに対して、第1のブレーカー溝9aがすくい面3Aに形成されている実施例1〜4の切削インサートでは、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3a側の交差稜線が、接点Pから主切刃3aとは反対側に0.15mmの位置で副切刃3bcに交差するように形成された実施例4の切削インサートでも、図18に示すように比較例に対しては切屑がカールされて生成されて分断されているのが分かる。
そして、さらに第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lが、副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pから主切刃3a側に0.25mmまでの範囲に位置している実施例1〜3の切削インサートでは、図15〜図17に示すように実施例4の切削インサートよりも切屑が小さくカールされて分断されているのが分かる。
特に、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lが副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pから主切刃3a側に0.10mmに位置してコーナ刃3cと交差している実施例2の切削インサートによれば、図16に示すように切屑が最も小さくカールされているのが分かる。
このため、上述したように第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lは、この副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pまたは交点から主切刃3a側に0.25mmまでの範囲に位置していることが望ましい。
また、特に図16に示した実施例2のように切屑をより小さくカールさせるには、第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの主切刃3aとは反対側の交差稜線Lは、副切刃3bとコーナ刃3cとの接点Pまたは交点から主切刃3a側に0mm〜0.10mmの範囲に位置しているのが一層望ましい。
1 インサート本体
1A インサート本体1の第1の多角形面
1B インサート本体1の第2の多角形面
1C〜1F インサート本体1の側面
2 台金部
3 切刃部
3A すくい面
3a 主切刃
3b 副切刃
3c コーナ刃
9a 第1のブレーカー溝(ブレーカー溝)
9b 第2のブレーカー溝(他のブレーカー溝)
11 カッター本体
12 インサート取付座
16 位置調整機構
C すくい面3Aのコーナ部
O カッター本体11の軸線
T カッター回転方向
P 副切刃3bとコーナ刃3cとの接点
L 第1のブレーカー溝9aの底面とすくい面3Aとの交差稜線

Claims (5)

  1. 軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサートであって、
    多角形板状のインサート本体を備え、
    このインサート本体の多角形面の上記カッター回転方向に向けられるすくい面の上記カッター本体外周側に向けられる辺稜部には、上記カッター回転方向側から見て上記軸線に平行に延びるように配設される主切刃が形成されるとともに、
    上記すくい面の上記カッター本体先端側に向けられる辺稜部には、上記軸線に対する径方向に延びるように配設される副切刃が形成され、
    これら主切刃と副切刃とが交差する上記すくい面のコーナ部には、上記カッター本体の内周側から外周側に向かうに従い後端側に延びるコーナ刃が形成されており、
    このコーナ刃または上記副切刃からは、上記すくい面に対向する方向から見て上記主切刃と平行に延びる凹溝状のブレーカー溝が上記すくい面に形成されていることを特徴とする切削インサート。
  2. 上記インサート本体の上記すくい面における上記主切刃、副切刃、コーナ刃、およびブレーカー溝が形成された領域は、超高圧焼結体により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切削インサート。
  3. 上記ブレーカー溝の底面と上記すくい面との上記主切刃とは反対側の交差稜線が、上記副切刃とコーナ刃との接点または交点から上記主切刃側に0.25mmまでの範囲に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切削インサート。
  4. 上記ブレーカー溝の上記主切刃とは反対側の上記すくい面には、上記すくい面に対向する方向から見て上記主切刃と平行に延びる凹溝状の他のブレーカー溝が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の切削インサート。
  5. 軸線回りにカッター回転方向に回転させられるカッター本体の先端部外周に形成されたインサート取付座に、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の切削インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式カッターであって、
    上記カッター本体には、上記切削インサートの上記軸線方向の位置を調整する位置調整機構が備えられていることを特徴とする刃先交換式カッター。
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