JP6988297B2 - 画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、縁なし印刷を行う場合にあって、媒体の側面の汚れを清掃することができる画像形成装置及び画像形成プログラムを提供することを目的としている。
発明[1]は、縁なし印刷の定着を行う定着手段と、回転部材で媒体の側面を定着後に清掃する清掃手段を有する画像形成装置である。
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
この画像形成装置は、図1の例に示すように、転写モジュール110、定着モジュール120、搬送・清掃モジュール130、排紙保持モジュール140を有している。なお、媒体とは、印刷が行われるもの(印刷データを転写するもの)であって、紙、樹脂、布等があり、一般的には用紙といわれる。以下、媒体の例示として用紙を用いる。
(1)削りカス(汚れ)の回収機構
(2)画像(印刷データ)の調整方法
(3)用紙を削る方向に回転してからの搬送
(4)複数枚の用紙の側面の汚れの落とし方
(5)汚れが落ちやすくするための前処理
図2は、第1の実施の形態の対象となる汚れの例を示す説明図である。
図2(a1)は、非縁なし印刷(縁あり印刷)の場合の用紙210と印刷対象画像220aとの関係例を示したものである。印刷される印刷対象画像220aは用紙210よりも小さいため、周辺空白領域225が生じる。そのため、印刷対象画像220aの縁に画像245aがあったとしても、周辺空白領域225のため用紙210側面に汚れは発生しない(又は、汚れが発生する可能性は低い)。そのため、一般的に、汚れを除去する必要はない。
図2(a2)は、縁なし印刷の場合の用紙210と印刷対象画像220bとの関係例を示したものである。印刷される印刷対象画像220bは用紙210よりも大きいため、はみ出画像235が生じる。そのため、印刷対象画像220bの縁に画像245bがある場合は、用紙210の側面(用紙210の上下左右の側面)に、余分なトナーによって汚れが発生する可能性がある。したがって、この汚れを除去すべきである。
図2(a3)は、縁なし印刷の場合の用紙210と印刷対象画像220cとの関係例を示したものである。印刷される印刷対象画像220cは用紙210と同じ大きさであるが、転写モジュール110、定着モジュール120によって、印刷対象画像220cの縁に画像245cがある場合は、用紙210の側面に、余分なトナーによって汚れが発生する可能性がある。したがって、印刷対象画像220cが用紙210と同じ大きさであったとしても、この汚れを除去すべきである。
特に、図2(b)の例に示すように、各用紙(用紙210a等)が縁なし印刷された用紙束215を側面から見た場合、側面汚れ250(側面汚れ250a、側面汚れ250b、側面汚れ250c)が顕著になり、見た目(見映え)も粗悪な印刷物となってしまう。
そこで、第1の実施の形態は、この側面汚れ250を除去している。
例えば、画像処理モジュールは、清掃する側面側に空白を設けるように、画像をシフトする画像処理を行うようにしてもよい。
例えば、画像処理モジュールは、清掃する側面側の画像を延長する画像処理を行うようにしてもよい。
また、転写モジュール110は、転写前の媒体に圧力をかける圧力モジュールを有していてもよい。そして、圧力モジュールによって圧力を掛けられた媒体に縁なし印刷の転写を行う。
そして、搬送・清掃モジュール130内の清掃モジュールは、回転部材でその媒体の側面を定着後に清掃する。
搬送・清掃モジュール130内の清掃モジュールの近辺に、回転部材による削りカスを回収する回収モジュールを備えている。
そして、回収モジュールは、回転部材の下に削りカスを受ける容器を有するようにしてもよい。
また、回収モジュールは、削りカスを吸引するようにしてもよい。
そして、回収モジュールは、回転部材の下部に、削りカスを吸引する開口部を有するようにしてもよい。その吸引は、空気又は磁力によって行うようにしてもよい。
また、搬送・清掃モジュール130内の清掃モジュールは、媒体の搬送方向の両側又は片面に設けられているようにしてもよい。そして、清掃モジュールは、媒体を回転させた後に清掃を行うようにしてもよい。さらに、清掃モジュールは、清掃を行う側面が搬送方向の両側又は片面になるように、回転を行うようにしてもよい。
搬送・清掃モジュール130内の清掃モジュールは、媒体の側面と接触する部材は、球体で表面がやすりになっていてもよい。そして、その部材は、従動ロールであって、媒体の側面と接触する部分を可変としてもよい。
また、搬送・清掃モジュール130内の清掃モジュールは、媒体の側面と接触する部材に、その部材が媒体とは反対方向に待避可能な待避機構を有しているようにしてもよい。
また、搬送・清掃モジュール130内の清掃モジュールは、媒体を複数枚重ねた後に、清掃を行うようにしてもよい。そして、その清掃モジュールは、媒体の側面と接触する部材を複数有するようにしてもよい。さらに、複数枚重ねた媒体の最大厚みに対応できる個数で部材を配置するようにしてもよい。又は、複数枚重ねた媒体の清掃する側面に隙間ができないように、部材を配置するようにしてもよい。部材は、清掃する側面に隙間ができないようになるように、オーバーラップしてもよい。
排紙保持モジュール140は、搬送・清掃モジュール130によって搬送、清掃された媒体を保持する。つまり、排出された用紙を保持するものである。
図3(a1)の例は、画像形成装置300に搬送・清掃モジュール130、排紙保持モジュール140が備え付けられていることを示すものである。もちろんのことながら、転写モジュール110、定着モジュール120も備え付けられている。また、搬送・清掃モジュール130を後述する画像形成装置1000に付加してもよい(画像形成装置1000内における搬送モジュールの代替としてもよい)。
なお、この例では、搬送コロ362を用いて、用紙210を斜め方向に搬送しているが、搬送コロ362を用いずに、単に、上流から下流に搬送するようにしてもよい。その場合は、清掃モジュール364等を対面させてもよい。
削りモジュール410には、回転部材を備えている。
図4(a1)の例は、削りモジュール410と回収モジュール420の位置関係を示したものである。削りモジュール410の下に回収モジュール420が位置している。回収モジュール420は、回転部材による削りカスを回収する。つまり、回収モジュール420は、削りモジュール410の回転部材によって削りとられ、下方に落ちてくる汚れ(削りカス)を受け止める容器である。
図4(a2)の例は、側面から見た場合の削りモジュール410と回収モジュール420の位置関係を示したものである。回収モジュール420は、削りモジュール410の前面(回転部材のある面、用紙と接触する面)より張り出している。
吸引孔モジュール430は、吸引孔を有しており、削りカスを吸引する。吸引孔は、複数あってもよい。
図4(b2)の例は、側面から見た場合の削りモジュール410と吸引孔モジュール430と吸引モジュール450の位置関係を示したものである。
吸引モジュール450は、削りモジュール410の回転部材によって削りとられ、下方に落ちてくる汚れ(削りカス)を吸引孔モジュール430の吸引孔から吸引する。ここでの吸引は、空気の流れ(吸引孔モジュール430の吸引孔から削りカスを吸引する方向の空気の流れ)、磁力、又はこれらの組み合わせによって行う。特に、トナーが磁性体である場合は、磁力による吸引も効果がある。
図4(c2)の例は、側面から見た場合の削りモジュール410と吸引孔モジュール430と吸引モジュール450と回収モジュール420の位置関係を示したものである。
つまり、図4(a)の例と図4(b)の例の組み合わせたものである。いずれか一方の構成である場合よりも、削りカスをより回収することができる。
清掃、つまり、用紙を削ると、その用紙上の画像が消えることとなる。
図5(a1)の例に示すように、用紙210aに印刷対象画像220aを縁なし印刷した場合、印刷対象画像220aの左縁に画像550aがある場合、削り量535aで清掃をした場合、画像550aの左端が削れてしまうことになる。つまり、印刷対象画像220aの削り領域530aの左部分が消失してしまうことになる。なお、図5の例は、削り量をわかりやすくするために、実際よりも大きくしている。
そこで、図5(a2)の例に示すように、印刷対象画像220aを削り量535aの分だけシフトする。図5(a2)の例では、右方向へのシフトであるが、印刷対象画像220aの右端を清掃する場合は、削り量535aの分だけ左方向へシフトすればよい。また、印刷対象画像220a内の削り領域530a内に画像があるか否かを検査し、左端だけにある場合(右端は縁あり印刷)は右方向へのシフトし、右端だけにある場合(左端は縁あり印刷)は左方向へシフトすればよい。両端に画像がある場合は、印刷対象画像220aを削り量535aの2倍の分だけ小さくなるように縮小すればよい。なお、この縮小は、印刷対象画像220a全体の縮小であってもよいし、横幅方向だけの縮小であってもよい。
ここでは、印刷対象画像220bに対して、予め前述の縮小をしておく。常に削り量535bの分を削りとることができるとは限らない。特に、削り量535bよりも少なく削ってしまった場合は、縁なし印刷であるにもかかわらず、縁(余白)ができることになってしまう。そこで、削り量535bの分だけ、端にある画像550bを延長させる。つまり、図5(b2)の例に示すように、削り量535bの分だけ、画像550b(印刷対象画像220b)を左方向に延長させた延長画像550cを生成して縁なし印刷を行う。このようにすることによって、削り量535bよりも少ない量で削った場合であっても、縁なし印刷とすることができる。
また、印刷対象画像220b内の削り領域530b内に画像があるか否かを検査し、左端だけにある場合は左方向に延長し、右端だけにある場合は右方向に延長すればよい。両端に画像がある場合は、印刷対象画像220bの両端を削り量535bだけ延長すればよい。なお、この延長は、拡大を含めてもよい。なお、この拡大は、印刷対象画像220b全体の拡大であってもよいし、横幅方向だけの拡大であってもよい。
なお、削り量535a(削り量535b)の値は、予め設定されている。その設定にしたがって、印刷対象画像220a(印刷対象画像220b)の補正値を各印刷データに反映(縮小処理又は延長処理)させる。
前述したように、清掃は、搬送しているときに行われる。したがって、搬送方向の両側又は片面が清掃されることになる。片側のみを清掃する構成である場合は、反対方向は清掃されないことになる。そこで、縁なし印刷する辺を清掃されるようにするために、清掃前に、用紙を回転させるようにする。
図6(a1)の例では、用紙210a1には、画像650a1が印刷されており(右端が縁なし印刷)、左端を清掃する場合、このままでは、右端が清掃されないことになる。
そこで、図6(a2)の例に示す用紙210a2のように、図6(a1)に示す用紙210a1を180度回転させ、清掃される左端に画像650a2がくるようにしている。
図6(b1)の例では、用紙210b1には、画像650b1が印刷されており(上端が縁なし印刷)、左端を清掃する場合(又は左端と右端の両方を清掃する場合であっても)、このままでは、上端が清掃されないことになる。
そこで、図6(b2)の例に示す用紙210b2のように、図6(b1)に示す用紙210b1を左方向に90度回転させ、清掃される左端に画像650b2がくるようにしている。
図7(a)の例に示すように、画像の定着後の用紙に回転する清掃部材710をあてて、側面汚れ750を落とす。清掃部材710は、球体で表面はやすりのようにざらざらになっている。また、清掃部材710は、従動ロール(用紙210の搬送に逆らわずに回転する円筒体)で表面はやすりのようにざらざらになっていてもよい。清掃部材710は、用紙210の側面にあたる面が可変的になっている。
そして、図7(a)の例に示すように、搬送経路において、用紙210に対して、印刷面(画像715)が下になるようにしている(又は、用紙210の印刷面(画像715)が下になる搬送経路部分に、清掃部材710を設ける)。これによって、汚れが回収モジュール420に回収されやすくする。もちろんのことながら、清掃部材710は、搬送経路の両側又は片面に設けられている。
そして、清掃部材710が用紙210にあたる角度は、印字面側ではない部分が上部になり押し当てる形状が好ましい。両面印刷時は、位置を調整しなおす。清掃部材710を上下させるか、用紙210の設置位置を上下させることで調整させる。
さらに、用紙210が清掃部材710を押しつける力でつぶれてしわしわにならないように、清掃部材710に対して、ばね等の弾性部材の退避機構を設けることによって、清掃部材710が用紙210とは反対方向に待避可能として、その押しつける力を緩和してもよい。
つまり、図7(b)の例に示すように、用紙210を複数枚重ねた後に、用紙束215に対して清掃を行うようにしてもよい。この場合、用紙束215の側面と接触する清掃部材710を複数設けてもよい。その個数は、用紙束215の最大厚みに対応できる個数である。そして、用紙束215の清掃する側面(特に、側面の縦方向)に隙間ができないように、複数の清掃部材710を配置する。例えば、図7(b)の例に示すように、3つの清掃部材710(清掃部材710a、清掃部材710b、清掃部材710c)で、用紙束215の厚み以上となる。そして、清掃部材710aと清掃部材710bの間には、オーバーラップ720を設けるよう、清掃部材710aと清掃部材710bを配置し、清掃部材710aと清掃部材710cの間には、オーバーラップ725を設けるように清掃部材710aと清掃部材710cを配置する。このようにすることによって、用紙束215の側面を隙間なく清掃でき、例えば、側面汚れ750a、側面汚れ750b、側面汚れ750cを清掃することができる。
なお、例えば、清掃部材710を排紙保持モジュール140内に備え付けてもよい。この場合、用紙210を複数枚排出した後(例えば、印刷終了した後)に、清掃部材710が用紙端にそって移動し、汚れを削りとるようにしてもよい。そして、排紙保持モジュール140内の4面(用紙210にとっての上下左右の辺)に清掃部材710を設けてもよい。
図8(a)の例に示すように、圧力用ローラー810aと圧力用ローラー810bによって、転写前の用紙210aに圧力をかける。図8(a)の例では、左方向から右方向に用紙210が移動する。用紙210の側面の汚れが落ちやすいように、転写前に用紙210に圧力を掛けて伸ばして、トナーが付着しづらい(付着しても弱い)ようにする。つまり、用紙210が押しつぶされて、繊維同士が密着し、トナーを付着しづらくしている。また、表面も平滑化され(いわゆる、つるつるになり)、トナーを付着しづらくしている。
そして、この後、図8(b)の例に示すように、圧力を掛けられた用紙210に縁なし印刷の転写を行う。
図9は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
第2の実施の形態である情報処理装置900は、画像形成装置1000に対して印刷指示を行うものであって、図9の例に示すように、表示モジュール905、操作受付モジュール910、画像形成装置決定モジュール925、通信モジュール930を有している。なお、前述の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する(以下、同様)。
ここでの情報処理装置900は、特に、携帯可能な情報処理装置であって、画像形成装置1000との通信は、無線通信であってもよい。具体的には、スマートフォン等が該当する。また、通信は、WiFi、可視光通信等であってもよい。つまり、情報処理装置900と画像形成装置1000とは固定された関係ではなく、操作者(又は情報処理装置900)の位置によって、画像形成装置1000は変わり得るものであって、複数ある場合もある。
また、表示モジュール905は、印刷可能な画像形成装置1000が複数ある場合は、その画像形成装置1000(複数)を選択可能に表示する。
さらに、表示モジュール905は、地図上に画像形成装置1000を選択可能に表示するようにしてもよい。例えば、コンビニエンスストア、その他のパブリックスペースに設置されている画像形成装置1000を選択できるようになる。また、臨時的にシェアできる画像形成装置1000を含めてもよい。例えば、企業に設置されている画像形成装置1000も表示の対象となる。ただし、印刷する時点において、画像形成装置1000がシェア状態、つまり、その企業の構成員ではない一般のユーザー(操作者)も、その画像形成装置1000を使用可能となっていることを条件とする。
さらに、表示モジュール905は、操作者による画像形成装置1000の選択にしたがって、その画像形成装置1000の機能又は稼働情報を表示するようにしてもよい。特に、パブリックスペース等にある画像形成装置1000を表示した場合、その画像形成装置1000を指定すると、画像形成装置1000のスペック、稼働情報を表示してもよい。そして、印刷指示を指定したり、印刷の予約をしたりしてもよい。
また、その規則として、
(1)情報処理装置900の向きにある画像形成装置1000の優先度を高くする、
(2)情報処理装置900と接続状況が良好である画像形成装置1000の優先度を高くする、
(3)情報処理装置900との距離が短い画像形成装置1000の優先度を高くする、
(4)印刷対象の印刷終了が早い画像形成装置1000の優先度を高くする、
のいずれか1つ以上を用いるようにしてもよい。
また、表示モジュール905は、情報処理装置900と画像形成装置1000とを中継する中継装置1098に記憶されている規則を用いるようにしてもよい。
また、表示モジュール905は、印刷可能な画像形成装置1000がない場合は、警告を行うようにしてもよい。警告は、印刷可能な画像形成装置1000がない旨を示す文字表示、図形表示、点滅、音声出力、振動等、又は、これらの組み合わせであってもよい。
また、通信モジュール930は、印刷指示モジュール920による印刷の指示操作が行われた場合は、操作者による画像形成装置1000の選択操作なしに、印刷可能な画像形成装置1000に印刷指示を送信するようにしてもよい。
また、通信モジュール930は、印刷指示が送信された後に、領域決定モジュール915によって連続して領域が決定された場合は、操作者による印刷の指示操作なしに、印刷可能な画像形成装置1000に印刷指示を送信するようにしてもよい。これによって、連続して印刷する場合は、印刷の指示操作も不要とすることができるようになる。つまり、領域指定だけで2回目以降は、印刷することが可能となる。また、2回目以降の印刷指示を不要とする場合は、前回の印刷指示送信から予め定められた期間以内であること、情報処理装置900が移動していないこと(すなわち、ユーザーが立ち止まって操作していること)、又は、情報処理装置900と画像形成装置1000との距離が予め定められた閾値未満又は以下であることを条件としてもよい。
また、通信モジュール930は、印刷における画像形成装置1000の設定が既に行われている場合は、その設定が可能な画像形成装置1000に印刷指示を送信するようにしてもよい。前述したように、ステイプル、パンチ機能等のユーザーが求める機能(既に行われている画像形成装置1000の設定)が画像形成装置1000に備わっていることを、送信先の条件に含めてもよい。
図10(a)の例に示すように、携帯情報端末であるユーザー端末1090は、情報処理装置900を有している。ユーザー端末1090と各画像形成装置1000(画像形成装置1000A、画像形成装置1000B、画像形成装置1000C)は、通信回線1095を介して接続されている。ここでの通信回線1095は、無線通信回線であり、例えば、Wi−Fi通信、光通信(赤外線通信、可視光通信等を含む)等がある。
例えば、本実施の形態である情報処理装置900を用いない場合(従来技術を用いる場合)、携帯情報端末でスクリーンショットを行って印刷指示を行うには、(1)印刷領域を指定し、(2)印刷用のアプリケーションや印刷指示を出すボタンを選択し、(3)設定画面上で印刷属性を設定したり等、印刷指示を出すまでにステップを複数経る必要がある。
情報処理装置900では、ユーザーの操作性を改善させることを目的とする。特に情報処理装置900では、どの画像形成装置1000で出力するかの指示を省略可能にする。
例えば、情報処理装置900は、ユーザーの操作によって、スクリーンショットが行われたならば、そのスクリーンショットによって生成された画像(情報処理装置900の表示装置に表示されていた画像)を印刷するための印刷指示を、印刷可能な画像形成装置1000に送信する。
この場合、ユーザー端末1090と画像形成装置1000は、中継装置1098を介して接続されている。中継装置1098は、画像形成装置1000の機能、処理状況等を管理しており、それらの情報をユーザー端末1090に提供してもよい。その場合、中継装置1098に記憶されている規則にしたがって、画像形成装置1000を順位付けしてもよい。
ステップS1102では、表示モジュール905は、画像を表示する。
ステップS1104では、領域決定モジュール915は、領域の設定指示を受け付ける。
ステップS1106では、印刷指示モジュール920は、印刷指示を受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合はステップS1108へ進み、それ以外の場合は印刷指示を受け付けるまで待機する。
ステップS1110では、画像形成装置決定モジュール925は、印刷可能な画像形成装置1000を特定できたか否かを判断し、特定できた場合はステップS1112へ進み、それ以外の場合はステップS1114へ進む。
ステップS1112では、通信モジュール930は、特定された画像形成装置1000に印刷指示を送信する。
ステップS1114では、表示モジュール905は、警告を表示する。
ステップS1202では、通信可能な画像形成装置1000を取得する。
ステップS1204では、通信可能な画像形成装置1000は1つか否かを判断し、1つの場合はステップS1206へ進み、それ以外の場合はステップS1208へ進む。
ステップS1206では、通信可能な画像形成装置1000を印刷可能な画像形成装置1000とする。
ステップS1212では、ユーザーの選択操作を受け付ける。
ステップS1214では、選択された画像形成装置1000を印刷可能な画像形成装置1000とする。
ステップS1302では、通信可能な画像形成装置1000を取得する。
ステップS1304では、印刷の設定を取得する。前述したように、ステイプル、パンチ、縁なし印刷等の設定が該当する。
ステップS1308では、その設定が可能な画像形成装置1000を印刷可能な画像形成装置1000とする。
ステップS1310では、図12の例に示したフローチャートのステップS1204〜ステップS1214までの処理を行う。
ユーザー1400は、ユーザー端末1090を操作している。ユーザー端末1090と画像形成装置1000Aは、接続している。ユーザー端末1090と画像形成装置1000Bは、接続されていない。
ここで、図15の例に示すような操作を、ユーザー1400がユーザー端末1090で行う。
図15(a)の例に示すように、ユーザー端末1090の画面1500上で、地図の画像を表示しており、ここで、スクリーンショットの操作を行う。このスクリーンショットの操作は、「印刷対象となる領域を決定する操作」に該当する。そして、印刷指示ボタン1550を表示する。この印刷指示ボタン1550が選択された場合が、「印刷の指示操作が行われた場合」に該当する。したがって、情報処理装置900は、印刷可能な画像形成装置1000を探索する。この場合は、ユーザー端末1090と画像形成装置1000Aとが接続されているので、図15(b)の例に示すような表示を行う。つまり、画面1500にメッセージ領域1560を表示し、そのメッセージ領域1560内に「画像形成装置1000Aで出力します」と表示する。この後、情報処理装置900が画像形成装置1000Aに印刷指示を送信してもよいし、さらに、「はい」ボタン、「いいえ」ボタン等を表示して、ユーザー1400に確認させるようにしてもよい。
画像形成装置1000Aは、「ステイプル機能あり」である。画像形成装置1000Bは、「ステイプル機能なし」である。
図17(a)の例に示すように、ユーザー端末1090の画面1500上で、地図の画像を表示しており、ここで、スクリーンショットの操作を行う。このスクリーンショットの操作は、「印刷対象となる領域を決定する操作」に該当する。そして、ステイプル加工印刷指示ボタン1750を表示する。このステイプル加工印刷指示ボタン1750が選択された場合が、「印刷の指示操作が行われた場合」に該当する。なお、ユーザー1400は、印刷を行う場合は、予めステイプル加工印刷であることを設定しておく。
次に、情報処理装置900は、印刷可能な画像形成装置1000を探索する。この場合は、ユーザー端末1090と画像形成装置1000Aとが接続されており、画像形成装置1000Aはステイプル可能であるので、図17(b)の例に示すような表示を行う。なお、ユーザー端末1090と画像形成装置1000Bとが接続されていたとしても、画像形成装置1000Bは「ステイプル機能なし」であるので、印刷可能な画像形成装置1000とは判断しない。そして、画面1500にメッセージ領域1760を表示し、そのメッセージ領域1760内に「画像形成装置1000Aでステイプルして出力します」と表示する。この後、情報処理装置900が画像形成装置1000Aに印刷指示(ステイプル加工付き印刷指示)を送信してもよいし、さらに、「はい」ボタン、「いいえ」ボタン等を表示して、ユーザー1400に確認させるようにしてもよい。
もちろんのことながら、ステイプル機能だけでなく、パンチ機能を使用する印刷、縁なし印刷等の設定が予め行われている場合は、画像形成装置1000にパンチ機能を使用する印刷、縁なし印刷等が可能であるか否かを判断し、可能である画像形成装置1000を選択すればよい。
ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Aを用いて印刷可能である。ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Bを用いては印刷不可である。ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Cを用いて印刷可能である。図19、図20の例を用いて、ユーザー端末1090の画面1500上の表示を説明する。
図19(a)の例に示すように、ユーザー端末1090の画面1500上で、地図の画像を表示しており、ここで、スクリーンショットの操作を行う。このスクリーンショットの操作は、「印刷対象となる領域を決定する操作」に該当する。そして、メッセージ領域1910、印刷装置A指示ボタン1950、矢印ボタン1945、矢印ボタン1955を表示する。この印刷装置A指示ボタン1950が選択された場合が、「印刷の指示操作が行われた場合」に該当する。印刷可能な画像形成装置1000が複数あるので、メッセージ領域1910内に「出力する機器を選択してください」と表示する。そして、画像形成装置1000を選択できるように、印刷装置A指示ボタン1950の他に、矢印ボタン1945、矢印ボタン1955を表示して、矢印ボタン1945、矢印ボタン1955が選択された場合は、画像形成装置1000Cの選択ボタンを表示する。
そして、印刷装置A指示ボタン1950が選択された場合、図19(b)の例に示すように、画面1500にメッセージ領域1960を表示し、そのメッセージ領域1960内に「画像形成装置1000Aで出力します」と表示する。この後、情報処理装置900が画像形成装置1000Aに印刷指示を送信してもよいし、さらに、「はい」ボタン、「いいえ」ボタン等を表示して、ユーザー1400に確認させるようにしてもよい。
図20(a)の例に示すように、ユーザー端末1090の画面1500上で、地図の画像を表示しており、ここで、スクリーンショットの操作を行う。このスクリーンショットの操作は、「印刷対象となる領域を決定する操作」に該当する。そして、メッセージ領域2010、印刷装置A指示ボタン2050、印刷装置C指示ボタン2055を表示する。この印刷装置A指示ボタン2050又は印刷装置C指示ボタン2055が選択された場合が、「印刷の指示操作が行われた場合」に該当する。印刷可能な画像形成装置1000が複数あるので、メッセージ領域2010内に「出力する機器を選択してください」と表示する。そして、画像形成装置1000を選択できるように、印刷装置A指示ボタン2050、印刷装置C指示ボタン2055を表示する。
そして、印刷装置A指示ボタン2050が選択された場合、図20(b)の例に示すように、画面1500にメッセージ領域2060を表示し、そのメッセージ領域2060内に「画像形成装置1000Aで出力します」と表示する。この後、情報処理装置900が画像形成装置1000Aに印刷指示を送信してもよいし、さらに、「はい」ボタン、「いいえ」ボタン等を表示して、ユーザー1400に確認させるようにしてもよい。
ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Aを用いて印刷可能であり、優先順位が高い。ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Bを用いては印刷不可である。ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Cを用いて印刷可能ではあるが、画像形成装置1000Aより優先順位が低い。
図22(a)の例に示すように、ユーザー端末1090の画面1500上で、地図の画像を表示しており、ここで、スクリーンショットの操作を行う。このスクリーンショットの操作は、「印刷対象となる領域を決定する操作」に該当する。そして、メッセージ領域2210、印刷装置A指示ボタン2250、矢印ボタン2245、矢印ボタン2255を表示する。ここで最初に優先順位が高い印刷装置A指示ボタン2250を表示する。つまり、優先的に表示すべきと判定された画像形成装置1000Aが最初に表示される。もちろんのことながら、選択画面を省略して、最も高い優先順位である画像形成装置1000Aに印刷指示を行うようにしてもよい。この印刷装置A指示ボタン2250が選択された場合が、「印刷の指示操作が行われた場合」に該当する。印刷可能な画像形成装置1000が複数あるので、メッセージ領域2210内に「出力する機器を選択してください」と表示する。そして、画像形成装置1000を選択できるように、印刷装置A指示ボタン2250の他に、矢印ボタン2245、矢印ボタン2255を表示して、矢印ボタン2245、矢印ボタン2255が選択された場合は、次に優先順位の高い画像形成装置1000Cの選択ボタンを表示する。なお、矢印ボタン2255が選択された場合は、より優先順位の高い画像形成装置1000への印刷ボタンを表示し、矢印ボタン2245が選択された場合は、より優先順位の低い画像形成装置1000への印刷ボタンを表示してもよい。
そして、印刷装置A指示ボタン2250が選択された場合、図22(b)の例に示すように、画面1500にメッセージ領域2260を表示し、そのメッセージ領域2260内に「画像形成装置1000Aで出力します」と表示する。この後、情報処理装置900が画像形成装置1000Aに印刷指示を送信してもよいし、さらに、「はい」ボタン、「いいえ」ボタン等を表示して、ユーザー1400に確認させるようにしてもよい。
また、印刷ボタンとして、現実の画像形成装置1000の写真画像(サムネイル画像)を表示するようにしてもよい。ユーザー1400は、実際に用いる画像形成装置1000を識別できるようになる。
また、特に、ユーザー端末1090が会社外にある場合に、ユーザー端末1090の周辺の地図上を表示し、その地図上で画像形成装置1000を表示することを行うようにしてもよい。ユーザー端末1090を保持しているユーザー1400にとって、どこに画像形成装置1000があるのかがわからない場合が多いからである。そのために、会社内の範囲をユーザー端末1090内に予め登録しておき、ユーザー端末1090内のGPSで検知した位置が、その範囲外であるか否かを判断して、範囲外である場合は、図23の例に示すように、ユーザー端末1090の周辺の地図を表示し、その地図上で画像形成装置1000を表示することを行い、範囲内である場合は、図20(a)の例に示すような表示を行う。
ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Aを用いては印刷不可である。ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Bを用いては印刷不可である。ユーザー端末1090は、画像形成装置1000Cを用いては印刷不可である。
図25(a)の例に示すように、ユーザー端末1090の画面1500上で、地図の画像を表示しており、ここで、スクリーンショットの操作を行う。このスクリーンショットの操作は、「印刷対象となる領域を決定する操作」に該当する。そして、メッセージ領域2510を表示する。印刷可能な画像形成装置1000がないので、メッセージ領域2510内に「出力可能な機器が存在しません。ネットワークや印刷設定を再確認してください」と表示する。このような文字表示の他に、図形表示、点滅、音声出力、振動等、又は、これらの組み合わせで警告を行うようにしてもよい。
そして、メッセージ領域2510が選択された場合又は予め定められた時間が経過した後に、図25(b)の例に示すように、画面1500に印刷設定領域2520を表示する。印刷設定領域2520の詳細な内容は、図25(c)の例に示す。印刷設定領域2520は、用紙サイズ指定欄2522、印刷の向き指定欄2524、部数指定欄2526、縁なし印刷指定欄2528、ステイプル加工指定欄2530を有している。ここでは、用紙サイズ指定欄2522は「A4」が指定されており、印刷の向き指定欄2524は「縦」が指定されており、部数指定欄2526は「1部」が指定されており、縁なし印刷指定欄2528は「縁なし印刷する」が指定されており、ステイプル加工指定欄2530は「ステイプル加工する」が指定されている。印刷設定領域2520内で、設定が変更されることによって、印刷可能となる画像形成装置1000が発生する可能性がある。また、通信不可である場合は、その旨の警告を行うようにしてもよい。
ステップS2602では、表示モジュール905は、画像を表示する。
ステップS2604では、領域決定モジュール915は、領域の設定指示を受け付ける。
ステップS2606では、印刷指示モジュール920は、既に印刷指示が送信されているか否かを判断し、送信されている場合はステップS2610へ進み、それ以外の場合はステップS2608へ進む。続けて印刷指示を行う可能性が高いので、2回目以降の印刷指示を省略している。なお、前回の印刷指示送信から予め定められた期間以内であること、ユーザー端末1090が移動していないこと(すなわち、ユーザーが立ち止まって操作していること)、又は、ユーザー端末1090と画像形成装置1000(前回の印刷指示を送信した画像形成装置1000)との距離が予め定められた閾値未満又は以下であることを条件としてもよい。
ステップS2610では、画像形成装置決定モジュール925は、印刷可能な画像形成装置1000を特定する。ステップS2610の詳細な処理については、図12又は図13の例に示すフローチャートを用いて前述した。
ステップS2612では、画像形成装置決定モジュール925は、印刷可能な画像形成装置1000を特定できたか否かを判断し、特定できた場合はステップS2614へ進み、それ以外の場合はステップS2616へ進む。
ステップS2614では、通信モジュール930は、特定された画像形成装置1000に印刷指示を送信する。
ステップS2616では、表示モジュール905は、警告を表示する。
第3の実施の形態である画像形成指示装置2700は、縁なし印刷と非縁なし印刷(いわゆる縁あり印刷)との両方ができる画像形成装置1000に対して、縁なし印刷と非縁なし印刷のいずれかを指定するものであって、図27の例に示すように、印刷データ受付モジュール2705、印刷属性設定モジュール2710、印刷指示モジュール2735を有している。
例えば、縁なし印刷モード(設定)と非縁なし印刷モード(設定)が存在する場合、印刷の都度ユーザーにいずれかのモードを設定させていると作業ステップ数が多くなり、操作に手間がかかってしまう。そこで、画像形成指示装置2700は、その手間を省くために、縁なし印刷モード又は非縁なし印刷モードのいずれがより効果的な設定であるかを判断し、その判断結果にしたがってモードを優先的にセットする。
なお、印刷データは、矩形と限る必要はないが、矩形である場合は、外縁とは4辺の縁部分をいう。以下では、例示として矩形を用いて説明する。具体的には、図31の例を用いて後述する。
また、選択モジュール2725は、印刷データの外縁の画像に基づいて、縁なし印刷用の設定と非縁なし印刷用の設定のいずれかを選択するようにしてもよい。ここで「印刷データの外縁の画像に基づいて」として、外縁検査モジュール2715による検知結果をいう。
また、選択モジュール2725は、印刷データの外縁に画像がある場合は、縁なし印刷用の設定を選択するようにしてもよい。「印刷データの外縁に画像がある場合」とは、印刷される媒体における外縁に、印刷されるべき印刷データがある場合である。
また、選択モジュール2725は、印刷データの外縁に画像がない場合は、非縁なし印刷用の設定を選択するようにしてもよい。
また、選択モジュール2725は、縁なし印刷用の設定又は非縁なし印刷用の設定を、印刷データの縁毎に選択できるようにしてもよい。なお、印刷データが矩形である場合は、辺毎(4辺それぞれ)に選択できることになる。
また、選択モジュール2725は、印刷データの生成過程に基づいて、縁なし印刷用の設定と非縁なし印刷用の設定のいずれかを選択するようにしてもよい。
また、選択モジュール2725は、印刷データがスクリーンショットによって生成された画像である場合は、縁なし印刷用の設定を選択するようにしてもよい。そして、印刷データがスクリーンショット以外の方法で生成された場合(例えば、文書作成プログラムによって作成された文書等である場合)は、非縁なし印刷用の設定を選択するようにしてもよい。
また、提示モジュール2730は、選択モジュール2725による選択結果を、操作者によって変更可能に提示するようにしてもよい。具体的には、操作者による変更操作として、選択モジュール2725による選択結果である縁なし印刷用の設定を非縁なし印刷用の設定に変更すること、逆に、選択モジュール2725による選択結果である非縁なし印刷用の設定を縁なし印刷用の設定に変更すること、がある。
また、印刷指示モジュール2735は、印刷データに対して、縁なし印刷用の設定と非縁なし印刷用の設定が混在する場合は、非縁なし印刷用の設定がされた縁を先頭にした画像を生成するようにしてもよい。なお、印刷データが矩形である場合は、非縁なし印刷用の設定がされた辺を先頭にした画像を生成することになる。
また、印刷指示モジュール2735は、印刷データを回転することによって、非縁なし印刷用の設定がされた縁を先頭にした画像を生成するようにしてもよい。なお、印刷データが矩形である場合は、非縁なし印刷用の設定がされた辺を先頭にした画像を生成することになる。
図28(a)の例に示す画像形成装置1000Aは、画像形成指示装置2700を有している。つまり、画像形成装置1000の操作パネルの制御部の一部として画像形成指示装置2700を組み込んでいる場合の例を示したものである。画像形成装置1000Aは、画像形成指示装置2700での印刷指示にしたがって印刷を行う。
図28(b)の例に示すユーザー端末2890は、画像形成指示装置2700を有している。画像形成装置1000Bとユーザー端末2890は、通信回線を介して接続されている。ここでの通信回線は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。例えば、ユーザー端末2890は、ノートPCであってもよいし、携帯情報通信端末等であってもよい。画像形成装置1000Bは、ユーザー端末2890からの印刷指示にしたがって印刷を行う。
ステップS2902では、印刷データ受付モジュール2705は、印刷指示を受け付ける。
ステップS2904では、印刷属性設定モジュール2710は、縁なし/あり(縁なし印刷/非縁なし印刷)の設定ができる印刷装置であるか否かを判断し、縁なし/ありの設定ができる印刷装置の場合はステップS2906へ進み、それ以外の場合はステップS2926へ進む。
ステップS2906では、外縁検査モジュール2715は、4辺のそれぞれの外縁を取得する。例えば、図31は、第3の実施の形態による処理対象の外縁の例を示す説明図である。図31(a)の例に示すように、印刷データ3100には、外縁3110、外縁3120、外縁3130、外縁3140がある。図31(b)(c)の例に示すように、外縁3110、外縁3130の幅3115と、外縁3120、外縁3140の幅3125は、縁あり印刷を行う場合の縁部分の幅である。なお、図31(b)の例では、外縁3110の幅3115と、外縁3130の幅3115は、同じとしているが、異なる値であってもよい。もちろんのことながら、図31(c)の例では、外縁3120の幅3125と、外縁3140の幅3125は、同じとしているが、異なる値であってもよい。
ステップS2910では、選択モジュール2725は、その辺では縁なし印刷を設定する。
ステップS2912では、選択モジュール2725は、その辺では非縁なし印刷を設定する。
ステップS2914では、選択モジュール2725は、全ての辺を設定したか否かを判断し、設定した場合はステップS2916へ進み、それ以外の場合はステップS2908へ戻る。
図32は、第3の実施の形態による画面3200の提示例を示す説明図である。全ての辺が非縁なし印刷である場合の提示例を示すものである。
画面3200には、用紙サイズ指定欄3210、印刷の向き指定欄3220、部数指定欄3230、縁なし印刷指定欄3240を表示する。縁なし印刷指定欄3240では、全ての辺が非縁なし印刷である場合であるので、「縁なし印刷する」の選択が行われていない。
図33は、第3の実施の形態による画面3200の提示例を示す説明図である。縁なし印刷の辺と非縁なし印刷の辺が混在している場合の提示例を示すものである。
画面3200には、用紙サイズ指定欄3210、印刷の向き指定欄3220、部数指定欄3230、縁なし印刷指定欄3340を表示する。縁なし印刷指定欄3340には、印刷データのサムネイル画像3350を表示する。そして、そのサムネイル画像3350は、縁なし/あり設定領域3352、縁なし/あり設定領域3354、縁なし/あり設定領域3356、縁なし/あり設定領域3358を有している。ここでは、縁なし/あり設定領域3352(上辺)は「縁なし」に設定され、縁なし/あり設定領域3354(右辺)は「縁なし」に設定され、縁なし/あり設定領域3356(下辺)は「縁あり」に設定され、縁なし/あり設定領域3358(左辺)は「縁あり」に設定されている。
ステップS2922では、印刷指示モジュール2735は、非縁なし印刷の設定がされた辺が先頭であるか否かを判断し、先頭の場合はステップS2926へ進み、それ以外の場合はステップS2924へ進む。ここでの先頭とは、印刷される媒体において、先に画像が形成される辺をいう。
ステップS2924では、印刷指示モジュール2735は、非縁なし印刷の設定がされた辺が先頭になるように印刷データを回転させる。縁なし印刷が先頭となる場合は、画像の汚れ(例えば、媒体の縁をはみ出たトナーによって生じる汚れ)が媒体全体に広がってしまう可能性があるので、縁あり印刷である辺が先になるように回転を行っている。
ステップS2928では、印刷指示モジュール2735は、画像形成装置1000に印刷指示を行う。例えば、印刷指示テーブル3400を生成して、印刷ジョブとして画像形成装置1000に渡す。図34は、印刷指示テーブル3400のデータ構造例を示す説明図である。印刷指示テーブル3400は、印刷指示欄3410、印刷データ欄3420、用紙サイズ欄3430、印刷の向き欄3440、部数欄3450、縁なし印刷欄3460等を有しており、縁なし印刷欄3460は、上辺欄3462、右辺欄3464、下辺欄3466、左辺欄3468を有している。
印刷指示欄3410は、印刷指示を記憶している。印刷データ欄3420は、印刷対象である印刷データを記憶している。用紙サイズ欄3430は、印刷する用紙のサイズを記憶している。印刷の向き欄3440は、印刷の向きを記憶している。部数欄3450は、印刷する部数を記憶している。縁なし印刷欄3460は、縁なし印刷であるか否かの情報を記憶している。上辺欄3462は、上辺が縁なし印刷であるか否かの情報を記憶している。右辺欄3464は、右辺が縁なし印刷であるか否かの情報を記憶している。下辺欄3466は、下辺が縁なし印刷であるか否かの情報を記憶している。左辺欄3468は、左辺が縁なし印刷であるか否かの情報を記憶している。もちろんのことながら、辺毎でなく、用紙全体に対しての縁なし印刷であるか否かの情報(1辺でも縁なし印刷の設定がある場合は、縁なし印刷であるとの情報)を記憶するようにしてもよい。
PCやスマートフォン等であるユーザー端末2890の画面3500で表示している画面の一部を切り取って印刷を指示する場合、縁部まで画像があることが多い。図35の例では、印刷指示領域3510が指定された場合、その印刷指示領域3510の縁にはそれぞれ画像があり、縁なし印刷に設定すべきである。つまり、縁なし印刷設定を優先的に設定して、印刷設定画面を出すことで、印刷指示を出すまでの操作を減らすことができる。もちろんのことながら、印刷指示領域3510の指定がなく、画面3500に表示されている画像全体を印刷対象としてもよい。
特に、印刷データがスクリーンショットによって生成された場合、このようなケース(縁部まで画像があること)が多いので、縁なし印刷設定をデフォルトにしてもよい。具体的には、図29、図30の例に示したフローチャートにおけるステップS2906からステップS2914までの処理の代わりに、印刷データがスクリーンショットによって生成されたか否かを判断し、スクリーンショットによって生成された場合は、縁なし印刷の設定を選択し、スクリーンショットによって生成されていない場合は、非縁なし印刷の設定を選択するようにしてもよい。
図36の例では、画面3500に表示された画像3630に対して、印刷指示領域3610が指定された場合、その印刷指示領域3610の3辺(上辺、右辺、左辺)にはそれぞれ画像があるが、下辺には空白領域3620があり、下辺(後端)のみ縁あり印刷で、それ以外を縁なし印刷の設定として、印刷指示を出すようにする。
図37の例に示す印刷データ3700は、図36の例に示した印刷指示領域3610内の画像3630を180度回転させたものである。したがって、印刷データ3700の上部に空白領域3620がある。これによって、上端では縁あり印刷となるため、上端の縁からはみ出したトナーは少なくとも縁なし印刷よりは少なくなり、汚れの発生を防ぐことができる。
画像形成装置1000は、図39の例に示すように、画像形成処理モジュール1010、縁なし制御モジュール1020を有している。そして、画像形成装置1000は、縁なし印刷用の定着装置又は転写装置を取り替え可能である。なお、縁なし印刷用の定着装置だけが取り替え可能であってもよいし、縁なし印刷用の転写装置だけが取り替え可能であってもよいし、縁なし印刷用の定着装置と縁なし印刷用の転写装置の両方が取り替え可能であってもよい。縁なし印刷用の定着装置を取り替える(セット、装着)とは、縁なし印刷用ではない定着装置(一般の定着装置であって、縁あり印刷用の定着装置)を縁なし印刷用の定着装置に交換すること、その逆が該当する。そして、縁なし印刷用の転写装置を取り替えるとは、縁なし印刷用ではない転写装置(一般の転写装置であって、縁あり印刷用の転写装置)を縁なし印刷用の転写装置に交換すること、その逆が該当する。
画像形成装置1000は、縁なし印刷が可能である。画像形成装置1000に、縁なし印刷用の定着装置と転写装置が取り付けられている場合は、縁なし印刷を高画質で行うことができる。画像形成装置1000に、縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置のいずれか1つ以上が取り付けられていない場合であっても、縁なし印刷そのものは可能である。ただし、両者が取り付けられている場合に比較して、画質が低下し、又は、画像形成装置1000の故障等の原因となり得る。また、画像形成装置1000に、縁なし印刷用の定着装置、縁なし印刷用の転写装置が取り付けられているか否かについては、外部からはわかりにくい。なお、縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置が一般の定着装置又は転写装置と異なる点の一例としては、クリーニング機構にある。
画像形成装置1000は、縁なし印刷機能を利用するとの指定があった場合は、定着装置又は転写装置が縁なし印刷用であるか否かの判断をし、縁なし印刷用でない場合は、警告を行う。もちろんのことながら、ユーザーの操作によっては、警告があったにもかかわらず、縁なし印刷が行われる場合がある。
制御モジュール12は、画像形成処理モジュール1010の制御を行って、画像形成処理を行わせる。
なお、画像形成処理モジュール1010、制御モジュール12の詳細な処理(特に、縁なし印刷処理)については、図41〜43の例を用いて後述する。
縁なし印刷制御モジュール1025は、画像形成処理モジュール1010、警告モジュール1040、縁なし画像形成処理モジュール1045、印刷制限処理モジュール1050、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール1055と接続されている。縁なし印刷制御モジュール1025は、画像形成処理モジュール1010からの指示にしたがって、縁なし制御モジュール1020内のモジュールの制御を行う。
縁なし印刷用定着装置検知モジュール1030は、画像形成処理モジュール1010、警告モジュール1040と接続されている。縁なし印刷用定着装置検知モジュール1030は、画像形成処理モジュール1010内に縁なし印刷用定着装置があるか否かを検知する。また、縁なし印刷用定着装置として、定着装置に取り付けられているクリーナーユニットを検知するようにしてもよい。
縁なし印刷用転写装置検知モジュール1035は、画像形成処理モジュール1010、警告モジュール1040と接続されている。縁なし印刷用転写装置検知モジュール1035は、画像形成処理モジュール1010内に縁なし印刷用転写装置があるか否かを検知する。また、縁なし印刷用転写装置として、転写装置に取り付けられているクリーナーユニットを検知するようにしてもよい。
縁なし印刷用定着装置検知モジュール1030、縁なし印刷用転写装置検知モジュール1035は、例えば、縁なし印刷用定着装置、縁なし印刷用転写装置がセットされていることを示す情報(フラグ、属性情報)が予め定められた記憶領域に記憶されているか否かによって判断してもよい。この記憶領域は、定着装置、転写装置が有している記憶部内であってもよいし、画像形成装置1000内の記憶部内であってもよい。また、センサーによって縁なし印刷用定着装置、縁なし印刷用転写装置がセットされているか否かを検出するようにしてもよい。センサーとして、例えば、光学的センサー、磁気的センサー、機械的スイッチ等があり、縁なし印刷用定着装置、縁なし印刷用転写装置がセットされている場合はON(又はOFF)となり、これを受け取って判断すればよい。特に、前述の記憶領域を有していない場合は、センサーによって検出するようにしてもよい。
なお、警告には、液晶ディスプレイ等の表示装置への警告内容の表示の他に、3D(Dimensions)映像としての出力を含めてもよく、さらに、スピーカー等の音声出力装置への警告音(警告音声を含む)の出力、振動等、これらの組み合わせを用いてもよい。
「異なる画像形成処理」として、縁である周辺部の画像の濃度を下げることとしてもよい。周辺部とは、用紙の4辺部分(縁から予め定められた幅の部分)であり、一般の印刷(縁あり印刷)では印刷が行われない部分である。この周辺部に印刷される画像の濃度を下げることによって、クリーニングが必要となるトナー量を少なくするものである。例えば、濃度を本来の80%等にする。また、周辺部の濃度を一様に下げるのではなく、縁に向かって濃度を下げる量を多くしてもよい。さらに4辺部分全ての濃度を下げるのではなく、用紙の搬送方向先端部の縁部だけや、用紙のサイド縁部といった4辺部分を選択的に濃度を下げるようにしてもよい。また、4辺部分の画像が、予め定められた濃度未満又は以下である場合は、濃度を下げる処理を行わないようにしてもよい。
また、縁なし印刷が同じサイズで連続して行われる場合は、増加したクリーニング処理を行わないように制御してもよい。ただし、最後の印刷後に、増加したクリーニング処理を行う。また、次の縁なし印刷が前の縁なし印刷の用紙サイズよりも小さいサイズで行われる場合は、増加したクリーニング処理を行わないように制御してもよい。ただし、最後の印刷後に、増加したクリーニング処理を行う。逆に、次の縁なし印刷が前の縁なし印刷の用紙サイズよりも大きいサイズで行われる場合は、増加したクリーニング処理を行うように制御してもよい。
縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール1060は、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール1055、通信モジュール1065と接続されている。縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール1060は、縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール1055による確認結果に応じて、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアが導入されていない場合、通信回線を介してそのソフトウェアを導入する。具体的には、画像形成装置1000の機種を検索キー(場合によっては、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置の装置ID等も検索キーに含めて)として、ソフトウェア格納サーバー4010からソフトウェアを検索すればよい。
通信モジュール1065は、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール1060と接続されている。通信モジュール1065は、ソフトウェア格納サーバー4010との通信を行う。具体的には、縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール1060の指示にしたがって、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアの要求の送信と、そのソフトウェアの受信を行う。
画像形成装置1000A、画像形成装置1000B、ソフトウェア格納サーバー4010、ユーザー端末2890は、通信回線4090を介してそれぞれ接続されている。通信回線4090は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。ユーザー端末2890は、通信機能を有するパーソナルコンピュータ(ノートPC)、携帯端末等であって、ユーザーの操作に応じて、画像形成装置1000に印刷指示を行う。また、ソフトウェア格納サーバー4010による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
画像形成装置1000は、ユーザー端末2890からの印刷指示を受け取って、縁なし印刷の指定が含まれている場合は、画像形成装置1000内に縁なし印刷用の定着装置又は転写装置がセットされているか否かで処理を異ならせる。また、画像形成装置1000は、縁なし印刷を利用可能なソフトウェアを、ソフトウェア格納サーバー4010からダウンロードする。
静電電位の差による潜像に粉状のトナーを転移してトナー像を形成する画像形成装置では、潜像が形成される潜像保持部材の無端状となった周面上にトナーを付着させてトナー像が形成される。そして、形成されたトナー像が、該潜像保持部材から直接に記録媒体に転写されるか、又は潜像保持部材から一旦中間転写体に一次転写され、さらに記録媒体に二次転写される。記録媒体にトナー像を転写するための転写部材として、潜像保持部材又は中間転写体の周面と接触するように設けられ、無端状の周面が周回移動するものとなった転写ロール又は複数のロール状部材に張架された転写ベルト等が一般に用いられる。このような転写部材は、潜像保持部材又は中間転写体との対向位置である転写領域に送り込まれた記録媒体を挟み込み、記録媒体の背面に接触して記録媒体を通過させるものとなっている。そして、転写バイアス電圧の印加によって転写部材と潜像保持部材又は中間転写体との間に電界を形成し、この電界内でトナー像を記録媒体に転移させる。
また、潜像保持部材には、トナー像を形成する領域外にもいわゆるかぶりトナーがわずかに付着する。そして、トナー像を潜像保持部材から直接に記録媒体に転写する装置では、転写位置で記録媒体と対向しない領域から上記かぶりトナーが転写部材の周面上に転移する。また、潜像保持部材から一旦中間転写体にトナー像を一次転写し、中間転写体から記録媒体に二次転写する装置では、一次転写位置でかぶりトナーが中間転写体に転写され、二次転写位置では記録媒体と対向しない領域からかぶりトナーが転写部材の周面上に転移する。
上記潜像保持部材又は中間転写体と転写部材とが対向する転写領域で、転写部材の周面に転移するトナーの量は、通常印刷が実行される場合と縁なし印刷が実行される場合とで大きく変動する。また、温度や湿度等によって変動することも考えられる。このように変動する転移トナー量に対して、転写部材の周面からトナーを充分に除去することができなければ、記録媒体の背面に汚れを生じることになる。
画像形成装置1000は、例えば、4色のトナーを用いてカラー画像を形成する画像形成装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kと、これらと対向する中間転写ベルト20とを備えている。中間転写ベルト20は、像保持体として機能するものであり、上記画像形成ユニット10のそれぞれと対向するように張架され、周面が周回駆動されるものである。この中間転写ベルト20の周回移動方向における画像形成ユニット10が対向する位置の下流側には、二次転写を行うための二次転写部材24が中間転写ベルト20と対向するように配置されている。この二次転写部材24は、転写部材として機能するものであり、二次転写部材24が中間転写ベルト20と対向する二次転写位置30にはシート収容部8から搬送路9を経て、シート状の記録媒体Pが送り込まれ、中間転写ベルト20上のトナー像が記録媒体に転写される。記録媒体の搬送経路における二次転写位置30の下流側には、トナー像が転写された記録媒体の搬送装置25及びトナー像を加熱及び加圧して記録媒体上に定着する定着装置7が設けられている。さらに下流側にはトナー像が定着された記録媒体を重ねて保持する排紙保持部(図示しない)が設けられている。
第3の実施の形態では、上記のようにコロナ放電によって帯電させる装置を用いたが、固体放電器やロール形状又はブレード形状などの接触あるいは非接触帯電装置を用いることもできる。
第3の実施の形態では、感光体ドラム1は帯電装置2によって負極性に帯電され、露光によって帯電電位が減衰した部分に負極性に帯電したトナーを転移するものとなっている。
上記二次転写ロール26と対向ロール23との間には、図42に示すように、転写バイアス用の電源装置11から二次転写用のバイアス電圧が印加され、二次転写位置30に転写用の電界が形成される。
なお、図42中に示す符号36、37は、第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32のブラシ毛に接触して、二次転写ベルト28の周面から吸着したトナーを払い落とすための払い落とし部材を示すものである。
第3の実施の形態では、第1のバイアス電圧値V1及び第2のバイアス電圧値V2は予め設定された一定値となっているが、実行される印刷モードに加えて温度又は湿度等の環境条件及びその他の条件等に基づいてバイアス電圧値を制御するものであってもよい。ただし、環境条件等が同じであるときには縁なし印刷モードM2時の第2のバイアス電圧値V2は、通常印刷モードM1時の第1のバイアス電圧値V1よりも電位差が大きくなるように制御される。
4つの感光体ドラム1上にそれぞれ静電潜像が形成され、現像装置4からトナーが転移されてトナー像が形成される。これらのトナー像は一次転写ロール5との対向位置で中間転写ベルト20上に転写され、中間転写ベルト20上で重ね合わされてカラーのトナー像が形成される。このトナー像は中間転写ベルト20の周回移動によって二次転写位置30に搬送され、中間転写ベルト20から記録媒体Pに転写される。
このような画像形成動作が通常印刷モードM1で実行される場合は、トナー像は記録媒体の寸法より小さい領域に形成され、二次転写位置30において記録媒体の外周部に余白を残すように転写される。中間転写ベルト20上のトナー像が保持される範囲外の部分、例えば画像が保持される領域と次の画像が保持される領域と間の非画像領域には、わずかのいわゆるかぶりトナーが付着していることが多く、二次転写位置30で記録媒体と対向しない領域に付着しているトナーは、二次転写位置30で二次転写ベルト28上に転移する。二次転写ベルト28は周回移動して、第1のバイアス電圧値V1が印加された第1のクリーニング部材31との対向位置及び第2のクリーニング部材32との対向位置を通過し、一部はこれらのクリーニング部材31、32によって除去される。また、一部はクリーニング部材31、32によって除去されず、二次転写ベルト28上に残留するが、非画像領域に付着しているトナー量は少なく、直ちに記録媒体の背面に汚れが生じることはない。
図43は、縁なし印刷において、記録媒体からはみ出して形成されたトナー像により記録媒体の背面に汚れが生じる状態を説明する図である。
図43(a)に示すように、縁なし印刷モードM2が実行されると、記録媒体Pを挟み込んでトナー像を転写する二次転写位置30では、中間転写ベルト20上に保持されたトナー像T1が記録媒体Pの寸法より大きく、先端側で記録媒体Pの先端縁より前方側にはみ出す。この部分が二次転写位置30を通過するときに、図43(b)に示すように、二次転写ベルト28上に転写される。そして、二次転写ベルト28の周回駆動にともなって第1のクリーニング部材31及び第2のクリーニング部材32との対向位置を通過するが、これらのクリーニング部材31、32により除去しきれないトナーが残留した場合、この残留したトナーT2は再度二次転写位置30に到達する。二次転写ベルト28の周長が記録媒体Pの搬送方向の長さよりも短く形成されていると、図43(c)に示すように、残留したトナーT2が二次転写位置30に達したときにはまだ記録媒体Pの搬送方向における後方部が二次転写位置30にあり、記録媒体Pの背面に残留トナーT2が付着してしまう。
ステップS4402では、縁なし印刷制御モジュール1025は、縁なし印刷の指定があるか否かを判断し、縁なし印刷指定の場合はステップS4404へ進み、それ以外の場合はステップS4414へ進む。
ステップS4404では、縁なし印刷用定着装置検知モジュール1030は、縁なし印刷用定着装置が取り付けられていることを検知する。
ステップS4406では、縁なし印刷用転写装置検知モジュール1035は、縁なし印刷用転写装置が取り付けられていることを検知する。
ステップS4410では、警告モジュール1040は、警告処理を行う。
ステップS4412では、縁なし印刷制限処理を行う。ステップS4412の詳細な処理については、図46の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS4414では、画像形成処理モジュール1010は、通常処理を行う。例えば、縁あり印刷処理を行う。
ステップS4416では、画像形成処理モジュール1010は、前述した縁なし印刷通常処理を行う。
図45(a)の例では、画面4500に「現在、取り付けられている転写装置は、縁なし印刷用のものではありません。取り替えてください。」と表示し、はいボタン4510、いいえボタン4520を選択可能に表示する。そして、ユーザーによって、はいボタン4510が選択された場合は、処理A4572を行い、いいえボタン4520が選択された場合は、図45(b)の例に示す表示を行う。
処理A4572として、「取り替えて問題がなければ、エラー表示されない。あるいは、利用可になった旨を表示して、縁なし印刷の機能を利用可にする。」の処理を行う。図44の例で示したフローチャートで示すと、ステップS4408で「Y」となる判断の後、ステップS4416の処理を行う。
処理B4574として、「縁なし印刷の機能を限定的に解除する。限定的として、例えば、今回のジョブ、又は、そのユーザーのみに縁なし印刷を許可することがある。そして、今回のジョブ又はそのユーザーの操作による印刷処理が終われば、また、利用不可の状態にする。」の処理を行う。図44の例で示したフローチャートで示すと、ステップS4412の処理を行う。
処理C4576として、「ホーム画面に戻る。又は、再度、警告画面を表示する。」の処理を行う。
なお、縁なし印刷用の定着装置、縁なし印刷用の転写装置のいずれか一方がセットされている場合(他方はセットされていない場合)は、限定的に解除(縁なし印刷を許可)し、両方がセットされていない場合は、縁なし印刷を禁止するようにしてもよい。
ステップS4602では、縁なし印刷の枚数の累計を算出する。前述したように、ユーザー毎、用紙サイズ毎等に枚数の累計を算出してもよい。例えば、縁なし印刷ログテーブル4700を用いて、算出してもよい。図47は、縁なし印刷ログテーブル4700のデータ構造例を示す説明図である。縁なし印刷ログテーブル4700は、日時欄4710、縁なし印刷枚数欄4720、用紙サイズ欄4730、白黒/カラー欄4740、ユーザー欄4750を有しており、縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置がセットされていない状態での縁なし印刷の履歴(ログ)を記憶している。縁なし印刷枚数欄4720は、上辺欄4722、右辺欄4724、下辺欄4726、左辺欄4728を有している。日時欄4710は、縁なし印刷を行った日時を記憶している。縁なし印刷枚数欄4720は、その縁なし印刷の枚数を記憶している。上辺欄4722は、上辺の縁なし印刷の枚数を記憶している。右辺欄4724は、右辺の縁なし印刷の枚数を記憶している。下辺欄4726は、下辺の縁なし印刷の枚数を記憶している。左辺欄4728は、左辺の縁なし印刷の枚数を記憶している。もちろんのことながら、辺毎でなく、用紙全体に対しての縁なし印刷の枚数(1辺でも縁なし印刷を行った場合は、縁なし印刷であるとして計数した枚数)を記憶するようにしてもよい。用紙サイズ欄4730は、その縁なし印刷での用紙サイズを記憶している。白黒/カラー欄4740は、その縁なし印刷は白黒印刷であるか、カラー印刷であるかを示す情報を記憶している。ユーザー欄4750は、その縁なし印刷を行ったユーザー(ユーザーID)を記憶している。
ステップS4606では、縁なし印刷の許可枚数を超えているか否かを判断し、超えている場合はステップS4608へ進み、それ以外の場合はステップS4610へ進む。その画像形成装置1000で、予め設定されている枚数(縁なし印刷用の定着装置又は縁なし印刷用の転写装置がセットされていない状態での縁なし印刷できる枚数)を閾値とする。なお、この処理は、辺毎に判断してもよい。
ステップS4610では、ユーザー毎の縁なし印刷の許可枚数を超えているか否かを判断し、超えている場合はステップS4608へ進み、それ以外の場合はステップS4612へ進む。例えば、ユーザー別許可枚数テーブル4800を用いて、許可枚数を決定してもよい。図48は、ユーザー別許可枚数テーブル4800のデータ構造例を示す説明図である。ユーザー別許可枚数テーブル4800は、ユーザー欄4810、縁なし印刷許可枚数欄4820を有している。ユーザー欄4810は、ユーザーを記憶している。縁なし印刷許可枚数欄4820は、そのユーザーにおける縁なし印刷の許可枚数を記憶している。この例は、ユーザー毎に許可枚数を設定しているが、用紙サイズ毎等に応じて許可枚数を設定してもよい。
なお、辺毎に縁なし印刷の指定ができる場合は、縁なし印刷許可枚数欄4820は、縁なし印刷可能な辺数としてもよい。さらに、上辺、右辺、下辺、左辺毎に縁なし印刷の可能な辺数としてもよい。そして、ステップS4610の処理は、辺毎に判断してもよい。
ステップS4612では、縁なし印刷用画像形成処理を行う。ステップS4612の詳細な処理については、図49の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS4902では、縁なし印刷用画像の画像生成処理を行う。ステップS4902の詳細な処理については、図50の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS4904では、縁なし印刷用印刷処理を行う。ステップS4904の詳細な処理については、図51の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS5002では、周辺部分の特定処理を行う。例えば、予め定められた領域(縁から予め定められた幅の部分)を特定する。
ステップS5004では、濃度変更処理を行う。例えば、周辺部の濃度を一様に下げるのではなく、縁に向かって濃度を下げる量を多くしてもよい。
ステップS5102では、転写装置が取り付けられていないか否かを判断し、取り付けられていない場合はステップS5104へ進み、それ以外の場合はステップS5106へ進む。
ステップS5104では、転写装置のクリーニング回数を設定する。
ステップS5106では、定着装置が取り付けられていないか否かを判断し、取り付けられていない場合はステップS5108へ進み、それ以外の場合はステップS5110へ進む。
ステップS5108では、定着装置のクリーニング回数を設定する。
ステップS5110では、縁なし印刷の処理を行う。
また、複数の感光体ドラムを用いる例を示したが、1本の感光体ドラム上で画像を形成するようにしてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
(a)トナー像を保持する像保持体と、
周回移動する無端状の周面が前記像保持体と対向するように配置され、前記像保持体との間を通過する記録媒体に前記トナー像を転写する電界が、前記像保持体との間に形成される転写部材と、
前記転写部材の周面に接触するように配置され、該転写部材の表面に付着したトナーを除去するクリーニング部材と、
前記クリーニング部材と前記転写部材との間にクリーニング用のバイアス電圧を印加するクリーニングバイアス印加手段と、
前記トナー像が、記録媒体の全面に転写される縁なし印刷モードと、記録媒体の外周部に余白を残して転写される通常印刷モードと、を含む複数の印刷モードからいずれかを選択して切り換える印刷モード切り換え手段と、
前記クリーニングバイアス印加手段により印加される前記クリーニング用のバイアス電圧を、前記通常印刷モード時には第1のバイアス電圧値とし、前記縁なし印刷モード時には、前記クリーニング部材と前記転写部材との間の電位差を前記第1のバイアス電圧値の印加時より大きくする第2のバイアス電圧値とするように制御するバイアス電圧制御手段と、を有し、
前記縁なし印刷モードによる画像の形成が連続して実行されるときには、予め定められた条件となるまで複数枚の縁なし画像を形成した後、前記クリーニング部材と前記転写部材との間に印加されている前記第2のバイアス電圧値を前記第1のバイアス電圧値に切り換え、該第1のバイアス電圧値が印加された状態で前記転写部材の周面を周回駆動するように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
(a)項の画像形成装置では、本構成を備えていない装置と比較して、縁なし印刷モードで画像形成を連続して行う場合も、トナー像が転写された記録媒体の背面がトナーで汚れることを抑制することができる。
[A1]縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段
を有する画像形成装置。
[A1]に記載の画像形成装置。
[A2]に記載の画像形成装置。
を有する画像形成装置。
[A4]に記載の画像形成装置。
[A4]に記載の画像形成装置。
をさらに有することを特徴とする[A1]から[A6]のいずれか一項に記載の画像形成装置。
をさらに有する[A7]に記載の画像形成装置。
縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段
として機能させる情報処理プログラム。
縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う画像形成処理手段
として機能させる情報処理プログラム。
[A1]の画像形成装置によれば、縁なし印刷に適した転写装置、定着装置が取り付けられていない場合は、ユーザーに知らせることができる。
[B1]縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段
を有し、
前記警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用回数又はユーザーの利用制限を行う
画像形成装置。
を有する画像形成装置。
[B2]に記載の画像形成装置。
[B2]に記載の画像形成装置。
をさらに有することを特徴とする[B1]から[B4]のいずれか一項に記載の画像形成装置。
をさらに有する[B5]に記載の画像形成装置。
縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り替え可能であって、縁なし印刷機能を利用する場合、前記定着装置又は転写装置が縁なし印刷用でないときには、警告を行う警告手段
として機能させ、
前記警告が行われた場合、縁なし印刷機能の利用回数又はユーザーの利用制限を行う
情報処理プログラム。
縁なし印刷用の定着装置又は転写装置が取り付けられておらず、縁なし印刷機能の指定を受け付けた場合、縁なし印刷用の定着装置及び転写装置が取り付けられている場合とは異なる画像形成処理を行う画像形成処理手段
として機能させる情報処理プログラム。
[B1]の画像形成装置によれば、縁なし印刷に適した転写装置、定着装置が取り付けられていない場合は、ユーザーに知らせることができる。そして、利用回数又はユーザーにしたがって、縁なし印刷の利用を制限できる。
[C1]印刷データに基づいて、縁なし印刷用の設定と非縁なし印刷用の設定のいずれかを選択する選択手段
を有する画像形成指示装置。
[C1]に記載の画像形成指示装置。
[C2]に記載の画像形成指示装置。
[C2]に記載の画像形成指示装置。
[C1]に記載の画像形成指示装置。
をさらに有する[C5]に記載の画像形成指示装置。
[C6]に記載の画像形成指示装置。
[C1]に記載の画像形成指示装置。
[C8]に記載の画像形成指示装置。
をさらに有する[C1]に記載の画像形成指示装置。
[C10]に記載の画像形成指示装置。
印刷データに基づいて、縁なし印刷用の設定と非縁なし印刷用の設定のいずれかを選択する選択手段
として機能させるための画像形成指示プログラム。
[C1]の画像形成指示装置によれば、縁なし印刷ができる画像形成装置に対して印刷指示を行う場合において、縁なし印刷用の設定に関する操作の煩雑さを減少させることができる。
[D1]
画像を表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示されている画像から印刷対象となる領域を決定する決定手段と、
前記領域内を対象とした印刷の指示操作が行われた場合に、印刷可能な印刷装置に印刷指示を送信する送信手段
を有する情報処理装置。
前記送信手段は、前記指示操作が行われた場合は、操作者による印刷装置の選択操作なしに、印刷可能な印刷装置に前記印刷指示を送信する、
[D1]に記載の情報処理装置。
前記送信手段は、前記印刷指示が送信された後に、前記決定手段によって連続して領域が決定された場合は、操作者による印刷の指示操作なしに、印刷可能な印刷装置に印刷指示を送信する、
[D2]に記載の情報処理装置。
前記送信手段は、前記印刷における印刷装置の設定が既に行われている場合は、該設定が可能な印刷装置に前記印刷指示を送信する、
[D1]に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、印刷可能な印刷装置が複数ある場合は、該印刷装置を選択可能に表示する、
をさらに有する[D1]に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、地図上に前記印刷装置を選択可能に表示する、
[D5]に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、操作者による印刷装置の選択にしたがって、該印刷装置の機能又は稼働情報を表示する、
[D6]に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、予め定められた規則にしたがって、前記印刷装置を順位付けして表示する、
[D5]に記載の情報処理装置。
前記規則として、
(1)本情報処理装置の向きにある印刷装置の優先度を高くする、
(2)本情報処理装置と接続状況が良好である印刷装置の優先度を高くする、
(3)本情報処理装置との距離が短い印刷装置の優先度を高くする、
(4)前記印刷対象の印刷終了が早い印刷装置の優先度を高くする、
のいずれか1つ以上を用いる、
[D8]に記載の情報処理装置。
前記表示手段は、本情報処理装置と印刷装置とを中継する中継機器に記憶されている規則を用いる、
[D8]又は[D9]に記載の情報処理装置。
印刷可能な印刷装置がない場合は、警告を行う警告手段
をさらに有する[D1]に記載の情報処理装置。
コンピュータを、
画像を表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示されている画像から印刷対象となる領域を決定する決定手段と、
前記領域内を対象とした印刷の指示操作が行われた場合に、印刷可能な印刷装置に印刷指示を送信する送信手段
として機能させるための情報処理プログラム。
[D1]の情報処理装置によれば、情報処理装置内のファイル等を印刷する場合の操作に比べて、情報処理装置の表示装置に表示されている画像の印刷に必要なユーザーの操作を容易にすることができる。
120…定着モジュール
130…搬送・清掃モジュール
140…排紙保持モジュール
300…画像形成装置
810…圧力用ローラー
900…情報処理装置
905…表示モジュール
910…操作受付モジュール
915…領域決定モジュール
920…印刷指示モジュール
925…画像形成装置決定モジュール
930…通信モジュール
1000…画像形成装置
1010…画像形成処理モジュール
1020…縁なし制御モジュール
1025…縁なし印刷制御モジュール
1030…縁なし印刷用定着装置検知モジュール
1035…縁なし印刷用転写装置検知モジュール
1040…警告モジュール
1045…縁なし画像形成処理モジュール
1050…印刷制限処理モジュール
1055…縁なし印刷用ソフトウェア確認モジュール
1060…縁なし印刷用ソフトウェア導入モジュール
1065…通信モジュール
1090…ユーザー端末
2700…画像形成指示装置
2705…印刷データ受付モジュール
2710…印刷属性設定モジュール
2715…外縁検査モジュール
2720…画像生成過程検知モジュール
2725…選択モジュール
2730…提示モジュール
2735…印刷指示モジュール
4010…ソフトウェア格納サーバー
4090…通信回線
Claims (3)
- 縁なし印刷の定着を行う定着手段と、
回転部材で媒体の側面を定着後に清掃する清掃手段と、
前記清掃手段の近辺に、前記回転部材による削りカスを回収する回収手段
を有し、
前記回収手段は、前記回転部材の下部に、前記削りカスを吸引する開口部を有し、
前記吸引は、磁力、又は、磁力及び空気によって行う、
画像形成装置。 - 前記回収手段は、前記回転部材の下に前記削りカスを受ける容器を有する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 定着手段と清掃手段と回収手段を有する画像形成装置を、
前記定着手段に、縁なし印刷の定着を行わせ、
前記清掃手段に、回転部材で媒体の側面を定着後に清掃させ、
前記回収手段に、前記清掃手段の近辺に、前記回転部材による削りカスを回収する
ように制御し、
前記回収手段は、前記回転部材の下部に、前記削りカスを吸引する開口部を有し、
前記吸引は、磁力、又は、磁力及び空気によって行う、
画像形成プログラム。
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