JP6985927B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するものである。
室外と室内との間を仕切る建具や浴室と脱衣室との間を仕切る建具には、室外(浴室)の水が室内(脱衣室)に浸入することがないように種々の防水対策が施されている。例えば、浴室側に開くドアを備えた建具には、タイト材を保持したアタッチメントを下框の下面に取り付けるようにしたものがある。この建具によれば、開口枠に対してドアを閉じた場合にアタッチメントのタイト材が下枠に当接するため、浴室の水がドアに掛かったとしても、下框と下枠との隙間から脱衣室側に水が浸入する事態を防止することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3242583号公報
しかしながら、上記のように下框にアタッチメントを取り付けた場合には、毛管現象によって下框とアタッチメントとの隙間に水が吸い上げられ、量的には少ないものの、やがて脱衣室側に滲み出るおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、より確実に水の浸入を防止することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、開口枠に対して開閉可能に配設した障子を備え、前記障子の下框にはタイト材を保持したアタッチメントが装着された建具であって、前記障子は、前記開口枠に対して閉じた場合に第1の空間と第2の空間とを仕切るものであり、前記アタッチメントは、少なくとも前記下框との間において前記第1の空間側に位置する部分に開放室を確保して設けられ、かつ前記第1の空間側に位置する縁部に上方に向けて突出した防水ヒレ部を有したものであり、前記アタッチメントには、前記開放室を外部に連通させる排水孔が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、下框とアタッチメントとの隙間に水が吸い上げられたとしてもアタッチメントに設けた排水孔を通じて排水されるため、水が浸入する事態を確実に防止することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記タイト材は、前記第1の空間側に位置する縁部及び前記第2の空間側に位置する縁部に設けられ、それぞれが前記開口枠の下枠に当接するものであり、前記下枠には、前記第1の空間側のタイト材と前記第2の空間側のタイト材とによって囲まれる部分に開口する受入口と、前記第2の空間に開口する外部排出口とを有した枠排水路が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、下枠に設けた枠排水路を通じて下框とアタッチメントとの間の隙間が第2の空間に連通されるため、第2の空間との圧力差に起因して水が浸入する事態を招来するおそれがなくなる。
この発明によれば、下框とアタッチメントとの間に作用する毛管現象が互いの間に確保した開放室によって途切れるため、吸い上げられた水が開放室に貯留されることになる。しかも、開放室の水は、防水ヒレ部によって第1の空間側に至るおそれがないため、水が浸入する事態をより確実に防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記アタッチメントは中央部分に突出部を有し、前記突出部を介して前記下框の下面に取り付けられており、前記下框との間には前記突出部の両側にそれぞれ開放室が構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、下框とアタッチメントとの間に作用する毛管現象が互いの間に確保した2つの開放室によって途切れるため、水が浸入する事態をより確実に防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記下框には、前記アタッチメントの上方に位置する部位に框排水孔が設けられ、前記下框の上部には、面材が配置される面材収容溝が設けられ、前記面材収容溝の底部には、前記下框の框排水孔に連通した溝排水孔が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、面材と下框との隙間に水が浸入したとしても、溝排水孔を通じて面材収容溝から排水された後、框排水孔及び排水孔を通じて排水されるため、水が浸入する事態をより確実に防止することが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記アタッチメントの排水孔を設けた位置と前記下框の框排水孔を設けた位置とが前記下框の長手方向において互いに重なる部分を有していることを特徴とする。
この発明によれば、下框の框排水孔から排出された水をアタッチメントに滞留させることなく排水孔から外部に排出することができ、水の浸入をより確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、下框とアタッチメントとの隙間に水が吸い上げられたとしてもアタッチメントに設けた排水孔を通じて排水されるため、水が浸入する事態を確実に防止することが可能となる。
本発明の実施の形態である建具を室内(第1の空間)側から見た正面図である。 図1に示した建具の縦断面図である。 図1に示した建具の横断面図である。 図1に示した建具において開口枠及び障子の隅部を室外(第2の空間)側の上方から見た要部拡大斜視図である。 図1に示した建具において開口枠及び障子の隅部を室内(第1の空間)側の上方から見た要部拡大斜視図である。 図1に示した建具の下框及び下枠部分を示す要部縦断面図である。 図1に示した建具の障子に適用される下框及びアタッチメントの分解斜視図である。 図1に示した建具の障子に適用される下框及びアタッチメントの分解縦断面図である。 図1に示した建具の障子に適用されるアタッチメントの要部平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠10と、開口枠10に対して開閉可能に配設されたドア(障子)20とを備え、開口枠10に対してドア20を閉じることにより室外(第2の空間)と室内(第1の空間)との間を仕切るものである。開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることによって構成したもので、建物の壁に設けた開口(図示せず)の周囲に沿って取り付けてある。ドア20は、矩形状を成すガラス板21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着することによって構成したものである。このドア20は、室外側から見た場合に右側に位置する縦框24と縦枠13との間にヒンジ1が設けてあり、ヒンジ1を中心として室外側に押し開くことが可能である。図2及び図3からも明らかなように、ドア20は、見込み方向に沿った寸法が開口枠10に対してほぼ1/2となるように構成してあり、閉じた場合に開口枠10の室外側に位置する領域に片寄って配置されることになる。
ここで、見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については、見込み面と称する場合がある。また、本実施の形態では、見付け方向という用語も用いる。見付け方向は、上枠11及び下枠12あるいは上框22や下框23等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠13や縦框24等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
図2に示すように、本実施の形態で例示する建具は、特にバリアフリーを考慮したもので、開口枠10の下枠12が凹凸の少ないほぼ平坦な上面を有するように構成してある。一方、この建具に適用するドア20は、バリアフリー以外の一般的な建具にも共用できるように構成したもので、下框23にタイト材が設けられていない。すなわち、一般的な建具では、下枠12の上面から突出する戸当たり部にタイト材が設けられていることが多いため、ドア20の下框23にタイト材が設けられていない。これに対してバリアフリーの建具においては、上述したように下枠12の上面をほぼ平坦に構成する必要があるため、下枠12の上面に戸当たり部やタイト材を設けることが難しい。そこで、本実施の形態の建具では、タイト材30を保持したアタッチメント40をドア20の下框23に装着することによって下框23と下枠12との間の水密を図るようにしている。
以下、アタッチメント40を含む下框23の構成及び下枠12の構成について詳述し、併せて本願発明の特徴部分について説明する。なお、各構成要素の説明においては便宜上、建物(図示せず)に取り付けた状態の姿勢でそれぞれの形状を特定することとする。
ドア20の下框23は、アルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形された押し出し形材であり、長手に沿った全長がほぼ一様の断面を有するように構成してある。本実施の形態では、図6〜図8に示すように、角筒状を成す框基部51の下部に一対の下方ヒレ部52を有した下框23を適用している。下方ヒレ部52は、框基部51の下面において室外側に位置する縁部及び室内側に位置する縁部からそれぞれ鉛直下方に沿って延在した薄板部分である。
また、框基部51の上部には、面材支持ヒレ部53及び押縁係合部54が設けてある。面材支持ヒレ部53は、框基部51の上面において室外側に位置する縁部から鉛直上方に向けて延在した薄板状部分である。押縁係合部54は、図2に示すように、框基部51の上面において室内側に位置する部分に押縁25を着脱可能に装着するためのものである。押縁係合部54に装着された押縁25は、面材支持ヒレ部53との間に面材収容溝55を構成するものである。面材収容溝55は、ガラス板21の下縁部を収容するためのもので、ガラス板21の板厚よりも大きな寸法を有するように構成してある。
図6〜図8に示すように、下框23の框基部51には、溝排水孔56、押縁排水孔57及び框排水孔58が設けてある。溝排水孔56は、框基部51の上壁51aにおいて面材収容溝55となる部分に設けた貫通孔である。押縁排水孔57は、框基部51の上壁51aにおいて押縁係合部54の間に設けた貫通孔である。図には明示していないが、溝排水孔56及び押縁排水孔57は、下框23の長手に沿って複数個ずつ形成してある。框排水孔58は、框基部51の下壁51bに設けた貫通孔である。本実施の形態では、図9中の2点鎖線で示すように、室外側に位置する部位及び室内側に位置する部位にそれぞれ下框23の長手に沿った長孔状の框排水孔58が複数個ずつ形成してある。
アタッチメント40は、下框23と同様、アルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長がほぼ一様の断面を有するように構成してある。図6〜図9に示すように、本実施の形態では、上壁部41、一対の側壁部42、一対の底壁部43を有したアタッチメント40を適用している。上壁部41は、下框23に設けた框排水孔58の相互間に配置することのできる幅を有した平板状部分である。一対の側壁部42は、上壁部41の両側縁部からそれぞれ鉛直下方に向けて延在した平板状部分であり、下框23の下方ヒレ部52とほぼ同じ寸法を有するように構成してある。一対の底壁部43は、一対の側壁部42の下縁から互いに離隔する方向に向けてほぼ水平に延在した平板状部分である。室外側の底壁部43は、上壁部41を框排水孔58の相互間に配置した場合に下方ヒレ部52からわずかに突出する寸法に構成してある。室内側の底壁部43は、上壁部41を框排水孔58の相互間に配置した場合にその延在端面が下方ヒレ部52の外表面とほぼ一致する寸法に構成してある。
アタッチメント40の底壁部43には、それぞれの上面に防水ヒレ部44,45が設けてあり、それぞれの下面にタイト材保持部46が設けてある。防水ヒレ部44,45は、底壁部43の上面から鉛直上方に向けて延在した平板状部分であり、上壁部41を框排水孔58の相互間に配置した場合にそれぞれの外表面が下方ヒレ部52の内表面に当接することができるように構成してある。図からも明らかなように、室内側に設けた防水ヒレ部45は、室外側に設けた防水ヒレ部44よりも大きな高さを有している。タイト材保持部46は、下方に開口した溝状部分であり、個々の内部においてアタッチメント40の全長にわたる部位にそれぞれ一連のタイト材30を保持している。タイト材30は、基部を介してタイト材保持部46に保持されたもので、個々の先端部が互いにほぼ平行となる状態で下方に向けて延在している。
図9に示すように、このアタッチメント40には、複数の排水孔47が設けてある。排水孔47は、押し出し成形されたアタッチメント40から上壁部41及び一対の側壁部42を切除することによって構成したもので、下框23に設けた個々の框排水孔58に対応して設けてある。より具体的には、下框23の長手方向において框排水孔58を設けた位置に合致するようにアタッチメント40の排水孔47が設けてある。
上記の構成を有するアタッチメント40は、上壁部41及び一対の側壁部42からなる直方体状部分が2つの底壁部43の相互間から上方に突出した形態となっている。このため、防水ヒレ部44,45をそれぞれ下方ヒレ部52に当接させた状態で、上壁部41を介して取付ネジSを框基部51の下壁51bに螺合すれば、下框23に取り付けることが可能である。
この状態においては、下框23の下部において室外側に位置する縁部及び室内側に位置する縁部からそれぞれタイト材30が下方に延在するように配置されることになる。また、下框23とアタッチメント40との間には、2つの開放室48が確保されることになる。すなわち、下框23とアタッチメント40とは、室外側及び室内側においてそれぞれ下方ヒレ部52と防水ヒレ部44,45とが接触し、かつ中央部分において框基部51の下壁51bと上壁部41とが接触した状態にある。一方、防水ヒレ部44,45と側壁部42との間においては、下框23とアタッチメント40とが互いに離隔し、框基部51の下壁51b、下方ヒレ部52、アタッチメント40の底壁部43及び側壁部42によってそれぞれ下框23の長手に沿って延在する開放室48が確保されている。それぞれの開放室48は、框排水孔58を介して框基部51の内部に連通し、かつ排水孔47を介して外部に連通している。
開口枠10の下枠12は、アルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長がほぼ一様の断面を有するように構成してある。本実施の形態では、図6に示すように、見込み壁部61、内方側壁部62、傾斜底壁部63及び外方側壁部64を有した下枠12を適用している。
見込み壁部61は、見込み方向に沿って延在した部分である。見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aは、室外に向けて漸次上方となるように傾斜した後、ほぼ水平となるように延在し、さらに鉛直下方に向けて屈曲している。見込み壁部61の室内側に位置する縁部61aには、鉛直下方に向けて見付け壁部65が延在している。内方側壁部62は、見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aの下面から下方に向けて延在した部分である。傾斜底壁部63は、内方側壁部62の下縁から室外に向けて漸次下方となるように傾斜した部分である。傾斜底壁部63の延在縁部は、鉛直下方に向けて屈曲した後、室内側に向けて屈曲し、さらに鉛直下方に向けて屈曲している。外方側壁部64は、内方側壁部62及び傾斜底壁部63との間に枠排水路66を構成するものである。本実施の形態では、傾斜底壁部63のほぼ中間となる部位から上方に向けて延在した後、室外に向けて漸次上方となるように傾斜し、さらに鉛直上方に向けて延在するように外方側壁部64が設けてある。
外方側壁部64において傾斜底壁部63から上方に向けて延在する部分には、複数箇所に外部排出口67が設けてある。外部排出口67は、枠排水路66の下端部を室外に連通させるものである。外方側壁部64の延在縁部64aは、室内側に向けて漸次上方となるように屈曲した後、ほぼ水平となるように屈曲している。外方側壁部64の延在縁部64aにおいて室内側に向けて屈曲した部分は、見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aよりもわずかに低くなるように設定してある。図2から明らかなように、見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aと、外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aとの間の相互間隔は、アタッチメント40に保持させたタイト材30の先端部相互間隔よりも小さく設定してある。開口枠10に対してドア20を閉じた場合には、アタッチメント40に保持させた一方のタイト材30の先端部が、見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aの見付け面に当接し、かつ他方のタイト材30の先端部が、外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aの上面に当接することになる。
図6に示すように、下枠12において見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aと外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aとの間には、カバー部材70が配設してある。カバー部材70は、アルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長がほぼ一様の断面を有するように構成してある。本実施の形態では、見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aと外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aとの間の隙間よりも小さい幅のカバー基部71を有したカバー部材70を適用している。カバー基部71は、中央部分から室内側及び室外側に向けてそれぞれ漸次下方となるように傾斜したものである。カバー基部71の両側縁部には、それぞれの下面に取付用ヒレ部72が設けられている。このカバー部材70は、複数の取付ブラケット73により、取付用ヒレ部72を介して見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aと外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aとの間に取り付けてある。カバー部材70の上面は、外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aの上面とほぼ同じ高さとなるように設定してある。カバー基部71の両側縁部と、見込み壁部61の室外側に位置する縁部61a及び外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aとの間には、互いにほぼ等しい寸法の受入口66aが確保してある。
上記のように構成した建具では、開口枠10に対してドア20を閉じた場合、上述したように、アタッチメント40に保持させたタイト材30の先端部が見込み壁部61の室外側に位置する縁部61aの見付け面及び外方側壁部64の室内側に位置する縁部64aの上面に当接することになる。従って、室外側から雨水等の水がドア20の下框23と下枠12との隙間を通じて室内側に浸入する事態を招来するおそれがない。
ここで、下框23に設けた下方ヒレ部52の端面とアタッチメント40の底壁部43との間に水が掛かった場合には、互いに接触した下方ヒレ部52と防水ヒレ部44との間の毛管現象によって室内側に水が吸い上げられることになる。しかしながら、この建具によれば、下框23とアタッチメント40の間に開放室48が確保してあるため、この開放室48において毛管現象が途切れることになり、吸い上げられた水が開放室48を超えて室内側に移動することがない。しかも、アタッチメント40には、開放室48に連通するように排水孔47が設けてある。従って、開放室48に貯留した水は、排水孔47を介してアタッチメント40の外部に排出されることになり、室内側に浸入するおそれがない。さらに、排水孔47を介してアタッチメント40の外部に排出された水は、枠排水路66の受入口66aを介して下枠12の内部を通過し、外部排出口67を介して室外に排出されるため、室内側に浸入するおそれはない。
さらに、この建具では、開口枠10に対してドア20を閉じた場合、下框23とアタッチメント40との間に確保した開放室48が、排水孔47及び枠排水路66を通じて外部に連通した状態となる。従って、室外の風雨が強い状況下にあっても、常に下框23とアタッチメント40との間の開放室48が室外と同じ圧力となるため、圧力差に起因して開放室48の内部に雨水等の水が浸入する事態を招来するおそれがない。
また、この建具では、下框23の面材支持ヒレ部53とガラス板21との隙間や押縁25と下框23との隙間に水が浸入した場合、浸入した水が溝排水孔56や押縁排水孔57を通じて框基部51の内部に導入され、その後、框排水孔58を通じてアタッチメント40の底壁部43に滴下することになる。従って、下框23の面材支持ヒレ部53とガラス板21との隙間や押縁25と下框23との隙間に浸入した水は、下方ヒレ部52と防水ヒレ部44との間の毛管現象によって吸い上げられた水と同様、排水孔47を通じて外部に排出され、室内側に浸入するおそれがない。しかも、この建具においては、排水孔47に対応して框排水孔58を設けるようにしているため、框基部51から滴下した水がアタッチメント40の底壁部43に滞留することはほとんど無く、直ちに排水孔47から外部に排出されることになる。仮に、框基部51から滴下した水がアタッチメント40の底壁部43に滞留したとしても、室外側においては底壁部43から大きく突出するように防水ヒレ部45が設けてある。このため、底壁部43に貯留した水が室内側の防水ヒレ部45と下方ヒレ部52との間に至るおそれはなく、毛管現象によって室内側に滲み出る事態を招来することもない。
なお、上述した実施の形態では、室外と室内との間を仕切る建具を例示しているが、本発明はこれに限定されず、例えば浴室と脱衣室との間を仕切る浴室用の建具にも適用することが可能である。また、障子は必ずしもドア20である必要はない。さらに、開口枠10に対して障子が室外(第2の空間)側に開くものを例示しているが、障子が開口枠10に対して開閉可能であれば本発明は必ずしもこれに限定されない。
また、上述した実施の形態では、下框23とアタッチメント40との間に2つの開放室48を設けるようにしているため、室内(第1の空間)側への水の浸入をより確実に防止することができるが、開放室48は少なくとも室内(第1の空間)側に位置する部分に唯一設ければ十分である。なお、下枠12に設けた枠排水路66を通じて開放室48を室外(第2の空間)に連通させるようにしているため、上述したように室外との圧力差に起因した水の浸入を招来するおそれがないが、本発明は必ずしもこれに限定されない。
さらに、上述した実施の形態では、下框23の長手方向において框排水孔58を設けた位置に合致するようにアタッチメント40の排水孔47を設けるようにしているため、上述したように、框排水孔58から排出された水を、アタッチメント40の底壁部43にほとんど滞留させることなく外部に排出することが可能である。しかしながら、アタッチメント40の排水孔47は、下框23の長手方向において必ずしも框排水孔58に合致している必要はなく、例えば少なくとも一部が重なるように設ければ良い。なお、排水孔47として上壁部41及び側壁部42を切除することによって構成したものを例示しているが、本発明はこれに限定されず、例えば底壁部43に貫通するように排水孔を設けるようにしてももちろん良い。
10 開口枠、12 下枠、20 ドア、23 下框、30 タイト材、40 アタッチメント、44,45 防水ヒレ部、47 排水孔、48 開放室、55 面材収容溝、56 溝排水孔、58 框排水孔、66 枠排水路、66a 受入口、67 外部排出口

Claims (5)

  1. 開口枠に対して開閉可能に配設した障子を備え、前記障子の下框にはタイト材を保持したアタッチメントが装着された建具であって、
    前記障子は、前記開口枠に対して閉じた場合に第1の空間と第2の空間とを仕切るものであり、
    前記アタッチメントは、少なくとも前記下框との間において前記第1の空間側に位置する部分に開放室を確保して設けられ、かつ前記第1の空間側に位置する縁部に上方に向けて突出した防水ヒレ部を有したものであり、
    前記アタッチメントには、前記開放室を外部に連通させる排水孔が設けられていることを特徴とする建具。
  2. 記タイト材は、前記第1の空間側に位置する縁部及び前記第2の空間側に位置する縁部に設けられ、それぞれが前記開口枠の下枠に当接するものであり、
    前記下枠には、前記第1の空間側のタイト材と前記第2の空間側のタイト材とによって囲まれる部分に開口する受入口と、前記第2の空間に開口する外部排出口とを有した枠排水路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記アタッチメントは中央部分に突出部を有し、前記突出部を介して前記下框の下面に取り付けられており、前記下框との間には前記突出部の両側にそれぞれ開放室が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記下框には、前記アタッチメントの上方に位置する部位に框排水孔が設けられ、
    前記下框の上部には、面材が配置される面材収容溝が設けられ、前記面材収容溝の底部には、前記下框の框排水孔に連通した溝排水孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  5. 前記アタッチメントの排水孔を設けた位置と前記下框の框排水孔を設けた位置とが前記下框の長手方向において互いに重なる部分を有していることを特徴とする請求項4に記載の建具。
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