JP6985586B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、乗物用シート1は、フロアFに設けられたフレーム2と、フレーム2に取り付けられたシートクッション3、シートバック4、及びヘッドレスト5を有する。シートクッション3は着座する乗員の臀部及び大腿部を下方から支持し、シートバック4はシートクッション3の後部上方に配置され、乗員の背部を後方から支持し、ヘッドレスト5はシートバック4の上方に配置され、乗員の頭部を支持する。シートクッション3、シートバック4、及びヘッドレスト5は、フレーム2に結合される支持板3A、4A、5Aと、支持板3A、4A、5Aに支持されたパッド部材3B、4B、5Bと、パッド部材3B、4B、5Bの表面に設けられた表皮材3C、4C、5Cとを有する。
図6に示されるように、第2実施形態では、第1実施形態に比べて、アクチュエータシート18には横ソフトアクチュエータ群16Wに加えて、縦ソフトアクチュエータ群16Lが設けられている。図6の拡大図に示されるように、横ソフトアクチュエータ群16Wと縦ソフトアクチュエータ群16Lとは互いに織り込まれている。このように、横ソフトアクチュエータ群16Wと縦ソフトアクチュエータ群16Lとが設けられることによって、横方向及び縦方向にシートクッション3の硬さを変更することができるため、横ソフトアクチュエータ群16W及び縦ソフトアクチュエータ群16Lのそれぞれに含まれるソフトアクチュエータ16の所定の交点の位置において、よりシートクッション3の硬さを変更することができる。したがって、支持面Xの大きな圧力が加わる部分(例えば、乗員の坐骨や尾?骨等が当接する部分等)のシートクッション3の硬さを変更することができる。このように、シートクッション3の硬さをより細かく部分的に設定することができるため、乗物用シート1の座り心地がより向上する。また、横ソフトアクチュエータ群16Wと縦ソフトアクチュエータ群16Lとが織り込まれているため、支持面Xに沿ってソフトアクチュエータ16を容易に並べることができ、ソフトアクチュエータ16が移動しにくくなるという利点がある。
図7に示されるように、第3実施形態では、第2実施形態に比べて、アクチュエータシート18がなく、代わりに表皮材3Cにソフトアクチュエータ16が複数組み込まれている点のみが異なる。図7の拡大図に示されるように、表皮材3Cは左右に延在する横糸群52Wと前後に延在する縦糸群52Lとを有し、横ソフトアクチュエータ群16Wと縦ソフトアクチュエータ群16Lとが横糸群52Wと縦糸群52Lと共に織り込まれることで表皮材3Cが構成されている。この場合も、第1実施形態と同様に、制御装置50は各圧力センサ12の電気的な特性の変化に基づいて、各圧力センサ12に加わる圧力を算出し、ソフトアクチュエータ16を伸縮させる。ソフトアクチュエータ16の伸縮によって、面内での所定の位置におけるシートクッション3の硬さが変更される。
図8に示されるように、第4実施形態では、第2実施形態に比べて、圧力センサシート14及びアクチュエータシート18が共に設けられておらず、代わりに表皮材3Cに線状に形成された圧力センサ12及びソフトアクチュエータ16が組み込まれている点のみが異なる。この場合でも、第1実施形態と同様に、制御装置50は各圧力センサ12に加わる圧力を算出し、ソフトアクチュエータ16を伸縮させることで、シートクッション3の硬さが容易に変更される。この場合、圧力センサ12、及びソフトアクチュエータ16が表皮材3Cに組み込まれているため、組付が容易である。線状の圧力センサ12としては、芯電極と、芯電極の周りに配置された可撓性の圧電層と、圧電層を取り囲む外周電極を含む圧電繊維を用いるとよい。
図9に示されるように、第5実施形態では、第2実施形態に比べて、圧力センサシート14及びアクチュエータシート18が共に設けられておらず、代わりに表皮材3Cにソフトアクチュエータ16のみが組み込まれている点のみが異なる。本実施形態に用いられるソフトアクチュエータ16は、圧力センサ12を兼ね、外部からの圧力に応じて電圧を発生させることができる。このように、ソフトアクチュエータ16が圧力センサ12を兼ねることで、乗物用シート1の部品数を減らすことができる。制御装置50は、ソフトアクチュエータ16からの電圧を検出することによって、支持面Xに加わる圧力を算出し、ソフトアクチュエータ16を駆動させる。本実施形態に用いられるソフトアクチュエータ16としては、例えば、イオン液体を含む導電性高分子アクチュエータ等を用いるとよい。
3 :シートクッション
4 :シートバック
3A、4A :支持板
3B、4B :パッド部材
3C、4C :表皮材
12 :圧力センサ
14 :圧力センサシート
16 :ソフトアクチュエータ
16C :シートコネクタ
16L :縦ソフトアクチュエータ群
16W :横ソフトアクチュエータ群
18 :アクチュエータシート
19 :シートコネクタ
20 :ケーブル
22 :ケーブル
30 :溝
31 :凹部
32 :通路
40 :第1コネクタ
42 :第2コネクタ
44 :ケーブル
50 :制御装置
52L :縦糸群
52W :横糸群
F :フロア
X :支持面
Claims (11)
- シートクッション及びシートバックを有する乗物用シートであって、
前記シートクッション及び前記シートバックの少なくとも一方を構成し、乗員を支持するパッド部材と、
前記パッド部材の支持面に沿って設けられ、乗員からの圧力を検出する複数の圧力センサと、
前記支持面に沿って設けられた線状の複数のソフトアクチュエータと、
前記パッド部材の前記支持面を覆う表皮材と、
複数の前記圧力センサによって検出された圧力に基づいて、前記ソフトアクチュエータを駆動する制御装置とを有し、
複数の前記ソフトアクチュエータが前記表皮材と前記パッド部材との間に設けられていることを特徴とする乗物用シート。 - 複数の前記ソフトアクチュエータのいくつかは前記パッド部材の幅方向に延在している横ソフトアクチュエータ群を構成することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
- 前記幅方向に直交する方向に延在する縦糸群を有し、前記横ソフトアクチュエータ群と前記縦糸群とが互いに織り込まれていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
- 複数の前記ソフトアクチュエータの他のいくつかは前記幅方向に直交する方向に延在している縦ソフトアクチュエータ群を構成することを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
- 前記横ソフトアクチュエータ群と前記縦ソフトアクチュエータ群とが互いに織り込まれていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
- 前記圧力センサは線状に形成され、
前記ソフトアクチュエータと前記圧力センサとが織り込まれていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。 - 前記ソフトアクチュエータは前記圧力センサを兼ね、外部からの圧力に応じて電圧を発生させ、前記制御装置は、前記電圧に応じて圧力を算出することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
- 前記圧力センサを備えた布状の圧力センサシートと、
前記ソフトアクチュエータを備えたアクチュエータシートと、を有し、
前記パッド部材に、前記圧力センサシート、前記アクチュエータシート、及び、前記表皮材が記載の順に重ね合わされて、それぞれが前記パッド部材の前記支持面の側を覆っていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。 - 前記パッド部材には前記圧力センサと前記制御装置とを接続するケーブルが収容される凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
- 前記パッド部材を支持する支持板を更に有し、
前記支持板と前記パッド部材との間には前記支持板に沿って延びる通路が形成され、
前記支持板には前記通路に接続された貫通孔が形成され、
前記ソフトアクチュエータから、前記通路、及び前記貫通孔を通過して前記制御装置に至るケーブルが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。 - 前記ソフトアクチュエータは前記制御装置からの電圧によって伸縮することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
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