JP6984621B2 - 鍛造プレス装置、鍛造プレス方法及び金属材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鍛造プレス装置、鍛造プレス方法及び金属材の製造方法に関する。
厚板材、圧延ロール材、パイプ材等は、熱間鍛造加工により内部欠陥を低減し、所定の形状に加工され、その後、製品形状とすべく熱間圧延加工、切削加工が施される。熱間鍛造加工では、加熱炉により高温(約1000℃)に加熱された鍛造材がクレーンで搬送され、マニピュレータで把持されながらプレス機の下に設置される。そして、鍛造材は、所定の寸法や形状になるように、マニピュレータで把持された状態で移動、回転しながらプレス作業が行われる。
鍛造作業での形状認識は、熟練した作業者の目視によることが多い。また、補助的に作業者が赤熱状態の鍛造材に近づいて、C状の当て金を鍛造材に接触させて所定位置での寸法を測定し、塗料でマーキング作業を行こともある。作業者に依存する工程となるため、測定の効率や精度にばらつきが生じやすいという課題があった。
このような課題を解決する方法として、特許文献1及び2に開示された技術がある。特許文献1の技術は、目盛りをつけたスケール等を測定位置に配置した上で、予めテレビカメラでスケールを撮影しておき、その後、鍛造作業中の鍛造材を撮影位置に設置しテレビカメラで撮影し、両撮影画像を重ね合わせることで、鍛造材の寸法を測定するものである。特許文献2の技術は、鍛造作業中の鍛造材をテレビカメラで撮影し、変換処理された画像データと目標の形状データとを画面上で重ね合わせることで、作業者に作業指針を提供する。レーザーポインターのように鍛造材表面にレーザを照射することで、プレス位置を作業者に提示する。
特開昭53−143254号公報 特開2006−150427号公報 特開2017−49041号公報
特許文献1に記載された技術を用いた場合、鍛造材が大型であるため、必要となるスケールは大きくて重いものとなり、その設置には多くの労力を要する。また、粉塵、水蒸気等が存在する場合、カメラ画像から鍛造材のエッジを抽出しにくくなり、測定誤差が大きくなりやすい。鍛造材が高温発光するのに対し、スケールは発光していないため、誤差が発生しやすい。この誤差を低減するために、スケールを発光させる手法も考えられるが、その場合は、スケールを含む装置全体が複雑なものとなるため、機器故障の原因が増えてしまう。
特許文献2に記載された技術も、カメラ画像を利用するため、粉塵、水蒸気等が存在する場合は、カメラ画像から鍛造材のエッジを抽出しにくくなり、測定誤差が大きくなりやすい。鍛造材の寸法及び表面の平坦度を測定する場合には、鍛造材の向きを精度良く設定する必要がある。鍛造材の向きを作業者が手動で設定する場合は、作業者の大きな負担となる。また、機械を用いて鍛造材の向きを設定する場合には、大がかりな制御装置が必要となる。
本発明は上記課題に着目してなされたものであって、加工対象物の形状をより容易に且つより正確に測定することが可能な鍛造プレス装置、鍛造プレス方法及び金属材の製造方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る鍛造プレス装置は、鍛造材を押圧するラムを有するプレス機と、前記鍛造材を把持した状態で、前記鍛造材を予め設定した方向へ移動させる移動動作及び前記鍛造材を予め設定した軸周りに回転させる回転動作、の少なくとも一方を行うマニピュレータと、前記鍛造材の形状を測定する、レーザ光を用いた非接触式の形状測定装置とを備える。
本発明の一態様に係る鍛造プレス方法は、上記の鍛造プレス装置を用いて、前記鍛造材をプレスする。
本発明の一態様に係る金属材の製造方法は、上記の鍛造プレス装置を用いて、金属材をプレスする。
本発明の一態様によれば、加工対象物の形状をより容易に且つより正確に測定することが可能な鍛造プレス装置を提供することができる。
図1Aは、本発明の実施形態に係る熱間鍛造プレス装置の構成例を示す平面図である。 図1Bは、本発明の実施形態に係る熱間鍛造プレス装置の構成例を示す正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る形状測定装置の構成例を示す側面図である。 図3は、形状測定装置によって測定された鍛造材表面の点群座標情報の一例を示す図である。 図4は、図3に示した点群座標情報に平滑化・曲面化処理を施すことによって得られた曲面情報を示す図である。 図5は、図4の曲面情報から平坦度を評価した結果を示す図である。 図6は、図5とは異なる製品について、熱間鍛造材の平坦度を評価した結果を示す。 図7は、第1形状測定装置によって測定された第1点群座標情報と、第2形状測定装置によって測定された第2点群座標情報とを合成した、合成情報の一例を示す図である。 図8は、図7に示した合成情報に平滑化・曲面化処理を施すことによって得られた曲面情報を示す図である。 図9は、鍛造材の断面外周の測定例(その1)を示す模式図である。 図10は、鍛造材の断面外周の測定例(その2)を示す模式図である。 図11は、鍛造材の断面外周の測定例(その3)を示す模式図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下の説明では、Z軸方向の正側を「上」と称し、Z軸方向の負側を「下」と称する場合がある。「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。「上」及び「下」は、熱間鍛造プレス装置及び鍛造材等における相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、紙面を180度回転すれば「上」が「下」に、「下」が「上」になることは勿論である。
また、以下の説明では、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の文言を用いて、方向を説明する場合がある。例えば、X軸方向及びY軸方向は水平方向であり、Z軸方向は鉛直方向である。X軸、Y軸及びZ軸は、互いに直交する。X軸、Y軸及びZ軸は、例えば、右手系をなす。
図1Aは、本発明の実施形態に係る熱間鍛造プレス装置の構成例を示す平面図である。図1Bは、本発明の実施形態に係る熱間鍛造プレス装置の構成例を示す正面図である。図1A及びBに示す熱間鍛造プレス装置100(鍛造プレス装置の一例)は、熱間鍛造材(鍛造材の一例)90をプレスして予め設定した形状に加工する装置である。
図1A及び図1Bに示すように、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90をプレスするプレス機1と、熱間鍛造材90を把持するマニピュレータ2と、熱間鍛造材90の形状を測定する非接触式の形状測定装置3と、3個以上の基準球4と、を備える。また、熱間鍛造プレス装置100は、プレス機1の入側に設けられた機械側ヤード5と、プレス機1の出側に設けられた作業側ヤード6とを備える。
図1Aの平面図において、機械側ヤード5よりも紙面上側に熱間鍛造材90を搬送する天井クレーンが配置されており、機械側ヤード5よりも紙面下側に運転室が配置されている。即ち、Y軸方向において、熱間鍛造プレス装置100の両側に天井クレーンと運転室とが配置されている。天井クレーンは、加熱炉で加熱された熱間鍛造材90を熱間鍛造プレス装置100まで搬送する装置である。運転室には、熱間鍛造プレス装置100を操作するための操作装置が配置されている。
プレス機1は、Z軸方向に移動(即ち、昇降)可能なラム11と、Z軸方向においてラム11と対向する位置に配置された定盤12とを有する。ラム11は熱間鍛造材90と当接して定盤12側に押圧する。定盤12は、ラム11によって押圧される熱間鍛造材90を下側から支持する。
マニピュレータ2は、機械側ヤード5に設けられている。機械側ヤード5の上方において、マニピュレータ2は、把持した熱間鍛造材90の移動と回転とを行う。例えば、マニピュレータ2は、熱間鍛造材90を把持した状態で、熱間鍛造材90を予め設定した方向へ移動させる移動動作を行う。予め設定した方向とは、例えばX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向である。
マニピュレータ2がX軸方向に移動することによって、マニピュレータ2に把持された熱間鍛造材90は、プレス機1に近づいたり、プレス機1から遠ざかったりする。マニピュレータ2がY軸方向に移動することによって、マニピュレータ2に把持された熱間鍛造材90は、天井クレーン(又は、運転室)に近づいたり、天井クレーン(又は、運転室)から遠ざかったりする。マニピュレータ2がZ軸方向に移動することによって、マニピュレータ2に把持された熱間鍛造材90は昇降動作する。
マニピュレータ2は、熱間鍛造材90を把持した状態で、熱間鍛造材90を予め設定した軸周りに回転させる回転動作を行う。予め設定した軸は、例えば、熱間鍛造前の熱間鍛造材90の中心軸(axis)90Aである。中心軸90Aは、Y軸方向及びZ軸方向に平行なY−Z平面で熱間鍛造材90を切断した断面の中心部を通る仮想上の軸である。マニピュレータ2に把持された熱間鍛造材90は、熱間鍛造材90の中心軸90A周りに回転することによって、例えば上側を向いていた面を下側に向けることができる。
熱間鍛造プレス装置100は、形状測定装置3を複数備える。例えば、熱間鍛造プレス装置100は、複数の形状測定装置3として、第1形状測定装置31と、第2形状測定装置32と、を備える。第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、それぞれレーザスキャナーと呼ばれる測定装置である。第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、互いに同一の構成で、同一の機能を有する。第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、それぞれ2軸回転走査が可能である。2軸回転走査とは、レーザ光源から照射されるレーザ光の照射範囲が、第1方向(例えば、X軸方向)及び、第1方向と直交する第2方向(例えば、Z軸方向)となるようにレーザ光を走査することを意味する。
第1形状測定装置31は運転室側に配置され、第2形状測定装置32は天井クレーン側に配置されている。第2形状測定装置32は、マニピュレータ2に把持された熱間鍛造材90を挟んで、第1形状測定装置31の反対側に配置されている。第1形状測定装置31は、熱間鍛造材90において第1形状測定装置31と対向する側(以下、おもて側)の面形状を測定することはできるが、その反対側(以下、裏側)にはレーザ光が届かないため、裏側の面形状を測定することはできない。そこで、熱間鍛造材90を挟んで第1形状測定装置31の反対側に第2形状測定装置32が配置されている。これにより、第1形状測定装置31が熱間鍛造材90のおもて側の面形状を測定すると同時に、第2形状測定装置32が熱間鍛造材90の裏側の面形状を測定することができる。
3個以上の基準球4は、互いに同一の形状で同一の大きさを有し、同一の材料で構成されている。3個以上の基準球4は、互いに離れて配置されている。3個以上の基準球4の各々は、第1形状測定装置31による形状測定と、第2形状測定装置32による形状測定とがそれぞれ可能な位置に配置されている。即ち、第1形状測定装置31は、レーザ光を2軸回転走査して3個以上の基準球の形状をそれぞれ測定することできる。第2形状測定装置32も、レーザ光を2軸回転走査して、上記した3個以上の基準球の形状をそれぞれ測定することできる。
図2は、本発明の実施形態に係る形状測定装置の構成例を示す側面図である。図2に示すように、形状測定装置3は、一つのレーザ光源311を回転台312に搭載し、レーザ光源311のレーザ出射口に周知のガルバノミラー313を配設してなる。その構成は、ガルバノミラー313の回転軸313Aがガルバノミラー313の反射面と45°の角度をなし、回転軸313Aがレーザ光源311のレーザ出射口からのレーザ光の光軸に一致し、且つ、回転軸313Aが回転台312の回転軸312Aと直交する構成としてある。よって、レーザ光源311からのレーザ光はガルバノミラー313で反射して90°転向し、転向後のレーザ光は熱間鍛造材90の被走査面へ入射する。
レーザ光源311からのレーザ光の光路は、ガルバノミラー313への入射点を回転中心として、ガルバノミラー313と共に回転軸313A周りに回転し、且つ、回転台312と共に回転軸312A周りに回転する。レーザ光は、回転軸313A周りの回転及び回転軸312A周りの回転(即ち、2軸回転)により、ほぼ全方位(即ち、ほぼ全球方向)に照射される。これにより、第1形状測定装置31は、レーザ光で全方位を3次元的に走査し測距することができる。
第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、図2に示す構成を有し、レーザ光で全方位を3次元的に走査し測距することができる。第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、それぞれ、熱間鍛造材90の被走査面と対向する位置にある。第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32の各々において、レーザ光源311からのレーザ光は、ガルバノミラー313の回転軸313A周りの回転により、X軸方向(又は、Z軸方向)に移動する光点を生じる。また、この光点は、回転台312の回転軸312A周りの回転により、Z軸方向(又は、X軸方向)に移動する。
第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32の各々において、レーザ光が拡散反射した熱間鍛造材90までの距離、ガルバノミラー313の回転角、回転台312の回転角の情報を取得する。これらの情報から、熱間鍛造プレス装置100は、3次元的な点群座標情報を取得する。熱間鍛造材90の全体的な形状を測定する場合、測定中に熱間鍛造材90が動かないように、熱間鍛造材90をマニピュレータ2で把持しておく。
なお、把持した熱間鍛造材90が油圧リークで自重により下がる場合は、例えば図1Bに示すように、熱間鍛造材90を把持しているマニピュレータ2を、Z軸方向における可動範囲の下限位置で固定するようにしてもよい。この場合、第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、可動範囲の下限位置で固定された熱間鍛造材90の表面形状を測定する。
図3は、形状測定装置によって測定された鍛造材表面の点群座標情報の一例を示す図である。図3に示すように、形状測定装置3は、3次元的な点群座標情報を取得する。形状測定装置3で測定された点群座標は距離や角度に由来する測定誤差があるため、点群座標情報の平滑化・曲面化処理を行う。
図4は、図3に示した点群座標情報に平滑化・曲面化処理を施すことによって得られた曲面情報を示す図である。平滑化・曲面化処理は、特許文献3で開示された技術を用いて行えばよい。
図5は、図4の曲面情報から平坦度を評価した結果を示す図である。図6は、図5とは異なる製品について、熱間鍛造材の平坦度を評価した結果を示す。図5及び図6において、Z軸の正(+)側が凸部を示し、Z軸の負(−)側が凹部を示す。図5では凸凹が大きく、図6では凸凹が小さいことがわかる。従来、熱間鍛造工程中は、この凸凹をオンラインで測定できずにオフラインで(即ち、熱間鍛造工程を中断して)評価していた。従来技術では、鍛造後に荷卸して、地上で作業者が測定する。本発明の実施形態に係る熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の表面形状を即座に測定することができるので、オンラインで平坦度を評価できるようになり、製品の歩留まり及び寸法精度を向上させることができる。
複数の形状測定装置3を運用する場合には、それらの点群座標情報を合成する必要がある。点群を合成する方法として、3個以上の基準球を用いる。例えば、第1形状測定装置31は、熱間鍛造材90の表面と、3個以上の基準球4の各表面とについて、点群座標情報を取得する。第2形状測定装置32も、熱間鍛造材90の表面と、3個以上の基準球4の各表面とについて、点群座標情報を取得する。形状測定装置3は、第1形状測定装置31が測定した点群座標情報(以下、第1点群座標情報ともいう)に含まれる基準球4の中心点と、第2形状測定装置32が測定した点群座標情報(以下、第2点群座標情報ともいう)に含まれる基準球4の中心点とを指標にして、第1点群座標情報と第2点群座標情報とを1つの点群座標情報に合成する。熱間鍛造プレス装置100において、基準球4同士が互いに離れているほど、合成時に発生する誤差は小さくなる。
図7は、第1形状測定装置によって測定された第1点群座標情報と、第2形状測定装置によって測定された第2点群座標情報とを合成した、合成情報の一例を示す図である。図7に示すように、形状測定装置3は、運転室側に位置する第1形状測定装置31によって測定された第1点群座標情報と、天井クレーン側に位置する第2形状測定装置32によって測定された第2点群座標情報とを合成することによって、第1形状測定装置31(又は、第2形状測定装置32)のみでは測定することできない、より広範囲の3次元的な点群座標情報を取得することができる。
図8は、図7に示した合成情報に平滑化・曲面化処理を施すことによって得られた曲面情報を示す図である。第1点群座標情報と第2点群座標情報とを合成した合成情報に対する平滑化・曲面化処理は、図4に示した場合と同様に、特許文献3で開示された技術を用いて行えばよい。なお、図8に示す曲面情報において、測定誤差が大きい範囲が予め分かる場合は、全データの中から測定誤差が大きい範囲のデータを削除してもよい。熱間鍛造プレス装置100は、図8に示す曲面情報から、熱間鍛造材90の曲り、断面寸法を算出し、運転室の作業者にこれらの情報を提示することができる。
熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造工程中に、熱間鍛造材90の断面形状の少なくとも一部を即座に検出することができる。例えば、熱間鍛造プレス装置100は、第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32の少なくとも一方について、回転台312の回転を止め、かつガルバノミラー313のみを回転させる。これにより、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の断面外周の少なくとも一部を測定することができる。例えば、断面とは熱間鍛造材90の径方向に平行なY−Z断面のことであり、断面外周とはY−Z断面の外周のことである。熱間鍛造材90の内部には空隙は存在しない。このため、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の断面外周を測定することで、その断面外周を輪郭とする熱間鍛造材90の断面形状を検出することができ、検出結果を運転室の作業者等に提示することができる。
図9は、鍛造材の断面外周の測定例(その1)を示す模式図である。図9及び後述の図11では、熱間鍛造材90の断面が正円の場合を例示している。図9に示すように、熱間鍛造プレス装置100において、第1形状測定装置31と第2形状測定装置32は、熱間鍛造材90の両側に配置されている。また、マニピュレータ2による熱間鍛造材90の移動及び回転は停止している。この状態で、第1形状測定装置31がガルバノミラー313のみを回転させながらレーザ光LB31を照射すると、レーザ光LB31は熱間鍛造材90の断面外周の一部である、第1外周領域90aを走査する。また、第2形状測定装置32がガルバノミラー313のみを回転させながらレーザ光LB32を照射すると、レーザ光LB32は熱間鍛造材90の断面外周の一部である、第2外周領域90bを走査する。即ち、第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32は、それぞれ2軸回転走査して、熱間鍛造材90の表裏2面の形状を測定する。これにより、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の断面のうち、第1外周領域90aを輪郭とする部分の形状と、第2外周領域90bを輪郭とする部分の形状とを検出し、運転室の作業員等に提示することができる。
図10は、鍛造材の断面外周の測定例(その2)を示す模式図である。図10では、熱間鍛造材90の断面が楕円の場合を例示している。図10に示すように、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90を把持しているマニピュレータ2を回転させることによって、レーザ光LB31が走査する第1外周領域90aの範囲と、レーザ光LB32が走査する第2外周領域90bの範囲とを広げるようにしてもよい。これにより、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の中心軸90Aを基準に、熱間鍛造材90の断面外周を360°測定することができる。
また、熱間鍛造プレス装置100は、第1外周領域90aの座標点群情報と、第2外周領域90bの座標点群情報とに基づいて、熱間鍛造材90の断面の径方向の寸法90Rを測定し、測定した値を運転室の作業者に提示してもよい。
図11は、鍛造材の断面外周の測定例(その3)を示す模式図である。図11に示すように、熱間鍛造プレス装置100は、3台以上の形状測定装置を用いて、熱間鍛造材90の断面形状を検出してもよい。例えば、図11に示すように、熱間鍛造材90の周囲に第1形状測定装置31と、第2形状測定装置32と、第3形状測定装置33と、第4形状測定装置34とを配置してもよい。第3形状測定装置33と、第4形状測定装置34は、第1形状測定装置31と同様の構成を有し、同一の機能を有する。
図11に示す熱間鍛造プレス装置100は、図9に示した態様と比べて、形状測定装置の台数が2台から4台に増えているため、1台当たりの測定範囲を狭くすることができる。例えば、マニピュレータ2を回転させなくても、熱間鍛造材90の断面外周の任意の位置が、第1形状測定装置31からのレーザ光LB31、第2形状測定装置32からのレーザ光LB32、第3形状測定装置33からのレーザ光LB33、第4形状測定装置34からのレーザ光LB34、のいずれか1つ以上によって走査可能であることが好ましい。これにより、熱間鍛造プレス装置100は、マニピュレータ2を回転させなくても、熱間鍛造材90の断面形状や、径方向の寸法90Rを検出することができる。
なお、形状測定装置3の少なくとも1台以上(例えば、第1形状測定装置31及び第2形状測定装置32の少なくとも一方)は、プレス機1の近傍に配置されていてもよい。これにより、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90においてプレス機1と対向する部位の表面形状を測定したり、この部位の断面形状を検出したりすることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る熱間鍛造プレス装置100は、プレス機1と、マニピュレータ2と、形状測定装置3とを備える。プレス機1は、熱間鍛造材90を押圧するラム11を有する。マニピュレータ2は、熱間鍛造材90を把持した状態で、熱間鍛造材90を予め設定した方向(例えば、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向)へ移動させる移動動作及び熱間鍛造材90を予め設定した軸(例えば、中心軸90A)周りに回転させる回転動作、の少なくとも一方を行う。形状測定装置3は、レーザ光を用いた非接触式で、熱間鍛造材90の形状を測定する。
このような構成であれば、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の形状を測定するためのカメラは必要としない。熱間鍛造プレス装置100は、レーザ光を用いた非接触式で熱間鍛造材90の形状を測定するため、粉塵、水蒸気等が存在する環境下でも、熱間鍛造材90のエッジ検出が容易であり、測定誤差を小さくすることができる。また、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の形状を測定するための大型スケールや、発光スケールを必要としない。このため、熱間鍛造プレス装置100は、装置全体の複雑化を抑制することができ、機械故障の原因増大を抑制することができる。大型スケールの設置作業も不要であるため、作業者の負担を軽減することができる。このように、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の形状をより容易に且つより正確に測定することが可能である。
また、本発明の実施形態では、熱間鍛造プレス装置100を用いて、熱間鍛造材90をプレスする。熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90の形状をより容易に且つより正確に測定することができるため、熱間鍛造材90を加工精度高くプレスすることが可能となる。また、熱間鍛造プレス装置100は、熱間鍛造材90に対するプレス作業を止めることなく、熱間鍛造材90の形状を測定することができるため、生産効率を高めることができる。
なお、上記の実施形態では、熱間鍛造プレス装置による加工対象物が、熱間鍛造材であることを説明した。しかしながら、本発明の実施形態において、加工対象物は熱間鍛造材に限定されない。加工対象物は、例えば冷間鍛造材でもよいし、任意の金属材であってもよい。本発明の実施形態に係る鍛造プレス装置は、金属材の形状をより容易に且つより正確に測定することが可能である。本発明の実施形態に係る鍛造プレス装置を用いて金属材をプレスすることによって、金属材を加工精度高く製造することが可能となる。
1 プレス機
2 マニピュレータ
3 形状測定装置
4 基準球
5 機械側ヤード
6 作業側ヤード
11 ラム
12 定盤
31 第1形状測定装置
32 第2形状測定装置
33 第3形状測定装置
34 第4形状測定装置
90 熱間鍛造材
90a 第1外周領域
90A 中心軸
90b 第2外周領域
90R 寸法
100 熱間鍛造プレス装置
311 レーザ光源
312 回転台
312A 回転軸
313 ガルバノミラー
313A 回転軸
LB31、LB32、LB33、LB34 レーザ光

Claims (10)

  1. 鍛造材を押圧するラムを有するプレス機と、
    前記鍛造材を把持した状態で、前記鍛造材を予め設定した方向へ移動させる移動動作及び前記鍛造材を予め設定した軸周りに回転させる回転動作、の少なくとも一方を行うマニピュレータと、
    前記鍛造材の形状を測定する、レーザ光を用いた非接触式の形状測定装置とを備え
    前記マニピュレータは、鉛直方向における可動範囲の下限位置で前記鍛造材を固定し、
    前記形状測定装置は、前記下限位置で固定された前記鍛造材の形状を測定する、鍛造プレス装置。
  2. 前記形状測定装置は、
    レーザ光源から照射されるレーザ光の照射範囲が第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向となるように前記レーザ光を2軸回転走査する、請求項1に記載の鍛造プレス装置。
  3. 3個以上の基準球、をさらに備え、
    前記形状測定装置は、前記レーザ光を2軸回転走査して前記3個以上の基準球の形状をそれぞれ測定する、請求項2に記載の鍛造プレス装置。
  4. 前記形状測定装置を複数備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の鍛造プレス装置。
  5. 前記形状測定装置として、
    第1形状測定装置と、
    前記マニピュレータに把持された前記鍛造材を挟んで前記第1形状測定装置の反対側に配置される第2形状測定装置とを備える、請求項4に記載の鍛造プレス装置。
  6. 前記形状測定装置は、
    2軸のうちの一軸を固定し、残り一軸で前記レーザ光を回転走査することによって、前記鍛造材の形状を測定する、請求項2に記載の鍛造プレス装置。
  7. 前記形状測定装置は、前記鍛造材において前記プレス機と対向する部位の形状を測定する、請求項6に記載の鍛造プレス装置。
  8. 前記形状測定装置は、2軸回転走査して前記鍛造材の表裏2面の形状を測定する、請求項2から7のいずれか1項に記載の鍛造プレス装置。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の鍛造プレス装置を用いて、前記鍛造材をプレスする、鍛造プレス方法。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載の鍛造プレス装置を用いて、金属材をプレスする、金属材の製造方法。
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