JP6123135B2 - 厚み検査方法および厚み検査装置 - Google Patents

厚み検査方法および厚み検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、被検査物の厚みを検査する厚み検査方法および厚み検査装置に関する。
従来から、製品の生産工程には、生産工程上の部品や製品の厚みが所定の範囲内にある良品か、所定の範囲外にある不良品かを検査して弁別すること行われている。
この種の厚み検査方法としては、図17に示す、被検査物たる建材101と、建材101の表面の形状を計測する変位センサー106とを相対的に移動させ、建材101の上面104と下面105との間隔を算出するものが知られている(たとえば、特許文献1)。
特許文献1の厚み検査方法は、変位センサー106が計測した厚みデータを大きい順に並び替えを行って変位曲線を得ている。特許文献1の厚み検査方法は、変位曲線を大きい値の方から、ノイズ成分、頂部103の厚み成分、溝部102を含むその他の厚み成分として区分けしている。特許文献1の厚み検査方法は、ノイズ成分および溝部102を含むその他の厚み成分を除き、頂部103の厚み成分となる区域の属するデータを、建材101の頂部103の厚みHとして検出している。
特開2002−213941号公報
ところで、厚み検査方法は、より精度よく被検査物の厚みを検査できるものが求められており、上述の特許文献1の厚み検査方法だけでは十分ではなく、更なる改良が求められている。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、より精度よく被検査物の厚みを検査可能な厚み検査方法および厚み検査装置を提供することにある。
本発明の厚み検査方法は、被検査物を介して配置する一対の変位センサのうち、一方の変位センサが測定する上記被検査物の一表面における所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す複数の第1の変位データと、他方の変位センサが測定する上記被検査物の上記一表面における所定の位置と反対の他表面の位置から上記基準点までの距離を表す複数の第2の変位データとの差分に基づいて上記被検査物の厚みを検査する厚み検査方法であって、上記第1の変位データと上記第2の変位データとの差分が予め設定した所定範囲内にある複数個の上記第2の変位データを選択し、当該選択した複数個の上記第2の変位データの近似曲線から算出する近似変位データと当該近似変位データの上記他表面の位置に対応する上記第1の変位データとの差分である上記被検査物の補正厚みデータを取得し、上記被検査物の補正厚みデータから上記被検査物の厚みの変化が上記一表面側の凹凸に起因するか否かを判別することを特徴とする。
本発明の厚み検査装置は、被検査物を介して配置する一対の変位センサと、当該一対の変位センサのうち一方の変位センサが測定した上記被検査物の一表面における所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す複数の第1の変位データと上記一対の変位センサのうち他方の変位センサが測定した上記被検査物の上記一表面における上記所定の位置と反対の他表面の位置から上記基準点までの距離を表す複数の第2の変位データとの差分に基づいて上記被検査物の厚みを検査する検査部とを備えた厚み検査装置であって、上記検査部は、上記被検査物の厚みが予め設定した所定範囲内にある複数個の上記第2の変位データを選択し当該選択した複数個の上記第2の変位データの近似曲線から上記第2の変位データに近似する近似変位データを算出する演算処理部と、上記近似変位データと当該近似変位データの上記他表面の位置に対応する上記第1の変位データとの差分である上記被検査物の補正厚みから上記被検査物の厚みの変化が上記一表面側の凹凸に起因するか否かを判別する判別部とを有することを特徴とする。
この厚み検査装置において、上記一対の変位センサの少なくとも一方は、ライン状の光を上記被検査物に投光する投光装置と、上記被検査物におけるライン状の光が投光された所定の位置から上記基準点までの距離を測定する距離センサとを備えたことが好ましい。
この厚み検査装置において、上記一対の変位センサの少なくとも一方は、スポット状のレーザ光を上記被検査物に投光する投光装置と、上記被検査物におけるスポット状のレーザ光が投光された所定の位置から上記基準点までの距離を測定する距離センサとの組を複数個備えていることが好ましい。
この厚み検査装置において、上記被検査物と上記一対の変位センサの少なくとも一方との相対的な位置を変更させる位置変更装置を備えており、上記位置変更装置により上記被検査物との相対的な位置が変更する上記変位センサは、スポット状のレーザ光を上記被検査物に投光する投光装置と、上記被検査物におけるスポット状のレーザ光が投光された所定の位置から上記基準点までの距離を測定する距離センサとを備えていることが好ましい。
本発明の厚み検査方法および厚み検査装置は、より精度よく被検査物の厚みを検査することが可能となる。
図1は、実施形態1の厚み検査装置を示す斜視説明図である。 図2(a)は、実施形態1の厚み検査装置により撮影された被検査物の一表面を示す画像であり、図2(b)は、実施形態1の厚み検査装置により撮影された被検査物の他表面を示す画像である。 図3は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された被検査物の厚み分布を示す画像である。 図4(a)は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された被検査物の一表面を示す画像であり、図4(b)は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された被検査物の他表面を示す画像である。 図5は、実施形態1の厚み検査装置により撮影された別の被検査物の他表面を示す画像である。 図6は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された図5の被検査物の他表面を示す画像である。 図7は、実施形態1の厚み検査装置により測定した図6のDD断面における表面高さを示すグラフである。 図8は、実施形態1の厚み検査装置により測定した図6のEE断面における表面高さを示すグラフである。 図9は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された図5の被検査物の補正された他表面を示す画像である。 図10は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された被検査物の補正された厚み分布を示す画像である。 図11は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された他の被検査物の厚み分布を示す画像である。 図12は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された図11の被検査物の補正された厚み分布を示す画像である。 図13は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された更に別の被検査物の厚み分布を示す画像である。 図14は、実施形態1の厚み検査装置により画像処理された図13の被検査物の補正された厚み分布を示す画像である。 図15は、実施形態2の厚み検査装置を示す斜視説明図である。 図16は、実施形態3の厚み検査装置を示す斜視説明図である。 図17は、従来の厚み検査方法における建材と変位センサーを説明した説明図である。
(実施形態1)
本実施形態の厚み検査装置10を図1に基づいて説明する。
本実施形態の厚み検査装置10は、図1に示すように、被検査物TOを介して配置する一対の変位センサ1,1を備えている。一対の変位センサ1,1のうち一方の変位センサ1aは、被検査物TOの一表面10aにおける所定の位置から予め設定した基準点(図示していない)までの距離を表す第1の変位データを測定する。一対の変位センサ1,1のうち他方の変位センサ1bは、被検査物TOの一表面10aにおける所定の位置と反対の他表面10bの位置から上記基準点までの距離を表す第2の変位データを測定する。一方の変位センサ1aは、被検査物TOの一表面10aにおける異なる所定の位置ごとに、複数の第1の変位データを測定する。他方の変位センサ1bは、被検査物TOの他表面10bでの異なる位置ごとに、複数の第2の変位データを測定する。厚み検査装置10は、複数の第1の変位データと複数の第2の変位データとの差分に基づいて被検査物TOの厚みを検査する検査部2を備えている。
検査部2は、第1の変位データや第2の変位データを演算処理可能な演算処理部21と、被検査物TOの厚みの変化を判別する判別部22とを備えている。演算処理部21は、被検査物TOの厚みが予め設定した所定範囲内にある複数個の第2の変位データを選択する。演算処理部21は、選択した複数個の第2の変位データの近似曲線から第2の変位データに近似する近似変位データを算出する。演算処理部21は、近似変位データと近似変位データの他表面10bの位置に対応する第1の変位データとの差分である被検査物TOの補正厚みを算出する。判別部22は、被検査物TOの補正厚みから被検査物TOの厚みの変化が一表面10a側の凹凸に起因するか否かを判別する。
これにより、本実施形態の厚み検査装置10は、より精度よく被検査物TOの厚みを検査することが可能となる。
以下、本実施形態の厚み検査装置10が、長尺の板状の被検査物TOにおける厚みを検査する場合について説明する。
本実施形態の厚み検査装置10は、被検査物TOの一表面10aと反対の他表面10bとをそれぞれ測定できるように、被検査物TOを介して、一対の変位センサ1,1を対向して配置している。厚み検査装置10は、変位センサ1が、被検査物TOの位置から予め設定した基準点までの距離を表す変位データを被検査物TOの短手方向に沿って複数箇所で測定する。変位センサ1は、被検査物TOに光を投光する投光装置11を備えている。投光装置11は、被検査物TOの短手方向に沿って、ライン状の光を被検査物TOに投光可能に構成している。また、変位センサ1は、被検査物TOにおけるライン状の光が投光された所定の位置から基準点までの距離を測定可能な距離センサ12を備えている。距離センサ12は、被検査物TOにおける矩形状の所定の領域12a,12bを撮影するエリアセンサカメラを備えている。エリアセンサカメラは、図示していないが、複数個の受光素子が縦横に並んだCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を内蔵した構造とすることができる。
また、厚み検査装置10は、被検査物TOを被検査物TOの長手方向(図1中の矢印で示す方向)に沿って移動させる移動装置(図示していない)を備えている。移動装置は、たとえば、一対の搬送ローラと、搬送ローラの回転に伴って被検査物TOを被検査物TOの長手方向に沿って移動させる搬送ベルトとの組を、2組以上備えた構成とすることができる。移動装置は、搬送ローラを回動可能な駆動モータを備えた構成とすることができる。移動装置は、駆動モータの回転速度を制御できるように構成していることが好ましい。移動装置は、被検査物TOの長手方向に移動させる移動方向に並べた2つの搬送ベルトを、隙間を空けて配置することができる。厚み検査装置10は、2つの搬送ベルトの隙間部分で、被検査物TOの一表面10aと他表面10bとが検査できるように、一対の変位センサ1,1を配置すればよい。また、移動装置は、たとえば、被検査物TOの一表面10aと他表面10bとを露出し被検査物TOの外周部を保持する保持枠ごと所定の速度で被検査物TOを移動できる構成とするものでもよい。移動装置は、所定の速度として、定速で被検査物TOを移動することができる。厚み検査装置10は、一対の変位センサ1,1と被検査物TOとを相対的に移動可能なように、一対の変位センサ1,1を図示していない支持部材で保持している。
本実施形態の厚み検査装置10は、一方の変位センサ1aの投光装置11がライン状の光を、被検査物TOの一表面10aの法線方向から被検査物TOの検査面11aに投光する。厚み検査装置10は、被検査物TOの一表面10a側において、一方の変位センサ1aの距離センサ12が、投光装置11の光の投光方向と所定の角度だけずれた方向から検査面11aを含む被検査物TOの所定の領域12aを撮影する。また、厚み検査装置10は、他方の変位センサ1bの投光装置11が、ライン状の光を被検査物TOの他表面10bの法線方向から被検査物TOの検査面11bに投光する。厚み検査装置10は、被検査物TOの他表面10b側において、他方の変位センサ1bの距離センサ12が、投光装置11の光の投光方向と所定の角度だけずれた方向から検査面11bを含む被検査物TOの所定の領域12bを撮影する。厚み検査装置10は、一表面10a側の検査面11aと、他表面10b側の検査面11bとを対向した位置としている。
厚み検査装置10は、移動装置により被検査物TOを移動させながら、一方の変位センサ1aで被検査物TOを測定することにより、図2(a)に示す、被検査物TOの一表表面10a側全面にわたる画像を取得することができる。図2(a)に示す画像は、第1の変位データに基づいて、被検査物TOの仮想の基準面から一表面10a側における表面までの表面高さを表示している。同様に、厚み検査装置10は、移動装置により被検査物TOを移動させながら、他方の変位センサ1bで被検査物TOを測定することにより、図2(b)に示す、被検査物TOの他表表面10b側全面にわたる画像を取得することができる。図2(b)に示す画像は、第2の変位データに基づいて、被検査物TOの仮想の基準面から他表面10bにおける表面までの表面高さを表示している。
図2(a)および図2(b)の画像は、一対の変位センサ1,1に共通する予め設定した基準点までの距離を画像化して表示している。図2(a)および図2(b)に示す画像は、画像の色が白色に近いほど被検査物TOの表面高さが高いことを示している。図2(a)に示す画像では、被検査物TOの両端(図2の紙面の上下方向)側と比較して、被検査物TOの中央部がより白色に近くなっている。被検査物TOは、図2(a)に示す画像から、被検査物TOのより白色に近い中央部が、被検査物TOのより黒色に近い両端側よりも表面高さが高いことがわかる。同様に、被検査物TOは、図2(b)に示す画像から、被検査物TOのより白色に近い中央部が、被検査物TOのより黒色に近い両端側よりも表面高さが高いことがわかる。図2(a)および図2(b)に示す画像では、変位センサ1が各別に測定した被検査物TOまでの距離から被検査物TOが被検査物TOの中央部において凸状に反っていることがわかる。なお、図2(a)および図2(b)に示す画像では、画像の上下方向(図2の紙面の左右方向)に沿った縞模様(たとえば、図2のa2を参照)が見られる。図2(a)および図2(b)に示す画像の縞模様は、移動装置により被検査物TOが変位センサ1の検査面11a,11bを通過する際に生じた被検査物TOの振動によるものである。
厚み検査装置10は、被検査物TOの一表面10aにおける所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す第1の変位データと、被検査物TOの他表面10bの位置から上記基準点までの距離を表す第2の変位データとの差分をとる。厚み検査装置10は、第1の変位データと、第2の変位データとの差分をとることにより、図3に示す被検査物TOの厚み分布を示す画像を取得することができる。図3に示す画像は、長尺の被検査物TOにおける角を原点とする2次元座標系の各格子点の位置での被検査物TOの厚み分布を表示したものである。図3の厚み分布を示す画像は、画像における色が白色に近い白っぽい部分ほど被検査物TOの厚みが厚いことを示すように画像化して表示している。厚み検査装置10は、第1の変位データと、第2の変位データとの差分をとることにより、図2(a)、図2(b)の画像に見られた被検査物TOの反りによる表面高さの変化を相殺することが可能となる。同様に、厚み検査装置10は、第1の変位データと、第2の変位データとの差分をとることにより、図2(a)、図2(b)の画像に見られた被検査物TOの移動中における被検査物TOの表面と法線方向への振動に伴う表面高さの変化を相殺することが可能となる。厚み検査装置10では、第1の変位データと、第2の変位データとの差分をとり、図2(a)、図2(b)の画像に見られた被検査物TOの反りや被検査物TOの振動に伴う表面高さの変化を相殺した図3に示す画像を得ることが可能となる。
図3の画像では、黒い斑点状に見える部分(図3のa3を参照)や黒いスジ状に見える部分(図3のb3を参照)が、予め設定した所定の規定値よりも被検査物TOの厚みが薄い部分を示している。厚み検査装置10では、図3の画像のデータから被検査物TOの厚みの薄い部分が、被検査物TOの厚みの許容範囲を超えていれば異常部として識別することができる。ところで、厚み検査装置10は、図3の画像のデータからだけでは、被検査物TOの異常部が被検査物TOの一表面10a側で生じているのか、被検査物TOの他表面10b側で生じているのかを判別することができない。
そこで、図2(a),図2(b)に示す画像の変位データから、被検査物TOの短手方向に沿った表面高さの平均値を差し引いて、被検査物TOの反りや被検査物TOの移動中の振動による誤差成分を除去したものを参考として図4に示す。図4(a)に示す画像は、被検査物TOの一表面10aにおける誤差成分を除去した表面の高さを示している。図4(b)に示す画像は、被検査物TOの他表面10bにおける誤差成分を除去した表面の高さを示している。図4(a)の画像からは、被検査物TOの一表面10a側において、被検査物TOの短手方向に反りがあるが概ね平滑であることがわかる。また、図4(b)の画像からは、被検査物TOの他表面10b側において、被検査物TOの表面で表面の高さが高い厚み異常部(図4(b)のa4を参照)があることがわかる。すなわち、図4(a),図4(b)の画像からは、凹凸となる厚み異常部a4が被検査物TOの他表面10b側にあることがわかる。
次に、本実施形態の厚み検査装置10では、より精度よく被検査物TOの厚さを検査するため、被検査物TOの反りや捩れの矯正をシミュレーションする。本実施形態の厚み検査装置10は、第1の変位データと第2の変位データとの単純な差分をとり、図3に示すような被検査物TOの厚み分布を示すデータを得る。厚み検査装置10は、第1の変位データと第2の変位データとの差分である被検査物TOの厚みが、予め設定した所定の範囲内にある部分を選択する。第1の変位データと第2の変位データとの差分が予め設定した所定の範囲内にある部分は、被検査物TOの一表面10a側も他表面10b側ともに健全であると推定する。本実施形態の厚み検査装置10では、被検査物TOの他表面10b側において、被検査物TOの厚みが予め設定した所定の範囲内にある正常部を抽出し、正常部の第2の変位データを選択する。続いて、本実施形態の厚み検査装置10は、被検査物TOの他表面10b側の正常部の複数の第2の変位データから数式近似を行い近似曲線から近似変位データを算出する。本実施形態の厚み検査装置10では、被検査物TOの短手方向の一端からの位置をxとし、被検査物TOの他表面10b側の表面高さをZとすると、位置xと表面高さZとの間に次式(1)に示す近似関係があるものと仮定して回帰分析を行っている。なお、α、β、γは、適宜の定数である。
本実施形態の厚み検査装置10は、被検査物TOの他表面10bの第2の変位データの近似曲線として、回帰分析を行った回帰曲線により近似変位データを算出している。なお、厚み検査装置10は、式(1)のごとく、2次式に回帰させるものだけに限られず、被検査物TOによって、1次式や3次式など他の次数の線形式に回帰分析させてもよい。
ここで、本実施形態の厚み検査装置10の他表面10bの表面高さを示す画像を図5に示す。図5の画像には、被検査物TOの破損部(図5のa5を参照)が表れている。図5の画像について、第2の変位データの近似曲線から第2の変位データに近似する近似変位データを合成した画像を図6に示す。図6のDD断面を示す図7のグラフおよび図6のEE断面を示す図8のグラフから明らかなように、被検査物TOの他表面10b側に凸方向に反りがあることがわかる。なお、図7および図8の実線は、表面高さの測定値を示し、破線は、近似曲線を示している。図7では、幅約170mmから約280mmの間が被検査物TOの他表面10bにおける厚みが部分的に薄く予め設定した所定の範囲外であることを表している。
本実施形態の厚み検査装置10は、2次式により得られる位置xにおける補正された被検査物TOの他表面10b側の表面高さZの値を示す近似変位データZ(x)と、被検査物TOの一表面10a側の第1の変位データとの差分をとる。本実施形態の厚み検査装置10は、補正された被検査物TOの近似変位データZ(x)と、被検査物TOの一表面10a側の第1の変位データとの差分をとっているので、被検査物TOの他表面10bの局所的な凹凸を除去した大局的な形状をもとに被検査物TOの厚みを検査することが可能となる。これにより、本実施形態の厚み検査装置10では、近似変位データと第1の変位データとの差分である被検査物TOの補正厚みデータの厚み分布を示す図9の画像を得ることができる。そのため、図10に示す補正厚み画像では、図4(a)に示すように、被検査物TOの一表面10a側の第1の変位データからの画像だけでは不明であった一表面10aにおける凹凸に起因する厚み異常を明瞭に観測することができる。本実施形態の厚み検査装置10では、図10に示す補正厚み画像のデータから、一表面10aにおける凹凸に起因した厚み異常を判別し、被検査物TOの一表面10a側の凹凸をより精度よく検出することが可能となる。
続いて、本実施形態の厚み検査装置10について、別の被検査物TOで検査した画像を示す図11ないし図14を用いて説明する。
図11は、本実施形態の厚み検査装置10によって検出した被検査物TOの第1の変位データと第2の変位データとの単純な差分をとった被検査物TOの厚み分布の画像を示している。また、図12は、本実施形態の厚み検査装置10によって検出した図11と同じ被検査物TOの補正厚み分布の画像を示している。同様に、図13は、本実施形態の厚み検査装置10によって検出した被検査物TOの第1の変位データと第2の変位データとの単純な差分をとった被検査物TOの厚み分布の画像を示している。また、図14は、本実施形態の厚み検査装置10によって検出した図13と同じ被検査物TOの補正厚み分布の画像を示している。
本実施形態の厚み検査装置10は、図11および図13に示す厚み分布において、図11および図13のどちらの画像も同程度の大きさの厚み異常部(たとえば、図11のb11および図13のb13を参照)を検出している。本実施形態の厚み検査装置10は、図11および図13において、同じような被検査物TOの厚みむら(たとえば、図11のa11および図13のa13を参照)を検出している。また、本実施形態の厚み検査装置10は、図11および図13において、線状または黒斑状に見える同じような破損部(たとえば、図11のc11および図13のc13を参照)を検出している。
図12では、図12に示す被検査物TOの補正厚み分布において、被検査物TOの厚み異常(図12のa12を参照)や被検査物TOの厚みむら(図12のb12を参照)が、被検査物TOの一表面10a側の凹凸に起因していることがわかる。これに対し、図14では、図14に示す被検査物TOの補正厚み分布の画像において、被検査物TOの厚み異常、被検査物TOの厚みむらが被検査物TOの他表面10bに起因していることがわかる。また、図14では、図14に示す被検査物TOの補正厚み分布において、被検査物TOの他表面10b側の破損による厚み異常部も、補正厚み分布においては消滅していることがわかる。したがって、本実施形態の厚み検査装置10では、図14に示す被検査物TOの補正厚み分布の画像のデータから被検査物TOの厚みむらが、被検査物TOの他表面10bに起因しているか否かを精度よく検査することができる。
本実施形態の厚み検査装置10では、以下の厚み検査方法を行っている。厚み検査方法は、被検査物TOの一表面10aにおける所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す複数の第1の変位データを一方の変位センサ1aが測定する。厚み検査方法は、被検査物TOの一表面10aにおける所定の位置と反対の他表面10bの位置から基準点までの距離を表す複数の第2の変位データを他方の変位センサ1bが測定する。厚み検査方法は、複数の第1の変位データと複数の第2の変位データとの差分に基づいて被検査物TOの厚みを検査する。
厚み検査方法は、第1の変位データと第2の変位データとの差分が予め設定した所定範囲内にある複数個の第2の変位データを選択する。厚み検査方法は、選択した複数個の第2の変位データの近似曲線から近似変位データを算出する。厚み検査方法は、近似変位データと近似変位データの他表面10bの位置に対応する第1の変位データとの差分である被検査物TOの補正厚みデータを取得する。厚み検査方法は、被検査物TOの補正厚みデータから被検査物TOの厚みの変化が一表面10a側の凹凸に起因するか否かを判別する。
これにより、厚み検査方法は、反りや捩れのある被検査物TOであっても、被検査物TOの物理的な形状の矯正を行うことなく、他表面10bの局所的な凹凸の影響を排除することができる。したがって、厚み検査方法では、被検査物TOの一表面10a側の凹凸のみを抽出し、より精度よく被検査物TOの厚みが検査可能となる。
本実施形態の厚み検査装置10は、たとえば、建材などに用いられる化粧板の製造工程に用いることができる。
化粧板は、図示していないが、化粧板の製造工程において、合板やMDF(MediumDensity Fiberboard)材などの基材に接着材を塗布した後、接着材が塗布された基材とシート状の化粧材とを貼り合わせて製造することがある。基材と化粧材とを貼り合わせて製造する化粧板は、基材の厚みが不均一な場合、基材と化粧材とを均一に貼り合わすことができず、化粧板の表面に表面皺、基材と化粧材との接着不良などが生じる虞がある。また、化粧板は、ロールコータなど接触式の塗布装置を用いて基材に塗装を行って製造することもある。接触式の塗布装置を用いて基材に塗装を行って製造する化粧板は、基材の厚みが不均一な場合、ロールコータのローラと基材との接触圧が均一とならず、塗膜の厚みむらに起因する塗装むらなどの塗装不良を生じる虞がある。化粧板は、化粧板の製造工程において、接着不良や塗装不良の発生を抑止するため、基材の厚みが所定範囲内にある良品とする基材と、基材の厚みが所定範囲外の不均一な不良品とする基材とを弁別することが重要となる。
化粧板は、化粧板に使用される基材に節、穴、割れ、傷、窪みや膨れなどの局所的な凹凸があると、製造された化粧板が不良品となる傾向が強い。化粧板は、表面の平滑性が高い基材を用いて製造することで、化粧板が不良品となることを抑制することができる。また、化粧板は、研磨処理などにより、基材の表面の平滑性を確保することで、化粧板が不良品となることを抑制することもできる。
しかしながら、化粧板は、一般に、化粧板の裏面について必要な強度と寸法精度が満足されていればよいので、製造コストを抑制するなどの理由により低質な材料の基材を使用されることが多い。また、基材は、基材の運搬時や保管時にも化粧板の裏面側となる基材の面を下側にして取り扱われることが多いので、基材の裏面側は、基材の表面側と比較して損傷を被りやすい。そのため基材は、基材の裏面に局所的な凹凸が多く発生する傾向にあるが、基材の裏面の局所的な凹凸により化粧板が不良品となることは少ない。
ところで、厚み検査装置は、一対の変位センサ1,1の間に被検査物TOを配置し、一方の変位センサ1aが測定する第1の変位データと、他方の変位センサ1aが測定する第2の変位データとの差分に基づいて被検査物TOの厚みを検査することが考えられる。
しかしながら、単純に、第1の変位データと第2の変位データとの差分に基づいて被検査物TOの厚みを計測する厚み検査装置では、被検査物TOたる基材と化粧材との接着不良に無関係な被検査物TOの他表面10bの凹凸による厚みの変化も検出してしまう。そのため、単純に被検査物TOの厚みを計測する厚み検査装置を用いるだけでは、基材の表面が平滑な被検査物TOを不良品と判定してしまう虞がある。厚み検査装置では、被検査物TOの他表面10bの凹凸による厚みの変化の検出に起因する問題を解決するため、被検査物TOの厚み変化が被検査物TOの他表面10b側の凹凸か、被検査物TO一表面10a側の凹凸に起因しているのか識別する必要がある。
また、厚み検査装置は、平滑性の精度が保障された剛性がある基準面に、被検査物TOの他表面10bを物理的に密着させて被検査物TOの一表面10aの第1の変位データを測定すれば、被検査物TOの他表面10bの局所的な凹凸の影響を排除することができる。しかしながら、板状の基材たる被検査物TOは、一般に被検査物TOに反りや捩れがある。厚み検査装置は、被検査物TOに外力を与えて被検査物TOの反りや被検査物TOの捩れを矯正する必要がある。厚み検査装置は、被検査物TOが建材のような比較的大きな物体の場合、被検査物TOの反りや被検査物TOの捩れを矯正しつつ被検査物TOを移動するための移動装置の構造が大型で複雑になる問題がある。また、厚み検査装置は、厚い合板など剛性の高い材料からなる被検査物TOを検査する場合、被検査物TOを精度よく検査できるまで被検査物TOに外力を加えて被検査物TOの外形形状を矯正すると、被検査物TOを破損してしまう虞がある。
本実施形態の厚み検査装置10は、たとえば、被検査物TOの他表面10b側を水平な基準面に密着させて、被検査物TOの反りや捩れを矯正した状態のようにシミュレーションする。本実施形態の厚み検査装置10は、化粧板の製造工程において、基材と化粧材との接着不良や基材への塗装むらの原因となる被検査物TOの一表面10aにある凹凸を抽出することができる。本実施形態の厚み検査装置10は、凹凸の検査判定の結果、たとえば、凹凸が基準よりも大きく被検査物TOたるフローリング材が傷物で不良品である判定すれば、不良品のフローリング材を検査したフローリング材から分別することに用いることができる。
次に、本実施形態の厚み検査装置10の各構成について、より詳細に説明する。
変位センサ1は、被検査物TOの所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す変位データを測定可能なものである。変位センサ1は、光を被検査物TOに投光する投光装置11を備えている。また、変位センサ1は、投光装置11からの光が投光された被検査物TOの所定の位置から基準点までの距離を測定する距離センサ12を備えている。
投光装置11は、図示していないが、たとえば、被検査物TOの表面の法線方向に沿って直線状に配置されたレーザ発振器と、コリメータレンズと、シリンドリカルレンズとを好適に備えて構成することができる。投光装置11は、レーザ発振器から出射したレーザ光を、コリメータレンズによって平行光線に変換する。投光装置11は、コリメータレンズによって、レーザ光を平行光線に変換した光をシリンドリカルレンズに入射する。投光装置11は、シリンドリカルレンズに入射した光を、シリンドリカルレンズによってライン状の光に変換する。投光装置11は、シリンドリカルレンズからのライン状のレーザ光を被検査物TOの一表面10aや他表面10bに照射する。投光装置11は、投光装置11から投光されたライン状の光を、長尺の被検査物TOの短手方向に沿ったライン状の検査面11a,11bに照射することができる。
距離センサ12は、受光素子を縦横に並ばせ二次元的に撮影を行うことが可能な固体撮影装置により構成したエリアセンサカメラを用いることができる。受光素子は、たとえば、シリコン半導体を用いたものが挙げられる。距離センサ12は、たとえば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどを備えたものが挙げられる。距離センサ12は、ライン状の検査面11aを連続して撮影することができる。距離センサ12は、ライン状の検査面11aを所定の時間間隔で断続的に撮影することもできる。距離センサ12は、撮影した1エリア分の画像信号を検査部2に出力する。距離センサ12は、たとえば、投光装置11から投光されたライン状のレーザ光が、被検査物TOの表面形状に応じて反射した反射光を撮影することで表面高さを測定することができる。すなわち、本実施形態の厚み検査装置10は、一対の変位センサ1,1が、光切断法による形状測定センサを構成している。
検査部2は、一対の変位センサ1,1から入力された第1の変位データと第2の変位データとの差分に基づいて被検査物TOの厚みを検査可能なものである。検査部2は、被検査物TOの厚みが予め設定した所定範囲内にある複数個の第2の変位データを選択可能な演算処理部21を備えている。演算処理部21は、たとえば、所定範囲内にある全ての複数個の第2の変位データを選択することができる。演算処理部21は、記憶装置(図示していない)に予め記憶されたプログラムにしたがって駆動する。演算処理部21は、選択した複数個の第2の変位データの近似曲線から第2の変位データに近似する近似変位データを算出する。また、演算処理部21は、近似変位データと近似変位データの他表面10bの位置に対応する第1の変位データとの差分である被検査物TOの補正厚みを算出する。演算処理部21は、数式近似の手法として回帰分析を用いて近似変位データを算出する場合、n次式に回帰分析するならば正常部の測定点の数を常にn+1点以上取得する必要がある。本実施形態の厚み検査装置10は、n次式に回帰分析するために、十分な数の測定点を測定することが好ましい。
検査部2は、被検査物TOの厚みの変化が一表面10a側の凹凸に起因するか否かを判別する判別部22を備えている。判定部22は、補正厚みデータを用いて被検査物TOの厚みの変化が一表面10a側の凹凸に起因するか否かを判定する場合、各種の画像検査技術を適用することが可能である。判定部22は、たとえば、被検査物TOの厚みが規定範囲を超える領域を抽出し、規定範囲を超える領域の幅、長さ、平均厚みなどの特徴量を抽出して、特徴量を予め設定した検査規格と比較することにより、被検査物TOの良否を判定することができる。
(実施形態2)
図15に示す本実施形態の厚み検査装置10は、図1の実施形態1のライン状の光を被検査物TOに投光する投光装置11の代わりに、スポット状のレーザ光を投光する複数の投光装置11を備えた点が主として相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して適宜に説明を省略している。
本実施形態の厚み検査装置10は、図15に示すように、一対の変位センサ1,1の少なくとも一方は、スポット状のレーザ光を被検査物TOに投光する投光装置11と、被検査物TOにおけるスポット状のレーザ光が投光された所定の位置から基準点までの距離を測定する距離センサ12との組を複数個備えている。図15に示す変位センサ1は、投光装置11と距離センサ12とを一体として構成している。
より具体的には、厚み検査装置10は、スポット状のレーザ光を被検査物TOに投光して単一点の変位データを取得できる変位センサ1を複数個(ここでは、16個)設けている。
これにより、本実施形態の厚み検査装置10は、実施形態1の厚み検査装置10と比較して、変位センサ1が測定する測定点の密度が小さくし、検査部2における被検査物TOの検査を簡便に行うことが可能となる。また、本実施形態の厚み検査装置10は、移動装置による被検査物TOの移動速度を速くしても、実施形態1の厚み検査装置10と比較して、検査部2における被検査物TOの検査を簡便に行うことが可能となる。
(実施形態3)
図16に示す本実施形態の厚み検査装置10は、図1の実施形態1のライン状の光を被検査物TOに投光する投光装置11の代わりに、スポット状のレーザ光を投光する投光装置11を備えた変位センサ1の位置を変更させる位置変更装置3を備えた点が主として相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して適宜に説明を省略している。
本実施形態の厚み検査装置10は、図16に示すように、被検査物TOと一対の変位センサ1,1の少なくとも一方との相対的な位置を変更させる位置変更装置3を備えている。本実施形態の厚み検査装置10では、位置変更装置3により被検査物TOとの相対的な位置が変更する変位センサ1は、スポット状のレーザ光を被検査物TOに投光する投光装置11を備えている。変位センサ1は、被検査物TOにおけるスポット状のレーザ光が投光された所定の位置から基準点までの距離を測定する距離センサ12を備えている。図16に示す変位センサ1は、投光装置11と距離センサ12とを一体として構成している。
位置変更装置3は、変位センサ1と被検査物TOとを相対的に移動可能なものである。位置変更装置3は、長尺の被検査物TOの短手方向に沿って変位センサ1の位置を変更できればよい。位置変更装置3は、たとえば、被検査物TOの長手方向に移動させる移動方向と直交する短手方向に変位センサ1を移動可能な単軸駆動装置に搭載する構成とすることができる。本実施形態の厚み検査装置10では、スポット状のレーザ光を被検査物TOに投光して単一点の変位データを取得できる変位センサ1を単軸駆動装置に積載し、被検査物TOの短手方向に往復運動させながら複数の変位データを取得することができる。なお、厚み検査装置10は、変位センサ1が変位データを取得するタイミングと、移動装置による被検査物TOの移動のタイミングとを同期している。
これにより、本実施形態の厚み検査装置10は、実施形態1の厚み検査装置10と比較して、変位センサ1が測定する測定点の密度を高くし、検査部2における被検査物TOの検査をより精度よく行うことが可能となる。
(実施形態4)
本実施形態の厚み検査装置10は、図1の実施形態1のライン状の光を被検査物TOに投光する投光装置11の代わりに、スポット状のレーザ光を被検査物TOに投光する投光装置11を備えた点が主として相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して適宜に説明を省略している。
本実施形態の厚み検査装置10は、ガルバノミラーにより被検査物TOを短手方向に光を走査する機構を有する変位センサ1(図示せず)を用いている。
これにより、本実施形態の厚み検査装置10は、実施形態1の厚み検査装置10と比較して、変位センサ1が測定する測定点の密度を高くし、検査部2における被検査物TOの検査をより精度よく行うことが可能となる。
TO 被検査物
1(1a,1b) 変位センサ
2 検査部
3 位置変更装置
10 厚み検査装置
10a 一表面
10b 他表面
11 投光装置
12 距離センサ
21 演算処理部
22 判別部

Claims (5)

  1. 被検査物を介して配置する一対の変位センサのうち、一方の変位センサが測定する前記被検査物の一表面における所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す複数の第1の変位データと、他方の変位センサが測定する前記被検査物の前記一表面における所定の位置と反対の他表面の位置から前記基準点までの距離を表す複数の第2の変位データとの差分に基づいて前記被検査物の厚みを検査する厚み検査方法であって、
    前記第1の変位データと前記第2の変位データとの差分が予め設定した所定範囲内にある複数個の前記第2の変位データを選択し、
    該選択した複数個の前記第2の変位データの近似曲線から算出する近似変位データと該近似変位データの前記他表面の位置に対応する前記第1の変位データとの差分である前記被検査物の補正厚みデータを取得し、
    前記被検査物の補正厚みデータから前記被検査物の厚みの変化が前記一表面側の凹凸に起因するか否かを判別することを特徴とする厚み検査方法。
  2. 被検査物を介して配置する一対の変位センサと、該一対の変位センサのうち一方の変位センサが測定した前記被検査物の一表面における所定の位置から予め設定した基準点までの距離を表す複数の第1の変位データと前記一対の変位センサのうち他方の変位センサが測定した前記被検査物の前記一表面における前記所定の位置と反対の他表面の位置から前記基準点までの距離を表す複数の第2の変位データとの差分に基づいて前記被検査物の厚みを検査する検査部とを備えた厚み検査装置であって、
    前記検査部は、前記被検査物の厚みが予め設定した所定範囲内にある複数個の前記第2の変位データを選択し該選択した複数個の前記第2の変位データの近似曲線から前記第2の変位データに近似する近似変位データを算出する演算処理部と、前記近似変位データと該近似変位データの前記他表面の位置に対応する前記第1の変位データとの差分である前記被検査物の補正厚みから前記被検査物の厚みの変化が前記一表面側の凹凸に起因するか否かを判別する判別部とを有することを特徴とする厚み検査装置。
  3. 前記一対の変位センサの少なくとも一方は、ライン状の光を前記被検査物に投光する投光装置と、前記被検査物におけるライン状の光が投光された所定の位置から前記基準点までの距離を測定する距離センサとを備えたことを特徴とする請求項2に記載の厚み検査装置。
  4. 前記一対の変位センサの少なくとも一方は、スポット状のレーザ光を前記被検査物に投光する投光装置と、前記被検査物におけるスポット状のレーザ光が投光された所定の位置から前記基準点までの距離を測定する距離センサとの組を複数個備えていることを特徴とする請求項2に記載の厚み検査装置。
  5. 前記被検査物と前記一対の変位センサの少なくとも一方との相対的な位置を変更させる位置変更装置を備えており、前記位置変更装置により前記被検査物との相対的な位置が変更する前記変位センサは、スポット状のレーザ光を前記被検査物に投光する投光装置と、前記被検査物におけるスポット状のレーザ光が投光された所定の位置から前記基準点までの距離を測定する距離センサとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の厚み検査装置。
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