JP6981766B2 - テンション装置及びテンション制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、巻芯に線材を巻回する巻線機に用いられるテンション装置及び線材のテンション制御方法に関するものである。
特許文献1には、回動支点回りで回動可能なテンションバーと、テンションバーに取り付けられる線材ガイドと、テンションバーの回動支点と線材ガイドとの間の所定位置において、テンションバーにその回動角度に応じた弾性力を及ぼす弾性部材としてのスプリングと、を備えるテンション装置が開示されている。このテンション装置では、テンションバーの角度に応じてスプリングから付与されるばね力により、線材に所定のテンションが付与される。
特開2000−128433号公報
特許文献1に開示されるテンション装置では、テンションバーの角度に応じたスプリング付勢力によって線材に張力を付与する構成である。つまり、このテンション装置は、伸縮によって変化するスプリングの付勢力を利用して、線材の張力を制御するものである。このため、張力を制御する応答性は、スプリングの伸縮の影響を受けるため、低いものである。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、線材の張力制御の応答性を向上させることを目的とする。
本発明のある態様によれば、巻線機に供給される線材の張力を制御するテンション装置であって、回動支点を中心に回動可能に構成されると共に線材が係止されるテンションバーと、電力供給によって回転駆動される電動モータと、電動モータが発生する回転トルクを回動支点回りのトルクとしてテンションバーに伝達する伝達機構と、を備え、伝達機構は、電動モータの回転軸に連結され回転軸と共に回転する第1リンク部材と、第1リンク部材に回動自在に連結されると共に回動支点から離間した位置においてテンションバーに回動自在に連結される第2リンク部材と、を有し、第1リンク部材には、電動モータの回転トルクを補助するように第1リンク部材を付勢する補助スプリングが設けられることを特徴とする。
本発明の別の態様によれば、巻線機に供給される線材の張力を制御するテンション制御方法であって、回動支点を中心に回動可能に構成されると共に線材が係止されるテンションバーに対し、電動モータの回転トルクを伝達機構により回動支点回りのトルクとして伝達して、テンションバーから線材に付与される力を制御し、伝達機構は、電動モータの回転軸に連結され回転軸と共に回転する第1リンク部材と、第1リンク部材に回動自在に連結されると共に回動支点から離間した位置においてテンションバーに回動自在に連結される第2リンク部材と、を有し、第1リンク部材には、電動モータの回転トルクを補助するように第1リンク部材を付勢する補助スプリングが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、線材の張力制御の応答性が向上する。
本発明の実施形態に係るテンション装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置のドラムモータを示す構成図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置の拡大側面図であり、カバーを外した状態を示す。 本発明の実施形態に係るテンション装置のアームモータを示す構成図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置のフェルト部を示す構成図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置のフェルト部の構成を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置のフェルト部が備えるフェルトの平面図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置のポテンショメータを示す構成図である。 本発明の実施形態に係るテンション装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るテンション装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係るテンション装置を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るテンション装置100について説明する。
テンション装置100は、巻芯(図示省略)に線材1を巻回してコイルを形成する巻線機2(図9参照)に用いられる。テンション装置100は、線材1を線材源(図示省略)から巻芯に向けて送り出しつつ、巻芯に巻回される線材1の張力(テンション)を制御する。テンション装置100は、巻線機2と線材源との間に複数設けられて線材1の張力を制御するものでもよいし、一つだけ設けられて張力を制御するものでもよい。以下、テンション装置100の具体的構成について説明する。
テンション装置100は、主に図1に示すように、ボディ10と、ボディ10に取り付けられ線材源から供給される線材1を送り出すメインドラム20と、メインドラム20を回転駆動するドラムモータ21と(図2参照)、回動支点としての回動ピン31Aを中心に回動可能に構成され線材1が係止されるテンションバー30と、電力供給によって回転駆動される電動モータとしてのアームモータ25と(図4参照)、アームモータ25が発生する回転トルクを回動ピン31Aまわりのトルクとしてテンションバー30に伝達する伝達機構としてのリンク機構40と、線材1のよごれ等を除去するためのフェルト部50と、アームモータ25及びドラムモータ21の作動を制御するコントローラ60と(図9参照)、を備える。
メインドラム20は、外周に線材1が掛け回されるプーリであり、ボディ10の正面10Aに設けられる。メインドラム20は、図2に示すように、ドラムモータ21の回転軸23に同軸的に連結され、ドラムモータ21の駆動によって回転する。
ドラムモータ21は、ドライバ21A(図9参照)から供給される電力により回転軸23が回転するサーボモータである。ドラムモータ21は、モータハウジング22がボディ10内に設けられ、回転軸23がボディ10の正面10Aから突出してメインドラム20に連結される。
テンションバー30及びリンク機構40は、図1及び図3に示すように、ボディ10の側面10Bに取り付けられ、正面が開口するカバー11によって覆われる。また、カバー11には、正面に向かって幅が広がる切欠12が形成される。カバー11の開口及び切欠12を通じて、テンションバー30やリンク機構40の交換、メンテナンス作業等が行われる。
テンションバー30は、一端が回動ピン31Aに連結される棒状部材であるロッド部31と、ロッド部31の他端に設けられ線材1が係止されるガイド部32と、を有する。ロッド部31は、回動ピン31Aよって回動可能にボディ10の側面10Bに取り付けられる。ロッド部31の他端は、カバー11の開口から正面に向かって突出する。
ガイド部32は、図3に示すように、ロッド部31の先端に取り付けられる保持部33と、保持部33に回転自在に連結されるプーリであるローラ部34と、を有する。線材1は、ローラ部34の外周に掛け回され、ローラ部34によって転向されて巻芯へ導かれる。
アームモータ25は、図3及び図4に示すように、ドライバ25A(図9参照)から供給される電力により回転軸27が回転するサーボモータであり、供給される電力に応じた角度変位または回転トルクが得られる、いわゆるトルクモータである。アームモータ25は、図4に示すように、モータハウジング26がボディ10内に設けられ、その回転軸27がボディ10の側面10Bから突出する。本実施形態では、アームモータ25は、図3中矢印で示すような時計回りの回転トルクを発生する。
リンク機構40は、図3に示すように、アームモータ25の回転軸27に連結され回転軸27と共に回転する第1リンク部材41と、第1リンク部材41に回動自在に連結されると共に回動ピン31Aから離間した位置においてテンションバー30のロッド部31に回動自在に連結される第2リンク部材45と、を有する。
第1リンク部材41は、第2リンク部材45と回動自在に連結される先端部42と、アームモータ25の回転軸27に連結される連結部43と、を有する。
連結部43は、先端部42から二股状に延びると共に、互いに隙間を空けて設けられる第1,第2連結部43A,43Bを有して、U字状に形成される。連結部43には、第1,第2連結部43A,43Bが分岐する根元部分において、アームモータ25の回転軸27が挿通する挿通孔41Aが形成される。また、第1,第2連結部43A,43Bには、両者の間の隙間が小さくなるように締め付けられるボルト(図示省略)が締結される。回転軸27が挿通孔41Aを挿通した状態で、第1,第2連結部43A,43Bの隙間をなくすようにボルトを締め付けることで、挿通孔41Aが収縮され回転軸27が第1,第2連結部43A,43Bにより挟持される。これにより、回転軸27と連結部43とが相対回転不能に連結され、第1リンク部材41がアームモータ25の回転軸27と共に回転する。
第1連結部43Aは、第2連結部43Bよりも長く形成される。第1連結部43Aには、補助スプリング46の一端が取り付けられる。補助スプリング46の他端は、ボディ10の側面10Bに取り付けられる。補助スプリング46は、アームモータ25の回転トルクを補助する方向、言い換えれば後述するようなテンションバー30の回動角度を大きくする方向に第1連結部43Aを付勢する。これにより、電源が失陥して、アームモータ25の回転トルクが消滅しても、補助スプリング46の付勢力によりテンションバー30が支持されるため、安全性が確保できる。
第2リンク部材45は、回動ピン31Aと保持部33との間の所定位置において、取付部35を介してテンションバー30のロッド部31に回動自在に連結される。
よって、アームモータ25における図3中時計回りの回転トルクは、第1リンク部材41及び第2リンク部材45を介して、回動ピン31Aを支点とする図3中時計回りのトルクとしてテンションバー30に伝達される。
フェルト部50は、線材源から供給される線材1を一対のフェルトによって挟んで、通過する線材1に付着したよごれ等を除去する付着物除去装置である。
フェルト部50は、図5に示すように、一対の把持具51A,51Bと、一対の把持具51A,51Bの間にそれぞれに設けられる一対のフェルト52,53と、把持具51Aの外周面から突出するように設けられるレバー54と、把持具51Aを軸方向に移動可能に挿通し把持具51Bに連結されるロッド55と、ロッド55の端部に固定される支持部56Aと、把持具51Aに設けられるばね座56Bと、ロッド55の外周であって支持部56Aとばね座56Bとの間に設けられる付勢部材としてのスプリング57と、を備える。
把持具51Aは、ボディ10の正面10Aに取り付けられる。把持具51Bには、フェルト53とは反対側につまみ58が設けられる。把持具51Aにはフェルト52が取り付けられ、把持具51Bにはフェルト53が取り付けられる。このようにして、一対のフェルト52,53は、把持具51A,51Bによって、互いに対向するように支持される。
レバー54は、図6に示すように、把持具51Aに形成される凹部51Cに収容される。レバー54の一端は、把持具51Aの外周面から突出する。レバー54の他端には、レバー軸54Aが設けられる。レバー54は、レバー軸54Aを介して把持具51Aに回動自在に取り付けられる。また、レバー54は、把持具51Aを挿通するロッド55の外周面に対向する。
ロッド55は、一対のフェルト52,53、把持具51A、及びばね座56Bを挿通し、把持具51Bに取り付けられる。ロッド55は、把持具51B及びフェルト53と共に、軸方向に移動可能に構成される。
スプリング57は、支持部56Aとばね座56Bとの間に圧縮状態で設けられる。よって、スプリング57は、ロッド55を介して、把持具51A及びフェルト52へ向けて把持具51B及びフェルト53を付勢する。このように、スプリングは、一対のフェルト52,53が互いに接近するように付勢力を発揮する。
作業者がつまみ58を持って把持具51Aから離れる方向に把持具51Bを引くと、一対のフェルト52,53がロッド55の軸方向に離間する(図5参照)。この際、ばね座56Bと支持部56Aの間でスプリング57が圧縮されるとともに、レバー54がロッド55に設けられる溝55Aに係止される(図6参照)。これにより、作業者がつまみ58を離しても、フェルト52,53同士が離間した状態(図5に示す状態)に保たれる。この状態で、線材1がフェルト52,53間に挿入される。レバー54の一端を押圧してレバー軸54A回りに回転させると、レバー54とロッド55との係止が解除され、圧縮されたスプリング57の復元力により、他方の把持具51Bが一方の把持具51Aへ向かって移動する。これにより、線材1は、一対のフェルト52,53により挟持される。
フェルト52,53は、図7に示すように、ロッド55が挿通する中央孔52A,53Aを有する。また、フェルト52,53には、中央孔52A,53Aと外周面とを接続する切れ込み52B,53Bが形成される。つまり、フェルト52,53は、切れ込み52B,53Bによって分断された形状に形成される。これにより、ロッド55を軸方向からフェルト52,53の中央孔52A,53Aに挿入する必要がなく、切れ込み52B,53Bを通じて径方向からロッド55を中央孔52A,53Aに挿入することができる。このように、ロッド55の径方向からフェルト52,53の着脱ができるため、フェルト部50を分解することなく容易にフェルト52,53を交換することができる。なお、図7に示すように、本実施形態では切れ込み52B,53Bは、フェルト52,53の径方向に延びる直線形状に形成されるが、これに限らず、曲線や波状等任意の形状とすることができる。また、フェルト52,53は、互いに同一形状であるため、図7ではフェルト52のみを図示し、フェルト52の構成に対応するフェルト53の構成は、括弧内の符号で示している。
コントローラ60は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。コントローラ60は、複数のマイクロコンピュータで構成されてもよい。コントローラ60は、少なくとも、本実施形態や変形例に係る制御を実行するために必要な処理を実行可能となるようにプログラムされている。なお、コントローラ60は一つの装置として構成されていても良いし、複数の装置に分けられ、本実施形態における各制御を当該複数の装置で分散処理するように構成されていてもよい。
本実施形態では、コントローラ60は、図9に示すように、ドラムモータ21の作動を制御する第1コントローラ61と、アームモータ25の作動を制御する第2コントローラ62と、を備える。図9に示すように、第2コントローラ62は、アームモータ25の作動を制御すると共に、巻線機2の作動も制御する。つまり、本実施形態では、アームモータ25の作動を制御するコントローラと巻線機2の作動を制御するコントローラとは、共通に使用される。第1コントローラ61は、ドライバ21Aに指令信号を送信して、ドライバ21Aからドラムモータ21に供給される電力を制御する。また、第2コントローラ62は、ドライバ25Aに指令信号を送信して、ドライバ25Aからアームモータ25に供給される電力を制御する。このようにして、第1及び第2コントローラ61,62は、ドラムモータ21及びアームモータ25の作動を制御する。ドラムモータ21及びアームモータ25の制御については、後に詳細に説明する。
テンション装置100は、図8に示すように、テンションバー30の回動角度を検出する検出部としてのポテンショメータ65をさらに備える。ポテンショメータ65は、軸部67が回動ピン31Aに同軸的に連結され、本体部66がボディ10内部に収容される。ポテンショメータ65によって検出されるテンションバー30の回動角度は、コントローラ60の第1コントローラ61に入力される。なお、検出部は、ポテンショメータ65に限らず、テンションバー30の回動角度を検出可能であればよく、例えば、エンコーダなどでもよい。本実施形態では、図3に示すように、図3中左右方向に延びる基準線(図3中破線)からの鋭角側の角度を、テンションバー30の回動角度として説明する。
図1に示すように、線材源から供給される線材1は、まずフェルト部50に導かれ、フェルトにより汚れや油等が除去される。フェルト部50を通過した線材1は、ボディ10の正面10Aに設けられる転向ローラ15を介してメインドラム20に掛け回される。
メインドラム20に掛け回された線材1は、ボディ10の側面10Bに設けられる転向ローラ16を介してテンションバー30の先端のローラ部34に掛け回される。線材1は、ローラ部34によって転向され、巻芯(又は他のテンション装置)に導かれる。
線材1は、メインドラム20の回転によりテンション装置100から巻芯へと送り出される。また、アームモータ25の回転トルクがリンク機構40によってテンションバー30に伝達され、テンションバー30を通じてアームモータ25の回転トルクが線材1に付与される。これにより、回動ピン31A回りのテンションバー30のトルクに応じた力が張力として線材1に付与される。このようにして、線材1は、所定の張力が付与されてテンション装置100から巻芯へと送り出される。
次に、テンション装置100の作動及び線材1のテンション制御方法について詳細に説明する。
テンション装置100では、コイルの型番等に応じて、巻線中の線材1の張力が、線材1が破断せず巻線に適した所定の範囲内となるように、アームモータ25及びドラムモータ21が制御される。
巻線中において線材1に生じる張力は、テンション装置100による線材1の繰出速度と巻線機2の巻芯における巻取速度との速度差(以下、単に「線材1の速度差」とも称する。)によって生じる張力と、テンションバー30から付与される張力と、の合力である。線材1の巻線においては、線材1の巻取速度は、線材1の繰出速度と一致又は大きくなるように設定される。つまり、本明細書において、線材1の速度差とは、差があること(巻取速度>繰出速度)のみならず、差がゼロであること(巻取速度=繰出速度)も含む意味である。
テンション装置100では、線材1の張力を所定の範囲内の値(以下、「張力目標値」と称する。)にするために、図9に示すように、発生する回転トルクが一定となるようにアームモータ25の作動を制御(定トルク制御)すると共に、テンションバー30の回動角度が一定となるようにドラムモータ21の作動を制御(フィードバック制御)することによって、線材1の張力を制御する。以下、具体的に説明する。
コントローラ60の第2コントローラ62は、アームモータ25が発生する回転トルクが予め定められる所定値(以下、「トルク所定値」と称する。)を維持するように、ドライバ25Aに定トルク制御指令を送信する。ドライバ25Aは、定トルク制御指令に応じた大きさの電力をアームモータ25に供給し、アームモータ25を駆動する。より具体的に説明すると、トルク所定値は、所望の張力目標値を実現するように、コイルの型番等に応じて定められる。第2コントローラ62には、トルク所定値とアームモータ25に供給される電圧(ドライバ25Aに入力される定トルク制御指令値)との関係を示すマップ(又は関数)が予め記憶される。第2コントローラ62は、マップに基づいてドライバ25Aに定トルク制御指令を送信し、ドライバ25Aは、定トルク制御指令に応じてアームモータ25に電圧を供給する。これにより、発生するトルクがトルク所定値で一定に維持されるように、アームモータ25の作動が制御される(定トルク制御)。
アームモータ25が一定の回転トルクを発生する状態では、テンションバー30の回動角度は、線材1の速度差に応じて定まる。つまり、アームモータ25の回転トルクが一定である状態では、テンションバー30の回動角度を一定にするように制御することで、線材1の速度差が一定に保たれる。よって、第1コントローラ61は、テンションバー30の回動角度が予め定められる所定値(以下、「角度目標値」と称する。)となるように、ドライバ21Aに位置制御指令又は速度制御指令を送信して、ドラムモータ21を位置制御又は速度制御する。さらに、第1コントローラ61は、ポテンショメータ65によって検出されるテンションバー30の回動角度に基づき、テンションバー30の回動角度が角度目標値で維持されるようにドラムモータ21をフィードバック制御する。角度目標値は、所望の張力目標値を実現するように、トルク所定値と共にコイルの型番等に応じて定められるものであり、第1コントローラ61に予め記憶される。
巻線中において、巻径の増加等の理由により線材1の巻取速度が変化すると、テンション装置100からの線材1の繰出速度との速度差が変化し、線材1の張力が変化する。この張力の変化により、テンションバー30は、回動ピン31Aを中心として回動し、図3に示すように回動角度が増減する。
テンションバー30の回動角度が変化すると、第1コントローラ61は、ドラムモータ21の駆動を制御して、メインドラム20の回転速度、つまり、線材1の繰出速度を制御する。
具体的には、ポテンショメータ65によって検出されるテンションバー30の回動角度が、角度目標値よりも大きい場合には、ドラムモータ21は、回転速度を低下させてメインドラム20からの線材1の繰出速度が低下するように制御される。これにより、線材1の速度差が大きくなり、線材1の張力が増加して、テンションバー30は、回動角度が減少するように回動する。したがって、テンションバー30の回動角度が再び角度目標値に調整される。
反対に、テンションバー30の回動角度が角度目標値よりも小さい場合には、ドラムモータ21は、回転速度を増加させて、メインドラム20からの線材1の繰出速度が増加するように制御される。これにより、線材1の速度差が小さくなり、線材1の張力が低下して、テンションバー30は、回動角度が増加するように回動する。したがって、テンションバー30の回動角度が再び角度目標値に調整される。
以上のように、アームモータ25が発生する回転トルクを一定に制御しつつ、テンションバー30の回動角度を一定に保つようにドラムモータ21を制御することで、巻線中の線材1の速度差に変化が生じた場合であっても、線材1の張力が張力目標値で一定に維持されるように制御される。なお、張力目標値、トルク所定値、及び角度目標値は、コイルの型番等に応じて、線材1が破断せず巻線に適した範囲内の張力となるように、適切に設定される。また、張力目標値、トルク所定値、及び角度目標値は、単一の値に限らず、所定の範囲として(所定の幅を持った値の範囲として)設定されるものでもよい。
また、テンションバー30の回動角度には、リンク機構40の機構上の制限がある。このため、テンションバー30の回動角度を一定とするように線材1の繰出速度を制御することで、テンションバー30の回動角度の制限を受けることなく、線材1の張力を制御することができる。
次に、線材1の張力を変更する場合について説明する。
巻線に適した張力の範囲内において線材1の張力を変化させる場合には、アームモータ25が発生する回転トルクが変更される。アームモータ25が発生する回転トルクが変化すると、その変化に応じてテンションバー30の回動角度が変化する。
具体的に説明すると、線材1の張力を大きくする場合には、トルク所定値がより高い値に設定され、アームモータ25は、このトルク所定値のトルクを発生するように制御される。アームモータ25の回転トルクが大きくなると、テンションバー30は、回動角度が増大するように回動する。テンションバー30の回動角度が増大すると、テンションバー30の回動角度を減少させて角度目標値に戻すように、ドラムモータ21がフィードバック制御され、メインドラム20の回転速度が低下する。これにより、線材1の繰出速度も低下するため、線材1の速度差が大きくなる。この結果、線材1の張力が大きくなる。
反対に、線材1の張力を小さくする場合には、アームモータ25は、より小さいトルク所定値が設定され、アームモータ25は、このトルク所定値のトルクを発生するように制御される。これにより、テンションバー30の回動角度が減少するため、テンションバー30の回動角度を増大させて角度目標値に戻すように、ドラムモータ21がフィードバック制御され、メインドラム20の回転速度が増加する。よって、線材1の繰出速度も増加するため、線材1の速度差が小さくなる。この結果、線材1の張力が小さくなる。
このように、テンションバー30の回動角度が一定となるようにドラムモータ21の作動を制御しつつ、アームモータ25が発生する回転トルクのトルク所定値を変更することにより、線材1の張力を変更することができる。アームモータ25のトルク所定値を変更してテンションバー30の回動角度に変化が生じると、直ちに回動角度を角度目標値とするようにドラムモータ21が制御される。このため、張力の制御にスプリング等の弾性部材を使用する場合と比較して、スプリングの伸縮による応答性の低下がないため、張力制御の応答性を向上させることができる。
また、張力の制御にスプリングを使用する場合には、スプリングの個体差があるため、精度良く張力を制御するには、作業者により、スプリングの取付位置(長さ)を調整してセット荷重を変更する手動調整が必要な場合がある。また、張力を大きく変更する場合には、スプリングの交換を必要とする。よって、手動調整の場合には、コイルの型番変更のたびに調整や交換といった作業が必要となり、タクトタイムの増加を招く。また、巻線中に張力を調整することもできない。
また、スプリングをエアシリンダ等の流体圧アクチュエータで伸縮させて、巻線中に張力を調整することも考えられる。しかしながら、この場合には、一般的に流体圧アクチュエータが伸長及び収縮した2段階の切り換えしかできない。また、流体圧アクチュエータに作動流体の給排が必要な分、応答性を向上させることはできない。さらに、流体圧アクチュエータの稼働に多くの機器が必要となるため、メンテナンスの必要性や部品点数が増加して、装置の大型化やコスト増加を招く。
これに対し、本実施形態では、サーボモータによって張力の制御を行うため、張力を任意の値に応答性良く調整することができる。よって、巻線中であっても、張力の変更が可能である。また、メンテナンスや部品点数の増加も防止できるため、コスト増加を防止することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した各構成とを組み合わせたり、以下の変形例同士を組み合わせたりすることも可能である。
上記実施形態では、アームモータ25は、発生する回転トルクがトルク所定値で一定となるように制御される。また、ドラムモータ21は、テンションバー30の回動角度が角度目標値で維持されるように制御される。これに対し、テンション装置100及びテンション制御方法は、少なくとも、アームモータ25が発生する回転トルクがテンションバー30のトルクとして伝達され、テンションバー30から線材1に力が付与されるものであればよい。つまり、ポテンショメータ65によって検出されるテンションバー30の回動角度に基づき、ドラムモータ21を制御する構成は、必須の構成ではない。テンション装置100は、アームモータ25の回転トルクをテンションバー30から線材1に張力として付与するものであれば、スプリング等の弾性部材を使用する従来の技術と比較して、スプリングの伸縮による応答性の低下が生じないため、張力制御の応答性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、テンションバー30の回動角度をポテンショメータ65により検出し、テンションバー30の回動角度が角度目標値となるように、ドラムモータ21が制御される。これに対し、テンション装置100は、図10に示すように、ポテンショメータ65に代えて、又は、ポテンショメータ65とは別に、線材1の張力を検出する張力検出部65Aを備えていてもよい。この場合、張力検出部65Aの検出結果に基づき、線材1の張力が所望の値となるように、アームモータ25やドラムモータ21を制御(例えばフィードバック制御等)することで、より確実に線材1の張力を所望の値とすることができる。例えば、図10に示すように、第2コントローラ62は、張力検出部65Aの検出結果に基づき、線材1の張力が張力所望値となる回転トルクを発生するように、アームモータ25をフィードバック制御してもよい。
また、上記実施形態では、第2コントローラ62は、ドライバ25Aに指令を送信してアームモータ25の作動を制御すると共に、巻線機2の作動を制御するものである。つまり、第2コントローラ62は、アームモータ25の制御と巻線機2の制御とで、共通に使用される。これに対し、巻線機2の作動を制御するコントローラとアームモータ25の作動を制御するコントローラとは、それぞれ別であってもよい。
また、第1コントローラ61と第2コントローラ62とは、一つの装置として構成されてもよいし、別々の装置として構成されてもよい。例えば、図11に示すように、第1コントローラ61と第2コントローラ62とを一つの装置として構成したコントローラ60によって、アームモータ25の作動が制御されると共に、ドラムモータ21の作動が制御されるものでもよい。また、図11に示すように、巻線機2の作動を制御するコントローラ3とテンション装置100のコントローラ60(第1コントローラ61及び第2コントローラ62を含む)とを有線又は無線によって通信可能に構成し、巻線機2のコントローラ3からの指令(トルク指令)に基づいて、コントローラ60がアームモータ25の作動を制御するように構成してもよい。より具体的には、コントローラ60は、巻線機2のコントローラ3からのトルク指令に応じて、アームモータ25が発生する回転トルクを制御してもよい。このように、コントローラ60は、アームモータ25及びドラムモータ21の作動を制御するものであれば、任意の構成とすることができる。
また、アームモータ25からテンションバー30に伝達されるトルクは、テンションバー30とこれに連結される第2リンク部材45との相対角度の影響をうける。つまり、アームモータ25が一定の回転トルクを発生していても、第2リンク部材45とテンションバー30との相対角度が異なると、テンションバー30に伝達されるトルクの大きさはわずかに異なる。そこで、アームモータ25は、ポテンショメータ65が検出するテンションバー30の回動角度に応じて、アームモータ25が発生する回転トルクを微調整するように制御されてもよい。これによれば、アームモータ25から伝達されるトルク、つまり、回動ピン31A回りのテンションバー30のトルクを一定にして、テンションバー30から線材1に付与される力を、テンションバー30の回動角度によらず、より確実に一定にすることができる。
具体的に説明すると、アームモータ25の回転トルクが一定の場合、テンションバー30に伝達されるトルクは、第2リンク部材45とテンションバー30とが直交する状態(相対角度が90°)が最も大きく、相対角度が90°から離れるほど小さくなる。第2リンク部材45及びテンションバー30の相対角度は、テンションバー30の回動角度、リンク機構40やテンションバー30の形状、取付位置等に基づいて求めることができる。また、第2リンク部材45及びテンションバー30の相対角度に応じたテンションバー30のトルクの変化は、幾何学的に求めることができる。よって、ポテンショメータ65の検出結果に基づき、第2リンク部材45とテンションバー30との相対角度に応じて、回動ピン31A回りのテンションバー30のトルクが一定となるように、アームモータ25が発生する回転トルク(トルク所定値)を変更するようにしてもよい。これにより、テンションバー30から線材1に付与される力が一定となるため、線材1の張力制御の精度を向上させることができる。
また、上記実施形態では、アームモータ25及びドラムモータ21は、それぞれサーボモータである。フィードバック制御を行うことや、精度良く線材1の張力を制御することを考慮すると、アームモータ25及びドラムモータ21は、サーボモータであることが望ましい。しかしながら、アームモータ25及びドラムモータ21は、サーボモータに限らず、パルスモータでもよい。
また、上記実施形態では、アームモータ25の回転トルクをテンションバーに伝達する伝達機構は、第1リンク部材41及び第2リンク部材45を有するリンク機構40である。これに限らず、リンク機構40は、単一のリンク部材を有するものでもよいし、3つ以上のリンク部材を有するものでもよい。また、伝達機構は、アームモータ25が回転することにより、テンションバー30を回動ピン31A回りに回動させるものであれば、リンク機構40でなくてもよい。例えば、伝達機構は、アームモータ25の回転を回動ピン31Aの回転として伝達する歯車機構や、ベルト機構であってもよい。また、アームモータ25の回転軸27と回動ピン31Aとが同軸的に連結してもよい。この場合には、アームモータ25の回転軸27と回動ピン31Aとを連結するカップリングが伝達機構に相当する。
また、上記実施形態では、リンク機構40の第1リンク部材41には、補助スプリング46が取り付けられる。これに対し、補助スプリング46は、アームモータ25の回転軸27に連結される第1リンク部材41に取り付けられなくてもよい。例えば、補助スプリング46は、他のリンク部材に取り付けられるものでもよいし、テンションバー30に取り付けられるものでもよい。また、安全性が確保できる場合には、補助スプリング46を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、テンションバー30の先端の保持部33は、線材1が掛け回されるプーリであるローラ部34を有する。これに対し、保持部33は、ローラ部34に代えて、線材1が挿通し線材1を案内するガイド孔を有するノズルを有するものでもよい。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
本実施形態では、リンク機構40によってアームモータ25の回転トルクを回動ピン31A回りのテンションバー30のトルクに変換することで、線材1に付与する張力を制御する。アームモータ25の回転トルクは、リンク機構40により速やかにテンションバー30に伝達される。このように、スプリング等の弾性部材を用いずに、アームモータ25とリンク機構40の組み合わせにより線材1に張力を付与するため、スプリングの伸縮による応答性の低下が生じない。よって、アームモータ25が発生する回転トルクにより線材1の張力を応答性よく制御することができる。また、応答性良く張力の制御を行うことができるため、巻線中であっても、容易に張力の変更が可能である。
また、本実施形態では、スプリングやこれを伸縮させる流体圧アクチュエータを必要としないため、スプリングの調整や交換、流体圧アクチュエータへの流体圧の給排による応答性の低下がなく、張力を任意の値に応答性良く調整することができる。また、メンテナンス作業や部品点数の増加も防止できるため、コスト増加を防止することができる。
また、本実施形態では、線材1の巻取速度と繰出速度の速度差に変化が生じてテンションバー30の回動角度が変化しても、テンションバー30の回動角度が元の一定値に戻るようにドラムモータ21が制御されるため、線材1の速度差の変化は打ち消される。また、アームモータ25は、一定の回転トルクを発生するように制御される。このようにアームモータ25及びドラムモータ21を制御することで、線材1の速度差に変化が生じても、線材1の張力は一定となるように速やかに制御される。これにより、リンク機構40の回動角度によらず、テンションバー30から線材1へ付与される力を一定にすることができる。よって、線材1の張力をより精度良く制御することができる。
また、テンション装置100は、線材1の張力を検出する張力検出部65Aをさらに備え、コントローラ60は、張力検出部65Aの検出結果に基づいて、アームモータ25の作動をフィードバック制御してもよい。これによれば、線材1の張力を張力検出部65Aによって線材1の張力を直接検出し、その検出結果を基に、アームモータ25が制御されるため、より確実に所望の張力とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 線材
20 メインドラム
21 ドラムモータ
25 アームモータ(電動モータ)
27 回転軸
30 テンションバー
31A 回動ピン(回動支点)
40 リンク機構(伝達機構)
41 第1リンク部材
45 第2リンク部材
55 ポテンショメータ(検出部)
55A 張力検出部
60 コントローラ
100 テンション装置

Claims (7)

  1. 巻線機に供給される線材の張力を制御するテンション装置であって、
    回動支点を中心に回動可能に構成されると共に前記線材が係止されるテンションバーと、
    電力供給によって回転駆動される電動モータと、
    前記電動モータが発生する回転トルクを前記回動支点回りのトルクとして前記テンションバーに伝達する伝達機構と、を備え、
    前記伝達機構は、
    前記電動モータの回転軸に連結され前記回転軸と共に回転する第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材に回動自在に連結されると共に前記回動支点から離間した位置において前記テンションバーに回動自在に連結される第2リンク部材と、を有し、
    前記第1リンク部材には、前記電動モータの前記回転トルクを補助するように前記第1リンク部材を付勢する補助スプリングが設けられることを特徴とするテンション装置。
  2. 前記線材を繰り出して前記テンションバーに導くメインドラムと、
    前記メインドラムを回転させるドラムモータと、
    前記テンションバーの回動角度を検出する検出部と、
    前記電動モータ及び前記ドラムモータの作動を制御するコントローラと、をさらに備え、
    前記コントローラは、前記電動モータが発生する回転トルクが所定値となるように前記電動モータを制御すると共に、前記検出部の検出結果に基づいて、前記テンションバーの回動角度が一定となるように前記ドラムモータの作動を制御することを特徴とする請求項1に記載のテンション装置。
  3. 前記コントローラは、前記検出部の検出結果に基づいて、前記テンションバーに伝達される前記回動支点回りのトルクが一定となるように、前記電動モータが発生する回転トルクの前記所定値を変更することを特徴とする請求項2に記載のテンション装置。
  4. 前記線材の張力を検出する張力検出部と、
    前記電動モータの作動を制御するコントローラと、をさらに備え、
    前記コントローラは、前記電動モータが発生する回転トルクが所定値となるように前記電動モータを制御し、
    前記電動モータは、前記張力検出部の検出結果に基づいて、前記電動モータが発生する回転トルクの前記所定値がフィードバック制御されることを特徴とする請求項1に記載のテンション装置。
  5. 前記線材の付着物を除去するフェルト部をさらに備え、
    前記フェルト部は、
    一対の把持具と、
    一対の前記把持具のそれぞれに設けられ、互いに対向して前記線材を挟持する一対のフェルトと、
    一方の前記把持具を挿通し他方の前記把持具に連結されるロッドと、
    前記一対のフェルトが互いに接近するように付勢力を発揮する付勢部材と、を備え、
    前記フェルトは、
    前記ロッドが挿通する中央孔と、
    前記中央孔と外周面とを接続する切れ込みと、を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のテンション装置。
  6. 巻線機に供給される線材の張力を制御するテンション制御方法であって、
    回動支点を中心に回動可能に構成されると共に前記線材が係止されるテンションバーに対し、電動モータの回転トルクを伝達機構により前記回動支点回りのトルクとして伝達し、
    前記伝達機構は、
    前記電動モータの回転軸に連結され前記回転軸と共に回転する第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材に回動自在に連結されると共に前記回動支点から離間した位置において前記テンションバーに回動自在に連結される第2リンク部材と、を有し、
    前記第1リンク部材には、前記電動モータの前記回転トルクを補助するように前記第1リンク部材を付勢する補助スプリングが設けられることを特徴とするテンション制御方法。
  7. 前記回動支点回りの前記テンションバーの回動角度を検出部によって検出し、
    前記電動モータが発生する回転トルクが一定になるように前記電動モータを制御し、
    前記線材を繰り出すメインドラムを駆動するドラムモータを、前記検出部の検出結果に基づいて前記テンションバーの回動角度が一定になるように制御する、ことを特徴とする請求項6に記載のテンション制御方法。
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