JP6981622B2 - ペット用排泄物処理装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、ペット用排泄物処理装置に関する。詳しくは、ペットが排泄するスペースを提供できるとともに、排泄物を衛生的に処理できるペット用排泄物処理装置に関する。
ペットを飼育する場合、排泄物の処理が大きな問題である。従来は、散歩等を行って排泄させることが多かったが、都市化によって散歩中に排泄を行わせることが困難になりつつある。また、飼い主及びペットの高齢化や病気によって、散歩を行うことが困難になることもある。
屋内でペットの排泄物を処理する場合、新聞やペット排泄用のシートを床面に敷設し、このシート等の上に排泄を行うようにペットを調教することが多い。また、上記シート等を敷設する箱状の容器も提供されている。
ところが、上記従来のシート等を用いた手法では、ペットが排泄する度に上記シート等を取替えなければならない。また、排泄物の量によっては、上記新聞紙やシートで吸収しきれず、シート等の外に漏れ出ることも多く、清掃の手間が増加する。このため、飼い主の労力が大きくなるという問題があった。
上記問題を緩和できるものとして、特許文献1に記載されているように、台座に設けた排泄部上に引き出すとともに、排泄物とともに上記シートをローラに巻き取って処理するペット用トイレ装置が提案されている。
特開2005−40016号
上記特許文献1に記載されたペット排泄物のトイレ具は、排泄物で汚れたシートを上記ローラに巻き取るように構成されているため、床に敷設したシートを処理する手間がなくなり、飼い主の労力を大幅に軽減することができる。また、排泄物の量や頻度に応じて、上記シートを繰り出すことができるため、排泄物が上記シートの外に漏れ出ることを防止することも可能となる。このため、飼い主の労力を軽減することができる。
ところが、排尿は吸水シート層に吸収されるが、便はある程度の容積や高さがあるため、そのままでは上記ローラに巻き取ることが困難である。上記特許文献1に記載されている発明では、排便は、平らに押し潰されるようにして上記ローラに順次巻き取られる。しかしながら、上記ローラの巻取り力のみで、上記排便を押し潰すのは困難である。一方、上記排便を押し潰すためのローラを別途設けることも考えられるが、ローラ自体が汚れてしまうという問題が生じる。また、上記ローラから上記シート上の便に力を作用させるように構成することも考えられるが、装置の構造等が複雑になるという問題がある。
また、雌犬の場合平坦な場所で排尿及び排便を行うが、雄犬の場合、排尿は、片足を上げて、壁等に対して行う場合が多い。このため、上記特許文献1に記載されているようなトイレ装置では、シートを保持する収納ケースや、巻取りケースに対して排尿される恐れがある。また、天板部以外の部位に尿が放散されてしまう恐れも高い。
さらに、上記台座の中央部で排泄が行われるとは限らない。シートの縁部近傍で大量の排便や排尿がなされると、上記シートでは水分を吸収しきれず、シート外に漏れ出る恐れがある。
本願発明は、上記不都合を解消するために案出されたものであって、ペットの排泄物を衛生的に、かつ労力をかけずに処理することができるペット用排泄物処理装置を提供することを課題とする。
本願発明に係るペット用排泄物処理装置は、ペットが排泄できる天板部を設けた台部と、上記台部の一方の縁部から、上記天板部上に繰り出される第1のシート部材と、上記第1のシート部材を繰り出し可能に保持する第1のシート部材保持部と、上記台部の他方の縁部において、排泄物を挟むようにして上記第1のシート部材に重ね合わされる第2のシート部材と、上記第2のシート部材を繰り出し可能に保持する第2のシート部材保持部と、上記他方の縁部において重ね合わされた上記第1のシート部材と上記第2のシート部材とを巻き取るシート巻取り部と、上記シート巻取り部を駆動する駆動手段とを備えて構成される。上記第1のシート部材保持部は、上記一方の縁部から所定高さに設定されており、上記第1のシート部材は、上記一方の縁部から立ち上がる第2の立壁部の表面を構成するとともに、上記一方の縁部において方向転換されて上記天板部上に繰り出されるように構成されており、上記第2のシート部材保持部は、上記他方の縁部から所定高さに設定されるとともに、上記第2のシート部材は、上記他方の縁部から立ち上がる第1の立壁部の表面を構成している。
本願発明では、上記天板部の上に繰り出された第1のシート部材の上に排泄が行われる。上記第1のシート部材は、第1のシート部材保持部から繰り出されるとともに、上記シート巻取り部によって順次巻き取られる。このため、ペットが排泄した後に上記第1のシート部材を巻き取ることにより、排泄物を衛生的に処理できるとともに、シートを交換する労力を軽減することができる。また、排泄物の量に応じてシートを繰り出し、また、巻き取ることができるため、排泄物がシート以外に漏れ出るのを防止することができる。
特に、本願発明では、上記第1のシート部材上に排泄された排泄物を、上記第2のシート部材との間に挟むようにして巻き取ることができる。上記第2のシート部材は、防水性を備えたフィルム状のものを採用するのが好ましい。排泄物を上記第1のシート部材と上記第2のシート部材との間に挟んで巻き取ることにより、上記シート巻取り部を構成する巻取りローラ等に排泄物が付着することなく巻き取ることが可能となり、排泄物を衛生的に処理することができる。
また、上記第1のシート部材と上記第2のシート部材に挟圧力を作用させて、排泄物を所定の高さに圧縮変形させながら巻き取ることが可能になる。このため、排泄物を含むシートを容易に巻き取ることができる。しかも、排泄物を巻き込んだ第1のシート部材及び第2のシート部材の厚みが均一化されるため、上記巻取りローラの巻取り量を増加させることもできる。
上記シート巻取り部を構成する巻取りローラの手前に上記第2のシート部材に圧力を作用させることができる圧縮ローラや、所定の開口高さのスリット等を設けることもできる。上記構成を採用することにより、排泄物を挟んだ第1のシート部材及び第2のシート部材を一定の厚み以下にして巻き取ることが可能となり、排泄物が挟まれたシート部材を容易に巻き取ることが可能になるとともに、上記巻取りローラによるシート部材の巻取り可能長さを増加させることもできる。また、糞尿は上記第1のシート部材と第2のシート部材の間に保持されるため、上記圧縮ローラやスリットに糞尿が付着することもない。また、臭いの発生を低減させることもできる。
上記シート巻取り部を駆動する駆動手段は特に限定されることはない。たとえば、上記駆動手段を、上記シート巻取り部を構成する巻取りローラを回転させる手動ハンドルから構成することができる。この場合、飼い主は、ペットが排尿あるいは排便した後に、上記手動ハンドルを操作することにより、排泄物を上記第1のシート部材と上記第2のシート部材とを所要量巻き取ることができる。
また、上記駆動手段を、上記シート巻取り部を駆動する駆動モータと、上記天板部上に存在するペットを感知するセンサと、上記ペットが天板部上からいなくなってから所定時間経過後に上記駆動モータを所定時間駆動させる制御手段とを備えて構成することができる。上記構成を採用することにより、自動的に排泄物を巻き取ることが可能となる。このため、飼い主が留守の場合でも対応が可能となる。
また、上記センサとして画像センサを採用し、排泄の種類や排泄が行われた上記シート部材の部位を特定して、上記シート部材の巻取り量を調節するように構成することもできる。すなわち、排泄が行われた部分が巻き取られるように、巻取り量を自動的に調節するのである。この構成を採用すると、上記シート部材の使用量を低減することも可能となる。
さらに、上記シート部材上の排泄物を撮像して排便と排尿とを識別し、排便の場合、各排便ごとにシートを巻き取るように制御する一方、排尿のみの場合は、複数回の排尿後に上記シート部材を巻き取るように構成することもできる。
さらに、雄犬が排尿するための第2の立壁部を、上記第1のシート部材の繰り出し側にも設ける。すなわち、上記第1のシート部材保持部を、上記一方の縁部から所定高さに設定し、上記第1のシート部材を、上記一方の縁部(第1のシート部材の繰り出し側縁部)から立ち上がる第2の立壁部の表面を構成するとともに、上記一方の縁部において方向転換されて上記天板部上に繰り出されるように構成することができる。
上記第2の立壁部を設けることにより、第2の立壁部にも排尿が可能になる。このため、第1のシート部材の繰り出し側を衛生的に保つことができる。また、第2の立壁部では排尿のみ行われるため、排尿を吸収した部分の第1のシート部材を上記天板部上に繰り出して排便を行わせることもできるし、巻取りローラに巻き取ってしまうこともできる。
上記天板部の奥方は開放しておくこともできるし、側縁部から立ち上がる奥方壁部を設けることができる。奥方壁部を設けた場合、ペットが奥方壁部に向けて排尿する恐れがある。
上記不都合を回避するため、上記奥方壁部を、上方から下方に向けて繰り出されて上記奥方壁部の表面を構成する第3のシート部材を備えて構成することができる。上記第3のシート部材を、第2の立壁部に設けた使い捨てシート材料を用いて構成することもできるし、繰り返し使用できるように構成することもできる。
たとえば、上記第3のシート部材を、上側ロール部と、下側ロール部との間で掛け回されるとともに、上記第3のシート部材の下縁部近傍が、消毒液を満たした容器内に浸漬されるように構成することができる。
第3のシート部材に対しては排尿のみ行われるため、上記消毒液等で消毒することにより、繰り返し使用することが可能である。上記構成を採用することにより、奥方壁部を衛生的に保持することが可能となる。上記第3のシート部材を、塩化ビニル等の柔軟性のあるシート材料で形成することができる。上記消毒液の種類は特に限定されることはないが、臭気の発生原因となる細菌等を死滅させる効果がある薬剤を採用するのが好ましい。また、消臭成分を含む消毒液を採用するのが好ましい。
上記第2の立壁部や奥方壁部を設けない場合、上記シートの縁部で排泄が行われることも考えられる。また、奥方壁部を固定的に設けた場合、これに対して排尿が行われると、衛生上問題であり、悪臭が発生することも考えられる。
上記問題を回避するため、 上記天板部上の空間又は/及びこれを囲む所定部位に、ペットの進入又は排泄を規制する規制部材を設けるのが好ましい。
上記規制部材の構成は特に限定されることはないが、ペットの排泄を規制できるものが好ましい。たとえば、雄犬等が上記壁部に対して排尿するのを防止するため、上記規制部材を、上記空間に向かって突出する所定長さの突起を所定間隔で設けて構成することができる。上記突起の突出長さや配列間隔は、ペットの種類や大きさに応じて設定するのが好ましい。
上記突起を設けた空間にペットが進入するのを防止できるのみならず、突起の先端は排尿の目標とするのが困難であり、排尿行為を効果的に防止できる。また、上記規制部材として、排尿の目標となる壁部が構成されないように、細い線材から構成された柵状あるいは網目状の部材を採用することもできる。
上記規制部材を設ける部位は特に限定されることはないが、第1の立壁部以外を固定的に設ける場合、各立壁部の表面に上記規制部材を設けることができる。
上述したように、雄犬の場合、壁部等に排尿をする習性がある。しかしながら、奥方壁部の近傍に排尿が行われると、上記第1のシート部材の縁部から排尿がはみ出る場合も考えられる。
上記不都合を回避するため、上記天板部上の空間の所定位置に回転可能に懸垂保持された懸垂ローラと、上記懸垂ローラに掛け回される第4のシート部材と、上記天板部の外縁部から上記第4のシート部材を繰り出す第4のシート部材保持部と、上記第4のシート部材を上記天板部の外縁部において巻き取る巻取りローラと、上記巻取りローラを駆動する駆動手段とを備えて装置を構成することもできる。
雄犬等は、壁面の他、電柱等の棒状物に排尿を行うことは知られている。本願発明は、上記習性を利用したものである。
また、本願発明では、上記懸垂ローラに第4のシート部材が掛け回されており、排尿は、上記第4のシート部材の表面に対して行われる。また、上記第4のシート部材は、上記巻取りローラによって巻き取られるため、上記懸垂ローラ自体は衛生的に保持される。上記懸垂ローラ下端部は、上記天板部の表面から所定距離離間して配置されており、上記第1のシート部材の繰り出し及び巻取りを阻害することはない。
上記懸垂ローラは、天板部の中央部分近傍に設けるのが好ましい。上記構成によって、雄犬の排尿位置を天板部の中央部分に設定することが可能となり、排尿が他の部位に漏れ出るのを効果的に防止できる。
上記第4のシート部材を構成する材料は特に限定されることはない。たとえば、第2のシート部材と同様に、透水性のない樹脂フィルム等から構成することもできる。
上記第4のシート部材に代えて、上記天板部上の空間の所定位置に、着脱可能に懸垂保持された中空状の吸尿部材を設けることもできる。たとえば、上記吸尿部材を、上下方向に延びる棒状部と、上記棒状部の下縁部から半径方向外方へ延出する皿状部とを備えて構成することができる。また、少なくとも上記皿状部は水分吸収能力のある多孔質材料から形成されている。この構成によって、上記棒状部に向かって放尿された排尿を、上記棒状部あるいは上記皿状部において効率よく吸収できる。なお、上記棒状部と上記皿状部の両方を水分吸収能力のある材料から形成することもできる。上記皿状部を設けることにより、上記棒状部から下方に流動し、あるいは上記棒状部表面で跳ね返った尿を効力よく処理することが可能となる。
上記吸尿部材を構成する材料は、尿を吸収できるものであれば特に限定されることはない。たとえば、上記第4のシート部材と同様の材料を用いて構成することができる。この場合、保形性を確保するために、中空内面側に樹脂等をコーティングすることができる。また、上記中空内面の形態に対応して表面形態を有する保持部材を別途設け、これを上記天板部上に懸垂し、上記吸尿部材を上記保持部材の周囲に被着するように構成することもできる。さらに、上記吸尿部材を、セルロース繊維を主成分とする材料をパルプモールド法によって成形することにより形成することができる。例えば古紙にパルプモールド法を適用して所要の形態の吸尿部材を成形することにより、高い吸尿性能及び保形性を有する吸尿部材を得ることができる。
上記吸尿部材の棒状部や皿状部の断面形態も特に限定されることはない。たとえば、水平方向の断面を円形状や多角形状に形成することができる。雄犬は、上記天板部上の一定の位置から上記棒状部材へ放尿する習性を有するため、所定の放尿回数ごとに上記吸尿部材を垂直軸回りに回転させ、放尿位置を変更することにより、より経済性が向上する。
上記吸尿部材の吸尿性能を高めるため、上記皿状部に、水分を吸収する水分吸収剤又は水分を吸収して凝固する水分凝固剤を設けるのが好ましい。これにより、棒状部を流れ落ちる尿を処理できるとともに、吸尿量をさらに高めることができる。
上記第1のシート部材の側縁部の近傍で排尿が行われた場合、水分が天板部の外側へ向けて流れて、上記シートから漏れ出る恐れが高い。また、上記第1のシート部材に水分の吸収剤あるいは凝固剤を設けた場合にも、充分に対応できない恐れがある。
上記不都合を回避するため、上記天板部の中央部分を縁部に比べて低く設定するのが好ましい。上記天板部の中央部分を窪ませることにより、排尿が中央部分に向かって流れ、上記第1のシート部材の周縁部から外側に漏れ出るのを防止できる。
上記中央部分を縁部に比べて低く設定する手法は特に限定されることはない。たとえば、上記天板部の幅方向中央部分を、上記第1のシート部材の繰り出し方向に、V字状に窪ませることができる。また、上記天板部の上記第1のシート部材の繰り出し方向の中央部分を窪ませることもできる。さらに、上記天板部の中央部分を、各縁部に対して窪ませることもできる。
上記天板部の周縁部分における第1のシート部材を持ち上げる部材を設けることにより、上記天板部の中央部分を縁部に比べて実質的に低く設定することもできる。たとえば、上記天板部の所定位置において、上記天板部の表面と上記第1のシート部材との間に配置されるとともに、上記第1のシート部材の両側縁近傍を持ち上げて中央部を窪ませ、排泄物を上記中央部に寄せるスペーサ部材を設けることができる。
上記スペーサ部材を設けることにより、排泄物を中央部によせた状態で巻き取ることが可能となる。さらに、上記スペーサ部材として一対の棒状の部材を採用し、上記巻取り側の縁部近傍において、巻取り方向に見てハの字状に配置することにより、天板部の縁部近傍の排泄物を幅方向中央部分に移動させるように構成することもできる。
上記第1のシート部材は少なくとも透水性のないシートあるいはフィルムを備えて構成するのが望ましい。たとえば、上記第1のシート部材として、防水性を有するとともに上記天板部上を移動させられる第1のシート材料と、透水性を有する第2のシート材料とを積層して構成されているとともに、少なくとも幅方向中央部において、上記第1のシート材料と上記第2のシート材料との間に、水分を吸収する水分吸収剤又は水分を吸収して凝固する水分凝固剤が設けられているものを採用するのが好ましい。
上記水分吸収剤あるいは凝固剤は高価であるため、第1のシート部材の全面に設けると、コストが増加する。上記構成を採用することにより、第1のシート部材のコストを低減させることができる。
しかも、上記凝固剤を少なくともシートの幅方向中央部に設けることにより、第1のシート部材の幅方向中央部分の重さが増加する。このため、上記天板部の中央部分を窪ませた場合、上記天板部の傾斜面に沿って上記第1のシートを敷設することができる。このため、排尿等を中央部に流動させることができる。
また、上記水分吸収剤又は上記水分凝固剤を、上記第1のシート部材の移動軸方向に所定間隔で間欠的に設けることができる。
上記構成においては、上記水分吸収剤又は上記水分凝固剤が、天板部の中央部分に位置するように、第1のシート部材を繰り出すように構成するのが望ましい。これにより、上記第1のシート部材の繰り出し方向の縁部に排泄された水分を、天板部の中央部分に流すことが可能になる。また、天板部表面の中央部分を窪ませた場合、上記のように、上記水分吸収剤又は上記水分凝固剤の重量によって、上記第1のシート部材を天板部の傾斜に沿って敷設することが可能となる。
さらに、上記水分吸収剤又は上記水分凝固剤の使用量を低減させることができるため、製品コストを低減させることができる
本願発明に係る排泄物処理装置を利用できるペットの体格等は大きく異なる。このため、種々の体格や大きさのペットに対応できるように構成するのが望ましい。たとえば、上記天板部を、上記第1のシート部材の移動方向に、寸法拡張可能に構成するのが望ましい。
上記寸法拡張可能に構成する手法は、特に限定されることはない。上記台部を第1のシート部材の繰り出し方向に分割し、その間に増設天板部材を設けることができるように構成することができる。また、天板部を、第1のシート部材の繰り出し方向に入れ子状に構成して、天板部の長さを拡張するように構成することもできる。
ペットの排泄物を衛生的に、かつ労力をかけずに処理することができる。
本願発明に係るペット用排泄物処理装置の概要を説明する正面図である。 図1に示すペット用排泄物処理装置の全体斜視図である。 図1に係るペット用排泄物処理装置に奥方壁部を設けた実施形態の正面図である。 図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。 図1に係るペット用排泄物処理装置に第2の立壁部を設けた実施形態の正面図である。 図5に示すペット用排泄物処理装置の全体斜視図である。 天板部に窪みを設けた実施形態の要部断面を示す部分斜視図である。 図7におけるVIII−VIII線に沿う断面図である。 図7に示す天板部に、第1のシート部材を敷設した状態を示す拡大部分断面図である。 図9に示す第1のシート部材の平面図である。 第1のシート部材の他の実施形態を示す平面図である。 天板部にスペーサ部材を設けた状態を示す斜視図である。 図12におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。 天板部の中央部近傍に懸垂ローラ及び第4のシート部材を設けた状態を示す斜視図である。 図14に示す排泄物処理装置の要部を示す平面図である。 図15におけるXVI−XVI線に沿う断面図である。 寸法を拡張可能に構成した台部の一部断面を示す斜視図である。 図17に示す台部を拡張する手順を示す斜視図である。 図18におけるXIX−XIX線に沿う断面図であり、台部の寸法を拡張した状態を示す図である。 本願発明の他の実施形態を示す図であり、図14に相当する要部の斜視図である。 図20のXXIーXXI線に沿う断面図である。 吸尿部材の全体斜視図である。 吸尿部材の側面図である。 吸尿部材の平面図である。 吸尿部材の底面図である。 吸尿部材の他の実施形態を示す分解断面図である。 図26に示す吸尿部材をペット用排泄物処理装置に装着した状態を示す断面図である。
以下、本願発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るペット用排泄物処理装置1は、ペットが排泄できる天板部3を設けた台部2と、上記台部2の一方の縁部から、上記天板部3上に繰り出される第1のシート部材4と、上記第1のシート部材4を繰り出し可能に保持する第1のシート部材保持部5と、上記台部2の他方の縁部において、排泄物を挟むようにして上記第1のシート部材4に重ね合わされる第2のシート部材6と、上記第2のシート部材6を繰り出し可能に保持する第2のシート部材保持部7と、他方の縁部において重ね合わされた上記第1のシート部材4と上記第2のシート部材6とを巻き取るシート巻取り部8と、上記シート巻取り部8を駆動する駆動手段9とを備えて構成される。また、上記第2のシート部材保持部7は、上記他方の縁部から所定高さに設定されるとともに、上記第2のシート部材6は、上記他方の縁部から立ち上がる第1の立壁部13の表面を下方に向けて繰り出されるように構成されており、上記第2のシート部材6が上記第1の立壁部13の表面を構成している。
上記第1のシート部材4が繰り出される天板部3の一方の縁部には、第2の立壁部11が設けられており、ペットは、上記第1の立壁部13と上記第2の立壁部11の間における上記天板部3上に繰り出される第1のシート部材4の上面に糞尿を排泄する。上記駆動手段9を構成するモータが、上記シート巻取り部8を構成する巻取りローラ8aを回転させることにより、上記第1のシート部材4と上記第2のシート部材6とが上記他方の縁部から上記巻取りローラ8aに巻き取られる。このとき、上記第1のシート部材4上の排泄物は、上記第1のシート部材4と上記第2のシート部材6の間に挟まれるようにして、上記巻取りローラ8aに巻き取られる。
ペットが排泄した後に上記第1のシート部材4を巻き取ることにより、排泄物を衛生的に処理できるとともに、シートを交換する労力を軽減することができる。また、排泄物の量に応じてシートを繰り出し、また、巻き取ることができるため、排泄物がシート以外に漏れ出るのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記シート巻取り部8に巻き取られる第2のシート部材6を、上記天板部3の表面と所定の隙間を開けて配置された圧縮ローラ15によって方向転換した後に、上記巻取りローラ8aに巻き取るように構成している。これにより、上記隙間より高さが高い排泄物が、所定の高さに圧縮変形させられる。このため、排泄物を含むシートを容易に巻き取ることができる。しかも、排泄物を巻き込んだ第1のシート部材4及び第2のシート部材6の厚みが均一化されるため、巻取りローラ8aの巻取り可能長さを確保することができる。また、糞尿は上記第1のシート部材4と第2のシート部材6の間に保持されるため、上記圧縮ローラ15等に糞尿が付着することもない。
本実施形態では、上記天板部3の上方にペットの存在を確認できるセンサ16を設けている。そして、図示しない制御手段によって、ペットが上記天板部3を離れてから所定時間経過後に、上記駆動手段9を駆動し、排泄部を挟む上記第1のシート部材4と上記第2のシート部材6とを、所定長さ巻き取るように構成している。
上記構成を採用することにより、飼い主が留守の場合であっても、ペットの排泄物を処理するとともに、新たなシートを天板部3に設置することができる。なお、本実施形態では、モータを備えて構成される駆動手段9によって、シート部材を巻き取るように構成したが、手動で巻き取るように構成することもできる。
また、上記センサ16としてカメラを採用し、上記第1のシート部材4上の排泄物を撮像して、排尿か排便かの別と、シート部材上の位置を計測し、上記シート部材を必要量巻き取るように構成することもできる。また、排尿のみの場合、複数回排尿された後に、上記シート部材を巻き取るように構成することもできる。
図3及び図4に、上記天板部3の幅方向奥方の縁部に、奥方壁部21を設けた実施形態を示す。
本実施形態に係る上記奥方壁部21は、上方から下方に向けて繰り出される第3のシート部材21aから構成されている。上記第3のシート部材21aは、上側ロール部22と、下側ロール部24との間で掛け回されるとともに、上記第3のシート部材の下縁部近傍に薬液槽25を設け、この薬液槽25内に設けられた消毒ローラ23に掛け回されて、上記薬液槽25内を通過するように構成している。
上述したように、雄犬は、壁面に向けて排尿する習性を備えており、上記奥方壁部21を設けることにより、上記天板部3の奥方にも排尿できるように構成している。上記構成によって、奥方壁部21に向けて排尿された場合にも、奥方壁部21の表面を衛生的に保持することが可能になるとともに、臭気の発生を抑制することができる。本実施形態では、上記第3のシート部材21aを各ローラ間22,23,24で回転させる手段として、モータを備える駆動手段25を採用している。上記駆動手段25は、図示しないセンサからの出力信号によって駆動されるように構成されている。上記センサは、ペットが奥方壁部21に向けて排尿したことを画像認識によって検出することができるように構成されており、ペットが上記天板部3から離れた後に、上記第3のシート部材を所定量回転させるように構成されている。なお、本実施形態では、モータを備える上記駆動手段25によって、上記上側ロール22を回転させるように構成したが、上記上側ロール部22を手動で回転させるハンドル等を設けることもできる。
図5及び図6に示す実施形態は、上記第1のシート部材保持部35を、天板部3の上記一方の縁部から所定高さに設定し、上記第1のシート部材4を、上記一方の縁部から立ち上がる第2の立壁部11の表面を構成するとともに、上記一方の縁部近傍において方向転換されて上記天板部3上に繰り出されるように構成したものである。
上記構成を採用することにより、上記第2の立壁部11にも排尿可能となり、ペットの排尿位置の選択肢を増加させることができる。また、上記第2の立壁部11の外側に、第1のシート部材4の方向転換を行う繰り出しローラ32,33を設けている。上記構成を採用することにより、排尿が上記繰り出しローラ32に直接行われることがなくなる。ただし、上記繰り出しローラ32は、排尿が行われた面に接触するため、定期的に消毒あるいは洗浄できるように構成するのが望ましい。また、上記繰り出しローラ32を交換するように構成することもできる。
図7から図9に、上記天板部43の幅方向中央部分を両側縁部に比べて低く設定した実施形態を示す。
本実施形態では、第1のシート部材4に幅方向中央部に向かう傾斜面を付与するV字状の傾斜面を備えて上記天板部43を構成している。
上記構成を採用すると、第1のシート部材4の幅方向縁部近傍に排尿がなされた場合であっても、排尿を天板部の中央部に向けて流すことが可能となる。このため、排尿が、上記第1のシート部材4や天板部43の外部に流れ出るのを防止することができる。
また、図8に示すように、上記天板部43の形態に対応して幅方向中央部の直径が大きな繰り出しローラ44を設けている。上記形態の繰り出しローラ44を設けることにより、上記第1のシート部材4を、傾斜する上記天板部43の表面に沿って敷設することができる。なお、本実施形態では、上記第1のシート部材4を繰り出すローラ44として、上記天板43の傾斜面に対応して、中央部の直径が大きな形態のローラを採用している。
図9に、第1のシート部材4の幅方向中央部近傍の拡大断面図を示す。第1のシート部材4は、防水性を有するとともに上記天板部43を移動させられる第1のシート材料4bと、透水性を有する第2のシート材料4aとを積層して構成されているとともに、上記第1のシート部材4の幅方向中央部において、上記第1のシート材料4bと上記第2のシート材料4aとの間に、水分を吸収する水分吸収剤又は水分を吸収して凝固する水分凝固剤50が設けられている。
本実施形態では、上記第1のシート部材4の幅の3分の1〜4分の1の幅で、上記水分凝固剤50を設けている。上記水分凝固剤等を第1のシート部材4の幅方向中央部に設けることにより、上記第1のシート部材4の幅方向中央部の重量が増加する。このため、図9に示すように、上記第1のシート部材4を、略V字状に傾斜する天板部43の形態に沿わせて繰り出し、また敷設することができる。
上記構成では、第1のシート部材4の幅方向縁部には、凝固剤等が設けられていないため、排尿の水分を吸収することができない。しかしながら、上記天板部43を中央部が窪む略V字状に形成しているため、水分を上記天板部43の幅方向中央部に向けて流すことができる。このため、上記排尿が上記第1のシート部材4や天板部43の縁部から漏れ出ることはない。
また、上記水分吸収剤あるいは凝固剤は高価であるため、第1のシート部材4の全面に設けると、コストが増加する。上記構成を採用することにより、第1のシート部材4のコストを低減させることができる。
しかも、上記凝固剤等をシートの幅方向中央部に設けることにより、第1のシート部材4の幅方向中央部分の重さが増加する。このため、上記天板部43の中央部分を窪ませた場合、上記天板部43の傾斜面に沿って上記第1のシート部材4を敷設することができる。このため、排尿等を中央部に容易に流動させることができる。
図10に示すように、上記凝固剤50等を、第1のシート部材4の幅方向中央部に連続的に設けることもできるし、図11に示すように、凝固剤51を長さ方向に、所定間隔で間欠的に設けることもできる。
上記天板部の中央部を周縁部に対して窪ませる手法は特に限定されることはない。図12及び図13に示すように、上記天板部3の周縁部分における第1のシート部材4を持ち上げる部材を設けることにより、上記天板部3の中央部分を縁部に比べて実質的に低く設定することもできる。図12に示す実施形態では、上記天板部3の所定位置において、上記天板部3の表面と上記第1のシート部材4との間に配置されるとともに、上記第1のシート部材4の両側縁近傍を持ち上げて中央部を窪ませ、排泄物を上記中央部に寄せるスペーサ部材53を設けている。
上記スペーサ部材53を設けることにより、排泄物を中央部に寄せた状態で巻き取ることが可能となる。さらに、上記スペーサ部材53として一対の棒状の部材を採用し、少なくとも上記巻取り側の縁部近傍において、巻取り方向に見てハの字状に配置することにより、天板部3の縁部近傍の排泄物を幅方向中央部分に移動させるように構成することもできる。
図14から図16に、上記天板部3の中央部に、排尿を行う懸垂ローラを設けたペット用排泄物処理装置を示す。
本実施形態に係るペット用排泄物処理装置は、上記天板部3上の空間の所定位置に回転可能に懸垂保持された懸垂ローラ66と、上記懸垂ローラ66に掛け回される第4のシート部材62と、上記天板部の外縁部から上記第4のシート部材62を繰り出す第4のシート部材保持部64と、上記第4のシート部材62を上記天板部3の外縁部において巻き取る巻取りローラ65と、上記巻取りローラ65を駆動する駆動手段67とを備えて構成している。
雄犬は、電柱等の棒状物に対して排尿を行う習性を備えているため、上記懸垂ローラ66に向けて排尿を促進することができる。
上記懸垂ローラ66、第4のシート部材保持部64、及び上記巻取りローラ65は、上記台部2の側部に固定されるとともに、上記天板部3の上方空間に突出するブラケット63に回転可能に保持される。上記第4のシート部材保持部64を構成するローラ及び上記巻取りローラ65は、上部ブラケット63aと下部ブラケット63d間で、軸69,70を介して回転可能に保持される。一方、上記懸垂ローラ66は、上部ブラケット63aに、軸68を介して懸垂状に回転可能に保持されている。そして、懸垂ローラ66に第4のシート部材62が掛け回されている。このため、上記懸垂ローラ66や、上記第4のシート部材62が、第1のシート部材4に接触することはない。
上記構成の懸垂ローラ66の表面に設けられた上記第4のシート部材に排尿が行われると、下方に流動させられて、上記第1のシート部材4の中央部に落下する。上記第1のシート部材の中央部には、凝固剤等が設けられているため、尿を効率よく吸収することが可能となる。また、上記懸垂ローラ66等に尿が付着する恐れはない。
上記第4のシート部材を構成する材料は、防水性があれば特に限定されることはない。たとえば、上記第2のシート部材6と同じシート材料を採用することができる。
また、本実施形態では、上記巻取りローラ65の上部に手動でこれを回転させるハンドル67を設けているが、モータ等を備える駆動手段を設けることもできる。
図14及び図15に示すように、上記天板部3上の空間又は/及びこれを囲む所定部位に、ペットの進入又は排泄を規制する規制部材を設けるのが好ましい。
本実施形態では、第2の立壁部71及び奥方壁部72の表面に、上記空間に向かって突出する所定長さの突起部73aを所定間隔で設けて、上記規制部材73を構成している。
上記規制部材73を構成する突起部73aは、上記空間にペットが進入するのを防止するものであるが、突起の先端を排尿の目標とするのが困難であり、規制部材73の近傍における排尿行為を効果的に防止できる。また、上記規制部材として、排尿の目標となる壁部が構成されないように、細い線材から構成された柵状あるいは網目状の部材を採用することもてきる。
上記規制部材73を設ける部位は特に限定されることはないが、第1の立壁部以外の壁部を固定的に設ける場合、各壁部表面に上記規制部材73を設けるのが好ましい。
図17から図19に、天板部3の寸法を変更できる実施形態を示す。
本実施形態では、台部82を上記第1のシート部材4が繰り出される方向に2分割し、これら2分割した分割台部82a,82bの下面に、互いに上記方向に位置決め摺動させられるガイド部材83a,83b,84a,84bを設けて構成している。
図18に示すように、上記分割台部82a,82bを上記ガイド部材83a,83b,84a,84bにガイドさせながら離間させて開口させる。そして、上記分割台部82a,82b間に、増設台85を上記ガイド部材83a,83b,84a,84bに掛け渡し状に設けることにより、図19に示すように、上記台部82を上記第1のシート部材4の繰り出し方向に拡張することができる。
上記構成を採用することにより、ペットの大きさや体格に応じた台部を設けることが可能となり、種々のペットに適用できる排泄物処理装置を構成できる。
上記台部82を拡張する手法は、本実施形態に限定されることはない。たとえば、上記天板部3を入れ子状に設置して、上記天板部3の長さを拡張するように構成することもできる。
図20から図25に本願発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、図14に示す実施形態における第4のシート部材に代えて、中空棒状の吸尿部材162を設けたものである。
本実施形態に係る吸尿部材162は、上下方向に延びる棒状部164と、上記棒状部の下縁部から半径方向外方に延出する皿状部165とを備え、上記台部2の上方空間に、支持アーム163を介して懸垂保持されている。本実施形態では、上記棒状部164と上記皿状部165を、古紙からパルプモールド法を用いて形成した一体成形体として形成している。
上記棒状部164は、上下方向に延びる縦長の略円錐台形状に形成されており、上端部に上壁部166が設けられている。上記上壁部166には、上記支持アーム163の先端下面に設けた掛止部169を通挿して掛止できる掛止穴167が設けられている。
上記皿状部165の内面には、吸水剤あるいは吸水凝固剤168が設けられており、上記棒状部で吸収できなかった尿を、上記皿状部165で吸収できるように構成されている。
上記吸尿部材162を採用すると、複雑な構成を採用することなく、雄犬等の排尿を効率よく処理することが可能となる。また、雄犬は、一定位置から上記棒状部に向けて放尿する習性があるため、放尿後に上記吸尿部材を所定角度回転させることにより、複数回の排尿を処理することが可能となり、経済性が高い。
上記吸尿部材の構成は特に限定されることはない。たとえば、図26及び図27に示すように、保形性のないシート部材から上記吸尿部材162aを構成する場合、樹脂材料から形成された保形性を有する保持部材162bを、上記吸尿部材の内側部に設けて、上記吸尿部材162aをバックアップし、所定の形状を保持できるように構成することができる。本実施形態では、上記保持部材162bを、上記吸尿部材162aの内面形態に対応した外面形態を有する中空状に形成している。上記保持部材162bの上壁部167bには、上記支持アーム163の先端下面に設けた掛止部169を通挿して掛止できる掛止穴167bが設けられており、上述した実施形態と同様に、上記保持部材162bが上記支持アーム163に懸垂保持されるとともに、上記吸尿部材162aが、上記保持部材162bの外面に被着されて、所定の形態を付加した状態で保持される。

なお、上記保持部材162bを採用する場合、上記吸尿部材162aに保形性が要求されることはない。このため、上記保持部材の外面に、水分吸水能力のあるシート状材料を巻き付けることにより、吸尿部材とすることもできる。
本願発明は、上記実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された発明を構成する種々の具体的構成に適用することができる。
本願発明によって、種々のペットに適用できる排泄物処理装置を構成できる。
1 ペット用排泄物処理装置
2 台部
3 天板部
4 第1のシート部材
5 第1のシート部材保持部
6 第2のシート部材
7 第2のシート部材保持部
8 シート巻取り部
9 駆動手段
13 第1の立壁部

Claims (20)

  1. ペットが排泄できる天板部を設けた台部と、
    上記台部の一方の縁部から、上記天板部上に繰り出される第1のシート部材と、
    上記第1のシート部材を繰り出し可能に保持する第1のシート部材保持部と、
    上記台部の他方の縁部において、排泄物を挟むようにして上記第1のシート部材に重ね合わされる第2のシート部材と、
    上記第2のシート部材を繰り出し可能に保持する第2のシート部材保持部と、
    他方の縁部において重ね合わされた上記第1のシート部材と上記第2のシート部材とを巻き取るシート巻取り部と、
    上記シート巻取り部を駆動する駆動手段とを備えるペット用排泄物処理装置であって、 上記第1のシート部材保持部は、上記一方の縁部から所定高さに設定されており、
    上記第1のシート部材は、上記一方の縁部から立ち上がる第2の立壁部の表面を構成するとともに、上記一方の縁部において方向転換されて上記天板部上に繰り出されるように構成されており、
    上記第2のシート部材保持部は、上記他方の縁部から所定高さに設定されるとともに、上記第2のシート部材は、上記他方の縁部から立ち上がる第1の立壁部の表面を構成する、ペット用排泄物処理装置。
  2. 上記天板部の奥方側縁部から立ち上がる奥方壁部が設けられている請求項1に記載のペット用排泄物処理装置。
  3. 上記奥方壁部は、上方から下方に向けて繰り出されて上記奥方壁部の表面を構成する第3のシート部材が設けられている、請求項2に記載のペット用排泄物処理装置。
  4. 上記第3のシート部材は、上側ロール部と、下側ロール部との間で掛け回されるとともに、上記第3のシート部材が、下縁部近傍において、消毒液を満たした容器内に浸漬されるように構成されている、請求項3に記載のペット用排泄物処理装置。
  5. 上記天板部上の空間の所定部位又は/及び上記空間を囲む所定部位に、ペットの進入又は排泄を規制する規制部材が設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  6. 上記規制部材は、上記空間に向かって突出する所定長さの突起を所定間隔で設けて構成されている、請求項5に記載のペット用排泄物処理装置。
  7. 上記天板部上の空間の所定位置に回転可能に懸垂保持された懸垂ローラと、
    上記懸垂ローラに掛け回される第4のシート部材と、
    上記天板部の外縁部から上記第4のシート部材を繰り出す第4のシート部材保持部と、
    上記第4のシート部材を上記天板部の外縁部において巻き取る巻取りローラと、
    上記巻取りローラを駆動する駆動手段とを備える、請求項1に記載のペット用排泄物処理装置。
  8. 上記天板部上の空間の所定位置に、着脱可能に懸垂保持された中空状の吸尿部材を備え、
    上記吸尿部材は、上下方向に延びる棒状部と、
    上記棒状部の下縁部から半径方向外方へ延出する皿状部とを備えて構成されており、
    少なくとも、上記皿状部は、水分吸収能力のある多孔質材料から形成されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  9. 上記皿状部に、水分を吸収する水分吸収剤又は水分を吸収して凝固する水分凝固剤が設けられている、請求項8に記載のペット用排泄物処理装置。
  10. 上記吸尿部材の内面形態に対応した保持部材を備え、上記吸尿部材が上記保持部材に被着されて保持されるとともに、上記保持部材が上記天板部上の空間の所定位置に、懸垂保持されている、請求項8又は請求項9に記載のペット用排泄物処理装置。
  11. 上記天板部は、幅方向中央部分が両側縁部に比べて低く設定されている、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  12. 上記天板部の所定位置において、上記天板部の表面と上記第1のシート部材との間に配置されるとともに、
    上記第1のシート部材の両側縁近傍を持ち上げて中央部を窪ませ、排泄物を上記中央部に寄せるスペーサ部材が設けられている、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  13. 上記第1のシート部材は、
    防水性を有するとともに上記天板部上を移動させられる第1のシート材料と、透水性を有する第2のシート材料とを積層して構成されているとともに、
    少なくとも幅方向中央部において、上記第1のシート材料と上記第2のシート材料との間に、水分を吸収する水分吸収剤又は水分を吸収して凝固する水分凝固剤が設けられている、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  14. 上記水分吸収剤又は上記水分凝固剤は、上記第1のシート部材の移動軸方向に所定間隔で間欠的に設けられている請求項13に記載のペット用排泄物処理装置。
  15. 上記天板部は、上記第1のシート部材の移動方向に、寸法拡張可能に構成されている、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  16. 上記駆動手段が、上記シート巻取り部を回転させる手動ハンドルである、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  17. 上記駆動手段は、上記シート巻取り部を駆動する駆動モータと、
    上記天板部上に存在するペットを感知するセンサと、
    上記ペットが天板部上からいなくなってから所定時間経過後に上記駆動モータを所定時間駆動させる制御手段とを備える、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載のペット用排泄物処理装置。
  18. 上記制御手段は、ペットがいなくなった後、上記天板部上の排泄物を上記センサによって撮像し、排便と排尿のいずれかを判断して、上記駆動モータを所定時間駆動させるように構成されている、請求項17に記載のペット用排泄物処理装置。
  19. 排尿のみの場合、上記駆動モータの駆動時間を排便の場合より短く設定し、又は所定回数の排尿が行われた後に、所定時間駆動するように構成されている、請求項18に記載のペット用排泄物処理装置。
  20. 請求項8から請求項10に記載された吸尿部材
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