JP6981309B2 - 画像形成システム - Google Patents
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Description
像担持体と、
転写ベルト、転写部材、及び前記転写部材に転写電圧を印加する電圧印加部を備え、ベルト転写方式により前記像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により転写されたトナー像を前記用紙に定着させる定着部と、
を備える複数の画像形成装置が用紙搬送方向に沿って直列に接続された画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置のうち前記用紙搬送方向の上流側の画像形成装置の前記転写ベルトの電気抵抗は、同一環境温湿度下における前記用紙搬送方向の下流側の画像形成装置の前記転写ベルトの電気抵抗より高いことを特徴とする。
前記上流側の画像形成装置の前記転写ベルトの体積抵抗率から前記下流側の画像形成装置の前記転写ベルトの体積抵抗率を引いた差分は、1.0logΩ・cm以上2.0logΩ・cm以下であることを特徴とする。
前記上流側の画像形成装置の前記転写部における転写ニップ長は、前記下流側の画像形成装置の前記転写部における転写ニップ長より小さいことを特徴とする。
前記上流側の画像形成装置の前記転写ニップ長は、前記下流側の画像形成装置の前記転写ニップ長の0.8倍以下であることを特徴とする。
前記上流側の画像形成装置の前記転写部における転写荷重は、前記下流側の画像形成装置の前記転写部における転写荷重の0.8倍以下であることを特徴とする。
前記上流側の画像形成装置は、
前記用紙の先端が転写ニップ部を通過する際に、前記用紙にトナー像を転写するときに印加する転写電圧と逆極性の電圧を印加するように前記電圧印加部を制御する制御部を備え、
前記下流側の画像形成装置は、
前記用紙の先端が転写ニップ部を通過する際に、前記用紙にトナー像を転写するときに印加する転写電圧と同極性の電圧を印加するように前記電圧印加部を制御する制御部を備えることを特徴とする。
前記上流側の画像形成装置の制御部と前記下流側の画像形成装置の制御部は、少なくとも前記用紙の坪量が所定の閾値を下回る場合に、環境温湿度条件にかかわらず前記制御を行うことを特徴とする。
図1は、本実施形態における画像形成システム100の全体構成例を示す図である。
図1に示すように、画像形成システム100は、用紙搬送方向に沿って、給紙ユニット10、上流機(上流側の画像形成装置)20、下流機(下流側の画像形成装置)30、FNS(後処理ユニット)40が直列に接続されたタンデム構成となっている。上流機20及び下流機30は接続され、それぞれの画像形成装置が用紙の片面に画像形成を行うことにより、高速に両面印刷を行うことが可能となっている。
下流機30は、上流機20から搬送された用紙に画像を形成する。
上流機20は、制御部21、画像処理部22、用紙搬送部23、画像形成部24、定着部25、記憶部26、I/F27、操作表示部28、通信部29等を備えて構成され、各部はバス201により接続されている。
一般的に、直列タンデムの画像形成システムでは、上流機は定着部を通過していない紙を通紙するため、図3(a)に矢印で示すように、高湿時、用紙Pや転写ベルト651の吸湿により転写部(転写ベルト651、転写ローラー652)の電気抵抗(以下、抵抗とする。)が低下して転写電界が転写ベルト651の面方向に拡散し、転写ベルト651と用紙Pの吸着力が低下し、感光体ドラム61に用紙Pが巻き付いて感光体ドラム61と用紙の分離不良が発生してしまう。
一方、下流機で発生する上記問題を解決するには、転写電界をニップ部近傍に集中させないようにして転写部の電位上昇を抑えることが必要で、これを実現するには、(1)転写ベルトを低抵抗とすること、(2)転写ニップ長を大きくすること、が必要であると考えられる。
すなわち、上流機と下流機とで転写部の構成を同じにしたのでは、上流機と下流機の双方の問題を解決することはできない。
転写ベルト151の抵抗<転写ベルト51の抵抗・・・(式1)
具体的には、転写ベルト51の体積抵抗率と転写ベルト151の体積抵抗率の差分が以下の(式2)を満たすように転写ベルト51及び転写ベルト151が構成されている。
1.0logΩ・cm≦転写ベルト51の体積抵抗率−転写ベルト151の体積抵抗率≦2.0logΩ・cm・・・(式2)
上流機20の転写ニップ長<下流機30の転写ニップ長・・・(式3)
具体的には、上流機20の転写ニップ長と下流機30の転写ニップ長が以下の(式4)を満たすように構成されている。
上流機20の転写ニップ長≦0.8×下流機30の転写ニップ長・・・(式4)
本実施形態では、上流機20の転写荷重≦0.8×下流機30の転写荷重・・・(式5)
を満たすように転写荷重が設定されていることで、(式4)を満たす構成が実現されている。
また、一般的に、上流機の転写部は、定着部を通過していない用紙を通紙するため、先端に裁断バリのある用紙を使用すると、裁断バリの空隙部分に転写電荷が移り、感光体ドラムに用紙が巻き付いて分離不良が起きてしまう。そこで、上流機20においては、用紙先端がニップ部NPを通過する際には、転写時(感光体ドラム1のトナー像がニップ部NPを通過して用紙に転写が行われる時)と逆極性(ここでは、負)の転写電圧を転写ローラー52に印加する制御が行われる。
下流機の転写部は、定着部を通過した後の用紙を通紙するため、定着によってカールが大きくなる紙を用いると感光体ドラムに用紙が巻き付いて分離不良が起きてしまう。そこで、下流機30においては、用紙先端のニップ部NPの通過時には、転写時と同極性(ここでは、正)の転写電圧を転写ローラー152に印加して転写ベルト151の吸着力を高める制御が行われる。
ジョブが開始されると、制御部21は、電圧印加部53により転写ローラー52に負の転写電圧を印加する(ステップS1)。ここでは、トナーにより転写部5が汚れるのを防ぐため、トナーの帯電極性と同極性の転写電圧を印加している。
ここで、レジストローラー231の近傍には、レジストローラー231への用紙先端の到達を検知するためのレジストセンサーが設けられており、制御部21は、レジストセンサーにより用紙先端が検知されてから所定時間T1が経過すると用紙先端がニップ部NPへ到達したと判断し、レジストセンサーにより用紙先端が検知されてから所定時間T2が経過すると感光体ドラム1のトナー像がニップ部NPに到達したと判断する(T1<T2)。なお、下流機30の制御部31においても同様にして用紙先端のニップ部NPへの到達及びトナー像のニップ部NPの到達を判断する。
感光体ドラム1のトナー像がニップ部NPに到達したと判断した場合(ステップS2;YES)、制御部21は、電圧印加部53により転写ローラー52に正の転写電圧を印加する(ステップS3)。
ここで、制御部21は、レジストセンサーにより用紙先端が検知されてから所定時間T3が経過すると、転写が終了したと判断する(T2<T3)。なお、下流機30の制御部31についても同様にして転写の終了を判断する。
転写が終了したと判断した場合(ステップS4;YES)、制御部21は、全ページの転写が終了したか否かを判断する(ステップS5)。
全ページの転写が終了していないと判断した場合(ステップS5;NO)、制御部21は、ステップS1に戻る。
全ページの転写が終了したと判断した場合(ステップS5;YES)、制御部21は、転写電圧制御処理を終了する。
ジョブが開始されると、制御部31は、電圧印加部153により転写ローラー152に負の転写電圧を印加する(ステップS11)。ここでは、トナーにより転写部15が汚れるのを防ぐため、トナーの帯電極性と同極性の転写電圧を印加している。
ここで、レジストローラー331の近傍には、レジストローラー331への用紙先端の到達を検知するためのレジストセンサーが設けられており、制御部31は、レジストセンサーにより用紙先端が検知されてから所定時間T0が経過すると、用紙がニップ部NPに到達する所定時間前となったと判断する(T0<T1)。
用紙先端がニップ部NPに到達する所定時間前となったと判断した場合(ステップS12;YES)、制御部31は、電圧印加部153により正の転写電圧を転写ローラー152に印加する(ステップS13)。
転写が終了していないと判断した場合(ステップS14;NO)、制御部31は、ステップS13に戻る。
転写が終了したと判断した場合(ステップS14;YES)、制御部31は、全ページの転写が終了したか否かを判断する(ステップS15)。
全ページの転写が終了していないと判断した場合(ステップS15;NO)、制御部31は、ステップS11に戻る。
全ページの転写が終了したと判断した場合(ステップS15;YES)、制御部31は、転写電圧制御処理を終了する。
図6に示すように、上流機20においては、用紙先端がニップ部NPを通過するとき(T1)に転写ローラー52に転写時と逆極性の負の転写電圧が印加される。したがって、用紙先端に裁断バリがあっても用紙に転写時の感光体ドラム1の帯電極性(負)と逆極性(正)の電荷が移行することがなくなるので、用紙が感光体ドラム1に巻き付くことを抑制することができ、優れた分離性能を得ることができる。また、図6に示すように、下流機30においては、用紙先端がニップ部NPを通過するとき(T1)に転写ローラー152に転写時と同極性の正の転写電圧が印加される。したがって、転写ベルト151と用紙の吸着力を高めることができるので、定着によってカールが大きくなる紙を用いても感光体ドラム11に用紙が巻き付くことを抑止することができ、優れた分離性能を得ることができる。
以下に、本発明の有効性を確認するために行った検証実験について説明する。
検証実験では、直列タンデム構成機であるBizhub_PRESS_2250P機を下記の通り改造した画像形成システムを用いた。
・各実施例、比較例の内容に応じて体積抵抗率の異なる転写ベルトを上流機と下流機それぞれに設置
・各実施例、比較例の内容に応じて上流機と下流機それぞれの転写ローラーの荷重を調整
・図4、5に示すように用紙先端部の転写電流極性を変えられるように転写電圧制御プログラムを変更
なお、用紙先端部の転写電流設定は以下のとおりである。
逆極性(負):−20μA、同極性(正):+20μA
分離性は、感光体分離ジャム発生率により評価し、0%:◎、0.1〜0.2%:○、0.3〜1%:△、1%以上:×と評価した。表Iにおいては、上流機、下流機とも◎の場合は◎を、◎以外の場合は、◎以外となった方の画像形成装置の結果を示している。
放電ノイズは、画像ノイズの目視評価と信号ノイズ(レジストセンサー、ジャム検知センサー、濃度検知センサー等の誤検知)の発生有無により評価した。画像ノイズは、画像ノイズが全く見られない:◎、画像ノイズがほとんど見られない:○、普通:△、画像ノイズがはっきりわかる:×と評価し、センサーの誤検知がなかった場合には、画像ノイズの評価結果を放電ノイズの評価結果とし、センサーの誤検知があった場合は、画像ノイズの評価結果に拘わらず放電ノイズの評価結果を×とした。
なお、◎〜△は、製品として問題のないレベルである。
実施例1は、以下の転写部構成条件下での検証実験の結果である。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たす
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例1では、表Iに示すように、上流機及び下流機の分離性、放電ノイズとも優れた評価が得られた。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たす
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係は(式4)を満たしていない
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例2では、上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たしておらず、また、上流機において用紙先端に転写時と同極性の転写バイアスを印加したため、上流機の分離性が実施例1よりも少し低下しているが、良好なレベルである。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たす
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加
実施例3では、下流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加したため、下流機における分離性が実施例1よりも少し低下しているが、良好なレベルである。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例4では、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしておらず、また、上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加したため、実施例1、2に比べて上流機における分離性が低下しているが、問題のないレベルである。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係は(式4)を満たしていない
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
比較例1では、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしておらず、上流機と下流機の転写ニップ長の関係も(式4)を満たしていない。さらに、上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスが印加されている。そのため、上流機に問題となるレベルの分離不良が生じている。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係は(式4)を満たしていない
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
比較例2は、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が比較例1と異なっている。比較例2では、比較例1よりも上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が(式2)の下限に近い値としたが、比較例1と同様に上流機に問題となるレベルの分離不良が生じている。この結果から、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が(式2)の下限を下回ると上流機に問題となるレベルの分離不良が生じることがわかる。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係は(式4)を満たしていない
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
比較例3は、実施例4と転写ニップ長の値のみが異なる条件である。実施例4、比較例3とも、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていないが、実施例4は上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たしており、上流機の分離性は問題レベルとなっている。一方、比較例3では、上流機の転写ニップ長が(式4)の上限を上回っており、上流機に問題となるレベルの分離不良が起きている。この結果から、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たさず、かつ上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たさない場合は、上流機に問題となるレベルの分離不良が生じることがわかる。
実施例5は、以下の転写部構成条件下での検証実験の結果である。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たす
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例5では、表Iに示すように、上流機及び下流機の分離性、放電ノイズとも優れた評価が得られた。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たす
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係は(式4)を満たしていない
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例6では、上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たしていないため、下流機の放電ノイズの評価が実施例5よりも少し低下しているが、良好なレベルである。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例7では、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていないため、実施例5、6に比べて下流機における放電ノイズの抑制力が低下しているが、問題のないレベルである。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たす
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
実施例8では、実施例5と同様に、(式2)、(式4)の条件を満たしているが、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が(式2)の上限値であるため、上流機での放電ノイズの抑制力が実施例5よりも少し低下しているが、良好なレベルである。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係は(式4)を満たしていない
・上流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
比較例4、5では、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしておらず、上流機と下流機の転写ニップ長の関係も(式4)を満たしていない。その結果、下流機で問題となるレベルの放電ノイズが発生している。
・上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしていない
・上流機と下流機の転写ニップ長の関係が(式4)を満たす
・上流機において用紙先端に負(転写時と逆極性)の転写バイアスを印加
・下流機において用紙先端に正(転写時と同極性)の転写バイアスを印加
比較例6では、上流機と下流機の転写ベルトの体積抵抗率の差が上記実施形態の(式2)を満たしておらず(上限値を超えている)、上流機で問題となるレベルの放電ノイズが発生している。(式2)の上限を超えた場合、上流機の体積抵抗率が高くなりすぎてしまうため、上流機に問題となるレベルの放電ノイズが発生したと考えられる。
また、画像形成システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
20 上流機
21 制御部
24 画像形成部
1 感光体ドラム
5 転写部
51 転写ベルト
52 転写ローラー
53 電圧印加部
231 レジストローラー
232 反転部
25 定着部
30 下流機
31 制御部
34 画像形成部
11 感光体ドラム
15 転写部
151 転写ベルト
152 転写ローラー
153 電圧印加部
331 レジストローラー
332 反転部
35 定着部
Claims (7)
- 像担持体と、
転写ベルト、転写部材、及び前記転写部材に転写電圧を印加する電圧印加部を備え、ベルト転写方式により前記像担持体に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により転写されたトナー像を前記用紙に定着させる定着部と、
を備える複数の画像形成装置が用紙搬送方向に沿って直列に接続された画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置のうち前記用紙搬送方向の上流側の画像形成装置の前記転写ベルトの電気抵抗は、同一環境温湿度下における前記用紙搬送方向の下流側の画像形成装置の前記転写ベルトの電気抵抗より高いことを特徴とする画像形成システム。 - 前記上流側の画像形成装置の前記転写ベルトの体積抵抗率から前記下流側の画像形成装置の前記転写ベルトの体積抵抗率を引いた差分は、1.0logΩ・cm以上2.0logΩ・cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記上流側の画像形成装置の前記転写部における転写ニップ長は、前記下流側の画像形成装置の前記転写部における転写ニップ長より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
- 前記上流側の画像形成装置の前記転写ニップ長は、前記下流側の画像形成装置の前記転写ニップ長の0.8倍以下であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
- 前記上流側の画像形成装置の前記転写部における転写荷重は、前記下流側の画像形成装置の前記転写部における転写荷重の0.8倍以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成システム。
- 前記上流側の画像形成装置は、
前記用紙の先端が転写ニップ部を通過する際に、前記用紙にトナー像を転写するときに印加する転写電圧と逆極性の電圧を印加するように前記電圧印加部を制御する制御部を備え、
前記下流側の画像形成装置は、
前記用紙の先端が転写ニップ部を通過する際に、前記用紙にトナー像を転写するときに印加する転写電圧と同極性の電圧を印加するように前記電圧印加部を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 前記上流側の画像形成装置の制御部と前記下流側の画像形成装置の制御部は、少なくとも前記用紙の坪量が所定の閾値を下回る場合に、環境温湿度条件にかかわらず前記制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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