以下、図面を参照して、実施形態に係るタッチ操作装置及びそれを含む機器について説明する。本発明に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
図1は、実施形態にかかる複合機の主要構成を示す機能ブロック図である。図2は、図1に示す複合機の一例を示す図である。図3は、実施形態に係るタッチ操作装置の一例を示す図である。図4は実施形態に係るタッチ操作装置を含む操作パネルの一例を示す図である。
(複合機100)
複合機100は、タッチ操作装置を含む。複合機100(画像形成装置)は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能及びFAX機能等の複数の機能を備える。複合機100は、実施形態に係るタッチ操作装置を含む機器の一例である。
図1、図2に示すように、制御部1、印刷部2、主記憶部3が複合機100に設けられる。また、複合機100は、画像読取部4、原稿搬送部5及び操作パネル6を含む。図2に示すように、印刷部2の上方に画像読取部4が設けられる。画像読取部4の上方に原稿搬送部5が設けられる。また、複合機100は通信部7を含む。また、操作パネル6は実施形態に係るタッチ操作装置8を含む。
(制御部1)
制御部1は複合機100の全体制御を司る。制御部1はCPU11を含む。また、複合機100は主記憶部3を含む。主記憶部3はROM、HDDやフラッシュROMのような不揮発性メモリーとRAMのような揮発性のメモリーを含む。主記憶部3は、制御に関するプログラムやデータを記憶する。制御部1は主記憶部3のプログラムやデータを利用して各部を制御する。制御部1は、コピーやFAX送信等の実行時のスキャン、印刷、送信、画像データの記憶を制御する。
制御部1には画像処理部12が設けられる。画像処理部12は、画像読取部4から出力される画像データに画像処理を行う。また、画像処理部12は、通信部7を介してコンピューター200、サーバー300、又は、FAX装置400等から送られた画像データに画像処理を行う。画像処理部12は、画像データに含まれる画像の内容を読み取る。
(印刷部2)
印刷部2は、給紙部2a、搬送部2b、画像形成部2c、定着部2d及び用紙排出部2eを含む。給紙部2aは、用紙を供給する。搬送部2bは、用紙を搬送し、印刷済み用紙を機外に排出する。画像形成部2cは、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。定着部2dは、転写されたトナー像を用紙に定着させる。制御部1は印刷部2の動作を制御する。
図2に示すように、給紙部2aは複数の給紙カセット21を備える。複数の給紙カセット21には用紙が収容される。制御部1は、ユーザーの指示に基づいて用紙の適切な大きさ、方向を選択する。そして、適切な用紙が収容された給紙カセット21を選択する。給紙部2aは、制御部1からの指示に従って、選択された給紙カセット21から用紙を繰り出す。給紙カセット21は、複合機100の前面側から前方(図2において、紙面手前)に引き出し可能である。把持部211が前面に露出している。
排出トレイ22は印刷部2と画像読取部5との間に設けられた隙間に配される。定着部2dで画像が定着された用紙は、用紙排出部2eによって、排出トレイ22に排出される。排出トレイ22は、複合機100の右側に開口221を有する。
(画像読取部4)
制御部1の制御に基づいて、画像読取部4は、原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。図2に示すように、画像読取部4は、原稿を載置するためのコンタクトガラス41(原稿台)を備える。画像読取部4は、原稿押えカバー42と、読取機構43を備える。原稿押えカバー42は、開閉自在であり、コンタクトガラス41に載置された原稿を押える。読取機構43は、コンタクトガラス41に載置された原稿又はコンタクトガラス41へ搬送される原稿を読み取る。
(原稿搬送部5)
原稿搬送部5は、制御部1の制御に基づいて、原稿を画像読取部4のコンタクトガラス41に搬送する。原稿搬送部5は、原稿が載置される原稿載置台51、画像読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部52、原稿搬送機構53を備える(図2参照)。原稿搬送機構53は、図略の給紙ローラー及び搬送ローラー等を備える。給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿搬送機構53は原稿載置台51に載置された原稿を1枚ずつ繰り出す。原稿搬送機構53は原稿をコンタクトガラス41へ搬送する。コンタクトガラス41に搬送された原稿は読取機構43によって読み取られる。その後、原稿は原稿排出部52に排出される。
画像読取部4は、原稿搬送部5により搬送される原稿、又は、コンタクトガラス41に載置された原稿を光学的に読み取る。そして、画像読取部4は画像データを生成する。画像読取部4により生成された画像データは主記憶部3又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
(通信部7)
通信部7は、コンピューター200(PC)、サーバー300及びFAX装置400と、有線及び(又は)無線ネットワーク、公衆回線等を介して通信可能に接続される。
(操作パネル6)
図1に示すように、操作パネル6は、ハードキー61と、タッチ操作装置8を備える。ハードキー61は、物理的な形状を有する(物理キー)。図4に示すように、ハードキー61は、操作パネル6(後述するタッチスクリーン81)の側方に配置される。ハードキー61は、数字入力用のテンキー、上下左右を選択する選択キー、実行キーを含む。さらに別のハードキーを設けてもよい。ハードキー61は後述の処理部80と接続される。処理部80を介して、制御部1に入力情報(信号)を送信する。
(タッチ操作装置8)
タッチ操作装置8の詳細を説明する。図3に示すように、タッチ操作装置8は、処理部80、タッチスクリーン81、記憶部82を備える。
処理部80は、タッチ操作装置8を制御する制御部である。処理部80は、ロック制御部801と、画像生成部802を備える。処理部80は、制御部1と同様、演算処理回路(例えば、CPU)を備える。処理部80は制御部1に比べて処理量が少ない。そのため、処理部80に備えられる演算処理回路は、制御部1に備えられるCPU11に比べて、能力が低いものを用いることが可能である。なお、制御部1と処理部80は一体化されていてもよい。例えば、処理部80は、制御部1の一部を構成していてもよい。処理部80は、ロック制御部801、画像生成部802の機能を有し、制御部1(例えば、CPU11)で実行されるプログラムであってもよい。
処理部80と制御部1とが別体であることで、複合機100の省電力モードのとき、制御部1を休止状態にすることができる。休止状態は電力の供給が停止された状態である。処理部80は最小限の電力が供給される待機状態になる。制御部1よりも消費電力が小さい処理部80だけが待機状態となる。これにより、制御部1全体を待機状態にする場合に比べて消費電力を減らすことができる。
ロック制御部801は、タッチ操作装置8の機能の全部又は一部のロック及びロック解除を制御する。ロック制御部801は、処理回路として処理部80に設けられてもよい。ロック制御部801は、処理部80内の演算回路で動作するプログラムでもよい。ロック制御部801は、処理部80の機能の一部として説明する。
ロック状態では、タッチ操作装置8は、例えば、ロック解除操作以外、タッチスクリーン81での操作入力を受け付けない。なお、ロック制御部801によってロックが有効な場合でも、タッチ操作装置8は、ロック解除操作以外の操作の一部を受け付けてもよい。ロック制御部801の機能及び動作の詳細については、後述する。
画像生成部802は画像(画像データ)を生成する。画像生成部802は表示用の画像(画像データ)を生成する。表示部811(詳細は後述)は、画像生成部が生成した画像を表示する。画像生成部802はロック解除画面(ロック解除用画像)の画像データを生成する。ロック状態のとき、処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面(生成した画像データに基づく画面)を表示部811に表示させる。ロック解除画像は、ロックを解除するときに表示される。画像生成部802は、ロック制御部801からの指示に従い、ロック解除画面を生成する。なお、図3において、ロック制御部801と画像生成部802を別体として示している。しかし、ロック制御部801が画像生成部802を内包していてもよい。
タッチスクリーン81は処理部80と接続される。タッチスクリーン81と処理部80との間で、情報(信号)がやり取りされる。タッチスクリーン81は、画像(画面)を表示する。タッチスクリーン81は、表示画像への接触(表示画像の選択/解除、入力)を受け付ける。タッチスクリーン81は、いわゆる、タッチパネル付きのディスプレイである。タッチスクリーン81は、表示部811(ディスプレイ)と操作検出部812(タッチパネル)とを備える。表示部811は画像を表示する。表示部811は、例えば、液晶パネルや有機ELパネルである(これら以外の表示パネルでもよい)。平面状であるとともに、画像の表示が可能なものを表示部811として広く採用することができる。
操作検出部812は、表示部811の前面に配置される。操作検出部812は指示体(例えば、ユーザーの指)の接触を検知する。操作検出部812は、接触位置(操作検出部812上における座標)を検出する。操作検出部812は透光性を有する。ユーザーは、隣接配置された表示部811に表示された画像を、表示部811と反対側から視認できる。操作検出部812には、ユーザーの指の圧力を検出するものや、ユーザーの指の電荷を検出するものを用いることができる。操作検出部812はこれらに限定されない。ユーザーの指の位置を検出できる構成を採用することができる。操作検出部812はユーザーの指の位置を検出する。ユーザーは指で表示部811に表示された画像を指定、選択できる。タッチスクリーン81は入力装置として使用可能である。
ロック解除に必要な情報が記憶部82に記録される。記憶部82は、解除パターンデータ821と解除記号データ822を記録する。解除パターンデータ821は、ロック解除用のデータである。解除パターンデータ821は、解除に必要なユーザーの指の軌跡(パターン)を示す。ロック解除時、ユーザーは、表示されたガイドに触れる。ユーザーはガイドを繋いで軌跡を描く。解除記号データ822はロック解除に必要な記号を示す。解除に必要な記号は、例えば、数字を含む。記憶部82は、ロック制御部801と接続される。ロック制御部801は記憶部82にアクセスする。ロック制御部801は解除パターンデータ821及び解除記号データ822を取得する。なお、解除パターンデータ821及び解除記号データ822は、ユーザーによって予め決定される。
(解除パターン及び解除記号の登録)
次に、タッチ操作装置8の動作を説明する。図5は、実施形態に係るロック解除用の記号及びパターンを登録する手順の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る登録画面の一例を示す図である。
記号とは、数字、文字、模様を含む。模様とは、ハート、ダイヤのような周知の図柄を含む。模様は周知の図柄に限定されない。記号はユーザーが識別可能であればよい。例えば、社章、コーポレートマークが記号と扱われてもよい。さらに、図柄をユーザーが登録できるようにしてもよい。以下では、数字を記号として用いる例を説明する。
タッチ操作装置8では、解除記号Oc1と、解除パターンOp1を登録することができる。解除記号Oc1はユーザーがロックを解除するためのパスワードである。図5のスタートは、ユーザーがロック設定を開始するための操作を行った時点である。ロック設定は、解除記号及び解除パターンを登録する設定である。ユーザーによって、ロック設定開始の操作が行われると(ステップS11)、処理部80(ロック制御部801)は、登録画面D11をタッチスクリーン81(表示部811)に表示させる(ステップS12、図6参照)。登録画面D11は、ロック解除用データ(解除記号Oc1と解除パターンOp1)を登録するための画面である。
図6は、解除記号Oc1及び解除パターンOp1の入力後の状態を示す。登録画面D11は、入力部ICBと登録用ガイドIP1を含む。入力部ICBは、解除記号Oc1を入力する部分である。入力部ICBは、記号入力用のボックスである。登録用ガイドIP1は解除パターンOp1を入力する部分である。例えば、入力部ICBをタッチしたとき、処理部80は、記号を入力するためのソフトウェアキーボードを表示部811に表示させる。記号入力は、タッチスクリーン81を用いて行われる。記号入力は、ハードキー61を用いて行われてもよい。本説明では、解除記号Oc1を4ケタの数字とする。解除記号Oc1を記号数は、1つのガイドGu1の周囲に配される記号数と同じである。図6は、「7938」を解除記号Oc1として登録する例を示す。
登録ガイドIP1は、計9個のガイドGu1を含む。ガイドGu1は、上下左右に3個ずつ、等間隔で配列される。ユーザーは、ガイドGu1を繋ぐようにタッチスクリーン81を指でなぞる。ユーザーは、解除パターンOp1(解除用の指の軌跡)を入力する。なお、図6は、中央段の左側のガイドから、「上」、「右」、「右」、「下」、「左」、「下」とガイドを繋ぐ軌跡を解除パターンOp1として登録する例を示す。軌跡(解除パターンOp1)は下段の中央のガイドで終了している。なお、登録画面D11は一例である。登録画面D11はこれに限定されない。解除記号及び解除パターンの登録が可能な構成を広く採用することが可能である。
ロック制御部811は、ユーザーが解除記号Oc1及び解除パターンOp1を入力したかの確認を続ける(ステップS13、ステップS13のNo→ステップS13)。ロック制御部811は、解除記号Oc1及び解除パターンOp1の入力があるまで待機する。入力を確認したとき、ロック制御部811は、解除パターンOp1と解除記号Oc1を記憶部82に記憶させる(ステップS14)。ロック制御部811は、入力された解除パターンOp1を解除パターンデータ821として記憶させる。ロック制御部811は、入力された解除記号Oc1を解除記号データ822として記憶させる。解除パターンOp1と解除記号Oc1は、関連付けられる。解除パターン又は解除記号のいずれか一方を指定することで、他方の情報を取得することができる。タッチ操作装置8では、解除記号Oc1と解除パターンOp1との登録を受け付け、記憶部82に記憶する。
(ロック解除)
次に、ロック状態のタッチ操作装置8のロックを解除する手順について図面を参照して説明する。図7は、実施形態に係るロック解除操作の手順の一例を示す図である。
複合機100はスリープモードを備える。スリープモードは、未使用時間が長くなったとき、各部への電力供給を停止又は必要最小限に抑えるモードである。複合機100では、操作パネル6にだけ最低限の電力が供給される。例えば、操作パネル6は、タッチスクリーン81へのタッチ操作や、ハードキー61の操作入力を検出できる程度に電力が供給される。タッチ操作装置8は、スリープモードに移行したときにロック状態となる。スリープモードが終了してもロック状態は継続される。
図7に示すように、スリープモードのとき、ロック制御部801はロック解除の要求があるか確認する(ステップS101)。例えば、ロック制御部801は、タッチスクリーン81へのユーザーの指の接触、ハードキー61への操作入力等を確認する。ハードキー61及び操作検出部812は、いずれも、ロック制御部801と接続される。そのため、ロック制御部801は、これらの機器からの信号に基づいて操作の有無を確認できる。ロック解除要求があるまで(ステップS101でYesになるまで)、ロック制御部801は待機する。なお、以下では、ユーザーの指をタッチスクリーン81に接触する指示体とする例を説明する。しかし、指示体はこれに限定されない。例えば、タッチペンのような器具を指示体としてもよい。この場合、タッチスクリーン81は器具の接触を検出する。
ロック解除の要求があった場合(ステップS101のYes)、ロック制御部801は、解除パターンデータ821と解除記号データ822から、解除パターンOp1及び解除記号Oc1を呼び出す(ステップS102)。ロック制御部801は、解除記号Oc1を画像生成部802に送信する。画像生成部802は、解除記号Oc1に基づいて、ロック解除画面D12を生成する(ステップS103)。
ロック解除画面D12を説明する。図8は、実施形態に係るロック解除画面D12の一例を示す。なお、図8には、ユーザーの指によって描かれた入力パターンTr1が示されている。ロック解除画面D12は、複数個のガイドGu1と、複数個の記号を有する。ガイドGu1と記号は、上下及び左右に等間隔をあけて配列される。図8に示す記号は、数字Num1である。図8に示すガイドGu1は、それぞれ、中央が塗りつぶされた円である。各ガイドGu1は、ユーザーがタッチスクリーン81上で指を動かすときの目安となる点である。画像生成部802は、解除記号Oc1に含まれる記号の個数に対応して、決められた配列でガイドGu1を並べたロック解除画面D12を生成する。
ユーザーは、ガイドGu1を繋ぐようにタッチスクリーン81上で指を滑らせる。タッチスクリーン81上で入力されたユーザーの指の軌跡が入力パターンTr1である。入力パターンTr1を入力する操作はロック解除操作に含まれる。図8は、5×7(縦×横)のマトリクス状にガイドGu1を配列したロック解除画面D12を示す。なお、図4は、ロック解除画面D12が表示されたタッチスクリーン81(操作パネル6)を示す。
図8に示すように、ガイドGu1の「左上」、「右上」、「右下」及び「左下」の各々に記号Num1が配置される。記号Num1も上下及び左右に等間隔をあけて配列される。各記号Num1と隣接するガイドGu1の間隔はそれぞれ等しい。図8の各ガイドGu1は、画面上に敷き詰めた同じ大きさの正方形の頂点の位置に配置されている。隣り合う正方形の辺同士は重なる。図8において、仮想的な正方形を破線で図示している。破線は表示されてもよいし、表示されなくてもよい。また、記号Num1も画面上に敷き詰めた同じ大きさの正方形の頂点の位置に配置されている。記号Num1の配列ピッチとガイドGu1の配列ピッチは同じである。配列の位相が反ピッチずれている。そのため、各ガイドGu1は、4個の記号Num1に囲まれる。
処理部80(画像生成部802)は、複数個のガイドGu1のうち、1個のガイドを開始ガイドGusに設定する。画像生成部802は、ロック解除画面D12の画像データを生成するごとに、開始ガイドGusの位置を異ならせてもよい。図8では、上から3番目、左から3番目のガイドが開始ガイドGusである。なお、図8において、他のガイドGu1との区別のため、位置をわかりやすくするため、開始ガイドGusの周囲にはハッチングを施している(実際の画面にハッチングは無い)。
処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1の「7」、「9」、「3」及び「8」の記号を、開始ガイドGusの「左上」、「右上」、「右下」及び「左下」の順に配置する。処理部80は、解除記号Oc1の配列と一致する配列が発生しないように、開始ガイドGus以外のガイドGu1の周囲に記号Num1を配置する。
処理部80(画像生成部802)は、以下のようにロック解除画面D12の画像データを生成する。具体的に、画像生成部802は、同形状の正方形を敷き詰めたときの正方形の頂点となる位置に記号Num1を配置する。画像生成部802は、正方形の中心にガイドGu1を配置する。画像生成部802は、解除記号Oc1と同じ記号で開始ガイドGusを囲む。画像生成部802は、その他のガイドGu1を囲む記号Num1が解除記号Oc1と一致しないように記号Num1を配列する。
処理部80(画像生成部802)は、開始ガイドGus以外のガイドGu1の周囲に配する記号Num1の数を認識する。具体的に、図8のロック解除画面D12の場合、1行に8つの記号が配される。図8のロック解除画面D12の場合、行数は6である。つまり、ロック解除画面D12内に、処理部80(画像生成部802)は、48個の記号(数字)を含める。48個のうち、4つは解除記号Oc1となる。処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D1に含める記号の総数から解除記号Oc1の記号数を減じて、記号Num1の数(ダミー用の記号の数)を認識する。処理部80(画像生成部802)は、それぞれのダミー用の記号Num1の値(数字)を決定する。処理部80(画像生成部802)は、予め定められたアルゴリズムで記号Num1を決定する。決定される値(数字)が偏らないアルゴリズムが採用される。所定の手法により、ランダムに値を選ぶアルゴリズムが用いられる。そして、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Num1の配置位置に、決定したダミー用の記号Num1の値の何れか1つを配置する。これにより、各記号の配置位置が決定される。
これらにより、ユーザーは、ロック解除画面D12の解除記号Oc1から開始ガイドGusを特定できる。図8では、開始ガイドGusの「左上」、「右上」、「右下」及び「左下」の順に、解除記号の1桁目の記号、2桁目の記号、3桁目の記号、4桁目の記号を配する例を説明している。しかし、配列手法はこれに限定されない。4ケタの解除記号は、開始ガイドGusの周りにランダムに配置されてもよい。ロック解除画面D12では、解除記号Oc1を知っている場合、複数個のガイドGu1から開始ガイドGusを識別することができる。
再び図7に戻ってロック解除の動作の説明を行う。画像生成部802は、ロック解除画面D12の生成及び表示を行う。画像生成部802はステップS103で生成されたロック解除画面D12を表示部811に表示させる(ステップS104)。画像生成部802は、ロック解除画面D12で設定した開始ガイドGusの位置の情報をロック制御部801に渡す。なお、画像生成部802は、ロック解除画面D12内に、解除パターンOp1と同じ入力パターンTr1を描画可能な位置に開始ガイドGusを設定する。
ロック解除要求後、ロック制御部801は、タッチスクリーン81にユーザーの指が触れたか否か確認する(ステップS105)。タッチスクリーン81へのユーザーの指のタッチを検出したとき、ロック制御部801は、ユーザーによる入力パターンTr1の入力が開始されたと判断する。なお、タッチスクリーン81にユーザーの指が触れたことでロック解除要求が行われた場合、ユーザーの指がタッチスクリーンに触れ続ける場合もある。その場合、ロック制御部801は、指をタッチスクリーン81からいったん離すことを知らせるメッセージを表示部811に表示させてもよい。処理部80は、接触から一定時間経過時点のタッチ位置をタッチスクリーン81への入力パターンの入力の開始位置としてもよい。以下の説明では、ロック解除画面D12の表示後、いったん離されたユーザーの指が、タッチスクリーン81に接触する場合を想定して説明する。
タッチスクリーン81へのユーザーの指のタッチが確認されるまで(ステップS105でYesになるまで)、ロック制御部801は待機する。そして、タッチスクリーン81へのユーザーの指のタッチを検出したとき(ステップS105でYes)、ロック制御部801は、ユーザーの指が接触した位置(ガイドGu1:図8参照)及びたどった軌跡の情報を取得する(ステップS106)。なお、ロック制御部801は、一定時間ごとに指の接触位置及び軌跡の検出を行ってもよい。また、ロック制御部801は、ユーザーの指がガイドGu1と接触する度に接触したガイドGu1を検出し、直前に接触したガイドGu1を繋いで軌跡としてもよい。ロック制御部801は、ユーザーの指が最初に触れたガイドGu1を、入力パターンの最初のガイドGftとして記憶部82に記憶させる。また、ロック制御部801は、ユーザーの指が辿ったガイドGu1及びその軌跡を記憶部82に記憶させる。ユーザーの指の軌跡は、ロック解除画面D12が表示されたタッチスクリーン81にユーザーが入力した入力パターンである。ロック制御部801は、ユーザーの指が触れるガイドとその軌跡を取得する。これにより、ロック制御部801は、ユーザーが入力した入力パターンを取得する。
ユーザーの指がタッチスクリーン81から離れたか否か確認する(ステップS107)。ユーザーの指のタッチスクリーン81への接触を検知している場合(ステップS107のNo)、ロック制御部801は入力パターンTr1の入力が継続中と判断する。フローはステップS106に戻る。
ユーザーの指がタッチスクリーン81から離れたことを検知した場合(ステップS107のYes)、ロック制御部801は、ユーザーによる入力パターンTr1の入力が終了したと判断する。そして、ロック制御部801は、記憶部82に記憶された軌跡(入力パターンTr1)を取得する。また、ロック制御部801は、入力パターンの最初のガイドGftと画像生成部802から知らされた開始ガイドGusの位置が一致しているか否か確認する(ステップS108)。入力パターンの最初のガイドGftと開始ガイドGusとの位置が一致していない場合(ステップS108のNo)、ロック制御部801は、ロック解除の操作に間違いがあると判断する。そして、ロック制御部8は、連続してロック解除の操作を間違った回数が所定回数以下であるか否か確認する(ステップS109)。所定回数は予め定められる。例えば、所定回数は5回である。
所定回数連続して間違っていない場合(ステップS109のYes)、ロック制御部801は、やり直し表示画面E1(図9参照)をタッチスクリーン81に表示させる(ステップS110)。やり直し表示画面E1の画像データは予め用意されている。図9は、実施形態に係るやり直し表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、やり直し表示画面E1は、ロック解除が間違っていることを告げるメッセージMs1を含む。また、やり直し表示画面E1は、連続して間違った回数が6回になると動作不能になる注意のメッセージMs2を含む。その後、ロック制御部801は、ロック解除画面D12を表示させる(ステップS104に戻る)。入力パターンの検出が再開される。
所定回数連続して間違った場合(ステップS109のNo)、ロック制御部801は、ロック解除不可表示画面E2(図10参照)をタッチスクリーン81に表示させる(ステップS111)。ロック解除不可表示画面E2は予め用意される。図10は、実施形態に係るロック解除不可表示画面の一例を示す図である。図10に示すように、ロック解除不可表示画面E2は、ロック解除の操作を連続して6回間違ったため、一定期間ロック解除ができなくなることを告げるメッセージMs3を含む。一定期間は予め定められる。その後、ロック制御部801は、ロック解除の処理を終了する(エンド)。
また、入力パターンの最初のガイドGftと開始ガイドGusとが一致した場合(ステップS108のYes)、ロック制御部801は、取得した入力パターンTr1と、予め記憶されている解除パターンOp1とが一致しているか否か確認する(ステップS112)。なお、入力パターンTr1は、接触しているガイドとその前に接触したガイドとの相対的な移動の軌跡に基づいて決定される。そして、ロック制御部801は、相対的な移動の軌跡を入力パターンTr1とし、解除パターンOp1と比較する。
入力パターンTr1と解除パターンOp1とが一致しない場合(ステップS112のNo)、フローはステップS109に進む。ロック解除の操作の連続間違い回数基づいて次の動作を決定する。なお、ステップS109の動作は、上述のとおりであるため、詳細は省略する。入力パターンTr1と解除パターンOp1とが一致する場合(ステップS112のYes)、ロック制御部801は、ロックを解除する(ステップS113)。
以上のように、処理部80(画像生成部802)は、ガイドGu1と記号Num1をタッチスクリーン81に複数個表示させる。処理部80は、一つのガイドが開始ガイドGusに設定されたロック解除画面D12を表示させる。開始ガイドGusのみが、解除記号Oc1で囲まれる。そのため、解除記号Oc1を知っているユーザーのみが開始ガイドGusを判別可能である。画像生成部802は、毎回、開始ガイドGusの位置を変える。そして、開始ガイドGusを入力パターンの最初のガイドGftとして入力された入力パターンTr1が解除パターンOp1と一致したときに、タッチ制御装置8のロックが解除される。
以上のことから、入力パターンの最初のガイドGftと開始ガイドGusとが一致するか否かに基づき、ロック制御部801は、解除記号を知っているユーザーであるか否か判断する。また、入力パターンTr1と解除パターンOp1とが一致するか否かに基づき、ロック制御部801は、解除パターンを知っているユーザーであるか否か判断する。解除記号と、ガイドを繋いで描かれる解除パターンの両方を知っているユーザーのみがロックを解除できる。これにより、解除パターンのみでロックを解除できる従来のロック解除方法に比べて、安全性を高めることが可能である。
なお、ロック解除操作の連続間違いの許容回数を5回とする例を説明した。許容回数は予め決められたものでもよい。また、許容回数は5回に限られない。ユーザーが許容回数を決めてもよい。また、所定回数連続して間違ったとき、ロック解除操作が不可となる時間を30分とする例を説明した。しかし、30分に限られない。安全性が多少低くても問題がない機器では、解除操作不可時間は30分より短くてもよい。また、高い安全性を必要とする機器では、解除操作不可時間が30分より長くてもよい。
また、本発明のタッチ操作装置8(操作パネル6)を例に説明した。しかし、タッチ操作装置8は、操作パネル6に限定されない。タッチ操作装置8は、タッチスクリーンを入力装置として備えた電子機器のタッチ操作装置として利用可能である。このような電子機器の一例は、スマートフォン、タブレットPCである。また、電子機器にタッチ操作装置8をそのまま組み付けてもよい。また、本発明のタッチ操作装置8のロック解除方法(図5、図7の動作)をプログラムとして、電子機器に供給してもよい。
(第1変形例)
本発明にかかるロック解除装置8の変形例について図面を参照して説明する。図11は、第1変形例に係るロック解除画面D121の一例を示す図である。
図11は、文字を記号として含むロック解除画面D121の一例を示す。上述の実施形態では、数字を記号としてロック解除画面D12に含める例を説明した。図11に示すように、数字だけでなく、アルファベットの記号Chr1が含まれてもよい。
処理部80(画像生成部802)は、開始ガイドGus以外のガイドGu1の周囲に配する記号Chr1の数を認識する。具体的に、図8のロック解除画面D12の場合、処理部80(画像生成部802)は、48個の記号(数字又はアルファベット)を含める。48個のうち、4つは解除記号Oc1となる。処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D1に含める記号の総数から解除記号Oc1の記号数を減じて、記号Chr1の数(ダミー用の記号の数)を認識する。処理部80(画像生成部802)は、それぞれのダミー用の記号Chr1の値を決定する。値は、1桁の数字又はアルファベットである。処理部80(画像生成部802)は、予め定められたアルゴリズムで記号Chr1を決定する。決定される値(数字)が偏らないアルゴリズムが採用される。そして、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Chr1の配置位置に、決定したダミー用の記号Chr1の値の何れか1つを配置する。これにより、各記号の配置位置が決定される。処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1と記号Chr1を含むロック解除画面D12の画像データを生成する。
記号Chr1にアルファベットを含むことで、4文字からなる解除記号Oc1の組合せが多くなる。従って、安全性をより高めることができる。なお、記号Chr1は、アルファベット及び数字に限定されない。例えば、記号Chr1は、日本語(ひらがな、かたかな)を含んでもよい。また、各国独自の文字が利用されてもよい。文字以外の記号が用いられてもよい。
(第2変形例)
第2変形例に係るタッチ操作装置8の一例を説明する。なお、第2変形例のタッチ操作装置8の構成は、実施形態のタッチ操作装置8の構成と同じである。そのため、各部の名称及び符号には、実施形態と同じものを用いる。同じ部分の詳細な説明は省略する。図12は、第2変形例に係るタッチ操作装置8のロック解除操作の一例を示す図である。
タッチ操作装置8では、解除記号Oc1と解除パターンOp1との組合せることで、ロック解除が可能である。そのため、不許可のユーザーによるロック解除の危険性が低い。しかし、ロック解除の操作時にタッチスクリーン81を見られると、解除記号Oc1が確認されてしまう虞がある。
そこで、第2変形例に係るロック解除操作では、ロック解除画面D12を表示(ステップS104)してからタッチを検出した後(ステップS105でYesの後)、処理部80(ロック制御部801)は、ロック解除画面D12から、記号Num1を非表示にする(ステップS201)。なお、処理部80(ロック制御部801)は、ガイドGu1は表示させる。入力パターンTr1の開始位置を囲む解除記号Oc1も非表示となる。記号Num1の非表示により、ロック解除操作を他人に見られても、解除記号Oc1は視認されない。これにより、ロック解除の安全性をさらに高めることが可能である。
なお、第2変形例では、ロック解除の操作のやり直しを行う場合(ステップS110)、ステップS104に戻る。ロック解除画面D12の表示が再開される。これに限定されず、処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D12の生成(ステップS103)から再開してもよい。この時、画像生成部802は、開始ガイドGusの位置を変更する。また、画像生成部802は記号Num1も変更してもよい。これにより、ロック解除の安全性をさらに高めることが可能である。これ以外の特徴については、実施形態と同じである。
(第3変形例)
第3変形例に係るタッチ操作装置8の一例を説明する。第3変形例のタッチ操作装置8の構成は、実施形態のタッチ操作装置8の構成と同じである。そのため、基本的に実施形態と同じ名称及び符号を用いている。同じ部分の詳細な説明は省略する。図13は、第3変形例に係る登録画面の一例を示す図である。図14は、第3変形例に係るロック解除画面の一例を示す図である。
上述の実施形態及び変形例では、解除記号Oc1として4個の記号(数字)を組合せる例を説明した。図13に示すように、3個の記号の組合せが解除記号Oc1に用いられてもよい。
図13に示す登録画面D21は、入力部ICBと、登録用ガイドIP2を含む。入力部ICBは、解除記号Oc2を入力するためのテキストボックスである。登録用ガイドIP2は、解除パターンOp2を入力するための部分である。第3変形例では、ロック解除用の解除記号Oc2を3ケタの数字することができる。図13は、「845」を解除記号Oc2として登録する例を示す。
登録用ガイドIP2は、隙間なく並べられた3個の正六角形の各頂点にあたる位置にガイドGu2を配置した形状を有する。隣の正六角形と2つの頂点が重なるように、ガイドGu2が配される。図13、14において、仮想的な正六角形を破線で図示している。破線は表示されてもよいし、表示されなくてもよい。ユーザーは、タッチスクリーン81上を指でなぞる。ユーザーはガイドGu2を繋ぐ。ユーザーは、指の軌跡を解除パターンOp2としてタッチスクリーン81に入力(生成)する。なお、登録画面D21は一例である。解除記号及び解除パターンの登録が可能な構成を広く採用することが可能である。
画像生成部802は、隙間なく並べた(1辺を重ねた)正六角形の各頂点にあたる位置にガイドGu2を配置したロック解除画面D22(の画像データ)を生成する。画像生成部802は、正六角形の中心位置に記号Num2を配置したロック解除画面D22(の画像データ)を生成する。換言すると、隙間なく並べられた正三角形の各頂点にあたる位置に記号Num2が配置される。正三角形の中心にあたる位置に、ガイドGu2が配置される。画像生成部802は、複数個のガイドGu2のうち1個を開始ガイドGusとする。画像生成部802は、ロック解除画面D22の画像データを生成するごとに、開始ガイドGusの位置を異ならせてもよい。画像生成部802は、開始ガイドGusを囲む3個の記号が解除記号Oc2と一致するロック解除画面D22(の画像データ)を生成する。
処理部80(画像生成部802)は、開始ガイドGus以外のガイドGu2の周囲に配する記号Num2の数を認識する。具体的に、図14のロック解除画面D22の場合、処理部80(画像生成部802)は、28個の記号(数字)を含める。28個のうち、3つは解除記号Oc1となる。処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D22に含める記号の総数から解除記号Oc1の記号数を減じて、記号Num2の数(ダミー用の記号の数)を認識する。処理部80(画像生成部802)は、それぞれのダミー用の記号Num2の値を決定する。値は1桁の数字である。処理部80(画像生成部802)は、予め定められたアルゴリズムで記号Num2を決定する。決定される値(数字)が偏らないアルゴリズムが採用される。そして、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Num2の配置位置に、決定したダミー用の記号Num2の値の何れか1つを配置する。これにより、各記号の配置位置が決定される。処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1と記号Num2を含むロック解除画面D22の画像データを生成する。このように、3個の記号の組合せた解除記号を用いる場合でも、ロック解除操作の安全性を高めることができる。これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
(第4変形例)
第4変形例に係るタッチ操作装置8の一例を説明する。なお、第4変形例のタッチ操作装置8の構成は、実施形態のタッチ操作装置8の構成と同じである。そのため、基本的に実施形態と同じ名称及び符号を用いている。同じ部分の詳細な説明は省略する。図15は、第4変形例に係る登録画面の一例を示す図である。図16は、第4変形例に係るロック解除画面の一例を示す図である。
上述の実施形態及び変形例では、4個の記号(数字)の組合せを解除記号Oc1として用いる例を説明した。図15に示すように、6個の記号の組合せを用いてもよい。
図15に示す登録画面D31は、入力部ICBと、登録用ガイドIP3を含む。入力部ICBは、解除記号Oc3を入力するためのテキストボックスである。登録用ガイドIP3は、解除パターンOp3を入力する部分である。図15は、ロック解除用の解除記号Oc3を6ケタの数字とする例を示す。図15は、「18406」を解除記号Oc3として登録する例を示す。
また、登録用ガイドIP3は、隙間なく並べた(隣接する正三角形と一辺を重ねるように並べた)正三角形の各頂点にあたる位置に配されたガイドGu3を含む。図15、16において、仮想的な正三角形を破線で図示している。ユーザーは、タッチスクリーン81上を指でなぞる。ユーザーは、ガイドGu3を繋ぐようになぞる。ユーザーは、ガイドGu3を繋ぐ軌跡を解除パターンOp3として入力(生成)する。なお、登録画面D31は一例である。解除記号及び解除パターンの登録が可能な構成を広く採用することが可能である。
そして、画像生成部802は、隙間なく並べた正三角形の各頂点にあたる位置にガイドGu3を配置したロック解除画面D32(の画像データ)を生成する。正三角形の一辺は、隣接する正三角形の一辺と重なり合う。画像生成部802は、正三角形の中心にあたる位置に記号Num3を配置したロック解除画面D32(の画像データ)を生成する。換言すると、隙間なく並べられた正六角形の各頂点にあたる位置に記号Num3が配置される。正六角形の中心にあたる位置に、ガイドGu3が配置される。画像生成部802は、複数個のガイドGu23うち1個を開始ガイドGusとするロック解除画面D32(の画像データ)を生成する。画像生成部802は、ロック解除画面D32の画像データを生成するごとに、開始ガイドGusの位置を異ならせてもよい。画像生成部802は、開始ガイドGusを囲む6個の記号を解除記号Oc3とするロック解除画面D32(の画像データ)を生成する。
処理部80(画像生成部802)は、開始ガイドGus以外のガイドGu3の周囲に配する記号Num3の数を認識する。具体的に、図14のロック解除画面D32の場合、処理部80(画像生成部802)は、28個の記号(数字)を含める。28個のうち、3つは解除記号Oc1となる。処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D32に含める記号の総数から解除記号Oc1の記号数を減じて、記号Num3の数(ダミー用の記号の数)を認識する。処理部80(画像生成部802)は、それぞれのダミー用の記号Num3の値を決定する。値は1桁の数字である。処理部80(画像生成部802)は、予め定められたアルゴリズムで記号Num3を決定する。決定される値(数字)が偏らないアルゴリズムが採用される。そして、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Num3の配置位置に、決定したダミー用の記号Num3の値の何れか1つを配置する。これにより、各記号の配置位置が決定される。処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1と記号Num3を含むロック解除画面D32の画像データを生成する。このように、6個の記号の組合せた解除記号を用いる場合でも、ロック解除操作の安全性を高めることができる。これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
なお、3個の記号の組合せ(3ケタの数字)、4個の記号の組合せ(4ケタの数字)及び6個の記号の組合せのいずれかを解除記号として、記憶することが可能である。解除記号に合わせて、処理部80(ロック制御部801)は、ロック解除画面を切り替えてもよい。例えば、ユーザーが記号の個数を設定してもよい。解除記号に含まれる記号の個数により、解除される機能に差がある(アクセスできる機能に制限を設ける)ようにしてもよい。
(第5変形例)
第5変形例に係るタッチ操作装置8の一例を説明する。なお、第5変形例のタッチ操作装置8の構成は、実施形態のタッチ操作装置8の構成と同じである。そのため、基本的に実施形態と同じ名称及び符号を用いている。同じ部分の詳細な説明は省略する。図17は、第5変形例に係る登録画面D41の一例を示す図である。図18は、第5変形例に係るロック解除画面D42の一例を示す図である。
図17は、登録画面D41の一例を示す。登録画面D41は、上述の実施形態及び各変形例と同様に、解除記号Oc1と、解除パターンOp1を登録するための画面である。図17は実施形態と同様に、4桁の数字を入力するタイプの登録画面D41を示している。第5変形例は、実施形態、第2〜第4変形例に適用できる。
タッチ操作装置8は、解除記号Oc1と、解除パターンOp1の入力を受け付ける。入力手法は、上述の実施形態及び各変形例と同様である。処理部80(ロック制御部801)は、入力された解除記号Oc1を記憶部82に記憶させる。処理部80(ロック制御部801)は、入力された解除パターンOp1を記憶部82に記憶させる。
登録画面D41には、特定記号入力部INBが設けられる。例えば、特定記号入力部INBをタッチしたとき、処理部80は、記号を入力するためのソフトウェアキーボードを表示部811に表示させる。記号入力は、タッチスクリーン81を用いて行われる。記号入力は、ハードキー61を用いて行われてもよい。このように、タッチスクリーン81は、特定記号C0を選択する操作を受け付ける。ユーザーは所望の記号を特定記号C0に設定することができる。例えば、自分がラッキーと思う記号を特定記号C0に設定することができる。そして、画像生成部802は、タッチスクリーン81での選択された記号を特定記号C0を認識する。
特定記号C0は、入力された解除記号Oc1のうち、何れか1つの記号である。ユーザーは、複数桁の解除記号Oc1のうち、先頭の記号を特定記号C0としてもよい。ユーザーは、複数桁の解除記号Oc1のうち、最後の記号を特定記号C0としてもよい。また、ユーザーは、複数桁の解除記号Oc1のうち、先頭の記号と最後の記号の間の記号の何れかを特定記号C0としてもよい。図17は、解除記号Oc1のうち、先頭の「7」を特定記号C0として登録する例を示す。処理部80(ロック制御部801)は、入力された特定記号C0を記憶部82に記憶させる。
ロック状態でロック解除の要求があった場合、ロック制御部801は、解除パターンデータ821と解除記号データ822から、解除パターンOp1及び解除記号Oc1を呼び出す。また、ロック制御部801は、記憶された(登録されている)特定記号C0を呼び出す。ロック制御部801は、解除記号Oc1、特定記号C0を画像生成部802に送信する。これにより、画像生成部802は、解除記号Oc1に含まれる特定記号C0を認識する。画像生成部802は、解除記号Oc1と特定記号C0に基づいて、ロック解除画面D12を生成する。
図18は、第5変形例に係る画像生成部802が生成するロック解除画面D42の一例を示す。図18に示すように、処理部80(画像生成部)は特定記号C0を1つのみ含み、開始ガイドGusの周囲に特定記号C0を配置したロック解除画面D42を生成する。
各ガイドGu1と、解除記号Oc1と、各記号Num1(解除記号Oc1以外の記号)の配列は、実施形態と同様である。図18において、仮想的な正方形を破線で図示している。破線は表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
処理部80(画像生成部802)は、複数個のガイドGu1のうち、1個のガイドを開始ガイドGusに設定する。画像生成部802は、ロック解除画面D42の画像データを生成するごとに、開始ガイドGusの位置を異ならせてもよい。図18では、上から3番目、左から3番目のガイドが開始ガイドGusである。なお、図18において、位置をわかりやすくするため、開始ガイドGusの周囲にはハッチングを施している(実際の画面にハッチングは無い)。
実施形態と同様に、処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1の「7」、「9」、「3」及び「8」の記号を、開始ガイドGusの「左上」、「右上」、「右下」及び「左下」の順に配置する。処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1における特定記号C0の順番に応じて、開始ガイドGusの周囲に特定記号C0を配置する。
処理部80(画像生成部802)は、開始ガイドGus以外のガイドGu1の周囲に配する記号Num1の数を認識する。図18のロック解除画面D42の場合、処理部80(画像生成部802)は、48個の記号(数字)を含める。48個のうち、4つは解除記号Oc1となる。処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D1に含める記号の総数から解除記号Oc1の記号数を減じて、記号Num1の数(ダミー用の記号の数)を認識する。
処理部80(画像生成部802)は、それぞれのダミー用の記号Num1の値(数字)を決定する。処理部80(画像生成部802)は、予め定められたアルゴリズムで記号Num1を決定する。決定される値(数字)が偏らないアルゴリズムが採用される。所定の手法により、ランダムに値を選ぶアルゴリズムが用いられる。ここで、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Num1の値(数字)を、特定記号C0と同じ値にならないようにする。そして、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Num1の配置位置に、決定したダミー用の記号Num1の値の何れか1つを配置する。これにより、各記号の配置位置が決定される。
以上のプロセスを経て、処理部80(画像生成部802)は、以下のようにロック解除画面D42の画像データを生成する。画像生成部802は、同形状の正方形を敷き詰めたときの正方形の頂点となる位置に記号Num1を配置する。画像生成部802は、正方形の中心にガイドGu1を配置する。画像生成部802は、解除記号Oc1と同じ記号で開始ガイドGusを囲む。画像生成部802は、その他のガイドGu1を囲む記号Num1が解除記号Oc1と一致させない。画像生成部802は、ロック解除画面D42に特定記号C0を1つのみ含める。以降、使用者による入力パターンTr1の入力が行われる。実施形態と同様のロックの解除処理が行われる。
解除記号Oc1に含まれる記号がロック解除画面D42に複数含まれる場合、開始ガイドGusを探し出しづらいことがある。特定記号C0は1つのみなので、開始ガイドGusを容易に見つけることができる。
なお、解除記号Oc1が特定記号C0と同じ記号を複数含む場合がある。例えば、解除記号Oc1が「1811」であり、特定記号C0が先頭の「1」の場合、この解除記号Oc1は、特定記号C0と同じ記号を合計3つ含む。この場合、開始ガイドGusを解除記号Oc1で囲むには、ロック解除画面D42に特定記号C0を複数含める必要がある。
そこで、処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1に含まれる特定記号C0と同じ記号の数である同一記号数を認識する。処理部80(画像生成部802)は、特定記号C0を同一記号数と同じ数だけ含み、開始ガイドGusの周囲に特定記号C0を配置したロック解除画面D42の画像データを生成する。例えば、解除記号Oc1は、特定記号C0と同じ記号を合計2つ含むとき、画像生成部802は、特定記号C0を2つ含むロック解除画面D42の画像データを生成する。なお、同一記号数が1のとき、画像生成部802は、ロック解除画面D42に特定記号C0を1つのみ含める。言い換えると、解除記号Oc1が特定記号C0と同じ記号を含まないとき、画像生成部802は、ロック解除画面D42に特定記号C0を1つのみ含める。
なお、特定記号入力部INBで特定記号C0が設定されていない場合、処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1に含まれる各記号を複数含むロック解除画面D42の画像データを生成する。つまり、特定記号入力部INBに特定記号C0を入力するか否かにより、ロック解除画面D42に特定記号C0を1つのみ含めるか否かを選択することができる。
(第6変形例)
第6変形例に係るタッチ操作装置8の一例を説明する。なお、第6変形例のタッチ操作装置8の構成は、実施形態のタッチ操作装置8の構成と同じである。そのため、基本的に実施形態と同じ名称及び符号を用いている。同じ部分の詳細な説明は省略する。図19は、第6変形例に係る登録画面D51の一例を示す図である。図20は、第6変形例に係るロック解除画面D52の一例を示す図である。
図19は、登録画面D51の一例を示す。登録画面D51は、上述の実施形態及び各変形例と同様に、解除記号Oc1と、解除パターンOp1を登録するための画面である。図19は実施形態と同様に、4桁の数字を入力するタイプの登録画面D51を示している。第6変形例は、実施形態、第2〜第4変形例に適用できる。
タッチ操作装置8は、解除記号Oc1と、解除パターンOp1の入力を受け付ける。入力手法は、上述の実施形態及び各変形例と同様である。処理部80(ロック制御部801)は、入力された解除記号Oc1を記憶部82に記憶させる。処理部80(ロック制御部801)は、入力された解除パターンOp1を記憶部82に記憶させる。
登録画面D51には、第1特定記号入力部IN1と第2特定記号入力部IN2が設けられる。例えば、第1特定記号入力部IN1がタッチされたとき、処理部80は、記号を入力するためのソフトウェアキーボードを表示部811に表示させる。また、第2特定記号入力部IN2がタッチされたときも、処理部80は、記号を入力するためのソフトウェアキーボードを表示部811に表示させる。記号入力は、タッチスクリーン81を用いて行われる。記号入力は、ハードキー61を用いて行われてもよい。このように、タッチスクリーン81は、第1特定記号C1と第2特定記号C2を選択する操作を受け付ける。ユーザーは所望の記号を第1特定記号C1と第2特定記号C2に設定することができる。そして、画像生成部802は、タッチスクリーン81での選択された記号を第1特定記号C1と認識する。また、画像生成部802は、タッチスクリーン81での選択された記号を第2特定記号C2と認識する。
第1特定記号C1は、入力された解除記号Oc1のうち、何れか1つの記号である。と第2特定記号C2も入力された解除記号Oc1のうち、何れか1つの記号である。但し、第1特定記号C1と第2特定記号C2は異なる記号である。図19は、解除記号Oc1のうち、先頭の「7」を第1特定記号C1として登録する例を示す。また、解除記号Oc1のうち、2番目の「9」を第2特定記号C2として登録する例を示す。処理部80(ロック制御部801)は、入力された第1特定記号C1と第2特定記号C2を記憶部82に記憶させる。
ロック状態でロック解除の要求があった場合、ロック制御部801は、解除パターンデータ821と解除記号データ822から、解除パターンOp1及び解除記号Oc1を呼び出す。また、ロック制御部801は、記憶された(登録されている)第1特定記号C1と第2特定記号C2を呼び出す。ロック制御部801は、解除記号Oc1、第1特定記号C1、第2特定記号C2を画像生成部802に送信する。これにより、画像生成部802は、解除記号Oc1に含まれる第1特定記号C1と第2特定記号C2を認識する。画像生成部802は、解除記号Oc1、第1特定記号C1及び第2特定記号C2に基づいて、ロック解除画面D12を生成する。
図20は、第6変形例に係る画像生成部802が生成するロック解除画面D52の一例を示す。図20に示すように、処理部80(画像生成部)は、第1特定記号C1と第2特定記号C2が隣り合う特定記号配列部分C3を1つのみ含み、開始ガイドGusの周囲に第1特定記号C1と第2特定記号C2を配置したロック解除画面D52を生成する。
各ガイドGu1と、解除記号Oc1と、各記号Num1(解除記号Oc1以外の記号)の配列は、実施形態と同様である。図20において、仮想的な正方形を破線で図示している。破線は表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
処理部80(画像生成部802)は、複数個のガイドGu1のうち、1個のガイドを開始ガイドGusに設定する。画像生成部802は、ロック解除画面D52の画像データを生成するごとに、開始ガイドGusの位置を異ならせてもよい。図20では、上から3番目、左から3番目のガイドが開始ガイドGusである。なお、図20において、位置をわかりやすくするため、開始ガイドGusの周囲にはハッチングを施している(実際の画面にハッチングは無い)。
実施形態と同様に、処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1の「7」、「9」、「3」及び「8」の記号を、開始ガイドGusの「左上」、「右上」、「右下」及び「左下」の順に配置する。処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1における第1特定記号C1と第2特定記号C2の順番に応じて、開始ガイドGusの周囲に第1特定記号C1と第2特定記号C2を配置する。
処理部80(画像生成部802)は、開始ガイドGus以外のガイドGu1の周囲に配する記号Num1の数を認識する。図20のロック解除画面D52の場合、処理部80(画像生成部802)は、48個の記号(数字)を含める。48個のうち、4つは解除記号Oc1となる。処理部80(画像生成部802)は、ロック解除画面D1に含める記号の総数から解除記号Oc1の記号数を減じて、記号Num1の数(ダミー用の記号の数)を認識する。
処理部80(画像生成部802)は、それぞれのダミー用の記号Num1の値(数字)を決定する。処理部80(画像生成部802)は、予め定められたアルゴリズムで記号Num1を決定する。決定される値(数字)が偏らないアルゴリズムが採用される。所定の手法により、ランダムに値を選ぶアルゴリズムが用いられる。ここで、処理部80(画像生成部802)は、第1特定記号C1と第2特定記号C2が縦方向又は横方向で隣り合わないようにする。そして、処理部80(画像生成部802)は、ダミー用の記号Num1の配置位置に、決定したダミー用の記号Num1の値の何れか1つを配置する。これにより、各記号の配置位置が決定される。
以上のプロセスを経て、処理部80(画像生成部802)は、以下のようにロック解除画面D52の画像データを生成する。画像生成部802は、同形状の正方形を敷き詰めたときの正方形の頂点となる位置に記号Num1を配置する。画像生成部802は、正方形の中心にガイドGu1を配置する。画像生成部802は、解除記号Oc1と同じ記号で開始ガイドGusを囲む。画像生成部802は、第1特定記号C1と第2特定記号C2が隣り合う特定記号配列部分C3を1つのみ含む画像データを生成する。以降、使用者による入力パターンTr1の入力が行われる。実施形態と同様のロックの解除処理が行われる。
解除記号Oc1に含まれる記号がロック解除画面D52に複数含まれる場合、開始ガイドGusを探し出しづらいことがある。特定記号配列部分C3を1つだけ含むようにロック解除画面D52の画像データが生成される。これにより、ロック解除画面D52に含まれる特定記号配列部分C3は1つのみとなる。第1特定記号C1と第2特定記号C2の組み合わせを探すことにより、開始ガイドGusを見つけやすくすることができる。
なお、第1特定記号入力部IN1と第2特定記号入力部IN2で第1特定記号C1と第2特定記号C2が設定されていない場合、処理部80(画像生成部802)は、解除記号Oc1に含まれる各記号を複数含むロック解除画面D52の画像データを生成する。つまり、第1特定記号入力部IN1と第2特定記号入力部IN2に第1特定記号C1と第2特定記号C2を入力するか否かにより、ロック解除画面D52に特定記号配列部分C3を1つのみ含めるか否かを選択することができる。
実施形態及び各変形例に係るタッチ操作装置8は、ロック制御部801、画像生成部802、タッチスクリーン81、記憶部82を含む。ロック制御部801は、予め決められた機能のロック及びロック解除の動作を制御する。画像生成部802は、ロック解除のためのロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を生成する。タッチスクリーン81は、生成されたロック解除画面を表示し、タッチ操作を検出できる。記憶部82は、予め登録された解除パターン(Op1、Op2、Op3)と、複数個の記号を組合せた解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)とを記憶する。画像生成部802は、複数個のガイド(Gu1、Gu2、Gu3)をロック解除画面に含める。画像生成部802は、所定の規則に従ってガイドを配列する。画像生成部802は、複数個の記号をロック解除画面に含める。画像生成部802は、一定の間隔をあけてガイドの周囲に記号(Num1、Num2、Num3、Chr1)を配する。画像生成部802は、開始ガイドGusとして設定されたガイドを1つロック解除画面に含める。画像生成部802は、開始ガイドGusの周囲に解除記号を配置したロック解除画面を生成する。ロック制御部801は、ガイドを繋ぐタッチ操作の軌跡である入力パターン(Tr1、Tr2、Tr3)を取得する。入力パターンにおいて、最初にタッチ操作がなされたガイドが開始ガイドGusと一致するとともに、入力パターンの形状と解除パターンの形状とが一致したこと確認したとき、ロック制御部801は、ロックを解除する。
ロック解除部は、ロック解除画面における入力パターンの最初のガイドと開始ガイドとの一致を確認する。ロック解除部はユーザーが解除記号を知っているか否か確認している。そして、入力パターンと解除パターンとの一致を確認することで、ユーザーがロックパターンを知っているか否か確認している。実施形態に係るタッチ操作装置では、ロック解除の操作中に他人から見られて、解除パターンを知られてしまったとしても、それだけでロックを解除することは困難である。これにより、情報漏えいや不正使用に対する安全性を高めることができる。
また、画像生成部802は、ロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)をタッチスクリーン81に表示する毎に、開始ガイドGusの位置が異なる新たなロック解除画面を生成する。これにより、情報漏えいや不正使用に対する安全性を高めることができる。
解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)は、含まれる記号の配列順が決められている。画像生成部802は、開始ガイドGusの周囲を決められた配列順の解除記号で囲むロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を生成する。開始ガイド(Gus)とその他ガイド(Gu1)を区別しやすくすることができる。ロック解除の操作を容易に行うことが可能である。
ロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を表示させた後にロック制御部801がタッチ操作を検出したとき、画像生成部802は、ロック表示画面に含まれる全ての記号を非表示にする。他人がユーザーの入力パターン(Tr1、Tr2、Tr3)の入力を盗みしても、解除記号(Oc1)を知られにくくすることができる。これにより、情報漏えいや不正使用に対する安全性を高めることができる。また、ロック解除画面をタッチスクリーン81に表示する毎に、開始ガイドGusの位置や記号(Num1)の配列を変更するようにしてもよい。例えば、あるロック解除画面の最初のガイドGftの位置を知られてしまった場合でも、開始ガイド(Gus)が入れ替わるので、ロックを不正に解除することが難しい。情報漏えいや不正使用に対する安全性を高めることができる。
上記構成において、画像生成部802は、解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)に含まれる記号の個数に対応して、決められた配列でガイドを並べたロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を生成する。ロック解除画面のガイドの配列の規則は、解除記号に含まれる記号の個数に基づいて変化してもよい。ユーザーは、解除記号の設定の幅が広がる。例えば、3個の記号からなる解除記号(3ケタの数字)、4個の記号からなる解除記号(4ケタの数字)、6個の記号からなる解除記号(6ケタの数字)のいずれかから選択することができてもよい。解除記号の選択範囲が広がる。なお、5個、7個等の記号からなる解除記号は、全ての記号を利用するものとしては、使用できない。一部を使用するようにすることで、利用することができる。例えば、5個の記号を含む解除記号を利用する場合、1個の記号はどのような記号でもよいと扱い、5個の記号は6個の記号を含む解除記号と扱ってもよい。また、1個の記号は不使用の記号と扱い、5個の記号は4個の記号を含む解除記号と扱ってもよい。
解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)は、複数個の記号を含み、文字を含んでもよい。また、解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)は、複数個の記号を含み、数字を含んでもよい。なお、記号としては、数字、文字、狭義の記号を挙げることができる。文字には、数字、アルファベット以外にも、ユーザーが使用する言語に特有の文字(例えば、ひらがな、カタカナ、漢字等)を使用してもよい。
画像生成部802は、解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)に含まれる記号のうち、何れか1つの記号である特定記号C0を認識する。画像生成部802は、特定記号C0を1つのみ含み、開始ガイドGusの周囲に特定記号C0を配置したロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を生成する。これにより、開始ガイドGusを見つけやすくすることができる。開始ガイドGusの位置が分かりづらいという不満を感じさせないようにすることができる。
解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)が特定記号C0と同じ記号を複数含むとき、画像生成部802は、解除記号に含まれる特定記号C0と同じ記号の数である同一記号数を認識する。画像生成部802は、特定記号を同一記号数と同じ数だけ含み、開始ガイドGusの周囲に解除記号を配置したロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を生成する。これにより、特定記号C0を必要な数だけ、ロック解除画面に含めることができる。
タッチスクリーン81は、特定記号C0を選択する操作を受け付ける。画像生成部802は、タッチスクリーン81での選択操作に基づき、特定記号C0を認識する。これにより、所望の記号を特定記号C0に設定することができる。
画像生成部802は、解除記号(Oc1、Oc2、Oc3)に含まれる記号のうち、第1特定記号C1と第2特定記号C2を認識する。画像生成部802は、第1特定記号C1と第2特定記号C2が隣り合う特定記号配列部分C3を1つのみ含み、開始ガイドGusの周囲に第1特定記号C1と第2特定記号C2を配置したロック解除画面(D12、D121、D22、D32、D42、D52)を生成する。これにより、特定の記号の組み合わせを1つだけ、ロック解除画面に含めることができる。開始ガイドGusを見つけやすくすることができる。
タッチスクリーン81は、第1特定記号C1と第2特定記号C2を選択する操作を受け付ける。画像生成部802は、タッチスクリーン81での選択操作に基づき、第1特定記号C1と第2特定記号C2を認識する。これにより、所望の記号を第1特定記号C1と第2特定記号C2に設定することができる。
画像形成装置(複合機100)は、シートに画像を形成する印刷部2、制御部1と、上述のタッチ操作装置8と、を備える。制御部1は、タッチ操作装置8でのタッチ操作に基づいて印刷部2を制御する。
また、本発明は、タッチ操作装置8のロック解錠方法と捉えることもできる。ロック解錠方法は、ロック解除のためのロック解除画面を生成すること、生成されたロック解除画面を表示すること、タッチ操作を検出すること、予め登録された解除パターンと、複数個の記号を組合せた解除記号とを記憶すること、複数個のガイドをロック解除画面に含めること、所定の規則に従ってガイドを配列すること、複数個の記号をロック解除画面に含めること、一定の間隔をあけてガイドの周囲に記号を配すること、開始ガイドGusとして設定されたガイドを1つロック解除画面に含めること、開始ガイドGusの周囲に解除記号を配置したロック解除画面を生成すること、ガイドを繋ぐタッチ操作の軌跡である入力パターンを取得すること、入力パターンにおいて、最初にタッチ操作がなされたガイドが開始ガイドGusと一致するとともに、入力パターンの形状と解除パターンの形状とが一致したこと確認したとき、ロックを解除すること、を含む。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。