JP6979365B2 - タッチパネル - Google Patents

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この発明はタッチ位置を検出するセンサ電極が細線のメッシュで構成されているタッチパネルに関する。
図14及び15はこの種のタッチパネルの従来例として特許文献1に記載されている静電容量式のタッチパネルの構成を示したものである。このタッチパネルは透明基板10上に第1の導体層、絶縁層、第2の導体層及び保護膜が順次、積層形成された構成とされている。図14中、矩形枠で囲まれた部分はセンサ電極が位置するセンサ領域20であり、図14ではセンサ電極の詳細図示は省略されている。
センサ電極は第1のセンサ電極と第2のセンサ電極とよりなり、第1のセンサ電極は第1の導体層によって形成され、第2のセンサ電極は第2の導体層によって形成されている。
第1のセンサ電極30は図15Aに示したように、センサ領域20の長辺21と平行なX方向に配列された複数の島状電極31が連結部32によって連結されてなる電極列33がセンサ領域20の短辺22と平行なY方向に複数、並列配置されて構成されている。
第2のセンサ電極40は図15Bに示したように、Y方向に配列された複数の島状電極41が連結部42によって連結されてなる電極列43がX方向に複数、並列配置されて構成されている。
これら第1のセンサ電極30及び第2のセンサ電極40はそれぞれ細線のメッシュで形成されており、電極列33と43は互いに絶縁された状態で交差され、連結部32と42は互いに重なる位置に位置されている。
第1のセンサ電極30の各電極列33のX方向両端からは引出し配線51がそれぞれ引き出されており、第2のセンサ電極40の各電極列43のY方向一端からは引出し配線52がそれぞれ引き出されている。複数配列されてセンサ領域20から引き出されている引出し配線51,52は図14では配列の両端に位置するもの以外の図示は省略されている。
矩形状をなす透明基板10の一方の長辺の中央部分には端子部53が配列形成されており、引出し配線51,52は端子部53まで延びて端子部53に接続されている。センサ領域20及び引出し配線51,52を囲むように透明基板10の周縁部に形成されているグランド配線54も端子部53に接続されている。
引出し配線51,52及び端子部53は第1の導体層によって形成され、グランド配線54は第1及び第2の導体層の双方に形成されている。
上記のような構成を有する第1及び第2の導体層は、この例では銀などの導電粒子を含む導電インキを用い、グラビアオフセット印刷によって印刷形成されるものとなっている。
特開2017−103317号公報
ところで、タッチパネルにおいて、電極パターンや配線パターンを銀などの導電粒子を含む導電インキを用いて印刷形成する場合、センサ領域に位置するセンサ電極はタッチパネルが配置される表示部の視認性を損うことのないように、高い光透過効率を有し、かつ視認されにくいようにすることが重要であり、このため上述したタッチパネルのように、導電インキを用いて印刷形成されるセンサ電極は一般に細線のメッシュで構成されるものとなっている。
一方、このように細線のメッシュでセンサ電極を構成しても、細線のメッシュが存在する部分と存在しない部分とで視覚的なコントラストの発生は免れえず、このようなコントラストは表示部の視認性に少なからず影響を及ぼすことになる。
この点、上述したタッチパネルでは第1のセンサ電極30と第2のセンサ電極40は連結部32と42が互いに重なる位置に位置されて電極列33と43が互いに交差するように配置され、つまり第2の導体層の島状電極41は第1の導体層において細線のメッシュが存在しない位置に、その位置を埋めるように配置される構成となっているため、第1の導体層で発生するコントラストと第2の導体層で発生するコントラストとは互いに打ち消し合うように作用し、これによりセンサ領域のコントラストが低減されるものとなっている。
しかしながら、第1の導体層と第2の導体層との間には絶縁層が存在しているため、第2の導体層の視覚的なコントラストと、絶縁層を介した第1の導体層の視覚的なコントラストとは同じではなく、その点で従来のタッチパネルにおいてはセンサ領域のコントラストは完全には解消されていない状況にあった。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、センサ領域のコントラストを完全に解消できるようにし、その点で表示部に対する視覚的影響を有さず、優れた品質を有するタッチパネルを提供することにある。
の発明によれば、細線のメッシュで構成されたセンサ電極がそれぞれ形成された第1層と第2層とが透明な絶縁体を挟んで重畳された構造を有するタッチパネルにおいて、第1層と第2層は透明な基体の一面側に、絶縁体である絶縁層を挟んで形成された印刷配線とされ、第1層には第1のセンサ電極と、第1のセンサ電極が設けられた領域以外の領域に設けられ、第1のセンサ電極と絶縁された細線のメッシュで構成された第1のダミー配線とが形成され、第2層には第2のセンサ電極と、第2のセンサ電極が設けられた領域以外の領域に設けられ、第2のセンサ電極と絶縁された細線のメッシュで構成された第2のダミー配線とが形成され、第1のセンサ電極と第1のダミー配線とは相互の境界に細線の断絶した隙間が形成されて配されながら単一の連続した周期的メッシュパターンである第1のメッシュパターンを共有し、第2のセンサ電極と第2のダミー配線とは相互の境界に細線の断絶した隙間が形成されて配されながら単一の連続した周期的メッシュパターンである第2のメッシュパターンを共有し、第1のメッシュパターン及び第2のメッシュパターンはいずれも1種類の単位格子を相互に非平行な2つの周期方向とその周期方向ごとの周期とに従って並進する操作で平面充填した形状を有する格子パターンとされ、第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンはそれらの2つの周期方向とその周期方向ごとの周期とが相互に等しいものとされ、第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンはそれぞれの2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/4周期以上3/4周期以下の範囲のずれを有するように位置合わせされて重畳され、基体の一面側は第1のメッシュパターン及び第2のメッシュパターンがそれぞれ全域に位置するセンサ領域と、センサ領域の周りの額縁領域とに区分され、額縁領域には接続部を備えた引出し配線が第1層によって形成され、第2のセンサ電極の端縁には延長部が延長形成され、延長部と第2のセンサ電極に対する接続部とは絶縁層に設けられた第1の貫通穴に位置して相互に接続され、第1のメッシュパターンの辺縁には当該辺縁を第1の貫通穴から離間させる第1の欠除部が設けられているものとされる。
この発明によれば、第1のセンサ電極が形成される第1層及び第2のセンサ電極が形成される第2層には細線のメッシュの有無に基因する視覚的なコントラストは発生せず、センサ領域のコントラストを完全に解消することができ、これにより表示部の視認性を損うことのない優れた品質のタッチパネルを得ることができる。
この発明によるタッチパネルの一実施例における第1層のメッシュパターンを示す部分拡大図。 この発明によるタッチパネルの一実施例における第2層のメッシュパターンを示す部分拡大図。 図1に示したメッシュパターンと図2に示したメッシュパターンが重畳された状態を示す部分拡大図。 Aはこの発明によるタッチパネルの一実施例の一部断面を示す図、Bはこの発明によるタッチパネルの他の実施例の一部断面を示す図。 Aは単位格子が正方形の格子パターンを示す図、BはAに重畳されるAと同様の格子パターンを示す図、CはAとBが重畳された状態を示す図。 Aは単位格子が正六角形の格子パターンを示す図、BはAに重畳されるAと同様の格子パターンを示す図、CはAとBが重畳された状態を示す図。 単位格子が長方形の2つの格子パターンが重畳された状態を示す図。 単位格子が横に長い六角形の2つの格子パターンが重畳された状態を示す図。 単位格子が4つの頂点を直線と曲線で結んだ形状の2つの格子パターンが重畳された状態を示す図。 単位格子が4つの頂点を直線と曲線で結んだ形状の2つの格子パターンが重畳された状態を示す図。 Aは単位格子の形状例を示す図、Bは単位格子の形状例を示す図。 この発明によるタッチパネルの一実施例における第2のセンサ電極と引出し配線が接続されている部分の部分拡大図。 この発明によるタッチパネルの一実施例における第1のセンサ電極と引出し配線が接続されている部分の部分拡大図。 タッチパネルの構成例を示す図。 Aはタッチパネルの第1の導体層の従来構成例を示す部分拡大図、Bはタッチパネルの第2の導体層の従来構成例を示す部分拡大図。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1〜3はこの発明によるタッチパネルの一実施例が有する構成の要部詳細を示したものであり、図4Aは図1〜3に示したタッチパネルの一部断面を示したものである。
タッチパネルはこの例では透明な基体61の一面側に、導体の第1層62、絶縁層63、導体の第2層64及び保護膜65が順次、積層形成された構成を有し、保護膜65上にはカバーフィルム66が設けられている。絶縁層63、保護膜65及びカバーフィルム66は透明材よりなり、導体の第1層62及び第2層64は銀などの導電粒子を含んだ導電インキによって印刷形成されている。なお、このタッチパネルは図12に示した従来例のタッチパネルとセンサ領域20の構成が異なるものであって、センサ領域20以外の構成は図12に示した構成と基本的に同じである。図1〜3は図12における左上部に相当する位置の詳細を示したものである。
図1は第1層62の印刷配線の詳細を示したものであり、センサ領域20には第1のセンサ電極70と第1のダミー配線80とが形成されている。第1のセンサ電極70はX方向に配列された複数の島状電極71が連結部72によって連結されてなる電極列73がY方向に複数、並列配置されて構成されており、第1のダミー配線80はセンサ領域20において第1のセンサ電極70が設けられた領域以外の領域に第1のセンサ電極70と絶縁されて設けられている。
第1のセンサ電極70と第1のダミー配線80はいずれも細線のメッシュで構成されており、これら第1のセンサ電極70と第1のダミー配線80は相互の境界に細線の断絶した隙間91が形成されて配されながら単一の連続した周期的メッシュパターンである第1のメッシュパターン90を共有している。第1のメッシュパターン90の単位格子はこの例では1辺の長さが400μmの菱形とされており、メッシュを構成する細線の線幅は7μmとされている。なお、第1のセンサ電極70と第1のダミー配線80とを絶縁する隙間91は20μm程度とされている。図1ではこの隙間91は相対的に拡大して示している。
一方、図2は第2層64の印刷配線の詳細を示したものであり、センサ領域20には第2のセンサ電極100と第2のダミー配線110とが形成されている。第2のセンサ電極100はY方向に配列された複数の島状電極101が連結部102によって連結されてなる電極列103がX方向に複数、並列配置されて構成されており、第2のダミー配線110はセンサ領域20において第2のセンサ電極100が設けられた領域以外の領域に第2のセンサ電極100と絶縁されて設けられている。
第2のセンサ電極100と第2のダミー配線110はいずれも細線のメッシュで構成されており、これら第2のセンサ電極100と第2のダミー配線110は相互の境界に細線の断絶した隙間121が形成されて配されながら単一の連続した周期的メッシュパターンである第2のメッシュパターン120を共有している。第2のメッシュパターン120はこの例では第1のメッシュパターン90と同じメッシュパターンとされ、メッシュを構成する細線がセンサ領域20の長辺21となす角度も同じとされている。なお、図1と同様、隙間121は相対的に拡大して示している。
図3は図1に示した第1層62の印刷配線と図2に示した第2層64の印刷配線とが絶縁層63を挟んで重畳された状態を示したものであり、第1層62の第1のメッシュパタ
ーン90と第2層64の第2のメッシュパターン120とは互いに単位格子の菱形の辺を200μmずつに2分する中点で交差するように重畳されており、これにより1辺の長さが200μmの菱形の格子が図3に示したようにセンサ領域20の全面に極めて均一に形成された状態となっている。なお、第1のセンサ電極70の電極列73と第2のセンサ電極100の電極列103は連結部72と102が互いに重なる位置に位置されて交差されている。
上述したように、この例によれば第1のセンサ電極70が形成される第1層62のセンサ領域20には第1のメッシュパターン90が一様に存在する状態となっており、第2のセンサ電極100が形成される第2層64のセンサ領域20にも第2のメッシュパターン120が一様に存在する状態となっている。よって、第1層62及び第2層64にはいずれも細線のメッシュの有無に基因する視覚的なコントラストは発生せず、第1層62と第2層64が重畳された状態においても当然に視覚的なコントラストは発生せず、センサ領域20のコントラストを完全に解消することができるものとなっている。従って、表示部に対して視覚的に影響せず、見栄えがよく、優れた品質のタッチパネルを得ることができる。
なお、第1のメッシュパターン90と第2のメッシュパターン120は上述したように菱形の辺を200μmずつに2分する中点で交差するように重畳されるため、第1のメッシュパターン90を構成する細線と第2のメッシュパターン120を構成する細線とは近接せず、よって近接した細線の組があたかも1本の太い線のように、視認可能な相対的に濃い線を描くといったことも発生しない。
第1層62の印刷配線と第2層64の印刷配線は上述した例では基体61の一面側に絶縁層63を挟んで形成されるものとなっているが、第1層62の印刷配線と第2層64の印刷配線は基体61の一面側と他面側にそれぞれ形成される構成であってもよい。図4Bはこの構成を示したものであり、図4Aと対応する部分には同一符号を付してある。図4B中、67は保護膜を示す。なお、基体61は絶縁体とされる。
ここで、第1のセンサ電極70が設けられる第1層62に形成される第1のメッシュパターン及び第2のセンサ電極100が設けられる第2層64に形成される第2のメッシュパターンについて、さらに詳述する。
第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンは、いずれも1種類の単位格子を相互に非平行な2つの周期方向とその周期方向ごとの周期とに従って並進する操作で平面充填した形状を有する格子パターンとされ、第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンは、それらの2つの周期方向とその周期方向ごとの周期が相互に等しいものとされる。
第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンは所定のずれを有するように位置合わせされて重畳される。上述した例では第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンの単位格子は1辺の長さが400μmの菱形とされて菱形の辺を200μmずつに2分する中点で交差するように第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンが重畳され、即ち第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンは2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/2周期のずれを有するように位置合わせされて重畳されている。これにより、第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンを構成する細線どうしが最大の間隔をもって離れるようにし、かつ重畳された状態で1辺の長さが200μmの菱形が均一に形成されるようにしているが、第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンの重畳においては2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/4周期以上3/4周期以下の範囲のずれを有するように位置合わせすればよく、これによ
り重畳による細線どうしの近接を十分に回避することができる。
単位格子は上述した例では菱形としているが、これに限らず、多様な形状を採用することができる。例えば単位格子の形状は正方形や正六角形であってもよい。これらの格子パターンの2つの周期方向の相対角度は正方形では90°、正六角形では60°となる。また、その周期は相互に平行な対向する辺どうしの間隔(正方形では1辺の長さ)となる。
図5A,Bは単位格子が正方形の格子パターン131,132をそれぞれ示したものであり、図5Cはそれら格子パターン131,132が、2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/2周期のずれを有するように位置合わせされて重畳された状態を示したものである。
図6A,Bは単位格子が正六角形の格子パターン141,142をそれぞれ示したものであり、図6Cはそれら格子パターン141,142が、2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/2周期のずれを有するように位置合わせされて重畳された状態を示したものである。
さらに、単位格子の形状は長方形や平行四辺形であってもよく、また3組の相互に平行な対向する辺で囲まれているものの、対向2辺間の間隔が同じでないような六角形であってもよい。
図7は単位格子が長方形の格子パターン151,152が重畳された状態を示したものであり、図8は3組の相互に平行な対向する辺で囲まれているものの、対向2辺間の間隔のうちの1つが狭い横長の六角形の単位格子を有する格子パターン161,162が重畳された状態を示したものである。
これら図7及び図8に例示したような多様な形状の単位格子は正方形や正六角形の単位格子あるいはその単位格子でなる格子パターンに、下記(1)又は(2)の図形変換の操作を行うことによって得ることができる。
(1)平面内の任意の一方向に異方的に伸縮させる図形変換
(2)平面内の任意に定義した第1の斜交座標系における図形の各点の座標値を、第1の斜交座標系とは異なる座標軸間角度を有する任意の第2の斜交座標系に当てはめて得られる図形への図形変換
例えば、(1)の操作によって正方形は長方形や菱形、平行四辺形になり、(2)の操作によって正方形は菱形になる。また、正六角形は(1)又は(2)の操作によって3組の相互に平行な対向する辺で囲まれているものの、対向2辺間の間隔が同じでない六角形になる。
なお、単位格子は上記においては4つ又は6つの頂点を直線でなる辺で結んで内部を取り囲んだ形状となっているが、4つ又は6つの頂点を曲線または直線と曲線でなる辺で結んで内部を取り囲んだ形状としてもよい。
このような形状の単位格子は正方形や正六角形の単位格子に下記(3)の操作を行うことによって得ることができる。
(3)相互に平行な対向する辺の線分を、共に同じ曲線又は曲線と直線の結合でなる線に置換する
図9は正方形の単位格子に(3)の操作を行った単位格子を有する格子パターン171,172が重畳された状態を示したものであり、図10も正方形の単位格子に(3)の操作を行った単位格子を有する格子パターン181,182が重畳された状態を示したものである。なお、図11Aは正方形の単位格子に(3)の操作を行って得た単位格子190の形状例をさらに示したものであり、図11Bは正六角形の単位格子に前記した(1)の操作を行って得た単位格子200の形状例をさらに示したものである。
1種類の単位格子を相互に非平行な2つの周期方向とその周期方向ごとの周期とに従って並進する操作で平面充填することができる単位格子あるいはその単位格子でなる格子パターンは上記(1)〜(3)の操作を複合して行っても得ることができる。
なお、第1のメッシュパターンと第2のメッシュパターンは単位格子の周期方向と周期が一致していれば単位格子の形状自体は必ずしも一致していなくてもよい。例えば、第2のメッシュパターンの単位格子が第1のメッシュパターンの単位格子に上記(3)の操作を行ったものであってもよい。
以上、第1層62に形成される第1のメッシュパターン及び第2層64に形成される第2のメッシュパターンについて説明したが、これら第1のメッシュパターン及び第2のメッシュパターンは前述したようにセンサ領域20のコントラストを解消すべく、それぞれセンサ領域20の全域に位置しており、図4Aに示した層構成のタッチパネルの場合、第1のセンサ電極70と第2のダミー配線110は絶縁層63を挟んで重なり合い、同様に第2のセンサ電極100と第1のダミー配線80は絶縁層63を挟んで重なり合うことになる。
次に、第2層64によって形成されている第2のセンサ電極100と、センサ領域20の周りの額縁領域に、第1層62によって形成されている引出し配線52との接続部分について説明する。
図12はこの接続部分を示したものであり、引出し配線52の先端には細線の細密なメッシュよりなる接続部52aが形成されている。一方、第2のセンサ電極100の端縁には延長部104が延長形成されている。延長部104はこの例では第2のセンサ電極100を構成するメッシュが延長された大メッシュ部104aと、大メッシュ部104aからさらに延長形成された小メッシュ部104bとよりなる。小メッシュ部104bは細線の細密なメッシュとされ、この小メッシュ部104bと引出し配線52の接続部52aとは単位格子が正方形の同一のメッシュ構造を有するものとなっている。
絶縁層63には貫通穴63aが形成されており、引出し配線52の接続部52aと第2のセンサ電極100の延長部104はこの貫通穴63aに位置して互いに接触導通され、これにより第2のセンサ電極100に引出し配線52が接続される。なお、同一のメッシュ構造を有する接続部52aと小メッシュ部104bは、この例では図12に示したように1/2ピッチ(1/2周期)のずれを有するように位置合わせされて重畳されている。
一方、第2のセンサ電極100と絶縁層63を挟んで重なり合う第1のダミー配線80(図12では破線で示している)の辺縁にはこの例では細線のメッシュが欠除された欠除部81が設けられており、この欠除部81により第1のダミー配線80の辺縁は貫通穴63aから離間されている。このような欠除部81を設けることにより、この例では第1のダミー配線80が第2のセンサ電極100と接触することにより発生する不具合を回避することができるものとなっている。
即ち、第1層62、絶縁層63及び第2層64の印刷における印刷ずれや滲みに起因して第1のダミー配線80が絶縁層63の辺縁からはみ出し、つまり貫通穴63a内にはみ出て、第2のセンサ電極100の延長部104と接触導通すると、その第1のダミー配線80が接触導通した第2のセンサ電極100の静電容量が顕著に変化するという不具合が発生する。これに対し、第1のダミー配線80にその辺縁を貫通穴63aから離間させる欠除部81を設けることにより、その欠除部81の寸法分の絶縁を担保する間隙が形成されるので、印刷においてその寸法以内の印刷ずれや滲みが生じても、第1のダミー配線80と第2のセンサ電極100の接触導通を回避することができ、よって第2のセンサ電極100の静電容量が変化するといった不具合の発生を防止することができる。なお、図12中に示した欠除部81の寸法d,dは例えば160μm程度、確保するものとする。
図13は第1のセンサ電極70と引出し配線51の接続部分を示したものである。引出し配線51の先端には引出し配線52の接続部52aと同様、細線の細密なメッシュよりなる接続部51aが形成されており、この接続部51aを介して第1のセンサ電極70と引出し配線51は接続されている。
第1のセンサ電極70、引出し配線51及び接続部51aは同じ第1層62によって形成され、よって接続部51aは絶縁層63によって覆われることになるが、例えば第1のセンサ電極70の端縁と連結されている接続部51aを第1のセンサ電極70の電気的検査を行うための検査用パッドとして用いる場合は図13に示したように接続部51aを露出させる貫通穴63bが絶縁層63に設けられる。この場合、前述した第2のセンサ電極100と引出し配線52との接続部分と同様の不具合が発生しうる。よって、第1のセンサ電極70と絶縁層63を挟んで重なり合う第2のダミー配線110(図13では破線で示している)の辺縁には第2のダミー配線110の辺縁を貫通穴63bから離間させる欠除部111を設ける。
このように欠除部111を設けることにより、印刷ずれや滲みによって第2のダミー配線110が貫通穴63b内にはみ出て接続部51aと接触導通し、これにより第1のセンサ電極70の静電容量が変化するといった不具合の発生を防止することができる。なお、図13中に示した欠除部111の寸法d,dは、欠除部81と同様の値とする。
なお、上述したように第1のダミー配線80や第2のダミー配線110の辺縁に、言い換えれば第1のメッシュパターンや第2のメッシュパターンの辺縁に、細線のメッシュのない欠除部が存在する場合、欠除部はセンサ領域の外側に位置するのが好ましく、つまりセンサ領域の辺縁は欠除部よりも内側に設定するのが好ましい。
10 透明基板 20 センサ領域
21 長辺 22 短辺
30 第1のセンサ電極 31 島状電極
32 連結部 33 電極列
40 第2のセンサ電極 41 島状電極
42 連結部 43 電極列
51,52 引出し配線 51a,52a 接続部
53 端子部 54 グランド配線
61 基体 62 第1層
63 絶縁層 63a,63b 貫通穴
64 第2層 65 保護膜
66 カバーフィルム 67 保護膜
70 第1のセンサ電極 71 島状電極
72 連結部 73 電極列
80 第1のダミー配線 81 欠除部
90 第1のメッシュパターン 91 隙間
100 第2のセンサ電極 101 島状電極
102 連結部 103 電極列
104a 大メッシュ部 104b 小メッシュ部
104 延長部 110 第2のダミー配線
111 欠除部 120 第2のメッシュパターン
121 隙間
131,132,141,142,151,152 格子パターン
161,162,171,172,181,182 格子パターン
190,200 単位格子

Claims (9)

  1. 細線のメッシュで構成されたセンサ電極がそれぞれ形成された第1層と第2層とが透明な絶縁体を挟んで重畳された構造を有するタッチパネルであって、
    前記第1層と前記第2層は透明な基体の一面側に、前記絶縁体である絶縁層を挟んで形成された印刷配線とされ、
    前記第1層には、第1のセンサ電極と、前記第1のセンサ電極が設けられた領域以外の領域に設けられ、前記第1のセンサ電極と絶縁された細線のメッシュで構成された第1のダミー配線とが形成され、
    前記第2層には、第2のセンサ電極と、前記第2のセンサ電極が設けられた領域以外の領域に設けられ、前記第2のセンサ電極と絶縁された細線のメッシュで構成された第2のダミー配線とが形成され、
    前記第1のセンサ電極と前記第1のダミー配線とは、相互の境界に細線の断絶した隙間が形成されて配されながら単一の連続した周期的メッシュパターンである第1のメッシュパターンを共有しており、
    前記第2のセンサ電極と前記第2のダミー配線とは、相互の境界に細線の断絶した隙間が形成されて配されながら単一の連続した周期的メッシュパターンである第2のメッシュパターンを共有しており、
    前記第1のメッシュパターン及び前記第2のメッシュパターンは、いずれも1種類の単位格子を相互に非平行な2つの周期方向とその周期方向ごとの周期とに従って並進する操作で平面充填した形状を有する格子パターンとされ、
    前記第1のメッシュパターンと前記第2のメッシュパターンは、それらの前記2つの周期方向とその周期方向ごとの周期とが相互に等しいものとされ、
    前記第1のメッシュパターンと前記第2のメッシュパターンは、それぞれの前記2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/4周期以上3/4周期以下の範囲のずれを有するように位置合わせされて重畳されており、
    前記基体の一面側は、前記第1のメッシュパターン及び前記第2のメッシュパターンがそれぞれ全域に位置するセンサ領域と、前記センサ領域の周りの額縁領域とに区分され、
    前記額縁領域には接続部を備えた引出し配線が前記第1層によって形成されており、
    前記第2のセンサ電極の端縁には延長部が延長形成され、
    前記延長部と前記第2のセンサ電極に対する前記接続部とは前記絶縁層に設けられた第1の貫通穴に位置して相互に接続され、
    前記第1のメッシュパターンの辺縁には当該辺縁を前記第1の貫通穴から離間させる第1の欠除部が設けられていることを特徴とするタッチパネル。
  2. 請求項に記載のタッチパネルにおいて、
    前記第1の欠除部は前記第1のダミー配線に設けられていることを特徴とするタッチパネル。
  3. 請求項又はに記載のタッチパネルにおいて、
    前記第1のセンサ電極に対する前記接続部は前記第1のセンサ電極の端縁と連結されており、
    前記絶縁層には前記第1のセンサ電極の端縁と連結されている前記接続部を露出させる第2の貫通穴が形成され、
    前記第2のメッシュパターンの辺縁には当該辺縁を前記第2の貫通穴から離間させる第2の欠除部が設けられていることを特徴とするタッチパネル。
  4. 請求項に記載のタッチパネルにおいて、
    前記第2の欠除部は前記第2のダミー配線に設けられていることを特徴とするタッチパネル。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のタッチパネルにおいて、
    前記第1のメッシュパターンと前記第2のメッシュパターンは、それぞれの前記2つの周期方向の一方どうしと他方どうしとがいずれも1/2周期のずれを有するように位置合わせされて重畳されていることを特徴とするタッチパネル。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のタッチパネルにおいて、
    前記単位格子は4つ又は6つの頂点を直線、曲線もしくはそれらの結合でなる辺で結んで内部を取り囲んだ形状を有することを特徴とするタッチパネル。
  7. 請求項に記載のタッチパネルにおいて、
    前記単位格子は菱形であることを特徴とするタッチパネル。
  8. 請求項に記載のタッチパネルにおいて、
    前記単位格子は正方形であることを特徴とするタッチパネル。
  9. 請求項に記載のタッチパネルにおいて、
    前記単位格子は正六角形であることを特徴とするタッチパネル。
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