JP2018067228A - タッチパネル - Google Patents

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香苗 伴井
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裕功 橋田
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Abstract

【課題】複数個の四角形のパターンが複数本の導体線で形成されているタッチパネルに対し、視認性が低下することを抑制することが可能なタッチパネルを提供する。【解決手段】一つの開口部2を囲む四本の線4a〜線4dからなる複数個の四角形のパターンRPが複数本の第一導体線14及び第二導体線24で形成されているタッチパネル1であって、交差せずに配置された複数本の第一導体線14を含む第一導電層と、第一導電層に積層され、且つ交差せずに配置された複数本の第二導体線24を含む第二導電層を備え、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視で、第一導体線14と第二導体線24とは、それぞれが交差して複数個の四角形のパターンRPが形成されるように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、携帯通信端末が備えるタッチパネル等、表示装置に積層されるタッチパネルに関する。
表示装置が備えるタッチパネルに、金属製の細線(金属細線)でパターンを形成する技術としては、例えば、特許文献1に記載されている技術がある。
特許文献1には、二本の金属細線が交差する交差領域における金属細線の幅が、交差領域以外における金属細線の幅に比べて狭い単位パターンを組み合わせて、メッシュパターンを形成する技術が記載されている。
特開2014−63468号公報
特許文献1に記載されている技術では、透明基体の一方の面上、すなわち、同じ層が含む二本の金属細線同士が交差して、メッシュパターンを形成している。
このため、同じ層が含む金属細線同士が交差している部分では、他の部分(金属細線同士が離間している部分等)と比較して、ウェットエッチングによるエッチング残り等によって金属細線の線幅が太くなり、タッチパネルの視認性が低下するという問題点がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、視認性の低下を抑制することが可能な、タッチパネルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、一つの開口部を囲む四本の線からなる複数個の四角形のパターンが複数本の導体線で形成されているタッチパネルである。
タッチパネルは、交差せずに配置された複数本の導体線を含む第一導電層と、第一導電層に積層され、且つ交差せずに配置された複数本の導体線を含む第二導電層と、を備える。そして、第二導電層に第一導電層を積層した状態の平面視で、第一導電層が含む導体線と第二導電層が含む導体線とは、それぞれが交差して複数個の四角形のパターンが形成されるように配置されている。
本発明の一態様によれば、第一導電層及び第二導電層のそれぞれで、複数本の導体線が交差しないようにしたことで、導体線(金属細線)の線幅が太くなることを抑制することが可能となる。
このため、複数個の四角形のパターンが複数本の導体線で形成されているタッチパネルに対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
本発明の第一実施形態のタッチパネルを表す平面図である。 図1中に破線で囲んだ領域IIの拡大図である。 図2のIII‐III線断面図である。 第一導電層を表す平面図である。 第一主電極線及び第一副電極線の数と第一ダミー線の数との比率を表す図である。 二本の第一ダミー線が交差する位置に、空隙部が形成されている状態を表す図である。 二本の第一ダミー線が交差する位置に、空隙部を形成する処理を表す図である。 第二導電層を表す平面図である。 第一導体線と第二導体線との積層状態を表す図である。 第一導体線と第二導体線との積層状態を表す図である。 本発明の第一実施形態の変形例を表す図である。 本発明の第一実施形態の変形例を表す図である。 本発明の第一実施形態の変形例を表す図である。 本発明の第一実施形態の変形例を表す図である。 第一導電層を表す平面図である。 第二導電層を表す平面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態について、完全な理解を提供するように、特定の細部について記載する。しかしながら、かかる特定の細部が無くとも、一つ以上の実施形態が実施可能であることは明確である。また、図面を簡潔なものとするために、周知の構造及び装置を、略図で表す場合がある。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1から図10を参照して、タッチパネル1の構成について説明する。
(タッチパネル1の概略構成)
図1及び図2中に表すタッチパネル1は、例えば、カーナビゲーションシステム等が備える。
また、タッチパネル1は、複数の座標に対応した複数の検出領域を有するパネルであり、例えば、静電容量方式のタッチパネルを形成する。
また、タッチパネル1は、液晶パネル等の表示パネル(表示装置)上に、接着部材を介して積層されたパネルである。
第一実施形態では、タッチパネル1の形状を、一例として、縦方向の長さよりも横方向の長さが大きい(横長)形状とした場合について説明する。
なお、図1中には、タッチパネル1が有する検出領域のうち、縦方向に配列した三つの座標(容量検出単位:ノード)と横方向に配列した三つの座標とを合計した、九つの座標(三行×三列)に対応した九つの検出領域を表す。
また、図2中には、タッチパネル1が有する九つの検出領域のうち、図1中で左上に配置した一つの検出領域のみを表す。なお、一つの検出領域の一辺の長さは、例えば、4[mm]以上5[mm]以下の範囲内に設定する。
また、図2中に表すように、タッチパネル1は、一つの開口部2を囲む四本の線4a〜線4dからなる複数個の四角形のパターンが、複数本の導体線で形成されているタッチパネルである。
第一実施形態では、一例として、パターンRPを、四角形のうち、正方形のパターンとした場合について説明する。したがって、第一実施形態では、四本の線4a〜線4dは、全て同じ長さの直線である。
なお、図2中では、説明のために、複数個の四角形のパターンのうち一つのパターンのみを、符号RPを付して表している。したがって、図2中では、開口部2及び四本の線4a〜線4dも、一つのみ表す。
特に図示しないが、タッチパネル1を積層する表示装置が備える複数の画素は、図2中における水平方向及び垂直方向に沿って配列されている。なお、図2中には、複数の画素が配列されている方向を、「画素の配列方向、水平、垂直」と表す。
そして、複数個の四角形のパターンRPは、第一方向D1と、第一方向D1と交差する第二方向D2とに沿って配列されている。
第一方向D1は、複数の画素が配列されている方向に対して傾斜した方向である。
図3中に表すように、タッチパネル1は、第一導電層10と、第二導電層20と、を備えている。
図3は、第一導電層10(第一基材12)の片面(図3中では、上側の面)に第一導体線14を有し、第二導電層20(第二基材22)の片面(図3中では、下側の面)に第二導体線24を有する構成に係る図示である。
なお、第一導電層10と第二導電層20の積層形態としては、互いに形成された第一導体線14と第二導体線24が、第一導電層10及び第二導電層20の上下何れの側に面する配置であっても良い。
また、第一導体線14と第二導体線24が直接対向して配置される場合には、第一導体線14と第二導体線24との間の短絡が回避される様に、接着剤等の絶縁材料を介して、第一導体線14と第二導体線24を配置する必要がある。
また、第一導電層10と第二導電層20とを兼ねる共通(単独)の絶縁基材の表面及び裏面に、第一導体線14と第二導体線24が形成された構成の採用も可能である。
第一実施形態では、一例として、第一導電層10が、タッチパネル1のセンシング層を形成する場合について説明する。
また、第一導電層10は、第一基材12と、交差せずに配置された複数本の導体線(図中及び以降の説明では、「第一導体線14」と表す)を含んでいる。
第一基材12は、ガラスや樹脂フィルム等の透明な材料を用いて形成されている。
なお、説明のために、図1及び図2中では、第一導体線14を実線で表し、図3中では、第一導体線14を黒塗りの円で表す。また、図3中には、第一導体線14のうち、第一導電層10のIII−III線断面と重なる部分のみを表す。
なお、第一導電層10の詳細な構成については、後述する。
第二導電層20は、図3中に表すように、第一導電層10に積層されている。なお、図3中には、第一導電層10と第二導電層20とを積層した方向を、「積層方向」として双方向矢印で表す。
第一実施形態では、一例として、第二導電層20が、タッチパネル1のドライブ層を形成する場合について説明する。
また、第二導電層20は、第二基材22と、交差せずに配置された複数本の導体線(図中及び以降の説明では、「第二導体線24」と表す)を含んでいる。
第二基材22は、第一基材12と同様、ガラスや樹脂フィルム等の透明な材料を用いて形成されている。
なお、説明のために、図1中では、第二導体線24を実線で表し、図2中では、第二導体線24を破線で表し、図3中では、第二導体線24を白抜きの円で表す。また、図3中には、第二導体線24のうち、第二導電層20のIII−III線断面と重なる部分のみを表す。
なお、第二導電層20の詳細な構成については、後述する。
図2中に表すように、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視で、複数本の第一導体線14と、複数本の第二導体線24とは、それぞれが交差して複数個の四角形のパターンRPが形成されるように配置されている。
なお、上述した平面視とは、第一導電層10と第二導電層20とを積層した方向に沿った視点である。
上述した構成により、タッチパネル1では、ドライブ層を形成する第二導電層20に電圧が掛かることで発生する電気力線が、指先等の導体が接触していない場合には、センシング層を形成する第一導電層10との間に存在する。
そして、指先等の導体が接触した場合には、電気力線の一部が、指先等の導体を介して接地される。そのため、第二導電層20と第一導電層10の間の静電容量が減少する。
このように、静電容量が変化する事で、タッチパネル1の操作面における指先等の導体の接触位置が検出される。
(第一導電層10の構成)
図1から図3を参照しつつ、図4から図7を用いて、第一導電層10の詳細な構成を説明する。
複数本の第一導体線14は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等を用いて形成された金属線である。
第一実施形態では、一例として、第一導体線14を、銅を用いて形成した場合について説明する。
第一導体線14の線幅(太さ)は、例えば、30[μm]以下に設定する。これは、第二導体線24の線幅(太さ)についても、同様とする。
第一実施形態では、一例として、第一導体線14の線幅を、2[μm]以上7[μm]以下の範囲内に設定した場合について説明する。これは、第二導体線24の線幅についても、同様とする。
また、各第一導体線14の連結点では、平面視で、二本の第一導体線14が、直線状、「T字」形状、「L字」形状のうちいずれかの形状で連結されている。
これにより、第一導電層10において、各第一導体線14が交差する部分は形成されていない。
第一導体線14が有する直線部分の長さは、一つの開口部2を囲む四本の線4(図2参照)のうち一本の線の長さであるピッチWP(ワイヤーピッチ)の1倍以上6倍以下に設定されている。
第一実施形態では、一例として、第一導体線14が有する直線部分の長さが、ピッチWPの1倍以上4倍以下に設定されている場合について説明する。
なお、図4中では、第一導体線14が有する直線部分のうち、ピッチWPの3倍に長さが設定された一つの直線部分を、符号STaで表す。
また、ピッチWPは、例えば、100[μm]以上400[μm]以下の範囲内に設定する。これは、第二導電層20においても同様である。
また、第一実施形態では、一例として、第一導体線14の構成を、第一導電層10において、第一導体線14のみで、一つの開口部2を囲み、四角形のパターンRPを形成する四本の線(図2参照)が形成されることがない構成とした場合について説明する。
また、二本の第一導体線14が連結された連結点には、平面視で、連結された二本の第一導体線14がなす角度が直角である第一直角部16が形成されている。なお、図4中では、複数形成されている第一直角部のうち、一つの第一直角部のみを、符号16で表している。
複数本の第一導体線14は、一つの検出領域に相当する第一導電層10において、例えば、第一導電層10の中心を基準として、予め設定した方向(図4中では、横方向)で点対称となるパターンを形成するように、配置されている。
また、複数本の第一導体線14は、複数本の主電極線と、複数本の副電極線と、複数本のダミー線と、を含んでいる。
なお、図4中及び以降の説明では、第一導体線14が含む主電極線を「第一主電極線14M」と表し、第一導体線14が含む副電極線を「第一副電極線14S」と表し、第一導体線14が含むダミー線を「第一ダミー線14D」と表す。
また、図4中では、説明のために、第一主電極線14Mを実線で表し、第一副電極線14Sを破線で表し、第一ダミー線14Dを第一主電極線14Mよりも細い実線で表す。
第一主電極線14M及び第一副電極線14Sは、図外の電極に接続されている。なお、特に図示しないが、同一のノードを構成する複数本の第一主電極線14Mは、一つの群を形成している。したがって、第一副電極線14Sは、一つの群を形成している第一主電極線14Mを介して、図外の電極に接続されている。
第一導体線14が含む複数本の第一主電極線14Mは、複数の第一主電極線群18を形成している。
第一実施形態では、一例として、図4中に表すように、一つの検出領域において、第一導体線14が含む複数本の第一主電極線14Mが、四つの第一主電極線群18を形成している場合について説明する。
四つの第一主電極線群18は、それぞれ、図4中に表すように、一つの検出領域を、予め設定した方向(図4中では、縦方向)に連続するパターンである。
また、四つの第一主電極線群18は、第一主電極線群18の幅方向中心を通過する仮想直線VL1Mの、隣り合う間隔La1〜間隔La3が、それぞれ、等間隔となるように配置されている。
すなわち、図4中に表す四本の仮想直線VL1Mのそれぞれの間隔である、間隔La1と、間隔La2と、間隔La3は、全て同じ間隔(長さ)である。
各第一副電極線14Sは、複数の異なる第一主電極線群18同士を連結している。すなわち、二つの第一主電極線群18同士は、第一副電極線14Sのみで連結されている。
第一副電極線14Sと第一主電極線群18との連結点は、第一副電極線14Sの端部を、第一主電極線群18の両端部間に接続して形成されている。
また、図4中に表すように、第一副電極線14Sの幅方向中心を通過する仮想直線VL1Sと、第一副電極線14Sが連結する第一主電極線群18の仮想直線VL1Mとは、交差していない。
これにより、第一導電層10において、仮想直線VL1Mと仮想直線VL1Sが交差する部分は形成されていない。また、第一導電層10において、仮想直線VL1Mと仮想直線VL1Sは、平面視で、あみだ状に連続している。
第一ダミー線14Dは、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sに接続されておらず、電極とは電気的に絶縁されている。
また、第一導電層10において、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sのうち少なくとも一方と第一ダミー線14Dとが交差した部分では、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sの数と第一ダミー線14Dの数との比率が、予め設定されている。
具体的には、上述した交差した部分を形成する四本の線のうち、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sの数と第一ダミー線14Dの数との比率は、図5(a)〜図5(d)中に表すように、3:1、2:2、1:3、0:4のうちいずれか一つである。
なお、図5(a)〜図5(c)中では、第一主電極線14Mと第一ダミー線14Dとが交差して形成された四本の線を表している。したがって、図5(a)〜図5(c)中の第一主電極線14Mを、第一副電極線14Sに置き換えた場合であっても、同様の構成である。
また、図5(a)には、上述した交差した部分を形成する四本の線のうち、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sの数と第一ダミー線14Dの数との比率が、3:1である状態を表す。
同様に、図5(b)には、上述した交差した部分を形成する四本の線のうち、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sの数と第一ダミー線14Dの数との比率が、2:2である状態を表す。
さらに、図5(c)には、上述した交差した部分を形成する四本の線のうち、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sの数と第一ダミー線14Dの数との比率が、1:3である状態を表す。
そして、図5(d)には、上述した交差した部分を形成する四本の線のうち、第一主電極線14M及び第一副電極線14Sの数と第一ダミー線14Dの数との比率が、0:4である状態を表す。
また、図5(a)〜図5(c)中に表すように、第一ダミー線14Dと第一主電極線14Mとの間には、空隙部SPが形成されている。
同様に、図示は省略するが、第一ダミー線14Dと第一副電極線14Sとの間には、空隙部SPが形成されている(図5(a)〜図5(c)を参照)。
また、図5(d)中に表すように、二本の第一ダミー線14Dが交差する位置には、図6中に表すように、空隙部SPが形成されている。
すなわち、図6中に表す例では、交差する二本の第一ダミー線14Dの両方に対し、二本の第一ダミー線14Dが交差する部分を切除するように、第一ダミー線14Dの一部を切除して、空隙部SPを形成する。
二本の第一ダミー線14Dが交差する位置に空隙部SPを形成する際には、図6中に表した例以外にも、図7(a)中に円CEで囲んだ領域(加工領域)のうち、第一ダミー線14Dが交差する位置をトリミング等で切除する例もある。これにより、図7(b)や図7(c)中に表すように、空隙部SPを形成する。
すなわち、図7(b)中に表す例では、交差する二本の第一ダミー線14Dの両方に対し、二本の第一ダミー線14Dが交差する部分が残るように、第一ダミー線14Dの一部を切除して、空隙部SPを形成する。これに加え、図7(b)中に表す例では、二本の第一ダミー線14Dが交差して形成された二つの直角な角部のうち、一方の角部を残す。
また、図7(c)中に表す例では、交差する二本の第一ダミー線14Dの一方のみに対し、二本の第一ダミー線14Dが交差する部分が残るように、第一ダミー線14Dの一部を切除して、空隙部SPを形成する。
(第二導電層20の構成)
図1から図7を参照しつつ、図8を用いて、第二導電層20の詳細な構成を説明する。
なお、第一導電層10と同様の構成については、説明を省略する場合がある。
複数本の第二導体線24は、第一導体線14と同様、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等を用いて形成された金属線である。
第一実施形態では、一例として、第二導体線24を、銅を用いて形成した場合について説明する。
また、各第二導体線24の連結点では、各第一導体線14の連結点と同様、平面視で、二本の第二導体線24が、直線状、「T字」形状、「L字」形状のうちいずれかの形状で連結されている。
これにより、第二導電層20において、各第二導体線24が交差する部分は形成されていない。
第二導体線24が有する直線部分の長さは、一つの開口部2を囲む四本の線4のうち一本の線の長さであるピッチWP(ワイヤーピッチ)の1倍以上6倍以下に設定されている。
第一実施形態では、一例として、第二導体線24が有する直線部分の長さが、ピッチWPの1倍以上4倍以下に設定されている場合について説明する。
なお、図8中では、第二導体線24が有する直線部分のうち、ピッチWPの3倍に長さが設定された一つの直線部分を、符号STbで表す。
また、第一実施形態では、一例として、第二導体線24の構成を、第二導電層20において、第二導体線24のみで、一つの開口部2を囲み、四角形のパターンRPを形成する四本の線(図2参照)が形成されることがない構成とした場合について説明する。
また、二本の第二導体線24が連結された連結点には、平面視で、連結された二本の第二導体線24がなす角度が直角である第二直角部26が形成されている。なお、図8中では、複数形成されている第二直角部のうち、一つの第二直角部のみを、符号26で表している。
そして、第一導電層10に第二導電層20を積層した状態では、図2中に表すように、平面視で、第一直角部16と第二直角部26とが重なる部分である直角積層部6が形成される。なお、図2中では、複数形成されている直角積層部のうち、一つの直角積層部のみを、符号6で表している。
また、複数本の第二導体線24は、一つの検出領域に相当する第二導電層20において、例えば、第二導電層20の中心を基準として、予め設定した方向(図8中では、縦方向)で点対称となるパターンを形成するように、配置されている。
また、複数本の第二導体線24は、複数本の主電極線と、複数本の副電極線と、複数本のダミー線と、を含んでいる。
なお、図8中及び以降の説明では、第二導体線24が含む主電極線を「第二主電極線24M」と表し、第二導体線24が含む副電極線を「第二副電極線24S」と表し、第二導体線24が含むダミー線を「第二ダミー線24D」と表す。
また、図8中では、説明のために、第二主電極線24Mを実線で表し、第二副電極線24Sを破線で表し、第二ダミー線24Dを第二主電極線24Mよりも細い実線で表す。
第二主電極線24M及び第二副電極線24Sは、図外の電極に接続されている。なお、特に図示しないが、同一のノードを構成する複数本の第二主電極線24Mは、一つの群を形成している。したがって、第二副電極線24Sは、一つの群を形成している第二主電極線24Mを介して、図外の電極に接続されている。
第二導体線24が含む複数本の第二主電極線24Mは、複数の第二主電極線群28を形成している。
第一実施形態では、一例として、図8中に表すように、一つの検出領域において、第二導体線24が含む複数本の第二主電極線24Mが、四つの第二主電極線群28を形成している場合について説明する。
四つの第二主電極線群28は、それぞれ、図8中に表すように、一つの検出領域を、予め設定した方向(図8中では、横方向)に連続するパターンである。
すなわち、第一導電層10が含む第一主電極線群18が連続する方向と、第二導電層20が含む第二主電極線群28が連続する方向は、交差(直交)している。
また、四つの第二主電極線群28は、第二主電極線群28の幅方向中心を通過する仮想直線VL2Mの、隣り合う間隔Lb1〜間隔Lb3が、それぞれ、等間隔となるように配置されている。
すなわち、間隔Lb1と、間隔Lb2と、間隔Lb3は、全て同じ間隔(長さ)である。
各第二副電極線24Sは、複数の異なる第二主電極線群28同士を連結している。すなわち、二つの第二主電極線群28同士は、第二副電極線24Sのみで連結されている。
第二副電極線24Sと第二主電極線群28との連結点は、第一副電極線14Sと第一主電極線14Mとの連結点と同様、第二副電極線24Sの端部を、第二主電極線群28の両端部間に接続して形成されている。
また、図8中に表すように、第二副電極線24Sの幅方向中心を通過する仮想直線VL2Sと、第二副電極線24Sが連結する第二主電極線群28の仮想直線VL2Mとは、交差していない。
これにより、第二導電層20において、仮想直線VL2Mと仮想直線VL2Sが交差する部分は形成されていない。また、第二導電層20において、仮想直線VL2Mと仮想直線VL2Sは、平面視で、あみだ状に連続している。
第二ダミー線24Dは、第二主電極線24M及び第二副電極線24Sに接続されておらず、電極とは電気的に絶縁されている。
また、第二導電層20において、第二主電極線24M及び第二副電極線24Sのうち少なくとも一方と第二ダミー線24Dとが交差した部分では、第二主電極線24M及び第二副電極線24Sの数と第二ダミー線24Dの数との比率が、予め設定されている。
具体的には、上述した交差した部分を形成する四本の線のうち、第二主電極線24M及び第二副電極線24Sの数と第二ダミー線24Dの数との比率は、3:1、2:2、1:3、0:4のうちいずれか一つである(図5(a)〜図5(d)を参照)。
また、第一導電層10と同様、第二ダミー線24Dと第二主電極線24Mとの間には、空隙部が形成されている(図5(a)〜図5(c)を参照)。
同様に、第二ダミー線24Dと第二副電極線24Sとの間には、空隙部が形成されている(図5(a)〜図5(c)を参照)。
また、二本の第二ダミー線24Dが交差する位置には、空隙部が形成されている(図5(d)、図6、図7(a)〜図7(c)を参照)。
(第一導体線14と第二導体線24との積層状態)
図1から図8を参照しつつ、図9及び図10を用いて、第一導体線14と第二導体線24との積層状態を説明する。
上述した構成により、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視では、第一導体線14と第二導体線24とを組み合わせた状態が、図9中に表す状態、または、図10中に表す状態となる。
以下、図9中に表す状態について説明する。
図9(a)中に表すように、第一導体線14と第二導体線24が交差する状態は、第一導電層10において第一導体線14が交差する状態では無く、第二導電層20において第二導体線24が交差する状態でも無い。
したがって、ウェットエッチングによるエッチング残り等により、他の部分(導体線同士が離間している部分等)と比較して導体線の線幅が太くなる状態が発生しない。
このため、図9(b)中に表すように、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視では、開口部2の開口率(透過率)がエッチング残り等によって低下することが無く、また、視認性の低下が抑制される。
また、図9(a)中に表すように、平面視で、第一導体線14と第二導体線24が交差する状態には、第一主電極線14Mが有する直線部分と、第二主電極線24Mが有する直線部分とが交差する状態を含む。
すなわち、平面視で、第一導体線14と第二導体線24とを組み合わせた状態には、第一導電層10が含む第一主電極線14Mが有する直線部分と、第二導電層20が含む第二主電極線24Mが有する直線部分とが交差する状態を含む。
さらに、図9(a)中に表すように、平面視で、第一導体線14と第二導体線24が交差する状態には、第一副電極線14Sが有する直線部分と、第二副電極線24Sが有する直線部分とが交差する状態を含む。
すなわち、平面視で、第一導体線14と第二導体線24とを組み合わせた状態には、第一導電層10が含む第一副電極線14Sが有する直線部分と、第二導電層20が含む第二副電極線24Sが有する直線部分とが交差する状態を含む。
次に、図10中に表す状態について説明する。
図10(a)中に表すように、平面視で第一導体線14と第二導体線24とを組み合わせた状態には、第一導体線14が有する直線部分の端部間に、他の第一導体線14の一方の端部が連結される状態を含む。
これは、例えば、図10(b)中に表すように、主電極線(第一主電極線14M)が有する直線部分の端部間に、副電極線(第一副電極線14S)の一方の端部が連結されている状態である。なお、特に図示しないが、図10(b)中に表すは、第一導体線14と第二導体線24とを置き換えても、同様の条件である。
すなわち、平面視で第一導体線14と第二導体線24とを組み合わせた状態には、第一導電層10及び第二導電層20のうち少なくとも一方において、主電極線が有する直線部分の端部間に、副電極線の一方の端部が連結されている状態を含む。
この状態では、図10(b)中に表すように、第一導体線14が有する直線部分と、この直線部分に一方の端部が連結された第一導体線14とのなす角度が直角である部分に、エッチング残り等により、二箇所の太り部分EFが発生する。
このため、図10(c)中に表すように、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視では、開口部2の開口率(透過率)が二箇所の太り部分EFによって低下し、視認性が低下する。
しかしながら、図10中に表す状態であっても、第一導電層10において第一導体線14が交差する状態や、第二導電層20において第二導体線24が交差する状態と比較して、開口部2の開口率(透過率)の低下度合と、視認性の低下度合が少ない。
これは、第一導電層10において第一導体線14が交差する状態では、特に図示しないが、第一導体線14が交差した位置に、四箇所の太り部分EFが発生するためである。また、第二導電層20において第二導体線24が交差する状態に関しても、同様である。
(作用)
図1から図10を参照して、第一実施形態の作用を説明する。
第一実施形態のタッチパネル1を備えた携帯通信端末(携帯電話やノートPC等)の使用時には、表示装置に表示されているアイコン等の位置(座標)を目標として、使用者が指先等でタッチパネル1に接触する。
そして、指先等が接触したタッチパネル1では、一つの第一導体線14と複数本の第二導体線24の各々との間における静電容量の変化が、第一導体線14毎に検出されて、タッチパネル1の操作面における指先等の接触位置(座標)が検出される。
ここで、上述したように、第一実施形態のタッチパネル1は、一つの開口部2を囲む四本の線4a〜線4dからなる複数個の四角形のパターンRPが、複数本の導体線(第一導体線14、第二導体線24)で形成されている。
そして、交差せずに配置された複数本の導体線(第一導体線14)を含む第一導電層10と、第一導電層10に積層され、且つ交差せずに配置された複数本の導体線(第二導体線24)を含む第二導電層20と、を備える。
これに加え、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視で、第一導体線14と第二導体線24は、それぞれ、複数個の四角形のパターンRPが形成されるように配置されている。
これにより、第一導電層10及び第二導電層20のそれぞれで、複数本の導体線が交差しないようにしたことで、導体線の線幅が太くなることを抑制することが可能となる。
以上説明したように、第一実施形態のタッチパネル1であれば、複数個の四角形のパターンRPが複数本の導体線で形成されているタッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態のタッチパネル1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)一つの開口部2を囲む四本の線4a〜線4dからなる複数個の四角形のパターンRPが、複数本の導体線(複数本の第一導体線14、複数本の第二導体線24)で形成されている。これに加え、交差せずに配置された複数本の導体線(第一導体線14)を含む第一導電層10と、第一導電層10に積層され、且つ交差せずに配置された複数本の導体線(第二導体線24)を含む第二導電層20と、を備える。
そして、第二導電層20に第一導電層10を積層した状態の平面視で、第一導体線14と第二導体線24は、それぞれが交差して複数個の四角形のパターンRPが形成されるように配置されている。
このため、第一導電層10及び第二導電層20のそれぞれで、複数本の導体線が交差しないようにしたことで、導体線の線幅が太くなることを抑制することが可能となる。
その結果、複数個の四角形のパターンRPが複数本の導体線で形成されているタッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(2)四角形のパターンRPを、正方形のパターンとする。
その結果、複数個の四角形のパターンRPを配列して形成したメッシュパターンが、均一な模様を形成するパターンとなり、複数本の導体線で形成されているタッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(3)平面視で、第一主電極線14Mが有する直線部分と、第二主電極線24Mが有する直線部分とが交差する。
その結果、第一導電層10と第二導電層20との間の静電容量を増加させることが可能となり、タッチパネル1の操作面における指先等の導体の接触位置を検出する検出精度を向上させることが可能となる。
(4)平面視で、第一副電極線14Sが有する直線部分と、第二副電極線24Sが有する直線部分とが交差する。
その結果、第一導電層10と第二導電層20との間の静電容量を増加させることが可能となり、タッチパネル1の操作面における導体の接触位置を検出する検出精度を向上させることが可能となる。
(5)導体線が、電極に接続された複数本の主電極線(第一主電極線14M、第二主電極線24M)と、電極に接続された複数本の副電極線(第一副電極線14S、第二副電極線24S)と、を含む。
これに加え、複数本の主電極線が、平面視で予め設定した方向に連続するパターンである複数の主電極線群(第一主電極線群18、第二主電極線群28)を形成する。そして、複数の主電極線群同士が、副電極線のみで連結されている。
その結果、第一導電層10及び第二導電層20のそれぞれで、主電極線群と副電極線が交差しないパターンを形成することが可能となり、複数の主電極線群間で電流が流れることを回避することが可能となる。
(6)複数の主電極線群(第一主電極線群18、第二主電極線群28)は、平面視で、主電極線群の幅方向中心を通過する仮想直線(VL1M、VL2M)の、隣り合う間隔(間隔La、間隔Lb)が等間隔となるように配置されている。
その結果、第一導電層10及び第二導電層20のそれぞれで、主電極線群を均等に配置することが可能となり、タッチパネル1の操作面における導体の接触位置を検出する検出感度を平均化させることが可能となる。
(7)第一導電層10及び第二導電層20において、主電極線(第一主電極線14M、第二主電極線24M)が有する直線部分の端部間に、副電極線(第一副電極線14S、第二副電極線24S)の一方の端部が連結されている。
このため、第一導電層10及び第二導電層20のそれぞれで、主電極線と副電極線とを「T字」形状で連結することが可能となり、主電極線と副電極線との連結部分に、太り部分EFが発生することを抑制することが可能となる。
その結果、平面視で、開口部2の開口率(透過率)の低下を防止することが可能となるとともに、視認性の低下を抑制することが可能となる。
これにより、タッチパネル1を備える表示装置に対し、表示品位を良化させることが可能となる。
(8)平面視で、第一直角部16と第二直角部26とが重なっている。
このため、第一導電層10が含む導体線の色と、第二導電層が含む導体線の色が異なる場合であっても、第一導電層10が含む導体線の色と、第二導電層が含む導体線の色が混ざって視認される。
その結果、複数個の四角形のパターンRPが複数本の導体線で形成されているタッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(9)導体線が有する直線部分ST(STa、STb)の長さが、一つの開口部2を囲む四本の線4のうち一本の線の長さであるピッチWPの1倍以上6倍以下に設定されている。
このため、直線部分STの長さをピッチWPの6倍以下とすることで、直線部分STが、導体線の他の部分よりも、視認されやすくなることを抑制することが可能となる。
その結果、複数個の四角形のパターンRPが複数本の導体線で形成されているタッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(10)導体線が有する直線部分ST(STa、STb)の長さが、ピッチWPの1倍以上4倍以下に設定されている。
このため、直線部分STの長さをピッチWPの4倍以下とすることで、直線部分STの長さをピッチWPの4倍を超える長さとした場合よりも、直線部分STが、導体線の他の部分よりも、視認されやすくなることを抑制することが可能となる。
その結果、複数個の四角形のパターンRPが複数本の導体線で形成されているタッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(11)複数個の四角形のパターンRPが、タッチパネル1を積層する表示装置が備える複数の画素を配列した配列方向に対して傾斜した方向である第一方向D1と、第一方向D1と交差する第二方向D2とに沿って配列されている。
このため、表示装置が備える複数の画素と、複数個の四角形のパターンRPを配列して形成したメッシュパターンと、の間で発生する、周期性との関係に起因する干渉(モアレ)を低減させることが可能となる。
その結果、タッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(12)導体線(第一導体線14、第二導体線24)が、電極に接続されない複数本のダミー線(複数本の第一ダミー線14D、複数本の第二ダミー線24D)をさらに含む。
これに加え、主電極線及び副電極線のうち少なくとも一方とダミー線とが交差して形成された四本の線4のうち、主電極線及び副電極線の数とダミー線の数との比率は、3:1、2:2、1:3、0:4のうちいずれか一つである。
このため、主電極線及び副電極線のうち少なくとも一方が交差する部分を形成しないことで、第一導電層10及び第二導電層20において、共に、二本の導体線が連結された連結点における、導体線の線幅が太くなる箇所の増加を抑制することが可能となる。
その結果、第一導電層10及び第二導電層20のそれぞれが含む導体線の線幅が太くなることを抑制することが可能となり、タッチパネル1に対し、視認性が低下することを抑制することが可能となる。
(13)ダミー線と主電極線との間に、空隙部SPが形成されている。
その結果、電気的に絶縁されたダミー線の長さを短縮させることが可能となるため、タッチパネル1の寄生容量(浮遊容量)を減少させることが可能となり、静電容量の変化を検出する検出感度の低下を抑制することが可能となる。
(14)ダミー線と副電極線との間に、空隙部SPが形成されている。
その結果、電気的に絶縁されたダミー線の長さを短縮させることが可能となるため、タッチパネル1の寄生容量を減少させることが可能となり、静電容量の変化を検出する検出感度の低下を抑制することが可能となる。
(15)二本のダミー線が交差する位置に、空隙部SPが形成されている。
その結果、ダミー線の長さを短縮させることが可能となるため、タッチパネル1の寄生容量を減少させることが可能となり、静電容量の変化を検出する検出感度の低下を抑制することが可能となる。
(変形例)
(1)第一実施形態では、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンを、図4及び図8中等に表すように、一つの検出領域に、四本の第一主電極線14M及び第二主電極線24Mが存在するパターンとしたが、これに限定するものではない。
すなわち、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンを、例えば、図11中に表すように、一つの検出領域に、六本の第一主電極線14M及び第二主電極線24Mが存在するパターンとしてもよい。なお、図11中では、説明のために、第一主電極線14Mを実線で表し、第一副電極線14S及び第一ダミー線14Dを第一主電極線14Mよりも細い実線で、まとめて「第一副電極線14S」と表す。同様に、図11中では、説明のために、第二主電極線24Mを破線で表し、第二副電極線24S及び第二ダミー線24Dを、第二主電極線24Mよりも細い破線で、まとめて「第二副電極線24S」と表す。
したがって、本発明では、一つの検出領域に存在する第一主電極線14M及び第二主電極線24Mの数を、任意の値に設定することが可能である。例えば、一つの検出領域に存在する第一主電極線14M及び第二主電極線24Mの数を増加させることにより、導体線が断線した際の冗長性を向上させることが可能となる。
(2)第一実施形態では、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンを、図2中等に表すように、一つの検出領域において、第一方向D1に沿って25個のパターンRPが配列されているパターンとしたが、これに限定するものではない。
すなわち、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンを、例えば、図12中に表すように、一つの検出領域において、第一方向D1に沿って33個のパターンRPが配列されているパターンとしてもよい。なお、図12中では、説明のために、図2中と同様、第一導体線14を実線で表し、第二導体線24を破線で表す。
図12中に表すパターンでは、ワイヤーピッチを、図2中に表すパターンと比較して短くした第二のピッチWPsとしている。これにより、図12中に表すパターンでは、第一方向D1に沿って配列されているパターンRPの数が、図2中に表すパターンよりも増加している。
したがって、本発明では、ワイヤーピッチの長さや、一つの検出領域に存在するパターンRPの数を、任意の値に設定することが可能である。例えば、一つの検出領域に存在するパターンRPの数を増減させることに伴う静電容量の変化を利用して、静電容量の設計自由度を向上させることが可能となる。
(3)第一実施形態では、第一導体線14の構成を、第一導電層10において、第一導体線14のみで、一つの開口部2を囲み、四角形のパターンRPを形成する四本の線(図2参照)が形成されることがない構成とした。同様に、第二導体線24の構成を、第二導電層20において、第二導体線24のみで、一つの開口部2を囲み、四角形のパターンRPを形成する四本の線(図2参照)が形成されることがない構成とした。
しかしながら、第一導体線14及び第二導体線24のうち少なくとも一方の構成は、上記の構成に限定するものではない。
すなわち、例えば、図13中に表すように、第一導体線14の構成を、第一導電層10において、第一導体線14のみで、一つの開口部2を囲み、四角形のパターンRPを形成する四本の線4a〜線4dが形成される構成としてもよい。また、特に図示しないが、第二導体線24に関しても同様である。
なお、図13中では、説明のために、第一導体線14を実線で表し、第二導体線24を破線で表す。
図13中に表すように、第一導体線14のみで、パターンRPを形成する四本の線4a〜線4dが形成される場合であっても、第一導電層10には、第一導体線14が交差する箇所が形成されることはない。また、特に図示しないが、第二導体線24に関しても同様である。
(4)第一実施形態では、平面視で、第一主電極線14Mが有する直線部分と、第二主電極線24Mが有する直線部分とが交差する構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、第一主電極線14Mが有する直線部分と、第二主電極線24Mが有する直線部分とが交差しない構成としてもよい。
この場合、第一主電極線14Mが有する直線部分と、第二主電極線24Mが有する直線部分とが交差しない位置を調整することで、静電容量を調整することが可能となる。
これにより、タッチパネル1の設計自由度を向上させることが可能となる。
(5)第一実施形態では、平面視で、第一副電極線14Sが有する直線部分と、第二副電極線24Sが有する直線部分とが交差する構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、第一副電極線14Sが有する直線部分と、第二副電極線24Sが有する直線部分とが交差しない構成としてもよい。
この場合、第一副電極線14Sが有する直線部分と、第二副電極線24Sが有する直線部分とが交差しない位置を調整することで、静電容量を調整することが可能となる。
これにより、タッチパネル1の設計自由度を向上させることが可能となる。
(6)第一実施形態では、第一導電層10が、タッチパネル1のセンシング層を形成し、第二導電層20が、タッチパネル1のドライブ層を形成する構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、第一導電層10が、タッチパネル1のドライブ層を形成し、第二導電層20が、タッチパネル1のセンシング層を形成する構成としてもよい。
一般に、表示装置(携帯通信端末)の使用者側に配置されてタッチされる側の導電層がセンシング層と称され、駆動電圧が印加される側の導電層がドライブ層と称される。
また、センシング層やドライブ層を構成することになる第一導電層10や第二導電層20は、表示装置の画面サイズや形状に応じて、適宜に設計変更される。
例えば、縦横比が4:3や16:9の横長画面では、水平方向にドライブ電極が延び、垂直方向にセンシング電極が延びる電極線の方向が選択され、縦横比に応じた行列の電極線本数が採用される場合もある。また、観察者側/反観察者側(表示素子側)の配置関係が変更される場合もある。
また、第一導電層10と第二導電層20が別体ではなく、共通(単独)の絶縁基材の表裏に第一導体線14及び第二導体線24が形成された構成のタッチセンサーフィルムでは、設計思想に応じた機能(名称)を担うことが必要とされる。これは、第一導体線14及び第二導体線24が、適宜、センシング層、または、ドライブ層の機能を受け持つことになることに起因する。
(7)第一実施形態では、四角形のパターンRPを、正方形のパターンとしたが、これに限定するものではなく、パターンRPを長方形としてもよい。
(8)第一実施形態では、平面視で、二本の第一導体線14が連結された連結点に第一直角部16が形成され、二本の第二導体線24が連結された連結点に第二直角部26が形成されている構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、二本の導体線がなす角度は、直角に限定されるものではなく、鋭角や鈍角であってもよい。したがって、パターンRPは、正方形のパターンに限定されるものではなく、平行四辺形のパターンであってもよい。
(9)第一実施形態では、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンを、一定幅の帯状電極からなる行方向/列方向のストライプが交差した「バーパターン」とした。しかしながら、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンは、「バーパターン」に限定するものではない。
すなわち、第一導体線14及び第二導体線24により形成されるパターンを、例えば、図14から図16中に表す、「ダイヤモンドパターン」としてもよい。「ダイヤモンドパターン」は、広幅部/狭幅部が繰り返されて構成されたパターンであり、且つ行方向/列方向の電極線が互いの狭幅部で交差するパターンである。
図14中には、タッチパネル1が有する複数の検出領域のうち一つの検出領域のみを表す。図14中では、図2中と同様、第一導体線14を実線で表し、第二導体線24を破線で表す。
図15中には、第一導電層10を表し、図16中には、第二導電層20を表す。また、図15中では、第一主電極線14Mを実線で表し、第一副電極線14Sを破線で表し、第一ダミー線14Dを第一主電極線14Mよりも細い実線で表す。さらに、図16中では、第二主電極線24Mを実線で表し、第二副電極線24Sを破線で表し、第二ダミー線24Dを第二主電極線24Mよりも細い実線で表す。
1…タッチパネル、2…開口部、4…開口部2を囲む線、6…直角積層部、10…第一導電層、12…第一基材、14…第一導体線、14M…第一主電極線、14S…第一副電極線、14D…第一ダミー線、16…第一直角部、18…第一主電極線群、20…第二導電層、22…第二基材、24…第二導体線、24M…第二主電極線、24S…第二副電極線、24D…第二ダミー線、26…第二直角部、28…第二主電極線群、RP…パターン、VL1M…第一主電極線群18の幅方向中心を通過する仮想直線、VL2M…第二主電極線群28の幅方向中心を通過する仮想直線、La…仮想直線VL1Mの、隣り合う間隔、Lb…仮想直線VL2Mの、隣り合う間隔、SP…空隙部、CE…加工領域、WP…ピッチ、WPs…第二のピッチ、STa…第一導体線14が有する直線部分のうち、ピッチWPの3倍に長さが設定された一つの直線部分、STb…第二導体線24が有する直線部分のうち、ピッチWPの3倍に長さが設定された一つの直線部分、EF…太り部分

Claims (13)

  1. 一つの開口部を囲む四本の線からなる複数個の四角形のパターンが複数本の導体線で形成されているタッチパネルであって、
    交差せずに配置された複数本の導体線を含む第一導電層と、前記第一導電層に積層され、且つ交差せずに配置された複数本の導体線を含む第二導電層と、を備え、
    前記第二導電層に前記第一導電層を積層した状態の平面視で、前記第一導電層が含む導体線と前記第二導電層が含む導体線とは、それぞれが交差して前記複数個の四角形のパターンが形成されるように配置されていることを特徴とするタッチパネル。
  2. 前記四角形のパターンは、正方形のパターンであることを特徴とする請求項1に記載したタッチパネル。
  3. 前記導体線は、電極に接続された複数本の主電極線と、電極に接続された複数本の副電極線と、を含み、
    前記平面視で、前記第一導電層が含む前記主電極線が有する直線部分と、前記第二導電層が含む前記主電極線が有する直線部分とが交差することを特徴とする請求項1または請求項2に記載したタッチパネル。
  4. 前記導体線は、電極に接続された複数本の主電極線と、電極に接続された複数本の副電極線と、を含み、
    前記平面視で、前記第一導電層が含む前記主電極線が有する直線部分と、前記第二導電層が含む前記主電極線が有する直線部分とが交差しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載したタッチパネル。
  5. 前記平面視で、前記第一導電層が含む前記副電極線が有する直線部分と、前記第二導電層が含む前記副電極線が有する直線部分とが交差することを特徴とする請求項3または請求項4に記載したタッチパネル。
  6. 前記平面視で、前記第一導電層が含む前記副電極線が有する直線部分と、前記第二導電層が含む前記副電極線が有する直線部分とが交差しないことを特徴とする請求項3または請求項4に記載したタッチパネル。
  7. 前記複数本の主電極線は、前記平面視で予め設定した方向に連続するパターンである複数の主電極線群を形成し、
    前記複数の主電極線群同士は、前記副電極線のみで連結されていることを特徴とする請求項3から請求項6のうちいずれか1項に記載したタッチパネル。
  8. 前記複数の主電極線群は、前記平面視で、前記主電極線群の幅方向中心を通過する仮想直線の隣り合う間隔が等間隔となるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載したタッチパネル。
  9. 前記第一導電層及び前記第二導電層のうち少なくとも一方において、前記主電極線が有する直線部分の端部間に前記副電極線の一方の端部が連結されていることを特徴とする請求項3から請求項8のうちいずれか1項に記載したタッチパネル。
  10. 前記平面視で、前記第一導電層が含み、且つ連結された二本の前記導体線がなす角度が直角である第一直角部と、前記第二導電層が含み、且つ連結された二本の前記導体線がなす角度が直角である第二直角部と、が重なることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載したタッチパネル。
  11. 前記導体線が有する直線部分の長さは、前記一つの開口部を囲む四本の線のうち一本の線の長さであるピッチの1倍以上6倍以下に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載したタッチパネル。
  12. 前記導体線が有する直線部分の長さは、前記ピッチの1倍以上4倍以下に設定されていることを特徴とする請求項11に記載したタッチパネル。
  13. 前記複数個の四角形のパターンは、画素を配列した配列方向に対して傾斜した方向である第一方向と、前記第一方向と交差する第二方向と、に沿って配列されていることを特徴とする請求項1から請求項12のうちいずれか1項に記載したタッチパネル。
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