JP2016099872A - タッチパネル用電極基板、及びタッチパネル、ならびに表示装置 - Google Patents

タッチパネル用電極基板、及びタッチパネル、ならびに表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】濃淡むら、モアレ、ぎらつきを十分に目立たなくさせる導電体細線部を含んだタッチパネル用電極基板、タッチパネル、及び表示装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル用電極基板1は、複数の検知電極2を構成する複数の導電体細線部14s,14rの各々が、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向に延び、且つ、複数の導電体細線部が、前記第1の方向と交差する第2の方向に、互いから離間して配列され、次の条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方が満たされる。
(a)前記第2の方向に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部14s,14rの前記第2の方向に沿った配置間隔が、前記第1の方向に沿って一定ではない。
(b)少なくとも一つの導電体細線部14s,14rについて、前記第2の方向における一側に突出した部分の頂部の前記第1の方向へのピッチが一定ではない。
【選択図】図1

Description

本願発明は、タッチパネル用電極基板と、これを用いたタッチパネル、並びに該タッチパネルを用いた表示装置に関する。特に、大画面化に際しても十分な電気抵抗と十分な透視性が両立可能なタッチパネル用電極基板とタッチパネル、並びに、該タッチパネルを用いた表示装置に関する発明である。
近年、画像装置と位置入力装置を組み合わせたタッチパネル(タッチスクリーンやタッチ画面などとも呼ばれる)の使用が盛んになってきている。位置入力装置としては、マトリクス・スイッチ方式、電気抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等、各種方式のものが実用化されている。中でも静電容量方式の一つである投影型静電容量方式の位置入力装置を組み合わせたタッチパネルが、マルチタッチ(多点同時入力)が可能であり、指先で直感的な操作ができる点、耐久性に優れる点が評価され携帯電話や携帯端末などに急速に普及してきている。
投影型静電容量方式のタッチパネルでは、縦横にそれぞれ走向する2層からなる複数の検知電極パターンが、ガラスやプラスチックなどの透明絶縁基板上に配置されるタッチパネル用電極基板が必要とされる。タッチパネル用電極基板は、画像表示機構と観察者の間に設置されることとなるため、透視性が要求される。
特許文献1には、透視性を有する検知電極として、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜を利用したタッチパネル用電極基板が記載されている。しかし、ITO薄膜からなる透明導電膜は、インジウムというレアメタル(希土類元素)が使用される為に高価である点、及び、電気抵抗(表面電気抵抗率)がタッチパネルの大面積化を図るには高電気抵抗である為、電気抵抗を適正範囲迄下げるべく厚膜化すると透明性が低下し、透明性と適正電気抵抗との両立が困難な点で、低コスト化及び大画面化への要求に対応し難い。
そこで、ITO薄膜等の透明導電膜に代えて、図10(a)の斜視図、及び、図10(b)の表面電極の拡大平面図で示すタッチパネル用電極基板のように、透明絶縁基板13の両面に、銅等の低電気抵抗の導電体細線パターンからなるメッシュ状に形成したメッシュ状検知電極12を形成したものが提案されている(例えば、特許文献2)。メッシュ状の検知電極12は、低電気抵抗の金属からなる導電体細線部14からなる。透明絶縁基板13の一方の面(図10(a)では上側の面)上に、X軸方向(以下、X方向とも言う)に延在する複数の長方形(ストライプ)形状をなす表面メッシュ状検知電極12sが形成され、透明絶縁基板13の他方の面(図10(a)では下側の面)上に、Y軸方向(以下Y方向とも言う)に延在する複数の長方形形状をなす裏面メッシュ状検知電極12rが形成されている。なお、図からも明らかであるが、長方形形状のメッシュ状検知電極12は、該長方形の面内がメッシュ状の導電体細線パターン14に区画されている。言葉を換えれば、メッシュ状導電体細線パターン14の外輪郭が長方形に切抜かれてメッシュ状検知電極12が構成されている。メッシュ状検知電極12(12s及び12r)によれば、ITO薄膜に比べて低コストかつ低電気抵抗にできる。表裏各メッシュ電極12s及び12rとは互いに延在方向が直交すると共に、長方形の検知電極12s及び12rの内部が図10(b)の如く平面視形状がメッシュ(網目)状となっている為、其の開口部から光が透過する。
特開2008−310551号公報 特開2011−134311号公報
しかしながら、低電気抵抗の導電体細線パターンからなるメッシュ状検知電極12のメッシュパターンは、二つの平行線群が交差することによって形成されており、多数の細線部の交点15が存在する。交点は、製造時に線幅が太りやすい。そして、斯かる太った交点の並びは、濃い筋状のむらとして視認されやすい。この現象は、透視性を確保するために電極の金属の細線部14を細い線幅とし、且つ厚みを厚くすることにより、細線化によって増加した分の電気抵抗値を下げようと試みた場合に顕著となる。
さらに、図10(b)に示された例においては、上述したように、メッシュ状導電体細線パターン14の外輪郭が長方形に切抜かれて各メッシュ状検知電極12が構成されている。或いは、検知領域となるアクティブエリアの全域にメッシュパターンが形成され、各メッシュ状検知電極12の輪郭に対応して、メッシュパターンをなす導電体細線部を断線させることにより、各メッシュ状検知電極12が形成されている。このようなタッチパネル用電極基板では、各メッシュ状検知電極12の外輪郭を画定するメッシュ状導電体が設けられていない筋状の領域または断線部の存在に起因して、濃淡のむらが視認され得る。
加えて、図10に示されたメッシュ状検知電極12を用いた場合、濃淡むらだけでなくモアレを引き起こすことも知られている。モアレは、明暗の筋模様が視認されるようになる現象であり、メッシュ状検知電極のパターンの規則性(周期性)と、メッシュ状検知電極と重ねられる他の部材のパターンの規則性(例えば、画像表示機構の画素配列の規則性)との干渉によって生じるとされている。このため、一般的には、メッシュ状検知電極12のパターンを不規則化することが、モアレの不可視化に有効であるとされてきた。ただし、メッシュ状検知電極12のパターンを単に不規則化すると、導電体細線部14の分布が不均一となり、この不均一さに起因した濃淡むらも生じ得る。
また、図10に示されたメッシュ状検知電極12を用いた場合、ぎらつきといった不具合も生じ得る。ぎらつきは、複数の色成分が表示面上に粒状に多数視認される現象である。ぎらつきは、表示画像の色再現性を直接的に低下させ、これにより、画像表示機構による表示品位を劣化させるものである。ぎらつきの発生は、画像表示機構の特定の色成分を表現するためのサブ画素だけが集中的に導電体細線部14によって覆われることが原因であると考えられている。
そして、従来の技術では、メッシュ状検知電極を用いた場合に、濃淡むら、モアレ、ぎらつきといった不具合のすべてに十分に対処できていなかった。本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、濃淡むら、モアレ、ぎらつきを十分に目立たなくさせる導電体細線部を含んだタッチパネル用電極基板、タッチパネル、及び表示装置を提供することを目的とする。
本発明によるタッチパネル用電極基板は、
各々が導電体細線部を含んだ複数の検知電極を備えるタッチパネル用電極基板であって、
前記複数の検知電極を構成する複数の導電体細線部の各々は、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向に延び、且つ、複数の導電体細線部が、前記第1の方向と交差する第2の方向に、互いから離間して配列され、
次の条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方が満たされる。
(a)前記第2方向に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部の前記第2方向に沿った配置間隔が、前記第1方向に沿って一定ではない。
(b)少なくとも一つの導電体細線部について、前記第2方向における一側に突出した部分の頂部の前記第1方向へのピッチが一定ではない。
本発明によるタッチパネル用電極基板において、各検知電極は、前記第2方向に隣り合う二以上の導電体細線部を含んでもよい。
本発明によるタッチパネル用電極基板において、各検知電極をなす前記二以上の導電体細線部は、前記第1方向における端部において互いに接続されていてもよい。
本発明によるタッチパネル用電極基板において、各検知電極をなす前記二以上の導電体細線部は、前記第1方向における両端部の各々において互いに接続されていてもよい。
本発明によるタッチパネル用電極基板において、
一つの導電体細線部の前記第2方向における一側へ突出した部分での頂部は、前記第1の方向において、当該一つの導電体細線部に前記第2方向の一側から隣り合う他の導電体細線部の前記第2方向における一側へ突出した部分が位置する領域に位置し、
当該一つの導電体細線部の前記第2方向における他側へ突出した部分での頂部は、前記第1の方向において、当該一つの導電体細線部に前記第2方向の他側から隣り合う他の導電体細線部の前記第2方向における他側へ突出した部分が位置する領域に位置するようにしてもよい。
本発明によるタッチパネル用電極基板において、
電極基板の法線方向に沿って前記複数の検知電極からずれた位置に配置された複数の第2検知電極を、さらに備え、
前記複数の検知電極を構成する複数の第2検知電極の各々は、折れ線状または波線状のパターンで前記第1方向と交差する第3方向に延びる第2導電体細線部を含み、
複数の第2導電体細線部が、前記第3方向及び前記第2方向の両方と交差する第4方向に、互いから離間して配置され、
次の条件(c)及び(d)の少なくともいずれか一方が満たされるようにしてもよい。
(c)前記第4方向に隣り合う少なくとも二つの第2導電体細線部の前記第4方向に沿った配置間隔が、前記第3方向に沿って一定ではない。
(d)少なくとも一つの第2導電体細線部について、前記第4方向における一側に突出した部分の頂部の前記第3方向へのピッチが一定ではない。
本発明によるタッチパネル用電極基板において、前記第3方向は、前記第2方向と平行であり、前記第4の方向は、前記第1の方向と平行であってもよい。
前記複数の第2導電体細線部のパターンは、前記複数の導電体細線部のパターンと回転対称であってもよい。
本発明によるタッチパネルは、上述した本発明によるタッチパネル用電極基板を備える。
本発明による表示装置は、上述した本発明によるタッチパネル用電極基板と、前記タッチパネル用電極基板と重ねて配置された画像表示機構と、を備える。
本発明によれば、濃淡むら、モアレ、ぎらつきを十分に目立たなくさせることができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であり、タッチパネルのタッチパネル用電極基板の概略構成を示す平面図である。 図2は、タッチパネル用電極基板の層構成の一例を示す図である。 図3は、タッチパネル用電極基板の層構成の他の例を示す図である。 図4は、タッチパネルの表面検知電極に含まれた表面導電体細線部の一例を示す平面図である。 図5は、タッチパネルの表面検知電極に含まれた表面導電体細線部の他の例を示す平面図である。 図6は、タッチパネルの表面検知電極に含まれた表面導電体細線部のさらに他の例を示す平面図である。 図7は、図6の表面導電体細線部の一部の拡大図である。 図8は、表面検知電極の表面導電体細線部と裏面検知電極の裏面導電体細線部とを重ねた状態で示す平面図である。 図9は、表示装置及びタッチパネル装置を模式的に示す図である。 (a)従来技術のメッシュ状金属電極を持つタッチパネル用電極基板の模式図(斜視図)及び(b)メッシュ状電極を主としたR部のZ軸方向から見た平面視形状の拡大図である。
以下、本願発明の一実施形態について、図面を用いて以下に詳しく説明する。なお、本願発明は、以下に説明する一実施形態に何ら限定されるものではなく、本願発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
「シート面」とは、シート状のタッチパネル用電極基板1を全体的かつ大局的に見た場合において、その平面方向と一致する面のことを意味する。「シート面」は通常、透明絶縁基板3の表面又は平行な面でもあり、図1においては、XY平面又はこれと平行な面となる。
「平面視形状」とは「シート面」に平行な面における形状のことを意味する。言い換えると、「平面視形状」とは、「シート面」に立てた法線の方向(図1に於いては、Z(軸)方向)から見た形状のことを意味する。
「シート」、「フィルム」、及び「板」の用語は呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。従って例えば、「板」はフィルムやシートとも呼ばれ得るような部材も含む概念である。
電極が「走向する」とは、タッチパネル用電極基板1を全体的かつ大局的に見た場合に、電極を構成する導電体細線部(線状導電体)14s又は14rが、その方向に延びていることを示している。例えば、図4に於いて、表面検知電極2s(以下、単に検知電極2sとも呼称する)を構成する表面導電体細線部14s(以下、単に導電体細線部14sとも呼称する)は、X方向に走向している。又、導電体細線部14sは、見方を換えれば、走向の方向に導通可能に検知電極2が形成されているとも言える。
[タッチパネル用電極基板の概略構成]
図1に示すように、投影型静電容量方式として構成されたタッチパネル用電極基板1は、その法線方向に沿って離間して配置された一対の検知電極2の群を有している。各検知電極2は、導電体細線部(線状導電体)14s又は14rを含んでいる。観察者に近い側に位置する検知電極2を表面検知電極(第1検知電極)2s、観察者から離れる側に位置する検知電極2、すなわち、画像表示機構25に近い側に位置する検知電極2を裏面検知電極(第2検知電極)2rと呼称する。これらは、説明上一対の検知電極2の群を区別するための呼称であり、露出面に限定する趣旨で呼称してはいない。尚、此処で、タッチパネル用電極基板を組み込んだタッチパネルを設置した画像表示裝置に於いて、画像観察者乃至はタッチパネル操作者の側を表面と言い、其の反対側面である画像表示機構側の面を裏面と言う。
図2に示すように、タッチパネル用電極基板1は、両側の表面上に表面検知電極2s及び裏面検知電極2rがそれぞれ形成された一枚の透明絶縁基板3を含むようにしてもよい。また一変形例として、図3に示すように、タッチパネル用電極基板1は、表面検知電極2sが形成された第1の透明絶縁基板3aと、裏面検知電極2rが形成された第2の透明絶縁基板3bと、の二枚の透明絶縁基板3を含むようにしてもよい。なお、以下においては、図2に示された層構成について説明していくが、以下の構成および製造方法等の説明は、図3に示された表面検知電極2s及び裏面検知電極2rに対しても同様に採用され得る。
本願においては図示しないが、必要に応じて加工工程に於ける均一性や、目視における均一性を担保するためのダミー電極などが必要に応じて設けられる場合が多い。これらは、製造プロセス、及び、製品の仕様に応じて適宜形成される。
また、検知電極2の保護を目的として、電極を形成した上に、フィルムを貼り合わせたり、ハードコート層などを形成して保護層とすることもできる。
[透明絶縁基板]
透明絶縁基板3は、検知電極2を支持する基材として機能し、且つ、タッチパネル用電極基板1における誘電体としても機能する。図1に示すように、透明絶縁基板3は、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1に隣接する非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。一方、非アクティブエリアAa2は、矩形状のアクティブエリアAa1を四方から周状に取り囲むように、言い換えると、額縁状に形成されている。
透明絶縁基板3は、可視光線波長帯域の波長(360nm〜830nm)を透過する一般に言うところの透明である電気絶縁性の基板であれば特に制限はなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、トリアセチルセルロース(三酢酸セルロース)等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂などからなる樹脂シート、ガラス、セラミックス等からなる無機板を用いることができる。
なお、一般に、タッチパネル用電極基板1、或いはこれを用いたタッチパネルを、液晶表示装置の表示面上に配置する場合、その透明絶縁基板3として通常の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートシートを用いると、当該シートが有する光学異方性による液晶表示装置の出射光の偏光面の回転効果と当該シートが有する偏光フィルタ効果(透過光中にはP偏光成分が、又反射光中にはS偏光成分が増えることによる)との複合効果によって、干渉縞乃至は虹色のムラが視認され画像視認性が阻害されることが知られている(特許第3947950号公報、特許第4888853号公報等参照)。本発明のタッチパネル用電極基板1乃至はこれを用いたタッチパネルに於いても、こうした問題は生じ得る。このような干渉縞乃至は虹色のムラを解消する為には、透明絶縁基板3として、以下の何れかのものを使うことが有効である。
(1)屈折率異方性の小さい材料。具体的には、面内位相差値Reが100nm以下、好ましくは30nm以下の材料を用いる。斯かる材料としては、トリアセチルセルロースからなる厚さ40〜120μm程度のフィルムを挙げる事が出来る。
(2)特許第3947950号公報、特許第4888853号公報等に開示される如くの、面内位相差値Reが通常の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートシートよりも十分大な値、具体的には、Re≧3000nm、より好ましくはRe≧8000nmの高延伸倍率(3〜7倍程度)で延伸されたポリエチレンテレフタレートシート等のポリエステル樹脂シート。ここで面内位相差値Reは、上記樹脂シートのシート面内の遲相軸方向屈折率nx、進相軸方向屈折率ny、及び厚みdから、Re=(nx−ny)×dとして定義される。
[検知電極及び取出配線]
図1に示すように、透明絶縁基板3の一方の側(観察者側)の面上には、多数の表面検知電極2sが設けられている。また、透明絶縁基板3の他方の側(画像表示機構25の側)の面上には、多数の裏面検知電極2rが設けられている。各検知電極2は、位置検出に用いられ、アクティブエリアAa1内に配置されている。検知電極2には、非アクティブエリアAa2内に配置された取出配線4が接続されている。取出配線4には、透明絶縁基板3の一方の側(観察者側)の面上に設けられ且つ表面検知電極2sに接続された表面取出配線4sと、透明絶縁基板3の他方の側(画像表示機構25の側)の面上に設けられ且つ裏面検知電極2rに接続された裏面取出配線4rと、が含まれる。なお、各検知電極2は、以下に説明するように導電体細線部14s,14rによって形成されているが、図1では、各検知電極2が配置される領域を示している。
取出配線4は、検知電極2の各々に対し、接触位置の検出方法に応じて一つまたは二つ設けられている。各取出配線4は、対応する検知電極2に接続されて配線を形成している。取出配線4は、透明絶縁基板3の非アクティブエリアAa2内を、対応する検知電極2から透明絶縁基板3の端縁まで延びている。取出配線4は、図示しない外部接続配線(例えば、FPC)を介し、制御回路(図示せず)に接続される。
検知電極2は、外部導体がタッチパネル用電極基板1に接近した際に生じる、電磁的な変化または静電容量の変化を検知するために設けられるものである。検知電極2(2s、2r)は、導電体材料が所定の線幅、及び、厚みで形成された導電体細線部14s、14rから構成される。導電体材料としては、銅、金、銀、白金、錫、アルミニウム、ニッケル等の高導電性金属、及びこれらを含む合金を用いることができる。特にこれらの高導電性金属は、ITO薄膜、IZO薄膜等の金属酸化物薄膜に比べて、検知電極2を形成した面の表面電気抵抗率を低くできる利点がある。従って、高導電性金属の使用により、同一サイズのタッチパネル用電極基板1であれば、検知電極のライン抵抗が同じであれば、不透明である検知電極2を構成する導電体細線部14s、14rの線幅を狭くすることが可能となり、透視性(可視光の透過率)の向上が実現できる。さらに、大面積のタッチパネル用電極基板1に適用する際にも十分な低電気抵抗が見込める。
検知電極2は、許容されるならば、表面電気抵抗率は金属からなる場合に比べて高くなるが、ITO薄膜、IZO(インジウム亜鉛酸化物)薄膜のような、完全に透明ではなく注視すればパターンが視認できる透明導電膜で形成されたものでもよい。
図4〜図6に、本発明における検知電極及び取出配線の複数の例を示す。
図4〜図6で示された例では、非アクティブエリアAa2に配置された表面取出配線(第1取出配線)4sは、表面配線部(第1配線部)6sと、表面配線部6sの端部に配置された表面接続部(第1接続部)5sと、を含んでいる。表面接続部5sは、表面導電体細線部14sの長手方向である第1の方向(X)に非平行な方向に延びている。一つの表面検知電極2sに含まれる二以上の表面導電体細線部14sの端部は、非アクティブエリアAa2まで延びて、共通の表面接続部5sに接続している。図示された例において、表面接続部5sは、表面導電体細線部14sの配列方向である第2の方向(Y)に延びている。また、図示された例において、第1の方向(X)は、第2の方向(Y)と直交している。
次に、複数の導電体細線部14を有してなる検知電極2について説明する。以下で説明する検知電極2の導電体細線部14は、次の条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方を満たすように構成されている。次の条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方が満たされる場合、検知電極の導電体細線部が、ある程度の規則性を維持しながら、不規則的なパターンとなる。この結果、モアレ、濃淡むら、ぎらつきといった不具合を効果的に目立たなくさせることが可能となる。
(a)第2方向に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部の第2の方向に沿った配置間隔が、第1の方向に沿って一定ではない。
(b)少なくとも一つの導電体細線部について、第2の方向における一側に突出した部分の頂部の第1の方向(X)へのピッチが一定ではない。
図4に、表面検知電極2sを構成する表面導電体細線部(第1導電体細線部)14sの一例を示す。この例では、表面導電体細線部14sが、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)に延びている。そして、複数の表面導電体細線部14sが、第1の方向(X)と交差する第2の方向(Y)に、互いから離間して配列されている。
図4に示された例において、表面検知電極2sは、複数の表面導電体細線部14sとして、複数の第1の表面導電体細線部14s1と複数の第2の表面導電体細線部14s2とを有している。複数の第1の表面導電体細線部14s1は、互いに同一の平面視形状、すなわち平面視パターンを有している。同様に、複数の第2の表面導電体細線部14s2は、互いに同一の平面視形状、すなわち互いに同一の平面視パターンを有している。一方、第1の表面導電体細線部14s1と第2の表面導電体細線部14s2は、互いに異なる平面視形状、すなわち互いに異なる平面視パターンを有している。第1の表面導電体細線部14s1及び第2の表面導電体細線部14s2は、第2の方向(Y)に交互に配列されている。
表面導電体細線部14s1は、第1の方向(X)からの傾斜角度が相対的に小さい第1の線分LS1と、第1の方向(X)からの傾斜角度が、第1の線分LS1における傾斜角度と絶対値が同じで向きが反対である第2の線分LS2とを交互に接続した形状を有している。第1の線分LS1の第1の方向(X)に沿った長さと、第2の線分LS2の第1の方向(X)に沿った長さは、同一となっている。また、第1の線分LS1と第2の線分LS2は、第1の方向(X)に交互に配置されている。一方、表面導電体細線部14s2は、第1の方向(X)からの傾斜角度が相対的に大きい第3の線分LS3と、第1の方向(X)からの傾斜角度が、第3の線分における傾斜角度と絶対値が同じで向きが反対である第4の線分LS4とを交互に接続した形状を有している。第3の線分LS3の第1の方向(X)に沿った長さと、第4の線分LS4の第1の方向(X)に沿った長さは、同一となっている。また、第3の線分LS3と第4の線分LS4は、第1の方向(X)に交互に配置されている。
なお、図4〜図6で示された例において、「線分」とは、表面導電体細線部14sが折れ線状の場合は、その頂点から次の頂点までの直線部分を指し、表面導電体細線部14sが波線状の場合は、その頂点から次の頂点までの曲線部分を指している。
以上の構成により、図4に示された検知電極2の導電体細線部14は、条件(a)を満たしている。
(a)第2の方向(Y)に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部14s1,14s2の第2の方向(Y)に沿った配置間隔D1が、第1の方向(X)に沿って一定ではない。
また、表面導電体細線部14s1における第1の線分LS1と第2の線分LS2との接続点、すなわち、表面導電体細線部14s1の折れ線または波線における頂部14sa,14sbと、表面導電体細線部14s2における第3の線分LS3と第4の線分LS4との接続点、すなわち、表面導電体細線部14s2の折れ線における頂部14sa,14sbとは、その第1の方向(X)に沿った位置がほぼ一致するようにしてもよい。とりわけ図4に示された例では、第1の表面導電体細線部14s1の第1の線分LS1の第1の方向(X)に沿った長さと、第2の表面導電体細線部14s2の第3の線分LS3の第1の方向(X)に沿った長さが、同一となっている。また、第1の表面導電体細線部14s1の第2の線分LS2の第1の方向(X)に沿った長さと、第2の表面導電体細線部14s2の第4の線分LS4の第1の方向(X)に沿った長さが、同一となっている。そして、第1の表面導電体細線部14s1の折れ線または波線における頂部14sa,14sbの第1の方向(X)における位置と、第2の表面導電体細線部14s2の折れ線または波線における頂部14sa,14sbの第1の方向(X)における位置が、同一となっている。
図5に、表面検知電極2sを構成する表面導電体細線部(第1導電体細線部)14sの他の例を示す。この例でも、表面導電体細線部14sが、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)に延びている。そして、複数の表面導電体細線部14sが、第1の方向(X)と交差する第2の方向(Y)に、互いから離間して配列されている。
図5に示された例において、表面検知電極2sは、複数の表面導電体細線部14sとして、複数の第3の表面導電体細線部14s3を有している。複数の第3の表面導電体細線部14s3は、互いに同一の平面視形状、すなわち平面視パターンを有している。各第3の表面導電体細線部14s3は、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)に延びている。複数の第3の表面導電体細線部14s3は、第1の方向(X)と交差する第2の方向(Y)に、互いから離間して配列されている。
複数の第3の表面導電体細線部14s3は、互いに同一の平面視形状、すなわち平面視パターンを有している。各第3の表面導電体細線部14s3は、第1の方向(X)に対して傾斜した第5〜第8の線分LS5〜LS8を含んでいる。第5〜第8の線分LS5〜LS8は、この順番にて、第1の方向(X)に繰り返し配列されている。
図示された例において、第5の線分LS5の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第8の線分LS8の第1の方向(X)に対する傾斜角度と絶対値において同一となっている。ただし、第5の線分LS5の第1の方向(X)に対する傾斜の向きは、第8の線分LS8の第1の方向(X)に対する傾斜の向きと逆となっている。また、第5の線分LS5の第1の方向(X)に沿った長さは、第8の線分LS8の第1の方向(X)に沿った長さと同一となっている。
また、第6の線分LS6の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第7の線分LS7の第1の方向(X)に対する傾斜角度と絶対値において同一となっている。ただし、第6の線分LS6の第1の方向(X)に対する傾斜の向きは、第7の線分LS7の第1の方向(X)に対する傾斜の向きと逆となっている。また、第6の線分LS6の第1の方向(X)に沿った長さは、第7の線分LS7の第1の方向(X)に沿った長さと同一となっている。
第6及び第7の線分LS6,LS7の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第5及び第8の線分LS5,LS8の第1の方向(X)に対する傾斜角度よりも絶対値において大きくなっている。第5及び第8の線分LS5,LS8の第1の方向(X)に沿った長さは、第6及び第7の線分LS6,LS7の第1の方向(X)に沿った長さよりも長くなっている。
以上の構成により、図5に示された検知電極2の導電体細線部14は、条件(b)を満たしている。
(b)少なくとも一つの導電体細線部について、第2の方向(Y)における一側に突出した部分の頂部14saの第1の方向(X)へのピッチが一定ではない。
図5に示された例では、第3の表面導電体細線部14s3について、第2の方向(Y)における一側に突出した頂部14saの第1の方向(X)へのピッチは、第1のピッチP1と第2のピッチP2とを繰り返すことになる。さらに、図5に示された例では、第3の表面導電体細線部14s3について、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)へのピッチは一定である。しかし、第3の表面導電体細線部14s3における、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)へのピッチは一定でなくてもかまわない。すなわち、第3の表面導電体細線部14s3の、第2の方向(Y)における一側に突出した部分の頂部14saの第1の方向(X)へのピッチだけでなく、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)へのピッチも変化していてもよい。
なお、複数の表面導電体細線部14s3の、第2方向における一側に突出した部分の頂部14saの第1の方向(X)に沿った位置が、それぞれほぼ一致するようにしてもよい。また、複数の表面導電体細線部14s3の、第2方向における他側(例えば、図5における紙面の下側)に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)に沿った位置が、それぞれほぼ一致するようにしてもよい。
図6に、表面検知電極2sを構成する表面導電体細線部(第1導電体細線部)14sのさらに他の例を示す。この例でも、表面導電体細線部14sが、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)に延びている。そして、複数の表面導電体細線部14sが、第1の方向(X)と交差する第2の方向(Y)に、互いから離間して配列されている。
図6に示された例において、表面検知電極2sは、複数の表面導電体細線部14sとして、複数の第4の表面導電体細線部14s4と複数の第5の表面導電体細線部14s5とを有している。複数の第4の表面導電体細線部14s4は、互いに同一の平面視形状、すなわち平面視パターンを有している。同様に、複数の第5の表面導電体細線部14s5は、互いに同一の平面視形状、すなわち互いに同一の平面視パターンを有している。一方、第4の表面導電体細線部14s4と第5の表面導電体細線部14s5は、互いに異なる平面視形状、すなわち互いに異なる平面視パターンを有している。第4の表面導電体細線部14s4及び第5の表面導電体細線部14s5は、第2の方向(Y)に交互に配列されている。
複数の第4の表面導電体細線部14s4は、互いに同一の平面視形状、すなわち平面視パターンを有している。各第4の表面導電体細線部14s4は、第1の方向(X)に対して傾斜した第9の線分LS9及び第10の線分LS10を含んでいる。第9の線分LS9及び第10の線分LS10は、この順番にて、第1の方向(X)に繰り返し配列されている。
図示された例において、第9の線分LS9の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第10の線分LS10の第1の方向(X)に対する傾斜角度と絶対値において同一となっている。ただし、第9の線分LS9の第1の方向(X)に対する傾斜の向きは、第10の線分LS10の第1の方向(X)に対する傾斜の向きと逆となっている。また、第9の線分LS9の第1の方向(X)に沿った長さは、第10の線分LS10の第1の方向(X)に沿った長さと同一となっている。
同様に、複数の第5の表面導電体細線部14s5は、互いに同一の平面視形状、すなわち平面視パターンを有している。ただし、各第5の表面導電体細線部14s5は、第1の方向(X)に対して傾斜した第11〜第14の線分LS11〜LS14を含んでいる。第11〜第14の線分LS11〜LS14は、この順番にて、第1の方向(X)に繰り返し配列されている。
図示された例において、第11の線分LS11の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第14の線分LS14の第1の方向(X)に対する傾斜角度と絶対値において同一となっている。ただし、第11の線分LS11の第1の方向(X)に対する傾斜の向きは、第14の線分LS14の第1の方向(X)に対する傾斜の向きと逆となっている。また、第11の線分LS11の第1の方向(X)に沿った長さは、第14の線分LS14の第1の方向(X)に沿った長さと同一となっている。
また、第12の線分LS12の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第13の線分LS13の第1の方向(X)に対する傾斜角度と絶対値において同一となっている。ただし、第12の線分LS12の第1の方向(X)に対する傾斜の向きは、第13の線分LS13の第1の方向(X)に対する傾斜の向きと逆となっている。また、第12の線分LS12の第1の方向(X)に沿った長さは、第13の線分LS13の第1の方向(X)に沿った長さと同一となっている。
第12及び第13の線分LS12,LS13の第1の方向(X)に対する傾斜角度は、第11及び第14の線分LS11,LS14の第1の方向(X)に対する傾斜角度よりも絶対値において大きくなっている。第11及び第14の線分LS11,LS14の第1の方向(X)に沿った長さは、第12及び第13の線分LS12,LS13の第1の方向(X)に沿った長さよりも長くなっている。
以上の構成により、図6に示された検知電極2の導電体細線部14は、条件(a)及び(b)の両方を満たしている。
(a)第2の方向(Y)に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部14s4,14s5の第2の方向(Y)に沿った配置間隔D2が、第1の方向(X)に沿って一定ではない。
(b)少なくとも一つの導電体細線部14s5について、第2の方向(Y)における一側に突出した部分の頂部14saの第1の方向(X)へのピッチが一定ではない。
図6に示された例では、第4の表面導電体細線部14s4について、第2の方向(Y)に突出した頂部14sa,14sbの第1の方向(X)へのピッチは一定となっている。しかしながら、この例に限られず、第4の表面導電体細線部14s4について、第2の方向(Y)に突出した頂部14sa,14sbの第1の方向(X)へのピッチが、変化するようにしてもよい。
また、図6に示された例では、第5の表面導電体細線部14s5について、第2の方向(Y)における一側に突出した頂部14saの第1の方向(X)へのピッチは、第3のピッチP3と第4のピッチP4とを繰り返すことになる。さらに、図6に示された例では、第5の表面導電体細線部14s5について、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)へのピッチは一定である。しかし、第5の表面導電体細線部14s5における、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)へのピッチは一定でなくてもかまわない。すなわち、第5の表面導電体細線部14s5の、第2の方向(Y)における一側に突出した部分の頂部14saの第1の方向(X)へのピッチだけでなく、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)へのピッチも変化していてもよい。
なお、複数の表面導電体細線部14s4,14s5の、第2の方向(Y)における他側に突出した部分の頂部14sbの第1の方向(X)に沿った位置が、それぞれほぼ一致するようにしてもよい。とりわけ図6に示された例では、第4の表面導電体細線部14s4の第9の線分LS9及び第10の線分LS10の第1の方向(X)に沿った合計長さと、第5の表面導電体細線部14s4の第11の線分LS11及び第12の線分LS12の第1の方向(X)に沿った合計長さと同一である。また、第4の表面導電体細線部14s4の第9の線分LS9及び第10の線分LS10の第1の方向(X)に沿った合計長さと、第5の表面導電体細線部14s4の第13の線分LS13及び第14の線分LS14の第1の方向(X)に沿った合計長さも同一である。このため、第4の表面導電体細線部14s4の、第2の方向(Y)における他側に突出した頂部14sbは、第5の表面導電体細線部14s5の、第2の方向(Y)における他側に突出した頂部14sbと、第1の方向(X)において同一の位置に位置している。その一方で、第4の表面導電体細線部14s4の、第2の方向(Y)における一側に突出した頂部14saは、第5の表面導電体細線部14s5の、第2の方向(Y)における一側に突出した頂部14saと、第1の方向(X)にずれて配置されている。
図4〜図6に示した例において、各表面検知電極2sは、複数の表面導電体細線部14sを含んでいてもよい。図4〜図6で示された例では、各表面検知電極2sは、それぞれ5つの表面導電体細線部14sを含んでいる。各表面検知電極2sをなす二以上の表面導電体細線部14sは、第1の方向(X)の端部において互いに接続されている。なお、一つの表面検知電極2sをなす二以上の表面導電体細線部14sは、片側の端部のみで互いに接続されていてもよいし、或いは、当該表面検知電極2sが両端において表面取出配線4sに接続される否かにかかわらず、その両端部で互いに接続されていてもよい。
このような検知電極2によれば、当該検知電極2をなす表面導電体細線部14sの一本に断線等の不具合が生じたとしても、このタッチパネル用電極基板1を含むタッチパネル20全体として検知精度を大幅に低下させることはない。すなわち、タッチパネル20の検出機能の信頼度を確保することができる。
次に、図7を参照して、隣り合った表面導電体細線部(第1導電体細線部)14s間における、一の表面導電体細線部14sの頂部14sa,14sbと、他の表面導電体細線部14sの突出部との、第1の方向(X)に沿った位置関係について説明する。
図7は、図6に示された表面検知電極2sの部分拡大図である。図7では、中央の表面導電体細線部14s7と、中央の表面導電体細線部14s7に対して第2の方向(Y)における一側から隣り合う一側の表面導電体細線部14s6と、中央の表面導電体細線部14s7に対して第2の方向(Y)における他側から隣り合う他側の表面導電体細線部14s8とが、図示されている。中央の表面導電体細線部14s7は、上述した第4の表面導電体細線部14s4として構成されており、一側及び他側の表面導電体細線部14s6,14s8は、上述した第5の表面導電体細線部14s5として構成されている。
折れ線状または波線状からなる表面導電体細線部14s6〜14s8は、それぞれ第2の方向(Y)における一側の突出した部分と、第2の方向(Y)における他側の突出した部分と、を含んでいる。図7に示された例において、中央の表面導電体細線部14s7の第2の方向(Y)における一側へ突出した部分での頂部14sa(黒丸で示す)は、第1の方向(X)において、当該中央の表面導電体細線部14s7に第2の方向(Y)の一側から隣り合う一側の表面導電体細線部14s6の第2の方向(Y)における一側へ突出した部分が位置する領域(L1,L2,L3)に位置している。また、中央の表面導電体細線部14s7の第2の方向(Y)における他側へ突出した部分での頂部14sb(白丸で示す)は、第1の方向(X)において、当該中央の表面導電体細線部14s7に第2の方向(Y)の他側から隣り合う他側の表面導電体細線部14s8の第2の方向(Y)における他側へ突出した部分が位置する領域(M1,M2)に位置している。
ここで、「一側の表面導電体細線部の第2の方向(Y)における一側へ突出した部分が位置する領域」とは、一側の表面導電体細線部において、当該一側の表面導電体細線部を構成する各線分の各中心点を順に結んだ線(図7では一点鎖線で示す)よりも、第2の方向(Y)における一側へ突出した部分が位置する領域(L1,L2,L3)を指している。
同様に、「他側の表面導電体細線部の第2の方向(Y)における他側へ突出した部分が位置する領域」とは、他側の表面導電体細線部において、当該他側の表面導電体細線部を構成する各線分の各中心点を順に結んだ線(同じく一点鎖線で示す)よりも、第2の方向(Y)における他側へ突出した部分が位置する領域(M1,M2)を指している。
なお、図7に示した例では、各線分の各中心点を順に結んだ線が全体として直線状に見えるが、表面導電体細線部14sの形状によっては、各線分の各中心点を順に結んだ線が直線状にならない場合(例えばジグザグ状等)もあり得る。
このような配置によれば、表面導電体細線部(第1導電体細線部)14sを、第2の方向(Y)に短ピッチで配置することができる。したがって、アクティブエリアAa1内での検知精度を向上させることが可能となる。
また、表面導電体細線部14sの第2の方向(Y)における一側(他側)へ突出した部分での頂部14sa(14sb)を、第1の方向(X)において所定の領域内に配置することで、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)に延びる表面導電体細線部14sの配置を、単に不規則化するのではなく、ある程度の規則性を残しつつ適度な不規則性を付与することができる。
これにより、従来のメッシュ状電極12を用いた場合に比べて、モアレを目立たなくさせることができる。また、規則的なパターンで配置された導電体細線部によって画像表示機構の特定の色成分を表現するためのサブ画素だけが覆われることを防止でき、ぎらつきの発生を抑制することができる。
一方、裏面検知電極(第2検知電極)2rを構成する裏面導電体細線部(第2導電体細線部)14rは、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)と交差する第3の方向に延びている。そして、複数の裏面導電体細線部14rは、第2の方向(Y)および第3の方向の両方と交差する第4の方向に、互いから離間して配列されている。
図示された例では、図8に示すように、裏面導電体細線部14rの長手方向である第3の方向は、第2の方向(Y)と平行となっている。また、裏面導電体細線部14rの配列方向である第4の方向は、第1の方向(X)と平行になっている。つまり、表面導電体細線部14sの長手方向と裏面導電体細線部14rの長手方向は直交している。また、表面導電体細線部14sの配列方向と裏面導電体細線部14rの配列方向は直交している。しかしながら、この例に限られることなく、タッチパネル用電極基板1としては、表面導電体細線部14sの長手方向と裏面導電体細線部14rの長手方向は、直交している必要はなく、交差していればよい。同様に、表面導電体細線部14sの配列方向と裏面導電体細線部14rの配列方向も、直交している必要はなく、交差していればよい。
裏面検知電極2rを構成する裏面導電体細線部14rは、表面検知電極2sを構成する表面導電体細線部14sと配置が異なるが、表面導電体細線部14sと同様に構成することができる。例えば、(a)第4方向に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部の前記第4方向に沿った配置間隔が、第3方向に沿って一定ではない、(b)少なくとも一つの導電体細線部について、前記第4方向における一側に突出した部分の頂部の前記第3方向へのピッチが一定ではない、の少なくともいずれか一方が満たされるようにしてもよい。また、各裏面検知電極2rが、その配列方向に隣り合う二以上の裏面導電体細線部14rを含んでいてもよい。各裏面検知電極2rをなす二以上の裏面導電体細線部14rが、その長手方向における片側の端部において又はその長手方向における両側の端部において、互いに接続されていてもよい。また、各裏面検知電極2rをなす二以上の裏面導電体細線部14rが、その長手方向における片側の端部において又はその長手方向における両側の端部において、同一の裏面取出配線4rに接続されていてもよい。なお、図8に示すように、裏面取出配線(第2取出配線)4rは、裏面接続部(第2接続部)5rおよび裏面配線部(第2配線部)6rを有し、各裏面検知電極2rをなす二以上の裏面導電体細線部14rは対応する裏面接続部5rによって互いに接続されるようにしてもよい。さらに、複数の裏面導電体細線部14rのパターンは、複数の表面導電体細線部14sのパターンと回転対称となっていてもよい。
以上に説明した波線状または折れ線状の導電体細線部14s、14rによって検知電極2を形成することにより、単なる直線のライン形状乃至はストライプ形状で検知電極を形成した場合に比べて検知電極一本当たりの検知可能面積が広くなり、透明電極やメッシュ状検知電極12の場合と比較して少ない検知電極の設置面積であっても、透明電極やメッシュ状検知電極12の場合と同様の検知可能面積を確保することができる。従って、タッチ位置の検知感度の安定と検知感度の向上(分解能の向上)が可能となる。
さらに、メッシュ状検知電極12と比較した場合、表皮効果による実効断面積の低下や、導体が隣接しているところに交流電流が流れると、近接効果によって直流の場合や導体が単独の場合と異なり、電気抵抗が高くなるといった現象が見られる。一方、上述の如き導電体細線部から構成される本実施の形態の検知電極2の場合は、これらの現象が見られない。したがって、検知電極の電気抵抗が同じであっても、Z軸方向から見た際の平面視形状において透視性を妨げる導電体が占める面積を少なく設計することが可能となり、透視性(開口率)の向上と低電気抵抗の両方を向上させることができる。
その上、メッシュ状検知電極12と比較した場合には、細線部の交点15に該当する部位が存在しないため、電極形成時に生じる細線部の交点15における細線の線幅の増加による周期的な線幅の変動が大幅に低減される。従って、透視性の向上とともに、メッシュの交点が目立つために生じる濃淡の模様も大幅に低減できる。
さらに、メッシュ状検知電極12では、一つの検知電極と、当該検知電極と隣り合う別の検知電極と、の間となる領域が目立ってしまい、濃淡むらが視認されることがあった。一方、図4〜図8に示されたタッチパネル用電極基板1では、アクティブエリアAa1内における導電体細線部14s、14rの配置を高い自由度で調整することが可能であり、これにより、濃淡むらを効果的に目立たなくさせることができる。
以上のように本実施の形態では、複数の検知電極2を構成する複数の導電体細線部14の各々は、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向(X)に延び、且つ、複数の導電体細線部14が、第1の方向(X)と交差する第2の方向(Y)に、互いから離間して配列されている。そして、次の条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方が満たされる。
(a)第2の方向(Y)に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部14の第2の方向(Y)に沿った配置間隔が、第1方向に沿って一定ではない。
(b)少なくとも一つの導電体細線部14について、第2の方向(Y)における一側に突出した部分の頂部14saの第1の方向(X)へのピッチが変化する。
このような本実施の形態によれば、上記条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方が満たされることにより、複数の導電体細線部14の規則性が崩されることになる。ただしその一方で、各導電体細線部14は第1の方向(X)に延び、且つ、複数の導電体細線部14が第2の方向(Y)に互いから離間して配列されているため、複数の導電体細線部14のパターンが或る程度の規則性を維持することになる。このようなタッチパネル用電極基板によれば、規則的に配列された要素を含む他の部材(例えば、規則的に配列された画素を有する画像表示機構)と組み合わされた際のモアレを効果的に目立たなくさせることができ、同時に、パターンの不規則性に起因した濃淡むらやぎらつきといった不具合も効果的に目立たなくさせることができる。
ところで、導電体細線部(14s、14r)の線幅は、検知電極2の材料の電気抵抗率や膜厚、タッチパネルのサイズ、タッチパネルを見る距離などを考慮して、タッチ位置の検知に十分な電気抵抗値が得られるように設計してやればよい。一般に、大きなタッチパネルでは、導電体細線部(14s、14r)の長さが長くなる一方、あまり近くから見ることはないため、低電気抵抗値が出しやすい大きな導電体細線部(14s、14r)の線幅でも視認されにくい。一方で小さなタッチパネルでは導電体細線部(14s、14r)の長さは短いため導電体細線部(14s、14r)の線幅を太くする必要はなく、むしろ細くしないと、タッチパネルを近くから見る場合が多いため目立ってしまう。例えば、線幅は50μm以下、好ましくは30μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下とするとよい。下限は、例えば、断線を回避する為に1μm以上、好ましくは3μm以上とする。
また、導電体細線部(14s、14r)の振幅は、感知すべき分解能と検知電極2の抵抗値を考慮して設計すればよい。導電体細線部(14s、14r)の振幅を大きくすると接触面積が小さなものでも安定して検知するようになるが、走向方向での検知電極2の抵抗値は大きくなる。
さらに、複数の導電体細線部(14s、14r)の、その走向する方向と直交する方向への配列ピッチは、タッチするものとして想定されるものと検知する分解能を考慮して設定される。指でタッチすることを想定した場合、指の接触面に第1の方向(X)、第2の方向(Y)にそれぞれ最低1本の検知電極(2s、2r)が掛かるようにする。この場合検知電極のピッチは3mmから10mm程度があれば操作しやすい。タッチペンなどの小面積のものでタッチする場合は、この場合導電体細線部(14s、14r)のピッチを小さく設定することで検知できる分解能を向上できる。なお、1本の検知電極(2s、2r)中には、最低1本の導電体細線部(14s、14r)が含まれる。上述したように、図1の例では、1本の検知電極は複数本の導電体細線部から構成されている。
なお、図2に示された例では、導電体細線部からなる検知電極が透明絶縁基板3の両面に形成された形態であるが、本発明のタッチパネル用電極基板1は、例えば図3に示すように、導電体細線部からなる検知電極2が透明絶縁基板3の片面に形成された形態もあり得る。
検知電極2を構成する導電体細線部(14s、14r)のパターンの形成方法としては、例えば、金属薄膜に対して、フォトリソグラフィを用いたエッチングによって、または印刷レジストによるエッチングによって、さらにまた、導電ペーストの印刷、金属薄膜に対するリフトオフ等の方法によってそれぞれ形成することができる。上記エッチングする金属薄膜は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法や金属箔の貼り合わせなどで形成することができる。
導電体細線部(14s、14r)のパターンをフォトエッチングにより形成する場合、金属膜上にフォトレジスト膜を形成し、導電体細線部からなる検知電極2のパターンを有するフォトマスクを用いて露光し、現像液で現像することによりレジスト膜の検知電極2のパターンを形成する。これをエッチング液によりエッチングし、レジスト膜を剥離除去することにより導電体細線部により構成された検知電極2のパターンを形成する。
また、印刷レジストにより形成する場合は、金属膜上にスクリーン印刷、グラビア印刷、インクジェット等の方法により、作製されるべき検知電極2のパターンで、レジスト膜を形成し、エッチング液により金属膜におけるレジスト被覆部以外をエッチングし、レジスト膜を剥離することにより金属膜に導電体細線部からなる検知電極のパターンを形成する。
また、導電ペースト印刷により形成する場合は、金属微粒子を含む導電性ペースト、カーボンペースト等で透明基板上に導電体細線部により構成された検知電極2のパターンを印刷し、導電性の検知電極2のパターンを形成する。
金属微粒子とバインダ樹脂を含む導電ペースト等を用いた印刷法により形成する場合は、バインダ樹脂として、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。なかでも、アクリレート系の電離放射線硬化性樹脂は、硬化が迅速で且つ検知電極2の強度にも優れ、好ましい樹脂の一種である。
また、リフトオフ法により導電体細線部からなる検知電極2のパターンを形成する場合には、透明絶縁基板3上に、液体レジストやドライフィルムレジストにより検知電極2の反転(陰画)パターンを形成する。続いて、金属蒸着層の形成、又は、金属粉末とバインダ樹脂を含む導電ペーストを塗工した後に、レジストパターンやドライフィルムレジストを其の直上部の金屬蒸着層乃至は導電ペースト層と共に剥離することにより、検知電極2を形成することできる。リフトオフ法による形成は、検知電極2を構成する導電体細線部の線幅の均一性が高く本発明の製造方法として適している。
[タッチパネル]
図9に示されたタッチパネル20は、上記したタッチパネル用電極基板1を含んでなる入力装置である。上述したタッチパネル用電極基板1の取出配線4は、外部に設けた制御回路に接続され、この制御回路により駆動及び入力位置検知が行われる。タッチパネル20は、製品仕様に応じて設ける、コネクタ、保護ガラス板、樹脂塗膜等からなる保護層など、公知の部材を含み得る。
このタッチパネル20は、電極が視認されにくく、更に、電極による濃淡模様も視認されにくい。さらに検知電極2を低電気抵抗で形成できるため、特に大型のタッチパネル20に適している。
[画像表示装置]
図9に示された表示装置30は、上記したタッチパネル20を画像表示機構25の表示面25a側に配置してなる構成の画像表示装置である。図9に示すように、タッチパネル用電極基板1のアクティブエリアAa1は、画像表示機構25の表示領域A1に対面する領域を占めている。タッチパネル用電極基板1の非アクティブエリアAa2は、画像表示機構25の非表示領域A2に対面する領域に形成されている。
また、静電容量型タッチパネル表示装置30は、タッチパネル20の一方の面に透明粘着層を設けて画像表示機構25の表示画面25aに貼り付けることによって形成できるが、タッチパネル20を表示画面25a上に配置するだけでもよい。また、透明粘着層を全面に形成しても良いし、透明性のない粘着剤を、透明性の必要な部分を開口部として形成しても良い。なお、透明粘着層を設ける場合、画像表示機構25の画面25aに静電容量型タッチパネル20を貼り付けるまでは、剥離シートで被覆されているようにすることで埃などの異物の挟み込みの発生を抑えられる。
また、静電容量型タッチパネル表示装置における端子電極の取り方についてはいろいろな方式が存在するが、公知のものは全て本願発明に適用可能である。また、検知電極の露出面を端子電極とすることもできる。
画像表示装置30は、画像表示機構25と、この画像表示機構25の出光面(画面)25a上に配置された上述のタッチパネル20と、を少なくとも含む構成の装置である。画像表示機構25としては、液晶表示パネル、プラズマディスプレイパネル、EL(電界発光)パネル、電子ペーパーなどの各種ディスプレイパネルの他、ブラウン管でもよい。
上述したタッチパネル20を用いた画像表示装置30は、電子黒板など数十インチ以上の大型の用途においても感度良くタッチ位置を検知可能となる。さらに、表示画面25aの点灯時、消灯時のいずれにおいても、タッチパネル用電極基板1の検知電極2の視認は極めて困難であり、更に検知電極2に由来する濃淡模様などは視認されない。したがって、画像表示機構25によって形成される画像の画質を劣化させることを効果的に回避することができる。
本発明によるタッチパネル用電極基板、タッチパネル及び表示装置の用途は、特に限定されない。ただし、特にモアレが生じ得る周期的パターンを有する物と組み合わせる用途が好適である。例えば、ディスプレイパネル、或いは網点で表現された白黒乃至はカラーの印刷物である。本発明の画像表示裝置は、テレビジョン受像裝置、電算機器、電話機、計測器、医療用機器、遊戯機器、事務用機器、現金自動支払機、電子黒板、電子書籍端末、電子看板、自販機等の、入力手段を表示部等に備えた画像表示装置に広く適用できる。
1 タッチパネル用電極基板
2 検知電極
2s 一方の面に形成された(表面)検知電極
2r 他方の面に形成された(裏面)検知電極
3 透明絶縁基板
4 取出配線
4s 一方の面に形成された(表面)取出配線
4r 他方の面に形成された(裏面)取出配線
5s 一方の面に形成された(表面)接続部
5r 他方の面に形成された(裏面)接続部
6s 一方の面に形成された(表面)配線部
6r 他方の面に形成された(裏面)配線部
10 従来のメッシュ状電極を有するタッチパネル用電極基板
12 メッシュ状検知電極
12s 一方の面に形成された(表面)メッシュ状検知電極
12r 他方の面に形成された(裏面)メッシュ状検知電極
13 透明絶縁基板
14 従来技術に於ける導電体細線部
14s (表面)導電体細線部
14r (裏面)導電体細線部
15 導電体細線部の交点
20 タッチパネル
25 画像表示機構
30 表示装置

Claims (10)

  1. 各々が導電体細線部を含んだ複数の検知電極を備えるタッチパネル用電極基板であって、
    前記複数の検知電極を構成する複数の導電体細線部の各々は、折れ線状または波線状のパターンで第1の方向に延び、且つ、複数の導電体細線部が、前記第1の方向と交差する第2の方向に、互いから離間して配列され、
    次の条件(a)及び(b)の少なくともいずれか一方が満たされる、タッチパネル用電極基板。
    (a)前記第2の方向に隣り合う少なくとも二つの導電体細線部の前記第2の方向に沿った配置間隔が、前記第1の方向に沿って一定ではない。
    (b)少なくとも一つの導電体細線部について、前記第2の方向における一側に突出した部分の頂部の前記第1の方向へのピッチが一定ではない。
  2. 各検知電極は、前記第2の方向に隣り合う二以上の導電体細線部を含む、請求項1に記載のタッチパネル用電極基板。
  3. 各検知電極をなす前記二以上の導電体細線部は、前記第1の方向における端部において互いに接続されている、請求項2に記載のタッチパネル用電極基板。
  4. 各検知電極をなす前記二以上の導電体細線部は、前記第1の方向における両端部の各々において互いに接続されている、請求項2に記載のタッチパネル用電極基板。
  5. 一つの導電体細線部の前記第2の方向における一側へ突出した部分での頂部は、前記第1の方向において、当該一つの導電体細線部に前記第2の方向の一側から隣り合う他の導電体細線部の前記第2の方向における一側へ突出した部分が位置する領域に位置し、
    当該一つの導電体細線部の前記第2の方向における他側へ突出した部分での頂部は、前記第1の方向において、当該一つの導電体細線部に前記第2の方向の他側から隣り合う他の導電体細線部の前記第2の方向における他側へ突出した部分が位置する領域に位置する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極基板。
  6. 電極基板の法線方向に沿って前記複数の検知電極からずれた位置に配置された複数の第2検知電極を、さらに備え、
    前記複数の検知電極を構成する複数の第2検知電極の各々は、折れ線状または波線状のパターンで前記第1の方向と交差する第3の方向に延びる第2導電体細線部を含み、
    複数の第2導電体細線部が、前記第3の方向及び前記第2の方向の両方と交差する第4の方向に、互いから離間して配置され、
    次の条件(c)及び(d)の少なくともいずれか一方が満たされる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極基板。
    (c)前記第4の方向に隣り合う少なくとも二つの第2導電体細線部の前記第4の方向に沿った配置間隔が、前記第3の方向に沿って一定ではない。
    (d)少なくとも一つの第2導電体細線部について、前記第4の方向における一側に突出した部分の頂部の前記第3の方向へのピッチが一定ではない。
  7. 前記第3の方向は、前記第2の方向と平行であり、前記第4の方向は、前記第1の方向と平行である、請求項6に記載のタッチパネル用電極基板。
  8. 前記複数の第2導電体細線部のパターンは、前記複数の導電体細線部のパターンと回転対称である、請求項6又は7に記載のタッチパネル用電極基板。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載されたタッチパネル用電極基板を備えるタッチパネル。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載されたタッチパネル用電極基板と、
    前記タッチパネル用電極基板と重ねて配置された画像表示機構と、を備える、表示装置。
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