JP6978981B2 - シートベルトのアンカプレート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルトのアンカプレート構造に係り、特に、自動車の衝突時にサブマリン現象の発生を抑制することを可能としたシートベルトのアンカプレート構造に関する。
従来から、自動車の衝突時に、シートベルトのラップベルトが乗員の骨盤から外れて腹部に力がかかる状態となること(サブマリン現象)によって、乗員の内臓損傷を起こす危険性があることが知られている。
このようなサブマリン現象を防止するものとして、従来、例えば、上下に直線移動するラックと、回転運動するローテーターと、の組み合わせからなる作動機構を有するプリテンショナーシステムを用いることで、アンカープリテンショナーの作動方向を、従来の軸方向から回転方向に変更することができ、それによって車両の外観品質およびサブマリン現象の問題を改善するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、その他の技術として、シートクッション21およびシートバック22を有するシート2と、シート2に着座する乗員10の腹部を横切るラップベルト31を有するシートベルト3とを備え、この車両のシート構造1Aが、車両の衝突後期における腹部側ベルト角βが衝突初期における腹部側ベルト角αよりも大きくなるようにラップベルトの伸延経路を可変させる締付状態可変機構5を備えるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2015−168423号公報 特開2016−124325号公報
しかしながら、前記従来の技術においては、車両の衝突時に、アンカプレートを移動させるための構造が必要となるため、広い設置スペースを確保しなければならず、構造部品をレイアウトするスペースに余裕がない後席に適応することが困難であるという問題を有している。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、アンカプレート以外の構造部品が不要であり、設置スペースを確保することなく、サブマリン現象の発生を抑制することができるシートベルトのアンカプレート構造を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、本発明は、シートに着座する乗員の腹部を横切るウェビングを車両に連結させるシートベルトのアンカプレートであって、前記アンカプレートは、ウェビング挿通孔と、前記ウェビング挿通孔のウェビングの引出方向側に位置する前縁とを備え、前記ウェビング挿通孔の前縁には、前記ウェビングの引出方向と反対方向に最も遠くなる最遠部が前記ウェビングの幅方向の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域に設けられていることを特徴とする。
これによれば、最遠部をウェビング幅の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域に設けることにより、ウェビング挿通孔の前縁のうち、ウェビングの引出方向と反対側に最も凸となる頂点の位置において、ウェビングに対する張力が最大となる。そのため、ウェビングの幅内で乗員の骨盤にかかる側に高いテンションが集中することになり、骨盤からウェビングが外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
前記構成において、前記ウェビング挿通孔の前記前縁は、前記ウェビングの引出方向と反対側に凸状に形成されていることを特徴とする。
これによれば、ウェビング挿通孔の前縁をウェビングの引出方向と反対側が凸状に形成しているので、ウェビング挿通孔の前縁のうち乗員側の領域に対してウェビングの接触領域を低減させることができるとともに、ウェビング挿通孔の前縁の乗員側と反対側の領域におけるウェビングの接触領域を増大させることができ、これにより、ウェビングの骨盤側に荷重をかけることができる。その結果、骨盤からウェビングが外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
前記構成において、前記アンカプレートは、前記アンカプレートを回動自在に支持する支持部材が挿通される支持用挿通孔を備え、前記支持用挿通孔の中心は、前記ウェビング挿通孔の両端を結ぶ線の垂直二等分線を挟んで乗員側と反対側に位置することを特徴とする。
これによれば、アンカプレートの回転中心を、ウェビング挿通孔の両端部を結ぶ線に対する垂直二等分線に対して乗員側と反対側に位置させることで、アンカプレートに作用するモーメントが釣り合う領域でも、ウェビングの幅方向の中心より下側にテンションラインを偏らせることができる。これにより、ウェビングの幅内で乗員の骨盤にかかる側にテンションラインが位置することになり、その結果、骨盤からウェビングが外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
前記構成において、前記ウェビング挿通孔には、前記前縁の乗員側と反対側において前記ウェビングの幅方向の端部が接触する部分に、ウェビングの引出方向に凹む逃げ部が形成されていることを特徴とする。
これによれば、ウェビングの幅方向の端部に逃げ部を形成することで、ウェビングの端部において張力が最大値となってしまうことを防止することができ、ウェビングが切断してしまうリスクを低減させることができる。
本発明によれば、ウェビング挿通孔の前縁のうち、ウェビングの引出方向と反対側に最も凸となる最遠部の位置において、ウェビングに対する張力を最大とすることができ、これにより、ウェビングの幅内で乗員の骨盤にかかる側に高いテンションが集中することになり、骨盤からウェビングが外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
本発明に係るシートベルトのアンカプレート構造が設けられる自動車の実施の形態を示す概略側面図である。 本実施の形態の自動車の平面図である。 本実施の形態のアンカプレートを示す平面図である。 本実施の形態のアンカプレートを示す断面図である。 図5(a)は本実施の形態の作用を示す説明図、図5(b)は従来の作用を示す説明図である。 図6(a)は本実施の形態の作用を示す説明図、図5(b)は従来の作用を示す説明図である。 本実施の形態の作用を示す説明図である。 図8(a)は本実施の形態の作用を示す説明図、図8(b)は従来の作用を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るシートベルトのアンカプレート構造が設けられる自動車の実施の形態を示す概略側面図である。図2は、本実施の形態の自動車の平面図である。図3は、本実施の形態のアンカプレートを示す平面図である。図4は、本実施の形態のアンカプレートを示す断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態においては、自動車10は、フロアパネル11を備えており、フロアパネル11の上面側には、乗員が着座する車両シート12が配置されている。フロアパネル11の上面側には、車両シート12を支持するシート支持部材13が設けられている。
車両シート12は、乗員Pの尻部を支えるシートクッション14と、乗員Pの背中を支えるシートバック15と、車両の衝突による衝撃から乗員Pの頭部を保護するヘッドレスト16とを備えている。
なお、図1および図2においては、車両シート12は、自動車10の左側に位置する車両シート12を示している。
車両シート12には、シートベルト装置20が配置されている。本実施の形態のシートベルト装置20は、いわゆる3点式のシートベルト装置20である。シートベルト装置20は、乗員Pの骨盤周辺を左右に横切って乗員Pを保持するラップベルトであるウェビング21を備えている。
なお、シートベルト装置は、図示しないが、乗員Pの胸部を肩から腹部に斜めに掛け渡されるショルダベルトを備えており、ショルダベルトの端部は、リトラクタにより引き出し、巻き取り自在とされている。そして、ラップベルトおよびショルダベルトを構成するウェビング21に所定以上の加重が加わると、ウェビング21の引き出しを規制するように構成されている。
ウェビング21の一端部は、車両のフロアパネル11に固定されるアンカプレート22に接続されている。ウェビング21の他端部には、シートベルトバックル23に着脱自在に係合される図示しないタングプレートが一体に取り付けられている。
次に、シートベルトのアンカプレート構造について詳細に説明する。
図3および図4に示すように、アンカプレート22は、平面視で一端部が略半円形状に形成されるともに、他端部が直線状に形成されている。アンカプレート22の略半円形状に形成された側は、固定部24とされており、アンカプレート22の他側は、ウェビング21を接続する接続部25とされている。図4に示すように、接続部25は、固定部24に対して上方に向けて所定の角度に折曲形成されている。
固定部24の幅方向略中央部には、支持用挿通孔26が形成されている。アンカプレート22は、支持用挿通孔26に挿通される支持部材としてのボルト27によりフロアパネル11に固定され、アンカプレート22は、ボルト27を中心として、回動自在に支持されている。
アンカプレート22の接続部25には、ウェビング挿通孔30が形成されている。ウェビング挿通孔30は、接続部25の直線状の端縁に対して傾斜した弧状に形成されている。
ここで、ウェビング挿通孔30のウェビング21の引出方向側の端縁を前縁31と称する。また、図3において、アンカプレート22の上方側を乗員側と称する。
そして、ウェビング挿通孔30の前縁31には、ウェビング21の引出方向と反対方向に最も遠くなる最遠部32がウェビング21の幅方向の中心線CLを挟んで乗員側と反対側の領域に設けられている。最遠部32は、前縁31上の点、もしくは辺として構成される。
最遠部32をウェビング21の幅方向の中心線CLを挟んで乗員側と反対側の領域に設けることにより、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち、ウェビング21の引出方向と反対側に最も凸となる頂点が、ウェビング21の幅方向において、乗員側と反対側に位置するため、ウェビング21の幅内でウェビング21の周囲長差が生じることになる。そのため、ウェビング挿通孔30の最遠部32の位置において、ウェビング21に対して高い張力を発生させることができる。
また、ウェビング挿通孔30の前縁31は、ウェビング21の引出方向と反対側が凸状に形成されている。なお、ウェビング挿通孔30の前縁31を凸状に形成する場合、前縁31を曲線形状に形成して凸状としてもよいし、複数の直線を組み合わせることで凸状に形成するようにしてもよい。
ウェビング挿通孔30の前縁31を凸状に形成することで、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち乗員側の領域に対してウェビング21の接触領域を低減させることができ、よりウェビング21の骨盤側に荷重をかけることができる。
また、アンカプレート22の回転中心は、ウェビング挿通孔30の両端部を結ぶ線Aに対する垂直二等分線Bに対して乗員側と反対側に位置している。
ウェビング挿通孔30が接続部25の端縁に対して傾斜した弧状に形成され、最遠部32がウェビング21幅の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域に設けられていることから、アンカプレート22への荷重が偏り、アンカプレート22が回転しやすい構成となっているが、アンカプレート22の回転中心を、ウェビング挿通孔30の両端部を結ぶ線Aに対する垂直二等分線Bに対して乗員側と反対側に位置させることで、アンカプレート22に作用するモーメントが釣り合う領域でも、ウェビング21の幅方向の中心より下側にテンションラインを偏らせることができる。
また、ウェビング挿通孔30には、前縁31の乗員側と反対側においてウェビング21の幅方向の端部が接触する部分に、ウェビング21の引出方向に凹む逃げ部33が形成されている。
ウェビング21幅の幅方向の端部に逃げ部33を形成することで、ウェビング21の端部において張力が最大値となってしまうことを防止することができ、ウェビング21が切断してしまうリスクを低減させることができる。
なお、本実施の形態においては、アンカプレート22が自動車10のフロアパネル11に水平に取り付けられているが、アンカプレート22をフロアパネル11に対して垂直に取り付けたものにも本発明は適用が可能である。アンカプレート22がフロアパネル11に垂直に立てられた場合、ウェビング21の幅方向の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域は自動車10の上下方向の下側となる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5(a)は本実施の形態の作用を示す説明図である。図5(b)は、従来の作用を示す説明図である。
図5(a)に示すように、最遠部32をウェビング21の幅方向の中心線CLを挟んで乗員側と反対側の領域に設けることにより、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち、ウェビング21の引出方向と反対側に最も凸となる頂点が、ウェビング21の幅方向において、乗員側と反対側に位置するため、ウェビング21の幅内でウェビング21の周囲長差が生じることになる。そのため、ウェビング挿通孔30の最遠部32の位置において、ウェビング21に対する張力が最大となる。
これに対して、図5(b)に示すように、従来のように、最遠部32がウェビング21幅の中心線上に位置していると、ウェビング21の幅方向の中心線CL上で張力が最大となる。
そのため、ウェビング21に張力が加わった場合に、従来のものでは、シートベルトのウェビング21が乗員Pの骨盤から外れてサブマリン現象が発生するおそれがある。
これに対して、本実施の形態においては、最遠部32がウェビング21幅の中心線CLを挟んで乗員側と反対側に位置するので、ウェビング21の幅内で乗員Pの骨盤にかかる側に高いテンションが集中することになり、その結果、骨盤からウェビング21が外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
図6(a)は、本実施の形態の作用を示す説明図である。図6(b)は、従来の作用を示す説明図である。
図6(a)に示すように、ウェビング挿通孔30の前縁31をウェビング21の引出方向と反対側が凸状に形成しているので、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち乗員側の領域に対してウェビング21の接触領域を低減させることができるとともに、ウェビング挿通孔30の前縁31の乗員側と反対側の領域におけるウェビング21の接触領域を増大させることができ、これにより、ウェビング21の骨盤側に荷重をかけることができる。その結果、骨盤からウェビング21が外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
これに対して、図6(b)に示すように、従来のようにウェビング挿通孔30が直線状に形成されている場合には、ウェビング挿通孔30の前縁31の全域に亘ってウェビング21の接触領域が形成されるため、ウェビング21の骨盤側にのみ加重をかけることはできない。
図7は、本実施の形態の作用を示す説明図である。
図7に示すように、アンカプレート22の回転中心を、ウェビング挿通孔30の両端部を結ぶ線Aに対する垂直二等分線Bに対して乗員側と反対側に位置させることにより、アンカプレート22への荷重が乗員側と反対側に偏ることになり、アンカプレート22が回転しやすい構成となっている。
そして、アンカプレート22の回転中心を、ウェビング挿通孔30の両端部を結ぶ線Aに対する垂直二等分線Bに対して乗員側と反対側に位置させることで、アンカプレート22に作用するモーメントが釣り合う領域でも、ウェビング21の幅方向の中心線CLより下側にテンションラインを偏らせることができる。これにより、ウェビング21の幅内で乗員Pの骨盤にかかる側にテンションラインが位置することになり、その結果、骨盤からウェビング21が外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
図8(a)は、本実施の形態の作用を示す説明図である。図8(b)は、従来の作用を示す説明図である。
図8(a)に示すように、ウェビング挿通孔30には、前縁31の乗側員と反対側においてウェビング21の幅方向の端部が接触する部分に、ウェビング21の引出方向に凹む逃げ部33が設けられている。
これに対して、図8(b)に示すように、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち、ウェビング21の引出方向から最も遠くなる箇所がウェビング21の端部に位置してしまうと、ウェビング21に加わる張力がウェビング21の端部で最大となってしまうため、ウェビング21が切断してしまうリスクが高くなる。
本実施の形態においては、ウェビング21の幅方向の端部に逃げ部33を形成することで、ウェビング21の端部において張力が最大値となってしまうことを防止することができ、ウェビング21が切断してしまうリスクを低減させることができる。
以上述べたように、本実施の形態においては、車両シート12に着座する乗員Pの腹部を横切るウェビング21を車両に連結させるシートベルトのアンカプレート22であって、アンカプレート22はウェビング挿通孔30と、ウェビング挿通孔30のウェビング21の引出方向側に位置する前縁31とを備え、ウェビング挿通孔30の前縁31には、ウェビング21の引出方向と反対方向に最も遠くなる最遠部32がウェビング21の幅方向の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域に設けられている。
これにより、最遠部32をウェビング21幅の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域に設けることにより、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち、ウェビング21の引出方向と反対側に最も凸となる頂点の位置において、ウェビング21に対する張力が最大となる。そのため、ウェビング21の幅内で乗員Pの骨盤にかかる側に高いテンションが集中することになり、骨盤からウェビング21が外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態においては、ウェビング挿通孔30の前縁31は、ウェビング21の引出方向と反対側に凸状となる曲線形状に形成されている。
これにより、ウェビング挿通孔30の前縁31をウェビング21の引出方向と反対側が凸状となる曲線形状に形成しているので、ウェビング挿通孔30の前縁31のうち乗員側の領域に対してウェビング21の接触領域を低減させることができるとともに、ウェビング挿通孔30の前縁31の乗員側と反対側の領域におけるウェビング21の接触領域を増大させることができ、これにより、ウェビング21の骨盤側に荷重をかけることができる。その結果、骨盤からウェビング21が外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態においては、アンカプレート22は、アンカプレート22を回動自在に支持するボルト27(支持部材)が挿通される支持用挿通孔26を備え、支持用挿通孔26の中心は、ウェビング挿通孔30の両端を結ぶ線Aの垂直二等分線Bを挟んで乗員側と反対側に位置する。
これにより、アンカプレート22の回転中心を、ウェビング挿通孔30の両端部を結ぶ線Aに対する垂直二等分線Bに対して乗員側と反対側に位置させることで、アンカプレート22に作用するモーメントが釣り合う領域でも、ウェビング21の幅方向の中心線CLより下側にテンションラインを偏らせることができる。これにより、ウェビング21の幅内で乗員Pの骨盤にかかる側にテンションラインが位置することになり、その結果、骨盤からウェビング21が外れにくくなり、サブマリン現象の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態においては、ウェビング挿通孔30には、前縁31の乗員側と反対側においてウェビング21の幅方向の端部が接触する部分に、ウェビング21の引出方向に凹む逃げ部33が形成されている。
これにより、ウェビング21の幅方向の端部に逃げ部33を形成することで、ウェビング21の端部において張力が最大値となってしまうことを防止することができ、ウェビング21が切断してしまうリスクを低減させることができる。
なお、実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は本実施の形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、および応用が可能である。
10 自動車
12 車両シート
20 シートベルト装置
21 ウェビング
22 アンカプレート
23 シートベルトバックル
24 固定部
25 接続部
26 支持用挿通孔
27 ボルト
30 ウェビング挿通孔
31 前縁
32 最遠部
33 逃げ部
P 乗員

Claims (4)

  1. シートに着座する乗員の腹部を横切るウェビングを車両に連結させるシートベルトのアンカプレート構造であって、
    前記アンカプレートは、ウェビング挿通孔と、前記ウェビング挿通孔のウェビングの引出方向側に位置する前縁とを備え、
    前記ウェビング挿通孔の前縁には、前記ウェビングの引出方向と反対方向に最も遠くなる最遠部が前記ウェビングの幅方向の中心線を挟んで乗員側と反対側の領域に設けられていることを特徴とするシートベルトのアンカプレート構造。
  2. 前記ウェビング挿通孔の前記前縁は、前記ウェビングの引出方向と反対側に凸状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトのアンカプレート構造。
  3. 前記アンカプレートは、前記アンカプレートを回動自在に支持する支持部材が挿通される支持用挿通孔を備え、
    前記支持用挿通孔の中心は、前記ウェビング挿通孔の両端を結ぶ線の垂直二等分線を挟んで乗員側と反対側に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートベルトのアンカプレート構造。
  4. 前記ウェビング挿通孔には、前記前縁の乗員側と反対側において前記ウェビングの幅方向の端部が接触する部分に、ウェビングの引出方向に凹む逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシートベルトのアンカプレート構造。
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