JP2022110412A - 車両用シート及びシートベルト装置 - Google Patents

車両用シート及びシートベルト装置 Download PDF

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Takuma Oki
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Mitsuyasu Yonemochi
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Abstract

【課題】リトラクタの数が増加することを抑制しつつショルダベルトやラップベルトの長さを調節する。【解決手段】車両用シート10は、シートクッション12と、シートバック14と、左側連結部26L及び右側連結部26Rと、左側帯状部材22Lと、右側帯状部材22Rと、を備えている。左側帯状部材22Lは、左側連結部26Lに挿通されることで折り返され、左側連結部26Lとシートバック14との間に掛け渡される部分が左ショルダベルト18Lとされ、左側連結部26Lとシートクッション12との間に掛け渡される部分が左ラップベルト20Lとされる。右側帯状部材22Rは、右側連結部26Rに挿通されることで折り返され、右側連結部26Rとシートバック14との間に掛け渡される部分が右ショルダベルト18Rとされ、右側連結部26Rとシートクッション12との間に掛け渡される部分が右ラップベルト20Rとされる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シート及びシートベルト装置に関する。
下記特許文献1には、車両用シートに着座した着座乗員に装着される4点式のシートベルト装置が開示されている。この文献に記載されたシートベルト装置は、車両用シートに着座した着座乗員の左右の肩に沿ってそれぞれ掛け渡される左右のショルダベルトと、当該乗員の腰部に沿って掛け渡されると共にシート幅方向の中央部で連結されるラップベルトと、を備えている。また、左右のショルダベルトは、シートバック内に設けられた2つのリトラクタにそれぞれ巻き取られており、ラップベルトは、シートクッション下に設けられたリトラクタに巻き取られている。そして、左右のショルダベルト及びラップベルトが各リトラクタから引き出されることで、左右のショルダベルト及びラップベルトの長さを着座乗員の体格に応じて調節することが可能となっている。
特開2020-93571号公報
ところで、シートクッション下等の車両用シートの周囲にリトラクタを設けるスペースを確保することが難しい構成では、リトラクタによってショルダベルトやラップベルトの長さの調節をすることができなくなることが考えられるが、上記特許文献1に記載された構成はこの点を考慮していない。すなわち、リトラクタの数が増加することを抑制しつつショルダベルトやラップベルトの長さを調節することを実現することを考慮していない。
本発明は上記事実を考慮し、リトラクタの数が増加することを抑制しつつショルダベルトやラップベルトの長さを調節することができる車両用シート及びシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1記載の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の前方側で左右方向に連結される左側連結部及び右側連結部と、帯状に形成され、前記左側連結部に挿通されることで折り返され、前記左側連結部と前記シートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の左肩に沿って配置される左ショルダベルトとされ、前記左側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の左側に沿って配置される左ラップベルトとされた左側帯状部材と、帯状に形成され、前記右側連結部に挿通されることで折り返され、前記右側連結部と前記シートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の右肩に沿って配置される右ショルダベルトとされ、前記右側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の右側に沿って配置される右ラップベルトとされた右側帯状部材と、を備えている。
請求項1記載の車両用シートによれば、着座乗員の臀部及び背部が、シートクッション及びシートバックによって支持される。また、左側連結部と右側連結部とが連結された状態では、着座乗員の腰部が、左側帯状部材の左ラップベルト及び右側帯状部材の右ラップベルトによって拘束されると共に、着座乗員の左肩及び右肩が、左側帯状部材の左ショルダベルト及び右側帯状部材の右ショルダベルトによって拘束される。ここで、左側帯状部材は左側連結部に挿通されることで折り返されており、右側帯状部材は右側連結部に挿通されることで折り返されている。そして、左側帯状部材において左側連結部とシートバックとの間に掛け渡される部分が左ショルダベルトとされ、左側連結部とシートクッションとの間に掛け渡される部分が左ラップベルトとされる。また、右側帯状部材において右側連結部とシートバックとの間に掛け渡される部分が右ショルダベルトとされ、右側連結部とシートクッションとの間に掛け渡される部分が右ラップベルトとされる。これにより、例えば、左側帯状部材及び右側帯状部材のリトラクタからの引き出し長さを調節することにより、左ショルダベルト及び左ラップベルトの各々の長さを調節することができると共に右ショルダベルト及び右ラップベルトの各々の長さを調節することができる。この構成では、左ラップベルト及び右ラップベルトの長さのみを調節するためのリトラクタを不要とすることができる。すなわち、リトラクタの数が増加することを抑制しつつ左ショルダベルト及び右ショルダベルトや左ラップベルト及び右ラップベルトの長さを調節することができる。
請求項2記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記シートクッションの左側に固定されていると共に前記左側帯状部材が挿通される左側固定部と、前記シートクッションの右側に固定されていると共に前記右側帯状部材が挿通される右側固定部と、をさらに有し、前記左側帯状部材が前記左側固定部において前記左側連結部側へ折り返され、かつ前記左側帯状部材の一方側の端部が左側連結部に係止されることで、前記左ラップベルトが二重になっており、前記右側帯状部材が前記右側固定部において前記右側連結部側へ折り返され、かつ前記右側帯状部材の一方側の端部が右側連結部に係止されることで、前記右ラップベルトが二重になっている。
請求項2記載の車両用シートによれば、左側帯状部材が左側固定部において左側連結部側へ折り返されていると共に、左ラップベルトが二重になっている。また、右側帯状部材が右側固定部において右側連結部側へ折り返されていると共に、右ラップベルトが二重になっている。これにより、左ショルダベルトの長さの変化に対する左ラップベルトの長さの変化を少なくすることができると共に、右ショルダベルトの長さの変化に対する右ラップベルトの長さの変化を少なくすることができる。
請求項3記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記左側連結部及び前記右側連結部には、前記左側帯状部材及び前記右側帯状部材の折り返し位置が変化する際に転動する第1回転ガイド部材がそれぞれ設けられている。
請求項3記載の車両用シートによれば、第1回転ガイド部材を設けることにより、左側帯状部材及び右側帯状部材の折り返し位置をスムーズに変更することができる。また、左側帯状部材及び右側帯状部材が巻き取られる際に左側帯状部材及び右側帯状部材の折り返し部分で生じる摺動抵抗の増加を抑制することができる。
請求項4記載の車両用シートは、請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記左側固定部及び前記右側固定部には、前記左側帯状部材及び前記右側帯状部材の折り返し位置が変化する際に転動する第2回転ガイド部材がそれぞれ設けられている。
請求項4記載の車両用シートによれば、第2回転ガイド部材を設けることにより、左側帯状部材及び右側帯状部材の折り返し位置をスムーズに変更することができる。また、左側帯状部材及び右側帯状部材が巻き取られる際に左側帯状部材及び右側帯状部材の折り返し部分で生じる摺動抵抗の増加を抑制することができる。
請求項5記載の車両用シートは、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記シートバックには、リトラクタが設けられ、前記左側帯状部材及び前記右側帯状部材が、前記リトラクタにそれぞれ巻き取られる。
請求項5記載の車両用シートによれば、左側帯状部材及び右側帯状部材が、シートバックに設けられたリトラクタにそれぞれ巻き取られる。当該構成では、シートクッション下にリトラクタを設けることが不要となり、シートクッションの着座面を低くすることができることやスライドレールから着座面までのシートクッションの厚さを薄くすることができる。
請求項6記載のシートベルト装置は、車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の腰部の前方側で左右方向に連結される左側連結部及び右側連結部と、帯状に形成され、前記左側連結部に挿通されることで折り返され、前記左側連結部と前記車両用シートのシートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の左肩に沿って配置される左ショルダベルトとされ、前記左側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の左側に沿って配置される左ラップベルトとされた左側帯状部材と、帯状に形成され、前記右側連結部に挿通されることで折り返され、前記右側連結部と前記シートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の右肩に沿って配置される右ショルダベルトとされ、前記右側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の右側に沿って配置される右ラップベルトとされた右側帯状部材と、を備えている。
請求項6記載のシートベルト装置によれば、左側連結部と右側連結部とが連結された状態では、車両用シートに着座した着座乗員の腰部が、左側帯状部材の左ラップベルト及び右側帯状部材の右ラップベルトによって拘束されると共に、着座乗員の左肩及び右肩が、左側帯状部材の左ショルダベルト及び右側帯状部材の右ショルダベルトによって拘束される。ここで、左側帯状部材は左側連結部に挿通されることで折り返されており、右側帯状部材は右側連結部に挿通されることで折り返されている。そして、左側帯状部材において左側連結部とシートバックとの間に掛け渡される部分が左ショルダベルトとされ、左側連結部とシートクッションとの間に掛け渡される部分が左ラップベルトとされる。また、右側帯状部材において右側連結部とシートバックとの間に掛け渡される部分が右ショルダベルトとされ、右側連結部とシートクッションとの間に掛け渡される部分が右ラップベルトとされる。これにより、例えば、左側帯状部材及び右側帯状部材のリトラクタからの引き出し長さを調節することにより、左ショルダベルト及び左ラップベルトの各々の長さを調節することができると共に右ショルダベルト及び右ラップベルトの各々の長さを調節することができる。この構成では、左ラップベルト及び右ラップベルトの長さのみを調節するためのリトラクタを不要とすることができる。すなわち、リトラクタの数が増加することを抑制しつつ左ショルダベルト及び右ショルダベルトや左ラップベルト及び右ラップベルトの長さを調節することができる。
本発明に係る車両用シート及びシートベルト装置は、リトラクタの数が増加することを抑制しつつショルダベルトやラップベルトの長さを調節することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態の車両用シートを左斜め前方側から見た斜視図である。 本実施形態のシートベルト装置を左斜め前方側から見た斜視図である。 シートベルト装置における左側連結部付近を拡大して示す拡大斜視図である。 シートベルト装置における左側固定部付近を拡大して示す拡大斜視図である。
図1~図4を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、図中に示す矢印FR、矢印UP、矢印LH、矢印RHは、車両用シートに着座した乗員から見たシート前方側、上方側、左側、右側をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート左右方向の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車両用シート10は、着座乗員Pの臀部P1を下方側から支持するシートクッション12と、シートクッション12の後端部に支持されていると共に着座乗員Pの背部P2を後方側から支持するシートバック14と、を備えている。また、車両用シート10は、着座乗員Pに装着されることで車両の衝突時等に当該着座乗員Pの身体を拘束するシートベルト装置16を備えている。
本実施形態のシートベルト装置16は、4点式のシートベルト装置である。図1及び図2に示されるように、このシートベルト装置16は、着座乗員Pの左肩P5Lに沿って配置される左ショルダベルト18L及び着座乗員Pの腰部P4の左側に沿って配置される左ラップベルト20Lを構成する左側帯状部材22Lを備えている。また、シートベルト装置16は、着座乗員Pの右肩P5Rに沿って配置される右ショルダベルト18R及び着座乗員Pの腰部P4の右側に沿って配置される右ラップベルト20Rを構成する右側帯状部材22Rを備えている。さらに、シートベルト装置16は、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rをそれぞれ巻き取る2つのリトラクタ24を備えている。また、シートベルト装置16は、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rがそれぞれ挿通されると共に着座乗員Pの腰部P4の前方側において左右方向に連結される左側連結部26L及び右側連結部26Rと、左側連結部26Lと右側連結部26Rとを連結する連結部材28と、を備えている。さらに、シートベルト装置16は、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rがそれぞれ挿通されると共にシートクッション12の左側及び右側にそれぞれ固定される左側固定部30L及び右側固定部30Rを備えている。
左側帯状部材22Lは、長さ方向に沿って幅寸法及び厚み寸法が一定の寸法に設定された帯状に形成されている。この左側帯状部材22Lは、後述する左側連結部26L及び左側固定部30Lにおいて所定の方向に折り返されるようになっている。また、左側帯状部材22Lの一方側の端部22LAは、後述する左側連結部26Lの帯状部材係止部34Bに係止されており、左側帯状部材22Lの他方側の端部22LBは、リトラクタ24に係止されている。また、左側帯状部材22Lは、他方側の端部22LB側からリトラクタ24に巻き取られるようになっている。さらに、左側帯状部材22Lが巻き取られるリトラクタ24は、シートバック14内に配置された状態で当該シートバック14の骨格を構成するシートバックフレームに固定されている。そして、左側帯状部材22Lにおいてリトラクタ24に係止された側は、シートバック14の左上端部に設けられた左スルーアンカ部32Lから前方側へ延出している。そして、左側帯状部材22Lにおいてリトラクタ24に係止された側を前方側へ引くことで、左側帯状部材22Lがリトラクタ24から引き出されると共に左スルーアンカ部32Lから引き出されるようになっている。
右側帯状部材22Rは、前述の左側帯状部材22Lと同様に構成されている。すなわち、右側帯状部材22Rは、長さ方向に沿って幅寸法及び厚み寸法が一定の寸法に設定された帯状に形成されている。この右側帯状部材22Rは、後述する右側連結部26R及び右側固定部30Rにおいて所定の方向に折り返されるようになっている。また、右側帯状部材22Rの一方側の端部22RAは、後述する右側連結部26Rの帯状部材係止部34Bに係止されており、右側帯状部材22Rの他方側の端部22RBは、リトラクタ24に係止されている。また、右側帯状部材22Rは、他方側の端部22RB側からリトラクタ24に巻き取られるようになっている。さらに、右側帯状部材22Rが巻き取られるリトラクタ24は、シートバック14内に配置された状態で当該シートバック14の骨格を構成するシートバックフレームに固定されている。そして、右側帯状部材22Rにおいてリトラクタ24に係止された側は、シートバック14の右上端部に設けられた右スルーアンカ部32Rから前方側へ延出している。そして、右側帯状部材22Rにおいてリトラクタ24に係止された側を前方側へ引くことで、右側帯状部材22Rがリトラクタ24から引き出されると共に右スルーアンカ部32Rから引き出されるようになっている。
図3に示されるように、左側連結部26Lは、板状に形成された部材にプレス加工等が施されることによって形成された連結基板部34と、連結基板部34に支持された第1回転ガイド部材36と、を含んで構成されている。連結基板部34は、長孔状の係止孔34Aが形成された帯状部材係止部34Bと、帯状部材係止部34Bの端から屈曲して延びる連結部材固定部34Cと、連結部材固定部34Cの端から帯状部材係止部34Bとは反対側へ向けて屈曲しての延びる一対の支持片部34Dと、を備えている。帯状部材係止部34Bには、左側帯状部材22Lの一方側の端部22LAが係止孔34Aの周縁部に掛け回された状態で係止されている。第1回転ガイド部材36は、円柱状に形成されている。この第1回転ガイド部材36は、一対の支持片部34Dの間に配置された状態で一対の支持片部34Dに回転可能に支持されている。そして、左側帯状部材22Lが、連結部材固定部34C、一対の支持片部34D及び第1回転ガイド部材36の間に挿通されると共に、第1回転ガイド部材36に沿って折り返されるようになっている。
図2に示されるように、右側連結部26Rは、シート左右方向の中心を挟んで左右対称に形成されていることを除いては左側連結部26Lと同様の構成となっている。そのため、右側連結部26Rにおいて左側連結部26Lと対応する部材及び部分には、左側連結部26Lと対応する部材及び部分と同じ符号を付している。右側連結部材28の帯状部材係止部34Bには、右側帯状部材22Rの一方側の端部22RAが係止孔34Aの周縁部に掛け回された状態で係止されている。また、右側帯状部材22Rが、右側連結部26Rの連結部材固定部34C、一対の支持片部34D及び第1回転ガイド部材36の間に挿通されると共に、第1回転ガイド部材36に沿って折り返されるようになっている。
連結部材28は、一例として左側連結部26Lの連結部材固定部34Cに固定されたバックル28Aと、右側連結部26Rの連結部材固定部34Cに固定されたタングプレート28Bと、を含んで構成されている。そして、タングプレート28Bがバックル28Aに係止されることで、左側連結部26Lと右側連結部26Rとが、タングプレート28B及びバックル28Aを含んで構成された連結部材28を介して連結されるようになっている。
図4に示されるように、左側固定部30Lは、板状に形成された部材にプレス加工等が施されることによって形成された固定基板部38と、固定基板部38に支持された第2回転ガイド部材40と、を含んで構成されている。固定基板部38は、図示しない締結部材が挿通される締結部材挿通孔38Aが形成されたシート固定部38Bと、シート固定部38Bの端から屈曲して延びる第1支持片部38Cと、第1支持片部38Cの端からシート固定部38Bとは反対側へ向けて屈曲して延びる一対の第2支持片部38Dと、を備えている。第2回転ガイド部材40は、円柱状に形成されている。この第2回転ガイド部材40は、一対の第2支持片部38Dの間に配置された状態で一対の第2支持片部38Dに回転可能に支持されている。そして、図1及び図4に示されるように、左側固定部30Lは、シート固定部38Bの締結部材挿通孔38Aに挿通された図示しない締結を用いてシートクッション12の左側に固定されている。また、左側帯状部材22Lが、第1支持片部38C、一対の第2支持片部38D及び第2回転ガイド部材40の間に挿通されると共に、第2回転ガイド部材40に沿って折り返されるようになっている。
図2に示されるように、右側固定部30Rは、シート左右方向の中心を挟んで左右対称に形成されていることを除いては左側固定部30Lと同様の構成となっている。そのため、右側固定部30Rにおいて左側固定部30Lと対応する部材及び部分には、左側固定部30Lと対応する部材及び部分と同じ符号を付している。そして、右側固定部30Rは、シート固定部38Bの締結部材挿通孔38Aに挿通された図示しない締結を用いてシートクッション12の右側に固定されている。また、右側帯状部材22Rが、右側固定部30Rの第1支持片部38C、一対の第2支持片部38D及び第2回転ガイド部材40の間に挿通されると共に、第2回転ガイド部材40に沿って折り返されるようになっている。
図1に示されるように、車両用シート10の着座乗員Pによってタングプレート28Bがバックル28Aに係止されることで、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rが着座乗員Pに装着される。ここで、左側帯状部材22Lにおいて左スルーアンカ部32Lと左側連結部26Lの第1回転ガイド部材36との間に掛け渡される部分が左ショルダベルト18Lとされる。また、左側帯状部材22Lにおいて左側連結部26Lの第1回転ガイド部材36と左側固定部30Lの第2回転ガイド部材40との間に掛け渡される部分が左ラップベルト20Lとされる。さらに、左側帯状部材22Lにおいて左側固定部30Lの第2回転ガイド部材40と左側連結部26Lの帯状部材係止部34Bとの間に掛け渡される部分も左ラップベルト20Lとされる。これにより、本実施形態では、左ラップベルト20Lが二重の構造となっている。
また、右側帯状部材22Rにおいて右スルーアンカ部32Rと右側連結部26Rの第1回転ガイド部材36との間に掛け渡される部分が右ショルダベルト18Rとされる。また、右側帯状部材22Rにおいて右側連結部26Rの第1回転ガイド部材36と右側固定部30Rの第2回転ガイド部材40との間に掛け渡される部分が右ラップベルト20Rとされる。さらに、右側帯状部材22Rにおいて右側固定部30Rの第2回転ガイド部材40と右側連結部26Rの帯状部材係止部34Bとの間に掛け渡される部分も右ラップベルト20Rとされる。すなわち、本実施形態では、右ラップベルト20Rが二重の構造となっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1~図4に示されるように、本実施形態の車両用シート10では、着座乗員Pの臀部P1及び背部P2が、シートクッション12及びシートバック14によって支持される。また、左側連結部26Lと右側連結部26Rとが連結部材28を介して連結された状態では、着座乗員Pの腰部P4が、左側帯状部材22Lの左ラップベルト20L、右側帯状部材22Rの右ラップベルト20R及び連結部材28によって拘束されると共に、着座乗員Pの左肩P5L及び右肩P5Rが、左側帯状部材22Lの左ショルダベルト18L及び右側帯状部材22Rの右ショルダベルト18Rによって拘束される。
ここで、本実施形態では、左側帯状部材22Lにおいて左スルーアンカ部32Lと左側連結部26Lの第1回転ガイド部材36との間に掛け渡される部分が左ショルダベルト18Lとされ、左側帯状部材22Lにおいて左側連結部26Lの第1回転ガイド部材36と左側固定部30Lの第2回転ガイド部材40との間に掛け渡される部分が左ラップベルト20Lとされる。また、右側帯状部材22Rにおいて右スルーアンカ部32Rと右側連結部26Rの第1回転ガイド部材36との間に掛け渡される部分が右ショルダベルト18Rとされ、右側帯状部材22Rにおいて右側連結部26Rの第1回転ガイド部材36と右側固定部30Rの第2回転ガイド部材40との間に掛け渡される部分が右ラップベルト20Rとされる。これにより、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rのリトラクタ24からの引き出し長さを調節することにより、左ショルダベルト18L及び左ラップベルト20Lの各々の長さを調節することができると共に右ショルダベルト18R及び右ラップベルト20Rの各々の長さを調節することができる。この構成では、左ラップベルト20L及び右ラップベルト20Rの長さのみを調節するためのリトラクタを不要とすることができる。すなわち、リトラクタ24の数が増加することを抑制しつつ左ショルダベルト18L及び右ショルダベルト18Rや左ラップベルト20L及び右ラップベルト20Rの長さを調節することができる。また、リトラクタ24の数が増加することを抑制することができることにより、車両用シート10の重量及びコストの増加を抑制することができる。
また、本実施形態では、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rが左側固定部30L及び右側固定部30Rにおいて折り返されることにより、左ラップベルト20L及び右ラップベルト20Rが二重になっている。これにより、左ショルダベルト18Lの長さの変化に対する左ラップベルト20Lの長さの変化を少なくすることができると共に、右ショルダベルト18Rの長さの変化に対する右ラップベルト20Rの長さの変化を少なくすることができる。その結果、車両の急減速時や衝突時等に、左側帯状部材22Lの左ラップベルト20L、右側帯状部材22Rの右ラップベルト20R及び連結部材28の上昇を抑制することができ、着座乗員Pの腰部P4をより確実に拘束することができる。
さらに、本実施形態では、第1回転ガイド部材36を設けることにより、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rの折り返し位置をスムーズに変更することができる。また、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rがリトラクタ24に巻き取られる際に左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rの折り返し部分で生じる摺動抵抗の増加を抑制することができる。なお、図3における矢印Aは、左側帯状部材22Lがリトラクタ24によって巻き取り付勢されている方向を示している。
これに加えて、本実施形態では、第2回転ガイド部材40を設けることにより、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rの折り返し位置をスムーズに変更することができる。また、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rがリトラクタ24に巻き取られる際に左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rの折り返し部分で生じる摺動抵抗の増加を抑制することができる。なお、図4における矢印Aは、左側帯状部材22Lがリトラクタ24によって巻き取り付勢されている方向を示している。
また、本実施形態では、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rが、シートバック14に設けられたリトラクタ24にそれぞれ巻き取られる。この構成では、シートクッション12下にリトラクタ24を設けることが不要となり、シートクッション12の着座面を低くすることができる。
なお、本実施形態では、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rが巻き取られるリトラクタ24をシートバック14に設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rが巻き取られるリトラクタ24を車体側やシートクッション12等に設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、第1回転ガイド部材36や第2回転ガイド部材40を設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1回転ガイド部材36及び第2回転ガイド部材40のどちらか一方を設けた構成としてもよいし、第1回転ガイド部材36及び第2回転ガイド部材40の両方を設けない構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、左側帯状部材22L及び右側帯状部材22Rが左側固定部30L及び右側固定部30Rにおいて折り返されることにより、左ラップベルト20L及び右ラップベルト20Rが二重になっている構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、左側帯状部材22Lの一方側の端部22LA及び右側帯状部材22Rの一方側の端部22RAが左側固定部30L及び右側固定部30Rに係止された構成とすることにより、左ラップベルト20L及び右ラップベルト20Rが重層構造になっていない構成としてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 シートベルト装置
18L 左ショルダベルト
18R 右ショルダベルト
20L 左ラップベルト
20R 右ラップベルト
22L 左側帯状部材
22R 右側帯状部材
24 リトラクタ
26L 左側連結部
26R 右側連結部
30L 左側固定部
30R 右側固定部
36 第1回転ガイド部材
40 第2回転ガイド部材
P 着座乗員
P1 着座乗員の臀部
P2 着座乗員の背部
P4 着座乗員の腰部

Claims (6)

  1. 着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、
    着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、
    前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の前方側で左右方向に連結される左側連結部及び右側連結部と、
    帯状に形成され、前記左側連結部に挿通されることで折り返され、前記左側連結部と前記シートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の左肩に沿って配置される左ショルダベルトとされ、前記左側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の左側に沿って配置される左ラップベルトとされた左側帯状部材と、
    帯状に形成され、前記右側連結部に挿通されることで折り返され、前記右側連結部と前記シートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の右肩に沿って配置される右ショルダベルトとされ、前記右側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の右側に沿って配置される右ラップベルトとされた右側帯状部材と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記シートクッションの左側に固定されていると共に前記左側帯状部材が挿通される左側固定部と、
    前記シートクッションの右側に固定されていると共に前記右側帯状部材が挿通される右側固定部と、
    をさらに有し、
    前記左側帯状部材が前記左側固定部において前記左側連結部側へ折り返され、かつ前記左側帯状部材の一方側の端部が左側連結部に係止されることで、前記左ラップベルトが二重になっており、
    前記右側帯状部材が前記右側固定部において前記右側連結部側へ折り返され、かつ前記右側帯状部材の一方側の端部が右側連結部に係止されることで、前記右ラップベルトが二重になっている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記左側連結部及び前記右側連結部には、前記左側帯状部材及び前記右側帯状部材の折り返し位置が変化する際に転動する第1回転ガイド部材がそれぞれ設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記左側固定部及び前記右側固定部には、前記左側帯状部材及び前記右側帯状部材の折り返し位置が変化する際に転動する第2回転ガイド部材がそれぞれ設けられている請求項2又は請求項2を引用する請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記シートバックには、リトラクタが設けられ、
    前記左側帯状部材及び前記右側帯状部材が、前記リトラクタにそれぞれ巻き取られる請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 車両用シートのシートクッションに着座した着座乗員の腰部の前方側で左右方向に連結される左側連結部及び右側連結部と、
    帯状に形成され、前記左側連結部に挿通されることで折り返され、前記左側連結部と前記車両用シートのシートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の左肩に沿って配置される左ショルダベルトとされ、前記左側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の左側に沿って配置される左ラップベルトとされた左側帯状部材と、
    帯状に形成され、前記右側連結部に挿通されることで折り返され、前記右側連結部と前記シートバックとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の右肩に沿って配置される右ショルダベルトとされ、前記右側連結部と前記シートクッションとの間に掛け渡される部分が前記シートクッションに着座した着座乗員の腰部の右側に沿って配置される右ラップベルトとされた右側帯状部材と、
    を備えたシートベルト装置。
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