JP6978924B2 - アウトセット引戸用鎌錠 - Google Patents

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Description

本発明は、バックセット寸法(戸先から操作ツマミまでの距離)が調整可能な、アウトセット引戸を施解錠するためのアウトセット引戸用鎌錠に関する。
近年、住宅の新築及びリフォーム需要によってアウトセット引戸の使用量が増加している。アウトセット引戸は、良く知られているように、面倒な控え壁の施工が不要であると共に取付けも簡単な外付けタイプの引戸である。
このようなアウトセット引戸用の錠として、引戸開閉方向と直交する方向に突出する鎌部を有するアウトセット引戸用の鎌錠が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載されている引戸錠装置は、アウトセット引戸用の鎌錠であり、引戸の側縁に錠前を組み込む一方、引戸が全閉位置にあるときに錠前の鎌出入口と鎌掛け穴が対向する壁側に、鎌受けを取り付ける。施解錠時、操作具のサムタンを操作して回転伝達軸を回転させると、その回転を運動変換手段で直線往復運動に変換し、摺動体を、スライダを介して第2ケース内で高さ方向上下に摺動して鎌部材を回動し、鎌部を引戸の開閉方向と直交する向きに鎌出入口から出没させて鎌受けの鎌掛け穴に対して係脱する構成となっている。
このようなアウトセット引戸において、引戸を締めた際の枠にかぶさるかぶせ寸法は、建具の設計者によって様々となっているため、アウトセット引戸に引戸錠を使用したい場合には、引戸錠のバックセット寸法に合わせたかぶせ寸法に限定して建具を設計する必要がある。
従来、バックセット寸法の変更に対応できる引戸用の鎌錠が提案されている(例えば、特許文献2)。
特許文献2に記載されている引戸用の鎌錠は、錠ケースに出没可能に枢着した鎌と、戸当りに当接可能に付勢され、かつ錠ケースに出没可能に収容したトリガーとを備え、錠ケースの内部にリンクを回動可能に枢着し、このリンクの一端にトリガーを枢着し、リンクの他端に鎌を回動可能に連結し、トリガーの後退動に連動して鎌を前進可能にする。
実用新案登録第3165169号公報 特許第3114794号公報
特許文献1に記載されている従来のアウトセット引戸鎌錠は、バックセット寸法が固定されており、その変更に対応できない問題点があった。
また、特許文献2に記載されている引戸鎌錠は、バックセット寸法の変更に対応できる引戸用の鎌錠であるが、アウトセット引戸には適用できない問題点があった。
また、アウトセット引戸において、かぶせ寸法を変えるには、バックセット寸法が異なる引戸錠を別途製品化するという方法が考えられるが、これにより、建具の設計条件が限定されてしまうという問題点、及び引戸錠製品の種類が増えることで製造コストが増幅してしまうという問題点があった。
さらに、特許文献1のアウトセット引戸の鎌錠は、施解錠時、操作具のサムタンの回転操作を運動変換手段で直線往復運動に変換し、さらに摺動体を、スライダを介して鎌部材を回動させ、鎌部を引戸の開閉方向と直交する向きに鎌出入口から出没させるという構成であるため、構造が複雑であり、部品点数も多くなり、製造コストが高いという問題点があった。
従って、本発明の目的は、バックセット寸法を調整可能なアウトセット引戸用鎌錠を提供することにある。
本発明の他の目的は、構造が簡単であると共に部品点数が少なく低コストで製造可能なアウトセット引戸用鎌錠を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、左右勝手の入れ替え作業を容易に行うことができるアウトセット引戸用鎌錠を提供することにある。
本発明によれば、引戸の側面に設置された操作部を操作することによって、アウトセット引戸を施解錠するアウトセット引戸用鎌錠が提供される。このアウトセット引戸用鎌錠は、連結部材と、連結部材を介して操作部に機械的に連結され、この操作部の操作に連動して上連結部材と共に下方向に往復移動する摺動部材と、この摺動部材に連動して回動する鎌部材とを備えている。摺動部材は、鎌部材を連動させる連動桿と、左右方向に沿って伸長しており、操作部の連結部材が挿通可能な長穴を有するアーム部とを備えている。鎌部材は、基端部と、連動桿と平行となるように基端部から突出して設けられた鎌軸と、基端部に設けられ、連動桿が挿通する湾曲状長穴と、基端部の先端側に設けられ、連動桿が上下方向に往復移動し湾曲状長穴に沿って移動して基端部が前記鎌軸を中心に回動することにより、引戸の側面から突出又は引込するように構成された鎌部とを備えている。
摺動部材は、鎌部材を連動させる連動桿と、左右方向に沿って伸長しており、連結部材が挿通可能な長穴を有するアーム部とを備えることにより、長穴において連結部材の位置が変更可能であり、アウトセット引戸を閉めた際のかぶせ寸法に応じて、バックセット寸法を調整することができる。また、施解錠する際に操作部を操作すると、連結部材が直接に摺動部材を操作し、かつ連動桿が操作部の操作に連動して上下方向に往復移動し湾曲状長穴に沿って移動する。これにより鎌部材の基端部が鎌軸を中心に回動して、鎌部が引戸の側面から突出又は引込する。このように、連動桿が上下方向に往復移動し湾曲状長穴に沿って移動することによって鎌部材の基端部が鎌軸を中心に回動する構造であるため、構造が簡単であると共に部品点数が少なく済み、低コストで製造することができる。また、鎌錠であるため、アウトセット引戸を確実に施錠して施錠性を高めることができる。なお、本明細書において、「上下方向」とは引戸の設置された状態における上下方向を表しており、「左右方向」とは引戸の開閉方向を表している。
連動桿が挿通して上下方向に往復移動する摺動長穴を有する鎌錠本体をさらに備えており、鎌錠本体の摺動長穴の近傍には鎌部材の鎌軸を軸支する軸受け穴が設けられていることが好ましい。
この場合、鎌錠本体の摺動長穴の両側には1対の軸受け穴が設けられており、鎌軸は両端部が基端部の両側面からそれぞれ突出して基端部に固着されており、鎌軸の両端部のうちの一方が1対の軸受け穴の1つに装着されて軸支されるように構成されていることがより好ましい。鎌部材を裏返して鎌軸の他方を1対の軸受け穴の他の1つに装着すれば、鎌錠の左右勝手の入れ替えを行うことができるので、左右勝手の入れ替えに関わる部品数を少なくすることができ、低コストで製造することができる。しかも、左右勝手の入れ替え作業を容易に行うことができ、入れ替えミスの軽減や施工時間の短縮に繋がる。
摺動部材は、連動桿の先端部及びアーム部が鎌錠本体から露出した状態で鎌錠本体内に収容されていることも好ましい。
連結部材は、長穴に左右方向に移動可能な所定幅を有する平板形状に形成されていることがより好ましい。
鎌部材の引込方向に摺動部材を付勢する付勢手段をさらに備えていることも好ましい。
引戸の前記鎌部材が突出又は引込する側の戸枠又は壁面に設けられ、鎌部材が係脱可能な鎌受けをさらに備えていることも好ましい。
鎌部材の少なくとも湾曲状長穴が設けられている部分は、樹脂材料から形成されていることも好ましい。これにより、連動桿が湾曲状長穴内をスムーズに移動でき、かつ施錠する際に鎌受けに当接する時の操作音を抑えることができる。
本発明のアウトセット引戸用鎌錠によれば、摺動部材は、鎌部材を連動させる連動桿と、左右方向に沿って伸長しており、操作部の連結部材が挿通可能な長穴を有するアーム部とを有することにより、長穴において連結部材の位置が変更可能であり、アウトセット引戸を閉めた際のかぶせ寸法に応じて、バックセット寸法を所定範囲において自由に調整、変更することができる。そのため、建具の設計上ではかぶせ寸法に自由度ができ、製造コストをかけて鎌錠製品の種類を増やす必要がなくなる。また、連結部材が直接に摺動部材を操作する構造であり、かつ連動桿が上下方向に往復移動し湾曲状長穴に沿って移動することによって鎌部材の基端部が鎌軸を中心に回動する構造であるため、構造が簡単であると共に部品点数が少なく済み、低コストで製造することができる。また、鎌錠であるため、アウトセット引戸を確実に施錠して施錠性を高めることができる。
また、鎌錠本体の摺動長穴の両側には1対の軸受け穴が設けられており、鎌軸は両端部が基端部の両側面からそれぞれ突出して基端部に固着されており、鎌軸の両端部のうちの一方が1対の軸受け穴の1つに装着されて軸支されるように構成されていることで、鎌部材を裏返して鎌軸の他方を1対の軸受け穴の他の1つに装着すれば、鎌錠の左右勝手の入れ替えを行うことができるので、左右勝手の入れ替えに関わる部品数を少なくすることができ、低コストで製造することができる。しかも、左右勝手の入れ替え作業を容易に行うことができ、入れ替えミスの軽減や施工時間の短縮に繋がる。
本発明の一実施形態に係るアウトセット引戸用鎌錠の構成を概略的に示す分解斜視図である。 図1のアウトセット引戸用鎌錠の要部の構成(解錠状態)を概略的に示す端面図及び側面図である。 図1のアウトセット引戸用鎌錠の要部の構成(施錠状態)を概略的に示す端面図及び側面図である。 図1のアウトセット引戸用鎌錠の端面部材の構成を概略的に示す側面図である。 図1のアウトセット引戸用鎌錠の鎌受けの構成を概略的に示す正面図及び断面図である。 図1のアウトセット引戸用鎌錠の使用状態を示す斜視図である。 図1のアウトセット引戸用鎌錠の鎌受けの他の構成を概略的に示す斜視図及び断面図である。
以下、本発明に係るアウトセット引戸用鎌錠の実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るアウトセット引戸用鎌錠100の全体の構成を分解して示している。図2はアウトセット引戸用鎌錠100の要部の構成(解錠状態)を示しており、同図(a)は端面を、同図(b)は側面を示している。図3はアウトセット引戸用鎌錠100の要部の構成(施錠状態)を示しており、同図(a)は端面を、同図(b)は側面を示している。図4はアウトセット引戸用鎌錠100の端面部材40の構成を概略的に示しており、同図(a)は鎌出入口44から見た側面を、同図(b)は端面部材40の裏面を示している。図5はアウトセット引戸用鎌錠100の鎌受け50の構成を概略的に示しており、同図(a)は鎌受け50正面を、同図(b)は鎌受け50の断面を示している。
図1〜図5に示すように、本実施形態に係るアウトセット引戸用鎌錠100は、アウトセット引戸(以下、単に「引戸」という)Dの戸先近傍の側面に設置された操作部10を上下動することによって、引戸Dを施解錠する鎌錠である。このアウトセット引戸用鎌錠100は、引戸Dを施解錠するための操作部10と、この操作部10の上下動を鎌部材30に伝達する伝達機構を内部に収容している鎌錠本体20と、鎌部材30と、鎌錠本体20と協働して鎌部材30を保持する端面部材40と、引戸Dに対向する壁面Wに設けられ鎌部材30が掛止される鎌受け50とを備えている。
操作部10は、引戸Dを施解錠する際に操作されるものであり、例えば、金属材料から形成され、引戸Dの壁面と対向する側面(以下、外側側面)とは反対側の側面(以下、内側側面)の戸先近傍に設けられている。操作部10は、引戸Dの内側の操作ノブ11と、引戸Dの外側側面に配置され、ピン等の工具で解錠するための外側解錠機構11aと、これら操作ノブ11及び外側解錠機構11aの裏側に(即ち、操作ノブ11と外側解錠機構11aとの間に)装着された連結部材12とから構成されている。操作ノブ11(又は、外側解錠機構11a)は上下に摺動することができるように構成されており、連結部材12は操作ノブ11及び外側解錠機構11aと共に上下に移動するように構成されている。
鎌錠本体20は、施解錠操作による操作部10からの上下動を鎌部材30に伝達する伝達機構であり、収容ケース21と、操作部10の連結部材12の上下動に応じて収容ケース21内を上下方向に往復摺動する摺動部材22と、収容ケース21内に収容され、鎌部材30の突出方向又は引込方向に摺動部材22を付勢する付勢手段23と、後述する端面部材40を取り付けるための取り付け部24とを備えている。
鎌錠本体20の収容ケース21は、例えば、金属材料で形成された中空筐体である。この収容ケース21の一方の端面(引戸Dに設置時にこの引戸Dの戸尻側を向く端面)には、長穴22bを有するアーム部22cが挿通して上下方向に往復移動するための開口部25が設けられており、他方の端面(引戸Dに設置時にこの引戸Dの戸先側を向く端面)には、連動桿22aが挿通して上下方向に往復移動する摺動長穴26が設けられている。この他方の端面における摺動長穴26の両側に1対の非貫通の軸受け穴27が設けられている。また、収容ケース21の両側面(引戸表面と平行する方向に配置される面、引き戸の開閉方向と垂直に配置される面)には、摺動部材22の摺動を案内するためのガイド溝28がそれぞれ設けられている。ガイド溝28は、アウトセット引戸用鎌錠100が引戸Dに設置された状態における上下方向に伸長して設けられている。
鎌錠本体20の摺動部材22は、摺動部材22に連動して上下方向に往復移動するように構成された連動桿22aと、長穴22bを有するアーム部22cとを備えている。連動桿22aは、例えば、金属材料で形成された中実の丸棒であり、この連動桿22aの一端は摺動部材22に固着され、他端は端面部材40の後述する摺動溝42に摺動可能に嵌入されており、その間の部分は鎌部材30の湾曲状長穴33内を挿通している。アーム部22cは、例えば、樹脂材料から摺動部材22の本体部と一体に形成されている。このアーム部22cの一端は摺動部材22に固着され、他端は収容ケース21の開口部25に摺動可能に挿通され、外部に露出しており、この露出部に左右方向に沿って伸長する長穴22bが設けられており、この長穴22bには操作部10の連結部材12が挿通され、かつバックセット寸法に応じて、左右に所定範囲(例えば、15mmの範囲)に任意に配置することが可能である。これにより、バックセット寸法を45mm〜60mmの範囲で自由に設定することができる。なお、連結部材12の左右に配置可能な範囲は、必要に応じて長穴22bの長さを設計することで、適宜に決めることができる。
鎌錠本体20の付勢手段23は、ねじりコイルばねから構成されている。その一端が収容ケース21に装着され、他端が摺動部材22に装着されている。摺動部材22が上下方向に往復移動する際に、往復移動の中央の位置ではねじりコイルばねが最も圧縮された状態で、両端の位置ではねじりコイルばねが伸展された状態であり、これにより、鎌部材30の突出方向又は引込方向に摺動部材22を付勢するようになる。
鎌部材30は、連動桿22a上下方向の移動に連動して回動するように構成されており、基端部31と、連動桿22aと平行となるように基端部31から突出して設けられた鎌軸32と、基端部31に設けられ、連動桿22aが挿通する湾曲状長穴33と、基端部31の先端側に設けられ、連動桿22aが上下方向に往復移動し湾曲状長穴33に沿って移動して基端部31が鎌軸32を中心に回動することにより、引戸Dの側面から突出又は引込して戸枠Fに設けられた鎌受け50に掛止するように構成された鎌部34とを備えている。
鎌部材30における基端部31の少なくとも湾曲状長穴33が設けられる部分は、樹脂材料から形成されていることが望ましい。本実施形態においては、基端部31の湾曲状長穴33が設けられている基端部本体31aの部分は樹脂材料で構成されており、これより先端側の鎌部34及び鎌軸32が装着される部分は横断面が略コ字状の金属板材31bによって基端部本体31aの両側面を挟むように構成されている。この場合、金属板材31bは補強機能を有している。なお、本実施形態の鎌部34においては、樹脂材料からなる基端部本体31aが金属板材31bの縁端より突出するように構成されており、これにより、施錠する際に鎌部34が鎌受け50に当接する時の操作音を抑えることができる。また、湾曲状長穴33の部分が樹脂材料で形成されていることにより、連動桿22aがこの湾曲状長穴33内をスムーズに摺動することができる。
端面部材40は、金属材料から形成され、上下長が長い端面片40aと上下長が短い側面片40bとをL字形状に一体化して構成した部材である。この端面部材40の端面片40aが引戸Dの戸先側端面に当接して装着され、側面片40bが引戸Dの側面に当接するように取り付けられる。この端面部材40の端面片40aの裏面(引戸側の面)には、1対の取り付け用突起部41と、連動桿22aの他端が摺動可能に嵌入する上下1つずつの摺動溝42と、2つの摺動溝42の片側に設けられ、鎌軸32の一端が下側に位置する軸受け穴43に回転可能に装着される2つの非貫通の軸受け穴43とが設けられている。2つの摺動溝42及び2つの軸受け穴43が設けられている理由は、鎌錠の左右勝手の入れ替えを行う際にこの端面部材40が上下逆に配置され、その下側に位置する摺動溝42及び軸受け穴43が利用されるためである。また、側面片40bには、矩形形状に開口された鎌出入口44が設けられている。この端面部材40は、取り付け用突起部41を介して収容ケース21の取り付け部24にネジで取り付けられる。この場合、鎌軸32が端面部材40と鎌錠本体20の収容ケース21との間に支持され、同時に連動桿22aが湾曲状長穴33を挿通してその他端が下側の摺動溝42に嵌入される。
鎌部材30の左右勝手切り替えの際は、端面部材40が上下逆かつ左右逆となるように設置される。従って、側面片40bは、上下逆転して引戸Dの反対側の側面に当接するように設置される。さらに、鎌部材30を裏返して鎌軸32の他方を鎌錠本体20の1対の軸受け穴27の他の1つに回動可能に嵌入し、鎌軸32の一方を端面部材40の下側の1対の軸受け穴43の1つに回動可能に嵌入すれば、鎌部材30の左右勝手の入れ替えを行うことができる。このように、本実施形態によれば、左右勝手の入れ替えに関わる部品数を少なくすることができ、低コストで製造することができる。しかも、左右勝手の入れ替え作業を容易に行うことができ、入れ替えミスの軽減や施工時間の短縮に繋がる。
鎌受け50は、金属材料から形成され、鎌部材30の鎌部34が係脱可能に構成されている。この鎌受け50は、引戸Dの鎌部材30が突出又は引込する側の戸枠Fに取り付けられている。図5に示すように、鎌受け50は、鎌部材30の鎌部34が係止する鎌掛け部51と、戸枠Fに埋め込まれ、鎌部材30の先端部が進入可能な箱状部材52と、鎌掛け部51を押さえるための押さえ板53と、表面板54とを備えている。
図6はアウトセット引戸用鎌錠100の設置及び使用状態を示しており、同図(a)は引戸Dの外側から見た状態を示しており、(b)は引戸Dの内側から見た状態を示している。内側において操作ノブ11を操作することができる。
以下、本実施形態のアウトセット引戸用鎌錠100の施解錠動作を説明する。
操作ノブ11を下方へ摺動させることで、図2に示すようにアウトセット引戸用鎌錠100が解錠状態になる。即ち、操作ノブ11を下方へ摺動させると、連結部材12がこれに連動して下方へ移動し、この連結部材12が挿通している摺動部材22のアーム部22cが、これに連動して下方へ移動する。これにより、摺動部材22が下方へ摺動し、連動桿24がこれに連動して下方へ移動することにより、鎌部材30が鎌軸32を中心に、図2(a)にて時計回りに回動する。その結果、鎌部34が鎌受け50から外れて引戸Dの内部(鎌出入口44の内側)に引き込むこととなり、解錠状態となる。この状態において、付勢手段23は、図2(b)に示すように、摺動部材22を下方に付勢することになり、鎌部材30が解錠位置に保つことができる。図2に示す状態から施錠する際に、操作ノブ11を上方へ摺動させることで、鎌部材30が、図2(a)中の矢印方向に回動することになる。
施錠する際に、操作ノブ11を上方へ摺動させることで、図3に示すようにアウトセット引戸用鎌錠100が施錠状態になる。即ち、操作ノブ11を上方へ摺動させると、連結部材12がこれに連動して上方へ移動し、これにより、摺動部材22を上方へ摺動し、連動桿24がこれに連動して上方へ移動することにより、鎌部材30が鎌軸32を中心に、図3(a)にて反時計回りに回動する。その結果、鎌部34が引戸Dの内部(鎌出入口44の内側)から突出し鎌受け50に掛止することとなり、施錠状態になる。この状態において、付勢手段23は、図3(b)に示すように、摺動部材22を上方に付勢することになり、鎌部材30が施錠位置に保つことができる。図3に示す状態から解錠する際に、操作ノブ11を下方へ摺動させることで、鎌部材30が、図3(a)中の矢印方向に回動することになる。
アウトセット引戸用鎌錠100の左右勝手の入れ替えを行う場合、鎌錠本体20から端面部材40を取り外した後、鎌部材30を鎌錠本体20から外し、鎌部材30の表裏を逆にして鎌軸32を他方の軸受け穴27に装着し、連動桿24を湾曲状長穴33を挿通させ、さらに、上下逆かつ左右逆に設置した端面部材40の下側に位置する摺動溝42に連動桿22aを嵌入させた後、鎌軸32の他端を下側に位置する他方の軸受け穴43に装着すれば良い。即ち、本実施形態の構成によれば、鎌部材30と端面部材40の2つの部品の取り付け方向を入れ替えるだけで、左右勝手の入り替えが簡単にできる。
以上詳細に説明したように、本実施形態のアウトセット引戸用鎌錠100は、施解錠するための操作部10と、操作部10の上下動を鎌部材30に伝達する伝達機構を内部に収容する鎌錠本体20と、鎌部材30と、鎌錠本体20と協働して鎌部材30を保持する端面部材40と、引戸Dに対向する壁面W又は戸枠に設けられ鎌部材30が掛止するための鎌受け50とを備えている。鎌錠本体20の摺動部材22は、摺動部材22に連動して上下方向に往復移動して鎌部材30を回動させる連動桿22aと、操作部10に機械的に連結され、長穴22bを有するアーム部22cとを備えている。鎌部材30は、基端部31と、連動桿22aと平行となるように基端部31から突出して設けられた鎌軸32と、基端部31に設けられ、連動桿22aが挿通する湾曲状長穴33と、基端部31の先端側に設けられ、連動桿22aが上下方向に往復移動し湾曲状長穴33に沿って移動することにより基端部31が鎌軸32を中心に回動した際に、引戸Dの側面から突出又は引込するように構成された鎌部34とを備えている。
このように、摺動部材22は、鎌部材30を連動させる連動桿22aと、左右方向に沿って伸長しており、操作部10の連結部材12が挿通可能な長穴22bを有するアーム部22cとを有することにより、長穴22bにおいて連結部材の位置が変更可能であり、引戸Dを閉めた際のかぶせ寸法に応じて、バックセット寸法を所定範囲において自由に調整、変更することができる。また、連結部材12が直接に摺動部材22を操作する構造であり、かつ連動桿22aが上下方向に往復移動し湾曲状長穴33に沿って移動することによって鎌部材30の基端部31が鎌軸32を中心に回動する構造であるため、構造が簡単であると共に部品点数が少なく済み、低コストで製造することができる。また、鎌錠であるため、引戸Dを確実に施錠して施錠性を高めることができる。そのため、建具の設計上ではかぶせ寸法に自由度ができ、製造コストをかけて鎌錠製品の種類を増やす必要がなくなる。
また、鎌錠本体20の摺動長穴26の両側には1対の軸受け穴27が設けられており、鎌部材30の鎌軸32は両端部が基端部31の両側面からそれぞれ突出して基端部31に固着されており、鎌軸32の両端部のうちの一方が1対の軸受け穴27の1つに装着されて軸支されるように、さらに、両端部のうちの他方が端面部材40の対応する位置(下方位置)に設けられた1対の軸受け穴43のうちの1つに装着されて軸支されるように構成されている。このような鎌部材30を裏返して鎌軸32の他方を1対の軸受け穴27の他の1つ及び端面部材40の対応する位置(この場合の下方位置)に設けられた1対の軸受け穴43のうちの他方との間に装着すれば、鎌錠10の左右勝手の入れ替えを行うことができるので、左右勝手の入れ替えに関わる部品数を少なくすることができ、低コストで製造することができる。しかも、左右勝手の入れ替え作業を容易に行うことができ、入れ替えミスの軽減や施工時間の短縮に繋がる。
連結部材12は、長穴22bに左右方向に移動可能な所定幅を有する平板形状に形成されているため、従来の角芯(又は円柱状の連結軸)のような一点に作用することによりアーム部22cに回転する力を加えることがなく、スムーズに操作することができる。
鎌部材30の突出方向又は引込方向に摺動部材22を付勢する付勢手段23を備えることで、鎌部材30が突出又は引込する位置に安定することができる。
また、鎌部材30の湾曲状長穴33が設けられる部分が樹脂材料から形成されているため、連動桿22aがスムーズに摺動でき、かつ施錠する際に鎌受け50に当接する時の操作音を抑えることができる。
なお、上述した実施形態のアウトセット引戸用鎌錠100においては、戸枠Fに取り付ける鎌受け50を有する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。引戸Dを閉めた際のかぶせ寸法が大きい場合、例えば、図7に示すような壁面に取り付ける鎌受け50Aを用いても良い。同図(a)は、鎌受け50Aが壁面に取り付けた状態を示しており、同図(b)は、施錠状態を示している。
また、上述した実施形態のアウトセット引戸用鎌錠100においては、鎌部材30の湾曲状長穴33が設けられる部分は、樹脂材料から形成されている例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、鎌部材30全体が金属材料から形成されても良い。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態を技術的範囲に含むものである。
10 操作部
11 操作ノブ
11a 外側解j錠機構
12 連結部材
20 鎌錠本体
21 収容ケース
22 摺動部材
22a 連動桿
22b 長穴
22c アーム部
23 付勢手段
24 取り付け部
25 開口部
26 摺動長穴
27、43 軸受け穴
28 ガイド溝
30 鎌部材
30a 鎌本体
31 基端部
31a 基端部本体
31b 金属板材
32 鎌軸
33 湾曲状長穴
34 鎌部
40 端面部材
40a 端面片
40b 側面片
41 取り付け用突起部
42 摺動溝
43 軸受け穴
44 鎌出入口
50、50A 鎌受け
51 鎌掛け部
52 箱状部材
53 押さえ板
54 表面板
100 アウトセット引戸用鎌錠
D アウトセット引戸(引戸)
F 戸枠
W 壁面

Claims (6)

  1. 引戸の側面に設置された操作部を操作することによって、アウトセット引戸を施解錠するアウトセット引戸用鎌錠であって、
    連結部材と、該連結部材を介して前記操作部に機械的に連結され、該操作部の操作に連動して前記連結部材と共に上下方向に往復移動する摺動部材と、該摺動部材に連動して回動する鎌部材とを備えており、
    前記摺動部材は、前記鎌部材を連動させる連動桿と、左右方向に沿って伸長しており、前記連結部材が挿通可能な長穴を有するアーム部とを備え、
    前記鎌部材は、基端部と、前記連動桿と平行となるように前記基端部から突出して設けられた鎌軸と、前記基端部に設けられ、前記連動桿が挿通する湾曲状長穴と、前記基端部の先端側に設けられ、前記連動桿が上下方向に往復移動し前記湾曲状長穴に沿って移動して前記基端部が前記鎌軸を中心に回動することにより、前記引戸の側面から突出又は引込するように構成された鎌部とを備え
    前記連動桿が挿通して上下方向に往復移動する摺動長穴を有する鎌錠本体をさらに備えており、該鎌錠本体の前記摺動長穴の両側には前記鎌部材の前記鎌軸を軸支する1対の軸受け穴が設けられており、前記鎌軸は両端部が前記基端部の両側面からそれぞれ突出して該基端部に固着されており、該鎌軸の前記両端部のうちの一方が該1対の軸受け穴の1つに装着されて軸支されるように構成されていることを特徴とするアウトセット引戸用鎌錠。
  2. 前記摺動部材は、前記連動桿の先端部及び前記アーム部が前記鎌錠本体から露出した状態で前記鎌錠本体内に収容されていることを特徴とする請求項に記載のアウトセット引戸用鎌錠。
  3. 前記連結部材は、前記長穴に左右方向に移動可能な所定幅を有する平板形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアウトセット引戸用鎌錠。
  4. 前記鎌部材の突出方向又は引込方向に前記摺動部材を付勢する付勢手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアウトセット引戸用鎌錠。
  5. 前記引戸の前記鎌部材が突出又は引込する側の戸枠又は壁面に設けられ、前記鎌部材が係脱可能な鎌受けをさらに備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアウトセット引戸用鎌錠。
  6. 前記鎌部材の少なくとも前記湾曲状長穴が設けられている部分は、樹脂材料から形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアウトセット引戸用鎌錠。
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