JP6977990B2 - 軟骨基質分解酵素の産生抑制剤 - Google Patents

軟骨基質分解酵素の産生抑制剤 Download PDF

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本発明は、後述する一般式(I)、一般式(II)、及び一般式(III)で表される化合物、並びに、RがOHのときそれらの医薬的に許容される塩からなる群(以下、これらを総称して「本件化合物群」ということがある)から選択される1種又は2種以上の化合物を含む、軟骨基質分解酵素の産生抑制剤や、かかる軟骨基質分解酵素の産生抑制剤を含む、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善剤に関する。
変形性関節症は、関節軟骨の変性による疾患であり、軟骨組織炎症とも呼ばれる。変形性関節症は、加齢とともに、膝、股、手、脊椎等の様々な関節部位で発症し、関節の痛み、機能障害、歩行障害等の様々な症状を引き起こすため、中高年者の日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)を低下させる原因のひとつとなっている。平成20年4月の厚生労働局の報告書によると、自覚症状を訴える人は約1000万人、潜在的な患者数は約3000万人であると推定されており、その数は社会の高齢化の進行に伴って増加することが予想される。
関節軟骨は、主にII型コラーゲンとアグリカン(プロテオグリカン)の2種類の軟骨基質から構成される。変形性関節症は、これら2種類の軟骨基質が、それぞれMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)−13に代表されるマトリックスメタロプロテアーゼ(非特許文献1)、及びADAMTS(メタロプロテアーゼーディスインテグリン)−5を代表とするアグリカナーゼ(非特許文献2)の軟骨基質分解酵素によって、分解を受けることにより生じる。
軟骨基質分解酵素の産生を抑制するために、寒天、アガロース、アガロオリゴ糖等の化合物(特許文献1)や、イチョウ葉エキス、クミスクチンエキス、ビワ葉エキス、クサテツ(Matteuccia struthiopteris)の若芽(こごみ)等の植物(特許文献2、3)が利用されている。また、柿の果実(特許文献4)や、バラ科サクラ属植物の樹皮の抽出物(特許文献5)には、軟骨基質分解酵素の阻害活性を有することも報告されている。
一方、本発明者らは、本件化合物群が、エリスロポエチン発現増強効果(特許文献6)や、臓器線維化抑制効果(特許文献7)を有することを報告している。しかしながら、本件化合物群が、軟骨基質分解酵素の産生抑制効果を有することについては、これまで知られていなかった。
特開2011−213707号公報 特開2011−225550号公報 特開2016−193844号公報 特開2000−159631号公報 特開2016−179948号公報 国際公開第2014/080640号パンフレット 特開2015−189670号公報
Billinghurst, R.C. et al., J. Clin. Invest. (1997) 99: 1534-1545. Glasson, S.S. et al., Nature. (2005) 434: 644-648.
本発明の課題は、比較的簡便かつ安価に製造することができる低分子化合物を有効成分とする、軟骨基質分解酵素の産生抑制剤や、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患(例えば、変形性関節症)の予防又は改善剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を続けている。その過程において、後述する本件化合物群が、軟骨細胞における軟骨基質分解酵素の産生を、効果的に抑制する作用を有することを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕以下の一般式(I);
Figure 0006977990
[式中、Rはベンゼン環が非置換若しくは炭素数1〜7のアルキル基、炭素数1〜7のアルコキシル基、フッ素及び/又は塩素で置換されたベンゾイルメチル基;非置換若しくはフッ素で置換された鎖状又は分枝状の炭素数4〜6のアルキル基;又は、フェニル基若しくはシクロペンチル基で置換されたメチレン又はエチレン;を表し、前記フェニル基はさらに1以上のフェニル基で置換されていてもよく、Z、Z、Z、Zは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基、ORで表される有機オキシ基を表し、Rは、C1〜C7のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基を表し、Zは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、RはOH、OR、NHR及びNRのいずれか一つから選ばれる基であり、R及びRは同一又は異なって、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基である。]
、一般式(II);
Figure 0006977990
[式中、Rは水素又はメチル基であり、Xは炭素数4〜6のアルキレン基、若しくは炭素数4のエーテル基であり、RはOH、OR、NHR及びNRのいずれか一つから選ばれる基であり、R及びRは同一又は異なって、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基である。]
、及び、一般式(III);
Figure 0006977990
[式中、Aはインドール若しくはナフタレンを表し、Aがインドールのとき、インドールの3位及び5位に、それぞれ酢酸基及びROが置換されており、Aがナフタレンのとき、ナフタレンの1位及び7位に、それぞれ酢酸基及びROが置換されており、Rは炭素数1〜5のアルキル基又はベンジル基を表し、該ベンジル基のベンゼン環は1又は2以上の炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基で置換されていてもよく、RはOH、OR、NHR及びNRのいずれか一つから選ばれる基であり、R及びRは同一又は異なって、置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基である。]
で表される化合物、並びに、RがOHのときそれらの医薬的に許容される塩からなる群から選択される1種又は2種以上の化合物を含む、軟骨基質分解酵素の産生抑制剤。
〔2〕軟骨基質分解酵素が、MMP13(Matrix metalloproteinase 13)、ADAMTS4(A Disintegrin and Metalloproteinase with Thrombospondin motifs 4)、及びADAMTS5(A Disintegrin and Metalloproteinase with Thrombospondin motifs 5)から選択される1種又は2種以上のタンパク質である、上記〔1〕に記載の軟骨基質分解酵素の産生抑制剤。
〔3〕化合物が、以下の式(I−2)で表される化合物若しくはその医薬的に許容される塩である、上記〔1〕又は〔2〕に記載の軟骨基質分解酵素の産生抑制剤。
式(I−2)(実施例で後述する化合物#5);
Figure 0006977990
〔4〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の軟骨基質分解酵素の産生抑制剤を含む、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善剤。
また本発明の実施の他の形態として、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物を、軟骨基質分解酵素の産生増加を必要とする患者に投与する工程を備えた、前記患者における軟骨基質分解酵素の産生を増加する方法や、軟骨基質分解酵素の産生抑制剤として使用するための、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物や、軟骨基質分解酵素の産生抑制における使用のための、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物や、軟骨基質分解酵素の産生抑制剤を製造するための、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物の使用を挙げることができる。
また本発明の実施の他の形態として、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物を、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善(治療)を必要とする対象に投与する工程を含む、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患を予防又は改善(治療)する方法や、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善(治療)剤として使用するための、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物や、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善(治療)における使用のための、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物や、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善(治療)剤を製造するための、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物の使用を挙げることができる。
本発明によると、軟骨細胞における軟骨基質分解酵素の産生を、効果的に抑制することができる。また、本発明は、比較的簡便かつ高収率で製造できる低分子化合物を、軟骨基質分解酵素の産生抑制の有効成分とするため、比較的簡便かつ安価に製造することができる上に、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患を有する患者に対しても、優れた予防又は改善(治療)効果が十分期待される。
各群の軟骨細胞におけるMMP13遺伝子のmRNAの発現量を解析した結果を示す図である。縦軸の「MMP13発現レベル」は、3種類の群(化#5添加群、TNF−α添加群、及びTNF−α+化#5添加群)におけるMMP13遺伝子のmRNAの発現量について、対照群における発現量を1としたときの相対値として示す(平均値±標準偏差、n=6)。図中の「*」は、統計学的に有意差(p=0.05)があることを示す。 各群の軟骨細胞におけるADAMTS4遺伝子のmRNAの発現量を解析した結果を示す図である。縦軸の「ADAMTS4発現レベル」は、3種類の群(化#5添加群、TNF−α添加群、及びTNF−α+化#5添加群)におけるADAMTS4遺伝子のmRNAの発現量について、対照群における発現量を1としたときの相対値として示す(平均値±標準偏差、n=6)。図中の「*」は、統計学的に有意差(p=0.03)があることを示す。 各群の軟骨細胞におけるADAMTS5遺伝子のmRNAの発現量を解析した結果を示す図である。縦軸の「ADAMTS5発現レベル」は、3種類の群(化#5添加群、TNF−α添加群、及びTNF−α+化#5添加群)におけるADAMTS5遺伝子のmRNAの発現量について、対照群における発現量を1としたときの相対値として示す(平均値±標準偏差、n=6)。図中の「*」、「**」、及び「***」は、それぞれ統計学的に有意差(p=0.04、p=0.003、及びp=0.001)があることを示す。
本発明の軟骨基質分解酵素の産生抑制剤は、「軟骨基質分解酵素の産生を抑制するため」という用途が限定された、本件化合物群から選択される1種又は2種以上の化合物を有効成分として含有する剤(以下、「本件抑制剤」ということがある)であり、本発明の軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善剤は、「軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患を予防又は改善するため」という用途が限定された、本件抑制剤を含有する剤(以下、「本件予防/改善剤」ということがある)であり、本件抑制剤や本件予防/改善剤は、それぞれの有効成分である本件化合物群を、単独で飲食品又は医薬品(製剤)として使用してもよいし、さらに添加剤を混合し、組成物の形態(飲食品組成物又は医薬組成物)として使用してもよい。かかる飲食品としては、例えば、健康食品(機能性食品、栄養補助食品、健康補助食品、栄養強化食品、栄養調整食品、サプリメント等)、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等)を挙げることができる。
本明細書において、「軟骨基質分解酵素」としては、軟骨基質、すなわち、軟骨細胞を取り囲み、軟骨を構成する細胞外基質を分解する分泌型又は非分泌型酵素であればよく、例えば、MMP1、MMP2、MMP3、MMP13、ADAMTS1、ADAMTS4、ADAMTS5、ADAMTS8、ADAMTS9、ADAMTS15を挙げることができ、これらの中でもMMP13、ADAMTS4、ADAMTS5が好ましい。上記軟骨基質としては、例えば、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン、V型コラーゲン、VII型コラーゲン、IX型コラーゲン、X型コラーゲン、XI型コラーゲン、ゼラチン、ラミニン、フィブロネクチン、エラスチン、プロテオグリカンを挙げることができる。これら具体的な軟骨基質分解酵素とその基質との対応関係は表1に示す。
Figure 0006977990
本件化合物群に含まれる化合物の詳細な説明は以下に示す。
本発明の一態様において、上記一般式(I)におけるRは、ベンゼン環が非置換若しくは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、フッ素及び/又は塩素で置換されたベンゾイルメチル基である。かかるベンゾイルメチル基のベンゼン環は、置換されていてもよく、置換されたものとしては、ベンゼン環上に1〜5の炭素数1〜7のアルキル基、1〜5の炭素数1〜7のアルコキシル基、1〜5のフッ素原子、又は1〜5の塩素原子、若しくは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシル基、フッ素原子及び塩素原子を合わせて1〜5有するベンゾイルメチル基等を挙げることができる。ここで、炭素数1〜7のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、4,4−ジメチルペンチル基、1−プロピルブチル基等を挙げることができる。
上記炭素数1〜7のアルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、1,1−ジメチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシル基、n−ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、1,1,2−トリメチルプロポキシ基、1−エチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基、1−エチル−1−メチルプロポキシ基、1−エチル−2−メチルプロポキシ基、n−ヘプチルオキシ基、1−メチルヘキシルオキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、3−メチルヘキシルオキシ基、4−メチルヘキシルオキシ基、5−メチルヘキシルオキシ基、1−エチルペンチルオキシ基、2−エチルペンチルオキシ基、3−エチルペンチルオキシ基、4,4−ジメルペンチルオキシ基、1−プロピルブトキシ基等を挙げることができる。
本発明の他の態様において、上記一般式(I)におけるRは、非置換若しくはフッ素で置換された鎖状又は分枝状の炭素数4〜6のアルキル基である。非置換若しくはフッ素で置換された鎖状又は分枝状の炭素数4〜6のアルキル基としては、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基及びこれらのフッ素化体を挙げることができ、好ましくは1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、5−メチルペンチル基、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル基、4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンチル基、5,5,6,6,6−ペンタフルオロヘキシル基であり、より好ましくは2−エチルブチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、及び4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンチル基であり、最も好ましくは4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンチル基である。
本発明の他の態様において、上記一般式(I)におけるRは、フェニル基若しくはシクロペンチル基が置換したメチレン又はエチレンであり、前記フェニル基はさらに1又は2以上のフェニル基で置換されていてもよい。フェニル基若しくはシクロペンチル基が置換したメチレン又はエチレンとは、ベンジル基、2−フェネチル基、シクロペンチルメチル基又は2−シクロペンチルエチル基である。1又は2以上のフェニル基が置換したベンジル基又は2−フェネチル基としては、3−フェニルベンジル基、4−フェニルベンジル基、3,5−ジフェニルベンジル基、2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−エチル基、2−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−エチル基、及び2−(3,5−ジフェニルフェニル)−エチル基を挙げることができる。上記一般式(I)におけるRとしては、2−フェネエチル基、シクロペンチルメチル基、2−シクロペンチルエチル基及び2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−エチル基を好適に例示することができる。
上記一般式(I)におけるZ、Z、Z、Zとしては、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基、ORで表される有機オキシ基を表し、Rは、C1〜C7のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基を表し、Zは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を挙げることができる。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。C1〜C6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基等を挙げることができる。C2〜C6のアルケニル基としては、エテニル基(ビニル基)、1−プロペニル基、2−プロペニル基(アリル基)、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基等を挙げることができる。C2〜C6のアルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基(プロパルギル基)、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基 、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基等を挙げることができる。C1〜C7のアルコキシル基(ORで表される有機オキシ基において、RがC1〜C7のアルキル基である場合)としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、1,1−ジメチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシル基、n−ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、1,1,2−トリメチルプロポキシ基、1−エチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基、1−エチル−1−メチルプロポキシ基、1−エチル−2−メチルプロポキシ基、n−ヘプチルオキシ基、1−メチルヘキシルオキシ基、2−メチルヘキシルオキシ基、3−メチルヘキシルオキシ基、4−メチルヘキシルオキシ基、5−メチルヘキシルオキシ基、1−エチルペンチルオキシ基、2−エチルペンチルオキシ基、3−エチルペンチルオキシ基、4,4−ジメルペンチルオキシ基、1−プロピルブトキシ基等を挙げることができる。好ましくは、Z、Z、Z、Zは、同一でも異なっていてもよく、水素、エトキシ基、フッ素、塩素である。
上記一般式(I)におけるR及びRは、同一又は異なって置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基である。置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、RとRが窒素と一緒になったピロリジンや、これらのメトキシ基、フェニル基、フッ素及び塩素により置換されたものを挙げることができ、好ましくは、メチル基、モノクロロメチル基、エチル基、2−メトキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、メトキシエチル基、イソプロピル基、ヘキサフルオロイソプロピル基、及びピロリジンであり、より好ましくは、メチル基及びエチル基である。
上記一般式(I)の実施態様として下記の一般式(I)で表される化合物、及び、好ましくは、一般式(1)で表される化合物が例示される。
Figure 0006977990
[式中、R、Rは、上記〔1〕で定義したとおりの意味を有する。]
Figure 0006977990
[式中、Z、Z、Z、Z、Zは、上記〔1〕で定義したとおりの意味を有する。]
上記式(1)の化合物において、Z、Z、Z、Zは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基、ORで表される有機オキシ基を表し、Rは、C1〜C7のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基を表し、Zは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表す。
式(1)におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げることができる。
式(1)におけるC1〜C6のアルキル基とは、置換基を有していてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐状のアルキル基を意味し、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n−へキシル基等を挙げることができる。
上記「置換基を有していてもよい」の置換基としては、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、C6〜C10のアリール基を挙げることができる。上記炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基は、式(1)における炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基と同じである。また、上記C6〜C10のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基を挙げることができる。
式(1)におけるC2〜C6のアルケニル基とは、置換基を有していてもよい炭素数2〜6の直鎖状または分岐状のアルケニル基を意味し、具体的には、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基等を挙げることができる。
式(1)におけるC2〜C6のアルキニル基とは、置換基を有していてもよい炭素数2〜6の直鎖状または分岐状のアルキニル基を意味し、具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、1−ブチニル基、1−ペンチニル基、1−ヘキシニル基等を挙げることができる。
上記Z、Z、Z、Zは、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、ORで表される有機オキシ基が好ましく、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のC1〜C3のアルキル基、ORで表される有機オキシ基がより好ましい。
上記Zは、水素原子又はC1〜C3のアルキル基が好ましく、水素原子又はメチル基がより好ましい。
上記Rは、C1〜C6のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等のC1〜C3のアルキル基、ベンジル基がより好ましい。
前記式(1)で表される化合物の中でも、好ましくは、以下の式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)で表される化合物又はその塩である。
Figure 0006977990
上記式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)中、Z、Z、Z、Z、Zは、式(1)におけるZ、Z、Z、Z、Zと同じ定義である。
式(1)で表される化合物は、具体的には、以下に示す化合物を例示することができる。
Figure 0006977990
Figure 0006977990
Figure 0006977990
Figure 0006977990
Figure 0006977990
Figure 0006977990
上記化合物の中でも、好ましくは、以下の化合物である。
Figure 0006977990
Figure 0006977990
上記一般式(I)におけるRが2,4−ジフルオロベンゾイルメチル基であり、Z、Z、Z、Z、Zが水素であり、かつRがOHのとき、一般式(I)で表される化合物は、実施例で後述する化合物#5を表し、上記一般式(I)におけるRが4−フルオロベンゾイルメチル基であり、Z、Z、Z、Z、Zが水素であり、かつRがOHのとき、一般式(I)で表される化合物は、実施例で後述する化合物#4を表し、上記一般式(I)におけるRが4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンチル基であり、Z、Z、Z、Z、Zが水素であり、かつRがOHのとき、一般式(I)で表させる化合物は、実施例で後述する化合物#21を表し、上記一般式(I)におけるRが2−シクロペンチルエチル基であり、Z、Z、Z、Z、Zが水素であり、かつRがOHのとき、一般式(I)で表される化合物は、実施例で後述する化合物#24を表す。これら化合物の他、一般式(I)で表される化合物の中で具体的なものとしては、実施例で後述する化合物#2、4、5、及び20や、実施例で後述する化合物#17〜19や、実施例で後述する化合物#22及び23や、実施例で後述する化合物#25を挙げることができる。
上記一般式(II)におけるXは、、炭素数4〜6の直鎖のアルキレン基、即ちブチレン−(CH−、ペンチレン−(CH−、ヘキシレン−(CH−、又は炭素数4のエーテル基であり、炭素数4のエーテル基としては、メチレン−O−プロピレン基、エチレン−O−エチレン基、プロピレン−O−メチレン基を挙げることができ、ブチレン、ヘキシレン及びエチレン−O−エチレン基が好ましい。
上記一般式(II)におけるR及びRは、同一又は異なって置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基である。置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、RとRが窒素と一緒になったピロリジンや、これらのメトキシ基、フェニル基、フッ素及び塩素により置換されたものを挙げることができ、好ましくは、メチル基、モノクロロメチル基、エチル基、2,2,2−トリクロロメチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、メトキシエチル基、イソプロピル基、ヘキサフルオロイソプロピル基、及びピロリジンであり、より好ましくはメチル基及びエチル基である。
上記一般式(II)におけるXがブチレンであり、Rが水素であり、かつRがOHのとき、一般式(II)で表させる化合物は、実施例で後述する化合物#15を表す。化合物#15の他、一般式(I)で表される化合物の中で具体的なものとしては、実施例で後述する化合物#13や、実施例で後述する化合物#14を挙げることができる。
上記一般式(III)におけるRは、炭素数1〜5のアルキル基又はベンジル基である
。鎖状又は分枝状の炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、及び2,2−ジメチルプロピル基を挙げることができる。また、前記ベンジル基のベンゼン間は1又は2以上の炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基で置換されていてもよい。炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、及びイソプロピル基を挙げることができ、炭素数1〜3のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、及びイソプロポキシ基を挙げることができる。上記一般式(III)におけるRは、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、及び3,5−ジメトキシベンジル基であり、より好ましくは3,5−ジメトキシベンジル基である。
上記一般式(III)においてR及びRは、同一又は異なって置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基である。置換若しくは非置換の炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、RとRが窒素と一緒になったピロリジンや、これらのメトキシ基、フェニル基、フッ素及び塩素により置換されたものを挙げることができ、好ましくは、メチル基、モノクロロメチル基、エチル基、2,2,2−トリクロロメチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、メトキシエチル基、イソプロピル基、ヘキサフルオロイソプロピル基、及びピロリジンであり、より好ましくはメチル基及びエチル基である。
上記一般式(III)におけるAがインドールであり、Rが3,5−ジメトキシベンジ
ル基であり、かつRがOHのとき、一般式(III)で表させる化合物は、実施例で後述
する化合物#35を表す。化合物#35の他、一般式(I)で表される化合物の中で具体的なものとしては、実施例で後述する化合物#36〜38や、実施例で後述する化合物#33及び34を挙げることができる。
本件化合物群から選択される化合物が不斉炭素原子及び軸不斉に係わる不斉点をもつとき、かかる化合物は、考えられ得るすべての光学異性体を含み、それら光学異性体は任意の比で使用することができる。例えば、ある光学活性化合物は、エナンチオマーでもラセミでも任意の割合のエナンチオマー混合物でも使用することができ、不斉点が複数存在するときは、任意の割合のジアステレオマー混合物で使用してもよい。
本件化合物群における医薬的に許容される塩には、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から生成された金属塩や、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、リジン、プロカイン等から生成された有機塩などが含まれる。
本件化合物群から選択される化合物の合成方法は、以下に例示することができるが、これらの方法に限られず、一般的に知られている合成法を用いることができる。また、以下に示す化合物は、シグマ−アルドリッチ社、東京化成工業、和光純薬、関東化学等から入手することができる。また、反応溶媒、反応温度に関して、特に記載のない場合は、通常その反応に利用される溶媒、温度で反応が行われる。反応は、通常、アルゴン又は窒素雰囲気下で行われる。保護基は、Green&Wuts, “PROTECTIVE GROUPS in ORGANIC SYNTHESIS” 3rded.John Wiley&Sons, Inc.を参照し、用いることできる。
上記一般式(I)で示される化合物は、置換若しくは非置換のベンゼンと置換若しくは非置換のインドールを出発物質として合成することができる。まず、置換若しくは非置換のベンゼンと無水マレイン酸とを、フリーデル−クラフツ反応を用いて、4−アリール−4−オキソ−2−ブテン酸を合成する。このフリーデル−クラフツ反応は、ルイス酸、リン酸、ポリリン酸等を触媒として作用させることで行い、触媒として好適には塩化アルミニウムが用いられる。反応溶媒としては、塩素系の溶媒が好ましいが、出発物質の置換若しくは非置換のベンゼンを溶媒として用いることもできる。こうして得られた4−アリール−4−オキソ−2−ブテン酸と置換若しくは非置換のインドールとをマイケル反応させることにより、インドール酢酸のα位に置換若しくは非置換のベンゾイルオキシ基が置換した化合物を得て、一般式(I)で示される化合物の基本骨格を構築することができる。このマイケル反応において、4−アリール−4−オキソ−2−ブテン酸のカルボキシル基は保護されていても保護されていなくてもよく、通常は保護する必要はないが、保護する場合、用いられる保護基としては、メチルエステル、tert−ブチルエステル、2,2,2−トリクロロエチルエステル及びtert−ブチルジメチルシリルエステル等を挙げることができる。一方、インドールの窒素原子も保護されていても保護されていなくてもよく、保護する場合はベンジル系の保護基が好ましく、アミド系の保護基は反応性を下げてしまうため好ましくない。また、マイケル反応は、反応系を加熱することで進行することもできるし、ルイス酸等の触媒を用いることもできる。一般式(I)で示される化合物の骨格を得た後に、必要であれば保護基を除去することで、一般式(I)で示される化合物が合成できる。この後、目的に応じて、カルボン酸部分を適宜、エステル化、アミド化又は医薬的に許容される塩とすることもできる。具体的には、次式に示すように、1,3−ジフルオロベンゼン、無水マレイン酸及びインドールから実施例で後述する化合物#5を合成することができる。
Figure 0006977990
上記一般式(I)で示される化合物の合成方法の他の態様としては、アルコールとインドール酢酸の保護体を出発原料として合成する方法を挙げることができる。アルコールの水酸基は、直接若しくは二段階の反応で、ヨウ素又は臭素へと変換することができる。直接変換する方法としては、これらに限られないが、アルコールに、トリフェニルホスフィン、イミダゾール及びヨウ素(I)を作用させてヨウ素(I・)を置換させる方法、又はトリフェニルホスフィンと四臭化炭素を作用させて臭素を置換させる方法を挙げることができる。複数工程を経て合成する方法としては、アルコールをメタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等のスルホン酸エステルに誘導した後に、アルカリ金属のヨウ化物塩又はアルカリ金属の臭化物塩を反応させる方法を挙げることができる。こうして得られたハロゲン体にインドール酢酸の保護体から生じたα位のエノラートを求核反応させることで、一般式(I)で示される化合物の基本骨格を得ることができる。インドール酢酸の保護基としては、カルボキシル基の保護としてメチルエステル、tert−ブチルエステル、2,2,2−トリクロロエチルエステル及びtert−ブチルジメチルシリルエステル等へ誘導化する方法が挙げられる。一方、インドール酢酸のアミン部位は、炭酸アミドとして保護することが好ましく、保護基としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等を挙げることができる。こうして得られたインドール酢酸の保護体に塩基を作用させることでエノラートへと誘導し、生じたエノラートとハロゲン体とを求核反応させることで、一般式(I)で示される化合物の基本骨格を得ることができる。この求核反応で用いることのできる塩基としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等のアルカリ金属の炭酸塩、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムヘキサメチルジシラザン、カリウムヘキサメチルジシラザン等のアルカリ金属アミドなどを挙げることができる。用いる塩基によって、使用できる溶媒は異なるが、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)やテトラヒドロフラン(THF)等の非プロトン性極性溶媒が好ましい。また、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の添加は反応を促進する効果がある。こうして得られた保護体から保護基を除去することで、目的の化合物を得ることができる。この後に、カルボン酸部分を適宜、エステル化、アミド化又はその医薬的に許容される塩とすることができる。具体的には、次式に示すように、4,4,5,5,5−ペンタフルオロペンタノールと1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを出発物質として合成例で後述する化合物#21が合成できる。
Figure 0006977990
本発明における式(1)で表される化合物は、公知の有機化学反応を用いる有機合成手法によって得ることができる。例えば、以下に示すように(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸と式(7)で表されるインドール誘導体とをマイケル反応させることにより、式(1)で表される化合物を得ることができる。
Figure 0006977990
(上記式(7)におけるZ、Z、Z、Z、Zは、式(1)におけるZ、Z、Z、Z、Zと同じ定義である。)
上記(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸は、以下に示すように1,3−ジフルオロベンゼンと無水マレイン酸とのフリーデル−クラフツ反応により合成することができる。かかるフリーデル−クラフツ反応は、ルイス酸、リン酸、ポリリン酸等を触媒として作用させることで行い、触媒として好適には塩化アルミニウムが好適に用いられる。
Figure 0006977990
上記式(7)で表されるインドール誘導体は、市販品を用いることができる。市販のインドール誘導体としては、4−フルオロインドール、4−クロロインドール、4−ブロモインドール、6−フルオロインドール、6−クロロインドール、6−ブロモインドール、5−メチルインドール等を挙げることができる。
また、上記式(7)で表されるインドール誘導体は、公知の有機化学反応を用いる有機合成手法によって得ることもできる。例えば、R、R、R、R、Rがハロゲン原子である場合、市販のインドールに、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド等のハロゲン化剤を作用させることにより上記式(7)で表されるインドール誘導体を得ることができる。また、R、R、R、RがC1〜C6のアルキル基、C2〜C6のアルケニル基、C2〜C6のアルキニル基、ORで表される有機オキシ基である場合、上述のように市販のインドールをハロゲン化した後、アルキルリチウム等の有機リチウム試薬との反応、鈴木−宮浦カップリング反応等によって、上記式(7)で表されるインドール誘導体を得ることができる。さらに、RがC1〜C6のアルキル基である場合、ブロモメタン、ブロモエタン等のC1〜C6のハロゲン化アルキルと市販のインドールを反応させることにより、上記式(7)で表されるインドール誘導体を得ることができる。
上記のすべての有機反応は、それぞれ溶媒中で行うことができるが、溶媒は反応温度や反応物等によって適宜選択される。また、上記有機反応の反応温度は、用いる溶媒の沸点等の条件によって適宜選択される。上記有機反応で溶媒を用いる場合、得られた反応溶液を必要に応じて濃縮した後、残渣をそのまま次の反応に使用してもよく、適宜な後処理を行った後に、式(1)で表される化合物として用いてもよい。後処理の具体的な方法としては、抽出処理及び/又は晶出、再結晶、クロマトグラフィー等の公知の精製を挙げることができる。
上述の一般式(I)で示される化合物の合成方法は、一般式(II)で示される化合物を合成するために用いることもできる。すなわち、一般式(II)で示される化合物は、上述の一般式(I)で示される化合物の合成方法において、出発原料として用いられるアルコールやインドール酢酸の保護体の代わりに、アミノ基がtert−ブトキシカルボニルで保護された直鎖のアミノアルコール又は鎖中に酸素を有する直鎖のアミノアルコールや、α位にメチル基が置換したインドール酢酸の保護体を出発原料として用い、同様の方法で合成することができる。直鎖のアミノアルコール及び鎖中に酸素を有する直鎖のアミノアルコールのtert−ブトキシカルボニルアミドへの変換は、定法により行うことができるが、通常炭酸ジtert−ブチルを用いる。α位にメチル基が置換したインドール酢酸の保護体は、上記の一般式(I)で示される化合物の合成方法において、ハロゲン体をヨウ化メチルとしたときに得られる中間体であることは、当業者には容易に理解される。こうして調製した出発原料を用い、一般式(I)で示される化合物の合成方法と同様の方法で、一般式(II)で示される化合物を合成することができる。具体的には、次式に示すように、4−アミノブタノールと1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを出発物質として実施例で後述する化合物#15が合成できる。
Figure 0006977990
上記一般式(III)で示される化合物は、Aがインドール又はナフタレンであるときに
共通して、5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸エステル又はα−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸エステルを出発原料として、合成することができる。5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸エステル及びα−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸エステルは、対応するカルボン酸をエステル化することによって得ることができるが、5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸は活性プロトンを3つ、α−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸は活性プロトンを2つ有し、反応の選択性が問題となる。このため、これら化合物のアルコール部分を保護し、エステル化を行った後に、保護基を除去し、出発原料を得ることもできる。また、E.Tsuda et. al.,“Alkoxy-auxins are selective inhibitors of auxin transport mediated by PIN, ABCB, and AUX1 transporters” Journal of Biological Chemistry, 286(3), 2354-2364; 2011.に記載の方法に従って、α−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステルを合成することもできる。その他にも、5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸エステルの合成法として、乾燥させたアルコール中で酸性条件下反応を行うことにより、良好な選択性で、溶媒として用いたアルコールとのエステルを合成できる。前記エステル化の反応条件としては、市販の塩酸/メタノールや、脱水したアルコールに乾燥した塩酸を吹き込む方法を挙げることができるが、予備乾燥したアルコールに酸クロライドを滴下し、系中で酸を発生させる方法が好ましい。この後に、カルボン酸部分を適宜、エステル化、アミド化又はその医薬的に許容される塩とすることができる。こうして準備した出発原料とヨウ化アルキル又は臭化アルキルとを反応させることで、一般式(III)で示される化合物の基本骨格を構築できる。これら5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸エステル、又は7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル酢酸エステルとヨウ化アルキル又は臭化アルキルとの反応に用いられる塩基としては、水素化ナトリウムや、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムといったアルカリ金属の炭酸塩が挙げられる。反応溶媒としては、DMFやTHF等の非プロトン性極性溶媒が好ましい。こうして、一般式(III)で示される化合物の骨格を得た後に、必要であれば保護基を除去することで、一般式(III)で示される化合物が合成できる。この後、目的に応じて、カルボン酸部分を適宜、エステル化、アミド化又は医薬的に許容される塩とすることもできる。具体的には、次式に示すように、出発物質として1−ヨードブタンとα−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステルを用いて実施例で後述する化合物#34を合成できる。
Figure 0006977990
同様に、出発物質として3,5−ジメトキシ臭化ベンジルと7−ヒドロキシ−3−インドール酢酸を用いて実施例で後述する化合物#35を合成できる。
Figure 0006977990
本件化合物群としては、本願明細書の実施例において、その効果が具体的に示されている化合物#5が好ましい。
本件抑制剤及び本件予防/改善剤の添加剤としては、薬学的に許容される通常の担体、結合剤、安定化剤、賦形剤、希釈剤、pH緩衝剤、崩壊剤、等張剤、添加剤、被覆剤、可溶化剤、潤滑剤、滑走剤、溶解補助剤、滑沢剤、風味剤、甘味剤、溶剤、ゲル化剤、栄養剤等の配合成分を例示することができる。かかる配合成分としては、具体的に、水、生理食塩水、動物性脂肪及び油、植物油、乳糖、デンプン、ゼラチン、結晶性セルロース、ガム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアルキレングリコール、ポリビニルアルコール、グリセリンを例示することができる。
本件抑制剤及び本件予防/改善剤の投与形態としては、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、懸濁液などの剤型で投与する経口投与や、溶液、乳剤、懸濁液などの剤型を注射、又はスプレー剤の型で鼻孔内投与する非経口投与を挙げることができる。
本件抑制剤及び本件予防/改善剤の投与量は、年齢、体重、性別、症状、薬剤への感受性等に応じて適宜決定される。通常、1μg〜200mg/dayの投与量の範囲で、好ましくは2μg〜2000μg/dayの投与量の範囲で、より好ましくは3〜200μg/dayの投与量の範囲で、さらに好ましくは4〜20μg/dayの投与量の範囲で、一日あたり単回又は複数回(例えば、2〜4回)に分けて投与されるが、症状の改善の状況に応じて投与量を調節してよい。
本件化合物群は、後述する実施例において具体的に示すとおり、炎症性サイトカイン(例えば、IL[Interleukin]−1β、IL−6、TNF[Tumor necrosis factor]−α)の有無に関わらず、軟骨細胞における軟骨基質分解酵素の産生を、効果的に抑制する作用を有する。このため、本件化合物群を摂取することにより、軟骨において、炎症性サイトカインに起因しない軟骨基質分解酵素の産生や、炎症性サイトカインに起因する軟骨基質分解酵素の産生を抑制することにより、減少した軟骨基質を増加させることが十分期待される。
本明細書において、「軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患」としては、例えば、軟骨損傷、関節円板損傷、半月板損傷、変形性関節症、骨粗鬆症、肩関節周囲炎、軟骨形成異常症、軟骨骨形成不全、軟骨無形成症、軟骨発育不全、軟骨異栄養症、関節軟骨石灰化症、椎間板ヘルニア、骨軟化症、再発性多発性軟骨炎、軟骨欠損症、離断性骨軟骨炎、外傷による関節軟骨の損傷を挙げることができる。
本件抑制剤及び本件予防/改善剤としては、本件化合物群以外の、軟骨基質分解酵素の産生抑制成分を含むものであってもよいが、本件化合物群単独でも優れた軟骨基質分解酵素の産生抑制効果を発揮するため、本件化合物群以外の、軟骨基質分解酵素の産生抑制成分(例えば、タンパク質、DNA、RNA、植物由来の抽出物)を含まないものが好ましい。
以下に、一般式(I)、(II)、及び(III)で表される化合物の合成例を記載する。
[化合物の合成]
以下に示す化合物の合成方法に用いる合成原料、反応試薬等は一般的な市販品である。また、反応溶媒、反応温度に関して特に記載のない場合は、通常その反応に利用される溶媒、温度で反応が行われる。また、反応は、アルゴン若しくは乾燥させた窒素雰囲気下で行われる。
[化合物#1の合成]
4−フェニル−2−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン(化合物#1)は、インドールの代わりに4−クロロインドールを用いて、後述する化合物#20の合成方法により合成した。
[化合物#2及び化合物#3の合成]
4−(4−クロロフェニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#2)及び3−(1H−インドール−3−イル)−1−オキソ−1−フェニル−ブタン(化合物#3)は、Sayed,G. H. et al, “Synthesis and reactions of some β-aroyl-α-(indol-3-yl)propionic acids” Journal of the Chemical Society of Pakistan,7(4), 263-72; 1985の記載の方法に従って合成した。
(化合物#2)
Figure 0006977990
[化合物#4の合成]
トランス−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸
Figure 0006977990
50mL丸底フラスコに窒素充填下でフルオロベンゼン(0.50g,5.21mmol)をジクロロメタン(20mL)で溶解させ、無水マレイン酸(0.51g,5.20mmol)と塩化アルミニウム(1.40g,10.49mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液に1N塩酸(10mL)を加えpH1にして酢酸エチル(40mL)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、再結晶(ベンゼン)により精製を行いトランス−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸を得た。(0.57g,収率56%):融点114.8−119.6℃;H NMR(CDCl):δ 8.06(m,2H),7.98(d,J=15.4Hz,1H),7.21(m,2H),6.90(d,J=15.4Hz,1H);13C NMR(CDCl):δ 187.5,170.7,166.3(d,JC−F=255.5Hz),138.0,132.8(d,JC−F=3.2Hz),131.7(d,JC−F=9.9Hz),131.6,116.2(d,JC−F=22.1Hz);IR(neat):2972,1705,1665cm−1;FAB−MS m/z 195 [M+H]
4−(4−フルオロフェニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#4)
Figure 0006977990
30mL丸底フラスコにトランス−4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(0.21g,1.08mmol)をベンゼン(10mL)で溶解させ、インドール(0.26g,2.19mmol)を加えて、80℃で8時間撹拌し、室温になるまで攪拌した。反応液を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)を用いて精製を行い4−(4−フルオロフェニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#4)を得た。(0.15g,収率47%):融点161.6−166.6℃;H NMR(DMSO−d):δ 8.13(m,2H),7.68(d,J=7.9Hz,1H),7.35(m,4H),7.09(t,J=7.2Hz,1H),7.00(t,J=7.1Hz,1H),4.34(dd,J=10.7,3.9Hz,1H),4.03(dd,J=18.1,10.7Hz,1H),3.34(dd,J=18.1,3.9Hz,1H);13C NMR(DMSO−d):δ 197.96,175.61,166.00(d,JC−F=250.0Hz),137.16,134.11,131.93(d,JC−F=10.0Hz),127.15,124.16,122.07,119.97,119.53,116.6(d,JC−F=22.0Hz),112.79,112.42,42.03,38.57;IR(neat):3419,2925,1679cm−1;HRFAB−MS found m/z 312.1028 [M+H], calcd
for 312.1036 (C1815FNO).
[化合物#5の合成]
トランス−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸
Figure 0006977990
50mL丸底フラスコに窒素充填下で1,3−ジフルオロベンゼン(0.51g,4.47mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、無水マレイン酸(0.43g,4.46mmol)と塩化アルミニウム(1.20g,9.01mmol)を加え、室温で4時間攪拌し、室温になるまで攪拌した。反応液に1N塩酸(10mL)を加えpH1にして酢酸エチル(40mL)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、ベンゼンで再結晶で精製を行いトランス−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸を得た。(0.57g,収率56%):融点114.8−119.6℃;H NMR(アセトン−d):δ 7.98(m,1H),7.71(dd,JH−F=15.6,3.4Hz,1H),7.23(m,2H),6.75(dd,JH−F=15.6,1.2Hz,1H);13C NMR(アセトン−d):δ 187.2(d,JC−F=2.6Hz),166.9(dd,JC−F=254.5,12.3Hz),166.4,163.4(dd,JC−F=254.5,12.9Hz),140.0(d,JC−F=6.1Hz),134.0(dd,JC−F=10.9,3.6Hz),133.0(d,JC−F=1.6Hz),123.3(dd,JC−F=12.4,3.6Hz),113.4(dd,JC−F=21.5,3.6Hz),105.8(dd,JC−F=27.3,26.3Hz);IR(neat):2917,1697,1661cm−1;FAB−MS m/z 213 [M+H]
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#5)
Figure 0006977990
30mL丸底フラスコにトランス−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(0.39g,1.84mmol)をベンゼン(10mL)で溶解させ、インドール(0.43g,2.19mmol)加えて、80℃で8時間撹拌し、室温になるまで攪拌した。反応液を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)を用いて精製を行い4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸を得た。(0.15g,収率51%):融点180.2−184.6℃;H NMR(DMSO−d):δ 7.98(m,1H),7.65(d,J=7.9Hz,1H),7.37(d,J=8.1Hz,1H),7.42(m,1H),7.28(d,J=2.3Hz,1H),7.24(m,1H),7.09(t,J=7.1Hz,1H),7.01(t,J=7.5Hz,1H),4.34(dd,J=10.5,3.5Hz,1H),3.90(ddd,JH−F=18.5,10.6,2.4Hz,1H),3.30(ddd,JH−F=18.5,6.1,3.5Hz,1H);13C NMR(DMSO−d):δ 195.2(d,JC−F=4.1Hz),174.8,165.2(d,JC−F=253.0,13.4Hz),162.2(d,JC−F=255.5,13.4Hz),136.4,132.7(dd,JC−F=10.8,4.1Hz),126.3,123.3,122.2(dd,JC−F=12.3,3.6Hz),121.4,119.1,118.8,112.6(dd,JC−F=21.1,3.6Hz),111.9,111.8,105.4(dd,JC−F=26.1Hz),45.6(d,JC−F=6.3Hz),37.9;IR(neat):3382,2919,1678cm−1;HRFA−MS found m/z 330.0910 [M+H] , calcd for 330.0942 (C1814NO).
[化合物#6の合成]
トランス−4−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸
Figure 0006977990
50mL丸底フラスコに窒素充填下でm−キシレン(1.00g,9.42mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解させ、無水マレイン酸(0.93g,9.42mmol)と塩化アルミニウム(2.51g,18.84mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液に1N塩酸(10mL)を加えpH1にして酢酸エチル(40mL)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、再結晶(ベンゼン)により精製を行いトランス−4−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸を得た。(1.49g,収率77%):融点85.4−88.8℃;H NMR(CDCl):δ 7.75(d,J=15.6Hz,1H),7.56(d,J=8.2Hz,1H),7.10(m,2H),6.70(d,J=15.6Hz,1H),2.50(s,3H),2.38(s,3H);13C NMR(CDCl):δ 192.5,170.9,143.1,141.7,139.5,133.6,133.0,130.9,130.0,126.4,21.5,21.2;IR(neat):2986,1703,1667cm−1;FAB−MS m/z 205 [M+H]
4−(2,4−ジメチルフェニル)−2−(1−プロピル−1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#6)
Figure 0006977990
30mL丸底フラスコにトランス−4−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(0.50g,2.45mmol)をベンゼン(10mL)で溶解させ、N−プロピルインドール(0.85g,4.90mmol)加えて、80℃で8時間撹拌し、室温になるまで攪拌した。反応液を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=5:1)を用いて精製を行い4−(2,4−ジメチルフェニル)−2−(1−プロピル−1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸を得た。(0.98g,収率67%):融点139−141℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.70(d,J=7.8Hz,1H),7.59(d,J=7.8Hz,1H),7.28(d,J=8.2Hz,1H),7.18(t,J=15.1Hz,1H),7.07(m,2H),6.99(d,J=8.7Hz,2H),4.56(dd,J=6.0,4.1Hz,1H),3.97(m,2H),3.92(m,1H),3.28(dd,J=17.8,4.1Hz,1H),2.43(s,3H),2.30(s,3H),1.80(m、2H),0.89(t,J=14.7,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 200.9,179.7,142.3,138.9,136.3,134.1,132.8,129.1,126.7,126.2,126.1,121.7,119.4,119.2,110.6,109.5,48.0,44.0,38.0,23.4,21.5,21.3,11.5;IR(neat):3428,2923,1707cm−1;FAB−MS m/z 364 [M+H].
4−フェニル−2−(1H−5−エトキシインドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#7)は、インドールの代わりに5−エトキシインドールを用いて、化合物#20と同様の方法で合成した。
化合物#8、13〜15、17〜19、及び21〜25はN−メトキシカルボニルインドール酢酸メチルを鍵中間体として合成した。
1−メトキシカルボニルインドール−3−酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
インドール−3−酢酸 メチルエステル
インドール−3−酢酸(2.00g,11.42mmol)をメタノール(40ml)に溶かし、そこに塩化アセチル(0.5ml,6.688mmol)を一滴ずつ滴下し、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、飽和重曹水溶液を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(50ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、インドール−3−酢酸 メチルエステルを得た。(2.14g,収率99%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.13(s,1H),6.97(s,1H),7.59(d,J=7.7Hz,1H),7.23(d,J=7.9Hz,1H),7.10−7.19(m,2H),3.67(s,3H),3.76(s,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.3,136.0,127.1,123.2,122.0,119.5,118.6,111.2,108.0,51.9,31.0;IR(neat):3410,1730,1458,1435,1337,1164,1095,1011cm−1;EI−MS m/z 189 [M]
1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
インドール−3−酢酸メチル(2.00g,10.57mmol)をジクロロメタン(30ml)に溶かし、そこにヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBAI,30.0mg,0.081mmol)、30%水酸化ナトリウム水溶液(24ml)を加え、0℃に冷却した。反応液に塩化ギ酸メチル(1.96g,20.73mmol)を加え、0℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え、反応を停止させた。水(50ml)を加え、クロロホルム(50ml)で3回抽出し、有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、N−メトキシカルボニルインドール−3−酢酸メチルを得た。(2.26g,収率87%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=7.0Hz,1H),7.59(s,1H),7.53(d,J=7.7Hz,1H),7.35(t,J=7.5Hz,1H),7.27(t,J=7.4Hz,1H),4.00(s,3H),3.72(s,3H),3.71(s,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 171.1,151.1,135.2,129.9,124.6,123.8,122.8,118.9,115.0,113.8,53.5,51.9,30.6;IR(neat):1746,1455,1382,1258,1164,1089,1018cm−1;EI−MS: m/z 247 [M]
化合物#8及び9は、国際公開公報2010/045451号パンフレットに記載の方法に従って合成した。
[化合物#8の合成]
2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)エタノール
Figure 0006977990
2−(4−ピペリジニル)エタノール(1.0g,7.7mmol)をメタノール(50ml)に溶かし、そこに炭酸ジtert−ブチル(2.0g,9.3mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=9:1)で精製し、N−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−ピペリジニル)エタノールを得た。(1.68g,収率95%)
2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)−1−ヨウ化エタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(2.56g,9.760mmol)、イミダゾール(0.66g,9.694mmol)をジクロロメタン(15ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(2.47g,9.732mmol)を加え、10分撹拌した。そこにN−N−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−ピペリジニル)エタノール(1.49g,6.497mmol)のジクロロメタン(4ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、N−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−ピペリジニル)−1−ヨウ化エタンを得た。(2.13g,収率96%)
α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(500mg,2.022mmol)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,1.81g,10.11mmol)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の1.5Mシクロヘキサン溶液(2.16ml,1.6eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)−1−ヨウ化エタン(686mg,2.022mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(15ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(15ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、α−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)−エチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(626mg,収率68%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.19(m,1H),7.61(d,J=7.8Hz,1H),7.56(s,1H),7.35(t,J=7.7Hz,1H),7.25−7.30(m,1H),3.79−4.15(m,5H),3.77(t,J=7.6Hz,1H),3.68(s,3H),2.65(m,2H),2.05(m,2H),1.65(m,2H),1.25−1.50(m,12H),1.05−1.19(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.9,168.0,154.8,135.4,129.3,124.8,123.1,122.9,119.2,119.2,115.2,79.1,53.7,53.0,52.1,48.9,43.7,42.7,35.9,34.3,32.0,29.5,28.4;FAB―MS:m/z 459[M+H]
α−[2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸メチルエステル
Figure 0006977990
α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸メチルエステル(100mg,0.218mmol)をジクロロメタン2mlに溶かし、トリフルオロ酢酸(1.0ml,13.07mmol)を加え、室温で5分間撹拌した。反応液を10%炭酸ナトリウム水溶液10mLに滴下し、反応を停止させた。この溶液を酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水10mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去し、α−[2−(4−ピペリジニル)−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸メチルエステル(74.1mg)を得た。この(74.1mg,0.207mmol)をテトラヒドロフラン3mLに溶かし、トリエチルアミン(0.2mL)と塩化アセチル(10mg)を加え、室温で1.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液10mLを加えて反応を停止させ、酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水10mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=9:1)で精製し、α−[2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸メチルエステルを得た。(53.9mg, 収率65%):H NMR(400MHz,CDCl):δ8.18(d,J=6.7Hz,1H),7.61(d,J=7.8Hz,1H),7.56(s,1H),7.35(t,J=8.4Hz,1H),7.25−7.28(m,1H),4.57(d,J=12.8Hz,1H),4.03(s,3H),3.73−3.79(m,2H),3.68(s,3H),2.99(t,J=12.9Hz,1H),2.50(t,J=12.6Hz,1H),1.91−2.19(m,5H),1.73(t,J=10.4Hz,2H),1.49(m,1H),1.26−1.32(m,2H),1.05−1.12(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ173.8,168.7,151.2,135.4,129.3,124.8,122.9,119.2,119.1,115.2,53.7,52.1,46.6,42.7,41.7,35.9,34.2,32.5,31.6,29.2,21.4;FAB−MS:m/z 401[M+H]
α−2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−エチル−3−インドール酢酸(化合物#8)
Figure 0006977990
α−2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−エチル−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(48.0mg,0.120mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え、酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=3:2)で精製し、α−2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−エチル−3−インドール酢酸(化合物#8)を得た。(25.5mg,収率65%:1H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.54(s,1H),7.67(d,J=7.9Hz,1H),7.31(d,J=8.0Hz,1H),7.16(t,J=7.7Hz,1H),7.07−7.11(m,2H),4.48(d,J=12.7Hz,1H),3.81(t,J=7.5Hz,1H),3.66(d,J=13.2Hz,1H),2.89(t,J=12.5Hz,1H),2.43(t,J=12.6Hz,1H),1.86−2.17(m,5H),1.62(t,J=16.5Hz,2H),1.41(m,1H),1.22-1.28(m,2H),0.93−1.01(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 178.8,169.3,136.2,126.5,122.3,122.0,119.5,119.1,113.3,111.4,46.7,43.1,42.0,35.7,34.2,32.5,31.6,29.7,21.3;IR (neat):3410,1699,1454,1271cm−1;FAB−MS:m/z 329[M+H]
α−2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−メチル−3−インドール酢酸(化合物#9)は、2−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニル)エタノールの代わりにN−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジニルメタノールを用いて、化合物#8と同様の手法で合成した。
[化合物#10の合成]
α−4−アミノブチル−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(150mg,0.358mmol)にトリフルオロ酢酸(0.4ml,5.227mmol)を加え、室温で撹拌した。5分後に反応液を飽和重曹水に滴下し、反応を停止させた。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去し、α−4−アミノブチル−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。
α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
α−4−アミノブチル−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(150mg,0.493mmol)をテトラヒドロフラン(3ml)に溶かし、そこにN−アセチル−L−プロリン(116mg,0.738mmol)、N−ヒドロキシコハク酸イミド(85.0mg,0.739mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(152mg,0.737mmol)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(72.0mg,0.589mmol)を加え、室温で7時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=7:3)で精製し、α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(107mg,収率49%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.17(d,J=7.1Hz,1H),7.61(d,J=7.7Hz,1H),7.55(s,1H),7.33(t,J=7.8Hz,1H),7.25(t,J=7.4Hz,1H),7.18(s,1H),4.50(d,J=7.3Hz,1H),4.02(s,3H),3.80(t,J=7.6Hz,1H),3.67(s,3H),3.36-3.58(m,2H),3.10-3.26(m,2H),1.76-2.40(m,9H),1.49-1.56(m,2H),1.33-1.38(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.8,171.0,170.8,151.1,135.3,129.2,124.6,122.9,122.8,119.2,119.1,115.0,59.4,53.6,51.9,48.1,42.3,38.9,31.5,29.0,27.2,24.8,24.7,22.3;FAB−MS:m/z 458[M+H]
α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−3−インドール酢酸(化合物#10)
Figure 0006977990
α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(80.0mg,0.175mmol)をメタノール2mlに溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え、酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−3−インドール酢酸(化合物#10)を得た。(63.6mg,収率94%):H NMR(400MHz,アセトン-d):δ 10.21(s,1H),8.03(s,1H),7.70(d,J=7.8Hz,1H),7.38(d,J=8.0Hz,1H),7.27(s,1H),7.09(t,J=7.3Hz,1H),7.01(t,J=7.6Hz,1H),4.35(d,J=7.2Hz,1H),3.85(t,J=7.6Hz,1H),3.53(m,1H),3.40-3.46(m,1H),3.23(m,1H),3.10-3.17(m,1H),1.85-2.14(m,9H),1.36-1.50(m,4H);13C NMR(100MHz,アセトン−d):δ 175.8,172.1,170.3,137.3,127.5,123.3,121.9,119.7,119.3,114.1,112.0,60.5,48.3,43.3,39.2,32.9,32.5,25.4,25.1,22.2;IR(Neat):3300,1634,1456,1245cm-1; FAB−MS:m/z 386[M+H]
[化合物#11の合成]
α−[2−(2−アミノエトキシ)−エチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
α−[N−tert−ブトキシカルボニル−(2−アミノエトキシエチル)]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(140mg,0.322mmol)にトリフルオロ酢酸(0.3ml,3.920mmol)を加え、室温で撹拌した。5分後に反応液を飽和重曹水に滴下し、反応を停止させた。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去し、α−[2−(2−アミノエトキシ)−エチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(80.0mg,収率74%)
α−{N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−[2−(2−アミノエトキシ)−エチル]}−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
α−[2−(2−アミノエトキシ)−エチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(80.0mg,0.239mmol)をテトラヒドロフラン(3ml)に溶かし、そこにN−アセチル−L−プロリン(56.4mg,0.359mmol)、N−ヒドロキシコハク酸イミド(41.2mg,0.358mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(74.0mg,0.359mmol)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(35.0mg,0.286mmol)を加え、室温で7時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=7:3)で精製し、α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(76.1mg,収率67%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=7.1Hz,1H),7.57−7.66(m,2H),7.35(t,J=7.7Hz,1H),7.25−7.28(m,2H),4.56(t,J=8.3Hz,1H),4.09(t,J=7.6Hz,1H),4.03(s,3H),3.68(s,3H),3.59(t,J=9.0Hz,1H),3.32-3.52(m,7H),2.36−2.48(m,2H),1.84-2.18(m,7H),1.49-1.56(m,2H),1.33-1.38(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 174.2,171.5,170.8,151.1,135.5,129.3,124.8,123.1,123.0,119.4,118.9,115.2,69.4,68.4,59.2,53.8,52.2,48.2,39.5,39.2,32.2,27.8,25.0,22.5;FAB−MS:m/z 474[M+H]
α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−3−インドール酢酸(化合物#11)
Figure 0006977990
α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−N−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(60.0mg,0.127mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え、酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、α−[N−(1−アセチルピロリジン−2−カルボニル)−4−アミノブチル]−3−インドール酢酸(化合物#11)を得た。(36.6mg,収率72%):H NMR(400MHz,アセトン-d):δ 8.48(d,J=13.4Hz,1H),7.70(d,J=7.9Hz,1H),7.34(d,J=8.1Hz,1H),7.09−7.21(m,3H),4.67(t,J=8.3Hz,1H),4.40-4.11(m,1H),3.18-3.76(m,8H),2.46-2.67(m,4H),1.86-2.22(m,7H);13C NMR(100MHz,アセトン−d):δ 178.0,171.6,171.2,136.1,126.5,122.3,122.0,119.4,118.9,113.7,111.2,69.3,68.6,60.0,48.5,41.2,39.9,33.7,29.1,24.8,22.3;IR(Neat):3317,1634,1456,1247,1119cm-1; FAB−MS:m/z 402[M+H]
[化合物#12の合成]
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−(1−ナフチル)−酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
α−(1−ナフチル)−酢酸 メチルエステル(150mg,0.75mmol)をテトラヒドロフランに溶解し、ヘキサメチルホスホラミド(HMPA,671mg,3.75mmol)を加えて−78℃に冷却した。この溶液にリチウムジイソプロピルアミド(1.5Mシクロヘキサン溶液,0.75ml,1mmol)を滴下し、−78℃で30分間攪拌した後、N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヨードヘキサン(270mg,0.82mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2mL)を滴下し、−78℃で1時間攪拌した。反応液の温度を15分間かけて0℃まで上昇させた後、溶液に50mLの水を加えて、50mLの酢酸エチルで、2回抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)、続いて食塩水(20mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで脱水処理して減圧乾固した。反応物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−(1−ナフチル)−酢酸 メチルエステルを得た。(271mg,収率91%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.11(d,J=8.5Hz,1H),7.83(d,J=8.0Hz,1H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.40−7.54(m,4H),4.71(s,1H),4.36(t,J=7.8Hz,1H),3.61(s,3H),3.04(m,2H),2.07(m,2H),1.24−1.48(m,17H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 174.7,155.9,135.3,133.8,131.3,128.8,127.5,126.1,125.4,125.3,124.6,122.8,78.7,51.8,46.5,40.3,32.9,29.7,28.9,28.2,27.6,26.3;FAB−MS:m/z 400[M+H]
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−(1−ナフチル)−酢酸(化合物#12)
Figure 0006977990
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−(1−ナフチル)−酢酸 メチルエステル(100mg,0.25mmol)をメタノールと水酸化ナトリウム水溶液の混合溶液(2N水酸化ナトリウム水溶液:メタノール=1:4,5mL)に溶解し、50℃で1時間加熱した。反応溶液を6N塩酸でpH3.5に調整し、減圧蒸留で、メタノールを除去した。この溶液に、水(15mL)を加えて、酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)、続いて食塩水(20mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで脱水処理して減圧乾固した。反応物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−(1−ナフチル)−酢酸(化合物#12)を得た。(90mg,収率93%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.13(d,J=8.4Hz,1H),7.84(d,J=7.9Hz,1H),7.75(d,J=8.1Hz,1H),7.41−7.53(m,4H),4.56(s,1H),4.35(t,J=7.4Hz,1H),3.03(m,2H),2.05(m,2H),1.22−1.46(m,17H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 179.0,156.0,135.1,133.9,131.6,128.9,127.7,126.2,125.5,125.4,124.9,123.1,79.0,46.6,40.4,32.7,29.8,29.0,28.3,27.7,26.4;IR(neat):3417,1705,1457,1268,1099cm−1;FAB−MS:m/z 386[M+H]
[化合物#13の合成]
N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキサノール
Figure 0006977990
6−アミノ−1−ヘキサノール(1.0g,8.533mmol)をメタノール(10ml)に溶かし、そこに炭酸ジtert−ブチル(1.86g,8.522mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=9:1)で精製し、N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノヘキサノールを得た。(1.80g,収率97%)
N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヨードへキサン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(2.35g,8.96mmol)、イミダゾール(0.61g,8.96mmol)をジクロロメタン(15ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(2.28g,8.98mmol)を加え、10分撹拌した。そこにN−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノヘキサノール(1.3g,5.98mmol)のジクロロメタン(4ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヨードへキサンを得た。(1.67g,収率86%)
α−メチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルはKatayamaM, Kato Y, Marumo S. “Synthesis,absolute configuration and biological activity of both enantiomers of 2-(5,6-dichloro-3-indolyl)propionic acid: new dichloroindole auxins” Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry,65(2),270-276
; 2001.に記載の方法に従って合成した。
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−メチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、α−メチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(83.8mg,0.321mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これをリチウム ビストリメチルシリルアミド(LHMDS)の1.0Mテトラヒドロフラン溶液(0.69ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液にN−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヨードへキサン(105mg,0.321mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−メチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(68.6mg,収率46%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.19(d,J=6.3Hz,1H),7.52(d,J=7.9Hz,1H),7.48(s,1H),7.32(t,J=7.5Hz,1H),7.21(t,J=7.5Hz,1H),4.54(s,1H),4.03(s,3H),3.62(s,3H),3.06(m,2H),2.04−2.12(m,2H),1.61(s,3H),1.17−1.43(m,17H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 176.3,155.9,151.3,135.8,128.6,124.9,124.5,122.8,122.0,120.0,115.2,78.9,53.7,52.1,45.5,40.4,37.2,29.9,29.5,28.3,26.5,24.2,22.5;FAB−MS:m/z 460[M]
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−メチル−3−インドール酢酸(化合物#13)
Figure 0006977990
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル),α−メチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(60.0mg,0.130mmol)をメタノール(4.6ml)に溶かした。そこに水(0.4ml)、水酸化カリウム(1.68g,30mmol)を加え、70℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン:アセトン=85:15)で精製し、α−(N−tert−ブトキシカルボニル−6−アミノ−1−ヘキシル)−α−メチル−3−インドール酢酸(化合物#13)を得た。(40.0mg,収率79%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.26(s,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.33(d,J=8.0Hz,1H),7.16(t,J=7.4Hz,1H),7.06(t,J=7.3Hz,1H),7.04(s,1H),4.52(s,1H),3.03(m,2H),2.08−2.17(m,2H),1.63(s,3H),1.23−1.48(m,17H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 181.7,156.1,136.7,125.5,121.4,120.4,119.2,118.8,111.3,79.1,45.7,40.5,37.5,29.7,28.5,26.5,24.2,22.6;IR(neat):3415,3339,1699,1519,1460,1369,1249,1170cm−1;FAB−MS:m/z 389[M+H]
[化合物#14の合成]
2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−エタノール
Figure 0006977990
2−(2−アミノエトキシ)−エタノール(1.0g,9.511mmol)をメタノール(10ml)に溶かし、そこに炭酸ジtert−ブチル(2.07g,9.485mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=3:2)で精製し、2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−エタノールを得た。(1.78g,収率91%)
2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−ヨードエタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(2.87g,10.94mmol)、イミダゾール(0.75g,11.02mmol)をジクロロメタン(15ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(2.78g,10.95mmol)を加え、10分撹拌した。そこに2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−エタノール(1.5g,7.308mmol)のジクロロメタン(4ml)溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15)で精製し、2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−ヨードエタンを得た。(2.19g,収率95%)
α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(500mg,2.022mmol)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,1.81g,10.11mmol)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の1.5Mシクロヘキサン溶液(2.02ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−ヨードエタン(637mg,2.022mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(15ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(15ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(645mg,収率79%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=7.0Hz,1H),7.63(d,J=7.7Hz,1H),7.57(s,1H),7.34(t,J=7.7Hz,1H),7.26(t,J=7.3Hz,1H),4.98(s,1H),4.02−4.06(m,4H),3.69(s,3H),3.43−3.51(m,4H),3.30(m,2H),2.29(m,2H),1.45(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.8,155.9,151.2,135.4,124.8,123.1,122.9,119.2,118.8,115.2,79.1,69.8,68.3,52.7,52.1,40.3,39.3,32.2,28.3;FAB−MS:m/z 435[M+H]
α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−エチル]−3−インドール酢酸(化合物#14)
Figure 0006977990
α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(80.0mg,0.184mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、α−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノエトキシ)−1−エチル]−3−インドール酢酸(化合物#14)を得た。(70.2mg,収率87%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.40(s,1H),7.67(d,J=7.9Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.15(t,J=7.8Hz,1H),7.08(t,J=7.3Hz,1H),7.04(s,1H),5.03(s,1H),4.04(t,J=7.1Hz,1H),3.30−3.46(m,4H),3.23(m,2H),2.26(m,2H),1.44(s,9H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 179.2,156.2,136.2,126.4,122.6,122.1,119.5,119.1,112.6,111.3,79.4,69.7,68.5,40.3,39.7,32.3,28.4;IR(neat):3406,3332,1699,1520,1458,1367,1252,1169,1119cm−1;FAB−MS:m/z 385[M+Na]
[化合物#15の合成]
N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブタノール
Figure 0006977990
4−アミノ−1−ブタノール(1.0g,11.22mmol)をメタノール(10ml)に溶かし、そこに炭酸ジtert−ブチル(2.53g,11.58mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=9:1)で精製し、N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブタノールを得た。(1.88g,収率89%)
N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ヨードブタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(3.3g,12.58mmol)、イミダゾール(0.86g,12.63mmol)をジクロロメタン(15ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(3.2g,12.61mmol)を加え、10分撹拌した。そこにN−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブタノール(1.6g,8.454mmol)のジクロロメタン(4ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ヨードブタンを得た。(1.83g,収率72%)
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(400mg,1.618mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,1.45g,8.086mmol)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の1.5Mシクロヘキサン溶液(1.62ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液にN−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ヨードブタン(484mg,1.618mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(15ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(15ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、α−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(373mg,収率55%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=7.8Hz,1H),7.60(d,J=7.8Hz,1H),7.55(s,1H),7.34(t,J=7.9Hz,1H),7.25(t,J=7.7Hz,1H),4.59(s,1H),4.02(s,3H),3.80(t,J=7.6Hz,1H),3.67(s,3H),3.09(m,2H),2.03(m,2H),1.25−1.53(m,13H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.9,155.9,151.2,135.5,129.3,124.8,123.0,122.9,119.2,115.2,78.9,53.6,52.0,42.5,40.2,31.7,29.8,28.3,24.8;FAB−MS:m/z 419[M+H]
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブチル)−3−インドール酢酸(化合物#15)
Figure 0006977990
α−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(100mg,0.239mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノ−1−ブチル)−3−インドール酢酸(化合物#15)を得た。(71.8mg,収率87%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.35(s,1H),7.67(d,J=7.8Hz,1H),7.28(d,J=7.8Hz,1H),7.15(t,J=7.7Hz,1H),7.09(t,J=7.3Hz,1H),7.00(s,1H),4.57(s,1H),3.81(t,J=7.5Hz,1H),3.02(m,2H),1.97(m,2H),1.23−1.48(m,13H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 179.6,156.1,136.1,126.4,122.3,122.0,119.4,119.1,113.0,111.3,79.3,42.9,40.3,31.9,29.7,28.4,24.7;IR(neat):3747,1699,1520,1456,1367,1250,1170cm−1;FAB−MS:m/z 347[M+H]
[化合物#17の合成]
2−エチル−1−ヨードブタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(1.93g,7.358mmol)、イミダゾール(0.5g,7.344mmol)をジクロロメタン(5.0ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(1.86g,7.328mmol)を加え、10分撹拌した。そこに2−エチル−1−ブタノール(0.5g,5.672mmol)のジクロロメタン(2.0ml)溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、2−エチル−1−ヨードブタンを得た。(0.35g,収率34%)
α−(2−エチル−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(100mg,0.404mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,362mg,2.020mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)の1.0Mテトラヒドロフラン溶液(0.61ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に2−エチル−1−ヨードブタン(85.8mg,0.405mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、α−(2−エチル−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(104mg,収率78%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=7.0Hz,1H),7.64(d,J=7.8Hz,1H),7.57(s,1H),7.34(t,J=7.7Hz,1H),7.26(t,J=7.4Hz,1H),4.01(s,3H),3.93(t,J=7.8Hz,1H),3.67(s,3H),1.96(m,2H),1.21−1.41(m,5H),0.82−0.88(m,6H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 174.3,151.3,135.5,129.5,124.7,122.9,119.7,119.3,115.2,53.7,52.0,40.4,38.0,35.6,25.1,24.9,10.4,10.4;IR(neat):1738,1455,1377,1256,1164,1085cm−1;EI−MS:m/z 331[M]
α−(2−エチル−1−ブチル)−3−インドール酢酸(化合物#17)
Figure 0006977990
α−(2−エチル−1−ブチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸(70.0mg,0.211mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(2−エチル−1−ブチル)−3−インドール酢酸(化合物#17)を得た。(52.4mg,収率96):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.02(s,1H),7.70(d,J=7.9Hz,1H),7.30(d,J=8.0Hz,1H),7.17(t,J=7.9Hz,1H),7.11(t,J=7.5Hz,1H),7.08(s,1H),3.97(t,J=7.8Hz,1H),1.96(m,2H),1.23−1.39(m,5H),0.78−0.84(m,6H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 181.1,136.1,126.6,122.2,122.2,119.7,119.3,113.7,111.2,40.6,37.8,35.9,25.0,25.0,10.4,10.4;IR(neat):3414,1703,1458,1293,1098cm−1;FAB−MS:m/z 260[M+H]
[化合物#18の合成]
3−メチル−1−ヨードペンタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(1.93g,7.358mmol)、イミダゾール(0.5
g,7.344mmol)をジクロロメタン(5.0ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(1.86g,7.328mmol)を加え、10分撹拌した。そこに3−メチル−1−ペンタノール(0.5g,5.672mmol)のジクロロメタン(2.0ml)溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2)で精製し、3−メチル−1−ヨードペンタンを得た。(0.12mg,収率11%)
α−(3−メチル−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(50.0mg,0.202mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,181mg,1.011mmol)をテトラヒドロフラン(1ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)の1.0Mテトラヒドロフラン溶液(0.30ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に3−メチル−1−ヨードペンタン(51.5mg,0.243mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=12:1)で精製し、α−(3−メチル−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(25.8mg,収率39%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=6.7Hz,1H),7.62(d,J=7.7Hz,1H),7.56(s,1H),7.34(t,J=7.8Hz,1H),7.26(t,J=7.2Hz,1H),4.03(s,3H),3.77(t,J=7.9Hz,1H),3.68(s,3H),2.01(m,2H),1.10−1.39(m,5H),0.82−0.87(m,6H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 174.2,151.3,135.5,129.5,124.8,122.9,119.4,119.3,115.2,53.7,52.0,42.9,34.4,34.2,29.8,29.2,19.1,11.3;IR(neat):1741,1454,1378,1254,1084cm−1;EI−MS:m/z 331[M]
α−(3−メチル−1−ペンチル)−3−インドール酢酸(化合物#18)
Figure 0006977990
α−(3−メチル−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(20.0mg,0.060mmol)をメタノール(1ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、70℃で2.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(3−メチル−1−ペンチル)−3−インドール酢酸(化合物#18)を得た。(16.8mg,収率89%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.07(s,1H),7.70(d,J=7.8Hz,1H),7.33(d,J=8.1Hz,1H),7.19(t,J=8.0Hz,1H),7.10−7.13(m,2H),3.82(t,J=6.7Hz,1H),1.97(m,2H),1.10−1.36(m,5H),0.79−0.85(m,6H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 180.4,136.1,126.6,122.2,122.2,119.7,119.3,113.7,111.2,43.2,34.5,34.3,30.1,29.2,19.1,11.3;IR(neat):3418,1704,1456,1294,1098cm−1;EI−MS:m/z 259[M]
[化合物#19の合成]
2−メチル−1−ヨードペンタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(1.93g,7.358mmol)、イミダゾール(0.5g,7.344mmol)をジクロロメタン(5.0ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(1.86g,7.328mmol)を加え、10分撹拌した。そこに2−メチル−1−ペンタノール(0.5g,5.672mmol)のジクロロメタン(2.0ml)溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、2−メチル−1−ヨードペンタンを得た。(0.56g,収率54%)
α−(2−メチル−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(100mg,0.404mmol)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,362mg,2.020mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)の1.0Mテトラヒドロフラン溶液(0.61ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に2−メチル−1−ヨードペンタン(85.8mg,0.405mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、α−(2−メチル−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(101mg,収率75%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=5.7Hz,1H),7.63(d,J=7.8Hz,1H),7.55(s,1H),7.34(t,J=7.6Hz,1H),7.27(t,J=7.5Hz,1H),4.03(s,3H),3.91−3.97(m,1H),3.68(s,3H),1.58−2.24(m,2H),1.10−1.50(m,5H),0.83−0.97(m,6H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 174.4,151.2,135.4,129.4,124.7,122.9,122.8,119.9,119.4,115.2,53.7,52.0,40.4,39.6,39.3,30.7,19.8,19.4,14.2;IR(neat):1739,1456,1373,1217,1087cm−1;EI−MS:m/z 331[M]
α−(2−メチル−1−ペンチル)−3−インドール酢酸(化合物#19)
Figure 0006977990
α−(2−メチル−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(70.0mg,0.211mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(2−メチル−1−ペンチル)−3−インドール酢酸(化合物#19)を得た。(51.9mg,収率95%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.12(s,1H),7.70(d,J=7.8Hz,1H),7.30(d,J=8.0Hz,1H),7.17(t,J=7.4Hz,1H),7.11(t,J=7.2Hz,1H),7.06(s,1H),3.96−4.02(m,1H),1.60−2.22(m,2H),1.12−1.51(m,5H),0.79−0.94(m,6H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 180.9,136.1,126.5,122.3,122.2,119.7,119.3,113.3,111.2,40.7,39.9,39.2,30.3,19.8,19.4,14.3;IR(neat):3417,1699,1457,1292,1099cm−1;EI−MS:m/z 259[M]
[化合物#20の合成]
4−フェニル−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸
(化合物#20)
Figure 0006977990
30mL丸底フラスコにトランス−4−フェニル−4−オキソ−2−ブテン酸(1.0g,5.65mmol)をベンゼン(25mL)で溶解させ、インドール(0.79g,6.77mmol)を加えて、80℃で5時間撹拌し、室温になるまで攪拌した。反応液を減圧留去し、ベンゼンから再結晶を行い、4−フェニル−2−(1H−インドール−3−イル)−4−オキソ−ブタン酸(化合物#20)を得た。(1.24g,収率75%):融点149−150℃;H NMR(400MHz,アセトン−d):δ 10.17(1H,brs,1H),8.05(2H,d,J=8.2Hz),7.80(1H,d,J=8.3Hz),7.57(1H,t,J=7.8Hz),7.51(2H,dd,J=8.2,7.8Hz),7.41(1H,d,J=8.2Hz),7.37(1H,s),7.13(1H,t,J=8.2Hz),7.06(1H,t,J=8.2Hz),4.57(1H,dd,J=11.0,4.1Hz),4.13(1H,dd,J=17.8,11.0Hz),3.41(1H,dd,J=17.8,4.1Hz),;
IR:(neat):3400,3055,1711,1677,1453cm−1;HRFAB−MS found m/z 294.1143[M+H], calcd for 294.1130(C1816NO).
[化合物#21の合成]
4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ヨードペンタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(1.1g,4.211mmol)、イミダゾール(0.29g,4.211mmol)をジクロロメタン(5.0ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(1.07g,4.211mmol)を加え、10分撹拌した。そこに4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンタノール(0.5g,2.807mmol)のジクロロメタン(2.0ml)溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ヨードペンタンを得た。(0.36g,収率45%)
α−(4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(50.0mg,0.202mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,181mg,1.011mmol)をテトラヒドロフラン(1ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)の1.0Mテトラヒドロフラン溶液(0.30ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ヨードペンタン(81.4mg,0.283mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15)で精製し、α−(4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(59.8mg,収率73%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.19(d,J=7.6Hz,1H),7.60(d,J=7.8Hz,1H),7.57(s,1H),7.36(t,J=7.5Hz,1H),7.27(t,J=6.9Hz,1H),4.03(s,3H),3.83(t,J=7.6Hz,1H),3.69(s,3H),1.98−2.23(m,4H),1.62−1.68(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.5,151.3,135.5,129.1,125.0,123.1,123.1,119.2,118.6,115.3,53.8,52.2,42.3,31.4,30.6,30.3,30.1,18.6;IR (neat):1739,1456,1378,1257,1198cm−1;EI−MS:m/z 407[M]
α−(4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンチル)−3−インドール酢酸(化合物#21)
Figure 0006977990
α−(4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(55.5mg,0.183mmol)をメタノール(1ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、70℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(4,4,5,5,5−ペンタフルオロ−1−ペンチル)−3−インドール酢酸(化合物#21)を得た。(43.9mg,収率97%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.06(s,1H),7.67(d,J=7.9Hz,1H),7.33(d,J=8.1Hz,1H),7.20(t,J=8.0Hz,1H),7.12(t,J=7.9Hz,1H),7.09(s,1H),3.87(t,J=7.5Hz,1H),1.95−2.22(m,4H),1.60−1.67(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 179.9,136.2,126.2,122.4,122.4,119.9,119.1,112.5,111.4,42.7,31.5,30.6,30.3,30.1,18.6;IR(neat):3418,1704,1459,1198cm−1;EI−MS:m/z 335[M]
[化合物#22の合成]
3−(2−ヒドロキシ−1−エチル)−1,1’−ビフェニル
Figure 0006977990
2−(3−ブロモフェニル)−1−エタノール(200mg,0.995mmol)をジメトキシエタン:エタノール(=5:1)の混合溶媒(3.0ml)に溶かし、フェニルボロン酸(242mg,1.985mmol)、2M炭酸ナトリウム水溶液(1.5ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン) パラジウム(0)(Pd(PPh,56.0mg,0.048mmol)を加え、加熱還流下4時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に塩酸を加えて中和し、酢酸エチル(10ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、3−(2−ヒドロキシ−1−エチル)−1,1’−ビフェニルを得た。(172mg,収率87%)
3−(2−ヨード−1−エチル)−1,1’−ビフェニル
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(327mg,1.248mmol)、イミダゾール(85.0mg,1.249mmol)をジクロロメタン(3.0ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(317mg,1.248mmol)を加え、10分撹拌した。そこに3−(2−ヒドロキシ−1−エチル)−1,1’−ビフェニル(165mg,0.832mmol)のジクロロメタン(0.5ml)溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=98:2)で精製し、3−(2−ヨード−1−エチル)−1,1’−ビフェニルを得た。(185mg,収率72%)
α−[2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(80mg,0.324mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,290mg,1.618mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の1.5Mシクロヘキサン溶液(0.32ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に3−(2−ヨード−1−エチル)−1,1’−ビフェニル(99.7mg,0.324mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=85:15)で精製し、α−[2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(132mg、収率96%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.19(d,J=6.8Hz,1H),7.55−7.58(m,4H),7.31−7.44(m,7H),7.24(t,J=8.1Hz,1H),7.15(d,J=7.5Hz,1H),4.02(s,3H),3.86(t,J=7.5Hz,1H),3.65(S,3H),2.73(t,J=7.7Hz,2H),2.25−2.58(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.8,151.2,141.4,141.3,141.1,135.5,129.3,128.8,128.6,127.3,127.2,127.1,124.9,124.8,123.1,122.9,119.3,118.9,115.2,53.7,52.1,41.8,33.7,33.5;EI−MS:m/z 427[M]
α−[2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−1−エチル]−3−インドール酢酸(化合物#22)
Figure 0006977990
α−[2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−1−エチル]−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(80.0mg,0.187mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で1.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−[2−(1,1’−ビフェニル−3−イル)−1−エチル]−3−インドール酢酸(化合物#22)を得た。(60.3mg,収率91%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.01(s,1H),7.65(d,J=7.9Hz,1H),7.53−7.55(m,2H),7.29−7.41(m,7H),7.17(t,J=7.2Hz,1H),7.07−7.13(m,3H),3.91(t,J=7.5Hz,1H),2.71(t,J=7.7Hz,2H),2.39(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 180.3,141.8,141.3,141.2,136.1,128.8,128.7,127.4,127.4,127.2,126.4,124.9,122.4,122.3,119.8,119.3,112.9,111.3,42.2,33.8,33.7;IR(neat):3420,1699,1456,1216,1097cm−1;EI−MS:m/z
355[M]
[化合物#23の合成]
α−(2−フェニル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(300mg,1.213mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,1.09g,6.067mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の1.5Mシクロヘキサン溶液(1.21ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に1−ブロモ−2−フェニルエタン(292mg,1.577mmol)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(10ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(10ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン)で精製し、α−(2−フェニル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(228mg,収率54%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=6.0Hz,1H),7.57(s,1H),7.55(d,J=8.0Hz,1H),7.31(t,J=7.8Hz,1H),7.13−7.26(m,6H),3.94(s,3H),3.83(t,J=7.5Hz,1H),3.64(s,3H),2.66(t,J=7.8Hz,2H),2.35(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.8,151.2,140.9,135.4,129.3,128.4,128.3,126.0,124.8,123.1,122.9,119.3,119.0,115.2,53.7,52.0,41.8,33.5;EI−MS:m/z 351[M]
α−(2−フェニル−1−エチル)−3−インドール酢酸(化合物#23)
Figure 0006977990
α−(2−フェニル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(150mg,0.427mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で1.5時間撹拌した。TLCで反終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(2−フェニル−1−エチル)−3−インドール酢酸(化合物#23)を得た。(85.3mg,収率72%):H NMR(400MHz,アセトン−d):δ 10.16(s,1H),7.67(d,J=8.0Hz,1H),7.40(d,J=8.1Hz,1H),7.09−7.32(m,7H),7.03(t,J=7.6Hz,1H),3.93(t,J=7.4Hz,1H),2.67(t,J=5.4Hz,2H),2.35(m,2H);13C NMR(100MHz,アセトン−d):δ 175.4,142.4,137.2,128.8,128.7,127.2,126.2,123.2,121.8,119.4,119.2,113.6,111.8,42.5,34.9,34.1;IR (neat):3416,1700,1457,1246,1098cm−1;FAB−MS:m/z 280[M+H]
[化合物#24の合成]
2−シクロペンチル−1−ヨードエタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(1.03g,3.942mmol)、イミダゾール(0.27g,3.937mmol)をジクロロメタン(5ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(1.0g,3.940mmol)を加え、10分撹拌した。そこに2−シクロペンチル−1−エタノール(0.3g,2.627mmol)のジクロロメタン(1ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、2−シクロペンチル−1−ヨードエタンを得た。(0.46g,収率84%)
1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
インドール3−酢酸メチルエステル(2.00g,10.57mmol)をジクロロメ
タン30mlに溶かし、そこにテトラブチルアンモニウムヨージド(30.0mg,0.
081mmol)、30%水酸化ナトリウム水溶液24mlを加え、0℃に冷却した。反応液にクロロギ酸メチル(1.96g,20.73mmol)を加え、0℃で2時間撹拌
した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え、反応を停止させた。水50mlを加え、クロロホルム50mlで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製し、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(2.26g,収率87%):H NMR (400 M
Hz, CDCl): d 8.18 (d, J=7.0Hz, 1H), 7.59(s, 1H), 7.53(d, J=7.7Hz, 1H), 7.35(t, J=7.5Hz, 1H), 7.27(t, J=7.4Hz, 1H), 4.00(s, 3H), 3.72(s, 3H), 3.71(s, 2H); 13C−NMR (100 MHz, CDCl): d 171.1, 151.1, 135.2, 129.9, 124.6, 123.8, 122.8, 118.9, 115.0, 113.8, 53.5, 51.9, 30.6; EI−MS: m/z 247 [M]
α−(2−シクロペンチル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(150mg,0.607mmol)、ヘキサメチルリン酸トリアミド(544mg,3.036mmol)を無水テトラヒドロフラン2mlに溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(1.5Mシクロヘキサン溶液、0.61ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液に2−シクロ
ペンチル−1−ヨードエタン(204mg,0.910mmol)の無水テトラヒドロフラン1ml溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、0℃にし、水5mlを加え、反応を停止させ、酢酸エチル5mlで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=95:5)で精製し、α−(2−シクロペンチル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(151mg,収率72%): H NMR
(400 MHz, CDCl3): d 8.18 (d, J=6.8Hz, 1H),7.62 (d, J=7.7Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.34 (t, J=7.4Hz, 1H), 7.26 (t, J=7.3Hz, 1H), 4.02(s, 3H), 3.79 (t, J=7.6Hz, 1H),
3.68 (s, 3H), 2.03 (m, 2H), 1.73 − 1.77
(m, 3H), 1.48 −1.58 (m, 4H), 1.34 (q, J=7.2Hz, 2H), 1.04 − 1.07 (m, 2H); 13C−NMR (100 MHz, CDCl3):d 174.2, 151.3, 135.5, 129.5, 124.7, 122.9, 119.5, 119.3, 115.2, 53.7, 52.0, 42.8, 39.9,34.1, 32.6, 32.5, 31.4, 25.1; EI−MS: m/z 343 [M]
α−(2−シクロペンチル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(化合物#24)
Figure 0006977990
α−(2−シクロペンチル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(100mg,0.291mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−(2−シクロペンチル−1−エチル)−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(化合物#24)を得た。(78.5mg,収率99%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.19(s,1H),7.69(d,J=7.9Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),7.16(t,J=8.0Hz,1H),7.10(t,J=7.5Hz,1H),7.06(s,1H),3.83(t,J=7.6Hz,1H),2.01(m,2H),1.70−1.75(m,3H),1.45−1.55(m,4H),1.34−1.37(m,2H),0.98−1.03(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 180.7,136.1,126.5,122.2,122.0,119.5,119.2,113.4,111.2,43.1,39.9,34.1,32.5,31.6,25.1;IR (neat):3415,1703,1457,1339,1098cm−1;FAB−MS:m/z 294[M+Na]
[化合物#25の合成]
シクロペンチルヨードメタン
Figure 0006977990
トリフェニルホスフィン(1.18g,4.491mmol)、イミダゾール(0.31g,4.495mmol)をジクロロメタン(5ml)に溶かし、5分撹拌した後、ヨウ素(1.14g,4.492mmol)を加え、10分撹拌した。そこにシクロペンチルメタノール(0.3g,2.995mmol)のジクロロメタン(1ml)溶液を滴下し、室温で2時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液をセライト濾過し、濾液に5%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてヨウ素を除去した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製し、シクロペンチルヨードメタンを得た。(0.53g,収率84%)
α−シクロペンチルメチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
窒素雰囲気下、1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(150mg,0.607mmol),ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA,544mg,3.036mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に溶かし、−78℃に冷却した。これにリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の1.5Mシクロヘキサン溶液(0.61ml,1.5eq)を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で0.5時間撹拌した。この反応液にシクロペンチルヨードメタン(153mg,0.728mmol)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液を一滴ずつゆっくり滴下し、−78℃で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後0℃にし、水(5ml)を加え、反応を停止させ、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=13:1)で精製し、α−シクロペンチルメチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(153mg,収率76%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.18(d,J=6.0Hz,1H),7.63(d,J=7.8Hz,1H),7.57(s,1H),7.32(t,J=7.4Hz,1H),7.25(t,J=7.4Hz,1H),3.99(s,3H),3.88(t,J=7.7Hz,1H),3.67(s,3H),2.05(m,2H),1.76−1.79(m,3H),1.59−1.62(m,2H),1.47−1.50(m,2H),1.12−1.17(m,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 174.1,151.1,135.4,129.4,124.6,122.8,119.4,119.2,115.1,53.6,51.9,41.7,38.5,37.9,32.5,32.3,24.9;EI−MS:m/z 329[M]
α−シクロペンチルメチル−3−インドール酢酸(化合物#25)
Figure 0006977990
α−シクロペンチルメチル−1−メトキシカルボニル−3−インドール酢酸 メチルエステル(100mg,0.304mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、そこに2N水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を加え、70℃で2.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、α−シクロペンチルメチル−3−インドール酢酸(化合物#25)を得た。(58.3mg,収率75%);H NMR(400MHz,アセトン−d):δ 10.13(s,1H),7.70(d,J=7.8Hz,1H),7.38(d,J=8.1Hz,1H),7.28(s,1H),7.10(t,J=8.0Hz,1H),7.02(t,J=7.1Hz,1H),3.73(t,J=7.7Hz,1H),2.06(m,2H),1.78−1.83(m,3H),1.47−1.61(m,4H),1.17−1.20(m,2H);13C NMR(100MHz,アセトン−d):δ 175.8,137.3,127.4,123.1,121.8,119.5,119.2,114.1,111.9,42.4,39.6,38.7,32.9,32.9,25.3,25.3;IR (neat):3418,1699,1456,1339,1097cm−1;FAB−MS:m/z 258[M+H]
化合物#26〜31は、Muro Fumihito et. al. “Discovery of trans-4-[1-[[2,5-Dichloro-4-(1-methyl-3-indolylcarboxamido)phenyl]acetyl]-(4S)-methoxy-(2S)-pyrrolidinylmethoxy]cyclohexanecarboxylic Acid: An Orally Active, Selective Very Late Antigen-4 Antagonist” Journal of Medicinal Chemistry, 52(24), 7974-7992; 2009.
に記載の方法に従って合成した。
[化合物#26の合成]
N−メチル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
3−インドール酢酸 メチルエステルを(200mg,1.1mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60mg)を加えた。この溶液に、ヨウ化メチル(223mg、1.58mmol)を加えて、室温で6時間攪拌し
た。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、N−メチル−3−インドール酢酸メチルエステルを得た。(140mg,収率65%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=7.9Hz,1H),7.29(d,J=8.2Hz,1H),7.23(dd,J=8.2,7.9Hz,1H),7.12(dd,J=8.2,7.9Hz,1H),7.03(s,1H),3.75(s,3H),3.77(s,2H),3.69(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.6,136.9,127.7,121.7(2C),119.26,118.9,109.3,106.8,51.9,32.7,31.0.
N−メチル−3−インドール酢酸(化合物#26)
Figure 0006977990
N−メチル−3−インドール酢酸 メチルエステル(120mg,0.59mmol)
を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、N−メチル−3−インドール酢酸(化合物#26)を得た。(108mg,収率96%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.59(d,J=8.0Hz,1H),7.35
(d,J=8.1Hz,1H),7.18(s,1H),7.16(dd,J=7.0,6.1Hz,1H),7.04(dd,J=8.1,6.7Hz,1H),3.79(s,3H),3.73(s,2H).13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.6,136.8,127.9,127.5,121.8,119.2,118.9,109.5,106.1,53.7,31.7.
[化合物#27の合成]
N−エチル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
3−インドール酢酸メチルエステルを(200mg,1.1mmol)をN,N−ジメ
チルホルムアミド(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60mg)を加えた。この溶液に、ヨウ化エチル(246mg、1.58mmol)を加えて、室温で6時間攪拌した
。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、N−エチル−3−インドール酢酸メチルエステルを得た。(133mg,収率58%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=7.8Hz,1H),7.31(d,J=8.3Hz,1H),7.21(dd,J=8.3,7.8Hz,1H),7.11(dd,J=8.3,7.8Hz,1H),7.09(s,1H),4.11(q,J=7.3Hz,2H),3.76(s,2H),3.68(s,3H),1.43(t,J=7.3,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.6,160.8,135.9,127.8,125.9,121.6,119.0,109.3,51.9,40.8,31.1,15.4.
N−エチル−3−インドール酢酸(化合物#27)
Figure 0006977990
N−メチル−3−インドール酢酸 メチルエステル(120mg,0.59mmol)を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、N−メチル−3−インドール酢酸(化合物#27)を得た。(108mg,収率97%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=7.9Hz,1H),7.40
(d,J=8.2Hz,1H),7.25(s,1H),7.15(ddd,J=7.5,7.6Hz,1H),7.04(ddd,J=7.3,7.5Hz,1H),4.20(q,J=7.3Hz,2H),3.74(s,2H),1.39(t,J=7.3Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.3,136.8,129.0,127.1,122.0,119.8,119.4,110.1,108.1,41.1,31.9,15.8.
[化合物#28の合成]
N−プロピル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
3−インドール酢酸 メチルエステルを(200mg,1.1mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60mg)を加えた。この溶液に、ヨウ化プロピル(268mg、1.58mmol)を加えて、室温で6時間攪拌
した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、N−プロピル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(136mg,収率56%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=7.8Hz,1H)7.31(d,J=8.3Hz,1H)7.21(dd,J=8.0,7.1Hz,1H)7.11(dd,J=7.7,6.9Hz,1H)7.08(s,1H)4.04(t,J=7.1Hz,2H)3.77(s,2H)3.69(s,3H)1.86(m,2H)0.93(t,J=7.3Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.6,136.2,127.70,126.7,121.5,119.0,119.0,109.4,106.6,51.9,47.9,31.1,23.5,11.5.
N−プロピル−3−インドール酢酸(化合物#28)
Figure 0006977990
N−プロピル−3−インドール酢酸 メチルエステル(120mg,0.52mmol
)を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、N−プロピル−3−インドール酢酸(化合物#28)を得た。(103mg,収率98%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=8.0Hz,1H),7.
32(d,J=8.2Hz,1H),7.21(dd,J=7.2,8.0Hz,1H),7.11(dd,J=7.3,9.8Hz,1H),7.09(s,1H),4.04(
t,J=7.1,2H),3.79(s,2H),1.85(m,2H),0.92(t
,J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177
.5,136.2,127.6,127.0,121.6,119.1,119.0,109.5,106.0,53.7,31.7,23.5,11.5.
[化合物#29の合成]
N−ブチル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
3−インドール酢酸 メチルエステルを(200mg,1.1mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60mg)を加えた。この溶液に、ヨウ化ブチル(290mg、1.58mmol)を加えて、室温で6時間攪拌し
た。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、N−ブチル−3−インドール酢酸メチルエステルを得た。(137mg,収率53%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=7.8Hz,1H),7.32(d,J=8.2Hz,1H),7.21(dd,J=8.5,9.8Hz,1H),7.11(dd,J=9.7,7.4Hz,1H),7.08(s,1H),4.08(t,J=7.1Hz,2H),3.77(s,2H),3.69(s,3H),1.80(m,2H),1.34(m,2H),0.93(t,J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.6,136.2,127.7,126.7,121.5,119.0,119.0,109.4,106.7,51.9,46.0,32.3,31.1,20.2,13.7.
N−ブチル−3−インドール酢酸(化合物#29)
Figure 0006977990
N−ブチル−3−インドール酢酸 メチルエステル(120mg,0.52mmol)
を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、N−ブチル−3−インドール酢酸(化合物#29)を得た。(104mg,収率98%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.59(d,J=7.9Hz,1H),7.31
(d,J=8.2Hz,1H),7.20(dd,J=7.1,7.9Hz,1H),7.11(dd,J=7.3,7.5Hz,1H),7.07(s,1H),4.06(t,J=7.2Hz,2H),3.78(s,2H),1.79(m,2H),1.33(m,2H),0.92(t,J=7.4,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 178.0,136.1,127.6,126.9,121.6119.10,119.0,109.5,106.0,53.6,31.7,29.1,20.2,13.7.
[化合物#30の合成]
N−ヘキシル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
3−インドール酢酸 メチルエステルを(200mg,1.1mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60mg)を加えた。この溶液に、ヨウ化ヘキシル(334mg、1.58mmol)を加えて、室温で6時間攪拌
した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、N−ヘキシル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(147mg,収率51%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.60(d,J=7.8Hz,1H)7.31,(d,J=8.2Hz,1H),7.20(ddd,J=8.6,5.6Hz,1H),7.11(ddd,J=8.0,7.3Hz,1H),7.08(s,2H),4.06(t,J=7.2Hz,2H),3.77(s,2H),3.69(s,3H),1.81(m,2H),1.30(m,6H),0.87(t,J=6.9Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.6,136.1,127.7,126.7,121.5,119.0,119.0,109.4,106.6,51.9,46.3,31.4,31.1,30.2,22.6,22.5,14.0.
N−ヘキシル−3−インドール酢酸(化合物#30)
Figure 0006977990
N−ヘキシル−3−インドール酢酸 メチルエステル(120mg,0.52mmol
)を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、N−ヘキシル−3−インドール酢酸(化合物#30)を得た。(103mg,収率96%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.59(d,J=7.9Hz,1H),7.
31(d,J=8.2Hz,1H),7.20(ddd,J=7.9,7.3Hz,1H),7.20(ddd,J=7.4,7.7Hz,1H),7.07(1H,s,1H),4.05(t,J=7.2Hz,2H),3.78(s,2H),1.81(m,2H),1.31(m,6H),0.88(t,J=6.3Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 178.0,136.1,127.6,127.6,121.6,119.1,119.0,109.5,106.0,53.7,31.7,29.2,28.9,27.0,23.0,14.02.
[化合物#31の合成]
N−ヘプチル−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
3−インドール酢酸 メチルエステルを(200mg,1.1mmol)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(60mg)を加えた。この溶液に、ヨウ化ヘプチル(358mg、1.58mmol)を加えて、室温で6時間攪拌
した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、N−ヘプチル−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(148mg,収率49%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 3.69(3H,s), 7.60(1H,d,J=7.8),7.31(1H,d,J=8.2)7.11(1H,dd,J=8.2,6.7),7.08(1H,s),4.06(2H,t,J=7.1),3.77(2H,s)3.59(1H,dd,J=8.2,6.7),1.82(2H,m),1.29(8H,m),0.87(3H,t,J=7.1).;13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.57,136.16,127.70,126.66,121.54,118.98,118.98,109.43,106.64,51.89,46.31,31.67,31.11,30.24,28.89,26.96,22.55,14.02.
N−ヘプチル−3−インドール酢酸(化合物#31)
Figure 0006977990
N−ヘプチル−3−インドール酢酸 メチルエステル(120mg,0.52mmol
)を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、50℃で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、N−ヘプチル−3−インドール酢酸(化合物#31)を得た。(180mg,収率95%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.59 (1H,d,J=7.96), 7.31(1H,d,J=8.17), 7.21 (1H,ddd,J=8.49,6.73),7.11(1H,ddd,J=7.21,7.29),7.08(1H,S), 4.06(2H,t,J=7.25), 3.79 (2H,s) 1.81 (2H,m ) 1.29(8H,m ) 0.87(3H,t,J=6.83);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.81, 136.10, 127.55,126.85,121.62, 119.11, 118.94, 109.49,105.91,53.63,46.32,30.99,29.68,29.16, 26.64,22.49, 13.99.
化合物#33及び34はα−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステルを鍵中間体として合成した。α−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステルはE.Tsuda et. al., “Alkoxy-auxins are selective inhibitors of auxin transport mediated by PIN, ABCB, and AUX1 transporters” Journal of Biological Chemistry, 286(3), 2354-2364; 2011.に記載の方法に従って合成した。
[化合物#33の合成]
α−(7−ブトキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステル
Figure 0006977990
α−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステル(90mg,0.39mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、この溶液に、1−ヨードブタン(107mg,0.58mmol)を滴下し、炭酸セシウム(127mg,0.39mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液に水(5ml)を加え、酢酸エチル(10ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、α−(7−ブトキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステルを無色オイルとして得た。(92mg,収率83%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.71(d,J=8.9Hz,1H),7.35(d,J=6.9Hz,1H),7.67(d,J=8.1Hz,1H),7.27(d,J=2.3Hz,1H),7.25(dd,J=8.1,6.9Hz,1H),7.14 (q,J=8.9,2.3Hz,1H),4.12(q,J=7.1Hz,2H),4.07(t,J=6.6Hz、2H),3.97(s、2H),1.82(m、2H),1.53(m、2H),1.19(t、J=7.1Hz,3H),0.96(t,J=7.5Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 171.5、157.4,133.2,130.0,129.3,129.1,128.3,127.6,123.0,118.5,103.2,67.6,60.8,39.5,31.2,19.2,14.1,13.8;IR(neat): 2958,1733,1510,1459,1210,1156cm−1;HREI−MS found m/z286.1556[M],calcd for 286.1569(C1822).
α−(7−ブトキシ−1−ナフタレニル)−酢酸(化合物#33)
Figure 0006977990
α−(7−ブトキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステル(75mg,0.26mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール:2M水酸化ナトリウム水溶液=2:2:1の混合溶液(1.5ml)に溶かし、室温で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(10ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製しα−(7−ブトキシ−1−ナフタレニル)−酢酸(化合物#33)を得た。(67mg,収率98%):融点102〜104℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.75(d,J=8.9Hz,1H),7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.34(d,J=6.9Hz,1H),7.26(dd,J=8.1,6.9Hz,1H),7.23(d,J=2.0Hz,1H),7.16(q,J=8.9,2.0Hz,1H),4.05(t,J=6.5Hz,2H),4.00(s,2H),1.51(m,2H),1.80(m,2H),0.98(t,J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.6,157.6,133.2,130.2,129.1,128.6,127.9(2C),123.0,118.7,103.1,67.7,39.2,31.2,19.3,13.8;IR(neat):3021,2931,1699,1457,1138cm−1;HREI−MS found m/z 258.1268[M],calcd for 258.1256(C1618).
[化合物#34の合成]
α−(7−ペントキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステル
Figure 0006977990
α−(7−ヒドロキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステル(90mg,0.39mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、この溶液に、1−ヨードペンタン(116mg,0.58mmol)を滴下し、炭酸セシウム(127mg,0.39mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、反応液に水(5ml)を加え、酢酸エチル(10ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、α−(7−ペントキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステルを無色オイルとして得た。(103mg,収率88%):H NMR(400MHz,CDCl):δ 1.00(t,J=7.2Hz,3H),1.26(t,J=7.1Hz,3H),1.48(m,2H),1.55(m,2H),1.91(m,2H),4.03(s,2H),4.13(t,J=6.5Hz,2H),4.19(q,J=7.1Hz,2H),7.20(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),7.31(dd,J=8.1,7.0Hz,1H),7.33(d,J=2.5Hz,1H),7.41(d,J=7.0Hz,1H),7.74(d,J=8.1Hz,1H),7.78(d,J=8.9Hz,1H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 171.5,157.4,133.2,130.0,129.3,129.1,128.4,127.6,123.0,118.5,103.2,67.8,60.8,39.6,28.9,28.2,22.4,14.1,14.0;IR(neat):2969,1734,1509,1459,1160cm−1;HREI−MS found m/z 300.1727[M],calcd for 300.1725 (C1924).
α−(7−ペントキシ−1−ナフタレニル)−酢酸(化合物#34)
Figure 0006977990
α−(7−ペントキシ−1−ナフタレニル)−酢酸 エチルエステル(90mg,0.30mmol)をテトラヒドロフラン:メタノール:2M水酸化ナトリウム水溶液=2:2:1の混合溶液(1.5ml)に溶かし、室温で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(10ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=6:1)で精製しα−(7−ペントキシ−1−ナフタレニル)−酢酸(化合物#34)を得た。(75mg,収率92%):融点104〜106℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.71(d,J=8.1Hz,1H),7.39(d,J=6.9Hz,1H),7.26(t,J=8.1,6.9Hz,1H),7.21(d,J=2.1Hz,1H),7.15(dd,J=8.9,2.1Hz,1H),4.03(t,J=6.5Hz,2H),4.00(s,2H),3.87(d,J=8.9Hz,1H),1.82(m,2H),1.45(m,2H),1.39(m,2H),0.93(t,J=7.1Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.6,157.6,133.2,130.2,129.1,128.6,128.4,128.0,123.0,118.7,103.1,68.0,39.1,28.9,28.2,22.5,14.0;IR(neat):3014,2945,1689,1463,1169cm−1;HREI−MS found m/z 272.1378[M], calcd for 272.1412 (C1720).
化合物#35〜37は5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステルを鍵中間体として合成した。
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸1.00gをメタノール(25ml)に溶かし、塩化アセチル1.0mlをゆっりと滴下し、室温で2時間攪拌した。TLCで反応終了を確認した後、飽和重曹水溶液を加え反応を停止させ、溶媒を減圧留去した後、水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製し、5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(1.05g,収率98%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.20(s,J=8.7Hz,1H),7.13(d,J=2.4Hz,1H),7.00(d,J=2.4Hz,1H),6.78(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),3.72(s,2H),3.70(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.6,149.6,131.4,127.9,124.2,112.1,111.9,103.4,107.8,52.0,31.2;IR(neat):3411,3000,2952,1728,1459,1459,1154cm−1;EI−MS m/z[M] 205,146;HREI−MS found m/z 205.0761[M],calcd for 205.0739(C1111NO).
[化合物#35の合成]
5−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(42.9mg,0.21mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶かし、そこに3,5−ジメトキシベンジルブロミド(82.2mg,0.36mmol)を滴下し、別容器に取り分けておいたヨウ化テトラN−ブチルアンモニウム(83.0mg,2.00mmol),炭酸セシウム(136.37mg,0.42mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、飽和重曹水を加え反応を停止させ、酢酸エチル(50ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製し、5−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(81.5mg,収率94%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.17(d,J=2.2Hz,1H),7.12(d,J=8.7Hz,1H),7.04(s,2H),6.92(dd,J=8.7,2.2Hz,1H),6.64(d,J=2.2,2H),6.41(t,J=2.2Hz,1H),5.13(s,2H),3.78(s,6H),3.72(s,2H),3.67(s,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.5,160.9(2C),153.2,140.0,131.4,124.0,127.5,113.0,111.9,107.9,105.2(2C),102.2,99.8,70.8,55.3(2C),51.9,31.2;IR(neat):3396,2948,1734,1449,1159cm−1
5−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−3−インドール酢酸(化合物#35)
Figure 0006977990
5−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステル(81.5mg,0.23mmol)を、テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶かし、そこにメタノール(0.5ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(0.25ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、5−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−3−インドール酢酸(化合物#35)を得た。(55.2mg,収率100%);融点146.1〜148.6℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.19(d,J=8.8Hz,1H),7.12(d,J=2.2Hz,1H),7.06(s,1H),6.92(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),6.68(d,J=2.2Hz,2H),6.40(t,J=2.2Hz,1H),5.01(S,2H),3.77(S,6H),3.73(s,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.5,160.8(2C),153.3,140.0,131.4,127.5,124.1,113.1,112.0,107.4,105.3(2C),102.2,99.9,70.9,55.3(2C),31.1;IR(neat):3406,2957,2926,1702,1458,1155cm−1
[化合物#36の合成]
5−メトキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(99.3mg,0.48mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶かし、そこにヨードメタン(206.2mg,1.45mmol)を滴下し、別容器に取り分けておいた炭酸カリウム(200.8mg,1.45mmol)を加え、室温で一晩攪拌し、続いて、80℃で4時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、10%重曹水20mlを加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、5−メトキシ−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た(58.6mg,収率55.2%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.22(1H,d.J=8.8),7.11(d,J=2.3Hz,1H),7.05(d,J=1.3Hz,1H),6.93(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),3.70(s,3H),3.85(s,3H),3.74(s,2H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.5,154.2,131.2,127.6,123.8,112.5,111.9,108.1,100.6,55.9,51.9,31.2;IR(neat):3403,2951,1729,1486,1213,1154cm−1;EI−MS m/z[M] 219,160;HREI−MS found m/z 219.0886[M],calcd for 219.0895(C1213NO).
5−メトキシ−3−インドール酢酸(化合物#36)
[化合物#36の合成]
Figure 0006977990
5−メトキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(60.0mg,0.27mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、水酸化リチウム(19.7mg,0.82mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、5−メトキシ−3−インドール酢酸(化合物#36)を得た。(15.3mg,収率27.2%);融点147.0〜149.8℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.28(d,J=8.8Hz,1H),7.26(s,1H),7.11(d,J=2.3Hz,1H),6.77(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),3.80(s,3H),3.71(s,1H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.3,154.8,132.6,128.9,125.2,112.7,112.4,108.8,101.4,55.8,31.5;IR(neat):3359,2996,2851,1705,1456,1137cm−1;EI−MS m/z[M] 205(75%),160;HREI−MS found m/z 205.0737[M],calcd for 205.0739(C1111NO).
[化合物#37の合成]
5−エトキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(109.0mg,0.53mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶かし、そこにヨードエタン(248.74mg,1.60mmol)を滴下し、別容器に取り分けておいた炭酸カリウム(220.5mg,1.60mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、80度で4時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、10%重曹水20mlを加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後,シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、5−エトキシ−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(100.7mg,収率81.2%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.86(q,J=7.0Hz,2H),7.23(d,J=8.8Hz,1H),7.05(d,J=2.3Hz,1H),7.12(d,J=2.0Hz,1H),6.87(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),3.75(s,2H),3.70(s,3H),1.45(t,J=7.0Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.5,153.4,131.2,127.6,123.7,113.0,111.8,108.1,101.8,64.2,52.0,31.2,15.0;IR(neat):3404,2978,1729,1474,1211,1154cm−1;HREI−MS found m/z 233.1034[M],calcd for 233.1052(C1315NO).
5−エトキシ−3−インドール酢酸(化合物#37)
Figure 0006977990
5−エトキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(90.2mg,0.27mmol)をメタノール(4ml)に溶かし、水酸化リチウム(13.9mg,0.58mmol)を加え室温で一晩撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、5−エトキシ−3−インドール酢酸(化合物#37)を得た。(83.8mg,収率98.9%);融点86.0〜92.7℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.23(d,J=8.8Hz,1H),7.12(d,J=1.9Hz,1H),7.04(d,J=2.3Hz,1H),6.86(dd.J=8.8,2.3Hz,1H),4.09(q,J=7.0Hz,2H),3.80(s,2H),1.42(t,J=7.0Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.4,153.5,131.2,127.5,124.0,113.2,111.9,107.7,101.7,64.2,31.1,15.0;IR(neat):3354,3066,2930,1695,1457,1112cm−1;EI−MS
m/z[M] 219,205(40%),190,174,162(70%),160(50%);HREI−MS found m/z 219.0886[M],calcd for 219.0895(C1213NO).
[化合物#38の合成]
5−(1−プロポキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(108.4mg,0.53mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶かし、そこにヨードプロパンを滴下し、別容器に取り分けておいた炭酸カリウム(219.3mg,1.59mmol)を加え室温2時間撹拌し、80℃で4時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、10%重曹水20mlを加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、5−(1−プロポキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(78.6mg,収率60.1%);融点38.6〜41.0℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.21(d,J=8.8Hz,1H),7.10(d,J=2.3Hz,1H),7.05(d,J=2.3Hz,1H),6.86(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),4.01(t,J=6.7Hz,2H),3.74(s,2H),3.70(s,3H),1.82(m,2H),1.07(t,J=6.7Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.5,153.6,131.2,127.6,123.7,113.0,111.8,108.0,101.7,70.4,52.0,31.2,22.8,10.6;IR(neat):3355,3061,2961,1695,1457,1126cm−1;EI−MS m/z[M] 247(70%),188(30%),149,131(75%);HREI−MS found m/z 247.1225[M],calcd for 247.1208(C1417NO).
5−(1−プロポキシ)−3−インドール酢酸(化合物#38)
Figure 0006977990
5−(1−プロポキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステル(64.3mg,0.26mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、水酸化リチウム(9.35mg,0.39mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、5−(1−プロポキシ)−3−インドール酢酸(化合物#38)を得た。(59.3mg,収率97.7%);融点133.6〜136.8℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.23(d,J=8.8Hz,1H),7.13(s,1H),7.04(d,J=2.2Hz,1H),6.87(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),3.96(t,J=6.6Hz,2H),3.76(s,3H),1.82(m,2H),1.05(t.J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 177.4,153.7,131.2,127.5,123.9,113.2,111.9,107.5,101.7,70.4,31.0,22.8,10.6,10.6;IR(neat): 3407,2954,1728,1456,1213,1160cm−1;EI−MS m/z[M] 233,191(50%);HREI−MS found m/z 233.1043[M],calcd for 233.1052(C1215NO).
[化合物#39の合成]
5−(1−ブトキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステル
Figure 0006977990
5−ヒドロキシ−3−インドール酢酸 メチルエステル(108.4mg,0.53mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶かし、そこにヨードブタンを滴下し、別容器に取り分けておいた炭酸カリウム(184.2mg,1.33mmol)を加え、80℃で4時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、10%重曹水(20ml)を加え、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、5−(1−ブトキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステルを得た。(140.2mg,収率80.5%);H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.21(d,J=7.2Hz,1H),7.10(d,J=2.3Hz,1H),7.05(d,J=2.3Hz,1H),6.86(dd,J=8.8,2.3Hz,1H),4.01(t,J=6.5Hz,2H),3.74(s,2H),3.70(s,3H),1.82(m,2H),1.52(m,2H),0.98(t,J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 172.5,153.6,131.2,127.6,123.7,113.0,111.8,108.0,101.7,68.5,51.9,31.9,31.2,19.3,13.9;IR(neat): 3355,2957,1694,1459,1127cm−1;HREI−MS found m/z 261.137[M],calcd for 261.1365(C1519NO).
5−(1−ブトキシ)−3−インドール酢酸(化合物#39)
Figure 0006977990
5−(1−ブトキシ)−3−インドール酢酸 メチルエステル(91.0mg,0.35mmol)をメタノール(2ml)に溶かし、水酸化リチウム(12.5mg,0.52mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。TLCで反応終了を確認した後、6N塩酸を加え酸性(pH=3〜4)にし、溶媒を減圧留去した。水(5ml)を加え、酢酸エチル(5ml)で3回抽出した。有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、5−(1−ブトキシ)−3−インドール酢酸(化合物#39)を得た。(43.8mg,収率51.0%);融点137.8〜141.1℃;H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.24(d,J=8.8Hz,1H),7.14(s,1H),7.04(d,J=2.0Hz,1H),6.87(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),4.01(t,J=6.6Hz,2H),3.76(s,2H),1.78(m,2H),1.05(t.J=7.4Hz,3H);13C NMR(100MHz,CDCl):δ 173.3,153.8,131.2,123.9,113.2,111.6,107.5,101.6,31.6,29.7,19.3,13.9;IR(neat): 3407,2954,1728,1456,1213,1160cm−1;EI−MS m/z[M] 247,191(60%);HREI−MS found m/z 247.1189[M],calcd for 247.1208(C1417NO).
[式(1)の化合物の合成]
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(化合物(4−1))の合成
Figure 0006977990
6−フルオロインドール(485mg,3.59mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(508mg,2.39mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で7時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を食塩水(30mL)で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=2:1)で精製した、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(6−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(433mg,収率52%)を無色結晶で得た。
融点 210-214℃;
1H-NMR(400MHz, CDCl3) δ 10.31 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.47 (dd, J=8.8, 5.2, 1H),7.34 (d, J=2.0, 2H), 7.12-7.20 (m, 3H), 6.92 (td, J=9.6, 2.4, 1H), 4.54 (dd, J=10.4, 4.0, 1H), 4.01 (ddd, J=18.8, 10.8, 3.2, 1H), 3.38 (td, J=18.8, 3.2, 1H);
13C-NMR (100MHz, CDCl3) δ 195.18, 174.85, 166.28 JC-F(dd, 254, 13 Hz), 163.42 JC-F (dd, 254, 13 Hz), 161.74, 159.4, 137.54 JC-F (d, 13 Hz), 133.47 JC-F(dd, 11,
3 Hz), 123.35 JC-F(d, 4Hz), 123.02 JC-F (dd, 13, 4 Hz), 120.97 JC-F (d, 11 Hz),
113.51, 112.94 JC-F (dd, 10, 2 Hz) , 108.27 JC-F (d, 24 Hz), 105.59 JC-F (t, 27
Hz), 98.27 JC-F (d, 26 Hz), 46.68 JC-F (d, 7Hz) ,38.47;
FAB-MS m/z = 348 [M+H]+
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(化合物(3−1))の合成
Figure 0006977990
5−フルオロインドール(925mg,6.85mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(969mg,4.57mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で11時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を食塩水(30mL)で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、クロロホルムと酢酸エチルから再結晶を行い、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(1122mg,収率71%)を無色結晶で得た。
融点 207-208℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.34 (s, 1H), 8.02 (m, 1H), 7.47 (dd, J=10.4, 2.8,
1H), 7.39-7.43 (m, 2H), 7.13-7.21 (m, 2H), 6.93 (td, J=9.2 , 2.8, 1H), 4.52 (dd, J=10.4, 3.6, 1H), 4.03 (ddd, 18.4, 10.8, 3.6, 1H), 3.40 (td, 18.4, 3.6, 1H); 13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ 195.17, 174.86, 166.52 JC-F(dd, 254, 13 Hz), 163.58 JC-F(dd, 254, 13 Hz), 159.52, 157.21, 134.25, 133.46 JC-F (dd, 11, 4 Hz), 127.66 JC-F(d, 11 Hz), 123.01 JC-F (dd, 10, 4 Hz), 113.42 JC-F (d, 5 Hz), 113.28
JC-F(d, 10 Hz), 113.51 JC-F (dd, 21, 4 Hz), 110.56 JC-F(d, 27 Hz), 105.61 JC-F
(t, 27 Hz), 104.65 JC-F (d, 24 Hz), 46.68 JC-F (d, 8Hz), 38.48;
FAB-MS m/z = 348 [M+H]+
2−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(化合物(5−1))の合成
Figure 0006977990
7−クロロインドール(1094mg,5.16mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(935mg,4.41mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で10時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を食塩水(30mL)で2回洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、2−(7−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(1017mg,収率54%)を無色結晶で得た。
融点 225-227℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.55 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.75 (d, J=8.4, 1H), 7.45 (d, J=2.8, 1H), 7.06-7.14 (m, 4H), 7.08 (t. J=7.6, 1H), 4.57 (dd, J=10.4 , 3.6, 1H), 4.03 (ddd, 18.4, 10.8, 3.6, 1H), 3.41 (td, 18.4, 3.6, 1H);
13C-NMR(100MHz, acetone-d6) δ195.06, 74.67, 166.53, JC-F(dd, 252, 12 Hz), 163.63 JC-F(dd, 252, 12 Hz), 134.45, 133.46 JC-F(dd, 11, 5 Hz), 129.25, 124.97, 122.98 JC-F(dd, 13, 4 Hz), 121.91, 120.84, 119.03, 117.22, 114.73, 112.99 JC-F(dd, 21, 3 Hz), 105.61 JC-F(t, 27 Hz), 46.71 JC-F (d, 8 Hz) , 38.50;
FAB-MS m/z = 364 [M+H]+
2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(化合物(3−2))の合成
Figure 0006977990
5−クロロインドール(1000mg,6.61mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(935mg,4.41mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で7時間、加熱還流した。反応液に、蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を食塩水(30mL)で2回洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(1084mg,収率63%)を淡黄色結晶で得た。
融点 236-239℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.45 (s, 1H), 8.02 (q, J=8.3, 1H), 7.80 (d, J=1.6,
1H), 7.44 (m, 2H), 7.11-7.22 (m, 3H), 4.54 (dd, J=10.4, 3.8, 1H), 4.01 (ddd, J=18.7, 10.7, 3.2, 1H), 3.41 (td, J=18.7, 3.2, 1H);
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ195.10, 174.76, 166.52 JC-F(dd, 253, 12Hz), 163.62 JC-F(dd, 253, 12 Hz), 136.06, 133.44 JC-F(dd, 12, 4 Hz), 128.47, 125.62, 122.96 JC-F(dd, 13, 4 Hz), 122.48, 119.33, 113.77, 113.12, 112.96 JC-F(dd, 22, 3 Hz), 105.61 JC-F(t, 27 Hz), 46.72 JC-F (d, 8 Hz), 38.35;
FAB-MS m/z = 364 [M+H]+
2−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(化合物(2−1))の合成
Figure 0006977990
4−クロロインドール(903mg,5.98mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(842mg,3.97mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で7時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を食塩水(30mL)で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製した後、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、2−(4−クロロ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(602mg,収率51%)を無色結晶で得た。
融点 203-204℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.24 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.77 (d, J=8.4, 1H), 7.42 (d, J=8.0, 1H), 7.21〜7.03 (m, 4H), 4.57 (dd, J=10.8, 3.6, 1H), 4.03 (ddd 18.8, 10.8, 3.2, 1H), 3.38 (td, 18.8, 3.2, 1H);
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ195.28, 174.97, 166.55 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 163.62 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 137.646, 137.49, 133.46 JC-F (dd, 11, 4 Hz), 127.37, 123.70, 123.54, 123.05 JC-F(dd, 13, 4 Hz), 122.39, 119.88, 119.79, 112.95 JC-F(dd, 22, 4 Hz), 105.58 JC-F (t, 26 Hz), 46.95 JC-F (d, 8 Hz), 38.47;
FAB-MS m/z = 364 [M+H]+
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(化合物(3−3))の合成
Figure 0006977990
5−メチルインドール(171mg,1.31mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(185mg,0.87mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で7時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を食塩水(30mL)で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(200mg,収率67%)を無色結晶で得た。
融点200-202℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.10 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.20-7.31 (m, 2H), 7.13-7.20 (m, 1H), 7.96 (d, J=6.8, 1H), 4.53 (dd, J=10.6, 3.6, 1H), 4.01 (ddd 18.8, 10.6, 3.2, 1H), 3.36 (td, 18.8, 3.2, 1H), 2.40 (s, 3H);
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ195.33, 175.08, 166.54 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 163.49 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 136.01, 133.45 JC-F(dd, 11, 4 Hz), 128.59, 127.63, 124.02, 123.72, 123.05 JC-F (dd, 13, 4 Hz), 119.43, 112.94 JC-F(dd, 22, 4 Hz), 112.74, 112.03, 105.59 JC-F(t, 26 Hz), 47.01 JC-F(d, 7 Hz), 38.45, 21.64;
FAB-MS m/z = 344 [M+H]+
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(化合物(6−1))の合成
Figure 0006977990
1−メチルインドール(2512mg,19.17mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(2710mg,12.78mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で1時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を食塩水(30mL)で2回洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(3898mg,収率89%)を無色結晶で得た。
融点 192-193℃
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ 8.00 (m, 1H), 7.75 (d, J=7.6, 1H) , 7.37 (d, J=8.4, 1H), 7.12-7.22 (m, 4H), 7.07 (t, J=7.6, 1H), 4.54 (dd, J=10.8, 3.6, 1H), 4.00 (ddd, 18.8, 10.4, 3.6, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.36 (td, 18.8, 3.6, 1H);
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ195.22, 174.94, 166.52 JC-F(dd, 253, 13 Hz), 163.57 JC-F(dd, 253, 13 Hz), 138.08, 133.46 JC-F(dd, 11, 4 Hz), 128.00, 127.79, 123.03 JC-F(dd, 13, 4 Hz), 122.36, 120.07, 119.72, 112.94 JC-F(d, 22, 4 Hz), 112.33, 110.32, 105.60 JC-F(t, 27 Hz), 47.01 JC-F(d, 8 Hz), 38.36, 32.72;
FAB-MS m/z = 344 [M+H]+
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸の(化合物(5−2))の合成
Figure 0006977990
7−メトキシインドール(1083mg,7.36mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(1041mg,4.90mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で14時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を食塩水(30mL)で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、続いて、クロロホルムから再結晶を行って、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(7−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(1179mg,収率67%)を無色結晶で得た。
融点 181-183℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.26 (s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.35 (d, J=8.0, 1H), 7.28 (d, J=2.8, 1H), 7.12-7.20 (m, 2H), 6.98 (t, J=7.8, 1H), 6.67 (d, J=7.8, 1H),
4.54 (dd, J=10.8, 3.6, 1H), 4.03 (ddd 18.8, 10.6, 3.3, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.36
(td, 18.6, 3.2, 1H);
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ1195.28, 174.98, 166.54 JC-F(dd, 252, 12 Hz), 163.48 JC-F(dd, 252, 12 Hz), 147.35, 133.44 JC-F(dd, 11, 4 Hz), 128.81, 127.83, 123.22, 123.05 JC-F (dd, 13, 4 Hz) , 120.43, 113.76, 112.94 JC-F(dd, 22, 4 Hz), 112.7, 105.59 JC-F(t, 27 Hz), 102.52, 55.52, 46.97 JC-F(d, 8 Hz) , 38.59;
FAB-MS m/z = 360 [M+H]+
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(化合物(3−4))の合成
Figure 0006977990
5−メトキシインドール(1166mg,7.93mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で10時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で2回抽出した。有機層を食塩水(30mL)で2回洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、ベンゼンとアセトンから再結晶を行い、続いて、クロロホルムから再結晶を行って、4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−4−オキソブタン酸(1478mg,収率75%)を無色結晶で得た。
融点 205-206℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ10.09 (s, 1H), 8.02 (m, 1H), 7.27-7.31 (m, 3H), 7.13-7.20 (m, 2H), 6.79 (dd, J=8.8, 2.4, 1H), 4.52 (dd, J=10.8, 3.6, 1H), 4.00 (ddd, 18.8, 10.4, 3.4, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.38 (td, 18.6, 3.4, 1H;
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ195.35, 175.03, 166.53, JC-F(dd, 253, 12 Hz), 163.61 JC-F(dd, 253, 12 Hz), 154.84, 133.45 JC-F(dd, 11, 4 Hz), 132.72, 127.78, 124.22, 123.04 JC-F (dd, 12, 4 Hz), 112.95 JC-F (dd, 22, 4 Hz), 112.96, 112.68, 105.61 JC-F (t, 26 Hz), 101.58, 55.79, 46.9 JC-F(d, 8 Hz), 38.67;
FAB-MS m/z = 360 [M+H]+
2−(6−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(化合物(4−2))の合成
Figure 0006977990
6−ベンジルオキシインドール(1255mg,5.62mmol)を50mL丸底フラスコに入れた後、(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸(795mg,3.74mmol)を加え、ベンゼン(20mL)で溶解し、80℃で9時間、加熱還流した。反応液に蒸留水(50mL)を加えたのち、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を食塩水(30mL)で洗浄してから、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧濃縮した。濃縮して得られた生成物を桐山ロートでろ過し、クロロホルムから再結晶を行って、2−(6−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−イル)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン酸(531mg,収率33%)を淡黄色結晶で得た。
融点 177-178℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ 10.0 4(s, 1H), 8.01 (m, 1H), 7.65 (d, J=8.8, 1H), 7.48 (d, J-7.6, 2H), 7.38 (t, J=7.2, 2H), 7.31 (m, 1H), 7.13-7.20 (m, 3H), 7.03 (d, J=2.0, 1H), 6.83 (dd, J=8.4 , 2.0, 1H), 4.51 (dd, J=10.4 , 3.6, 1H), 4.01 (ddd, 18.1, 10.4, 3.3, 1H), 3.36 (td, 18.1, 3.3, 1H);
13C-NMR (100MHz, acetone-d6) δ195.29, 175.00, 166.54 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 163.52 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 156.33, 138.85, 138.45, 133.45, JC-F (dd, 11, 4 Hz), 129.17, 128.37, 128.23, 123.01 JC-F(dd, 13, 4 Hz), 122.49, 121.97, 120.54, 113.24,
113.06 JC-F (dd, 21, 4 Hz), 110.73, 105.59 JC-F(t, 27 Hz), 96.89, 70.70, 46.94 JC-F(d, 8 Hz), 38.57;
FAB-MS m/z = 436 [M+H]+
[参考例1]
(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸
Figure 0006977990
本件化合物#1〜10の合成で用いた(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸は、以下のとおり合成した。すなわち、1,3−ジフルオロベンゼン(1300mg,11.39mmol)を100mL丸底フラスコに入れた後、無水マレイン酸(894mg,9.12mmol)を加え、ジクロロメタン(40mL)で溶解し、スターラーで撹拌した。撹拌しながら、無水塩化アルミニウム(2279mg,17.09mmol)を少しずつ投入して室温で6時間撹拌した。反応液を丸底フラスコの中の反応物を氷水(100mL)に入れて反応を停止させた後、水層を酢酸エチル(150mL)で抽出し、有機層を食塩水(100mL)で2回抽出操作をした後、有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水した後、減圧濃縮して固形物を得た。この固形物を温浴中でベンゼンと少量のアセトンで再結晶させて精製したところ、淡黄色結晶の(E)−4−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−オキソ−2−ブテン酸を収率48%で得た。
融点 136.0〜139.0℃;
1H-NMR(400MHz, acetone-d6) δ 7.98 (m, 1H), 7.72 (dd, J=15.6 , 3.6, 1H), 7.20-7.28 (m, 2H), 6.75 (d, J=15.6, 2H);
13C-NMR(100MHz, acetone-d6) δ187.13, 166.86 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 166.35, 163.33 JC-F(dd, 254, 12 Hz), 139.95 JC-F(d, 7 Hz), 133.98 JC-F (dd, 66, 59 Hz), 132.91, 123.22 JC-F(d, 9 Hz), 113.33 JC-F(dd, 22 , 3 Hz), 105.76, JC-F (t, 22 Hz)
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。なお、以下の実施例において、軟骨細胞の培養は、25cmフラスコを使用し、5%CO/20%O、37℃条件下で行った。また、軟骨細胞の培養液として、α―MEN(α-Modified Eagle Medium)(1×)(life technologies社製、REF:12571-063)5mLに、10%ウシ胎仔血清(foetal calf serum;FCS)(life technologies社製、REF:26140-079)、1% Insulin Transfellin Seline(life technologies社製、REF:41400-045)、100U/mLペニシリン−100μg/mLストレプトマイシン合剤(LONZA社製、REF:17-602E)を添加したものを用いた。
本件化合物群が軟骨基質分解酵素の産生抑制効果を有することの確認
[方法]
大腿骨頚部骨折に対し人工骨頭置換術を施行する際に摘出した6名分の大腿骨頭(男性3例、女性3例、平均年齢76歳)から、それぞれ肉眼的に健常な部分の軟骨片を採取した。軟骨片を、10%トリプシン/EDTAで0.5時間、1mg/mLヒアルロニダーゼで0.25時間、及び10mg/mLコラゲナーゼで12〜15時間順次処理し、軟骨細胞を単離した。その後、T25フラスコ4つを用意し、軟骨細胞を0.5〜1.0×10個/mLの濃度となるように、4種類の培養液(10μMのTNF−αを含む培養液[TNF−α添加群]、10μMのTNF−α及び3μMの化合物#5を含む培養液[「TNF−α+化#5添加群」]、3μMの化合物#5を含む培養液[化#5添加群]、並びにTNF−α及び化合物#5不含の培養液[対照群])で調整し、それぞれのフラスコに添加し、コンフルエントになるまで培養した(約21〜28日間)。培養後の軟骨細胞を回収し、AllPrep DNA/RNA Mini(QIAGEN社製)にて全RNAを抽出及び精製し、Oligo(dT)プライマーを用いて、High Capacity cDNA Transcription Kit(Applied Biosystems社製)によりcDNAを調製した。3種類の軟骨基質分解酵素(MMP13、ADAMTS4、及びADAMTS5)遺伝子のmRNAの発現量は、TaqMan Universal PCR Master MixII(Applied Biosystems社製)を用いた定量PCRを以下の1)〜2)に示した条件で行い、検出した。なお、内部標準としてGAPDH遺伝子を用いた。
1)50℃、2分と、95℃、10分を1サイクル(ポリメラーゼの活性化)
2)95℃、15秒と60℃、1分の往復を40サイクル(プライマーセット[フォワードプライマー及びリバースプライマー]によるcDNAの増幅)
上記3種類の軟骨基質分解酵素遺伝子及びGAPDH遺伝子のcDNAを増幅し、検出するためのプライマー及びプローブセットとして、Gene Expression Assay Mix(Applied Biosystems社製)を用いた(表2参照)。
Figure 0006977990
Baselineソフトウェア(Applied Biosystems社製)を用いてPCR産物が一定量になるPCRのサイクル数(threshold cycle;Ct値)を測定し、比較Ct法(デルタデルタCt法)によりGAPDH遺伝子のcDNA増幅産物のCt値を基準とした上記3種類の軟骨基質分解酵素遺伝子のcDNA増幅産物のCt値の相対値を求め、かかるCt値の相対値から、上記上記3種類の軟骨基質分解酵素遺伝子のcDNA(mRNA)の相対量を算出した(図1〜3の縦軸参照)。
[結果]
「化#5添加群」の軟骨細胞における軟骨基質分解酵素3種(MMP13、ADAMTS4、及びADAMTS5)遺伝子のmRNAの発現量は、「対照群」と比べ減少しており(図1〜3A参照)、特にADAMTS5遺伝子のmRNAの発現量は、有意に減少していた(図3A参照)。また、「TNF−α+化#5添加群」の軟骨細胞における上記軟骨基質分解酵素3種遺伝子のmRNAの発現量は、「TNF−α添加群」と比べ有意に減少していた(図1〜3B参照)。
これらの結果は、本件化合物群(化合物#5)は、軟骨基質分解酵素の産生、具体的には、(炎症性サイトカイン[TNF−α]非存在下での)通常の軟骨基質分解酵素の産生や、炎症性サイトカイン(TNF−α)存在下での軟骨基質分解酵素の産生、及び炎症性サイトカイン(TNF−α)に起因する軟骨基質分解酵素の産生を抑制する効果を有することを示している。
本発明は、変形性関節症等の軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善(治療)に資するものである。

Claims (2)

  1. 以下の式(I−2)で表される化合物又はその医薬的に許容される塩を含む、軟骨基質分解酵素の産生抑制剤であって、前記軟骨基質分解酵素が、MMP13(Matrix metalloproteinase 13)、ADAMTS4(A Disintegrin and Metalloproteinase with Thrombospondin motifs 4)、及びADAMTS5(A Disintegrin and Metalloproteinase with Thrombospondin motifs 5)から選択される1種又は2種以上のタンパク質である、前記軟骨基質分解酵素の産生抑制剤
    Figure 0006977990
  2. 請求項1に記載の軟骨基質分解酵素の産生抑制剤を含む、軟骨基質の減少又は損傷に起因する症状若しくは疾患の予防又は改善剤。
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