JP6977980B2 - 輸送用コンテナ - Google Patents

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本発明は、物流に用いるパレットの外縁を取り囲み、内部の荷物を保護すると共に、パレットを上下に段積みすることのできる輸送用コンテナに関する。
物流に用いるパレットは、概ね正方形の板状で、その側面には、フォークリフトから伸びるツメを差し入れるため、横長の穴を設けてある。パレットを用いることで、大量の荷物を少ない人手で迅速に輸送でき、物流の効率化に貢献している。なおパレットは、あくまでも荷物を載せる台であり、通い箱のように荷物を保護する機能はない。そのため医薬品など、輸送時にも高度の安全性が要求される荷物については、パレットの外縁をダンボールなどで取り囲むこともある。
荷物を保護するためのコンテナは、これまでにも様々な技術開発が進められており、その例として後記の特許文献が挙げられる。そのうち特許文献1では、積み重ねが可能なほか、輸送中の荷崩れを防止できるコンテナが提案されている。このコンテナは、底部に位置するパレットと、角筒状に立ち上がる胴板と、胴板の上面を塞ぐ蓋体と、で構成され、パレットの外縁を取り囲むように胴板を配置することで、荷物の移動が拘束され、輸送中の荷崩れを防止できる。また蓋体の上に別のパレットを載せることで、コンテナを二段積みすることもできる。加えて胴板は四面で構成され、そのうち対向する二面は、「く」の字状に屈曲可能で、保管時は胴板を折り畳み、蓋体の内側に収容することができる。
次に特許文献2では、蓋を緩みなく組み込めるほか、段積みした際に上下で位置ズレを生じない組立式コンテナが開示されている。この組立式コンテナは、プラスチック製パレットを流用した底体と、底体の上面に載せる周壁と、蓋と、で構成され、底体の上面の外縁付近には、周壁の脱落を防ぐため、アングル材を取り付けてある。さらに蓋は、アングル材の外側に嵌り込む大きさとすることで、蓋の外縁を底体よりも一回り小さくすることができる。そのため使用時、周壁と蓋との隙間が抑制され、蓋が緩みなく組み込まれる。また蓋の上面に係止具を取り付けることで、段積みした際、上下の位置ズレを防止できる。
特開平10−7144号公報 特開2008−81127号公報
前記の両特許文献では、その目的を達するため、専用のパレットを用いている。しかしパレットは、汎用品が広く普及しており、製造コストや現場での取り扱いを考慮すると、汎用品をそのままの状態で使用できることが好ましい。また輸送用コンテナは、前記の特許文献と同様、出荷先からの返却時には折り畳み、輸送コストを削減すべきである。ただし折り畳みに関しては、様々な人が取り扱うことを考慮し、身体的負担を軽減できるほか、部品の紛失といった不具合を招くこともなく、誰もが直感的に畳み方を認識できる単純な構造とすることが望ましい。
実際の物流現場においては、狭い場所でのフォークリフトの操作や、タイムリミットなどの様々な制約があるため、輸送用コンテナについても、丁寧に取り扱われるとは限らず、建物との接触などで破損することも多い。当然ながら軽度の破損であれば、実質的な問題を生じることはないが、角部が破損した場合、垂直荷重に対する強度が低下し、輸送時の衝撃などで大きく変形し、内部の荷物が破損する恐れもある。特にパレットを段積みした場合、その危険性が大きくなる。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、耐久性に優れ内部の荷物を確実に保護できるほか、汎用性にも優れ、しかも簡単に折り畳むことのできる輸送用コンテナの提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、荷物を載せるパレットに組み込む輸送用コンテナであって、該パレットの外縁を取り囲む角筒状の本体と、該本体の上部開口を塞ぐフタと、からなり、前記本体は、前記パレットのツメ穴を有する面に配置する一対の側板と、該側板の側端面同士を結ぶ背面板と、該背面板に対向し且つ左右に分割された開閉板と、を有し、前記フタは、水平に展開する天板を有し、前記側板の下部には、前記ツメ穴を露出させるためのツメ窓を設け、また前記開閉板には、その開放を防ぐ閉止具を取り付け、前記背面板の中央部には、上下方向を軸とする中ヒンジを設けると共に、該背面板の両端部には、上下方向を軸とする角ヒンジを設け、前記開閉板の付け根には、上下方向を軸とする角ヒンジを設け、前記中ヒンジおよび前記角ヒンジを屈曲させることで、前記背面板および前記開閉板を内側に引き寄せ、これらを一対の前記側板の間に挟み込むことで前記本体の折り畳みが可能であり、前記フタには、前記天板の外縁から伸びて前記本体に嵌まり込む垂下板を設けてあり、且つ該天板裏面の外縁近傍には棒状に突出する規制片を設けてあり、該規制片と該垂下板との隙間には、前記本体の上端部が入り込み、前記ツメ窓には、その外縁を額縁状に取り囲む保護具を取り付けてあり、該保護具は、該ツメ窓によって形成された前記側板の切断面を覆い隠していることを特徴とする輸送用コンテナである。
本発明による輸送用コンテナは、汎用のパレットと組み合わせて使用するもので、パレットの外縁を取り囲む角筒状の本体と、この本体の上部開口を塞ぐフタで構成される。したがって本体の形状は、パレット上面の寸法に応じて決まり、パレット外縁と本体との隙間は、必要最小限とする。なお本体とパレットは、ボルトなどで物理的に一体化する訳ではなく、単に本体の内側にパレットが収容されるに過ぎない。
本体は、パレットを取り囲むため必然的に四枚の板で構成されるが、そのうち対向する二枚を側板と称するものとする。そして、二枚の側板の側端面同士を結ぶ板を背面板と称し、さらに背面板に対向する板を開閉板と称するものとする。側板は、フォークリフトのツメを差し入れる向きに配置することを想定しており、側板の下部には、パレットのツメ穴を露出させるため、ツメ窓を設ける。
ツメ窓の形状は自在で、全周が閉じたもののほか、側板の下端面を部分的に切り欠いたものでも構わない。またツメ窓は、フォークリフトのツメに対応し、左右二箇所に分割配置することもあれば、横長形状とすることで一箇所に集約することもできる。いずれの場合も、側板内部への異物の侵入対策として、ツメ窓の外縁を保護するものとする。なお実際にフォークリフトのツメを差し入れ、パレットを持ち上げると、ツメがツメ窓の上縁にも接触するため、本体も一体で持ち上げられる。
開閉板は、二枚の側板の側端面同士を結ぶように配置するが、単純な板ではなく左右に分割してあり、その付け根(側板の近傍)を軸として回動可能な観音開き構造とする。開閉板により、本体は環状ではなく、切断面を有することになる。そのため、本体をパレットに組み込む際は、左右の開閉板の間を大きく開き、パレットを本体の内側に収容することができる。しかもこの作業の際、本体を持ち上げる必要はなく、床の上を滑らせればよい。なお開閉板は、左右で均等に分割されるとは限らず、作業性などを考慮し、左右で大きさを変えることもある。
閉止具は、左右に並ぶ二枚の開閉板を閉じる(開閉板がパレットに接触した状態)ために用いる。閉止具は、二枚の開閉板の境界付近に配置し、面ファスナーやベルトやヒモや金具など、諸事情を考慮して、最適なものを選択すればよい。なお本体の大きさによっては、複数の閉止具を上下に並べて配置することもある。
背面板は、開閉板と対向し、二枚の側板の側端面同士を結ぶ。背面板は、開閉板とは異なり、分割されることのない一枚だが、その中央部に中ヒンジを設け、さらに両端部に角ヒンジを設け、折り畳み可能な構造とする。なお中ヒンジと角ヒンジのいずれも、垂直軸周りに屈曲可能とする。また角ヒンジは、背面板が本体の内側に向けて回動することを許容し、対する中ヒンジは、背面板が本体の内側に入り込むことを許容する。このように中ヒンジと角ヒンジを設けることで、背面板は、二枚の側板の間で「Σ」状に折り畳むことができる。
中ヒンジは前記のように、背面板の中央部を上下に貫くが、この「中央部」とは、背面板を誤差なく二分する位置に限定される訳ではなく、左右いずれかに若干の偏りがあっても構わない。また角ヒンジは、背面板の両端部に設けるが、この「両端部」とは、背面板の左右両側端のほか、そこから若干量だけ中央に寄った位置も含むものとする。ただし、本体を折り畳んだ際の無駄な空間を無くすには、中ヒンジを背面板の真の中央に配置し、角ヒンジを背面板の側端に配置することが好ましい。
二枚の開閉板の付け根には、それぞれ角ヒンジを設ける。この角ヒンジは、垂直軸周りに屈曲可能で、さらに内側と外側の両方に向けての回動を許容する。したがって、二枚の側板の間で背面板を「Σ」状に折り畳む際、開閉板を本体の内側に回動させると、二枚の側板の間には、背面板のほか、開閉板も収容され、背面板や開閉板が側板と密着し、本体を小さく折り畳むことができる。
フタは、本体をパレットに組み込んだ状態において、本体の上部開口を塞ぐもので、この上部開口全体を覆い隠す天板を中心に構成される。ただし天板だけでは、本体に対し、自在に変位する恐れがあり、本来の機能を発揮できない。そこで実際には、変位を規制する手段も必要になる。
フタの天板の外縁には、下方に伸び、本体に嵌まり込む垂下板を設ける。この垂下板は、途切れることのない角筒状で、本体の上部に嵌り込む。さらにフタを強化するため、垂下板の角部にL字状の補強金具を取り付けてもよい。なお本体にフタを載せ、垂下板が開閉板の外側上部を覆い隠した場合、開閉板を開くことができなくなる。ただしフタの組み込み前であれば、開閉板を自在に開くことができ、パレットに本体を組み込んだ後も、荷物の出し入れは可能である。併せて、天板裏面の外縁近傍には規制片を設けてあり、規制片と垂下板との隙間に本体の上端部が入り込む。
本発明では、中ヒンジや角ヒンジで本体を折り畳むことで、本体は、分割箇所のない一体構造となる。そのため部品の紛失といった事態を招くことがない。また、中ヒンジや角ヒンジの存在により、本体の折り畳み方法は、一目瞭然に理解でき、取り扱いに迷うこともない。しかも本体は、二枚の開閉板の間が開いており、パレットに本体を組み込む作業が容易で、労力や時間の面でも有利である。
請求項2記載の発明は、本体の高さを限定するもので、本体の高さは、対向する二枚の垂下板の間隔よりも小さくし、折り畳まれた本体は、垂下板の内側に収容可能であることを特徴とする。本発明による輸送用コンテナを出荷先から返却する際は、前記のように本体を折り畳むが、その後の利便性を考慮すると、本体とフタは、一体的に取り扱うことが望ましい。そこでこの発明では、本体をフタの内側に収容できるようにしている。
折り畳まれた本体を垂下板の内側に収容するため、本体の高さは、対向する垂下板の間隔よりも小さくする。なおパレットが正方形ではなく長方形であれば、本体やフタも上から見て長方形になる。この場合、垂下板は、間隔の狭い組と広い組が生じることになるが、本体の高さは、間隔の狭い組に基づいて決める。
請求項2記載の発明により、出荷先で荷物を積み下ろし、パレットから本体を取り外した後も、本体とフタとの一体性を維持でき、いずれか一方の紛失といった事態を回避できる。なお実際の現場では、上下反転させたフタをパレットの上に載せ、その内側に折り畳んだ本体を収容し、パレットとフタと本体を一括して出荷元に返却する。
請求項3記載の発明は、本体の素材とヒンジの形態を限定するもので、本体は、合成樹脂製の板材で構成され、中ヒンジおよび角ヒンジは、本体の内側面に形成した切り欠きであることを特徴とする。本体の素材は、ダンボールや木板など、様々なものを選択可能だが、強度や耐水性や製造コストなどを考慮すると、合成樹脂が最適である。なお重量を抑制しながら強度を確保するため、単純な合成樹脂製の板材ではなく、ダンボールと同様の構造としたもの(一般にプラダンやダンプラなどと称される)を用いる。さらに強度を一段と高めたい場合には、二枚の板の間に、ハニカムやコーンを挟み込んだ物を用いる。またフタについても、本体と同様の素材を用いることが多い。
本体の素材として合成樹脂を用いた上、さらに中ヒンジや角ヒンジは、背面板や開閉板の内側面をV字状や円弧状に切り欠き、局地的に薄肉化することで形成する。この切り欠きは、本体の上端面と下端面を垂直方向に結ぶ線状となるが、その断面形状は、本体の強度を維持しながら屈曲を妨げないように調整する。このように、ヒンジを切り欠きとすることで、金具などの部品が不要で、製造コストや美感の面で有利である。なお実際にヒンジを形成する際は、切削ではなく合成樹脂の熱変形を利用する。
請求項4記載の発明は、角ヒンジの配置を特定するもので、角ヒンジは、本体の角部を平面視した場合において、その内角および外角を対角とする矩形状の隅柱部から離れて配置してあることを特徴とする。角ヒンジは、背面板の両端と開閉板の付け根に設けるため、これらは必然的に本体の四隅近傍に位置する。ただし本体の角部(四隅)は、強度上極めて重要な役割を担う。そこで請求項4記載の発明のように、角ヒンジは、本体の角部から離して配置すべきである。
隅柱部とは、本体の角部を真上から見た場合において、角部の内角と外角を結ぶ線を対角線とする矩形状の領域を意味する。したがって、隅柱部を構成する四辺のうちの二辺は、本体の外側面となる。また残る二辺は、本体の外側面から伸びる垂線で、本体内側の角部を通る。そして角ヒンジは、この隅柱部の中に入り込むことなく配置する。その結果、隅柱部は、何らの切り欠きも存在しない状態となり、本体の耐久性を高めることができる。
請求項5記載の発明は、パレットと本体との一体性を維持し、フォークリフトでパレットを持ち上げた際、パレットと本体との相対的な変位を防ぐもので、ツメ窓の周辺には、本体の内側に突出し且つツメ穴の下面に接触する連動具を取り付けてあることを特徴とする。連動具は、本体のツメ窓の周辺に取り付ける部品で、ツメ窓から本体の内側に向けて突出する。さらに、本体の内側にパレットを収容した際、連動具は、パレットのツメ穴の下面に接触するよう、その形状や取り付け位置を調整する。
このように、ツメ窓の周辺に連動具を取り付けることで、フォークリフトでパレットを持ち上げた際、連動具を介して本体も同時に持ち上げられ、パレットと本体との一体性を維持でき、本体がパレットに対して傾いてしまい、本体が荷物を押圧するといったトラブルを防ぐ。なお連動具は、一枚の側板に対し、最低でも二箇所に取り付ける。
請求項6記載の発明は、パレットを上下に段積みした場合を想定したもので、天板の上面四隅には、載置されたパレットの移動を防ぐため、滑り止め板を貼り付けてあることを特徴とする。本発明でパレットを段積みする際は、フタの上にパレットを載せることになるが、このパレットは、輸送時に大きな水平荷重が作用した際も、フタから移動してはならない。そこで天板の上面四隅には、滑り止め板を貼り付けることが望ましい。当然ながら滑り止め板は、載せられるパレットと接触する必要があり、さらに天板の変形を抑制するため、できるだけフタの外縁に近づける。また滑り止め板の材質や形状などは、目的に応じて自在に選択できる。
請求項7記載の発明は、滑り止め板の詳細を規定するもので、滑り止め板の上面には、直線状の溝を連続的に形成してあり、溝の方向は、隣接する二枚の滑り止め板で90度異なることを特徴とする。個々の溝はごく狭く、これが等間隔で連続的に形成してある。そのため、溝と直交する方向の横断面を見た場合、凹凸が規則正しく並ぶ。ただし直線状の溝は、摩擦に方向性を生じてしまう。そこで、滑り止め板の貼り付け方向を限定し、対角線上に位置する二枚を一組とし、一方の組と他方の組で溝の方向を直交させ、方向性を打ち消している。
請求項1記載の発明のように、パレットに組み込む輸送用コンテナを本体とフタで構成し、本体に中ヒンジや角ヒンジを設け、折り畳み可能な構造とすることで、本体は常に一体化しており、出荷先からの返却時においても、部品の紛失といった事態を招くことがない。また輸送用コンテナの保管スペースを削減することもできる。
さらに本体の一面には、観音開き状の開閉板を設けることで、パレットに本体を組み込む際は、本体を床の上に滑らせながら、左右の開閉板の間を大きく開き、その中にパレットを収容することができ、本体を床から持ち上げる必要がない。そのため身体的負担が軽減され、作業を一人でも実施可能で、労力の削減も期待できる。
請求項2記載の発明のように、本体の高さを規制し、折り畳まれた本体を垂下板の内側に収容可能とすることで、荷物を積み下ろし、パレットから本体を取り外した後も、本体とフタとの一体性を維持でき、いずれか一方の紛失といった事態を回避できる。
請求項3記載の発明のように、本体の素材として合成樹脂製の板材を用いることで、強度や耐久性や耐水性が向上する。また中ヒンジや角ヒンジは、本体の内側面を切り欠いて形成することで、金具などの付属品が不要で美感も向上する。さらに切り欠きは、目に付きやすく、しかもその屈曲方向も理解しやすく、誰もが無理なく本体の折り畳み方法を認識できる。そのため、あらゆる場所に出荷された後も、問題を生じない。
請求項4記載の発明のように、中ヒンジや角ヒンジを隅柱部から離して形成することで、強度上最も重要な本体の角部(四隅)は、何らの空洞や切り欠きも存在しない塊状の柱となる。そのため垂直荷重に対する強度が高まるほか、角部が異物と接触した際も、破損を回避でき、本体の耐久性が一段と向上し、輸送時の過酷な環境にも耐え抜く。
請求項5記載の発明のように、ツメ窓の周辺には、ツメ穴の下面に接触する連動具を取り付けることで、パレットと本体との一体性を維持でき、フォークリフトでパレットを持ち上げた際、パレットと本体との相対的な変位を防ぐ。そのため、本体がパレットに対して傾いてしまい、本体が荷物を押圧するといったトラブルを回避できる。
請求項6記載の発明のように、フタの上面四隅に滑り止め板を貼り付けることで、パレットを上下に段積みした際も、十分な摩擦を確保でき、パレットを安定して保持できる。また請求項7記載の発明のように、滑り止め板として直線状の溝が形成されたものを用い、しかも溝の方向を二枚ずつ変えることで、あらゆる方向の水平荷重に対し、十分な摩擦を確保できる。なお、溝が形成された滑り止め板は、安価に入手できるほか、摩擦も大きく、利便性に優れる。
本発明による輸送用コンテナの形状例を示す斜視図である。 図1の本体を折り畳む方法を示す斜視図である。 図1のパレットに本体を組み込む方法を示す斜視図である。 図3の後、パレットを上下二段に積み重ねた状態を示す斜視図である。 角ヒンジを隅柱部に隣接させた本体の斜視図と、その中ヒンジや角ヒンジを真上から見た形状を示す。 本体やフタの構成例を示す斜視図で、本体には通気口を設けてあるほか、フタにはポケットを設けてある。 ツメ窓の外縁を保護具で覆い隠す場合を示す斜視図である。 ツメ窓に連動具を取り付けた場合を示す斜視図である。 図8に描く連動具を取り付けた本体を用い、パレットを取り囲む状況を示す斜視図である。 ツメ窓と連動具の形状例を示す斜視図である。
図1は、本発明による輸送用コンテナの形状例を示す。この輸送用コンテナは、本体11とフタ31の二要素で構成され、パレットPの上に載せられた荷物の保護と、パレットPを上下に段積みするために用いる。なおパレットPは、汎用品をそのままの状態で使用することを想定しており、その側面には、フォークリフトのツメを差し入れるため、左右にツメ穴Hを形成してある。また本体11とフタ31は、パレットPの大きさに合わせた形状としてある。
本体11は、パレットPの外縁を取り囲む角筒状で、側板13と背面板14と開閉板15、16で構成されるが、これらは合成樹脂の板材に曲げ加工を施し、一体的に形成されている。なお側板13は、二枚が対向しており、パレットPのツメ穴Hを有する面に配置する。そのため側板13の下部には、ツメ穴Hを露出させるツメ窓27を設けてある。また背面板14は、対向する側板13の間を結んでいる。そして開閉板15、16は、背面板14と対向するが、左右に分割してある。
背面板14は単純な板状ではなく、折り畳みを実現するため、中ヒンジ20と角ヒンジ21を形成してある。そのうち中ヒンジ20は、背面板14の中央に位置するが、角ヒンジ21は、側板13との接続部分に位置しており、中ヒンジ20および角ヒンジ21で背面板14を屈曲させ、二枚の側板13の間で「Σ」状に折り畳む。なお中ヒンジ20と角ヒンジ21のいずれも、図1では、背面板14の内側をV字状に切り欠くことで形成し、しかも背面板14の上端と下端を途切れることなく垂直に結んでいる。
開閉板15、16は、二枚が観音開き状に配置され、荷物の出し入れなどに使用する。また個々の開閉板15、16の付け根には、角ヒンジ22を形成してあり、開閉板15、16は、本体11の内側と外側の両方に回動可能である。なお角ヒンジ22は、背面板14と同様、内側をV字状に切り欠いて形成してある。さらに開閉板15、16を閉じた状態に維持できるよう、左右の開閉板15、16の境界には、上下三組の閉止具17、18を取り付けてある。
図1では、閉止具17、18として面ファスナーを用いている。面ファスナーは、比較的硬質のフック側と、軟質のループ側の一対で構成され、左側の開閉板16の閉止具18はフック側で、右側の開閉板15の閉止具17はループ側としてある。なおループ側の閉止具17は、開閉板15の先から帯状に飛び出しており、フック側の閉止具18に接触可能である。
背面板14や開閉板15、16に形成する角ヒンジ21、22は、本体11の隅柱部29から離して配置する。隅柱部29とは、図1右上の「詳細」に示す網掛け部分で、本体11の角部を真上から見て、その外角と内角を対角線とする矩形状の領域を指し、垂直強度を確保する上で重要な役割を担う。そこで角ヒンジ21、22は、隅柱部29を侵食することのない位置に形成する。なお、本体11の素材としてダンボールなどを用いると、隅柱部29自体がヒンジとして機能し、強度の確保が難しくなる。
フタ31は、天板32の外縁から垂下板33が突出した形状で、天板32は本体11の上部開口を塞ぎ、垂下板33は本体11の外側に嵌り込み、フタ31の移動を防ぐ。なお垂下板33は、途切れることのない角筒状で、本体11に取り付けると、開閉板15、16を拘束する。また垂下板33が角筒状を維持できるよう、その角部には、L字状の補強金具39を取り付けてある。
天板32の上面の四隅には、滑り止め板35を貼り付けてある。そして滑り止め板35の上面には、直線状の溝36が連続的に形成され、摩擦を高めている。ただし溝36が直線状であるため、摩擦に方向性を生じてしまう。そこで滑り止め板35は、対角線上の二枚を一組として、一方の組と他方の組で溝36の方向を90度変え、方向性を打ち消している。
荷物の輸送時などは、図1の右下に描くように、パレットPと本体11とフタ31を一体化する。この際、パレットPのツメ穴Hは、ツメ窓27を介して外部に露出しており、無理なくフォークリフトのツメを差し入れることができる。なお開閉板15、16については、このようなツメ窓27を設けることが難しいため、パレットPに本体11を組み込む際は、側板13をツメ穴Hのある方に配置する。また本体11は、パレットPの外縁を取り囲んでいるに過ぎず、双方が物理的に一体化している訳ではない。フタ31についても、本体11の上部に載せただけである。
図2は、図1の本体11を折り畳む方法を示す。出荷先で荷物を降ろした後、本体11を折り畳んで出荷元に返却するが、その際はまず図の左上に描くように、開閉板15、16を本体11の内側に回動させ、側板13と平行に並べる。次に図の左下に描くように、背面板14の中央付近を内側に屈曲させ、二枚の側板13の間に押し込む。そして二枚の側板13を接近させると、図の右上に描くように、背面板14や開閉板15、16が二枚の側板13で挟み込まれ、本体11が平面状に折り畳まれる。その後、図の右下に描くように、本体11を横に倒し、これをフタ31の内側に収容する。
背面板14は、この図とは逆に、本体11の外側に突出させることも可能である。ただしその場合、中ヒンジ20の断面形状との兼ね合いから、その屈曲角が制限され、背面板14を完全に折り畳むことはできない。そのため作業者は、必然的に背面板14を内側に屈曲させ、正しい方法で本体11を折り畳むことができる。
図では、本体11を構成する側板13などの厚さを実物よりも増大して描いてあり、本体11を折り畳んだ状態についても、実物は図よりもはるかに薄い。したがって、折り畳んだ本体11をフタ31の内側に収容した際、本体11が垂下板33よりも上に飛び出すことはなく、全体がフタ31の内側に収まる。また本体11がフタ31の内側に収容できるよう、本体11の高さ(直立させた状態での)は抑制されている。そのほか天板32の裏面の四方には、棒状の規制片37を取り付けてある。これは、側板13などの変形を防ぐ役割を担う。
図3は、図1のパレットPに本体11を組み込む方法を示す。パレットPの上面には、箱状の荷物Fを積み上げてあり、これを取り囲むため、まず本体11を直立させる。次に、背面板14とその隣の側板13がほぼ直線状になるように展開し、左右の開閉板15、16の間にパレットPを挟み込んだ後、本体11を角筒状に屈曲させる。そして最後に二枚の開閉板15、16の先端同士を突き合わせ、閉止具17、18を貼り合わせると、パレットPと荷物Fが本体11に取り囲まれる。
図3のように、パレットPに本体11を組み込む作業は、本体11を床の上を滑らせればよく、本体11を持ち上げる必要はない。そのため一連の作業を一人だけで行うことも容易で、労力を削減できる。また直立した本体11は、開閉板15、16などが屈曲するため屏風のように安定し、思わぬタイミングで倒れることもない。そのほか図3の下方に描くように、閉止具17、18を閉じた後も、これを切り離すと、荷物Fの出し入れが可能で、パレットPに本体11を組み込んだ後も、荷物Fを載せることができる。
図4は、図3の後、パレットPを上下二段に積み重ねた状態を示す。パレットPに本体11を組み込み、荷物Fの積み込みも終えると、本体11の上部にフタ31を載せる。以降、垂下板33により、開閉板15、16を開けることは不可能となり、荷崩れを防ぐ。またフタ31の上には、別のパレットPを載せることができる。なおフタ31の上面に貼り付けた滑り止め板35により、輸送時に水平荷重が作用した際も、パレットPが容易に移動することはない。
本体11とパレットPは、物理的に一体化してある訳ではなく、単に本体11がパレットPの外縁を取り囲んでいるに過ぎない。しかしフォークリフトのツメを差し入れ、パレットPを持ち上げると、本体11もパレットPと一体で持ち上げられる。これは、ツメが本体11のツメ窓27の上縁に接触することや、本体11とパレットPとの接触面で摩擦が生じるからである。したがって本体11は、パレットPに応じた形状として、隙間は必要最小限とする。なお条件が揃うならば、上方のパレットPにも本体11を組み込み、パレットPを三段以上積み重ねることもできる。
そのほか図4の右側に描くように、フタ31の裏側に取り付けた規制片37は、本体11が内側につぶれることを防ぐ役割を担う。規制片37と垂下板33の隙間は、本体11の側板13などが無理なく入り込めるよう調整してあり、フタ31を本体11に被せると、本体11の上端面が自然に天板32に接触し、垂直荷重の伝達を担う。このように規制片37を設けることで、本体11の側面が激しく押し込まれた場合でも、本体11が内側につぶれることを防ぎ、内部の荷物Fを保護するほか、本体11自体の健全性も維持される。
図5は、角ヒンジ21、22を隅柱部29に隣接させた本体11と、その中ヒンジ20や角ヒンジ21を真上から見た形状を示す。角ヒンジ21は、隅柱部29で保護され、建物などと接触する可能性は低く、破損を回避できる。また角ヒンジ21は、隅柱部29に食い込まないならば、この図のように、隅柱部29と隙間なく隣接させることもできる。このように隙間を無くすと、角ヒンジ21を屈曲させた際、図5の右下に描くように、側面板13と背面板14が隙間なく密着する。
中ヒンジ20と角ヒンジ21のいずれも、背面板14をV字状に切り欠いて形成するが、その切り込み深さは、背面板14の強度を維持しながら、無理なく屈曲できるように調整する。なお中ヒンジ20と角ヒンジ21は、この図のようなV字状ではなく、半円形とすることもある。そのほか、中ヒンジ20を誤って反対方向に屈曲させた場合、背面板14をL字状にすることはできるが、それよりも先に屈曲させることはできず、完全に折り畳むことはできない。
図6は、本体11やフタ31の構成例を示す。荷物を一定の温度範囲に維持したい場合、本体11の内部に、保冷剤Cや発熱体を組み込むことがある。その際の利便性を向上するため、図6の上方に描くように、フタ31の天板32の裏面にポケット38を設けてもよい。ポケット38は、天板32の裏面中央から垂れ下がり、その内側には、保冷剤Cや発熱体のほか、防虫剤や乾燥剤など、目的に応じて様々な物を載せることができる。なおポケット38は、本体11の収容を妨げない構造とする。そのほか、本体11の内部の通気性を確保したい場合、図6の下方に描くように、側板13に通気口26を設けることもある。この通気口26は、荷物の監視にも利用できる。
ポケット38には、保冷剤Cなどのほか、流通の情報化に対応し、電子タグTを組み込むこともある。この電子タグTに諸情報を記憶させ、都度、データを読み取ることで、荷物の所在などをリアルタイムで把握することができる。また輸送時の温度・湿度・加速度などを連続的に記録し、出荷先でそのデータを読み取ることで、トレーサビリティの確保が実現し、荷物の信頼性を一段と高めることができる。
図6に描いた本体11のツメ窓27は、側板13の下部を大きく切り欠いた形状としてあり、これまでの各図に描いたものとは外観が異なる。ツメ窓27は、フォークリフトでの取り扱いを妨げることがなく、しかも荷物を適切に保護できるならば、どのような形状でも問題はない。そこでこの図のように、一箇所の大きな切り欠きとしてもよい。
図7は、ツメ窓27の外縁を保護具41、43で覆い隠す場合を示す。通常、本体11の素材として、プラダンと称される合成樹脂製の板材を用いる。プラダンは、内部に中芯19が挟み込まれた中空状で、その側端面には中芯19が露出するため、そこから水や虫などの異物が侵入する恐れがある。そこでプラダンの側端面は、製造段階で加熱処理を施し、隙間を塞いでいる。ただしツメ窓27の外縁については、そのような加熱処理が難しい。そこでこの図に示すように、ツメ窓27の外縁を保護具41、43で覆い隠すことがある。
保護具41、43は、側板13の肉厚に応じたコの字状で、計四個をツメ窓27の外縁に嵌め込む。さらに上下方向に伸びる保護具43については、その一部箇所を切断し、突出する脚片44を上下に形成してある。脚片44は、横方向に伸びる保護具41と、ツメ窓27の外縁との間に挟み込まれ、保護具43の脱落を防ぐ。したがって保護具41、43を取り付ける際は、まず上下方向に伸びる保護具43をツメ窓27の左右に嵌め込み、次に横方向に伸びる保護具41をツメ窓27の上下に嵌め込み、最後にビス42で保護具41を側板13に固定する。
保護具41、43の取り付けを終えると、図7の下方に描くように、ツメ窓27の周囲には、額縁状の枠が形成される。したがって保護具41、43は、異物の侵入防止のほか、フォークリフト操作時の目標としての役割も果たす。そこで保護具41、43には、本体11と異なる着色を施すことがある。
図8は、ツメ窓27に連動具51を取り付けた場合を示す。連動具51は、金属板を二箇所で逆方向に折り曲げた形状で、中板54の一端から前板53が突出し、中板54の他端から後板55が突出し、前板53と後板55では突出方向が反転している。そして連動具51は、本体11の外方からツメ窓27に差し込み、前板53を保護具43の表面に接触させ、後板55を本体11の内側に突出させる。したがって、パレットPに本体11を組み込んだ際、後板55のほか、中板54の一部は、パレットPのツメ穴Hに入り込む。さらに後板55の底面は、ツメ穴Hの下面に接触するよう、前板53と後板55では高さが異なる。
図8に描く本体11は、図7と同様、ツメ窓27の外縁を保護具41、43で覆い隠してあり、連動具51は、この保護具41、43と密着するように配置し、さらに連動具51を固定するため、前板53からビス42を差し込んでいる。また連動具51は、個々のツメ窓27の左右に二個配置するのではなく、個々のツメ窓27の外側(背面板14または開閉板15に隣接する側)にのみ配置してある。なお、一枚の側板13に配置する二個の連動具51は、必然的に左右対称形となる。そのほか図8では、保護具41、43と連動具51を別途の部品としているが、双方を一体的に形成することもできる。
図9は、図8に描く連動具51を取り付けた本体11を用い、パレットPを取り囲む状況を示している。本体11の側板13は、二枚が対向配置され、そのいずれについても、個々のツメ窓27に一個の連動具51を取り付けてある。したがって、本体11でパレットPを取り囲むと、連動具51の後板55などがパレットPのツメ穴Hに入り込み、後板55の底面などがツメ穴Hの下面に接触する。この状態でパレットPを持ち上げると、連動具51を介して本体11も持ち上げられる。なお連動具51は、本体11の四隅近傍に配置してあり、安定した状態で本体11が持ち上げられる。
連動具51を用いた場合でも、左右の開閉板15、16の境界で段差が生じると、本体11が傾く恐れがある。そこで左右の開閉板15、16を強固に引き寄せ、段差を防ぐ場合があり、図9では、閉止具57としてロータリー錠を用いている。ロータリー錠は、左右の開閉板15、16を引き寄せながら一体化する機能を有し、開閉板15、16の境界で段差が生じることを防ぐ。なお実物の本体11においては、開閉板15、16境界の下部に限り、ロータリー錠による閉止具57を用い、その上部には図1などのように、面ファスナーによる閉止具17、18を用い、信頼性の確保とコストダウンを両立させることもある。
図10は、ツメ窓27と連動具51の形状例を示す。ツメ窓27は、機能に問題がなければ、どのような形状でも構わないため、このように側板13の下部を大きく切り欠いてもよい。そしてこのツメ窓27の外縁には、計三個の保護具41、43を取り付ける。さらに連動具51は、ツメ窓27の左右両側に取り付ける。この連動具51は、中板54の一端から前板53が突出し、他端から後板55が突出する形状だが、高さは全域で同じである。なお、連動具51を取り付ける際は、その前板53や中板54を保護具41、43に接触させ、ビス42で固定する。
11 本体
13 側板
14 背面板
15 開閉板
16 開閉板
17 閉止具(面ファスナーのループ側)
18 閉止具(面ファスナーのフック側)
19 中芯
20 中ヒンジ
21 角ヒンジ(背面板の両端)
22 角ヒンジ(開閉板の付け根)
26 通気口
27 ツメ窓
29 隅柱部
31 フタ
32 天板
33 垂下板
35 滑り止め板
36 溝
37 規制片
38 ポケット
39 補強金具
41 保護具(横方向に伸びる)
42 ビス
43 保護具(上下方向に伸びる)
44 脚片
51 連動具
53 前板
54 中板
55 後板
57 閉止具(ロータリー錠)
C 保冷剤
F 荷物
H ツメ穴
P パレット
T 電子タグ

Claims (7)

  1. 荷物を載せるパレット(P)に組み込む輸送用コンテナであって、
    該パレット(P)の外縁を取り囲む角筒状の本体(11)と、該本体(11)の上部開口を塞ぐフタ(31)と、からなり、
    前記本体(11)は、前記パレット(P)のツメ穴(H)を有する面に配置する一対の側板(13)と、該側板(13)の側端面同士を結ぶ背面板(14)と、該背面板(14)に対向し且つ左右に分割された開閉板(15、16)と、を有し、
    前記フタ(31)は、水平に展開する天板(32)を有し、
    前記側板(13)の下部には、前記ツメ穴(H)を露出させるためのツメ窓(27)を設け、また前記開閉板(15、16)には、その開放を防ぐ閉止具(17、18、57)を取り付け、
    前記背面板(14)の中央部には、上下方向を軸とする中ヒンジ(20)を設けると共に、該背面板(14)の両端部には、上下方向を軸とする角ヒンジ(21)を設け、
    前記開閉板(15、16)の付け根には、上下方向を軸とする角ヒンジ(22)を設け、
    前記中ヒンジ(20)および前記角ヒンジ(21、22)を屈曲させることで、前記背面板(14)および前記開閉板(15、16)を内側に引き寄せ、これらを一対の前記側板(13)の間に挟み込むことで前記本体(11)の折り畳みが可能であり、
    前記フタ(31)には、前記天板(32)の外縁から伸びて前記本体(11)に嵌まり込む垂下板(33)を設けてあり、且つ該天板(32)裏面の外縁近傍には棒状に突出する規制片(37)を設けてあり、該規制片(37)と該垂下板(33)との隙間には、前記本体(11)の上端部が入り込み、
    前記ツメ窓(27)には、その外縁を額縁状に取り囲む保護具(41、43)を取り付けてあり、該保護具(41、43)は、該ツメ窓(27)によって形成された前記側板(13)の切断面を覆い隠していることを特徴とする輸送用コンテナ。
  2. 前記本体(11)の高さは、対向する二枚の前記垂下板(33)の間隔よりも小さくし、折り畳まれた該本体(11)は、該垂下板(33)の内側に収容可能であることを特徴とする請求項1記載の輸送用コンテナ。
  3. 前記本体(11)は、合成樹脂製の板材で構成され、前記中ヒンジ(20)および前記角ヒンジ(21、22)は、該本体(11)の内側面に形成した切り欠きであることを特徴とする請求項1または2記載の輸送用コンテナ。
  4. 前記角ヒンジ(21、22)は、前記本体(11)の角部を平面視した場合において、その内角および外角を対角とする矩形状の隅柱部(29)から離れて配置してあることを特徴とする請求項3記載の輸送用コンテナ。
  5. 前記ツメ窓(27)の周辺には、前記本体(11)の内側に突出し且つ前記ツメ穴(H)の下面に接触する連動具(51)を取り付けてあることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の輸送用コンテナ。
  6. 前記天板(32)の上面四隅には、積載されたパレット(P)の移動を防ぐため、滑り止め板(35)を貼り付けてあることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の輸送用コンテナ。
  7. 前記滑り止め板(35)の上面には、直線状の溝(36)を連続的に形成してあり、該溝(36)の方向は、隣接する二枚の該滑り止め板(35)で90度異なることを特徴とする請求項6記載の輸送用コンテナ。
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