JP6977335B2 - 熱可塑性ポリウレタンエラストマーおよびそれを使用した成形品 - Google Patents
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成形方法は特に限定されるものではなく、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形、カレンダー加工、ロール加工等が挙げられ、樹脂板、フィルム、シート、チューブ、ホース、ベルト、ロール、合成皮革、靴底、自動車部品、エスカレーターハンドレール、道路標識部材、繊維等の種々の形状の成形品を製造できる。
撹拌機と温度計の付いた反応容器に、脂肪族ジオール(B)、酸化防止剤1.5部、光安定剤1.5部、さらにポリエステルポリオール(A1)とポリカーボネートジオール(A2)を、表1〜表3に記載の量を投入し均一に混合した。
得られた熱可塑性ポリウレタンエラストマーのペレットを180〜220℃でTダイ押出成形または射出成形することにより、厚さ0.15mmのフィルム、厚さ2mmのシートを作製し、物性評価を行った。
1)融点50℃未満のポリエステルポリオール(A1)(ポリオール(A1)):
・ポリエチレン/ブチレンアジペートポリオール(商品名:N−4057、東ソー社製、数平均分子量:2000、エチレン/ブチレン=47/53(モル比)、融点25℃、70℃における粘度:800mPa・s)
・3−メチル−1,5−ペンタンジオールアジペート(商品名:クラレポリオールP−2010、クラレ製、分子量:2000、融点:−67℃、70℃における粘度:450mPa・s)
2)融点40℃以上のポリカーボネートジオール(A2)(ポリオール(A2)):
・1,6−ヘキサンジオールカーボネート(商品名:N−980R、東ソー社製、数平均分子量:2000、融点:53℃、70℃における粘度:3000mPa・s)
・1,6−ヘキサンジオールカーボネート(商品名:N−981、東ソー社製、数平均分子量:1000、融点:42℃、70℃における粘度:430mPa・s)
3)融点40℃以下のポリカーボネートジオール(B)(ポリオール(B)):
・3−メチル−1,5−ペンタンジオール/1,6ヘキサンジオール系カーボネート(商品名:N−964、東ソー社製、数平均分子量:2000、融点:−50℃、70℃における粘度:2400mPa・s)
4)融点50℃以上のポリエステルポリオール(C)(ポリオール(C)):
・ポリブチレンアジペートポリオール(商品名:N−4012、東ソー社製、数平均分子量:2000、融点54℃、70℃における粘度:970mPa・s)
5)脂肪族ジオール:1,4−ブタンジオール(BASF社製)
6)有機ジイソシアネート:ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(商品名:MT、東ソー社製)
7)酸化防止剤:IRGANOX245(BASF社製)
8)光安定剤:TINUVIN622LD(BASF社製)。
<メルトフローレート>
ASTMD 1238に準拠し、日本ダイニコス社製メルトインデクサーLMI400型を使用し、2.16kg荷重、200℃で、予熱10分と予熱30分のメルトフローレートを測定した。予熱10分で測定したメルトフローレート(MI10)と、予熱30分で測定したメルトフローレート(MI30)の比(MI30/MI10)が3.5以下であれば良好とした。また、予熱30分後のメルトフローレート測定後のストランド中の気泡の有無を確認し、気泡が無い場合、成形加工性が良好と言える。
JIS−K−7312に準拠し(1号ダンベル使用幅10mm×標線間距離40mm)、オリエンテック社製テンシロンUTA−500を用いて、測定温度25℃、湿度50%の環境下、クロスヘッドスピード100mm/minで300%まで伸長させ10分間保持、その後解放10分後に標線間距離を測定し永久伸びを算出した。永久伸びが30%以下であれば良好とした。
永久伸び(%)=(解放10分後の標線間距離mm−40mm)/40mm×100。
Tダイ押出成形により得た厚さ0.15mmのフィルムを用いて、JIS K 7311(ポリウレタン系熱可塑性エラストマーの試験方法)に記載の測定方法に従って測定した。
・測定項目:100%モジュラス(M100)、切断時引張強度、切断時伸び。
射出成形により得た厚さ2mmのシートを用いて、温度25℃、湿度50%の条件下、協和界面化学社製CA−DT・A型を使用し、JIS R3257に準拠して測定した。
Claims (7)
- ポリオール(A)、炭素数が2〜10の脂肪族ジオール(B)、及び有機ジイソシアネート(C)とのワンショット法による反応生成物である熱可塑性ポリウレタンエラストマーであって、ポリオール(A)が、融点50℃未満のポリエステルポリオール(A1)と、融点40℃以上のポリカーボネートジオール(A2)とを含み、その重量比が(A1)/(A2)=20/80〜95/5であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタンエラストマー。
- ASTMD 1238に準拠し、2.16kg荷重で200℃、予熱10分で測定したメルトフローレート(MI10)と、予熱30分で測定したメルトフローレート(MI30)の比(MI30/MI10)が3.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー。
- JIS−K−7312に準拠し、試験片を300%伸長して10分間保持し、荷重除去10分後の永久伸びが30%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー。
- ポリエステルポリオール(A1)とポリカーボネートジオール(A2)の活性水素基モル数の合計に対する脂肪族ジオール(B)の活性水素基モル数の比([脂肪族ジオール(B)の活性水素基モル数]/[ポリエステルポリオール(A1)とポリカーボネートジオール(A2)の活性水素基のモル数の合計])が、0.3〜12である請求項1乃至3のいずれかに記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー。
- ポリエステルポリオール(A1)とポリカーボネートジオール(A2)、炭素数2〜10の脂肪族ジオール(B)の活性水素基モル数を合計した、全活性水素基モル数に対する有機ジイソシアネート(C)の全イソシアネート基モル数の比([全イソシアネート基モル数]/[全活性水素基モル数]=R値)が、0.8〜1.2である請求項1乃至4のいずれかに記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマー。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマーから得られる成形品。
- ポリオール(A)、炭素数が2〜10の脂肪族ジオール(B)、及び有機ジイソシアネート(C)を反応させて熱可塑性ポリウレタンエラストマーを製造する熱可塑性ポリウレタンエラストマーの製造方法であって、
ポリオール(A)が、融点50℃未満のポリエステルポリオール(A1)と、融点40℃以上のポリカーボネートジオール(A2)とを含み、その重量比が(A1)/(A2)=20/80〜95/5であり、
ポリオール(A)、炭素数が2〜10の脂肪族ジオール(B)、及び有機ジイソシアネート(C)をワンショット法で同一反応系内で同時に各反応成分をウレタン化反応させ、高分子量化することを特徴とする熱可塑性ポリウレタンエラストマーの製造方法。
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