JP6977255B2 - 導光フィルム、偽造防止用構造体および偽造防止物品 - Google Patents

導光フィルム、偽造防止用構造体および偽造防止物品 Download PDF

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Description

本発明は、偽造防止、真贋判定を目的とする導光フィルムと、所望の物品に偽造防止機能を付与するための偽造防止用構造体および偽造防止機能が付与された偽造防止物品に関する。
近年、紙幣、パスポート、身分証明カード、商品券やクレジットカード等の有価証券類、所謂ブランド品に付されるタグ、梱包シール等の偽造防止機能が必要とされる物品において、偽造防止、真贋判定の手段として、導光フィルムが使用されている。従来の導光フィルムは、例えば、導波路に入射部と出射部を設け、入射部に光を入射させると、出射部から所望の絵柄で光が出射されるものであり、この光を目視、あるいは、検証機器を用いて確認することにより真贋判定が可能なものである。このような導光フィルムは、例えば、偽造防止物品の開口部に入射部と出射部が露出するようにスレッドとして埋め込まれたり、入射部と出射部が露出するように印刷等の加工が施されたり、他の基材とラミネートされて使用されている。
また、偽造防止物品の表面の印刷絵柄の配色や、ホログラム等の他の偽造防止手段との関係で、導光フィルムの出射部から出射される光の絵柄を所望の色で表示することが要望される場合がある。このような要望に対して、導光フィルムの導波路内や、入射部あるいは出射部に発光色素を配置し、出射部から出射される光の絵柄を所望の色で表示したり、多色画像として表示することにより、偽造防止効果を高めた導光フィルムが開発されている(特許文献1)。
特表2013−514200号公報
しかしながら、導光フィルムスレッドの入射部、出射部と、偽造防止物品の開口部の位置との間でズレが生じると、導光フィルムの偽造防止機能が発現されないこととなる。このため導光フィルムとそれを配設する偽造防止物品との正確な位置合わせが必要であり、製造工程の制御の難度が上がり、偽造防止物品の製造コストの増大を来すという問題がある。
また、発光色素を配置した従来の導光フィルムは、発光色素の経時劣化により、偽造防止機能を付与する対象となる物品に設定される使用期間において偽造防止機能が安定して発現されないという問題がある。一方、経時劣化を生じないような発光色素であっても、着色を有する発光色素である場合、入射部に光を入射しない場合であっても、導光フィルムを配設した箇所や、表示される絵柄の把握が容易となり、偽造防止上好ましくない。このため、無色、あるいは、無色に近い発光色素の使用が要求され、色素選択の幅が極めて狭いものとなり、材料コストの増大を来すという問題がある。さらに、入射部に入射させる光の光量は、発光色素を発光させる光量以上とすることが必要であり、光源としてレーザを使用する場合には、このような光量を得ることが容易であるが、例えば、比較的光量の低いLED光源からの白色光で発光させることは難しい。したがって、真贋判定にはレーザ光源のような検証機器が必要となり、偽造防止物品の真贋を簡易に判定する上で支障となっている。また、導光フィルムの製造において、発光色素を配置する工程が加わることになり、製造コストの増大を来すという問題がある。
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、光を入射させる位置に影響されずに端部や端部近傍から光が出射可能な導光フィルムと、これを用いた偽造防止用構造体および偽造防止物品を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の導光フィルムは、支持フィルムと、該支持フィルムの一方の面に位置する回折構造体層と、を備える導光フィルムであって、前記導光フィルムは、第1方向を長手方向とし、前記第1方向に直交する第2方向を短手方向とする、平面視において実質的に長方形状を有し、前記支持フィルムは、前記支持フィルムの前記一方の面の反対側の他方の面が接する雰囲気である空気よりも屈折率の高い材料により構成され、前記回折構造体層は、入射領域と出射領域とを有し、前記入射領域は、前記支持フィルムの前記一方の面側からの平面視における前記第2方向に沿った中央であって、前記第1方向に沿った前記回折構造体層の全域に位置する所定の幅の領域であり、前記出射領域は、前記支持フィルムの前記一方の面側からの平面視における前記第2方向に沿った両端部であって、前記第1方向に沿った前記回折構造体層の全域に位置する所定の幅の領域であり、前記入射領域は回折格子を有し前記回折格子は前記支持フィルムの厚み方向に凹凸を有し、前記回折格子の回折格子ベクトルの方向は、前記第1方向に対して所定の角度で交差しており、前記支持フィルムにおける可視光域の光の透過率が60%以上であり、前記回折構造体層は透明材料により構成され、前記入射領域は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の単位入射部を有し、前記第1方向に沿って隣接する前記単位入射部に位置する前記回折格子は、相互に周期が相違するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記回折構造体層上に、前記回折構造体層の屈折率よりも大きい屈折率を具備する高屈折率層を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記出射領域前記回折格子を有し、前記出射領域は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の単位出射部を有し、前記第1方向に沿って隣接する前記単位出射部に位置する前記回折格子は、相互に周期が相違するような構成とした
本発明の偽造防止用構造体は、上述のいずれかの導光フィルムと、前記導光フィルムの前記回折構造体層側の最表面に位置する接着層と、を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記導光フィルムの前記支持フィルム側に接着層を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記導光フィルムは、前記支持フィルムと前記回折構造体層との間に剥離層が介在しているような構成とした。
本発明の偽造防止物品は、上述のいずれかの導光フィルムを備えるような構成とした。
本発明の偽造防止物品は、上述の偽造防止用構造体を備えるような構成とした
本発明の導光フィルムは、所望の位置から光を入射させることにより、端部や端部近傍から光を出射可能であり、偽造防止機能を安定して発現することができる。
本発明の偽造防止用構造体は、光を入射させる位置に影響されずに端部や端部近傍から光が出射可能な安定した偽造防止機能を、対象物品に付与することができる。
本発明の偽造防止物品は、光を入射させる位置に影響されずに端部や端部近傍から光を出射することができ、かつ、安定している偽造防止機能を具備しており、真贋判定を容易に行うことができる。
図1は、本発明の導光フィルムの一実施形態を示す平面図である。 図2は図1に示される導光フィルムの出射領域の部分拡大平面図である。 図3は図1に示される導光フィルムのI−I線における概略断面図である。 図4は、図1に示される導光フィルムの出射領域の部分拡大断面図である。 図5は、本発明の導光フィルムの他の実施形態を示す平面図である。 図6は、本発明の導光フィルムの他の実施形態を示す平面図である。 図7は、本発明の導光フィルムの他の実施形態を示す平面図である。 図8は図7に示される導光フィルムの入射領域の部分拡大平面図である。 図9は、図7に示される導光フィルムのII−II線における概略断面図である。 図10は、図7に示される導光フィルムの入射領域の他の例を示す部分拡大平面図である。 図11は、本発明の導光フィルムの他の実施形態を示す平面図である。 図12は、図11に示される導光フィルムの入射領域の他の例を示す部分拡大平面図である。 図13は、本発明の偽造防止用構造体の一実施形態を示す図3相当の概略断面図である。 図14は、本発明の偽造防止用構造体の他の実施形態を示す図3相当の概略断面図である。 図15は、本発明の偽造防止用構造体の他の実施形態を示す図3相当の概略断面図である。 図16は、本発明の偽造防止物品の一実施形態を示す平面図である。 図17は、図16に示される偽造防止物品のIII−III線における部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
尚、図面は模式的または概念的なものであり、各部材の寸法、部材間の大きさの比等は、必ずしも現実のものと同一とは限らず、また、同じ部材等を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比が異なって表される場合もある。
[導光フィルム]
本発明の導光フィルムは、支持フィルムと、この支持フィルムの一方の面に位置する回折構造体層と、を備え、回折構造体層は、支持フィルムの中央から所定の幅の領域を入射領域とし、支持フィルムの端部側から所定の幅の領域を出射領域とし、入射領域および出射領域の少なくとも一方に回折格子を有するものである。
まず、出射領域に回折格子を有している導光フィルムの実施形態について説明する。
図1は、本発明の導光フィルムの一実施形態を示す平面図であり、図2は図1に示される導光フィルムの出射領域の部分拡大平面図であり、図3は図1に示される導光フィルムのI−I線における概略断面図であり、図4は、図1に示される導光フィルムの出射領域の部分拡大断面図である。
図1〜図4において、導光フィルム11は、帯状の支持フィルム12、この支持フィルム12の一方の面12aに位置する回折構造体層13、この回折構造体層13上に位置する高屈折率層16を備えており、帯状の平面視形状を有している。回折構造体層13は、支持フィルム12の中央から所定の幅の領域を入射領域E1とし、支持フィルム12の端部12e側から所定の幅の領域を一対の出射領域E2としている。そして、出射領域E2に回折格子14を有している。尚、図2では、便宜的に、出射領域E2に位置する回折格子14の格子を実線で示している。また、図2、図3では、高屈折率層16を省略している。
導光フィルム11を構成する支持フィルム12は、外部よりも屈折率の高い透明材料であり、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の樹脂製フィルムを挙げることができる。ここで、外部とは、導光フィルム11が使用される状態で支持フィルム12の他方の面12bが接する雰囲気、材質を意味する。また、透明とは、可視光域の光の透過率が60%以上、好ましくは85%以上であることを意味する。以下においても同様である。
このような支持フィルム12は、支持フィルム12を残存させた状態で導光フィルム11が使用される場合、入射領域E1から入射された光を出射領域E2に導光可能であることが要求され、支持フィルム12の厚みは、例えば、5〜400μmの範囲で適宜設定することができる。
導光フィルム11を構成する回折構造体層13は、一対の出射領域E2に回折格子14を有し、この回折格子14は支持フィルム12の厚み方向に凹凸を有している。出射領域E2に位置する回折格子14は、入射領域E1から入射された入射光L(例えば、白色光)から、所望の波長域の光Lλを外部に出射させるものであり、その周期Pは、λ/nとすることができる。ここで、nは回折構造体層13と高屈折率層16の組合せによる屈折率である。
導光フィルム11では、回折格子14は、支持フィルム12の端部12eに沿った方向(導光フィルム11の長手方向であって、図1、図2に矢印bで示される方向)に対して角度θをなすように、凹凸が平行に配設されている。したがって、一対の出射領域E2に位置する回折格子14の回折格子ベクトルの方向(回折格子14の凹凸が配設された方向と直交する方向であり、図2に矢印a、a′で示す方向)は、導光フィルム11の長手方向(矢印b方向)に対して角度θをなすように斜めとなっている。この角度θは、0°<θ≦90°の範囲で適宜設定することができる。
回折構造体層13は、例えば、フォトリソグラフィ法、電子線リソグラフィ法、インプリントリソグラフィ法等により回折格子14の形成が可能な透明材料で構成される。このような透明材料としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂を使用することができる。熱硬化性樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル変性ウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、上記の熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル酸エステル樹脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリスチレン樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独重合体であってもよく、2種以上の構成成分からなる共重合体であってもよい。また、これらの樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
このような熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂は、各種イソシアネート化合物、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛等の金属石鹸、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド等の有機過酸化物、ベンゾフェノン、アセトフェノン、アントラキノン、ナフトキノン、アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルスルフィド等の熱硬化剤あるいは紫外線硬化剤を含んでいてもよい。また、回折構造体層13が備える回折格子14の深さDは、例えば、1〜1000nmの範囲、回折格子14が位置しない領域の回折構造体層13の厚さTは、例えば、500〜10000nmの範囲とすることができる
このような回折構造体層13上には、図4に示されるように、この回折構造体層13よりも屈折率の大きい高屈折率層16を備えている。高屈折率層16は透明薄膜であり、支持フィルム12内における導光をより容易なものとすることを目的としている。このような高屈折率層16は、回折構造体層13よりも大きい屈折率を具備する透明材料からなるものであってよく、例えば、Ti、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Rb、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、Au、Pb、Bi等の金属、上記金属の酸化物、ZnS等の上記金属の硫化物等の材料を用いて真空成膜法で形成することができる。このような高屈折率層16の厚みは、例えば、1〜300nmの範囲で設定することができる。図示例では、回折構造体層13の全域を被覆するように高屈折率層16が位置しているが、回折構造体層13の一部、例えば、入射領域E1を被覆するように高屈折率層16が位置していてもよい。また、本発明の導光フィルム11は、高屈折率層16を備えていないものであってもよい。
導光フィルム11の入射領域E1の幅、出射領域E2の幅は、上記の角度θ、支持フィルム12の材質、厚み、幅等を考慮して適宜設定することができ、例えば、出射領域E1の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができ、また、出射領域E2の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができる。
このような本発明の導光フィルム11は、支持フィルム12の端部12eを含む出射領域E2において、光の出射が可能である。すなわち、入射領域E1の所定部位、例えば、図1に実線の円形で囲む部位に光L(白色光)を入射させた場合、光の散乱、反射等により、入射した白色光の一部は支持フィルム12内を導光される。そして、出射領域E2に到達した白色光の中で、出射領域E2に位置する回折格子14の周期P(λ/n)に対応した特定の波長域の光Lλが出射領域E2から外部に出射され、支持フィルム12の端部12eからは、特定の波長域の光Lλと他の波長域の光が外部に出射される。ここで、出射領域E2からの出射は、入射した白色光の導光方向が、出射領域E2に位置する回折格子14の回折格子ベクトルと一致した場合に最も強くなる。このため、導光フィルム11の両側に位置する一対の出射領域E2では、入射領域E1における入射部位に対して、導光フィルムの長手方向に離れた位置で特定の波長域の光が最も強く出射される。また、支持フィルム12の端部12eから外部に出射される光は、出射領域E2からの特定の波長域の光の出射光量に応じて変化する。そして、導光フィルム11では、光を入射させる位置に影響されず、入射領域E1のどこに光を入射しても、出射領域E2や端部から光を出射可能である。また、導光フィルム11は発光色素を使用していないので、経時劣化による表示性能の低下を生じることがなく、偽造防止機能を安定して発現することができる。
上述の導光フィルムの実施形態では、出射領域E2から出射される光は、所定の波長域の光であり、単色の表示が可能である。次に、出射領域E2において多色の表示が可能な実施形態について説明する。
図5は、本発明の導光フィルムの他の実施形態を示す平面図である。図5に示される導光フィルム21は、帯状の支持フィルム22、この支持フィルム22の一方の面に位置する回折構造体層23、この回折構造体層23上に位置する高屈折率層26を備えており、帯状の平面視形状を有している。回折構造体層23は、支持フィルム22の中央から所定の幅の領域を入射領域E1とし、支持フィルム22の端部22e側から所定の幅の領域を一対の出射領域E2としている。この一対の出射領域E2は、支持フィルム22の端部22eに沿って(図5に矢印bで示される方向に沿って)、単位出射部E2R,E2G,E2Bが繰返すように区分されている。そして、出射領域E2の単位出射部E2R,E2G,E2Bに、回折格子24を有している。
導光フィルム21を構成する支持フィルム22は、上述の導光フィルム11を構成する支持フィルム12と同様とすることができ、ここでの説明は省略する。また、回折構造体層23上に位置する高屈折率層26も、上述の導光フィルム11を構成する高屈折率層16と同様とすることができる。
導光フィルム21を構成する回折構造体層23は、一対の出射領域E2に回折格子24を有し、この回折格子24は支持フィルム22の厚み方向に凹凸を有している。出射領域E2は、上述のように、支持フィルム22の端部22eに沿って複数の単位出射部E2R,E2G,E2Bに区分されており、単位出射部E2R,E2G,E2B毎に、対応する回折格子24R,24G,24Bを有している。回折格子24Rは、赤色域の波長λRの光LλRを出射領域E2Rから出射させるものであり、回折格子24Gは、緑色域の波長λGの光LλGを出射領域E2Gから出射させるものであり、回折格子24Bは、青色域の波長λBの光LλBを出射領域E2Bから出射させるものである。したがって、回折格子24R,24G,24Bの周期Pは、それぞれλR/n、λG/n、λB/nとされている。ここで、nは回折構造体層23と高屈折率層26の組合せによる屈折率である。
このような回折格子24R,24G,24Bは、周期Pを除いて、上述の導光フィルム11を構成する回折格子14と同様とすることができる。したがって、回折格子24R,24G,24Bの回折格子ベクトルの方向(回折格子24R,24G,24Bの凹凸が配設された方向と直交する方向であり、図5に矢印a、a′で示す方向)は、導光フィルム21の長手方向(矢印b方向)に対して角度θをなすように斜めとなっている。この角度θは、0°<θ≦90°の範囲で適宜設定することができる。
導光フィルム21の入射領域E1の幅、出射領域E2の幅は、上記の角度θ、支持フィルム22の材質、厚み、幅等を考慮して適宜設定することができ、例えば、出射領域E1の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができ、出射領域E2の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができる。また、出射領域E2に画定される各単位出射部E2R,E2G,E2Bの矢印b方向の長さは、上記の角度θ等を考慮して適宜設定することができ、例えば、0.1〜500mmの範囲内で設定することができる。
このような本発明の導光フィルム21は、支持フィルム22の端部22eを含む出射領域E2において、多色の光を同時に出射することが可能である。すなわち、入射領域E1の所定部位、例えば、図5に実線の円形で囲む部位に光L(白色光)を入射させた場合、光の散乱、反射等により、入射した白色光の一部は支持フィルム22内を導光される。そして、出射領域E2の単位出射部E2Rに到達した白色光の中で、単位出射部E2Rに位置する回折格子24Rの周期P(λR/n)に対応した赤色域の波長λRの光LλRが出射領域E2の単位出射部E2Rから外部に出射され、支持フィルム22の端部22eからは、赤色域の波長λRの光LλRと他の波長域の光が外部に出射される。同様に、出射領域E2の単位出射部E2Gに到達した白色光の中で、単位出射部E2Gに位置する回折格子24Gの周期P(λG/n)に対応した緑色域の波長λGの光LλGが出射領域E2の単位出射部E2Gから外部に出射され、支持フィルム22の端部22eからは、緑色域の波長λGの光LλGと他の波長域の光が外部に出射される。さらに、出射領域E2の単位出射部E2Bに到達した白色光の中で、単位出射部E2Bに位置する回折格子24Bの周期P(λB/n)に対応した青色域の波長λBの光LλBが出射領域E2の単位出射部E2Bから外部に出射され、支持フィルム22の端部22eからは、青色域の波長λBの光LλBと他の波長域の光が外部に出射される。
ここで、出射領域E2からの出射は、入射した白色光の導光方向が、出射領域E2に位置する回折格子24R,24G,24Bの回折格子ベクトルと一致した場合に最も強くなる。このため、導光フィルム21の両側に位置する一対の出射領域E2では、入射領域E1における入射部位に対して、導光フィルム21の長手方向に離れた位置で特定の波長域の光が最も強く出射される。また、支持フィルム22の端部22eから外部に出射される光は、出射領域E2の単位出射部E2R,E2G,E2Bにおける各色の波長域の光の出射光量に応じて変化する。そして、導光フィルム21では、光を入射させる位置に影響されず、入射領域E1のどこに光を入射しても、出射領域E2や端部22eから光を出射可能であり、また、光を入射させる位置に応じて、一対の出射領域E2から最も強く出射される光の波長域を変化させることができる。さらに、導光フィルム21は発光色素を使用していないので、経時劣化による表示性能の低下を生じることがなく、偽造防止機能を安定して発現することができる。尚、図5では、便宜的に、赤色域の波長λRの光LλRを鎖線、緑色域の波長λGの光LλGを一点鎖線、青色域の波長λBの光LλBを二点鎖線で示している。
上述の出射領域E2に回折格子を有している導光フィルムの実施形態は例示であり、本発明の導光フィルムはこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、導光フィルムの用途に応じて、例えば、図6に示される導光フィルム31のように、支持フィルム33の平面視形状が帯状ではなく、矩形、楕円形、円形等の所望の形状であり、この支持フィルム32の一方の面に位置する回折構造体層33、この回折構造体層33上に位置する高屈折率層36を備え、支持フィルム32の周囲の端部32e側から所定の幅の環状領域を出射領域E2とし、中央部を入射領域E1とし、出射領域E2に回折格子34を備えるものであってもよい。このような導光フィルム31においても、上記の導光フィルム21のように、出射領域E2が支持フィルム32の端部32eに沿って複数の単位出射部E2R,E2G,E2Bに区分されていてもよい。
次に、入射領域に回折格子を有している導光フィルムの実施形態について説明する。
図7は、本発明の導光フィルムの一実施形態を示す平面図であり、図8は図7に示される導光フィルムの入射領域の部分拡大平面図であり、図9は図7に示される導光フィルムのII−II線における概略断面図である。
図7〜図9において、導光フィルム51は、支持フィルム52、この支持フィルム52の一方の面52aに位置する回折構造体層53、この回折構造体層53上に位置する高屈折率層56を備えており、平面視形状が帯状をなしている。回折構造体層53は、支持フィルム52の中央から所定の幅の領域を入射領域E1とし、支持フィルム52の端部52e側から所定の幅の領域を一対の出射領域E2としている。そして、入射領域E1に回折格子54を有している。尚、図8、図9では、高屈折率層56を省略している。
導光フィルム51を構成する支持フィルム52は、上述の導光フィルム11を構成する支持フィルム12と同様とすることができ、ここでの説明は省略する。また、回折構造体層53上に位置する高屈折率層56も、上述の導光フィルム11を構成する高屈折率層16と同様とすることができる。
導光フィルム51を構成する回折構造体層53は、入射領域E1に回折格子54を有し、この回折格子54は支持フィルム52の厚み方向に凹凸を有している。入射領域E1に位置する回折格子54は、入射領域E1から入射された入射光L(例えば、白色光)から所望の波長域の光Lλを支持フィルム52内に入射させる機能、あるいは、外部からの所望の波長域の入射光Lλを支持フィルム52内に入射させる機能を発現するものである。回折構造体層53の屈折率をn、支持フィルム52内に入射させる光Lλの波長をλとした場合、入射領域E1における回折格子54の周期Pは、λ/nとすることができる。この周期Pの回折格子54と、外部からの入射光L中の波長λの光との相互作用により、ほぼ回折格子ベクトルの方向に進行する光Lλが発生する。図示例では、回折格子54は、支持フィルム52の端部52eに沿った方向(導光フィルム51の長手方向であって、図7、図8に矢印bで示される方向)に対して角度θをなすように、凹凸が平行に配設されている。したがって、入射領域E1に位置する回折格子54の回折格子ベクトルの方向(回折格子54の凹凸が配設された方向と直交する方向であり、図8に矢印aで示す方向)は、導光フィルム51の長手方向(矢印b方向)に対して角度θをなすように斜めとなっている。この角度θは、0°<θ≦90°の範囲で適宜設定することができる。このような回折格子54を有する回折構造体層53は、上述の回折構造体層13と同様にして形成することができる。
導光フィルム51の入射領域E1の幅、出射領域E2の幅は、上記の角度θ、支持フィルム52の材質、厚み、幅等を考慮して適宜設定することができ、例えば、出射領域E1の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができ、出射領域E2の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができる。
このような本発明の導光フィルム51は、出射領域E2の中で、支持フィルム52の端部52eおよび端部52e近傍の支持フィルム52の表面において、光の出射が可能である。すなわち、入射領域E1の所定部位、例えば、図7に実線の円形で囲む部位に光L(白色光)を入射させた場合、回折格子54によって所望の波長域の入射光Lλ(図7では一点鎖線で示している)が支持フィルム52内に入射され、回折格子54の回折格子ベクトルの方向に支持フィルム52内を導光され、支持フィルム52の端部52eおよび端部52e近傍の支持フィルム52の表面から外部に出射される。導光フィルム51では、光を入射させる位置に影響されず、入射領域E1のどこに光を入射しても、支持フィルム52の端部52eから光を出射可能である。そして、上記の回折格子54の回折格子ベクトルの方向(図8に矢印aで示す方向)が導光フィルム51の長手方向に対する角度θに応じて、支持フィルム52の端部52eから光が出射される位置は、入射領域E1における入射部位に対して、導光フィルム51の長手方向に離れた位置となる。また、導光フィルム51は発光色素を使用していないので、経時劣化による表示性能の低下を生じることがなく、偽造防止機能を安定して発現することができる。
導光フィルム51を構成する回折構造体層53が入射領域E1に有する回折格子は、図8に示すものに限定されず、例えば、図10に示すような回折格子54′であってもよい。この回折格子54′は、支持フィルム52の端部52eに沿った方向(導光フィルム51の長手方向)に波形で平行に連続する凹凸が配設されている。したがって、入射領域E1に位置する回折格子54の回折格子ベクトルは、支持フィルム52のいずれか一方の端部52eに向けて放射状の広がりを有するものとなる。
上述の導光フィルムの実施形態では、出射領域E2から出射される光は、所定の波長域の光であり、単色の表示が可能である。次に、出射領域E2において多色の表示が可能な実施形態について説明する。
図11は、本発明の導光フィルムの他の実施形態を示す平面図である。図11に示される導光フィルム61は、支持フィルム62、この支持フィルム62の一方の面に位置する回折構造体層63、この回折構造体層63上に位置する高屈折率層66を備えており、平面視形状が帯状をなしている。回折構造体層63は、支持フィルム62の中央から所定の幅の領域を入射領域E1とし、支持フィルム62の端部62e側から所定の幅の領域を一対の出射領域E2としている。そして、入射領域E1は、支持フィルム62の端部62eに沿って(図11に矢印bで示される方向に沿って)単位入射部E1R,E1G,E1Bが繰返すように区分されている。そして、入射領域E1の各単位入射部E1R,E1G,E1Bに、回折格子64を有している。
導光フィルム61を構成する支持フィルム62は、上述の導光フィルム11を構成する支持フィルム12と同様とすることができ、ここでの説明は省略する。また、回折構造体層63上に位置する高屈折率層66も、上述の導光フィルム11を構成する高屈折率層16と同様とすることができる。
導光フィルム61を構成する回折構造体層63は、入射領域E1に回折格子64を有し、この回折格子64は支持フィルム62の厚み方向に凹凸を有している。入射領域E1は、上述のように、支持フィルム62の端部62eに沿って複数の単位入射部E1R,E1G,E1Bに区分されており、単位入射部E1R,E1G,E1B毎に、対応する回折格子64R,64G,64Bを有している。回折格子64Rは、赤色域の波長λRの光LλRを支持フィルム62内に入射させるものである。また、回折格子64Gは、緑色域の波長λGの光LλGを支持フィルム62内に入射させるものであり、回折格子64Bは、青色域の波長λBの光LλBを支持フィルム62内に入射させるものである。したがって、回折格子64R,64G,64Bの周期Pは、それぞれλR/n、λG/n、λB/nとされている。ここで、nは回折構造体層63と高屈折率層66の組合せによる屈折率である。
このような回折格子64R,64G,64Bは、周期Pを除いて、上述の導光フィルム51を構成する回折格子54と同様とすることができる。したがって、回折格子64R,64G,64Bの回折格子ベクトルの方向(回折格子64R,64G,64Bの凹凸が配設された方向と直交する方向であり、図11に矢印aで示す方向)は、導光フィルム61の長手方向(図11に矢印bで示す方向)に対して角度θをなすように斜めとなっている。この角度θは、0°<θ≦90°の範囲で適宜設定することができる。
導光フィルム61の入射領域E1の幅、出射領域E2の幅は、上記の角度θ、支持フィルム62の材質、厚み、幅等を考慮して適宜設定することができ、例えば、出射領域E1の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができ、出射領域E2の幅を1〜100mmの範囲内で設定することができる。また、入射領域E1に画定される各単位入射部E1R,E1G,E1Bの矢印b方向の長さは、上記の角度θ等を考慮して適宜設定することができ、例えば、0.1〜500mmの範囲内で設定することができる。
このような本発明の導光フィルム61は、出射領域E2の中で、支持フィルム62の端部62eおよび端部62e近傍の支持フィルム62の表面において、光の出射が可能である。すなわち、入射領域E1の所定部位、例えば、図11に示される単位入射部E1Rに実線の円形で示すように光L(白色光)を入射させた場合、回折格子64Rによって赤色域の波長λRの光LλR(図11では鎖線で示している)が支持フィルム61内に入射され、回折格子64Rの回折格子ベクトルの方向に支持フィルム62内を導光され、支持フィルム62の端部62eおよび端部62e近傍の支持フィルム62の表面から外部に出射される。また、例えば、図11に示される単位入射部E1Gに実線の円形で示すように光L(白色光)を入射させた場合、回折格子64Gによって緑色域の波長λGの光LλG(図11では一点鎖線で示している)が支持フィルム61内に入射され、回折格子64Gの回折格子ベクトルの方向に支持フィルム62内を導光され、支持フィルム62の端部62eおよび端部62e近傍の支持フィルム62の表面から外部に出射される。さらに、例えば、図11に示される単位入射部E1Bに実線の円形で示すように光L(白色光)を入射させた場合、回折格子64Bによって青色域の波長λBの光LλB(図11では二点鎖線で示している)が支持フィルム61内に入射され、回折格子64Bの回折格子ベクトルの方向に支持フィルム62内を導光され、支持フィルム62の端部62eおよび端部62e近傍の支持フィルム62の表面から外部に出射される。このように、導光フィルム61では、光を入射させる位置に影響されず、入射領域E1のどこに光を入射しても、支持フィルム62の端部62eから光を出射可能である。そして、上記の回折格子64R,64G,64Bの回折格子ベクトルの方向(図11に矢印aで示す方向)が導光フィルム61の長手方向に対する角度θに応じて、支持フィルム62の端部62eから光が出射される位置は、入射領域E1における入射部位に対して、導光フィルム61の長手方向に離れた位置となる。また、導光フィルム61は発光色素を使用していないので、経時劣化による表示性能の低下を生じることがなく、偽造防止機能を安定して発現することができる。
尚、導光フィルム61を構成する回折構造体層63が入射領域E1に有する回折格子64R,64G,64Bは、上述の図10に示すように、支持フィルム62の端部62eに沿った方向(導光フィルム61の長手方向)に波形で平行に連続する凹凸が配設されたものであってもよい。この場合も、回折格子64R,64G,64Bの周期Pは、それぞれλR/n、λG/n、λB/nとすることができる。
本発明の導光フィルムは、入射領域E1に画定された複数の単位入射部に同時に入射光を照射して、多色の出射光を同時に得るようにしてもよい。この場合、例えば、入射領域E1に画定される各単位入射部E1R,E1G,E1Bの矢印b方向の長さを短く設定し、単位入射部E1R,E1G,E1Bの中の2種以上に入射光が同時に照射されるようにすることができる。
また、例えば、図12に示す導光フィルム61′のように、入射領域E1を、支持フィルム62の端部62eに沿って(図12に矢印bで示される方向に沿って)、小面積の二等辺三角形状の単位入射部E1R,E1G,E1Bが繰り返し配置されるように区分してもよい。各単位入射部E1R,E1G,E1Bは、二等辺三角形の頂点から底辺に向けて凹凸が同心円となっている回折格子64R,64G,64Bを有している。図示例では、回折格子64Rの凹凸を鎖線で、回折格子64Gの凹凸を一点鎖線で、回折格子64Bの凹凸を二点鎖線で便宜的に示している。これらの回折格子64R,64G,64Bは、それぞれ赤色域の波長λRの光LλR、緑色域の波長λGの光LλG、青色域の波長λBの光LλBを支持フィルム62内に入射させるものであり、回折格子64R,64G,64Bの周期Pは、それぞれλR/n、λG/n、λB/nとされている。このような単位入射部E1R,E1G,E1Bが画定されている入射領域E1に、例えば、図12に鎖線の円で示す範囲で光L(白色光)を入射させた場合、回折格子64Rによって赤色域の波長λRの光LλR(図12では鎖線で示している)が支持フィルム61内に入射され、回折格子64Gによって緑色域の波長λGの光LλG(図12では一点鎖線で示している)が支持フィルム61内に入射され、回折格子64Bによって青色域の波長λBの光LλB(図12では二点鎖線で示している)が支持フィルム61内に入射される。そして、光LλR、光LλG、光LλBは、それぞれ回折格子ベクトルの方向に支持フィルム62内を導光され、支持フィルム62の端部62eから外部に同時に出射される。
このような単位入射部E1R,E1G,E1Bの大きさ、形状、配列順序は、図示例に限定されるものでない。
本発明の導光フィルムは、上述のように、入射領域E1のどこに光を入射しても、出射領域E2の支持フィルムの端部から所望の色の光を出射可能である。また、発光色素を使用していないので、経時劣化による表示性能の低下を生じることがなく、偽造防止機能を安定して発現することができる。また、発光色素を発光させる必要がないので、例えば、比較的光量の低いLED光源から照射される白色光で表示可能である。さらに、発光色素を使用していないので、製造工程の増大、原料コストの増大による製造コストの増大を抑制することができる。
上述の導光フィルムの実施形態は例示であり、本発明の導光フィルムはこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、導光フィルムは、高屈折率層を備えていないものであってもよい。また、導光フィルムの用途に応じて、例えば、支持フィルムと回折構造体層との間に剥離層が介在している導光フィルムであってもよい。また、導光フィルムの平面視形状は、帯状に限定されるものではなく、矩形、楕円形、円形等の所望の形状とすることができる。例えば、平面視形状が円形の場合、中央に円形の入射領域が位置し、この入射領域を囲むように出射領域が位置するもの、あるいは、帯状の入射領域が円形を二分するように位置し、この入射領域の両側に出射領域が存在するものであってもよい。
[偽造防止用構造体]
本発明の偽造防止用構造体は、上述の本発明の導光フィルムを用いたものである。
図13は、本発明の偽造防止用構造体の一実施形態を示す図3相当の概略断面図である。図13に示される偽造防止用構造体101は、図1〜図4に示される導光フィルム11を用いた例であり、導光フィルム11と、この導光フィルム11の回折構造体層13側の最表面に位置する接着層102と、を備えている。
接着層102は、導光フィルム11が備えている高屈折率層16(図13では省略している)上に位置するものであり、偽造防止機能を付与する対象の物品に導光フィルム11を貼合する作用をなすものである。接着層102を形成する接着剤としては、ヒートシール型接着剤、感圧型接着剤、粘着型接着剤等、偽造防止用構造体の用途に応じて適宜選択することができる。このような接着層102は、導光フィルム11の回折構造体層13が備えている回折格子14が、偽造防止用構造体101の貼合対象となる物品と当接して損傷しないような緩衝層としの作用も発現する。接着層102の厚みは、例えば、回折格子14上に接着層102が0.1〜100μmの範囲で存在するように設定することができる。
この偽造防止用構造体101は、所望の物品に接着層102を介して貼合することにより、偽造防止機能を付与することができる。すなわち、例えば、比較的光量の低いLED光源からの光を、対象物品に貼合してある偽造防止用構造体101の入射領域E1の所望の箇所に照射して、出射領域E2と支持基材12の端部12eで所望の波長領域の出射光が得られるか否かにより、真贋判定を行うことができる。
図14は、偽造防止用構造体の他の実施形態を示す図3相当の概略断面図である。図14に示される偽造防止用構造体111は、図1〜図4に示される導光フィルム11を用いた例であり、導光フィルム11と、この導光フィルム11の回折構造体層13側の最表面に位置する接着層112と、支持フィルム12側に位置する接着層113を備えている。
接着層112は、導光フィルム11が備えている高屈折率層16(図14では省略している)上に位置するものであり、ヒートシール型接着剤を用いて形成されたものである。このような接着層112は、導光フィルム11の回折構造体層13が備えている回折格子14が対象物品と当接して損傷しないような緩衝層としの作用を発現することが好ましく、接着層112の厚みは、例えば、回折格子15上に接着層112が0.1〜100μmの範囲で存在するように設定することができる。また、接着層113もヒートシール型接着剤を用いて形成されたものであり、その厚みは、例えば、0.1〜100μmの範囲内で設定することができる。
この偽造防止用構造体111は、例えば、紙の抄造段階で抄き込むことにより、カレンダー工程における加熱でヒートシール型接着剤からなる接着層112,113がパルプに対する接着性を発現する。これにより、導光フィルム11をスレッドとして組み込んで、偽造防止機能を付与することができる。
尚、上述の偽造防止用構造体101において、接着層102がヒートシール型接着剤を用いて形成されたものは、偽造防止用構造体111と同様に、紙の抄造段階で抄き込むことにより、導光フィルムスレッドとして偽造防止機能を付与することができる。
図15は、偽造防止用構造体の他の実施形態を示す図3相当の概略断面図である。図15に示される偽造防止用構造体121は、図1〜図4に示される導光フィルム11であって、支持フィルム12と回折構造体層13との間に剥離層17が介在している導光フィルム11を用いた例である。この偽造防止用構造体121は、導光フィルム11の回折構造体層13側の最表面に接着層122を備えている。
剥離層17は、剥離層17と支持フィルム12との密着力が、剥離層17と回折構造体層13との密着力よりも小さくなるように、支持フィルム12の材質、回折構造体層13の材料を考慮して剥離剤を適宜選定して形成することができる。
接着層122は、導光フィルム11が備えている高屈折率層16(図15では省略している)上に位置するものであり、ヒートシール型接着剤等を用いて形成されたものである。使用する接着剤は、転写対象物品との接着力が、上記の剥離層17と支持フィルム12との密着力よりも大きくなるように、公知の接着剤から適宜選択することができる。このような接着層122の厚みは、偽造防止用構造体121を転写対象物品に密着した後、支持フィルム12が剥離除去されるため、導光フィルム11の入射領域E1から入射した光Lが回折構造体層13内に入射されるように、接着層122の屈折率を考慮して設定することができる。また、転写対象物品が透明基材である場合、接着層122の厚みは、偽造防止用構造体121を転写対象物品に転写した後、導光フィルム11の入射領域E1から入射した光Lが転写対象物品内に入射され導光されるように、転写対象物品の屈折率を考慮して設定することができる。
この偽造防止用構造体121は、所望の物品に接着層122を介して密着し、その後、支持フィルム12を剥離除去することにより、偽造防止機能を付与することができる。すなわち、例えば、比較的光量の低いLED光源からの光を、対象物品に転写してある偽造防止用構造体121の入射領域E1の所望の箇所に照射して、出射領域E2と支持基材12の端部12eで所望の波長領域の出射光が得られるか否かにより、真贋判定を行うことができる。
このような本発明の偽造防止用構造体は、光を入射させる位置に影響されずに端部から光が出射可能な安定した偽造防止機能を、対象物品に付与することができる。
上述の偽造防止用構造体の実施形態は例示であり、本発明の偽造防止用構造体はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、導光フィルム11に代えて、上述の導光フィルム21,31,51,61のいずれかを用いてもよい。
[偽造防止物品]
本発明の偽造防止物品は、上述の本発明の導光フィルム、あるいは、上述の本発明の偽造防止用構造体を用いたものである。
図16は、偽造防止物品の一実施形態を示す平面図であり、図17は図16に示される偽造防止物品のIII−III線における部分拡大断面図である。図16、図17に示される偽造防止物品201は、本発明の偽造防止用構造体111を紙の抄造段階で抄き込むことにより、本発明の導光フィルム11をスレッドとして具備する例である。この偽造防止物品201は、偽造防止用構造体111の接着層112側が、紙基材202の表面側に位置するように抄き込まれている。そして、開口部205と遮蔽部206が、偽造防止用構造体111を構成する導光フィルム11の長手方向に交互に位置している。
この偽造防止物品201は、所望の開口部205に露出する導光フィルム11の入射領域E1に、例えば、比較的光量の低いLED光源からの白色光を照射して、同じ開口部205、他の開口部205において、導光フィルム11の出射領域E2と支持基材12の端部12eで所望の波長領域の出射光が得られるか否かにより、真贋判定を行うことができる。
上述の偽造防止物品の実施形態は例示であり、本発明の偽造防止物品は、これに限定されるものではない。例えば、偽造防止物品が備える導光フィルムは、導光フィルム11に限定されず、上述の導光フィルム21,31,51,61のいずれかを備えるものであってもよい。また、上述の導光フィルム11,21,31,51,61を、支持フィルム12,22,32,52,62が存在しない状態で備えるものであってもよい。また、本発明の偽造防止物品は、その表面に本発明の導光フィルム、あるいは、本発明の偽造防止用構造体を貼合、あるいは、転写して備えるものであってもよく、さらに、少なくとも一方に透明基材を使用して、基材間にラミネートしたものであってもよい。
このような本発明の偽造防止物品は、光を入射させる位置に影響されずに端部から光を出射することができ、かつ、安定している偽造防止機能を具備しており、真贋判定を容易に行うことができる。
本発明は、偽造防止機能を必要とする種々の物品、製品およびそれらの製造分野等において有用である。
11,21,31,51,61…導光フィルム
12,22,32,52,62…支持フィルム
13,23,33,53,63…回折構造体層
14,24,34,54,64…回折格子
16,26,36,56,66…高屈折率層
17…剥離層
101,111,121…偽造防止用構造体
102,112,113,122…接着層
201…偽造防止物品
E1…入射領域
E2…出射領域

Claims (8)

  1. 支持フィルムと、該支持フィルムの一方の面に位置する回折構造体層と、を備える導光フィルムであって、
    前記導光フィルムは、第1方向を長手方向とし、前記第1方向に直交する第2方向を短手方向とする、平面視において実質的に長方形状を有し、
    前記支持フィルムは、前記支持フィルムの前記一方の面の反対側の他方の面が接する雰囲気である空気よりも屈折率の高い材料により構成され、
    前記回折構造体層は、入射領域と出射領域とを有し、
    前記入射領域は、前記支持フィルムの前記一方の面側からの平面視における前記第2方向に沿った中央であって、前記第1方向に沿った前記回折構造体層の全域に位置する所定の幅の領域であり、
    前記出射領域は、前記支持フィルムの前記一方の面側からの平面視における前記第2方向に沿った両端部であって、前記第1方向に沿った前記回折構造体層の全域に位置する所定の幅の領域であり、
    前記入射領域は回折格子を有し
    前記回折格子は前記支持フィルムの厚み方向に凹凸を有し、
    前記回折格子の回折格子ベクトルの方向は、前記第1方向に対して所定の角度で交差しており、
    前記支持フィルムにおける可視光域の光の透過率が60%以上であり、
    前記回折構造体層は透明材料により構成され、
    前記入射領域は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の単位入射部を有し、前記第1方向に沿って隣接する前記単位入射部に位置する前記回折格子は、相互に周期が相違することを特徴とする導光フィルム。
  2. 前記回折構造体層上に、前記回折構造体層の屈折率よりも大きい屈折率を具備する高屈折率層を備えることを特徴とする請求項1に記載の導光フィルム。
  3. 前記出射領域前記回折格子を有し、
    前記出射領域は、前記第1方向に沿って並ぶ複数の単位出射部を有し、前記第1方向に沿って隣接する前記単位出射部に位置する前記回折格子は、相互に周期が相違することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光フィルム。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の導光フィルムと、前記導光フィルムの前記回折構造体層側の最表面に位置する接着層と、を備えることを特徴とする偽造防止用構造体。
  5. 前記導光フィルムの前記支持フィルム側に接着層を備えることを特徴とする請求項に記載の偽造防止用構造体。
  6. 前記導光フィルムは、前記支持フィルムと前記回折構造体層との間に剥離層が介在していることを特徴とする請求項に記載の偽造防止用構造体。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の導光フィルムを備えることを特徴とする偽造防止物品。
  8. 請求項または請求項に記載の偽造防止用構造体を備えることを特徴とする偽造防止物品。
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