JP7095678B2 - 導光体、偽造防止物品 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、真贋判定に用いることができる導光体、偽造防止物品に関するものである。
従来、光導波路(導光部)を備えたセキュリティドキュメントが開示されている(例えば、特許文献1)。
このような導光部を備えた導光体を真贋判定等に用いるに場合においては、よりセキュリティ性の向上が望まれており、また、真贋判定における利便性の向上が望まれていた。
特許第5559354号公報
本発明の課題は、セキュリティ性と利便性を向上した導光体、偽造防止物品を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、内部において反射を繰り返して光を導光する導光部(10a)と、特定の入射角度で入射する光を前記導光部(10a)へ向けて偏向する第1グレーティング領域(13,23)と、前記特定の入射角度を基準として予め決められた許容範囲内の入射角度で入射する光を前記導光部(10a)へ向けて偏向する第2グレーティング領域(14,24)と、を備え、前記導光部(10a)へ光を所定の進行方向で入射させる入射部(15,25)と、前記入射部(15,25)から出光して前記導光部(10a)により導光される光が出射する出射部(18,28)と、を備える導光体(10,20)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の導光体(10,20)において、前記第2グレーティング領域(14,24)は、前記第1グレーティング領域(13,23)と同じグレーティングを含まないこと、を特徴とする導光体(10,20)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の導光体(10,20)において、前記第1グレーティング領域(13,23)及び前記第2グレーティング領域(14,24)は、少なくとも隣接して配置されていること、を特徴とする導光体(10,20)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の導光体(10,20)において、前記出射部(18,28)は、前記第1グレーティング領域(13,23)から入射して前記導光部(10a)により導光された光を前記特定の入射角度と等しい出射角度で出射する第3グレーティング領域(16,26)と、前記第2グレーティング領域(14,24)から入射して前記導光部(10a)により導光された光を出射する第4グレーティング領域(17,27)とを有すること、を特徴とする導光体(10,20)である。
第5の発明は、
第4の発明に記載の導光体(10,20)において、前記第3グレーティング領域(16,26)及び前記第4グレーティング領域(17,27)は、少なくとも隣接して配置されていること、を特徴とする導光体(10,20)である。
第6の発明は、第4の発明又は第5の発明に記載の導光体(10,20)において、前記第3グレーティング領域(16,26)及び前記第4グレーティング領域(17,27)の少なくとも一方は、文字、図形、記号のうちの少なくとも1つを表すように配列されていること、を特徴とする導光体(10,20)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の導光体(10,20)において、前記第1グレーティング領域(13,23)及び前記第2グレーティング領域(14,24)は、いずれも同一波長に対応するグレーティングが配置されていること、を特徴とする導光体(10,20)である。
第8の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれか1項に記載の導光体(10,20)において、前記第1グレーティング領域(13,23)と前記第2グレーティング領域(14,24)とは、対応する波長が異なっていること、を特徴とする導光体(10,20)である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれか1項に記載の導光体を備える偽造防止物品である。
本発明によれば、導光体、及び、偽造防止物品は、セキュリティ性と利便性が向上する。
本発明による導光体10の第1実施形態を示す図である。 図1中の矢印A-Aの位置で導光体10を切断した断面図である。 入射部15を表面側から拡大してみた図である。 図2における第1グレーティング領域13を拡大した断面図である。 図2における第2グレーティング領域14を拡大した断面図である。 簡易判定における判定の状態を示す図である。 機械判定における判定の状態を示す図である。 第2実施形態の導光体20を示す図である。 導光体10を備えた偽造防止物品として、紙幣100の例を示す図である。 導光体10を備えた偽造防止物品として、データページ200の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による導光体10の第1実施形態を示す図である。
図2は、図1中の矢印A-Aの位置で導光体10を切断した断面図である。
なお、図1及び図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
また、本明細書において、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中において、シート面とは、各シートにおいて、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものであるとする。なお、板面、フィルム面に関しても同様であるとする。
また、本発明において透明とは、少なくとも利用する波長の光を透過するものをいう。例えば、仮に可視光を透過しないものであっても、赤外線を透過するものであれば、赤外線用途に用いる場合においては、透明として取り扱うものとする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
以下の説明において、図1に示される導光体10の面(図2における上方の面)を表面とし、図1の紙面奥側(図2における下方の面)を裏面と便宜上呼ぶが、これらの向きにより導光体10の構成を限定するものではない。
導光体10は、基材層11と賦型層12とが積層されて構成されたシート状又はフィルム状又は板状の形態をしている。本実施形態の導光体10は、例えば、被取付物としての紙幣やプラスチック紙幣、又は、パスポート等(以下、偽造防止物品)に埋め込まれるようにして取り付けられることで、偽造防止物品の一構成要素として利用することができる。
基材層11は、導光体10を製造するときにベースとして用いることを主な目的として配置された層である。
賦型層12は、基材層11の表面側に積層されている。賦型層12は、その表面に入射部15及び出射部18を備えている。
基材層11及び賦型層12は、入射部15から入射された真贋判定に用いる光(以下、判定光)を出射部18側に向けて導光させるための導光部(コア)10aを構成する。したがって、基材層11及び賦型層12は、判定光に対する屈折率が実質的に同一の材料により構成される。また、入射部15と出射部18との間の領域は、判定光を導光する領域であるので、導光部10aと呼ぶこととする。この導光部10aは、内部において反射を繰り返して光を導光する。
基材層11を構成する材料としては、例えば、PET、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等が挙げられる。また、賦型層12を構成する材料としては、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂等の紫外線硬化性樹脂材料等が挙げられる。基材層11を構成する材料及び賦型層12を構成する材料は、いずれも、少なくとも判定光に対して透明である。
本実施形態において、基材層11及び賦型層12が導光体10としてのコア(導光部10a)を構成し、その周囲に位置する空気(大気)がクラッドを構成することで、基材層11及び賦型層12を導光部10aとして光を導光することができる。したがって、基材層11及び賦型層12を構成する材料としては、クラッドを構成する空気(大気)よりも屈折率の大きい材料が用いられる。これにより、基材層11及び賦型層12により構成されるコアと空気(大気)により構成されるクラッドとの界面で反射しながら光を効率的に導光させることができる。
基材層11の厚みT1及び賦型層12の厚みT2は、入射部4から入射された判定光が導光部10aに向けて偏向された後、導光部10aに判定光を結合(光を導光可能な向きに偏向して導光部10aに入射させることを、適宜、結合と呼ぶ)させることができ、導光部10aにより導光された判定光を出射部18から出射させることができる程度の厚みであれば特に限定されるものではない。例えば、基材層11の厚みT1は、1~1000μm程度、賦型層12の厚みT2は、1~500μm程度に設定することができる。
導光体10(基材層11及び賦型層12)の長手方向の長さL及び短手方向の幅Wは、本実施形態に係る導光体10が取り付けられる物品(例えば、偽造防止物品としての紙幣やパスポート等)の大きさに応じて適宜設定するとよい。例えば、当該偽造防止物品が紙幣であって、導光体10が紙幣の短手方向に平行に取り付けられる場合、通常、導光体10の長手方向の長さLは10~90mm程度、短手方向における幅Wは1~10mm程度である。
図3は、入射部15を表面側から拡大してみた図である。
入射部15は、第1グレーティング領域13と、第2グレーティング領域14とを備えており、導光部10aへ光を所定の進行方向で入射させる。
第1グレーティング領域13は、特定の入射角度で入射する光を導光部10aへ向けて偏向する領域であり、本実施形態では、入射部15の中央に円形状に配置されている。
ここで、入射角度(入射角)とは、導光体10(基材層11及び賦型層12)のシート面に対する法線と入射光とのなす角度を指している。
図4は、図2における第1グレーティング領域13を拡大した断面図である。
第1グレーティング領域13は、具体的には、断面において微小な凹凸形状が連続して配列された回折格子により構成されている。本実施形態の第1グレーティング領域13には、図3に示すように同心円状に配列された回折格子が設けられている。第1グレーティング領域13の回折格子は、図4に示す断面形状において、単位形状13aがピッチP13の等間隔で多数並んだ形状となっている。より具体的には、第1グレーティング領域13の回折格子は、導光体10の入射部15に対して直交する方向から入射した光のみを、導光部10aに向けて偏向して導光させることができるようにする回折格子となっている。したがって、上述した特定の入射角度は、本実施形態の場合には、0度(垂直入射)である。
ここで、第1グレーティング領域13の回折格子のピッチP13は、入射部15に照射される判定光の波長λと、導光部10aの屈折率(実効屈折率)nとの関係において、P13=λ/nにより算出される値である。例えば、判定光の波長λが532nm、導光部10aの屈折率nが1.5である場合、垂直入射の判定光を導光部10aに結合させるためのP13=355nmとなる。
一方、第2グレーティング領域14は、第1グレーティング領域13における特定の入射角度(0度)を基準として予め決められた許容範囲内の入射角度で入射する光を導光部10aへ向けて偏向する領域であり、本実施形態では、第1グレーティング領域13の周囲に第1グレーティング領域13を除いて矩形形状に配置されている。
図5は、図2における第2グレーティング領域14を拡大した断面図である。
第2グレーティング領域14は、具体的には、断面において微小な凹凸形状が連続して配列された回折格子により構成されている。本実施形態の第2グレーティング領域14には、図3に示すように同心円状に配列された回折格子が設けられている。第2グレーティング領域14の回折格子は、図5に示す断面形状において、ピッチP14=P13の単位形状14aを基準(中心)として、ピッチが最小の単位形状14aminからピッチが最大の単位形状14amaxまで単位形状の配列ピッチが徐々に変化しながら並んでいる。
より具体的には、本実施形態の第2グレーティング領域14は、ピッチP14=P13=355nmを基準(中心)として、配列ピッチがピッチP14±20nmの範囲(ピッチが335~375nm)で設けられている。すなわち、第2グレーティング領域14では、中心ピッチP14は、最小のピッチP14minと最大のピッチP14maxとの平均値である。
第2グレーティング領域14をこのようにピッチの異なる単位形状の集合領域として構成したので、入射部15に照射される判定光の入射角度(賦型層12の表面(シート面)における法線に対する角度)に所定の許容範囲を設けることができる。
例えば、本実施形態のように、ピッチP14=P13=355nmを基準(中心)として、配列ピッチがピッチP14±20nmの範囲(ピッチが335~375nm)で設けた回折格子であれば、第2グレーティング領域14は、入射部15(賦型層12の表面)に対して所定の許容範囲を含んだ実質的に垂直(0±6°程度の範囲)な角度で判定光が入射すれば、当該判定光を導光部10aに適切に導くことができる。
第2グレーティング領域14は、例えば、ピッチが335nm(P14min)の凹凸パターンを最小とし、ピッチが345nmの凹凸パターン、355nm(P14=P13)の凹凸パターン、365nmの凹凸パターン、375nm(P14max)の凹凸パターンが、この順に並ぶようにして構成することができる。
次に、出射部18について説明する。
出射部18は、第3グレーティング領域16と、第4グレーティング領域17とを備えており、入射部15に入射して導光部10aにより導光された判定光を出射する。
第3グレーティング領域16は、第1グレーティング領域13から入射して導光部10aにより導光された判定光を、第1グレーティング領域13が対応する特定の入射角度(0度)と等しい出射角度で出射する。すなわち、第3グレーティング領域16は、第1グレーティング領域13と同一形状の単位形状が並んで配置された回折格子により構成されている。よって、第3グレーティング領域16は、入射部15に特定の入射角度(0度)で入射して導光部10aにより導光された判定光のみを出射可能である。
第3グレーティング領域16は、出射部18において、「OK」の文字列を表す形状(範囲)に配置されている。なお、第3グレーティング領域16が表すものは、文字に限らず、図形や記号であってもよい。また、第4グレーティング領域17において文字等を表すようにしてもよい。
第4グレーティング領域17は、第2グレーティング領域14から入射して導光部10aにより導光された光を第2グレーティング領域14に入射した入射角度と等しい角度で出射する。すなわち、第4グレーティング領域は、第2グレーティング領域14と同一形状の単位形状が並んで配置された回折格子により構成されている。よって、第4グレーティング領域17は、複数のピッチで順次並んだ単位形状により構成された回折格子により、所定の許容範囲内の角度で導光部10aから到達する判定光を出射可能である。
第4グレーティング領域17は、出射部18において、第3グレーティング領域16を囲み、かつ、外形形状が図1に示すように十字文字をつぶしたような形状(範囲)に配置されている。
ここで、導光体10の製造方法について、簡単に説明する。
上述した導光体10は、以下のようにして製造することができる。
まず、ロール状に巻回された基材層11を送り出しながら、当該基材層11の一方面側に、賦型層12を構成する、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂等の紫外線硬化性樹脂材料を塗布して樹脂層を形成する。
次に、入射部15及び出射部18の各凹凸形状に対応する凹凸パターンが形成されたインプリントモールドを、樹脂層に押し当て、その状態で当該樹脂層に紫外線を照射して硬化させる。
そして、硬化した樹脂層からインプリントモールドを剥離することで、入射部15及び出射部18に凹凸パターン(回折格子)からなる第1グレーティング領域13から第4グレーティング領域17が形成される。このようにして、本実施形態の導光体を製造することができる。
次に、本実施形態の導光体10を用いた真贋判定について説明する。
上述のように、本実施形態の導光体10では、第1グレーティング領域13と第2グレーティング領域14とを組み合わせた入射部15とし、さらに、第3グレーティング領域16と第4グレーティング領域17とを組み合わせた出射部18とした。これにより、本実施形態の導光体10は、入射部15への光の照射形態によって、複数の異なる形態の真贋判定を行える。以下、これについて説明する。
真贋判定を行うために入射部15へ判定光を入射させる場合に、レーザ光源やLEDライト等の光源を手でもった状態で光を入射させる簡易的な方法(以下、簡易判定と呼ぶ)と、判定専用の機器(機械)を用いて特定の方向から光を照射する方法(以下、機械判定と呼ぶ)の両方を、本実施形態の導光体10では、用いることが可能である。
簡易判定では、人の手で光源を持つことから、入射部15に対して特定の入射角度(本実施形態では、0度)から判定光を入射させ、さらにその位置を固定することは、極めて難しい。したがって、簡易判定では、第2グレーティング領域14及び第4グレーティング領域17を用いる判定が主となる。
図6は、簡易判定における判定の状態を示す図である。
簡易判定では、光源Shの位置が一定にはならずに、ある程度の範囲で振れてしまうことが想定されることから、以下の2つの状態がある。
1つ目の状態は、判定光が特定の角度(0度)をも含んだある程度の入射角度範囲で入射する状態である。この場合、図6中に符号18Bで示したように、第3グレーティング領域16及び第4グレーティング領域17の両方が光って観察される。第3グレーティング領域16及び第4グレーティング領域17の両方が光ることから両者の見分けが付かない。なお、この1つ目の状態は、極限られた条件でのみ観察可能な状態である。
2つ目の状態は、判定光が特定の角度(0度)を含まない入射角度で入射する状態である。この場合、図6中に符号18Aで示したように、第3グレーティング領域16は光らずに、第4グレーティング領域17のみが光って観察される。
よって、簡易判定によって、少なくとも第4グレーティング領域17については、光って観察可能であり、これにより、簡易的な真贋判定が可能である。
図7は、機械判定における判定の状態を示す図である。
機械判定では、判定装置の設置台Bmに導光体10が設置されて、正確に特定の角度(0度)方向から判定光を照射する光源Smが用意される。したがって、機械判定では、図7中に符号18Cで示したように、第3グレーティング領域16のみが光って観察され、第4グレーティング領域17は光らない。
よって、機械判定によって、より精度の高い真贋判定が可能である。ここで、機械判定の方が判定精度が高い、すなわち、偽造が困難である理由を説明する。機械判定で行う判定光の入射角度は、特定の角度であって、ピンポイントの角度方向である。上記例では、簡単のため、特定の角度を0度という分かりやすい角度としているが、これを例えば、18度としたり42度としたりして、分かり難い角度に設定すれば、判定用の入射角度を悪意のある者がその特定の角度を見つけ出すことが困難となるからである。
(偽造防止物品の例示)
先に説明したように、本実施形態の導光体は、例えば、被取付物としての紙幣やプラスチック紙幣、又は、パスポート等(以下、偽造防止物品)に貼り付けられたり、埋め込まれたりして取り付けられることで、偽造防止物品の一構成要素として利用することができる。以下、偽造防止物品の一例を例示する。
図9は、導光体10を備えた偽造防止物品として、紙幣100の例を示す図である。
図9に示すように、導光体10は、例えば、紙幣100の一部に貼り付けて用いることができる。図9に示す例では、導光体10は、入射部15と出射部18とが紙幣100の上下方向に並ぶように配置されているが、この方向は、横方向であってもよい。また、導光体10は、紙幣100の上端及び下端まで達している例を示したが、導光体10の一端又は両端とも紙幣100の端部より内側に配置されていてもよい。また、紙幣100の例を例示したが、商品券や宝くじ券等の金券類、チケット等にも、同様な形態で適用可能である。
図10は、導光体10を備えた偽造防止物品として、データページ200の例を示す図である。
図10に示すように、導光体10は、例えば、データページ200の一部に貼り付けて用いることができる。ここで、図10に示したデータページ200は、パスポート等の冊子としてヒンジを介して綴じて用いてもよく、不図示の非接触通信ICチップ、ループアンテナ等を備えていてもよい。また、導光体10は、データページ200に貼り付けて構成する形態に限らず、例えば、データページ200に一部又は全部が埋め込まれて構成されていてもよい。
なお、上記の例では、第1実施形態の導光体10を備える偽造防止物品を例示したが、第2実施形態の導光体20についても、同様に構成可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、本実施形態の導光体10は、第1グレーティング領域13と第2グレーティング領域14とを組み合わせた入射部15とし、さらに、第3グレーティング領域16と第4グレーティング領域17とを組み合わせた出射部18とした。これにより、導光体10は、簡易判定と機械判定との双方に対応可能とすることができる。よって、本実施形態の導光体10は、異なる真贋判定方法を利用できることから、セキュリティ性が向上し、利便性も向上する。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の導光体20を示す図である。
第2実施形態の導光体20は、入射部25及び出射部28の配置及び形状が第1実施形態と異なる他は、第1実施形態と同様である。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を末尾に付して、重複する説明を適宜省略する。
入射部25は、第1グレーティング領域23と、第2グレーティング領域24とが、同じ大きさの矩形形状に構成されており、第1グレーティング領域23と、第2グレーティング領域24とが、並べて配置されている。
これと同様に、出射部28は、第3グレーティング領域26と、第4グレーティング領域27とが、同じ大きさの矩形形状に構成されており、第3グレーティング領域26と、第4グレーティング領域27とが、並べて配置されている。
第1実施形態の入射部15及び出射部18のような形態では、入射部15及び出射部18の製造、より具体的には、入射部15及び出射部18に対応する型(インプリントモールド)の製造難易度が高くなる場合がある。そのような場合には、第2実施形態の入射部25及び出射部28のような配置とすれば、製造の難易度が低下し、より簡単に製造を行うことができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、第2グレーティング領域14,24には、第1グレーティング領域13,23と同じ配列ピッチの回折格子部分も含む形態を挙げて説明した。これに限らず、例えば、第2グレーティング領域14,24には、第1グレーティング領域13,23と同じ配列ピッチの回折格子部分を含まないようにしてもよい。このようにすることにより、簡易判定と機械判定とで、入射角度を全く異ならせることができる。これは、第3グレーティング領域16,26と第4グレーティング領域17,27との関係についても同様である。
(2)各実施形態において、第1グレーティング領域13,23と第2グレーティング領域14,24とは、ひとかたまりにまとめて配置されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、第1グレーティング領域13,23と第2グレーティング領域14,24とを離れた別々の位置に配置してもよい。これは、第3グレーティング領域16,26と第4グレーティング領域17,27との関係についても同様である。
(3)各実施形態において、簡易判定用の判定光と機械判定用の判定光とは、同じ色の光、すなわち、判定光の波長λが532nmの場合を例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、簡易判定用の判定光と機械判定用の判定光とで、色を変えてもよい。例えば、簡易判定用の判定光の波長を300nmとし、機械判定用の判定光の波長を500nmとしてもよい。この場合、それぞれの波長に対応可能なように、各回折格子を設定すればよい。
(4)各実施形態において、出射部18,28に第3グレーティング領域16,26と第4グレーティング領域17,27とを配置した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、出射側には、回折格子を設けなくてもよい。この場合は、入射部15,25において、既に光を導光するか否かが決まることから、判定を行える。
(5)各実施形態において、入射部15,25と出射部18,28を導光体10の同一面に配置した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、入射部15,25を表面に配置し、出射部18,28を裏面に配置してもよい。
(6)各実施形態において、基材層11及び賦型層12により導光部10aが構成されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、導光体10は、基材層11を備えず、賦型層12のみにより導光部10aが構成されていてもよい。
(7)各実施形態において、入射部15,25及び出射部18,28の回折格子を構成する凹凸形状は、矩形形状である例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、回折格子を構成する凹凸形状は、鋸刃形状とした、いわゆるブレーズド回折格子としてもよいし、多段階形状の回折格子としてもよく、どのような形態の回折格子であってもよい。
(8)各実施形態において、入射部15に照射される判定光を、波長532nmの可視レーザ光を例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、不可視レーザ光、赤外光等の不可視光線(波長360nm以下、830nm以上)であってもよい。この場合において、回折格子のピッチを波長に応じて適宜調整すればよく、出射部18から出射される回折光を検知可能なセンサ等を用いて、導光体10やそれが取り付けられた偽造防止物品の侵害判定を行えばよい。
(9)各実施形態において、導光体10に対して垂直、すなわち、入射角度0度の方向から入射する光を基準として各回折格子を構成した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、入射角度はどのような角度としてもよい。
(10)各実施形態において、入射部15,25及び出射部18,28の回折格子を構成する凹凸形状は、これに対応する凹凸パターンを有するインプリントモールドを用いて、製造する例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、基材層11の一方面側にネガ型フォトレジスト層又はポジ型レジスト層を形成し、当該レジスト層に対する露光・現像処理により、回折格子の凹凸形状を形成してもよい。また、基材層11の一方面側に形成した樹脂層に対し、エッチングマスクを用いたパターンエッチングにより回折格子の凹凸形状を形成してもよい。さらに、基材層11の一方面側に形成した樹脂層に対し、回折格子の凹凸形状に対応する凹凸パターンを有するスタンパを用いてホットエンボス加工を施すことで、回折格子の凹凸形状を形成してもよい。
(11)各実施形態において、導光体10,20を真贋判定に用いる例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、出射部18,28における見え方の変化を利用して玩具や広告媒体等、他の用途に利用してもよい。
(12)各実施形態において、賦型層12上に、賦型層12の屈折率よりも屈折率の大きい材料により形成されて高屈折率層をさらに設けてもよい。この高屈折率層を設けることにより、導光部10a内における導光をより容易なものとすることができる。なお、このような高屈折率層には、賦型層12よりも大きい屈折率を備える透明材料を用いることができる。例えば、Mg、Ti、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Se、Rb、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、Au、Pb、Bi等の金属、上記金属の酸化物、ZnS等の上記金属の硫化物等の材料を用いて、真空成膜法で形成することができる。また、高屈折率層は、上記材料から2以上の材料を用いて形成した複数層からなる積層構造であってもよい。このような高屈折率層の厚みは、例えば、1~300nmの範囲で設定することができる。
(13)各実施形態において、理解を容易にするために最も単純な層構成の形態を示して説明した。これに限らず、例えば、各実施形態の導光体10,20には、他の機能を備えた層をさらに積層してもよい。例えば、導光体10,20の表面又は裏面に、本導光体10,20を他の偽造防止物品に取り付けるための接着層を積層して構成してもよい。接着層としては、例えば、ヒートシール型接着剤、感圧型接着剤、粘着型接着剤等、取付ける対象の偽造防止物品に合せて適宜選択するとよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
10 導光体
10a 導光部
11 基材層
12 賦型層
13 第1グレーティング領域
13a 単位形状
14 第2グレーティング領域
14a 単位形状
14amax 単位形状
14amin 単位形状
15 入射部
16 第3グレーティング領域
17 第4グレーティング領域
18 出射部
20 導光体
23 第1グレーティング領域
24 第2グレーティング領域
25 入射部
26 第3グレーティング領域
27 第4グレーティング領域
28 出射部
100 紙幣
200 データページ

Claims (8)

  1. 内部において反射を繰り返して光を導光する導光部と、
    特定の入射角度で入射する光を前記導光部へ向けて偏向する第1グレーティング領域と、前記特定の入射角度を基準として予め決められた許容範囲内の入射角度で入射する光を前記導光部へ向けて偏向する第2グレーティング領域と、を備え、前記導光部へ光を所定の進行方向で入射させる入射部と、
    前記入射部から出光して前記導光部により導光される光が出射する出射部と、
    を備え、
    前記出射部は、第3グレーティング領域と、第4グレーティング領域とを備え、
    前記導光部の一方面側には、前記入射部及び前記出射部が同一面上に構成され、
    前記第3グレーティング領域及び前記第4グレーティング領域の少なくとも一方は、文字、図形、記号のうちの少なくとも1つを表すように配列されている導光体。
  2. 請求項1に記載の導光体において、
    前記第2グレーティング領域は、前記第1グレーティング領域と同じグレーティングを含まないこと、
    を特徴とする導光体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の導光体において、
    前記第1グレーティング領域及び前記第2グレーティング領域は、少なくとも隣接して配置されていること、
    を特徴とする導光体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の導光体において、
    前記出射部は、
    前記第1グレーティング領域から入射して前記導光部により導光された光を前記特定の入射角度と等しい出射角度で出射する第3グレーティング領域と、
    前記第2グレーティング領域から入射して前記導光部により導光された光を出射する第4グレーティング領域とを有すること、
    を特徴とする導光体。
  5. 請求項4に記載の導光体において、
    前記第3グレーティング領域及び前記第4グレーティング領域は、少なくとも隣接して配置されていること、
    を特徴とする導光体。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の導光体において、
    前記第1グレーティング領域及び前記第2グレーティング領域は、いずれも同一波長に対応するグレーティングが配置されていること、
    を特徴とする導光体。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の導光体において、
    前記第1グレーティング領域と前記第2グレーティング領域とは、対応する波長が異なっていること、
    を特徴とする導光体。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の導光体を備える偽造防止物品。
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