JP6776585B2 - 偽造防止用樹脂フィルム及び偽造防止物品 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の偽造を防止するために当該物品に取り付けられて用いられる偽造防止用樹脂フィルム及び当該偽造防止用樹脂フィルムが取り付けられてなる偽造防止物品に関する。
従来、紙幣、債券、商品券、小切手、クレジットカード、パスポート、自動車運転免許証等の各種物品における偽造等が問題になっており、これらの物品の真正さを確認するために偽造防止技術が利用されている。
この偽造防止技術として、従来、シングルモード平面型光導波路と、当該光導波路内に外部から入射する外部光を当該光導波路内で結合して導波光とする外部光結合用ホログラムと、導波光を回折し得られた回折光を光導波路外にて結合する回折光結合用ホログラムとを備える導波路ホログラム型偽造防止シールが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−19338号公報
特許文献1に記載の偽造防止シールが各種物品に取り付けられることで、回折光結合用ホログラムから回折光が取り出されて結像し、再生像を観察することができる。このようにして再生像を観察することで、当該偽造防止シールが取り付けられた各種物品の真贋を判定することができる。
上記特許文献1に記載の偽造防止シールにおいて、当該偽造防止シールの垂直方向に回折光を外部に取り出すために回折結合用ホログラムとして形成されている凹凸パターンのパターンピッチ(パターン周期)は、導波光の波長、すなわち入射光の波長により算出され得る。そして、回折結合用ホログラムとして形成されている凹凸パターンの全体形状(凹凸パターンが形成されている領域の全体形状)が、当該偽造防止シールにより観察可能な再生像の全体形状(輪郭)に反映されるものの、当該凹凸パターンの全体形状が目視にて確認可能であるという問題がある。そのため、当該偽造防止シールと実質的に同一の再生像を観察可能なシールを容易に製造することができてしまい、偽造防止技術として適当ではないという問題がある。
上記課題に鑑みて、本発明は、垂直方向に回折光を取り出すために必要な凹凸パターンの全体形状を目視にて確認することが困難であることで偽造を防止することのできる偽造防止用樹脂フィルム及び当該偽造防止用樹脂フィルムを取り付けてなる偽造防止物品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、前記ダミー用凹凸パターンは、前記導波光が回折しないパターンピッチを有し、前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチは、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチの1.2〜2.0倍であることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルムを提供する。
また、本発明は、物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチは、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチの1.2〜2.0倍であることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルムを提供する。
さらに、本発明は、物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、前記出射用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部と、それに対向する前記ダミー用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部とが連続していることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルムを提供する。
上記発明において、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチと、前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチとが相互に異なるのが好ましく、前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチは、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチの1.2〜2.0倍であるのが好ましい。
上記発明において、前記出射用凹凸パターンは、最小パターンピッチPMINから最大パターンピッチPMAXまでの複数のパターンピッチの凹凸パターンを含み、前記最小パターンピッチPMIN及び前記最大パターンピッチPMAXのそれぞれは、それらの平均値である中心パターンピッチPAVEの±20nmの範囲内であるのが好ましい。
上記発明において、前記出射用凹凸パターンと前記ダミー用凹凸パターンとの境界の少なくとも一部が、段形状及び/又は波形状であるのが好ましい。
上記発明において、前記入射部は、前記第1面側又は前記第2面側からの入射光を前記光導波路に結合させるための入射用凹凸パターンを含むのが好ましく、前記入射用凹凸パターンのパターンピッチと、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチとが実質的に同一であるのが好ましい。
上記発明において、前記凹凸構造体を被覆する被覆部をさらに備えるのが好ましい。
また、本発明は、物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、前記ダミー用凹凸パターンは、前記導波光が回折しないパターンピッチを有し、前記出射用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部と、それに対向する前記ダミー用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部とが連続していることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルムを提供する
また、本発明は、上記発明に係る偽造防止用樹脂フィルムと、前記偽造防止用樹脂フィルムが取り付けられてなる被取付物とを備えることを特徴とする偽造防止物品を提供する。
本発明によれば、垂直方向に回折光を取り出すために必要な凹凸パターンの全体形状を目視にて確認することが困難であることで偽造を防止することのできる偽造防止用樹脂フィルム及び当該偽造防止用樹脂フィルムを取り付けてなる偽造防止物品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの概略構成を示す平面図(図1(A))及び断面図(図1(B))である。 図2は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射用凹凸パターンの概略構成を示す断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射部の概略構成を示す平面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射用凹凸パターン及び出射用凹凸パターンの概略構成を示す平面図(その1)である。 図5は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射用凹凸パターン及び出射用凹凸パターンの概略構成を示す平面図(その2)である。 図6は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射用凹凸パターンの概略構成と導波光が入射部から広がって伝播する様子を概略的に示す平面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射用凹凸パターンの概略構成を示す断面図(図7(A))及び平面図(図7(B))、並びに入射部の概略構成を示す平面図(図7(C))である。 図8は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの出射用凹凸パターンの概略構成を示す断面図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの出射用凹凸パターンの概略構成を示す平面図である。 図10(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの出射用凹凸パターン及びダミー用凹凸パターンの境界部分の概略構成を示す平面図である。 図11(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの他の態様を概略的に示す断面図である。 図12(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの入射用凹凸パターン及び出射用凹凸パターンの他の態様を概略的に示す断面図である。 図13(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの出射用凹凸パターンの他の態様を概略的に示す平面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[偽造防止用樹脂フィルム]
図1は、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルムの概略構成を示す平面図(図1(A))及び断面図(図1(B))である。
図1に示すように、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1は、ベース基材2と、第1面3a及びそれに対向する第2面3bを有し、ベース基材2上に設けられてなるフィルム基材3とを備える。
フィルム基材3の第1面3aには、外部から照射されたレーザ光71を入射させるための入射部4と、光を第1面4側に出射させるための出射部5とが設けられており、ベース基材2及びフィルム基材4は、入射部4から入射されたレーザ光71を出射部5側に向けて伝播させるための光導波路(コア)61を構成する。したがって、ベース基材2及びフィルム基材3は、レーザ光71の屈折率λ(実効屈折率λeff)が実質的に同一の材料により構成される。
本実施形態において、ベース基材2及びフィルム基材3がコア61を構成し、その周囲に位置する空気(大気)がクラッドを構成することで、ベース基材2及びフィルム基材3を光導波路61として導波光72が伝播する。したがって、ベース基材2及びフィルム基材3を構成する材料としては、クラッドを構成する空気(大気)よりも屈折率λ(実効屈折率λeff)の大きい材料が用いられる。これにより、ベース基材2及びフィルム基材3により構成されるコア61と空気(大気)により構成されるクラッドとの界面で全反射しながら導波光72を効率的に伝播させることができる。
ベース基材2を構成する材料としては、例えば、PET、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等が挙げられる。また、フィルム基材3を構成する材料としては、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂等の紫外線硬化性樹脂材料等が挙げられる。
ベース基材2の厚みT2及びフィルム基材3の厚みT3は、入射部4から入射されたレーザ光71を光導波路61に導波光72として結合させることができ、光導波路61を伝播した導波光72を出射部5から第1面3aに向かってさせることができる程度の厚みであれば特に限定されるものではない。例えば、ベース基材2の厚みT2は、1〜5μm程度、フィルム基材3の厚みT3は、50〜250μm程度に設定され得る。
ベース基材2及びフィルム基材3の長手方向の長さL及び短手方向の幅Wは、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1が取り付けられる物品(偽造防止物品)の大きさに応じて適宜設定され得る。例えば、当該偽造防止物品が紙幣であって、偽造防止用樹脂フィルム1が紙幣の短手方向に平行に取り付けられる場合、通常、ベース基材2及びフィルム基材3の長手方向の長さLは10〜90mm程度、短手方向における幅Wは1〜10mm程度である。
入射部4は、フィルム基材3の第1面3a上に設定された所定の領域であって、フィルム基材3の第1面3aに対して実質的に直交する方向から照射されたレーザ光72を入射させ、光導波路61に導波光72として結合させるための入射用凹凸パターン(入射用グレーティング)41(図1参照)が設けられた領域である。
入射用凹凸パターン41は、入射部4に照射されるレーザ光71の波長λと、光導波路61の実効屈折率neffとの関係において、λ/neffのパターンピッチ(グレーティング周期)P41により設けられているものを含む。このようなパターンピッチ(グレーティング周期)P41にて設けられた入射用凹凸パターン41に、波長λのレーザ光71を垂直入射させることで、当該レーザ光71を光導波路61に効率的に結合させることができる。
図2に示すように、本実施形態において、入射用凹凸パターン41は、中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC41の±20nmの範囲で設けられているのが好ましい。これにより、入射部4に照射されるレーザ光71の照射角度(フィルム基材3の第1面3aに対する角度)に裕度を設けることができ、例えば、入射部4(フィルム基材3の第1面3a)に対して実質的に垂直(90±6°程度の範囲)にレーザ光71が照射されれば、当該レーザ光71を光導波路61に効率的に結合させることができる。
ここで、中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC41とは、入射部4に照射されるレーザ光71の波長λと、光導波路61の実効屈折率neffとの関係において、式λ/neffにより算出される値(=P41)である。例えば、レーザ光71の波長λが532nm、光導波路61の実効屈折率neffが1.5である場合、垂直入射のレーザ光71を光導波路61に結合させるための入射用凹凸パターン41のパターンピッチ(グレーティング周期)P4は355nmとなる。この355nmのパターンピッチ(グレーティング周期)P4を中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC41とし、当該中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC41の±20nmの範囲(335〜375nm)のパターンピッチ(グレーティング周期)にて入射用凹凸パターン41が設けられ得る。すなわち、入射用凹凸パターン41の中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC41は、入射用凹凸パターン41の最小パターンピッチ(最小グレーティング周期)PMIN41と最大パターンピッチ(最大グレーティング周期)PMAX41との平均値である。
例えば、図3に示すように、パターンピッチ(グレーティング周期)P41(PMIN41)が335nmの凹凸パターン、パターンピッチ(グレーティング周期)P41が345nmの凹凸パターン、パターンピッチ(グレーティング周期)P41(PC41)が355nmの凹凸パターン、パターンピッチ(グレーティング周期)P41が365nmの凹凸パターン及びパターンピッチ(グレーティング周期)P41(PMAX41)が375nmの凹凸パターンが、この順に並ぶようにして、入射部4を複数の領域41A,41A・・・に区分し、各領域に各パターンピッチ(各グレーティング周期)の凹凸パターンが設けられていればよい。
入射用凹凸パターン41は、導波光72の導波方向(入射部4から出射部5に向かう方向)に直交するラインアンドスペースパターン(LSパターン)であってもよいが(図4参照)、出射部5に向かって凸状に湾曲した形状のLSパターン(図5参照)であるのが好ましい。入射用凹凸パターン4が当該湾曲形状を有することで、入射光71をより効率的に出射部5に向けて伝播させることができる。この場合において、入射部4から出射部5に向けて伝播する導波光72が、3〜20degの角度θで広がるように、入射用凹凸パターン41の曲率半径が設定され得る。
入射用凹凸パターン41のアスペクト比(凹パターンの深さ/凹パターンの寸法)は、入射光71を光導波路61に効率的に結合させ得る限りにおいて特に制限はなく、例えば、1〜2程度に設定され得る。当該アスペクト比が1未満であると、入射光71を光導波路61に結合させ難くなるおそれがある。一方、当該アスペクト比が2を超えると、入射光71を光導波路61に結合させる光結合効率が飽和してしまう。
出射部5は、フィルム基材3の第1面3a上に設定された所定の領域であって、光導波路61を伝播する導波光72を回折して得られる回折光73をフィルム基材3の第1面3aに対して実質的に直交する方向に出射させるための領域である。
出射部5は、入射部4から導波光72の伝播方向に沿って10〜70mm程度離間した位置に設けられ、好ましくは、30〜50mm程度離間した位置に設けられる。
図7(A)及び(B)に示すように、出射部5には、光導波路61を伝播する導波光72をフィルム基材3の第1面3a側に出射させるための出射用凹凸パターン51と、出射用凹凸パターン51の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターン52とを含む凹凸構造体50が設けられている。
図7(C)に示すように、出射用凹凸パターン51は、出射部5内に設定された所定の形状(図示例においては星形状)の出射領域53内に設けられており、導波光72が回折して得られる回折光73をフィルム基材3の第1面3a側に、当該第1面3aに対して実質的に直交する方向に出射させる。なお、図7(C)において図示を省略しているが、出射部5における星形状の出射領域53以外の領域には、ダミー用凹凸パターン52が設けられている。
図1に示すように、出射用凹凸パターン51は、導波光72の波長(入射部4に照射されるレーザ光71の波長)λと、光導波路61の実効屈折率neffとの関係において、λ/neffのパターンピッチ(グレーティング周期)P51により設けられているものを含む。このようなパターンピッチ(グレーティング周期)P51にて設けられることで、波長λの導波光72が回折して得られる回折光73を、フィルム基材3の第1面3aに対する実質的に垂直方向に出射させ、第1面3a上(出射部5に対し実質的に直交する方向の上方)において結像させることができる。
本実施形態において、出射用凹凸パターン5は、入射用凹凸パターン4の中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC41と実質的に同一の中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC51の±20nmの範囲で設けられているのが好ましい。これにより、入射部4に対して実質的に直交する方向から入射し、光導波路61に結合させた導波光72を、フィルム基材3の第1面3aに対して実質的に直交する方向(90±6°程度の範囲)に回折光73として出射させることができる。
ここで、中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC51とは、導波光72の波長(入射部4に入射されるレーザ光71の波長)λと、光導波路61の実効屈折率neffとの関係において、式λ/neffにより算出される値である。例えば、導波光72(レーザ光71)の波長λが532nm、光導波路61の実効屈折率neffが1.5である場合、上記式により算出される出射用凹凸パターン51のパターンピッチ(グレーティング周期)P51は355nmとなる。この355nmのパターンピッチ(グレーティング周期)P51を中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC51とし、当該中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC51の±20nmの範囲(335〜375nm)のパターンピッチ(グレーティング周期)にて出射用凹凸パターン5が設けられ得る。すなわち、出射用凹凸パターン51の中心パターンピッチ(中心グレーティング周期)PC51は、出射用凹凸パターン51の最小パターンピッチ(最小グレーティング周期)PMIN51と最大パターンピッチ(最大グレーティング周期)PMAX51との平均値である。
例えば、図9に示すように、パターンピッチ(グレーティング周期)P51(PMIN51)が335nmの凹凸パターン、パターンピッチ(グレーティング周期)P51が345nmの凹凸パターン、パターンピッチ(グレーティング周期)P51(PC51)が355nmの凹凸パターン、パターンピッチ(グレーティング周期)P51が365nmの凹凸パターン及びパターンピッチ(グレーティング周期)P51(PMAX51)が375nmの凹凸パターンが、この順に並ぶように、出射部5の出射領域53を複数に区分した各領域53A,53A・・・に各パターンピッチ(各グレーティング周期)の出射用凹凸パターン51が設けられていればよい。
本実施形態において、出射用凹凸パターン51は、導波光72の伝播方向(入射部4から出射部5に向かう方向)に直交するラインアンドスペースパターン(LSパターン)である(図4及び図5参照)。
出射用凹凸パターン51のアスペクト比(凹パターンの深さ/凹パターンの寸法)は、導波光72を回折して得られる回折光73をフィルム基材3の第1面3a側に実質的に垂直方向に出射させ得る限りにおいて特に制限はなく、例えば、1〜2程度に設定され得る。当該アスペクト比が1未満であると、導波光72を効率的に出射させ難くなるおそれがある。一方、当該アスペクト比が2を超えると、出射部5から出射される回折光73の出射効率が飽和してしまう。
ダミー用凹凸パターン52は、出射用凹凸パターン51の設けられている出射領域53の周縁の少なくとも一部に接するように、出射用凹凸パターン51のパターンピッチP51(中心パターンピッチPC51)と異なるパターンピッチP52にて設けられている。なお、ダミー用凹凸パターン52も、入射用凹凸パターン41及び出射用凹凸パターン51と同様に、中心パターンピッチPC52±20nmの範囲のパターンピッチにて設けられ得る。
ダミー用凹凸パターン52のパターンピッチP52(中心パターンピッチPC52)は、出射用凹凸パターン51のパターンピッチP51(中心パターンピッチPC51)の1.2〜2.0倍であるのが好ましく、1.2〜1.3倍であるのが特に好ましい。ダミー用凹凸パターン52のパターンピッチP52(中心パターンピッチPC52)が出射用凹凸パターン51のパターンピッチP51(中心パターンピッチPC51)の1.2倍未満であると、ダミー用凹凸パターン52によって導波光72が回折してしまい、出射部5から出射される回折光73による結像の輪郭がぼやけてしまうおそれがある。一方、ダミー用凹凸パターン52のパターンピッチP52(中心パターンピッチPC52)が出射用凹凸パターン51のパターンピッチP51(中心パターンピッチPC51)の2.0倍を超えると、出射領域53の全体形状が視認され易くなるおそれがある。
出射用凹凸パターン51とダミー用凹凸パターン52との境界、すなわち出射領域53の周縁のうちのダミー用凹凸パターン52と接する部分は、段形状であってもよいし(図10(A)参照)、波形状であってもよい(図10(B)参照)。上記境界が段形状、波形状である場合、段差の大きさ、波形状の振幅の大きさは、ダミー用凹凸パターン52のパターンピッチP52(中心パターンピッチPC52)の1〜5倍程度に設定されるのが好ましい。上記境界がこのような段形状、波形状であることで、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1の複製物が取り付けられた物品(偽造物品)の真贋判定に、上記境界の形状を利用することができる。
出射用凹凸パターン51を構成する凸パターン511の端部511aと、その端部511aに対向するダミー用凹凸パターン52を構成する凸パターン521の端部521aとが連続しているのが好ましい(図7(B)参照)。これらの端部511a,521a同士が連続していることで、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1を、インプリント処理を経て製造する場合に、インプリント樹脂の流れを良好にし、インプリント樹脂の充填不良によるパターン欠陥の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1は、入射用凹凸パターン41及び出射部5に設けられている凹凸構造体50を被覆する被覆部6をさらに備えるのが好ましい。入射用凹凸パターン41及び凹凸構造体50を被覆する被覆部6を備えることで、偽造防止用フィルム1の複製を防止することができる。
被覆部6としては、入射用凹凸パターン41及び凹凸構造体50を含む、フィルム基材3の第1面3a全体を覆うものであってもよいし(図11(A)参照)、入射用凹凸パターン41及び凹凸構造体50の凹パターンを埋め、かつフィルム基材3の第1面3a全体を覆うものであってもよい(図11(B)参照)。被覆部6が入射用凹凸パターン41及び凹凸構造体50.の凹パターンを埋めることで、偽造防止用フィルム1の強度を増大することができる。
被覆部6を構成する材料は、入射光71、導波光72及び回折光73が透過可能な材料(例えば、PET、ポリカーボネート、アクリル系樹脂等の透明樹脂材料等の光透過性材料)であってもよいし、それらの光が透過不可能又は透過困難な材料(例えば、Ni、Al等の金属材料;白PET等の不透明樹脂材料等の光不透過性材料)であってもよい。被覆部6が光透過性材料により構成されることで、ベース基材2側からの入射、ベース基材2側への出射も可能となる。一方、被覆部6が光不透過性材料により構成されることで、ベース基材2側からの入射及びベース基材2側への出射のみに限定されるものの、出射部5から出射される回折光73の強度が増大し、当該回折光73が結像して観察される再生像がより鮮明となる。
被覆部6を構成する材料が、入射光71、導波光72及び回折光73が透過可能な材料である場合、ベース基材2及びフィルム基材3により構成されるコア61の実効屈折率neffよりも小さな実効屈折率neffを有するのが好ましく、そのような材料としては、例えば、フッ素系樹脂等が挙げられる。
上述したように、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1によれば、導波光72を回折して得られる回折光73を垂直方向に取り出す(出射させる)出射用凹凸パターン51の周縁にダミー用凹凸パターン52が設けられていることで、出射用凹凸パターン51の設けられている出射領域53の全体形状を目視にて確認することが非常に困難であり、光学顕微鏡等を用いたとしても当該出射領域53の全体形状を確認することは困難である。したがって、本実施形態に係る偽造防止用樹脂フィルム1や、それが取り付けられた物品の偽造や複製を防止することができる。
本実施形態に係る偽造防止用フィルム1は、例えば、被取付物としての紙幣やプラスチック紙幣の短手方向に沿って埋め込まれるようにして取り付けられることで、偽造防止物品の一構成要素として利用され得る。
本実施形態に係る偽造防止用フィルム1や、それが取り付けられた偽造防止物品の真贋判定は、例えば、偽造防止用フィルム1の入射部4に特定波長の光(入射光71)を照射し、出射部5から出射された回折光73による再生像を観察することにより行われ得る。
[偽造防止用フィルムの製造方法]
上述した偽造防止用フィルム1は、以下のようにして製造され得る。
まず、ロール状に巻回されたベース基材2を送り出しながら、当該ベース基材2の一方面側に、フィルム基材3を構成する、例えば、アクリル系紫外線硬化樹脂等の紫外線硬化性樹脂材料を塗布して樹脂層を形成する。
次に、入射用凹凸パターン41、並びに出射用凹凸パターン51及びダミー用凹凸パターン52(凹凸構造体50)のそれぞれに対応する凹凸パターンが形成されたインプリントモールドを、樹脂層に押し当て、その状態で当該樹脂層に紫外線を照射して硬化させる。
そして、硬化した樹脂層からインプリントモールドを剥離することで、入射部4に入射用凹凸パターン41が形成され、出射部5に出射用凹凸パターン51及びダミー用凹凸パターン52を含む凹凸構造体50が形成される。このようにして、本実施形態に係る偽造防止用フィルム1を製造することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態において、ベース基材2及びフィルム基材3により光導波路61が構成されているが、この態様に限定されるものではなく、偽造防止用樹脂フィルム1は、ベース基材2を備えず、フィルム基材3のみにより光導波路61が構成されていてもよい。
上記実施形態において、出射用凹凸パターン51が設けられている星形状の出射領域53(図7(C)参照)の外周縁のすべてに接触するようにダミー用凹凸パターン52が設けられている態様を例に挙げて説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、星形状の出射領域53の外周縁の一部にダミー用凹凸パターン52が接触していてもよい。また、出射部5内の星形状の領域内にダミー用凹凸パターン52が設けられ、その周囲の領域に出射用凹凸パターン51が設けられていてもよい。すなわち、出射用凹凸パターン51の設けられている出射領域53の内周縁にダミー用凹凸パターン52が接触するように設けられている態様であってもよい。
上記実施形態において、入射用凹凸パターン41及び凹凸構造体50の凹凸パターンの形状は、例えば、鋸刃形状であってもよいし(図12(A)参照)、凹パターンが傾斜した形状であってもよい(図12(B)参照)。また、入射用凹凸パターン41及び出射用凹凸パターン51は、図13に示すように、所定の長さ(入射部4に照射される入射光71の波長λの3〜20倍程度の長さ)の凸パターン又は凹パターンにより構成されていてもよい。この場合において、当該凸パターン又は凹パターンの長手方向に沿って各凸パターン又は凹パターンが並列していてもよいし(図13(A)参照)、当該凸パターン又は凹パターンの長手方向において、ハーフピッチずれるようにして各凸パターン又は凹パターンが並列していてもよい(図13(B)参照)。
上記実施形態において、入射部4に照射される入射光71として、波長532nmの可視レーザ光を例示しているが、この態様に限定されるものではなく、不可視レーザ光、赤外光等の不可視光線(波長360nm以下、830nm以上)であってもよい。この場合において、入射用凹凸パターン41及び出射用凹凸パターン51のパターンピッチを波長に応じて適宜調整すればよく、出射部5から出射される回折光73を検知可能なセンサ等を用いて、偽造防止用樹脂フィルム1やそれが取り付けられた偽造防止物品の侵害判定を行えばよい。
上記実施形態において、フィルム基材3の第1面3a対する実質的に垂直方向に沿って入射光71が照射されているが、この態様に限定されるものではなく、ベース基材2及びフィルム基材3により構成される光導波路61の側面から、光導波路61における導波光72の伝播方向に沿って出射部5に向けて入射光71を照射してもよい。
上記実施形態においては、入射用凹凸パターン41と凹凸構造体50(出射用凹凸パターン51及びダミー用凹凸パターン52)とに対応する凹凸パターンを有するインプリントモールドを用いて、入射用凹凸パターン41と凹凸構造体50(出射用凹凸パターン51及びダミー用凹凸パターン52)とを形成する方法を例に挙げて説明したが、この態様に限定されるものではない。例えば、ベース基材2の一方面側にネガ型フォトレジスト層又はポジ型レジスト層を形成し、当該レジスト層に対する露光・現像処理により、入射用凹凸パターン41と凹凸構造体50(出射用凹凸パターン51及びダミー凹凸パターン52)とを形成してもよい。また、ベース基材2の一方面側に形成した樹脂層に対し、エッチングマスクを用いたパターンエッチングにより入射用凹凸パターン41と凹凸構造体50(出射用凹凸パターン51及びダミー凹凸パターン52)とを形成してもよい。さらに、ベース基材2の一方面側に形成した樹脂層に対し、入射用凹凸パターン41と凹凸構造体50(出射用凹凸パターン51及びダミー凹凸パターン52)に対応する凹凸パターンを有するスタンパを用いてホットエンボス加工を施すことで、入射用凹凸パターン41と凹凸構造体50(出射用凹凸パターン51及びダミー凹凸パターン52)とを形成してもよい。
1…偽造防止用樹脂フィルム
2…ベース基材
3…フィルム基材
4…入射部
41…入射用凹凸パターン
5…出射部
50…凹凸構造体
51…出射用凹凸パターン
52…ダミー用凹凸パターン
61…光導波路

Claims (13)

  1. 物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、
    第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、
    前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、
    前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、
    前記ダミー用凹凸パターンは、前記導波光が回折しないパターンピッチを有し、
    前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチは、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチの1.2〜2.0倍であることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルム。
  2. 物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、
    第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、
    前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、
    前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、
    前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチは、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチの1.2〜2.0倍であることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルム。
  3. 物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、
    第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、
    前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、
    前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、
    前記出射用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部と、それに対向する前記ダミー用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部とが連続していることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルム。
  4. 前記出射用凹凸パターンのパターンピッチと、前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチとが相互に異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  5. 前記ダミー用凹凸パターンのパターンピッチは、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチの1.2〜2.0倍であることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  6. 前記出射用凹凸パターンは、最小パターンピッチPMINから最大パターンピッチPMAXまでの複数のパターンピッチの凹凸パターンを含み、
    前記最小パターンピッチPMIN及び前記最大パターンピッチPMAXのそれぞれは、それらの平均値である中心パターンピッチPAVEの±20nmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  7. 前記出射用凹凸パターンと前記ダミー用凹凸パターンとの境界が、段形状及び/又は波形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  8. 前記入射部は、前記第1面側又は前記第2面側からの入射光を前記光導波路に結合させるための入射用凹凸パターンを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  9. 前記入射用凹凸パターンのパターンピッチと、前記出射用凹凸パターンのパターンピッチとが実質的に同一であることを特徴とする請求項8に記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  10. 前記凹凸構造体を被覆する被覆部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  11. 物品に取り付けられることで、当該物品の偽造を防止するために用いられる樹脂フィルムであって、
    第1面及びそれに対向する第2面を有するフィルム基材を備え、
    前記フィルム基材は、外部からの光を入射させるための入射部と、前記入射部からの入射光を導波光として伝播させる光導波路と、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射部とを有し、
    前記出射部は、前記導波光を前記第1面側に出射させるための出射用凹凸パターンと、前記出射部内において前記出射用凹凸パターンが設けられている出射領域の周縁の少なくとも一部に接するダミー用凹凸パターンとを含む凹凸構造体を有し、
    前記ダミー用凹凸パターンは、前記導波光が回折しないパターンピッチを有し、
    前記出射用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部と、それに対向する前記ダミー用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部とが連続していることを特徴とする偽造防止用樹脂フィルム。
  12. 前記出射用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部と、それに対向する前記ダミー用凹凸パターンを構成する凸パターンの端部とが連続していることを特徴とする請求項2に記載の偽造防止用樹脂フィルム。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の偽造防止用樹脂フィルムと、
    前記偽造防止用樹脂フィルムが取り付けられてなる被取付物と
    を備えることを特徴とする偽造防止物品。
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