JP6975787B2 - インフレータ、エアバッグモジュール及びモータ車両安全システム - Google Patents

Description

本発明は、インフレータに関する。更には、本発明は、本発明に係るインフレータを含むエアバッグモジュール、および本発明に係るインフレータ又は本発明に係るエアバッグモジュールを含むモータ車両安全システムに関する。

知られているのは、インフレータが燃焼チャンバスクリーンを含むことである。後者は、インフレータの活動時に形成されて、インフレータの中で形成されるべき燃焼ガスのガス流れの中で搬送され得るクリンカ又は推進剤粒子を保留するのに特に役立つ。先行技術の燃焼チャンバスクリーンは、燃焼チャンバフィルタと呼ばれることもある燃焼チャンバスクリーンを通る流れが不均一であり、したがって、クリンカ又は推進剤粒子を保留又は濾過することに関して不均一な濾過効果が起こることがある、という欠点をしばしば有する。その上、推進剤のための空間は、燃焼チャンバスクリーンの公知の設計によってしばしば強く制限される。

インフレータのチャンバ内の、好ましくは、燃焼チャンバ又はフィルタチャンバ内の、流れ、特に、燃焼ガスの流れ、を最適化するために、一定の駆動力が存在する。その上、多くの場合に必要とされるのは、推進剤のために、特に、推進剤ベッドのために、出来るだけ多くの空間又は建造空間を利用可能にすることである。

本発明の目的は、燃焼チャンバスクリーンを含む開発／改善されたインフレータを述べることであり、インフレータのチャンバ内の、特に、ガスチャンバ内の、流れは、最適化される。その上、燃焼チャンバスクリーンのスクリーニング又はフィルタリング表面は、均一に使用されること、特に、通って流れること、が意図されている。本発明の別の目的は、インフレータが容易に製造されるのを可能にすること、特に、インフレータ内の燃焼チャンバスクリーンの容易化された組立てを可能にすること、である。同時に、最大の空間又は建造空間は、チャンバに存在する推進剤のために提供されることが意図される。

その上、本発明の目的は、開発されたインフレータを含むエアバッグモジュール並びにモータ車両安全システムを述べることである。

本発明によれば、この目的は、請求項１の主題によるインフレータと、請求項１２の主題によるエアバッグモジュールと、請求項１３の主題によるモータ車両安全システムと、に関して達成される。

前述の目的を達成するために、本発明は、イグナイタを含む点火ユニットと、点火ユニットの軸方向下流に配置されるチャンバと、チャンバの軸方向下流に配置され、ディフューザによって包含されるディフューザチャンバと、を提供するインフレータを提供する。インフレータは、イグナイタ側端部及びディフューザ側端部を有してチャンバに配置される燃焼チャンバスクリーンを更に含む。燃焼チャンバスクリーンは、イグナイタからディフューザに向けてインフレータの長手方向に、特に、円錐形に、テーパ付けされる。

チャンバは、インフレータのアイドル状態で、即ち、その活動前に、圧力下の圧縮ガス又は圧縮ガス混合物を含む圧縮ガスチャンバであることが可能である。したがって、本発明に係るインフレータは、ハイブリッドインフレータであることが可能である。更に可能であるのは、チャンバが、インフレータが火工式インフレータであり得るように、推進剤以外に、単に大気圧を含む燃焼チャンバにすることである。

チャンバ壁、特に、圧縮ガスチャンバの壁は、インフレータの外側ハウジングの一部である。

本発明に従って設計された燃焼チャンバスクリーンのおかげで、一方では、インフレータの活動後に形成される燃焼チャンバ内の燃焼ガスの流れ及びガス流れは、それぞれ最適化される。更に、燃焼チャンバスクリーンのスクリーン又はフィルタ表面は、最適に、特に、均一に、使用される。

燃焼チャンバスクリーンは、エキスパンドメタル及び／又は穿孔シート及び／又はファブリックから作られることが可能である。燃焼チャンバスクリーンは、特に、テーパ付き円錐セグメント、特に、円錐台セグメント、であることが可能である。燃焼チャンバスクリーンの長さは、特に、チャンバの長さの４分の１、特に、チャンバの長さの３分の１、特に、チャンバの長さの２分の１、に対応することが可能である。燃焼チャンバスクリーンの長さは、燃焼チャンバスクリーンの長手延長（延在）部、即ち、燃焼チャンバスクリーンのイグナイタ側端部からディフューザ側端部までの延長（延在）部、に対応する。

最大の直径を有する燃焼チャンバスクリーンの一部分、特に、燃焼チャンバスクリーンのイグナイタ側端部は、燃焼チャンバスクリーンが（僅かな）圧入によってチャンバのチャンバ壁の内側面に当接するように寸法決めされることが可能である。

燃焼チャンバスクリーンのイグナイタ側端部は、イグナイタに当接しないことが好ましい。寧ろ、それは、点火ユニットの方を指していているか、もしくは点火ユニットの方向に配向される燃焼チャンバスクリーンの端部である。燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部も、ディフューザチャンバに当接しないことが好ましい。寧ろ、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部は、ディフューザチャンバの方向に指しているか、もしくはディフューザチャンバの方向にそれぞれ配向される燃焼チャンバスクリーンの端部である。好ましくは、燃焼チャンバスクリーン、特に、燃焼チャンバスクリーンのイグナイタ側端部は、チャンバ内に存在する推進剤が燃焼チャンバスクリーンの外側面とチャンバのチャンバ壁の内側面との間を貫通できないように、設計されているか、もしくは寸法決めされる。

燃焼チャンバスクリーンは、フィルタバッグと呼ばれることもある。好ましくは、燃焼チャンバスクリーンは、回転対称の円錐台形状を有する。燃焼チャンバスクリーンの内部で、即ち、燃焼チャンバスクリーンの内側面によって形成される中空の部分で、推進剤は、特に、推進剤錠剤及び／又は推進剤ペレット及び／又は推進剤顆粒及び／又は推進剤リング及び／又は好ましくは押出成形ボディの形で、提供されることが可能である。点火ユニットと燃焼チャンバスクリーンとの間のチャンバ部分は、推進剤で等しく（完全に）満たすことができる。

所望により、燃焼ガスが通って流れることができて、燃焼チャンバスクリーンとチャンバ壁の内側面との間に形成される隙間の断面は、インフレータの長手方向に、好ましくは、燃焼ガスの主要な流れ方向に、特に、連続的に、増加する。燃焼ガスの主要な流れ方向は、インフレータの長手軸に実質上平行に延びる。燃焼ガスが通って流れることのできる断面は、特に、燃焼チャンバスクリーンの外側面と、チャンバ壁の内側面、特に、燃焼チャンバスクリーンを取り囲むチャンバ壁の部分の内側面と、の間に形成される。

燃焼チャンバスクリーンは、内部から、即ち、燃焼チャンバスクリーンの長手軸から始めて、外部に、即ち、燃焼チャンバスクリーンの外側面の方向に、燃焼ガスが通って流れることのできるフィルタ表面を全周にわたって有することが好ましい。動作時には、燃焼ガス又はガスが燃焼チャンバスクリーンのフィルタ表面を通ってそれぞれ流れたときに、ガスは、チャンバのディフューザ側端部の方向に、上記流れ断面を通って流れることができる。

燃焼チャンバスクリーンとチャンバ壁の内側面との間の流れ断面が、燃焼チャンバスクリーンのイグナイタ側端部からそのディフューザ側端部に向けて見たときに、全長又は燃焼チャンバスクリーンの長手延長（延在）部に沿ってそれぞれ連続的に増加するので、ガスは、ガスの流量を増加させる必要なしに、隙間に流れ込むことができる。この事実の理由から、全フィルタ表面を横切って燃焼チャンバスクリーンを通る均一な流れが存在しており、こうして、それは最適に使用される。

換言すると、燃焼ガスが通って流れることができて、燃焼チャンバスクリーンとチャンバ壁の内側面との間に形成される隙間の断面は、インフレータの長手方向に、好ましくは、燃焼ガスの主要な流れ方向に、特に、連続的に、増加する。隙間は、燃焼チャンバスクリーンの外側面を取り囲む。

本発明に係る燃焼チャンバスクリーンの構成のおかげで、背圧が、チャンバの出口の端部と、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部のエリアとでそれぞれ発生するのが防止される。

本発明の１つの実施形態では、燃焼チャンバスクリーンは、ディフューザ側端部で、特に、全周にわたって形成されるフランジを含むことがある。フランジは、例えば、リング形状であることが可能である。好ましくは、フランジは、回転対称である。ガス出口開口は、フランジに形成されることが可能である。その上、可能であるのは、フランジが、チャンバ壁の内側面に当接するときにガス流れ開口を形成するように形成されることである。換言すると、フランジの縁部は、窪みを含むことがあり、ガス流れ開口は、フランジがチャンバ壁の内側面に当接するときに、窪みのおかげで形成される。燃焼チャンバスクリーンのフランジは、燃焼チャンバスクリーンを締結するのに特に役立ち、また、それは、インフレータが製造される間のその組立て中に燃焼チャンバスクリーンの中心決めの補助又はそれ以外の位置決めの補助としてもそれぞれ役立つ。

更に、燃焼チャンバスクリーンは、ショルダ要素にディフューザ側端部で載っているか又は当接することができる。ショルダ要素は、特に、中空のシリンダ形の又は中空の円錐台形状の、中間ガスチャンバを含むことができる。中間ガスチャンバは、説明された隙間からチャンバ出口、特に、圧縮ガスチャンバ出口又は燃焼チャンバ出口までの流体連通をそれぞれ形成することができる。中空のシリンダ形の又は中空の円錐台形状の、中間ガスチャンバは、（回転対称の）壁によって特に形成され、壁は、ガス流れ開口を含む。こうして、ガスは、説明された隙間から、中空のシリンダ形の又は中空の円錐台形状の、中間ガスチャンバに流れ込むことができる。

燃焼チャンバスクリーンのフランジは、好ましくは、ショルダ要素に接続されてもよい。

燃焼チャンバスクリーンがフランジを有していない１つの実施形態では、ショルダ要素は、ショルダフランジを含むことが好ましい。上記ショルダフランジも、回転対称であることが可能である。ショルダフランジは、ガス流れ開口を有することが可能である。本発明の別の実施形態では、可能であるのは、ショルダフランジが、チャンバ壁の内側面に当接するときにガス流れ開口が形成されるように窪みを含むそういった周方向縁部を有することである。

可能であるのは、ショルダ要素が、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部が挿入される点火ユニットを指しているスリーブ部分を含むことである。好ましくは、そういったスリーブ部分は、説明されたショルダフランジと組み合わされる。スリーブ部分は、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部がスリーブ部分に挿入されるか、もしくは嵌合又は押圧され得るように、スリーブの開口が点火ユニットの方向に形成されるように構成されることが好ましい。好ましくは、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部は、ショルダ要素に載るか、もしくは接触する。特に、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部は、ショルダフランジに接触することができる。

ショルダ要素は、燃焼チャンバスクリーンを軸方向に支持する要素として特に役立つ。好ましくは、中空の円錐台形状又は中空のシリンダ形の中間ガスチャンバを形成する壁は、チャンバの内側面、特に、圧縮ガスチャンバ又は燃焼チャンバにそれぞれ接続されるか又は当接する。

燃焼チャンバスクリーンは、ショルダ要素と共に一片で、即ち、モノリシックに、形成することが可能である。

本発明の別の実施形態では、燃焼チャンバスクリーンは、燃焼チャンバスクリーンが要素のポット底部又はカップ底部に載っているように、ディフューザ側端部でポット形状又はカップ形状の要素に挿入されることが可能である。要素のポット底部又はカップ底部は、燃焼チャンバスクリーンの閉鎖体として役立つショルダ表面である。これは、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部で軸方向にガス又は燃焼ガスがそれぞれ漏出するのを防止する。要素のポット底部又はカップ底部は、燃焼ガスが燃焼チャンバスクリーンのフィルタ表面を通って上記隙間に流れ込むのを引き起こす。

燃焼チャンバスクリーンは、換言すると、推進剤ベッドの一部を囲い込んでおり、推進剤ベッドからの燃焼ガスのための排出開口を含む。インフレータの１つの実施形態では、やはり低温ガスは、燃焼チャンバスクリーンのフィルタ表面を通って流れることが可能である。したがって、燃焼チャンバスクリーンの開口は、とても小さくて、推進剤錠剤、推進剤ペレット、又は推進剤顆粒は、保留される。

ガスが燃焼チャンバスクリーンから流れ出た後で、燃焼ガスと包含されるクリンカ粒子とは、クリンカがそこに堆積してガスが冷却されるように、チャンバ壁の低温の内側表面に衝突する。形成されるショルダ要素のおかげで、又は、ポット形状又はカップ形状の要素のおかげで、燃焼チャンバスクリーンのディフューザ側端部は、ガスがディフューザ側端部から、特に、軸方向に、流れ出ることができないように閉じられる。

ポット形状又はカップ形状の要素は、少なくとも２つのタブ及び／又は１つの周方向フランジを周方向側に有することが可能である。タブ及び／又は周方向フランジの助けを借りて、ポット形状又はカップ形状の要素は、インフレータハウジング内に、特に、チャンバ壁の内側に、中心決めされる場合がある。周方向フランジ及び／又はポット形状又はカップ形状の要素のタブと、チャンバ壁の内側面と、の間で、特に、リング形状通路は、形成され、それを通ってガスは、チャンバ出口、特に、圧縮ガスチャンバ出口、又は、燃焼チャンバ出口の方向に、隙間から流れ出ることが可能である。好ましくは、通路は、上記部分で燃焼ガスがさらに冷却できてクリンカが堆積できるように、小さな、特に、約１〜２ｍｍの、ギャップ幅を有する。

所望により、インフレータは、インフレータの長手方向、好ましくは、燃焼ガスの主要な流れ方向のポット形状又はカップ形状の要素の軸方向下流に配置される支持部材を有する。支持部材は、例えば、エキスパンドメタル及び／又は穿孔シート及び／又はファブリック及び／又は編みメッシュ及び／又はワイヤメッシュから作られることが可能である。支持部材は、ポット形状又はカップ形状の要素を軸方向に支持し、ガス流れを方向付けるか、又は、ガス流れが、インフレータの長手軸の方向に、好ましくは、径方向内方に、流れるのを可能にする。支持部材のエリアでも、燃焼ガスは、冷却され続ける。その上、クリンカは、支持部材で更に堆積させることができる。

加えて、インフレータは、インフレータの長手方向、好ましくは、燃焼ガスの主要な流れ方向の支持部材の軸方向下流に配置されるプラギング、及び／又は、開口を有するディスク、を含むことが可能である。

本発明に係るインフレータの示されたモジュール式構造のおかげで、極めて簡単且つ廉価な構成要素部品が使用できる。

本発明の別の独立態様は、本発明に係るインフレータと、本発明に係るインフレータによって膨張可能なエアバッグと、エアバッグモジュールを車両に取り付けるための締結デバイスと、を含むエアバッグモジュールに関する。特に、本発明の独立態様は、本発明に係るハイブリッドインフレータ又は本発明に係る火工式インフレータを含むエアバッグモジュールに関する。本発明に係るインフレータに関連して既に記述されたそれらと同様の利点は、生じるであろう。

本発明の別の独立態様は、本発明に係るインフレータと、エアバッグモジュール、特に、本発明に係るエアバッグモジュールの一部分として、上記インフレータによって膨張可能なエアバッグと、解放状況が与えられた場合に本発明に係るインフレータがそれによって活動化され得る電子制御ユニットと、を含む、特に、車両乗員や歩行者などの人を保護するための、モータ車両安全システムに関する。本発明に係るインフレータに関連して既に記述されたそれらと同様の利点は、生じるであろう。

以下に、本発明は、添付の概略の見取り図を参照して、実施形態例として、詳細に例証されることになっている。

第１の実施形態例で説明されるような本発明に係るハイブリッドインフレータを示す図である。 第２の実施形態例で説明されるような本発明に係るハイブリッドインフレータを示す図である。 第３の実施形態例で説明されるような本発明に係るハイブリッドインフレータを示す図である。 第１の実施形態例で説明されるような本発明に係る火工式インフレータを示す図である。 ポット形状要素を含む本発明に係るハイブリッドインフレータを示す図である。

以下においては、同一の参照符号は、同様に動作する部分及び同一に動作する部分のために使用されるであろう。

図１に例証されるインフレータ１０は、ハイブリッドインフレータである。それは、細長いチューブ状のハウジング１１を含む。インフレータ１０は、ガスバッグ、特に、エアバッグを膨張させるのに役立つ。インフレータ１０は、中央の細長いシリンダ形のチャンバ２０を含む。上記チャンバは、圧縮ガスチャンバである。その上、インフレータ１０は、点火ユニット３０を含む。チャンバ２０は、そのディフューザ側出口２１で破裂要素２２によって閉じられる。

チャンバ２０は、２４〜１５０ＭＰａ（２４０から１５００バール）の圧力で、ヘリウム、ヘリウム／アルゴン混合物又はヘリウム・アルゴン・酸素混合物の圧縮ガスで満たされる。

点火ユニット３０は、イグナイタ３１を含む。イグナイタ３１は、チャンバ２０の中に突出する。イグナイタ３１の助けを借りて、チャンバ２０の中の推進剤ベッド２５は、点火することができる。推進剤ベッド２５は、例えば、細粒、並びに／或いは、圧縮ペレット、並びに／或いは、軸方向貫通通路付き押出物ボディ及び／又は軸方向貫通通路なし押出物ボディ、から形成されることが可能である。

インフレータ１０は、ディフューザ４２によって構成されるディフューザチャンバ４０を更に含む。上記ディフューザチャンバ４０は、生成されたガスが通って流れ出ることができ、例えば、エアバッグに流れ込むことができるディフューザ開口４１を含む。

チャンバ２０内には、イグナイタ側端部５１及びディフューザ側端部５２を有する燃焼チャンバスクリーン５０が、配設される。燃焼チャンバスクリーン５０は、テーパ付けされているか、もしくはインフレータ１０の長手方向Ｌに円錐形に形成される。インフレータ１０の長手方向Ｌは、イグナイタ３１からディフューザ４２に向けて指している方向であり、長手方向Ｌは、インフレータの長手軸Ｌａに実質上平行に配向される。更に、推進剤ベッド２５の燃焼によって、チャンバ２０の中には、インフレータの活動時又は活動後に、生成され得る燃焼ガスの主要な流れ方向Ｈが存在する。燃焼ガスの主要な流れ方向Ｈは、インフレータの長手軸Ｌａに実質上平行に等しく延びている。こうして、燃焼チャンバスクリーン５０も、燃焼ガスの主要な流れ方向Ｈに、特に、円錐形に、テーパ付けされる。燃焼チャンバスクリーン５０は、フィルタ表面５３を有する。上記フィルタ表面５３は、フィルタ開口５４を含む。燃焼チャンバスクリーン５０は、エキスパンドメタル又は穿孔シート或いはファブリックで形成されることが可能である。示された断面では、燃焼チャンバスクリーン５０の形状、即ち、テーパ付き円錐セグメントの形状が見える。イグナイタ側端部５１は、図１から明らかであるように、点火ユニット３０に当接しない。寧ろ、上記端部５１は、点火ユニット３０を指している。イグナイタ側端部５１は、燃焼チャンバスクリーン５０がチャンバ壁２３の内側面２６に僅かな圧入で隣接するように寸法決めされる。

明らかなのは、燃焼チャンバスクリーン５０の内部にも、推進剤ベッド２５の部品が導入される、ということである。燃焼チャンバスクリーン５０、特に、燃焼チャンバスクリーン５０の外側面５５とチャンバ壁２３の内側面２６との間には、隙間４５が形成される。燃焼チャンバスクリーン５０のイグナイタ側端部５１は、推進剤が隙間４５に到達しないように、チャンバ壁２３に対して圧入で、形成されるか、もしくは位置することが好ましい。

明らかなのは、隙間４５の流れ断面が、燃焼ガスの主要な流れ方向Ｈにおいて、連続的に増加する、ということである。隙間４５の流れ断面は、燃焼チャンバスクリーン５０の断面が連続的に減少するのと同じ程度まで連続的に増加する。

燃焼チャンバスクリーン５０は、ディフューザ側端部５２でショルダ要素６０上に載っている。ショルダ要素６０は、中空シリンダ形の中間ガスチャンバ６１を含む。中間ガスチャンバ６１は、入口開口６２を有する。ガス入口開口６２は、中間ガスチャンバ６１の壁６３に形成される。中空シリンダ形の中間ガスチャンバ６１は、ショルダ要素フランジ６４に形成される。一方、ショルダ要素フランジ６４は、ガス流れ開口６５を有する。ガス流れ開口６５は、隙間４５から中間ガスチャンバ６１の方向の流体連通を作り出す。燃焼チャンバスクリーン５０を通って、特に、フィルタ開口５４を通って、漏出するガスは、先ず、ショルダ要素フランジ６４の方向に流れ、したがって、その後に、ガス流れ開口６５及び入口開口６２を通って中間ガスチャンバ６１の中に到る。中間ガスチャンバ６１の圧力が十分に高いとき、破裂要素２２が破裂するように形成されることができ、これにより、チャンバ２０は、そのディフューザ側出口２１で開かれることができる。破裂要素２２の破裂の後で、ガスは、次には、ディフューザチャンバ４０の中に、そして、ディフューザ開口４１を通って、例えば、エアバッグの中に、到る。

ショルダ要素６０は、点火ユニット３０を指しているスリーブ部分６６を更に含む。燃焼チャンバスクリーン５０のディフューザ側端部５２は、スリーブ部分６６に挿入される。特に、ディフューザ側端部５２は、ショルダ要素フランジ６４上に載っている。スリーブ部分６６は、こうして燃焼チャンバスクリーン５０を締結するのに役立つ。ショルダ要素６０、特に、ショルダ要素６０のショルダ表面６７は、主要な流れ方向Ｈに燃焼チャンバスクリーン５０をシールするのに役立つ。故に、燃焼ガスは、燃焼チャンバスクリーン５０のディフューザ側端部５２で燃焼チャンバスクリーン５０の内部から軸方向に漏出することができない。

インフレータ１０の動作時には、燃焼チャンバスクリーン５０は、内側から、即ち、その内部から、インフレータ１０の長手軸Ｌａから出発して、外側に、好ましくは、径方向に、貫通される。それは、燃焼チャンバスクリーン５０のフィルタ開口５４に起因する。その後に、ガスは、この例では、低温ガスタンクの壁であるチャンバ壁２３の内側面２６に沿って流れる。そのようにする場合に、クリンカは、燃焼チャンバスクリーン５０、並びに、チャンバ壁２３の内側面２６、に堆積する。隙間４５の流れ断面が、燃焼チャンバスクリーン５０とチャンバ壁２３の内側面２６との間で、インフレータ１０の長手方向Ｌにおいて、即ち、燃焼ガスの主要な流れ方向Ｈにおいて、連続的に増加するので、ガス即ち燃焼ガスは、ガスの流量を増加させる必要なしに、燃焼チャンバスクリーン５０の全長に沿って隙間４５の中にそれぞれ流れ込むことができる。結果として、ガスは、燃焼チャンバスクリーンが最適に使用されるように、全フィルタ表面５３を横切って燃焼チャンバスクリーン５０を通って一様に流れる。

図２は、本発明に係るインフレータ１０の別の実施形態を例証する。この例でも、ハイブリッドインフレータが関係する。それは、図１のインフレータに大部分が合致する。以下では、図１の実施形態例との差異だけを議論することにする。

図２の実施形態に係る燃焼チャンバスクリーン５０は、ディフューザ側端部５２において完全に周方向に構成されているフランジ５６を有する。その上、ノッチ５７は、明らかである。ショルダ要素６０は、燃焼チャンバスクリーン５０においてノッチ５７に当接する。燃焼チャンバスクリーン５０は、例えば、溶接シームを用いて、ノッチ５７においてショルダ要素６０に接続されてもよい。一方、ショルダ要素６０は、中空のシリンダ形の中間ガスチャンバ６１を含む。示されたフランジ開口５８を介して、隙間４５に存在するガスは、入口開口６２を通って中間ガスチャンバ６１に到達できる。好ましくは、中間ガスチャンバ６１の壁６３は、チャンバ壁２３の内側面２６に接触する。

図３は、本発明に係るインフレータ１０、特に、ハイブリッドインフレータ、の別の実施形態を例証する。それは図２の実施形態に非常に合致していることを示す。以下において、図２の実施形態例との差異だけを議論することにする。燃焼チャンバスクリーン５０は、フランジ５６、並びに、ノッチ５７及びフランジ開口５８を等しく含む。差異は、ショルダ要素６０の形状、特に、中間ガスチャンバ６１の形状、に関して明らかである。壁６３は、中空の円錐台形状が形成されるように形状付けされる。これは、図２の実施形態と比べて、クリンカの堆積のための大きな空間を提供するのに役立つ。それが意味するのは、壁５３の外側面と、壁６３に向かい合う側のチャンバ壁２３の内側面２６と、の間に、クリンカの堆積のための比較的大きな空間が形成され得る、ということである。ショルダ要素６０、特に、ショルダ表面６７は、インフレータ１０の長手方向Ｌ、もしくは燃焼ガスの主要な流れ方向Ｈにおいて、燃焼チャンバスクリーン５０をシールするのに役立つ。したがって、燃焼ガスは、フィルタ開口５４を通って隙間４５の中に流れ込むように強制される。

図１から３の実施形態の組合せは、可能である。特に、燃焼チャンバスクリーン５０及びショルダ要素６０が一片で、即ち、モノリシックに、形成することが可能である。

図４では、インフレータ１０の別の実施形態が示される。この例では、火工式インフレータが関係する。上記インフレータ１０は、点火ユニット３０と、チャンバ２０、即ち、燃焼チャンバと、を等しく含む。後者では、同様に推進剤ベッド２５が位置する。推進剤ベッド２５の実施形態に関して、上述のことは、必要な変更を加えて、適用可能である。チャンバ２０の第１の部分２７では、点火手段２８が形成される。チャンバ２０の第１の部分２７は、点火ユニット３０からフィラー要素７０に達する。フィラー要素７０は、インフレータ１０のアイドル状態で、点火手段２８と推進剤ベッド２５との間に、配置され、したがって、フィラー要素７０は、点火手段２８及び推進剤ベッド２５を、所定の位置に、即ち、それらのそれぞれの位置に、固定する。個々の推進剤ペレットの、及び／又は、個々の火工式成形ボディの、主要な相対的な移動は、フィラー要素７０を用いて防止される。

フィラー要素７０は、弾力性があり、複数の構成要素部品を有する。示された例では、フィラー要素７０は、ばね７１を含む。ばね７１は、コイルばねの形であり、２つの前端部分７２及び７３を有する。第１の前端部分７２は、点火ユニット３０の方向を指している。反対の第２の前端部分７３は、ディフューザ４２の方向を指している。フィラー要素７０は、特に、有孔板タイプ並びに／或いは格子タイプ及び／又は拡大格子タイプのカバー要素７４を、ばね７１の前端部分７２及び７３の双方において、含む。こうして、インフレータ１０の動作時には、ガス又は燃焼ガスは、それぞれフィラー要素７０を通って流れることができる。カバー要素７４は、更に、スクリーニング機能又はフィルタリング機能をそれぞれ有することが可能である。点火手段２８は、フィラー要素７０を通ってチャンバ２０の第２の部分２９の中に到ることができない。動作時には、イグナイタ３１の点火煙は、フィラー要素７０を通って流れることができる。こうして、生成された点火煙は、チャンバ２０の第２の部分２９の方向に、その結果として、推進剤ベッド２５の方向に、流れる。

示された例の燃焼チャンバスクリーン５０は、ファブリックから作られる。フィルタ開口５４は、ファブリックのメッシュサイズに起因する。ディフューザ側端部５２は、ポット形状要素８０に挿入される。燃焼チャンバスクリーン、特に、燃焼チャンバスクリーン５０のディフューザ側端部５２は、ポット形状要素８０のポット底部８１上に載っている。ポット形状要素８０の側壁８２では、特に、ポット形状要素８０のイグナイタ側端部８５には、ポット形状要素８０は、狭い周方向フランジ８４と、４つのタブ８３と、を有する。ポット形状要素８０は、タブ８３を介してチャンバ２０内に中心決めされる。燃焼チャンバスクリーン５０のフィルタ開口５４の外に流出するガスが通ってディフューザ４２の方向に流れるリング形状通路８６は、ポット形状要素８０と、チャンバ壁２３の内側面２６と、の間に形成される。

図４では、更には、支持要素９０が見える。上記支持要素９０は、ポット形状要素８０を軸方向に支持し、ガス流を径方向内方に方向付けするか、もしくは流れさせる。支持要素９０は、金網、エキスパンドメタル又は類似の材料から作られることが可能である。流通するガスは、支持要素９０で冷える。更にまた、クリンカは、支持要素９０に堆積される。支持要素９０の軸方向下流には、プラギング９５が形成される。上記プラギング９５は、鋼、アルミニウム又は銅箔などの金属箔で形成されることが可能である。インフレータ１０の活動時に、プラギング９５が、適切な圧力によって、開く即ち裂けると直ぐに、ガスは、裂けたプラギング９５を通過でき、ディフューザチャンバ４０に到達できる。インフレータ１０の内部で数回冷却されてそのクリンカ構成要素が数回フィルタ濾過されたガスは、ディフューザ開口４１を通って、エアバッグに流入できる。

図５は、ハイブリッドインフレータの形式であるインフレータ１０を例証する。燃焼チャンバスクリーン５０の構造は、図４の実施形態に係る燃焼チャンバスクリーンの構造に実質上対応する。ポット形状要素８０も図４のように実質上構成される。図５に係るインフレータ１０は、チャンバ２０が圧縮ガスチャンバであるようなハイブリッドインフレータである。一方、支持要素９０は、要素８０の軸方向下流に配置される。支持要素９０は、ファブリックから作られることが好ましい。

ディスク開口９７を含むディスク９６は、支持要素９０の軸方向下流に配置される。既に反復冷却されたガスがディスク開口９７を通って流れるや否や、圧縮ガスチャンバ２０の破裂要素２２は、破裂するであろう。その後に、ガスは、ディフューザ開口４１を通ってインフレータ１０から流れ出ることができ、エアバッグの中に流れ込むことができる。
＜付記＞
［形態１］
イグナイタ（３１）を有する点火ユニット（３０）と、
前記点火ユニット（３０）の軸方向下流に配置されるチャンバ（２０）と、
前記チャンバ（２０）の軸方向下流に配置され、ディフューザ（４２）によって構成されるディフューザチャンバ（４０）と、を含み、
イグナイタ側端部（５１）及びディフューザ側端部（５２）を有する燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記チャンバ（２０）に配置され、
前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記イグナイタ（３１）から前記ディフューザ（４２）に向けて前記インフレータ（１０）の長手方向（Ｌ）に、特に、円錐形に、テーパ付けされる、インフレータ（１０）。
［形態２］
形態１に記載のインフレータ（１０）において、
前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、エキスパンドメタル及び／又は穿孔シート及び／又はファブリックから作られ、並びに／或いは、テーパ付き円錐セグメント、特に、円錐台セグメントとして構成される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態３］
形態１又は２に記載のインフレータ（１０）において、
最大の直径を有する前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の一部分、特に、前記イグナイタ側端部（５１）は、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）が圧入によって前記チャンバ（２０）のチャンバ壁（２３）の内側面（２６）に当接するように、寸法決めされる、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態４］
前記形態のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
燃焼ガスが通って流れることができ、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）と前記チャンバ壁（２３）の前記内側面（２６）との間に形成される隙間（４５）の断面は、前記インフレータ（１０）の長手方向（Ｌ）に、好ましくは、燃焼ガスの主要な流れ方向（Ｈ）に、特に、連続的に、増加する、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態５］
前記形態のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ディフューザ側端部（５２）でショルダ要素（６０）に載っており、前記ショルダ要素（６０）は、特に、中空のシリンダ形の又は中空の円錐台形状の、中間ガスチャンバ（６１）を含み、好ましくは、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ショルダ要素（６０）と一体的に形成される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態６］
形態５に記載のインフレータ（１０）において、
前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ディフューザ側端部（５２）において、特に全周に、形成されたフランジ（５６）を有し、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の前記フランジ（５６）は、前記ショルダ要素（６０）に好ましく接続される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態７］
前記形態５から６のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
前記ショルダ要素（６０）は、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の前記ディフューザ側端部（５２）が挿入される前記点火ユニット（３０）を指しているスリーブ部分（６６）を含む、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態８］
前記形態のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ディフューザ側端部（５２）のポット形状要素（８０）に、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）が前記ポット形状要素（８０）のポット底部（８１）上に載っているように、挿入される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態９］
形態８に記載のインフレータ（１０）において、
前記ポット形状要素（８０）は、少なくとも２つのタブ（８３）及び／又は１つの周方向フランジ（８４）を周方向側に含む、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
［形態１０］
形態８又は９に記載のインフレータ（１０）において、
前記インフレータ（１０）の前記長手方向（Ｌ）、好ましくは、前記燃焼ガスの前記主要な流れ方向（Ｈ）において、前記ポット形状要素（８０）の軸方向下流に配置される支持要素（９０）であって、特に、エキスパンドメタル及び／又は穿孔シート及び／又はファブリック及び／又は編みワイヤ及び／又はワイヤメッシュから作られる前記支持要素（９０）を特徴とするインフレータ（１０）。
［形態１１］
形態１０に記載のインフレータ（１０）において、
前記インフレータ（１０）の前記長手方向（Ｌ）、好ましくは、前記燃焼ガスの前記主要な流れ方向（Ｈ）において、前記支持要素（９０）の軸方向下流に配置される、プラギング（９５）、及び／又はディスク開口（９７）を有するディスク（９６）を特徴とするインフレータ（１０）。
［形態１２］
インフレータ（１０）と、インフレータ（１０）によって膨張可能なエアバッグと、エアバッグモジュールを車両に取り付けるための締結デバイスと、を備える前記エアバッグモジュールにおいて、前記インフレータ（１０）は、前記形態のいずれか一項に基づいて構成される、ことを特徴とするエアバッグモジュール。
［形態１３］
インフレータ（１０）と、後者によって膨張可能であってエアバッグモジュールの一部分であるエアバッグと、電子制御ユニットと、を含み、開放する状況が与えられたときに前記インフレータ（１０）が前記電子制御ユニットによって作動される、特に、車両乗員や歩行者などの人を保護するための、モータ車両安全システムにおいて、前記インフレータ（１０）は、前記形態１から１１のいずれか一項に基づいて構成される、ことを特徴とするモータ車両安全システム。

１０ インフレータ
１１ ハウジング
２０ チャンバ
２１ ディフューザ側出口
２２ 破裂要素
２３ チャンバ壁
２５ 推進剤ベッド
２６ 内側面
２７ チャンバの第１の部分
２８ 点火手段
２９ チャンバの第２の部分
３０ 点火ユニット
３１ イグナイタ
４０ ディフューザチャンバ
４１ ディフューザ開口
４２ ディフューザ
４５ 隙間
５０ 燃焼チャンバスクリーン
５１ イグナイタ側端部
５２ ディフューザ側端部
５３ フィルタ表面
５４ フィルタ開口
５５ 外側面
５６ フランジ
５７ ノッチ
５８ フランジ開口
６０ ショルダ要素
６１ 中間ガスチャンバ
６２ 入口開口
６３ 壁
６４ ショルダ要素フランジ
６５ ガス貫通穴
６６ スリーブ部分
６７ ショルダ表面
７０ フィラー要素
７１ ばね
７２ 前端部分
７３ 前端部分
７４ カバー部材
８０ ポット形状要素
８１ ポット底部
８２ 側壁
８３ タブ
８４ 周方向フランジ
８５ イグナイタ側端部
８６ リング形状通路
９０ 支持要素
９５ プラギング
９６ ディスク
９７ ディスク開口
Ｈ 主要な流れ方向
Ｌ 長手方向
Ｌａ 長手軸

Claims (16)

1. インフレータ（１０）であって、
   イグナイタ（３１）を有する点火ユニット（３０）と、
   前記点火ユニット（３０）の軸方向下流に配置されるチャンバ（２０）と、
   前記チャンバ（２０）の軸方向下流に配置され、ディフューザ（４２）によって構成されるディフューザチャンバ（４０）と、を含み、
   イグナイタ側端部（５１）及びディフューザ側端部（５２）を有する燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記チャンバ（２０）に配置され、
   前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記イグナイタ（３１）から前記ディフューザ（４２）に向けて前記インフレータ（１０）の長手方向（Ｌ）に、円錐形に、テーパ付けされる、インフレータ（１０）。
2. 請求項１に記載のインフレータ（１０）において、
   前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、エキスパンドメタル及び／又は穿孔シート及び／又はファブリックから作られ、並びに／或いは、テーパ付き円錐セグメントとして構成される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
3. 請求項２に記載のインフレータ（１０）において、
   前記テーパ付き円錐セグメントは、円錐台セグメントである、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
4. 請求項１から３のいずれかに記載のインフレータ（１０）において、
   最大の直径を有する前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の一部分は、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）が圧入によって前記チャンバ（２０）のチャンバ壁（２３）の内側面（２６）に当接するように、寸法決めされる、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
5. 請求項４に記載のインフレータ（１０）において、
   最大の直径を有する前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の前記一部分は、前記イグナイタ側端部（５１）である、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
6. 請求項１から５のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
   燃焼ガスが通って流れることができ、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）と前記チャンバ（２０）のチャンバ壁（２３）の内側面（２６）との間に形成される隙間（４５）の断面は、前記インフレータ（１０）の長手方向（Ｌ）に、連続的に、増加する、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
7. 請求項１から６のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
   前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ディフューザ側端部（５２）でショルダ要素（６０）に載っており、前記ショルダ要素（６０）は、中空のシリンダ形の又は中空の円錐台形状の、中間ガスチャンバ（６１）を含む、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
8. 請求項７に記載のインフレータ（１０）において、
   前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ショルダ要素（６０）と一体的に形成される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
9. 請求項７又は８に記載のインフレータ（１０）において、
   前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ディフューザ側端部（５２）において、全周に、形成されたフランジ（５６）を有し、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の前記フランジ（５６）は、前記ショルダ要素（６０）に接続される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
10. 請求項７から９のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
    前記ショルダ要素（６０）は、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）の前記ディフューザ側端部（５２）が挿入される前記点火ユニット（３０）を指しているスリーブ部分（６６）を含む、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
11. 請求項１から６のいずれか一項に記載のインフレータ（１０）において、
    前記燃焼チャンバスクリーン（５０）は、前記ディフューザ側端部（５２）のポット形状要素（８０）に、前記燃焼チャンバスクリーン（５０）が前記ポット形状要素（８０）のポット底部（８１）上に載っているように、挿入される、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
12. 請求項１１に記載のインフレータ（１０）において、
    前記ポット形状要素（８０）は、少なくとも２つのタブ（８３）及び／又は１つの周方向フランジ（８４）を周方向側に含む、ことを特徴とするインフレータ（１０）。
13. 請求項１１又は１２に記載のインフレータ（１０）において、
    前記インフレータ（１０）の前記長手方向（Ｌ）において、前記ポット形状要素（８０）の軸方向下流に配置される支持要素（９０）であって、エキスパンドメタル及び／又は穿孔シート及び／又はファブリック及び／又は編みワイヤ及び／又はワイヤメッシュから作られる前記支持要素（９０）を特徴とするインフレータ（１０）。
14. 請求項１３に記載のインフレータ（１０）において、
    前記インフレータ（１０）の前記長手方向（Ｌ）において、前記支持要素（９０）の軸方向下流に配置される、プラギング（９５）、及び／又はディスク開口（９７）を有するディスク（９６）を特徴とするインフレータ（１０）。
15. インフレータ（１０）と、インフレータ（１０）によって膨張可能なエアバッグと、エアバッグモジュールを車両に取り付けるための締結デバイスと、を備える前記エアバッグモジュールにおいて、前記インフレータ（１０）は、請求項１から１４のいずれか一項に基づいて構成される、ことを特徴とするエアバッグモジュール。
16. インフレータ（１０）と、前記インフレータ（１０）によって膨張可能であってエアバッグモジュールの一部分であるエアバッグと、電子制御ユニットと、を含み、開放する状況が与えられたときに前記インフレータ（１０）が前記電子制御ユニットによって作動される、車両乗員や歩行者などの人を保護するための、モータ車両安全システムにおいて、前記インフレータ（１０）は、請求項１から１４のいずれか一項に基づいて構成される、ことを特徴とするモータ車両安全システム。

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