JP2016222179A - エアバッグ装置のインフレータ、およびエアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置のインフレータ、およびエアバッグ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハウジングへの組み付け作業性を向上させる。
【解決手段】長尺円筒状のハウジング101内に軸方向に配置される少なくとも1つの作動ガス生成部(内筒部材104)、および生成された作動ガスがハウジングから外部に吹き出す方向に流れる少なくとも1つの作動ガス流通部(フィルタ部材106)を有するエアバッグ装置のインフレータ100であって、前記少なくとも1つの作動ガス生成部、および少なくとも1つの作動ガス流通部のうちの2つ以上の部材が、これらの外周に巻回されたコイルスプリング111によって結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に搭載される乗員保護装置としてのエアバッグ装置に用いられるインフレータに関するものである。
エアバッグ装置は、自動車の衝突事故時に、インフレータ内の推進薬(火薬)に点火してガスを爆発的に発生させ、このガスによりエアバッグを膨張、展開させて、そのクッション効果により乗員が受ける衝撃を緩和し乗員の安全を図るものである。
上記インフレータとしては、長尺円筒状のハウジング内に化薬を充填したものが知られている。
より詳しくは、例えば、ハウジング内に、その内周面に当接する第2外径部分と、それよりも小さい外径の第1外径部分とを有する内筒部材と、上記第1外径部分の外周側に嵌合された円筒状のフィルタとを収容し、作動時に発生したガスがフィルタとハウジングとの間の環状空間を通って、ハウジングに設けられた孔から放出されるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ハウジング内に、点火器および伝火薬が収容された第2密閉容器と、ガス発生剤が収容された第1密閉容器と、フィルタとが順次圧入固定されたものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−178643 特開2010−260388
上記のように内筒部材とフィルタとを嵌合させる場合、嵌合隙間が大きいと、ハウジング内に収容する際に、嵌合状態を保ちつつ組み付ける必要があるため作業性が悪いうえ、フィルタの正確な位置決めが困難である。また、作動時に発生したガスの圧力によってフィルタの外径が膨らむと、フィルタとハウジングとの間の空間を確保することが困難である。
また、第1、第2密閉容器やフィルタを圧入固定するためには、それぞれの部材ごとに順次圧入する行程が必要であり、作業性を向上させることが困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ハウジングへの組み付け作業性を向上させることなどが容易に図り得るようにすることを目的としている。
第1の発明は、
長尺円筒状のハウジング内に軸方向に配置される少なくとも1つの作動ガス生成部、および生成された作動ガスがハウジングから外部に吹き出す方向に流れる少なくとも1つの作動ガス流通部を有するエアバッグ装置のインフレータであって、
前記少なくとも1つの作動ガス生成部、および少なくとも1つの作動ガス流通部のうちの2つ以上の部材が、これらの外周に巻回されたコイルスプリングによって結合されていることを特徴とする。
これにより、作動ガス生成部や作動ガス流通部の2つ以上の部材を一体化して取り扱うことができ、ハウジングに収容する際などの作業性を向上させることが容易にできる。また、インフレータの作動時に、高圧の作動ガスによって作動ガス流通部等が膨らむのを防止することも容易にできる。
第2の発明は、
第1の発明のエアバッグ装置のインフレータであって、
前記コイルスプリングが、結合される部材の全長に亘って巻回されていることを特徴とする。
これにより、作動ガス生成部や作動ガス流通部を確実に結合することや強固に結合することが容易にできる。
第3の発明は、
第1の発明または第2の発明のエアバッグ装置のインフレータであって、
前記作動ガス生成部は、コイルスプリングが巻回される大径部と、前記大径部よりも作動ガス流通部側に位置し、前記大径部よりも外径が小さい小径部とを有し、
前記作動ガス流通部は、中空円筒状のフィルタ部材であって、前記作動ガス生成部の小径部に嵌装されていることを特徴とする。
これにより、作動ガス生成部とフィルタ部材との嵌合状態が隙間ばめにされる場合でも、これらを同軸上に配置されるように位置決めすることもが容易にできるので、より作業性を向上させることも容易にできる。
第4の発明は、
第1の発明から第3の発明のうち何れか1つのエアバッグ装置のインフレータであって、
さらに、前記2つ以上の部材の結合部に、各部材の内部空間を軸方向に仕切るシール板、および作動ガス生成部内の薬剤を軸方向に押しつけるクッション板の少なくとも一方が設けられていることを特徴とする。
このような場合でも、やはり、前記のような作業性の向上を図ることが容易にできる。
第5の発明は、
第1の発明から第4の発明のうち何れか1つのエアバッグ装置のインフレータであって、
さらに、前記コイルスプリングの外周側に、前記コイルスプリングとは逆の巻き方向を有する外周側コイルスプリングが設けられていることを特徴とする。
これにより、ハウジングの内周側の環状空間を軸方向に流れる作動ガスの流路断面積を確保して、作動ガスが容易に流通し得るようにすることができる。
第6の発明は、
第5の発明のエアバッグ装置のインフレータであって、
前記コイルスプリングまたは外周側コイルスプリングの少なくとも一方は、断面四角形状の線材が巻回されて形成され、少なくとも一方側の端部に座巻きが設けられていることを特徴とする。
第7の発明は、
第5の発明のエアバッグ装置のインフレータであって、
前記外周側コイルスプリングの少なくとも一方側の端部付近に液状ガスケットが設けられ、作動ガス生成部または作動ガス流通部と、ハウジングとの間に形成される環状空間が閉塞されるように構成されていることを特徴とする。
これらにより、ハウジングと作動ガス生成部等との間の環状空間の端部を閉塞することが容易にできる。
第8の発明は、
第1の発明から第7の発明のうち何れか1つのエアバッグ装置のインフレータであって、
前記少なくとも1つの作動ガス生成部、および少なくとも1つの作動ガス流通部のうちの3つ以上の部材が、前記コイルスプリングによって結合されていることを特徴とする。
これにより、3つ以上の部材を一体化して取り扱うことができ、一層作業性を向上させることが容易にできる。
第9の発明は、
第8の発明のエアバッグ装置のインフレータであって、
前記作動ガス流通部は、作動ガス生成部の軸方向端部に配置される第1の作動ガス流通部と、前記第1の作動ガス流通部における作動ガス生成部と反対側の軸方向端部に配置される第2の作動ガス流通部とを含み、
前記第1の作動ガス流通部は、軸方向両端部の間の外周部に、ハウジングの内周部に当接して、ハウジングとの間に形成される環状空間を軸方向に仕切るフランジ部を有するとともに、
前記コイルスプリングは、前記第1の作動ガス流通部におけるフランジ部よりも作動ガス生成部側の部分と、作動ガス生成部とを結合する第1のコイルスプリングと、前記第1の作動ガス流通部におけるフランジ部よりも第2の作動ガス流通部側の部分と、第2の作動ガス流通部とを結合する第2のコイルスプリングとを含むことを特徴とする。
これにより、フランジ部によって軸方向に仕切られた環状空間が設けられる場合でも、3つ以上の部材を一体化して取り扱えるようにすることができる。
第10の発明は、
第1の発明から第9の発明のうち何れか1つのエアバッグ装置のインフレータであって、
前記作動ガス流通部は、円筒状のメリヤス編み金網が圧縮成形されて成る筒状体、エキスパンドメタルが多層巻きされて成る筒状体、突起部の先端がつぶされて平坦化されたフック金属板が多層巻きされて成る筒状体、および線材を円筒状に成形して焼結により固めたもののうちのいずれか1つから構成されたフィルタ部材であることを特徴とする。
第11の発明は、
第1の発明から第9の発明のうち何れか1つのエアバッグ装置のインフレータであって、
前記作動ガス流通部は、作動ガス流通孔が設けられた円筒壁を有し、前記円筒壁の内部空間に軸方向に流入した作動ガスを前記円筒壁の外部空間に流出させ、または前記円筒壁の外部空間から内部空間に流入した作動ガスを軸方向に流出させるように、作動ガスの流通を制御するように構成されていることを特徴とする。
これらのように、フィルタ部材や、いわゆるバッフル部材など、種々の作動ガス生成部や作動ガス流通部が用いられる場合でも、これらを一体的に結合して作業性を向上させることができる。
本発明によれば、ハウジングへの組み付け作業性を向上させることなどが容易に図り得る。
実施形態1のインフレータの構成を示す縦断面図である。 実施形態2のインフレータの構成を示す縦断面図である。 実施形態3のインフレータの構成を示す要部の縦断面図である。 実施形態4のインフレータのコイルスプリングを示す要部の正面図である。 実施形態5のインフレータのコイルスプリングの端部を示す縦断面図である。
本発明の実施形態として、シリンダ型などと呼ばれる長尺円柱状のインフレータの例について説明する。この種のインフレータは、自動車の助手席用エアバッグ装置やサイドエアバッグ装置等に好適に用いられるが、これらに限定されるものではない。なお、以下の各実施形態において、他の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
(実施形態1)
本実施形態1のインフレータ100は、図1に示すように、一端が閉塞された長尺円筒状のハウジング101内に、ガス発生剤107が収容された内筒部材104が設けられて構成されている。ハウジング101の開放側端部は、点火器102が埋め込まれた端部閉塞部材103によって閉塞されている。ハウジング101の側壁には、ガス発生剤107の燃焼によって生成され浄化、冷却された作動ガスを外部に噴出させるガス排出口101aが形成されている。
内筒部材104は、基部104aと、大径部104bと、小径部104cとを有し、基部104aは、内外周部が端部閉塞部材103の外周部およびハウジング101の内周部に密着している。大径部104bと小径部104cとの内部空間は、ガスの流通可能な隔壁105によって区画されている。内筒部材104の小径部104cには、作動ガスを外周側に流出させるガス流通孔104dが形成されている。
上記小径部104cの外側には、中空円筒状のフィルタ部材106が嵌装されている。上記フィルタ部材106としては、特に限定されないが、例えば、突起部の先端がつぶされて平坦化されたフック金属板が筒状に多層巻きされて成るものや、金属板に切り込みが入れられて広げられることにより網目状の孔部が形成されたエキスパンドメタルが多層巻きされて形成さたもの、鉄鋼等の線材が巻き回されたものやプレス加工されることにより円筒状に押し固められたもの、円筒状のメリヤス編み金網がメッシュ圧縮成形されて成るもの、線材を円筒状に成形(巻き付け編み上げて円筒体とするなど)して焼結により固めたものなどが用いられる。
上記内筒部材104の大径部104b(作動ガス生成部)、およびフィルタ部材106(作動ガス流通部)の外周部には、コイルスプリング111が巻回され、これによって内筒部材104とフィルタ部材106とが結合されている。上記コイルスプリング111は、例えば線径がおおよそ0.8mm以上、1.0mm以下などの鋼硬線や、ピアノ線、これらに亜鉛メッキ等の防錆処理をしたもの、または、ばね用ステンレス鋼線から形成されている。
なお、コイルスプリング111の線径や巻き数、ピッチなどは、特に限定されず、種々に設定することにより、各部材の固着強度や作動ガスの通過間隙を調整することなどができる。また、コイルスプリング111の線材の断面形状は、特に限定されず、断面四角形状や、断面楕円形状などの異形線から形成されたものが用いられてもよいが、断面円形状の場合には、ハウジング101の内周面とコイルスプリング111とが線接触するので、コイルスプリング111によってガス排出口101aが塞がれるのを防止しやすい点で好ましい。また、例えば断面円形状の場合には、ハウジング101に挿入する場合に、端面の外周側に面取りやr(丸み)を設けた場合と同じように挿入を容易にする効果を得ることもできる。
コイルスプリング111の両端部には、例えば、それぞれ2巻き以上などの座巻が形成されている。なお、このような座巻は必ずしも設けなくてもよく、また、座巻に限らず、内筒部材104とフィルタ部材106との結合部分などコイルスプリング111の中間部分で部分的に密着巻の箇所を設けたり、ピッチを密にするなど不等ピッチにしたりしてもよい。また、コイルスプリング111の端部の処理は、クローズドエンドにしてもよいし、無研削でもよいし、研削されていてもよい。
コイルスプリング111は、フィルタ部材106等に確実に取り付けるためには、フィルタ部材106等の外径よりもわずかに小さな内径を有していることが好ましい。そのためには、例えば、線材の巻線後に低温焼鈍(テンパー)を施工する際に、残留応力解放により径が小さくなる特性を利用して、フィルタ部材106等へのはめ込みが容易な程度の内径に形成されたコイルスプリング111をフィルタ部材106等に嵌め込んだ後に低温焼鈍して、強力な固着が得られるようにすることができる。また、コイルスプリング111を軸方向に圧縮すると内径が増大することを利用して、コイルスプリング111を圧縮した状態でフィルタ部材106等に嵌め込んだ後伸張させてフィルタ部材106等に固着されるようにしてもよい。さらに、フィルタ部材106等をコイルスプリング111の巻回方向とは逆の方向に回しながらコイルスプリング111に挿入すれば、内径が広がるので、比較的容易に挿入することができる。
上記のように、内筒部材104とフィルタ部材106とがコイルスプリング111により結合されていることによって、ハウジング101内に収容される前や収容される際に、一体化して取り扱うことができ、作業性を向上させることが容易にできる。また、ハウジング101内に収容された状態においては、内筒部材104、およびフィルタ部材106がハウジング101内で同軸上に配置されるように位置決めがされる。それゆえ、内筒部材104とフィルタ部材106との嵌合状態を隙間ばめにして、より作業性を向上させることも容易にできる。さらに、インフレータ100の作動時に、コイルスプリング111によって、内筒部材104の大径部104bの内部で生成された高圧の作動ガスがフィルタ部材106を通過する際に内筒部材104やフィルタ部材106や内筒部材104が膨らむことが防止される。すなわち、内筒部材104の大径部104bやフィルタ部材106の外周部と、ハウジング101の内周部との間に、コイルスプリング111の線径に対応する環状空間が確保され、作動ガスを適切に流通させることが容易にできる。また、内筒部材104の板厚を薄くして、深絞り絞りプレス行程での生産性を向上させることなども容易にできる。
(実施形態2)
コイルスプリング111によって作動ガス生成部と結合される作動ガス流通部は、上記のようにフィルタ部材106に限らず、例えば図2に示すように作動ガスの流通を制御するバッフル部材121などであってもよい。
図2の例では、ハウジング101には、点火器102と反対側の端部にガス排出口101aが設けられている。上記ハウジング101のガス排出口101a、および端部閉塞部材103における点火器102の設置部には、シール122が設けられている。
内筒部材104における上記ガス排出口101a側には、有底円筒状のバッフル部材121が設けられ、内筒部材104の先端部はバッフル部材121の底部121aによって塞がれている。バッフル部材121の側壁には、ガス流通孔121bが設けられている。すなわち、内筒部材104の内部でガス発生剤107の燃焼によって発生した作動ガスは、内筒部材104の側壁に形成されたガス流通孔104dから外周側に流出し、内筒部材104およびバッフル部材121と、ハウジング101との間の環状空間を軸方向に流れて、バッフル部材121のガス流通孔121bから内周側に流入し、ハウジング101先端部のガス排出口101aから外部に放出されるようになっている。

上記のようなインフレータ100では、内筒部材104とバッフル部材121とがコイルスプリング111によって結合されることにより、やはり、内筒部材104およびバッフル部材121を一体的に取り扱い得るとともに、内筒部材104、およびバッフル部材121の外周部と、ハウジング101の内周部との間の環状空間を確保することが容易にできる。
(実施形態3)
コイルスプリング111によって結合される部材は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。例えば図3に示す例では、バッフル部材121の先端部側に、さらに中空円筒状のフィルタ部材132が設けられている。フィルタ部材132の外周部とハウジング101の内周部との間の環状空間は、バッフル部材121の外周部に設けられたフランジ部121cがハウジング101の内周部に当接することによって、内筒部材104およびバッフル部材121とハウジング101との間の環状空間と軸方向に区画されている。そこで、上記フランジ部121cを境として、第1のコイルスプリング141によって、内筒部材104とバッフル部材121とが結合され、第2のコイルスプリング142によって、バッフル部材121とフィルタ部材132とが結合されている。
本実施形態3のインフレータ100では、実施形態2と同様にしてバッフル部材121の内周側に流入した作動ガスは、その後、フィルタ部材132を内周側から外周側に通過して、ハウジング101のガス排出口101aから外部に放出される。
上記のように3つ以上の部材が結合されることによって、製造時の取扱いを一層容易にすることができる。また、バッフル部材121とフィルタ部材132のように、嵌め合いのような位置決めがなされない場合でも、両者の内径部などの位置決めおよび固定をして、作動ガスを適切に流通させることなどが容易にできる。
なお、コイルスプリングの本数は、必ずしも結合される部材の数によって限定されず、ハウジング101内周側の環状空間を区画する必要がない場合には、連続した1本のコイルスプリングによって複数の部材が結合されるようにしてもよい。また、環状空間の区画の要否に係わらず、結合する2つの部材などごとに1本のコイルスプリングが用いられるなどしてもよい。
(実施形態4)
コイルスプリングは、内筒部材104等の径方向に2重以上など多重に設けられてもよい。例えば図4に示すように、内筒部材104とバッフル部材121とがコイルスプリング151によって結合されるとともに、さらにコイルスプリング151の外周側に、151とは巻き方向が逆の外周側コイルスプリング152が設けられてもよい。上記コイルスプリング151としては、例えば線径が0.5mm以上、0.7mm以下程度、外周側コイルスプリング152としては、例えば線径が0.8mm以上、1.0mm以下程度のものが用いられる。なお、図4においては、便宜上、コイルスプリング151の外径と外周側コイルスプリング152の内径との間の隙間が誇張して描かれているが、実際には、通常、両者が径方向に密着するように設けられる。
上記のようにコイルスプリングを多重に設けることによって、コイルスプリング151と外周側コイルスプリング152とが交差する部分以外では、常にコイルスプリング151の外周側とハウジングの内周側との間、および外周側コイルスプリング152の内周側と内筒部材104やフィルタ部材106の外周側との間に隙間が形成されることになるので、ハウジング101の内周側の環状空間を軸方向に流れる作動ガスの流路断面積を確保して、作動ガスが容易に流通し得るようにすることができる。
(実施形態5)
コイルスプリングを実施形態4で示したように多重に設ける場合、例えば図5に示すように一方の外周側コイルスプリング152として、断面四角形状の線材から成り、端部に座巻きが形成されたものを用いるとともに、内周側のコイルスプリング151として端部に座巻きが形成されたものを用いることにより、ハウジング101と内筒部材104等との間の環状空間の端部を閉塞することが容易にできる。なお、環状空間の端部を閉塞するためには、コイルスプリング151と外周側コイルスプリング152との少なくとも一方の線材を断面四角形状とすればよい。また、座巻きは、複数巻き(2巻き以上)にすると、より効果的である。また、上記のようなスプリングを用いるとともに、またはこれに代えて、液状ガスケットが用いられるなどしてもよい。
(その他の事項)
なお、コイルスプリングが設けられる軸方向の範囲は、結合される部材の全長に亘ってもよいし、部材の結合に適した長さの範囲や、作動ガスの流通を制御するのに適した長さの範囲だけに設定するなどしてもよい。
また、コイルスプリングによって結合される部材は特に限定されず、フィルタ部材やバッフル部材のほか、クーラント、薬剤カップ(ケース)、ガス吐出部材(ディフューザ)など、同種または異種の種々の部材がコイルスプリングによって結合されるようにしてもよい。具体的には、例えば特許文献2の図2、図3等に示されるような薬剤ケースである密閉容器が2つに分かれている場合に、これらの密閉容器がコイルスプリングによって結合されるなどしてもよい。
また、同文献に示されているように、結合される部材の外周部とハウジングの内周部との間に、作動ガスが流通する環状空間が設けられていない場合、または設けられる必要がない場合でも、コイルスプリングによって各部材が結合されるようにしてもよい。この場合には、コイルスプリングによって環状空間が確保される必要性は必ずしもないとしても、各部材を一体化して組み付け作業性を向上させる効果は、同様に得られる。その場合、各部材の結合を仮止め的に行う程度でよい場合には、コイルスプリングの線径を例えば0.4mm以上、0.5以下mm程度にして、製造コストおよびレイアウトに必要なスペースの低減を図るなどしてもよい。
また、結合される部材の結合部に、各部材の内部空間を軸方向に仕切るシール板や、内部の薬剤を軸方向に押し付けるクッション板などが設けられていてもよい。
100 インフレータ
101 ハウジング
101a ガス排出口
102 点火器
103 端部閉塞部材
104 内筒部材
104a 基部
104b 大径部
104c 小径部
104d ガス流通孔
105 隔壁
106 フィルタ部材
107 ガス発生剤
111 コイルスプリング
121 バッフル部材
121a 底部
121b ガス流通孔
121c フランジ部
122 シール
132 フィルタ部材
141 第1のコイルスプリング
142 第2のコイルスプリング
151 コイルスプリング
152 外周側コイルスプリング

Claims (13)

  1. 長尺円筒状のハウジング内に軸方向に配置される少なくとも1つの作動ガス生成部、および生成された作動ガスがハウジングから外部に吹き出す方向に流れる少なくとも1つの作動ガス流通部を有するエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記少なくとも1つの作動ガス生成部、および少なくとも1つの作動ガス流通部のうちの2つ以上の部材が、これらの外周に巻回されたコイルスプリングによって結合されていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  2. 請求項1のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記コイルスプリングが、結合される部材の全長に亘って巻回されていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  3. 請求項1または請求項2のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記作動ガス生成部は、コイルスプリングが巻回される大径部と、前記大径部よりも作動ガス流通部側に位置し、前記大径部よりも外径が小さい小径部とを有し、
    前記作動ガス流通部は、中空円筒状のフィルタ部材であって、前記作動ガス生成部の小径部に嵌装されていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  4. 請求項1から請求項3のうち何れか1項のエアバッグ装置のインフレータであって、
    さらに、前記2つ以上の部材の結合部に、各部材の内部空間を軸方向に仕切るシール板、および作動ガス生成部内の薬剤を軸方向に押しつけるクッション板の少なくとも一方が設けられていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  5. 請求項1から請求項4のうち何れか1項のエアバッグ装置のインフレータであって、
    さらに、前記コイルスプリングの外周側に、前記コイルスプリングとは逆の巻き方向を有する外周側コイルスプリングが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  6. 請求項5のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記コイルスプリングまたは外周側コイルスプリングの少なくとも一方は、断面四角形状の線材が巻回されて形成され、少なくとも一方側の端部に座巻きが設けられていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  7. 請求項5のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記外周側コイルスプリングの少なくとも一方側の端部付近に液状ガスケットが設けられ、作動ガス生成部または作動ガス流通部と、ハウジングとの間に形成される環状空間が閉塞されるように構成されていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  8. 請求項1から請求項7のうち何れか1項のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記少なくとも1つの作動ガス生成部、および少なくとも1つの作動ガス流通部のうちの3つ以上の部材が、前記コイルスプリングによって結合されていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  9. 請求項8のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記作動ガス流通部は、作動ガス生成部の軸方向端部に配置される第1の作動ガス流通部と、前記第1の作動ガス流通部における作動ガス生成部と反対側の軸方向端部に配置される第2の作動ガス流通部とを含み、
    前記第1の作動ガス流通部は、軸方向両端部の間の外周部に、ハウジングの内周部に当接して、ハウジングとの間に形成される環状空間を軸方向に仕切るフランジ部を有するとともに、
    前記コイルスプリングは、前記第1の作動ガス流通部におけるフランジ部よりも作動ガス生成部側の部分と、作動ガス生成部とを結合する第1のコイルスプリングと、前記第1の作動ガス流通部におけるフランジ部よりも第2の作動ガス流通部側の部分と、第2の作動ガス流通部とを結合する第2のコイルスプリングとを含むことを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  10. 請求項1から請求項9のうち何れか1項のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記作動ガス流通部は、円筒状のメリヤス編み金網が圧縮成形されて成る筒状体、エキスパンドメタルが多層巻きされて成る筒状体、突起部の先端がつぶされて平坦化されたフック金属板が多層巻きされて成る筒状体、および線材を円筒状に成形して焼結により固めたもののうちのいずれか1つから構成されたフィルタ部材であることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  11. 請求項1から請求項9のうち何れか1項のエアバッグ装置のインフレータであって、
    前記作動ガス流通部は、作動ガス流通孔が設けられた円筒壁を有し、前記円筒壁の内部空間に軸方向に流入した作動ガスを前記円筒壁の外部空間に流出させ、または前記円筒壁の外部空間から内部空間に流入した作動ガスを軸方向に流出させるように、作動ガスの流通を制御するように構成されていることを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  12. 請求項1から請求項11のうち何れか1項のエアバッグ装置のインフレータと、
    請求項1のハウジングとを備えたことを特徴とするエアバッグ装置のインフレータ。
  13. 請求項1から請求項11のうち何れか1項のインフレータと、
    前記インフレータから放出された作動ガスが導入されるエアバッグと、
    を備えたことを特徴とするエアバッグ装置。
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