JP6975557B2 - パッケージ基板の切削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージ基板の切削方法に関する。
各種電子機器に搭載されている半導体デバイスは、モールド樹脂で被覆されて、パッケージデバイスチップとなる。パッケージデバイスチップは、樹脂や金属のフレームにデバイスチップを搭載し、更にデバイスチップをモールド樹脂で被覆してパッケージ基板を構成し、パッケージ基板を分割予定ラインに沿って分割して製造される。
パッケージ基板は、モールド樹脂が熱可塑性樹脂であるために、モールド樹脂が冷却によって硬化すると収縮が発生して形状が変化する。そのため、パッケージ基板は、パッケージデバイスチップに分割する際、反った状態で保持されるのが困難になるため、予め大きな領域に分割してから個々のパッケージデバイスチップに分割するなどの加工方法の改良が必要となる(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平5−335411号公報 特開2013−254867号公報
反りのあるパッケージ基板を分割する場合、テーブルによる保持が出来れば分割は可能であるが、所定の深さの溝を切削ブレードで形成する場合、溝を形成するにつれ徐々に反りが開放されて平坦になって行くため、反りの緩和に応じて溝の深さを調整する必要がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、パッケージ基板の分割予定ラインに形成される溝の深さのばらつきを抑制することができるパッケージ基板の切削方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のパッケージ基板の切削方法は、第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え、全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施することを特徴とする。
本発明のパッケージ基板の切削方法は、第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え、全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施し、最初の該第1溝形成ステップから最後の該第2溝形成ステップを実施中、該切削ブレードを回転し続けることを特徴とする
前記パッケージ基板の切削方法において、該第1測定ステップ及び該第2測定ステップでは、レーザー変位計を用いて該パッケージ基板の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って測定しても良い。
前記パッケージ基板の切削方法において、該パッケージ基板は、該デバイスチップを搭載する各領域に該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインから該デバイスチップ側へ突出した所定厚みの電極を備える金属枠体と、該金属枠体の表面で搭載した該デバイスチップを封止する樹脂封止部と、を備え、該溝と該分割ステップで形成した分割溝によって該電極の切断面を階段状に形成し、該電極に塗布される接着剤の接触面積を増加させても良い。
本願発明のパッケージ基板の切削方法は、パッケージ基板の分割予定ラインに形成される溝の深さのばらつきを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法の加工対象のパッケージ基板の平面図である。 図2は、図1に示されたパッケージ基板の背面図である。 図3は、図1に示されたパッケージ基板の側面図である。 図4は、図1に示されたパッケージ基板の他の側面図である。 図5は、図1に示されたパッケージ基板を環状フレームで支持した状態の平面図である。 図6は、図1に示されたパッケージ基板を分割して得られるパッケージチップを示す斜視図である。 図7は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法において用いられる切削装置の構成例の一例を示す斜視図である。 図8は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法を示すフローチャートである。 図9は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1測定ステップの一部を断面で示す側面図である。 図10は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1測定ステップを示す平面図である。 図11は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1溝形成ステップの一部を断面で示す側面図である。 図12は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1溝形成ステップを示す平面図である。 図13は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2測定ステップの一部を断面で示す側面図である。 図14は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2測定ステップを示す平面図である。 図15は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2溝形成ステップの一部を断面で示す側面図である。 図16は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2溝形成ステップを示す平面図である。 図17は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の分割ステップを示す側面図である。 図18は、実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法の加工対象のパッケージ基板の平面図である。図2は、図1に示されたパッケージ基板の背面図である。図3は、図1に示されたパッケージ基板の側面図である。図4は、図1に示されたパッケージ基板の他の側面図である。図5は、図1に示されたパッケージ基板を環状フレームで支持した状態の平面図である。図6は、図1に示されたパッケージ基板を分割して得られるパッケージチップを示す斜視図である。
実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法は、図1、図2、図3、図4及び図5に示すパッケージ基板200の加工方法であって、パッケージ基板200を個々の図6に示すパッケージチップ300に分割する方法でもある。
実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法の加工対象であるパッケージ基板200は、図1に示すように、第1の方向に延在する複数の第1分割予定ライン201と、第1の方向に対して直交する第2の方向に延在する第2分割予定ライン202とで区画された複数の領域203に図1、図3及び図4に点線で示すデバイスチップ204が搭載されている。また、パッケージ基板200は、図1から図4に示すように、金属枠体210と、樹脂封止部220とを備えている。
金属枠体210は、金属からなり、平面形状が矩形の平板である。金属枠体210には、デバイス領域211と、デバイス領域211を囲繞する非デバイス領域212とが設けられている。実施形態1において、デバイス領域211は、三つ設けられているが、デバイス領域211の数は、三つに限定されない。デバイス領域211は、複数の第1分割予定ライン201と、複数の第2分割予定ライン202と、デバイスチップ204を搭載した領域203とを設けている。また、金属枠体210は、デバイスチップ204を搭載する各領域203に分割予定ライン201,202からデバイスチップ204側へ突出した所定厚みの電極213を備えている。即ち、電極213は、各分割予定ライン201,202に配置されている。
樹脂封止部220は、熱可塑性樹脂により構成され、金属枠体210の表面214で搭載したデバイスチップ204を封止している。樹脂封止部220は、金属枠体210のデバイスチップ204を搭載した表面214側では、図2、図3及び図4に示すように、デバイスチップ204を含むデバイス領域211全体を封止(被覆)している。また、樹脂封止部220は、金属枠体210の表面214の裏側の裏面215側では、図1に示すように、デバイスチップ204を搭載した領域203と、電極213とを露出させた状態で分割予定ライン201,202内を封止している。
パッケージ基板200は、表面214側にダイシングテープ230が貼着され、ダイシングテープ230の外縁が環状フレーム240に貼着されることで、図5に示すように、裏面215が露出した状態で環状フレーム240の開口にダイシングテープ230で支持される。パッケージ基板200は、金属枠体210と樹脂封止部220との熱収縮率の差により、図3及び図4に示すように、側方からみて、金属枠体210及び樹脂封止部220が湾曲している。
パッケージ基板200は、各デバイス領域211の分割予定ライン201,202に図1に点線で示す所定の深さの溝である切削溝400が形成された後に切削溝400の中央が切削されて、図6に示すパッケージチップ300に分割される。図6に示すパッケージチップ300は、デバイスチップ204を搭載した領域203を中央に配置し、外縁部に電極213を配置している。また、パッケージチップ300は、外縁部に樹脂封止部220の表面221からの距離222が全長に亘って一定の段差部223が設けられて、電極213の切断面を含む外側面を階段状に形成している。パッケージチップ300は、段差部223が設けられて、電極213の切断面を階段状に形成することによって、接着剤の接触面積を増加させている。なお、距離222は、所定の深さに相当する。
次に、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法において用いられる切削装置を説明する。図7は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法において用いられる切削装置の構成例の一例を示す斜視図である。
切削装置1は、パッケージ基板200の各分割予定ライン201,202に切削ブレード22を切り込ませて、各分割予定ライン201,202に切削溝400を形成する装置である。実施形態1において、切削装置1が形成する切削溝400の深さは、切削溝400の全長に亘って一定である。
切削装置1は、図7に示すように、パッケージ基板200を保持面11で吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200に切削溝400を形成する切削ユニット20と、加工送りユニットである図示しないX軸移動ユニットと、割り出し送りユニットであるY軸移動ユニット40と、切り込み送りユニットであるZ軸移動ユニット50と、制御ユニット100とを備える。
チャックテーブル10は、加工前のパッケージ基板200が保持面11上に載置されて、パッケージ基板200を保持するものである。チャックテーブル10は、保持面11を構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、保持面11に載置されたパッケージ基板200を吸引することで保持する。チャックテーブル10の周囲には、パッケージ基板200の周囲の環状フレーム240を挟持するクランプ部12が複数配置されている。また、チャックテーブル10は、X軸移動ユニットにより移動自在であるとともに、図示しない回転駆動源により鉛直方向であるZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転駆動源は、X軸移動ユニットにより水平方向と平行なX軸方向に移動される。
X軸移動ユニットは、チャックテーブル10を保持面11と平行な加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。Y軸移動ユニット40は、切削ユニット20を保持面11と平行でかつX軸方向と直交する割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット50は、切削ユニット20を保持面11と直交する切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。
X軸移動ユニット、Y軸移動ユニット40及びZ軸移動ユニット50は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ41,51と、ボールねじ41,51を軸心回りに回転させる周知のパルスモータ52と、チャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレール43,53とを備える。
切削ユニット20は、Y軸方向と平行な軸心回りに回転する図示しないスピンドルモータと、スピンドルモータを収容しかつY軸移動ユニット40及びZ軸移動ユニット50によりY軸方向とZ軸方向とに移動されるスピンドルハウジング21と、スピンドルモータに取り付けられた切削ブレード22とを備える。切削ブレード22は、極薄のリング形状に形成された切削砥石であり、切削水が供給されながらY軸方向と平行な軸心回りにスピンドルモータにより回転されることで、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200を切削加工するものである。
また、切削装置1は、図7に示すように、切削ユニット20のスピンドルハウジング21に取り付けられた撮像ユニット60及び測定ユニット70を備えている。撮像ユニット60と測定ユニット70とは、スピンドルハウジング21に取り付けられているので、Y軸移動ユニット40及びZ軸移動ユニット50によって、切削ユニット20と一体にY軸方向及びZ軸方向に移動する。
撮像ユニット60は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200を撮像するものであり、切削ユニット20とX軸方向に並列する位置に配設されている。撮像ユニット60は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200を撮像するCCDカメラにより構成される。撮像ユニット60は、撮像して得た画像を制御ユニット100に出力する。
測定ユニット70は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200の上面の高さを測定するものであり、切削ユニット20及び撮像ユニット60とX軸方向に並列する位置に配設されている。実施形態1において、測定ユニット70は、パッケージ基板200の上面に向かってレーザー光線を照射して、パッケージ基板200の上面までの距離を測定するレーザー変位計であるが、レーザー変位計に限定されない。測定ユニット70は、Z軸方向に予め設定された位置に位置付けられて、パッケージ基板200の上面までの距離を測定することで、パッケージ基板200の上面のチャックテーブル10の保持面11からの高さを測定する。測定ユニット70は、測定結果を制御ユニット100に出力する。
また、切削装置1は、環状フレーム240により支持されたパッケージ基板200を複数枚収容するカセット80と、カセット80とチャックテーブル10との間でパッケージ基板200を搬送する図示しない搬送ユニットとを備える。
制御ユニット100は、切削装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、パッケージ基板200に対する加工動作を切削装置1に実施させるものである。制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インタフェース装置とを有し、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、切削装置1を制御するための制御信号を生成する。制御ユニット100の演算処理装置は、生成した制御信号を入出力インタフェース装置を介して切削装置1の各構成要素に出力する。また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットや、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットと接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
次に、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法を説明する。図8は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法を示すフローチャートである。図9は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1測定ステップの一部を断面で示す側面図である。図10は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1測定ステップを示す平面図である。図11は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1溝形成ステップの一部を断面で示す側面図である。図12は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第1溝形成ステップを示す平面図である。図13は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2測定ステップの一部を断面で示す側面図である。図14は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2測定ステップを示す平面図である。図15は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2溝形成ステップの一部を断面で示す側面図である。図16は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の第2溝形成ステップを示す平面図である。図17は、図8に示されたパッケージ基板の切削方法の分割ステップを示す側面図である。
実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法(以下、単に切削方法と記す)は、パッケージ基板200に、分割予定ライン201,202に沿った所定の深さの切削溝400を形成する方法であって、パッケージ基板200をパッケージチップ300に分割する方法である。切削方法は、図8に示すように、保持ステップST1と、第1測定ステップST2と、第1溝形成ステップST3と、第2測定ステップST4と、第2溝形成ステップST5と、分割ステップST7とを備える。保持ステップST1、第1測定ステップST2、第1溝形成ステップST3、第2測定ステップST4及び第2溝形成ステップST5は、図7に示す切削装置1を用いて実施され、制御ユニット100が、第1測定ステップST2、第1溝形成ステップST3、第2測定ステップST4及び第2溝形成ステップST5を実施する。
(保持ステップ)
保持ステップST1は、パッケージ基板200をチャックテーブル10の保持面11で保持するステップである。保持ステップST1は、オペレータが入力ユニットを操作して加工内容情報を制御ユニット100に登録し、オペレータが環状フレーム240で支持されたパッケージ基板200を複数枚収容したカセット80を切削装置1に設置し、オペレータから加工動作の開始指示があった場合に実施される。保持ステップST1では、制御ユニット100が搬送ユニットにカセット80内からパッケージ基板200を1枚取り出させ、取り出したパッケージ基板200をダイシングテープ230を介して保持面11に載置させて、真空吸引源を駆動させてチャックテーブル10にパッケージ基板200を吸引保持する。制御ユニット100は、クランプ部12に環状フレーム240をクランプさせる。切削方法は、保持ステップST1後、第1測定ステップST2に進む。
(第1測定ステップ)
第1測定ステップST2は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200の上面の高さを第1分割予定ライン201に沿って少なくとも1ライン測定するステップである。第1測定ステップST2では、制御ユニット100は、撮像ユニット60にチャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200を撮像させて、アライメントを遂行し、回転駆動源により第1分割予定ライン201をX軸方向と平行にする。
第1測定ステップST2では、制御ユニット100は、図9及び図10に点線で示すように、Y軸移動ユニット40に複数の第1分割予定ライン201のうちの一つの第1分割予定ライン201の一端と測定ユニット70とを対向させる。第1測定ステップST2では、制御ユニット100は、図9及び図10に実線で示すように、測定ユニット70が、一つの第1分割予定ライン201の他端に向かうようにX軸移動手段にチャックテーブル10を矢印X1方向に移動させながら測定ユニット70に一つの第1分割予定ライン201の上面の高さを予め設定された所定距離毎に測定させる。こうして、切削方法は、第1測定ステップST2では、レーザー変位計である測定ユニット70を用いてパッケージ基板200の高さを分割予定ライン201,202に沿って測定する。切削方法は、第1測定ステップST2後、第1溝形成ステップST3に進む。
(第1溝形成ステップ)
第1溝形成ステップST3は、第1測定ステップST2で測定された高さに基づき、所定の深さの切削溝400を形成する高さに位置付けた切削ブレード22で、第1測定ステップST2で高さを測定した分割予定ライン201,202に沿ってパッケージ基板200に切削溝400を形成するステップである。第1溝形成ステップST3では、制御ユニット100は、Z軸移動ユニット50により切削ブレード22を上昇させた後、X軸移動ユニットにより直前の第1測定ステップST2において高さを測定した分割予定ライン201,202の一端と切削ブレード22とを対向させる。
第1溝形成ステップST3では、制御ユニット100は、図11及び図12の点線で示すように、切削ブレード22を回転させたままZ軸移動ユニット50により直前の第1測定ステップST2の測定結果に基づいて所定の深さの切削溝400を形成する高さまで切削ブレード22を下降させる。第1溝形成ステップST3では、制御ユニット100は、図11及び図12の実線で示すように、切削ブレード22が、直前の第1測定ステップST2において高さを測定した分割予定ライン201,202の他端に向かうようにX軸移動手段にチャックテーブル10を矢印X1方向に移動させながら切削ブレード22をパッケージ基板200に切り込ませて切削溝400を形成する。
なお、第1溝形成ステップST3では、制御ユニット100は、直前の第1測定ステップST2で測定された高さに基づいて、切削溝400の深さが前述した所定の深さで一定となるように、例えば、図11の一点鎖線で示すように、Z軸移動ユニット50に切削ユニット20をZ軸方向に移動させる。パッケージ基板200は、第1溝形成ステップST3により直前の第1測定ステップST2において高さを測定した分割予定ライン201,202に切削溝400が形成されることによって、反りが緩和されて、上面の高さが変化する。切削方法は、第1溝形成ステップST3後、第2測定ステップST4に進む。
(第2測定ステップ)
第2測定ステップST4は、第1溝形成ステップST3によって反りが緩和されたパッケージ基板200の未切削の分割予定ライン201,202の上面の高さを測定するステップである。実施形態1において、第2測定ステップST4は、切削溝400が未形成の分割予定ライン201,202のうちの直前の第1測定ステップST2において高さが測定された分割予定ライン201,202の隣りの分割予定ライン201,202の上面の高さを測定する。
第2測定ステップST4では、制御ユニット100は、図13及び図14に点線で示すように、Y軸移動ユニット40等に直前の第1測定ステップST2において高さが測定された分割予定ライン201,202の隣りの分割予定ライン201,202の一端と測定ユニット70とを対向させる。第2測定ステップST4では、制御ユニット100は、図13及び図14に示すように、測定ユニット70が、分割予定ライン201,202の他端に向かうようにX軸移動手段にチャックテーブル10を矢印X1方向に移動させながら測定ユニット70に分割予定ライン201,202の上面の高さを予め設定された所定距離毎に測定させる。こうして、切削方法は、第2測定ステップST4では、レーザー変位計である測定ユニット70を用いてパッケージ基板200の高さを分割予定ライン201,202に沿って測定する。切削方法は、第2測定ステップST4後、第2溝形成ステップST5に進む。
(第2溝形成ステップ)
第2溝形成ステップST5は、第2測定ステップST4で測定された高さに基づき、所定の深さの切削溝400を形成する高さに位置付けた切削ブレード22で、第2測定ステップST4で高さを測定した分割予定ライン201,202に沿ってパッケージ基板200に切削溝400を形成するステップである。第2溝形成ステップST5では、制御ユニット100は、Z軸移動ユニット50により切削ブレード22を上昇させた後、X軸移動ユニットにより直前の第2測定ステップST4において高さを測定した分割予定ライン201,202の一端と切削ブレード22とを対向させる。
第2溝形成ステップST5では、制御ユニット100は、図15及び図16の点線で示すように、切削ブレード22を回転させたままZ軸移動ユニット50により直前の第2測定ステップST4の測定結果に基づいて所定の深さの切削溝400を形成する高さまで切削ブレード22を下降させる。第2溝形成ステップST5では、制御ユニット100は、図15及び図16の実線で示すように、切削ブレード22が、直前の第2測定ステップST4において高さを測定した分割予定ライン201,202の他端に向かうようにX軸移動手段にチャックテーブル10を矢印X1方向に移動させながら切削ブレード22をパッケージ基板200に切り込ませて切削溝400を形成する。
なお、第2溝形成ステップST5では、制御ユニット100は、直前の第2測定ステップST4で測定された高さに基づいて、切削溝400の深さが前述した所定の深さで一定となるように、例えば、図15の一点鎖線で示すように、Z軸移動ユニット50に切削ユニット20をZ軸方向に移動させる。パッケージ基板200は、第2溝形成ステップST5により直前の第2測定ステップST4において高さを測定した分割予定ライン201,202に切削溝400が形成されることによって、反りが更に緩和されて、上面の高さが変化する。
切削方法では、第2溝形成ステップST5後、制御ユニット100が、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成したか否かを判定する(ステップST6)。切削方法では、制御ユニット100が、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成していないと判定する(ステップST6:No)と、第1測定ステップST2に戻る。こうして、切削方法は、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成するまで、第1測定ステップST2、第1溝形成ステップST3、第2測定ステップST4及び第2溝形成ステップST5を順に繰り返して、測定ユニット70を用いた高さの測定と切削ブレード22を用いた切削溝400の形成とを交互に実施する。
また、切削方法は、第1測定ステップST2、第1溝形成ステップST3、第2測定ステップST4及び第2溝形成ステップST5を順に繰り返す際に、複数の第1分割予定ライン201のうちの端の第1分割予定ライン201から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施し、全ての第1分割予定ライン201に切削溝400を形成した後、回転駆動源によりチャックテーブル10を90度回転させてから複数の第2分割予定ライン202のうちの端の第2分割予定ライン202から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施する。切削方法では、制御ユニット100が、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成したと判定する(ステップST6:Yes)と、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成したパッケージ基板200をカセット80に収容して、分割ステップST7に進む。
なお、実施形態1において、切削方法は、カセット80内の全てのパッケージ基板200の全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成すると、分割ステップST7に進むが、本発明では、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400が形成されたパッケージ基板200にすぐに分割ステップST7を実施しても良い。
(分割ステップ)
分割ステップST7は、切削溝400の幅より薄い厚さの切削ブレード90で切削溝400の中央を切削し、パッケージ基板200を個々のパッケージチップ300に分割するステップである。実施形態1において、分割ステップST7では、図7に示す切削装置1とは異なる切削装置91にパッケージ基板200を搬送し、図17に示すように、チャックテーブル92にパッケージ基板200を吸引保持した後、刃先がダイシングテープ230に切り込むまで切削ブレード90を切削溝400の中央に切り込ませる。分割ステップST7は、切削溝400の幅方向の中央に分割溝500を形成して、パッケージ基板200を個々のパッケージチップ300に分割する。個々に分割されたパッケージチップ300は、図示しないピックアップ装置によりダイシングテープ230からピックアップされる。また、個々に分割されたパッケージチップ300は、図6に示すように、切削溝400と分割ステップST7で形成した分割溝500によって外側面に段差部223が形成されて、電極213の切断面が階段状に形成される。
なお、実施形態1では、分割ステップST7において、図7に示す切削装置1とは異なる切削装置を用いたが、本発明では、切削装置1の切削ブレード22を切削ブレード90に交換して切削装置1を用いても良い。また、本発明では、切削ブレード22を備える切削ユニット20と切削ブレード90を備える切削ユニットとの双方を備える切削装置を用いても良い。
以上説明したように、実施形態1に係る切削方法は、分割予定ライン201,202に沿って高さを測定し、その高さに応じて切削ブレード22の切り込み量を設定するが、切削溝400を形成するにつれパッケージ基板200の反りが緩和して変化する高さに対応するため、第1溝形成ステップST3を実施した後に、第2測定ステップST4を実施してから第2溝形成ステップST5を実施する。このために、切削方法は、切削溝400の形成により反りが緩和されたパッケージ基板200の上面に高さに基づいて切削ブレード22をZ軸方向に移動させながら切削溝400を形成することができる。その結果、切削方法は、切削溝400の深さを分割予定ライン201,202の全長に亘って一定に保つことができ、パッケージ基板200の分割予定ライン201,202に形成される切削溝400の深さのばらつきを抑制することができる。
また、実施形態1に係る切削方法は、全ての分割予定ライン201,202の上面の高さを測定してから切削溝400を形成するので、切削方法は、全ての分割予定ライン201,202に形成される切削溝400の全長に亘って深さを一定に保つことができ、パッケージ基板200の分割予定ライン201,202に形成される切削溝400の深さのばらつきを抑制することができる。
また、実施形態1に係る切削方法は、レーザー変位計である測定ユニット70を用いてパッケージ基板200の高さを測定するので、高さの測定誤差を抑制することができ、切削溝400の深さのばらつきを抑制することができる。
また、実施形態1に係る切削方法は、パッケージチップ300の電極213の切断面を階段状に形成するので、電極213の露出した面積を増加させることができて、パッケージチップ300の実装の容易化を図ることができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法を図面に基づいて説明する。図18は、実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法を示すフローチャートである。図18は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法(以下、単に切削方法と記す)では、第1溝形成ステップST3後及び全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成していないと判定した(ステップST6:No)後に、直前の測定ステップST2,ST4を実施してから予め設定された所定数の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成したか否かを判定する(ステップST8、ステップST9)こと以外、実施形態1の切削方法と同様である。
切削方法は、制御ユニット100が、第1溝形成ステップST3後に、直前の第1測定ステップST2を実施してから予め設定された所定数の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成していないと判定する(ステップST8:No)と、第1溝形成ステップST3に戻って、次の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成する。切削方法は、制御ユニット100が、第1溝形成ステップST3後に、直前の第1測定ステップST2を実施してから予め設定された所定数の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成したと判定する(ステップST8:Yes)と、第2測定ステップST4に進む。
切削方法は、制御ユニット100が、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成していないと判定した(ステップST6:No)後に、直前の第2測定ステップST4を実施してから予め設定された所定数の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成していないと判定する(ステップST9:No)と、第2溝形成ステップST5に戻って、次の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成する。切削方法は、制御ユニット100が、全ての分割予定ライン201,202に切削溝400を形成していないと判定した(ステップST6:No)後に、直前の第2測定ステップST4を実施してから予め設定された所定数の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成したと判定する(ステップST9:Yes)と、第1測定ステップST2に戻る。
このように、実施形態2に係る切削方法は、測定ユニット70を用いた高さの測定後に切削ブレード22を用いた所定数の分割予定ライン201,202に切削溝400を形成した後に、測定ユニット70を用いて高さを測定する。実施形態2に係る切削方法は、所定数の切削溝400を形成する毎に測定ユニット70を用いて高さを測定する。なお、本発明において、所定数は、パッケージ基板200の分割予定ライン201,202に形成される切削溝400の深さの許容できるばらつき等に応じて定められる。
実施形態2に係る切削方法は、実施形態1と同様に、第1溝形成ステップST3を実施した後に、第2測定ステップST4を実施してから第2溝形成ステップST5を実施する。このために、切削方法は、切削溝400の深さを分割予定ライン201,202の全長に亘って一定に保つことができ、パッケージ基板200の分割予定ライン201,202に形成される切削溝400の深さのばらつきを抑制することができる。
また、実施形態2に係る切削方法は、所定数の切削溝400を形成する毎に測定ユニット70を用いて高さを測定するので、測定ステップST2,ST4を実施する分割予定ライン201,202の数を抑制することができ、パッケージ基板200の分割にかかる所要時間を抑制することができる。
〔変形例〕
次に実施形態1及び実施形態2の変形例に係るパッケージ基板の切削方法を説明する。実施形態1及び実施形態2に係る切削方法は、複数の第1分割予定ライン201のうちの端の第1分割予定ライン201から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施し、全ての第1分割予定ライン201に切削溝400を形成した後、複数の第2分割予定ライン202のうちの端の第2分割予定ライン202から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施する。本発明では、切削溝400を形成する分割予定ライン201,202の順番は、実施形態1及び実施形態2に記載されたものに限定されない。実施形態1及び実施形態2の変形例に係るパッケージ基板の切削方法は、複数の第1分割予定ライン201のうちの中央の第1分割予定ライン201から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施し、複数の第2分割予定ライン202のうちの中央の第2分割予定ライン202から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施する。このように、本発明のパッケージ基板の切削方法は、切削溝400を形成する分割予定ライン201,202の順番を任意に選択しても良い。また、本発明では、第1測定ステップST2において少なくとも一つの分割予定ライン201,202の高さを測定し、第1溝形成ステップにおいて少なくとも一つの分割予定ライン201,202の高さを測定すれば良い。要するに、本発明のパッケージ基板の切削方法は、高さを測定する分割予定ライン201,202を2ライン以上にすれば良い。
なお、前述した実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法によれば、以下の切削装置が得られる。
(付記1)
第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該分割予定ラインに沿った所定の深さの切削溝を形成する切削装置であって、
該パッケージ基板を保持面で保持するチャックテーブルと、
該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを測定する測定ユニットと、
該パッケージ基板に切削溝を形成する切削ユニットと、
各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、
該制御ユニットは、
該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、
該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの切削溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該切削溝を形成する第1溝形成ステップと、
該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、
該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの切削溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該切削溝を形成する第2溝形成ステップと、
を実施することを特徴とする切削装置。
上記切削装置は、実施形態1及び実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法と同様に、第1溝形成ステップST3を実施した後に、第2測定ステップST4を実施してから第2溝形成ステップST5を実施するために、切削溝400の深さを分割予定ライン201,202の全長に亘って一定に保つことができ、パッケージ基板200の分割予定ライン201,202に形成される切削溝400の深さのばらつきを抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
10 チャックテーブル
11 保持面
22 切削ブレード
70 測定ユニット(レーザー変位計)
90 切削ブレード
200 パッケージ基板
201 第1分割予定ライン
202 第2分割予定ライン
203 領域
204 デバイスチップ
210 金属枠体
213 電極
214 表面
220 樹脂封止部
222 距離(所定の深さ)
300 パッケージチップ
400 切削溝(溝)
500 分割溝
ST1 保持ステップ
ST2 第1測定ステップ
ST3 第1溝形成ステップ
ST4 第2測定ステップ
ST5 第2溝形成ステップ
ST7 分割ステップ

Claims (4)

  1. 第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、
    パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、
    該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、
    該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、
    該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、
    該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、
    該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え
    全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施するパッケージ基板の切削方法。
  2. 第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、
    パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、
    該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、
    該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、
    該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、
    該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、
    該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え
    全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施し、最初の該第1溝形成ステップから最後の該第2溝形成ステップを実施中、該切削ブレードを回転し続けるパッケージ基板の切削方法。
  3. 該第1測定ステップ及び該第2測定ステップでは、レーザー変位計を用いて該パッケージ基板の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って測定する請求項1又は請求項2に記載のパッケージ基板の切削方法。
  4. 該パッケージ基板は、該デバイスチップを搭載する各領域に該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインから該デバイスチップ側へ突出した所定厚みの電極を備える金属枠体と、該金属枠体の表面で搭載した該デバイスチップを封止する樹脂封止部と、を備え、該溝と該分割ステップで形成した分割溝によって該電極の切断面を階段状に形成し、該電極に塗布される接着剤の接触面積を増加させる請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のパッケージ基板の切削方法。
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