JP6975557B2 - パッケージ基板の切削方法 - Google Patents
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Description
本発明のパッケージ基板の切削方法は、第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え、全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施し、最初の該第1溝形成ステップから最後の該第2溝形成ステップを実施中、該切削ブレードを回転し続けることを特徴とする。
本発明の実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るパッケージ基板の切削方法の加工対象のパッケージ基板の平面図である。図2は、図1に示されたパッケージ基板の背面図である。図3は、図1に示されたパッケージ基板の側面図である。図4は、図1に示されたパッケージ基板の他の側面図である。図5は、図1に示されたパッケージ基板を環状フレームで支持した状態の平面図である。図6は、図1に示されたパッケージ基板を分割して得られるパッケージチップを示す斜視図である。
保持ステップST1は、パッケージ基板200をチャックテーブル10の保持面11で保持するステップである。保持ステップST1は、オペレータが入力ユニットを操作して加工内容情報を制御ユニット100に登録し、オペレータが環状フレーム240で支持されたパッケージ基板200を複数枚収容したカセット80を切削装置1に設置し、オペレータから加工動作の開始指示があった場合に実施される。保持ステップST1では、制御ユニット100が搬送ユニットにカセット80内からパッケージ基板200を1枚取り出させ、取り出したパッケージ基板200をダイシングテープ230を介して保持面11に載置させて、真空吸引源を駆動させてチャックテーブル10にパッケージ基板200を吸引保持する。制御ユニット100は、クランプ部12に環状フレーム240をクランプさせる。切削方法は、保持ステップST1後、第1測定ステップST2に進む。
第1測定ステップST2は、チャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200の上面の高さを第1分割予定ライン201に沿って少なくとも1ライン測定するステップである。第1測定ステップST2では、制御ユニット100は、撮像ユニット60にチャックテーブル10に保持されたパッケージ基板200を撮像させて、アライメントを遂行し、回転駆動源により第1分割予定ライン201をX軸方向と平行にする。
第1溝形成ステップST3は、第1測定ステップST2で測定された高さに基づき、所定の深さの切削溝400を形成する高さに位置付けた切削ブレード22で、第1測定ステップST2で高さを測定した分割予定ライン201,202に沿ってパッケージ基板200に切削溝400を形成するステップである。第1溝形成ステップST3では、制御ユニット100は、Z軸移動ユニット50により切削ブレード22を上昇させた後、X軸移動ユニットにより直前の第1測定ステップST2において高さを測定した分割予定ライン201,202の一端と切削ブレード22とを対向させる。
第2測定ステップST4は、第1溝形成ステップST3によって反りが緩和されたパッケージ基板200の未切削の分割予定ライン201,202の上面の高さを測定するステップである。実施形態1において、第2測定ステップST4は、切削溝400が未形成の分割予定ライン201,202のうちの直前の第1測定ステップST2において高さが測定された分割予定ライン201,202の隣りの分割予定ライン201,202の上面の高さを測定する。
第2溝形成ステップST5は、第2測定ステップST4で測定された高さに基づき、所定の深さの切削溝400を形成する高さに位置付けた切削ブレード22で、第2測定ステップST4で高さを測定した分割予定ライン201,202に沿ってパッケージ基板200に切削溝400を形成するステップである。第2溝形成ステップST5では、制御ユニット100は、Z軸移動ユニット50により切削ブレード22を上昇させた後、X軸移動ユニットにより直前の第2測定ステップST4において高さを測定した分割予定ライン201,202の一端と切削ブレード22とを対向させる。
分割ステップST7は、切削溝400の幅より薄い厚さの切削ブレード90で切削溝400の中央を切削し、パッケージ基板200を個々のパッケージチップ300に分割するステップである。実施形態1において、分割ステップST7では、図7に示す切削装置1とは異なる切削装置91にパッケージ基板200を搬送し、図17に示すように、チャックテーブル92にパッケージ基板200を吸引保持した後、刃先がダイシングテープ230に切り込むまで切削ブレード90を切削溝400の中央に切り込ませる。分割ステップST7は、切削溝400の幅方向の中央に分割溝500を形成して、パッケージ基板200を個々のパッケージチップ300に分割する。個々に分割されたパッケージチップ300は、図示しないピックアップ装置によりダイシングテープ230からピックアップされる。また、個々に分割されたパッケージチップ300は、図6に示すように、切削溝400と分割ステップST7で形成した分割溝500によって外側面に段差部223が形成されて、電極213の切断面が階段状に形成される。
本発明の実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法を図面に基づいて説明する。図18は、実施形態2に係るパッケージ基板の切削方法を示すフローチャートである。図18は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
次に実施形態1及び実施形態2の変形例に係るパッケージ基板の切削方法を説明する。実施形態1及び実施形態2に係る切削方法は、複数の第1分割予定ライン201のうちの端の第1分割予定ライン201から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施し、全ての第1分割予定ライン201に切削溝400を形成した後、複数の第2分割予定ライン202のうちの端の第2分割予定ライン202から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施する。本発明では、切削溝400を形成する分割予定ライン201,202の順番は、実施形態1及び実施形態2に記載されたものに限定されない。実施形態1及び実施形態2の変形例に係るパッケージ基板の切削方法は、複数の第1分割予定ライン201のうちの中央の第1分割予定ライン201から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施し、複数の第2分割予定ライン202のうちの中央の第2分割予定ライン202から順に高さの測定と切削溝400の形成とを実施する。このように、本発明のパッケージ基板の切削方法は、切削溝400を形成する分割予定ライン201,202の順番を任意に選択しても良い。また、本発明では、第1測定ステップST2において少なくとも一つの分割予定ライン201,202の高さを測定し、第1溝形成ステップにおいて少なくとも一つの分割予定ライン201,202の高さを測定すれば良い。要するに、本発明のパッケージ基板の切削方法は、高さを測定する分割予定ライン201,202を2ライン以上にすれば良い。
(付記1)
第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該分割予定ラインに沿った所定の深さの切削溝を形成する切削装置であって、
該パッケージ基板を保持面で保持するチャックテーブルと、
該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを測定する測定ユニットと、
該パッケージ基板に切削溝を形成する切削ユニットと、
各構成要素を制御する制御ユニットと、を備え、
該制御ユニットは、
該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、
該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの切削溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該切削溝を形成する第1溝形成ステップと、
該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、
該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの切削溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該切削溝を形成する第2溝形成ステップと、
を実施することを特徴とする切削装置。
11 保持面
22 切削ブレード
70 測定ユニット(レーザー変位計)
90 切削ブレード
200 パッケージ基板
201 第1分割予定ライン
202 第2分割予定ライン
203 領域
204 デバイスチップ
210 金属枠体
213 電極
214 表面
220 樹脂封止部
222 距離(所定の深さ)
300 パッケージチップ
400 切削溝(溝)
500 分割溝
ST1 保持ステップ
ST2 第1測定ステップ
ST3 第1溝形成ステップ
ST4 第2測定ステップ
ST5 第2溝形成ステップ
ST7 分割ステップ
Claims (4)
- 第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、
パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、
該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、
該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、
該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、
該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、
該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え、
全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施するパッケージ基板の切削方法。 - 第1の方向に延在する第1分割予定ラインと、第2の方向に延在する第2分割予定ラインとで区画された複数の領域にデバイスチップが搭載されたパッケージ基板に、該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに沿った所定の深さの溝を形成するパッケージ基板の切削方法であって、
パッケージ基板をチャックテーブルの保持面で保持する保持ステップと、
該チャックテーブルに保持された該パッケージ基板の上面の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って少なくとも1ライン測定する第1測定ステップと、
該第1測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた切削ブレードで、該第1測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第1溝形成ステップと、
該第1溝形成ステップによって反りが緩和された該パッケージ基板の未切削の該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインの上面の高さを測定する第2測定ステップと、
該第2測定ステップで測定された該高さに基づき、該所定の深さの溝を形成する高さに位置付けた該切削ブレードで、該第2測定ステップで該高さを測定した該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って該パッケージ基板に該溝を形成する第2溝形成ステップと、
該溝の幅より薄い厚さの切削ブレードで該溝の中央を切削し、該パッケージ基板を個々のパッケージチップに分割する分割ステップと、を備え、
全ての該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインに該溝を形成するまで、該第1測定ステップ、該第1溝形成ステップ、該第2測定ステップ及び該第2溝形成ステップを順に繰り返して、該上面の高さの測定と該切削ブレードを用いた該溝の形成とを交互に実施し、最初の該第1溝形成ステップから最後の該第2溝形成ステップを実施中、該切削ブレードを回転し続けるパッケージ基板の切削方法。 - 該第1測定ステップ及び該第2測定ステップでは、レーザー変位計を用いて該パッケージ基板の高さを該第1分割予定ライン又は該第2分割予定ラインに沿って測定する請求項1又は請求項2に記載のパッケージ基板の切削方法。
- 該パッケージ基板は、該デバイスチップを搭載する各領域に該第1分割予定ライン及び該第2分割予定ラインから該デバイスチップ側へ突出した所定厚みの電極を備える金属枠体と、該金属枠体の表面で搭載した該デバイスチップを封止する樹脂封止部と、を備え、該溝と該分割ステップで形成した分割溝によって該電極の切断面を階段状に形成し、該電極に塗布される接着剤の接触面積を増加させる請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のパッケージ基板の切削方法。
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