JP6975381B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は非水電解液二次電池に関する。詳しくは、捲回電極体と非水電解液と絶縁フィルムとを備える非水電解液二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池その他の非水電解液二次電池は、車両搭載用電源あるいはパソコンや携帯端末等の電源として重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、車両搭載用高出力電源として好ましく用いられている。この種の電池においては、シート状の正極とシート状の負極をセパレータと共に積層し捲回させた捲回電極体と、非水電解液とを備えた電池構造が知られている。また、電池ケースとしては物理的強度が大きいという観点から金属製のケースが使用されており、この場合には電池ケースと電極体とを絶縁するために、典型的には電極体を絶縁性フィルムで被覆することが行われている。例えば特許文献1、2および3には、電極体と電池ケースとを備えた電池において、捲回電極体と電池ケースとの間に絶縁フィルムを配置することが記載されている。
特開2015−153454号公報 特開2014−235930号公報 特開2015−11895号公報
ところで捲回電極体において、その捲回状態を保持するために、巻止めテープによって該電極体の捲回方向の終端部が該電極体の外表面に固定され得る。上記終端部の捲回電極体における位置については、例えば特許文献1には、正極の巻き終端と負極の巻き終端が、捲回電極体の下部屈曲部(下側R部)または扁平部に配置されて形成された捲回電極体が開示されている。しかしながら、捲回電極体の下側R部に巻止めテープが配置されると、かかる部位において局所的に正極活物質中の金属元素が溶出し易くなるため好ましくない。一方、捲回電極体の扁平部に巻止めテープが配置されると、テープ貼付部の面圧が局所的に増加し、正負極間距離が縮まって電流が集中するため、リチウム(Li)が析出し易くなることがある。特に、このように捲回電極体の扁平部に巻止めテープが配置された電池を複数個用いて組電池を構築した場合、該電池に外側から拘束圧が掛けられるため、捲回電極体の面圧はより上昇する傾向がある。
そこで本発明は、巻止めテープが捲回電極体の扁平部に配置された構成(すなわち、捲回電極体の捲回方向の終端部が該捲回電極体の扁平部に配置された構成)の電池であって、テープ貼付部の面圧が局所的に増加するのを防止してLi析出が適切に抑制され得る非水電解液二次電池を提供することを目的とする。
本発明によって提供される非水電解液二次電池は、扁平な捲回電極体と、非水電解液と、該捲回電極体と該非水電解液とが収容される電池ケースと、該電池ケースの内壁と該捲回電極体との間に配置されて該電池ケースと該捲回電極体とを電気的に絶縁する絶縁性のフィルムと、を備える。上記捲回電極体は、長尺な正極と長尺な負極とが長尺なセパレータを介して重ねあわされ、該長尺な正負極の長手方向に捲回されて形成されている。また、上記捲回電極体は、捲回軸に直交する断面において、扁平部を有している。
そして、上記扁平部は、上記捲回電極体の表面を構成する2つの対向する扁平表面を有している。上記捲回電極体の捲回方向の終端部は、該終端部と上記一方の扁平表面とにテープが貼着されることにより固定されている。上記絶縁フィルムは、上記テープに隣接して対向する部分に凹部が設けられている。なお、上記テープが貼着された一方の上記扁平表面に対向する部分であって上記凹部を除く部分の上記絶縁フィルムの平均厚みaは、上記テープが貼着されていない他方の上記扁平表面に対向する部分の上記絶縁フィルムの平均厚みbより大きい。
かかる構成によると、テープが貼着された一方の上記扁平表面に対向する部分であって上記凹部を除く部分の絶縁フィルムの厚みが十分に大きいため、該絶縁フィルムは実用上十分な絶縁性を保ちながら巻止めテープの厚みに対応する凹部を設けることが可能となる。これにより巻止めテープの少なくとも一部(好ましくは全部)が上記凹部に適切に内包されて、捲回電極体を被覆する絶縁フィルムの外表面における凹凸の発生が抑制され、捲回電極体の扁平部にかかる面圧がより均一化される。したがって、かかる捲回電極体および絶縁フィルムを備える非水電解液二次電池によると、該二次電池を複数個組み合わせて組電池を構築した場合であっても、該電池に外側から掛けられる拘束圧が巻止めテープの貼着部近傍に局所的に加わるのを防止し、ひいては該局所的な面圧上昇に因るLi析出を未然に防止することができる。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池の外形を模式的に示す斜視図である。 一実施形態に係る非水電解液二次電池の構成を模式的に示す分解斜視図である。 図1中のIII−III線に沿う断面構造を模式的に示す縦断面図である。 一実施形態に係る捲回電極体の構成を示す模式図である。 図3中のV−V線に沿う縦断面構造を模式的に示す縦断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、必ずしも実際の寸法関係を反映するものではない。
なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池等のいわゆる蓄電池ならびに電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を包含する用語である。また、「非水電解液二次電池」とは、非水電解液(典型的には、非水溶媒中に支持塩(支持電解質)を含む電解液)を備えた電池をいう。また、「リチウムイオン二次電池」とは、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間のリチウムイオンの移動により充放電する二次電池をいう。また、電極活物質とは、電荷担体となる化学種(リチウムイオン二次電池ではリチウムイオン)を可逆的に吸蔵および放出し得る材料をいう。以下、角型のリチウムイオン二次電池を例にして本発明の電池の構造について詳細に説明するが、本発明をかかる実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。
図1は本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外形を模式的に示す斜視図であり、図2は一実施形態に係るリチウムイオン二次電池の構成を模式的に示す分解斜視図である。図3は、図1中のIII−III線に沿う断面構造を模式的に示す縦断面図である。ここに開示されるリチウムイオン二次電池100は、大まかにいって、扁平形状の捲回電極体80と絶縁フィルム10と非水電解液(図示せず)とが扁平な角形の電池ケース(即ち外装容器)30に収容されて構成されている。
本実施形態に係る電池ケース30は、一端(電池の通常の使用状態における上端部に相当する。)に開口部を有する箱形の角型ケース本体32と、ケース本体32の開口部を封止する長方形状の蓋体34とから構成される。この開口部より、絶縁フィルム10と捲回電極体80を電池ケース内に収容することができる。ケース本体32は、ケース内に収容される捲回電極体80の扁平表面(扁平部)に対向する一対の幅広面37と、幅広面37に隣接する一対の幅狭面38と、底面39とから構成されている。電池ケース30の材質は、高強度であり軽量で熱伝導性が良い金属製材料が好ましく、このような金属製材料として、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼などが挙げられる。
蓋体34には外部接続用の正極端子42および負極端子44と、電池ケース30の内圧が所定レベル(例えば設定開弁圧0.3MPa〜1.0MPa程度)以上に上昇した場合に該内圧を開放するように設定された薄肉の安全弁36と、非水電解液を注入するための注入口(図示せず)が設けられている。また、図示はしていないが、電池ケース30の内部には、電池ケース30の内圧上昇により作動する電流遮断機構(Current Interrupt Device:CID)が設けられてもよい。電池ケース30の各寸法は、捲回電極体80、絶縁フィルム10、非水電解液といった電池ケース内に収容される部材が収容可能であれば、特に限定されない。捲回電極体80および絶縁フィルム10等を収容可能であり、かつデッドスペースが小さい電池ケース30(電池ケース本体32)が好ましい。
図4は、一実施形態に係る捲回電極体80の構成を示す模式図である。図5は、図3中のV−V線に沿う縦断面構造を模式的に示す縦断面図である。捲回電極体80は、長尺なシート状の正極(正極シート)50と長尺なシート状の負極(負極シート)60と当該正負極シートの間に介在された2枚のセパレータ(セパレータシート)70とが長手方向に積層された状態で捲回されて形成されている。
正極シート50は、長尺(帯状)の正極集電体52の片面または両面(ここでは両面)に、長手方向に沿って正極活物質層54が形成されて構成されている。正極集電体52の幅方向片側の縁部には、該縁部に沿って帯状に正極活物質層54が形成されずに正極集電体52が露出した部分(即ち、正極活物質層非形成部分53)が設けられている。また、負極シート60は、長尺(帯状)の負極集電体62の片面または両面(ここでは両面)に、長手方向に沿って負極活物質層64が形成されて構成されている。負極集電体62の幅方向片側の縁部には、該縁部に沿って帯状に負極活物質層64が形成されずに負極集電体62が露出した部分(即ち、負極活物質層非形成部分63)が設けられている。
図4に示すように、上記積層の際には、正極シート50は、捲回電極体80の一方(図では左側)の端部に正極シート50の正極活物質層非形成部分53の一部が突出するように、負極シート60は他方(図では右側)の端部に負極シート60の負極活物質層非形成部分63の一部が突出するように、幅方向で互いにずらして重ね合わされている。その結果、捲回電極体80の中央部には正極シート50と負極シート60とセパレータシート70とが積層されて捲回された積層部が形成される一方で、捲回電極体80の捲回軸WLの両端に、正極活物質層非形成部分53および負極活物質層非形成部分63が形成される。正極活物質層非形成部分53および負極活物質層非形成部分63には、図3に示すように、正極集電板42aおよび負極集電板44aが超音波溶接、抵抗溶接等によりそれぞれ接合されている。正極集電板42aおよび負極集電板44aは、それぞれ、正極端子42および負極端子44と電気的に接続されている。
扁平形状の捲回電極体80は、図4に示すように、捲回軸WLに直交する断面において、長手方向の両端部であって電極体表面が曲面からなる2つのR部(80R1、80R2)と、該断面の長手方向の中央部であって2つのR部(80R1、80R2)に挟まれた扁平部80Fとから構成されている。捲回電極体80は、捲回軸WLに直交する断面において、長手方向が上記電池ケースの上下方向となるように(捲回電極体80の捲回軸WLが横倒しとなる姿勢、即ち、捲回電極体80の捲回軸WLの法線方向に上記電池ケース本体32の開口が形成されている。)、上記2つのR部(80R1,82R2)のうち一方のR部80R1が、電池ケース30の底面39に対向するように、電池ケース30(即ち、電池ケース本体32)内に収容されている。
捲回電極体80の扁平部80Fは、図5に示すように、捲回電極体80の表面を構成する2つの対向する扁平表面82a、82bを有している。ここに開示される捲回電極体80の捲回方向の終端部88(典型的には、図4に示すように、捲回電極体80の外表面を構成するセパレータシート70の捲回方向の終端部88を指す。)が扁平部80Fの扁平表面82aに配置される。終端部88が扁平部80Fに配置された捲回電極体80を備えたリチウムイオン二次電池100は、例えば、終端部88がR部80R1、80R2に配置された構成のリチウムイオン二次電池と比較して、R部80R1、80R2における内部微小短絡が発生しにくいため好ましい。終端部88は、捲回電極体80が巻き解れないように扁平部80Fの扁平表面82a上に巻止めテープ86で固定される。
なお、特に限定しないが、捲回電極体80は、終端部88が電池ケース30の底面39側から蓋体34に向かう方向に捲回されて扁平表面82aに配置される状態(姿勢)で電池ケース30内に収容されることが好ましい。このような状態(姿勢)で配置することによって、終端部88および巻止めテープ86の存在にかかわらず、よりスムーズに捲回電極体80を電池ケース本体32に収容することができる。
巻止めテープ86の材質としては特に限定されないが、絶縁性、粘着性、耐薬品性等に優れた巻止めテープ86が好ましく採用され得る。巻止めテープ86の形状および大きさは、本発明の効果を発揮し得る限りにおいて特に限定されない。捲回電極体80の扁平部80Fにかかる面圧の均一化の観点からは、薄い扁平状の巻止めテープ86が好ましい。例えば、巻止めテープ86の厚さは10μm以上150μm以下(典型的には25μm以上75μm以下)であり得る。
絶縁フィルム10は、図2に示すように、電池ケース30(電池ケース本体32)と電極体80とを隔離するように、電池ケース30の内壁と捲回電極体80との間に配置される。かかる絶縁フィルム10によって発電要素である捲回電極体80と電池ケース30(電池ケース本体32)との接触が回避され、捲回電極体80と電池ケース30との絶縁を確保することができる。
絶縁フィルム10の形状は、電極体20と電池ケース30(電池ケース本体32)とを絶縁可能であれば特に限定されない。本実施形態に係る絶縁フィルム90は、図2および図3に示すように、捲回電極体80の形状に対応して、上端側が開口した有底の袋状に形成されており、かかる開口を介して捲回電極体80をその内部に収容し得る。
なお、絶縁フィルム10は、捲回電極体80と電池ケース30(電池ケース本体32)との絶縁性が確保される限りにおいて、例えばその一部に、位置決め用の切欠き部や端子を取り出すための端子取り出し孔等を備えた構成であってもよい。また、絶縁フィルム10は、本発明の効果を発揮し得る限りにおいて、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造であってもよい。
図5を参照して、ここに開示される一実施形態に係る絶縁フィルム10の構成についてさらに説明する。絶縁フィルム10は、大まかにいって、捲回電極体80の一方の幅広面であって巻止めテープ86が貼着された方(即ち、終端部88が配置された方)の扁平表面82aに対向する第1幅広部12と、捲回電極体80の他方の幅広面であって巻止めテープ86が貼着されていない方(即ち、終端部88が配置されていない方)の扁平表面82bに対向する第2幅広部14と、該一対の幅広部12、14の間に存在する部分であって捲回電極体80の底部に対向する底部16とにより構成される。
ここに開示される絶縁フィルム10は、第1幅広部12における巻止めテープ86に対向する部分において、絶縁フィルム10の内壁に窪みが形成されて周囲より相対的に肉薄となっている凹部18が形成されている。かかる構成によると、巻止めテープ86の貼付部において局所的に厚みが増加しがちであった捲回電極体80について、絶縁フィルム10の凹部18に巻止めテープ86の少なくとも一部が適切に内包されて、絶縁フィルム10が捲回電極体80を被覆している態様の外表面における局所的な凹凸の発生が抑制され得る。かかる絶縁フィルム10に被覆された捲回電極体80は、扁平部80Fにかかる面圧が均一化される傾向がある。かかる捲回電極体80および絶縁フィルム10を備えるリチウムイオン二次電池100によると、巻止めテープ86の貼付部近傍の局所的なLi析出が未然に防止され得る。
凹部18は、巻止めテープ86の形状に対応した形状に形成されていることが好ましい。例えば、凹部18は、扁平状の巻止めテープ86の形状に対応して長方形に形成され得る。好ましい一態様において、図5に示すように、凹部18はその縁部において、絶縁フィルム10の厚みが徐々に変化するように形成された傾斜部20を有する。かかる態様の絶縁フィルム10を用いると、捲回電極体80の扁平部80Fにおける面圧のより高い均一化が実現され得る。
図5に示すように、好ましい一態様において、絶縁フィルム10の第1幅広部12のうち凹部18を除く部分の平均厚みをaとし、絶縁フィルム10の第2幅広部14の平均厚みをbとしたとき、平均厚みaは平均厚みbより大きい。かかる構成の絶縁フィルム10によると、絶縁フィルム10による十分な絶縁性を保ちつつ、巻止めテープ86を適切に内包し得る凹部18を設けることが容易になる。絶縁フィルム10の平均厚みa、bは、本発明の効果を発揮し得る限りにおいて、特に限定されない。例えば、絶縁フィルム10の平均厚みaは75μm以上200μm以下(典型的には125μm以上175μm以下)とすることができる。絶縁フィルム10の平均厚みbは10μm以上75μm以下(典型的には25μm以上75μm未満)とすることができる。また、特に限定されないが、平均厚みa、bの差(a−b)は、10μm以上150μm以下とすることができる。上記(a−b)が150μmより大きすぎると、絶縁フィルム10の機械的強度が低下する傾向がある。上記(a−b)が10μmより小さすぎると、Li析出抑制効果が発揮され難い。
絶縁フィルム10の凹部18における平均厚みをcとしたとき、平均厚みcは特に限定されない。好ましい一実施態様において、凹部18の平均厚みcは巻止めテープ86の厚みより大きい。かかる態様によると、捲回電極体80の扁平部80Fにおける面圧の均一化と、絶縁フィルム10による絶縁性が両立して達成されやすい。
絶縁フィルム10で捲回電極体80を被覆した後に、捲回電極体80を絶縁フィルム10と共に電池ケース30(電池ケース本体32)内に挿入することで、捲回電極体80および絶縁フィルム10を電池ケース30内に収容することができる。或いは、絶縁フィルム10を電池ケース30(電池ケース本体32)の開口部の上部に張架し、該張架した絶縁フィルム10を捲回電極体80で押下しつつ絶縁フィルム10および捲回電極体80を電池ケース30(電池ケース本体32)内に収容してもよい。
絶縁フィルム10の材質としては、絶縁性および耐薬品性に優れた素材を採用することが好ましい。典型的には、捲回電極体80の形状に沿って湾曲し得る柔軟な素材が好ましい。具体的には、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネートおよびエチレン酢酸ビニル共重合体からなる群から選択される少なくとも一種の高分子材料等を含む樹脂材料を使用することができる。好ましい一態様において、絶縁フィルム10はポリプロピレン(PP)を含む。
次に、本実施形態に係る捲回電極体80を構成する各部材について簡単に説明するが、本発明は捲回電極体80を構成する各部材の構造や組成によって限定されるものではない。従来のリチウムイオン二次電池100の捲回電極体80と同様のものを使用できる。
本実施形態に係る正極50は特に限定されず、従来公知のリチウムイオン電池に使用し得るものを好適に使用し得る。例えば、正極50を構成する正極集電体52としては、アルミニウム箔等が挙げられる。正極活物質としては、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5、LiFePO等)が挙げられる。正極活物質層54は、活物質以外の成分、例えば導電材やバインダ等を含み得る。導電材としては、アセチレンブラック(AB)等のカーボンブラックやその他(グラファイト等)の炭素材料を好適に使用し得る。バインダとしては、PVDF等を使用し得る。
このような正極50は、例えば、適当な粒径の正極活物質と導電材とバインダとを適当な溶媒(例えばN−メチル−2−ピロリドン)に分散させ、ペースト状(スラリー状)の組成物を調製し、次に、該組成物の適当量を正極集電体52の表面に付与した後、乾燥によって溶媒を除去することによって形成することができる。また、必要に応じて適当なプレス処理を施すことによって正極活物質層54の性状を調整し得る。
本実施形態に係る負極60は特に限定されず、従来公知のリチウムイオン電池に使用し得るものを好適に使用し得る。例えば、負極60を構成する負極集電体62としては、銅箔等が挙げられる。負極活物質としては、例えば、黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料を使用し得る。負極活物質層64は、活物質以外の成分、例えばバインダや増粘剤等を含み得る。バインダとしては、スチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。
このような負極60は、例えば、上述の正極50の場合と同様にして形成することができる。即ち、適当な粒径の負極活物質とバインダとを適当な溶媒(例えばイオン交換水)に分散させ、ペースト状(スラリー状)の組成物を調製し、次に、該組成物の適当量を負極集電体62の表面に付与した後、乾燥によって溶媒を除去することによって形成することができる。また、必要に応じて適当なプレス処理を施すことによって負極活物質層64の性状を調整し得る。
本実施形態に係るセパレータ70は特に限定されず、正極50と負極60とを電気的に隔離(絶縁)するとともに非水電解液の保持機能やシャットダウン機能を有するものであれば従来のリチウムイオン二次電池に備えられるのと同様でよい。好適例として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂から成る多孔性シート(フィルム)が挙げられる。かかる多孔性シートは、単層構造であってもよく、二層以上の積層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。
また、本実施形態に係る非水電解液としては、例えば、典型的には有機溶媒(非水溶媒)中に少なくとも支持塩を含有させたものを好適に用いることができる。非水電解液は常温(例えば25℃)で液状を呈し、好ましい一態様では、電池の使用環境下(例えば−30℃〜60℃の温度環境下)で常に液状を呈する。有機溶媒としては特に限定されず、一般的なリチウムイオン二次電池の電解液に用いられ得ることが知られている各種有機溶媒を、1種または2種以上使用することができる。例えば、カーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等が挙げられる。好適例として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等が挙げられる。
支持塩としては、電荷担体(典型的にはリチウムイオン)を含むものであれば特に限定されず、一般的なリチウムイオン二次電池と同様のものを、1種または2種以上使用することができる。例えば、LiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、Li(CFSON、LiCFSO等のリチウム塩が挙げられる。特に好ましい支持塩としてLiPFが挙げられる。また、非水電解液は上記支持塩の濃度が0.7mol/L〜1.3mol/Lの範囲内となるように調製することが好ましい。
ここに開示される電池は、電極体の局所的な面圧増加が抑制されたものとなり得る。したがって、ここに開示される電池は、複数個が電気的に接続され、さらに拘束圧が掛けられて構築される組電池に好ましく適用され得る。また、ここに開示される電池によると、信頼性の高い電池(例えばリチウムイオン二次電池)を提供することができる。したがって、ここに開示される電池は、例えば、自動車等の車両に搭載される駆動用電源として好適に用いることができる。特にプラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)、等の駆動用電源として好適である。また、本発明によれば、ここに開示される電池(例えばリチウムイオン二次電池)を、好ましくは動力源として備えた車両が提供される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 絶縁フィルム
12 第1幅広部
14 第2幅広部
16 底部
18 凹部
20 傾斜部
30 電池ケース
32 ケース本体
34 蓋体
36 安全弁
37 幅広面
38 幅狭面
39 底面
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極
52 正極集電体
53 正極活物質層非形成部分
54 正極活物質層
60 負極
62 負極集電体
63 負極活物質層非形成部分
64 負極活物質層
70 セパレータ
80 捲回電極体
80R1、80R2 R部
80F 扁平部
82a 扁平表面
82b 扁平表面
86 巻止めテープ
88 終端部
100 非水電解液二次電池(リチウムイオン二次電池)

Claims (1)

  1. 扁平な捲回電極体と、
    非水電解液と、
    前記捲回電極体と前記非水電解液とが収容される電池ケースと、
    前記電池ケースの内壁と前記捲回電極体との間に配置されて、前記電池ケースと前記捲回電極体とを電気的に絶縁する絶縁フィルムと、
    を備える非水電解液二次電池であって、
    前記捲回電極体は、長尺な正極と長尺な負極とが長尺なセパレータを介して重ねあわされ、該長尺な正負極の長手方向に捲回されて形成されており、
    前記捲回電極体は、捲回軸に直交する断面において、扁平部を有しており、
    前記扁平部は、前記捲回電極体の表面を構成する2つの対向する扁平表面を有しており、
    前記絶縁フィルムは、前記捲回電極体の前記扁平表面の全部を覆うように配置されており、
    前記捲回電極体の捲回方向の終端部は、該終端部と前記扁平表面の一方とにテープが貼着されることにより固定されており、
    前記絶縁フィルムは、前記テープに隣接して対向する部分に凹部が設けられており、
    前記凹部は、前記絶縁フィルムの内壁に窪みが形成されて周囲より相対的に厚みが薄くなっている部分であり、
    前記テープの全部は前記凹部に内包されており、
    前記テープが貼着された一方の前記扁平表面に対向する部分であって前記凹部を除く部分の前記絶縁フィルムの平均厚みaは、前記テープが貼着されていない他方の前記扁平表面に対向する部分の前記絶縁フィルムの平均厚みbより大きい、
    ことを特徴する非水電解液二次電池。
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