JP6974538B2 - 水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓装置に関する。
従来、切替ハンドルのレバーを水平に配置した状態で止水すると共に、このレバーを時計又は反時計方向に回動させることにより、吐水状態に切り替え可能なシリンダ式弁装置を備えた水栓装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−247038号公報
しかしながら、特許文献1の水栓装置では、レバーに落下物が衝突した衝撃により吐水に切り替わる場合があり、操作者が止水操作を行う必要がある。そのため、地震などの災害により生じる落下物により、レバーの吐水操作が行われた後、周知されずに放置されると、水栓装置から湯水が吐水され続けるという構造上の課題があった。
水栓装置の1実施形態は、上記課題に鑑みなされたものであり、落下物の衝突による吐水操作を防止可能な水栓装置を提供することを目的とする。
また、水栓装置の別の実施形態は、ハウジングとシリンダ弁体との間をシールすることができる水栓装置を提供することを目的とする。
本発明は、軸周りに回転可能で内部に流水供給流路が形成されたシリンダ弁体(例えば、後述するシリンダ弁体110)、及びシリンダ弁体を内部に収容する弁ケース(例えば、後述する弁ケース150)を有するシリンダ式弁装置(例えば、後述するシリンダ式弁装置100)と、シリンダ式弁装置をハウジング(例えば、後述するハウジング2a)に内蔵する水栓本体(例えば、後述する水栓本体2)と、を備えた水栓装置であって、シリンダ弁体は、その周面に流水供給流路に貫通するシリンダ弁体側開口(例えば、後述するシリンダ弁体側開口120)を周方向に有し、弁ケースは、シリンダ弁体側開口に対応するように軸方向位置を同じくし且つ周方向に離隔した複数の弁ケース側開口(例えば、後述する弁ケース側開口151、152)を有し、シリンダ弁体が回転することによりシリンダ弁体側開口と、複数の弁ケース側開口のうちいずれか一方とが挿通可能であり、弁ケース側開口に、ハウジングとシリンダ弁体との間をシールするシール部材を設けた水栓装置を提供する。
本発明は、軸周りに回転可能で内部に流水供給流路が形成されたシリンダ弁体、及び前記シリンダ弁体を内部に収容する弁ケースを有するシリンダ式弁装置と、前記シリンダ式弁装置をハウジングに内蔵する水栓本体と、を備えた水栓装置であって、シリンダ弁体は、その周面に流水供給流路に貫通するシリンダ弁体側開口を周方向に有し、弁ケースは、シリンダ弁体側開口に対応するように軸方向位置を同じくし且つ周方向に離隔した複数の弁ケース側開口を有し、シリンダ弁体が回転することによりシリンダ弁体側開口と、複数の弁ケース側開口のうちいずれか一方とが挿通可能であり、弁ケース側開口に、当該弁ケース側開口の周囲へ水が漏洩することを阻止するシール部材を設けた水栓装置を提供する。
また、前記操作ハンドルは、前記把手部の先端部(例えば後述する先端部22c)が回動方向の最下点に配置された状態を止水状態にすることが好ましい。
また、前記操作ハンドルは、前記第1吐水部と前記第2吐水部の両方から同時に吐水する回動領域を有することが好ましい。
また、前記操作ハンドルの回動操作は、正面側において、前記把手部の先端が頂点から最下点に至る範囲内に制限されることが好ましい。
水栓装置の1実施形態によれば、落下物の衝突による吐水操作を防止可能な水栓装置を提供することができる。
また、水栓装置の別の実施形態では、ハウジングとシリンダ弁体との間をシールすることができる。
本発明の第1実施形態に係る水栓装置を示す斜視図である。 図1の水栓装置内部における各構成要素の配置を示す図である。 図1の水栓装置をシリンダ式弁装置の断面を含んで示す部分破断断面図である。 本発明に係るシリンダ式弁装置の斜視図である。 図4のシリンダ式弁装置のシリンダ弁体および外筒部材を示す斜視図である。 図3のシリンダ式弁装置が閉止状態にあるときのA−A線断面図である。 図3のシリンダ式弁装置がカラン側吐水状態にあるときのA−A線断面図である。 図3のシリンダ式弁装置がシャワー側吐水状態にあるときのA−A線断面図である。 図4のシリンダ式弁装置の変形例を示す斜視図である。 図9のシリンダ式弁装置のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る水栓装置を示す斜視図である。 図11の切替弁温度調節ユニットを示す斜視図である。 図12の切替弁温度調節ユニットの内部構造を示す斜視図である。 図13のシリンダ式弁装置を示す斜視図である。 図14のシリンダ式弁装置の弁ケースを示す斜視図である。 図14のシリンダ式弁装置のシリンダ弁体を示す斜視図である。 図14のC−C線断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳述することにより本発明を明らかにする。以下に参照する各図において、対応部は同一の符号により示されている。
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態としてのシリンダ式弁装置100を適用した水栓装置1を示す斜視図である。図2は、図1の水栓装置1内部における各構成要素の配置を示す図である。ここで、水栓本体2に対して、カラン側吐水部23が配置される側を正面とする。
図1及び図2において、本実施形態の水栓装置1は、水栓本体2と、一対のクランク脚3(水側クランク脚3a及び湯側水側クランク脚3b)と、カラン側吐水部23と、シャワー側吐水部24と、を含んで構成される。
水栓装置1は、クランク脚3から供給される水と湯の混合比と、各流量を適宣調節した後、各吐水部より吐水する。
水栓本体2は接続部21でクランク脚3に接続されることにより、浴室等の壁に固定される。水栓本体2は、中央のハウジング2a内に、後述するシリンダ式弁装置100と、温度調節装置200とを内蔵している。ハウジング2aに向かって右側には切替ハンドル22が設けられ、ハウジング2aに向かって左側には温度調節ハンドル25が設けられている。
そして、切替ハンドル22はシリンダ式弁装置100に接続され、温度調節ハンドル25は温度調節装置200に接続されている。
水栓本体2には、その下側にカラン側吐水部23が接続され、また、水栓本体2の背面側には、シャワー側吐水部24が接続されている。カラン側吐水部23及びシャワー側吐水部24には、それぞれシリンダ式弁装置100の各開口から各吐水口に至る、カラン側流路F1と、シャワー側流路F2が設けられている。
切替ハンドル22及び温度調節ハンドル25は、水栓本体2に対して所定方向に回動自在に設けられる。
切替ハンドル22は、回転操作によってカラン側吐水部23からの吐水と、シャワー側吐水部24からの吐水との切り替えを行うと共に、各吐水部からの吐水流量を調節する。この切替ハンドル22内部には、切替ハンドル22側からハウジング2aに至り、貫通した状態でシリンダ式弁装置100が設置される。切替ハンドル22の外周部22aには、切替ハンドル22の接線方向に向けて延出する把手部22bが設けられる。本実施形態においては、この把手部22bの先端部22cの位置を止水、吐水の変更状態の確認の目安として利用する。
また、温度調節ハンドル25内部には、この温度調節ハンドル25内部からハウジング2a内部に貫通した状態で温度調節装置200が設置され、回転操作によって吐水の温度調節を行う。
次に、図3〜図5を参照してシリンダ式弁装置100について詳細に説明する。
図3は、図1の水栓装置1をシリンダ式弁装置100の断面を含んで示す部分破断断面図である。図4は、本発明の一実施形態としてのシリンダ式弁装置100の斜視図である。図5は、図4のシリンダ式弁装置100のシリンダ弁体110および外筒部材160を示す斜視図である。
シリンダ式弁装置100は、切替ハンドル22の回動操作に連動して、温度調節装置200(図2)により温度調節された湯を、カラン側吐水部23から吐水するか、又は、シャワー側吐水部24から吐水するかにおいて、その状態を切替えると共に、各吐水部の吐水流量の調節を行う。
シリンダ式弁装置100は、切替ハンドル22の回転軸方向に延びる筒状体である。また、シリンダ式弁装置100は、切替ハンドル22の操作に連動して軸周りに回転可能なシリンダ弁体110と、このシリンダ弁体110の一部を、内部に嵌め合わせるようにして収容する外筒部材160と、シリンダ弁体110と外筒部材160と、を内部に収容する弁ケース150と、を有する。
シリンダ弁体110と外筒部材160は弁ケース150に対して、一体的に回転可能であり、外筒部材160はシリンダ弁体110の一部とも言える。
シリンダ弁体110には、その内部に流水供給流路111が同心状に形成され、且つその周面に流水供給流路111に貫通するシリンダ弁体側開口120が設けられている。
更に、シリンダ弁体110には、流水供給流路111の終端側の切替ハンドル22側の端部から、切替ハンドル22の内部に同軸状に延びる駆動軸部112が設けられている。駆動軸部112の先端近傍には、切替ハンドル22の内部に形成された被嵌合部と嵌合するセレーション部112aが形成されている。
外筒部材160は、シリンダ弁体側開口120に対応する位置にシリンダ弁体側開口161が設けられている。図6に示されたように、シリンダ弁体側開口161は軸方向に並んだ相似的な2つの開口部161a及び161bを含んで構成される。シリンダ弁体側開口161は、周方向に大きな広がりを持つシリンダ弁体側開口120を弁ケース側開口151、152に合わせ流量を適正にしている。
弁ケース150は、シリンダ弁体側開口120、161に対応するように軸方向位置を同じくし且つ周方向に離隔した複数の弁ケース側第1開口151と弁ケース側第2開口152を有する(図4参照)。
なお、弁ケース150は、切替ハンドル22に連動して回動することはない。そのため、シリンダ弁体側開口120、161が、回動することにより、弁ケース150の一方の開口である弁ケース側第1開口151、若しくは、弁ケース側第2開口152に対応した位置で、各開口に流水供給流路111を挿通させる。
弁ケース側第1開口151は流路F1を通してカラン側吐水部23に通じるカラン側開口である。また、他方の開口である弁ケース側第2開口152は流路F2を通してシャワー側吐水部24に通じるシャワー側開口である。尚、図3におけるカラン側吐水部23に通じる流路F1は、大部分が図3の断面よりも下方(図面の奥行方向)を廻って図2において二点鎖線図示の部分(符号F1)に通じている。
ここで、図4に示す弁ケース150のカラン側開口151の縁部には、形状が維持されるように適宜の枠部材等によって形成されるシール部材171が設けられている。このシール部材171は、Oリングと同様にシール部材として機能し、開口からハウジング2a内部に湯水が漏えいすることを阻止するパッキンである。
シャワー側開口152についても同様に、その縁部にシール部材172が設けられ、開口からハウジング2a内部に湯水が漏えいすることを阻止するパッキンである。
外筒側開口161の形状は、流水供給流路111から供給される湯水の流量を切替ハンドル22の位置に応じて適宣調節可能に形成されている。
また、図6には、外筒部材160の外周部において、周方向に1対の外筒側開口161を形成した例を示しているが、該開口部の数を増やすこともできる。この場合、弁ケース側第1開口151及び弁ケース側第2開口152にそれぞれ挿通する位置となるように、弁ケース側の開口を形成することが好ましい。
以下、本実施形態の水栓装置1による動作について図6〜図8を用いて説明する。図6〜図8はシリンダ弁体110側から切替ハンドル22側を見る視座で描かれている。
図6は、図3のシリンダ式弁装置100が閉止状態(止水状態)にあるときのA−A線断面図である。図7は、図3のシリンダ式弁装置100がカラン側吐水状態にあるときのA−A線断面図である。図8は、図3のシリンダ式弁装置100がシャワー側吐水状態にあるときのA−A線断面図である。
なお、各図において、切替ハンドル22を便宜上二点鎖線で図示し、切替ハンドル22と、シリンダ弁体110との対応関係を示している。切替ハンドル22と、シリンダ弁体110とは、上述の駆動軸部112によって接続され、切替ハンドル22の回動に合わせて、シリンダ弁体110と、外筒部材160とは、一緒に回転する。
まず、図6の状態は、把手部22bの先端部22cが、回転方向R、最下点P0に配置された場合であり、シリンダ弁体側開口120(及び、外筒側開口161)は、カラン側開口151及びシャワー側開口152の何れとも連通せず、流水供給流路111との連通路は形成されない。従って、この状態は、水栓装置1として止水の状態にある。
続いて、図7の状態では、回転軸xを中心に、把手部22bを回転方向R(図7における反時計方向である使用者側手前方向)に90度持ち上げたことにより、先端部22cは中間点P1に配置され把手部22bは略水平となる。これにより、シリンダ弁体側開口120(及び、外筒側開口161)はカラン側開口151と連通し、流水供給流路111から供給される湯水が、カラン側開口151を経由して、カラン側吐水部23から吐水される。
続いて、図8の状態では、さらに、把手部22bを回転方向R(図8における反時計方向である使用者側手前方向)に90度持ち上げたことにより、先端部22cは頂点P2に配置され把手部22bは鉛直方向上向きとなる。これにより、シリンダ弁体側開口120(及び、外筒側開口161)はカラン側開口151との連通は解除され、代わりにシャワー側開口152との連通路が形成される。そして、流水供給流路111を通して供給される水(湯)が、シャワー側吐水部24から吐水される。
そして、水栓装置1の使用後は、使用者により、把手部22bが押し下げられ、先端部22cが最下点P0に一致することにより、水栓装置1は止水状態に戻る。
また、シリンダ弁体側開口161の周方向の幅がカラン側開口151及びシャワー側開口152の間隔よりも広いため、シリンダ弁体110の或る回動角度範囲において、シリンダ弁体側開口161はカラン側開口151及びシャワー側開口152の双方ともに重なるように設けられる。切替ハンドル22を回動操作すると、上述の或る回動角度範囲(又は、これに対応する角度範囲)においては、シリンダ弁体110内の温水供給流路111が、シリンダ弁体側開口120、161を通してカラン側開口151及びシャワー側開口152の双方と連通し、カランとシャワーとの双方から吐水することになる。この回動角度範囲を越えて、切替ハンドル22を上方に回転させると、カラン側からの吐水は閉止し、シャワー側から吐水することになる。これにより、カラン側開口151及びシャワー側開口152の間の不安定な位置で使用者が止水操作をしたと勘違いすることを防止する。
次に、図1から図8を参照して説明したシリンダ式弁装置100の変形例であるシリンダ式弁装置100aについて、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、図4のシリンダ式弁装置の変形例を示す斜視図であり、図10は、図9のシリンダ式弁装置100aのB−B線断面図である。
図9及び図10に示すシリンダ式弁装置100aは、シリンダ弁体110の回転軸xから弁ケース側第1開口151の中心に向かう方向と、シリンダ弁体110の回転軸xから弁ケース側第2開口152の中心に向かう方向とのなす角θ1が90度であったシリンダ式弁装置100に対して、これに対応する角θ2が120度である点で相違する。
続いて、シリンダ式弁装置100aの動作について説明する。
図10中、二点鎖線により図示する切替ハンドル22は、その把手部22bを下向きとしている。これにより、シリンダ弁体側開口120はカラン側開口151a及びシャワー側開口152aの何れとも、流水供給流路111との連通路が構成されない。従って、この状態は、水栓装置1として止水状態にある。
この状態から、把手部22bを90度持ち上げるようにして回動させることにより、カラン側開口151aからの吐水状態に切替わる。この状態から、更に、把手部22bを120度回動させることにより、シャワー側開口152aからの吐水状態に切替わる。
また、水栓装置1の使用後は、正面側に向かって、把手部22bを240度回転させることにより、水栓装置1を止水状態に戻すことができる。
本変形例では、カラン側開口151aとシャワー側開口152aとの間隔が、シリンダ弁体側開口161の周方向の幅よりも広い。そのため、シリンダ弁体側開口161がカラン側開口151a及びシャワー側開口152aの双方ともに重なることがなく、カラン側開口151a及びシャワー側開口152aの間の位置でも止水することができる。
また、シリンダ弁体側開口120、161とシャワー側開口152aとが完全に重なる状態は、把手部22bの先端部22cが最下点P0の位置から210°の位置となるが、カラン吐水状態である90°の位置からの初期動作は下方側から上方側への操作となる。
以上説明した、本実施形態に係る水栓装置1によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態に係る水栓装置1では、カラン側吐水部23と、シャワー側吐水部24を有する水栓本体2と、水栓本体2に回動自在に取り付けられる切替ハンドル22と、水栓本体2に回動可能に嵌入させると共に、切替ハンドル22の回動操作に連動して、水栓本体2における止水と、吐水を切り替えるシリンダ式弁装置100と、を備える構成にした。
より詳しくは、シリンダ式弁装置100は、前記操作ハンドルの把手部22bを回転方向R下方側から上方側に向かって回動させるに従い、水栓本体2を、止水、第1吐水部からの吐水、前記第2吐水部からの吐水、の順で、切り替える構成にした。
これにより、本実施形態によれば、水栓装置1の切替ハンドル22の把手部22bに落下物が衝突した場合であっても、該切替ハンドル22は止水から吐水に切り替わる操作が行われない。
従って、落下物の衝突による吐水操作を防止することができる。
更には、本実施形態では、止水、カラン、シャワーの順で切替可能な構成にした。
つまり、操作ハンドル22を漸次所定角度引き上げることによって、止水→カラン吐水→シャワー吐水の如く切替わり、止水→シャワー吐水といったシャワー吐水への一足飛びの切替えが原理的に生じない。これにより、使用者は、カランの状態で、吐水される湯水の温度を確認することができる。このため、湯温が上がらないうちに、これに気づく機会がないまま、不用意に冷たい水をシャワーから浴びせられるといった不都合も原理的に回避される。
また、本実施形態では、シリンダ式弁装置100は、把手部22bの先端部22cが最下点P0に配置された場合、水栓本体2を止水状態にする構成した。
これにより、本実施形態によれば、止水状態の把手部22bは切替ハンドル22の下方側に隠れるため、落下物が把手部22bに衝突することが無い。その結果、把手部22bの損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態に係るシリンダ式弁装置100は、水栓装置1の切替ハンドル22の回動操作は、正面側において、把手部22bの先端が頂点から最下点に至る範囲内に制限する構成にできる。
これにより、本実施形態によれば、把手部22bが誤って、水栓本体2の背面側に回動することを防止する。その結果、水栓本体2の背面側に回動スペースを確保する必要がない。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る水栓装置1bは、ハウジング2a内に、切替え弁機能部分であるシリンダ式弁装置100bと温度調節機能部分である温度調節装置200bとが一体となった切替弁温度調節ユニット300を適用して構成されている。以下、図11〜図16を参照して、具体的に説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る水栓装置1bを示す上面図である。図12は、図11の切替弁温度調節ユニット300を示す斜視図である。図13は、図12の切替弁温度調節ユニット300の内部構造を示す斜視図である。図14は、図13のシリンダ式弁装置を示す斜視図である。図15は、図14のシリンダ式弁装置の弁ケースを示す斜視図である。図16は、図14のシリンダ式弁装置のシリンダ弁体を示す斜視図である。
切替弁温度調節ユニット300は、止水・吐水の切替操作、流量調節操作、温度調節操作をそれぞれ行うことが可能な一つのユニットとして、ハウジング2a内に配置される。切替弁温度調節ユニット300内には、シリンダ式弁装置100bと、温度調節装置200bが配置される。切替弁温度調節ユニット300の外殻301には、中央よりも温度調節装置200b寄りに湯供給用開口111bが設けられている。図示しない水供給用開口は湯供給用開口111bの周方向の逆側に設けられる。外殻301にはまた、カラン側吐水部23に連通可能なカラン側開口181bと、シャワー側吐水部24に連通可能なシャワー側開口182bと、が設けられる。
カラン側開口181bと、シャワー側開口182bは、外殻301の軸方向同じ位置に配置されると共に、周方向において約90度離隔した位置に設けられる。
また、カラン側開口181bと、シャワー側開口182bは、ハウジング2a内の略中央に配置されるように設けられており、それぞれ、カラン側流路F3と、シャワー側流路F4に接続される。
続いて、切替弁温度調節ユニット300の外殻301は、同軸方向に略円筒状の形状を有し、外殻301内部に、シリンダ式弁装置100bと、温度調節装置200bとが、同軸上に配置される。
シリンダ式弁装置100bは切替弁温度調節ユニット300の略中央部分に配置され、このシリンダ式弁装置100bのシリンダ弁体110bは、外殻301の内部の弁ケース150b内において回転可能に配置されている。
シリンダ弁体110bの右端側には、同軸状に連なる駆動軸部112が切替弁温度調節ユニット300の右端側まで軸方向に延びて、その先端側が外殻301から突出している。この突出した部分が、切替ハンドル22に嵌め合わされる(図11参照)。
一方、温度調節装置200bは、外殻301内部の左側に配置されている。温度調節装置200bの左側に突出した軸部分が、温度調節ハンドル25に嵌め合わされる(図11参照)。
外殻301の内部に配された弁ケース150bには、既述の外殻301におけるカラン側開口181b及びシャワー側開口182bに対応した位置に、弁ケース150bにおけるカラン側開口251及びシャワー側開口252が形成されている。
カラン側開口251及びシャワー側開口252には、図6に示した弁ケース150と同様に、軸方向に並んだ相似的な2つの開口部251aと開口部251b、及び、開口部252aと開口部252bが、それぞれ形成されている。
また、図14に示すように、カラン側開口251及びシャワー側開口252の各開口の縁部には、それぞれ、シール部材271及びシール部材272が、設けられている。
また、図16に示すシリンダ弁体110bの外周部には、シリンダ弁体110b内部の水供給用開口111bに連通可能なシリンダ弁体側開口221及び222が形成されている。加えて、このシリンダ弁体側開口221及び222には、軸方向に並んだ相似的な2つの開口部221aと221b、及び、開口部222aと222bが、それぞれ形成されている。
シリンダ弁体110bの開口部は、シリンダ弁体側第1開口221と、シリンダ弁体側第2開口222によって形成される。
そして、切替ハンドル22を回動させることにより、シリンダ弁体110bが連動して回動する一方、外殻301と、弁ケース150bとは回動せずに、一体に固定されている。
従って、カラン側開口251及びシャワー側開口252は、外殻301に設けられるカラン側開口181b及びシャワー側開口182bのそれぞれに常に連通された状態になる。
それに対し、切替ハンドル22を回動させることにより、シリンダ弁体側開口221及び222が、カラン側開口251及び/又はシャワー側開口252に連通することにより、温度調節装置200bから供給される湯水が、カラン側及び/又はシャワー側から吐出される。
以下、本実施形態の水栓装置1による動作について図17を用いて説明する。
図17は、図14のC−C線断面図である。なお、上記第1実施形態と同様に、切替ハンドル22を二点鎖線により図示している。
まず、図17の状態では、把手部22bの先端部22cは、回転方向R、最下点P0に配置され、シリンダ弁体側開口221及び222は、カラン側開口251及びシャワー側開口252の何れとも連通していない。そのため、水栓装置1bは、止水の状態にある。
続いて、把手部22bを回転方向R(使用者側手前方向)に約70度持ち上げることにより、シリンダ弁体側開口221はカラン側開口251と連通し、流水供給流路111から供給される湯水が、カラン側吐水部23から吐水される。
さらに、把手部22bを回転方向R(使用者側手前方向)に約70度持ち上げることにより、シリンダ弁体側開口221はシャワー側開口252に連通すると共に、シリンダ弁体側開口222はカラン側開口251に連通する。
これにより、流水供給流路111から供給される湯水が、カラン側吐水部23及びシャワー側吐水部24から同時に吐水される。
そして、把手部22bを回転方向Rにさらに約70度持ち上げる(後半は背面側に向けて押回す)ことにより、シリンダ弁体側開口222とカラン側開口251との連通は解除される一方、シリンダ弁体側開口222とシャワー側開口252との連通路が形成される。
これにより、流水供給流路111を通して供給される湯水が、シャワー側吐水部24のみから吐水される。
なお、使用後は、把手部22bを背面側、若しくは正面側に回動させ、先端部22cを、最下点P0に一致させることにより、水栓装置1bは止水状態となる。
以上、本実施形態に係る水栓装置では、前記シリンダ式弁装置側の開口部は、少なくとも、前記第1吐水部の供給側開口と、前記第2吐水部の供給側開口の両方に跨るよう、周方向に沿って形成される構成にした。
これにより、シリンダ式弁装置が所定の領域を回動している間、湯水を、第1吐水部と第2吐水部の両方から同時に吐水させることができる。その結果、使用者は、把手部22bの位置を視認することなく、カランから止水への切替動作を行っているのか、若しくはカランからシャワーへの切替動作を行っているかを把握することができる。
従って、切替中の誤動作を防止することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、止水の状態にある把手部の先端位置は最下点に限らない。先端位置が最下点から所定の角度持ち上がった位置を止水の状態としてもよい。もしくは、最下点から所定の角度上昇させた位置まで止水状態が維持されるように、止水動作の条件を変更しても良い。
また、本発明の水栓装置においては、1つ、若しくは、それ以上の吐水部を、水栓本体に追加することができる。具体的には、水栓本体に、別途ミスト用の吐水部や、オーバーヘッド用の吐水部を設け、カランと、シャワーとの間、若しくはシャワーの後に来るように、その設計を変更することもできる。
1…水栓装置
2…水栓本体
22…切替ハンドル(操作ハンドル)
22b…把手部
22c…先端部
100…シリンダ式弁装置
23…カラン側吐水部(第1吐水部)
24…シャワー側吐水部(第2吐水部)

Claims (3)

  1. 軸周りに回転可能で内部に流水供給流路が形成されたシリンダ弁体、及び前記シリンダ弁体を内部に収容する弁ケースを有するシリンダ式弁装置と、
    前記シリンダ式弁装置をハウジングに内蔵する水栓本体と、を備えた水栓装置であって、
    前記シリンダ弁体は、その周面に前記流水供給流路に貫通するシリンダ弁体側開口を周方向に有し、
    前記弁ケースは、前記シリンダ弁体側開口に対応するように軸方向位置を同じくし且つ周方向に離隔した複数の弁ケース側開口を有し、
    前記シリンダ弁体が回転することにより前記シリンダ弁体側開口と、複数の前記弁ケース側開口のうちいずれか一方とが挿通可能であり、
    前記弁ケース側開口に、前記ハウジングと前記シリンダ弁体との間をシールするシール部材を設けた
    水栓装置。
  2. 軸周りに回転可能で内部に流水供給流路が形成されたシリンダ弁体、及び前記シリンダ弁体を内部に収容する弁ケースを有するシリンダ式弁装置と、
    前記シリンダ式弁装置をハウジングに内蔵する水栓本体と、を備えた水栓装置であって、
    前記シリンダ弁体は、その周面に前記流水供給流路に貫通するシリンダ弁体側開口を周方向に有し、
    前記弁ケースは、前記シリンダ弁体側開口に対応するように軸方向位置を同じくし且つ周方向に離隔した複数の弁ケース側開口を有し、
    前記シリンダ弁体が回転することにより前記シリンダ弁体側開口と、複数の前記弁ケース側開口のうちいずれか一方とが挿通可能であり、
    前記弁ケース側開口の内縁に、当該弁ケース側開口の周囲へ水が漏洩することを阻止するシール部材を設けた
    水栓装置。
  3. 前記複数の弁ケース側開口のうち、一方は第1吐水部に通じ、他方は前記第1吐水部と異なる第2吐水部に通じる請求項1または請求項2に記載の水栓装置。
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