JP6972996B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置には自己診断機能が搭載され、画像形成装置を構成する各種の部品が劣化すると、画像形成装置が部品の交換をユーザーに通知することが可能となった。この機能により、保守員は、部品の交換時期を予測でき、部品が壊れる前に、交換対象として予測した部品を新品の部品に交換できる。このように部品が故障する前に部品を交換することで、画像形成装置を使えなくなるダウンタイム期間をなくして、画像形成装置を使い続けることが可能になる。
上述したように画像形成装置が自己診断を行った結果、部品の交換時期が迫っていれば、画像形成装置が保守員に部品の交換を連絡する。保守員は、新たな部品を手配して入手した後、交換時期が迫っている部品を交換する。しかし、部品を交換するまでにはある程度の時間を要する。そのため、予想外に早く部品が故障してしまうと、部品を交換するまでは画像形成装置を使えなくなり、ユーザーに不便が生じる。そこで、部品を交換するまでの間は、画像形成装置が正常に印刷動作を続けることが求められていた。
しかし、高温環境下で画像形成装置を稼働し続けると、部品は温度により劣化し、部品の故障が起きやすくなる。部品の一例としてHDD(Hard Disk Drive)を挙げると、高い温度環境でHDDを使う時間が長くなるほど、HDDの故障の発生率が上がることが知られている。例えば、HDD内の温度上昇が何度も起きると、HDDに搭載されたディスクの軸受けに使われる油等が劣化してディスクの軸ブレが生じる。このため、ディスクに接触したヘッドがディスクを傷つけ、HDDが故障してしまう。
HDDにはS.M.A.R.T.(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)と呼ばれる自己診断機能がある。例えば、HDDは、画像形成装置に内蔵される温度センサーが測定した印刷時の温度と、印刷枚数とを使って自己診断して、故障を予測することができる。このため、HDDが、故障予測に関するいくつかの情報を外部に提供することができる。
例えば、以下の特許文献1及び2には、画像形成装置の内部温度を下げるための技術が開示されている。
特許文献1には、機内閾値温度より高い機内限界温度よりも温度が高い旨の信号が出力されている場合、画像形成部による画像の形成を禁止し、ファンを稼働させる技術が開示されている。
特許文献2には、読取られた画像の頁数と、定着器の温度とに応じて印刷速度を切替える技術が開示されている。
特開2016−173537号公報 特開2017−015814号公報
HDDの自己診断によりHDDの交換時期が迫っていることを検出した後、HDDの故障を防ぐためには、高温の環境下で画像形成装置を稼働させ続けないことが必要となる。画像形成装置では、トナーが転写された用紙を定着器が加熱することで、用紙にトナーが定着する。このため、印刷枚数が多いほど、定着器に発生した熱がHDDの近傍に流入し続けるので、HDDが高温にさらされる。そこで、従来は、画像形成装置内がある決められた温度に達すると、一時的に印刷休止させることで、主に定着器に発生した熱がHDDに流入することを防いでいた。しかし、画像形成装置の印刷を頻繁に休止させると、印刷完了までの時間が長くなり、ユーザーが成果物を得られるまで時間がかかっていた。
また、定着器を通常の温度に加熱して印刷する通常の印刷(通常印刷モード)と、定着器を通常よりも低温に加熱して印刷する低温の印刷(低温印刷モード)がある。定着器を低温にしたまま印刷することで、画像形成装置内の温度上昇が通常の印刷時よりも抑えられる。また、定着器が低温のまま用いられるので、画像形成装置の内部温度が上がりにくくなる。このため、定着器を低温で印刷することにより、印刷休止までに印刷可能な印刷枚数を増やすことができる。ただし、定着器が低温であることから、用紙に転写されたトナーに対して十分な熱を加えるためには、通常の印刷時よりも減速して用紙が定着器を通過する。この場合、1枚あたりの用紙に必要とされる印刷時間が長くなってしまう。この結果、やはりユーザーが成果物を得られるまで時間がかかっていた。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、画像形成装置で使用される部品が寿命に近づいている状況においても、早く印刷を完了することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、ジョブを受信するジョブ受信部と、用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙を所定の印刷速度で搬送する搬送部と、搬送部により搬送された用紙を所定の定着温度に加熱すると共に用紙を加圧して用紙に画像を定着する定着部と、定着温度及び印刷速度が異なる複数の印刷モード毎に設けられ、用紙の印刷枚数毎に自装置の内部温度の上昇量が関連付けて格納される枚数温度テーブルと、内部温度が上がって保証温度に達するまでに印刷可能な印刷枚数を枚数温度テーブルから取得し、ジョブに設定される印刷枚数の印刷が完了する前に、保証温度に達した内部温度が下がって再び印刷可能となるまでの休止時間を計算する休止時間計算部と、内部温度が保証温度に達するまでの印刷時間に休止時間を加える計算を印刷モード毎に行う印刷時間計算部と、印刷時間計算部により印刷モード毎に計算された印刷時間に基づき、自装置で使用される部品が寿命に達する前に印刷を完了することが可能な印刷モードを選択し、選択した印刷モードにより搬送部及び定着部を制御して用紙に印刷を行わせる印刷制御部と、を備える。
本発明によれば、部品(例えば、HDD)の寿命が迫っているときの使用において、画像形成装置の内部温度を抑えつつ、状況に応じて可能な限り最短の時間で印刷を完了することができる。また、早く印刷を完了できる印刷モードで印刷が行われるため、ユーザーが成果物を得られるまでの時間を短縮することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態例に係る画像形成装置の主要部の構成例を示すハードウェア構成図である。 本発明の一実施の形態例に係る制御部の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る部品劣化グラフの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る枚数温度グラフの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る印刷枚数と印刷完了までの時間との関係を印刷モード毎に示したグラフの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る印刷が完了するまでにかかる印刷時間を印刷モード毎に計算する処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る印刷制御部により行われる第1の印刷制御処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る印刷時間計算部と印刷制御部とにより行われる第2の印刷制御処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る第1及び第2の印刷制御処理にて用いられる記憶装置を決定する処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態]
<画像形成装置のハードウェア構成例>
図1は、画像形成装置1のハードウェア構成例を示す概要図である。
画像形成装置1は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置1は、手差しトレイ20、自動原稿給紙装置21、操作表示部22、給紙部23、画像形成部24、中間転写ベルト25(像担持体)、2次転写部27、定着部28、搬送部29及び排紙トレイ30とを有する。
手差しトレイ20は、給紙部23に収納されていない種類の用紙Sに画像を形成する場合に、画像形成装置本体2から引き出されて使用される。手差しトレイ20は、水平方向に対して上向きに所定の角度で傾斜しており、複数枚の用紙Sを積載することが可能である。そして、手差しトレイ20から画像形成装置本体2内の搬送路Cに用紙Sが給紙される。
自動原稿給紙装置21は、原稿の読み取りに際して、原稿を自動給送する。自動原稿給紙装置21の下側に設けられたスキャナー21aは、画像形成装置1の上部のプラテンガラスに置かれた原稿や、自動原稿給紙装置21で自動搬送される原稿の画像を読み取ることができる。
操作表示部22は、例えば画像形成処理等のジョブの開始を指示する操作部としての機能を備えている。操作表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)等を含むタッチパネルで構成されており、ユーザーによる操作、及び情報の表示が可能である。操作表示部22は、操作部と表示部を兼用している。なお、操作部をマウスやタブレット等で構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
給紙部23は、用紙サイズや用紙種類の異なる用紙を収納可能な複数の用紙収納部23aを備える。給紙部23では、画像形成装置1からの指示に基づいて該当する用紙収納部23aが選択されると、用紙収納部23aから用紙Sが取り出され、搬送路Cに用紙Sが送られる。
画像形成部24は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kを備えている。画像形成部24は、画像形成部24の画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kの動作を制御して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像を形成する。また、画像形成装置1は、搬送部29として搬送路Cに用紙Sを搬送するための複数のローラ(搬送ローラ)を備えている。これらのローラは、通常、ローラ対により構成される。
画像形成装置1は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット26Y、26M、26C、26Kが有する感光体を帯電させると共に、露光して電荷を消去し、感光体に静電潜像を形成する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体に形成されたトナー画像を、矢印方向へ回転する中間転写ベルト25の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部27(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト25上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙部23から供給され、搬送部29により所定の印刷速度で搬送される用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト25上の各色のトナー画像が用紙Sに2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置1は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sを、定着部28へ搬送する。
定着部28は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sに定着処理を行う。定着部28は、搬送部29により搬送された用紙Sを所定の定着温度に加熱すると共に用紙Sを加圧して、用紙Sに転写されたトナー画像を用紙Sに定着させる。定着部28は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラで構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラの内部には、不図示の加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が温められる。用紙Sは、2次転写部27によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラと定着下ローラとによる加圧と、定着上ローラのローラ部の熱による加熱が行われる。定着部28により定着処理が行われた用紙Sは、排紙トレイ30に排出される。
<画像形成装置の主要部の構成>
図2は、画像形成装置1の主要部の構成例を示すハードウェア構成図である。
画像形成装置1は、上述した自動原稿給紙装置21、操作表示部22、画像形成部24の他に、制御部11、HDD12、通信I/F13、温度センサー14及びUSBメモリ15を備える。画像形成装置1内の各部は、バスを介して接続されている。
制御部11は、CPU11a、ROM11b、RAM11cによって構成される。制御部11は、画像形成装置1内の各部の動作を制御するコンピューターの一例として用いられる。
CPU(Central Processing Unit)11aは、例えば、操作表示部22を通じて行われるユーザーの印刷指示、ジョブに設定された内容に基づいて、画像形成部24の画像形成処理(印刷動作)を制御する。
ROM(Read Only Memory)11bは、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU11aが動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。
RAM(Random Access Memory)11cは、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU11aが行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
HDD12は、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、OSやコントローラー等のプログラム、データを記憶する。HDD12に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM11bにも記憶されている。HDD12は、CPU11aによって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶装置の一例として用いられる。なお、画像形成装置1によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶装置としては、HDDに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶装置であってもよい。
通信I/F(Interface)13は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、不図示のプリントコントローラー等の各装置との接続を確立し、各種データの送受信を実行する通信部の一例である。
温度センサー14は、画像形成装置1の内部温度を測定する温度測定部の一例として用いられる。温度センサー14が検知した内部温度の値は制御部11に出力される。画像形成装置1の稼働前には、画像形成装置1が設置される環境(事務室等)の周辺温度と、画像形成装置1の内部温度とは同じである。画像形成装置1の稼働中は、例えば、定着部28から発生する熱により、内部温度が上昇する。そして、画像形成装置1の稼働が一時休止すると、定着部28から発生する熱がなくなるため、内部温度が下がる。
USB(Universal Serial Bus)メモリ15は、画像形成装置1に対して着脱可能なディスクレス記憶装置の一例として用いられる。例えば、HDD12が劣化して寿命に達する場合には、HDD12の代わりに用いられるUSBメモリ15に各種のデータが保存される。このように画像形成装置1では、記憶装置として、HDD12の他に、画像形成装置1のメモリスロットに差し込んで使用可能なUSBメモリ15が用いられる。USBメモリ15は、HDD12と同等の記憶容量を有している。HDD12は、上述したようにディスクが回転することで各種のデータを記憶する。一方、USBメモリ15は、ディスクを有していない。このため、HDD12に比べて、USBメモリ15の故障率は低い。
<制御部の内部構成例>
図3は、制御部11の内部構成例を示す機能ブロック図である。
制御部11は、ジョブ受信部31、枚数温度テーブル32a,32b、休止時間計算部33、印刷時間計算部34、印刷制御部35、保存先決定部36、部品寿命予測部37及び使用時間記憶部38を備える。
ジョブ受信部31は、画像形成装置1に接続される不図示のプリントコントローラー又はクライアント端末から送信されるジョブを受信する。ジョブには、例えば、割付け印刷の設定、印刷枚数の設定等がされている。
枚数温度テーブル32a,32bは、定着温度及び印刷速度が異なる複数の印刷モード毎に設けられ、用紙の印刷枚数毎に自装置の内部温度の上昇量が関連付けて格納される。枚数温度テーブル32aは、通常印刷モードに対して設けられる。通常印刷モードは、定着部28が通常の定着温度で用紙Sに画像を定着し、かつ通常の印刷速度で印刷を行う印刷モードである。枚数温度テーブル32bは、低温印刷モードに対して設けられる。低温印刷モードは、定着部28が通常の定着温度よりも低い温度で用紙Sに画像を定着し、かつ通常の印刷速度よりも遅い印刷速度で印刷を行う印刷モードである。
休止時間計算部33は、画像形成装置1の内部温度が上がって保証温度に達するまでに印刷可能な印刷枚数を枚数温度テーブル32a,32bから取得し、ジョブに設定される印刷枚数の印刷が完了する前に、保証温度に達した内部温度が下がって再び印刷可能となるまでの休止時間を計算する。
印刷時間計算部34は、内部温度が保証温度に達するまでの印刷時間に休止時間を加える計算を印刷モード毎に行う。
印刷制御部35は、印刷時間計算部34により印刷モード毎に計算された印刷時間に基づき、自装置で使用される部品が寿命に達する前に印刷を完了することが可能な印刷モードを選択し、選択した印刷モードにより搬送部29及び定着部28を制御して用紙に印刷を行わせる。また、印刷制御部35は、印刷時間に基づき、ジョブに設定された印刷枚数の印刷完了までにかかる時間が最短となる印刷モードを選択する。なお、印刷制御部35は、印刷時間に基づき、ジョブに設定された印刷枚数の印刷完了までにかかる時間が最短となるように複数の印刷モードを組合せることも可能である。
また、印刷制御部35は、保存先決定部36が各種データの保存先としてHDD12以外のディスクレス記憶装置を選択した場合に、通常印刷モードを選択する。また、印刷制御部35は、部品寿命予測部37により、部品が寿命に達する前に部品の交換が要求され、かつ、ジョブに印刷開始時刻が指定されている場合に、低温印刷モードを選択することもできる。
保存先決定部36は、部品寿命予測部37により、部品が寿命に達する前に交換が要求された部品がHDD12である場合に、HDD12以外のUSBメモリ15を保存先として優先して選択する。なお、保存先決定部36は、部品が寿命に達する前に交換が要求された部品がHDD12である場合に、HDD12と、HDD12以外のUSBメモリ15とを保存先として選択し、HDD12とUSBメモリ15を併用することもできる。
部品寿命予測部37は、自装置で使用される部品の寿命を予測する。このとき、部品寿命予測部37は、使用時間記憶部38から読み出した部品毎の使用時間に基づいて、部品の寿命を予測する。使用時間が記憶される部品とは、例えば、画像形成装置1に内蔵されたHDD12等の記録装置である。
使用時間記憶部38は、部品の使用時間を記憶する。部品が交換されると、交換された時点で部品の使用時間がリセットされ、再び使用時間がカウントされる。
<部品劣化の説明>
画像形成装置1が備える自己診断機能が充実化したことにより、近年では、部品の品質劣化の様子を数値化することが可能となってきた。
図4は、部品劣化グラフの例を示す説明図である。部品劣化グラフは、横軸に時間、縦軸に部品劣化の度合いを表す。部品劣化グラフにより、画像形成装置1の内部温度が高温となる環境下において使用される部品が、使用時間に応じて劣化することが示される。
例えば、画像形成装置1を時間t1駆動させると、部品劣化は状態M1となる。状態M1は、部品の劣化が進んだことにより、部品の交換が近い状態であることを表す。ただし、状態M1の部品を使用して、画像形成装置1が印刷を継続することは可能である。
しかし、部品を交換しないまま画像形成装置1を駆動させ続け、駆動時間が時間t2に達すると、部品劣化は状態M2となる。部品劣化が状態M1、M2となる様子は、図中の直線L1により示される。状態M2は、状態M1よりも部品の劣化が進んだことにより、部品の交換時期に達したことを表す。このため、部品を新品に交換しなければ画像形成装置1は印刷できなくなる。
そこで、時間t1から時間t2に達するまでの期間に部品を交換することが必要である。直ちに部品を交換できればよいが、部品の在庫状況によっては、時間t2に達するまでに部品を交換できないことが考えられる。時間t1を経過しても、部品劣化が状態M2に到達する前に印刷を完了するには、画像形成装置1を時間t2より長いt3時間まで稼働させる必要がある。部品劣化が時間t1で状態M1となった後、t3時間で状態M2となる様子は、図中の破線L2により示される。
図5は、枚数温度グラフの例を示す説明図である。枚数温度グラフは、横軸に印刷枚数、縦軸に画像形成装置1の内部温度を表す。図5には、2つの印刷モード(通常印刷モード、低温印刷モード)により、内部温度が保証温度Tbに達するまでの様子が示される。
部品劣化がM1まで達した後にジョブ受信部31がジョブを受信すると、休止時間計算部33は、画像形成装置1の周辺温度に応じた内部温度と、印刷休止が必要となる保証温度Tbとの温度差を計算する。そして、休止時間計算部33は、枚数温度テーブル32a,32bを使って印刷休止までに印刷可能な枚数と休止時間を印刷モード別に計算する。
画像形成装置1の周辺温度がTaであるときに、画像形成装置1が印刷を開始したとする。このとき、画像形成装置1の温度センサー14により測定される内部温度もTaである。通常印刷モードでは、印刷枚数がa11枚に達すると、画像形成装置1の内部温度が保証温度Tbに達する。通常印刷モードにより内部温度が保証温度Tbに達する様子は、実線L11に示される。
一方、低温印刷モードでは、内部温度の上昇速度が遅くなる。このため、印刷枚数がa11枚に達した時点の内部温度は保証温度Tbよりも低い。その後、印刷枚数がa12枚に達すると、画像形成装置1の内部温度が保証温度Tbに達する。低温印刷モードにより内部温度がTbに達する様子は、破線L12により示される。このように低温印刷モードでは、通常印刷モードに比べて(a12−a11)枚だけ多く印刷することが可能となる。
また、画像形成装置1の周辺温度がTaよりも低いTaaである場合、内部温度もTaaであるため、内部温度と保証温度Tbの温度差が大きい。このため、画像形成装置1は、通常印刷モード、低温印刷モードのいずれであっても、a11枚、a12枚より多い枚数まで印刷することが可能である。通常印刷モードにより内部温度がTaaから保証温度Tbまで達する様子は、二点鎖線L21により示される。また、低温印刷モードにより内部温度がTaaから保証温度Tbまで達する様子は、一点鎖線L22により示される。
ジョブに設定された印刷枚数が、内部温度が保証温度Tbに達するまでの印刷枚数より多い(通常印刷モードにおけるa11枚、低温印刷モードにおけるa12枚)場合、印刷制御部35が印刷を一時的に休止し、内部温度を下げることが有効と考えられる。内部温度を下げることで、部品劣化が状態M2に達するまでの時間を延ばせるためである。
<印刷時間と休止時間の関係>
図6は、印刷枚数と印刷完了までの時間との関係を印刷モード毎に示したグラフの例を示す説明図である。図中の実線L31が通常印刷モードのグラフであり、破線L41が低温定着による低温印刷モードのグラフである。部品が図4に示した状態M1に達した後、状態M2に達するまでの時間が短ければ、画像形成装置1が印刷を行えなくなる。このため、印刷制御部35は、通常印刷モード、低温印刷モードのいずれであっても、印刷途中に内部温度が保証温度Tbに達する前に、休止時間計算部33により計算された休止時間だけ印刷休止し、内部温度を下げる。
既に図5に示したように、通常印刷モードでは、印刷枚数がa11枚になったときに内部温度が保証温度Tbに達する。そして、図6に示すように、通常印刷モードで印刷枚数がa11枚になったとき時間t11になる。そこで部品の劣化を防ぐために、時間t11になったときに、印刷を休止する一定時間tcを設けて内部温度を下げる。
そして、一定時間tcが経過した後、時間t13になると、通常印刷モードによる印刷が再開される。印刷が再開された後の印刷枚数がa11枚になると(図中では累積印刷枚数をa11×2枚と表す)、再び内部温度が保証温度Tb(図5を参照)に達する。このため、時間t14になったときに、再び印刷を休止する一定時間tcを設けて内部温度を下げる。このように画像形成装置1は、内部温度が保証温度Tbに達するまでに印刷可能な印刷枚数に合わせて印刷と印刷休止とを繰り返す。
既に図5に示したように、低温印刷モードでは、印刷枚数が、通常印刷モードにおけるa11枚よりも多いa12枚になったときに内部温度が保証温度Tbに達する。そして、図6に示すように、低温印刷モードで印刷枚数がa12枚になったとき時間t12になる。時間t12は、通常印刷モードにおいて内部温度が保証温度Tbに達する時間t11よりも後である。このため、画像形成装置1は、時間t12になったときに、印刷を休止する一定時間tcを設けて内部温度を下げる。
低温印刷モードにおいて、内部温度が、保証温度Tbから印刷を再開可能な温度まで下がる一定時間tcは、通常印刷モードにおける休止時間と同じとしてよい。一定時間tcが経過した後、時間t15になると、低温印刷モードによる印刷が再開される。印刷が再開された後、再び内部温度が保証温度Tbに達すると、再び印刷を休止する一定時間tcを設けて内部温度を下げる。このように内部温度が保証温度Tbに達するまでに印刷可能な印刷枚数に合わせて印刷と印刷休止とを繰り返す。
図6には、印刷枚数が0枚からa11枚までの区間N1、印刷枚数がa11枚からa12枚までの区間N2、印刷枚数がa12枚からa11×2枚までの区間N3が表されている。
区間N1では、実線L31の通常印刷モードによる印刷の方が、破線L41の低温印刷モードよりも短時間で印刷完了することが示される。
区間N2では、通常印刷モードによる印刷が一定時間tcだけ休止するのに対し、低温印刷モードによる印刷が行われるため、破線L41の低温印刷モードによる印刷の方が、実線L31の通常印刷モードよりも短時間で印刷完了することが示される。
区間N3では、実線L31の通常印刷モードによる印刷の方が、破線L41の低温印刷モードよりも短時間で印刷完了することが示される。
このため、印刷制御部35は、印刷モードに応じて、印刷開始から印刷完了までの時間を計算し、最も短時間で印刷完了することができる印刷モードをユーザーに提示することで、ユーザーに印刷モードを選択させることができる。なお、印刷モードの自動選択が設定されていれば、印刷制御部35は、短時間で印刷完了することが可能な印刷モードを自動的に選択して印刷開始することができる。また、印刷制御部35は、印刷完了までの時間が最短となるような複数の印刷モードを組合せることもできる。
<印刷制御の処理例>
次に、本実施の形態に係る印刷制御の処理について、図7〜図10を参照して説明する。
図7は、印刷が完了するまでにかかる印刷時間を印刷モード毎に計算する処理の例を示すフローチャートである。
始めに、休止時間計算部33は、ジョブ受信部31が受信したジョブに設定された印刷枚数を取り込む(S1)。次に、休止時間計算部33は、温度センサー14により測定された温度情報を取り込む(S2)。そして、休止時間計算部33は、印刷モードを通常印刷モードに設定し(S3)、以下の判定又は計算を行う。
次に、休止時間計算部33は、枚数温度テーブル32aを参照して、ジョブから取り込んだ印刷枚数に基づき、通常印刷モードによる印刷を完了した時点で内部温度が保証温度Tbを超えるか否かを判定する(S4)。内部温度が保証温度Tbを超えないと判定した場合(S4のNO)、印刷時間計算部34は、通常印刷モードで印刷が完了するまでにかかる印刷時間を計算する(S7)。
一方、内部温度が保証温度Tbを超えると判定した場合(S4のYES)、休止時間計算部33は、休止時間が必要であるか否かを判定する(S5)。休止時間が不要と判定した場合(S5のNO)、印刷時間計算部34は、通常印刷モードで印刷が完了するまでにかかる印刷時間を計算する(S7)。
一方、休止時間が必要と判定した場合(S5のYES)、休止時間計算部33は、休止時間を計算する(S6)。そして、印刷時間計算部34は、ステップS6にて計算した休止時間を考慮して通常印刷モードで印刷が完了するまでにかかる印刷時間と、低温印刷モードで印刷が完了するまでにかかる印刷時間とを計算する(S7)。
ステップS7の後、画像形成装置1の事前設定に基づいて、図8に示す第1の印刷制御処理、図9に第2の印刷制御処理のいずれかが行われる。
<第1の印刷制御処理の例>
図8は、印刷制御部35により行われる第1の印刷制御処理の例を示すフローチャートである。図8に示す本処理は、図7に示した印刷時間を印刷モード毎に計算する処理の次に行われる。
始めに、印刷制御部35は、図7のステップS7にて計算された印刷モード毎の印刷時間を印刷モード別に比較し(S11)、最短の印刷時間となる印刷モードを決定する(S12)。そして、印刷制御部35は、決定した印刷モードに基づいて、印刷制御を実施する(S13)。これにより印刷制御部35は、画像形成装置1にて使用される部品が寿命に達する前に最短の印刷時間で印刷を完了することができる。
<第2の印刷制御処理の例>
図9は、印刷時間計算部34と印刷制御部35とにより行われる第2の印刷制御処理の例を示すフローチャートである。図9に示す本処理も、図7に示した印刷時間を印刷モード毎に計算する処理の次に行われる。
始めに、印刷時間計算部34は、複数の印刷モードを組合せて、印刷完了までの時間を計算する(S21)。そして、印刷モードの組合せ毎に印刷時間を比較し(S22)、最短の印刷時間となる印刷モードの組合せを決定する(S23)。そして、印刷制御部35は、決定した印刷モードの組合せに基づいて、印刷制御を実施する(S24)。これにより、印刷制御部35は、最短の印刷時間で印刷を完了できる印刷モードを組合せて印刷を制御することができる。
<記憶装置の決定処理の例>
図10は、第1及び第2の印刷制御処理にて用いられる記憶装置を決定する処理の例を示すフローチャートである。図10には、保存先決定部36が、HDD12だけでなく、USBメモリ15のような大容量の記憶装置、RAM11c、DRAM(Dynamic RAM)といった不揮発メモリのように、記憶容量が少ないが温度が寿命に与える影響が小さい記憶装置を選択する処理の例が示される。
始めに、保存先決定部36は、各種データの保存先として使用する記憶装置の選択を開始する(S31)。そして、保存先決定部36は、画像形成装置1に取付けられた記憶装置を判定する。
次に、保存先決定部36は、記憶装置がHDD12以外にもあるか否かを判定する(S32)。記憶装置がHDD12以外にない(S32のNO)、すなわち、画像形成装置1にHDD12だけが取付けられている場合、保存先決定部36は、使用する記憶装置をHDD12に決定して(S35)、本処理を終了する。
一方、記憶装置がHDD12以外にある場合(S32のYES)、保存先決定部36は、HDD12以外の記憶装置を優先して使用するか否かを判定する(S33)。HDD12以外の記憶装置を優先して使用する場合(S33のYES)、保存先決定部36は、使用する記憶装置をHDD12以外の記憶装置(例えば、USBメモリ15)に決定して(S35)、本処理を終了する。
一方、HDD12以外の記憶装置を優先して使用しない場合(S33のNO)、保存先決定部36は、HDD12と、HDD12以外の記憶装置とを併用するか否かを判定する(S34)。HDD12と、HDD12以外の記憶装置とを併用しない場合(S34のNO)、保存先決定部36は、使用する記憶装置をHDD12に決定して(S35)、本処理を終了する。
一方、HDD12と、HDD12以外の記憶装置とを併用する場合(S34のYES)、保存先決定部36は、使用する記憶装置をHDD12と、HDD12以外の記憶装置(USBメモリ15)とに決定して(S35)、本処理を終了する。
以上説明した一実施の形態に係る画像形成装置1では、画像形成装置1で使用される部品が寿命に近づいている状況において、自己診断により部品交換を要求する際、新品の部品が届くまでの間、部品の故障を防いで印刷を継続することができる。これにより、部品が寿命に達することで印刷できなくなる事態を避けることができる。そして、印刷制御部35は、通常の印刷速度で印刷を行う通常印刷モードと、低温定着により低速で印刷を行う低温印刷モードとのうち、いずれの印刷モードで印刷するかを選択して印刷を行うことが可能である。例えば、ジョブに設定された印刷枚数に達した後に、内部温度が保証温度Tbに達するのであれば、印刷制御部35は、通常印刷モードを選択して早く印刷完了することができる。また、通常印刷モードでは、ジョブに設定された印刷枚数に達する前に、内部温度が保証温度Tbに達するのであれば、印刷制御部35は、低温印刷モードを選択することで、印刷完了までの時間はかかっても、できるだけ多くの印刷枚数で印刷を完了することができる。
また、印刷制御部35は、内部温度が保証温度Tbに達する前に、印刷休止を入れながら印刷を継続する。印刷休止により、内部温度が下がるため、一定時間tcを経過した後、再び印刷を再開することができる。これにより、部品を交換するまでに印刷可能な枚数を増やすことができる。また、内部温度の上昇を抑えることで、部品の寿命を延ばすことができる。
また、印刷制御部35は、通常印刷モードと低温印刷モードとを組み合わせた印刷を制御することができる。例えば、印刷開始時には、通常印刷モードで印刷を行い、内部温度が保証温度Tbに達する前に低温印刷モードに変更して印刷を行う。これにより、内部温度が保証温度Tbに達する前に、ジョブに設定された印刷枚数の印刷を完了することができる。
また、印刷制御部35は、通常印刷モードでの印刷中に内部温度が保証温度Tbに達したことで印刷休止した場合であっても、一定時間Tcを経過する前に、低温印刷モードで印刷を再開してもよい。これにより、できるだけ早く印刷が完了することを望むユーザーの要望に応えることができる。
また、HDD12の代わりに、画像形成装置1に対して追加で接続可能な大容量のUSBメモリ15をデータの保存先として選択した場合、連続印刷を行うことに伴って内部温度が上昇しても、USBメモリ15の寿命を考慮しなくてよい。USBメモリ15のようなディスクレス記憶装置を併用することで、低温印刷モードを実行したり、印刷途中に休止したりしなくても、通常印刷モードを継続して実施することが可能となる。
なお、実行開始時刻が指定されているジョブであれば、短時間で印刷しなくてよい場合が多い。このため、印刷制御部35は、最も短時間で印刷可能な印刷モードを決定する必要がなくなる。ただし、最も短時間で印刷可能な印刷モードを決定しない場合、印刷枚数が多くなると共に、部品の使用時間も長くなることから、部品の寿命を優先して考慮する必要がある。
また、印刷制御部35は、ジョブに設定された印刷枚数に基づいて、印刷休止時間を含めた印刷時間を計算することで、ユーザーの待ち時間が少ない印刷時間で印刷可能な複数の印刷モードを選択することができる。また、印刷制御部35は、部品の寿命が短くなった時には、部品が破損しないようにするため、印刷を小休止することも含めて印刷モードを選択して、最短時間で印刷完了させることができる。
また、印刷制御部35は、ジョブに設定された印刷枚数に基づいて、通常印刷モードと低温印刷モードとを切替える間に、印刷の途中であっても一定の枚数の用紙Sに印刷した後、一時的に印刷を休止する。これにより、印刷完了までの時間を計算し、各印刷モードの結果から最短で印刷完了する印刷モードの組合せを決定することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成装置、2…画像形成装置本体、11…制御部、11a…CPU、12…HDD、14…温度センサー、15…USBメモリ、24…画像形成部、28…定着部、29…搬送部、31…ジョブ受信部、32a,32b…枚数温度テーブル、33…休止時間計算部、34…印刷時間計算部、35…印刷制御部、36…保存先決定部、37…部品寿命予測部、38…使用時間記憶部

Claims (9)

  1. ジョブを受信するジョブ受信部と、
    用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙を所定の印刷速度で搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された前記用紙を所定の定着温度に加熱すると共に前記用紙を加圧して前記用紙に前記画像を定着する定着部と、
    前記定着温度及び前記印刷速度が異なる複数の印刷モード毎に設けられ、前記用紙の印刷枚数毎に自装置の内部温度の上昇量が関連付けて格納される枚数温度テーブルと、
    前記内部温度が上がって保証温度に達するまでに印刷可能な印刷枚数を前記枚数温度テーブルから取得し、前記ジョブに設定される印刷枚数の印刷が完了する前に、前記保証温度に達した前記内部温度が下がって再び印刷可能となるまでの休止時間を計算する休止時間計算部と、
    前記内部温度が前記保証温度に達するまでの印刷時間に前記休止時間を加える計算を前記印刷モード毎に行う印刷時間計算部と、
    前記印刷時間計算部により前記印刷モード毎に計算された前記印刷時間に基づき、前記自装置で使用される部品が寿命に達する前に印刷を完了することが可能な前記印刷モードを選択し、選択した前記印刷モードにより前記搬送部及び前記定着部を制御して前記用紙に印刷を行わせる印刷制御部と、を備える
    画像形成装置。
  2. さらに、前記部品の使用時間を記憶する使用時間記憶部と、
    前記自装置内の内部温度を測定する温度測定部と、
    前記使用時間記憶部から読み出した前記部品の使用時間と、前記部品が使用される前記自装置内の前記内部温度とに基づいて、前記部品の寿命を予測する部品寿命予測部とを備える
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷モードには、前記定着部が通常の定着温度で前記用紙に前記画像を定着し、かつ通常の印刷速度で印刷を行う通常印刷モードと、前記定着部が前記通常の定着温度よりも低い温度で前記用紙に前記画像を定着し、かつ前記通常の印刷速度よりも低い印刷速度で印刷を行う低温印刷モードとを含む
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷制御部は、前記印刷時間に基づき、前記ジョブに設定された前記印刷枚数の印刷完了までにかかる時間が最短となる前記印刷モードを選択する
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷制御部は、前記印刷時間に基づき、前記ジョブに設定された前記印刷枚数の印刷完了までにかかる時間が最短となるように複数の前記印刷モードを組合せる
    請求項3に記載の画像形成装置。
  6. さらに、前記部品寿命予測部により、前記部品が寿命に達する前に交換が要求された前記部品がディスク記憶装置である場合に、前記ディスク記憶装置以外のディスクレス記憶装置を保存先として優先して選択する保存先決定部を備える
    請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記印刷制御部は、前記保存先決定部が保存先として前記ディスク記憶装置以外の記憶装置を選択した場合に、前記通常印刷モードを選択する
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記部品寿命予測部により、前記部品が寿命に達する前に交換が要求された前記部品がディスク記憶装置である場合に、前記ディスク記憶装置と、前記ディスク記憶装置以外のディスクレス記憶装置とを保存先として選択して、前記ディスク記憶装置及び前記ディスクレス記憶装置を併用する保存先決定部を備える
    請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  9. 前記印刷制御部は、前記部品寿命予測部により、前記部品が寿命に達する前に前記部品の交換が要求され、かつ、前記ジョブに印刷開始時刻が指定されている場合に、前記低温印刷モードを選択する
    請求項3に記載の画像形成装置。
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