JP6972632B2 - タイヤ搬送システム - Google Patents
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Description
しかしながら、上記の装置又は機構を用いた搬送経路の切替には時間がかかる。例えば、ターンローラ式のターンテーブルを経路の切替に用いる場合には、1つのコンベヤから搬送されてきたパレットをターンテーブルに載置し、当該ターンテーブルを回転させてパレットを他のコンベヤへ向けた後、当該パレットを他のコンベヤへと送り出す工程が必要である。
搬送経路の切替に時間がかかると、パレットを所定の位置まで搬送するための時間が長くなり、その結果、パレットの搬送効率が低下する。
本発明の一見地に係るタイヤ搬送システムは、丸型パレットでタイヤを搬送する。タイヤ搬送システムは、第1コンベヤと、第2コンベヤと、を備える。第1コンベヤは、丸型パレットを第1方向に搬送可能である。第2コンベヤは、第1コンベヤの第1位置に接続された出口を有し、第1方向とは異なる第2方向から出口に向けて丸型パレットを搬送可能である。
タイヤ搬送システムにおいて、第1コンベヤを駆動させた状態で第2コンベヤを駆動させることにより、第2コンベヤによって出口に搬送された丸型パレットを第1コンベヤへと合流させる。
この結果、タイヤの搬送において、第2コンベヤから第1コンベヤへの合流時間を短縮して、搬送効率を向上できる。
分岐機構は、第1コンベヤの第2位置の近傍に配置され、第1コンベヤと第3コンベヤとが共に駆動された状態において、第1コンベヤによって第2位置に搬送されてきた丸型パレットの側面と当接し、当該丸型パレットを第3コンベヤへと分岐させる。
この結果、タイヤの搬送において、第1コンベヤから第3コンベヤへの分岐時間を短縮して、搬送効率を向上できる。
これにより、丸型パレットを、第1コンベヤと第2コンベヤの合流地点で滞留させることなく、第2コンベヤから第1コンベヤへとスムーズに合流できる。
この場合、第1コンベヤ及び第2コンベヤは、少なくとも3つのラベルを有する丸型パレットを搬送する。少なくとも3つのラベルのそれぞれは、丸型パレットを識別するための情報を示す識別コードを含む。少なくとも3つのラベルは、搬送中の丸型パレットが外周面の中心軸回りに任意の角度にて回転したとしても、及び/又は、識別コード検出器が設けられたコンベヤの中心からずれた位置に丸型パレットが存在しても、識別コード検出器にていずれかの識別コードを検出できるよう、丸型パレットの外周面に沿って間隔を空けて設けられる。
これにより、丸型パレットが搬送中に移動方向に対してどの角度に回転しても、識別コード検出器は、ラベルに示された識別コードを検出できる。
(1)タイヤ搬送システムの構成
以下、第1実施形態に係るタイヤ搬送システム100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、タイヤ搬送システムの構成を示す図である。タイヤ搬送システム100は、例えば、タイヤの製造工場などにおいて、生タイヤ(タイヤの製造工程の途中にある(加硫前の)タイヤ)及び/又は完成品のタイヤを、指定された場所に搬送するためのシステムである。
タイヤ搬送システム100は、第1コンベヤ1を備える。第1コンベヤ1は、搬送するタイヤTを収納した丸型パレットPLを、第1方向D1に搬送するコンベヤである。第1コンベヤ1は、例えば、ローラコンベヤである。
なお、第2コンベヤ2は、第1コンベヤ1の搬送方向(第1方向D1)に対して垂直に接続される場合に限られず、タイヤTの所望の搬送方向に従って、任意の角度にて接続できる。
なお、第3コンベヤ3は、第1方向D1に対して垂直に接続される場合に限られず、タイヤTの所望の搬送方向に従って、任意の角度にて接続できる。
円形ガイド4は、その取付位置において、第1方向D1及び第2方向D2により形成される平面(図1の紙面)に実質的に垂直な軸回りに、回転可能となっている。これにより、円形ガイド4は、第2コンベヤ2にて出口O1に搬送されて第1コンベヤ1へと合流しようとする丸型パレットPLと当接することで、回転しながら丸型パレットPLを第1コンベヤ1へと誘導できる。
例えば、識別コード検出器6(後述)にて読み取った識別コードに示された情報に基づいて、第2位置P2に接近している丸型パレットPLに収納されたタイヤTを第3コンベヤ3へと分岐して搬送すると判定された場合、分岐機構5は、第1コンベヤ1の搬送経路の幅方向に延びるように配置される。一方、上記のタイヤTを第1方向D1へと搬送すると判定された場合には、第1コンベヤ1の搬送経路の外側に収納される。
その他、識別コードがQRコード(登録商標)である場合には、識別コード検出器6は、例えば、QRコード(登録商標)リーダーであるか、または、画像データ取得デバイス(例えば、CCDデバイス)と、画像データ中のQRコード(登録商標)の認識と読み取りを実行するソフトウェアとの組み合わせであってもよい。
タイヤ搬送システム100の制御及び情報処理は、制御部7にて実行可能であり、記憶装置に記憶されたソフトウェアにて実現されてもよい。また、当該制御及び/又は情報処理の全部又は一部をSoC(System on Chip)にてハードウェア的に実現してもよい。
次に、タイヤ搬送システム100においてタイヤTを収納して搬送する丸型パレットPLについて、図2A〜図2Cを用いて説明する。
図2Aに示すように、丸型パレットPLは、例えば、プラスチック製の所定の高さを有する円形の部材である。円柱形状の丸型パレットPLの内径側には、すり鉢状の溝Gが形成されている。図2Bに示すように、丸型パレットPLにて搬送されるタイヤT(図2Bに示す例では、生タイヤ)は、すり鉢状の溝Gの内部に収納される。
丸型パレットPLにて物品(タイヤT)を搬送する際には、当該丸型パレットPLに付されたラベルLが含んでいる識別コードと、当該丸型パレットPLにて搬送中の物品(タイヤT)に関する情報が関連付けられる。
なお、上記の交点C1、C2にて形成される第1方向D1側の円弧の長さは、丸型パレットPLが第1コンベヤ1の中心に存在するか中心からずれて存在するかなどにより変化するが、2つのラベルLにより外周面OPにて形成される円弧の長さは、交点C1、C2により外周面OPにて形成される円弧の長さのうち最小のものよりも小さく設定される。
ラベルLの数が2つ以下の場合には、2つのラベルL間の外周面OPにおける円弧の長さが上記の条件を満たさなくなり、丸型パレットPLの位置及び向きによっては、一対の識別コード検出器6のいずれによっても識別コードを認識できない場合がある。
次に、第2コンベヤ2にて第2方向D2に搬送された丸型パレットPLが、第1コンベヤ1に合流するときの動作について説明する。
第2コンベヤ2を駆動した状態で、丸型パレットPLを第2コンベヤ2の出口O1まで搬送後さらに第2方向D2へ移動させると、当該丸型パレットPLの一部が、第1コンベヤ1の移動部分(例えば、第1方向D1に回転しているローラ)へと移動する。
すなわち、タイヤ搬送システム100において、丸型パレットPLによりタイヤTを搬送することにより、第1コンベヤ1と第2コンベヤ2とを同時に駆動した状態で、第2コンベヤ2にて搬送されてきた丸型パレットPLを第1コンベヤ1に合流させたとしても、当該丸型パレットPLは、コンベヤの合流地点において、移動方向を第2方向D2から第1方向D1へと転換するように、スムーズに回転できる。この結果、タイヤTの搬送において、第2コンベヤ2から第1コンベヤ1への合流時間を短縮して、搬送効率を向上できる。
従って、当該位置に中心軸回りに回転可能な円形ガイド4を設けることにより、第2コンベヤ2にて出口O1に搬送されて第1コンベヤ1へと合流しようとする丸型パレットPLは、円形ガイド4と当接する。
丸型パレットPLと当接した円形ガイド4は、丸型パレットPLの第2コンベヤ2から第1コンベヤ1への移動により、回転しながら丸型パレットPLを第1コンベヤ1へと誘導する。その結果、円形ガイド4は、丸型パレットPLを、第1コンベヤ1と第2コンベヤ2の合流地点(出口O1付近)で滞留させることなく、第2コンベヤ2から第1コンベヤ1へとスムーズに合流できる。
次に、第1コンベヤ1にて第1方向D1に搬送された丸型パレットPLが、第3コンベヤ3へと分岐するときの動作について説明する。
まず、制御部7が、第1方向D1に搬送中の丸型パレットPLを、第3コンベヤ3へ分岐させるべきか否かを判定する。例えば、識別コード検出器6にて読み取った識別コードに示される情報から、第1方向D1に搬送中の丸型パレットPLを第3コンベヤ3へ分岐させるか否かを判定できる。
第1方向D1から第2位置P2へと搬送中の丸型パレットPLを第3コンベヤ3へ分岐すると判定した場合、制御部7は、分岐機構5を第1コンベヤ1の搬送経路上に配置させる。なお、丸型パレットPLを第3コンベヤ3へ分岐させない場合には、分岐機構5を第1コンベヤ1の外側に収納する。
すなわち、丸型パレットPLにてタイヤTを搬送することにより、第1コンベヤ1にて第2位置P2に搬送されてきた丸型パレットPLを第3コンベヤ3に分岐させる際に、当該丸型パレットPLは、分岐機構5に当接して移動方向を第1方向D1から第3方向D3へと転換する際に、スムーズに回転できる。この結果、タイヤTの搬送において、第1コンベヤ1から第3コンベヤ3への分岐時間を短縮して、搬送効率を向上できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
第1〜第3コンベヤ1〜3は、直線状のコンベヤに限られず、カーブを有したり、他の分岐あるいは合流するコンベヤが接続されたりといった、任意の形状とできる。
また、円筒形状の容器又は部材を第1〜第3コンベヤ1〜3にて搬送することも可能である。
1 第1コンベヤ
2 第2コンベヤ
3 第3コンベヤ
4 円形ガイド
5 分岐機構
51 本体
53 フリーローラ
6 識別コード検出器
7 制御部
P1 第1位置
P2 第2位置
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
I1 入口
O1 出口
PL 丸型パレット
G 溝
OP 外周面
L ラベル
T タイヤ
Claims (4)
- 丸型パレットでタイヤを搬送するタイヤ搬送システムであって、
前記丸型パレットを第1方向に搬送可能な第1コンベヤと、
前記第1コンベヤの第1位置に接続された出口を有し、前記第1方向とは異なる第2方向から前記出口に向けて前記丸型パレットを搬送可能な第2コンベヤと、
前記第1コンベヤの第2位置に接続された入口を有し、前記入口から前記第1方向とは異なる第3方向に向けて前記丸型パレットを搬送可能な第3コンベヤと、
前記第1コンベヤの前記第2位置の近傍に配置され、前記第1コンベヤと前記第3コンベヤとが共に駆動された状態において前記第1コンベヤによって前記第2位置に搬送されてきた前記丸型パレットの側面と当接し、当該丸型パレットを前記第3コンベヤへと分岐させる分岐機構と、
を備え、
前記第1コンベヤを駆動させた状態で前記第2コンベヤを駆動させることにより、前記第2コンベヤによって前記出口に搬送された前記丸型パレットを前記第1コンベヤへと合流させる、
タイヤ搬送システム。 - 丸型パレットでタイヤを搬送するタイヤ搬送システムであって、
前記丸型パレットを第1方向に搬送可能な第1コンベヤと、
前記第1コンベヤの第1位置に接続された出口を有し、前記第1方向とは異なる第2方向から前記出口に向けて前記丸型パレットを搬送可能な第2コンベヤと、
前記第1コンベヤの前記第1方向とは垂直な幅方向の端部、及び/又は、前記第2コンベヤの前記第2方向とは垂直な幅方向の端部に、前記第1方向及び/又は前記第2方向に対して所定の角度をなして設けられた識別コード検出器と、
を備え、
前記第1コンベヤを駆動させた状態で前記第2コンベヤを駆動させることにより、前記第2コンベヤによって前記出口に搬送された前記丸型パレットを前記第1コンベヤへと合流させ、
前記第1コンベヤ及び前記第2コンベヤは、
前記丸型パレットを識別するための情報を示す識別コードを含み、搬送中の前記丸型パレットが外周面の中心軸回りに任意の角度にて回転したとしても、及び/又は、前記識別コード検出器が設けられたコンベヤの中心からずれた位置に前記丸型パレットが存在しても、前記識別コード検出器にていずれかの前記識別コードを検出できるよう、外周面に沿って間隔を空けて設けられた少なくとも3つのラベルを有する前記丸型パレットを搬送する、
タイヤ搬送システム。 - 前記分岐機構は、前記第1コンベヤから前記第3コンベヤへと分岐される前記丸型パレットが当接すると回転するフリーローラを有する、請求項1に記載のタイヤ搬送システム。
- 前記第2コンベヤの前記出口の近傍の前記第2コンベヤが設けられた側であって、前記第2コンベヤにおける前記第1コンベヤの下流側に設けられた平面視で円形のガイドであって、前記第2コンベヤにて前記出口に搬送されて前記第1コンベヤへと合流しようとする前記丸型パレットと当接することで、回転しながら前記丸型パレットを前記第1コンベヤへと誘導する円形ガイドをさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ搬送システム。
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