JP6971900B2 - 車両位置推定装置および車両位置推定方法 - Google Patents

車両位置推定装置および車両位置推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両位置推定装置および車両位置推定方法に関する。
レーン逸脱警報システム(LDWS, Lane Departure Warning System)およびレーンキーピングアシストシステム(LKAS, Lane Keeping Assist System)等は、カメラなどで車線境界線(例えば白線)を認識し、車両が走行すべき車線を判断する。これらのシステムは、ドライバの運転負荷を下げるシステムとして非常に有用である。またLDWSおよびLKASは、車線上の車両位置を検出することにより、経路案内を車線単位で実現する。
これらのシステムは、車線境界線を明確に検出できる状況では非常に有効に動作する。しかし、車線境界線のカスレまたは気象状況によっては、システムが車線境界線を認識できず、ドライバに所定の機能を提供することができない。
このため、車線境界線によらず、車両周囲に存在する固定物を検出することにより車両位置を特定する装置が提案されている。特許文献1に開示されている車両位置推定装置は、レーダ装置が道路周囲に存在する固定物を検出することにより得られる固定物の位置データと、道路周辺環境記憶装置に予め記憶されている固定物の位置データとを比較することにより、ナビゲーション装置が求めた車両の現在位置を修正する。
特開平10−300493号公報
トンネルのように車両の上方が連続的な閉塞物で覆われている環境においては、GNSS信号の検出が困難である。そのため、ナビゲーション装置が求める車両の現在位置の精度が悪い。その上、トンネル内の固定物がまばらにしか存在しない状況または他車両の影響により固定物を検出することができない状況においては、特許文献1に記載の車両位置推定装置は車両の現在位置を修正することができない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、車両の上方が閉塞物で覆われている環境において、車両位置を精度よく推定することができる車両位置推定装置の提供を目的とする。
本発明に係る車両位置推定装置は、車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得する車両位置取得部と、車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベースに含まれ、かつ、1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データと、1次車両位置において実測された車両の上方を覆う閉塞物の形状データと、を照合し、1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する車両位置推定部と、を含む。車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物は、複数の車線を有する道路の上方を覆うトンネルである。複数の車線の各々の位置は、トンネルの3次元形状データと対応づけられている。1次車両位置は、トンネル内の道路である。車両位置推定部は、トンネルの3次元形状データに対応づけられたそのトンネル内の複数の車線のうち一の車線を、1次車両位置よりも詳細な2次車両位置として推定する。

本発明によれば、車両の上方が閉塞物で覆われている環境において、車両位置を精度よく推定する車両位置推定装置の提供が可能である。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白になる。
実施の形態1における車両位置推定装置およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。 車両位置推定装置が含む処理回路の構成を示す図である。 車両位置推定装置が含む処理回路の構成を示す図である。 実施の形態1における車両位置推定方法を示すフローチャートである。 実施の形態2における車両位置推定装置およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2におけるトンネル内の走行リンクを走行する車両を示す図である。 実施の形態2における複数の車線を有する道路において一の車線を走行する車両を示す図である。 実施の形態2におけるトンネルの形状の一例を示す図である。 実施の形態2における車両位置推定方法を示すフローチャートである。 実施の形態2における車両位置推定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2における実測されたトンネルの形状データを示す図である。 実施の形態2におけるトンネルの3次元形状データと実測されたトンネルの形状データの照合結果を示す図である。 実施の形態2における車両の側方位置と車線との位置関係を示す図である。 実施の形態2における実測されたトンネルの形状データを示す図である。 実施の形態2におけるトンネルの3次元形状データと実測されたトンネルの形状データの照合結果を示す図である。 実施の形態2における実測されたトンネルの形状データを示す図である。 実施の形態2におけるトンネルの3次元形状データと実測されたトンネルの形状データの照合結果を示す図である。 実施の形態2における実測されたトンネルの形状データを示す図である。 実施の形態2におけるトンネルの3次元形状データと実測されたトンネルの形状データの照合結果を示す図である。 実施の形態2の変形例における車両位置推定装置およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3における車両位置推定装置およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3における車両位置推定方法を示すフローチャートである。 実施の形態3における車両位置推定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4における車両位置推定装置およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態4における車両位置推定方法を示すフローチャートである。 実施の形態4における車両位置推定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4における車両の周辺環境検出装置が2階層道路の天井を実測している状態を示す図である。 実施の形態4における車両位置推定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5における車両位置推定システムの構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1における車両位置推定装置100およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。車両位置推定装置100は、車両位置取得部10と車両位置推定部20とを有する。また、図1には、車両位置推定装置100に関連して動作する装置として、車両位置検出装置110、3次元構造物データベース120、周辺環境検出装置130および車両位置利用装置140が示されている。
車両位置取得部10は、車両が走行している位置である車両位置を取得する。車両位置取得部10が取得する車両位置を、以下、1次車両位置という。車両位置取得部10は、1次車両位置を車両位置検出装置110から取得する。
車両位置検出装置110は、センサ信号と地図データベースとに基づき、1次車両位置を検出する。車両位置検出装置110は、マップマッチング処理を行ってもよい。車両位置検出装置110は車両に設けられている。センサ信号は、例えば、GNSS受信機から出力される信号、車両速度センサから出力される信号、または、加速度センサから出力される信号である。地図データベースは、例えばサーバ等の記憶部(図示せず)に記憶されている。地図データベースは、車両が走行可能な領域の道路属性を走行リンクごとに格納している。道路属性とは、例えば道路形状または道路が有する車線数である。1次車両位置は、例えば、車両が走行している走行リンクである。1次車両位置は、例えば、数mオーダーの精度で特定された車両位置である。
車両位置推定部20は、1次車両位置よりも詳細な車両位置である2次車両位置を推定する。その推定の際、車両位置推定部20は、1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データを3次元構造物データベース120から取得する。車両位置推定部20は、1次車両位置において実測された車両の上方を覆う閉塞物の形状データを周辺環境検出装置130から取得する。車両位置推定部20は、1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データと、1次車両位置において実測された車両の上方を覆う閉塞物の形状データと、を照合する。車両位置推定部20は、その照合結果に基づき、2次車両位置を推定する。閉塞物とは、例えば、トンネル、複数の階層を有する多階層道路(高架道路)の天井、複数の階層を有する立体駐車場の天井である。ただし、閉塞物は、それらに限定されるものではない。
3次元構造物データベース120は、車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データを格納している。3次元形状データは、閉塞物の物理構造に対応する。3次元形状データは、車両が走行可能な領域と対応付けられている。例えば、3次元構造物データベース120は、車両が走行可能な領域における複数の地点と各地点における上方の閉塞物までの距離とが互いに対応付けられて格納されたデータベースである。3次元構造物データベース120は、例えばサーバ等の記憶部に記憶されている。3次元構造物データベース120は、地図データベースとともに記憶部に記憶されていてもよい。
周辺環境検出装置130は、車両に設けられている。周辺環境検出装置130は、車両の上方を覆う閉塞物の形状を実測することにより形状データを取得する。周辺環境検出装置130は、例えば、車両を起点として、車両から閉塞物上の複数の位置までの距離を実測する。周辺環境検出装置130は、車両から上方に一定距離以上離れた位置に存在する構造物の形状を検出してもよい。周辺環境検出装置130が閉塞物を実測する方向は、車両の進行方向に対し直交する方向が好ましいが、それに限定されるものではない。周辺環境検出装置130は、車両から車両の前方かつ上方もしくは後方かつ上方に位置する閉塞物までの距離を実測してもよい。周辺環境検出装置130が実測する形状データは、閉塞物の物理構造の一部に対応する。周辺環境検出装置130が検出する閉塞物の形状データは、例えば、車両の走行方向と垂直に交わる断面における閉塞物の形状を示すデータである。形状データは、閉塞物の形状を表す2次元データであってもよいし、3次元データであってもよい。形状データの形態は上記に限定されるものではない。車両位置推定部20は、周辺環境検出装置130が実測した閉塞物の形状データを取得する。
車両位置利用装置140は、車両位置推定部20にて推定された2次車両位置を利用する装置である。車両位置利用装置140は、例えば、ドライバアシスト装置、表示装置または音声出力装置である。ドライバアシスト装置とは、車線単位で車両を制御する装置またはその制御を補助する装置である。ドライバアシスト装置とは、例えば、LKAS、LDWSまたはナビゲーションシステムである。表示装置または音声出力装置は、2次車両位置をユーザに報知する。
(処理回路)
図2は車両位置推定装置100が含む処理回路90の構成を示す図である。車両位置取得部10および車両位置推定部20の各機能は、処理回路90により実現される。すなわち、処理回路90は、車両位置取得部10および車両位置推定部20を含む。
処理回路90が専用のハードウェアである場合、処理回路90は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせた回路等である。車両位置取得部10および車両位置推定部20の各機能は、複数の処理回路により個別に実現されてもよいし、1つの処理回路によりまとめて実現されてもよい。
図3は車両位置推定装置100が含む処理回路の別の構成を示す図である。処理回路は、プロセッサ91とメモリ92とを含む。プロセッサ91がメモリ92に格納されるプログラムを実行することにより、車両位置取得部10および車両位置推定部20の各機能が実現される。例えば、プログラムとして記述されたソフトウェアまたはファームウェアがプロセッサ91により実行されることにより各機能が実現される。すなわち、車両位置推定装置100は、プログラムを格納するメモリ92と、そのプログラムを実行するプロセッサ91とを含む。
プログラムには、車両位置推定装置100が、車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得し、車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベース120に含まれ、かつ、1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データと、1次車両位置において実測された車両の上方を覆う閉塞物の形状データと、を照合し、1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する機能が記述されている。また、プログラムは、車両位置取得部10および車両位置推定部20の手順または方法をコンピュータに実行させるものである。
プロセッサ91は、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等である。メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。または、メモリ92は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
上述した車両位置取得部10および車両位置推定部20の各機能は、一部が専用のハードウェアによって実現され、他の一部がソフトウェアまたはファームウェアにより実現されてもよい。このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現する。
(車両位置推定方法)
車両位置推定装置100の動作および車両位置推定方法について説明する。図4は、実施の形態1における車両位置推定方法を示すフローチャートである。
ステップS10にて、車両位置取得部10は、車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得する。
ステップS20にて、車両位置推定部20は、1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する。その際、車両位置推定部20は、3次元構造物データベース120に含まれかつ1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データと、1次車両位置において実測された閉塞物の形状データとを照合し、2次車両位置を推定する。
ステップS30にて、2次車両位置が車両位置利用装置140に出力される。
(効果)
以上をまとめると、実施の形態1における車両位置推定装置100は、車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得する車両位置取得部10と、車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベース120に含まれ、かつ、1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データと、1次車両位置において実測された車両の上方を覆う閉塞物の形状データと、を照合し、1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する車両位置推定部20と、を含む。
以上の構成により、車両位置推定装置100は、車両の上方が閉塞物で覆われている環境において、車両位置を精度よく推定することができる。特に、車両の情報が連続的な閉塞物で覆われ、かつ、車両位置を照合するための固定物がまばらにしか存在しない状況、または、固定物の検出が困難な状況においても、車両位置推定装置100は、車両位置を精度よく検出できる。
車両位置推定部20が取得する閉塞物の形状データは、車両が走行可能な領域の上方に位置する閉塞物の形状を示すデータである。そのため、周辺環境検出装置130が閉塞物の形状を実測する際、車両の周辺を走行する他の車両または車両の周辺に位置する障害物等により、その閉塞物の計測を阻害されることがない。
車両位置推定装置100は、車線の上空または車両が走行可能な領域の情報に存在する上空構造物の位置または形状を検出してもよい。それにより、車両位置推定装置100は、車両の進行方向に対しても走行位置を推定することができる。
また、実施の形態1における車両位置推定方法は、車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベース120に含まれ、かつ、1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データと、1次車両位置において実測された車両の上方を覆う閉塞物の形状データと、を照合し、1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する。
以上の構成により、車両位置推定方法によれば、車両の上方が閉塞物で覆われている環境において、車両位置を精度よく推定することができる。
<実施の形態2>
実施の形態2における車両位置推定装置および車両位置推定方法を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成および動作については説明を省略する。
図5は、実施の形態2における車両位置推定装置101およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2において、車両位置推定装置101は車両に設けられる。車両が走行可能な領域は、道路である。また、その道路の上方を覆う閉塞物は、トンネルである。また、車両が走行している道路は、複数の車線を有する。つまり、車両は、複数の車線を有するトンネル内の道路を走行している。
車両位置取得部10は、車両が走行しているトンネル内の道路を1次車両位置として車両位置検出装置110から取得する。実施の形態2において、車両はトンネル内の道路を走行しているため、1次車両位置は、車両が走行している車線を特定するほどに詳細ではない。車両位置検出装置110は、例えば、車両が走行可能な複数の走行リンクのうちトンネル内の道路に対応する走行リンクを1次車両位置として検出する。図6は、トンネル内の走行リンク2を走行する車両1を示す図である。この場合、車両位置取得部10は、走行リンク2を1次車両位置として取得する。
車両位置推定部20は、トンネル内の道路が有する複数の車線のうち車両が走行している一の車線を2次車両位置として推定する。その際、車両位置推定部20は、1次車両位置に対応するトンネルの3次元形状データを3次元構造物データベース120から取得する。また、周辺環境検出装置130は、1次車両位置において車両の上方を覆うトンネルの形状データを実測する。車両位置推定部20は、その実測された形状データを取得する。車両位置推定部20は、トンネルの3次元形状データと、1次車両位置において実測された形状データと、を照合する。その照合結果に基づき、車両位置推定部20は、トンネル内における複数の車線のうち、車両1が走行している一の車線を2次車両位置として推定する。図7は、複数の車線3を有する道路において一の車線を走行する車両1を示す図である。
ドライバアシスト装置141は、実施の形態1に示された車両位置利用装置140である。ドライバアシスト装置141は、車線単位で車両1を制御する装置またはその制御を補助する装置である。ドライバアシスト装置141は、例えば、LKAS、LDWSまたはナビゲーションシステムである。
(3次元構造物データベース)
3次元構造物データベース120は、道路の上方を覆うトンネルの3次元形状データが格納されているデータベースを含む。図8は、実施の形態2におけるトンネル50の形状の一例を示す図である。トンネル50は、円筒形状の断面を有する。3次元形状データは、トンネル50の物理構造に対応する。3次元構造物データベース120は、道路4の複数の位置と各位置におけるトンネル50の形状とが対応付けられた3次元形状データを格納する。道路4の複数の位置とは、例えば、各車線3の位置である。3次元形状データには、トンネル50の形状として、例えば、天井の凹凸形状51、トンネル50内に設置された看板52の形状、照明53の形状もしくは換気扇(図示せず)の形状が含まれる。また、3次元形状データは、トンネル50の側面の形状など、トンネル50の形状に関するあらゆるデータを含んでもよい。
(車両位置推定方法)
図9は、実施の形態2における車両位置推定方法を示すフローチャートである。なお、説明を簡単にするため、車両1の周辺には閉塞物であるトンネル50以外に、移動体または障害物などトンネル50の3次元形状の認識を阻害する物体がないものとする。
ステップS110にて、車両位置取得部10は、車両1が走行している位置であるトンネル50内の道路4を1次車両位置として取得する。車両位置検出装置110は、車両が走行しているトンネル50内の道路4を1次車両位置として検出する。車両位置取得部10は、その1次車両位置を取得する。
ステップS120にて、車両位置推定部20は、トンネル50内の道路4における一の車線3を2次車両位置として推定する。図10は、ステップS120における車両位置推定部20の詳細な動作を示すフローチャートである。
ステップS121にて、車両位置推定部20は、1次車両位置において実測されたトンネル50の形状データを取得する。車両1は、周辺環境検出装置130が車両1の上方を実測しながら走行している。車両1がトンネル50内を走行することにより、トンネル50の形状データが取得される。図11は、実測されたトンネル50の形状データraを示す図である。中心位置は、車両1の中心に対応する。
ステップS122にて、車両位置推定部20は、車両1の上方が閉塞物に覆われているか否かを判定する。閉塞物に覆われていない場合、周辺環境検出装置130にて形状データraが得られない。閉塞物に覆われていると判定された場合、ステップS123が実行される。閉塞物に覆われていないと判定された場合、ステップS126が実行される。
ステップS123にて、車両位置推定部20は、3次元構造物データベース120に含まれかつ1次車両位置に対応するトンネル50の3次元形状データを取得する。つまり、車両位置推定部20は、1次車両位置に基づき、3次元構造物データベース120から車両1が走行しているトンネル50の3次元形状データを取得する。
ステップS124にて、車両位置推定部20は、トンネル50の3次元形状データT1と実測された形状データraとを照合する。図12は、トンネル50の3次元形状データT1と実測されたトンネル50の形状データraの照合結果を示す図である。
ステップS125にて、車両位置推定部20は、照合結果に基づき、トンネル50内の道路4における一の車線を2次車両位置として推定する。図12に示されるように、車両位置推定部20は、実測された形状データraが3次元形状データT1に一致する位置を求める。その位置において、車両位置推定部20は、実測された形状データraの中心位置に対応する道路4上の位置を求める。また、トンネル50の3次元形状データT1は、道路4の各車線の位置と対応づけられている。距離d1は、トンネル50の側壁から車道外側線4aまでの距離である。距離d2は、トンネル50の側壁から第1車線と第2車線との車線境界線4bまでの距離である。ここでは、車両1の中心位置は、距離d1から距離d2の間に位置する。よって、車両位置推定部20は、第1車線内に車両1が存在すると判定し、第1車線を2次車両位置として推定する。車両位置推定部20は、第1車線の左側の車道外側線4aから車両1の中心位置までの距離で表される車両1の側方位置を2次車両位置として推定してもよい。ここでは、2次車両位置は、第1車線およびその第1車線における車両1の側方位置である。車両1の側方位置を推定することは、つづくステップS130にて示されるように、2次車両位置がドライバアシスト装置141に出力される場合に効果的である。
ステップS126にて、車両位置推定部20は、3次元形状データT1と実測された形状データraとを照合しない。
ステップS130にて、2次車両位置がドライバアシスト装置141に出力される。ドライバアシスト装置141は、車両1の側方位置である2次車両位置と車線情報とに基づき車両1を制御する。図13は、車両1の側方位置と車線との位置関係を示す図である。車両1の側方位置yは、第1車線を走行中の場合、左側の車道外側線4aを起点とし、車両1の中心位置までの距離で表される。ただし、その起点は、車線境界線4bもしくは車道中央線4cなどであってもよい。図13において、距離DLは、車両1と左側の車道外側線4aとの距離である。距離DLは、DL=y−Da/2の関係を有する。ここで、Daは、車両1の車幅である。また、距離DRは、車両1と右側の車線境界線4bとの距離である。距離DRは、DR=L1−y−Da/2の関係を有する。ここで、L1は、第1車線の車線幅員である。LKASは、距離DLおよび距離DRが一定の距離以下となるように、車両1を制御する。また、LDWSは、距離DLおよび距離DRが一定の距離以下で、かつ、車両1が車線逸脱方向を向いている場合に、車線逸脱警報を発する。
車両位置推定部20は、車両1が第1車線以外を走行している場合でも、2次車両位置を推定可能である。図14は、実測されたトンネル50の形状データrbを示す図である。実測された形状データrbは、図11に示される形状データraとは異なる。図15は、トンネル50の3次元形状データT1と実測されたトンネル50の形状データrbの照合結果を示す図である。距離d3は、トンネル50の側壁から第2車線の左側の車線境界線4bまでの距離である。3次元構造物データベース120から取得した3次元形状データT1と実測された形状データrbとが一致する場所において、車両1の中心位置は、距離d2から距離d3の間に位置する。よって、車両位置推定部20は、第2車線内に車両1が存在すると推定する。つまり、2次車両位置は、第2車線である。
上記の閉塞物は、断面が円筒形状を有するトンネル50であったが、断面が矩形を有するトンネル54であっても、車両位置推定装置101は、2次車両位置を推定可能である。図16は、実測されたトンネル54の形状データrcを示す図である。図17は、トンネル54の3次元形状データT2と実測されたトンネル54の形状データrcの照合結果を示す図である。車両1の中心位置は、距離d1から距離d2の間に位置する。よって、車両位置推定部20は、第1車線内に車両1が存在すると推定する。つまり、2次車両位置は、第1車線である。
また、図18は、実測されたトンネル54の形状データrdを示す図である。図19は、トンネル54の3次元形状データT2と実測されたトンネル54の形状データrdの照合結果を示す図である。車両1の中心位置は、距離d2から距離d3の間に位置する。よって、車両位置推定部20は、第2車線内に車両1が存在すると推定する。つまり、2次車両位置は、第2車線である。
車両位置推定装置101は、ドライバアシスト装置141に2次車両位置として車両1の絶対位置を出力してもよい。また、車両位置推定装置101は、車両1が走行している車線の情報のみを出力する構成であってもよい。2次車両位置が出力される車両位置利用装置140により必要とされる2次車両位置の詳細度は異なる。2次車両位置を利用する運転支援システムが、車線単位で経路誘導を行うナビゲーション装置である場合、2次車両位置の詳細度は、車線単位の情報で十分である。
(効果)
以上をまとめると、実施の形態2において、3次元構造物データベース120は、車両1が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データとして複数の車線を有する道路の上方を覆うトンネルの3次元形状データが、各車線3の位置と対応づけられて格納されているデータベースを含む。1次車両位置は、トンネル内の道路4である。2次車両位置は、トンネル内の道路4が有する複数の車線3のうち車両1が走行している一の車線である。
このような構成により、車両位置推定装置101は、トンネル内においても、車両1が走行している車線またはその車線内における車両位置を精度よく検出できる。
(実施の形態2の変形例)
図20は、実施の形態2の変形例における車両位置推定装置102およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。車両位置推定装置102は、車両位置検出部30および周辺環境検出部40を含む。車両位置検出部30および周辺環境検出部40は、それぞれ上述した車両位置検出装置110および周辺環境検出装置130と同じ機能を有する。車両位置推定装置102は、車両1に設けられる。
周辺環境検出部40は、車両位置取得部10にて取得された1次車両位置に基づき、3次元構造物データベースから1次車両位置に対応する閉塞物の3次元形状データを取得する。周辺環境検出部40は、3次元形状データに基づいて閉塞物の特徴を判断し、その特徴に対応する範囲の形状データを実測する。例えば、車両1がトンネルを走行している場合、周辺環境検出部40は、そのトンネルの3次元形状データを取得する。周辺環境検出部40は、その3次元形状データに基づき、トンネル内の看板もしくは照明等が存在する範囲を主に実測する。または、車両1が後述する多階層道路を走行している場合であれば、周辺環境検出部40は、天井が存在する範囲を3次元形状データから判断し、その範囲を主に実測する。その結果、周辺環境検出部40が実測する形状データの精度が向上する。周辺環境検出部40は、閉塞物が存在する方向または範囲に対し、CPUのパワーを大きく割り当てることができる。
車両位置推定装置102は、車両位置検出部30が1次車両位置を検出する際に用いた地図情報をドライバアシスト装置141に出力してもよい。地図情報とは、地図データベースに格納されている情報であり、例えば、車線形状、道路4のカーブ、勾配などの道路属性に関する情報である。ドライバアシスト装置141は、多岐の情報を得ることにより、高度なドライバアシストを実現する。ドライバアシスト装置141は、半自動走行の制御を高度に実現する。また、ドライバアシスト装置141は、ドライバに有用な情報を表示することも可能になる。
また、3次元構造物データベース120は、地図データベースに含まれる構成であっても上記と同様の効果を奏する。
<実施の形態3>
実施の形態3における車両位置推定装置および車両位置推定方法を説明する。なお、実施の形態1または2と同様の構成および動作については説明を省略する。
図21は、実施の形態3における車両位置推定装置103およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。実施の形態3において、車両1が走行可能な領域は、複数の階層を有する駐車場である。その複数の階層を有する駐車場の上方を覆う閉塞物は、各階層の天井である。駐車場は、例えば立体駐車場または地下駐車場である。実施の形態3において、駐車場は、立体駐車場である。
車両位置取得部10は、車両1が走行している立体駐車場を1次車両位置として車両位置検出装置110から取得する。
車両位置推定部20は、立体駐車場が有する複数の階層のうち車両1が走行している一の階層を2次車両位置として推定する。
表示装置142は、実施の形態1に示された車両位置利用装置140である。表示装置142は、ユーザに車両1が走行している階層を知らせる機能を有する。
3次元構造物データベース120は、複数の階層を有する立体駐車場における各階層の天井の3次元形状データが格納されているデータベースを含む。3次元構造物データベース120は、立体駐車場内の走行可能エリアにおける複数の位置と、各位置における立体駐車場の天井の物理構造つまり形状データとが対応付けられた3次元形状データを格納する。
(車両位置推定方法)
図22は、実施の形態3における車両位置推定方法を示すフローチャートである。
ステップS210にて、車両位置取得部10は、車両1が走行している位置である立体駐車場を1次車両位置として取得する。
ステップS220にて、車両位置推定部20は、立体駐車場における一の階層を2次車両位置として推定する。図23は、ステップS220における車両位置推定部20の詳細な動作を示すフローチャートである。
ステップS221にて、車両位置推定部20は、1次車両位置において実測された立体駐車場の各階層の天井の形状データを取得する。
ステップS222にて、車両位置推定部20は、車両1の上方が閉塞物に覆われているか否か判定する。閉塞物に覆われていると判定された場合、ステップS223が実行される。閉塞物に覆われていないと判定された場合、ステップS226が実行される。
ステップS223にて、車両位置推定部20は、3次元構造物データベース120に含まれかつ1次車両位置に対応する立体駐車場の各階層の天井の3次元形状データを取得する。
ステップS224にて、車両位置推定部20は、3次元形状データと実測された形状データとを照合する。
ステップS225にて、車両位置推定部20は、照合結果に基づき、立体駐車場における一の階層を2次車両位置として推定する。
ステップS226にて、車両位置推定部20は、3次元形状データと実測された形状データとを照合しない。
ステップS230にて、2次車両位置が表示装置142に出力される。その結果、表示装置142は、車両1が現に走行している階層を表示して、ユーザに報知することができる。ユーザは車両1が立体駐車場を走行中にいずれの階層を走行しているか特定できる。
また、ステップS225にて、車両位置推定部20は、さらに、一の階層における車両1が走行している位置を2次車両位置として推定してもよい。その場合、表示装置142は、車両1が現に走行している位置を表示することにより、ユーザに報知することができる。ユーザは、立体駐車場において、車両1が走行している位置を把握することができる。または、車両位置推定部20は、階層が推定できない場合は、推定不能を出力してもよい。
また、ステップS230にて、車両位置推定部20は、表示装置142に代えて音声出力装置に2次車両位置を出力してもよい。その場合、音声出力装置は、車両1が現に走行している位置を音声出力することにより、ユーザに報知することができる。ユーザは音声により走行中の階層または位置を把握することができる。
(効果)
以上をまとめると、実施の形態3において、3次元構造物データベース120は、車両1が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データとして複数の階層を有する駐車場における各階層天井の3次元形状データが格納されているデータベースを含む。1次車両位置は、駐車場である。2次車両位置は、駐車場が有する複数の階層のうち車両1が走行している一の階層である。
このような構成により、車両位置推定装置103は、複数の階層を有する駐車場内においても、車両1が走行している階層を精度よく検出できる。
また、実施の形態3において、2次車両位置は、一の階層における車両1が走行している位置である。
このような構成により、車両位置推定装置103は、複数の階層を有する駐車場内においても、車両1が走行している階層おける車両位置を精度よく検出できる。
<実施の形態4>
実施の形態4における車両位置推定装置および車両位置推定方法を説明する。なお、実施の形態1から3のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。
図24は、実施の形態4における車両位置推定装置104およびそれに関連して動作する装置の構成を示すブロック図である。実施の形態4において、車両1が走行可能な領域は、複数の階層を有する多階層道路である。その複数の階層を有する多階層道路の上方を覆う閉塞物は、各階層の天井である。多階層道路とは、例えば、高架道路とその高架道路の下に他の道路が並走する道路である。例えば、高架道路は高速道路であって、他の道路は一般道路である。ここでは、2つの階層を有する2階層道路を例に説明する。
車両位置取得部10は、車両1が走行している2階層道路を1次車両位置として車両位置検出装置110から取得する。
車両位置推定部20は、2階層道路が有する上層道路および下層道路のうち車両1が走行している一の階層を2次車両位置として推定する。その際、車両位置推定部20は、各階層の天井の3次元形状データと、1次車両位置において実測された形状データと、を照合する。その照合結果に基づき、車両位置推定部20は、2階層道路において、車両1が走行している一の階層を2次車両位置として推定する。つまり、その照合結果とは、天井の有無を判定した結果である。
ドライバアシスト装置141は、実施の形態2に示された装置と同様である。
3次元構造物データベース120は、2階層道路における各階層の天井の3次元形状データが格納されているデータベースを含む。3次元構造物データベース120は、下層道路における複数の位置と、各位置における天井の物理構造つまり形状データとが対応付けられた3次元形状データを格納する。
(車両位置推定方法)
図25は、実施の形態4における車両位置推定方法を示すフローチャートである。
ステップS310にて、車両位置取得部10は、車両1が走行している位置である多階層道路を1次車両位置として取得する。
ステップS320にて、車両位置推定部20は、多階層道路における一の階層を2次車両位置として推定する。ここでは、多階層道路は2階層道路である。図26は、ステップS320における車両位置推定部20の詳細な動作を示すフローチャートである。
ステップS321にて、車両位置推定部20は、地図データベースの1次車両位置に2つの道路が存在するか否かを判定する。つまり、車両位置推定部20は、同一経度緯度上に2つの道路が存在するか否かを判定する。2つの道路が存在すると判定された場合、ステップS322が実行される。2つの道路が存在しないと判定された場合、ステップS327が実行される。
ステップS322にて、車両位置推定部20は、3次元構造物データベース120の1次車両位置に閉塞物の3次元形状データが存在するか否かを判定する。3次元形状データが存在すると判定された場合、ステップS323が実行される。3次元形状データが存在しないと判定された場合、ステップS327が実行される。
ステップS323にて、車両位置推定部20は、1次車両位置において実測された閉塞物の形状データを取得する。図27は、下層道路61を走行する車両1が、下層道路61の天井を実測している状態を示す図である。ここでは、下層道路61の天井は上層道路62の裏側に対応する。周辺環境検出装置130は、車両1の上方にレーダ等を照射して下層道路61の天井の形状を実測する。
ステップS324にて、車両位置推定部20は、車両1の上方が閉塞物に覆われているか否かを判定する。閉塞物に覆われていると判定された場合、ステップS325が実行される。閉塞物に覆われていると判定された場合、ステップS326が実行される。
ステップS325にて、車両位置推定部20は、2階層道路における下層(下層道路61)を2次車両位置として推定する。
ステップS326にて、車両位置推定部20は、2階層道路における上層(上層道路62)を2次車両位置として推定する。
ステップS327にて、車両位置推定部20は、1次車両位置を2次車両位置として特定する。
ステップS330にて、2次車両位置がドライバアシスト装置141に出力される。
(効果)
以上をまとめると、実施の形態4において、3次元構造物データベース120は、車両1が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データとして複数の階層を有する多階層道路における各階層の天井の3次元形状データが格納されているデータベースを含む。1次車両位置は、多階層道路である。2次車両位置は、多階層道路が有する複数の階層のうち車両1が走行している一の階層である。
このような構成により、車両位置推定装置104は、複数の階層を有する多階層道路においても、車両1が走行している階層を精度よく検出できる。GNSS信号の受信が不十分なために1次車両位置の検出が不正確である場合においても、車両位置推定装置104は車両1が走行している階層を精度よく検出できる。マップマッチング処理が正しく行われるようになる。
(実施の形態4の変形例)
上記の実施の形態4においては、2階層道路を走行する車両1に対して、車両位置の推定を行う例が示された。本変形例においては、車両1が2階層以上の複数の階層を有する多階層道路を走行する場合の例を示す。また、本変形例では、車両位置推定部20は、多階層道路が有する複数の階層のうち車両1が走行している一の階層と、その階層における車両1が走行している車線の両方を2次車両位置として推定する。車両位置推定部20は、多階層道路における各階層の天井の3次元形状データと、1次車両位置において実測された形状データと、を照合する。その照合結果に基づき、車両位置推定部20は、多階層道路における複数の階層のうち、車両1が走行している一の階層およびその階層における車線を2次車両位置として推定する。
実施の形態4の変形例における車両位置推定方法は、車両位置推定部20の詳細な動作が、実施の形態4とは異なる。図28は、実施の形態4の変形例における車両位置推定部20の詳細な動作を示すフローチャートである。
ステップS421にて、車両位置推定部20は、地図データベースの1次車両位置に複数の道路が存在するか否か判定する。複数の道路が存在する場合、ステップS422が実行される。複数の道路が存在しない場合、ステップS429が実行される。
ステップS422にて、車両位置推定部20は、3次元構造物データベース120の1次車両位置に閉塞物の3次元形状データが存在するか否か判定する。3次元形状データが存在する場合、ステップS423が実行される。3次元形状データが存在しない場合、ステップS429が実行される。
ステップS423にて、車両位置推定部20は、1次車両位置において実測された閉塞物の形状データを取得する。
ステップS424にて、車両位置推定部20は、車両1の上方が閉塞物に覆われているか否か判定する。閉塞物に覆われている場合、ステップS425が実行される。閉塞物に覆われていない場合、ステップS428が実行される。
ステップS425にて、車両位置推定部20は、3次元構造物データベース120に含まれかつ1次車両位置に対応する多階層道路の各階層の天井の3次元形状データを取得する。
ステップS426にて、車両位置推定部20は、3次元形状データと実測された形状データとを照合する。
ステップS427にて、車両位置推定部20は、照合結果に基づき、多階層道路における一の階層および一の車線を2次車両位置として推定する。
ステップS428にて、車両位置推定部20は、多階層道路の最上層における1次車両位置を2次車両位置として推定する。
ステップS429にて、車両位置推定部20は、1次車両位置を2次車両位置として特定する。
以上をまとめると、実施の形態4の変形例において、2次車両位置は、一の階層における道路4が有する複数の車線のうち車両1が走行している一の車線である。
このような構成により、車両位置推定装置104は、複数の階層を有する多階層道路においても、車両1が走行している階層おける車両位置を精度よく検出できる。
<実施の形態5>
実施の形態5における車両位置推定装置を説明する。なお、実施の形態1から4のいずれかと同様の構成および動作については説明を省略する。
車両位置推定装置100は、車両1に搭載されてもよいし、サーバに設けられてもよい。例えば、車両位置推定装置100は、ナビゲーション装置と、通信端末と、サーバと、これらにインストールされるアプリケーションの機能とを適宜に組み合わせて構築されるシステムにも適用することができる。ここで、ナビゲーション装置とは、例えば、PND(Portable Navigation Device)などを含む。通信端末とは、例えば、携帯電話、スマートフォンおよびタブレットなどの携帯端末を含む。
図29は、実施の形態5における車両位置推定システム200の構成を示すブロック図である。車両位置推定システム200は、車両位置推定装置100、通信装置160、車両位置検出装置110、周辺環境検出装置130、車両位置利用装置140および通信装置150を含む。車両位置推定装置100と通信装置160は、サーバ170に設けられている。車両位置検出装置110、周辺環境検出装置130、車両位置利用装置140および通信装置150は車両1に設けられている。また、図示は省略するが、地図データベースおよび3次元構造物データベースは、サーバ170の記憶部に記憶されている。
車両位置取得部10は、車両位置検出装置110が検出した1次車両位置を、車両1の通信装置150とサーバ170の通信装置160を介して取得する。
車両位置推定部20は、同様に、周辺環境検出装置130が実測した形状データを、各通信装置を介して取得する。また、車両位置推定部20は、推定した2次車両位置を、各通信装置を介して車両位置利用装置140に出力する。
車両位置推定装置100がサーバ170に設けられることにより、車両1に搭載される装置の構成を簡素化することができる。また、車両位置取得部10および車両位置推定部20が、それぞれ取得する地図データおよび3次元形状データは、サーバ170に格納されているため、1次車両位置および2次車両位置の推定速度が向上する。
また、車両位置推定装置100の車両位置取得部10および車両位置推定部20は、車両位置推定システム構築する各機器、ここではサーバ170と車両1とに分散して配置されてもよい。その場合でも、上記と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 車両、3 車線、4 道路、10 車両位置取得部、20 車両位置推定部、50 トンネル、100 車両位置推定装置、110 車両位置検出装置、120 3次元構造物データベース、130 周辺環境検出装置。

Claims (7)

  1. 車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得する車両位置取得部と、
    前記車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベースに含まれ、かつ、前記1次車両位置に対応する前記閉塞物の前記3次元形状データと、前記1次車両位置において実測された前記車両の上方を覆う前記閉塞物の形状データと、を照合し、前記1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する車両位置推定部と、を備え
    前記車両が走行可能な前記領域の上方を覆う前記閉塞物は、複数の車線を有する道路の上方を覆うトンネルであり、
    前記複数の車線の各々の位置は、前記トンネルの前記3次元形状データと対応づけられており、
    前記1次車両位置は、前記トンネル内の前記道路であり、
    前記車両位置推定部は、前記トンネルの前記3次元形状データに対応づけられた前記トンネル内の前記複数の車線のうち一の車線を、前記1次車両位置よりも詳細な前記2次車両位置として推定する、車両位置推定装置。
  2. 前記1次車両位置で実測される前記形状データは、前記車両の上方を中心とする予め定められた範囲の前記閉塞物の形状を示すデータであり、
    前記車両位置推定部は、照合の結果、前記1次車両位置で実測された前記形状データが前記1次車両位置における前記3次元形状データに一致する状態において、前記1次車両位置で実測された前記形状データが示す前記形状の前記中心を、前記2次車両位置と推定する、請求項1に記載の車両位置推定装置。
  3. 車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得する車両位置取得部と、
    前記車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベースに含まれ、かつ、前記1次車両位置に対応する前記閉塞物の前記3次元形状データと、前記1次車両位置において実測された前記車両の上方を覆う前記閉塞物の形状データと、を照合し、前記1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する車両位置推定部と、を備え、
    前記3次元構造物データベースは、
    前記車両が走行可能な前記領域の上方を覆う前記閉塞物の前記3次元形状データとして複数の階層を有する駐車場における各前記階層の天井の前記3次元形状データが格納されているデータベースを含み、
    前記1次車両位置は、前記駐車場であり、
    前記2次車両位置は、前記駐車場が有する前記複数の階層のうち前記車両が走行している一の階層である車両位置推定装置。
  4. 前記2次車両位置は、前記一の階層における前記車両が走行している位置である請求項3に記載の車両位置推定装置。
  5. 車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得する車両位置取得部と、
    前記車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベースに含まれ、かつ、前記1次車両位置に対応する前記閉塞物の前記3次元形状データと、前記1次車両位置において実測された前記車両の上方を覆う前記閉塞物の形状データと、を照合し、前記1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定する車両位置推定部と、を備え、
    前記3次元構造物データベースは、
    前記車両が走行可能な前記領域の上方を覆う前記閉塞物の前記3次元形状データとして複数の階層を有する多階層道路における各前記階層の天井の前記3次元形状データが格納されているデータベースを含み、
    前記1次車両位置は、前記多階層道路であり、
    前記2次車両位置は、前記多階層道路が有する前記複数の階層のうち前記車両が走行している一の階層である車両位置推定装置。
  6. 前記2次車両位置は、前記一の階層における道路が有する複数の車線のうち前記車両が走行している一の車線である請求項5に記載の車両位置推定装置。
  7. 車両が走行している位置である車両位置を1次車両位置として取得し、
    前記車両が走行可能な領域の上方を覆う閉塞物の3次元形状データが格納された3次元構造物データベースに含まれ、かつ、前記1次車両位置に対応する前記閉塞物の前記3次元形状データと、前記1次車両位置において実測された前記車両の上方を覆う前記閉塞物の形状データと、を照合し、前記1次車両位置よりも詳細な2次車両位置を推定し、
    前記車両が走行可能な前記領域の上方を覆う前記閉塞物は、複数の車線を有する道路の上方を覆うトンネルであり、
    前記複数の車線の各々の位置は、前記トンネルの前記3次元形状データと対応づけられており、
    前記1次車両位置は、前記トンネル内の前記道路であり、
    前記トンネルの前記3次元形状データに対応づけられた前記トンネル内の前記複数の車線のうち一の車線を、前記1次車両位置よりも詳細な前記2次車両位置として推定する、車両位置推定方法。
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